説明

低分散光ファイバーにおける非線形効果の抑制

【課題】DSFにわたってCバンドの光学信号を伝送する大容量、長距離の光学通信システムを提供すること。
【解決手段】上記装置は、複数の光学信号を供給する光学送信器と、光学結合器と、分散補償ファイバー(DCF)の複数のセグメントと、光学受信器とを含み、複数の光学信号の各々は、複数の波長のうちの対応する1つを有し、複数の光学信号の各々は、位相変調形式に従って変調され、光学結合器は、複数の光学信号を結合するように構成されており、複数の光学信号を波長分割多重信号として分散シフトファイバー(DSF)の複数の連続したセグメントを含む光学通信経路に供給し、DCFの複数のセグメントの各々は、光学通信経路に連結されるように構成されており、DCFの複数のセグメントは、DSFの複数の連続したセグメントのうちの隣接するセグメントの間に提供され、光学受信器は、光学通信経路の末端部分に連結されている入力を有する。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
(背景)
ファイバー光学通信システムにおいて、光学信号は、データのシンボルを運送するために変調され、そして光ファイバー上に、光学送信器から受信器まで伝送され、その結果、所与のシンボルがシンボル期間の間に伝送される。光学信号は、通常、単一公称波長であるが、各信号は、異なるスペクトル成分を含み得る。各光学信号のスペクトル成分は、異なる速度で伝送ファイバーを介して伝播し得る。「色分散」として知られたこの効果は、1つのシンボル期間のスペクトル成分が後に続くシンボル期間と実質的に同じ時間で受信器に到着することを引き起こし得、それによって、劣化した受信器感度を引き起こす。色分散は、より高いビットレートでますます著しくなる。
【0002】
早期のファイバー光学通信システムは、1310nmの波長を有する光を出力する送信器を含み、1310nmの波長は、従来の単一モード光ファイバーが実質的にゼロ分散を有する波長である。光ファイバーが作られる材料であるシリカの吸収は、1310nmにおいて、1550nmでの吸収より大きい。従って、その後のシステムは、1550nmまたはその付近で光学信号を伝送するように開発された。従来の単一モード光ファイバーシステムは、このような波長でかなりの色分散を有するので、1550nmにおいてゼロまたは実質的にゼロの分散を有するファイバー(分散シフトファイバー(DSF))が開発された。
【0003】
ファイバー光学通信システムのデータ運送容量を増大させるために、波長分割多重化が開発され、波長分割多重化においては、複数の送信器は、異なる波長で変調された光学信号を出力する。次に、光学信号は、光ファイバー上に結合され、波長分割多重化(WDM)の信号として伝送される。
【0004】
しかしながら、WDM信号がDSF上で伝送される場合に、互いに波長でスペクトル的に近い光学信号は、ファイバーの低分散のために、長距離にわたって互いに相関されたまま(位相マッチング)であり得る。このような位相マッチングの状態下において、異なる波長の光学信号は、他の波長における追加の光学成分(混合物)を生成するように、互いに強く相互作用し得る。このような混合物は、WDM信号の他の光学信号と同じ、または実質的に同じ波長を有し得、混合物の大きさは、光学信号が伝播する距離と、このような光学信号の間の周波数または波長間隔とに関連する。従って、2つのスペクトル的に近く、かつ位相マッチングされる光学信号がDSF上に長距離にわたって伝播する場合に、生じた混合物は、大きさで増大し得、光学信号波長の1つにおいてかなりのノイズとして観測され得る。「4波混合」と呼ばれる非線形効果は、かなりの歪みを導入し、比較的に高いエラーレートをもたらし得る。DSFのゼロ分散波長に近い光学信号波長が、特に、4波混合の効果に受けやすいことにより、Cバンドの波長を有する制限された数の光学信号が、一般的に、DSF上に伝送される。従って、DSFを含む光学ネットワークは、しばしば、実質的に制限された容量を有する。加えて、混合物の大きさが、光学信号のパワーに関連するので、このような光学ネットワークは、一般的に、より短い距離にわたって、減少されたパワーを有する光学信号を発進する。
【0005】
それ故に、1550nmの周りの波長領域(Cバンド、1530nm〜1565nm)で小さい色分散を有する非ゼロ分散シフトファイバー(NZDSF)が開発されており、ゼロ分散波長は、ちょうどこの領域の外側にある。従って、Cバンド波長がNZ−DSFファイバーのゼロ分散波長にスペクトル的に近くないことにより、位相マッチングも4波混合も実質的に減少される。
【0006】
しかしながら、主にDSFファイバーが一旦展開された場合のこのようなファイバーを取り替えるコストのために、DSFファイバープラントが今も使用されている。DSFを含むファイバー光学ネットワークの容量を増大させるために、1565nm〜1625nmの波長領域(「Lバンド」)で光学信号を出力する複数の送信器を含むシステムが開発されている。しかしながら、Lバンド送信器は、Cバンド送信器に提供されるレーザーより高くあり得るレーザーを含む。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従って、DSFを介してCバンドの光学信号を伝送する大容量、長距離の光学通信システムに対するニーズがある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(本発明の要約)
