説明

充電管理システムおよび充電管理方法

【課題】充電サービスを、施設が提供する本来の提供サービスの利用に直結するプレミアサービスとすることができる充電管理システムを提供する。
【解決手段】充電装置1と、この充電装置1が設けられている施設に備えられる施設装置32と、充電装置1および施設装置32に接続される制御装置2とを備える充電管理システムである。充電装置1は、利用識別情報の第1の入力を受け付け、制御装置2に送信する。施設装置32は、利用識別情報の第2の入力を受け付け、制御装置2に送信する。制御装置2は、利用識別情報の第1の入力と、利用識別情報の第2の入力とが一致したときに、当該一致した利用識別情報の第1の入力が受け付けられた充電装置でのバッテリー駆動装置のバッテリーに対する充電を実行させるように制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えばパチンコ店などの施設において、例えば電気自動車などのバッテリー駆動装置の充電サービスを提供するための充電管理システムおよび充電管理方法に関する。より詳細には、充電サービスを、施設を実際的に利用している利用者にのみ提供できるようにする発明に関する。
【背景技術】
【0002】
バッテリーを動力源としてモータを駆動して走行する電気自動車が登場してきている。この明細書においては、電気自動車には、モータのみでなく、内燃機関(エンジン)をも搭載し、予めバッテリーに充電しておくことで、バッテリー容量内ではモータのみにより走行し、それ以上は、ハイブリッドカーとして、バッテリーを充電しながら内燃機関により走行するプラグインハイブリッドカーも含まれる。
【0003】
電気自動車のバッテリー(車載電池)としては二次電池が用いられ、バッテリーは充電しておく必要がある。このバッテリーの充電を一般家庭用電源で充電する場合には、満充電までに5〜14時間もかかる。しかし、専用の充電装置により急速充電を行うようにすれば、満充電までの時間は、中容量の充電装置を用いる場合には30分〜1時間、大容量の充電装置を用いる場合には15分〜30分、というように比較的短時間とすることができる。
【0004】
そこで、これらの急速充電装置を用いた電気自動車の充電サービスが考えられている。例えば、駐車場運営会社による充電サービスとして、駐車場に急速充電装置を備えておき、駐車している間にバッテリーの充電を行えるようにするサービスがある(非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】http://times-info.net/map/info/service.html
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上述の非特許文献1に記載の充電サービスは、駐車場運営会社の本来のサービスである有料駐車サービスに直結したプレミアサービス(おまけ)となっている。つまり、駐車スペースに車両を駐車してもらうという本来のサービスに伴って、充電サービスが受けられない仕組みとなっている。このため、充電料金を無料としても、駐車をしてもらう顧客獲得の機会を増加させることができるというメリットを享受することができる。
【0007】
しかし、種々のサービスを提供する施設では、一般に、駐車料金は無料として顧客を吸引し、本来の提供サービスを利用してもらうことで課金する仕組みとなっている。例えばパチンコ店などの施設においては、駐車料金は無料であり、本来の提供サービスは、遊技機の有料の利用である。
【0008】
したがって、上記非特許文献1の充電サービスをそのままパチンコ店の駐車場に適用した場合には、パチンコ店で実際には遊技機の利用をしないユーザに対しても無料の充電サービスを提供してしまうことになり、当該充電サービスが、本来の提供サービスの顧客の利用に直結しないおそれがあるという問題がある。
【0009】
以上のことにかんがみ、この発明は、充電サービスを、施設が提供する本来の提供サービスの利用に直結するプレミアサービスとすることができる充電管理システムおよび充電管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するために、この発明は、
バッテリーで駆動されるバッテリー駆動装置の前記バッテリーに対して充電を行うための充電装置と、
前記充電装置が設けられている施設に備えられる施設装置と、
前記充電装置および前記施設装置に接続される制御装置と
を備える充電管理システムであって、
前記充電装置は、
利用識別情報の第1の入力を受け付ける第1の受付手段と、
前記第1の受付手段で受け付けた前記利用識別情報の第1の入力を前記制御装置に送信する第1の送信手段と、
を備え、
前記施設装置は、
利用識別情報の第2の入力を受け付ける第2の受付手段と、
前記第2の受付手段で受け付けた前記利用識別情報の第2の入力を前記制御装置に送信する第2の送信手段と、
を備え、
前記制御装置は、
前記充電装置から受信した前記利用識別情報の第1の入力と、前記施設装置から受信した前記利用識別情報の第2の入力とが一致したときに、当該一致した前記利用識別情報の第1の入力が受け付けられた前記充電装置での前記バッテリー駆動装置の前記バッテリーに対する充電を実行させるように制御する制御手段を備える
ことを特徴とする充電管理システムを提供する。
【0011】
上述の構成のこの発明によれば、充電装置の第1の受付手段で受け付けた利用識別情報の第1の入力と、施設装置の第2の受付手段で受け付けた利用識別情報の第2の入力とが一致したときにのみ、制御装置により充電装置でのバッテリー駆動装置のバッテリーに対する充電が実行される。したがって、施設装置を利用するユーザのバッテリー駆動装置のみを、充電サービスの対象とすることができ、充電サービスを、本来の提供サービスの利用に直結するプレミアサービスとすることができる。
【発明の効果】
【0012】
この発明によれば、充電サービスを、本来の提供サービスの利用に直結するプレミアサービスとすることができる充電管理システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】この発明による充電管理システムの第1の実施形態の全体構成例を示す図である。
【図2】この発明の第1の実施形態における充電装置の内部回路構成例を示すブロック図である。
【図3】この発明の第1の実施形態におけるパチンコ台ユニットの内部回路構成例を示すブロック図である。
【図4】この発明の第1の実施形態における制御装置の内部回路構成例を示すブロック図である。
【図5】図4の例の制御装置で管理される充電要求リストの一例を示す図である。
【図6】この発明の第1の実施形態の充電管理システムにおける処理動作シーケンス例を示す図である。
【図7】この発明の第1の実施形態における充電装置が実行する処理動作例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図8】この発明の第1の実施形態における充電装置が実行する処理動作例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図9】この発明の第1の実施形態における充電装置が実行する処理動作例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図10】この発明の第1の実施形態におけるパチンコ台ユニットが実行する処理動作例を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図11】この発明の第1の実施形態における制御装置が実行する処理動作例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図12】この発明の第1の実施形態における制御装置が実行する処理動作例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図13】この発明の第1の実施形態における制御装置が実行する処理動作例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図14】この発明の第1の実施形態における制御装置が実行する処理動作例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図15】この発明の第1の実施形態における制御装置が実行する処理動作例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図16】この発明の第1の実施形態における制御装置が実行する処理動作例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図17】この発明の第1の実施形態における制御装置が実行する処理動作例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図18】この発明の第1の実施形態における制御装置が実行する処理動作例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図19】この発明の第1の実施形態における制御装置が実行する処理動作例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図20】この発明の第1の実施形態における制御装置が実行する処理動作例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図21】この発明の第1の実施形態における制御装置が実行する処理動作例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図22】この発明の第2の実施形態の充電管理システムを説明するために用いる図である。
【図23】この発明の第2の実施形態の充電管理システムを説明するために用いる図である。
【図24】この発明の第2の実施形態の充電管理システムにおけるバー駆動制御装置の内部回路構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
[第1の実施形態]
以下、この発明による充電管理システムの第1の実施形態を、図を参照しながら説明する。この第1の実施形態は、充電管理システムが施設の例としてのパチンコ店に設置される場合の例であり、施設装置は、遊技機の例としてのパチンコ台に設けられる電子装置(以下、パチンコ台ユニットという)である。また、バッテリー駆動装置は、以下の実施形態においては、電気自動車である場合である。
【0015】
そして、この第1の実施形態においては、パチンコ店は、会員登録をした顧客に対しては、例えばIC(Integrated Circuit;集積回路)カードからなり、少なくとも会員を一意に識別するための会員識別情報(以下、会員IDという)を記憶保持する会員カードを発行する。会員は、この会員カードをパチンコ台ユニットに挿入することにより、遊技(パチンコゲーム)を行えると共に、種々のプレミアを享受することができる。この第1の実施形態の充電管理システムで提供する充電サービスは、会員に付与するプレミアの一つである。
【0016】
なお、会員カードは、例えば電磁誘導により非接触でカードリーダ・ライタと通信をして、情報の読み書きをすることができる。また、この実施形態では、会員が、会員カードをカード挿入口から挿入することにより、会員カードと内部に設けられているカードリーダ・ライタとが通信して情報の読み書きをすることができるようにも構成されている。
【0017】
なお、会員登録をしていない顧客は、パチンコ店からビジターカードの貸与を受け、当該ビジターカードをパチンコ台ユニットに挿入することによりパチンコ台において遊技を行うことができるが、会員に付与されるプレミアは、会員と同様には享受できない。
【0018】
[第1の実施形態の充電管理システムの概要;図1]
図1は、この第1の実施形態の充電管理システムの全体の構成例の概要を示すものであり、複数台の充電装置1〜1(nは2以上の整数)と、1台の制御装置2と、複数台のパチンコ台3〜3(mは2以上の整数)とからなる。
【0019】
充電装置1〜1のそれぞれは、この例では、1台分の車両の駐車スペース毎に設置されている。なお、充電装置1〜1が設置されている複数台分の駐車スペースのエリアは、充電サービスを受けることができる会員のみが車両を駐車できるようにするために、例えば会員カードにより開くゲートにより、他の駐車スペースのエリアとは分離しておくようにすると良い。
【0020】
例えば、車両侵入制御バーを開閉可能に制御するバー駆動制御装置を、充電サービス用駐車エリアの入り口に設置し、会員が会員カードをバー駆動制御装置にかざす、あるいは挿入すると、バー駆動制御装置が当該会員カードを認証して、車両侵入制御バーを開状態にし、会員の車両の当該充電サービス用駐車エリアへの侵入を許可するように構成することができる。
【0021】
複数台の充電装置1〜1と制御装置2とは、この例においては、無線LAN(Local Area Network)4を通じて接続され、充電装置1〜1の各々と制御装置2との間において後述するような通知情報や制御情報の無線通信が行われる。なお、複数台の充電装置1〜1と制御装置2との間は、無線LAN4ではなく、有線LANにより接続するようにしても良い。
【0022】
複数台の充電装置1〜1のそれぞれは、同一の構成を備えるので、以下の説明において、それぞれの充電装置の構成を説明するとき、また、複数台の充電装置を分けて説明する必要が無いときには、充電装置1と記載するものとする。そして、充電装置1が備える構成要素については、複数の充電装置1〜1で同じ参照番号を付与するものとする。
【0023】
図1に示すように、充電装置1は、充電のための案内メッセージを表示したり、充電状況などを表示したりするための表示部、この例ではLCD(Liquid Crystal Display)11を備える。また、この例では、充電装置1は、会員カードと非接触通信を行って会員カードのICに書き込まれている情報を読み取ったり、必要な情報を会員カードICに書き込んだりしたりするカードリーダ・ライタ12を備える。
【0024】
