説明

体内の生体液が還元作用を示す口紅組成物製造方法

【課題】口紅、口紅組成物の使用により、知らず知らずの内に体内に取り込まれた口紅組成物が、人間の体内に酸化作用をおよぼすことのないように体内に取り込まれることで、体内に抗酸化力、つまり還元作用をもたらす口紅組成物製造方法の提供である。
【解決手段】少なくとも無農薬栽培若しくは有機栽培(動物性肥料でない植物性肥料)大豆の大豆単細胞粉末と天然素材の食用色素を配合した口紅組成物であって、体内に吸収されたのち、体内状態が酸化還元電位を指標としたヒト唾液測定で体内の生体液が還元作用を示す口紅組成物製造方法である。従来の口紅組成物の発想になかった、口唇から口腔を介して体内に取り込まれた場合、若しくは皮膚を通して体内に取り込まれた場合の体内の生理活性となる還元作用を示す有意性が確認できた。口紅に用いることで美容と健康保持に資することができるなどきわめて有用である。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【技術分野】
【0001】
本発明は無農薬栽培若しくは有機栽培(動物性肥料でない植物性肥料)大豆の大豆単細胞粉末を基本ベースに天然素材の食用色素及び植物性オイル(無農薬栽培物使用)及び蜜蝋(日本ミツバチの国産蜜蝋使用)配合した口紅組成物製造方法にかんする。
【背景技術】
【0002】
これまでの口紅組成物においては、ワックス、各種液状油分、着色材を含む粉体、香料等が配合されており、それらの組み合わせにより品質上の機能に関連する口紅の基本的な使用性であり、のび、つや、発色、使用感、色移り、色落ち、にじみ等が少ないように化粧効果の持続性、すなわち化粧もち等に優れたものが対象となっている。
【0003】
従来の口紅組成物においては、前述のとおり、のび、つや、発色、使用感、色移り、色落ち、にじみ等が少ないように化粧効果の持続性、すなわち化粧もち等に優れた物、または口唇の炎症を防ぐために界面活性剤や酸化防止剤、香料や色素の含量を減らしたりすることが対象となっているが、そこには口紅組成物により、口唇から、若しくは皮膚を通して体内に取り込まれた場合、人間の体内の健康状態に及ぼす酸化と還元作用についての意識が盛り込まれておらず同じ口紅組成物であっても本発明は従来例とは、その技術的意義を本質的に異にする。
【特許文献1】特許3840188
【特許文献2】特許3922597
【特許文献3】特許4104033
【特許文献4】特許4124392
【特許文献5】特開2006−241052
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、従来の口紅組成物においては、ワックス、各種液状油分、着色材を含む粉体、香料等が配合されており、それらの組み合わせにより品質上の機能に関連する口紅の基本的な使用性であり、のび、つや、発色、使用感、色移り、色落ち、にじみ等が少ないように化粧効果の持続性、すなわち化粧もち等に優れたものが対象となっているが、美しさの象徴として、くちびるに口紅組成物を付けることで、知らず知らずの内に体内に取り込まれた口紅組成物が健康におよぼす問題点に着目し、口紅組成物が体内に取り込まれたとしても、抗酸化力のある安全で体内の生体液が還元作用を示す口紅組成物製造方法を提供することにある。
【問題を解決するための手段】
【0005】
