健康管理支援装置
【課題】自動的に決定した表示順序で順次検査結果データ等を表示して行く健康管理支援装置及び健康管理支援システムを提供する。
【解決手段】検査装置001又は操作者から健診受診者の識別情報及び該健診受診者の健康診断の検査結果の入力を受けて、識別情報及び検査結果を記憶する健診データベース101と、健診データベース101内の検査結果の異常の有無を判定し、異常がある検査結果の項目に異常判定情報を付する異常判定部103と、異常判定情報が付された健診データベース内の検査結果を参照し、健診受診者毎の検査結果の項目毎の表示順序を決定する表示順序判断部102と、表示順序に従って健診受信者毎の健診データベース101内の検査結果を表示部108に順次表示していく表示制御部108とを備える。
【解決手段】検査装置001又は操作者から健診受診者の識別情報及び該健診受診者の健康診断の検査結果の入力を受けて、識別情報及び検査結果を記憶する健診データベース101と、健診データベース101内の検査結果の異常の有無を判定し、異常がある検査結果の項目に異常判定情報を付する異常判定部103と、異常判定情報が付された健診データベース内の検査結果を参照し、健診受診者毎の検査結果の項目毎の表示順序を決定する表示順序判断部102と、表示順序に従って健診受信者毎の健診データベース101内の検査結果を表示部108に順次表示していく表示制御部108とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、健康診断や成人病診断などにおいて、診断の対象者に対し検査結果についての説明を行うための検査結果のデータを表示する健康管理支援装置に関する。
【背景技術】
【0002】
企業や公共機関などにおいては、その企業や公共機関などに在籍する従業者や職員の健康を維持管理するため、毎年定期的にその従業者や職員に対する健康診断や成人病診断など(以下では、まとめて「健康診断」という。)が行われている。
【0003】
そして、従来このような健康診断では、より適切な健康管理の支援を行うため、健康診断を行う各機関で電子化情報として作成された健康診断結果データの記憶フォーマットが異なっている場合でも、健康管理支援者側において、全健康診断対象者の健康診断結果データを記憶するデータベースを容易に作成することができる技術(例えば、特許文献1参照。)や、健康診断の統合的な判定を迅速に行うための技術(例えば、特許文献2参照。)が提案されている。
【0004】
【特許文献1】特開2004−265307号公報
【特許文献2】特開2007−47979号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、企業や公共機関による健康診断では、健康診断を1度に受診する受診者の数が多く、それに対し健康診断の時間はある程度決められているため、健康診断の結果を受診者に説明するための時間は予め限られていることが多い。この点、前述の特許文献1及び特許文献2の技術では健康診断結果データは表形式で静的に表示されるものであり、説明者が必要と思われる健康診断結果データをその場で判断し、説明に合わせてその健康診断結果データを次々と手動で切り替えて表示させていく必要があるため、説明に時間が掛かってしまい、健康診断結果データを使用して決められた時間内で効率よく健康診断結果を説明することは困難であった。
【0006】
また、健康診断においては、健康診断後の説明や指導を行う場合に、行った検査の種類によって説明の流れが決まっている。例えば、一般的な健康診断を行った場合の説明の流れは、1.問診内容の確認、2.検査結果の説明、3.異常があればその意味の説明、4.病気の疑いがあれば、詳細検査の指示や病院紹介の説明、5.生活などの指導、といった説明の流れが決まっている。そのため、どのような検査が行われるか確定した場合、説明の流れを決定することは容易である。
【0007】
この発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、医師等に決められた時間内で効率的に健康診断結果データの説明を行わせるため、自動的に決定した表示順序で順次検査結果データ等を表示して行く健康管理支援装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の健康管理支援装置は、検査装置又は操作者から健診受診者の識別情報及び該健診受診者の健康診断の検査結果の入力を受けて、該識別情報及び該検査結果を記憶する健診データベースと、前記健診データベース内の前記検査結果の異常の有無を判定し、異常がある検査結果の項目に異常判定情報を付する異常判定手段と、前記異常判定情報が付された健診データベース内の前記検査結果を参照し、前記健診受診者毎の前記検査結果の項目毎の表示順序を決定する表示順序判断手段と、前記表示順序に従って前記健診受診者毎の前記健診データベース内の検査結果を表示部に順次表示していく表示制御手段と、を備えることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0009】
請求項1に記載の健康管理支援装置によると、健康診断の検査結果を自動的に順次表示していくことが可能となる。これにより、医師等の操作者は次に表示させる画像を選ぶ必要がなくなり、迅速で効果的な健康診断結果の説明を行うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
〔第1の実施形態〕
以下、この発明の第1の実施形態に係る健康管理支援装置について説明する。図1は本発明に係る健康管理支援装置における機能を表すブロック図である。本実施形態に係る健康管理支援装置は図1に示す健康管理支援装置100にあたる。健康管理支援装置100はネットワークなどを介して、X線診断装置や超音波診断装置などの健康診断で使用される医用機器である検査装置001と接続されている。
【0011】
健診データベース101は、ハードディスクなどの大容量記憶装置で構成されている。健診データベース101は、医師等の操作者により入力部107から入力された検査結果及び健康診断を受けた検診受診者の識別情報をデータベースに記憶する。ここで、識別情報とは患者名、患者ID、性別、年齢、及び面談日などである。さらに、健診データベース101は、検査装置001から送られてくる画像データなどを識別情報とともにデータベースに記憶する。また、健診データベース101には、以前にも健診受診者が健康診断を受けている場合には、該健診受診者の過去の健康診断の診断結果をデータベースに記憶している。
【0012】
また、健診データベース101は、異常判定部103から入力された後述する異常判定情報をデータベース内の異常と判定された検査項目に対応させて記憶する。
【0013】
異常判定部103は、健康診断における各項目に対応する、年齢及び性別などに基づく基準とする値(以下では「基準値」という。)、及び該基準値を基に異常値と判断するための閾値(以下では、「検査値判定閾値」という。)を予め記憶している。ここで、基準値とは、健康診断の項目毎に統計的に値を集計し平均値などにより算出される値であり、入力された検査結果の値との差を検査値判定閾値と比較して異常と判断できる値のことを指す。例えば、図2に示すように、血圧の場合、収縮期血圧は140mmHgが基準値、拡張期血圧の場合は90mmHgが基準値となることが統計的に求められている。ここで、図2は成人における血圧の分類を説明するための図である。この場合、基準値がそのまま閾値となるため、検査値判定閾値は0となる。すなわち、入力された血圧が基準値を超えていた場合、異常判定部103は高血圧であり異常と判断する。
【0014】
異常判定部103は、健診データベース101を参照し健診受診者の識別情報を基に、健診受診者毎の各検査項目における異常の有無を判断する。具体的には、まず、異常判定部103は、健診受診者の識別情報を参照し年齢及び性別を取得する。次に、異常判定部103は、取得した年齢及び性別に対応する各項目の検査結果を抽出する。そして、異常判定部103は、基準値と検査結果との差を求め、その差が検査値判定閾値を超える場合には該検査項目の検査結果を異常と判断する。異常判定部103は、異常と判定した検査結果に対し、該検査結果に異常があるという情報を健診データベースに登録する。
【0015】
また、異常判定部103は、各項目の基準値に対する求めた差の割合などを算出することで規格化する。そして、異常がある検査項目に対応する基準値との差の規格化した値を健診データベース101に記憶させる。この規格化した値が大きければ大きいほど異常の度合いが大きいといえる。例えば、血圧の場合、図2に示すように縮小期血圧ならば140mmHgから離れれば離れるほど、拡張期血圧ならば90mmHgから離れれば離れるほどその差を規格化した値は大きくなる。そして、図2に示すように差が大きくなればなるほど高血圧の症状は重くなっていく。この異常判定部103が本発明における「異常判定手段」にあたる。
【0016】
また、規格化は予め基準値との差を複数段階に分けるための閾値を検査項目毎に記憶しておき、その分けた段階により異常の度合いを分類する方法でもよい。例えば、予め検査項目毎に閾値を記憶しておき、「LL」「L」「Normal」「H」「HH」といった5段階に分類できるように設定しておく。そして、「HH」や「LL」と判定された検査項目の画面を表示し、次に「H」や「L」の検査項目の画面を表示し、最後に「Nomal」の検査項目の画面を表示するという方法でもよい。例えば、縮小期血圧は185mmHgで「重症血圧症」で異常が大きいと判定をされその段階が「HH」であり、BMI指数は25のような肥満の境界付近にいるという異常が小さいと判定をされその段階が「H」の場合には、「血圧」「BMI指数」「胸囲」の順に検査項目の表示順序を決定する。
【0017】
