作業車両
【課題】座席の下方に配置された油圧装置へのアクセスがより少ない作業負担で可能になり、油圧装置のメンテナンスをより容易に行うことができる作業車両を提供することを課題とする。
【解決手段】オペレータが着座する座席9が設けられた運転席1を有する走行機体4と、前記座席9の下方に配置された油圧装置とを備え、運転席1のフレームの一部を構成するとともに上面側で座席9を支持するカバーフレーム34によって油圧装置をカバーして保護し、該カバーフレーム34上における平面視座席9と重複した位置に油圧装置の上方を開放させる開口部34aを形成し、座席9を変位可能に構成することにより開口部34aを露出させて油圧装置へのアクセスを可能にする作業車両において、カバーフレーム34に前後スライド移動可能に可動フレーム33を設け、該可動フレーム33に座席9を取付固定することにより座席9を変位可能に構成して開口部34aを開閉させる。
【解決手段】オペレータが着座する座席9が設けられた運転席1を有する走行機体4と、前記座席9の下方に配置された油圧装置とを備え、運転席1のフレームの一部を構成するとともに上面側で座席9を支持するカバーフレーム34によって油圧装置をカバーして保護し、該カバーフレーム34上における平面視座席9と重複した位置に油圧装置の上方を開放させる開口部34aを形成し、座席9を変位可能に構成することにより開口部34aを露出させて油圧装置へのアクセスを可能にする作業車両において、カバーフレーム34に前後スライド移動可能に可動フレーム33を設け、該可動フレーム33に座席9を取付固定することにより座席9を変位可能に構成して開口部34aを開閉させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、座席の下方に油圧装置が配置された作業車両に関する。
【背景技術】
【0002】
オペレータが着座する座席が設けられた運転席を有する走行機体と、前記座席の下方に配置された油圧装置とを備え、運転席のフレームの一部を構成するとともに上面側で座席を支持するカバーフレームによって油圧装置をカバーして保護し、該カバーフレーム上における平面視座席と重複した位置に油圧装置の上方を開放させる開口部を形成し、座席を変位させて上記開口部を露出させることにより、運転席内から作業者が油圧装置のメンテナンスを行うことができる特許文献1に示す作業車両が公知になっている。
【特許文献1】特開2000−255460号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上記文献の作業車両は、座席の支持端側を回動支点として座席をカバーフレームに対して上方回動させることにより開口部を露出させて油圧装置へのアクセスを可能にするため、座席の自由端側を持上げる作業が必要になり、作業負担が大きいという課題がある。特に座席の重量が重い場合には、この課題がより顕在化する。
本発明は上記課題を解決し、座席の下方に配置された油圧装置へのアクセスがより少ない作業負担で可能になり、油圧装置のメンテナンスをより容易に行うことができる作業車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するため本発明の作業車両は、第1にオペレータが着座する座席9が設けられた運転席1を有する走行機体4と、前記座席9の下方に配置された油圧装置とを備え、運転席1のフレームの一部を構成するとともに上面側で座席9を支持するカバーフレーム34によって油圧装置をカバーして保護し、該カバーフレーム34上における平面視座席9と重複した位置に油圧装置の上方を開放させる開口部34aを形成し、座席9を変位可能に構成することにより開口部34aを露出させて油圧装置へのアクセスを可能にする作業車両において、カバーフレーム34に前後スライド移動可能に可動フレーム33を設け、該可動フレーム33に座席9を取付固定することにより座席9を変位可能に構成して開口部34aを開閉させることを特徴としている。
【0005】
第2に、可動フレーム33の前側下端部をカバーフレーム34の中途部まで延設し、可動フレーム33を前方にスライド移動させて可動フレーム33の前側下端部を座席9前方の床面8に当接させることにより、可動フレーム33が前方に向かって下方に傾斜して座席9が床面8側に収納されるとともに開口部34aが露出することを特徴としている。
【0006】
第3に、カバーフレーム34の上部にローラ36を前後回転自在に支持し、可動フレーム33の下面側が前記ローラ36に当接するようにしてカバーフレーム34に可動フレーム33を設けることにより、可動フレーム33の前後スライド移動時に前記ローラ36が前後回動作動することを特徴としている。
【0007】
第4に、可動フレーム33の前側下端部を座席9前方の床面8近傍まで延設するとともに該可動フレーム33の下端部にローラ38を設け、該ローラ38を前記床面8に当接させた状態で前後回転させて可動フレーム33を前後移動させることを特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
