説明

個人別出力形式カスタマイズ機能付き身体測定装置

【課題】個人各々の好みの出力形式にて測定結果の情報を得ることができる個人別出力形式カスタマイズ機能付き身体測定装置を提供する。
【解決手段】個人別出力形式カスタマイズ手段3において出力形式を予め個人別にカスタマイズし、個人別測定開始手段1において測定を開始し、身体測定手段2において個人別に身体指標の測定をし、個人別測定結果出力手段4においてこの予め個人別にカスタマイズされた出力形式による個人別の身体指標の測定結果を出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の者の身体に関して個人別に測定し、個人別に応じた出力形式にて測定結果を出力する個人別出力形式カスタマイズ機能付き身体測定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の者によって利用可能である身体測定装置は、個人別に対応付けた複数の個人キーを備え、この個人キーの作動によって、被測定者の身体を測定し、その測定結果(測定値やグラフや設定登録されている身体的特徴)を、どの個人キーによる作動によろうとも、同一の表示形式で表示するものであった(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−204703号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の身体測定装置は、測定結果について、誰が利用しようとも同一の表示形式で表示するものであるため、利用者にとっては、表示される文字が小さくて見づらかったり、表示される情報に不必要な情報が含まれていて認識しにくかったり、他人の個人キーを用いて測定しても気がつかなかったりするという問題があった。
【0004】
そこで、本発明は、上記のような従来の問題点を解決することを目的とするもので、個人各々の好みの出力形式にて測定結果の情報を得ることができる個人別出力形式カスタマイズ機能付き身体測定装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の個人別出力形式カスタマイズ機能付き身体測定装置は、個人別に身体指標の測定を開始する個人別測定開始手段と、前記個人別測定開始手段による開始に基づいて個人別に身体指標の測定をする身体測定手段と、前記身体測定手段による測定で得られる個人別の身体指標の測定結果について、出力形式を個人別にカスタマイズする個人別出力形式カスタマイズ手段と、前記個人別出力形式カスタマイズ手段により個人別にカスタマイズされた出力形式によって、前記身体測定手段による測定で得られた個人別の身体指標の測定結果を出力する個人別測定結果出力手段と、を備える。
【0006】
また、前記個人別測定開始手段は、複数から成り個別に作動する測定開始キーと、前記測定開始キーの各々の作動に基づいて個人各々の身体指標の測定を開始する測定開始制御部とから成り、前記個人別出力形式カスタマイズ手段は、個人各々が利用する測定開始キーと個人各々の好みの出力形式とについて設定する設定キーと、前記設定キーにより設定した個人各々が利用する測定開始キーと個人各々の好みの出力形式とを対応付けた関係に設定する対応関係設定制御部と、前記対応関係設定制御部により設定した個人各々が利用する測定開始キーと個人各々の好みの出力形式とを対応付けた関係について記憶する対応関係記憶部とから成り、前記個人別測定結果出力手段は、前記対応関係記憶部に記憶した個人各々が利用する測定開始キーと個人各々の好みの出力形式とを対応付けた関係から、前記測定開始制御部により身体指標の測定を開始する基因となった測定開始キーに対応する出力形式を選択し、前記選択した出力形式でもって身体指標の測定結果の出力の制御する測定結果出力制御部と、前記測定結果出力制御部による制御に基づいて身体指標の測定結果の出力する測定結果出力部とから成る、ことを特徴とする。
【0007】
また、前記出力形式には、表示項目または/および発声項目を含み、前記身体測定手段は、前記設定キーによって設定した表示項目または/および音声項目に係る身体指標だけについて測定を行う、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の個人別出力形式カスタマイズ機能付き身体測定装置は、個人別出力形式カスタマイズ手段(設定キー、対応関係設定制御部及び対応関係記憶部)において出力形式を予め個人別にカスタマイズし、個人別測定開始手段(測定開始キー及び測定開始制御部)において測定を開始し、身体測定手段において個人別に身体指標の測定をし、個人別測定結果出力手段(測定結果出力制御部及び測定結果出力部)においてこの予め個人別にカスタマイズされた出力形式による個人別の身体指標の測定結果を出力するため、個人各々の好みの出力形式にて測定結果の情報を得ることができる。
【0009】
また、身体測定手段が設定キーによって設定した表示項目または/および音声項目に係る身体指標だけについて測定するため、各々に必要最低限の測定時間で行うことができ、測定中のイライラなどを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図1に示す機能的ブロック図を用いながら、本発明に係わる個人別出力形式カスタマイズ機能付き身体測定装置の形態について説明する。本発明の個人別出力形式カスタマイズ機能付き身体測定装置は、個人別測定開始手段1、身体測定手段2、個人別出力形式カスタマイズ手段3及び個人別測定結果出力手段4から構成し、複数の者の身体に関して個人別に測定し、個人別に応じた出力形式にて測定結果を出力する。
【0011】
個人別測定開始手段1は、個人別に身体指標の測定を開始する。換言すると、身体指標の測定のために個別に起動する複数の起動装置から成る。なお、本件において、身体指標とは、身体における形態、成分、状態などについて示す指標(例えば、体重、体脂肪、内臓脂肪、筋肉、体水分、基礎代謝、骨、体内年齢、血圧、身長に関する値など)のことをいう。
【0012】
身体測定手段2は、個人別測定開始手段1による個人別の身体指標の測定の開始に基づいて個人別に身体指標の測定をする。換言すると、各々の起動装置の起動を基因として個人各々の身体指標の測定をする。
【0013】
個人別出力形式カスタマイズ手段3は、身体測定手段2による測定で得られる個人別の身体指標の測定結果について、出力形式を個人別にカスタマイズする。換言すると、各々の起動装置の起動に基因する測定によって得られる個人各々の身体指標の測定結果の出力形式を個人各々の好みの様式に設定する。
【0014】
個人別測定結果出力手段4は、個人別出力形式カスタマイズ手段3により個人別にカスタマイズされた出力形式によって、身体測定手段2による測定で得られた個人別の身体指標の測定結果を出力する。換言すると、個人各々の好みの様式に設定された出力形式によって、各々の起動装置の起動に基因する測定によって得られた各々の身体指標の測定結果を出力する。
【0015】
このように構成した個人別出力形式カスタマイズ機能付き身体測定装置によると、個人別出力形式カスタマイズ手段3において出力形式を予め個人別にカスタマイズし、個人別測定開始手段1において測定を開始し、身体測定手段2において個人別に身体指標の測定をし、個人別測定結果出力手段4においてこの予め個人別にカスタマイズされた出力形式による個人別の身体指標の測定結果を出力するため、個人各々の好みの出力形式にて測定結果の情報を得ることができる。
