説明

個人がランデブーすることを可能にするために地理的位置情報、データベースから導き出された相性マッチ、およびユーザ制御を組み合わせるシステム

ユーザ定義された関心または特徴に基づきランデブーまたは追跡するための制御可能な能力をユーザに提供するために、相性および/または優先順位マッチング、位置提供サービス、無線装置、およびセキュリティの機能を組み合わせたシステム。セキュリティの特徴は、複数レベルのユーザ選択されたセキュリティならびに生物認証および画像認識を含む様々な手段によるユーザの識別を含んでもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明者:
クリストファー エス. ウィーバー
チャールズ エル. ジャクソン
関連出願のクロスレファレンス
なし
【0002】
連邦助成研究又は開発の記述
なし
【0003】
本発明は相性(affinity)および優先順位(preference)のマッチング分野に関し、より具体的には、位置提供サービス(location service)、無線通信装置、およびセキュリティ機能と組み合わせた相性マッチングを提供することに関する。
【背景技術】
【0004】
おそらく相性マッチング・システムの最も良く知られている例はコンピュータ化されたデート・サービスであろう。そのようなサービスは、年齢、髪の色、話される言語、教育、趣味などのデータを多数の個人から収集する。サービスは、次いで様々なマッチング・サービスを提供して、そのデータが望ましいマッチである可能性を示す複数の個人を組み合わせる。
【0005】
共通する関心または相補的な関心を持つ人々が互いに社会的、経済的、政治的、または宗教的な目的で会うことを可能にするために様々な方法が用いられている。そのような方法は買い手と売り手が集まる場所である市場、広告、慣習上の集合場所(チェス競技者達は一部の公園に集まるが他の公園には集まらない)、各種産業のブローカー、およびコンピュータ・デート・サービスを含む。コンピュータ・マッチング・サービスはその顧客および顧客の関心に関するデータを収集する。次いで、このサービスはコンピュータ・ツールを用いて個人をマッチさせる。そのようなマッチング方法の1つは、ある顧客のデータ(年齢、場所など)を別の顧客の優先順位と比較して、点数を出すことである。点数が十分高い場合、2人の顧客はマッチであると宣言される。あるいは、このシステムは両方向のマッチに対して高い点数を要求してもよい。参加する個人には本人にマッチする個人に関する情報が提供される。このような種類のマッチングを「相性マッチング」と称することもある。
【0006】
携帯電話およびPCS電話は電池式の双方向無線ベースの音声通信システムである。今日の軽量の携帯無線電話を人はポケットに入れたり、自分のベルトにクリップで留めたり、またはハンドバッグに入れて容易に持ち運ぶことができる。
【0007】
ほとんどの人々にはあまり知られていないが、双方向ページャー、Blackberryデバイス、およびPDAなど、いくつかの無線データ端末も存在する。これらの装置は音声ではなくてテキストでの通信を可能にする。これらの装置は、話すことが不可能であろう場所(図書館、騒々しい場所)で用いることができ、かつ電子メールおよびその他のテキスト・メッセージ・システムでの相互通信ができるという利点を有する。
【0008】
本明細書では、用語「携帯無線端末」は一般にこれらの種類の任意の装置を指すのに用いられる。
【0009】
いくつかの技術は合理的な正確さで装置の位置の決定を可能にする。これらの種類の技術を一般に「位置提供サービス」と称する。そのようなシステムの1つはGPS衛星システムである。GPSシステムでは、複数の衛星からの信号は受信システムによって処理される。いくつかの衛星からの信号を比較することにより、受信システムは数メートルの範囲内でその位置を決定することができる。現在、GPSシステムは広域補強システム(WAAS)によって補完されている。このシステムはGPS受信機がその位置推定をより正確にすることを可能にする追加情報を送信する。WAASを用いて、システムは2、3メートルの範囲内で対象の位置を定期的に突き止めることができる。GPSおよびWAASに関する詳細については、B.Parkinson、J.Spilker編、Global Positioning System:Theory and Application、およびhttp://gps.faa.gov/Programs/WAAS/waas.htmを参照のこと。
【0010】
連邦通信委員会(FCC)は無線加入者が911を呼び出す場合に位置情報を提供することを商用移動無線サービス・プロバイダ(CMRS)に求めている。したがって、無線システムはおよそ50メートルから100メートルの範囲内で加入者の位置を特定する能力を有する。
【0011】
無線通信事業者であればE911の目的で加入者の位置を突き止めることができることからわかるように、位置情報を相互的関心または相性を示すデータベース情報と組み合わせるならば、様々な有益情報を消費者に提供することができるであろう。
【0012】
典型的な例は独身者用のマッチング・サービスである。広いバーにいるユーザはデータベースに照会を掲示して、マッチするプロフィールを有する人物が同じ場所に居合わせているかどうかを判断することができる。しかし、当然、他の多くの関連する応用例を考えることが可能である。例えば、同じ機能を用いて、複数の同級生が大学フットボール試合でお互いを見つけることを可能にできる。
【0013】
米国特許出願20020184653は相性マッチングを位置提供サービス向けの応用例として説明している。当該出願は次のように記述している。
