説明

充電式耕うん機

【課題】従来、耕うん機は電源として専用バッテリを搭載する構成であったので、電源コストが嵩む問題があった。他方、穴明け用の電気ドリル等の電動工具について、近年高性能なリチウムイオンバッテリを用いるものが提供されている。この電動工具用のバッテリを電源として使用できれば使い回すことにより電源コストを低減することができる。
【解決手段】バッテリカバー11で開閉可能なバッテリ収容部20に、電動工具用のバッテリ21,22を電源として搭載可能な構成とする。バッテリ収容部20には、スライド取り付け形式のバッテリ取り付け部が左右に横並び状態で装備されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、主として田や畑を耕す農作業等に用いられる耕うん機であって、電動工具用の充電式バッテリを電源として搭載できる耕うん機に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、穴明け用の電気ドリル、ねじ締め機や切断機等の主として手持ち式の電動工具には、リチウムイオンバッテリ等の充電式のバッテリを電源とするものが普及してきている。この種の充電式電動工具では、通常複数のバッテリを用意して充電中であっても、別のバッテリを電動工具に装着して作業の中断を招かないようにしている。
一方、主として農作業等に用いられる耕うん機には、比較的小型のものについてバッテリ式の耕うん機が提供されている。このバッテリ式の耕うん機に関する技術が下記の特許文献に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4116904号公報
【特許文献2】特開2009-118753号公報
【特許文献3】特開2011-5号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のバッテリ式耕うん機は、専用バッテリを用いる構成であるため、取り外した専用バッテリを他へ流用することはできなかった。
本発明は、この点に着目してなされたもので、耕うん機について、充電式電動工具のバッテリを電源として用いることができるようにする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題は、下記の発明によって解決される。
第1の発明は、電動工具の電源として用いられる充電可能なバッテリを電源として搭載した耕うん機である。
第1の発明によれば、穴明け用の電気ドリル、ねじ締め機や切断機等の主として手持ち式の電動工具の充電式バッテリを電源として用いることができる。電動工具と耕うん機との間でバッテリを使い回すことにより、当該バッテリの有効活用を図って電源コストを低減することができる。
第2の発明は、第1の発明において、電動工具用のバッテリを複数搭載した耕うん機である。
第2の発明によれば、予備バッテリの有効活用を一層図ることができる。
第3の発明は、第2の発明において、搭載した複数のバッテリを順次切り換えて電源として使用する耕うん機である。
第3の発明によれば、耕うん機の長時間運転を行うことができる。
第4の発明は、第3の発明において、搭載した複数のバッテリのうち電源として使用するバッテリを手動操作により順次切り換えて使用する耕うん機である。
第4の発明によれば、使用者の意志によって使用するバッテリを切り換えることができる。
第5の発明は、第1〜第4の何れか一つの発明において、本体部に駆動源として内装した電動モータの後ろ側に前記バッテリを搭載した耕うん機である。
第5の発明によれば、搭載したバッテリの重量を抵抗棒に作用させて効率のよい作業を行うことができ、この点で当該耕うん機の取り扱い性及び作業性を高めることができる。
第6の発明は、第5の発明において、電動モータのモータ軸に対して左右両側に横並び状態で複数のバッテリを搭載した耕うん機である。
第6の発明によれば、当該耕うん機の左右の重量バランスをとることができ、これにより当該耕うん機の取り扱い性及び操作性を高めることができる。
第7の発明は、第1〜6の何れか一つの発明のおいて、バッテリの取り外し方向を上向きとした耕うん機である。
第7の発明によれば、バッテリ脱着時の操作性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】本発明の実施形態に係る耕うん機の全体側面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る耕うん機の全体側面図である。本図では、本体部が縦断面図で示されている。