本開示の局面と一致して、複数の光学信号を供給する光学送信器ブロックを含む装置が提供される。複数の光学信号の各々は、複数の波長のうちの対応する1つを有し、位相変調形式に従って変調される。光学結合器も提供され、光学結合器は、複数の光学信号を結合するように構成されており、複数の光学信号を波長分割多重信号として光学通信経路に供給する。光学通信経路は、分散シフトファイバー(DSF)の複数の連続したセグメントを含む。分散補償ファイバー(DCF)の複数のセグメントがさらに提供される。DCFの複数のセグメントの各々は、光学通信経路に連結されるように構成されており、DCFの複数のセグメントは、DSFの複数の連続したセグメントのうちの隣接するセグメントの間に提供される。さらに、光学通信経路の末端部分に連結されている入力を有する光学受信器が提供される。
【0009】
本開示のさらなる局面と一致して、実質的に1550nmと等しい波長を有する複数の光学信号のうちの1つに関連付けられたQ値は、例えば、少なくとも10と等しい。
【0010】
本開示の追加の局面と一致して、位相変調形式に従って複数の光学信号の各々を変調することを含む方法が提供される。複数の光学信号の各々は、複数の波長のうちの対応する1つを有する。方法は、複数の光学信号を結合して、波長分割多重信号を光学通信経路に提供することをさらに含み、光学通信経路は、分散シフトファイバー(DSF)の複数の連続したセグメントを含む。加えて、方法は、光学通信経路に沿って提供される分散補償ファイバー(DCF)の複数のセグメントを介して複数の光学信号を伝送することを含み、それにより、複数の光学信号に関連付けられた位相が、1つのDSFセグメントから次のセグメントまで互いに対して相関されない。
【0011】
前の一般的説明および以下の詳細な説明は、請求項のように、本発明の限定ではなく、ただ代表的かつ説明的であることが理解されるべきである。
【0012】
本明細書に組み込まれ、かつ一部分を構成する添付の図面は、説明と共に、本発明の1つ(またはいくつか)の実施形態を例示し、本発明の原理を説明するために役に立つ。
【0013】
例えば、本発明は、以下の項目を提供する。
(項目1)
装置であって、該装置は、
複数の光学信号を供給する光学送信器ブロックであって、該複数の光学信号の各々は、複数の波長のうちの対応する1つを有し、該複数の光学信号の各々は、位相変調形式に従って変調される、光学送信器ブロックと、
該複数の光学信号を結合するように構成されている光学結合器であって、該光学結合器は、該複数の光学信号を波長分割多重信号として分散シフトファイバー(DSF)の複数の連続したセグメントを含む光学通信経路に供給する、光学結合器と、
分散補償ファイバー(DCF)の複数のセグメントであって、該DCFの複数のセグメントの各々は、該光学通信経路に連結されるように構成されており、該DCFの複数のセグメントは、該DSFの複数の連続したセグメントのうちの隣接するセグメントの間に提供される、DCFの複数のセグメントと、
該光学通信経路の末端部分に連結されている入力を有する光学受信器と
を含む、装置。
(項目2)
上記光学通信経路は、上記光学受信器の上記入力において関連付けられた非ゼロ色分散を有する、上記項目に記載の装置。
(項目3)
上記DSFの複数の連続したセグメントの各々は、1550nmにおいて実質的にゼロである関連付けられた色分散を有する、上記項目のいずれかに記載の装置。
(項目4)
上記非ゼロ色分散は、1550nmの波長の光に関連付けられる、上記項目のいずれかに記載の装置。
(項目5)
上記複数の光学信号の各々は、複数のデータストリームのうちの対応する1つを運送し、該複数のデータストリームの各々は、互いに対して異なる、上記項目のいずれかに記載の装置。
(項目6)
上記DSFの複数の連続したセグメントの各々は、1550nmにおいて実質的にゼロ色分散を有する、上記項目のいずれかに記載の装置。
(項目7)
上記DCFの複数のセグメントの各々は、関連付けられた正の色分散を有する、上記項目のいずれかに記載の装置。
(項目8)
上記DCFの複数のセグメントの各々は、関連付けられた負の色分散を有する、上記項目のいずれかに記載の装置。
(項目9)
上記DCFの複数のセグメントのうちの第1のセグメントは、関連付けられた負の色分散を有し、該DCFの複数のセグメントのうちの第2のセグメントは、関連付けられた正の色分散を有する、上記項目のいずれかに記載の装置。
(項目10)
上記複数の光学信号の各々は、直角位相シフトキーイング(QPSK)変調形式に従って変調される、上記項目のいずれかに記載の装置。
(項目11)
上記複数の波長は、1530nm〜1565nmの範囲内にある、上記項目のいずれかに記載の装置。
(項目12)
複数の光学増幅器をさらに含み、該複数の増幅器の各々は、上記DCFの複数のセグメントのうちの対応する1つを含む、上記項目のいずれかに記載の装置。
(項目13)
装置であって、該装置は、
複数の光学信号を供給する光学送信器ブロックであって、該複数の光学信号の各々は、複数の波長のうちの対応する1つを有し、該複数の光学信号の各々は、位相変調形式に従って変調される、光学送信器ブロックと、
該複数の光学信号を結合するように構成されている光学結合器であって、該光学結合器は、該複数の光学信号を波長分割多重信号として分散シフトファイバー(DSF)の複数の連続したセグメントを含む光学通信経路に供給する、光学結合器と、
分散補償ファイバー(DCF)の複数のセグメントであって、該DCFの複数のセグメントの各々は、該光学通信経路に連結されるように構成されており、該DCFの複数のセグメントは、該DSFの複数の連続したセグメントのうちの隣接するセグメントの間に提供される、DCFの複数のセグメントと、
該光学通信経路の末端部分に連結されている入力を有する光学受信器ノードと
を含み、
実質的に1550nmと等しい波長を有する該複数の光学信号のうちの1つに関連付けられたQ値は、少なくとも10と等しい、装置。
(項目14)
上記光学通信経路は、上記光学受信器ノードの上記入力において関連付けられた非ゼロ色分散を有する、上記項目のいずれかに記載の装置。