[0105]最後の実施例では、デバイス102を用いて、ある他の個人が接近した場合にユーザに警告する。例えば、ユーザは南北戦争の記念品に関心を持っている他人に会うことに関心があることを自分のプロフィールに表示することができる。ユーザのプロフィールはサービス・プロバイダ・システム120に記憶される。このユーザが町を歩き回るにつれて、サービス・プロバイダ・システム120はそのデバイスの位置ならびに他のユーザのデバイスの位置を追跡する。他のユーザのいずれかが付近におり、やはり南北戦争の記念品に関心があることも示している場合、サービス・プロバイダ・システム120は双方のユーザに警告し、その結果、双方がそれを望む場合、互いに会うことができる。デート用および縁結び用を含めて異なる基準を用いてもよい。
この「最後の実施例」は相性マッチングを位置提供サービスと組み合わせる一般的な構想を説明しているが、実行可能なシステムを表すにはあまりにも一般化され過ぎている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は、以下で説明される事柄の中でも、効率的な実施、ユーザのセキュリティ、ユーザの便宜、およびマッチの程度に対する地理的離隔の相対関係(trading off)を有する相性マッチング/位置提供サービスの強化された組合せを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明は改良された相性マッチング・サービスを提供するために電子通信、電子位置突止め(position location)サービス、コンピュータ・データベース、ならびに携帯音声端末および携帯データ端末を組み合わせる。
【0016】
本発明は相性および地理的位置によってユーザをマッチさせるためのシステムを包含する。該システムは、中でも、携帯端末にサービスを提供するための通信システム;電気通信リンクによって該通信システムの該携帯通信端末に接続される演算設備(computing facility);位置情報を該中央演算設備に提供できる位置提供サービス;ユーザの相性優先順位に関する情報を記憶するためのデータ記憶域;マッチを構成する相性相関関係の程度が2人のユーザの近接性に応じて異なる場合に、この2人のユーザ間の相性相関関係の程度に基づきマッチを決定するための1つまたは複数のコンピュータまたはプロセッサ;および、マッチが決定した場合にユーザに警告メッセージを送る手段を含む。
【0017】
本発明の態様、特徴、および付随利点は、添付の図と共に、本発明に従って構成された実施形態に関する以下の詳細な説明を読むことにより当業者には明らかになるであろう。
【0018】
本出願の発明を、例としてのみ与えられている構成および方法の好ましい実施形態を参照し、かつ添付の図を参照して、以下、さらに詳細に説明する。
【0019】
図1は、主なサブシステムおよびその相互接続を示す、システムの全体図である。
【0020】
図2は、本発明の一実施形態による単一ユーザのための二次組合せの初期化処理を示す流れ図である。
【0021】
図3は、本発明の一実施形態による二次組合せの一例の動作の流れ図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
本発明は、少なくとも相性マッチング、無線通信端末、および位置提供サービスを含む、様々な個別分野からの技術を組み合わせている。
【0023】
本明細書では、以下の用語が用いられる。
ユーザ:その位置が追跡される個人であって、その相性情報が1つまたは複数のデータベース内に記憶されており、当該システムに制御入力を行う者。
データベース:大量の情報を記憶しかつ記憶された情報に関するクエリに答えることを可能にするコンピュータ・ハードウェアとコンピュータ・ソフトウェアとの組合せ。
位置提供サービス:人物または物体の地理的位置の合理的推定を実現することが可能であり、かつその位置情報を演算設備に送信することが可能なシステム。例えば、携帯電話と組み合わされた全地球測位システム(GPS)受信機は位置提供サービスを提供できる。
【0024】
相性マッチングと位置提供サービスとの組合せの一般的な有用性は、以下の実施例から理解することが可能である。
【実施例1】
【0025】
大学フットボール試合で同級生を見つけること。
【0026】
大学フットボール試合において観客の大部分はそのチームが試合を行っている2つの大学の卒業生である。人々はたいていそのようなイベントで同級生に会うことを楽しむ。このサービスを用いる個人は位置提供サービスを備えた携帯電話を持ち運ぶ。データベースは彼らの大学および卒業日を含むであろう。それぞれのユーザの位置はデータベースに送信されることになる。マッチング・ソフトウェアは参加している2人の同級生が、例えば、互いに25メートルの範囲内にいる時はいつでも検出することになり、かつそれぞれの参加者に近くの同級生の名前と写真を含む短いメッセージを送ることになる。
【実施例2】
【0027】
骨董品展覧会で時代物の電話に関心のある人物を探す。
【0028】
骨董品展覧会は骨董品の複数の買い手と売り手が特定の場所で会うための効率的な集会の仕組みである。そのような展覧会において一部の人々は、時代物の電話の収集など、同様の関心を持つ他者と話しかつ論じること希望する専門的な関心を持っている可能性がある。このサービスを用いる個人は位置提供サービスを備えた携帯電話を持ち運ぶことになり、かつデータベースに彼らの特定の関心を入力することになる。マッチング・ソフトウェアは共有の関心を持つ2人の個人が互いに近づいた時はいつでも検出することになり、かつ電話をかけて2人の個人を結びつけることになる。
【実施例3】
【0029】
カップルのマッチング・サービス
【0030】