さらに、充電装置1は、接続ケーブル13の先端に充電プラグ14を備える。利用者が充電プラグ14を電気自動車の充電用コネクタに接続することで、充電装置1は、当該電気自動車のバッテリーに対する充電を行うことができる状態になる。ただし、この例では、充電プラグ14を電気自動車の充電用コネクタに接続して、充電装置1の操作ボタンを操作しても、充電の開始、停止などの制御はできないように構成されている。すなわち、この実施形態では、後述するように、充電装置1は、制御装置2からの充電開始指示、充電停止指示などの指示情報を受信したときに、その制御装置2からの指示に応じて、充電開始、充電停止、などの制御を実行するように構成されている。
【0025】
図2は、充電装置1の内蔵電子回路のハードウエア構成例を示すブロック図である。充電装置1は、マイクロコンピュータで構成される制御部101を備える。そして、充電装置1においては、制御部101が、システムバス100を通じて、充電回路部102、充電プラグ接続検出部103、充電状況判断部104、無線LANインターフェース105、受信信号解析部106、送信信号生成部107、充電装置ID記憶部108、ディスプレイインターフェース109およびカードリーダ・ライタ12、のそれぞれと接続されている。ディスプレイインターフェース109には、LCD11が接続される。
【0026】
充電回路部102の入力端は、電源ラインに接続され、また、充電回路部102の出力端は、接続ケーブル13を通じて充電プラグ14に接続されている。充電回路部102は、制御部101からの制御信号により、その動作が制御される。そして、充電回路部102は、制御部101からの制御信号により動作状態にされると、電源ラインからの交流電流を電気自動車用の所定の直流電流(充電電流)に変換して、その充電電流を接続ケーブル13を通じて充電プラグ14に供給する。また、充電回路部102は、制御部101からの制御信号により非動作状態にされると、充電電流を充電プラグ14に出力しない状態に制御される。充電プラグ14が電気自動車の充電用コネクタに接続されていないときには、充電回路部102は非動作状態とされる。
【0027】
充電プラグ接続検出部103は、充電プラグ14が電気自動車の充電用コネクタに接続されたことを検出し、その検出信号をシステムバス100を通じて制御部101に通知する。この例では、充電プラグ接続検出部103は、充電プラグ14が電気自動車の充電用コネクタに接続されたとき、充電装置1と電気自動車との間で流れる電流を検出することにより、当該充電プラグ14の充電用コネクタへの接続を検知する。なお、充電プラグ接続検出部103は、充電プラグ14に、当該充電プラグ14が電気自動車の充電用コネクタに接続されたときにオンとなる接続検出スイッチを設けておき、その接続検出スイッチの出力をシステムバス100に送出する構成とするようにしても良い。
【0028】
そして、この実施形態では、制御部101は、この充電プラグ接続検出部103で充電プラグ14が電気自動車の充電用コネクタに接続中であることを検出しているときにのみ、充電回路部102の動作制御が可能となるように構成されている。
【0029】
充電状況判断部104は、充電回路部102が動作状態となっているときの充電回路部102の出力電圧を監視することにより、充電プラグ14が接続されている電気自動車のバッテリーの充電状況を判断する。そして、充電状況判断部104は、充電量30%、充電量60%、フル充電(充電完了)などの充電状況情報を、システムバス100を通じて制御部101に通知する。
【0030】
無線LANインターフェース105は、無線LAN4を通じて充電装置1と制御装置2との間で通信を行うためのものである。無線LANインターフェース105は、制御装置2からの受信信号を受信すると、その受信情報を受信信号解析部106に送る。
【0031】
受信信号解析部106は、制御装置2からの受信信号を解析して、後述するように、充電開始指示、充電停止指示、充電終了指示などの充電制御指示を判別し、判別結果をシステムバス100を通じて制御部101に伝達する。制御部101は、その判別された指示に応じた充電制御処理を、充電回路部102に対して行う。
【0032】
また、無線LANインターフェース105は、送信信号生成部107で生成された送信信号を制御装置2に無線送信する。送信信号生成部107は、制御部101の制御の基に後述するような種々の送信信号を生成する。送信信号生成部107は、当該送信信号の生成の際には、常に、充電装置ID記憶部108に記憶されている自装置の充電装置IDを、各送信信号に含める。
【0033】
この実施形態では、充電装置1の制御部101は、カードリーダ・ライタ12で会員カードから会員IDが読み込まれ、かつ、充電プラグ接続検出部103で充電プラグ14の電気自動車の充電用コネクタへの接続が検知されたときには、当該会員IDと自装置の充電装置IDとを含めた充電要求通知を送信信号生成部107で生成させる。そして、制御部101は、送信信号生成部107で生成された充電要求通知を制御装置2に送るように無線LANインターフェース105を制御する。
【0034】
また、この実施形態では、制御部101は、充電状況判断部104の判断結果に基づく充電状況通知を送信信号生成部107で生成させるように制御する。そして、制御部101は、送信信号生成部107で生成された充電状況通知を制御装置2に送るように無線LANインターフェース105を制御する。なお、充電状況通知は、充電中には、例えば所定時間毎に繰り返し生成して制御装置2に送るようにしても良い。また、例えば充電量が30%、40%、50%というように所定の値になったときに、制御部101の制御に従って送信信号生成部107が充電状況通知を生成して、制御装置2に送るようにしても良い。
【0035】
なお、図2の充電装置1の構成において、充電状況判断部104、受信信号解析部106、送信信号生成部107のそれぞれの処理機能は、制御部101を構成するマイクロコンピュータが、そのソフトウエアプログラムによる実行する機能として構成することもできる。
【0036】
次に、複数のパチンコ台3〜3のそれぞれは、パチンコ店の屋内に設置される。そして、各パチンコ台のパチンコ台ユニットは、この例においては、制御装置2に対して、有線LAN5を通じて接続されている。なお、複数のパチンコ台3〜3のパチンコ台ユニットのそれぞれと制御装置2とは、有線LAN5ではなく、無線LANを通じて接続するようにしても良い。
【0037】
複数のパチンコ第3〜3のそれぞれは、同一の構成を備えるので、以下の説明において、それぞれのパチンコ台の構成を説明するとき、また、複数のパチンコ台を分けて説明する必要が無いときには、パチンコ台3と記載するものとする。そして、パチンコ台3が備える構成要素については、複数のパチンコ台3〜3で同じ参照番号を付与するものとする。
【0038】
図1に示すように、パチンコ台3は、遊技者の操作を受けてパチンコ玉をパチンコ台盤面に送出するハンドル31を備えると共に、パチンコ台ユニット32を備える。パチンコ台ユニット32は、内部に後述するマイクロコンピュータを搭載する電子回路を備えると共に、カード挿入口33と、表示部、この例ではLCD34とを外部に露呈させて備えている。
【0039】
そして、パチンコ台ユニット32は、カード挿入口33に会員カードが挿入されたときに、その内部に設けられているカードリーダ・ライタにより当該会員カードに記録されている会員IDを含む会員情報を読み出し、制御装置2に送信する機能を備える。
【0040】
図3は、パチンコ台ユニット32のハードウエア構成例を示すブロック図である。パチンコ台ユニット32は、マイクロコンピュータで構成される制御部301を備える。そして、パチンコ台ユニット32においては、制御部301が、システムバス300を通じて、有線LANインターフェース302、受信信号処理部303、送信信号生成部304、ユニットID記憶部305、玉流れ検出部306、カードリーダ・ライタ307およびディスプレイインターフェース308、のそれぞれと接続されている。ディスプレイインターフェース308には、LCD34が接続される。
【0041】
有線LANインターフェース302は、パチンコ台ユニット32と制御装置2との間で、有線LAN5を通じて種々の情報の通信を行うためのものである。この有線LANインターフェース302は、制御装置2からの受信信号を受信すると、その受信情報は受信信号処理部303に送る。
【0042】
受信信号処理部303は、後述するように、制御装置2からの受信信号をデコードして、充電開始表示情報、充電停止表示情報、充電状況表示情報などを復元し、それらの表示情報をディスプレイインターフェース308に送る。ディスプレイインターフェース3098は、受信した表示情報をLCD34に供給して対応する表示を行う。
【0043】
また、玉流れ検出部306は、ユーザがハンドル31を操作したことによりパチンコ玉がパチンコ台3の盤面に流れていることを、当該パチンコ玉の流れに応じた電気信号を検出することにより検出し、その検出結果をシステムバス300に出力する。この玉流れ検出部306としては、例えば特開2001−046592号公報に記載の「パチンコ玉検出装置」を用いることができる。玉流れ検出部306の構成は、上記の公報記載のものに限られるものではないことは言うまでもない。
【0044】
そして、制御部301は、玉流れ検出部306の検出結果から、パチンコ玉がパチンコ台3の盤面に流れていると判別しているときには、送信信号生成部304に、ユーザが遊技中であることを示す遊技中情報を生成させる。そして、制御部301は、送信信号生成部304で生成させた遊技中情報を、有線LAN5を通じて制御装置2に送信するように有線LANインターフェース302を制御する。
【0045】
また、制御部301は、玉流れ検出部306の検出結果から、逆に、パチンコ玉がパチンコ台3の盤面に流れていないことを検出したときには、送信信号生成部304でユーザが非遊技中であることを示す非遊技中情報を生成させる。そして、制御部301は、送信信号生成部304で生成させた非遊技中情報を制御装置2に送信するように有線LANインターフェース302を制御する。なお、送信信号生成部304は、送信信号の生成の際には、常に、ユニットID記憶部305に記憶されている自ユニットIDを、各送信信号に含める。
【0046】
なお、図3のパチンコ台ユニット32の構成において、受信信号処理部303、送信信号生成部304のそれぞれの処理機能は、制御部301を構成するマイクロコンピュータが、そのソフトウエアプログラムによる実行する機能として構成することもできる。
【0047】
次に、制御装置2は、この例では、パーソナルコンピュータ(以下、パソコンと略称する)で構成され、パチンコ店の屋内に設置される。そして、制御装置2は、この実施形態の充電管理システムにおいて、充電装置1から送られてくる情報と、パチンコ台ユニット3から送られてくる情報とに基づいて、充電装置1に対する充電制御を司ると共に、パチンコ台ユニット3に対する表示制御を司る。
【0048】
図4は、制御装置2のハードウエア構成例を示すブロック図である。制御装置2は、CPU(Central Processing Unit)とプログラムが格納されるROM(Read Only Memory)とワークエリア用のRAM(Random Access Memory)とからなる制御部201に対して、システムバス200を通じて、無線LANインターフェース202、無線受信信号解析部203、充電制御指示生成部204、充電要求リスト管理部205、有線LANインターフェース206、有線受信信号解析部207、表示通知情報生成部208、会員登録情報管理部209、のそれぞれと接続されている。
【0049】
無線LANインターフェース202は、無線LAN4を通じて複数台の充電装置1との間で通信を行うためのものである。無線LANインターフェース202は、充電装置1からの受信信号を受信すると、その受信情報は無線受信信号解析部203に送る。
【0050】
無線受信信号解析部203は、各充電装置1からの受信信号を解析して、後述するように、充電要求通知、充電状況通知、充電完了通知など判別する。そして、無線受信信号解析部203は、充電要求通知を受信したと判別したときには、制御部201の制御に基づいて、充電装置IDおよび会員ID1を含む当該充電要求通知を、充電要求リスト管理部205に転送する。また、無線受信信号解析部203は、充電状況通知や充電完了通知を受信したと判別したときには、制御部201の制御に基づいて、それらを表示通知情報生成部208に転送する。
【0051】
充電要求リスト管理部205は、図示を省略する記憶部に充電要求リストを保持する。そして、充電要求リスト管理部205は、無線受信信号解析部203から充電要求通知を受け取ると、それに含まれる充電装置IDおよび会員IDを抽出して、制御部201の制御の基に、その充電要求を充電要求リストに登録し、登録した各充電要求について、その後の管理をする。そして、制御部201の制御の基に、充電要求リスト管理部205は、登録した充電要求についての充電が完了したり、充電要求を維持できない状態を検知したりしたときには、登録した充電要求を充電要求リストから削除する。
【0052】
なお、以下の説明においては、パチンコ台ユニット32から制御装置2に送られる会員IDと区別するために、説明の便宜上、充電装置1から制御装置2に送られる会員IDを会員ID1と称する。この会員ID1は、利用識別情報の第1の入力の一例である。
【0053】
図5に、充電要求リストの一例を示す。図5に示すように、この例においては、各充電要求は、充電要求を送ってきた充電装置の充電装置IDに対応付けられて登録される。つまり、充電要求は充電装置ID毎に登録される。図5において、ST−1、ST−2、ST−3、・・・は、それぞれ充電装置IDである。
【0054】
そして、図5の例では、充電要求リストにおいて各充電要求について充電装置IDのそれぞれに対応して記憶されて管理される管理項目としては、「会員ID1」と、「充電ステータス」と、「充電状況」と、「会員カード状況」と、「ユニットID」とが用意される。
【0055】
管理項目のうち、「会員ID1」は、充電要求が充電装置1から送られてきたときに充電要求リストに登録される。「充電ステータス」は、充電開始待機中、充電中、充電停止中など、充電要求をした充電装置1での充電状態を表わすものである。「充電状況」は、充電要求中の充電装置1に接続されている電気自動車のバッテリーが、どの程度の充電量になっているかを表わすものである。
【0056】