(項目15)
上記DSFの複数の連続したセグメントの各々は、1550nmにおいて実質的にゼロ分散である関連付けられた色分散を有する、上記項目のいずれかに記載の装置。
(項目16)
上記非ゼロ色分散は、1550nmの波長の光に関連付けられる、上記項目のいずれかに記載の装置。
(項目17)
上記複数の光学信号の各々は、複数のデータストリームのうちの対応する1つを運送し、該複数のデータストリームの各々は、互いに対して異なる、上記項目のいずれかに記載の装置。
(項目18)
上記DSFの複数の連続したセグメントの各々は、1550nmにおいて実質的にゼロ色分散を有する、上記項目のいずれかに記載の装置。
(項目19)
上記DCFの複数のセグメントの各々は、関連付けられた正の色分散を有する、上記項目のいずれかに記載の装置。
(項目20)
上記DCFの複数のセグメントの各々は、関連付けられた負の色分散を有する、上記項目のいずれかに記載の装置。
(項目21)
装置であって、該装置は、
複数の光学信号のうちの対応する1つを供給する光学送信器ブロックであって、該複数の光学信号の各々は、複数の波長のうちの対応する1つを有し、該複数の光学信号の各々は、位相変調形式に従って変調される、光学送信器ブロックと、
光学結合器であって、該光学結合器は、該複数の光学信号を結合するように構成されている、光学結合器と、
分散シフトファイバー(DSF)の複数の連続したセグメントを含む光学通信経路であって、該光学結合器は、該複数の光学信号を波長分割多重信号として該光学通信経路に供給する、光学通信経路と、
分散補償ファイバー(DCF)の複数のセグメントであって、該DCFの複数のセグメントの各々は、該光学通信経路に連結されるように構成されており、該DCFの複数のセグメントは、該DSFの複数の連続したセグメントのうちの隣接するセグメントの間に提供される、DCFの複数のセグメントと、
該光学通信経路の末端部分に連結されている入力を有する光学受信器と
を含む、装置。
(項目22)
装置であって、該装置は、
複数の光学信号を供給する光学送信器ブロックであって、該複数の光学信号の各々は、複数の波長のうちの対応する1つを有し、該複数の光学信号の各々は、位相変調形式に従って変調される、光学送信器ブロックと、
該複数の光学信号を結合するように構成されている光学結合器であって、該光学結合器は、該複数の光学信号を波長分割多重信号として低分散ファイバーの複数の連続したセグメントを含む光学通信経路に供給する、光学結合器と、
分散補償ファイバー(DCF)の複数のセグメントであって、該DCFの複数のセグメントの各々は、該光学通信経路に連結されるように構成されており、該DCFの複数のセグメントは、該低分散ファイバーの複数の連続したセグメントのうちの隣接するセグメントの間に提供される、DCFの複数のセグメントと、
該光学通信経路の末端部分に連結されている入力を有する光学受信器と
を含む、装置。
【0014】
(摘要)
本開示と一致して、色分散が、分散シフトファイバー(DSF)の複数のセグメントまたはスパンを含む光学通信経路内に導入される。色分散は、光学通信経路に沿って伝播する光学信号の間に位相ミスマッチングを生成し、すなわち、光学信号が相関されず、混合物が大きさにおいて減少され、従って4波混合に起因するノイズが減少される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】図1は、本開示の局面と一致する光学通信システムを例示する。
【図2】図2は、本開示の局面と一致する受信器ブロックの例を例示する。
【図3】図3は、本開示と一致する光学増幅器の例を例示する。
【図4】図4は、第1の族の代表的な曲線を例示し、各曲線は、対応する分散増分(dD)に対する表示品質因子(Q)対波長ごとのパワーを表す。
【図5】図5は、第2の族の代表的な曲線を例示し、各曲線は、対応する分散増分(dD)に対する表示品質因子(Q)対波長ごとのパワーを表す。
【図6a】図6aは、本開示と一致する代表的な分散マップを例示する。
【図6b】図6bは、本開示と一致する代表的な分散マップを例示する。
【図6c】図6cは、本開示と一致する代表的な分散マップを例示する。
【図6d】図6dは、本開示と一致する代表的な分散マップを例示する。
【図7】図7は、本開示のさらなる局面と一致するQ因子対増分の分散(dD)のグラフを例示する。
【図8】図8は、本開示の追加の局面と一致するQ対波長のグラフを例示する。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本開示と一致して、色分散は、分散シフトファイバー(DSF)の複数のセグメントまたはスパンを含む光学通信経路内に導入される。色分散は、光学通信経路に沿って伝播する光学信号の間に位相ミスマッチングを生成し、すなわち、光学信号が相関されないより、合計の混合物が、DSFの1つのセグメントから次のセグメントへ、大きさにおいて減少され、4波混合に起因する非線形効果が従って減少される。
【0017】
添付の図面に例示されている参照が、本開示の以下の代表的な実施形態に対して詳細に加えられる。また、同じ参照数字が、同じまたは同様なパーツを指すように、図面を通じて使用される。
【0018】
図1は、本開示と一致する光学通信システム100を例示する。光学通信システム100は、複数の光学送信器ブロックTX−1〜TX−nを含み、各光学送信器ブロックは、対応するグループの光学信号を供給する。各グループ内の光学信号のそれぞれは、複数の波長のうちの対応する1つを有する。例えば、光学送信器ブロックTX−1は、第1のグループまたは第1の複数の光学信号を出力し、各光学信号は、第1の複数の波長(例えば、λ1〜λ10)のうちの対応する1つを有する。加えて、光学送信器ブロックTX−nは、第2のグループまたは第2の複数の光学信号を出力し、各光学信号は、第2の複数の波長(例えば、λn−9〜λn)のうちの対応する1つを有する。