さらに、異常判定の具体的な例を説明する。BMI指数は、体重(kg)/(身長(m)×身長(m))で求められる。BMI指数は、統計的に22が標準値である。この標準値が基準値となる。そして、異常判定部103は、例えば図3のような検査値判定閾値を使って、異常判定結果として異常に低い値を有することを表わす「L」、又は「H」を求めることができる。ここで、図3はBMI指数の判定を説明するための図である。身長と体重からBMI指数を計算し、その結果を図3にあるBMI指数の検査値判定閾値データと比較する。例えば、BMI指数が35の場合「高度肥満」であり、異常判定部103はBMI指数を「H」と判定する。標準体重は、標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22で求めることができる。この式で、22は、BMI指数の標準値である。一般に、この体型が統計的に見て一番病気にかかりにくい体型といわれており、標準から離れるほど有病率が高くなるといわれている。この標準値が基準値である。そこで、異常判定部103は、標準から離れていくほど異常が大きいと判定する。したがって、標準から離れるほど、異常判定部103は、「H」から「HH」に、「L」から「LL」へと判定する。次に、メタボリックは、「メタボリックシンドローム診断基準検討委員会」が発表した「メタボリックシンドロームの暫定的な診断基準」では、腹部CT撮影などにより内蔵脂肪面積を精密に測定し、臍レベル腹部断面での内臓脂肪面積100cm2以上で、かつ図4に示す3項目のうち2項目以上が該当する場合に、メタボリックシンドロームと診断される。ここで、図4メタボリックシンドロームの診断基準の図である。ただし、内蔵死亡面積を直接測定することは健康診断や日常臨床の場では難しいため、腹囲の測定により代用し、異常判定部103は、男性85cm以上、女性90cm以上を内臓脂肪型肥満と診断する。この値が基準値である。また、血圧は図2に示すように、統計的に収縮期血圧が140mmhg以上か拡張期血圧が90mmhg以上を「高血圧」と判断する。そこで、異常判定部103は、収縮期血圧が120mmhg以下または拡張期血圧が80mmhg未満を「High(H)」と判定する。
【0018】
表示順序判断部102は、予め健康診断の検査項目の順番を記憶している。表示順序判断部102は、操作者によってインターフェース106を構成する入力部107からの表示順序の選択を受ける。本実施形態では操作者は表示順序として予め設定されている表示順序(検査項目の順番)か、異常の度合いが大きい順の表示順序かを選択する。表示順序判断部102は、健診データベースを参照し選択された表示順序に基づいて健診データベース101に記憶されている健診受診者が受診した検査の検査結果の表示順序を決定する。具体的には、予め設定されている表示順序の場合は、表示順序判断部102はデータベースに記載されている検査項目の情報を参照し、記憶している表示順序に従って表示順序を決定していく。また、異常の度合いが大きい順で表示を行う場合は、表示順序判断部102は、健診データベース101に記憶されている異常がある検査項目に対応する基準値との差を規格化した値を参照する。そして、表示順序判断部102は規格化された値が大きいものから順に表示順序を決定していく。例えば、図5に示される例ではBMI指数、胸囲、血圧の3つの検査項目が異常と判定されているので、それらの検査結果のうち規格化された値が大きいものから表示されることになる。ここで、図5は説明モードでの画面表示の図である。表示順序判断部102は、規格化された値が同じ検査項目同士、又は異常がない検査項目同士は、自らが記憶している予め設定されている表示順序を参照し、その表示順序の早い順から表示順序を決定していく。さらに、表示順序判断部102は、決定した表示順序を表示制御部104へ出力する。この表示順序判断部102が、本発明における「表示順序判断手段」にあたる。
【0019】
表示制御部104は、図5に示されるような健診結果の一覧を画面を固定した状態で表示させる通常モードと、図7から図11に示されるような検査結果の項目毎に順次表示させていく説明モードを有している。表示制御部104は、表示モード切替部105によって上記2つのモードが切り替えられる。ここで、図5は通常モードの画面表示を説明するための図であり、図7から図11は説明モードでの画面表示を説明するための図である。
【0020】
通常モードの場合、表示制御部104は、健診データベースから該当する健診受診者の識別情報、健康診断の結果、過去の健康診断の結果、及び異常判定情報を抽出する。そして、表示制御部104は、図5に示す予め決められたフォーマットに基づいて、識別情報、今回の健康診断の結果、過去の健康診断の結果、及び異常判定情報を表示部108に表示させる。具体的には、表示制御部104は、項目名301の列に検査項目の名前を記載し、検査結果302に検査項目に対応する今回の検査結果を記載し、検査結果303及び検査結果304に検査項目に対応する過去の検査結果を記載し、今回及び過去の検査結果を一覧で静的に表示する。そして、異常が発生していることを通知するため、表示制御部104は、異常が発生している検査結果の脇に異常を表わす符号305を付する。
【0021】
以下で、図5を参照して通常モードでの健康診断の検査結果の表示について詳細に説明する。図5の例ではBMI指数、胸囲、及び血圧の検査項目が異常と判定されている。図5において、面談日、受診番号、個人番号、氏名、性別、年齢、所属団体、健診コース、健診場所などの基本情報が上部に表示され、前々回、前回、今回の健診結果が表示される。このとき、検査項目毎に設定された検査値判定閾値データを参照して異常の有無を判定した異常判定データが同時に表示される。図5では、「身体計測」の測定結果として、身長、体重、標準体重、BMI指数が表示されている。「メタボリック」の測定結果としては、胸囲が表示されている。「血圧」の測定結果として、1回目の最高血圧、2回目の最高血圧、最低血圧が表示されている。さらに、図5では、BMI指数、血圧に異常に高い値を有することを表わす「H」マークが表示されている。ここで、BMI指数は、体重(kg)/(身長(m)×身長(m))で求められる。図5では、体重が88kgで、身長が158.5cmであるので、BMI指数は35となる。例えば図4にあるBMI指数の判定閾値データと比較すると、BMI指数が35なので、「高度肥満」の判定となり、その結果としてBMI指数のところに「H」マークが表示される。また、図5の例では、体重が88kgで、身長が158.5cmであるので、標準体重は55.3kgになる。さらに、図5では受診者が男性で、胸囲が「104cm」であるため、前述の異常判定の閾値である「男性85cm以上」に該当しているため、「H」マークが表示されている。最後の、図5の例では、収縮期血圧186mmHgで拡張期血圧95mmhgなので、高血圧と判定され「H」マークが表示されている。また、図5では血圧は収縮期血圧が186mmHgで拡張期血圧が95mmHgであるので、前述の図2を使用すると高血圧と判断され「H」マークが表示されている。
【0022】
表示制御部104は、操作者により特定の情報が選択され入力部107より選択された情報が入力された場合、その情報の詳細を表示する。例えば、操作者が図5における受診番号306を選択すると、表示制御部104は図6に示すような画面400を画面に重ねて表示させる。ここで、図6は説明モードでの詳細データを表示する画面表示の図である。
【0023】
説明モードの場合、表示制御部104は、表示順序判断部102から入力された表示順序に基づき、健診データベース101から該当する検査項目の検査結果のデータを取得し、表示順序に沿って表示部108に該検査結果のデータを順次表示させていく。ここで、検査結果のデータの表示を切換えるタイミングとしてどのようなタイミングを使用するかは、予め操作者によって入力部107から入力され指定される。本実施形態では切換えのタイミングとしては、一定の時間が経過した後に切換えを行うか、入力部107からの入力される切換えの指示に基づいて切換えるかの2つがある。一定の時間の経過を切換えるタイミグとして指定されている場合には、表示制御部104は自己が有するタイマーを参照し、前の検査結果のデータが表示してから所定の時間が経過すると次の検査結果のデータを表示する。また、入力部107からの切換えの指示が切換えるタイミングとして指定されている場合には、表示制御部104は前の検査結果のデータを表示したのち、その状態で待機し、入力部107からの切換えの指示を受けると次の検査結果のデータを表示部108に表示させる。以下では、3分の経過を切り替えるタイミングとする場合で説明する。このように、切り替えのタイミングを入力部107からの指示又は所定時間の経過のいずれかに選択できることで、各医師に適した説明方法をとることができ、より効果的な説明を行うことが可能となる。
【0024】
以下では、図5の場合、BMI指数、胸囲、血圧の3つの検査項目が異常と判定されているので、表示順序としてBMI指数、胸囲、血圧の順序で表示させる順番が表示順序判断部102によって決められた場合で説明する。まず、説明モードが選択されると、表示制御部104は、図7に示すBMI指数の検査結果を示す画面500を表示させる。ここで、図7は説明モードでのBMI指数を説明するための画面表示の図である。図7に示すように、それぞれの検査項目について過去及び今回の検査結果を数値で表示するととともに、その値の変化をグラフ表示している。該グラフは今回及び過去の検査結果の値を表示しそれを線で結んだものである。また、検査結果については、異常を示す値を表示色とマーク(矩形)で強調表示している。検査項目の概要を表示するための「検査項目詳細説明」ボタン501と、その検査項目が異常を示している場合に発症する可能性が高い疾病を説明するための「発症リスク」ボタン503が用意されている。
【0025】
次に、画面500を表示してから3分間が経過すると、表示制御部104は、図9に示す胸囲を表わす画面700を表示させる。ここで、図9は説明モードでの胸囲を説明するための画面表示の図である。さらに、画面700を表示してから3分間経過すると、表示制御部104は、図10に示す血圧を示す画面800を表示させる。ここで、図10は説明モードでの血圧を説明するための画面表示の図である。さらに、画面800を表示してから3分間経過すると、表示制御部104は、図11に示すような身体計測で得られて検査結果の情報をまとめた画面900を表示させる。図11は説明モードでの身体計測のまとめを説明するための画面表示の図である。ここで、本実施形態では健康診断の説明をより分かり易くするため、検査項目の大項目毎に最後にまとめの画面800を表示させているが、これは表示しなくてもよい。また、各検査項目の検査結果の画面が表示されているときに、操作者によって入力部107から表示画面内の項目に対する詳細説明などの要求が入力された場合、表示制御部104は自己が予め記憶している項目に対応する情報を画面に表示させる。例えば、図7に示す画面500を表示させている状態で、操作者が検査項目説明ボタン501を入力部107を用いて選択した場合、表示制御部104は、自己が記憶しているBMIに対する説明のデータを呼び出し、図8に示すような説明画面600を表示部108に表示させる。これにより、自動的に順次検査結果の画面を表示させていく場合でも、操作者が必要とする情報を画面に表示させることが可能となる。ここで、図8は説明モードでの詳細な説明を表示する画面表示の図である。