「会員カード状況」は、充電装置1からの充電要求に含まれていた会員ID1が記憶されている会員カードが、いずれかのパチンコ台ユニット32に挿入されているかどうかを表わすものである。これは、会員が充電要求をした後、実際にパチンコ遊技をするためにパチンコ台3のパチンコ台ユニット32に会員カードを挿入しているかどうかの確認情報の役割をする。「ユニットID」は、パチンコ台ユニット32の識別情報であり、会員が充電要求をした後、いずれのパチンコ台でパチンコ遊技をしているかを示すものとなる。
【0057】
有線LANインターフェース206は、有線LAN5を通じて複数個のパチンコ台ユニット32と通信するためのものである。有線LANインターフェース206は、パチンコ台ユニット32からの受信信号を受信すると、その受信情報は有線受信信号解析部207に送る。
【0058】
有線受信信号解析部207は、パチンコ台ユニット32からの受信信号を解析して、後述するように、カード挿入通知、遊技中情報、非遊技中情報、カード取り出し通知など判別し、その判別結果をシステムバス200を通じて制御部201に通知すると共に、判別したカード挿入通知、遊技中情報、非遊技中情報、カード取り出し通知などを充電要求リスト管理部205に供給する。
【0059】
制御部201は、有線受信信号解析部207でカード挿入通知、遊技中情報、非遊技中情報、カード取り出し通知などを受信したと判別すると、充電制御指示生成部204を制御して、充電装置1に送信する充電開始指示、充電停止指示などの充電制御指示を生成させる。そして、制御部201は、充電要求リスト管理部205に指示して、充電制御指示生成部204で生成された充電制御指示を送るべき充電装置1を判別させる。さらに、制御部201は、判別された充電装置1に、充電制御指示生成部204で生成された充電制御指示を無線LANインターフェース202を通じ、無線LAN4を通じて送信するように制御する。
【0060】
表示通知情報生成部208は、無線受信信号解析部203から充電状況通知や充電完了通知の供給を受けたときには、制御部201の制御の基に、充電状況通知で伝達すべき充電状況の表示情報例えば「充電量30%」などや、充電完了通知により伝達すべき「充電が完了しました」等の表示情報を生成する。そして、制御部201は、充電要求リスト管理部205に指示して、表示通知情報生成部208で生成された表示情報を送るべきパチンコ台ユニット32を判別させる。そして、制御部201は、判別されたパチンコ台ユニット32に、表示通知情報生成部208で生成された表示情報を優先LANインターフェース206を通じ、有線LAN5を通じて送信するように制御する。
【0061】
会員登録情報管理部209は、会員登録情報を記憶する記憶部(図示は省略)を備える。会員登録情報には、上述した会員IDの他、会員氏名、住所、さらに、会員に対する連絡先として携帯電話端末の電話番号などが含まれる。また、会員がパチンコ遊技を行った時間に応じたプレミアポイントが会員登録情報に含まれるようにしても良い。会員カードのIC内のメモリには、会員登録情報管理部209に登録されている会員登録情報と同様の会員登録情報が記憶されている。制御部201は、会員カードに記憶されている会員IDと、会員登録情報管理部209に登録されている会員IDとを照合することにより、会員カードの所有者が会員であるか否かを判断する。
【0062】
なお、図4の制御装置2の構成において、無線受信信号解析部203、充電制御指示生成部204、充電要求リスト管理部205、有線受信信号解析部207および表示通知情報生成部208のそれぞれの処理機能は、制御部201を構成するマイクロコンピュータが、そのソフトウエアプログラムによる実行する機能として構成することもできる。
【0063】
[制御装置2による充電制御および表示制御のシーケンス例;図6]
この第1の実施形態の充電管理システムにおいては、会員がパチンコ台で実際に遊技をしている間は、当該会員は、充電サービスを無料で受けることができるようにしている。図6に、この充電サービスの実行シーケンス例を示す。この図6のシーケンス例においては、制御装置2による充電装置1の充電制御およびパチンコ台ユニット32の表示制御が次のようにして実行される。
【0064】
先ず、会員は、自分の電気自動車を充電装置1が設置されている駐車スペースに駐車させ、当該駐車スペースに付随する充電装置1の充電用プラグ14を、自分の電気自動車の充電用コネクタに接続すると共に、会員カードを、当該駐車スペースに付随する充電装置1のカードリーダ・ライタ12にかざす。このとき、充電プラグ14の接続動作と、会員カードをかざす動作とは、どちらを先に行っても良い。以上は、会員による充電要求動作となる。
【0065】
充電装置1のカードリーダ・ライタ12は、これに会員カードがかざされると、当該会員カードのIC内のメモリに記憶されている会員IDを読み出して、制御部101に供給する。そして、充電装置1の制御部101は、この会員IDを受け取ると、充電プラグ接続検出部103の検出結果を判別することにより、充電プラグ14が電気自動車の充電用コネクタに接続されているかどうかをチェックする。
【0066】
そして、制御部101は、充電プラグ14が電気自動車の充電用コネクタに接続されていることを検知確認すると、送信信号生成部107に、自装置の識別情報(自充電装置ID)と会員カードから取得した会員ID(会員ID1)とを含む充電要求通知を生成させる。送信信号生成部107は、制御部101の制御に基づいて、生成した充電要求通知を無線LANインターフェース105を通じて制御装置2に送る。なお、充電装置1の送信信号生成部107は、制御装置2に送るために生成する充電状況情報には、常に、自装置の識別情報である充電装置IDを含めるものである。
【0067】
制御装置2は、無線LANインターフェース202により充電装置1からの前記充電要求通知の受信し、それを無線受信信号解析部203に送る。無線受信信号解析部203は、当該充電要求通知の受信を判別すると、その判別結果を制御部201に通知すると共に、その充電要求通知を充電要求リスト管理部205に供給する。
【0068】
充電要求リスト管理部205は、制御部201の制御に従って、前述したように、受信した充電要求通知に含まれる充電装置IDを識別情報とした充電要求を、先ず充電要求リストに登録する。そして、充電要求リスト管理部205は、当該充電要求通知に含まれる会員ID1を、当該登録された充電要求の管理項目の一つとして充電要求リストに登録する。
【0069】
会員は、以上のようにして、充電装置1に対する充電要求動作を完了すると、パチンコ店の屋内に入り、複数のパチンコ台3〜3のうちから選択した任意のパチンコ台3のパチンコ台ユニット32のカード挿入口33に会員カードを挿入する。そして、会員は、そのパチンコ台3のハンドル31を操作して遊技を開始する。
【0070】
すると、パチンコ台ユニット32では、カード挿入口33から挿入された会員カードに記憶されている情報を、内蔵のカードリーダ・ライタ307が読み出して制御部301に供給する。そして、パチンコ台ユニット32の制御部301は、カードリーダ・ライタ307から受け取った情報から会員IDを取得し、送信信号生成部304に渡す。送信信号生成部304は、制御部301の制御に基づき、当該会員IDと自ユニットIDとを含むカード挿入通知を生成し、それを有線LANインターフェース302を通じて制御装置2に送る。以下の説明においては、充電装置1から制御装置2に送られる会員ID1と区別するために、パチンコ台ユニット32から制御装置2に送られる会員IDを会員ID2と称する。なお、この会員ID2は、利用識別情報の第2の入力の一例である。
【0071】
また、会員が遊技を開始したことにより、パチンコ台ユニット32の玉流れ検出部306は、パチンコ玉がパチンコ台3の盤面に流れていることを示す検出出力を、システムバス300を通じて制御部301に供給する。制御部301は、この玉流れ検出部306の検出出力を受けて、送信信号生成部304に遊技中情報を生成させる。送信信号生成部304は、生成した遊技中情報を、制御部301の制御に基づき、有線LANインターフェース302を通じて制御装置2に送信する。
【0072】
制御装置2は、パチンコ台ユニット32からのカード挿入通知および遊技中情報を有線LANインターフェース206を通じて受信し、有線受信信号解析部207に転送する。有線受信信号解析部207は、カード挿入通知を判別すると、その判別結果を制御部201に通知すると共に、カード挿入通知を充電要求リスト管理部205に供給する。
【0073】
充電要求リスト管理部205は、受け取ったカード挿入通知に含まれる会員ID2およびユニットIDを抽出する。そして、充電要求リスト管理部205は、制御部201の制御に基づいて、抽出した会員ID2と、充電要求リストに記憶されている各充電要求の管理項目「会員ID1」とを比較参照し、会員ID2=会員ID1となる充電要求が充電要求リストにあるか否か判別する。
【0074】
そして、このシーケンス例においては、充電要求リスト管理部205は、受信した会員ID2と一致する会員ID1を管理項目として有する充電要求が充電要求リストにあると判別するので、充電要求リストにおいて、その一致した会員ID1を管理項目として含む充電要求の管理項目「ユニットID」に、前記会員ID2を送ってきたパチンコ台ユニット32のユニットIDを登録する。また、充電要求リスト管理部205は、当該充電要求の管理項目「充電ステータス」を「充電開始待機中」とする。さらに、充電要求リスト管理部205は、当該充電要求の管理項目「会員カード状況」を「挿入中」にする。
【0075】
こうして、充電管理リストにユニットIDが登録されることにより、制御装置2は、充電装置1から充電要求通知をした会員が、いずれかのパチンコ台ユニット32に会員カードを挿入して遊技を開始しようとしていることを認識することができる。しかし、未だ、充電要求をした会員が実際に遊技を開始しているかどうかは、この時点では、不明である。そこで、制御装置2の制御部201は、充電要求リストにユニットIDを登録したパチンコ台ユニット32からの遊技中情報の受信を監視する。
【0076】
なお、以下の説明においては、充電要求リストに登録された充電要求の管理項目「会員ID1」と一致する会員ID2を送ってきたパチンコ台ユニット32を、説明の理解を容易にするため、特に、充電要求会員利用中ユニット32と称することとする。
【0077】
制御装置2の有線受信信号解析部207は、遊技中情報の受信を判別すると、その判別結果を制御部201に通知すると共に、判別した遊技中情報を充電要求リスト管理部205に供給する。
【0078】
充電要求リスト管理部205は、制御部201の制御に基づき、受信した遊技中情報に含まれるユニットIDを抽出して、その抽出したユニットIDと充電要求リストに登録されている充電要求の管理項目「ユニットID」とを比較し、両者が一致する充電要求があるか否か判別する。そして、このシーケンス例においては、充電要求リスト管理部205は、遊技中情報を送ってきたパチンコ台ユニット32のユニットIDが、管理項目「ユニットID」と一致する充電要求があると判別するので、当該判別した充電要求の充電装置IDと、その一致したユニットIDとを制御部201に通知する。この一致したユニットIDは、充電要求会員利用中ユニット32のユニットIDである。
【0079】
制御部201は、遊技中情報の受信に加えて、充電要求リスト管理部205から充電装置IDと、充電要求会員利用中ユニット32のユニットIDを受け取ると、充電要求をした会員が実際にパチンコ遊技を開始したと判断して、充電制御指示生成部204に充電開始指示を生成させる。
【0080】
そして、制御部201は、充電要求リスト管理部205で判別された充電装置IDの充電装置1に、充電制御指示生成部204で生成された充電開始指示を、無線LANインターフェース202を通じて送るように制御する。そして、充電要求リスト管理部205は、制御部201の制御に基づいて、充電要求リストにおいて、充電開始指示を送った充電装置1についての充電要求の充電ステータスを「充電中」とする。
【0081】
さらに、制御部201は、表示通知情報生成部208に充電開始表示情報を生成させ、生成された充電開始表示情報を、遊技中情報を送ってきた充電要求会員利用中ユニット32に、有線LANインターフェース206を通じて送信するように制御する。
【0082】
充電装置1は、制御装置2からの充電開始指示を無線LANインターフェース105を通じて受信し、受信信号解析部105で判別する。充電装置1の制御部101は、この受信信号解析部105からの充電開始指示の判別結果に基づき、充電プラグ14を通じて接続されている電気自動車のバッテリーに対する充電を開始するように充電回路部102を制御する。
【0083】
また、充電要求会員利用中ユニット32は、制御装置2からの充電開始表示情報を有線LANインターフェース302を通じて受信し、受信信号処理部303でデコード処理する。そして、充電要求会員利用中ユニット32の制御部301は、受信信号処理部303からの充電開始表示情報をディスプレイインターフェース308を通じてLCD34に供給し、その表示画面に「充電中」を表示させる。
【0084】
次に、会員がハンドル31の操作を停止したためパチンコ台3の盤面におけるパチンコ玉の流れが停止すると、充電要求会員利用中ユニット32の玉流れ検出部306は、それを示す検出出力をシステムバスを通じて制御部301に供給する。制御部301は、この玉流れ検出部306の検出出力を受けて、送信信号生成部304に非遊技中情報を生成させる。送信信号生成部304は、生成した非遊技中情報を、制御部301の制御に基づき、有線LANインターフェース302を通じて制御装置2に送信する。
【0085】
制御装置2は、パチンコ台ユニット32からの非遊技中情報を有線LANインターフェース206を通じて受信し、有線受信信号解析部207に転送する。有線受信信号解析部207は、非遊技中情報の受信を判別すると、その判別結果を制御部201に通知すると共に、判別した非遊技中情報を充電要求リスト管理部205に供給する。
【0086】
充電要求リスト管理部205は、制御部201の制御に基づき、受信した非遊技中情報に含まれるユニットIDを抽出して、その抽出したユニットIDと充電要求リストに登録されている充電要求の管理項目「ユニットID」と比較し、両者が一致する充電要求があるか否か判別する。そして、このシーケンス例においては、充電要求リスト管理部205は、非遊技中情報を送ってきたパチンコ台ユニット32のユニットIDが、管理項目「ユニットID」と一致する充電要求があると判別するので、当該判別した充電要求の充電装置IDと、その一致したユニットIDとを制御部201に通知する。
【0087】