コンピュータ・デート・サービスに関しては、ユーザは一般にデータベース内に記憶されかつそのサービスによって定義されたプログラム化された基準に従い交差マッチされる様々な個人情報(誕生日、名前、写真、趣味、興味、職業など)を提供する。相性位置マッチング・サービス(Affinity Location Matching Service)(ALMS)を用いる個人は、位置提供サービス機能を備えた携帯電話または無線電話/PDAデバイスまたはその他の双方向コンピュータ装置を持ち運ぶことになる。交差マッチング・ソフトウェアは、そのプロフィールが適当なマッチまたは適合性を表示した2人のユーザが地理的に互いに近接する時はいつでも、またはある統計的確率で位置突止め情報が、例えばある期間内に同じ路上で合流する2人の当事者または同じ商業施設に向かって移動する当事者など、ある期間内に当該当事者の推定位置を決定した時には、検出することになる。このソフトウェアは、次いで可能性のある相性マッチの近接性を知らせるメッセージをそれら当事者のそれぞれに対して生成することになる。そのようなメッサージは個人用セキュリティを強化する目的で論理的にある種の形態に従うことになろう。初期メッセージは適当なマッチが近いことを表示し、かつユーザがそのマッチをさらに進めることを希望するかどうかを当該ユーザに尋ねることになる。ユーザが「いいえ」と言った場合、サービスは呼出しを終了する。ユーザが可能性のある関心を表示したものの、もう一方の人物に関するプロフィールを見ることを希望した場合、サービスはマッチ・プロフィール・データのある部分をダウンロードすると同時に身体的な記述または写真などのある種の識別データを意図的に除去する。両当事者がそのマッチを続けることを希望する場合、コンピュータは写真または身体的な記述情報のどちらかをダウンロードし、かつ携帯電話を経由してこれらユーザを接続することを申し出ると同時に電話識別情報を遮断(またはオーバレイ)することになり、その結果、これら当事者は互いに話すことが可能になるものの、それぞれのユーザは匿名性を維持する。また、このシステムは、同時に携帯電話/PDA/携帯型コンピュータがユーザのそれぞれに地理的位置/相対的方向性マップを確立するよう指示する。次いで、これらのユーザは会うか否かを判断することになる。処理のそれぞれの段階で、それぞれの当事者はもう一方の当事者に提供される情報の量を制御し、かつマッチの試みを選別するまたは終了するオプションを有する。この方法は最大限のプライバシーおよびセキュリティを実現する。クエリ処理のいずれかの時点で、どちらか一方のユーザがその処理を停止するまたは打ち切ることを希望する場合、接続は終了されることになり、手引きテキストと一緒に予め記録されたまたはコンピュータで作成された音声告示がこれら当事者のうちの1人の要請でそのマッチ処理が終了したことを表示し、かつこれら個人の間のそれ以上のマッチはもはや相性メッセージをもたらさないことを表示する最新情報表示が中央データベースに表記されることになる。
【0031】
図1に示すように、好ましい実施形態の基本構造はユーザの位置対応デバイス(location−enabled device)110、無線接続120、位置提供サービス・プロバイダ130、電気通信手段140、コンピュータ設備150、通信接続160、およびデータ入力端末170を備える。ユーザの位置対応デバイスは無線接続120を経由して位置提供サービス・プロバイダ130と通信する。位置提供サービス・プロバイダ130は電気通信システム140を経由してコンピュータ設備150と通信する。コンピュータ設備150は通信接続160を経由してデータ入力端末170と通信する。
【0032】
コンピュータ設備150はユーザの相性優先順位を記憶するための記憶媒体すなわちメモリを有する。記憶装置すなわちメモリは、ハードディスク・ドライブ、RAMなどの任意のデータ記憶手段であってよい。典型的には、多くのユーザの相性優先順位はコンピュータ設備で記憶されることになる。コンピュータ設備は当該システムに登録されるすべてのユーザの相性優先順位を記憶してもよく、またはユーザが積極的にシステムを用いている間、期限付きでのみ相性優先順位を記憶してもよい。ユーザの相性優先順位は、コンピュータ設備でデータ入力端末を介して、インターネットに接続されたコンピュータを介して、またはユーザの携帯通信端末を介して入力されるなど、様々な方法でシステムに入力されてよい。
【0033】
さらに、または別法として、ユーザの相性優先順位はユーザの携帯通信装置内のメモリまたはその他の記憶に局所的に記憶し、コンピュータ設備に送信されてもよい。そのような送信はシステムの構成に応じて様々な異なる時間に行うことができる。例えば、ユーザが自分の携帯通信端末に自分の相性優先順位を入力し、その相性優先順位をコンピュータ設備に送信することによってシステムに登録するまたはシステムを使用可能にするようにシステムを構成してもよい。ユーザはさらに自分の相性優先順位を変更し、これらの変更された優先順位をコンピュータ設備に送信することができる。さらに別の可能性は、自分の携帯通信端末を介して随意にシステムへの参加を活性化または非活性化する能力をユーザに提供することであろう。ユーザが自分の参加を活性化する時はいつでも、その携帯通信端末はそのユーザの相性優先順位をコンピュータ設備に送信することになる。
【0034】
図1の構造は本発明の好ましい一実施形態を表すが、この開示から本発明のための構造の他の好ましい実施形態を当業者は容易に理解されよう。例えば、コンピュータ設備500は位置提供サービス・プロバイダ300を介して通信するのではなく、無線接続200または無線接続200と電気通信400との組合せを介してユーザの位置対応デバイスと直接通信してもよい。
【0035】
好ましい実施形態では、ユーザは一緒に移動する自然人または家族などの自然人のグループである。この実施形態では、位置対応デバイスは無線電話、Blackberryなどの無線データ端末、またはその他の無線通信装置である。これらデバイスの種類を集合的に携帯通信端末と称することができる。
【0036】