以上のように構成される本発明の作業車両によれば、座席を前後移動させることにより開口部が露出して油圧装置にアクセス可能な状態になるため、座席を上方回動させることにより開口部を露出させるものと比較して、より少ない作業負担で油圧装置にアクセス可能になり、油圧装置のメンテナンスをより容易に行うことができるという効果がある。
【0009】
また、開口部を露出させる際に、カバーフレームが前方に向かって下方に傾斜して座席が床面側に収納されることにより、油圧装置のメンテナンスをする際に座席が邪魔になることが防止されるため、より効率のよいメンテナンス作業を行うことができるという効果がある。
【0010】
また、カバーフレームの上部又は可動フレームの前側下端部に設けたローラの前後回転作動により、より小さな力で座席を前後移動させることができるという効果がある。
【0011】
さらに、可動フレームの前側下端部を座席前方の床面近傍まで延設するとともに該可動フレームの下端部にローラを設け、該ローラを前記床面に当接させた状態で前後回転させて可動フレームを前後移動させることにより、可動フレームがカバーフレームと床面に支持されて可動フレームの前後傾斜が略一定に保たれるため、座席を前方移動させる際に必要な力と、後方移動させる際に必要な力とが略同一になるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図示する例に基づき本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の作業車両を適用したトラクタの全体側面図である。本トラクタは、主に、後半部に運転席1を有するとともに左右一対の前輪2,2及び後輪3,3によって支持される走行機体4と、運転席1を覆うキャビン6と、走行機体4の後端部にリンク機構7を介して昇降自在に連結されるロータリ耕耘装置等の作業機(図示しない)とから構成されている。
【0013】
上記作業機は、走行機体4の後部に配置される油圧装置(図示しない)によって昇降駆動される。油圧装置は、油圧シリンダー(図示しない)や油圧シリンダーへの圧油の供給を制御する切換バルブ(図示しない)等により構成されており、上記油圧シリンダーの伸縮作動によって作業機が昇降駆動される。
【0014】
次に、図2に基づいて、運転席の構成について説明する。
図2は、キャビン内の平面図である。運転席1の前半部には床面8が形成される一方、運転席1の後半部である上記床面8後方の床面より一段高い位置にはオペレータが着座する座席9が設けられている。
【0015】
上記床面8の前部左右方向中央位置からはフロント操作部11が突設されている。フロント操作部11は、後方斜め上方に延びるコラム12(図6参照)を介して回転操作可能に支持されたステアリングハンドル13と、ステアリングハンドル13前方に配置されたメータパネル14と、床面8側から上方に向かって延設されてコラム12の下部側をカバーして保護するメインカバー16と、コラム12の上部外周面を囲繞して保護するようにコラム12に対して固定されるコラムカバー17と、メインカバー16上端から上方に向かって一体的に突出形成されるとともに座席9に着座したオペレータから視認可能なようにメータパネル14を囲繞して保護するパネルバイザー18と、ステアリングハンドル13の左側方に配置されて前後揺動操作により機体の前後進切換を行う前後進切換レバー19と、座席9に着座したオペレータの足元に配置されて動力伝動の入切操作を行うクラッチペダル21とを備えている。
【0016】
なお、上記コラム12は運転席1の下部前端面に固設されるとともにメインカバー14によって保護されるコラムブラケット22(図6参照)に上下揺動可能に支持されているため、上記ステアリングハンドル13は、オペレータの体格に合せて高さ調節ができるチルトハンドルになっている。
【0017】
上記座席9は左右のサイドパネル23L,23Rの間に配置されており、下方には上記油圧装置が位置している。左右の各サイドパネル23L,23Rは対応する左右の後輪用フェンダカバー24L,24Rの内側側方にそれぞれ配置されている。各サイドパネル23L,23Rは、前後及び上下方向に延びる中空状のカバー体であり、上端外縁部が対応するフェンダカバー24L,24Rの内側側面に沿って当接するようにして床面8等にボルト固定されている。左サイドパネル23Lには走行変速操作を行う変速レバー26が、右サイドパネル23Rには作業機の昇降操作を行うポジションコントロールレバー27がそれぞれ前後揺動操作可能に設置されている。
【0018】
次に、図2乃至7に基づき、座席の支持構造について詳述する。
図3は、キャビン内の要部側断面図であり、図4は、図3のA−A断面図であり、図5は、キャビン内の要部背断面図であり、図6は、開口部を露出させた状態を示すキャビン内の要部側断面図であり、図7は、開口部を露出させた状態を示すキャビン内の要部平断面図である。
【0019】
