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低温で貯蔵された液体薬剤の送達に適する装置、システム、および関連する方法
説明

低温で貯蔵された液体薬剤の送達に適する装置、システム、および関連する方法

薬剤装置は、約−40℃未満の温度で貯蔵され、次いで、投薬前に液体に解凍される細胞基薬剤を含む密封された薬剤ドーズ容器と、液体薬剤の抽出中にドーズ容器を内部にぴったりと保持するように構成され、かつ寸法決めされた薬剤ドーズカートリッジと、を備えている。関連するドーズ容器、リテーナ、および抽出/投薬システムも記載されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願]
本出願は、2005年10月13日に出願された米国仮特許出願第60/726,396号の優先権の利得を主張し、その内容は、参照することによって完全にここに含まれるものとする。
【0002】
[発明の分野]
本発明は、流体薬剤、特に、ワクチンの送達および/または移送に関連し、特に、投薬前に超低温および/または低温に貯蔵され、かつ保持されている流体薬剤の送達および/または移送に適している。
【背景技術】
【0003】
一般的に、ワクチンは、採取され、次いで、適切な処理の後、使用前に、長期間にわたって、低温、典型的には、約0℃で凍結乾燥され、保持される。凍結乾燥は、一部の物質を保存する適切な手法であるが、一部のワクチンおよび他の薬剤は、容易には凍結乾燥できず、加えて、凍結乾燥された製品は、エンドユーザによって、特に殺菌環境において希釈するのが困難なことがある。
【0004】
一部のワクチンおよび他の液体薬剤は、ワクチンに商業的に妥当な寿命をもたらすために、および/または薬剤の生存度または有効性を促進するために、より低温で保持される必要がある。
【0005】
例えば、「Argos Therapeutics」社による臨床試験中、以下のようなワクチンの低温貯蔵、解凍、および投薬が行なわれている。すなわち、取外し可能な蓋を有するプラスチックチューブを用いて、患者自身の細胞から抽出した特注の液体ワクチンが、約−40℃未満の凍結状態で、低温貯蔵される。投薬前に、この薬剤は、チューブ内において液体に解凍され、次いで、蓋が取り外される。蓋がチューブから外された状態で、3つの注射器を用いて、開口したチューブから液体薬剤が抽出され、次いで、液体薬剤の各注射器が、解凍後比較的短時間の内に患者に注射され、所望のドーズ(dose)分が患者に送達される。
【0006】
上記の方法にもかかわらず、経済的で、投薬量に関する信頼性が高く、製造が容易で、かつ超低温および/または低温、例えば、約−40℃未満、約−70℃未満、さらに約−80℃未満、例えば、約−120℃から−196℃の間の温度に耐えることができる容器および/または協働する送達システムが、必要とされている。また、投薬前および/または投薬中に、薬剤が環境に露出するのを保護すると共に、商業的な製造システムの清浄度規格および/または無菌性規格に適合するこのような装置も必要とされている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の実施形態は、薬剤を直接的または間接的に患者に送達するのに用いられる送達装置を提供している。
【0008】
本発明のいくつかの実施形態は、薬剤保持装置を対象としている。この装置は、(a)凍結状態で貯蔵され、(望ましくは、貯蔵サイクルの少なくとも一部にわたって、約−40℃未満の温度で凍結貯蔵され)、次いで、投薬前に液体に解凍される薬剤を含む密封された薬剤ドーズ容器と、(b)液体薬剤の抽出中、ドーズ容器を内部にぴったりと保持するように構成され、かつ寸法決めされた薬剤ドーズカートリッジと、を備えている。
【0009】
薬剤を含む密封されたドーズ容器は、その寿命の少なくとも一部にわたって、約−70℃未満、例えば、約−70℃から約−196℃の間の温度で貯蔵されるとよい。いくつかの実施形態では、薬剤は、使用前、その寿命の少なくとも一部にわたって、約−120℃から約−196℃の間の温度で保持されてもよい。
【0010】
特定の実施形態では、ドーズカートリッジは、ドーズ容器よりも大きい剛性を有する本体を有し、ドーズ容器を内部に実質的に封入するように構成されている。装置は、単一ドーズ一回使い捨て装置である単一アセンブリとすることができる。
【0011】
いくつかの実施形態では、ドーズカートリッジは、非使用後退位置から抽出位置に直進するように構成された内部ニードルを有する第1の端部を備え、これによって、ニードルは、ドーズ容器を突き刺し、薬剤の抽出中に、液体薬剤と液体連通することが可能となっている。
【0012】
いくつかの実施形態では、ドーズカートリッジは、ドーズ容器を過失によって突き刺すのを防ぐために、ニードルと連動する外部安全停止片または係止部材を備えることが可能である。
【0013】
他の実施形態は、ドーズ薬剤移送および/または送達装置を対象としている。この装置は、(a)薬剤を含むドーズ容器であって、この薬剤を含むドーズ容器は、容器内の液体薬剤を凍結するのに十分な温度で貯蔵されるように構成され、薬剤は、患者に送達される直前に液体形態になるように構成されているドーズ容器と、(b)ドーズ容器を内部に保持するように構成されたカートリッジと、(c)液体薬剤の一定容積分をドーズ容器から連続的に排出するように構成されたカートリッジ内の液体薬剤排出システムと、を備えている。
【0014】
特定の実施形態では、排出システムは、ドーズ容器の一部を軸方向に沿って上から下に連続的に圧縮するように構成された加圧機構を備えている。加圧機構は、カートリッジの第1の端部からカートリッジの第2の端部に向かって軸方向に移動するように構成されたローラガイド付きローラから構成されていてもよい。
【0015】
他の実施形態は、液体薬剤を送達するキットを対象としている。このキットは、(a)無菌ガスの注射器と、(b)液体薬剤を含むドーズ容器と、(c)ドーズ容器を内部にぴったりと保持するように寸法決めされ、かつ構成されたカートリッジと、を備えている。無菌ガスの注射器は、使用時に、ドーズカートリッジと協働し、ドーズ容器から液体薬剤を排出するように構成されている。
【0016】
いくつかの実施形態は、ドーズ容器から液体薬剤を排出する方法を対象としている。この方法は、(a)液体薬剤を含むドーズ容器を内部に保持するカートリッジを設けるステップと、(b)無菌流体を含む第1の注射器をカートリッジに取り付けるステップと、(c)注射器から無菌流体をドーズ容器の第1の端部内に導入するステップと、(d)導入ステップに応じて、ドーズ容器の第2の端部から液体薬剤を押し出すステップと、を含んでいる。
【0017】
さらに他の実施形態は、液体薬剤を送達する方法を対象としている。この方法は、(a)液体薬剤を凍結状態で保持する容器を設けるステップと、(b)治療投薬個所において、液体薬剤を解凍するステップと、(c)投薬個所において、ニードルを加熱するステップと、(d)加熱ステップ後、ニードルを用いて、投薬個所において、容器を突き刺すステップと、(e)液体薬剤を対象内に注入するステップと、を含んでいる。
【0018】
いくつかの特定の実施形態では、解凍ステップから約1時間以内に、注入を行なうことができる。
【0019】
さらに他の実施形態は、凍結状態で貯蔵されている密封された容器から液体薬剤を得る方法を対象としている。この方法は、(a)液体薬剤を保持する容器を、薬剤を患者に投薬する直前に、解凍するステップと、(b)容器を、管腔を有するニードルを備えるカートリッジ内に挿入するステップと、(c)ニードルがカートリッジ内の容器を突き刺すように、ニードルまたはカートリッジを前進させるステップと、(d)液体薬剤の少なくとも一部を、ニードルを通して、容器から流出させるステップと、を含んでいる。
【0020】
いくつかの実施形態は、液体薬剤を移送および/または送達する方法を対象としている。この方法は、(a)凍結した液体薬剤を含む容器を低温貯蔵するステップと、(b)投薬個所において、凍結した液体薬剤を解凍するステップと、(c)液体薬剤を含む容器を保持するカートリッジと関連する投薬システムを、液体薬剤を複数の一定容積量分の各々ごとに容器から流出させるように、連続的に作動または操作するステップと、を含んでいる。
【0021】
連続的に作動または操作するステップは、ローラを軸方向に沿って一方向に移動させると共にドーズ容器を加圧することを含んでもよく、この場合、ローラは、流出する一定容積量分を画定する複数の連続的前方ストローク長さを有している。
【0022】
さらに他の実施形態は、(押出加工によって作製されるとよい)密封された無菌の細長薬剤容器であって、凍結され、投薬前に、容器内において液体に解凍されるのに適する薬剤を含む、細長薬剤容器を対象としている。
【0023】
容器は、実質的に平坦な部分と繋がる実質的に凹状の部分を有する断面輪郭形状を有していてもよく、および/または外方に延在する実質的に平坦な第1の翼および第2の翼を有していてもよい。
【0024】
本発明は、直接注射によって、または患者への投薬用の注射器を用いる間接注射によって、流体薬剤を患者に送達および/または移送する装置を提供している。
【0025】
本発明の実施形態による他のシステムおよび/または方法は、以下の図面および詳細な説明を検討することによって、当業者に明らかになるだろう。このような付加的なシステム、方法、および/または装置は、全て、以下の説明および本発明の範囲に含まれ、特許請求の範囲によって保護されることが意図されている。
【0026】
本発明の他の特徴は、以下の例示的な実施形態の詳細な説明を添付の図面と併せて読めば、より容易に理解されるだろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、本発明の実施形態が示される添付の図面を参照して、本発明をさらに十分に説明する。しかし、本発明は、多くの異なる形態で実施されてもよく、ここに記載される実施形態に制限されると解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、この開示が綿密かつ完全になされ、本発明の範囲を当業者に十分に知らしめるために、提供されるものである。
【0028】
同様の番号は、全体を通して、同様の要素を指している。図面において、一部の線、層、部品、要素、または特徴部の厚みは、明瞭にするために、誇張されることがある。破線は、特段の規定がない限り、任意選択的な特徴部または操作を示している。1つの実施形態に関して図示され、かつ記述される1つまたは複数の特徴部は、他の実施形態に含まれてもよい。
【0029】
ここで用いられる専門用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的とし、本発明を制限するものではない。ここで用いられる単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が明らかに他の意味を示さない限り、複数形も含むことを意図している。本発明に用いられる用語「備える(comprisesおよび/またはcomprising)」は、記載される特徴、完全体、ステップ、操作、要素、および/または部品の存在を規定するが、1つまたは複数の他の特徴、完全体、ステップ、操作、要素、部品、および/またはそれらの群の存在または追加を排除するものではないことをさらに理解されたい。ここで用いられる用語「および/または」は、関連して列挙される1つまたは複数の項目のいずれかまたは全ての組合せを含んでいる。ここで用いられる「XからYの間」および「約XからYの間」のような語句は、XおよびYを含むと解釈されたい。ここで用いられる「約XからYの間」のような語句は、「約Xから約Yの間」を意味している。ここで用いられる「約XからYに」のような語句は、「約Xから約Yに」を意味している。
【0030】
特段の規定がない限り、ここで用いられる(技術用語および科学用語を含む)全ての用語は、本発明が属する技術分野における通常の技術を有する者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有している。一般的に用いられる辞書に定義されるような用語は、明細書および関連する技術の文脈において、辞書におけるそれらの意味と矛盾しない意味を有すると解釈されるべきであり、ここで明確に規定されない限り、理想的な意味または過度に形式的な意味に解釈されるべきではないことをさらに理解されたい。簡潔および/または明瞭を目的として、周知の機能または構造については、詳細に説明しない。