「位置提供サービス」は、その時々に中央演算設備にすべてのユーザの位置を知らせる、またはそうでない場合は中央演算設備がすべてのユーザの位置を決定することを可能にする商業サービスまたは専門ハードウェアである。連邦通信委員会は911に電話するユーザの地理的位置を決定し、その地理的位置情報(緯度と経度)を公安応答センターに提供することを含めて拡張型911を支援するよう携帯電話サービス・プロバイダおよびPCSサービス・プロバイダに要求している(47 CFR 20.18を参照)。したがって、携帯電話およびPCSの通信業者はその加入者の位置を決定することを可能にすることになる設備を配備しなければならない。
【0037】
全地球測位サービス(GPS)は、アメリカ国防総省により実施されている衛星ナビゲーション・システムである(http://gps.losangeles.af.mil/を参照のこと)。連邦航空局はGPS信号を補強するシステムを実施し、それにより一定の状況下でさらなる正確さを提供している(http://gps.faa.govを参照のこと)。GPS受信機とユーザから中央演算設備へのデータ・リンクとの組合せは位置提供サービスの二次形態をもたらすことになる。
【0038】
その他の無線ベースの技術も位置情報を提供することが可能である。位置を決定するための無線ベースでない技術は、システムの加速度を測定して既知の基点からの位置ずれを計算することによって位置情報を計算する慣性航法システムと、移動の速度と方向を測定することによって位置情報を計算する推測システムとを含む。もちろん、システムはこれらの技術を組み合わせてもよい。例えば、システムはGPS信号が利用可能な場合はGPSを使用し、GPS信号が利用不可能になった時はいつでも推測に切り換えてもよい。
【0039】
「コンピュータ設備」は以下からなる計算サブシステムを指す。
関連データ記憶機能を備えた1つまたは複数のコンピュータ、
Oracle、Microsoft SQLサーバ、またはmySQLなどのデータベース・ソフトウェア、
相性マッチング計算を実行するためのソフトウェア、
ユーザに関する位置情報を検索できるソフトウェア、および
監視、データ入力、および制御用のその他ソフトウェア。
【0040】
コンピュータ設備を備えるハードウェアはすべて同じ場所に配置される必要はない。例えば、コンピュータ設備は信頼性を高めるために2つの個別の場所でシステムとして実現されてもよい。
【0041】
コンピュータ設備はAT&T、MCI、Sprint、Verizon、SBC、およびBell Southなどの通信事業者によって運営される公衆交換電話網(PSTN)に接続されることになる。コンピュータ設備はインターネットなどのデータ通信ネットワークにも接続されるであろう。
【0042】
その最も簡単な形態では、このシステムは次のように動作する。第1に、データベースは(1)ユーザの相性情報、(2)コンピュータが専門ソフトウェアの制御下で1つまたは複数の位置提供サービスからそれぞれのユーザの位置を突き止めることを可能にするのに必要な情報、および(3)それぞれのユーザに音声メッセージまたはデータ・メッセージを送るために必要な情報(電話番号、インターネット・プロトコル・アドレス、電子メール・アドレス、またはURLなど)で初期化される。
【0043】
図2はユーザに関する相性情報でデータベースを初期化する際に必要な段階を示す。段階210では、マッチング・パラメータの値(a、b、c、d、e、およびT)はユーザから導き出されるか、またはその他の方法で決定される。前述のとおり、ユーザのマッチング・パラメータの値、すなわち相性優先順位は導き出されても、またはいくつかの異なる方法で決定されてもよい。段階220では、マッチング・パラメータはハード・ドライブ、RAMまたはユーザに関連するその他の記憶媒体などのコンピュータ・メモリ内に記憶される。
【0044】
第2に、演算設備はユーザのすべての対に関して相性点数を計算し、所与のユーザとの相性点数またはマッチが十分高いユーザの身元の迅速な回復を可能にする情報をデータベース内に記憶する。これを行う1つの方法は、それぞれのユーザに関するデータベース・ファイル内でその他のユーザのリストをそのような高い相性点数と関連付けることであろう。以下で、用語「相性リスト」は所与のユーザとの相性マッチを有するユーザの身元を迅速に回復するための記憶された手段を指す。
【0045】
第3に、演算設備は関連する位置提供システムが特定ユーザの位置を演算システムに送信することを求める要求を当該位置提供システムに定期的に送信する。演算設備はそれぞれのかつすべてのユーザの位置を定期的に求めるそのような要求を送信する。演算設備は、次いでこの位置情報の集積を処理し、互いに近接するユーザを識別する。この識別を実行する1つの方法はユーザ間の距離を計算し、この距離を1,000メートル(または100メートルもしくは10メートル)など、記憶されたしきい値と比較することである。適切なしきい値は望まれる特定の相性マッチに応じて決まることになる。緯度および経度またはマッピング・グリッド座標などの位置座標を用いて正確な距離と概算距離の両方を計算するための方法はよく知られている。演算設備は2人のユーザが互いに近いこと、すなわち彼らがしきい距離範囲内にいることを判断すると、それぞれのユーザの相性リストを審査して、もう一方のユーザが相性マッチであるかどうかを判断する。相性リストは対称的である必要がない点に留意されたい。すなわち、ユーザAはユーザBとの相性を有するものと識別される可能性があるが、その逆ではない。もちろん、多くの応用例では、相性マッチは当該マッチを対称的にする処理によって定義される。
【0046】
実行されるマッチングは相性と距離の両方の相関関係であってもよい。図3は好ましい実施形態における二次組合せの一例の動作を例示する。段階310では、より高いレベルの処理によって離隔距離DのユーザXとユーザYとの間のマッチ試験が引き起こされる。段階320で、システムはユーザXに関するマッチング・パラメータ(a、b、c、d、e、およびT)を検索する。段階330で、システムはユーザXとユーザYとの間の相性マッチA(X,Y)を計算し、かつ換算距離(scaled distance)Sを計算する。段階340で、システムは次の公式を用いて二次組合せ品質Qを計算する。