上記座席9は、主に、台座28と、台座28の上に載置固設される座部29と、背もたれ31と、背もたれ31の左右の各側方位置から前方に突出する肘掛32とを備えている。背もたれ31の下端部は座部29の後端部側に前後揺動可能に支持されているため、背もたれ31は、座部29と対向するように折り畳んだ収納姿勢と、座部29の後端部から起立させた起立姿勢とに姿勢切換可能に構成されている。
【0020】
上記構成の座席9は、可動フレーム33を介して、運転席1のフレームの一部を構成するとともに前述した油圧装置の前方及び上方を覆って保護するカバーフレーム34に支持される。
【0021】
上記カバーフレーム34は、床面8後端から垂直に立ち上がり中途部で屈曲して後方に延びる階段状に成形されており、上記左右のフェンダカバー24L,24R間に固設されている。床面8の後方に位置するカバーフレーム34の上面は床面8よりも一段高い略水平な座席9用の設置面になる。この設置面の大部分を占める範囲には油圧装置の上方を大きく開放させる方形状の開口部34aが穿設されている一方で、この設置面の前端部には左右一対の送りローラ36,36(ローラ,送り輪,ローラベアリング)が前後回転自在に支持されている。キャビン6内(運転席側)の作業者は、上記開口部34aを介して油圧装置にアクセスすることにより、容易に油圧装置のメンテナスを行うことができる。
【0022】
上記可動フレーム33は前後方向に長い方形状プレートの前側部分を下方に向かって折り曲げることによりなる部材であり、略水平になる可動フレーム33の後部及び中途部の裏面には前後方向に延びるアングル状のガイドレール37,37が左右一対で固着されるとともに、可動フレーム33における各ガイドレール37の隣接前方位置には係止孔33aが穿設されている。左右のガイドレール37,37は、外側側方及び下方が開放されて正断面視左右対称になるように一面側が可動フレーム33の裏面に当接された状態で固定されている。上記係止孔33aは送りローラ36が嵌り込み可能な形状及び大きさのに形成されている。
【0023】
そして、各送りローラ36の外周面上に対応する各ガイドレール37(可動フレーム33の下面側)が当接するようにしてカバーフレーム34上に可動フレームを載置させることにより、左右の送りローラ36,36の内側側部に対応するガイドレール37の一面がそれぞれ当接してカバーフレーム34に対する可動フレーム33の左右移動が規制され、可動フレーム33が前後スライド移動自在にカバーフレーム34上(設置面上)に支持される。なお、可動フレーム33を前後移動させる際は、各送りローラ36が前後回動作動するため、より小さな力で可動フレーム33を前後移動させることができる。
【0024】
上記機構を用いて可動フレーム33をカバーフレーム34に対して後方にスライド移動させていくと、可動フレーム33の前端から下方に延設した部分がカバーフレーム34の前面に当接して可動フレーム33がカバーフレーム34に対してそれ以上後方に移動しない状態になるとともに、送りローラ36が対応する係止孔33aに嵌り込んで可動フレーム33の前方移動が規制される他、カバーフレーム34の開口部34aが可動フレーム33によって塞がれた状態になる。
【0025】
この際、ボルト止により可動フレーム33をカバーフレーム34に対して強固に固定可能なように、可動フレーム33及びカバーフレーム34が構成されている。なお、このようにして可動フレーム33をカバーフレーム34にボルト固定した場合、可動フレーム33の前側下端部がカバーフレーム34前面の床面8に至る範囲における中途部まで延設された状態になる。
【0026】
以上にように可動フレーム33を前後スライド移動させることにより、上記開口部34aを開閉させる。ちなみに、送りローラ36が係止孔33aに嵌り込んだ状態から可動フレーム33に所定以上の大きさの前方向の力を加えると、送りローラ36の嵌り込みが解除され送りローラ36上に再びガイドレール37が載置され、可動フレーム33をカバーフレーム34に対して前後スライド移動可能な状態になる。
【0027】
上記構成の可動フレーム33の水平箇所部分中央に前述の座席9を載置固定する。具体的には、座席9の台座28底面と可動フレーム33の上面とを対向させた状態で、ボルト止や溶接等によって座席9の台座28部分を可動フレーム33に固設することにより、座席9を可動フレーム33に取付固定している。なお、可動フレーム33を最後方位置に移動させた状態が座席9にオペレータが着座する状態であり、この状態では座席9が平面視油圧装置と重複する位置に配置される。
【0028】
前述した可動フレーム33の前後スライド移動機構によって、座席9はカバーフレーム34に対して前後方向に変位可能に構成される。そして、背もたれ31を収納姿勢に姿勢切換した状態で座席9を前方に変位させていくと、図6に示すように、可動フレーム33の前側下端部が上記床面8に当接する一方で可動フレーム33の後端部が上記送りローラ36に支持されて可動フレーム33が前方に向かって下方に傾斜して係止された状態になり、座席9が床面側におけるカバーフレーム34とフロント操作部11の間に収納される他、図7に示すように、カバーフレーム34の開口部34aが露出してキャビン6内から油圧装置のメンテナスが可能な状態になる。
