説明

作業車両

【課題】走行機体の操縦部を覆うキャビンと、該キャビン近傍に配されるウォッシャタンクとを備えた作業車両であって、ウォッシャタンクからキャビン内への水漏れと、ウォッシャタンク自体の劣化との両方を効率的に防止可能な作業車両を提供することを課題としている。
【解決手段】本発明は、走行機体7の操縦部9を覆うキャビン6と、ウォッシャタンク33とを備えた作業車両であって、合成樹脂製の前記ウォッシャタンク33を、キャビン6の後壁の少なくとも一部を構成するリヤカバー28の後面側に取付けることにより、キャビン6の外側に配置し、該ウォッシャタンク33の後方側を覆うカバー体36を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、走行機体の操縦部を覆うキャビンを備えた作業車両に関する。
【背景技術】
【0002】
走行機体の操縦部を覆うキャビンと、ウォッシャタンクとを備えた作業車両が従来公知であるが、ウォッシャタンクは、キャビンのフロントガラスやリヤガラス等に水を供給ために、キャビンの近傍に配置されることが多く、その一例として、キャビン内にウォッシャタンクを配置した特許文献1に示す作業車両や、キャビンの後壁の外面側に沿ってウォッシャタンクを配置した特許文献2に示す作業車両が公知になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平2−5372号公報(第2図)
【特許文献2】特許第3984882号公報(第1図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1の作業車両では、ウォッシャタンク内の水がキャビン内に漏れる場合がある他、このような水漏れを防止するためには、水漏れ防止用の部材を別途設ける必要がある。一方、特許文献2の作業車両では、ウォッシャタンクがキャビンの外側に配置されているため、キャビン内への水漏れの虞はないが、ウォッシャタンクが合成樹脂製の場合、太陽の紫外線等によって該ウォッシャタンクが急速に劣化する場合がある。
【0005】
本発明は、走行機体の操縦部を覆うキャビンと、該キャビン近傍に配されるウォッシャタンクとを備えた作業車両であって、ウォッシャタンクからキャビン内への水漏れと、ウォッシャタンク自体の劣化との両方を効率的に防止可能な作業車両を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため本発明は、第1に、走行機体7の操縦部9を覆うキャビン6と、ウォッシャタンク33とを備えた作業車両であって、合成樹脂製の前記ウォッシャタンク33を、キャビン6の後壁の少なくとも一部を構成するリヤカバー28の後面側に取付けることにより、キャビン6の外側に配置し、該ウォッシャタンク33の後方側を覆うカバー体36を設けたことを特徴としている。
【0007】
第2に、カバー体36とリヤカバー28との間のスペースSを前後に隔てる中間プレート38を設け、中間プレート38とリヤカバー28との間の空間S1にウォッシャタンク33の前部が臨むように該ウォッシャタンク33を配置し、該空間S1にウォッシャタンク33の配線43又は配管44を通したことを特徴としている。
【0008】
第3に、残量確認のために前記ウォッシャタンク33の後面の一部を露出させる確認孔36bをカバー体36に穿設したことを特徴としている。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、キャビン内への水漏れを防止するためにウォッシャタンクをキャビンの外側に配置するにあたり、ウォッシャタンクの後方側をカバーするカバー体を設けることによって、合成樹脂製のウォッシャタンクが紫外線等によって劣化することを効率的に防止できる。
【0010】
また、カバー体とリヤカバーとの間のスペースを前後に隔てる中間プレートを設け、中間プレートとリヤカバーとの間の空間にウォッシャタンクの前部が臨むように該ウォッシャタンクを配置し、該空間にウォッシャタンクの配線又は配管を通せば、配管や配線を通すスペースを別途形成する必要が無いとともに、この配管や配線がリヤカバーと中間プレートとによってカバーされて効率的に保護される。