本発明は課題を解決するために次のような手段をとる。すなわち当該口紅組成物使用後における体内状態が酸化還元電位を指標としたヒト唾液測定で体内の生体液が還元作用を示す口紅組成物を提供するために、少なくとも無農薬栽培若しくは有機栽培(動物性肥料でない植物性肥料)大豆の大豆単細胞粉末と天然素材の食用色素を配合した口紅組成物であって、大豆に配合する食用色素は、植物及び海藻の天然由来の原料から抽出された多色を作り出す食用色素の赤色は、ベニコウジから採取のベニコウジ食用色素(デキストリン)及び緑色は、クチナシ果実から採取の黄色の食用色素と海藻スピルリナから採取した青色となる食用色素を混合、日本国産の茶葉から採取の緑色となる食用色素及び白色は、イネ科のホワイトソルガムから採取の食用色素及び淡いクリーム色は、無漂白小麦粉から採取の食用色素及び黒色は、モンゴウイカの墨から採取の食用色素及び紫色は、日本国産ムラサキイモから採取の食用色素及び茶色は、イネ科の穀物コウリアンから採取の食用色素を及び桃色(ピンク色)は、赤ビートから採取の食用色素をそれぞれ単一色素及び混ぜ合わせて多色にして無農薬栽培若しくは有機栽培大豆の大豆単細胞粉末と配合とした割合は、大豆単細胞粉末は当該口紅組成物の全容量中0.1〜最大60重量%配合及び植物及び海藻の天然由来の原料から抽出された食用色素の配合は、当該口紅組成物の全容量中0.1〜最大45重量%配合及び従来の任意成分である保形剤及び油分及び粉体及び植物性オイル(無農薬栽培物使用)及び蜜蝋(日本ミツバチの国産蜜蝋使用)の配合は、当該口紅組成物の全容量中0.5〜最大30重量%に配合して、自然界に存在している安全な素材を利用することで廃棄処理においても焼却処理でなく自然界へ循環できる還元作用となり環境保全及びCO2軽減に貢献できると考えます。
【0006】
また本発明の口紅組成物提供は、天然食用色素及び無農薬栽培若しくは有機栽培(動物性肥料でない植物性肥料)の大豆を原料に大豆単細胞粉末の配合量を大豆単細胞粉末は当該口紅組成物の全容量中0.1〜最大60重量%配合及び植物及び海藻の天然由来の原料から抽出された食用色素の配合は、当該口紅組成物の全容量中0.1〜最大45重量%配合及び従来の任意成分である保形剤及び油分及び粉体及び植物性オイル(無農薬栽培物使用)及び蜜蝋(日本ミツバチの国産蜜蝋使用)の配合は、当該口紅組成物の全容量中0.5〜最大30重量%に配合する口紅組成物製造方法である。
【0007】
本発における動物性肥料とは牛糞、鶏糞、豚糞、魚かす、骨糞などであり植物性肥料とは腐葉土、落ち葉、アブラナなどの農作物から搾り取った油粕である。そして、蜜蝋(日本ミツバチの国産蜜蝋使用)は、日本ミツバチは化学肥料で汚染された花々から蜜を集めることはしない蜂ヤニの含まない国産蜜蝋のことをいい、外来種のセイヨウミツバチは蜂ヤニが含まれているのである。
【0008】
還元作用を有する本発明の口紅組成物の各素材物の混合水は地下1000mを超える温泉水をせん回転の動きをもたらす状態で汲み上げ、4℃〜15℃以内で暗室使用することで光と温度及び湿度による酸化を防ぐ混合水を用いることを特徴とする界面活性力を持つ水により各素材物の微細な混合ができるようにした口紅組成物製造方法である。
【0009】
体内の生体液が還元作用を示す本発明の口紅組成物の各素材物の配合方法は、配合に用いる容器は卵型の容器であって、らせん回転の動きで回転させた当該卵形容器で配合物の摩擦熱をなくし酸化を防ぐ口紅製造素材の酸化を防ぐ配合技術を特徴とする口紅組成物製造方法である。
【発明の効果】
【0010】
還元作用を有する本発明の口紅組成物は、従来の発想になかった口唇から口腔を介して体内に取り込まれた場合、若しくは皮膚を通して体内に取り込まれた場合の体内の生理活性に有意性となる還元作用を示すことが確認できたことで、口紅、洗顔料、化粧水、乳液、クリーム、リップクリーム、ジェル、美容液、パック等のスキンケアー化粧品、ファンデーション、メーキャップ化粧品、毛髪化粧品、ボディ化粧品等の種々の化粧品利用に用いることで美容と健康保持に資することができるなど、きわめて有用である。
【0011】
なお、本発明において口紅組成物とは、口紅及びクリーム及びリップクリーム及びジェル及び軟膏及びクリーム及び膠化体(ゲル)及び微粉末にした口紅組成物に使用して化粧品利用に用いる組成物を広く意味するものであり、スティック及びペンシル及び軟膏および液状及び粉末であり、その形態を問わない。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明について詳述する。本発明の口紅組成物においては、一般的に配合されている従来の任意成分は保形剤及び油分及び粉体及び植物性オイル(無農薬栽培物使用)及び蜜蝋(日本ミツバチの国産蜜蝋使用)を配合することができる。