【0031】
ある要素が、他の要素の「上に配置される」、または他の要素に「取り付けられる」、「連結される」、または「接触する」と記載されたとき、該要素は、他の要素の上に直接配置されてもよく、または他の要素に直接取り付けられ、連結され、または接触してもよく、または介在する要素が存在してもよいことを理解されたい。対照的に、ある要素が、例えば、他の要素の「上に直接配置される」、または他の要素に「直接取り付けられる」、「直接連結される」、または「直接接触する」と記載されたとき、介在する要素は、存在しない。構造体または特徴部が他の特徴部に「隣接して」配置されると記載されたとき、該特徴部は、隣接する特徴部を覆う部分または隣接する特徴部の下に横たわる部分を有することができることも、当業者によって理解されるだろう。
【0032】
「〜の下に」、「〜の下方に」、「下方の」、「〜の上方に」「上側の」などの空間に関連する用語は、ここでは、図面に示されるように、1つまたは複数の他の要素または特徴部に対する1つの要素または特徴部の関係を記載するのを容易にするために用いられている。空間に関連する用語は、図面に描かれる方位に加えて、使用時または操作時における装置の異なる方位を含むことが意図されることを理解されたい。例えば、もし図面における装置が反転された場合、他の要素または特徴部の「下に」または「真下に」位置すると記述される要素は、他の要素または特徴部の「上方に」配向されるだろう。従って、例示的な用語「〜の下に」は、上方の方位および下方の方位の両方を含むことが可能である。装置は、これ以外に配向されてもよく、(すなわち、90°または他の方位に回転されてもよく)、ここで用いられる空間に関連する記述用語も、これに従って解釈されるとよい。同様に、ここに用いられる用語「上方」「下方」、「垂直」、「水平」などは、特段の規定がない限り、単なる説明のための用語にすぎない。
【0033】
用語「第1」、「第2」などが、種々の要素、部品、領域、層、および/または区域を記述するために、ここで用いられているが、これらの要素、部品、領域、層、および/または区域は、これらの用語に制限されるべきではないことを理解されたい。これらの用語は、1つの要素、部品、領域、層、または区域を他の領域、層、または区域から識別するために用いられるにすぎない。従って、以下に述べる第1の要素、部品、領域、層、または区域は、本発明の示唆から逸脱することなく、第2の要素、部品、領域、層、または区域と称されてもよい。一連の操作(またはステップ)は、特段の規定がない限り、特許請求の範囲または図面に示される順番に制限されるものではない。
【0034】
用語「カートリッジ」、「薬剤ドーズカートリッジ」、「薬剤カートリッジ」、およびそれらの派生語は、多ドーズ容器または単一ドーズ容器のいずれでもよい薬剤ドーズ容器を保持するのに用いられるハウジング本体を指している。カートリッジは、ドーズ容器を拘束し、保持し、および/または収容するのに十分な剛性を有する密封体またはオープンフレームであるとよい。カートリッジは、液体薬剤を放出または抽出する投薬機構を組み込むことができ、および/または該投薬機構と協働作用することができる。カートリッジは、薬剤をドーズ容器から患者に直接注射するのに用いられてもよいし、薬剤を後でその薬剤を患者に送達するのに用いられる1つまたは複数の注射器または他の装置に移送するのに用いられてもよい。
【0035】
用語「無菌」は、異物または望ましくない微生物を実質的に含まない表面および/または装置を指している。「無菌性」または「無菌」およびその派生語は、典型的には規制機関によって設定される医用の無菌性規格を指している。所望の無菌性を達成するために、ドーズ容器または他の構成部品は、クリーン標準値が、例えば、「クラス100,000」以上に制御された場所で製造(充填および密封)されるとよい。製造/充填場所は、投薬/使用の前または投薬/使用中、所望のクリーン状態または無菌状態を維持するために、「クラス100」の場所、または他の適切な無菌および/または防腐性またはクリーンなルーム条件の場所であるとよい。代替的に、装置は、包装された後、殺菌されてもよい。用語「クラス100」は、クリーンなルーム/空間の立方メートル当り、100個未満の粒子を有する設備を意味している。また、クラス100規格は、ISOクラス5を指すこともある。用語「クラス100,000」は、クリーンなルーム/空間の立方メートル当り、100,000個の粒子を有する設備を指している。クリーンなルーム/空間は、正圧環境下にある。正圧環境は、クリーンルーム(空間)内に入るとき、空気がクリーンルームから外に流れ、クリーンルームに汚染物が入る可能性を制限するように、構成されている。所望のクラス、例えば、クラス100の状態をもたらす機器は、例えば、クラス100の層状流ワークステーション、クラス100の層状流排出フード、HEPA−フィルタ、などを含んでいる。用語「無菌またはクリーンな抽出表面」は、所望の清浄度および/または無菌性を有するかまたは保持するドーズ容器の一部を指している。いくつかの実施形態では、この表面は、使用前および/または使用中に、密封されるかまたは他の方法によって露出しないように保護されるとよい。
【0036】
用語「ドーズデータ表示」は、ドーズ量、薬剤の種類、寿命または保存期限、製造日、患者名、患者特異識別子の1つ以上を識別する外部マークを指している。ドーズデータ表示として、(光学的に符号化された「バー」コードのような)機械読取り可能な表示および/または人に解読可能な英数字表示または図式的な意匠または記号が挙げられる。
【0037】
用語「ドーズ」は、多ドーズ量と単一ドーズ量の両方を指している。単一ドーズ量は、患者の痛みを和らげるために、複数のサブドーズ分を時間的に近い間隔で連続的に注入することによって、与えられてもよい。非制限的な例として、単一ドーズ容器は、約0.6mlの液体薬剤を含むことができる。0.6mlの量は、約0.2mlをサブボーラス(一回分)とし、このサブボーラスの投薬を3回繰り返すことによって、投薬されてもよい。注射は、例えば、皮内注射(ID)、皮下注射(SC)、静脈注射(IV)、筋肉内注射(IM)などによって、なされるとよい。用語「低温(cryogenic)」は、非常に低い温度、典型的には、0℃未満の温度を指している。
【0038】
用語「超低温」は、約−40℃未満の温度、典型的には、約−70℃から約−196℃の間の温度を指している。いくつかの実施形態では、液体薬剤は、凍結され、少なくともその貯蔵寿命の一部にわたって、約−120℃から約−196℃の間の超低温で、ドーズ容器内に貯蔵されている。ドーズ容器内の液体薬剤は、使用前に、その貯蔵および/または寿命の少なくとも一部にわたって、約−120℃から約−196℃の間の温度、典型的には、約−120℃から約−150℃の間の温度で凍結庫および/または冷媒チャンバ内に保持されるとよい。液体媒体は、LN2(液体窒素)、LN2蒸気、および/またはドライアイスに入れて、搬送されるとよい。いくつかの実施形態では、薬剤は、(例えば、搬送中を含む)寿命の一部にわたって、約−70℃から約−95℃の温度で保持されるとよい。ドーズ容器は、(約−196℃の)液体窒素内または約−150℃の液体窒素と関連する蒸気内で、直接保持されてもよい。(薬剤カートリッジの有無と関係なく)、ドーズ容器内の液体薬剤は、超低温度にある液体窒素または液体ヘリウム、液体窒素蒸気、ドライアイスまたはそれらの組合せの浴を含むパッケージとして、凍結状態で搬送されてもよい。液体薬剤は、患者への投薬の直前まで、典型的には超低温で凍結されて保持されるとよい。液体薬剤は、超低温で、数日間、数週間、数ヶ月、または数年間にわたって貯蔵され、凍結状態で搬送されてもよい。
【0039】
いくつかの特定の実施形態では、液体薬剤は、凍結され、予定の送達の直ぐ前、例えば、解凍から約一時間以内、典型的には、約1時間〜30分以内に注射が行なわれるように、解凍されるとよい。液体薬剤は、処理中、貯蔵中、および/または搬送中に、異なる低温度および/または超低温度で保持されてもよい。
【0040】
いくつかの実施形態では、液体薬剤(以下、要素25と呼ぶ)は、液体の形態で投薬されるどのような薬剤であってもよい。一実施形態では、液体薬剤は、水性薬剤であり、他の実施形態では、非水性薬剤である。投薬は、典型的には、皮膚の層内または皮膚の層間への注射(皮内注射)によってなされている。しかし、(皮下注射、筋肉内注射、静脈注射などのような)他の注射個所または非注射投薬も可能である。
【0041】
特定の実施形態では、薬剤は、患者自身の細胞に基づいてまたはドナーの細胞を用いて抽出される細胞基ワクチンのようなワクチンを含んでいる。細胞基ワクチン薬剤は、少なくとも製品の寿命の一部にわたって、約−70℃未満の温度、典型的には、約−70℃から約−196℃の間の温度、さらに典型的には、約−150℃から約−196℃の間の温度に保持されるとよい。次いで、この薬剤は、投薬の直前に、解凍されることになる。
【0042】
いくつかの実施形態では、薬剤は、ワクチンまたは他の薬剤(例えば、樹脂状細胞のような抗原提示細胞)として作用する特定の種類の有利な細胞を含めることが可能である。樹脂状細胞は、1つまたは複数の抗原および/または1つまたは複数の抗原をコードするRNAでパルスされてもよい。例示的な抗原は、腫瘍特異抗原または病源菌特異抗原である。腫瘍特異抗原の例として、制限はされないが、腎細胞腫瘍、黒色腫、白血病、骨髄腫、乳癌、前立腺癌、卵巣癌、肺癌、および膀胱癌のような腫瘍からの抗原が挙げられる。また、病源菌特異抗原の例として、制限はされないが、HIVまたはHCVに特異的な抗原が挙げられる。液体薬剤は、他の細胞基薬剤、例えば、幹細胞薬剤を含めることが可能である。
【0043】
以下、図面について説明する。図1には、例示的な薬剤送達装置10の断面が示されている。装置10は、貯蔵チャンバ15cを有する薬剤カートリッジ15を備えている。貯蔵チャンバ15cは、ドーズ容器20を内部に保持するように寸法決めされ、かつ構成されている。装置10は、一体型プランジャー50を有するプランジャーチャンバ40も備えている。プランジャーチャンバ40は、注射器ポート60に繋がっている。注射器ポート60は、使用前、ダム61によって閉鎖されている。
【0044】
図示されるように、カートリッジ15は、管腔を有する内部ニードル53を備えることが可能である。ニードル53は、ドーズ容器20を刺し通すか、ドーズ容器20に孔を開けるか、または別の方法でドーズ容器20に進入することが可能である。ニードル53は、軸方向に直進し、ドーズ容器20に接触するようにされているとよい。代替的に、容器20が直進し、ニードル53に接触するようにされてもよいし、または両方の構成部品が直進し、接触を生じるようにされてもよい(図示せず)。また、内部ニードル53が過失によってドーズ容器内に進入するのを阻止するために、カートリッジ10は、離脱可能な安全停止部材55を備えることが可能である。代替的または付加的に、図示されるように、内壁31は、過失によって内部ニードル53がドーズ容器20と接触するのを阻止するように、構成されていてもよい。
【0045】
図示されるように、ニードル53は、カートリッジ15の第1の端部に近接して配置されるとよい。具体的には、図2および図3に示されるように、ニードル53は、非使用時の後退位置(図2)から処置時の抽出位置(図3)に直進し、ドーズ容器20を刺し通し、内部に進入し、薬剤抽出中、液体薬剤25と流体連通するようにされるとよい。
【0046】
図1に示されるように、安全停止部材55は、プランジャータブ56とカートリッジハウジングとの間に位置し、ニードル53の軸方向における前方運動を阻止するクリップとして構成されている。停止部材55を取り外すには、ユーザが、停止部材55を引っ張るか、引裂くか、捩じるか、弾くか、または他の方法で除去または離脱させるとよく、これによって、プランジャー50を軸方向に直進させ、ニードル53を移動させることが可能となっている。
【0047】