【0011】
さらに、残量確認のために前記ウォッシャタンクの後面の一部を露出させる確認孔をカバー体に穿設すれば、ウォッシャタンクの後方側をカバー体で覆った場合でも、ウォッシャタンクの残量確認が容易になり、利便性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明を適用した農業用のトラクタの全体側面図である。
【図2】キャビンの背面図である。
【図3】キャビン及びその周辺の要部構成を示す前側斜視図である。
【図4】キャビン及びその周辺の要部構成を示す後左側斜視図である。
【図5】キャビン及びその周辺の要部構成を示す後右側斜視図である。
【図6】ウォッシャタンクの構成を示す側断面図である。
【図7】ウォッシャタンクの配線図である。
【図8】トラクタの別実施形態を示す要部平面図である。
【図9】トラクタの別実施形態を示す要部側面図である。
【図10】トラクタの別実施形態を示す要部正断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は、本発明を適用した農業用のトラクタの全体側面図である。作業車両の一種である本トラクタは、左右一対の前輪1L,1R及び後輪2L,2Rによって支持された車台3上における前側半部にエンジン(図示しない)を覆う開閉自在なボンネット4を設けるとともに、車台3上における後側半部にキャビン6を立設することにより走行機体7を構成しており、この走行機体7の後部に昇降リンク8(図3乃至5参照)を介してロータリ耕耘装置等の作業機(図示しない)を昇降可能に連結している。
【0014】
キャビン6内には操縦部9が設置され、該操縦部9には、オペレータが着座する座席11の他に、座席1の前方及び側方等に各種操作具が設置されている。
【0015】
次に、図1乃至5に基づきキャビン6及びその周辺の構成について詳述する。
図2は、キャビンの背面図であり、図3乃至5は、キャビン及びその周辺の要部構成を示す前側斜視図、後左側斜視図及び後右側斜視図である。キャビン6は、前側の左右一対のフロントピラー12L,12Rと、後側の左右一対のリヤピラー13L,13Rと、この4つの支柱12L,12R,13L,13Rによって支持されたルーフ14によってフレームを構成している。ちなみに、各リヤピラー13L,13Rは、近い側の後輪2の上方及び前方を覆う側面視円弧状のフェンダー16L,16Rの後端部から上方側の突設されている。
【0016】
この左右のフロントピラー12L,12Rの間には、ガラス製または合成樹脂製の透明なフロントパネル17が形成され、左右のリヤピラー13L,13Rの間にはガラス製または合成樹脂製の透明なリヤパネル18が形成され、進行方向右(以下、単に「右」)側のフロントピラー12Rとリヤピラー13Rとの間には、ガラス製または樹脂製の透明なパネル扉19Rが設置され、進行方向左(以下、単に「左」)側のフロントピラー12Lとリヤピラー13Lとの間には、ガラス製または樹脂製の透明なパネル扉19Lが設置されている。
【0017】
上記左右の各パネル扉19L,19Rは、後端部が近接側リヤピラー13L,13Rに支持され、全体が水平回動するように構成されている。各パネル扉19L,19Rは、上記水平回動によって操縦部9の側方を開閉させる他、各パネル扉19L,19Rの前部には、上記開閉を円滑に行うための把持部21が設けられている。そして、この左右のパネル扉19L,19Rは、閉状態において、それぞれキャビン6の左右の側壁を構成している。
【0018】
上記フロントパネル17はキャビン6の前壁の上側半部を構成しており、キャビン6外側に位置するフロントパネル17前面には、ワイバー22と、洗浄水をフロントパネル17前面側に吐出する吐出ノズル23とが設置されている。そして、ワイパー22は、その左右回動駆動により、フロントパネル17前面に付着した水滴を拭い取って、オペレータの前方視界を確保する他、フロントパネル17前面の上端側の吐出ノズル23から吐出した洗浄水を拭い取ることにより、フロントパネル17前面に付着した埃等を除去して該フロントパネル17のクリーニングを行うこともできる。ちなみに、キャビン6の前壁の下側半部は、金属製板等よりなるフロントカバー24によって構成されている。