【0019】
一般的には、波長λ1〜λnは、互いに対して、スペクトル的に均一に間隔を空けられており、そしてCバンド内にある。1つの例において、最短波長λ1は、Cバンドの最短波長であり、または1530nmと等しく、または実質的に等しい波長であり得る。最長波長λnは、Cバンドの最長波長であり、または1570nmと等しく、または実質的に等しい波長であり得る。一般的には、各光学信号は、特有または異なるデータストリームまたはビットの系列を運送する。
【0020】
1つの例において、光学信号のそれぞれは、光学信号の位相が変調される変調形式(例えば、直角位相シフトキーイング(QPSK))に従って特定のデータストリームを運送するように変調される。さらなる例において、各光学信号が分極多重化されることにより、各光学信号は、横電気(TE)分極を有する第1の成分と、横磁気(TM)分極を有する第2の成分を有する。代表的な送信器の構造および動作は、2010年10月5日に出願した米国特許出願第12/897,786号および2010年12月30日に出願した米国特許出願第12/981,835号においてさらに説明されている。上記2つの文献の全容は、参照することによって本明細書において援用される。
【0021】
さらに図1に示されるように、送信器ブロックTX−1〜TX−nから出力された光学信号は、公知の光学マルチプレクサー102に入力され得、光学マルチプレクサー102は、光学信号を波長分割多重化光学信号として結合し、かつ光学通信経路104へ出力する。光学通信経路104は、分散シフトファイバー(DSF)の連続した複数のセグメントまたはスパン112−1〜112−nを含み得る。複数の光学増幅器110−1〜110−n−1も提供され得、各光学増幅器は、DSFスパン112−1〜112−nのうちの対応する1つに連結されている。
【0022】
分散補償ファイバー(DCF)108のセグメントが、光学通信経路104の第1の端部104−1において分散を導入するために、マルチプレクサー102の出力108−1において提供され得る。DCF114の別のセグメントが、オプション的に、光学通信経路104の第2の端部104−2において提供され得る。加えて、以下により詳細に議論されるように、DCFセグメントは、オプション的に、光学増幅器110−1〜110−n−1のそれぞれにおいて提供され得る。
【0023】
光学通信経路104を介して伝播した後に、WDM信号が、次に、入力148−1を
介して光学受信器ノード148の光学デマルチプレクサー106に提供される。光学デマルチプレクサー106は、WDM信号の光学信号成分を多重分離し、または結合解除し、そしてさらなる処理のために、対応する受信器ブロックRX−1〜RX−nに各光学信号グループを供給する公知の光学デマルチプレクサーであり得る。例えば、波長λ1〜λ10を有する第1のグループ内の光学信号が、受信器ブロックRX−1に供給され得、波長λn−9〜λnを有する第2のグループの光学信号が、受信器ブロックRX−nに提供され得る。
【0024】
次に、受信器ブロックRX−1は、図2を参照してより詳細に説明される。残りの受信器ブロックRX−2〜RX−nは、受信器ブロックRX−1と同じまたは類似な構造を有することが理解される。1つの例において、RxブロックRX−1〜RX−nのそれぞれは、コヒーレントイントラダイン受信器を構成する。
【0025】
受信器ブロックRX−1は、基板204上に提供された受信器フォトニック集積回路(PIC)202を含み得る。PIC202は、公知の光学デマルチプレクサー203(例えば、デインターリーバまたは整列された導波管回折格子(AWG))を含み、光学デマルチプレクサー203は、波長λ1〜λ10を有する第1のWDM光学信号部分を受信する入力を有し、第1のWDM光学信号部分の各波長成分を光学受信器回路OR−1〜OR−10のうちの対応する1つに供給する。代替的には、デマルチプレクサー203は、第1のWDM光学信号部分のパワースプリット部分を光学受信器回路OR−1〜OR−10のそれぞれに供給する公知の光学スプリッタまたはパワースプリッタによって取り替えられ得、各波長に関連付けられたデータまたは情報は、受信器ブロックRX−1内に提供された回路によって、電気ドメイン内に復調され、または多重分離され得る。本開示と一致して、光学信号の数、従っておよび波長の数は、本明細書に議論された光学信号および波長の具体的な数に限定されないことが理解される。むしろ、任意の数の光学信号および波長も、送信器および受信器も本開示に従って提供され得る。光学受信器OR−1の詳細は、前述の2010年12月30日に出願した米国特許出願第12/981,835号においてさらに説明されている。
【0026】
さらに図2に示されるように、各光学受信器回路OR−1〜OR−10は、対応するグルーピングのアナログ電気信号をアナログ−デジタルコンバータ(ADC)回路206に供給する。各アナログ電気信号グループピングは、第1のWDM光学信号部分のそれぞれの波長成分によって運送されるデータを表す。各ADC回路はまた、アナログ電気信号の電圧および/または電流を調整する公知のトランスインピーダンス増幅器および自動ゲイン制御回路を含み得る。
【0027】