【0016】
以下、上述した形態における実施例について具体的に説明する。
【実施例1】
【0017】
まず、図2に示す外観図、図3に示す要部ブロック図を主として用いながら、本実施例における個人別出力形式カスタマイズ機能付き身体測定装置51の具体的な構成について説明する。
【0018】
本実施例1における個人別出力形式カスタマイズ機能付き身体測定装置51は、ベース11と載せ台12を外体とする内部に、電力供給部13、電流供給部14、電圧検出部15、荷重検出部16、記憶部17(対応関係記憶部17a)、音声部19及び演算・制御部20(測定開始制御部20a、対応関係設定制御部20b、測定結果出力制御部20c)を備え、また、載せ台12の外面に、設定キー21、測定開始キー22、表示部18、通電用電極23及び測定用電極24を備える。
【0019】
電力供給部13は、本装置の電気系統各部に電力を供給する。
【0020】
設定キー21は、選択キー21aと確定キー21bとから成り、設定のために電力供給部13に対して電力供給を開始させ、個人各々が利用する測定開始キーと個人各々の好みの出力形式とについて設定する。また、個人各々の身体的特徴についても設定する。より具体的には、測定開始キーの設定は、割当番号(No.1〜5.)について選択・確定することにより行う。また、出力形式の設定は、表示の有無、音声の有無について選択・確定し、表示有りの場合には、文字サイズ(大、中、小)、文字色(黒、赤、青、橙、緑)、装飾(有無、有りの場合には装飾a〜d)、表示項目(体脂肪率、体重、内臓脂肪レベル、筋肉量、体水分量、基礎代謝量、骨量、体内年齢)、言語(日本語、英語、仏語、独語、中国語、韓国語)、グラフ(折れ線、棒)、アドバイス(有無)について選択・確定し、音声の有りの場合には、声量(大、中、小)、性別(男性、女性)、言語(日本語、英語、仏語、独語、中国語、韓国語)、音声項目(体脂肪率、体重、内臓脂肪レベル、筋肉量、体水分量、基礎代謝量、骨量、体内年齢)について選択・確定することにより行う。更に、身体的特徴の設定は、性別(男性、女性)、年齢(0〜100歳)、身長(10〜250cm)について選択・確定することにより行う。
【0021】
測定開始キー22は、複数22a、22b、22c、22d、22eから成り、個別に作動するものであって、この個別の作動に基因して測定のために、電力供給部13に対して電力供給を開始させる。
【0022】
電流供給部14は、演算・制御部20からの制御に基づき、身体に通電するために通電用電極間に電流を発生する。電圧検出部15は、通電用電極間に電流を流した際に測定用電極間に生ずる電圧を検出する。
【0023】
通電用電極23は、対23a、23bを成し、身体に電流を流すための端子である。測定用電極24は、対24a、24bを成し、通電用電極間に電流を流した際に生ずる電圧を検出するための端子である。
【0024】
荷重検出部16は、重量センサ、電圧増幅器、A/D変換器から成り、被測定者が載せ台12に乗った際に作用する荷重(体重)に基づいて生ずる電圧を検出する。
【0025】
表示部18は、設定キー21により設定する際における設定に関する事項について表示したり、演算・制御部20により演算された身体指標(体重値、体脂肪率、内臓脂肪レベル、筋肉量、体水分量、基礎代謝量、骨量、体内年齢)の測定結果について設定されている出力形式でもって表示したりする。
【0026】
音声部19は、演算・制御部20により演算された身体指標(体重値、体脂肪率、内臓脂肪レベル、筋肉量、体水分量、基礎代謝量、骨量、体内年齢)の測定結果について設定されている出力形式でもって発声する。
【0027】
なお、表示部18及び音声部19によって測定結果出力部25を構成する。
【0028】
記憶部17は、対応関係記憶部17aを兼ねると共に、設定・測定・演算・表示などにおける諸情報について記憶する。
【0029】
対応関係記憶部17aは、後述する対応関係設定制御部20bにより設定した個人各々が利用する測定開始キー22と個人各々の好みの出力形式とを対応付けた関係、及び個人各々が利用する測定開始キー22と個人各々の身体的特徴とを対応付けた関係について記憶する。
【0030】
演算・制御部20は、測定開始制御部20a、対応関係設定制御部20b及び測定結果出力制御部20cを兼ねると共に、(i)設定キー21による身体的特徴の設定の制御をし、(ii)電流供給部14から発生した電流と電圧検出部15によりその際に検出した電圧とに基づいて生体インピーダンスを演算し、またその制御をし、(iii)荷重検出部16からの検出信号に基づいて体重を演算し、またその制御し、(iv)個人各々が利用する測定開始キー22と個人各々の身体的特徴とを対応付けた関係から、測定開始制御部20aにより身体指標の測定を開始する基因となった測定開始キー22に対応する身体的特徴を選択し、この選択した身体的特徴と演算した生体インピーダンスとに基づいて、身体指標(体重値、体脂肪率、内臓脂肪レベル、筋肉量、体水分量、基礎代謝量、骨量、体内年齢)を演算し、またその制御をし、(v)その他諸情報等について演算及び制御をする。
【0031】
測定開始制御部20aは、測定開始キー22の各々の作動に基づいて個人各々の身体指標の測定を開始する。対応関係設定制御部20bは、設定キー21により設定した個人各々が利用する測定開始キー22と個人各々の好みの出力形式とを対応付けた関係に設定し、また、個人各々が利用する測定開始キー22と個人各々の身体的特徴とを対応付けた関係に設定する。測定結果出力制御部20cは、対応関係記憶部17aに記憶した個人各々が利用する測定開始キー22と個人各々の好みの出力形式とを対応付けた関係から、測定開始制御部20aにより身体指標の測定を開始する基因となった測定開始キー22に対応する出力形式を選択し、選択した出力形式でもって身体指標の測定結果の出力の制御する。
【0032】
なお、測定開始キー22及び測定開始制御部20aによる構成は、個人別測定開始手段1に該当する。また、設定キー21、対応関係設定制御部20b及び対応関係記憶部17aによる構成は、個人別出力形式カスタマイズ手段3に該当する。更に、測定結果出力制御部20c及び測定結果出力部25による構成は、個人別測定結果出力手段4に該当する。
【0033】
次に、図4に示す設定フローチャートを主として用いながら、本実施例1における個人別出力形式カスタマイズ機能付き身体測定装置51の操作及び動作について説明する。
【0034】
まず、確定キー21bがオンされると電力供給部13において各電気系統各部に電力を供給し、表示部18において図6に示されるような測定開始キー設定画面を表示する。測定開始キー設定画面においては、演算・制御部20による制御に基づいて、カーソルを測定開始キーの割当番号欄に位置し、選択キー21aがオンされる毎に「1」から「5」まで順次数値を切替え、確定キー21bがオンされるとカーソルに表示している「1」から「5」までのいずれかの数値を確定する(ステップS1)。
【0035】