【0026】
表示モード切替部105は、操作者による入力部107からの表示モード切替の指示を受けて、表示制御部の表示モードを、通常モード又は説明モードの一方から他方に切り替える。ここで、通常モードとは検査結果の一覧を固定して表示するモードであり、説明モードとは検査結果の項目毎に説明にあわせて順次表示していくモードである。この操作者による入力は、例えば、入力部107を用いて図5における切替ボタン307を選択することで、通常モードから説明モードに切り替わる。また、操作者が入力部107を用いて図7における画面500内の中断ボタン502を選択すると説明モードから通常モードに切り替わる。このように、通常モードと説明モードの切り替えが行えることで、検査結果の一覧の表示で全体的な状態を把握し、かつ各検査項目について詳細な説明を行え、患者の自らの健康状態の把握をより効果的に行うことが可能となる。
【0027】
次に、図12を参照して本実施形態に係る健康管理支援装置における検査結果及び異常情報のデータベースへの保存の流れを説明する。ここで、図12は本実施形態に係る健康管理装置における検査結果及び異常情報のデータベースへの保存のフローチャートの図である。
【0028】
ステップS001:操作者により入力部107から1人の健診受診者が受診した健康診断の検査結果の入力が行われる。また、検査装置001から同様に検査結果の入力が行われる。
【0029】
ステップS002:健診データベース101は、入力された検査結果をデータベースに記憶する。
【0030】
ステップS003:異常判定部103は、検査結果と基準値との差が検査値判定閾値を超えたか否かを判断する。超えている場合はステップS004に進み、超えていない場合はステップS005に進む。
【0031】
ステップS004:異常判定部103は、異常判定の対象としている検査項目の検査結果に対応付けて、その検査項目が異常であるか否か、及び、規格化された基準値からの差を健診データベース101に記載する。
【0032】
ステップS005:異常判定部103は入力された1人の健診受診者が受診した健康診断の検査結果全ての異常の判定が終わったか否かを判断する。終わっている場合には、検査結果及び異常情報の登録を終了する。終わっていない場合にはステップS003に進む。
【0033】
次に、図13を参照して本実施形態に係る健康管理支援装置における説明モードでの検査結果データの表示の流れを説明する。ここで、図13は本実施形態に係る健康管理支援装置における説明モードでの検査結果データの表示のフローチャートの図である。
【0034】
ステップS101:操作者がユーザインタフェース106を用いて、表示順序を異常の度合い順に表示させるか、予め設定されている検査順(以下では、「設定順」という。)に表示するかを選択する。さらに、操作者はユーザインタフェース106を用いて、切替のタイミングに所定時間の経過を用いるか、切替の指示の入力を用いるかを選択する。
【0035】
ステップS102:表示順序判断部102は、入力部107からの表示順序の選択を受けて、表示順序を決定する。表示順序が設定順であればステップS103に進み、表示順序が異常の度合い順であればステップS104に進む。
【0036】
ステップS103:表示順序判断部102は、健診データベース101を参照し、予め設定されている検査順を基に、表示順を決定する。表示制御部104は、表示する画像の番号nを1に設定する。
【0037】
ステップS104:表示順序判断部102は、健診データベース101を参照し、各検査項目の検査結果における異常の度合いを基に、異常の度合いの大きい順、及び異常の度合いが同じ場合又は異常がない検査結果については予め設定されている検査順をもとに、表示順を決定する。表示制御部104は、表示する画像の番号nを1に設定する。
【0038】
ステップS105:表示制御部104は、表示順序判断部102から指示された表示順序を基に、健診データベース101を参照し、予め記憶しているフォーマットに基づいて検査結果表示のn番目の画面を生成する。
【0039】
ステップS106:表示制御部104は、生成した検査結果表示のn番目の画面を表示部108に表示させる。
【0040】
ステップS107:表示制御部104は、表示する画像の番号nをインクリメントする。
【0041】
ステップS108:表示制御部104は、入力された選択に基づき切替に時間経過を使用するか、入力による指示を使用するかを判断する。時間経過を使用する場合にはステップS109に進み、入力による指示を使用する場合にはステップS110に進む。
【0042】
ステップS109:表示制御部104は、自己が有するタイマーにより所定時間が経過するとステップS111に進む。
【0043】
ステップS110:表示制御部104は、入力部107から画面切替の指示が入力されるとステップS111に進む。
【0044】
ステップS111:表示制御部104は、表示順序に決められた画像を全て表示し終えたか否かを判断する。表示し終えた場合には説明モードを終了する。全ての画像の表示が終わっていない場合にはステップS105に進む。
【0045】
以上では、表示の順序として異常の度合いに応じた順序、及び予め設定してある検査した順番の2つの表示順序を選択できるように構成したが、これはどちらか一方でもよい。また、切り替えに使用するタイミングも時間経過及び切り替えの指示の2つのタイミングを選択できるように構成したが、これはどちらか一方でも良い。
【0046】
また、本実施形態では説明モードにおいて通常モードで使用する画面とは別な画面を用いて検査結果を順次表示させているが、これは他の方法でもよく、例えば、図14に示すように通常モードの画面と同一の画面上で、説明をする検査項目をズームアップ表示するようにしてもよい。図14は説明モードにおける検査結果の表示方法の他の例の図である。図14ではBMI指数の行が拡大され、それに伴って表示スペースが無くなったBMI指数の後にある胸囲や血圧などの情報が隠れて表示されている。次に、画面の切り替えのタイミングが来ると、BMI指数の行は通常のサイズに戻され、胸囲の行が拡大表示される。さらに、次の画面の切り替えのタイミングが来ると、胸囲の行は通常のサイズに戻され、血圧の行が拡大表示される。以上の制御は、入力部107からの指示又は所定時間の経過のタイミングで表示制御部104が行う。
【0047】
また、本実施形態では検査結果の説明の画面を表示部108の画面上の1部に表示しているが、受診者の興味を引き付けるために、常に表示部108の画面全体の大きさで表示してもよい。これにより、受診者は余計な情報に惑わされずに、説明に集中することが可能となる。
【0048】
また、本実施形態では順次検査項目の画面が表示されていく流れで説明したが、これは他の動作を途中で含んでもよい。例えば、ある画面が表示されている場合に、操作者が一つ前に戻る指示を入力した場合には、その指示を受けて現在表示している画面のひとつ前の画面を表示し、そこから順次検査項目の画面の表示を再度おこなうような構成でもよい。
【0049】
以上で説明したように、本実施形態に係る健康管理支援装置は自動的に検査項目毎の検査結果を順次表示することができる。これにより、医師等の操作者が表示する画像を選ぶ必要がなくなり。迅速で効果的な健康診断の検査結果の説明に寄与することが可能となる。また、説明の順番に従って、医師と患者の両者の関心がある検査項目を表示する画面を共有しながら、受診者の関心や理解度に応じた面談を行うことが可能となる。
【0050】
〔第2の実施形態〕
以下、この発明の第2の実施形態に係る健康管理支援装置について説明する。本実施形態に係る健康管理支援装置の構成は第1の実施形態に係る健康管理支援装置と同様であり、図1に示すブロック図で表される。本実施形態に係る健康管理支援装置は、第1の実施形態とは異なり、前回の検査結果との差をとってその差が大きい順に表示していく表示順にする構成である。そこで、以下では前回の検査結果との差の算出及びその差を用いた表示順序の決定について主に説明する。
【0051】
入力部107及び検査装置001からの検査結果の健診データベース101への入力は第1の実施形態と同様である。また、表示モード切替部105による表示モードの切り替えも第1の実施形態と同様である。
【0052】
異常判定部103は、健診データベース101を参照し、入力された健診受診者の今回の健康診断の検査結果と、該健診受診者の前回の健康診断の検査結果を抽出する。さらに、異常判定部103は検査項目毎に検査結果の差を求める。そして、異常判定部103は求めた差を前回の検査結果で割るなどして規格化した値を求める。異常判定部103は前回の検査結果との差を規格化した値を対応する検査結果に対応付けて健診データベース101に記憶させる。
【0053】
また、規格化は予め前回検査結果との差を複数段階に分けるための閾値を検査項目毎に記憶しておき、その分けた段階により異常の度合いを分類する方法でもよい。例えば、予め検査項目毎に閾値を記憶しておき、「LL」「L」「Normal」「H」「HH」といった5段階に分類できるように設定しておく。そして、「HH」や「LL」に該当する検査項目の画面を表示し、次に「H」や「L」の検査項目の画面を表示し、最後に「Nomal」の検査項目の画面を表示するというものである。この分類による異常の度合いの保存について、図15を参照して説明する。ここで、図15は本実施形態に係る健康管理装置における異常の度合いの分類及び保存のフローチャートの図である。以下の説明では検査項目毎の閾値としてX1、X2、X3、及びX4が予め決められており、X1以上の場合HH、X1より小さくX2以上の場合はH、X2より小さくX3より大きい場合はNomal、X3より小さくX4以上の場合はL、X4より小さい場合はLLとする。
【0054】
ステップS201:入力部107及び検査装置001から健診受診者の健康診断の検査結果が入力される。
【0055】
ステップS202:健診データベース101は入力された検査結果をデータベースに記憶する。
【0056】
ステップS203:異常判定部103は、検査項目の一つの今回の健康診断と前回の健康診断における検査結果を健診データベース101から取り出し、前回の検査結果と今回の検査結果との差(P)を求める。