いくつかの実施形態において、ニードル53は、プランジャー50に取り付けられてもよい。プランジャー50は、プランジャータブ56とプランジャー壁45の静止部分との間に離脱可能に配置される安全停止部材55によって、意図する前にプランジャー壁45内に嵌入できないようにされている。安全部材55が取り外されると、プランジャー50は、そのプランジャー50を分離壁31に向かって軸方向近位側に移動させることによって、プランジャー壁45内に嵌合されることになる。過失によるプランジャー50の嵌合を阻止するために、プランジャー50および/またはニードル53の移動を妨げる他の手段が用いられてもよい。これらの手段は、取外し可能な部品であってもよく、または取り外し不能な部品であってもよく、その例として、引込み式装置、着脱可能な部品(例えば、ピンまたはカラーなど)、または部分的な回転を必要とする捩れ機構が挙げられる。また、これらの手段として、多数の部品の組合せが用いられてもよい。
【0048】
図1〜図3(および他の図面)に示されるように、ドーズ容器20は、細長容器、例えば、実質的に管状の容器とすることが可能である。以下の説明において、基本となる参照番号、例えば、「20」は、構成部品を総称的に示すために用いられ、後続の実施形態における対応する構成部品は、20’、20’’のような添字の付いた参照番号によって表されることに留意されたい。1つの実施形態に関連して述べる特徴は、別の実施形態と組み合わされてもよい。カートリッジチャンバ15cは、ドーズ容器20を実質的にまたは完全に封入するチャンバ壁16を有していてもよい。すなわち、この実施形態において示されるように、ドーズ容器20は、薬剤カートリッジの貯蔵チャンバ壁16と境界を接する実質的に円筒状の管である。本発明の実施形態では、カートリッジ貯蔵チャンバ15cの大きさおよび形状は、内部に嵌め込まれるどのような薬剤含有容器にも実質的に適合するように設計されている。このような実施形態では、チャンバ15cは、薬剤ドーズ容器20が殆ど動き回ることなく内側にぴったりと嵌合するように、寸法決めされ、かつ構成されている。ただし、この構成は、変更されてもよい。さらに、所望の方位および所望の遊嵌またはすべり嵌めをもたらすために、スペーサ要素が用いられてもよい。いくつかの実施形態では、ドーズ容器20は、薬剤貯蔵チャンバ15cの寸法に合わせて円筒状に設計されているが、必要に応じて、他の寸法が用いられてもよい。
【0049】
図示される実施形態では、薬剤カートリッジの貯蔵チャンバ15cは、一部品として形成されているが、カートリッジ15は、2つ以上の嵌合要素から構成されてもよいし、またはドーズ容器20を完全に封入することなく単に支持および/または保護する非封入フレームから構成されていてもよい。以下にさらに述べるように、フレームホルダーおよび封入カートリッジの組合せが用いられてもよい。いずれにしても、装置10および(封入構成またはフレーム構成のいずれかを有する)ドーズカートリッジ15は、ドーズ容器20の剛性よりも大きい剛性の本体を有することが可能であり、ドーズ容器をこの本体内に実質的に封入するように構成されている。
【0050】
ドーズ容器20(および任意選択的に、カートリッジ15)が凍結状態で保存される場合、このドーズ容器用の適切な材料が用いられている。例えば、ポリ塩化ビニル(PVC)、C−Flex(登録商標)のようなクラスVIの医用TPE管類、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、およびポリスチレンが、薬剤および低温貯蔵温度に適した容器用の材料の例である。容器20は、所定長さの管素材として押出加工され、この管素材に、間隔を置いて、薬剤ドーズを充填し、次いで、充填した管素材を間隔ごとに密封し、かつ切離すことによって、製造中にドーズ分の薬剤を容器20内に含ませることができる。他の製造方法が用いられてもよい。例示的な長さは、20cm未満、典型的には、約5〜10cmである。容器20の例示的な肉厚は、約1/16インチ(約0.16センチ)(公称厚み)である。容器20の主管腔直径幅、すなわち、主管腔断面幅は、約3/16インチOD(公称外径)から1/8インチID(公称内径)の範囲内にある。
【0051】
いくつかの実施形態では、ドーズ容器20は、一回使い捨て製造システム(図示せず)の一部において、連続的な長さの管材として、(押出または成形によって)製造されてもよい。管材は、タワーまたは他の冷却基材構造の周囲に巻き付けられるとよい。液体薬剤を管材内に流し込むことによって、管材は液体薬剤で充填されることになる。ドーズ分の薬剤で充填した後、管材を分割し、両端をその場で密封し、これによって、薬剤が装填されたドーズ容器を画定することが可能となる。管材の両端部分の密封は、管材の両縁を圧縮し、ヒートシール、高周波シール、または他の適切なシール手段を介してシール加工することによって、行なうことができる(図4A,図5A,図6A参照)。
【0052】
ドーズ容器20は、カートリッジ15とは無関係に、凍結および/または貯蔵されてもよいし、または他の実施形態では、ドーズ容器20およびカートリッジ15を含む送達装置10が、単一ユニットとして凍結されてもよい。図1に示されるように、ドーズ容器20は、側壁21および互いに向き合った端部22,23を有している。端部22,23は、(端部挿入式の実施形態の場合)、挿入端22および対向端23として、記載されることもある。この実施形態では、薬剤カートリッジ15は、解凍された1ドーズ分の液体薬剤25を含むカートリッジとして示されている。
【0053】
図1において、ドーズ容器20は、挿入端22を送達装置10の中心に向け、後端23をカートリッジチャンバ開口28に向けて、薬剤貯蔵チャンバ15cの内側に配置されている。任意選択的にチャンバ15c内のドーズ容器20を閉鎖および/または密封するために、端ストッパ29がカートリッジチャンバ開口28内に配置されてもよい。端ストッパ29は、開口内に押し込められ、摩擦によって適所に保持されるだけでもよい。チャンバ開口28を密封するのに、他の密封手段、例えば、ネジ締め装置、一方向係止シール、Oリング、リップシール、キャップシール、ガスケット、などが用いられてもよい。代替的に、チャンバ15が、ドーズ容器20の挿入時に閉鎖するダイアフラムまたはシーラントを有してもよいし、またはシールが薬剤カートリッジの一部として含まれてもよい。シール構造は、当業者にはよく知られている。
【0054】
ドーズ容器20は、どのような使い勝手のよい手段、例えば、手動によるすべり配置または重力、力、または他の挿入手段による自動装填によって、カートリッジ本体15の開端を通してチャンバ15c内に配置されてもよい。フレーム式カートリッジが用いられる場合、ドーズ容器20を保持チャンバ15c内に挿入した後、フレーム構成部品を旋回させるかまたは取り付け、これによって、ドーズ容器20が上側装填形態または側方装填形態で配置されてもよい。
【0055】
移送プロセス、送達プロセス、および/または注入プロセス中に薬剤の適切な無菌状態を保持するために、カートリッジチャンバ15c、端ストッパ29および薬剤25が接触する可能性のあるどのような表面または部品をも、殺菌されているとよい。同様に、ドーズ容器20は、充填前に殺菌され、次いで、薬剤25が充填されてもよい。容器20の外面の無菌状態および/または無菌性を保持するために、容器20を無菌の外側包装紙または外側パッケージ内に貯蔵し、容器20を貯蔵チャンバ15内に挿入する直前または挿入している間に、(無菌技術を用いて)、外側包装紙または外側パッケージを取り外すようにしてもよい。薬剤カートリッジ15および/または薬剤25を内蔵するドーズ容器20の外面を殺菌することも可能である。しかし、これは、一部の液体薬剤、例えば、生体細胞ワクチンの場合、いくらか困難であり、一部の環境においてのみ適切である。
【0056】
前述したように、カートリッジチャンバ開口28と向き合った貯蔵チャンバ15cの端は、分離壁31を備えていてもよい。この壁31は、図1において押出開口32として示される、ニードルを押し出すための進入路を備えていてもよい。他の押出進入路が用いられてもよい。例えば、プランジャー50が直進してプランジャー壁45内に嵌合されるときに、ニードル53によって刺し通されるように構成される壁31の選択的に脆弱な部分が用いられてもよい。また、壁31内には、ニードルが壁31を貫通するのを可能にする隔膜をなす薄い封止材または弾性材料または他の隔離手段が設けられてもよい。図1に示される実施形態では、分離壁31は、貯蔵チャンバ壁16に対して傾斜して配置されている。分離壁31は、約45°の傾斜角で示されているが、他の角度、例えば、壁16に対して直交する角度(すなわち、図1に示されるドーズ容器20の方向に対して実質的に垂直をなす角度)であってもよい。薬剤容器20に向かって傾斜させることによって、分離壁31は、薬剤容器20を薬剤貯蔵チャンバ15c内にぴったり配置させて維持することができ、ドーズ容器挿入端22を内部ニードル53が貫入するニードル進入路に向かって一直線状に配向させることが可能である。
【0057】
プランジャーチャンバ40は、送達装置10の一端部に位置している。プランジャーチャンバ40は、分離壁31およびプランジャーチャンバ壁45によって境界が定められるとよい。プランジャーチャンバ壁45は、薬剤貯蔵チャンバ壁16の拡張部であってもよいし、および/または薬剤貯蔵チャンバ壁16と接触していてもよい。図示されるように、プランジャーチャンバ壁45は、テーパ壁部分46を有している。(「ネック部」として記載されることもある)テーパ壁部分46は、薬剤貯蔵チャンバ15と異なる直径を有するプランジャーチャンバ40から薬剤貯蔵チャンバ15への移行部として用いられている。しかし、貯蔵チャンバ15cおよびプランジャーチャンバ40は、同一の大きさでもよいし、適切であれば、異なっていてもよく、換言すれば、チャンバ15cは、チャンバ40より大きくても、小さくてもよい。
【0058】
プランジャーチャンバ40は、直進可能なプランジャー50が配置されるプランジャーチャンバ開口48を有している。プランジャー50は、内部流体チャンバ52を有している。ニードル53は、この流体チャンバ52と連通し、プランジャー50が前進すると、この中空のニードル53が、軸方向に延び、進入路32を通過し、薬剤ドーズ容器20の挿入端22を刺し通し、薬剤容器20内に含まれる薬剤25と流体連通するように、位置決めされている。
【0059】
いくつかの実施形態では、プランジャーチャンバ40は、プランジャーチャンバ壁45に対して密封されている。これらの実施形態では、チャンバ40は、密封手段を備えていてもよい。図示の実施形態では、密封手段として、Oリングとして図示されるプランジャーシール54が挙げられている。当技術分野において周知の他の密封手段、例えば、リップシール、キャップシール、ガスケット、金属シール、などが用いられてもよい。いくつかの実施形態では、密封手段は、精密に嵌合可能な協働作用する部品から構成されていてもよい。
【0060】
図3に示されるように、装置10は、薬剤25を注射器チャンバ65に移送するために、注射器63と離脱可能に嵌合するように構成されているとよい。注射器63は、停止部材55の取外しの前および/またはプランジャー50の前進の前に、嵌合されてもよい。図示されるように、装置10は、注射器63の端部に密封して取り付けられる注射器取付け部60を有している。図示の実施形態では、注射器取付け部60は、雌ルアーロック取付け部を備え、注射器63は、嵌合可能な雄ルアーロック取付け部64を備えている。しかし、注射器を取り付ける他の手段、例えば、テーパ圧入嵌合、ネジ/ネジ部取付けなどが周知であり、ここに用いられてもよい。注射器取付け部60の内側には、任意選択的な破通ダム61が設けられている。ダム61は、注射器63が取付け部60に取付けられるまで、流体チャンバ52を密封することが可能となっている。
【0061】
図3は、プランジャー50が軸方向に直進し、ニードル53をドーズ容器20内に配置させ、注射器63が薬剤25をドーズ容器20から受けるために適所に取り付けられた状態を示している。操作中、1ドーズ分の薬剤が、ドーズ容器20からニードル53を通ってプランジャーチャンバ40内に移動し、次いで、注射器63および注射チャンバ65内に入る。図示されている状態の注射器63では、注射器取付け手段64、すなわち、雄ルアーロックが、注射器取付け部60内の適所に位置している。破通ダム61は、まだ破断されていない。これは、注射器63が、まだ完全に前進せず、注射器取付け部60に完全に取り付けられていないことを示している。完全に嵌合すると、破通ダム61が、(典型的には、浮遊破片を生じることなく)開口し、流体チャンバ52を注射器チャンバ65と流体連通させる。図1の安全片55が取り外され、プランジャー50は、プランジャーチャンバ壁縁70に至るまでプランジャータブ56と完全に係合する最近位位置に配置される。次いで、どのような使い勝手のよい手段、例えば、流通手段、吸引手段などによって、薬剤25を注射器チャンバ65内に引き込んでもよい。注射器63を取り外した後、薬剤カートリッジ15を処理することなく、送達装置10を安全に廃棄することができる。