続いて、表示部18において図7に示されるような身体的特徴設定画面を表示する。身体的特徴設定画面においては、演算・制御部20による制御に基づいて、まず、カーソルを性別欄に位置し、選択キー21aがオンされる毎に「女性」又は「男性」に交互に切替え、確定キー21bがオンされるとカーソルに表示している「女性」又は「男性」を確定し、カーソルを年齢欄に移動する。次いで、選択キー21aがオンされる毎に「0」から「100」まで順次数値を切替え、確定キー21bがオンされるとカーソルに表示している「0」から「100」までのいずれかの数値を確定し、カーソルを身長欄に移動する。次いで、選択キー21aがオンされる毎に「10」から「250」まで順次数値を切替え、確定キー21bがオンされるとカーソルに表示している「10」から「250」までのいずれかの数値を確定する。そして、記憶部17において、これら確定した身体的特徴の内容を記憶する(ステップS2)。
【0036】
続いて、表示部18において図8に示されるような出力形式設定画面を表示する。出力形式設定画面においては、演算・制御部20による制御に基づいて、まず、カーソルを表示欄に位置し、選択キー21aがオンされる毎に「有」又は「無」に交互に切替え、確定キー21bがオンされるとカーソルに表示している「有」又は「無」を確定する。そして、「有」の場合にはカーソルを文字サイズ欄に移動し、一方、「無」の場合にはカーソルを音声欄に移動する。
【0037】
次いで、文字サイズ欄にカーソルを移動した場合には、選択キー21aがオンされる毎に「大」、「中」又は「小」に順次切替え、確定キー21bがオンされるとカーソルに表示している「大」、「中」又は「小」を確定し、カーソルを文字色欄に移動する。
【0038】
次いで、選択キー21aがオンされる毎に「黒」、「赤」、「青」、「橙」又は「緑」に順次切替え、確定キー21bがオンされるとカーソルに表示している「黒」、「赤」、「青」、「橙」又は「緑」を確定し、カーソルを装飾欄に移動する。
【0039】
次いで、選択キー21aがオンされる毎に「有」又は「無」に交互に切替え、確定キー21bがオンされるとカーソルに表示している「有」又は「無」を確定する。そして、「有」の場合には図9に示されるような装飾種類設定画面を表示し、一方、「無」の場合にはカーソルを表示項目欄に移動する。
【0040】
次いで、装飾種類設定画面においては、現時点で設定にされている項目にカーソルを位置し、選択キー21aがオンされる毎に「装飾a」、「装飾b」、「装飾c」又は「装飾d」まで順次カーソルの位置を切替え、確定キー21bがオンされるとカーソルに表示している「装飾a」、「装飾b」、「装飾c」又は「装飾d」を確定し、出力形式設定画面の表示項目欄にカーソルを移動する。
【0041】
次いで、選択キー21aがオンされると図10に示されるような表示項目設定画面を表示する。表示項目設定画面においては、始め「体脂肪率」の地点にカーソルを位置し、選択キー21aがオンされる毎に「体脂肪率」、「体重」、「内臓脂肪レベル」、「筋肉量」、「体水分量」、「基礎代謝量」、「骨量」、「体内年齢」の順にカーソルを移動し、この途中において確定キー21bがオンされると、その時点に位置する地点の項目を囲みつつ確定する。そして、「体内年齢」の地点において選択キー21aがオンされると出力形式設定画面のカーソルを言語欄に移動する。また、この時、出力形式設定画面の表示項目欄には、表示項目設定画面において確定した項目の数を表示する。
【0042】
次いで、選択キー21aがオンされる毎に「日本語」、「英語」、「仏語」、「独語」、「中国語」又は「韓国語」に順次切替え、確定キー21bがオンされるとカーソルに表示している「日本語」、「英語」、「仏語」、「独語」、「中国語」又は「韓国語」を確定し、カーソルをグラフ欄に移動する。
【0043】
次いで、選択キー21aがオンされる毎に「有」又は「無」に交互に切替え、確定キー21bがオンされるとカーソルに表示している「有」又は「無」を確定する。そして、「有」の場合には図11に示されるようなグラフ設定画面を表示し、一方、「無」の場合にはアドバイス欄にカーソルを移動する。
【0044】
次いで、グラフ設定画面においては、現時点で設定にされている項目にカーソルを位置し、選択キー21aがオンされる毎に「折れ線」又は「棒」に交互にカーソルの位置を切替え、確定キー21bがオンされるとカーソルに表示している「折れ線」又は「棒」を確定し、出力形式設定画面のアドバイス欄にカーソルを移動する。
【0045】
次いで、アドバイス欄にカーソルを移動した場合には、選択キー21aがオンされる毎に「有」又は「無」に交互に切替え、確定キー21bがオンされるとカーソルに表示している「有」又は「無」を確定し、カーソルを音声欄に移動する。
【0046】
次いで、カーソルを音声欄に移動した場合には、選択キー21aがオンされる毎に「有」又は「無」に交互に切替え、確定キー21bがオンされるとカーソルに表示している「有」又は「無」を確定する。そして、「有」の場合にはカーソルを声量欄に移動し、「無」の場合には出力形式の設定を終了する(ステップS3)。
【0047】
次いで、声量欄にカーソルを移動した場合には、選択キー21aがオンされる毎に「大」、「中」又は「小」に順次切替え、確定キー21bがオンされるとカーソルに表示している「大」、「中」又は「小」を確定し、カーソルを性別欄に移動する。
【0048】
次いで、選択キー21aがオンされる毎に「女性」又は「男性」に交互に切替え、確定キー21bがオンされるとカーソルに表示している「女性」又は「男性」を確定し、カーソルを言語欄に移動する。
【0049】
次いで、選択キー21aがオンされる毎に「日本語」、「英語」、「仏語」、「独語」、「中国語」又は「韓国語」に順次切替え、確定キー21bがオンされるとカーソルに表示している「日本語」、「英語」、「仏語」、「独語」、「中国語」又は「韓国語」を確定し、音声項目欄にカーソルを移動する。
【0050】
次いで、選択キー21aがオンされると図12に示されるような音声項目設定画面を表示する。音声項目設定画面においては、始め「体脂肪率」の地点にカーソルを位置し、選択キー21aがオンされる毎に「体脂肪率」、「体重」、「内臓脂肪レベル」、「筋肉量」、「体水分量」、「基礎代謝量」、「骨量」、「体内年齢」の順にカーソルを移動し、この途中において確定キー21bがオンされると、その時点に位置する地点の項目を囲みつつ確定する。そして、「体内年齢」の地点において選択キー21aがオンされると出力形式の設定を終了する。また、この時、出力形式設定画面の音声項目欄には、音声項目設定画面において確定した項目の数を表示する(ステップS3)。
【0051】
続いて、出力形式の設定が終了すると、対応関係設定制御部20bにおいて、ステップ1で設定した割当番号とステップ2で設定した身体的特徴とを対応づけた関係に設定し、対応関係記憶部17aにおいて、割当番号と身体的特徴とを対応づけた関係について記憶する。また、ステップ1で設定した割当番号とステップ3で設定した出力形式とを対応づけた関係に設定し、対応関係記憶部17aにおいて、割当番号と出力形式とを対応づけた関係について記憶し(ステップS4)、一連の設定を終了する。
【0052】
次に、図5に示す測定フローチャートを主として用いながら、本実施例における個人別出力形式カスタマイズ機能付き身体測定装置の操作及び動作について説明する。
【0053】
まず、被測定者用として設定した測定開始キー22がオンされると電力供給部13において各電気系統各部に電力を供給する。そして、その被測定者が通電用電極23a及び測定用電極24aを左足裏に、通電用電極23b及び測定用電極24bを右足裏になるようにして載せ台12に乗ると、荷重検出部16において、その際に生ずる電圧を検出し、演算・制御部20において、その被測定者の体重を求め、記憶部17において、この求めた体重を記憶する。