【図3】本発明の実施形態に係る耕うん機の全体斜視図である。本図は、バッテリカバーが開けられた状態を示している。
【図4】本発明の実施形態に係る耕うん機の全体平面図である。本図は、バッテリカバーが開けられた状態を示している。
【図5】本発明の実施形態に係る耕うん機の全体斜視図である。本図は、バッテリが上方へ取り外された状態で示されている。
【図6】本体部及び機構部の後面図であって、図1の(VI)-(VI)線矢視図である。但し、移動輪は接地側に下ろされており、バッテリカバーが開けられている点で図1とは異なっている。
【発明を実施するための形態】
【0007】
次に、本発明の実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。本実施形態に係る充電式耕うん機1は、駆動源としての電動モータ10を内装した本体部2と機構部3とハンドル部4を備えている。本体部2の本体部ケース12に電動モータ10がその出力軸10aを下方へ向けた縦姿勢で支持されている。出力軸10aには駆動ギヤ13が取り付けられている。駆動ギヤ13には従動ギヤ14が噛み合わされている。従動ギヤ14は、上下に長い駆動軸15の上部に固定されている。駆動軸15は、本体部ケース12の下面に取り付けた機構部ケース19に回転可能に支持されている。駆動軸15はモータ軸線(電動モータ10の出力軸10aの回転軸線)と平行な軸線回り回転可能に支持されている。この駆動軸15の下部にはウォームギヤ15aが形成されている。このウォームギヤ15aは、ウォームホイール16に噛み合わされている。ウォームホイール16は、出力軸17に取り付けられている。出力軸17は、機構部ケース19の下部に回転可能に支持されている。出力軸17は、駆動軸15の軸線に交差する軸線であって左右方向の軸線回りに回転可能に支持されている。出力軸17の左右端部は、機構部ケース19の左右側部から突き出されている。この左右の突き出し部分に、それぞれ耕うん爪18が取り付けられている。
電動モータ10が起動すると、駆動ギヤ13と従動ギヤ14との噛み合いを経て駆動軸15が回転する。駆動軸15の回転は、ウォームギヤ15aとウォームホイール16の噛み合いを経て出力軸17に出力される。出力軸17の回転により左右の耕うん爪18,18が回転して耕うん面Rの耕うんがなされる。
【0008】
左右の耕うん爪18,18の上方に、それぞれロータリカバー5が張り出している。ロータリカバー5は、本体部ケース12の下部から主として左右両側方及び後方に張り出す状態に設けられている。このロータリカバー5によって、左右の耕うん爪18,18で跳ね上げられた耕うん面の土石が使用者側に飛散することが防止される。
機構部ケース19には、補助支柱23が取り付けられている。この補助支柱23は、機構部ケース19から後方(使用者側)へ水平に延びている。この補助支柱23には、左右の移動輪24,24と1本の抵抗棒29が取り付けられている。左右の移動輪24,24は、それぞれ支軸25aを介して上下に回動可能に支持されたステー25の回動先端側に回転自在に支持されている。図1,3,5に示すように、左右のステー25,25と補助支柱23との間には引っ張りばね26が介装されている。この引っ張りばね26の付勢力により、左右の移動輪24,24は、図1中実線で示す格納位置と、図1中二点鎖線で示す接地側の取り出し位置との双方で位置保持されるようになっている。使用者は、引っ張りばね26の付勢力に抗して左右のステー25,25を手動操作で上下に回動させることにより、左右の移動輪24,24を上方へ格納し、逆に下方に取り出して耕うん面Rに接地させることができる。
抵抗棒29は、山形に緩く屈曲する1本の棒材で、その下端部を耕うん面Rに食い込ませて移動抵抗を与えることにより左右の耕うん爪18,18に対して耕うん面Rに対する耕うん力を発生させる機能を有している。この抵抗棒29は、補助支柱23の後端部に上下方向の位置を変更可能かつ一旦補助支柱23から取り外して取り付け向きを上下に反転可能な状態で取り付けられている。図示するように抵抗棒29を補助支柱23から下向きに突き出させた作業位置では、左右の移動輪24,24が上方の格納位置に退避される。この状態で耕うん作業が行われる。逆に、抵抗棒29を最も上方の退避位置に移動させ、若しくは上下反転させて上向きに突き出す位置に退避させた状態では、左右の移動輪24,24が図1中二点鎖線で示す取り出し位置に取り出される。これにより耕うん爪18,18を耕うん面Rから浮き上がらせた状態で左右の移動輪24,24を耕うん面R上を転動させて、当該耕うん機1を使用者の押し操作により移動させることができる。