【0019】
上記リヤパネル18はキャビン6の後壁の上側半部を構成しており、キャビン6外側に位置するリヤパネル18後面には、ワイバー26と、洗浄水をリヤパネル18後面側に吐出する吐出ノズル27とが設置されている。そして、ワイパー26は、その左右回動駆動により、リヤパネル18後面に付着した水滴を拭い取って、オペレータの後方視界を確保する他、リヤパネル18後面の上端側の吐出ノズル27から吐出した洗浄水を拭い取ることにより、リヤパネル18後面に付着した埃等を除去して該リヤパネル18のクリーニングを行うこともできる。
【0020】
キャビン6の後壁の下部は、リヤパネル18よりも一段前方に配置された方形状のリヤカバー28によって構成されている。このリヤカバー28は、下方に向かって前方に傾斜している。左右のフェンダー16L,16Rの間には、座席11を載置して固定するための水平な設置プレート29が固設されており、この座席11を設置する設置プレート29の後端部と、上記リヤカバー28の下端部とが溶接またはボルト等によって連結固定されている。ちなみに、設置プレート29の前方には床面となるフロアステップ31が一段低く形成されている他、リヤカバー28とリヤパネル18との間には、キャビン6後壁の上下方向中途部を形成するとともにリヤパネル18とリヤカバー28とを連接させるサブカバー32が配設されている。
【0021】
このようにして、吐出ノズル23,27を介して、フロントパネル17及びリヤパネル18に洗浄水を吐出するが、この吐出ノズル23,27に洗浄水を供給するため、上記リヤカバー28の後面側には、ウォッシャタンク33が設置されている。
【0022】
次に、図2乃至7に基づきウォッシャタンク33の構成について詳述する。
図6は、ウォッシャタンクの構成を示す側断面図である。ウォッシャタンク33は、直方体状に成形された合成樹脂製の光透性を有する容器であって、内部の洗浄水の残量が透けて見えるように構成されている。このウォッシャタンク33の上端部には、係脱可能にキャップ34が取付けられており、このキャップ34を取外すことにより、ウォッシャタンク33の図示しない給水口が露出するため、ウォッシャタンク33内への洗浄水の補充が可能になる。
【0023】
該構成のウォッシャタンク33は、リヤカバー28に沿うように上方に向かって後方傾斜した姿勢で、キャビン6の外側であるリヤカバー28の後面側に支持固定されている。リヤカバー28は、ウォッシャタンク33の上方側の一部をカバーするように、上方側後端部が下方に屈曲形成されている。
【0024】
このようにして前方側の略全部および上方側の一部がリヤカバー28によってカバーされたウォッシャタンク33の後方は、タンクカバー(カバー体)36によって覆われるとともに、ウォッシャタンク33の上方側におけるリヤカバー28によって覆われていない箇所は上部カバー37によって覆われている。このタンクカバー36とリヤカバー28との間には、中間プレート38が介設されている。言換えると、タンクカバー36とリヤカバー28との間のスペースSが、中間プレート38によって前後に隔てられている。
【0025】
上記中間プレート38は、左右のフェンダカバー16L,16Rの間全体において、リヤカバー28に沿うように上方に向かって後方傾斜した金属板の下部を、上部及び中途部に対して前方に屈曲形成することにより構成されている。この中間プレート38の中央部には、ウォッシャタンク33を嵌め込む嵌め込み孔(図示しない)が穿設されており、さらにこの中間プレート38の前側下端部はリヤカバー28に沿うように下方に折り曲げられて下側取付部38aを構成する一方で、中間プレート38の後側上端部はリヤカバー28の上方側後端部に沿うように後方に折り曲げられて上側取付部38bを構成している。
【0026】
この中間プレート38のリヤカバー28への取付けは、上下の各取付部38a,38bをリヤカバー28に当接させて溶接またはボルト等によって固定することによって行う。このようにして中間プレート38をリヤカバー28に取付けると、リヤカバー28と中間プレート38の間には、前側スペース(空間)S1が形成される。
【0027】
