説明

光トランシーバ

【課題】光送信器と光受信器との間を仕切る壁部を容易に形成し、放射ノイズを抑制することが可能な光トランシーバを提供する。
【解決手段】光トランシーバ1は、光送信器21と、光受信器22と、光送信器21と光受信器22とを並べて上側から収容する下筐体4と、下筐体4の上側を開閉自在に覆う上筐体5と、下筐体4に収容され、ノイズを遮蔽するシールド部材6と、を備える。シールド部材6は、光送信器21と光受信器22との間を仕切る板状の第1壁部6aと、第1壁部6aの一方側に延びて光送信器21の本体部21a前面を覆う第2壁部6bと、第1壁部6aの他方側に延びて光受信器22の本体部22a前面を覆う第3壁部6cとを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光送信器及び光受信器を有する光トランシーバに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の光トランシーバとしては、例えば特許文献1に記載されているように、光受信器と、光送信器と、光受信器及び光送信器を収容する筐体と、を備え、筐体の内部に、光送信器と光受信器との間を仕切る壁部を形成し、光トランシーバの放射ノイズの抑制を図ったものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−164308号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来技術においては、光送信器と光受信器との間が狭い場合に、光送信器と光受信器との間を仕切る壁部の肉厚が薄くなり、筐体の一部として形成するのが困難となる場合があった。
【0005】
本発明の目的は、光送信器と光受信器との間を仕切る壁部を容易に形成し、放射ノイズを抑制することが可能な光トランシーバを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の光トランシーバは、光信号を送信する光送信器と、光信号を受信する光受信器と、光送信器と光受信器とを並べて収容する下筐体と、下筐体を開閉自在に覆う上筐体と、下筐体に収容され、ノイズを遮蔽するシールド部材と、を備え、シールド部材は、光送信器と光受信器との間を仕切る板状の第1壁部と、第1壁部の一方側に延びて光送信器の本体部前面を覆う第2壁部と、第1壁部の他方側に延びて光受信器の本体部前面を覆う第3壁部とを有することを特徴とする。
【0007】
このような光トランシーバにおいては、下筐体及び上筐体の内部から光送信器の前方へ向かって放射されたノイズがシールド部材の第2壁部によって遮蔽されると共に、下筐体及び上筐体の内部から光受信器の前方へ向かって放射されたノイズがシールド部材の第3壁部によって遮蔽される。また、光送信器及び光受信器の一方から他方へ向かって放射されるノイズがシールド部材の第1壁部によって遮蔽され、光送信器及び光受信器の一方から他方へ伝わって放射されるノイズが抑制される。このように、シールド部材の各壁部によって放射ノイズが遮蔽され、光トランシーバの放射ノイズが抑制される。シールド部材は、第1壁部、第2壁部、及び第3壁部を主体とする簡単な構成であるため、薄肉の板状素材から容易に形成することができ、光送信器と光受信器との間が狭い場合であっても、光送信器と光受信器との間を仕切る第1壁部を容易に形成することができる。
【0008】
好ましくは、シールド部材は、第1壁部の下端部に連設され下筐体の内壁面に当接する第1当接部と、第1壁部の上端部に連設され上筐体の内壁面に当接する第2当接部とを有する。この場合、第1当接部によって下筐体と第1壁部との隙間が覆われ、第2当接部によって上筐体と第1壁部との隙間が覆われるため、光送信器及び光受信器の一方から他方へ向かって放射されるノイズがより確実に遮蔽される。
【0009】
また、好ましくは、下筐体は、第1壁部の下端部を収容する第1溝部を有し、上筐体は、第1壁部の上端部を収容する第2溝部を有する。この場合、第1溝部に第1壁部の下端部が収容されることで下筐体と第1壁部との隙間が覆われ、第2溝部に第1壁部の上端部が収容されることで上筐体と第1壁部との隙間が覆われるため、光送信器及び光受信器の一方から他方へ向かって放射されるノイズがより確実に遮蔽される。
【0010】
また、好ましくは、第1壁部と下筐体とを着脱自在に連結する第1連結手段と、第1壁部と上筐体とを着脱自在に連結する第2連結手段と、を更に備える。この場合、下筐体と上筐体との係止手段としてシールド部材が有効活用される。
【0011】
また、好ましくは、シールド部材は、一枚の板状素材から一体的に形成されている。この場合、シールド部材が簡易に構成される。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、光送信器と光受信器との間を仕切る壁部を容易に形成し、放射ノイズを抑制することが可能な光トランシーバを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明に係わる光トランシーバの一実施形態の全体構成を示す斜視図である。