制御部201は、非遊技中情報の受信に加えて、充電要求リスト管理部205から充電装置IDと、ユニットIDを受け取ると、充電要求をした会員がパチンコ遊技を停止(中断または終了)したと判断して、充電制御指示生成部204に充電停止指示を生成させる。
【0088】
そして、制御部201は、充電要求リスト管理部205で判別された充電装置IDの充電装置1に、充電制御指示生成部204で生成された充電停止指示を、無線LANインターフェース202を通じて送るように制御する。そして、充電要求リスト管理部205は、制御部201の制御に基づいて、充電要求リストにおいて、充電停止指示が送った充電装置1の充電ステータスを「充電停止中」とする。
【0089】
さらに、制御部201は、表示通知情報生成部208に充電停止表示情報を生成させ、生成された充電開始表示情報を、有線LANインターフェース206を通じて非遊技中情報を送ってきた充電要求会員利用中ユニット32に送信するように制御する。
【0090】
充電装置1は、制御装置2からの充電停止指示を無線LANインターフェース105を通じて受信し、受信信号解析部105で判別する。充電装置1の制御部101は、この受信信号解析部105からの充電停止指示の判別結果に基づき、充電プラグ14を通じて接続されている電気自動車のバッテリーに対する充電を停止するように充電回路部102を制御する。
【0091】
また、充電要求会員利用中ユニット32は、制御装置2からの充電停止表示情報を有線LANインターフェース302を通じて受信し、受信信号処理部303でデコード処理する。そして、充電要求会員利用中ユニット32の制御部301は、受信信号処理部303からの充電停止表示情報をディスプレイインターフェース308を通じてLCD34に供給し、その表示画面に「充電停止中」を表示させる。
【0092】
次に、会員がハンドル31を操作して、再度、パチンコ台3の盤面にパチンコ玉を流し始めると、パチンコ台ユニット32の玉流れ検出部306は、パチンコ玉がパチンコ台3の盤面に流れていることを示す検出出力を、システムバス300を通じて制御部301に供給する。制御部301は、この玉流れ検出部306の検出出力を受けて、送信信号生成部304に遊技中情報を生成させ、有線LANインターフェース302を通じて制御装置2に送信するように制御する。
【0093】
制御装置2の有線受信信号解析部207は、この遊技中情報の受信を判別すると、その判別結果を制御部201に通知すると共に、判別した遊技中情報を充電要求リスト管理部205に供給する。
【0094】
充電要求リスト管理部205は、制御部201の制御に基づき、前述したように、受信した遊技中情報から抽出したユニットIDと充電要求リストに登録されている充電要求の管理項目「ユニットID」と比較し、両者が一致する充電要求があるか否か判別する。そして、このシーケンス例においては、充電要求リスト管理部205は、遊技中情報を送ってきたパチンコ台ユニット32のユニットIDが、管理項目「ユニットID」と一致する充電要求があると判別するので、当該判別した充電要求の充電装置IDと、その一致したユニットIDとを制御部201に通知する。
【0095】
制御部201は、遊技中情報の受信に加えて、充電要求リスト管理部205から充電装置IDと充電要求会員利用中ユニット32のユニットIDを受け取ると、前述と同様にして、充電要求をした会員が実際にパチンコ遊技を開始したと判断して、充電制御指示生成部204に充電開始指示を生成させる。
【0096】
そして、制御部201は、充電要求リスト管理部205で判別された充電装置IDの充電装置1に、充電制御指示生成部204で生成された充電開始指示を、無線LANインターフェース202を通じて送るように制御する。そして、充電要求リスト管理部205は、制御部201の制御に基づいて、充電要求リストにおいて、充電開始指示を送った充電装置1についての充電要求の充電ステータスを「充電中」とする。
【0097】
さらに、制御部201は、表示通知情報生成部208に充電開始表示情報を生成させ、生成された充電開始表示情報を、有線LANインターフェース206を通じて遊技中情報を送ってきた充電要求会員利用中ユニット32に送信するように制御する。
【0098】
充電装置1は、制御装置2からの充電開始指示を無線LANインターフェース105を通じて受信し、受信信号解析部105で判別する。充電装置1の制御部101は、この受信信号解析部105からの充電開始指示の判別結果に基づき、充電プラグ14を通じて接続されている電気自動車のバッテリーに対する充電を開始(再開)するように充電回路部102を制御する。
【0099】
また、充電要求会員利用中ユニット32は、制御装置2からの充電開始表示情報を有線LANインターフェース302を通じて受信し、受信信号処理部303でデコード処理する。そして、充電要求会員利用中ユニット32の制御部301は、受信信号処理部303からの充電開始表示情報をディスプレイインターフェース308を通じてLCD34に供給し、その表示画面に「充電中」を表示させる。
【0100】
そして、充電装置1の充電状況判断部104は、電気自動車のバッテリーに対して充電を実行しているときには、当該充電中の電気自動車のバッテリーの充電状況(例えば「充電量が30%である」、「充電量が50%である」、「充電完了」等)を検出し、その検出した充電状況を送信信号生成部107に供給する。
【0101】
充電装置1の制御部101は、前述したように、充電中における所定時間間隔、あるいは、充電量が所定量になる毎に、送信信号生成部107に、充電状況通知を生成させるように制御する。送信信号生成部107は、制御部101により充電状況通知の生成が指示されたタイミングにおける充電状況判断部104からの充電状況検出結果に基づいて充電状況通知を生成する。なお、この例では、特に、充電状況判断部104からの充電状況検出結果が「充電完了」を示すものとなったときには、制御部101がそれを検知して、当該充電完了の時点で、送信信号生成部107に充電完了通知を生成させるようにする。
【0102】
送信信号生成部107は、制御部101の制御に基づいて、生成した充電状況通知または充電完了通知を、無線LANインターフェース105を通じて制御装置2に送信する。
【0103】
制御装置2は、充電装置1からの充電状況通知または充電完了通知を無線LANインターフェース202を通じて受信し、それを無線受信信号解析部203に送る。無線受信信号解析部203は、当該充電状況通知または充電完了通知の受信を判別すると、その判別結果を制御部201に通知すると共に、その充電状況通知または充電完了通知を充電要求リスト管理部205に供給する。
【0104】
充電要求リスト管理部205は、制御部201の制御に基づき、受信した充電状況通知または充電完了通知に含まれる充電装置IDを抽出し、その充電装置IDを充電要求リストに登録されている充電要求の充電装置IDと比較し、当該充電状況通知または充電完了通知を送ってきた充電装置1の充電装置IDを判別し、制御部201に通知する。また、充電要求リスト管理部205は、判別した充電装置IDに対応付けられている充電要求会員利用中ユニット32のユニットIDを充電要求リストから判別し、制御部201に通知する。
【0105】
制御部201は、充電状況通知または充電完了通知の受信の判別結果を受けて、表示通知情報生成部208に、充電状況表示情報または充電完了時表示情報を生成させる。充電状況表示情報は、例えば「充電量30%」、「充電量50%」等の充電状況途中経過の表示を行うためのものである。また、充電完了表示情報には、充電を終了した旨のみではなく、充電装置1を他の会員に利用可能とするために、充電装置1が設置されている駐車スペースから、車両の移動を会員に依頼するメッセージが含まれる。
【0106】
制御部201は、充電要求リスト管理部205で判別されたユニットIDの充電要求会員利用中ユニット32に、表示通知情報生成部208で生成された充電状況表示情報または充電完了時表示情報を、有線LANインターフェース206を通じて送るように制御する。
【0107】
そして、充電要求リスト管理部205は、制御部201の制御に基づいて、充電要求リストにおいて、充電状況通知を送ってきた充電装置1の管理項目「充電状況」を「充電量30%」、「充電量50%」などとする。また、充電要求リスト管理部205は、充電要求リストにおいて、充電完了通知を送ってきた充電装置1の管理項目「充電状況」は「充電完了」とする。
【0108】
また、無線受信信号解析部203で充電完了通知が判別されたときには、制御部201は、さらに、充電制御指示生成部204に、充電終了指示を生成させる。そして、制御部201は、生成された充電終了指示を、充電要求リスト管理部205で判別された当該充電完了通知を送ってきた充電装置1に、無線LANインターフェース202を通じて送るように制御する。
【0109】
充電要求会員利用中ユニット32は、制御装置2からの充電状況表示情報または充電完了時表示情報を有線LANインターフェース302を通じて受信し、受信信号処理部303でデコード処理する。そして、充電要求会員利用中ユニット32の制御部301は、受信信号処理部303からの充電状況表示情報または充電完了時表示情報をディスプレイインターフェース308を通じてLCD34に供給する。
【0110】
これにより、充電状況表示情報の場合には、表示画面34には、例えば「充電量30%」、「充電量50%」等の充電状況表示が行われる。充電完了時表示情報の場合には、表示画面34には、充電を完了した旨と、充電装置1を他の会員に利用可能とするために、充電装置1が設置されている駐車スペースから、車両の移動を会員に依頼するメッセージが表示される。
【0111】
なお、充電完了時表示情報を受信した充電要求会員利用中ユニット32は、充電を完了した旨および車両の移動を会員に依頼するメッセージを、パチンコ台ユニット32に設けられるスピーカから、併せて放音するようにしても良い。
【0112】
また、制御装置2からの充電終了指示は、充電装置1の無線LANインターフェース105を通じて受信され、受信信号解析部106で判別される。充電装置1の制御部101は、この充電終了指示を受信したことを確認すると、充電回路部102を制御して、充電を停止させ、充電終了となる。
【0113】
充電要求会員利用中パチンコ台ユニット32での充電完了時表示に対応して、会員が駐車場に赴き、車両を移動するために、充電装置1の充電プラグ14を車両から外すと、充電装置1の制御部101は、送信信号生成部107に充電プラグ接続解除通知を生成させる。そして、制御部101の制御により、送信信号生成部107は、生成した充電プラグ接続解除通知を、無線LANインターフェース105を通じて制御装置2に送信する。
【0114】
制御装置2は、無線LANインターフェース202を通じて、この充電プラグ接続解除通知を受け取り、無線受信信号解析部203で判別する。無線受信信号解析部203は、その判別結果を制御部201に供給すると共に、受信した充電プラグ接続解除通知を充電管理リスト管理部205に供給する。充電要求リスト管理部205は、制御部201の制御に基づいて、充電プラグ接続解除通知に含まれる充電装置IDにより、当該通知を送ってきた充電装置1を判別し、その充電装置IDの充電装置1についての充電要求を、充電要求リストから削除する。
【0115】
なお、この実施形態では、会員が、充電装置1が設置されている駐車スペースに電気自動車を駐車させたにも拘らず、予め定めた所定時間以上、例えば30分以上、パチンコ台3で遊技を行わない状況が続いたときには、制御装置2は、充電装置1に対してなされた充電要求に応じた充電を強制終了させるようにする。
【0116】
その場合において、会員が会員カードをパチンコ台3に挿入しているときには、当該パチンコ台3のパチンコ台ユニット32は充電要求会員利用中ユニット32になるので、制御装置2からの強制終了通知を受けて、充電装置1が設置されている駐車スペースから、車両の移動を会員に依頼するメッセージを、その表示画面34に表示することができる。
【0117】
しかし、会員が、パチンコ台3に会員カードを挿入することなく、充電装置1に対して充電要求動作をした後の時間が前記所定時間を経過するような状況もある。その場合には、制御装置2は、会員登録情報に連絡先として登録されている携帯電話端末にメールを送ったり、電話をかけたりすることで、充電装置1が設置されている駐車スペースから、車両の移動を会員に依頼するようにする。そのような連絡先が会員登録情報として登録されていないときには、例えば、パチンコ店内や店外の拡声器による案内アナウンスにより、駐車中の車両のナンバーを指定して、車両の移動を会員に依頼するようにすることもできる。
【0118】
次に、以上説明したシーケンス例に対応して、充電装置1、制御装置2、パチンコ台ユニット32のそれぞれが実行する処理のそれぞれについて、以下に説明する。
【0119】
[充電装置1での処理例;図7〜図9]
図7〜図9は、充電装置1における処理動作例を説明するためのフローチャートである。なお、以下の説明においては、図2に示した充電装置1の構成における充電状況判断部104、受信信号解析部106、送信信号生成部107のそれぞれの処理機能は、制御部101が、そのソフトウエアプログラムによる実行する機能として実行する場合としている。
【0120】
先ず、制御部101は、カードリード・ライタ12の読み取り出力を監視して、会員カードがカードリーダ・ライタ12にかざされるのを待つ(ステップS101)。ステップS101で、会員カードがカードリーダ・ライタ12にかざされたと判別したときには、制御部101は、カードリーダ・ライタ12からの会員カードの読み取り出力から、会員ID1を読み込む(ステップS102)。
【0121】
そして、制御部101は、充電プラグ14を電気自動車の充電用コネクタへの接続を促すメッセージをLCD11の画面に表示する(ステップS103)。次に、制御部101は、充電プラグ接続検出部103の接続検出出力を監視して、充電プラグ14が電気自動車の充電用コネクタに接続されるのを待つ(ステップS104)。
【0122】
そして、ステップS104で、充電プラグ14が電気自動車の充電用コネクタに接続されたと判別したときには、制御部101は、ステップS102で読み込んだ会員ID1と、自充電装置IDとを含む充電要求通知を生成して、制御装置2に無線LAN4を通じて送信する。そして、制御部101は、充電開始待機状態になる(ステップS105)。
【0123】
