説明

作業時間測定装置

【課題】 複数の作業が同時に進行する場合であっても、一つの計測器により、同時にそれぞれの作業時間の計測を可能とする作業時間測定装置を提供する。
【解決手段】 タグユニット11は、タグプレート12と、このタグプレート12に設けられたICタグ13a,13b,13cによって構成されている。作業時間測定器14には、表示器15と、スタートボタン16およびストップボタン17と、内部に自身のIDコードと時刻情報とを記憶する記憶部と、現在の時刻を刻む時計部と、タイマー及び通信回路とが設けられている。記憶部には、タグユニット11にアクセスしてタグユニット11を読み取って記憶部に記憶したり、記憶されたデータを外部機器に送出し、また、基準作業時間に対する遅れとか、誤打刻を判断して警告、又は表示を行うための各処理を行うプログラムがそれぞれ記録されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば食堂等において、お客の注文に応じて一又は複数種類のメニューを調理する時に、メニューの調理に要した調理時間を計測し、計測データを記録して収集する場合や、或いは、物流センター等の如く大勢の人が就業し、それらの各人が複数の作業に係る時に、その労働時間を記録収集する場合等に使用されて好適な作業時間測定装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の「作業分析システム」には、複数種類の作業を実施する作業者の各作業を効率良く分析することができる作業分析システムに関する記載がある。詳しく言えば、作業者がハンディターミナルを所持して、作業者の入力操作に従って各作業に対応した作業開始時刻および作業終了時刻を検出すると共に、その際に取得された時間データをROMに記憶し、ハンディターミナルの記憶データをパソコンに取り込んで作業者が行った作業毎の作業時間を集計するシステムである。尚、ハンディターミナルの記憶データがパソコンに伝送されてパソコンに取り込まれる時に、作業項目及び作業データに加え、ハンディターミナルを所持している作業者のコード情報も同時にパソコンに取り込まれる。そしてそのデータに基づいて作業毎の作業時間が集計され、さらに、集計結果に基づいて作業毎の作業時間が集計されると共に、集計結果に基づいて分析が行われるように構成されている。
【0003】
また、特許文献2に記載の「作業情報集計システムおよび作業情報収集端末」には、設計・生産などに携わる者の作業内容や作業時間を収集することのできる作業情報収集システムおよび作業情報収集端末に関する記載があり、詳しくは、作業収集端末とメモリカードが作業者毎に与えられ、作業者は、作業を開始する際に、当該作業に対応した作業キーを押して作業項目を選択し、作業項目を入力する。そして、一つの作業が終了して次の作業に移るたびに作業項目の入力を行い、これを1日の全作業が終了するまで繰り返す。この過程で、CPUは一つの作業から次の作業までの時間を計測して、作業時間を自動的に算出するように構成したシステムおよび端末が記載されている。
【特許文献1】特開2002−170140号公報
【特許文献2】特開2002−351951号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載のシステムによれば、一つの作業を開始する時にその作業の開始時刻を記録し、その作業終了時に終了時刻を記録し、上記作業の開始から終了までにかかった時間を計算することで、当該作業時間を算出するものである。従って、複数の作業が同時に進んでいるようなケースでは、一つのハンディターミナルでは足りず、複数の作業に対応した複数のハンディターミナルを必要とする問題がある。
【0005】
また、上記特許文献2に記載のシステムは、一つの作業が終了して次の作業に移るたびに作業項目の入力を行い、これを1日の全作業が終了するまで繰り返し、この過程で、CPUは一つの作業から次の作業までの時間を計測して、作業時間を自動的に算出するように構成したシステムであるから、複数の作業を順番に行う場合は、作業項目を入れるだけの簡単な取り扱い操作で済むメリットがあるが、反面、複数の作業を並行して行うような場合は利用することができない問題がある。
【0006】
本発明の技術的課題は、上記の問題点を解決して、複数の作業が同時に進行する場合であっても、一つの計測器により、同時にそれぞれの作業時間の計測を可能とする作業時間計測装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1) 