ADC回路206は、光学受信器回路OR−1〜OR−10によって出力された各アナログ電気信号グルーピングに関連付けられたデジタルサンプルを供給する。次に、これらのデジタルサンプルがDSP208によって処理され、DSP208は、公知の方法で第1のWDM光学信号部分の各スペクトル成分に関連付けられたさまざまなパラメータ(例えば、位相、大きさ、ビットエラーレート(BER)、および光学信号対ノイズの比率(OSNR))を決定し得る。DSP208はまた、前述のDCFセグメントによって導入された分散から生じ得るエラーをオフセットし、または修正するための電子分散補償(EDC)を行う回路を含み得る。EDCに関連して使用され得る回路の例は、2010年5月24日に出願した米国特許出願第12/785,679号、2010年11月23日に出願した米国特許出願第12/926,533号、および2011年2月28日に出願した米国特許出願第13/037,315号において説明されている。
【0028】
前述のように、マルチプレクサー102から出力されたWDM信号は、光学通信経路104に沿って、さまざまな場所において、光学増幅器110−1〜110−n−1によってパワーブーストされ、または増幅され得る。次に、代表的な光学増幅器110−1が、図3を参照して説明される。
【0029】
増幅器110−1は、エルビウムドープファイバー304の第1のセグメントを有する第1のステージ302を含み得る。また、ポンプレーザー306が提供され得、ポンプレーザー306は、例えば、980nmの波長でのポンプ光を用いてエルビウムドープファイバー304をポンプする。WDM信号は、ファイバー304を介して伝播し、そしてファイバー304によって増幅される。次に、WDM信号は、オプション的に提供されたDCF307を介して伝播し、次に第2のステージ312へ移動する。
【0030】
第2のステージ312は、エルビウムドープファイバー304と同じ組成または異なる組成を有し得るエルビウムドープファイバー314の第2のセグメントを含む。ポンプレーザー316は、WDM信号をさらに増幅させる適切なゲインを提供するファイバー314を活性化するための1480nmの波長、または他の適切なポンプ波長を有する。
【0031】
以下により詳細に議論されるように、各光学増幅器のDCF307は、分散の増分量(例えば、5、10、15、20、50、100ps/nmまたは他の量)を導入し得る。DCFセグメント307によって各光学増幅器110−1〜110−n−1内に導入された分散の増分量は、同じであり得、または異なり得る。代替的には、DCF307のいくつかのセグメントは、正の分散を導入し得るが、他のセグメントは、負の分散を導入し得る。その一方で、正の分散と負の分散とは、同じまたは異なる大きさを有し得る。さらに、DCF307のあるセグメントは、同じ大きさおよび/または符号の分散を導入し得、その一方で、他のセグメントは、異なる大きさおよび/または符号の分散を導入する。さらに、DCFの増分セグメントを利用することに代わって、DCFのまとめたセグメント、または比較的に長いセグメントが、送信器TX−1〜TX−nの付近または受信器RX−1〜RX−nの付近に提供され得る。
【0032】
概して理解されるように、第1のセグメントまたはスパンの光ファイバーにわたって伝播する第1および第2のデータを運送する光学信号(それぞれ、第1および第2の波長を有する)は、例えば、第3の波長におけるスプリアス信号または混合物を生成し得る。波長分割多重化(WDM)システムにおいて、第3の波長を有する第3のデータを運送する光学信号も伝送され得る。従って、この例において、混合物は、第3のデータを運送する光学信号と同じ波長を有し得る。第1および第2の光学信号が、第2のセグメントに伝播し、第1のセグメントの開始での相対位相差と同じ相対位相差を有する場合に、第2のセグメント内に生成された混合物は、第1のスパン内に生成された混合物にコヒーレント的に付加し、それによって合計の混合物の大きさを増大させる。さらに、同じ位相の、または相関された第1および第2の光学信号が、追加の連続スパンを通して移動する場合、各スパン内に生成された混合物は、互いに対して同じ位相であり、互いにさらにコヒーレント的に付加し、それによって、第3の波長で合計の混合物の大きさを増大させ、また、この例では第3の波長における第3の光学信号が壊され、そして著しく劣化されるようにする。従来には、混合物の大きさを減少させるために、第1および第2の光学信号が比較的に低い発進パワーを用いて伝送されたが、このやり方は、Cバンド光学信号がDSF内に伝送され得る距離を減少させる。加えて、前述のように、互いから離れてスペクトル的に間隔を空けられて、かつDSFのゼロ分散波長に近くない光学信号を提供することによって、4波混合が減少された。結果として、制限された容量が得られる。
【0033】
それに反して、本開示と一致して、第1および第2の光学信号は、DCFの存在に起因して、例えば、各連続スパンにおいて互いに対してシフトされ、またはオフセットされ得る。4波混合物が各スパン内に生成され得るが、このような4波混合物は互いに対して位相がずれている。ここで、生じた4波混合物は、一般的に、1つのスパンから次のスパンに互いにコヒーレント的に付加するランダムな位相を有することにより、合計の混合物の大きさは、混合物がコヒーレント的に付加するときの大きさより著しく小さい。従って、混合物の大きさが、発進パワーを減少させることなく減少され得、スペクトル的に密集したCバンド光学信号が、DSFにおいてより長い距離にわたって伝送され得る。従って、Cバンドの光学信号を伝送する長距離、大容量システムがDSF上に実現され得る。
【0034】
前述のように、位相差は、光学通信経路104に沿って、DCF(例えば、DCF307)の1つ以上のセグメントを含むことによって導入され得る。しかしながら、DCFセグメントによって引き起こされる追加の色分散は、追加の信号の歪みを生成し得る。しかしながら、このような色分散に誘起される歪みは、前述のように電子分散補償(EDC)回路を使用し得るDSP208によって修正され、またはオフセットされ得る。代替的には、色分散は、正の分散と負の分散とを有するDCFの適切な組み合わせを含むことによって光学的に修正され得、それにより、光学通信経路307の正味分散が、実質的にオフセットされ、または補償される。好ましくは、分散増分の大きさは十分に大きいことより、任意の所与のスパン112内にゼロ分散を経験するWDM信号内の光学信号がない。