【0054】
次いで、演算・制御部20において、電流供給部14から発生した電流と電圧検出部15によりその際に検出した電圧とに基づいて生体インピーダンスを求め、この求めた生体インピーダンスと、先に記憶した割当番号と身体的特徴とを対応づけた関係からその被測定者用の測定開始キー22の割付番号に対応する身体的特徴とに基づいて、表示項目と音声項目とにおいて設定した体脂肪率、内臓脂肪レベル、筋肉量、体水分量、基礎代謝量、骨量、体内年齢について求める(ステップS11)。例えば、図10に示されるように表示項目として体脂肪率、体重、基礎代謝量、骨量が設定され、図12に示されるように音声項目として内臓脂肪レベル、体内年齢が設定されている場合には、体脂肪率、内臓脂肪レベル、基礎代謝量、骨量、体内年齢について求める。
【0055】
続いて、測定結果出力制御部20cにおいて、対応関係記憶部17aに先に記憶した割当番号と出力形式とを対応づけた関係からその被測定者用の測定開始キー22の割付番号に対応する出力形式を選択し、この選択した出力形式でもって、表示項目及び音声項目として先に求めた体脂肪率、体重、内臓脂肪レベル、筋肉量、体水分量、基礎代謝量、骨量、体内年齢のうちで該当するものについて表示部18及び音声部19に対して出力の制御する。そして、表示部18においては、この制御に基づいた表示をし、また、音声部19においては、この制御に基づいた発声し(ステップS12)、一連の測定を終了する。例えば、図8、10、12に示されるように表示項目及び音声項目が設定された場合には、表示部18においては、図13(e)に示されるような測定結果画面を表示し、音声部19においては、内臓脂肪レベルと体内年齢とを女性の声で中ぐらい(通常会話するぐらい)の日本語により発声する。
【実施例2】
【0056】
まず、図14に示す外観図、図15に示す外観図、図16に示す要部ブロック図を主として用いながら、本実施例2における個人別出力形式カスタマイズ機能付き身体測定装置151の具体的な構成について説明する。
【0057】
本実施例2における個人別出力形式カスタマイズ機能付き身体測定装置151は、ベース111と載せ台112を外体とする内部に、電力供給部113、電流供給部114、電圧検出部115、荷重検出部116、記憶部117(対応関係記憶部117a)、表示部118及び演算・制御部120(測定開始制御部120a、対応関係設定制御部120b、測定結果出力制御部120c)を備え、また、載せ台112の外面に、設定キー121、測定開始キー122、通電用電極123、測定用電極124、表示部118及び外部転送部126を備える。
【0058】
ここで、ベース111、載せ台112、電力供給部113、電流供給部114、電圧検出部115、荷重検出部116、記憶部117(対応関係記憶部117a)、演算・制御部120(測定開始制御部120a、対応関係設定制御部120b、測定結果出力制御部120c)、設定キー121、測定開始キー122、通電用電極123及び測定用電極124は、実施例1におけるベース11、載せ台12、電力供給部13、電流供給部14、電圧検出部15、荷重検出部16、記憶部17(対応関係記憶部17a)、演算・制御部20(測定開始制御部20a、対応関係設定制御部20b、測定結果出力制御部20c)、設定キー21、測定開始キー22、通電用電極23及び測定用電極24に相当するもので、同様な働きをする。
【0059】
表示部118は、設定キー21により設定する際における設定に関する事項について表示する。
【0060】
外部転送部126は、演算・制御部120により演算された身体指標(体重値、体脂肪率、内臓脂肪レベル、筋肉量、体水分量、基礎代謝量、骨量、体内年齢)の測定結果について設定されている出力形式によって出力するためのデータ(所定の外部機器が受信可能な形式の信号)を所定の外部機器(表示部や音声部を有する機器(例えば、テレビ1001、パーソナルコンピュータ1002、表示・音声機器1003、携帯電話器1006)、又は、表示部や音声部を有する機器にデータを転送する機器(例えば、中継器1004,1005)、又は、表示部や音声部を有する機器にデータを転送する電気通信回線システム1007)に出力する。ここで、図15の電気通信回線システム1007においてP1及びP2はルータ、P3は基地局を示す。
【0061】
より具体的には、外部転送部126は、外部機器への出力を無線通信によって行う通信部から成り、測定結果出力制御部120cによる制御に基づいて、身体指標の測定結果について設定されている出力形式によって出力するためのデータを、(a)テレビ1001、パーソナルコンピュータ1002又は表示・音声機器1003に無線又は有線によって直接的に送信したり、(b)テレビ1001、パーソナルコンピュータ1002又は表示・音声機器1003にデータを無線又は有線によって転送する中継器1005に無線又は有線によって間接的に送信したり、(c)テレビ1001、パーソナルコンピュータ1002又は表示・音声機器1003にデータをコネクタ接続によって転送する中継器1004に無線、有線又はコネクタ接続によって間接的に送信したり、(d)パーソナルコンピュータ1002又は携帯電話器1006にデータを転送する電気通信回線システム1007(ルータP1)に無線又は有線によって間接的に送信したりする。
【0062】
なお、測定開始キー122及び測定開始制御部120aによる構成は、個人別測定開始手段1に該当する。また、設定キー121、対応関係設定制御部120b及び対応関係記憶部117aによる構成は、個人別出力形式カスタマイズ手段3に該当する。更に、測定結果出力制御部120c及び測定結果出力部125による構成は、個人別測定結果出力手段4に該当する。
【0063】
次に、本実施例2における個人別出力形式カスタマイズ機能付き身体測定装置151の操作及び動作について説明するが、本実施例2における設定の際の操作及び動作については、本実施例1で図4の設定フローチャートを用いて説明した設定の際の操作及び動作において、同じ名称の各部の符号を置き換えた内容であり、実施例1で説明した設定の際の操作及び動作と同様であるので説明を省略する。
【0064】
本実施例2における測定の際の操作及び動作については、実施例1おける説明と同様に、図5に示す測定フローチャートを主として用いながら説明する。
【0065】
まず、被測定者用として設定した測定開始キー122がオンされると電力供給部113において各電気系統各部に電力を供給する。そして、その被測定者が通電用電極123a及び測定用電極124aを左足裏に、通電用電極123b及び測定用電極124bを右足裏になるようにして載せ台112に乗ると、荷重検出部116において、その際に生ずる電圧を検出し、演算・制御部120において、その被測定者の体重を求め、記憶部117において、この求めた体重を記憶する。
【0066】