【0013】
本発明の口紅組成物は、天然食用色素を用いて赤色及び桃色及び黄色及び緑色及び青色及び白色及び黒色等の単色構成及びこれらの各種色素を本発明の口紅組生物製造方法による混ぜ合わせることで数多くの種類の多色を生成することができる。これに基づいて本発明の口紅組成物製造方法によって試作された口紅組成物3種類の唾液ORP臨床データにおける体内の生体液が還元作用を示す口紅組成物とすることができたのである。
【0014】
一般的に配合されている従来の任意成分である、保形剤、油分、粉体及び植物性オイル(無農薬栽培物使用)及び蜜蝋配合において、本発明の口紅組成物は、無農薬栽培若しくは有機栽培(動物性肥料でない植物性肥料)大豆の大豆単細胞粉末の配合量は、口紅組成物全量中、0.1〜最大60重量%であり、60%を超えると口紅組成物の添付時ののびがスムースさにかけるので最良な配合ではない。天然食用色素の配合において、口紅組成物全量中0.1〜最大45重量%であり、一方、発色や色合いを考慮しても天然食用色素は最大50重量%未満が口紅組成物の添付時ののびがスムースで最良となり、従来の任意成分の保形剤及び油分及び粉体及び植物性オイル及び蜜蝋(日本ミツバチの国産蜜蝋使用)配合は、本発明の還元作用を示す口紅組成物の使用時で口紅及びクリーム及びリップクリーム及びジェル及び軟膏及びクリーム及び膠化体(ゲル)及び微粉末を考慮した口紅組成物全量中、0.5〜最大30重量%未満の配合とする。
【0015】
当該口紅組成物の配合に用いる水は地下1000mを超える温泉水を渦巻きの形でらせん状の動きをもたらす状態で汲み上げ、4℃〜15℃以内で暗室使用することで地表の表面や浅い地下水等のような化学汚染のリスクがなく、この水が持つ界面活性と小さいクラスター分子により微細なきめ細かい混合製造ができる。
【0016】
さらに、本発明の口紅組成物の各素材物の混合は、混合に用いる容器を卵型とし、らせん回転の動きをもたらす状態で混合生成することによって、従来の混合における同軸回転等で起きる容器内で各素材物がこすれる摩擦熱を防ぎ、摩擦熱で起きる素材そのものの酸化の影響をうけることがなく(あるいはそのおそれが小さく)還元作用を有する口紅組成物を提供できる。混合生成する場合、らせん回転の動きをもたらすのは縦横およびななめ方向(図示せず)にこだわらない。
【実施例】
【0017】
実施例について説明する。本発明者は、本発明の還元作用を有する口紅組成物が、従来の発想になかった口唇から口腔を介して体内に取り込まれた場合、若しくは皮膚を通して体内に取り込まれた場合の体内の生理活性に還元作用となる有意性を確認するため次のような手段をとる。すなわち医学会において周知されている血液情報と同等の情報を持つ人間の唾液による体内の酸化状態と還元状態を測定する検査機器を用いたのである。検査機器は、すでに発売されている一般医療機器・特定保守管理医療機器である酸化還元電位(mV)を指標とする酸化還元確認計「アラ!元気」で内科・小児科クリニック、歯科クリニック、大学研究機関、一般家庭等で使用されている。この酸化還元確認計「アラ!元気」を用いて還元状態の有意性を確認したのである。検査方法は、口腔歯科で使用されている1本づつ滅菌梱包されている綿棒に唾液を含浸させて採取し検査する方法である。現在において横浜・岡沢クリニック、三渓園クリニックで継続して唾液臨床をしている中で、同様に従来の口紅組成物である口紅を使用している患者さんに綿棒に唾液を含浸してもらうとき口紅が綿棒に付着した唾液と付着していない唾液の2種類の唾液採取方法で、延べ200人の表4に示すとおり唾液検査で従来の口紅付着の唾液は付着していない唾液の酸化還元電位に比べ、さらに、高いプラス方向の酸化状態になったのである。