【0029】
次に、図8乃至10に基づき、本発明の別実施形態について前述した実施形態と異なる構成部分を説明する。
図8は、本発明の別実施形態を示すキャビン内の要部側断面図であり、図9は、本発明の別実施形態を示すキャビン内の要部正断面図であり、図10は、本発明の別実施形態を示す開口部露出状態のキャビン内要部側断面図である。
【0030】
本トラクタでは、前述した送りローラ36及びガイドレール37を設けずに、可動フレーム33の水平箇所の裏面がカバーフレーム34の設置面に直接当接するようにして、可動フレーム33がカバーフレーム34上にスライド移動自在に支持される。くわえて、可動フレーム33の前側下端部が床面8にまで延設されており、床面8に形成された前後方向に延びる凸部8aに可動フレーム33の前側下端部に形成された凹部33bが係合することにより、可動フレーム33の左右移動が規制され可動フレーム33及び座席9がカバーフレーム34に対して前後案内される。なお、可動フレーム33を最前方位置までスライド移動させた状態で、可動フレーム33を床面8及びカバーフレーム34にボルト固定できるように、可動フレーム33、カバーフレーム34及び床面8が構成されている。
【0031】
上記構成により、座席9を前後移動させる際は、可動フレーム33の後端部が常にカバーフレーム34の設置面に支持されるとともに可動フレーム33の前側下端部が常に床面8に支持されるため、可動フレーム33の後部及び中途部が常に略水平な状態に保持される。
【0032】
次に、図11乃至13に基づき、本発明の別実施形態について前述した実施形態と異なる構成部分を説明する。
図11は、本発明の別実施形態を示すキャビン内の要部側断面図であり、図12は、本発明の別実施形態を示すキャビン内の要部正断面図であり、図13は、本発明の別実施形態を示す開口部露出状態のキャビン内要部側断面図である。本トラクタでは、可動フレーム33の前側下端部を床面8と当接する位置又は床面8近傍まで延設するとともに、可動フレーム33の前側下端部前面側に前後回転自在に左右一対の接地輪38,38(ローラ、車輪)を設ける。左右の接地輪38,38は常に床面8に当接し、前後回動作動により、座席9を前後移動させる際に必要な力を軽減させる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の作業車両を適用したトラクタの全体側面図であり、
【図2】キャビン内の平面図である。
【図3】キャビン内の要部側断面図である。
【図4】図3のA−A断面図である。
【図5】キャビン内の要部背断面図である。
【図6】開口部を露出させた状態を示すキャビン内の要部側断面図である。
【図7】開口部を露出させた状態を示すキャビン内の要部平断面図である。
【図8】本発明の別実施形態を示すキャビン内の要部側断面図である。
【図9】本発明の別実施形態を示すキャビン内の要部正断面図である。
【図10】本発明の別実施形態を示す開口部露出状態のキャビン内要部側断面図である。
【図11】本発明の別実施形態を示すキャビン内の要部側断面図である。
【図12】本発明の別実施形態を示すキャビン内の要部正断面図である。
【図13】本発明の別実施形態を示す開口部露出状態のキャビン内要部側断面図である。
【符号の説明】
【0034】
1 運転席
4 走行機体
8 床面
9 座席
33 可動フレーム
34 カバーフレーム
34a 開口部
36 送りローラ(ローラ,送り輪,ローラベアリング)
38 接地輪(ローラ、車輪)
【技術分野】
【0001】
この発明は、座席の下方に油圧装置が配置された作業車両に関する。
【背景技術】
【0002】
オペレータが着座する座席が設けられた運転席を有する走行機体と、前記座席の下方に配置された油圧装置とを備え、運転席のフレームの一部を構成するとともに上面側で座席を支持するカバーフレームによって油圧装置をカバーして保護し、該カバーフレーム上における平面視座席と重複した位置に油圧装置の上方を開放させる開口部を形成し、座席を変位させて上記開口部を露出させることにより、運転席内から作業者が油圧装置のメンテナンスを行うことができる特許文献1に示す作業車両が公知になっている。
【特許文献1】特開2000−255460号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上記文献の作業車両は、座席の支持端側を回動支点として座席をカバーフレームに対して上方回動させることにより開口部を露出させて油圧装置へのアクセスを可能にするため、座席の自由端側を持上げる作業が必要になり、作業負担が大きいという課題がある。特に座席の重量が重い場合には、この課題がより顕在化する。