次に、制御部101は、制御装置2からの充電開始指示の受信を監視し(ステップS106)、充電開始指示を受信していないと判別したときには、受信していない状態が継続して予め定めた規定時間(例えば30分)以上経過したか否か判別する(ステップS107)。ステップS107で、規定時間以上は経過していないと判別したときには、制御部101は、処理をステップS106に戻し、このステップS106以降の処理を繰り返す。
【0124】
ステップS107で、充電開始指示を受信していない時間が規定時間以上経過したと判別したときには、制御部101は、会員は充電要求したが前記規定時間以上パチンコ台で遊技を行っていないと判断して、制御装置2に、充電強制終了通知を無線LAN4を通じて送信する(ステップS108)。そして、制御部101は、ステップS105で設定した充電開始待機状態を解除する(ステップS101)。
【0125】
そして、制御部101は、充電プラグ14が電気自動車の充電用コネクタから外されるのを待ち(ステップS110)、充電プラグ14が電気自動車の充電用コネクタから外されたことを確認すると、ステップS101に戻る。
【0126】
また、ステップS106で、充電開始指示を受信したと判別したときには、制御部101は、充電回路部102を制御して電気自動車のバッテリーへの充電を開始する(ステップS111)。
【0127】
次に、制御部101は、充電状況通知タイミングであるか否か判別する(図8のステップS121)。充電状況通知タイミングであるかどうかは、前述したように、充電開始を起点とした一定周期のタイミングになったか、あるいは、充電量が予め定められた所定量になったか否かにより判別される。
【0128】
このステップS121において、充電状況通知タイミングであると判別したときには、制御部101は、充電状況判断部104の判断結果を用いて充電状況を検知して、それに基づく充電状況通知を生成し、無線LAN4を通じて制御装置2に送信する(ステップS122)。そして、制御部101は、制御装置2から充電停止指示を受信したか否か判別する(ステップS123)。ステップS121で、充電状況通知タイミングではないと判別したときには、制御部101は、ステップS122をバイパスして、ステップS123に進む。
【0129】
ステップS123で、充電停止指示を受信したと判別したときには、制御部101は、充電回路部102を制御して電気自動車のバッテリーへの充電を停止する(ステップS124)。そして、制御部101は、充電開始指示を再度受信したか否か判別し(ステップS125)、充電開始指示を受信したと判別したときには、充電回路部102を制御して電気自動車のバッテリーへの充電を再開する(ステップS126)。そして、制御部101は、処理をステップS121に戻し、このステップS121以降の処理を繰り返す。
【0130】
ステップS125で充電開始指示を受信してはいないと判別したときには、充電を停止している期間が予め定められた規定期間、例えば30分経過したか否か判別する(ステップS127)。このステップS127で検出する充電を停止している期間は、会員が会員カードをパチンコ台ユニットに挿入して入るが、実際にパチンコ遊技を行ってはいない期間である。
【0131】
このステップS127で、充電を停止している期間が予め定められた規定期間を経過したと判別したときには、制御部101は、制御装置2に充電強制終了通知を無線LAN4を通じて送信する(ステップS128)。そして、制御部101は、次の充電要求を受け付け可能にするために充電装置1をリセット状態にする(ステップS129)。
【0132】
そして、制御部101は、充電プラグ14が電気自動車の充電用コネクタから外されるのを待ち(ステップS130)、充電プラグ14が電気自動車の充電用コネクタから外されたことを確認すると、ステップS101に処理を戻し、このステップS101以降の処理を繰り返す。
【0133】
ステップS123で充電停止指示を受信していないと判別したとき、また、ステップS127で、充電を停止している期間が予め定められた規定時間を経過してはいないと判別したときには、制御部101は、充電状況判断部104の判断結果から充電が完了をしているか否か判別する(図9のステップS131)。
【0134】
このステップS131で、充電が完了したと判別したときには、制御部101は、充電完了通知を無線LAN4を通じて制御装置2に送信する(ステップS132)。そして、制御部101は、制御装置2から送られてくる充電終了指示の受信を待ち(ステップS133)、充電終了指示を受信したら、充電回路部102を制御して充電を停止させて充電を終了させ、次の充電要求を受け付け可能にするために充電装置1をリセットする(ステップS134)。
【0135】
そして、制御部101は、充電プラグ14が電気自動車の充電用コネクタから外されるのを待ち(ステップS135)、充電プラグ14が電気自動車の充電用コネクタから外されたことを確認すると、充電プラグ接続解除通知を無線LAN4を通じて制御装置2に送信する(ステップS136)。そして、制御部101は、ステップS101に処理を戻し、このステップS101以降の処理を繰り返す。
【0136】
また、ステップS131で、充電が完了してはいないと判別したときには、制御部101は、充電プラグ14が外されたか否かを判別する(ステップS137)。これは、充電完了してはいないが、会員が帰宅等のため、充電を中止するために充電プラグ14が外される場合を想定している。このステップS137で、充電プラグ14が外されてはいないと判別したときには、制御部101は、処理をステップS121に戻し、このステップS121以降の処理を繰り返す。
【0137】
ステップS137で充電プラグ14が外されたと判別したときには、制御部101は、充電回路部102を制御して充電を停止させて充電を終了させ、次の充電要求を受け付け可能にするために充電装置1をリセットする(ステップS138)。そして、制御部101は、充電プラグ接続解除通知を無線LAN4を通じて制御装置2に送信し(ステップS136)、その後、ステップS101に処理を戻し、このステップS101以降の処理を繰り返す。
【0138】
[パチンコ台ユニット32の処理例;図10]
図10は、パチンコ台ユニット32における処理動作例を説明するためのフローチャートである。以下の説明においては、図3に示したパチンコ台ユニット32の構成における受信信号処理部303、送信信号生成部304のそれぞれの処理機能は、制御部301が、そのソフトウエアプログラムによる実行する機能として実行する場合としている。
【0139】
パチンコ台ユニット32の制御部301は、会員カードがカード挿入口33から挿入されたか否かを、カードリーダ・ライタ307の出力を監視することにより監視する(ステップS201)。このステップS201で、会員カードがカード挿入口33から挿入されたと判別したときには、制御部301は、カードリーダ・ライタ307からの会員カードの読み取り出力から、会員ID2を読み込む(ステップS202)。そして、制御部301は、当該会員ID2と、自ユニットIDとを含めた会員カード挿入通知を生成し、有線LAN5を通じて制御装置2に送信する(ステップS203)。
【0140】
次に、制御部301は、制御装置2から充電要求キャンセル表示情報を受信したか否か判別する(ステップS204)。このステップS211で、充電要求キャンセル表示情報を受信したと判別したときには、制御部301は、充電要求がキャンセルされた旨の表示と共に、充電装置1が設置されている駐車スペースから車両の移動を会員に依頼するメッセージを、LCD34の表示画面に表示させる(ステップS212)。
【0141】
次いで、制御部301は、カードリーダ・ライタ307の出力から会員カードが外されたか否かを判別する(ステップS213)。そして、このステップS213で、会員カードが外されてはいないと判別したときには、制御部301は、処理をステップS204に戻し、このステップS204の以降の処理を繰り返す。また、ステップS213で、会員カードが外されたと判別したときには、制御部301は、会員カードが外されたことを示す会員カード取り出し通知(自ユニットIDを含む)を制御装置2に有線LAN5を通じて送信する(ステップS214)。そして、この処理ルーチンを終了する。
【0142】
次に、ステップS204で、充電要求キャンセル表示情報を受信してはいないと判別したときには、制御部301は、玉流れ検出部306の玉流れ検出出力を監視することにより、パチンコ台の盤面にパチンコ玉が流れているか否かを判別する(ステップS205)。このステップS205で、パチンコ玉が流れていると判別したときには、制御部301は、自ユニットIDとを含めた遊技中情報を生成して、有線LAN5を通じて制御装置2に送信する(ステップS206)。
【0143】
そして、次に、制御部301は、制御装置2から充電開始表示情報または充電状況表示情報を受信したか否か判別する(ステップS207)。このステップS207で、充電開始表示情報または充電状況表示情報を受信したと判別したときには、制御部301は、LCD34の画面に充電開始表示し、または、充電状況を表示する(ステップS208)。次いで、制御部301は、充電完了時表示情報を受信したか否か判別する(ステップS209)。ステップS207で、充電開始表示情報または充電状況表示情報を受信してはいないと判別したときにも、制御部301は、ステップS209に飛んで、充電完了時表示情報を受信したか否か判別する。
【0144】
このステップS209で、充電完了時表示情報を受信したと判別したときには、制御部301は、充電を完了した旨と、充電装置1が設置されている駐車スペースから車両の移動を会員に依頼するメッセージを、LCD34の表示画面に表示させる(ステップS210)。そして、制御部301は、ステップS213に進み、このステップS213以降の処理を繰り返す。
【0145】
また、ステップS209で、充電完了時表示情報を受信してはいないと判別したときにも、制御部301は、ステップS213に進み、このステップS213以降の処理を繰り返す。
【0146】
また、ステップS205で、パチンコ玉が流れていないと判別したときには、制御部301は、自ユニットIDとを含めた非遊技中情報を生成して、有線LAN5を通じて制御装置2に送信する(ステップS212)。そして、制御部301は、ステップS213に進み、このステップS213以降の処理を繰り返す。
【0147】
[制御装置2での処理例;図11〜図21]
制御装置2は、充電装置1から送られてくる通知情報およびパチンコ台ユニット32から送られてくる通知情報を常時監視し、それぞれの情報を受信したときに対応する処理を実行する。図11および図12は、制御装置2の処理動作の全体の流れの例を示すフローチャートである。また、図13〜図21は、図11および図12に示した処理ステップの処理内容の例を示すフローチャートである。
【0148】
なお、以下の説明においては、図4に示した制御装置2の構成における無線受信信号解析部203、充電制御指示生成部204、充電要求リスト管理部205、有線受信信号解析部207および表示通知情報生成部208のそれぞれの処理機能は、制御部201が、そのソフトウエアプログラムによる実行する機能として実行する場合としている。
【0149】
制御装置2の制御部201は、先ず、充電装置1から充電要求通知を受信したか否か判別し(ステップS301)、充電要求通知を受信したと判別したときには、充電要求通知の受信時処理を実行する(ステップS302)。
【0150】
図13は、このステップS302における充電要求通知の受信時処理の例を示すフローチャートである。
【0151】
制御部201は、充電要求通知を受信すると、当該充電要求通知に含まれる充電装置IDと会員ID1を取得する(ステップS401)。そして、制御部201は、充電要求リストを参照して、ステップS401で取得した充電装置IDの充電装置1の充電要求が既に登録済みであるか否か判別し(ステップS402)、登録済みであれば、この図13の処理ルーチンをそのまま終了する。
【0152】
また、ステップS402で、登録済みではないと判別したときには、制御部201は、ステップS401で取得した充電装置IDの充電装置1の充電要求を充電要求リストに登録し、その登録した充電要求の管理項目「会員ID1」として、ステップ401で取得した会員ID1を書き込んで登録する(ステップS403)。そして、この図13の処理ルーチンを終了する。以上のようなステップS302の処理終了後、制御部201は、処理をステップS301に戻す。
【0153】
なお、この図13の処理においては、充電装置1からは会員IDのみが送られてくる場合を想定したが、充電要求通知に含まれる会員IDが、会員登録情報管理部209で管理されている正当な会員であるか否かを判別し、正当な会員であると判別したときにのみ、この図13のステップS401〜S403の処理を行うようにしても良い。そして、もしも、充電要求通知に含まれる会員IDが、正当なものではないと判別したときには、制御部201は、充電装置1にその旨を送り、充電装置1は、例えば表示部11に、「会員以外は、充電サービスを受けることができません」という表示をすると共に、例えば充電プラグ14の取外しができないように制御する構成としても良い。
【0154】
次に、説明を図11のフローチャートに戻すと、ステップS301で、充電装置1から充電要求通知を受信してはいないと判別したときには、制御部201は、パチンコ台ユニット32から会員カード挿入通知を受信したか否か判別し(ステップS303)、会員カード挿入通知を受信したと判別したときには、会員カード挿入通知の受信時処理を実行する(ステップS304)。そして、このステップS304の処理終了後、制御部201は、処理をステップS301に戻す。
【0155】
図14は、このステップS304における会員カード挿入通知の受信時処理の例を示すフローチャートである。
【0156】
制御部201は、会員カード挿入通知を受信すると、当該会員カード挿入通知に含まれるパチンコ台ユニット32のユニットIDと会員ID2を取得する(ステップS411)。そして、制御部201は、ステップS411で取得した会員ID2と充電要求リストに登録済みの全ての会員ID1とを比較参照し(ステップS412)、充電要求リストに登録済みの会員ID1の中に、会員ID2と一致するものがあるか否か判別する(ステップS413)。
【0157】
ステップS413で、充電要求リストに登録済みの会員ID1の中に会員ID2と一致するものがないと判別したときには、制御部201は、この図14の処理ルーチンをそのまま終了する。