【0035】
図4は、一族の曲線400を例示し、各曲線が、各光学増幅器110内のDCF307によって導入される異なる量の増分分散に関連付けられている。族400の各曲線は、品質因子(Q)のシミュレーション結果を示し、品質因子(Q)は、各スパン112内に導入される分散の各増分(dD)(例えば、0ps/nm、5ps/nm、10ps/nm、15ps/nm、20ps/nm、50ps/nm、および100ps/nm)に対して、ビットエラーレート(BER)対Pwv(または波長ごとのパワー)を示すパラメータである(すなわち、高いQは、より低いビットエラーレットおよび高い信号対ノイズの比率に対応する)。図4において、各光学信号が分極多重化され(例えば、TE成分およびTM成分を有する)、各光学信号が、実質的に100Gbit/秒に等しいデータレートでQPSK変調されている。図5は、同様に、分散の各増分に対して、Q因子対波長ごとのパワーの一族の曲線(500)を例示する。ここで、しかしながら、各光学信号が、分極多重化され、各光学信号が、実質的に40Gbit/秒に等しいデータレートでQPSK変調されている。さらに、各曲線は、DSFの20個のスパンを含む光学通信経路にわたるシミュレーション伝送を示し、各スパンは、80kmの長さおよび1550nmと近似的に等しいゼロ分散波長を有する。公知の方法で修正されたMatLabのバージョンが、図4〜8に示されるスロットを生成するために使用された。MathLabは、MatWorks,Inc.から、市販され利用可能である。図4および図5の両方において、Q値は、1550nm付近の波長における光学信号またはチャンネルに対するものである。
【0036】
図4および5に示されるように、波長ごとの所与のパワーに対して、分散が導入されない(曲線dD=0)かまたは増分分散が低い(曲線dD=5〜15ps/nm)場合に、対応するQ因子が小さくなる。各増幅器(110−1〜110−n−1)においてDCF307によって導入される増分分散の量が増加される(曲線dD=10(10ps/nm)、dD=15(15ps/nm)、dD=20(20ps/nm)、dD=50(50ps/nm))につれて、Q因子が対応して増大する。従って、増加された分散を用いて、導入された分散がないかまたは少ないときに達成可能であり得る場合より、より大きいパワーを有するより多くの光学信号が発進されることが可能である。このようなより大きなパワーを用いて、光学信号は、追加の分散なしに他の方法で達成され得る距離より長い距離にわたって伝播し得、従って長距離の地上および水中のシステムにおいて有利である。さらに図4および5に示されるように、50ps/nmの増分分散によって達成されるQ因子は、実質的に、100ps/nmの増分分散(曲線dD=100を留意する)を用いて達成されるQ因子と同じである。従って、あるにしても、50ps/nmによって増加する増分分散は、結果としてQの最大の増加をもたらす。
【0037】
図6a〜6dは、前述の20スパンのシステムに関連付けられた「分散マップ」(マップ1〜マップ4)の例を例示する。各分散マップは、蓄積された分散の量対光学通信経路の距離を図示する。マップ1(図6a)によって示されるシナリオにおいて、各DCFセグメント307は、各スパン(例えば、図1に示されるスパン112−1)に対して、最大約900kmの距離まで+50ps/nmの増分の色分散を導入し、光学通信経路の残りの長さに対して、各DCFセグメント307は、−50ps/nmの増分の色分散を導入する。従って、光学通信経路の端部において(例えば、経路104上に1600kmの伝播の後に)、正味または蓄積された色分散は、100ps/nmより小さく、ただし、0ps/nmより大きい(1550nm以外での非ゼロ色分散の例が、ここで示される)。ここで、図6c(以下に議論される)においても、分散は、実質的に、正の分散と負の分散との両方を有するDCFセグメントの組み合わせを用いて光学的に補償され、またはオフセットされる。
【0038】
図6bに示されるマップ2において、各DCFセグメント307は、光学通信経路104の全長に対して、+50ps/nmの増分の色分散を導入し、それにより、蓄積された分散は、約950ps/nmである。加えて、マップ3(図6c)において、各DCFセグメント307は、各スパン(例えば、スパン112−1)に対して、最大約900kmの距離まで−50ps/nmの増分の色分散を導入し、光学通信経路の残りの長さに対して、各DCFセグメント307は、+50ps/nmの増分の色分散を導入する。従って、光学通信経路の端部において(例えば、1600kmの伝播の後に)、正味または蓄積された色分散は、0ps/nmと−100ps/nmとの間にある。さらに、図6d(マップ4)に示されるように、各DCFセグメント307は、光学通信経路の全長に対して、−50ps/nmの増分の色分散を導入し、それにより、蓄積された分散は、約−950ps/nmである。
【0039】
図7は、マップ1〜4の各々に対する、シミュレーションのQ因子値対分散増分(dD)のプロットを例示する。図7に示されるように、dDが最大50ps/nmの分散増分まで増大するにつれて、Qが増大され、または向上され、約100ps/nmの分散増分に対して、あるとしても、Qのわずかの増加が観察される。さらに図7に示されるように、Qは、マップ4に対して増加するdQより、マップ1〜3に対して増加するdDを用いてより急激に増加する。従って、所与の分散増分に対して、より大きなQは、正味正の分散または実質的にゼロと等しい正味の分散を有する分散マップに対して観察され得る。