【0009】
本体部ケース12の上面側には、大型のバッテリカバー11が設けられている。このバッテリカバー11は、支軸11aを中心として上方前側へ回動して開放することができる。バッテリカバー11を上方へ開けると、バッテリ収容部20が開放される。バッテリ収容部20には、二つのバッテリ21,22が搭載されている。このバッテリ21,22は、ねじ締め機等の主として手持ち式の電動工具のバッテリとして用いられるもので、電動工具から取り外したものがそのまま利用される。このバッテリ21,22には、自然放電が少なく、継ぎ足し充電が可能である点等で高性能なリチウムイオンバッテリが用いられており、本実施形態では何れも定格電圧36Vのものが用いられている。このバッテリ21,22は、それぞれバッテリケースに複数のセルを内装した構成を備えている。このバッテリ21,22は、別途用意した充電器で充電することにより繰り返し使用することができる。
図2に示すように、二つのバッテリ21,22は、本体部2の後部であって電動モータ10よりも後ろ側に取り付けられている。しかも、図3,4,6に示すように、二つのバッテリ21,22は、左右に横並び状態で取り付けられる。図5に示すようにバッテリ収容部20の前部には、二つのバッテリ21,22を取り付けるためのバッテリ取り付け部27,28が設けられている。両バッテリ取り付け部27,28は、バッテリ21,22を電源として用いる電動工具のバッテリ取り付け部と同じスライド取り付け形式を備えており、それぞれ左右のスライドレール部と、両スライドレール部の間のコネクタ接続部を備えている。
両バッテリ取り付け部27,28に対してそれぞれバッテリ21,22を上下にスライドさせれば、当該バッテリ21,22をバッテリ取り付け部27,28から取り外すことができ、逆に取り付けることができる。また、バッテリ21,22は、それぞれ個別にバッテリ取り付け部27又は28に取り付けることができ、逆に取り外すことができる。
図4に示すように両バッテリ21,22の上部には、ロック解除爪21a,22aが設けられている。バッテリ取り付け部27,28に対してバッテリ21,22を下方へスライドさせて取り付けると、ロック爪が係合して取り付け状態がロックされる。この取り付けロック状態において、ロック解除爪21a,22aを押し下げ操作するとロック爪の係合が解除される。このロック解除状態で、両バッテリ21,22を上方へスライドさせればバッテリ取り付け部27,28から取り外すことができる。
【0010】
バッテリ21,22は、バッテリ取り付け部27,28に取り付けられると、以下説明する切り換え操作により何れか一方のバッテリ27又は28が本体部2の電源回路に電気的に接続された状態となる。
本体部2の上面には、バッテリ操作部30が設けられている。このバッテリ操作部30には、切り換えスイッチ31と動作表示部32が設けられている。切り換えスイッチ31を左右に切り換え操作すると、上記したように一方のバッテリ21又は22が電源回路に電気的に接続されて(有効になって)、電動モータ10に電力供給可能な状態となる。切り換えスイッチ31を左側に傾動操作すると左側のバッテリ21が有効になり、右側に傾動操作すると右側のバッテリ22が有効になる。何れのバッテリ21又は22が有効であるかは、動作表示部32で表示される。図4に示すように動作表示部32には、緑色に点灯する左右の動作ランプ32a,32bと赤色に点灯する一つの警告ランプ32cが設けられている。切り換えスイッチ31の傾動操作により左側のバッテリ21が有効になると左側の動作ランプ32aが緑色に点灯し、右側のバッテリ22が有効になると右側の動作ランプ32bが緑色に点灯する。これにより、使用者は何れのバッテリ21又は22から電力供給されているか一目で判別することができる。有効なバッテリ21又は22の残容量が少なくなると、警告ランプ32cが赤色に点灯する。また、過電流の発生等、バッテリ21又は22やバッテリ取り付け部27,28の電力供給に異常が発生した場合にも警告ランプ32cが点灯若しくは点滅する。
切り換えスイッチ31の操作により有効ではなくなったバッテリ21(又は22)は、そのままバッテリ取り付け部28(又は28)に取り付けておいてもよいし、バッテリ取り付け部27(又は28)から取り外しておくこともできる。二つのバッテリ21,22のうち、一つのバッテリ21(又は22)を取り外すことにより、当該耕うん機1をより軽量化した状態で使用することができる。一方、取り外したバッテリ21(又は22)は、別途充電器で充電した後、再度バッテリ取り付け部に取り付けておくことにより、当該耕うん機1の長時間使用が可能になる。