【0018】
図1について説明する。本発明の口紅組成物の各素材の混合において、1は卵型の容器に入れて混合する。渦巻きの形でらせん状の動きをもたらす状態で混合生成する。卵型の容器は縦横、垂直、斜めに設置および床面に固定せず引力で引き付けられる状態、すなわち容器底面下は空間を持たせるなど任意(図示せず)。図2おいて、2は卵型の容器内で渦巻きの形で縦方向にらせん回転の動きをもたら状態を示し、3は渦巻きの形で縦方向にらせん状の動きを示す。これにより、従来の同軸回転等でおきる容器内で各素材物がこすれる摩擦熱を防ぎ、摩擦熱で起きる素材そのものの酸化の影響を受けないようにする。
【0019】
従来の口紅組成物を口唇に付けない状態で、唾液含浸させる滅菌梱包された綿棒を口中にくわえさせ、従来の口紅組成物が綿棒に唾液とともに付着させないように唾液採取したものと、さらに、同一人物の唾液を30秒以内で従来の口紅組成物を口唇に付着させ、綿棒に意識して従来の口紅組成物を付着させ唾液採取したものとで酸化還元電位の指標による検査を実施した。一方、本発明の還元作用を有する口紅組成物を口唇に付けない状態で、唾液含浸させる滅菌梱包された綿棒を口中にくわえさせ、本発明の還元作用を有する口紅組成物が綿棒に唾液とともに付着させないように唾液採取したものと、さらに、同一人物の唾液を30秒以内で本発明の還元作用を有する口紅組成物を口唇に付着させ、綿棒に意識して本発明の還元作用を有する口紅組成物を付着させ唾液採取したものとで酸化還元電位の指標による検査を実施した。従来の口紅組成物および本発明の口紅組成物とも唾液検査は20代から30代の女性および男性で、同一人各5人を午前と午後に、それぞれ実施した。その検査結果は表1に示される。酸化還元電位の単位はmVであり、唾液検査の対象者は飲食による影響を避けるため飲食後1時間を経過してから唾液採取を行い、唾液採取前の飲食はしない状態で検査を実施した。
【0020】
表1の本発明の口紅組成物製造方法による口紅組成物のレシピは次の通りである。
無農薬大豆単細胞粉末 全容量中重量15%の15g、天然由来の原料から採取の食用色素の配合(3種類を混合)ベニコウジ食用色素(赤色)全容量中35%の35g、イネ科の穀物コウリアンから採取の食用色素(茶色)全容量中5%の5g、日本国産ムラサキイモから採取の食用色素(紫色)全容量中1%の1g、保形剤および油分の配合は、蜜蝋(日本ミツバチの国産蜜蝋使用)全容量中 12%の12g、植物性オイル(無農薬栽培物使用)全容量中18%の18g、地下1000メートルを超える温泉水全容量中 14%の14g、本発明の口紅組成物製造方法に用いた卵型混合容器。
【表1】

【0021】
表2の本発明の口紅組成物製造方法による口紅組成物のレシピは次の通りである。
無農薬大豆単細胞粉末 全容量中重量15%の15g、天然由来の原料から採取の食用色素の配合(4種類を混合)日本国産の茶葉由来の食用色素全容量中23%の23g、イネ科のホワイトソルガム由来の食用色素全容量中8%の8g、海藻スピルリナ由来の食用色素全容量中8%の8g、日本国産ムラサキイモから採取の食用色素(紫色)全容量中1%の1g、保形剤および油分の配合は、蜜蝋(日本ミツバチの国産蜜蝋使用)全容量中12%の12g、植物性オイル(無農薬栽培物使用)全容量中18%の18g、地下1000メートルを超える温泉水全容量中 15%の15g、本発明の口紅組成物製造方法に用いた卵型混合容器。
【表2】

【0022】
表3の本発明の口紅組成物製造方法による口紅組成物のレシピは次の通りである。
無農薬大豆単細胞粉末 全容量中重量15%の15g、天然由来の原料から採取の食用色素の配合(3種類を混合)桃色(ピンク)となる赤ビート由来の食用色素25%の25g、赤色となるベニコウジ由来のベニコウジ食用色素全容量中12%の12g、淡いクリーム色となる無漂白小麦粉由来の食用色素全容量中6%の6g、保形剤および油分の配合は、蜜蝋(日本ミツバチの国産蜜蝋使用)全容量中12%の12g、植物性オイル(無農薬栽培物使用)全容量中18%の18g、地下1000メートルを超える温泉水全容量中 12%の12g、本発明の口紅組成物製造方法に用いた卵型混合容器。