【0158】
また、ステップS413で、充電要求リストに登録済みの会員ID1の中に会員ID2と一致するものがあると判別したときには、制御部201は、充電要求リストにおいて、会員ID2と一致する会員ID1を管理項目「会員ID1」に含む充電要求を判別し、その充電ステータスを「充電開始待機中」にすると共に、その管理項目「ユニットID」にステップS411で取得したユニットIDを登録する(ステップS414)。そして、制御部201は、この図14の処理ルーチンを終了する。
【0159】
図11に戻って、ステップS303で、パチンコ台ユニット32から会員カード挿入通知を受信してはいないと判別したときには、制御部201は、遊技中情報を受信したか否か判別し(ステップS305)、遊技中情報を受信したと判別したときには、遊技中情報の受信時処理を実行する(ステップS306)。そして、このステップS306の処理終了後、制御部201は、処理をステップS301に戻す。
【0160】
図15は、このステップS306における遊技中情報の受信時処理の例を示すフローチャートである。
【0161】
制御部201は、遊技中情報を受信すると、当該遊技中情報に含まれるパチンコ台ユニット32のユニットIDを取得する(ステップS421)。そして、制御部201は、ステップS421で取得したユニットIDと充電要求リストに登録済みの全ての充電要求の管理項目「ユニットID」と比較参照し(ステップS422)、両ユニットIDが一致する充電要求があるか否か判別する(ステップS423)。
【0162】
ステップS423で、充電要求リストに、一致するユニットIDを管理項目に含む充電要求がないと判別したときには、制御部201は、この図15の処理ルーチンをそのまま終了する。すなわち、このときに受信した遊技中情報は、充電要求した会員以外の会員が遊技中のパチンコ台ユニットからの遊技中情報であるので、そのまま処理を終了する。
【0163】
また、ステップS423で、充電要求リストに、一致するユニットIDを管理項目に含む充電要求があると判別したときには、制御部201は、その充電要求の管理項目「充電ステータス」が「充電開始待機中」または「充電停止中」になっているか否か判別する(ステップS424)。
【0164】
このステップS424において、ステップS423で判別された充電要求の管理項目「充電ステータス」が「充電開始待機中」または「充電停止中」になっていると判別したときには、制御部201は、充電開始指示を生成し、生成した充電開始指示を、ステップS423で判別された充電要求を送出した充電装置1に対して送信する(ステップS425)。
【0165】
次に、制御部201は、充電要求リストにおいて、充電開始指示を送った充電装置1についての充電要求の充電ステータスを「充電中」に変更する(ステップS426)。さらに、制御部201は、充電開始表示情報を生成し、生成した充電開始表示情報を、遊技中情報を送ってきた充電要求会員利用中ユニット32に送信する(ステップS427)。そして、制御部201は、この図15の処理ルーチンを終了する。
【0166】
ステップS424において、ステップS423で判別された充電要求の管理項目「充電ステータス」が「充電開始待機中」または「充電停止中」になってはいないと判別したときには、制御部201は、この図15の処理ルーチンを終了する。遊技中情報を受信したときに、管理項目「充電ステータス」が「充電開始待機中」または「充電停止中」になってはいない充電要求の充電ステータスは、「充電中」となっている。そこで、ステップS424において、ステップS423で判別された充電要求の管理項目「充電ステータス」が「充電開始待機中」または「充電停止中」になってはいないと判別したときには、充電装置1には充電開始指示を送る必要は無い。
【0167】
図11に戻って、ステップS305で、パチンコ台ユニット32から遊技中情報は受信してはいないと判別したときには、制御部201は、非遊技中情報を受信したか否か判別し(ステップS307)、非遊技中情報を受信したと判別したときには、非遊技中情報の受信時処理を実行する(ステップS308)。
【0168】
図16は、このステップS308における非遊技中情報の受信時処理の例を示すフローチャートである。
【0169】
制御部201は、非遊技中情報を受信すると、当該非遊技中情報に含まれるパチンコ台ユニット32のユニットIDを取得する(ステップS431)。そして、制御部201は、ステップS431で取得したユニットIDと充電要求リストに登録済みの全ての充電要求の管理項目「ユニットID」と比較参照し(ステップS432)、両ユニットIDが一致する充電要求があるか否か判別する(ステップS433)。
【0170】
ステップS433で、充電要求リストに、一致するユニットIDを管理項目に含む充電要求がないと判別したときには、制御部201は、この図16の処理ルーチンをそのまま終了する。すなわち、このときに受信した非遊技中情報は、充電要求した会員以外の会員が遊技中のパチンコ台ユニットからの非遊技中情報であるので、そのまま処理を終了する。
【0171】
また、ステップS433で、充電要求リストに、一致するユニットIDを管理項目に含む充電要求があると判別したときには、制御部201は、その充電要求の管理項目「充電ステータス」が「充電中」になっているか否か判別する(ステップS434)。
【0172】
このステップS434において、ステップS433で判別された充電要求の管理項目「充電ステータス」が「充電中」になっていると判別したときには、制御部201は、充電停止指示を生成し、生成した充電停止指示を、ステップS433で判別された充電要求を送出した充電装置1に対して送信する(ステップS435)。
【0173】
次に、制御部201は、充電要求リストにおいて、充電停止指示を送った充電装置1についての充電要求の充電ステータスを「充電停止中」に変更する(ステップS436)。さらに、制御部201は、充電停止表示情報を生成し、生成した充電停止表示情報を、非遊技中情報を送ってきた充電要求会員利用中ユニット32に送信する(ステップS437)。そして、制御部201は、この図16の処理ルーチンを終了する。
【0174】
ステップS434において、ステップS433で判別された充電要求の管理項目「充電ステータス」が「充電中」になってはいないと判別したときには、制御部201は、ステップS437に進み、このステップS437以降の処理を繰り返す。非遊技中情報を受信したときに、管理項目「充電ステータス」が「充電中」になってはいない充電要求の充電ステータスは、「充電停止中」となっている。そこで、ステップS434において、ステップS433で判別された充電要求の管理項目「充電ステータス」が「充電中」になってはいないと判別したときには、充電装置1には充電停止指示を送る必要は無い。
【0175】
図11に戻って、ステップS307で、パチンコ台ユニット32から非遊技中情報は受信してはいないと判別したときには、制御部201は、充電装置1から充電状況通知を受信したか否か判別し(ステップS309)、充電状況通知を受信したと判別したときには、充電状況通知の受信時処理を実行する(ステップS310)。そして、このステップS310の処理終了後、制御部201は、処理をステップS301に戻す。
【0176】
図17は、このステップS310における充電状況通知の受信時処理の例を示すフローチャートである。
【0177】
制御部201は、充電状況通知を受信すると、当該充電状況通知に含まれている充電装置IDを抽出して取得する(ステップS441)。そして、制御部201は、充電要求リストから、取得した充電装置IDの充電要求を判別し、その管理項目「充電状況」に、充電状況通知で通知されてきた充電状況、例えば充電量30%を書き込む(ステップS442)。
【0178】
次に、制御部201は、充電要求リストから判別した充電要求の管理項目「ユニットID」から、当該充電要求している会員が利用中のパチンコ台ユニットのユニットIDを判別する(ステップS443)。次に、制御部201は、受信した充電状況通知に応じた充電状況表示情報を生成し、当該充電状況表示情報をステップS443で判別したパチンコ台ユニット32に、有線LAN5を通じて送信する(ステップS444)。そして、この図17の処理ルーチンを終了する。
【0179】
図11に戻って、ステップS309で、充電装置1からの充電状況通知を受信してはいないと判別したときには、制御部201は、充電装置1から充電完了通知を受信したか否か判別し(図12のステップS311)、充電完了通知を受信したと判別したときには、充電完了通知の受信時処理を実行する(ステップS312)。このステップS312の処理終了後、制御部201は、処理をステップS301に戻す。
【0180】
図18は、このステップS312における充電完了通知の受信時処理の例を示すフローチャートである。
【0181】
制御部201は、充電完了通知を受信すると、当該充電完了通知に含まれている充電装置IDを抽出して取得する(ステップS451)。そして、制御部201は、充電要求リストから、取得した充電装置IDの充電要求を判別し、その管理項目「充電ステータス」に充電完了を書き込むと共に、管理項目「充電状況」に、例えば満充電を書き込む(ステップS452)。
【0182】
次に、制御部201は、充電終了指示を生成して、充電完了通知を送ってきた充電装置1に送信する(ステップS453)。
【0183】
次に、制御部201は、充電要求リストから判別した充電要求の管理項目「ユニットID」から、当該充電要求している会員が利用中のパチンコ台ユニットのユニットIDを判別する(ステップS454)。次に、制御部201は、受信した充電完了通知に応じた充電完了表示情報を生成し、当該充電完了表示情報をステップS454で判別したパチンコ台ユニット32に、有線LAN5を通じて送信する(ステップS455)。そして、この図18の処理ルーチンを終了する。
【0184】
図11に戻って、ステップS311で、充電装置1からの充電完了通知を受信してはいないと判別したときには、制御部201は、充電装置1から充電強制終了通知を受信したか否か判別し(ステップS313)、充電強制終了通知を受信したと判別したときには、充電強制終了通知の受信時処理を実行する(ステップS314)。このステップS314の処理終了後、制御部201は、処理をステップS301に戻す。
【0185】
図19は、このステップS314における充電強制終了通知の受信時処理の例を示すフローチャートである。
【0186】
制御部201は、充電強制終了通知を受信すると、当該充電強制終了通知に含まれている充電装置IDを抽出して取得する(ステップS461)。そして、制御部201は、充電要求リストから、取得した充電装置IDの充電要求を判別する(ステップS462)。
【0187】
次に、制御部201は、充電要求リストから判別した充電要求の管理項目「ユニットID」から、当該充電要求している会員が利用中のパチンコ台ユニットのユニットIDを判別する(ステップS463)。このステップS463では、会員が会員カードは挿入しているが、パチンコ遊技を行っていないパチンコ台ユニットを判別することになる。
【0188】
次に、制御部201は、ステップS463で充電要求している会員が利用中のパチンコ台ユニットのユニットIDを判別することができたか否か判別する(ステップS464)。このステップS464で、前記ユニットIDが判別できたと判別したときには、制御部201は、「遊技中ではない時間が規定時間を越えたため、充電要求はキャンセルされた」旨の充電要求キャンセル表示情報を生成して、判別されたユニットIDのパチンコ台ユニット32に送信する(ステップS465)。なお、この充電要求キャンセル表示情報には、「充電要求がキャンセルされたため、駐車スペースからの電気自動車の移動してください」などの、車両の移動を促すメッセージが含められるものである。
【0189】
次いで制御部201は、充電要求リストから、ステップS461で取得した充電装置IDの充電要求を削除する(ステップS466)。そして、この図19の処理ルーチンを終了する。
【0190】
また、ステップS464で、前記ユニットIDが判別できなかったと判別したときには、制御部201は、ステップS465をバイパスしてステップS466に進み、充電要求リストから、ステップS461で取得した充電装置IDの充電要求を削除する。
【0191】
なお、前述もしたように、ステップS464で、前記ユニットIDが判別できなかったと判別したときには、制御部201は、会員登録情報に連絡先として携帯電話端末の電話番号やメールアドレスが登録されているか否か判別し、登録されていれば、当該携帯電話端末にメールを送ったり、電話をかけて合成音声メッセージを送ったりすることで、充電装置1が設置されている駐車スペースから、車両の移動を会員に依頼するようにしても良い。
【0192】
図11に戻り、ステップS313で、充電装置1からの充電強制終了通知を受信してはいないと判別したときには、制御部201は、充電装置1から会員カード取り外し通知を受信したか否か判別し(ステップS315)、会員カード取り外し通知を受信したと判別したときには、会員カード取り外し通知の受信時処理を実行する(ステップS316)。このステップS316の処理終了後、制御部201は、処理をステップS301に戻す。
【0193】
図20は、ステップS316における会員カード取り外し通知の受信時処理の例を示すフローチャートである。
【0194】
制御部201は、会員カード取り外し通知を受信すると、当該会員カード取り外し通知に含まれているパチンコ台ユニット32のユニットIDを抽出して取得する(ステップS471)。そして、制御部201は、充電要求リストに登録されている充電要求の管理項目「ユニットID」と、取得したユニットIDとを比較参照する(ステップS462)。
【0195】
次に、制御部201は、充電要求リストの中にユニットIDが一致する充電要求があるか否か判別する(ステップS473)。このステップS473で、充電要求リストの中にユニットIDが一致する充電要求があると判別したときには、制御部201は、判別した充電要求の充電装置IDを認定し、その充電装置IDを有する充電装置1に対して、充電停止指示を送信する(ステップS474)。
【0196】
次いで制御部201は、充電要求リストにおいて、ステップS473で判別した充電要求の管理項目のうち、「充電ステータス」を「充電停止中」にし、「会員カード状況」を「取外し中」にすると共に、「ユニットID」のレコードを削除する(ステップS475)。そして、この図20の処理ルーチンを終了する。