本発明は上記課題を解決し、座席の下方に配置された油圧装置へのアクセスがより少ない作業負担で可能になり、油圧装置のメンテナンスをより容易に行うことができる作業車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するため本発明の作業車両は、第1にオペレータが着座する座席9が設けられた運転席1を有する走行機体4と、前記座席9の下方に配置された油圧装置とを備え、運転席1のフレームの一部を構成するとともに上面側で座席9を支持するカバーフレーム34によって油圧装置をカバーして保護し、該カバーフレーム34上における平面視座席9と重複した位置に油圧装置の上方を開放させる開口部34aを形成し、座席9を変位可能に構成することにより開口部34aを露出させて油圧装置へのアクセスを可能にする作業車両において、カバーフレーム34に前後スライド移動可能に可動フレーム33を設け、該可動フレーム33に座席9を取付固定することにより座席9を変位可能に構成して開口部34aを開閉させることを特徴としている。
【0005】
第2に、可動フレーム33の前側下端部をカバーフレーム34の中途部まで延設し、可動フレーム33を前方にスライド移動させて可動フレーム33の前側下端部を座席9前方の床面8に当接させることにより、可動フレーム33が前方に向かって下方に傾斜して座席9が床面8側に収納されるとともに開口部34aが露出することを特徴としている。
【0006】
第3に、カバーフレーム34の上部にローラ36を前後回転自在に支持し、可動フレーム33の下面側が前記ローラ36に当接するようにしてカバーフレーム34に可動フレーム33を設けることにより、可動フレーム33の前後スライド移動時に前記ローラ36が前後回動作動することを特徴としている。
【0007】
第4に、可動フレーム33の前側下端部を座席9前方の床面8近傍まで延設するとともに該可動フレーム33の下端部にローラ38を設け、該ローラ38を前記床面8に当接させた状態で前後回転させて可動フレーム33を前後移動させることを特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
以上のように構成される本発明の作業車両によれば、座席を前後移動させることにより開口部が露出して油圧装置にアクセス可能な状態になるため、座席を上方回動させることにより開口部を露出させるものと比較して、より少ない作業負担で油圧装置にアクセス可能になり、油圧装置のメンテナンスをより容易に行うことができるという効果がある。
【0009】
また、開口部を露出させる際に、カバーフレームが前方に向かって下方に傾斜して座席が床面側に収納されることにより、油圧装置のメンテナンスをする際に座席が邪魔になることが防止されるため、より効率のよいメンテナンス作業を行うことができるという効果がある。
【0010】
また、カバーフレームの上部又は可動フレームの前側下端部に設けたローラの前後回転作動により、より小さな力で座席を前後移動させることができるという効果がある。
【0011】
さらに、可動フレームの前側下端部を座席前方の床面近傍まで延設するとともに該可動フレームの下端部にローラを設け、該ローラを前記床面に当接させた状態で前後回転させて可動フレームを前後移動させることにより、可動フレームがカバーフレームと床面に支持されて可動フレームの前後傾斜が略一定に保たれるため、座席を前方移動させる際に必要な力と、後方移動させる際に必要な力とが略同一になるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図示する例に基づき本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の作業車両を適用したトラクタの全体側面図である。本トラクタは、主に、後半部に運転席1を有するとともに左右一対の前輪2,2及び後輪3,3によって支持される走行機体4と、運転席1を覆うキャビン6と、走行機体4の後端部にリンク機構7を介して昇降自在に連結されるロータリ耕耘装置等の作業機(図示しない)とから構成されている。
【0013】
上記作業機は、走行機体4の後部に配置される油圧装置(図示しない)によって昇降駆動される。油圧装置は、油圧シリンダー(図示しない)や油圧シリンダーへの圧油の供給を制御する切換バルブ(図示しない)等により構成されており、上記油圧シリンダーの伸縮作動によって作業機が昇降駆動される。
【0014】
次に、図2に基づいて、運転席の構成について説明する。
図2は、キャビン内の平面図である。運転席1の前半部には床面8が形成される一方、運転席1の後半部である上記床面8後方の床面より一段高い位置にはオペレータが着座する座席9が設けられている。
【0015】
上記床面8の前部左右方向中央位置からはフロント操作部11が突設されている。フロント操作部11は、後方斜め上方に延びるコラム12(図6参照)を介して回転操作可能に支持されたステアリングハンドル13と、ステアリングハンドル13前方に配置されたメータパネル14と、床面8側から上方に向かって延設されてコラム12の下部側をカバーして保護するメインカバー16と、コラム12の上部外周面を囲繞して保護するようにコラム12に対して固定されるコラムカバー17と、メインカバー16上端から上方に向かって一体的に突出形成されるとともに座席9に着座したオペレータから視認可能なようにメータパネル14を囲繞して保護するパネルバイザー18と、ステアリングハンドル13の左側方に配置されて前後揺動操作により機体の前後進切換を行う前後進切換レバー19と、座席9に着座したオペレータの足元に配置されて動力伝動の入切操作を行うクラッチペダル21とを備えている。