中間プレート38の上記嵌め込み孔にウォッシャタンク33を後側から嵌め込むとともに、該ウォッシャタンク33の後方側をタンクカバー36によってカバーした場合、ウォッシャタンク33の前部は、空間S1に臨む一方で、ウォッシャタンク33の中途部及び後部は、タンクカバー36と中間プレート38との間の空間である後側スペースS2に収容された状態になる。
【0028】
上記上部カバー37は、ウォッシャタンク33の上面及び左右側面に沿うように背面視逆U字状に折り曲げられたプレート材であって、後側スペースS2においてウォッシャタンク33の上方側をカバーするように配置構成されている。この上部カバー37の上部には、キャップ34及び給水口を露出させる開口部37aが形成されており、上部カバー37の前端部を中間プレート38の後面に溶接等で溶着することにより、上部カバー37を中間プレート38(キャビン6側)に取付固定している。
【0029】
上記タンクカバー36は、平断面視前方が開放されたU字状をなすことにより、上部カバー37の左右の側部外面及びウォッシャタンク33後面をカバーするように構成されている。このタンクカバー36の左右の各前端部は、外側側方に屈曲されて取付部36a,36aを構成している。そして、上部カバー37の左右の側部外面に、タンクカバー36の左右の側部内面をそれぞれ当接させて溶着するとともに、タンクカバー36の左右の取付部36a,36aを中間プレート38に当接させてボルト及び溶接等によって固定することにより、タンクカバー36の中間プレート38及び上部カバー37(キャビン6側)への取付固定を行う。
【0030】
なお、タンクカバー36の左右の側部内面を、上部カバー37の左右の側部外面に溶着せず、タンクカバー36の左右の取付部36a,36aを中間プレート38にボルト固定することにより、タンクカバー36を中間プレート38に対して着脱自在に構成してもよい。
【0031】
該取付構造のタンクカバー36の後部に、上述したウォッシャタンク33がボルトやピン等で取付固定されている。ちなみに、タンクカバー36にウォッシャタンク33を取付けた後に、タンクカバー36のキャビン6側への組付作業を行う。このタンクカバー36後部の下部には、ウォッシャタンク33の後面下部を露出させる上下方向の確認孔36bが穿設されている。上述したようにウォッシャタンク33は内部の洗浄水の残量が透けて見えるように構成されているため、この確認孔36bを介して、作業者は、ウォッシャタンク33内の洗浄水の残量を確認できる。
【0032】
また、キャビン6の後方には、カバープレート39が支持部材41を介して取付固定されている。このカバープレート41は背面視正三角形の頂部をカットした六角形状に成形され、タンクカバー36後方の一部も覆っている。
【0033】
図7は、ウォッシャタンクの配線図である。ウォッシャタンク33内の洗浄水は、電動モータ等により構成されるポンプ42によって、前後の吐出ノズル23,27に圧送される。すなわち、ウォッシャタンク33側のポンプ42と、バッテリ(図示しない)とを電気的に接続する配線43と、ウォッシャタンク33から前後の吐出ノズル23,27まで洗浄水を圧送するための流路を形成する配管44を設ける必要がある。
【0034】
図6に示すように、この配管44及び配線43は、前側スペースS1内において、ウォッシャタンク33前面側で束ねられ、上方側に延びてキャビン6内に導入される。キャビン6内に導入された配管44及び配線43は、近い側のリヤピラー13L,13R(図示する例では左側のリヤピラー13L)に沿ってキャビン6のルーフ14まで延ばされ、その後、必要箇所に延設されている。このように、ウォッシャタンク33側の配線43及び配管44を、リヤカバー28と中間プレート38との間に収容して保護することにより、配線43及び配管44の破損を効率的に防止できる。
【0035】
次に、図8乃至10に基づきトラクタの別実施形態について説明する。