【0197】
また、ステップS473で、充電要求リストの中にユニットIDが一致する充電要求は存在しないと判別したときには、制御部201は、充電要求をしていない会員の会員カードの取り外し通知の受信であると判断して、そのままこの図20の処理ルーチンを終了する。
【0198】
そして、図11に戻り、ステップS315で、充電装置1からの会員カード取り外し通知を受信してはいないと判別したときには、制御部201は、充電装置1から充電プラグ接続解除通知を受信したか否か判別し(ステップS317)、充電プラグ接続解除通知を受信したと判別したときには、充電プラグ接続解除通知の受信時処理を実行する(ステップS318)。このステップS318の処理終了後、制御部201は、処理をステップS301に戻す。
【0199】
また、ステップS317で、充電プラグ接続解除通知を受信してはいないと判別したときにも、制御部201は、処理をステップS301に戻す。
【0200】
図21は、ステップS318における充電プラグ接続解除通知の受信時処理の例を示すフローチャートである。
【0201】
制御部201は、充電プラグ接続解除通知を受信すると、当該充電プラグ接続解除通知に含まれている充電装置IDを抽出して取得する(ステップS481)。そして、制御部201は、充電要求リストから、ステップS481で取得した充電装置IDの充電要求を削除する(ステップS482)。そして、制御部201は、この図21の処理ルーチンを終了する。
【0202】
[第1の実施形態の効果]
以上のようにして、上述した第1の実施形態においては、会員が会員カードを充電装置1のカードリーダ・ライタにかざし、充電プラグを電気自動車の充電用コネクタに接続しただけでは充電は開始されない。会員が、会員カードをパチンコ台ユニット32のカード挿入口から挿入して、パチンコ遊技を実行している期間だけ、充電装置により、電気自動車のバッテリーへの充電が実行される。
【0203】
したがって、パチンコ店の駐車場に電気自動車を駐車しただけでは、充電サービスを受けることはできず、パチンコ台でパチンコ遊技を実際に行った者のみが充電サービスを受けることができる。これにより、充電サービスを、本来の提供サービスであるパチンコ遊技の利用に直結させたプレミアサービスとすることができる充電管理システムを提供することができる。
【0204】
なお、パチンコ台ユニット32のカード挿入口から会員カードが挿入されたときには、会員は、パチンコ遊技を開始することが予想されるので、制御装置2の制御部201は、パチンコ台ユニット32からの会員ID2と、充電要求リストに登録した会員ID1との一致のみにより、充電サービスを開始するようにしても良い。
【0205】
しかし、上述の第1の実施形態では、パチンコ台ユニット32は玉流れ検出部306を備え、この玉流れ検出部306で実際にパチンコ玉が流れていることを検出したことに基づく遊技中情報を受信したときにのみ、制御装置2は、充電サービスを開始するようにしている。これにより、より確実に、充電サービスを、本来の提供サービスであるパチンコ遊技の利用に直結させたプレミアサービスとすることができる。
【0206】
また、上述の実施形態では、パチンコ台ユニット32の表示部としてのLCD34に、充電中や充電停止中の充電状態(充電ステータス)や、どの程度充電がなされたかの充電状況が表示されるので、会員は、充電要求をした後、パチンコ台に会員を挿入してパチンコ遊技を行っているときに、それら充電状態や充電状況を容易に確認することができる。
【0207】
さらに、充電が完了したときには、パチンコ台ユニット32の表示部としてのLCD34に、その旨および車両の移動を促す表示がなされるので、会員は、車両を移動するなど、適正な処置を迅速に取ることができる。また、パチンコ店にとっても、充電が完了したときには、車両が移動されることにより、充電サービスを多数の会員に提供することが可能になるという利点がある。
【0208】
また、上述の実施形態では、会員が会員カードを充電装置1のカードリーダ・ライタ12にかざして充電要求をした後、規定時間以上、パチンコ台ユニット32のカード挿入口に挿入しなかったり、パチンコ台ユニット32のカード挿入口に挿入してもパチンコ遊技を行っていなかったりした場合には、充電要求を強制キャンセルするようにした。そして、当該強制キャンセルを、パチンコ台ユニット32の表示部34に表示して報知したり、登録された会員の携帯電話端末に通知したり、アナウンスによりスピーカにより報知したりして、会員に通知することにより、充電用の駐車スペースから車両の移動を促すようにしたので、充電装置の充電サービスを適正に利用管理することができる。
【0209】
なお、上述の実施形態では、充電装置1で前記規定時間を計測管理して、充電強制キャンセル通知を制御装置2に送信するように構成したが、制御装置2で前記規定時間を計測管理して、充電制御するように構成することもできる。
【0210】
そのように構成する場合には、制御装置2は、前記規定時間を計測するタイマーを、充電要求リストに登録された各充電要求毎に設ける。そして、制御装置2の制御部201は、以下に説明するようなタイミングで、各タイマーの時間計測をスタートさせ、また、各タイマーの時間計測をリセットする。
【0211】
先ず、図13に示した充電要求通知の受信時処理において、制御部201は、例えばステップS403の後のステップにおいて、ステップS403で登録された充電要求について、当該充電要求の操作がなされた後、パチンコ台ユニット32に会員カードを挿入するまでの充電要求後時間T1を計測するために前記タイマーをスタートさせるようにする。
【0212】
また、図14に示した会員カード挿入通知の受信時処理において、制御部201は、例えばステップS414の後のステップにおいて、ステップS414で判別された充電要求について、会員がパチンコ台ユニット32に会員カードを挿入してからパチンコ遊技を開始するまでの時間T2を計測するために、前記タイマーをスタートさせるようにする。
【0213】
また、図16に示した非遊技中情報の受信時処理において、制御部201は、例えばステップS407の後に、会員が継続してパチンコ遊技を実行していない時間T3を計測するために、前記タイマーをスタートさせるようにする。さらに、図20の会員カード取り外し通知の受信時処理において、制御部201は、例えばステップS475の後のステップにおいて、会員カードが取り外されて、いずれのパチンコ台ユニット32にも挿入されていない時間T4を計測するために、前記タイマーをスタートさせるようにする。
【0214】
そして、図15に示した遊技中情報の受信時処理においては、制御部201は、例えばステップS424とステップS425との間に設けたステップにおいて、前記タイマーの計測時間T1,T2,T3,T4をゼロリセットして、前記タイマーの時間計測を停止させるようにする。
【0215】
そして、制御装置2の制御部201は、例えば一定時間周期で、各充電要求についての前記タイマーの計測時間T1,T2,T3,T4をチェックして、前記規定時間を越えたか否か判別する。そして、前記規定時間を越えたタイマーがあると判別したときには、制御部201は、前述した充電要求強制キャンセルの処理を実行し、当該規定時間を越えたタイマーが対応付けられている充電要求を充電要求リストから削除するようにする。
【0216】
[第2の実施形態]
第2の実施形態は、第1の実施形態の変形例である。以上説明した第1の実施形態においては、利用識別情報の第1の入力の例としての会員ID1は、各充電装置1に組み込まれたカードリーダ・ライタで会員カードから読み込むようにした。これに対して、この第2の実施形態では、カードリーダ・ライタは、各充電装置1とは、別個に設けられる。
【0217】
この第2の実施形態においては、図22に示すように、車両の1台分の各駐車スペース6a,6B,・・・毎に、各充電装置1a,1B,・・・が設けられる。そして、各駐車スペース6a,6b,・・・の車両の侵入口側には、車両侵入制御機構が設けられている。この第2の実施形態では、車両侵入制御機構は、各車両侵入制御バー7a,7b,・・・と、車両侵入制御バー7a,7b,・・・のそれぞれを駆動制御するバー駆動制御装置8a,8b,・・・とからなる。
【0218】
なお、この第2の実施形態においては、制御装置2には、各充電装置1a,1b,・・・と、各バー駆動制御装置8a,8b,・・・との対応関係は、それらの装置IDが用いられて予め記憶されている。
【0219】
この第2の実施形態においても、各1台の車両についての充電装置と車両侵入制御機構とからなる構成は同一であるので、図23に、車両侵入制御バー7aとバー駆動制御装置8aとからなる構成を例に示し、各部の詳細に以下に説明する。
【0220】
この第2の実施形態では、充電装置1aは、前述したカードリーダ・ライタ12は備えず、また、会員ID1を含む充電要求通知を制御装置2に送信する機能は有しない。しかし、この充電装置1aのその他の構成は、前述の第1の実施形態の充電装置1と全く同様とされる。
【0221】
車両侵入制御バー7aは、バー駆動制御装置8aに対して、図23に示すように、バー駆動制御装置8a側を回動支点として、大地に対して垂直方向に回動可能に取り付けられている。そして、バー駆動制御装置8aは、車両侵入制御バー7aを、大地に対して垂直方向に回動駆動するバー駆動機構を備えると共に、カードリーダ・ライタ81aを備え、さらに、制御装置2と例えば無線LAN4を通じて通信する機能を備えている。
【0222】
図24に、バー駆動制御装置8aの内部ハードウエア構成例を示す。すなわち、バー駆動制御装置8aは、マイクロコンピュータで構成される制御部801を備える。そして、バー駆動制御装置8aにおいては、制御部801が、システムバス800を通じて、無線LANインターフェース802、バー駆動機構部803、受信信号処理部804、送信信号生成部805、装置ID記憶部806、カードリーダ・ライタ81a、のそれぞれと接続されている。
【0223】
会員が会員カードをカードリーダ・ライタ81aにかざすと、カードリーダ・ライタ81aは、会員カードに記憶されている会員IDを読み込む。すると、制御部801は、送信信号生成部805において、読み込んだ会員IDと、自装置IDとを含む会員ID通知を無線LAN4を通じて制御装置2に送信する。
【0224】
制御装置2は、会員ID通知をバー駆動制御装置8aから受信すると、受信した会員ID通知に含まれる会員IDを抽出して、会員登録情報管理部209で抽出した会員IDが正当なものであるか否かの会員認証の判別をする。そして、制御装置2は、正当な会員IDであると判別したときには正当会員通知を、また、正当な会員IDではないと判別したときには、非会員通知を、無線LAN4を通じてバー駆動制御装置8aに返信する。
【0225】
バー駆動制御装置8aは、制御装置2からの通知を受信して受信信号解析部804で解析し、正当会員通知を受信したと判別したときには、バー駆動機構部803を駆動制御して、車両侵入制御バー7aを垂直位置まで回動させ、駐車スペースへの車両の進入を許可するようにする。また、バー駆動制御装置8aは、受信信号解析部804での解析の結果、非会員通知を受信したと判別したときには、例えば図示を省略したスピーカから、「会員以外は利用できません」という音声メッセージを報知し、バー駆動機構部803は駆動させない。
【0226】
駐車スペース6aに車両を侵入させた会員は、充電装置1aの充電プラグ14を、電気自動車の充電用コネクタに接続する。すると、充電装置1aは、自充電装置IDを含み、充電プラグ14が電気自動車の充電用コネクタに接続されたことを示す充電プラグ接続通知を生成して、制御装置2に無線LAN4を通じて送信する。
【0227】
制御装置2は、バー駆動制御装置8aから正当な会員IDを受信したときには、当該バー駆動制御装置8aと対応付けられた充電装置1aからの充電プラグ接続通知の受信を待ち、当該充電プラグ接続通知を受信したときに、その充電装置1aの充電要求を、充電要求リストに登録するようにする。そして、その登録した充電要求の管理項目「会員ID1」に、バー駆動制御装置8aから受信した正当な会員IDを記録するようにする。
【0228】
第2の実施形態におけるそれ以降の動作は、第1の実施形態と同様となる。なお、バー駆動制御装置8aは、車両侵入制御バー7aを垂直の状態に回動させた後、車両が駐車スペース6aに進入したかどうかを、例えば光センサなどの近接センサ(図示せず)により検知する。そして、車両が駐車スペース6aに進入したことを確認すると、バーク駆動制御装置8aは、車両侵入制御バー7aを水平の状態に回動復帰させる。
【0229】
そして、充電が完了したときには、会員は再度、バー駆動制御装置8aのカードリーダ・ライタ81aに会員カードをかざすと、車両侵入時と同様にして、制御装置2での会員認証がなされ、バー駆動制御装置8aは、その会員認証結果に基づいて、車両侵入制御バー7aを垂直に回動させる。これにより、会員は、車両を駐車スペース6aから移動させることができる。
【0230】
この第2の実施形態においては、上述した第1の実施形態と同様の効果が得られると共に、会員以外の充電サービス用の駐車スペースへの侵入を確実に防止することができるという効果が得られる。
【0231】
なお、上述の第2の実施形態では、バー駆動制御装置8a,8b,・・・のカードリーダ・ライタ81a,81b,・・・で読み込んだ会員ID1が正当な会員のカードIDであるかどうかを制御装置2で判別するようにした。しかし、各バー駆動制御装置8a,8b,・・・に、制御装置2の会員登録情報管理部209で管理している会員IDを記憶する会員ID記憶部を設けて、各バー駆動制御装置8a,8b,・・・においてカードリーダ・ライタで読み込んだ会員ID1が正当な会員のカードIDであるかどうかを判別するようにしても良い。その場合には、各バー駆動制御装置8a,8b,・・・の制御部801は、各カードリーダ・ライタ81a,81b,・・・で読み込んだ会員ID1が正当な会員のカードIDと判別したときにのみ、当該会員ID1を含む充電要求を制御装置2に送信するように構成できる。
【0232】
また、車両侵入制御機構としては、上述の例では、車両侵入制御バーと、バー駆動制御装置とを用いるようにしたが、これに限られるものではない。例えば、駐車スペースにロック板を立てて車両の進入を阻止し、また、ロック板を寝かせて車両の進入を許可する機構であってもよい。