【0040】
図8は、以下のシナリオ:追加の分散がない場合(曲線dD=0)、マップ1(dDMap1)、およびマップ2(dDMap2)の各々において、Q因子と前述の20スパン(DSF)光学通信経路に関連する波長との関係を例示する。図8に示されるように、導入される分散がない場合に、Qは、約1544nm〜1556nmの範囲の波長を有する光学信号に対して減少され、6dBの最小Qは、DSFの典型的なゼロ分散波長(1550nm)にある。しかしながら、マップ1および2に関連付けられたQは、それぞれ、たとえ約1544nm〜1556nmの範囲以外の波長においても、導入される分散がない場合のQより著しく大きい。特に、10dBより大きいQ因子値(この場合において、11dB以上のQ因子値)が、ゼロ分散波長(この例において1550nmである)において得られることが可能である。
【0041】
一般的には、例えば、WDM信号が完全に分散補償されないので、光学通信経路104は、端部104−2において取られ、または測定された場合、1550nmにおいて非ゼロまたは残留の色分散を有する。前述のように、電子分散補償(EDC)は、このような残留の色分散を補償し、または修正するために使用され得る。
【0042】
従って、連続したDSFスパンを含む光学通信経路内に分散を導入することによって、非線形効果(例えば、4波混合)が減少され得、それによって、より大容量、強いパワーを有するCバンドの光学信号がより距離にわたって伝送することを可能にする。このようなシステムはまた、コストを減少し得る。なぜなら、Cバンド伝送に関連付けられた部品(例えば、レーザー)は、他の波長(例えば、Lバンドの波長)に関連付けられる部品より安い場合もある。
【0043】
他の実施形態は、当業者にとって、本明細書の配慮から明白にある。例えば、本開示は、前述の位相変調光学信号を供給する光学送信器ブロックに限定されない。送信器ブロックは、オン−オフキーイング(OOK)変調形式または他の変調形式に従って変調される光学信号を供給する。加えて、図1において、光学増幅器は、伝送されたWDM信号の事前増幅を提供するために、マルチプレクサー102の出力102−1において提供され得る。加えて、光学増幅器は、WDM信号の後の増幅を提供するために、受信器ノード104の入力104−2において提供され得る。このような光学増幅器は、光学増幅器110−1〜110−nと同様な構造を有し得、または1つのステージを含み得る。前述の光学増幅器の各々は、エルビウムドープファイバーまたは別の公知光学増幅器(例えば、半導体光学増幅器)を含み得る。さらに、各スパン112は、ファイバー、例えば、「低分散ファイバー」を含み得る。このような低分散ファイバーは、0/6 psn/nm/km以下である大きさの分散を有し得、そしてDSFを含み得る。本明細書および実施例は、以下の請求項によって示されている本発明の真の範囲および精神に対して代表例のみとして考慮されることを意図される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置であって、該装置は、
複数の光学信号を供給する光学送信器ブロックであって、該複数の光学信号の各々は、複数の波長のうちの対応する1つを有し、該複数の光学信号の各々は、位相変調形式に従って変調される、光学送信器ブロックと、
該複数の光学信号を結合するように構成されている光学結合器であって、該光学結合器は、該複数の光学信号を波長分割多重信号として分散シフトファイバー(DSF)の複数の連続したセグメントを含む光学通信経路に供給する、光学結合器と、
分散補償ファイバー(DCF)の複数のセグメントであって、該DCFの複数のセグメントの各々は、該光学通信経路に連結されるように構成されており、該DCFの複数のセグメントは、該DSFの複数の連続したセグメントのうちの隣接するセグメントの間に提供される、DCFの複数のセグメントと、
該光学通信経路の末端部分に連結されている入力を有する光学受信器と
を含む、装置。
【請求項2】
前記光学通信経路は、前記光学受信器の前記入力において関連付けられた非ゼロ色分散を有する、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記DSFの複数の連続したセグメントの各々は、1550nmにおいて実質的にゼロである関連付けられた色分散を有する、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記非ゼロ色分散は、1550nmの波長の光に関連付けられる、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記複数の光学信号の各々は、複数のデータストリームのうちの対応する1つを運送し、該複数のデータストリームの各々は、互いに対して異なる、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記DSFの複数の連続したセグメントの各々は、1550nmにおいて実質的にゼロ色分散を有する、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記DCFの複数のセグメントの各々は、関連付けられた正の色分散を有する、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記DCFの複数のセグメントの各々は、関連付けられた負の色分散を有する、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記DCFの複数のセグメントのうちの第1のセグメントは、関連付けられた負の色分散を有し、該DCFの複数のセグメントのうちの第2のセグメントは、関連付けられた正の色分散を有する、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記複数の光学信号の各々は、直角位相シフトキーイング(QPSK)変調形式に従って変調される、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記複数の波長は、1530nm〜1565nmの範囲内にある、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