【0062】
装置10は、カートリッジ15、プランジャー50、および注射器取付け部60の単一の一体型アセンブリであり、容器20と共に、単一ドーズ分用一回使い捨て装置を構成している。図示されないが、注射器63は、液体薬剤の一部を引込み、次いで、第1の注射器における引込まれた部分を患者に注射するように構成された注射ニードルと連通するように構成されている。注射ニードルは、注射器63に取り付けられてもよいし、または異なる送達注射器に取り付けられてもよい。
【0063】
図4Aおよび図4Bを参照すると、例示的なドーズ容器20’が示されている。この実施形態では、ドーズ容器20’は、外方に突出する抽出ポート120を備えている。抽出ポート120は、典型的にはクリーンルーム環境において、接合、熱カシメ、超音波溶接、レーザ溶接、接着、またはそれ以外の方法によって、容器本体に取り付けられている。ドーズ容器20’は、クリーン環境における充填および密封の後、殺菌されてもよい。クリーン環境は、クラス100,000またはクラス10,000(または、それよりも良好な)クリーンルームであるとよい。ドーズ容器20’の本体20bは、押出加工によって作製され、液体薬剤を内部に保持するために、両端が密封されているとよい。端部は、どのような適切な方法、例えば、高周波(RF)シールプロセスを用いることによって、閉鎖され、かつ密封されていてもよい。容器20’のポート120から無菌および/またはクリーン状態の抽出/出口表面125に延在するアクセス通路120chを密封するために、封止材125sがポート120を覆って配置されてもよい。封止材125sは、クリーンおよび/または無菌状態の抽出表面125を露出するために破裂または除去されるフィルムでもよい。図示されるように、容器20’の端部は、ドーズデータ表示122を配置、典型的には、刻印するのに用いられる実質的に平坦な領域121を備えていてもよい。任意選択的または代替的に、ドーズデータ表示は、突出するポート120の外壁120wおよび/またはポート120のバンド部分120bに配置されていてもよい。
【0064】
ポート120は、抽出表面がドーズ容器20’のシール縁に隣接するドーズ容器20’の端部の近くに位置するように構成されていてもよい。ポート120は、雄ルアーロック取付け部材(図示せず)に離脱可能に取り付けられる雌ルアーロック取付け構造として構成されてもよい。代替的に、ポート120は、注入注射器に至る送達通路を画定する投薬カートリッジ15、またはポート120を介してドーズ容器の薬剤と流体連通する直接注射ニードルを画定する投薬カートリッジ15内に位置させることが可能である(図示せず)。
【0065】
図5Aおよび図5Bは、代替的なドーズ容器設計20’’を示している。この実施形態では、ドーズ容器は、実質的に平面的な基部130およびフィルムシール131を備えている。基部131は、冷凍および解凍中、改良された熱伝達をもたらすことが可能である。フィルムシール131は、典型的には、少なくとも実質的に平面的な基部130に、熱収縮、接合、熱カシメ、超音波溶接、接着、または他の適切な方法によって、付着されてもよい。フィルムシールは、ドーズ容器20’’の全体を封入または被覆するために、または投薬中にクリーンおよび/または無菌状態の表面へのアクセスを維持することが望まれるドーズ容器20’’の選択された部分を封入または被覆するために、付着されてもよい。フィルムシール131は、容器本体20bの押出加工中または押出加工後、典型的には、液体薬剤の充填前に付着されるとよい。ただし、特に付着前に無菌状態が確保されている場合、フィルムシール131は、液体薬剤が容器20’’内に密封された後に付着されてもよい。典型的には、フィルム131は、ドーズ容器20’’のクリーンおよび/または無菌状態の表面を画定または保持するように、付着されるとよい。
【0066】
平面基部130および/または外側フィルム131上には、ドーズデータ表示122が取り付けられていてもよい。フィルム131は、例えば、箔、ポリマー、および/または多ポリマー層の積層構造を有することが可能である。フィルム131は、オペレータまたは装置がフィルムを剥がし取ることを可能にするタブに繋げられてもよい。フィルム131は、フィルムよりも高い剛性を有する基板を備えてもよいし、またはフィルム131を用いて、そのような基板を容器本体20bに取り付けるようにしてもよい。フィルム131は、容器20’’から薬剤25を投薬するときに、取り除くか、剥ぎ取るか、破裂させるか、または他の方法によって除去または貫通させ、無菌および/またはクリーン状態の表面およびその下方のドーズ容器20’’内の薬剤を露出させ、すなわち、その表面および薬剤にアクセスすることを可能にするものである。
【0067】
図6Aおよび図6Bは、他のドーズ容器20’’’を示している。この実施形態では、ドーズ容器は、軸方向に延在する翼140を備えている。これらの翼140は、主管腔75を画定する主容器本体20bの範囲を越えて突出している。翼140は、各々、(図示されるように)同一の外方長さを有してもよいし、または異なる外方長さを有してもよい。翼140は、容器20’’’の実質的に全軸方向長さに沿って延在してもよいし、またはいくつかの実施形態では、その長さの一部に沿ってまたは1つまたは複数の軸方向に延在する不連続な区分(図示せず)に沿って配置されてもよい。図示される容器20’’’は、実質的に平面的な基部142を有している。この実施形態における翼140は、容器本体20bの実質的に半径方向(直径方向)において互いに向き合った個所において、基部142の上方に位置している。2つ以上の翼140が、容器の片側または両側から延在してもよいし(図示せず)、主本体20bから片寄って、すなわち非対称に延在してもよい。翼140は、ドーズ容器20’’’を薬剤送達カートリッジ15内に保持するのに用いられるとよい。ドーズ容器の輪郭は、抽出および/または投薬用の薬剤送達または移送カートリッジ15内に挿入され、および/または正確に方向付けされ、かつ位置決めされるように、確実な位置合わせをもたらすことができる。1つまたは複数の翼(上面および/または下面)および/または副管腔外壁175wには、ドーズデータ表示122が配置されていてもよい。
【0068】
図6Aおよび図6Bに示されるように、ドーズ容器20’’’は、主管腔75および副管腔175として示される複数の管腔を備えていてもよい。しかし、ドーズ容器20’’’は、主管腔75しか有しないように構成されてもよいことに留意されたい。
【0069】
管腔75,175は、少なくとも薬剤を患者に投薬する前の貯蔵中、互いに流体隔離しているとよい。副管腔175は、主管腔75の肉厚よりも薄い肉厚を有してもよく、主管腔75の断面積よりも小さい断面積を有していてもよい。管腔は、種々の幾何学的な断面輪郭形状、すなわち、実質的に正方形、矩形、三角形、弧状、曲線状の形状などを有してもよい。副管腔175の壁175wは、主管腔75を画定する壁75wの最も薄い部分の壁厚の約1/3から約2/3の間の管厚を有している。副管腔175は、副管腔を画定する壁を通してドーズ容器の主管腔を切り抜くかまたは他の方法によってアクセスすることによって露出される無菌/クリーン(典型的には、クラス100の)表面125を密封することが可能である。
【0070】
副管腔175は、主管腔75の容積の約1/2〜1/4、典型的には、約1/3〜1/4の容積を有しているとよい。特定の実施形態では、副管腔175は、約1mm2から約5mm2の間、典型的には、約2mm2の断面積を有している。主管腔75および副管腔175の配向は、逆でもよい。副管腔175の上方、または副管腔175から離れた側の容器体20bの上には、第3の管腔が設けられていてもよい。
【0071】
図7Aおよび図7Bは、ドーズリテーナアセンブリ90を示している。ドーズリテーナアセンブリ90は、ドーズ容器20’’’’(または他のドーズ容器構成)を挟み込み、ドーズ容器20’’’’の翼140をクランプすることによって、ドーズ容器20’’’’をぴったりと捕捉し、保持するように構成されている。図示されるように、ドーズリテーナアセンブリ90は、クランプ部材91および基部部材93を備えている。2つの部材91,93は、それらの間にドーズ容器20’’’’を捕捉するように、取り付けられている。ドーズ容器20’’’’は、図6Aおよび図6Bに示される容器と同様であるが、翼140は、基部142から外方に延在している。図7Cに示されるドーズ容器20’’’’は、主管腔75および副管腔175を備えているが、単一管腔(または他の多重管腔)の構成が用いられてもよい。
【0072】
図7Cに示されるように、ドーズリテーナアセンブリ90は、組立時に、ドーズ容器20’’’’の上部がクランプ部材の範囲および基部部材の範囲の上方に突出することを可能にする軸方向に延在する窓または間隙を有すべく構成されている。すなわち、図示されるように、副管腔175および主管腔75の上部は、クランプ部材91の上方に位置すると共に、ドーズ容器20’’’’を保持するように基部93と係合するハウジング95の範囲の上方に位置している。いくつかの実施形態では、ドーズ容器20’’’’は、低温貯蔵の前に、ドーズリテーナアセンブリ90に装填されるかまたは組み込まれ、投薬前に、投薬または移送用送達カートリッジ15に配置される単一体を画定するようになっている。ドーズリテーナ90は、ドーズデータ表示122を含むことができ、超低温貯蔵および/または低温貯蔵に特に適する、透明な、すなわち、透けて見えるポリカーボネートまたはポリプロピレン材料から構成されていてもよい。
【0073】
薬剤用の主および/または副ドーズデータ表示122または全体的なラベルが、(ドーズ容器20’,20’’,20’’’,20’’’’などではなく)、ドーズリテーナアセンブリ90のフレームの外面に設けられてもよい。有利には、いくつかの特定の実施形態では、ドーズリテーナアセンブリ90は、超低温への(長期にわたる)露出によって故障することがあるシールまたは移動部品を必要としない。
【0074】
図8A〜図8Eは、ドーズ容器20,20’,20’’,20’’’,20’’’’のいずれかがローラ150を有する薬剤カートリッジ15内に配置された状態を示している。ローラ150は、継続的な薬剤の移送または注入を行なう目的で、薬剤を容器から注射ニードルまたは注射器のいずれかに押し出すために、ドーズ容器を加圧するのに用いられている。この実施形態は、多管腔容器を有する形態で示されているが、特に無菌表面が抽出に利用される単一管腔容器と共に用いられてもよい。ローラ150は、ドーズ容器から確実な量の薬剤を投薬すると共に、ドーズ容器を適切に空にすることができるように構成されているとよい。ローラ150は、容器の本体を加圧しながら投薬する間、ドーズ容器20を(弾性的に)変形させるとよい。
【0075】
図8Aおよび図8Bは、基部142がローラ150と接触している多管腔ドーズ容器20’’’を示している。このローラは、上側または下側ではなく側方を加圧するように構成されてもよいし、(図示しないが、多数の協働するローラが用いられてもよい)。容器をカートリッジ内に、ローラと一直線に配列させて、正確に方向付けし、かつ強固に保持するために、(翼140と共に)、突起輪郭部20pが用いられてもよい。ローラ150は、ドーズ容器と協働し、線状の蠕動ポンプ動作を生じさせることができる。米国特許第5,924,852号および第5,980,490号を参照されたい。これらの内容は、参照することによって、あたかも全てがここに記載されるかのように含まれるものとする(なお、本発明の実施形態では、ローラが移動し、対象物が実質的に静止している)。
【0076】