【0057】
ステップS204:異常判定部103は、差(P)がX1以上か(X1≦P)を判定する。X1以上の場合はステップS205に進み、X1より小さい場合はステップS206に進む。
【0058】
ステップS205:異常判定部103は、判定の対象となっている検査項目の検査結果に関連付けて異常の度合いとして「HH」を健診データベース101に記憶させる。
【0059】
ステップS206:異常判定部103は、差(P)がX2以上か(X2≦P)を判定する。X2以上の場合はステップS207に進み、X2より小さい場合はステップS208に進む。
【0060】
ステップS207:異常判定部103は、判定の対象となっている検査項目の検査結果に関連付けて異常の度合いとして「H」を健診データベース101に記憶させる。
【0061】
ステップS208:異常判定部103は、差(P)がX3以上か(X3≦P)を判定する。X3以上の場合はステップS209に進み、X3より小さい場合はステップS210に進む。
【0062】
ステップS209:異常判定部103は、判定の対象となっている検査項目の検査結果に関連付けて異常の度合いとして「Nomal」を健診データベース101に記憶させる。
【0063】
ステップS210:異常判定部103は、差(P)がX4以上か(X4≦P)を判定する。X4以上の場合はステップS211に進み、X4より小さい場合はステップS212に進む。
【0064】
ステップS211:異常判定部103は、判定の対象となっている検査項目に関連付けて異常の度合いとして「L」を健診データベース101に記憶させる。
【0065】
ステップS212:異常判定部103は、判定の対象となっている検査項目の検査結果に関連付けて異常の度合いとして「LL」を健診データベース101に記憶させる。
【0066】
ステップS212:異常判定部103、対象となっている健診受診者の今回の健康診断における検査結果に対し異常判断が検査項目の全てにおいて終了したか否かを判断する。終了している場合には異常の度合いの判断及び保存を終了し、まだ終了していない場合にはステップS203に進む。
【0067】
表示順序判断部102は、健診データベース101に記憶されている入力部107によって指示された健診受診者の今回の健康診断結果を参照する。表示順序判断部102は各項目の規格化された値(これは直接値を私用してもよいし、前述のように複数の段階に分けられた分類を使用してもよい。)を参照し、値が大きなものから順次表示していくよう表示順序を決定する。これは、前述のように複数の段階に分類した場合には、例えば、「HH」や「LL」に該当する検査項目の画面を表示し、次に「H」や「L」の検査項目の画面を表示し、最後に「Nomal」の検査項目の画面を表示してもよい。このとき、表示順序判断部102は、規格化された値が同一の場合には予め設定されている検査順序の順番で表示するように決定する。表示順序判断部102は決定した表示順序を表示制御部104へ出力する。
【0068】
表示制御部104は、入力された表示順序に基づいて健診データベース101から検査結果を取り出し、予め決められたフォーマットを用いて表示部108に表示させる。
【0069】
本実施形態では、前回の検査結果との差によってのみ表示順序を決定しているが、第1の実施形態と組み合わせて、操作者が表示順序を選択できるように構成してもよい。
【0070】
以上で説明したように、本実施形態に係る健康管理装置では前回との検査結果との差を基に異常を判定し、その異常の度合いの大きい順に検査結果を表示していくことができる。これにより、医師は大きい変化の発生を見落とすことなく、変化が大きく異常の発生の虞が大きい検査項目から説明することができ、効率的な健康診断の説明を行うことが可能となる。
【0071】
〔第3の実施形態〕
第3の実施形態に係る健康管理支援装置は、第1又は第2の実施形態に係る健康管理支援装置に、検査結果の説明で使用した各表示画面を取得し1つのファイルとして保存する図1の点線で示されるファイル作成部109を加えたものである。本実施形態にかかる健康管理支援装置ではファイル作成以外の構成は第1又は第2の実施形態と同様であるため、以下ではファイル作成に関する構成に付いて説明する。
【0072】
ファイル作成部109は、表示制御部104が作成した検査結果の説明画面をそのまま取得して、画面データをビットマップファイルなどに保存しておく。ファイル作成部109は、この画面取得及び保存の処理を説明画面が切り替わる毎におこなう。さらに、ファイル作成部109は、説明の終了にあわせて、保存しておいた画面データとともに患者ID等の識別情報及び作成日時などを合わせて1つのファイルを作成する。このファイル作成部109が作成したファイルはCDやDVDなどのメディアに取り込むことが可能である。このファイル作成部109が本発明における「ファイル作成手段」にあたる。
【0073】
具体的には、ファイル作成部109が、表示制御部104と同期しながら、検査結果の説明画面を切り替える指示を受けて、説明開始、画面切り替え、説明終了などのタイミング毎にファイル作成部109は説明画面の保存やファイルへのデータ保存を行う。表示制御部104から説明開始の通知を受信すると、ファイル作成部109は内部的なインデックス番号を1にリセットする。ファイル作成部109は、表示制御部104から説明画面及び識別情報を受信すると、識別情報と内部的に保持しているインデックス番号とともにファイル名を作成し、画面を取得した画像データをファイルに保存し、インデックス番号をインクリメントする。ファイル作成部109は、表示制御部104から説明終了の通知を受信すると、内部で保持しているインデックス番号と識別情報とともに、保存した画像ファイルを検索し、それらの画像ファイルを読み出して、指定されたフォーマットに変換して、識別情報とファイル作成日時情報を基にファイル名を作成する。さらに、ファイル作成部109は、作成したファイル名で変換した画像データを予め決められたデバイスのディレクトリ下に保存する。
【0074】
これにより、今回の健康診断での説明で使用した画面と同じものを受け渡し可能なメディアに取り込むことができ、説明内容を健診受診者に簡便に渡すことが可能となる。そして、健診受診者は説明された画面を見直すことができ、より健康診断を効果的に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明に係る健康管理支援装置における機能を表すブロック図
【図2】成人における血圧の分類を説明するための図
【図3】BMI指数の判定を説明するための図
【図4】メタボリックシンドロームの診断基準の図
【図5】説明モードでの画面表示の図
【図6】説明モードでの詳細データを表示する画面表示の図
【図7】説明モードでのBMI指数を説明するための画面表示の図
【図8】説明モードでの詳細な説明を表示する画面表示の図
【図9】説明モードでの胸囲を説明するための画面表示の図
【図10】説明モードでの血圧を説明するための画面表示の図
【図11】説明モードでの身体計測のまとめを説明するための画面表示の図
【図12】第1の実施形態に係る健康管理装置における検査結果及び異常情報のデータベースへの保存のフローチャートの図
【図13】第1の実施形態に係る健康管理支援装置における説明モードでの検査結果データの表示のフローチャートの図
【図14】説明モードにおける検査結果の表示方法の他の例の図
【図15】第2の実施形態に係る健康管理装置における異常の度合いの分類及び保存のフローチャートの図
【符号の説明】
【0076】
001 検査装置
100 健康管理支援装置
101 健診データベース
102 表示順序判断部
103 異常判定部
104 表示制御部
105 表示モード切替部
106 ユーザインタフェース
107 入力部
108 表示部
109 ファイル作成部
【技術分野】
【0001】
本発明は、健康診断や成人病診断などにおいて、診断の対象者に対し検査結果についての説明を行うための検査結果のデータを表示する健康管理支援装置に関する。
【背景技術】
【0002】
企業や公共機関などにおいては、その企業や公共機関などに在籍する従業者や職員の健康を維持管理するため、毎年定期的にその従業者や職員に対する健康診断や成人病診断など(以下では、まとめて「健康診断」という。)が行われている。
【0003】
そして、従来このような健康診断では、より適切な健康管理の支援を行うため、健康診断を行う各機関で電子化情報として作成された健康診断結果データの記憶フォーマットが異なっている場合でも、健康管理支援者側において、全健康診断対象者の健康診断結果データを記憶するデータベースを容易に作成することができる技術(例えば、特許文献1参照。)や、健康診断の統合的な判定を迅速に行うための技術(例えば、特許文献2参照。)が提案されている。
【0004】
【特許文献1】特開2004−265307号公報
【特許文献2】特開2007−47979号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、企業や公共機関による健康診断では、健康診断を1度に受診する受診者の数が多く、それに対し健康診断の時間はある程度決められているため、健康診断の結果を受診者に説明するための時間は予め限られていることが多い。この点、前述の特許文献1及び特許文献2の技術では健康診断結果データは表形式で静的に表示されるものであり、説明者が必要と思われる健康診断結果データをその場で判断し、説明に合わせてその健康診断結果データを次々と手動で切り替えて表示させていく必要があるため、説明に時間が掛かってしまい、健康診断結果データを使用して決められた時間内で効率よく健康診断結果を説明することは困難であった。
【0006】
また、健康診断においては、健康診断後の説明や指導を行う場合に、行った検査の種類によって説明の流れが決まっている。例えば、一般的な健康診断を行った場合の説明の流れは、1.問診内容の確認、2.検査結果の説明、3.異常があればその意味の説明、4.病気の疑いがあれば、詳細検査の指示や病院紹介の説明、5.生活などの指導、といった説明の流れが決まっている。そのため、どのような検査が行われるか確定した場合、説明の流れを決定することは容易である。
【0007】