Q=aS+bA+cA+d+e
段階350で、QはTと比較される。QがTより大きい場合、システムは段階370に進み、ここで「マッチ」が呼出し処理に戻される。TがQより小さいまたは同等である場合、システムは段階360に進み、ここで「マッチなし」が呼出し処理に戻される。
【0047】
所与のユーザAに関して、近くのユーザBとの相性マッチが存在することを判断すると、メッセージがユーザAに送られ、ユーザAにそのマッチの存在を通知し、かつユーザBの容易な識別を可能にする情報を提供する。そのようなメッセージはテキスト・メッセージまたはデータ・メッセージのどちらで送られてもよく、かつ電子メールもしくは音声メールなどの一方向通信として、または通話などの双方向通信として送られてもよい。
【0048】
ユーザ・データベース内の情報は事前に作成されるのではなく継続的に更新されてもよいことは当業者によって理解されよう。実際に、ユーザに関するデータが追加される、更新される、または削除されるのと同時にシステムが動作することは、好ましい動作方法であろう。
【0049】
この基本設計の1つの重要な変更は、演算設備から位置提供サービスに送信される位置情報の要求のタイミングに関する。
【0050】
定期的にそのような要求を送信することは不必要に資源を消費する可能性があり、したがって過度に費用がかかり、すなわち無駄である。定期的に要求を送信する代わりにいくつかの方法を用いてもよい。その1つの手法は、逐次要求の間にユーザの位置が変わる程度を考慮に入れることである。2分間隔で位置情報を要求することによって開始するシステムを考慮されたい。一番最近の要求間隔でその位置が若干だけ変わったまたは全く変わっていないユーザに関しては、その後の位置要求はさらに間隔を空けて、例えば5分間隔で予定する。対照的に、2つの一番最近の位置要求の間にその位置がかなり変わったユーザに関しては、位置要求は時間をさらに近づけて、例えば毎分1回生じるように予定する。
【0051】
同様に、ユーザは常に相性マッチング機能を活性化しておく必要はない。ユーザは、例えば、相性マッチング・サービスが毎週金曜日の午後5時から日曜日の午後10時まで活動状態になるといった事前に決められた予定に合意することができる。位置要求は加入者がそのような活動を予定している期間だけ送られることになる。位置要求の予定計画は、やはり(1)サービス・プロバイダによって請求される位置提供サービスの料金、および(2)そのシステムが混雑しているまたは相性マッチング・サービスが位置提供サービスに負わせている負担を削減する別の理由が存在するというサービス・プロバイダによる表示によっても異なる可能性がある。
【0052】
あるいは、位置提供サービスは自律的に位置最新情報を相性マッチング・サービスに送信してもよい。この代替方法は少なくとも2つの利点を提供する。第1に、位置提供サービスが組合せ型Blackberry/GPS受信機などの端末の組込み機能である場合、端末は演算設備からの要求に応答するよう装備されることはできないが、自律的に位置情報を演算設備に送る機能を備えることはできる。第2に、位置提供サービスが継続的にユーザの位置を監視している場合、位置提供サービスはユーザの位置がかなり変わった場合のみ当該ユーザに関する位置最新情報を演算設備に送信することができる。要求に応じたそのような送信はシステム上の通信負担を削減するであろう。
【0053】
代替設計は、端末、位置提供サービス、およびコンピュータ設備など、これまでと同じ要素で始められる。しかし、このシステムはすべてのユーザの位置を継続的に監視するのではなく、クエリ主導である。可能性のあるマッチを望む1人のユーザ、ユーザAは演算設備に問合せを送ることになる。演算設備はユーザAの相性リストを検索して、その相性リスト上の複数のユーザの位置に関する問合せのセットを位置提供サービスに送ることになる。この情報を受信すると、次いで演算設備はこれまでのようにマッチを計算することになる。この代替方法は、個人が相性マッチング処理の厳密な管理を望む場合、または位置提供サービスの利用費が第1の手法の継続的監視を非経済的なものにするほど高い場合に好ましいシステム設計であろう。
【0054】
上記のシステムの1つの変更は、マッチを距離と相性マッチの品質の両方の相関関係にすることである。ユーザは弱い相性マッチに対して警告されるのではなく、より近接したまたはさらに大きな最低距離でのより良い相性マッチに対して警告されることになる。例えば、許容相性マッチの範囲が70から100に及ぶ場合、ユーザ間の離隔距離(メートル単位)が相性点数の3倍から200を差し引いた数に満たない場合にシステムはユーザに警告してもよい。したがって、最低限度の許容相性点数70を有するマッチは、離隔距離が10メートル以下の場合のみ報告されることになる。対照的に、最高点数100を有するマッチは最高100メートルまでの離隔距離に対して報告されることになる。
【0055】
図XYZは自動車部品交換会でのこのシステムの使用を例示する流れ図である。(自動車ファンは新品部品および中古部品の売買を行うために集まることがよくある。アマチュア無線家、骨董品収集家、スポーツ用品など、その他多くの特別な趣味団体で同様のグループ分けが生じる。)
【0056】
第1段階はユーザが交換会に参加することを演算設備に登録することである。そのような登録は無線端末を用いて行ってもよく、または交換会の参加プロセスの一環として行ってもよい。
【0057】
第2段階はユーザが(売るまたは買う)ことに関心のある品目を記述する情報を無線端末に入力することである。そのような情報は説明文、画像、動画、または録音を含んでもよい。
【0058】