図8乃至10は、トラクタの別実施形態を示す要部平面図、要部側面図及び要部正断面図である。図示するトラクタは、上述した例からキャビン等を省いた構造を有し、左右の各フェンダー16L,16Rの中途部に、乗降の際等に把持する側面視逆U字状のグリップ46L,46Rが形成されている。このトラクタの操縦部9では、座席11の前方に操向操作具であるステアリングハンドル47を配置し、座席11の一方側側方(図示する例では右側方)に前後揺動操作可能に昇降レバー48を支持し、座席11の他方側側方に前後揺動操作可能に変速レバー49を支持し、昇降レバー48側のグリップ46Rの左右内側斜め前方にPTOスイッチ51を設けている。
【0036】
座席11に着座したオペレータは、レバーガイド52に沿った昇降レバー48の前後揺動によってロータリ耕耘装置等の作業機の昇降操作を行うとともに、変速レバー49の前後揺動によって車体の走行変速操作を行う。
【0037】
また、PTOスイッチ51は、昇降レバー48側のフェンダー16Rの前側下部から上方に一体的に突出形成された取付座部53の上面側の設置された押しボタンであって、このPTOスイッチ51の入切操作によって、ロータリ耕耘装置等の作業機に駆動力を出力するPTO軸(図示しない)へのエンジン動力の伝動を断続するように構成されている。ちなみに、このPTO軸は、車体が走行停止した状態でも独立して回転駆動させることが可能なように構成されている。
【0038】
PTOスイッチ51の操作について説明すると、該PTOスイッチ51は下方側への押し操作が入操作になるが、一度入操作を行うと該PTOスイッチ51は押し状態で保持される。このようにして押し状態で保持されたPTOスイッチ51は、左右方向に回動操作されることにより、押し状態が解除され、切操作状態に切換えられる。
【0039】
このPTOスイッチ51は、正面視で昇降レバー48と、該昇降レバー48に近い側のグリップ46Rとの間に配置されるとともに、側面視で昇降レバー48の前方であるステアリングハンドル47後端の真下側に配置される。さらに具体的には、PTOスイッチ51の押し操作方向の延長線上にステアリングハンドル47の後端部が位置し、操向操作を行いながら作業機の駆動を入切する際の操作性を向上させている。
【0040】
この他、取付座部53は、円弧面状に形成されたフェンダー16Rにおけるグリップ46R配置箇所を通る接線よりも下方に位置するとともに、該フェンダー16Rにおける下側前端を通る接線よりも後方に位置しており、邪魔にならない範囲内において、PTOスイッチ51を前方斜め上方に突出させ、その視認性を向上させている。
【符号の説明】
【0041】
6 キャビン
7 走行機体
9 操縦部
28 リヤカバー
33 ウォッシャタンク
36 タンクカバー(カバー体)
36b 確認孔
38 中間プレート
43 配線
44 配管
S スペース
S1 前側スペース(空間)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行機体(7)の操縦部(9)を覆うキャビン(6)と、ウォッシャタンク(33)とを備えた作業車両であって、合成樹脂製の前記ウォッシャタンク(33)を、キャビン(6)の後壁の少なくとも一部を構成するリヤカバー(28)の後面側に取付けることにより、キャビン(6)の外側に配置し、該ウォッシャタンク(33)の後方側を覆うカバー体(36)を設けた作業車両。
【請求項2】
カバー体(36)とリヤカバー(28)との間のスペース(S)を前後に隔てる中間プレート(38)を設け、中間プレート(38)とリヤカバー(28)との間の空間(S1)にウォッシャタンク(33)の前部が臨むように該ウォッシャタンク(33)を配置し、該空間(S1)にウォッシャタンク(33)の配線(43)又は配管(44)を通した請求項1に記載の作業車両。
【請求項3】
残量確認のために前記ウォッシャタンク(33)の後面の一部を露出させる確認孔(36b)をカバー体(36)に穿設した請求項1又は2の何れかに記載の作業車両。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−20630(P2012−20630A)
【公開日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−159210(P2010−159210)
【出願日】平成22年7月13日(2010.7.13)
【出願人】(000001878)三菱農機株式会社 (1,502)
【Fターム(参考)】