【図2】光送信器及び光受信器の斜視図である。
【図3】シールド部材の斜視図である。
【図4】シールド部材に光送信器及び光受信器が組み付けられた状態を示す斜視図である。
【図5】下筐体及び上筐体の斜視図である。
【図6】シールド部材が下筐体に収容された状態を示す平面図である。
【図7】図6のVII−VII断面図である。
【図8】図6のVIII−VIII断面図である。
【図9】シールド部材の変形例を示す斜視図である。
【図10】図9のシールド部材と下筐体及び上筐体との関係を説明する断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明に係わる光トランシーバの好適な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図面において、同一又は同等の要素には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
【0015】
図1は、本発明に係わる光トランシーバの一実施形態の全体構成を示す斜視図である。図1に示されるように、本実施形態の光トランシーバ1は、光送信器21と、光受信器22と、電子回路基板3と、下筐体4と、上筐体5と、シールド部材6とを備えている。以下の説明において、光トランシーバ1の上下、前後、左右とは、光送信器21及び光受信器22の配置されている側を前、上筐体5側を上、下筐体4側を下としたときの方向を意味するものとする。
【0016】
光送信器21は、TOSA(Transmitter OpticalSub-Assembly)であり、電子回路基板3に実装されたドライバに駆動されて光信号を送信する。光受信器22は、ROSA(Receiver OpticalSub-Assembly)であり、光信号を受信する。電子回路基板3は、後側に電気コネクタ部3aを有し、電気コネクタ部3aでの電気信号の入出力と、光送信器21及び光受信器22での光信号の入出力とを相互に変換する。光トランシーバ1には、前側から光コネクタが接続され、その光コネクタと光送信器21及び光受信器22との間で光の送受信が行われる。
【0017】
下筐体4は、上側に開いた箱状体であり、前側に光送信器21及び光受信器22を並べて収容し、後側に電子回路基板3を収容する。本実施形態では、光送信器21が右前側、光受信器22が左前側に収容されている。上筐体5は、下筐体4の上部を覆う蓋状部材であり、下筐体4に収容された光送信器21、光受信器22、及び電子回路基板3の上方を覆う。下筐体4及び上筐体5は、金属材料からなる部分を含んでいる。本実施形態では、下筐体4及び上筐体5はダイカスト品である。シールド部材6は、下筐体4及び上筐体5の前側に収容され、光送信器21、光受信器22、及び電子回路基板3で発生する放射ノイズを遮蔽する。シールド部材6は、1枚の板状素材から一体的に形成されている。本実施形態では、シールド部材6の板状素材として、例えば、鉄合金、銅合金、アルミ合金等からなる板金素材を用いている。
【0018】
図2に示されるように、光送信器21は、発光素子が内蔵された本体部21aと、本体部21aから前方に突出した円筒部21bと、円筒部21bの後側外周に突出したフランジ部21cとを有している。そして、発光素子から発生した光信号は、円筒部21bを通して前方に送信される。光受信器22は、受光素子が内蔵された本体部22aと、本体部22aから前方に突出した円筒部22bと、円筒部22bの後側外周に突出したフランジ部22cとを有している。そして、光信号は、円筒部22bを通して後方の受光素子で受信される。
【0019】
図3に示されるように、シールド部材6は、上下方向及び前後方向に延びた第1壁部6aと、第1壁部6aの前端部から第1壁部6aの右側に延び、光送信器21の本体部21aの前側を覆う第2壁部6bと、第1壁部6aの前端部から第1壁部6aの左側に延び、光受信器22の本体部22aの前側を覆う第3壁部6cとを有している。
【0020】
第1壁部6aは、一枚の板状素材を二枚に折り重ねて構成され、折目部6dは後端部に配置されている。第1壁部6aをなす2枚の板状素材の前側部分は、左右に開くように折り曲げられ、右側に折り曲げられた部分が第2壁部6bを構成し、左側に折り曲げられた部分が第3壁部6cを構成している。上記2枚の板状素材の下側部分は、下方へ向かうに従い徐々に左右に広がるように曲げられて一対の曲部6g,6gを形成している。曲部6g,6gの端部は、下筐体4に当接する一対の第1当接部6h,6hを構成している。上記2枚の板状素材の上側部分は、上方へ向かうに従い徐々に左右に広がるように曲げられて一対の曲部6e,6eを形成している。曲部6e,6eは左右に延び、光受信器22及び光送信器21の上側をそれぞれ覆い且つ上筐体5に当接する一対の第2当接部6f,6fを構成している。