この発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、医師等に決められた時間内で効率的に健康診断結果データの説明を行わせるため、自動的に決定した表示順序で順次検査結果データ等を表示して行く健康管理支援装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の健康管理支援装置は、検査装置又は操作者から健診受診者の識別情報及び該健診受診者の健康診断の検査結果の入力を受けて、該識別情報及び該検査結果を記憶する健診データベースと、前記健診データベース内の前記検査結果の異常の有無を判定し、異常がある検査結果の項目に異常判定情報を付する異常判定手段と、前記異常判定情報が付された健診データベース内の前記検査結果を参照し、前記健診受診者毎の前記検査結果の項目毎の表示順序を決定する表示順序判断手段と、前記表示順序に従って前記健診受診者毎の前記健診データベース内の検査結果を表示部に順次表示していく表示制御手段と、を備えることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0009】
請求項1に記載の健康管理支援装置によると、健康診断の検査結果を自動的に順次表示していくことが可能となる。これにより、医師等の操作者は次に表示させる画像を選ぶ必要がなくなり、迅速で効果的な健康診断結果の説明を行うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
〔第1の実施形態〕
以下、この発明の第1の実施形態に係る健康管理支援装置について説明する。図1は本発明に係る健康管理支援装置における機能を表すブロック図である。本実施形態に係る健康管理支援装置は図1に示す健康管理支援装置100にあたる。健康管理支援装置100はネットワークなどを介して、X線診断装置や超音波診断装置などの健康診断で使用される医用機器である検査装置001と接続されている。
【0011】
健診データベース101は、ハードディスクなどの大容量記憶装置で構成されている。健診データベース101は、医師等の操作者により入力部107から入力された検査結果及び健康診断を受けた検診受診者の識別情報をデータベースに記憶する。ここで、識別情報とは患者名、患者ID、性別、年齢、及び面談日などである。さらに、健診データベース101は、検査装置001から送られてくる画像データなどを識別情報とともにデータベースに記憶する。また、健診データベース101には、以前にも健診受診者が健康診断を受けている場合には、該健診受診者の過去の健康診断の診断結果をデータベースに記憶している。
【0012】
また、健診データベース101は、異常判定部103から入力された後述する異常判定情報をデータベース内の異常と判定された検査項目に対応させて記憶する。
【0013】
異常判定部103は、健康診断における各項目に対応する、年齢及び性別などに基づく基準とする値(以下では「基準値」という。)、及び該基準値を基に異常値と判断するための閾値(以下では、「検査値判定閾値」という。)を予め記憶している。ここで、基準値とは、健康診断の項目毎に統計的に値を集計し平均値などにより算出される値であり、入力された検査結果の値との差を検査値判定閾値と比較して異常と判断できる値のことを指す。例えば、図2に示すように、血圧の場合、収縮期血圧は140mmHgが基準値、拡張期血圧の場合は90mmHgが基準値となることが統計的に求められている。ここで、図2は成人における血圧の分類を説明するための図である。この場合、基準値がそのまま閾値となるため、検査値判定閾値は0となる。すなわち、入力された血圧が基準値を超えていた場合、異常判定部103は高血圧であり異常と判断する。
【0014】
異常判定部103は、健診データベース101を参照し健診受診者の識別情報を基に、健診受診者毎の各検査項目における異常の有無を判断する。具体的には、まず、異常判定部103は、健診受診者の識別情報を参照し年齢及び性別を取得する。次に、異常判定部103は、取得した年齢及び性別に対応する各項目の検査結果を抽出する。そして、異常判定部103は、基準値と検査結果との差を求め、その差が検査値判定閾値を超える場合には該検査項目の検査結果を異常と判断する。異常判定部103は、異常と判定した検査結果に対し、該検査結果に異常があるという情報を健診データベースに登録する。
【0015】
また、異常判定部103は、各項目の基準値に対する求めた差の割合などを算出することで規格化する。そして、異常がある検査項目に対応する基準値との差の規格化した値を健診データベース101に記憶させる。この規格化した値が大きければ大きいほど異常の度合いが大きいといえる。例えば、血圧の場合、図2に示すように縮小期血圧ならば140mmHgから離れれば離れるほど、拡張期血圧ならば90mmHgから離れれば離れるほどその差を規格化した値は大きくなる。そして、図2に示すように差が大きくなればなるほど高血圧の症状は重くなっていく。この異常判定部103が本発明における「異常判定手段」にあたる。
【0016】
また、規格化は予め基準値との差を複数段階に分けるための閾値を検査項目毎に記憶しておき、その分けた段階により異常の度合いを分類する方法でもよい。例えば、予め検査項目毎に閾値を記憶しておき、「LL」「L」「Normal」「H」「HH」といった5段階に分類できるように設定しておく。そして、「HH」や「LL」と判定された検査項目の画面を表示し、次に「H」や「L」の検査項目の画面を表示し、最後に「Nomal」の検査項目の画面を表示するという方法でもよい。例えば、縮小期血圧は185mmHgで「重症血圧症」で異常が大きいと判定をされその段階が「HH」であり、BMI指数は25のような肥満の境界付近にいるという異常が小さいと判定をされその段階が「H」の場合には、「血圧」「BMI指数」「胸囲」の順に検査項目の表示順序を決定する。
【0017】
さらに、異常判定の具体的な例を説明する。BMI指数は、体重(kg)/(身長(m)×身長(m))で求められる。BMI指数は、統計的に22が標準値である。この標準値が基準値となる。そして、異常判定部103は、例えば図3のような検査値判定閾値を使って、異常判定結果として異常に低い値を有することを表わす「L」、又は「H」を求めることができる。ここで、図3はBMI指数の判定を説明するための図である。身長と体重からBMI指数を計算し、その結果を図3にあるBMI指数の検査値判定閾値データと比較する。例えば、BMI指数が35の場合「高度肥満」であり、異常判定部103はBMI指数を「H」と判定する。標準体重は、標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22で求めることができる。この式で、22は、BMI指数の標準値である。一般に、この体型が統計的に見て一番病気にかかりにくい体型といわれており、標準から離れるほど有病率が高くなるといわれている。この標準値が基準値である。そこで、異常判定部103は、標準から離れていくほど異常が大きいと判定する。したがって、標準から離れるほど、異常判定部103は、「H」から「HH」に、「L」から「LL」へと判定する。次に、メタボリックは、「メタボリックシンドローム診断基準検討委員会」が発表した「メタボリックシンドロームの暫定的な診断基準」では、腹部CT撮影などにより内蔵脂肪面積を精密に測定し、臍レベル腹部断面での内臓脂肪面積100cm2以上で、かつ図4に示す3項目のうち2項目以上が該当する場合に、メタボリックシンドロームと診断される。ここで、図4メタボリックシンドロームの診断基準の図である。ただし、内蔵死亡面積を直接測定することは健康診断や日常臨床の場では難しいため、腹囲の測定により代用し、異常判定部103は、男性85cm以上、女性90cm以上を内臓脂肪型肥満と診断する。この値が基準値である。また、血圧は図2に示すように、統計的に収縮期血圧が140mmhg以上か拡張期血圧が90mmhg以上を「高血圧」と判断する。そこで、異常判定部103は、収縮期血圧が120mmhg以下または拡張期血圧が80mmhg未満を「High(H)」と判定する。
【0018】
表示順序判断部102は、予め健康診断の検査項目の順番を記憶している。表示順序判断部102は、操作者によってインターフェース106を構成する入力部107からの表示順序の選択を受ける。本実施形態では操作者は表示順序として予め設定されている表示順序(検査項目の順番)か、異常の度合いが大きい順の表示順序かを選択する。表示順序判断部102は、健診データベースを参照し選択された表示順序に基づいて健診データベース101に記憶されている健診受診者が受診した検査の検査結果の表示順序を決定する。具体的には、予め設定されている表示順序の場合は、表示順序判断部102はデータベースに記載されている検査項目の情報を参照し、記憶している表示順序に従って表示順序を決定していく。また、異常の度合いが大きい順で表示を行う場合は、表示順序判断部102は、健診データベース101に記憶されている異常がある検査項目に対応する基準値との差を規格化した値を参照する。そして、表示順序判断部102は規格化された値が大きいものから順に表示順序を決定していく。例えば、図5に示される例ではBMI指数、胸囲、血圧の3つの検査項目が異常と判定されているので、それらの検査結果のうち規格化された値が大きいものから表示されることになる。ここで、図5は説明モードでの画面表示の図である。表示順序判断部102は、規格化された値が同じ検査項目同士、又は異常がない検査項目同士は、自らが記憶している予め設定されている表示順序を参照し、その表示順序の早い順から表示順序を決定していく。さらに、表示順序判断部102は、決定した表示順序を表示制御部104へ出力する。この表示順序判断部102が、本発明における「表示順序判断手段」にあたる。
【0019】
表示制御部104は、図5に示されるような健診結果の一覧を画面を固定した状態で表示させる通常モードと、図7から図11に示されるような検査結果の項目毎に順次表示させていく説明モードを有している。表示制御部104は、表示モード切替部105によって上記2つのモードが切り替えられる。ここで、図5は通常モードの画面表示を説明するための図であり、図7から図11は説明モードでの画面表示を説明するための図である。
【0020】
通常モードの場合、表示制御部104は、健診データベースから該当する健診受診者の識別情報、健康診断の結果、過去の健康診断の結果、及び異常判定情報を抽出する。そして、表示制御部104は、図5に示す予め決められたフォーマットに基づいて、識別情報、今回の健康診断の結果、過去の健康診断の結果、及び異常判定情報を表示部108に表示させる。具体的には、表示制御部104は、項目名301の列に検査項目の名前を記載し、検査結果302に検査項目に対応する今回の検査結果を記載し、検査結果303及び検査結果304に検査項目に対応する過去の検査結果を記載し、今回及び過去の検査結果を一覧で静的に表示する。そして、異常が発生していることを通知するため、表示制御部104は、異常が発生している検査結果の脇に異常を表わす符号305を付する。