図8Bは、ニードル53,153も示している。ニードル53は、内部ニードル(例えば、カートリッジ15の範囲内に位置するニードル)とすることができ、ニードル153は、カートリッジの範囲の外側に延在する外部ニードルとすることができる。外部ニードル153は、協働する注射器(図示せず)に取り付けられてもよいし、ドーズ容器20から患者に直接注射するために、カートリッジ15に取り付けられてもよい。いずれの場合も、副管腔175が開口され、切離され、および/または除去され、ニードル53,153が、主管腔75の壁の露出した表面に刺し通されるとよい。
【0077】
図8Cおよび図8Eは、ドーズ容器の突出部分20pがローラ150と接触してもよいことを示している。図8Cおよび図8Dは、ローラ150’が任意選択的に異形の表面を有してもよいことを示している。図8Eは、ローラ150が、液体薬剤を排出するために、副管腔175および主管腔75の両方を加圧することができることを示している。翼140を用いることにより、容器20をローラ150と一直線に配列させて、強固に保持することが可能となっている。
【0078】
図9Aおよび図9Bは、抽出/投薬機構を有する送達/移送薬剤カートリッジ15を示している。この実施形態では、抽出/投薬機構は、切断部材180および内部ニードル53を備えている。この実施形態は、一部の内部特徴の説明を明瞭にするために、カートリッジ15の一部を除去または省略して示されている。図示されるように、カートリッジ15は、ドーズ容器20’’’’を含むドーズリテーナ90を受入れ、かつ保持するように構成されている。ドーズ容器20’’’’は、副管腔175が切断部材180の面の上方に位置するように、保持されている。切断部材180は、軸方向に直進するブレードを備えていてもよい。内部ニードル53は、ドーズ容器20’’’’に向かって下方に傾斜されるとよい。また、ニードル53は、切断部材180から独立して、または切断部材180と共に、軸方向に直進するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、ニードル53は、切断部材180と実質的に接触して直進することが可能となっている。操作に関連して、切断部材180は、ニードル53の進入前に、主管腔表面を露出させるために、副管腔の壁175wを切断するかまたは薄く切り取るように構成され、これによって、ニードルは、開口した壁部分175wの下方に位置する主管腔の壁のクリーンな表面個所を刺し通すことが可能となる。このようにして、内部ニードル53および関連する部品は、ドーズ容器の主管腔75内の薬剤と流体連通し、クリーンで実質的に無菌の状態を維持しながら、液体薬剤を導き、引出し、または抽出することが可能となる。いくつかの実施形態では、副管腔壁175wの一部は、引裂かれるように構成されてもよく、切断部材180は、壁174wと協働する引裂き部材(図示せず)として構成されてもよい。
【0079】
図10A〜図10Cは、カートリッジ15の一部が、ドーズ容器20’’’’を切断し、次いで、刺し通す一連の操作を行なう一実施形態を示している。図10Aでは、後退している切断部材180が示されている。図示されるように、切断部材180は、実質的に水平に直進するように配向された実質的に平面的なブレードである。図10Bは、切断部材180が、副管腔175の壁を切断するかまたは薄く切り取り、クリーンおよび/または無菌状態の表面125を露出させる状態を示している。図10Cは、ドーズの引出しまたは抽出を準備するために、クリーン表面125の位置で、ニードルが主管腔75に進入する状態を示している。いくつかの実施形態では、切断部材180は、窓180w(図9B)を備え、ニードル53は、この窓を通して延び、露出した表面125にアクセスし、主管腔75に進入するようになっている。
【0080】
図11は、薬剤カートリッジ15を有する例示的な送達/移送装置10を示している。図示されるように、装置10は、少なくとも1ドーズ分(単一ドーズ分または一連のサブドーズ分)を患者に直接注射するように構成された直接注射装置であってもよい。しかし、装置10は、注射器または他の間接的な送達装置と共に用いられるように修正されてもよい。
【0081】
図11に示されるように、カートリッジ15は、ユーザがドーズ容器20’’’’を視覚的に確認することを可能にする窓15wを有する本体15bを有している。カートリッジ15の外側では、(この実施形態およびここに記載された他の実施形態に示される)ドーズ容器20’’’’は柔軟であるとよいが、液体の存否にかかわらず、その形状を保持するのに十分な剛性を有しているとよい。ドーズ容器20’’’’は、ユーザが、窓15wを見ることによって、液体の量を視覚的に確認することを可能にするために、視覚的に透過性であるとよい。カートリッジ15は、液体をドーズ容器から投薬するために、ドーズ容器20’’’と接触し、ドーズ容器20’’’’上を横転するように構成されたローラ150を備えていてもよい。また、カートリッジ15は、ドーズ容器20に向かって直進することができる抽出/投薬ハウジング188、抽出ハウジング188と連動する外部注射ニードル153、および投薬/抽出を作動/制御するために用いられるプランジャー200を備えることも可能である。カートリッジ15は、抽出ハウジング188の軸方向の直進を防ぐためにカートリッジ本体15bに跨る離脱可能クリップとして示される安全部材55を備えていてもよい。図示されるように、ローラ150は、ロッド151rを備えるローラガイド151と連動するようになっている。
【0082】
図12および図13に示されるように、ローラガイド151は、該ローラガイド151が(下方のドーズ容器20’’’と軸方向に一直線に並んで所望の圧力/力でそのドーズ容器20’’’と強固に接触する)ローラ150と共に移動することが可能となるように、カートリッジ本体15bによって支持されている。この実施形態では、ドーズ容器20’’’’は、突出部分20pがローラ150に面し、副管腔175が主管腔75よりもローラ150の近くに位置すべく配置されている。単一管腔容器および他の多管腔容器(図示せず)が用いられてもよい。ローラ150のみが(ドーズ容器20に面して軸方向に沿って)一方向に移動するように、ローラガイド151が、カートリッジ本体によって画定される1対の離間したレール15rに、止めピンによって固定されていてもよい。レール15rは、方向性運動を制御するラチェット機構を画定するために、ローラガイドアーム151aと関連する爪151pと係合する歯15t(図13)を備えている。ローラ150は、実質的に剛性材料、例えば、所望の圧力が加えられたときに変形しない剛性高密度ポリエチレン(HDPE)、ガラス充填ポリマー、樹脂強化複合材料、または他の適切な材料から形成されるとよい。
【0083】
図12および図13に示されるように、カートリッジ15は、プランジャー200を基準位置に戻すように付勢する戻りバネ210を備えていてもよい。バネ210は、カートリッジ本体15b内の静止棚15sとプランジャー200の突起201との間に位置し、その結果、プランジャー200が押し込まれると、バネ210は、カートリッジ15内の棚15sに対して圧縮されることになる。圧力が除かれると、バネ210は、プランジャー200を基準位置に戻すように付勢するようになっている。また、カートリッジ15は、ドーズリテーナ空洞15cおよび該空洞15cの端部内に位置するバネ仕掛けドーズリテーナクリップ215を備えていてもよい。ドーズリテーナ90が装填されると、クリップ215が、前方に付勢され、ドーズリテーナ90を軸方向にぴったりと押圧するようになっている(図15Aおよび図15B)。
【0084】
図14を参照すると、外部注射ニードル153は、使用個所においてユーザがニードル153を取り付けるかまたは置き換えることを可能にするニードル・ルアーロック154と連動されるようになっていてもよい。注射ニードル153は、一回使い捨て式(すなわち、単一注射の後に廃棄される形式)とすることも可能である。代替的に、注射ニードル153は、殺菌され、取付けて再使用されてもよい。
【0085】
図14は、ハウジング188(図11)が取り外されたカートリッジの抽出/投薬部分を示している。図示されるように、カートリッジ15は、直進可能な内部ニードル53の運動軌跡を導くかまたは制御するニードルガイド53gを備えている。同様に、カートリッジ15は、切断部材180の直進運動を案内するブレードガイド180gを備えていてもよい。ニードルガイド53gは、カートリッジ15内のスロット17を貫通するアーム53aを備えている。スロット17は、ドーズ容器20の方向に対して湾曲し、下方に傾斜されていてもよい。
【0086】
図15Aおよび図15Bは、(解凍後に)カートリッジ空洞15c内に挿入されるように準備された、リテーナ90内に保持されたドーズ容器20’’’’を示している。図16および図17は、リテーナアセンブリ90が空洞15cの適所に配置された後、ドーズリテーナクリップ215によって軸方向に押圧される状態を示している。また、図15Bおよび図17は、内部ニードル53が、ルアーロック取付け部154と係合するハウジング155内の流路内で終端し、作動中に、注射ニードル153と流体連通することを示している。ルアーロック取付け部154は、ユーザが空気を流路内に流すことなく、ニードル153を他の注射装置と置き換えることができるように、一方向弁154vを備えていてもよい。
【0087】
図18および図19は、薬剤カートリッジ15を形成するのに用いられる構成部品の分解図である。図示されるように、カートリッジ15は、主カートリッジ本体15b、抽出ハウジング188、停止部材55、ローラガイド151を有するローラ150、ドーズリテーナアセンブリ90、バネ210を有するプランジャー200、およびカートリッジ本体15bと嵌合するカートリッジハウジング部品15hを備えている。ハウジング部品15h(およびカートリッジ本体15b)は、視覚的に透明であるとよい。
【0088】
図20B、図21Bおよび図22Bに示されるように、安全停止部材55が、抽出ハウジング188と関連するタブ189とカートリッジ本体15bから延在するタブ18との間から取り外されると、抽出ハウジング188(および切断部材180およびニードル53)は、軸方向において前方に直進することが可能となっている。図20A、図21Aおよび図22Aは、切断部材180およびニードル53が前方に移動し、ドーズ容器20’’’’を切断し、かつ刺し通すときの切断部材180およびニードル53の位置を示している。前述したように、副管腔175は、液体薬剤の抽出/投薬中に貫通されるクリーンおよび/または無菌状態の表面125を封入して保持するようになっている。
【0089】
一般的に述べると、プランジャー200は、ローラガイドロッド151rと協働し、ローラ150をドーズ容器に沿って前方に横転させ、管腔75を圧縮することによって、液体薬剤の複数の一定容積量分を連続的に投薬するものである。これらの一定の容積量分は、実質的に一定(通常、約+/−5%以内)であるとよい。ローラ150は、主管腔75(および副管腔が使用される場合には、副管腔)に実質的に一定の圧縮をもたらし、すなわち、実質的に加圧して平坦にし、一定の容積量分を排出するように構成されているとよい。ローラ150の高さは、複数のストロークによって、ドーズ容器から実質的に全ての液体量を排出するのに十分な圧縮を生じさせるのに十分な高さとしている。
【0090】
安全停止55が除去され、ドーズ容器が図20A、図21Aおよび図22Aに示されるように開口された後、カートリッジ15は、有効な投薬を実施するためのプライミング(priming)操作を行なうとよい。図23A〜図23Cは、オペレータが投薬の準備を整えるためにカートリッジ15をプライミング操作し、プランジャー200を投薬位置に再設定するときに、カートリッジ15およびその構成部品が移動する、一連の形態を示している。図23Bおよび図23Cでは、バネ210が省略されている。「プライミング」は、ドーズ容器20(少なくとも突刺しニードル53)の下流側の流路の一部を十分に満たす一方、(過度の液体量が放出された場合でも)、その液体量が注射ニードル153から流出しないように、ドーズ容器20から第1の量の液体を流路内に放出または抽出させる操作である。
【0091】
ローラガイドロッド151rと協働するプランジャー200は、複数の連続的なストロークでロータ150を移動させるようになっている。プランジャー200は、種々の個所、典型的には、ノッチ個所(図18、図19)において、ガイドローラロッド151rと係合し、ローラ15に最も近い個所から始動し、ロッドに沿って最も遠い個所まで前進し、ガイドローラロッド151rを押し、その結果、ローラ150が、管腔75を圧縮しながら、注射ニードル153に向かって前進することになる。