【表3】

【0023】
表4で示すのは横浜・岡沢クリニックにおいて、2004年5月24日より行なわれた唾液臨床および横浜・三渓園クリニックにおいて2007年4月6日より行なわれた唾液臨床で両クリニックにおける延べ200人の唾液検査を実施した。患者および付き添い来院された方々の唾液臨床で、従来の口紅組成物の口紅を使用している患者および付き添い来院された方々に1本づつ滅菌梱包された綿棒を口にくわえ、口紅が付着しない唾液と付着した唾液をそれぞれ採取して人間の体内の酸化と還元状態を測定する機器を使用した測定結果である。唾液測定は飲食前で少なくとも飲食後は40分以上過ぎてからの採取とした。唾液検査は各年代とも20代から80代までの女性を対象に、口紅が付着していない唾液と口紅が付着した唾液のそれぞれの酸化還元電位(mV)である。
そして、酸化還元電位(mV)は各年代累計の合計の平均値を集計したものである。
【0024】
【表4】

【0025】
これらの表1、表2、表3グラフに見られる唾液の検査方法は、唾液による酸化還元電位(mV)指標で、従来の口紅組成物と本発明の口紅組成物製造方法による口紅組成物を、それぞれの口紅が付着しない唾液と口紅が付着した唾液の検査をおこなった。
【0026】
なを、追加データとして表2及び表3グラフに見られる従来の口紅組成物と本発明の口紅組成物製造方法による口紅組成物の唾液臨床は、表1に示したものと同様に岡沢クリニックにて、あらためて同一方法にて唾液検査は20代および50代の男女で、同一人各3人を午前と午後に、2日間にわたりそれぞれ測定を実施した。表2及び表3で単位はmVであり、唾液の検査を行った結果を示したものである。
【0027】
これにより、本発明の体内の生体液が還元作用を示す口紅組成物製造方法によって作られた3種類の口紅組成物においても明らかに表1、表2、表3に示すように還元有意に作用するものであることが立証できたのである。
【0028】
表1に示すように従来の口紅組成物と本発明の還元作用を有する口紅組成物とも唾液検査は20代および30代の男女で、同一人各5人を午前と午後に、それそれぞれ実施した。単位はmVであり、唾液検査の対象者は飲食による影響を避けるため飲食後1時間を経過してから唾液採取を行い。唾液採取前の飲食はしない状態で検査を実施したのである。
【0029】
唾液検査方法によって行なわれた結果を表1−表4で見ると次のことが判明した。個人差があるものの本発明の口紅組成物製造方法による口紅組成物は従来の口紅組成物と比べ明らかに還元有意差を示したのである。
【0030】
なお、従来の口紅組成物の口紅を付着していない唾液と付着した唾液の酸化還元電位(mV)の表4に示す通り、内科・小児科クリニックにおける唾液臨床述べ200人の検査結果である。酸化還元電位(mV)は各年代累計の合計の平均値を集計したものであるが、口紅が付着しない唾液と口紅が付着した唾液では明らかな電位差が見られた。
つまり、口紅が付着した唾液の酸化還元電位は平均値で見ても高いプラス方向の酸化状態を示したのである。
【0031】
表1−表3で示すように本発明の還元作用を有する口紅組成物は、日常において口紅や皮膚からの浸透によって体内に吸収される各種化粧品が、体内に還元作用をもたらすものであることがいかに大切かを検証したものである。日々蓄積される微量元素が人間の体内において、人工的なものではなく天然素材の安全な還元作用をもたらす物でなければならない。本発明の還元作用を有する口紅組成物の有意性を検証する検査結果からも明らかになったのである。また、表4で示すように内科・小児科クリニックにおける従来の口紅組成物の口紅唾液検査においては口紅が付着した唾液の酸化還元電位(mV)がプラスの高い酸化方向の酸化状態を示している。今日ほど、食の安全性を重視することの大切さを痛感させられることはない。本発明の体内の生体液が還元作用を示す口紅組成物製造方法は、人間の健康のみならず、動植物を含めた自然摂理の環境保全にも大いに資すると考える。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】卵型形状の容器に渦巻きの形でらせん状の動きをもたらす状態を真上から見た図。