【0021】
以下で、図5を参照して通常モードでの健康診断の検査結果の表示について詳細に説明する。図5の例ではBMI指数、胸囲、及び血圧の検査項目が異常と判定されている。図5において、面談日、受診番号、個人番号、氏名、性別、年齢、所属団体、健診コース、健診場所などの基本情報が上部に表示され、前々回、前回、今回の健診結果が表示される。このとき、検査項目毎に設定された検査値判定閾値データを参照して異常の有無を判定した異常判定データが同時に表示される。図5では、「身体計測」の測定結果として、身長、体重、標準体重、BMI指数が表示されている。「メタボリック」の測定結果としては、胸囲が表示されている。「血圧」の測定結果として、1回目の最高血圧、2回目の最高血圧、最低血圧が表示されている。さらに、図5では、BMI指数、血圧に異常に高い値を有することを表わす「H」マークが表示されている。ここで、BMI指数は、体重(kg)/(身長(m)×身長(m))で求められる。図5では、体重が88kgで、身長が158.5cmであるので、BMI指数は35となる。例えば図4にあるBMI指数の判定閾値データと比較すると、BMI指数が35なので、「高度肥満」の判定となり、その結果としてBMI指数のところに「H」マークが表示される。また、図5の例では、体重が88kgで、身長が158.5cmであるので、標準体重は55.3kgになる。さらに、図5では受診者が男性で、胸囲が「104cm」であるため、前述の異常判定の閾値である「男性85cm以上」に該当しているため、「H」マークが表示されている。最後の、図5の例では、収縮期血圧186mmHgで拡張期血圧95mmhgなので、高血圧と判定され「H」マークが表示されている。また、図5では血圧は収縮期血圧が186mmHgで拡張期血圧が95mmHgであるので、前述の図2を使用すると高血圧と判断され「H」マークが表示されている。
【0022】
表示制御部104は、操作者により特定の情報が選択され入力部107より選択された情報が入力された場合、その情報の詳細を表示する。例えば、操作者が図5における受診番号306を選択すると、表示制御部104は図6に示すような画面400を画面に重ねて表示させる。ここで、図6は説明モードでの詳細データを表示する画面表示の図である。
【0023】
説明モードの場合、表示制御部104は、表示順序判断部102から入力された表示順序に基づき、健診データベース101から該当する検査項目の検査結果のデータを取得し、表示順序に沿って表示部108に該検査結果のデータを順次表示させていく。ここで、検査結果のデータの表示を切換えるタイミングとしてどのようなタイミングを使用するかは、予め操作者によって入力部107から入力され指定される。本実施形態では切換えのタイミングとしては、一定の時間が経過した後に切換えを行うか、入力部107からの入力される切換えの指示に基づいて切換えるかの2つがある。一定の時間の経過を切換えるタイミグとして指定されている場合には、表示制御部104は自己が有するタイマーを参照し、前の検査結果のデータが表示してから所定の時間が経過すると次の検査結果のデータを表示する。また、入力部107からの切換えの指示が切換えるタイミングとして指定されている場合には、表示制御部104は前の検査結果のデータを表示したのち、その状態で待機し、入力部107からの切換えの指示を受けると次の検査結果のデータを表示部108に表示させる。以下では、3分の経過を切り替えるタイミングとする場合で説明する。このように、切り替えのタイミングを入力部107からの指示又は所定時間の経過のいずれかに選択できることで、各医師に適した説明方法をとることができ、より効果的な説明を行うことが可能となる。
【0024】
以下では、図5の場合、BMI指数、胸囲、血圧の3つの検査項目が異常と判定されているので、表示順序としてBMI指数、胸囲、血圧の順序で表示させる順番が表示順序判断部102によって決められた場合で説明する。まず、説明モードが選択されると、表示制御部104は、図7に示すBMI指数の検査結果を示す画面500を表示させる。ここで、図7は説明モードでのBMI指数を説明するための画面表示の図である。図7に示すように、それぞれの検査項目について過去及び今回の検査結果を数値で表示するととともに、その値の変化をグラフ表示している。該グラフは今回及び過去の検査結果の値を表示しそれを線で結んだものである。また、検査結果については、異常を示す値を表示色とマーク(矩形)で強調表示している。検査項目の概要を表示するための「検査項目詳細説明」ボタン501と、その検査項目が異常を示している場合に発症する可能性が高い疾病を説明するための「発症リスク」ボタン503が用意されている。
【0025】
次に、画面500を表示してから3分間が経過すると、表示制御部104は、図9に示す胸囲を表わす画面700を表示させる。ここで、図9は説明モードでの胸囲を説明するための画面表示の図である。さらに、画面700を表示してから3分間経過すると、表示制御部104は、図10に示す血圧を示す画面800を表示させる。ここで、図10は説明モードでの血圧を説明するための画面表示の図である。さらに、画面800を表示してから3分間経過すると、表示制御部104は、図11に示すような身体計測で得られて検査結果の情報をまとめた画面900を表示させる。図11は説明モードでの身体計測のまとめを説明するための画面表示の図である。ここで、本実施形態では健康診断の説明をより分かり易くするため、検査項目の大項目毎に最後にまとめの画面800を表示させているが、これは表示しなくてもよい。また、各検査項目の検査結果の画面が表示されているときに、操作者によって入力部107から表示画面内の項目に対する詳細説明などの要求が入力された場合、表示制御部104は自己が予め記憶している項目に対応する情報を画面に表示させる。例えば、図7に示す画面500を表示させている状態で、操作者が検査項目説明ボタン501を入力部107を用いて選択した場合、表示制御部104は、自己が記憶しているBMIに対する説明のデータを呼び出し、図8に示すような説明画面600を表示部108に表示させる。これにより、自動的に順次検査結果の画面を表示させていく場合でも、操作者が必要とする情報を画面に表示させることが可能となる。ここで、図8は説明モードでの詳細な説明を表示する画面表示の図である。
【0026】
表示モード切替部105は、操作者による入力部107からの表示モード切替の指示を受けて、表示制御部の表示モードを、通常モード又は説明モードの一方から他方に切り替える。ここで、通常モードとは検査結果の一覧を固定して表示するモードであり、説明モードとは検査結果の項目毎に説明にあわせて順次表示していくモードである。この操作者による入力は、例えば、入力部107を用いて図5における切替ボタン307を選択することで、通常モードから説明モードに切り替わる。また、操作者が入力部107を用いて図7における画面500内の中断ボタン502を選択すると説明モードから通常モードに切り替わる。このように、通常モードと説明モードの切り替えが行えることで、検査結果の一覧の表示で全体的な状態を把握し、かつ各検査項目について詳細な説明を行え、患者の自らの健康状態の把握をより効果的に行うことが可能となる。
【0027】
次に、図12を参照して本実施形態に係る健康管理支援装置における検査結果及び異常情報のデータベースへの保存の流れを説明する。ここで、図12は本実施形態に係る健康管理装置における検査結果及び異常情報のデータベースへの保存のフローチャートの図である。
【0028】
ステップS001:操作者により入力部107から1人の健診受診者が受診した健康診断の検査結果の入力が行われる。また、検査装置001から同様に検査結果の入力が行われる。
【0029】
ステップS002:健診データベース101は、入力された検査結果をデータベースに記憶する。
【0030】
ステップS003:異常判定部103は、検査結果と基準値との差が検査値判定閾値を超えたか否かを判断する。超えている場合はステップS004に進み、超えていない場合はステップS005に進む。
【0031】
ステップS004:異常判定部103は、異常判定の対象としている検査項目の検査結果に対応付けて、その検査項目が異常であるか否か、及び、規格化された基準値からの差を健診データベース101に記載する。
【0032】
ステップS005:異常判定部103は入力された1人の健診受診者が受診した健康診断の検査結果全ての異常の判定が終わったか否かを判断する。終わっている場合には、検査結果及び異常情報の登録を終了する。終わっていない場合にはステップS003に進む。
【0033】
次に、図13を参照して本実施形態に係る健康管理支援装置における説明モードでの検査結果データの表示の流れを説明する。ここで、図13は本実施形態に係る健康管理支援装置における説明モードでの検査結果データの表示のフローチャートの図である。
【0034】
ステップS101:操作者がユーザインタフェース106を用いて、表示順序を異常の度合い順に表示させるか、予め設定されている検査順(以下では、「設定順」という。)に表示するかを選択する。さらに、操作者はユーザインタフェース106を用いて、切替のタイミングに所定時間の経過を用いるか、切替の指示の入力を用いるかを選択する。
【0035】
ステップS102:表示順序判断部102は、入力部107からの表示順序の選択を受けて、表示順序を決定する。表示順序が設定順であればステップS103に進み、表示順序が異常の度合い順であればステップS104に進む。
【0036】
ステップS103:表示順序判断部102は、健診データベース101を参照し、予め設定されている検査順を基に、表示順を決定する。表示制御部104は、表示する画像の番号nを1に設定する。
【0037】
ステップS104:表示順序判断部102は、健診データベース101を参照し、各検査項目の検査結果における異常の度合いを基に、異常の度合いの大きい順、及び異常の度合いが同じ場合又は異常がない検査結果については予め設定されている検査順をもとに、表示順を決定する。表示制御部104は、表示する画像の番号nを1に設定する。
【0038】