次いで、演算・制御部120において、電流供給部114から発生した電流と電圧検出部115によりその際に検出した電圧とに基づいて生体インピーダンスを求め、この求めた生体インピーダンスと、先に記憶した割当番号と身体的特徴とを対応づけた関係からその被測定者用の測定開始キー122の割付番号に対応する身体的特徴とに基づいて、表示項目と音声項目とにおいて設定した体脂肪率、内臓脂肪レベル、筋肉量、体水分量、基礎代謝量、骨量、体内年齢について求める(ステップS11)。例えば、図10に示されるように表示項目として体脂肪率、体重、基礎代謝量、骨量が設定され、図12に示されるように音声項目として内臓脂肪レベル、体内年齢が設定されている場合には、体脂肪率、内臓脂肪レベル、基礎代謝量、骨量、体内年齢について求める。
【0067】
続いて、測定結果出力制御部120cにおいて、対応関係記憶部117aに先に記憶した割当番号と出力形式とを対応づけた関係からその被測定者用の測定開始キー122の割付番号に対応する出力形式を選択し、この選択した出力形式でもって、表示項目及び音声項目として先に求めた体脂肪率、体重、内臓脂肪レベル、筋肉量、体水分量、基礎代謝量、骨量、体内年齢のうちで該当するものについて外部転送部126に対して所定の外部機器に出力するように制御する。そして、外部転送部126においては、この制御に基づいて所定の外部機器に出力し(ステップS12)、一連の測定を終了する。これによって、所定の外部機器は、例えば、図8、10、12に示されるように表示項目及び音声項目が設定されたデータを受けた場合には、図13(e)に示されるような測定結果画面を表示し、また、内臓脂肪レベルと体内年齢とを女性の声で中ぐらい(通常会話するぐらい)の日本語により発声することができる。
【実施例3】
【0068】
まず、図17に示す外観図、図18に示す要部ブロック図を主として用いながら、本実施例3における個人別出力形式カスタマイズ機能付き身体測定装置251の具体的な構成について説明する。
【0069】
本実施例3における個人別出力形式カスタマイズ機能付き身体測定装置251は、本体251aと表示ボックス251bとが結合・分離可能に構成する。そして、本体251aは、ベース211と載せ台212を外体とする内部に、電力供給部213、電流供給部214、電圧検出部215、荷重検出部216、記憶部231及び演算・制御部220(測定開始制御部220a、通信制御部220b)を備え、また、載せ台212の外面に、測定開始キー222、通電用電極223、測定用電極224及び通信部227を備える。また、表示ボックス251bは、ケース232の内部に、電力供給部229、記憶部217(対応関係記憶部217a)、音声部219及び演算・制御部230(通信制御部230a、対応関係設定制御部230b、測定結果出力制御部230c)を備え、また、ケース232の外面に、設定キー221、通信部228及び表示部218を備える。
【0070】
ここで、本体251a側の各部について詳述する。
【0071】
電力供給部213は、本体の電気系統各部に電力を供給する。
【0072】
測定開始キー222は、複数222a、222b、222c、222d、222eから成り、個別に作動するものであって、この個別の作動に基因して測定のために、電力供給部213に対して電力供給を開始させる。
【0073】
電流供給部214は、演算・制御部220からの制御に基づき、身体に通電するために通電用電極間に電流を発生する。電圧検出部215は、通電用電極間に電流を流した際に測定用電極間に生ずる電圧を検出する。
【0074】
通電用電極223は、対223a、223bを成し、身体に電流を流すための端子である。測定用電極224は、対224a、224bを成し、通電用電極間に電流を流した際に生ずる電圧を検出するための端子である。
【0075】
荷重検出部216は、重量センサ、電圧増幅器、A/D変換器から成り、被測定者が載せ台212に乗った際に作用する荷重(体重)に基づいて生ずる電圧を検出する。
【0076】
記憶部231は、設定・測定・演算・表示などにおける諸情報について記憶する。
【0077】
通信部227は、表示ボックス251bの通信部228と無線によって通信することにより、本体251aにより得た測定情報を表示ボックス251bに送信する。
【0078】
演算・制御部220は、測定開始制御部220a及び通信制御部220bを兼ねると共に、(i)電流供給部214から発生した電流と電圧検出部215によりその際に検出した電圧とに基づいて生体インピーダンスを演算し、またその制御をし、(ii)荷重検出部216からの検出信号に基づいて体重を演算し、またその制御し、(iii)その他諸情報等について演算及び制御をする。
【0079】
測定開始制御部220aは、2測定開始キー22の各々の作動に基づいて個人各々の身体指標の測定を開始する。通信制御部220bは、先に演算した生体インピーダンスや体重についてのデータを表示ボックス251aの通信部228に送信するように通信部227に対して制御する。
【0080】
次いで、表示ボックス251b側の各部について詳述する。
【0081】
電力供給部229は、表示ボックス251bの電気系統各部に電力を供給する。
【0082】
設定キー221は、選択キー221aと確定キー221bとから成り、設定のために電力供給部229に対して電力供給を開始させ、個人各々が利用する測定開始キーと個人各々の好みの出力形式とについて設定する。また、個人各々の身体的特徴についても設定する。より具体的には、測定開始キーの設定は、割当番号(No.1〜5.)について選択・確定することにより行う。また、出力形式の設定は、表示の有無、音声の有無について選択・確定し、表示有りの場合には、文字サイズ(大、中、小)、文字色(黒、赤、青、橙、緑)、装飾(有無、有りの場合には装飾a〜d)、表示項目(体脂肪率、体重、内臓脂肪レベル、筋肉量、体水分量、基礎代謝量、骨量、体内年齢)、言語(日本語、英語、仏語、独語、中国語、韓国語)、グラフ(折れ線、棒)、アドバイス(有無)について選択・確定し、音声の有りの場合には、声量(大、中、小)、性別(男性、女性)、言語(日本語、英語、仏語、独語、中国語、韓国語)、音声項目(体脂肪率、体重、内臓脂肪レベル、筋肉量、体水分量、基礎代謝量、骨量、体内年齢)について選択・確定することにより行う。更に、身体的特徴の設定は、性別(男性、女性)、年齢(0〜100歳)、身長(10〜250cm)について選択・確定することにより行う。
【0083】
通信部228は、本体251aの通信部227と無線によって通信することにより、本体251aから測定情報を受信する。
【0084】
記憶部217は、対応関係記憶部217aを兼ねると共に、設定・測定・演算・表示などにおける諸情報について記憶する。
【0085】
対応関係記憶部217aは、後述する対応関係設定制御部230bにより設定した個人各々が利用する測定開始キー222と個人各々の好みの出力形式とを対応付けた関係、及び個人各々が利用する測定開始キー222と個人各々の身体的特徴とを対応付けた関係について記憶する。
【0086】
表示部218は、設定キー221により設定する際における設定に関する事項について表示したり、演算・制御部220により演算された身体指標(体重値、体脂肪率、内臓脂肪レベル、筋肉量、体水分量、基礎代謝量、骨量、体内年齢)の測定結果について設定されている出力形式でもって表示したりする。
【0087】
音声部219は、演算・制御部220により演算された身体指標(体重値、体脂肪率、内臓脂肪レベル、筋肉量、体水分量、基礎代謝量、骨量、体内年齢)の測定結果について設定されている出力形式でもって発声する。
【0088】
なお、表示部218及び音声部219によって測定結果出力部225を構成する。