上記の技術的課題を解決するために、本発明の請求項1に係る発明は、作業工程毎、或いは、個人毎に所持するタグユニットと、作業工程毎、又は、個人毎に所有する作業時間測定器とで構成する作業時間測定装置であって、前記タグユニットに、上記の作業時間測定器とのアクセスが行われることによって読み取り可能なタグコードを設け、上記の作業時間測定器には、現在時刻を刻む時計部と、作業の開始又は作業の終了時刻を入力する作業開始時刻入力部並びに作業終了時刻入力部と、該作業時間測定器と上記タグユニットとをアクセスすることによりタグユニットのコードを読み取るタグユニットコード読み取り手段と、上記の作業開始時刻を含む作業開始データ並びに作業終了時刻を含む作業終了データをそれぞれ記憶する作業開始データ記憶部並びに作業終了データ記憶部とをそれぞれ設けて、作業の開始時又は終了時において、上記の作業時間測定器に作業開始時刻又は作業終了時刻を入力し、且つ、上記タグユニットと上記作業時間測定器とをアクセスしてタグユニットのコードを読み取るように構成すると共に、上記の作業時間測定器に、上記入力された作業開始時刻、又は作業終了時刻と関連付けて上記のタグユニットコードを、記憶部に対して発生時刻順に記憶する記憶手段を設け、上記の作業時間測定器又はこの測定器を接続可能に構成したコンピュータのいずれかには、作業時間集計時において、上記作業開始データ記憶部並びに作業終了データ記憶部に記憶されたデータを基に、作業開始時刻の最も古い時刻と作業終了時刻の最も古い時刻とを一対の作業時間データとして抽出する作業時間データ抽出手段と、抽出した作業終了時刻と作業開始時刻との時間差をもって当該作業の作業時間データとして算出並びに記憶する演算制御手段と、を設けたことを特徴としている。
【0008】
(2) また、本発明の請求項2に係る発明は、作業時間集計時において、上記作業開始時刻の最も古い時刻と作業終了時刻の最も古い時刻とを一対の作業時間データとして抽出し、抽出した作業終了時刻と作業開始時刻との時間差をもって当該作業の作業時間データとして算出し記憶することに代えて、作業終了データの入力時に、作業項目コード毎で、最も古い作業開始データに対して関連付けを行い、関連付けデータを少なくとも上記の作業開始データ記憶部、又は、作業終了データ記憶部のいづれか一方に記憶し、又は関連付けされた作業開始データと作業終了データとから導かれた作業時間とを上記記録部に記録するように構成したことを特徴としている。
【0009】
(3) また、本発明の請求項3に係る発明は、タグユニットからタグユニットコードを読み取ることに代えて、作業時間測定器に対して、タグコードを直接入力可能にしたタグコード入力手段を設けたことを特徴としている。
【0010】
(4) また、本発明の請求項4に係る発明は、作業時間測定器内の記憶部に、予め作業項目毎の基準時間を記憶しておき、経過時間と基準時間との比較により判定される作業遅れ、又は、作業終了時刻の入力に伴い計算された作業時間と所定の基準時間との比較結果から誤打刻を判定する時刻判定手段を設けたことを特徴としている。
【0011】
(5) また、本発明の請求項5に係る発明は、基準時間が、各作業項目毎に採取された作業時間の平均値又は移動平均値であることを特徴としている。
【0012】
(6) また、本発明の請求項6に係る発明は、作業時間測定器に、表示器又は発音処理手段を設けて、入力時刻データの表示、作業時間の遅れ報知、並びに誤打刻に関するエラー表示又は経過時間の表示を行うように構成したことを特徴としている。
【0013】
(7) また、本発明の請求項7に係る発明は、作業時間測定器に、採取記憶されたデータをデータステーションを介して外部機器に出力するデータ出力手段を設けたことを特徴としている。
【0014】
(8) また、本発明の請求項8に係る発明は、データステーションに、外部から送られた時刻データを受信する受信手段と、上記受信した時刻データをもとに作業時間測定器内の時刻を補正する時刻補正手段を設けたことを特徴としている。
【0015】
(9) 更に本発明の請求項9に係る発明は、作業時間演算によるデータの完了時刻と開始時刻の差である演算結果が測定基準時間から許容範囲でないか、若しくは演算結果が移動平均時間から許容範囲でなければ、当該演算結果を無視して、開始データをエラーデータとして、リンク先IDを−1にセットする誤打刻判定手段を有することを特徴としている。
【0016】
上記(1)で述べた請求項1に係る発明によれば、例えば、複数の作業開始時刻や終了時刻を入力する場合において、それぞれの作業について開始時刻と終了時刻とを順次セットで入力する必要が無く、複数の作業において発生した開始時刻や終了時刻を順次入力して行くだけで、それぞれ複数の作業の作業時間を採取し集計することを可能にする。つまり、入力されたそれぞれの時刻データはタグユニットコードに関連付けられて、開始時刻又は終了時刻毎に、且つ、発生時刻順に記憶され、それぞれの作業項目毎の各作業時間を確実に集計することを可能にする。更に、記憶データのデータ数から、作業の生産量(件数)を測定し、記録することも可能とする。
【0017】
上記(2)で述べた請求項2に係る発明によれば、終了時刻を入力する度に、作業項目コード別で最も古い作業開始データ記録部、又は、作業終了データ記録部のいずれか一方に記憶し、又は関連付けされた作業開始データと作業終了データとから導かれた作業時間を上記記録部に記録するように構成したから、演算結果を利用した誤打刻チェックをリアルタイムに行うことができる。
【0018】
上記(3)で述べた請求項3に係る発明によれば、タグユニットを予め準備しなくても本発明の目的を達成するべく同様なデータを採取することができる。
【0019】
上記(4)で述べた請求項4に係る発明によれば、予め作業項目毎の基準時間を記憶しておき、開始時刻とその後の経過時間とから作業遅れの判断を行ったり、作業終了時刻の入力により作業時間を演算し、その結果が基準時間に対して大幅に異なっている場合は、その打刻が異常なものと判断するといった各種の判断を下すことができる。