このデータが正確に入力されたことを見直した後で、ユーザは無線端末にデータ入力の完了を表示する。無線端末は、次いで当該データを演算設備に送信する。
【0059】
演算設備はユーザが交換会を移動する間、ユーザの位置を継続的に監視して、マッチの表示をそのユーザに送信する。
【0060】
(空欄)
【0061】
マッチング計算は演算設備内で実行される必要はない。場合によっては、無線端末内でこれらの計算を実行することはより効率的または好都合である可能性がある。図xyz2はこのシステムの一実施形態を例示する流れ図であり、ここではマッチング計算は無線端末内で実行される。(1)無線端末が交換会で複数のテーブルを歩き回る買い手に関連しているならば生じることになるように、端末は携帯型であるが関心のある品目が固定されている場合、もしくは(2)繰り返し無線端末に通信することは費用がかかる場合、または(3)位置情報はまず無線端末で自然に構築され、そのようなマッチング計算の実行は無線端末からの位置情報の送信の必要性を減らす場合、無線端末内でのマッチング計算の実行はかなりの効率利得をもたらす可能性がある点に留意されたい。
【0062】
第1段階は、ユーザが登録を行うこと、すなわちユーザ(流れ図ではAdamと示される)が交換会の参加者であることをシステムに表示することである。
【0063】
第2段階は、ユーザが自分の個人情報を入力することまたは事前に記憶された情報から選択することである。
【0064】
第3段階は、ユーザが買うことまたは売ることに関心を持っているそれらの品目を説明する情報を入力するまたは選択することである。例えば、ユーザは「シボレー・トラック部品」または「GMC350エンジン用インテーク・マニホールド」と表示することができる。
【0065】
第4段階では、ユーザは自分が入力したまたは選択したデータを見直し、その正確さを確認した後でそのデータが正確であることを表示する。
【0066】
無線端末はそのデータを演算設備に送信する。
【0067】
演算設備はそのデータに関連する情報を交換会に参加しているすべての登録ユーザに送信する。
【0068】
それぞれの登録ユーザの無線端末は、それぞれの位置を常に監視する、またはそうでない場合は依然としてその位置を把握する。
【0069】
それぞれの無線端末は、その無線端末の変化する位置を考慮に入れて、常に相性マッチを再計算する。
【0070】
ユーザが関心のある品目に十分近い位置に移動した時はいつでも、無線端末はそのマッチについて当該ユーザに信号で知らせる。
【0071】
この手法の1つの変更は、売りに出されている品目を固定位置に置き、かつ無線端末を潜在的な買い手に使用させることである。
【0072】
この手法の2つ目の変更は、売りに出されているすべての品目に関する情報(種類、物理的位置)を事前に無線端末に供給することであり、したがって、そのような情報を送信するために無線接続の使用を必要としない。実際に、この構成では、無線端末は必要な演算機能、位置情報源、およびユーザとの通信に必要なディスプレイのみを必要とすることになる。
【0073】
このシステムの別の特徴は同システムがもたらすセキュリティとプライバシーのオプションである。セキュリティおよびプライバシー技術1:肯定的な同意。このシステムは上記のように動作するが、ただし、相性マッチに関する情報がユーザ、例えばユーザAに送られる前に、マッチするユーザであるユーザBに対して、ユーザBがこの時点で相性のマッチを望むかどうかを尋ねる問合せが送られる。ユーザBが肯定的な同意を与える場合のみ、演算設備はその通知をユーザAに送る。あるいは、ユーザBへのメッセージは、ユーザBがより詳細な情報を得た上で決断できるように、ユーザAに関する要約情報を含んでもよい。
【0074】
セキュリティ/プライバシー技術2:除外リストすなわち禁止されたマッチのリスト。このシステムはセキュリティ技術1で上述されたように動作する。ユーザBは追加機能を有する。ユーザBは最初の問合せの際またはその後のどちらかの時点で、ユーザBがユーザAとマッチされることを望まない旨をシステムに表示することができる。ユーザBはユーザAの除外リストに載せられることになる。
【0075】
セキュリティ/プライバシー技術3:参加条件の定義。その条件に基づきユーザがマッチング・サービスに含まれることになるまたは含まれないことになる条件を定義する能力をユーザに与えることができる。そのような条件は特定の日、時間、期日、地理的位置などであってもよい。ユーザはそれに基づき自分が含まれることになるまたは含まれないことになる1つまたは複数の条件を選択できる。
【0076】
セキュリティ/プライバシー技術4:マッチの追跡。前述の機能に加えて、コンピュータ設備はすべてのマッチ通知の追跡記録を維持する。したがって、ユーザまたは関係する第三者はマッチおよび関連通信に関する情報を検索することができる。このシステムはマッチ要求の後ある期間ユーザAとユーザBの位置を記録できるようにプログラムされてもよい。このシステムは、特定条件下でそのユーザがマッチに全く含まれないように構成してもよく、またはそのユーザはマッチに含まれるものの、警告メッセージはそのユーザに送られないように設定してもよい。後者の場合、このシステムはそれに関して警告メッセージが送られない任意のマッチを記憶することができ、かつ後で利用できるように構成してもよい。あるいは他の異なるユーザに関して異なる条件リストを設定してもよい。例えば、ユーザAは週末だけユーザAとのマッチについてユーザBに警告することを望むが、平日だけユーザAとのマッチについてユーザCに警告することを望むことが可能である。
【0077】
セキュリティ/プライバシー技術5:システム・オペレータは潜在的なユーザを顧客として受け入れる前に素性調査を行い、そのユーザが信用できることを確認する。例えば、システム・オペレータは後払いの携帯電話サービスまたはPCSサービスを受け、かつ1年以上の期間、同じ住所でそのサービスを受けている人物のみをユーザとして受け入れてもよい。