【0089】
演算・制御部230は、通信制御部230a、対応関係設定制御部230b及び測定結果出力制御部230cを兼ねると共に、(i)設定キー221による身体的特徴の設定の制御をし、(ii)個人各々が利用する測定開始キー222と個人各々の身体的特徴とを対応付けた関係から、測定開始制御部220aにより身体指標の測定を開始する基因となった測定開始キー222に対応する身体的特徴を選択し、この選択した身体的特徴と演算した生体インピーダンスとに基づいて、身体指標(体重値、体脂肪率、内臓脂肪レベル、筋肉量、体水分量、基礎代謝量、骨量、体内年齢)を演算し、またその制御をし、(iii)その他諸情報等について演算及び制御をする。
【0090】
通信制御部230aは、本体251aの通信部227から送信された生体インピーダンスや体重についてのデータを受信するように通信部228に対して制御する。対応関係設定制御部230bは、設定キー221により設定した個人各々が利用する測定開始キー222と個人各々の好みの出力形式とを対応付けた関係に設定し、また、個人各々が利用する測定開始キー222と個人各々の身体的特徴とを対応付けた関係に設定する。測定結果出力制御部230cは、対応関係記憶部217aに記憶した個人各々が利用する測定開始キー222と個人各々の好みの出力形式とを対応付けた関係から、測定開始制御部220aにより身体指標の測定を開始する基因となった測定開始キー222に対応する出力形式を選択し、選択した出力形式でもって身体指標の測定結果の出力の制御する。
【0091】
なお、測定開始キー222及び測定開始制御部220aによる構成は、個人別測定開始手段1に該当する。また、設定キー221、対応関係設定制御部230b及び対応関係記憶部217aによる構成は、個人別出力形式カスタマイズ手段3に該当する。更に、測定結果出力制御部230c及び測定結果出力部225による構成は、個人別測定結果出力手段4に該当する。
【0092】
次に、本実施例3における個人別出力形式カスタマイズ機能付き身体測定装置251の操作及び動作について説明するが、本実施例3における設定の際の操作及び動作については、実施例1で図4の設定フローチャートを用いて説明した設定の際の操作及び動作において、ベース11、載せ台12、電力供給部13、電流供給部14、電圧検出部15、荷重検出部16、記憶部17、対応関係記憶部17a、表示部18、音声部19、演算・制御部20、測定開始制御部20a、対応関係設定制御部20b、測定結果出力制御部20c、設定キー21、測定開始キー22、通電用電極23、測定用電極24とある箇所を、ベース211、載せ台212、電力供給部229、電流供給部214、電圧検出部215、荷重検出部216、記憶部217、対応関係記憶部217a、表示部218、音声部219、演算・制御部230、測定開始制御部220a、対応関係設定制御部230b、測定結果出力制御部230c、設定キー221、測定開始キー222、通電用電極223、測定用電極224と置き換えた内容であり、実施例1で説明した設定の際の操作及び動作と同様であるので説明を省略する。
【0093】
本実施例3における測定の際の操作及び動作については、実施例1おける説明と同様に、図5に示す測定フローチャートを主として用いながら説明する。
【0094】
まず、被測定者用として設定した測定開始キー222がオンされると電力供給部213において本体251aの各電気系統各部に電力を供給する。また、表示ボックス251bの電力供給部229では常に表示ボックス251bの各電気系統部に電力を供給している。そして、その被測定者が通電用電極223a及び測定用電極224aを左足裏に、通電用電極223b及び測定用電極224bを右足裏になるようにして載せ台212に乗ると、荷重検出部216において、その際に生ずる電圧を検出し、演算・制御部220において、その被測定者の体重を求め、記憶部231において、この求めた体重を記憶する。また、演算・制御部220において、電流供給部214から発生した電流と電圧検出部215によりその際に検出した電圧とに基づいて生体インピーダンスを求め、記憶部231において、この求めた生体インピーダンスを記憶する。
【0095】
次いで、通信制御部220bの制御により通信部227から記憶部231に記憶した体重及び生体インピーダンスを表示ボックス251bの通信部228に送信する。
【0096】
次いで、表示ボックス251bの演算・制御部230において、通信部228で受信した体重及び生体インピーダンスと、先に記憶した割当番号と身体的特徴とを対応づけた関係からその被測定者用の測定開始キー222の割付番号に対応する身体的特徴とに基づいて、表示項目と音声項目とにおいて設定した体脂肪率、内臓脂肪レベル、筋肉量、体水分量、基礎代謝量、骨量、体内年齢について求める(ステップS11)。例えば、図10に示されるように表示項目として体脂肪率、体重、基礎代謝量、骨量が設定され、図12に示されるように音声項目として内臓脂肪レベル、体内年齢が設定されている場合には、体脂肪率、内臓脂肪レベル、基礎代謝量、骨量、体内年齢について求める。
【0097】
続いて、測定結果出力制御部230cにおいて、対応関係記憶部217aに先に記憶した割当番号と出力形式とを対応づけた関係からその被測定者用の測定開始キー222の割付番号に対応する出力形式を選択し、この選択した出力形式でもって、表示項目及び音声項目として先に求めた体脂肪率、体重、内臓脂肪レベル、筋肉量、体水分量、基礎代謝量、骨量、体内年齢のうちで該当するものについて表示部218及び音声部219に対して出力の制御する。そして、表示部218においては、この制御に基づいた表示をし、また、音声部219においては、この制御に基づいた発声し(ステップS12)、一連の測定を終了する。例えば、図8、10、12に示されるように表示項目及び音声項目が設定された場合には、表示部218においては、図13(e)に示されるような測定結果画面を表示し、音声部219においては、内臓脂肪レベルと体内年齢とを女性の声で中ぐらい(通常会話するぐらい)の日本語により発声する。
【実施例4】
【0098】
まず、図19に示す外観図、図20に示す要部ブロック図を主として用いながら、本実施例4における個人別出力形式カスタマイズ機能付き身体測定装置351の具体的な構成について説明する。
【0099】
本実施例4における個人別出力形式カスタマイズ機能付き身体測定装置351は、本体351aと表示ボックス351bとが結合・分離可能に構成する。そして、本体351aは、ベース311と載せ台312を外体とする内部に、電力供給部313、電流供給部314、電圧検出部315、荷重検出部316、記憶部331及び演算・制御部320(通信制御部320b)を備え、また、載せ台312の外面に、通電用電極323、測定用電極324及び通信部327を備える。また、表示ボックス351bは、ケース332の内部に、電力供給部329、記憶部317(対応関係記憶部317a)、演算・制御部330(測定開始制御部330a、対応関係設定制御部330b、測定結果出力制御部330c、通信制御部330d)及び音声部319を備え、また、ケース332の外面に、設定キー321、測定開始キー322、通信部328及び表示部318を備える。
【0100】