【0020】
上記(5)で述べた請求項5に係る発明によれば、基準時間として、各作業項目毎に採取され、且つ、その値を基に平均化された値を利用しているから、状況に応じた的確な基準値として使うことができる。
【0021】
上記(6)で述べた請求項6に係る発明によれば、作業時間測定器にデータを表示する表示器、又は発音処理器を構成し、入力音による時刻入力確認や、入力時刻データ等の入力表示、並びに、作業遅れに対する警告表示や、誤打刻に関するエラー表示を行うように構成したから、データの入力ミスや、作業の遅れ等の防止が容易になる。
【0022】
上記(7)で述べた請求項7に係る発明によれば、作業時間測定器に採取したデータを、データ出力部からデータステーションを介して外部部の機器に出力する手段を設けたから、パソコン上でデータの分析や編集が容易にできる。
【0023】
上記(8)で述べた請求項8に係る発明によれば、データステーションに外部機器から送られた標準時刻データを受信可能にすると共に、上記の作業時間測定器の時刻を標準時刻に補正する時刻補正手段を備えているから、作業時間測定器とのデータ授受時に作業時間測定器の時計合せを行うことができ、測定器の時刻を公正に、且つ、正確に維持することができる。
【0024】
上記(9)で述べた請求項9に係る発明によれば、作業時間演算によるデータの完了時刻と開始時刻の差である演算結果が、測定基準時間から許容範囲でないか若しくは演算結果が移動平均時間から許容範囲でなければ、誤打刻と判定する誤打刻判定手段を有するから、作業の時間演算を適格に行うことができる。
【発明の効果】
【0025】
以上述べた次第で、本発明に係る作業時間測定装置によれば、複数の作業が同時に進行する場合であっても、一つの計測器により、同時にそれぞれの作業時間の計測を可能とするため、複数の計測器を持つ必要がなく、手軽に且つ正確に各々の作業時間を計測できる利便性と経済性を発揮することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下に、上述した本発明に係る作業時間測定装置について、図1から図13を参照しながら説明する。
【0027】
図1及び図2は本発明の実施の形態による作業時間測定装置の全体を示した説明図であって、例えば食堂において、お客の注文に応じて複数種類のメニューを調理したりする場合、それぞれのメニューの計測データを収集できるように構成した作業時間測定装置である。
【0028】
図1は、作業担当部10の構成を示し、図2は調査担当部20と監査担当部(集計担当部)30の構成を示す。作業担当部10は、図1の(A)に示すように、タグユニット11と作業時間測定器14とによって構成され、タグユニット11は、複数のタグプレート12と、このタグプレート12毎に設けられたICタグ13a、13b、13cによって構成されている。作業時間測定器14には、表示器15とスタートボタン16およびストップボタン17が設けられている。
【0029】
具体的には、作業担当部10は各調理メニュー毎のコード番号を記録したタグユニット11と、時間の記録を行うことができる作業時間測定器14とで構成される。タグユニット11には、調理メニュー毎にタグが備えられており、作業時間測定器14は上記の食堂で例えば、各調理場とか工程毎又は個人毎に備えられている。更にタグユニット11には、調理メニュー毎に付与されたタグユニットコードが付与されて、上記の作業時間測定器14がアクセスすることにより、作業時間測定器14による当該タグユニットコードの読み取りが可能になっている。
【0030】
調理時間測定にあたって、手順としては、従業員である調理人は、ハンバーグ定食注文時に、図1の(A)に示すように、ハンバーグ定食と書かれたタグプレート12に作業時間測定器(タイムメジャー)14を置き、スタートボタン16を押して、料理提供時にはストップボタン17を押す。とんかつ定食注文時には、(B)に示すように、作業時間測定器14をとんかつ定食のタグプレート12に移動し、スタート・ストップボタン16,17を押す。(A)と(B)を繰り返し行うことで、品物毎に作業時間の測定ができる。従って、簡単な操作により品物の調理時間の記録ができると共に、同時に注文数も数えられる。測定されたデータは後述するデータステーションへ伝送される。
【0031】
コード読み取りの為の具体的な方法には、ICタグ13a〜13cを利用した非接触コード読み取り方式等があり、その他、赤外線通信を利用したコード読み取り方式とがあるが、その方法は、公知の方法によるものであって、特に限定するものではない。ICタグ13a〜13cを利用した非接触コード読み取り方式では、作業時間測定器側14にICタグリーダーを、タグユニット側にコードが記録されたICタグを取り付ける。
【0032】
なお、図1に示されている全体システムによれば、タグユニット11は、例えば平らな台であって、その上に載置式の作業時間測定器14が載せられる仕組に成っているが、この組み合せや形態に限るものではなく、例えば壁に引っ掛けてあったり、カードラックの如く差し込み形ホルダであっても良く、作業時間測定器14が受け入れられて保持され、タグユニット11に対してアクセスを可能にするものであれば、それぞれの形態にこだわるものではない。
【0033】