【0016】
なお、上記コラム12は運転席1の下部前端面に固設されるとともにメインカバー14によって保護されるコラムブラケット22(図6参照)に上下揺動可能に支持されているため、上記ステアリングハンドル13は、オペレータの体格に合せて高さ調節ができるチルトハンドルになっている。
【0017】
上記座席9は左右のサイドパネル23L,23Rの間に配置されており、下方には上記油圧装置が位置している。左右の各サイドパネル23L,23Rは対応する左右の後輪用フェンダカバー24L,24Rの内側側方にそれぞれ配置されている。各サイドパネル23L,23Rは、前後及び上下方向に延びる中空状のカバー体であり、上端外縁部が対応するフェンダカバー24L,24Rの内側側面に沿って当接するようにして床面8等にボルト固定されている。左サイドパネル23Lには走行変速操作を行う変速レバー26が、右サイドパネル23Rには作業機の昇降操作を行うポジションコントロールレバー27がそれぞれ前後揺動操作可能に設置されている。
【0018】
次に、図2乃至7に基づき、座席の支持構造について詳述する。
図3は、キャビン内の要部側断面図であり、図4は、図3のA−A断面図であり、図5は、キャビン内の要部背断面図であり、図6は、開口部を露出させた状態を示すキャビン内の要部側断面図であり、図7は、開口部を露出させた状態を示すキャビン内の要部平断面図である。
【0019】
上記座席9は、主に、台座28と、台座28の上に載置固設される座部29と、背もたれ31と、背もたれ31の左右の各側方位置から前方に突出する肘掛32とを備えている。背もたれ31の下端部は座部29の後端部側に前後揺動可能に支持されているため、背もたれ31は、座部29と対向するように折り畳んだ収納姿勢と、座部29の後端部から起立させた起立姿勢とに姿勢切換可能に構成されている。
【0020】
上記構成の座席9は、可動フレーム33を介して、運転席1のフレームの一部を構成するとともに前述した油圧装置の前方及び上方を覆って保護するカバーフレーム34に支持される。
【0021】
上記カバーフレーム34は、床面8後端から垂直に立ち上がり中途部で屈曲して後方に延びる階段状に成形されており、上記左右のフェンダカバー24L,24R間に固設されている。床面8の後方に位置するカバーフレーム34の上面は床面8よりも一段高い略水平な座席9用の設置面になる。この設置面の大部分を占める範囲には油圧装置の上方を大きく開放させる方形状の開口部34aが穿設されている一方で、この設置面の前端部には左右一対の送りローラ36,36(ローラ,送り輪,ローラベアリング)が前後回転自在に支持されている。キャビン6内(運転席側)の作業者は、上記開口部34aを介して油圧装置にアクセスすることにより、容易に油圧装置のメンテナスを行うことができる。
【0022】
上記可動フレーム33は前後方向に長い方形状プレートの前側部分を下方に向かって折り曲げることによりなる部材であり、略水平になる可動フレーム33の後部及び中途部の裏面には前後方向に延びるアングル状のガイドレール37,37が左右一対で固着されるとともに、可動フレーム33における各ガイドレール37の隣接前方位置には係止孔33aが穿設されている。左右のガイドレール37,37は、外側側方及び下方が開放されて正断面視左右対称になるように一面側が可動フレーム33の裏面に当接された状態で固定されている。上記係止孔33aは送りローラ36が嵌り込み可能な形状及び大きさのに形成されている。
【0023】
そして、各送りローラ36の外周面上に対応する各ガイドレール37(可動フレーム33の下面側)が当接するようにしてカバーフレーム34上に可動フレームを載置させることにより、左右の送りローラ36,36の内側側部に対応するガイドレール37の一面がそれぞれ当接してカバーフレーム34に対する可動フレーム33の左右移動が規制され、可動フレーム33が前後スライド移動自在にカバーフレーム34上(設置面上)に支持される。なお、可動フレーム33を前後移動させる際は、各送りローラ36が前後回動作動するため、より小さな力で可動フレーム33を前後移動させることができる。
【0024】
上記機構を用いて可動フレーム33をカバーフレーム34に対して後方にスライド移動させていくと、可動フレーム33の前端から下方に延設した部分がカバーフレーム34の前面に当接して可動フレーム33がカバーフレーム34に対してそれ以上後方に移動しない状態になるとともに、送りローラ36が対応する係止孔33aに嵌り込んで可動フレーム33の前方移動が規制される他、カバーフレーム34の開口部34aが可動フレーム33によって塞がれた状態になる。
【0025】