ここで、ベース311、電力供給部313、電流供給部314、電圧検出部315、荷重検出部316、通電用電極323、測定用電極324、記憶部331、通信部328、電力供給部329、設定キー321、記憶部317(対応関係記憶部317a)、表示部318及び音声部319は、実施例3におけるベース211、電力供給部213、電流供給部214、電圧検出部215、荷重検出部216、通電用電極223、測定用電極224、記憶部217、通信部328、電力供給部329、設定キー321、記憶部317(対応関係記憶部317a)、表示部318及び音声部319に相当するもので、同様な働きをする。
【0101】
演算・制御部320は、通信制御部320bを兼ねると共に、(i)電流供給部314から発生した電流と電圧検出部315によりその際に検出した電圧とに基づいて生体インピーダンスを演算し、またその制御をし、(ii)荷重検出部316からの検出信号に基づいて体重を演算し、またその制御し、(iii)その他諸情報等について演算及び制御をする。
【0102】
測定開始キー322は、複数322a、322b、322c、322d、322eから成り、個別に作動するものであって、この個別の作動に基因して測定のために、電力供給部329に対して電力供給を開始させる。
【0103】
演算・制御部330は、測定開始制御部330a、対応関係設定制御部330b、測定結果出力制御部330c及び通信制御部330dを兼ねると共に、(i)設定キー321による身体的特徴の設定の制御をし、(ii)個人各々が利用する測定開始キー322と個人各々の身体的特徴とを対応付けた関係から、測定開始制御部320aにより身体指標の測定を開始する基因となった測定開始キー322に対応する身体的特徴を選択し、この選択した身体的特徴と演算した生体インピーダンスとに基づいて、身体指標(体重値、体脂肪率、内臓脂肪レベル、筋肉量、体水分量、基礎代謝量、骨量、体内年齢)を演算し、またその制御をし、(iii)その他諸情報等について演算及び制御をする。
【0104】
なお、測定開始キー322及び測定開始制御部320aによる構成は、個人別測定開始手段1に該当する。また、設定キー321、対応関係設定制御部330b及び対応関係記憶部317aによる構成は、個人別出力形式カスタマイズ手段3に該当する。更に、測定結果出力制御部330c及び測定結果出力部325による構成は、個人別測定結果出力手段4に該当する。
【0105】
次に、本実施例4における個人別出力形式カスタマイズ機能付き身体測定装置351の操作及び動作について説明するが、本実施例4における設定の際の操作及び動作については、実施例1で図4の設定フローチャートを用いて説明した設定の際の操作及び動作において、ベース11、載せ台12、電力供給部13、電流供給部14、電圧検出部15、荷重検出部16、記憶部17、対応関係記憶部17a、表示部18、音声部19、演算・制御部20、測定開始制御部20a、対応関係設定制御部20b、測定結果出力制御部20c、設定キー21、測定開始キー22、通電用電極23、測定用電極24とある箇所を、ベース311、載せ台312、電力供給部329、電流供給部314、電圧検出部315、荷重検出部316、記憶部317、対応関係記憶部317a、表示部318、音声部319、演算・制御部330、測定開始制御部320a、対応関係設定制御部330b、測定結果出力制御部330c、設定キー321、測定開始キー322、通電用電極323、測定用電極324と置き換えた内容であり、実施例1で説明した設定の際の操作及び動作と同様であるので説明を省略する。
【0106】
本実施例4における測定の際の操作及び動作については、実施例1おける説明と同様に、図5に示す測定フローチャートを主として用いながら説明する。
【0107】
まず、被測定者用として設定した測定開始キー322がオンされると電力供給部329において表示ボックス351bの各電気系統各部に電力を供給する。また、本体351aの電力供給部313では常に本体351aの各電気系統各部に電力を供給している。そして、その被測定者が通電用電極323a及び測定用電極324aを左足裏に、通電用電極323b及び測定用電極324bを右足裏になるようにして載せ台312に乗ると、荷重検出部316において、その際に生ずる電圧を検出し、演算・制御部320において、その被測定者の体重を求め、記憶部331において、この求めた体重を記憶する。また、演算・制御部320において、電流供給部314から発生した電流と電圧検出部315によりその際に検出した電圧とに基づいて生体インピーダンスを求め、記憶部331において、この求めた生体インピーダンスを記憶する。
【0108】
次いで、通信制御部320bの制御により通信部327から記憶部331に記憶した体重及び生体インピーダンスを表示ボックス351bの通信部328に送信する。
【0109】
次いで、表示ボックス351bの演算・制御部330において、通信部328で受信した体重及び生体インピーダンスと、先に記憶した割当番号と身体的特徴とを対応づけた関係からその被測定者用の測定開始キー322の割付番号に対応する身体的特徴とに基づいて、表示項目と音声項目とにおいて設定した体脂肪率、内臓脂肪レベル、筋肉量、体水分量、基礎代謝量、骨量、体内年齢について求める(ステップS11)。例えば、図10に示されるように表示項目として体脂肪率、体重、基礎代謝量、骨量が設定され、図12に示されるように音声項目として内臓脂肪レベル、体内年齢が設定されている場合には、体脂肪率、内臓脂肪レベル、基礎代謝量、骨量、体内年齢について求める。
【0110】
続いて、測定結果出力制御部330cにおいて、対応関係記憶部317aに先に記憶した割当番号と出力形式とを対応づけた関係からその被測定者用の測定開始キー322の割付番号に対応する出力形式を選択し、この選択した出力形式でもって、表示項目及び音声項目として先に求めた体脂肪率、体重、内臓脂肪レベル、筋肉量、体水分量、基礎代謝量、骨量、体内年齢のうちで該当するものについて表示部318及び音声部319に対して出力の制御する。そして、表示部318においては、この制御に基づいた表示をし、また、音声部319においては、この制御に基づいた発声し(ステップS12)、一連の測定を終了する。例えば、図8、10、12に示されるように表示項目及び音声項目が設定された場合には、表示部318においては、図13(e)に示されるような測定結果画面を表示し、音声部319においては、内臓脂肪レベルと体内年齢とを女性の声で中ぐらい(通常会話するぐらい)の日本語により発声する。
【0111】
本実施例のように構成した個人別出力形式カスタマイズ機能付き身体測定装置によると、これを利用する複数の被測定者に対して、各々の被測定者の好みの出力形式で、身体指標についての測定結果を知らせることができる。例えば、祖母、父、母、息子、娘の家族で本装置を利用する場合に、祖母は測定開始キーNo.3、父は測定開始キーNo.1、母は測定開始キーNo.2、息子は測定開始キーNo.4、娘は測定開始キーNo.5に、各々の好みの出力形式を測定前に事前に設定することによって、祖母は図13(c)、父は図13(a)、母は図13(b)、息子は図13(d)、娘は図13(e)といった別々の出力形式の測定結果画面の表示を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0112】
【図1】個人別出力形式カスタマイズ機能付き身体測定装置の構成を機能的に示す機能的ブロック図である。
【図2】個人別出力形式カスタマイズ機能付き身体測定装置の外観構成を示す外観図である。(実施例1)