作業時間測定器14は、小型で携帯可能な、例えば手のひらに収まる程度のものであり、内部に自身のIDコードと時刻情報とを記憶する記憶部と、時計部と、タイマーと、タグユニット11にアクセスしてタグユニットコードを読み取り、また、記憶されたデータを通信ステーションを介して外部機器に送出するためのインターフェース部と、データステーションに確かにアクセスされたことを示して表示し、また、一旦記憶された情報を表示する表示器、入力操作用のキーボタンとを有する。
【0034】
また、入力確認やエラーを発音するための発音出力ユニットも構成する。更に、記憶部には、タグユニット11にアクセスしてタグユニットコードを読み取って記憶部に記憶したり、記憶されたデータを外部機器に送出し、また、基準作業時間に対する遅れとか、誤打刻を判断して警告、又は表示を行うための各処理を行うプログラムがそれぞれ記録されている。さらに、作業時間測定器14は、バッテリーを有し、CPUを駆動させて各種プログラムの実行を行うことができる。
【0035】
タグユニット11からタグユニットコードを読み取ることに代えて、作業時間測定器14に対して、タグコード入力手段を設ける場合もある。すなわち、図3に示すように、作業時間測定器14に項目シートをのり付けしたタッチ式の入力キー18a,18b、18cから成るタグコード入力スイッチ部18を設けて、これら各入力キー18a,18b、18cを操作することによって、タグコードを直接入力するようにしても良い。
【0036】
調査担当部20は、図2に示すようにデータステーション21と、演算部であるコンピュータ28を有する。上述した作業時間測定器14とアクセス自在に構成したデータステーション21は、タグプレート22とタグ23からなり、作業時間測定器14により収集された時刻情報を初めとする各種データを読み取って収集し、外部のコンピュータや、プリンターといった外部機器に出力するものである。
【0037】
また、データステーション21は、データ収集と共に、作業時間測定器14の時刻を所定の標準時刻に会わせる機能を有するものである。作業時間測定器14における時刻合わせは、唯一このデータステーション21においてのみ可能とするものであって、作業時間測定器14を所有する者によって、容易に時間調整等の操作が行われないように構成されている。コンピュータ28は、品名とICタグの紐付けを行い、これにより、面倒な集計作業を不要にして、すぐに作業時間測定器14からデータが取り込んで、店の運営状態を確認することができると共に、集計結果を監査担当部30に送付することができる。
【0038】
監査担当部30は、図2に示すようにコンピュータ31を有し、このコンピュータ31によって各店舗から送られてくる集計データにより本部である経営者が店舗の運営状態を把握できる。店舗ではデータ改ざんができないため、正確なデータが送られてくる。
【0039】
図4は、上述した作業時間測定器14の電気的構成を示す。当該作業時間測定器14は、各種の演算処理を行うCPU41と、内部に自身のIDコードと時刻情報とを記憶する記憶部であるROM42と、タグユニット11のタグプレート12にアクセスして当該タグユニット11のデータを読み取り又記憶するRAM43、現在時刻を刻む時計回路44、タグプレート12との通信を行うICタグ通信回路45、データステーション21との通信を行う赤外線通信回路46、データステーション21に確かにアクセスされたことを示して表示し、又、一旦記憶された情報を表示する表示器15と、入力操作用のスタート・ストップボタン16,17から成るキーボタン48及びバッテリー49とを有し、これらはバス50を介して相互に接続されている。
【0040】
上記タグユニット11のタグプレート12は、図5に示すようにICタグ13a〜13cを設けることによって構成され、データステーション21は、図6に示すように、各種の演算を行うCPU51と、時刻情報を記憶する記憶部であるROM52、作業時間測定器14のデータを読み取り又は記憶するRAM53、作業時間測定器14との通信を行う赤外線通信回路54、操作キー55、監査部30(図2)のコンピュータ31との通信を行う通信回路56からなり、これらはバス57を介して相互に接続されている。
【0041】
図7は、作業時間測定器14を使用して、作業時間を記録する場合の具体的な処理フローを示すものであり、スタートボタン16又はストップボタン17のいずれかが押されると、各処理を行い、各処理を終了する。図7に示すように、ステップS1で作業時間測定器14をタグユニット11に接触させて測定項目の入力を行う。ステップS2で作業時間測定器14は測定項目を認識し、ステップS3でスタートボタン16又はストップボタン17を押す。ここで、ステップS1とステップS2の動作はこれらのボタンを押した後で行ってもよい。ステップS4で作業時間測定器14のCPU41がスタートボタン16又はストップボタン17のうちどちらのボタンが押されたかを判断する。スタートボタン16が押されると、ステップS5に移行し、測定開始処理が実行される。ステップS6で、CPU41はすべての測定が終了したか否かを判断し、終了であれば演算を終える。また、ステップS4でストップボタン17が押されると、ステップS7に進み、時間演算処理を含む測定完了処理が行われ、ステップS8で、作業時間、平均時間、待ち時間などの演算結果を表示器15に表示する。ステップS6ですべての測定が終了していなければ、ステップS1からステップS5の処理が繰り返えされる。