前記したようにバッテリ収容部20はバッテリカバー11によって閉じられる。バッテリカバー11の開口部には防水用のシールゴム11dがその全周にわたって装着されている。このためバッテリカバー11の閉じ状態では、シールゴム11dがバッテリ収容部20の底面に弾性押圧されて外部からの雨水等の浸水が防止されるようになっている。バッテリカバー11の閉じ状態は、バッテリ収容部20の左右側部に設けたロックレバー11b,11bを、当該バッテリカバー11の左右側部に設けた係合部11c,11cにそれぞれ係合させることによりロックされる。
【0011】
ハンドル部4は、本体部2の後ろ側斜め上方に延びる状態に設けられている。このハンドル部4は、補助支柱から後方斜め上方に延びる状態に固定された固定部4aと、この固定部4aに対して支軸4bを介して前後に傾動可能に結合された傾動部4cを備えている。固定部4aに対する傾動部4cの傾動位置は段階的に位置調整可能で、使用者に合わせてグリップ部4d,4eの高さ位置を最適な位置に調整することができる。また、傾動部4cは支軸4bを介して前側へ傾動させることにより折り畳むことができる。
図3〜4に示すように傾動部4cは、Y字型に分岐した二股形状を有しており、その先端部(後端部)にはそれぞれ使用者が左右の手で把持するグリップ部4d,4eが設けられている。右側のグリップ部4eの手前には、操作スイッチ部6が設けられている。この操作スイッチ部6には、上面側の電源スイッチ6aと、左側部のロックオフスイッチ6bと、後面側のレバースイッチ6cが設けられている。右側のグリップ部4eを把持した手の指先で上面側の電源スイッチ6aを押し操作すると、本体部2の電源回路に通電されて電動モータ10が起動可能な状態となる。その後、ロックオフスイッチ6bを押し操作した状態でレバースイッチ6cを引き操作すると電動モータ10が起動して左右の耕うん爪18,18が回転する。ロックオフスイッチ6bを押し操作しない状態でレバースイッチ6cを引き操作しても空振り(無効)となって電動モータ10は起動しない。
機構部ケース19の前部とハンドル部4の固定部4aには、持ち運び用のキャリングハンドル7,8が設けられている。使用者は当該耕うん機1の不使用時に前後のキャリングハンドル7,8を両手で把持して当該耕うん機1を持ち運ぶことができる。
【0012】
以上のように構成した本実施形態の耕うん機1によれば、穴明け用の電気ドリル、ねじ締め機や切断機等の主として手持ち式の電動工具のバッテリを電源として用いることができる。このバッテリには、バッテリパックに複数本のセルを内装したリチウムイオンバッテリを用いることができる。このリチウムイオンバッテリを電源とすることにより、自然放電が少なく、継ぎ足し充電が可能であるといったメリットを耕うん機1についても享受することができる。また、電動工具と耕うん機との間でバッテリを使い回すことにより、当該バッテリの有効活用を図って電源コストを低減することができる。
また、バッテリ21,22を取り外すことにより、当該耕うん機1を軽量化して持ち運ぶことができる。
さらに、本実施形態によれば、二つのバッテリ21,22を搭載して、順次切り換えて電源として使用する構成であるので、当該耕うん機1の長時間運転を実現できる。切り換えのタイミングは、使用者の切り換えスイッチ31の手動操作による構成であるので、使用者の意志を反映させた状況で当該耕うん機1を使用することができる。
また、電動モータ10の後ろ側に比較的重量の大きな二つのバッテリ21,22が搭載される構成であるので、当該バッテリ21,22の重量を抵抗棒29に作用させることができ、これにより使用者の負担を軽減しつつより効率のよう耕うん作業を行うことができ、この点で当該耕うん機1の取り扱い性及び作業性を高めることができる。
また、左右方向(車幅方向)について、二つのバッテリ21,22が電動モータ10の後ろ側に横並び状態で搭載される構成であることから、当該耕うん機1の左右の重量バランスをとることができ、この点でも当該耕うん機1の取り扱い性及び操作性を高めることができる。
さらに、本実施形態によれば、二つのスライド取り付け形式のバッテリ21,22の取り外し方向が上向きであるので、バッテリカバー11を開けた状態では何ら他部位に干渉等することなく当該バッテリ21,22を取り外すことができる。なお、仮にバッテリの取り付け、取り外し方向が水平方向(横方向)である場合には、バッテリの比較的大きな重量が使用者の手首を捩る方向に作用するため、手首の疲労が大きくなるが、本実施形態のように上方へスライドさせて取り外す構成により、手首に対する負担を軽減することができる。