この際、ボルト止により可動フレーム33をカバーフレーム34に対して強固に固定可能なように、可動フレーム33及びカバーフレーム34が構成されている。なお、このようにして可動フレーム33をカバーフレーム34にボルト固定した場合、可動フレーム33の前側下端部がカバーフレーム34前面の床面8に至る範囲における中途部まで延設された状態になる。
【0026】
以上にように可動フレーム33を前後スライド移動させることにより、上記開口部34aを開閉させる。ちなみに、送りローラ36が係止孔33aに嵌り込んだ状態から可動フレーム33に所定以上の大きさの前方向の力を加えると、送りローラ36の嵌り込みが解除され送りローラ36上に再びガイドレール37が載置され、可動フレーム33をカバーフレーム34に対して前後スライド移動可能な状態になる。
【0027】
上記構成の可動フレーム33の水平箇所部分中央に前述の座席9を載置固定する。具体的には、座席9の台座28底面と可動フレーム33の上面とを対向させた状態で、ボルト止や溶接等によって座席9の台座28部分を可動フレーム33に固設することにより、座席9を可動フレーム33に取付固定している。なお、可動フレーム33を最後方位置に移動させた状態が座席9にオペレータが着座する状態であり、この状態では座席9が平面視油圧装置と重複する位置に配置される。
【0028】
前述した可動フレーム33の前後スライド移動機構によって、座席9はカバーフレーム34に対して前後方向に変位可能に構成される。そして、背もたれ31を収納姿勢に姿勢切換した状態で座席9を前方に変位させていくと、図6に示すように、可動フレーム33の前側下端部が上記床面8に当接する一方で可動フレーム33の後端部が上記送りローラ36に支持されて可動フレーム33が前方に向かって下方に傾斜して係止された状態になり、座席9が床面側におけるカバーフレーム34とフロント操作部11の間に収納される他、図7に示すように、カバーフレーム34の開口部34aが露出してキャビン6内から油圧装置のメンテナスが可能な状態になる。
【0029】
次に、図8乃至10に基づき、本発明の別実施形態について前述した実施形態と異なる構成部分を説明する。
図8は、本発明の別実施形態を示すキャビン内の要部側断面図であり、図9は、本発明の別実施形態を示すキャビン内の要部正断面図であり、図10は、本発明の別実施形態を示す開口部露出状態のキャビン内要部側断面図である。
【0030】
本トラクタでは、前述した送りローラ36及びガイドレール37を設けずに、可動フレーム33の水平箇所の裏面がカバーフレーム34の設置面に直接当接するようにして、可動フレーム33がカバーフレーム34上にスライド移動自在に支持される。くわえて、可動フレーム33の前側下端部が床面8にまで延設されており、床面8に形成された前後方向に延びる凸部8aに可動フレーム33の前側下端部に形成された凹部33bが係合することにより、可動フレーム33の左右移動が規制され可動フレーム33及び座席9がカバーフレーム34に対して前後案内される。なお、可動フレーム33を最前方位置までスライド移動させた状態で、可動フレーム33を床面8及びカバーフレーム34にボルト固定できるように、可動フレーム33、カバーフレーム34及び床面8が構成されている。
【0031】
上記構成により、座席9を前後移動させる際は、可動フレーム33の後端部が常にカバーフレーム34の設置面に支持されるとともに可動フレーム33の前側下端部が常に床面8に支持されるため、可動フレーム33の後部及び中途部が常に略水平な状態に保持される。
【0032】
次に、図11乃至13に基づき、本発明の別実施形態について前述した実施形態と異なる構成部分を説明する。
図11は、本発明の別実施形態を示すキャビン内の要部側断面図であり、図12は、本発明の別実施形態を示すキャビン内の要部正断面図であり、図13は、本発明の別実施形態を示す開口部露出状態のキャビン内要部側断面図である。本トラクタでは、可動フレーム33の前側下端部を床面8と当接する位置又は床面8近傍まで延設するとともに、可動フレーム33の前側下端部前面側に前後回転自在に左右一対の接地輪38,38(ローラ、車輪)を設ける。左右の接地輪38,38は常に床面8に当接し、前後回動作動により、座席9を前後移動させる際に必要な力を軽減させる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の作業車両を適用したトラクタの全体側面図であり、
【図2】キャビン内の平面図である。
【図3】キャビン内の要部側断面図である。
【図4】図3のA−A断面図である。
【図5】キャビン内の要部背断面図である。
【図6】開口部を露出させた状態を示すキャビン内の要部側断面図である。
【図7】開口部を露出させた状態を示すキャビン内の要部平断面図である。
【図8】本発明の別実施形態を示すキャビン内の要部側断面図である。
【図9】本発明の別実施形態を示すキャビン内の要部正断面図である。
【図10】本発明の別実施形態を示す開口部露出状態のキャビン内要部側断面図である。
【図11】本発明の別実施形態を示すキャビン内の要部側断面図である。
【図12】本発明の別実施形態を示すキャビン内の要部正断面図である。
【図13】本発明の別実施形態を示す開口部露出状態のキャビン内要部側断面図である。