【0092】
図23Aは、ローラ150およびローラガイド151の初期位置を示している。図23Bおよび図23Cは、ローラ150のプライミング後の位置、すなわち、投薬準備位置を示している。図23Cは、プランジャー200が、投薬を開始するためにガイドロッド151rを前方に作動させるように再設定された状態を示している。カートリッジ本体15内へのローラガイド151の取付けがラチェット機構を用いているので、プランジャー200が前方位置から外方に移動しても、ローラ150およびローラガイド151は、前方位置に留まることになる。
【0093】
図24A〜図24Cは、最初の2回分の(サブ)ドーズ分を投薬する状態におけるプランジャー200およびローラガイド151の位置を示している。図24Aは、第1のドーズ量を投薬するときの構成部品の位置を示している。図24Bは、第2のドーズ量を投薬するために、プランジャー200が引き出された状態を示している。図24Cは、第2のドーズ量を投薬するときの構成部品の位置を示している。図24Dは、第3のドーズ量を投薬するために、プランジャー200が引き出された状態を示している。図24Eは、第3の(サブ)ドーズ量を投薬する状態におけるプランジャー200およびローラガイド151を示している。3つのドーズ量の各々は、約0.2ml(200マイクロリットル)であればよい。ローラ150は、プライミング操作および各投薬操作中、ストローク長さ「L」だけ移動する。(プライミング操作が用いられる場合)、初期のプライミングステップのストローク長さ「L」は、(典型的には実質的に互いに同一である)他のストローク長さと異なってもよい。
【0094】
図25を参照すると、薬剤カートリッジ15’の他の実施形態が示されている。この実施形態では、カートリッジ15’は、ドーズ容器20から液体薬剤を押し出す排出圧力を生成することができるクランプを備えている。カートリッジ15’は、外部ニードル153および/または内部ニードル53とそれぞれ協働することが可能となっている。
【0095】
図26は、薬剤カートリッジ15’’のさらに他の実施形態を示している。この実施形態では、ドーズ容器20を保持する薬剤カートリッジ15’’は、少なくともクラス100の無菌ガス、例えば、空気のような生体適合性のある無菌流体253を含む流体注射器と流体連通するように構成されている。注射器250は、ドーズ容器20の一端を突き刺し、流体253を注射器250からドーズ容器20に押し込むことができるニードル251を備えている。この流体253の押込みに応じて、液体薬剤25は、ドーズ容器20の他端を突き刺す第2のニードル53,153を介して、ドーズ容器から流出するようになっている。前述したように、ニードル53,153は、内部ニードルおよび/または外部ニードルとすることができる。外部ニードル153の場合、このニードル153は、直接的または間接的な患者の注射に用いられてもよい。ニードル251の代わりに、ルアーロック取付け部が、ドーズ容器(図示せず)と係合するように用いられてもよい。
【0096】
図27Aは、図26に示されるカートリッジ15’’’の投薬操作の概略図である。図示されるように、注射器250からの流体253は、ニードル251を介して、ドーズ容器20に進入するようになっている(または注入されるようになっている)。この流体253によって、容器20から液体がニードル153内および関連する注射器260内に押し出されることになる。
【0097】
図27Bは、図27Aに示される流体注入式抽出/投薬実施形態の代替的な構成の概略図である。この実施形態では、カートリッジ15’’は、一定容積の連続的な投薬を制御することができるマイクロ寸法またはナノ寸法の流量メータ269を有する流量弁268(一方向弁であるとよい)を備えている。弁268は、直接的な注射ニードル153と流通している。
【0098】
図28Aは、薬剤送達キット290の概略図である。キット290は、例えば、(無菌)流体の注射器250、凍結状態で低温浴299に保持された液体薬剤を有するドーズ容器を備え、かつ任意選択的に、患者用注射器260、および/または薬剤カートリッジ15’’を備えていてもよい。
【0099】
図28Bは、薬剤を所望の温度範囲、例えば、約−40℃未満に保持して使用場所に搬送するために、冷媒299および熱抵抗パッケージ300内に封入された密封ドーズ容器20の概略図である。いくつかの実施形態では、冷媒299は、(典型的には、約−78.5℃の温度にある)ドライアイスとすることが可能である。パッケージ300のドーズ容器に最も近い個所における内部温度は、約−70℃から約−110℃の間、例えば、約−70℃から約−95℃の間にあるとよい。いくつかの実施形態では、冷媒299は、搬送中、容器20を所望の温度に保持することができる低温液体とすることができる。密封ドーズ容器20は、液体浴と関連する蒸気および/または液体浴内に保持されてもよい。パッケージ300内の例示的な温度は、約−120℃から約−196℃との間にあるとよい。いくつかの実施形態では、容器20は、パッケージ300内において、約−70℃から約−150℃の間の温度を有しているとよい。いくつかの実施形態では、ドーズ容器20およびドーズ容器20内の薬剤は、例えば、約−70℃から約−196℃の間の温度で凍結して保持されるとよい。いくつかの実施形態では、ドーズ容器および薬剤は、約−120℃から約−196℃の間、典型的には、約−150℃から約−196℃の間に保持されている。低温液体は、液体窒素とすることができる。液体窒素は、正常な雰囲気圧力下において、63Kから77.2Kの間(−346°Fから−320.44°Fの間)の温度の液体として存在している。冷媒の組合せが用いられてもよい。
【0100】
図29は、さらに他の薬剤投薬システム10を示している。この実施形態では、カートリッジ15’’’は、ドーズリテーナアセンブリ90内に含まれるドーズ容器20を保持するように構成されている。ドーズ容器20’は、翼140を有する単一管腔容器とすることができる。カートリッジ15’’’は、液体薬剤を引き出すために用いられるニードル53,153を加熱する一体式ニードルヒータユニット325を備えている。前述したように、ニードル53,153は、外部ニードルまたは内部ニードルとすることができる。他の実施形態では、ヒータユニット325は、薬剤送達キット(図示せず)の一部として含まれる比較的小型の可搬式ユニットとすることができる。図30Aおよび図30Bに示されるように、ニードル53,153は、ヒータユニット325内の小さい通路325ch内において、所望の時間にわたって、適切な殺菌温度(典型的には、少なくとも約400℃)に加熱される。ヒータユニット325は、ニードルが適切に殺菌されたときにユーザに通知するために、警報を備えてもよい。ヒータユニット325は、カートリッジ15’’’に取り付けられてもよい。殺菌の後、ニードル53,153は、ニードルヒータユニットの通路325chを通って、ドーズ容器20’’’内に前進されるとよい。ニードルが薬剤25と接触する前に所望の温度に戻ることを可能にするために、ニードルの前進は、殺菌の直後ではないが、殺菌後に、早く、実施されるとよい。ニードル53,153は、一回または複数回、殺菌されてもよい。
【0101】
前述の説明は、本発明の実施形態の例示にすぎず、本発明を制限すると解釈されるべきではない。本発明のいくつかの実施形態を説明したが、当業者であれば、本発明の新規の示唆および利点から実質的に逸脱することなく、例示的実施形態の多くの修正が可能であることを容易に理解するだろう。従って、全てのこのような修正は、特許請求の範囲に記載の本発明の範囲内に含まれることが意図されている。本発明は、特許請求の範囲によって規定され、特許請求の範囲の等価物は、特許請求の範囲内に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0102】
【図1】本発明のいくつかの実施形態による本発明の装置の断面図である。
【図2】図1に示される装置の断面斜視図である。
【図3】本発明の実施形態による、嵌合されたプランジャーおよび薬剤を受けるために適所に位置する注射器を示す、図1に示される装置の断面斜視図である。
【図4A】本発明のいくつかの実施形態によるドーズ容器の側斜視図である。
【図4B】図4に示されるドーズ容器の一部の拡大側斜視図である。
【図5A】本発明の実施形態によるドーズ容器の他の実施形態の上斜視図である。
【図5B】図5Aに示されるドーズ容器の下斜視図である。
【図6A】本発明の実施形態によるドーズ容器の他の実施形態の上斜視図である。
【図6B】図6Aに示されるドーズ容器の拡大断面図である。
【図7A】本発明の実施形態によるドーズリテーナおよびドーズ容器の分解斜視図である。
【図7B】図7Aに示されるドーズリテーナおよび容器のアセンブリの側斜視図である。
【図7C】図7Bに示されるアセンブリの拡大断面図である。
【図8A】本発明のいくつかの実施形態によるローラ式薬剤投薬/抽出部材を有するカートリッジ内に保持されたドーズ容器の拡大部分断面図である。
【図8B】図8Aに示されるアセンブリの一部を切断して示す側斜視図である。
【図8C】本発明のいくつかの実施形態によるドーズ容器およびローラ式薬剤投薬/抽出部材の代替的構成の概略的な拡大部分断面図である。
【図8D】本発明のいくつかの実施形態によるドーズ容器およびローラ式薬剤投薬/抽出部材の代替的構成の概略的な拡大部分断面図である。
【図8E】本発明のいくつかの実施形態によるドーズ容器およびローラ式薬剤投薬/抽出部材の代替的構成の概略的な拡大部分断面図である。
【図9A】本発明の実施形態によるドーズ容器および切断部材を有するカートリッジの上斜視図である。
【図9B】図9Aに示される装置の一部の拡大側斜視図である。
【図10A−10C】本発明の実施形態による切断シーケンスを示す、ドーズ容器を含むと共に切断部材を有するカートリッジの投薬/抽出端部の側透視図である。
【図11】本発明の実施形態によるカートリッジの上斜視図である。
【図12】(注入/抽出端部が省略され、カートリッジ本体のハウジングの外部が取り除かれた)図11に示されるカートリッジの一部の下斜視図である。
【図13】図11に示されるカートリッジの互いに向き合った側を示す上斜視図である。
【図14】図11および図13に示されるカートリッジの注入/抽出端部の拡大斜視図である。
【図15A】本発明の実施形態による例示的なドーズ容器挿入構成を示す、図11〜図14に示される装置の上斜視図である。
【図15B】(外部ニードルが省略された)図15Aに示されるドーズ容器挿入を示す側面図である。
【図16】本発明の実施形態による、カートリッジ内に装填されて「投薬の準備」が整った形態にある例示的なドーズ容器を示す、図11〜図14に示される装置の上斜視図である。
【図17】(外部ニードルが省略された)図16に示されるドーズ容器挿入を示す側面図である。
【図18】図15Aおよび図16に示される薬剤カートリッジおよびドーズ容器の構成部品の分解側面図である。
【図19】図18に示される構成部品の分解斜視図である。
【図20A】本発明の実施形態による、内部ニードルおよび切断部材が直進してドーズ容器を開口する状態を示す、図11〜図14に示されるカートリッジの抽出/投薬端部の一部を切断して示す側面図である。
【図21A】本発明の実施形態による、内部ニードルおよび切断部材が直進してドーズ容器を開口する状態を示す、図11〜図14に示されるカートリッジの抽出/投薬端部の一部を切断して示す側面図である。
【図22A】本発明の実施形態による、内部ニードルおよび切断部材が直進してドーズ容器を開口する状態を示す、図11〜図14に示されるカートリッジの抽出/投薬端部の一部を切断して示す側面図である。
【図20B】図20Aに対応するカートリッジの抽出/投薬端部の側面図である。
【図21B】図21Aに対応するカートリッジの抽出/投薬端部の側面図である。
【図22B】図22Aに対応するカートリッジの抽出/投薬端部の側面図である。
【図23A】本発明のいくつかの実施形態による、薬剤を抽出/投薬し、次いでプランジャーを再設定する例示的なプライミングシーケンスを示す、図11〜図14に示される装置の側面図である。