【0042】
図8は、作業時間測定器14内では作業時間等の演算を行わずに、作業時間測定器14で採取した時刻データを基に、コンピュータ28(図2)上で演算を行い、集計を行う場合の処理手順である。図8に示すように、まず作業時間測定器14でステップS1からステップS6の処理を実行し、ステップS6で全ての測定が終了しておれば、ステップS8で、データステーション21をコンピュータ28に接続し、コンピュータ28での演算処理に移行する。コンピュータ28の演算処理において、ステップS9の作業時間測定器14内の記憶データをコンピュータ28へ伝送し、ステップS10でコンピュータ28は時間演算処理を実行する。ここで、分析ソフトを使用することにより、さらに詳細に分析が可能である。ステップS11で、作業時間、作業量、累計時間、平均時間、待ち時間などの演算結果をコンピュータ28に表示して処理を終了する。
【0043】
図9は、作業時間測定器14のスタートボタン16が操作されて、測定開始を行う具体的な処理を行うフローである。スタートに合わせて、N分タイマーが起動し、スタート後の経過作業期間を監視し、作業時間が規定時間を超える場合には警報や警報のための表示が行える。図9に示すように、ステップS12でCPU41はスタートボタン16が押されたことを表示器15に表示させるか、又はステップS13でスタートボタン16が押されたことを音で知らせる。ステップS14で予め設定した規定時間のN分タイマーを起動する。次に、ステップS15で、CPU41が測定器内部の時刻(年月日自分秒)および測定器IDをRAM43から読み出し、ステップS16で、記録データ(測定項目、測定器ID、時刻)をRAM43の開始データの最後に格納し、図7又は図8のステップS5に戻る。
【0044】
図10は、作業時間測定器14での測定完了処理を示すもので、ストップボタン17が操作されて、測定完了処理を行う具体的な処理を示すフローであり、演算結果を出力したり、誤打刻を確認するものである。図10に示すように、ステップS17で、CPU41は完了データ数が開始データ数よりも少ないか否かを判断し、誤打刻データのチエックを行う。完了データ数が少なければ、ステップS18又はステップS19に進み、ストップボタン17が押されたことを表示器15に表示させるか、又はストップボタン17が押されたことを音で知らせて、誤打刻防止対策を行う。次に、ステップS20で、作業時間測定器14の内部のみで当該作業時間測定器内部の時刻(年月日分秒)および作業時間測定器14のIDを読み出す。ステップS21でCPU41は時間演算処理を実行し、ステップS22で、記録データ(測定項目、測定器ID、時刻)を、完了データの最後にRAM43に格納し、ステップS23で、紐付けした開始データのタイマーを切って現場での規定時間のチエックを行い、図7又は図8のステップS7へ戻る。
【0045】
図11は、1つの測定項目における1作業の時間演算のシーケンスを示すもので、測定処理における時間演算処理を行う具体的な処理フローであり、スタートデータとの関連づけを行うと共に、作業時間の集計等を行い、且つ誤打刻のチエックも行われる。図11に示すように、ステップS24で、完了ボタンであるストップボタン17が押されて完了データが発生した状態になる。ステップS25で、開始データの中でリンク先IDがリセットされていない最も古いデータを検索する。
【0046】
リンク先IDとは、紐付け後も直ぐにデータを読み出すために開始データと完了データに関連を持たせるためのIDである。ステップS26で、検索した開始データを読み出し、ステップS27に進み、CPU41は開始データの測定項目が完了データの測定項目に等しいか否かを判断する。等しければステップS28に進み、検索された開始データと直前に発生したデータを1つの作業であると認識する。次に、ステップS29に進み、作業時間を演算して、(データの完了時刻)−(データ開始時刻)を求め、ステップS30に進む。ステップS30において、CPU41は演算結果が測定基準時間から許容範囲であるか否かを判断し、又はステップS31で演算結果が移動平均時間から許容範囲であるか否かを判断して、誤打刻データのチエックを行う。
【0047】
ここで基準時間とは1つの作業において起こり得る作業時間のことであり、例えば基準時間5分に対して5分±2分が許容時間である。また移動平均時間との比較は、データの紐付け/時間演算する度に、随時平均時間を計算し、その平均時間との比較を統計的に行う。ステップS30又はステップS31において許容範囲であれば、ステップS32に進み、演算結果を開始データに書き込む。ステップS33で開始データにリンク先IDをセットしRAMに再格納して、図9のステップS21へ戻る。ステップS27で等しくなければ、ステップS34に進み、開始データの中でリンク先IDがセットされていない次に古いデータを検索して、ステップS26に戻る。また、ステップS30又はステップS31で許容範囲でなければ、ステップS35に進み、演算結果を無視し、ステップS36で開始データをエラーデータとして、リンク先IDを−1にセットして誤打刻判定を行い、ステップS34を経てステップS26に戻る。
【0048】