【符号の説明】
【0034】
1 運転席
4 走行機体
8 床面
9 座席
33 可動フレーム
34 カバーフレーム
34a 開口部
36 送りローラ(ローラ,送り輪,ローラベアリング)
38 接地輪(ローラ、車輪)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オペレータが着座する座席(9)が設けられた運転席(1)を有する走行機体(4)と、前記座席(9)の下方に配置された油圧装置とを備え、運転席(1)のフレームの一部を構成するとともに上面側で座席(9)を支持するカバーフレーム(34)によって油圧装置をカバーして保護し、該カバーフレーム(34)上における平面視座席(9)と重複した位置に油圧装置の上方を開放させる開口部(34a)を形成し、座席(9)を変位可能に構成することにより開口部(34a)を露出させて油圧装置へのアクセスを可能にする作業車両において、カバーフレーム(34)に前後スライド移動可能に可動フレーム(33)を設け、該可動フレーム(33)に座席(9)を取付固定することにより座席(9)を変位可能に構成して開口部(34a)を開閉させる作業車両。
【請求項2】
可動フレーム(33)の前側下端部をカバーフレーム(34)の中途部まで延設し、可動フレーム(33)を前方にスライド移動させて可動フレーム(33)の前側下端部を座席(9)前方の床面(8)に当接させることにより、可動フレーム(33)が前方に向かって下方に傾斜して座席(9)が床面(8)側に収納されるとともに開口部(34a)が露出する請求項1の作業車両。
【請求項3】
カバーフレーム(34)の上部にローラ(36)を前後回転自在に支持し、可動フレーム(33)の下面側が前記ローラ(36)に当接するようにしてカバーフレーム(34)に可動フレーム(33)を設けることにより、可動フレーム(33)の前後スライド移動時に前記ローラ(36)が前後回動作動する請求項1又は2の作業車両。
【請求項4】
可動フレーム(33)の前側下端部を座席(9)前方の床面(8)近傍まで延設するとともに該可動フレーム(33)の下端部にローラ(38)を設け、該ローラ(38)を前記床面(8)に当接させた状態で前後回転させて可動フレーム(33)を前後移動させる請求項1の作業車両。
【請求項1】
オペレータが着座する座席(9)が設けられた運転席(1)を有する走行機体(4)と、前記座席(9)の下方に配置された油圧装置とを備え、運転席(1)のフレームの一部を構成するとともに上面側で座席(9)を支持するカバーフレーム(34)によって油圧装置をカバーして保護し、該カバーフレーム(34)上における平面視座席(9)と重複した位置に油圧装置の上方を開放させる開口部(34a)を形成し、座席(9)を変位可能に構成することにより開口部(34a)を露出させて油圧装置へのアクセスを可能にする作業車両において、カバーフレーム(34)に前後スライド移動可能に可動フレーム(33)を設け、該可動フレーム(33)に座席(9)を取付固定することにより座席(9)を変位可能に構成して開口部(34a)を開閉させる作業車両。
【請求項2】
可動フレーム(33)の前側下端部をカバーフレーム(34)の中途部まで延設し、可動フレーム(33)を前方にスライド移動させて可動フレーム(33)の前側下端部を座席(9)前方の床面(8)に当接させることにより、可動フレーム(33)が前方に向かって下方に傾斜して座席(9)が床面(8)側に収納されるとともに開口部(34a)が露出する請求項1の作業車両。
【請求項3】
カバーフレーム(34)の上部にローラ(36)を前後回転自在に支持し、可動フレーム(33)の下面側が前記ローラ(36)に当接するようにしてカバーフレーム(34)に可動フレーム(33)を設けることにより、可動フレーム(33)の前後スライド移動時に前記ローラ(36)が前後回動作動する請求項1又は2の作業車両。
【請求項4】
可動フレーム(33)の前側下端部を座席(9)前方の床面(8)近傍まで延設するとともに該可動フレーム(33)の下端部にローラ(38)を設け、該ローラ(38)を前記床面(8)に当接させた状態で前後回転させて可動フレーム(33)を前後移動させる請求項1の作業車両。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2009−179174(P2009−179174A)
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−19828(P2008−19828)
【出願日】平成20年1月30日(2008.1.30)
【出願人】(000001878)三菱農機株式会社 (1,502)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年1月30日(2008.1.30)
【出願人】(000001878)三菱農機株式会社 (1,502)
【Fターム(参考)】
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