ステップS105:表示制御部104は、表示順序判断部102から指示された表示順序を基に、健診データベース101を参照し、予め記憶しているフォーマットに基づいて検査結果表示のn番目の画面を生成する。
【0039】
ステップS106:表示制御部104は、生成した検査結果表示のn番目の画面を表示部108に表示させる。
【0040】
ステップS107:表示制御部104は、表示する画像の番号nをインクリメントする。
【0041】
ステップS108:表示制御部104は、入力された選択に基づき切替に時間経過を使用するか、入力による指示を使用するかを判断する。時間経過を使用する場合にはステップS109に進み、入力による指示を使用する場合にはステップS110に進む。
【0042】
ステップS109:表示制御部104は、自己が有するタイマーにより所定時間が経過するとステップS111に進む。
【0043】
ステップS110:表示制御部104は、入力部107から画面切替の指示が入力されるとステップS111に進む。
【0044】
ステップS111:表示制御部104は、表示順序に決められた画像を全て表示し終えたか否かを判断する。表示し終えた場合には説明モードを終了する。全ての画像の表示が終わっていない場合にはステップS105に進む。
【0045】
以上では、表示の順序として異常の度合いに応じた順序、及び予め設定してある検査した順番の2つの表示順序を選択できるように構成したが、これはどちらか一方でもよい。また、切り替えに使用するタイミングも時間経過及び切り替えの指示の2つのタイミングを選択できるように構成したが、これはどちらか一方でも良い。
【0046】
また、本実施形態では説明モードにおいて通常モードで使用する画面とは別な画面を用いて検査結果を順次表示させているが、これは他の方法でもよく、例えば、図14に示すように通常モードの画面と同一の画面上で、説明をする検査項目をズームアップ表示するようにしてもよい。図14は説明モードにおける検査結果の表示方法の他の例の図である。図14ではBMI指数の行が拡大され、それに伴って表示スペースが無くなったBMI指数の後にある胸囲や血圧などの情報が隠れて表示されている。次に、画面の切り替えのタイミングが来ると、BMI指数の行は通常のサイズに戻され、胸囲の行が拡大表示される。さらに、次の画面の切り替えのタイミングが来ると、胸囲の行は通常のサイズに戻され、血圧の行が拡大表示される。以上の制御は、入力部107からの指示又は所定時間の経過のタイミングで表示制御部104が行う。
【0047】
また、本実施形態では検査結果の説明の画面を表示部108の画面上の1部に表示しているが、受診者の興味を引き付けるために、常に表示部108の画面全体の大きさで表示してもよい。これにより、受診者は余計な情報に惑わされずに、説明に集中することが可能となる。
【0048】
また、本実施形態では順次検査項目の画面が表示されていく流れで説明したが、これは他の動作を途中で含んでもよい。例えば、ある画面が表示されている場合に、操作者が一つ前に戻る指示を入力した場合には、その指示を受けて現在表示している画面のひとつ前の画面を表示し、そこから順次検査項目の画面の表示を再度おこなうような構成でもよい。
【0049】
以上で説明したように、本実施形態に係る健康管理支援装置は自動的に検査項目毎の検査結果を順次表示することができる。これにより、医師等の操作者が表示する画像を選ぶ必要がなくなり。迅速で効果的な健康診断の検査結果の説明に寄与することが可能となる。また、説明の順番に従って、医師と患者の両者の関心がある検査項目を表示する画面を共有しながら、受診者の関心や理解度に応じた面談を行うことが可能となる。
【0050】
〔第2の実施形態〕
以下、この発明の第2の実施形態に係る健康管理支援装置について説明する。本実施形態に係る健康管理支援装置の構成は第1の実施形態に係る健康管理支援装置と同様であり、図1に示すブロック図で表される。本実施形態に係る健康管理支援装置は、第1の実施形態とは異なり、前回の検査結果との差をとってその差が大きい順に表示していく表示順にする構成である。そこで、以下では前回の検査結果との差の算出及びその差を用いた表示順序の決定について主に説明する。
【0051】
入力部107及び検査装置001からの検査結果の健診データベース101への入力は第1の実施形態と同様である。また、表示モード切替部105による表示モードの切り替えも第1の実施形態と同様である。
【0052】
異常判定部103は、健診データベース101を参照し、入力された健診受診者の今回の健康診断の検査結果と、該健診受診者の前回の健康診断の検査結果を抽出する。さらに、異常判定部103は検査項目毎に検査結果の差を求める。そして、異常判定部103は求めた差を前回の検査結果で割るなどして規格化した値を求める。異常判定部103は前回の検査結果との差を規格化した値を対応する検査結果に対応付けて健診データベース101に記憶させる。
【0053】
また、規格化は予め前回検査結果との差を複数段階に分けるための閾値を検査項目毎に記憶しておき、その分けた段階により異常の度合いを分類する方法でもよい。例えば、予め検査項目毎に閾値を記憶しておき、「LL」「L」「Normal」「H」「HH」といった5段階に分類できるように設定しておく。そして、「HH」や「LL」に該当する検査項目の画面を表示し、次に「H」や「L」の検査項目の画面を表示し、最後に「Nomal」の検査項目の画面を表示するというものである。この分類による異常の度合いの保存について、図15を参照して説明する。ここで、図15は本実施形態に係る健康管理装置における異常の度合いの分類及び保存のフローチャートの図である。以下の説明では検査項目毎の閾値としてX1、X2、X3、及びX4が予め決められており、X1以上の場合HH、X1より小さくX2以上の場合はH、X2より小さくX3より大きい場合はNomal、X3より小さくX4以上の場合はL、X4より小さい場合はLLとする。
【0054】
ステップS201:入力部107及び検査装置001から健診受診者の健康診断の検査結果が入力される。
【0055】
ステップS202:健診データベース101は入力された検査結果をデータベースに記憶する。
【0056】
ステップS203:異常判定部103は、検査項目の一つの今回の健康診断と前回の健康診断における検査結果を健診データベース101から取り出し、前回の検査結果と今回の検査結果との差(P)を求める。
【0057】
ステップS204:異常判定部103は、差(P)がX1以上か(X1≦P)を判定する。X1以上の場合はステップS205に進み、X1より小さい場合はステップS206に進む。
【0058】
ステップS205:異常判定部103は、判定の対象となっている検査項目の検査結果に関連付けて異常の度合いとして「HH」を健診データベース101に記憶させる。
【0059】
ステップS206:異常判定部103は、差(P)がX2以上か(X2≦P)を判定する。X2以上の場合はステップS207に進み、X2より小さい場合はステップS208に進む。
【0060】
ステップS207:異常判定部103は、判定の対象となっている検査項目の検査結果に関連付けて異常の度合いとして「H」を健診データベース101に記憶させる。
【0061】
ステップS208:異常判定部103は、差(P)がX3以上か(X3≦P)を判定する。X3以上の場合はステップS209に進み、X3より小さい場合はステップS210に進む。
【0062】
ステップS209:異常判定部103は、判定の対象となっている検査項目の検査結果に関連付けて異常の度合いとして「Nomal」を健診データベース101に記憶させる。
【0063】
ステップS210:異常判定部103は、差(P)がX4以上か(X4≦P)を判定する。X4以上の場合はステップS211に進み、X4より小さい場合はステップS212に進む。
【0064】
ステップS211:異常判定部103は、判定の対象となっている検査項目に関連付けて異常の度合いとして「L」を健診データベース101に記憶させる。
【0065】
ステップS212:異常判定部103は、判定の対象となっている検査項目の検査結果に関連付けて異常の度合いとして「LL」を健診データベース101に記憶させる。
【0066】
ステップS212:異常判定部103、対象となっている健診受診者の今回の健康診断における検査結果に対し異常判断が検査項目の全てにおいて終了したか否かを判断する。終了している場合には異常の度合いの判断及び保存を終了し、まだ終了していない場合にはステップS203に進む。
【0067】
表示順序判断部102は、健診データベース101に記憶されている入力部107によって指示された健診受診者の今回の健康診断結果を参照する。表示順序判断部102は各項目の規格化された値(これは直接値を私用してもよいし、前述のように複数の段階に分けられた分類を使用してもよい。)を参照し、値が大きなものから順次表示していくよう表示順序を決定する。これは、前述のように複数の段階に分類した場合には、例えば、「HH」や「LL」に該当する検査項目の画面を表示し、次に「H」や「L」の検査項目の画面を表示し、最後に「Nomal」の検査項目の画面を表示してもよい。このとき、表示順序判断部102は、規格化された値が同一の場合には予め設定されている検査順序の順番で表示するように決定する。表示順序判断部102は決定した表示順序を表示制御部104へ出力する。
【0068】
表示制御部104は、入力された表示順序に基づいて健診データベース101から検査結果を取り出し、予め決められたフォーマットを用いて表示部108に表示させる。
【0069】
本実施形態では、前回の検査結果との差によってのみ表示順序を決定しているが、第1の実施形態と組み合わせて、操作者が表示順序を選択できるように構成してもよい。
【0070】
以上で説明したように、本実施形態に係る健康管理装置では前回との検査結果との差を基に異常を判定し、その異常の度合いの大きい順に検査結果を表示していくことができる。これにより、医師は大きい変化の発生を見落とすことなく、変化が大きく異常の発生の虞が大きい検査項目から説明することができ、効率的な健康診断の説明を行うことが可能となる。
【0071】
〔第3の実施形態〕
第3の実施形態に係る健康管理支援装置は、第1又は第2の実施形態に係る健康管理支援装置に、検査結果の説明で使用した各表示画面を取得し1つのファイルとして保存する図1の点線で示されるファイル作成部109を加えたものである。本実施形態にかかる健康管理支援装置ではファイル作成以外の構成は第1又は第2の実施形態と同様であるため、以下ではファイル作成に関する構成に付いて説明する。