誤打刻判定手段によって、誤打刻と判定された場合、演算結果からそのデータが正確かどうかの判定を行う。具体的には、作業にかかる基準時間を記録媒体内に設定し、その基準時間と演算結果を比較する。演算結果が基準以内であれば、そのデータは正しいとし、基準以上であれば、そのデータは誤打刻によるものと判断する。
【0049】
図12は、図2と図6に示したデータステーション21の通信シーケンスを示し、データステーション21における、作業時間測定器14とのデータ通信処理について、又は、コンピュータ28とのデータ通信処理のステップを示すものである。これによりデータの上位コンピュータへの送信、コンピュータ28における各種データの分析や、集計を可能にするものであり、データステーション21には、これらのデータを出力する通信制御プログラムが構成されている。尚、データステーション21には、作業時間測定器14の時刻を補正する機能も有する。
【0050】
図12に示すように、ステップS37で、作業時間測定器14をタグプレ−ト22に装着し、ステップS38で作業時間測定器14が装着されたことを認識する。次に、ステップS39又はS40に進み、データステーション21に入ったことを作業時間測定器14の表示器15に表示し、又は作業時間測定器14に入ったことを音で知らせる。ステップS41又はステップS42で、通信ボタン55(操作キー)を押すか又は装着時に自動で通信し、ステップS43に進む。ステップS43でCPU51は通信可能か否かを判断し、可能であればステップS44に進み、コンピュータ28との通信を開始する。ステップS45で通信開始を作業時間測定器14の表示器15に表示し、ステップS46で作業時間測定器14のRAM43から認識記録された未送信データの読み出しを行い、ステップS47でデータをコンピュータ28に送信する。ステップS48で送信したデータを送信済みデータとして赤外線通信回路54を介して作業時間測定器14に通知する。
【0051】
次に、ステップS49でコンピュータ28の時刻を受信し、ステップS50で記録媒体の時刻をセットし、これらのステップS49とステップS50によって時刻の非改ざん性を確実にし、ステップS51に進む。ステップS51において、CPU51は通信が正常に終了したか否かを判断する。通信が正常に終了すれば、ステップS52で通信完了を作業時間測定器14の表示器15に表示して、データ通信処理を完了する。ステップS43で通信可能でなければ、ステップS53に進み通信エラーを作業時間測定器14の表示器15に表示して、データ通信処理を完了する。また、ステップS51で通信が正常に終了しなければ、ステップS53を経てデータ通信処理を完了する。
【0052】
図13は、タイマーのシーケンスを示し、N分タイマーの具体的な処理フローである。開始データの開始からの時間をチエックし、アラーム等の出力を行う。ステップS54で、コンピュータ28は、タイマーを起動し、ステップS55で紐付けされていない開始データを検索して、ステップS56に進み、検索したデータにタイマー値があるか否かを判断する。タイマー値があればステップS57でタイマー値をカウントダウンし、ステップS58でタイマー値が0以上あるか否かを判断する。ステップS58でタイマー値が0以上であれば、ステップS59に進み、全ての開始データをチエックしたか否かを判断し、タイマー処理を完了する。ステップS56で検索したデータにタイマー値がなければ、即ちデータが関連付けが終了しているものであれば、ステップS59に進み、ステップS58でタイマー値が0よりも大きくなければ、ステップS60に進み、アラームを鳴らすか又は外部の表示器に表示して、ステップS59に進み、また、ステップS59で全てのデータをチエックしていなければステップS55に戻る。
【0053】
図14から図16は、別の実施例であり、本発明の作業時間測定装置を物流センターにおけるトラック運搬作業の時間測定に適用するものである。運転手個人に対して個人識別コードが付与されたタグカードを持たせ、各作業場所において各作業に関する作業開始、作業終了の時刻を作業時間測定器に入力する仕組みになっている。
【0054】
図14から図16の各共通符号として、61はトラック、62は入館カード(バッジ)として運転手に渡されるタグカード、64は各作業場所毎に設置された作業時間測定器、63は表示器、65は作業開始ボタン(スタートボタン)、66は作業終了ボタン(ストップボタン)、である。図14の(A)は、物流センターの入口での待機場所における、待機時間測定状態を示す。タグカード62がトラック61の運転手に渡される。このタグカード62は配送トラックに対しリサイクル利用を可能とする。トラック61の運転手は、まずタグカード62のコードを作業時間測定器64に読み取らせると共に、開始ボタン65を押して待機時間の測定を始め、配送センター60の入口での待機時間を記録する。待機時間が解除されると、終了ボタン66を押して待機場所での待機時間測定を終わる。
【0055】