また、バッテリ21,22の取り付け方向が下向きであるので、その自重を利用することにより楽に取り付けることができる。このように、バッテリ21,22の取り外し、取り付け方向が上下方向であるので、バッテリ脱着時の操作性を高めることができ、ひいては使用者の負担を軽減することができる。
【0013】
以上説明した実施形態には種々変更を加えることができる。例えば、電源として二つのバッテリ21,22を搭載する構成を例示したが、一つのバッテリを搭載する構成、あるいは三つ以上のバッテリを搭載する構成であってもよく、要は電動工具用のバッテリを搭載する構成であれば上記と同等の作用効果を得ることができる。
また、スライド取り付け形式のバッテリを例示したが、電動工具用のバッテリとして例えば差し込み式のバッテリを電源として搭載する構成であってもよい。また、バッテリの取り付け、取り外し方向についても例示したように上下方向とする他、左右方向、前後方向あるいは傾斜方向に変更することができる。
さらに、搭載するバッテリの定格電圧については適宜変更することができ、例示したように36Vの他、18Vや10.8V等のバッテリをそれぞれ複数個搭載する構成としてもよい。
また、二つのバッテリ21,22を並列接続して、これを順次切り換えて電源供給する構成を例示したが、直列接続して合計電圧の電力を供給する構成としてもよい。
さらに、二つのバッテリ21,22のうち電力供給中の有効バッテリを切り換えスイッチ31の手動操作により切り換える構成を例示したが、電力供給中のバッテリの残容量を検知してこれが一定値以下になった時点で自動的に有効バッテリを切り換える構成としてもよい。
【符号の説明】
【0014】
R…耕うん面
1…耕うん機
2…本体部
3…機構部
4…ハンドル部
4a…固定部、4b…支軸、4c…傾動部
4d…グリップ部(左)、4e…グリップ部(右)
5…ロータリカバー
6…操作スイッチ部
6a…電源スイッチ、6b…ロックオフスイッチ、6c…レバースイッチ
7…キャリングハンドル(フロント側)
8…キャリングハンドル(リヤ側)
10…電動モータ
11…バッテリカバー
11a…支軸、11b…ロックレバー、11c…係合部、11d…シールゴム
12…本体部ケース
13…駆動ギヤ
14…従動ギヤ
15…駆動軸、15a…ウォームギヤ
16…ウォームホイール
17…出力軸
18…耕うん爪
19…機構部ケース
20…バッテリ収容部
21,22…バッテリ、21a,22a…ロック解除爪
23…補助支柱
24…移動輪
25…ステー、25a…支軸
26…引っ張りばね
27,28…バッテリ取り付け部
29…抵抗棒
30…バッテリ操作部
31…切り換えスイッチ
32…動作表示部
32a…動作ランプ(左側用)、32b…動作ランプ(右側用)、32c…警告ランプ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動工具の電源として用いられる充電可能なバッテリを電源として搭載した耕うん機。
【請求項2】
請求項1記載の耕うん機であって、前記電動工具用のバッテリを複数搭載した耕うん機。
【請求項3】
請求項2記載の耕うん機であって、搭載した複数のバッテリを順次切り換えて電源として使用する耕うん機。
【請求項4】
請求項3記載の耕うん機であって、搭載した複数のバッテリのうち電源として使用するバッテリを手動操作により順次切り換えて使用する耕うん機。
【請求項5】
請求項1〜4の何れか1項に記載した耕うん機であって、本体部に駆動源として内装した電動モータの後ろ側に前記バッテリを搭載した耕うん機。
【請求項6】
請求項5項記載の耕うん機であって、前記電動モータのモータ軸に対して左右両側に横並び状態で複数のバッテリを搭載した耕うん機。
【請求項7】
請求項1〜6の何れか1項に記載した耕うん機であって、前記バッテリの取り外し方向を上向きとした耕うん機。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−17428(P2013−17428A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−153624(P2011−153624)
【出願日】平成23年7月12日(2011.7.12)
【出願人】(000137292)株式会社マキタ (1,210)
【Fターム(参考)】