【図23B】本発明のいくつかの実施形態による、薬剤を抽出/投薬し、次いでプランジャーを再設定する例示的なプライミングシーケンスを示す、図11〜図14に示される装置の側面図である。
【図23C】本発明のいくつかの実施形態による、薬剤を抽出/投薬し、次いでプランジャーを再設定する例示的なプライミングシーケンスを示す、図11〜図14に示される装置の側面図である。
【図24A】本発明のいくつかの実施形態による液体薬剤の最初の2ドーズ分を投薬するためのローラの直進を示す側斜視図である。
【図24B】本発明のいくつかの実施形態による液体薬剤の最初の2ドーズ分を投薬するためのローラの直進を示す側斜視図である。
【図24C】本発明のいくつかの実施形態による液体薬剤の最初の2ドーズ分を投薬するためのローラの直進を示す側斜視図である。
【図24D】いくつかの実施形態による液体薬剤の第3のドーズ分を投薬するためのローラの直進を示す側斜視図である。
【図24E】いくつかの実施形態による液体薬剤の第3のドーズ分を投薬するためのローラの直進を示す側斜視図である。
【図25】本発明のいくつかの実施形態によるドーズ容器を有するクランプ式カートリッジの側斜視図である。
【図26】本発明のいくつかの実施形態による流体を注入するのに用いられる注射器を有する流体抽出システムの側斜視図である。
【図27A】本発明のいくつかの実施形態による図26に示される装置の操作を示す概略図である。
【図27B】本発明のいくつかの実施形態による図26に示される装置の異なる操作を示す概略図である。
【図28A】図26および図27に示される送達/移送システムをもたらすのに用いられるキットの概略図である。
【図28B】本発明の実施形態による使用個所への搬送のための低温浴パッケージ内のドーズ容器の概略図である。
【図29】本発明のいくつかの実施形態によるカートリッジを有するニードルヒータユニットの側斜視図である。
【図30A】本発明のいくつかの実施形態による、ニードルをその場で加熱し、次いで、そのニードルを用いてドーズ容器を突き刺すことを示す、図29に示される装置の平面図である。
【図30B】本発明のいくつかの実施形態による、ニードルをその場で加熱し、次いで、そのニードルを用いてドーズ容器を突き刺すことを示す、図29に示される装置の平面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
凍結状態で貯蔵され、次いで、投薬前に液体に解凍される薬剤を含む密封された薬剤ドーズ容器と、
前記液体薬剤の抽出中、前記ドーズ容器を内部にぴったりと保持するように構成され、かつ寸法決めされた薬剤ドーズカートリッジと、
を備えていることを特徴とする薬剤装置。
【請求項2】
前記ドーズカートリッジは、前記ドーズ容器の剛性よりも大きい剛性を有する本体を備え、前記ドーズ容器を内部に実質的に封入するように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記ドーズカートリッジは、前記ドーズ容器の剛性よりも大きい剛性を有する本体を有し、前記ドーズ容器を内部に保持する非封入フレームを備えていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記装置は、組立てられた状態で貯蔵される単一アセンブリであり、前記装置は、単一ドーズ一回使い捨て装置であることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記薬剤を含む前記密封された薬剤容器は、約−40℃未満の温度で貯蔵されるように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記薬剤は、細胞基ワクチンを含み、前記薬剤を含む前記密封された薬剤容器は、投薬前、約−80℃未満の温度で貯蔵されていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記薬剤を含む前記密封された薬剤ドーズ容器を内部に保持し、搬送中に、前記密封された薬剤を冷凍状態で保持するように構成され、かつ寸法決めされる液体冷寒剤の可搬式パッケージをさらに備えていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記液体冷寒剤は、液体窒素を含んでいることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記ドーズカートリッジは、非使用後退位置から抽出位置に直進するように構成された内部ニードルを有する第1の端部を備え、これによって、前記ニードルは、前記ドーズ容器を突き刺し、前記薬剤の抽出中に、前記液体薬剤と流体連通するようになっていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記ドーズカートリッジは、前記薬剤を前記ドーズ容器から患者に直接注射するように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記ドーズ容器が前記ドーズカートリッジ内に保持されている間に、前記ドーズ容器と流体連通するように構成された第1の注射器をさらに備えていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記ドーズ容器内の前記液体薬剤と流体連通するニードルと、
前記ニードルと流体連通する一方向弁と、をさらに備えていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
前記第1の注射器は、前記液体薬剤の一部を引出して前記第1の注射器内の前記引出された部分を患者に注射すべく構成されたニードルと係合するようになっていることを特徴とする、請求項11に記載の装置。
【請求項14】
前記ドーズ容器は、前記液体薬剤を抽出するために、互いに向き合った第1の端部よび第2の端部において突き刺され、または孔が開けられるように構成されていることを特徴とする、請求項11に記載の装置。
【請求項15】
無菌ガスを含む第2の注射器をさらに備え、前記第2の注射器は、前記ドーズカートリッジ内に保持されながら、前記ドーズ容器と流体連通するように構成され、前記ガスが、前記ドーズ容器から前記液体を前記第1の注射器に押し出すようにしていることを特徴とする、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記カートリッジは、前記第1の注射器および前記第2の注射器の少なくとも1つと離脱可能に係合するように構成された少なくとも1つのルアーロックをさらに備えていることを特徴とする、請求項14に記載の装置。
【請求項17】
ニードルと、ドーズ送達個所において前記ニードルを加熱するように寸法決めされ、かつ構成されたニードルヒータユニットと、をさらに備え、前記ニードルは、加熱されて前進され、前記ドーズ容器を突き刺すかまたは前記ドーズ容器に孔を開けるようになっていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項18】
前記カートリッジ内に切断部材をさらに備え、前記ドーズ容器または前記切断部材が、前記ドーズ容器を切断するために、軸方向に直進するようになっていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項19】
前記ドーズカートリッジは、前記ドーズ容器から前記液体薬剤の複数の一定量分を投薬するように構成された段階的一定容積投薬機構を備えていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項20】
前記カートリッジは、前記液体薬剤を前記ドーズ容器の外に押し出すように、前記ドーズ容器を押圧するように構成された加圧部材を備えていることを特徴とする、請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記加圧部材は、軸方向に直進するローラを含んでいることを特徴とする、請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記加圧部材は、クランプ部材を備えていることを特徴とする、請求項20に記載の装置。
【請求項23】
前記カートリッジは、複数の異なるニードルを離脱可能に受け入れるように構成された交換可能ニードルインターフェイスを備えていることを特徴とする、請求項19に記載の装置。
【請求項24】
フレームおよび基部を備えるドーズリテーナをさらに備え、前記ドーズリテーナは、前記ドーズ容器を前記フレームと前記基部との間に挟み込むように構成され、低温貯蔵に適する単一ドーズアセンブリを画定し、前記ドーズアセンブリは、前記ドーズカートリッジ内にぴったりと保持されるように寸法決めされ、かつ構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項25】
低温貯蔵チャンバを有する搬送容器をさらに備え、前記ドーズ容器は、前記カートリッジ内に挿入される前、前記低温貯蔵容器内に保持されていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項26】
前記ドーズカートリッジは、前記ニードルが過失によって前記ドーズ容器を突き刺すのを防ぐために、前記ニードルと連動する外部係止部材をさらに備えていることを特徴とする、請求項9に記載の装置。
【請求項27】
前記ドーズカートリッジは、軸方向において前記第1の端部と反対側に位置する第2の端部を有し、前記第2の端部は、前記ドーズ容器を摺動可能に受け入れるように構成されていることを特徴とする、請求項9に記載の装置。
【請求項28】
前記ドーズカートリッジの前記第2の端部を密封して閉鎖するように構成されたプラグ部材をさらに備えていることを特徴とする、請求項27に記載の装置。
【請求項29】
前記ドーズカートリッジの前記第1の端部は、注射器を摺動可能に受けるように構成され、前記注射器は、前記薬剤が前記ニードルによって引き出されて前記注射器内に導かれるのを可能とすべく、前記ニードルと流体連通するように配置されていることを特徴とする、請求項9に記載の装置。
【請求項30】
前記ドーズカートリッジの前記第1の端は、内部ダムを有する注射器取付けネックをさらに備え、前記注射器は、適所に位置したときに、前記ダムを離脱させ、前記ニードルと流体連通するようになっていることを特徴とする、請求項29に記載の装置。
【請求項31】
前記ドーズカートリッジは、前記ニードルが後退位置にあるとき、前記ニードルと前記ドーズ容器との間に位置する横方向に延在する壁をさらに備え、前記ニードルは、前記ドーズ容器を突き刺す突出位置に移行するとき、前記壁を超えて移動するように構成されていることを特徴とする、請求項9に記載の装置。
【請求項32】
薬剤を含むドーズ容器であって、前記ドーズ容器は、凍結状態で貯蔵されるように構成され、前記薬剤は、患者に送達される直前に液体状態となるように構成されたドーズ容器と、
前記ドーズ容器を保持するように構成されたカートリッジと、
前記ドーズ容器から液体薬剤の一定量分を連続的に排出するように構成された、前記カートリッジ内の液体薬剤排出システムと、
を備えていることを特徴とするドーズ薬剤移送および/または送達装置。
【請求項33】
前記排出システムは、前記ドーズ容器の一部を軸方向に沿って上から下に連続的に圧縮するように構成された加圧機構を備えていることを特徴とする、請求項32に記載の装置。
【請求項34】
前記排出システムの前記加圧機構は、前記カートリッジの第1の端部から前記カートリッジの第2の端部に向かって軸方向に移動するように構成されたロータガイド付きローラを備えていることを特徴とする、請求項32に記載の装置。
【請求項35】
前記排出システムの前記加圧機構は、前記ドーズ容器を圧縮するように構成されたヒンジ付きクランプ部材を備えていることを特徴とする、請求項34に記載の装置。
【請求項36】
前記ドーズ容器に進入するために、前進するように構成された軸方向直進ニードルをさらに備えていることを特徴とする、請求項32に記載の装置。
【請求項37】
前記軸方向直進ニードルは、前記ドーズ容器と流体連通し、液体薬剤を、前記カートリッジ内の通路を通して、前記通路に取り付けられた患者注射用ニードルに導くように構成されていることを特徴とする、請求項36に記載の装置。
【請求項38】