【0233】
[その他の実施形態または変形例]
上述の実施形態においては、会員が実際にパチンコ遊技を実行している時間だけ、電気自動車のバッテリーの充電サービスを無料で実行するようにした。しかし、充電を実行させる条件としては、パチンコ遊技を実行している時間等の施設稼動時間以外であっても良い。また、充電サービスは有料であっても良い。
【0234】
例えば、会員毎に、過去に当該パチンコ店でパチンコ遊技を行った時間に応じたポイントを蓄積するようにしておき、制御装置2において、会員ID1=会員ID2となった充電要求を検出したとき、その充電要求をした会員についてのポイントを確認して、そのポイントに応じた時間だけ充電サービスを行うようにしても良い。この際に、会員毎のポイントは、会員カードに書き込んでおいてもよいし、制御装置2の会員登録情報管理部209に会員IDに対応して蓄積しておくようにしても良い。なお、充電サービスを実行したときには、その充電サービスの実行時間分だけ、ポイントを減じるようにする。
【0235】
また、制御装置2において、会員ID1=会員ID2となった充電要求を検出したときに充電サービスを開始するようにするが、充電サービス時間に応じた料金を徴収するようにしても良い。その際に、会員がパチンコ遊技を実行した遊技時間を、玉流れ検出部306の出力に基づいて計測しておき、当該遊技実行時間分の充電時間は無料とするようにしても良い。
【0236】
なお、玉流れ検出部306の検出出力に基づいて生成して制御装置2に送信される遊技中情報または非遊技中情報は、遊技中または非遊技中に一定時間毎に生成して送信しても良いし、玉流れ検出部306で、パチンコ玉が流れていない状態から玉流れを検出したときに遊技中情報を生成して制御装置2に送信し、パチコン玉が流れている状態から玉流れが検出で着なくなったときに非遊技中情報を生成して制御装置2に送信するようにしても良い。
【0237】
なお、上述の実施形態では、複数個の充電装置に対して1台の制御装置2で充電サービスを制御する構成としたが、制御装置2は、各充電装置に内蔵するようにしても良い。その場合には、制御装置は、自分が内蔵される充電装置の充電要求を管理すればよいので、複数台の充電装置を管理するための充電要求リストを生成して管理する必要は無い。
【0238】
ただし、その場合においては、各充電装置に内蔵される制御装置2は、それぞれ、複数個のパチンコ台ユニット32と通信する必要が生じ、構成が複雑になる。そこで、パチンコ店において当該複数個のパチンコ台ユニット32の状態を管理するパーソナルコンピュータが存在している場合には、そのパーソナルコンピュータと、各充電装置に内蔵される制御装置2とで通信を行うようにすればよい。
【0239】
なお、上述の実施形態は、充電装置が設けられている施設がパチンコ店であり、施設装置は、パチンコ台(パチンコ台ユニット)である場合であるが、この発明が適用可能な施設は、これに限らないことは言うまでもない。また、充電サービスを受けることができる利用者は、会員登録された会員に限られるものでもない。
【0240】
例えば、充電装置が設けられている施設が映画館や劇場などであって、その入場チケットに例えば2次元バーコードを利用識別情報として印刷されている場合において、当該施設に付随する駐車場に設置された充電装置で電気自動車のバッテリーの充電サービスを受ける場合に適用することができる。
【0241】
すなわち、この場合には、利用者は、電気自動車を駐車場に乗り入れ、入場チケットに印刷されているバーコードを、充電装置やバー駆動制御装置に設けられているバーコードリーダで読み込ませる。すると、充電装置やバー駆動制御装置は、読み込んだ利用識別情報(利用識別情報の第1の入力)を充電要求として制御装置2に送る。制御装置2は、その充電要求を、充電装置IDおよび利用識別情報の第1の入力と対応付けて充電要求リストに登録する。
【0242】
その後、利用者は、映画館や劇場の入場口に設置されている入場用装置のバーコードリーダで、入場チケットに印刷されているバーコードを読み込ませて、入場するようにする。すると、入場用装置は、読み込んだ利用識別情報(利用識別情報の第2の入力)を、制御装置2に送信する。制御装置2は、充電要求リストに登録されている充電要求に対応付けられている利用識別情報の第1の入力と、利用識別情報の第2の入力との一致を確認して、充電装置IDで識別される充電装置に充電開始指示を送って充電サービスを実行させるようにする。
【0243】
この例の場合には、利用識別情報の第2の入力をすることが、施設の直接的な利用になるので、上述の第1および第2の実施形態における玉流れ検出部のような施設稼動情報を用いた制御は不要である。なお、入場チケットは、紙のチケットではなく、携帯電話端末などに画像情報として格納したものを用いることができることは言うまでもない。
【0244】
また、以上は、バッテリー駆動装置が電気自動車の場合であるが、バッテリー駆動装置は、電気自動車や電動車両に限られるものではない。例えば、小型携帯パソコンや、携帯電話端末などのバッテリー駆動の電子装置の充電サービスにもこの発明は適用可能であり、その他種々のバッテリー駆動装置の充電サービスを行う場合にも、この発明は適用可能である。
【0245】
なお、利用識別情報は、上述した会員IDやバーコードなどに限られるものではなく、識別情報として利用可能なものであれば、どのような形態のものであっても良い。
【0246】
また、利用識別情報は、施設の運営者がWEBサイトや携帯電話サイトなどから利用者にダウンロードすることにより提供するようにしても良い。その場合、利用者は携帯電話端末などの携帯端末に利用識別情報を格納しておき、施設に設けられた例えば充電装置やバー駆動制御装置などに設けられた利用識別情報の読み取り機で、例えば電磁誘導などの非接触通信により当該利用識別情報を読み取らせるようにすればよい。
【符号の説明】
【0247】
1…充電装置、2…制御装置、3…パチンコ台、12…カードリーダ・ライタ、14…充電プラグ、32…パチンコ台ユニット、34…LCD(表示部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッテリーで駆動されるバッテリー駆動装置の前記バッテリーに対して充電を行うための充電装置と、
前記充電装置が設けられている施設に備えられる施設装置と、
前記充電装置および前記施設装置に接続される制御装置と
を備える充電管理システムであって、
前記充電装置は、
利用識別情報の第1の入力を受け付ける第1の受付手段と、
前記第1の受付手段で受け付けた前記利用識別情報の第1の入力を前記制御装置に送信する第1の送信手段と、
を備え、
前記施設装置は、
利用識別情報の第2の入力を受け付ける第2の受付手段と、
前記第2の受付手段で受け付けた前記利用識別情報の第2の入力を前記制御装置に送信する第2の送信手段と、
を備え、
前記制御装置は、
前記充電装置から受信した前記利用識別情報の第1の入力と、前記施設装置から受信した前記利用識別情報の第2の入力とが一致したときに、当該一致した前記利用識別情報の第1の入力が受け付けられた前記充電装置での前記バッテリー駆動装置の前記バッテリーに対する充電を実行させるように制御する制御手段を備える
ことを特徴とする充電管理システム。
【請求項2】
前記施設装置は、利用者の操作に基づき稼働状況になる装置であって、前記稼働状況になっていることを検出する検出手段を備えると共に、前記検出手段で稼働状況を検出したときには前記制御装置に稼働状況情報を送信する手段を備え、
前記制御装置は、前記利用識別情報の第1の入力と、前記利用識別情報の第2の入力とが一致したときであって、前記施設装置からの前記稼働状況情報に基づき前記施設装置が稼働状況にある間だけ、前記充電装置での前記バッテリー駆動装置の前記バッテリーに対する充電を実行させるように制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の充電管理システム。
【請求項3】
前記施設装置は、複数個設けられ、
前記制御装置は、前記複数個の施設装置のそれぞれからの前記利用識別情報の第2の入力を受信する毎に、前記利用識別情報の第1の入力と、前記利用識別情報の第2の入力との一致判定を行う
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の充電管理システム。
【請求項4】
前記制御装置は、前記利用識別情報の第1の入力を前記充電装置から受信した後、予め定められた時間以上継続して前記利用識別情報の第2の入力を受信しないときには、前記充電装置での前記バッテリー駆動装置の前記バッテリーに対する充電を不可とする
ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の充電管理システム。
【請求項5】
前記制御装置は、前記利用識別情報の第1の入力と前記利用識別情報の第2の入力とが一致したときであっても、前記施設装置からの前記稼働状況情報を監視して、前記施設装置が、予め定められた時間以上継続して稼働状況でないことを判別したときには、前記充電装置での前記バッテリー駆動装置の前記バッテリーに対する充電を不可とする
ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の充電管理システム。
【請求項6】
前記制御装置は、前記利用識別情報の第1の入力および前記利用識別情報の第2の入力に基づき、前記バッテリー駆動装置のバッテリーに対する充電が実行中か否かを判別して、その判別結果に応じた充電状態の表示情報を生成する生成手段と、
前記充電装置から受信した前記利用識別情報の第1の入力と一致する前記利用識別情報の第2の入力を受信した施設装置に、前記生成手段で生成された前記表示情報を送信する手段と
を備え、
前記施設装置は、前記制御装置から送られてくる前記表示情報を表示画面に表示する表示手段を備える
ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の充電管理システム。
【請求項7】
前記充電装置は、
前記バッテリー駆動装置のバッテリーが、どの程度充電されたかの充電状況を検出する充電状況検出手段と、
前記充電状況検出手段で検出された前記バッテリーの充電状況を前記制御装置に通知する通知手段と
を備え、
前記制御装置は、
前記充電装置から通知された前記バッテリーの充電状況に応じた表示情報を生成する生成手段と、
前記充電装置から受信した前記利用識別情報の第1の入力と一致する前記利用識別情報の第2の入力を受信した施設装置に、前記生成手段で生成された前記表示情報を送信する手段と
を備え、
前記施設装置は、前記制御装置から送られてくる前記表示情報を表示画面に表示する表示手段を備える
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の充電管理システム。
【請求項8】
前記バッテリー駆動装置は、バッテリーで駆動される車両である
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の充電管理システム。
【請求項9】
バッテリーで駆動されるバッテリー駆動装置の前記バッテリーに対して充電を行うための充電装置と、
前記充電装置が設けられている施設に備えられる施設装置と、
前記充電装置および前記施設装置に接続される制御装置と
を備える充電管理システムにおける充電管理方法であって、
前記充電装置は、
利用識別情報の第1の入力を受け付ける第1の受付工程と、
前記第1の受付工程で受け付けた前記利用識別情報の第1の入力を前記制御装置に送信する第1の送信工程と、
を備え、
前記施設装置は、
利用識別情報の第2の入力を受け付ける第2の受付工程と、
前記第2の受付工程で受け付けた前記利用識別情報の第2の入力を前記制御装置に送信する第2の送信工程と、
を備え、
前記制御装置は、
前記充電装置から受信した前記利用識別情報の第1の入力と、前記施設装置から受信した前記利用識別情報の第2の入力とが一致したときに、当該一致した前記利用識別情報の第1の入力が受け付けられた前記充電装置での前記バッテリー駆動装置の前記バッテリーに対する充電を実行させるように制御する制御工程を備える
ことを特徴とする充電管理方法。
【請求項10】
バッテリーで駆動される電動モータを備える車両の前記バッテリーに対して充電を行うための充電装置と、
前記充電装置が近傍に備えられる駐車スペースへの前記車両の進入を制御する車両侵入制御機構と、
利用識別情報の第1の入力を受け付けて、前記利用識別情報の第1の入力が予め登録された利用識別情報であるか否かにより、前記車両侵入制御機構により前記車両の侵入を制御する第1の受付装置と、
前記充電装置が設けられている施設に備えられる施設装置と、
前記充電装置、前記第1の受付装置および前記施設装置に接続される制御装置と
を備える充電管理システムであって、
前記第1の受付装置は、
前記受け付けた前記利用識別情報の第1の入力が予め登録された利用識別情報であるときに、当該受け付けた前記利用識別情報の第1の入力を前記制御装置に送信する第1の送信手段を備え、
前記充電装置は、
前記車両のバッテリー充電用コネクタに、前記充電装置の充電用プラグが接続されたことを検出したときに、当該プラグ接続情報を前記制御装置に送信する第2の送信手段を備え、
前記施設装置は、
利用識別情報の第2の入力を受け付ける第2の受付手段と、
前記第2の受付手段で受け付けた前記利用識別情報の第2の入力を前記制御装置に送信する第2の送信手段と、
を備え、
前記制御装置は、
前記第1の受付装置から受信した前記利用識別情報の第1の入力と、前記施設装置から受信した前記利用識別情報の第2の入力とが一致し、かつ、前記充電装置からの前記プラグ接続情報の受信を確認したときに、当該一致した前記利用識別情報の第1の入力が受け付けられた前記充電装置での前記バッテリー駆動装置の前記バッテリーに対する充電を実行させるように制御する制御手段を備える
ことを特徴とする充電管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2012−34480(P2012−34480A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−171236(P2010−171236)
【出願日】平成22年7月30日(2010.7.30)
【出願人】(304020498)サクサ株式会社 (678)
【Fターム(参考)】