【0072】
ファイル作成部109は、表示制御部104が作成した検査結果の説明画面をそのまま取得して、画面データをビットマップファイルなどに保存しておく。ファイル作成部109は、この画面取得及び保存の処理を説明画面が切り替わる毎におこなう。さらに、ファイル作成部109は、説明の終了にあわせて、保存しておいた画面データとともに患者ID等の識別情報及び作成日時などを合わせて1つのファイルを作成する。このファイル作成部109が作成したファイルはCDやDVDなどのメディアに取り込むことが可能である。このファイル作成部109が本発明における「ファイル作成手段」にあたる。
【0073】
具体的には、ファイル作成部109が、表示制御部104と同期しながら、検査結果の説明画面を切り替える指示を受けて、説明開始、画面切り替え、説明終了などのタイミング毎にファイル作成部109は説明画面の保存やファイルへのデータ保存を行う。表示制御部104から説明開始の通知を受信すると、ファイル作成部109は内部的なインデックス番号を1にリセットする。ファイル作成部109は、表示制御部104から説明画面及び識別情報を受信すると、識別情報と内部的に保持しているインデックス番号とともにファイル名を作成し、画面を取得した画像データをファイルに保存し、インデックス番号をインクリメントする。ファイル作成部109は、表示制御部104から説明終了の通知を受信すると、内部で保持しているインデックス番号と識別情報とともに、保存した画像ファイルを検索し、それらの画像ファイルを読み出して、指定されたフォーマットに変換して、識別情報とファイル作成日時情報を基にファイル名を作成する。さらに、ファイル作成部109は、作成したファイル名で変換した画像データを予め決められたデバイスのディレクトリ下に保存する。
【0074】
これにより、今回の健康診断での説明で使用した画面と同じものを受け渡し可能なメディアに取り込むことができ、説明内容を健診受診者に簡便に渡すことが可能となる。そして、健診受診者は説明された画面を見直すことができ、より健康診断を効果的に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明に係る健康管理支援装置における機能を表すブロック図
【図2】成人における血圧の分類を説明するための図
【図3】BMI指数の判定を説明するための図
【図4】メタボリックシンドロームの診断基準の図
【図5】説明モードでの画面表示の図
【図6】説明モードでの詳細データを表示する画面表示の図
【図7】説明モードでのBMI指数を説明するための画面表示の図
【図8】説明モードでの詳細な説明を表示する画面表示の図
【図9】説明モードでの胸囲を説明するための画面表示の図
【図10】説明モードでの血圧を説明するための画面表示の図
【図11】説明モードでの身体計測のまとめを説明するための画面表示の図
【図12】第1の実施形態に係る健康管理装置における検査結果及び異常情報のデータベースへの保存のフローチャートの図
【図13】第1の実施形態に係る健康管理支援装置における説明モードでの検査結果データの表示のフローチャートの図
【図14】説明モードにおける検査結果の表示方法の他の例の図
【図15】第2の実施形態に係る健康管理装置における異常の度合いの分類及び保存のフローチャートの図
【符号の説明】
【0076】
001 検査装置
100 健康管理支援装置
101 健診データベース
102 表示順序判断部
103 異常判定部
104 表示制御部
105 表示モード切替部
106 ユーザインタフェース
107 入力部
108 表示部
109 ファイル作成部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
検査装置又は操作者から健診受診者の識別情報及び該健診受診者の健康診断の検査結果の入力を受けて、該識別情報及び該検査結果を記憶する健診データベースと、
前記健診データベース内の前記検査結果の異常の有無を判定し、異常がある検査結果の項目に異常判定情報を付する異常判定手段と、
前記異常判定情報が付された健診データベース内の前記検査結果を参照し、前記健診受診者毎の前記検査結果の項目毎の表示順序を決定する表示順序判断手段と、
前記表示順序に従って前記健診受診者毎の前記健診データベース内の検査結果を表示部に順次表示していく表示制御手段と、
を備えることを特徴とする健康管理支援装置。
【請求項2】
前記表示制御手段は、
前記健診受診者の健診結果の一覧を表示する通常モードと、
前記健診受診者の健診結果の項目毎に順次表示する説明モードとを有し、
操作者からの指示を受けて通常モードと説明モードとを切換える
ことを特徴とする請求項1に記載の健康管理支援装置。
【請求項3】
前記異常判定手段は、異常がある検査項目について、前記項目毎の予め記憶している基準値からの差に基づき異常の度合いを判定し、前記異常判定情報は該異常の度合を含み、
前記表示順序判断手段は、前記異常の度合が大きい前記項目から順次表示するように表示順序を決定する、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の健康管理支援装置。
【請求項4】
前記異常判定手段は、異常がある検査項目について、前記項目毎の前回検査結果からの差に基づき変化の度合いを判定し、前記異常判定情報は該変化の度合を含み、
前記表示順序判断手段は、前記変化の度合が大きい前記項目から順次表示するように表示順序を決定する、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の健康管理支援装置。
【請求項5】
前記表示順序判断手段は、前記項目を予め設定された順番に順次表示する表示順序を選択できることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の健康管理支援装置。
【請求項6】
前記表示制御手段は、操作者からの入力又は所定時間の経過のいずれかのタイミングによって、検査結果の表示画面を切り替えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一つに記載の健康管理支援装置。
【請求項7】
前記順次表示された画面をそれぞれ取得し、前記識別情報及び作成日時を付けて1つのファイルにまとめるファイル作成手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一つに記載の健康管理支援装置。
【請求項1】
検査装置又は操作者から健診受診者の識別情報及び該健診受診者の健康診断の検査結果の入力を受けて、該識別情報及び該検査結果を記憶する健診データベースと、
前記健診データベース内の前記検査結果の異常の有無を判定し、異常がある検査結果の項目に異常判定情報を付する異常判定手段と、
前記異常判定情報が付された健診データベース内の前記検査結果を参照し、前記健診受診者毎の前記検査結果の項目毎の表示順序を決定する表示順序判断手段と、
前記表示順序に従って前記健診受診者毎の前記健診データベース内の検査結果を表示部に順次表示していく表示制御手段と、
を備えることを特徴とする健康管理支援装置。
【請求項2】
前記表示制御手段は、
前記健診受診者の健診結果の一覧を表示する通常モードと、
前記健診受診者の健診結果の項目毎に順次表示する説明モードとを有し、
操作者からの指示を受けて通常モードと説明モードとを切換える
ことを特徴とする請求項1に記載の健康管理支援装置。
【請求項3】
前記異常判定手段は、異常がある検査項目について、前記項目毎の予め記憶している基準値からの差に基づき異常の度合いを判定し、前記異常判定情報は該異常の度合を含み、
前記表示順序判断手段は、前記異常の度合が大きい前記項目から順次表示するように表示順序を決定する、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の健康管理支援装置。
【請求項4】
前記異常判定手段は、異常がある検査項目について、前記項目毎の前回検査結果からの差に基づき変化の度合いを判定し、前記異常判定情報は該変化の度合を含み、
前記表示順序判断手段は、前記変化の度合が大きい前記項目から順次表示するように表示順序を決定する、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の健康管理支援装置。
【請求項5】
前記表示順序判断手段は、前記項目を予め設定された順番に順次表示する表示順序を選択できることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の健康管理支援装置。
【請求項6】
前記表示制御手段は、操作者からの入力又は所定時間の経過のいずれかのタイミングによって、検査結果の表示画面を切り替えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一つに記載の健康管理支援装置。
【請求項7】
前記順次表示された画面をそれぞれ取得し、前記識別情報及び作成日時を付けて1つのファイルにまとめるファイル作成手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一つに記載の健康管理支援装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図12】
【図13】
【図15】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図12】
【図13】
【図15】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図14】
【公開番号】特開2009−110282(P2009−110282A)
【公開日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−282045(P2007−282045)
【出願日】平成19年10月30日(2007.10.30)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年10月30日(2007.10.30)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【Fターム(参考)】
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