【0078】
セキュリティ/プライバシー技術6:複数のセキュリティ・レベルまたはプライバシー・レベル。例えば、このシステムは2つのレベルのセキュリティを含んでもよい。ユーザAが設定し得る第1レベルは、ユーザAとのマッチに関する警告メッセージを予めユーザBの同意を得ずにユーザBに送ることができる第1セットの条件とすることができる。これらの条件は曜日、日付、時間、地理的位置、または特定のその他ユーザの身元であってもよい。セキュリティの第2レベルは、第1レベルを満たす条件以外のすべての条件であり得るが、ユーザAとのマッチに関する警告メッセージを予めユーザAの同意を得ずにはユーザBに送ることはできないという条件であってよい。この第2レベルは他のすべてのユーザに一般に適用するために設定してもよく、またはユーザBに限定して設定してもよい。2つを超えるセキュリティのレベルを用いることが可能であることは当業者に理解されよう。
【0079】
セキュリティ/プライバシー技術7:ユーザの身元の確認。このシステムはさらに1つまたは複数のユーザの身元を確認する方法を含んでもよい。例えば、デジタル写真を撮影して送信する機能を有する携帯電話を用いるシステムを考慮されたい。ユーザが初めにサービスのサインアップを行う際に、ユーザは自分の携帯電話を経由して自分の写真を送信してもよい。このシステムはそのデジタル写真をデータベース内に記憶する。そのようなユーザが相性マッチの対象である場合、このシステムはそのユーザに再度自分の写真を送信するよう求めることができ、システムはこの写真をそのデータベースと比較して、そのサービスの購入契約を行った同じ人物が現在その特定の携帯電話を所有していることを確認することができる。
【0080】
セキュリティ/プライバシー技術7の別の例は、ユーザに自分の運転免許証またはパスポートのデジタル写真を撮影させることであろう。そのようなデジタル写真は相性マッチに先立って撮影して送信しシステム内に記憶してもよく、または相性マッチの際に撮影して送信してもよい。どちらの場合も、相性マッチの際に、ユーザはその場合に自分の運転免許証またはパスポート上の写真と比較することが可能な自分のデジタル写真を撮影して送信することが求められてもよい。これはある程度の確実性でユーザの身元を確認するであろう。
【0081】
このシステムは、データベース、または、すべての相性マッチ、マッチに起因するすべての通信、もしくはその他の情報を維持する特徴をさらに含んでもよい。この情報は無期限にまたはある規定期間維持されてもよい。このデータベースはマッチおよび/または通信に関する完全情報を含んでもよく、あるいは要約情報のみを含んでもよい。
【0082】
前述の発明はその好ましい実施形態を用いて説明されているものの、添付の特許請求の範囲に定義される本発明の精神および範囲から逸脱せずに、本発明に様々な変更を行うことが可能であることを理解されたい。すべてのそのような変更は添付の特許請求の範囲の範囲内に入ることを意図している。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】主なサブシステムおよびその相互接続を示す、システムの全体図である。
【図2】本発明の一実施形態による単一ユーザのための二次組合せの初期化処理を示す流れ図である。
【図3】本発明の一実施形態による二次組合せの一例の動作の流れ図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
相性および地理的位置によって複数のユーザをマッチさせるシステムであって、
第1ユーザに関連する携帯通信端末と、
電気通信リンクによって前記携帯通信端末に接続される演算設備と、
前記携帯通信端末に関する位置情報を前記中央演算設備に提供できる位置提供サービスと、
前記第1ユーザの相性優先順位に関する情報を記憶する手段と、
前記第1ユーザと第2ユーザとの間の相性相関関係の程度に基づきマッチを決定する手段であって、マッチを構成する相性相関関係の最低程度が前記第1ユーザと前記第2ユーザとの近接性に応じて変化されるものと、
前記決定する手段によってマッチが決定された場合に警告メッセージを生成する手段と、
前記携帯通信端末に前記警告メッセージを送る手段と
を含むシステム。
【請求項2】
前記記憶する手段は、複数のユーザの相性優先順位に関する情報を記憶する、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記記憶する手段は、前記演算設備内に位置する、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記携帯端末は、無線電話を含んでなる、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記携帯端末は、携帯データ端末を含んでなる、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記第1ユーザに関連する前記携帯通信端末と前記第2ユーザに関連する携帯通信端末との間に通信路を確立する手段をさらに含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記第1ユーザのセキュリティ/プライバシー優先順位に関する情報を記憶する手段と、
前記第1ユーザの前記セキュリティ/プライバシー優先順位を適用する手段と
をさらに含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記適用する手段は、前記第1ユーザが情報交換の同意を入力する手段を含む、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記セキュリティ/プライバシー優先順位は、禁止されたマッチのリストを含む、請求項7に記載のシステム。