【図2】渦巻きの形で縦方向にらせん状の動きをもたらす状態の図。
【符号の説明】
【0033】
1 卵型形状の容器に本発明のらせん状の動きをもたらす状態。
2 本発明の縦方向にらせん状の動きをもたらす状態。
3 本発明の縦方向のらせん状の動きを示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも無農薬栽培若しくは有機栽培(動物性肥料でない植物性肥料)大豆の大豆単細胞粉末と天然素材の食用色素を配合した口紅組成物であって、大豆に配合する食用色素は、植物及び海藻の天然由来の原料から抽出された食用色素の赤色は、ベニコウジから採取のベニコウジ食用色素(デキストリン)及び緑色は、クチナシ果実から採取の黄色の食用色素と海藻スピルリナから採取した青色となる食用色素を混合、日本国産の茶葉から採取の緑色となる食用色素及び白色は、イネ科のホワイトソルガムから採取の食用色素及び淡いクリーム色は、無漂白小麦粉から採取の食用色素及び黒色は、モンゴウイカの墨から採取の食用色素及び紫色は、日本国産ムラサキイモから採取の食用色素及び茶色は、イネ科の穀物コウリアンから採取の食用色素を及び桃色(ピンク色)は、赤ビートから採取の食用色素をそれぞれ単一色素及び混ぜ合わせて多色にして無農薬栽培若しくは有機栽培(動物性肥料でない植物性肥料)大豆の大豆単細胞粉末と配合とした割合は、大豆単細胞粉末は当該口紅組成物の全容量中0.1〜最大60重量%配合及び植物及び海藻の天然由来の原料から抽出された食用色素の配合は、当該口紅組成物の全容量中0.1〜最大45重量%配合及び従来の任意成分である保形剤及び油分及び粉体及び植物性オイル(無農薬栽培物使用)及び蜜蝋(日本ミツバチの国産蜜蝋使用)の配合は、当該口紅組成物の全容量中0.5〜最大30重量%とした素材の配合技術、固形及び粉末及び軟膏及びクリーム及び膠化体(ゲル)に生成し、口紅及び口紅リップクリー及び軟膏及びクリーム及び膠化体(ゲル)及び粉末にした当該口紅組成物使用後における体内状態が酸化還元電位を指標としたヒト唾液測定で体内の生体液が還元作用を示す口紅組成物製造方法。
【請求項2】
当該口紅組成物の配合に用いる水は地下1000メートルを超える温泉水であって、らせん回転の動きで汲み上げた温泉水の使用を4℃〜15℃以内の暗室で光と温度及び湿度による口紅製造素材の酸化を防ぐ混合技術とすることを特徴とする請求項1に記載の体内の生体液が還元作用を示す口紅組成物製造方法。
【請求項3】
当該口紅組成物の配合に用いる容器は卵型の容器であって、らせん回転の動きで回転させて配合物の摩擦熱をなくし口紅製造素材の酸化を防ぐ配合技術とすることを特徴とする請求項1、2に記載の体内の生体液が還元作用を示す口紅組成物製造方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−68687(P2011−68687A)
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−294697(P2010−294697)
【出願日】平成22年12月14日(2010.12.14)
【分割の表示】特願2009−173680(P2009−173680)の分割
【原出願日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【出願人】(500428818)
【Fターム(参考)】