複数の光学増幅器をさらに含み、該複数の増幅器の各々は、前記DCFの複数のセグメントのうちの対応する1つを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
装置であって、該装置は、
複数の光学信号を供給する光学送信器ブロックであって、該複数の光学信号の各々は、複数の波長のうちの対応する1つを有し、該複数の光学信号の各々は、位相変調形式に従って変調される、光学送信器ブロックと、
該複数の光学信号を結合するように構成されている光学結合器であって、該光学結合器は、該複数の光学信号を波長分割多重信号として分散シフトファイバー(DSF)の複数の連続したセグメントを含む光学通信経路に供給する、光学結合器と、
分散補償ファイバー(DCF)の複数のセグメントであって、該DCFの複数のセグメントの各々は、該光学通信経路に連結されるように構成されており、該DCFの複数のセグメントは、該DSFの複数の連続したセグメントのうちの隣接するセグメントの間に提供される、DCFの複数のセグメントと、
該光学通信経路の末端部分に連結されている入力を有する光学受信器ノードと
を含み、
実質的に1550nmと等しい波長を有する該複数の光学信号のうちの1つに関連付けられたQ値は、少なくとも10と等しい、装置。
【請求項14】
前記光学通信経路は、前記光学受信器ノードの前記入力において関連付けられた非ゼロ色分散を有する、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記DSFの複数の連続したセグメントの各々は、1550nmにおいて実質的にゼロ分散である関連付けられた色分散を有する、請求項13に記載の装置。
【請求項16】
前記非ゼロ色分散は、1550nmの波長の光に関連付けられる、請求項13に記載の装置。
【請求項17】
前記複数の光学信号の各々は、複数のデータストリームのうちの対応する1つを運送し、該複数のデータストリームの各々は、互いに対して異なる、請求項13に記載の装置。
【請求項18】
前記DSFの複数の連続したセグメントの各々は、1550nmにおいて実質的にゼロ色分散を有する、請求項13に記載の装置。
【請求項19】
前記DCFの複数のセグメントの各々は、関連付けられた正の色分散を有する、請求項13に記載の装置。
【請求項20】
前記DCFの複数のセグメントの各々は、関連付けられた負の色分散を有する、請求項1に記載の装置。
【請求項21】
装置であって、該装置は、
複数の光学信号のうちの対応する1つを供給する光学送信器ブロックであって、該複数の光学信号の各々は、複数の波長のうちの対応する1つを有し、該複数の光学信号の各々は、位相変調形式に従って変調される、光学送信器ブロックと、
光学結合器であって、該光学結合器は、該複数の光学信号を結合するように構成されている、光学結合器と、
分散シフトファイバー(DSF)の複数の連続したセグメントを含む光学通信経路であって、該光学結合器は、該複数の光学信号を波長分割多重信号として該光学通信経路に供給する、光学通信経路と、
分散補償ファイバー(DCF)の複数のセグメントであって、該DCFの複数のセグメントの各々は、該光学通信経路に連結されるように構成されており、該DCFの複数のセグメントは、該DSFの複数の連続したセグメントのうちの隣接するセグメントの間に提供される、DCFの複数のセグメントと、
該光学通信経路の末端部分に連結されている入力を有する光学受信器と
を含む、装置。
【請求項22】
装置であって、該装置は、
複数の光学信号を供給する光学送信器ブロックであって、該複数の光学信号の各々は、複数の波長のうちの対応する1つを有し、該複数の光学信号の各々は、位相変調形式に従って変調される、光学送信器ブロックと、
該複数の光学信号を結合するように構成されている光学結合器であって、該光学結合器は、該複数の光学信号を波長分割多重信号として低分散ファイバーの複数の連続したセグメントを含む光学通信経路に供給する、光学結合器と、
分散補償ファイバー(DCF)の複数のセグメントであって、該DCFの複数のセグメントの各々は、該光学通信経路に連結されるように構成されており、該DCFの複数のセグメントは、該低分散ファイバーの複数の連続したセグメントのうちの隣接するセグメントの間に提供される、DCFの複数のセグメントと、
該光学通信経路の末端部分に連結されている入力を有する光学受信器と
を含む、装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6a】
image rotate

【図6b】
image rotate

【図6c】
image rotate

【図6d】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2013−34198(P2013−34198A)
【公開日】平成25年2月14日(2013.2.14)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−152066(P2012−152066)
【出願日】平成24年7月6日(2012.7.6)
【出願人】(506346749)インフィネラ コーポレイション (17)
【Fターム(参考)】