次に、トラック61は搬入所に侵入して、荷物の積み降ろし作業を行う。荷物の積み降ろしにあたって、積み降ろし設置された作業時間測定器64にタグカード62のコードをよみとらせた後、、開始ボタン65を押して搬入作業の作業時間の測定と記録を実行する。積み降ろし作業が終了すると、運転手は終了ボタン66を押して、搬入作業を終わり、測定データと記録データが配送センター60の検品作業所に伝送される。検品作業所では、担当者が上記のタグカード62のコードを検品作業所に設置された作業時間測定器64に読み取らせ、その後、開始ボタン65を押して、測定データと記録データを基に検品作業の作業時間を記録する。作業時間の記録作業が終わると、担当者は終了ボタン66を押して検品を終了する。検品が終わると、トラック61の運転手は、図15の(B)に示すように、搬入所に移動して荷物の積み込みを行う。荷物の積み込みにあたって、運転手は当該積み込み場所に設置された作業時間測定器64に上記タグカード62のコードを読み取らせた後、開始ボタン65を押して荷物の積み込み作業時間の測定を行い、積み込み作業が終了すると運転手は終了ボタン66を押して測定と記録を終わる。
【0056】
積み込み作業が終わると、トラック61は図16の(A)に示すように、センターの出口待機場所に移動する。トラック61が出口待機場所に到達すると、運転手は出口待機場所に設置された作業時間測定器64にタグカード62のコードを読み取らせ、その後、開始ボタン65を押して、トラック出口の待機時間を記録する。待機時間が終了すると、運転手は終了ボタン66を押して、待機時間の測定を終了し、トラック61を搬送路上移行させる。測定が完了した時点でタグカード62は運転手から回収され入口で再利用される。
【0057】
図14と図15及び図16の(A)の各作業が終わると、図16の(B)に示す管理室60Aにおいて分析作業を行う。図16の(B)において、70はデータステーション、74はコンピュータである。分析作業にあたって、各作業場所の作業時間測定器64をデータステーション70に装着し、作業データをコンピュータ74に取り込む。作業時間の分析は、コンピュータ74上で専用ソフトで行う。
【0058】
この場合も、前述の実施例と同様に、タグカード62の個人識別コードと関連付けされた各作業開始データ並びに終了データが、開始又は終了時刻毎に、且つ、発生時刻順に記憶され、集計に際して、作業開始データ記憶部、並びに作業終了データ記憶部に記憶されたデータを基に、作業開始時刻の最も古い時刻と作業終了時刻最も古い時刻とを一対の作業時間データとして抽出し、抽出した作業終了時刻と作業開始時刻との差をもって当該個人の各作業時間データとして算出並びに記憶することができるから、一台の作業時間測定装置により、大勢の人の作業時間を簡単に採取することができる。
【0059】
また、単純操作で、各作業毎の作業記録を行い、集計できると共に、各作業時間測定器はオンライン使用のため、測定できる作業に合わせることが容易にして、高価なシステムとは違い、安価なために導入しやすいといった利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の実施の形態における作業時間測定装置の作業時間測定部の概略構成図。
【図2】本発明の実施の形態による作業時間測定装置の調査担当部の概略構成図。
【図3】本発明の実施の形態による作業時間測定装置における他の作業時間測定器の構成図。
【図4】本発明の実施の形態の作業時間測定装置における作業時間測定器の電気的構成を示すブロック図。
【図5】本発明の実施の形態の作業時間測定装置におけるタグステーションの説明図。
【図6】本発明の実施の形態による作業時間測定装置におけるタグステーションの電気的構成を示すブロック図。
【図7】本発明の実施の形態による作業時間測定装置における作業時間測定器を使用して、作業時間を記録する場合の具体的な処理フロー図。
【図8】本発明の実施の形態による作業時間測定装置のコンピュータ上で演算を行う場合の処理フロー図。
【図9】本発明の実施の形態による作業時間測定装置の調査担当部における測定器で時間測定を行う場合の処理フロー図。
【図10】本発明の実施の形態による作業時間測定装置の測定器で時間測定を行う場合の処理フロー図。
【図11】本発明の実施の形態による作業時間測定装置において1つの測定項目における1作業の時間演算を行う場合の処理フロー図。
【図12】本発明の実施の形態による作業時間測定装置におけるデータステーションの通信シーケンス処理フロー図。
【図13】本発明の実施の形態による作業時間測定装置のタイマーシーケンス処理フロー図。
【図14】本発明の作業時間測定装置を物流センターにおけるトラック運搬作業の時間測定に適用した場合の説明図。
【図15】本発明の作業時間測定装置を物流センターにおけるトラック運搬作業の時間測定に適用した場合の説明図。
【図16】本発明の作業時間測定装置を物流センターにおけるトラック運搬作業の時間測定に適用した場合の説明図。
【符号の説明】
【0061】
10 作業担当部
11 タグユニット
12 タグプレート
13a〜13c ICタグ
14 作業時間測定器
15 表示器
16 スタートボタン
17 ストップボタン
18 タグコード入力スイッチ部
18a,18b、18c 入力キー
20 調査担当部
21 データステーション
22 タグプレート
23 タグ
24 タグステーション
28 コンピュータ
30 監査担当部
31 コンピュータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業工程毎、或いは、個人毎に所有するタグユニットと、作業工程毎、又は、個人毎に所持する作業時間測定器とで構成する作業時間測定装置であって、