【図3】個人別出力形式カスタマイズ機能付き身体測定装置を構成する要部について示す腰部ブロック図である。(実施例1)
【図4】個人別出力形式カスタマイズ機能付き身体測定装置の設定時における操作及び動作の手順を示す設定フローチャートである。(実施例1、2、3、4)
【図5】個人別出力形式カスタマイズ機能付き身体測定装置の測定時における操作及び動作の手順を示す測定フローチャートである。(実施例1、2、3、4)
【図6】個人別出力形式カスタマイズ機能付き身体測定装置の測定開始キーの設定時における画面を示す測定開始キー設定画面図である。(実施例1、2、3、4)
【図7】個人別出力形式カスタマイズ機能付き身体測定装置の身体的特徴の設定時における画面を示す身体的特徴設定画面図である。(実施例1、2、3、4)
【図8】個人別出力形式カスタマイズ機能付き身体測定装置の出力形式の設定時における画面を示す出力形式設定画面図である。(実施例1、2、3、4)
【図9】個人別出力形式カスタマイズ機能付き身体測定装置の装飾の設定時における画面を示す装飾種類設定画面図である。(実施例1、2、3、4)
【図10】個人別出力形式カスタマイズ機能付き身体測定装置の表示項目の設定時における画面を示す表示項目設定画面である。(実施例1、2、3、4)
【図11】個人別出力形式カスタマイズ機能付き身体測定装置のグラフの設定時における画面を示すグラフ設定画面である。(実施例1、2、3、4)
【図12】個人別出力形式カスタマイズ機能付き身体測定装置の音声項目の設定時における画面を示す音声項目設定画面である。(実施例1、2、3、4)
【図13】個人別出力形式カスタマイズ機能付き身体測定装置の測定結果時における画面を示す測定結果画面である。(実施例1、2、3、4)
【図14】個人別出力形式カスタマイズ機能付き身体測定装置の外観構成を示す外観図である。(実施例2)
【図15】個人別出力形式カスタマイズ機能付き身体測定装置の外観構成を示す外観図である。(実施例2)
【図16】個人別出力形式カスタマイズ機能付き身体測定装置を構成する要部について示す腰部ブロック図である。(実施例2)
【図17】個人別出力形式カスタマイズ機能付き身体測定装置の外観構成を示す外観図である。(実施例3)
【図18】個人別出力形式カスタマイズ機能付き身体測定装置を構成する要部について示す腰部ブロック図である。(実施例3)
【図19】個人別出力形式カスタマイズ機能付き身体測定装置の外観構成を示す外観図である。(実施例4)
【図20】個人別出力形式カスタマイズ機能付き身体測定装置を構成する要部について示す腰部ブロック図である。(実施例4)
【符号の説明】
【0113】
1 個人別測定開始手段
2 身体測定手段
3 個人別出力形式カスタマイズ手段
4 個人別測定結果出力手段
11、111、211、311 ベース
12、112、212、312 載せ台
13、113、213、229、313、329 電力供給部
14、114、214、314 電流供給部
15、115、215、315 電圧検出部
16、116、216、316 荷重検出部
17、117、217、231、317、331 記憶部
17a、117a、217a、317a 対応関係記憶部
18、118、218、318 表示部
19、219、319 音声部
20、120、220、230、320、330 演算・制御部
20a、120a、220a、330a 測定開始制御部
20b、120b、230b、330b 対応関係設定制御部
20c、120c、230c、330c 測定結果出力制御部
220b、230a、320b、330d 通信制御部
21、121、221、321 設定キー
21a、121a、221a、321a 選択キー
21b、121b、221b、321b 確定キー
22(22a、22b、22c、22d、22e)、122(122a、122b、122c、122d、122e)、222(222a、222b、222c、222d、222e)、322(322a、322b、322c、322d、322e) 測定開始キー
23(23a、23b)、123(123a、123b)、223(223a、223b)、323(323a、323b) 通電用電極
24(24a、24b)、124(124a、124b)、224(224a、224b)、324(324a、324b) 測定用電極
25、125、225、325 測定結果出力部
126 外部転送部
227、228 通信部
251a、351a 本体
251b、351b 表示ボックス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
個人別に身体指標の測定を開始する個人別測定開始手段と、
前記個人別測定開始手段による開始に基づいて個人別に身体指標の測定をする身体測定手段と、
前記身体測定手段による測定で得られる個人別の身体指標の測定結果について、出力形式を個人別にカスタマイズする個人別出力形式カスタマイズ手段と、
前記個人別出力形式カスタマイズ手段により個人別にカスタマイズされた出力形式によって、前記身体測定手段による測定で得られた個人別の身体指標の測定結果を出力する個人別測定結果出力手段と、
を備える個人別出力形式カスタマイズ機能付き身体測定装置。
【請求項2】
前記個人別測定開始手段は、複数から成り個別に作動する測定開始キーと、前記測定開始キーの各々の作動に基づいて個人各々の身体指標の測定を開始する測定開始制御部とから成り、
前記個人別出力形式カスタマイズ手段は、個人各々が利用する測定開始キーと個人各々の好みの出力形式とについて設定する設定キーと、前記設定キーにより設定した個人各々が利用する測定開始キーと個人各々の好みの出力形式とを対応付けた関係に設定する対応関係設定制御部と、前記対応関係設定制御部により設定した個人各々が利用する測定開始キーと個人各々の好みの出力形式とを対応付けた関係について記憶する対応関係記憶部とから成り、
前記個人別測定結果出力手段は、前記対応関係記憶部に記憶した個人各々が利用する測定開始キーと個人各々の好みの出力形式とを対応付けた関係から、前記測定開始制御部により身体指標の測定を開始する基因となった測定開始キーに対応する出力形式を選択し、前記選択した出力形式でもって身体指標の測定結果の出力の制御する測定結果出力制御部と、前記測定結果出力制御部による制御に基づいて身体指標の測定結果の出力する測定結果出力部とから成る、
ことを特徴とする請求項1記載の個人別出力形式カスタマイズ機能付き身体測定装置。
【請求項3】
前記出力形式には、表示項目または/および発声項目を含み、
前記身体測定手段は、前記設定キーによって設定した表示項目または/および音声項目に係る身体指標だけについて測定を行う、
ことを特徴とする請求項2記載の個人別出力形式カスタマイズ機能付き身体測定装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2008−104849(P2008−104849A)
【公開日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−144548(P2007−144548)
【出願日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【出願人】(000133179)株式会社タニタ (303)
【Fターム(参考)】