【請求項10】
前記セキュリティ/プライバシー優先順位は、前記決定する手段による考慮から特定のユーザを除外する条件のリストを含む、請求項7に記載のシステム。
【請求項11】
前記条件は、日付、曜日、時間、および地理的位置のグループから選択された少なくとも1つを含む、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記条件は、日付、曜日、時間、および地理的位置のグループから選択された少なくとも2つを含む、請求項10に記載のシステム。
【請求項13】
前記セキュリティ/プライバシー優先順位は、前記送る手段が前記携帯通信端末に警告メッセージを送ることを禁止する条件のリストを含む、請求項7に記載のシステム。
【請求項14】
前記条件のリストは、日付、曜日、時間、および地理的位置のグループから選択された少なくとも1つを含む、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記条件のリストは、日付、曜日、時間、および地理的位置のグループから選択された少なくとも2つを含む、請求項13に記載のシステム。
【請求項16】
前記生成する手段によって生成されるが、前記送る手段によって送られない警告メッセージを記憶する手段をさらに含む、請求項13に記載のシステム。
【請求項17】
前記セキュリティ/プライバシー優先順位は、第1レベルおよび第2レベルのセキュリティを含む、請求項7に記載のシステム。
【請求項18】
前記第1レベルのセキュリティは、第1ユーザと第2ユーザとの間のマッチに関する警告メッセージを前記第1ユーザの同意なしに前記第2ユーザに送ることができる条件を含む、請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記第2レベルのセキュリティは、第1ユーザと第2ユーザとの間のマッチに関する警告メッセージを前記第1ユーザの同意なしに前記第2ユーザに送ることができない条件を含む、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
第1レベルの通知メッセージは、相性マッチが近くにあることを表示し、前記マッチするユーザに関する限定情報を提供するメッセージである、請求項18に記載のシステム。
【請求項21】
第2レベルの通知メッセージは、メッセージを受信する前記第2ユーザが前記第1ユーザを識別するのを可能にするのに十分な情報を提供するメッセージである、請求項19に記載のシステム。
【請求項22】
前記位置提供サービスはすべての相性マッチおよび関連する通信の記録をデータベース内に維持する、請求項1に記載のシステム。
【請求項23】
前記データベースはそれぞれのメッセージに関する要約情報のみを含む、請求項22に記載のシステム。
【請求項24】
前記データベースはそれぞれのメッセージの完全複写のみを含む、請求項22に記載のシステム。
【請求項25】
ユーザの身元を確認する手段をさらに含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項26】
前記確認する手段は、前記ユーザが不変の単一地理的住所で1年またはそれ以上の期間、無線サービスに加入していることを照合する手段を含む、請求項25に記載のシステム。
【請求項27】
前記確認する手段は、政府発行された識別書類の審査を含む、請求項25に記載のシステム。
【請求項28】
前記政府発行された識別書類は運転免許証である、請求項27に記載のシステム。
【請求項29】
前記政府発行された識別書類はパスポートである、請求項27に記載のシステム。
【請求項30】
前記確認する手段は、生体認証手段を含む、請求項25に記載のシステム。
【請求項31】
相性および地理的位置によって複数のユーザをマッチさせる方法であって、
携帯通信端末を有する第1ユーザの少なくとも1つの相性優先順位をメモリに入力するステップと、
第2ユーザの少なくとも1つの相性優先順位をメモリに入力するステップと、
前記第1ユーザの位置を決定するステップと、
前記第2ユーザの位置を決定するステップと、
前記第1ユーザと前記第2ユーザとの間の相性相関関係の程度に基づきマッチを決定するステップであって、マッチを構成する相性相関関係の最低程度が前記第1ユーザと前記第2ユーザとの近接性に応じて変化されるステップと、
前記マッチを決定するステップによってマッチが決定された場合、警告メッセージを生成するステップと、
前記警告メッセージを前記第1ユーザおよび前記第2ユーザのうち少なくとも一方の携帯通信端末に送るステップと
を含む方法。
【請求項32】
前記第1ユーザおよび前記第2ユーザのうち少なくとも一方の身元を判断するステップをさらに含む、請求項30に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2007−523566(P2007−523566A)
【公表日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−554139(P2006−554139)
【出願日】平成17年2月9日(2005.2.9)
【国際出願番号】PCT/US2005/004365
【国際公開番号】WO2005/079289
【国際公開日】平成17年9月1日(2005.9.1)
【出願人】(506280661)
【氏名又は名称原語表記】WEAVER, Christopher, S.
【住所又は居所原語表記】13931 Esworthy Road, Darnestown, MD 20874 U.S.A.
【出願人】(506280672)
【氏名又は名称原語表記】JACKSON, Charles, L.
【住所又は居所原語表記】5210 Edgemoor, Lane, Bethesda, MD 20814 U.S.A.
【Fターム(参考)】