前記タグユニットに、上記の作業時間測定器とのアクセスが行われることによって読み取り可能なタグコードを設け、
上記の作業時間測定器には、現在時刻を刻む時計部と、作業の開始又は作業の終了時刻を入力する作業開始時刻入力部並びに作業終了時刻入力部と、該作業時間測定器と上記タグユニットとをアクセスすることによりタグユニットのコードを読み取るタグユニットコード読み取り手段と、上記の作業開始時刻を含む作業開始データ並びに作業終了時刻を含む作業終了データをそれぞれ記憶する作業開始データ記憶部並びに作業終了データ記憶部とをそれぞれ設けて、作業の開始時又は終了時において、上記の作業時間測定器に作業開始時刻又は作業終了時刻を入力し、且つ、上記タグユニットと上記作業時間測定器とをアクセスしてタグユニットのコードを読み取るように構成すると共に、
上記の作業時間測定器に、上記入力された作業開始時刻、又は作業終了時刻と関連付けて上記のタグユニットコードを、記憶部に対して発生時刻順に記憶する記憶手段を設け、
上記の作業時間測定器又はこの測定器を接続可能に構成したコンピュータのいずれかには、作業時間集計時において、上記作業開始データ記憶部並びに作業終了データ記憶部に記憶されたデータを基に、作業開始時刻の最も古い時刻と作業終了時刻の最も古い時刻とを一対の作業時間データとして抽出する作業時間データ抽出手段と、抽出した作業終了時刻と作業開始時刻との時間差をもって当該作業の作業時間データとして算出並びに記憶する演算制御手段と、を設けたことを特徴とする作業時間測定装置。
【請求項2】
作業時間集計時において、上記作業開始時刻の最も古い時刻と作業終了時刻の最も古い時刻とを一対の作業時間データとして抽出し、抽出した作業終了時刻と作業開始時刻との時間差をもって当該作業の作業時間データとして算出し記憶することに代えて、作業終了データの入力時に、作業項目コード毎で、最も古い作業開始データに対して関連付けを行い、関連付けデータを少なくとも上記の作業開始データ記憶部、又は、作業終了データ記憶部のいづれか一方に記憶し、又は関連付けされた作業開始データと作業終了データとから導かれた作業時間とを上記記録部に記録するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の作業時間測定装置。
【請求項3】
タグユニットからタグユニットコードを読み取ることに代えて、作業時間測定器に対して、タグコードを直接入力可能にしたタグコード入力手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の作業時間測定装置。
【請求項4】
作業時間測定器内の記憶部に、予め作業項目毎の基準時間を記憶しておき、経過時間と基準時間との比較により判定される作業遅れ、又は、作業終了時刻の入力に伴い計算された作業時間と所定の基準時間との比較結果から誤打刻を判定する時刻判定手段を設けたことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の作業時間測定装置。
【請求項5】
基準時間が、各作業項目毎に採取された作業時間の平均値又は移動平均値であることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の作業時間測定装置。
【請求項6】
作業時間測定器に、表示器又は発音処理手段を設けて、入力時刻データの表示、作業時間の遅れ報知、並びに誤打刻に関するエラー表示又は経過時間の表示を行うように構成したことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載の作業時間測定装置。
【請求項7】
作業時間測定器に、採取記憶されたデータをデータステーションを介して外部機器に出力するデータ出力手段を設けたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6に記載の作業時間測定装置。
【請求項8】
データステーションに、外部から送られた時刻データを受信する受信手段と、上記受信した時刻データをもとに作業時間測定器内の時刻を補正する時刻補正手段を設けたことを特徴とする請求項1、2、4、5、6又は7に記載の作業時間測定装置。
【請求項9】
作業時間演算によるデータの完了時刻と開始時刻の差である演算結果が測定基準時間から許容範囲でないか、若しくは演算結果が移動平均時間から許容範囲でなければ、当該演算結果を無視して、開始データをエラーデータとして、リンク先IDを−1にセットする誤打刻判定手段を有することを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7又は8に記載の作業時間測定装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2006−220614(P2006−220614A)
【公開日】平成18年8月24日(2006.8.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−36354(P2005−36354)
【出願日】平成17年2月14日(2005.2.14)
【出願人】(000101617)アマノ株式会社 (174)
【Fターム(参考)】