前記軸方向直進ニードルは、前記開口したドーズ容器と流体連通し、液体薬剤を、記カートリッジ内の通路を通して、前記通路に取り付けられた注射器に導くように構成されていることを特徴とする、請求項36に記載の装置。
【請求項39】
前記液体薬剤排出システムと流体連通する一方向弁をさらに備えていることを特徴とする、請求項32に記載の装置。
【請求項40】
液体薬剤を送達するキットにおいて、
無菌ガスの注射器と、
液体薬剤を含むドーズ容器と、
前記ドーズ容器を内部にぴったり保持するように寸法決めされ、かつ構成されたカートリッジであって、前記無菌ガスの注射器が、使用時に、前記ドーズカートリッジと協働し、前記ドーズ容器から前記液体薬剤を排出させるように構成されたカートリッジと、
を備えていることを特徴とするキット。
【請求項41】
ドーズ容器から液体薬剤を排出する方法において、
液体薬剤を含むドーズ容器を内部に保持するカートリッジを設けるステップと、
無菌流体を含む第1の注射器を前記カートリッジに取り付けるステップと、
前記注射器から前記無菌流体を前記ドーズ容器の第1の端部内に導くステップと、
前記導入ステップに応じて、前記ドーズ容器の第2の端部から前記液体薬剤を押し出すステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項42】
前記無菌流体は、無菌空気であることを特徴とする、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
液体薬剤を送達する方法において、
液体薬剤を凍結状態で保持する容器を設けるステップと、
治療投薬個所において、前記液体薬剤を解凍するステップと、
前記投薬個所において、ニードルを加熱するステップと、
前記投薬個所における前記加熱ステップの後、前記容器を前記ニードルで突き刺すステップと、
前記解凍ステップの後、前記容器から前記液体薬剤を対象内に注入するステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項44】
凍結状態で貯蔵されている密封された容器から液体薬剤を得る方法において、
液体薬剤を保持する容器を、前記薬剤を患者に投薬する直前に、解凍するステップと、
前記容器を、管腔を有するニードルを備えるカートリッジ内に挿入するステップと、
前記ニードルが前記カートリッジ内の前記容器を突き刺すように、前記ニードルまたは前記カートリッジを前進させるステップと、
前記液体薬剤の少なくとも一部を、前記ニードルを通して、前記容器から流出させるように導くステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項45】
液体薬剤を移送および/または送達する方法において、
液体薬剤を含む容器を、前記液体薬剤を凍結状態で保持するのに十分な温度で貯蔵するステップと、
投薬個所において、前記凍結した液体薬剤を解凍するステップと、
前記液体薬剤を含む前記容器を保持するカートリッジと関連する投薬システムを、前記液体薬剤を複数の一定容積量分の各々ごとに前記容器から流出させるように、連続的に作動または操作するステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項46】
前記連続的に作動または操作するステップは、ローラを軸方向に沿って一方向に移動させると共に前記ドーズ容器を加圧することを含み、前記ローラは、前記流出する一定容積量分を画定する複数の連続的前方ストローク長さを有していることを特徴とする、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
密封された無菌の細長薬剤容器であって、凍結され、投薬前に、前記容器内において液体に解凍されるのに適する薬剤を含むことを特徴とする密封無菌細長薬剤容器。
【請求項48】
前記容器は、実質的に平坦な部分と繋がる実質的に凹状の部分を有する断面輪郭形状を有していることを特徴とする、請求項47に記載の容器。
【請求項49】
前記容器は、外方に延在する実質的に平坦な第1の翼および第2の翼を備えていることを特徴とする、請求項47に記載の容器。
【請求項50】
前記容器は、押出加工によって作製され、前記容器は、単一の細長管腔を備えていることを特徴とする、請求項47に記載の容器。
【請求項51】
前記容器は、互いに流体隔離された複数の細長管腔を備えていることを特徴とする、請求項47に記載の容器。
【請求項52】
前記薬剤を保持する管腔の上方または下方に延在しながら軸方向に延在する細長突起をさらに備えていることを特徴とする、請求項47に記載の容器。
【請求項53】
前記容器は、無菌抽出表面を備えていることを特徴とする、請求項47に記載の容器。
【請求項54】
前記容器および前記容器に含まれる薬剤は、1つまたは複数の約−40℃未満の超低温度に保持されるように構成されていることを特徴とする、請求項47に記載の容器。
【請求項55】
前記容器および前記容器に含まれる薬剤は、貯蔵期間および/または搬送中の少なくとも一部にわたって、約−70℃から約−95℃の間の温度に保持されていることを特徴とする、請求項47に記載の容器。
【請求項56】
前記容器および前記容器に含まれる薬剤は、貯蔵器管および/または搬送中の少なくとも一部にわたって、約−120℃から約−196℃の間の温度に保持されていることを特徴とする、請求項47に記載の容器。
【請求項57】
前記容器は、一回使い捨てユニットドーズ容器であることを特徴とする、請求項47に記載の容器。
【請求項58】
前記容器は、多ドーズ容器であることを特徴とする、請求項47に記載の容器。
【請求項59】
前記無菌抽出表面に位置するニードル進入ポートの上方に位置する離脱可能な保護部材をさらに備えていることを特徴とする、請求項53に記載の容器。
【請求項60】
前記無菌抽出表面の上方に位置する通路を画定する外方に突出する部材をさらに備えていることを特徴とする、請求項53に記載の容器。
【請求項61】
前記無菌抽出表面の上方おいて前記容器に密封されたフィルムをさらに備えていることを特徴とする、請求項53に記載の容器。
【請求項62】
前記翼の少なくとも1つにドーズデータ表示をさらに備えていることを特徴とする、請求項49に記載の容器。
【請求項63】
前記液体薬剤は、ワクチンを含むことを特徴とする、請求項1〜39および請求項47〜62のいずれか一項に記載の装置。
【請求項64】
前記液体薬剤は、細胞を含むことを特徴とする、請求項1〜39および請求項47〜62のいずれか一項に記載の装置。
【請求項65】
前記細胞は、抗原提示細胞を含むことを特徴とする、請求項64に記載の装置。
【請求項66】
前記抗原提示細胞は、樹脂状細胞を含むことを特徴とする、請求項65に記載の装置。
【請求項67】
前記樹脂状細胞は、1つまたは複数の抗原によってパルスされていることを特徴とする、請求項66に記載の装置。
【請求項68】
前記樹脂状細胞は、1つまたは複数の抗原をコードするRNAによってパルスされていることを特徴とする、請求項67に記載の装置。
【請求項69】
前記抗原は、腫瘍特異抗原であることを特徴とする、請求項67に記載の装置。
【請求項70】
前記腫瘍が、腎細胞腫瘍、黒色腫、白血病、骨髄腫、乳癌、前立腺癌、卵巣癌、肺癌、および膀胱癌からなる群から選択されることを特徴とする、請求項69に記載の装置。
【請求項71】
前記抗原は、病源菌特異抗原であることを特徴とする、請求項68に記載の装置。
【請求項72】
前記病源菌は、HIVまたはHCVであることを特徴とする、請求項71に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図8D】
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【図8E】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10A】
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【図10B】
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【図10C】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15A】
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【図15B】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20A】
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【図20B】
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【図21A】
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【図21B】
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【図22A】
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【図22B】
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【図23A】
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【図23B】
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【図23C】
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【図24A】
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【図24B】
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【図24C】
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【図24D】
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【図24E】
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【図25】
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【図26】
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【図27A】
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【図27B】
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【図28A】
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【図28B】
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【図29】
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【図30A】
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【図30B】
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【公表番号】特表2009−511212(P2009−511212A)
【公表日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−535783(P2008−535783)
【出願日】平成18年10月13日(2006.10.13)
【国際出願番号】PCT/US2006/040491
【国際公開番号】WO2007/044980
【国際公開日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【出願人】(506175781)アルゴス・セラピューティクス・インコーポレーテッド (5)
【出願人】(000001029)協和発酵キリン株式会社 (276)
【Fターム(参考)】