【0021】
一対の曲部6g,6gには、左右一対の孔6k,6kが形成されている。各孔6kは、左右方向及び上下方向に貫通し、後述する下筐体4との第1連結手段11の一部として用いられる。一対の曲部6e,6eには、左右一対の孔6j,6jが形成されている。各孔6jは、左右方向及び上下方向に貫通し、後述する上筐体5との第2連結手段12の一部として用いられる。
【0022】
第2壁部6b及び第3壁部6cには、光送信器21の円筒部21b及び光受信器22の円筒部22bを挿通するための一対の孔6m,6nがそれぞれ設けられている。光送信器21及び光受信器22は、下筐体4に収容される前に、シールド部材6に組み付けられる。光送信器21及び光受信器22は、円筒部21b,22bを孔6m,6nにそれぞれ後側から挿通させることで装着される。(図4参照)。
【0023】
図5に示されるように、下筐体4の前端部には、光コネクタを光送信器21及び光受信器22に導くためのレセプタクル部7が設けられている。下筐体4の内部におけるレセプタクル部7の後方には、壁部8が設けられ、レセプタクル部7と壁部8との間には溝部9が形成されている。光送信器21及び光受信器22の本体部21a,22aは、壁部8の後側に収容される。また、光送信器21及び光受信器22のフランジ部21c,22c、シールド部材6の第2壁部6b及び第3壁部6cは、溝部9に収容され、溝部9から壁部8の後方にかけて第1壁部6aが配置される(図6参照)。壁部8には、光送信器21及び光受信器22の円筒部21b,22bを配置するための左右一対のU字状凹部8a,8aが設けられている。また、壁部8には、第1壁部6aを配置するためのスリット8bが設けられている。
【0024】
上筐体5は、後端部が回動自在となるよう下筐体4の後端部に連結されており、上筐体5を下筐体4に対して回動させることで、下筐体4の上部を開閉させることが可能となっている。上筐体5の前側には、図1に示されるように、壁部8に対応する位置で下方に突出する壁部10が形成されている。壁部10には、上記U字状凹部8a,8aと協働し光送信器21及び光受信器22の円筒部21b,22bを挿通させるための左右一対のU字状凹部10a,10aが設けられている。また、壁部10には、スリット8bと協働しシールド部材6の第1壁部6aを挿通させるためのスリット10bが設けられている。
【0025】
図7に示されるように、下筐体4と上筐体5とを閉じ合わせると、第1当接部6h,6hと下筐体4の内壁面とが当接すると共に、第2当接部6f,6fと上筐体5の内壁面とが当接し、シールド部材6が上下方向から圧縮される。この圧縮により、主としてシールド部材6の曲部6g,6g及び曲部6e,6eが弾性変形する。第1当接部6h,6h及び第2当接部6f,6fは、弾性変形した曲部6g,6g及び曲部6e,6eの反発力により、下筐体4の内壁面及び上筐体5の内壁面にそれぞれ当接した状態に保持される。
【0026】
図8に示されるように、下筐体4の内壁面において、シールド部材6の孔6k,6kに対応する位置には、上側に突出する凸部4aが設けられ、凸部4aの先端部には、凸部4aよりも左右幅の大きい拡大部4bが設けられている。シールド部材6を下筐体4に収容して下方に押し付けると、拡大部4bは、シールド部材6の一対の曲部6g,6gを左右に押し広げた後、孔6k,6kと係合する。拡大部4bが孔6k,6kと係合すると、左右に押し広げられていた曲部6g,6gが元の状態に戻り、孔6k,6kの左右幅が拡大部4bの左右幅よりも小さくなる。これにより、孔6k,6kと拡大部4bとの係合状態が維持され、シールド部材6の第1壁部6aと下筐体4とが連結される。このような凸部4a、拡大部4b、曲部6g,6g、及び孔6k,6kによって、第1壁部6aと下筐体4とを着脱自在に連結する第1連結手段11が構成されている。
【0027】
上筐体5の内壁面において、シールド部材6の孔6j,6jに対応する位置には、下側に突出する凸部5aが設けられ、凸部5aの先端部には、凸部5aよりも左右幅の大きい拡大部5bが設けられている。下筐体4と上筐体5とを閉じ合わせると、拡大部5bは、シールド部材6の一対の曲部6e,6eを左右に押し広げた後、孔6j,6jと係合する。拡大部5bが孔6j,6jと係合すると、左右に押し広げられていた曲部6e,6eが、元の状態に戻り、孔6j,6jの左右幅が拡大部5bの左右幅よりも小さくなる。これにより、孔6j,6jと拡大部5bとの係合状態が維持され、シールド部材6の第1壁部6aと上筐体5とが連結される。このような凸部5a、拡大部5b、曲部6e,6e及び孔6j,6jによって、第1壁部6aと上筐体5とを着脱自在に連結する第2連結手段12が構成されている。
【0028】
以上のように構成された光トランシーバ1においては、下筐体4及び上筐体5の内部から光送信器21の前方へ向かって放射されたノイズがシールド部材6の第2壁部6bによって遮蔽される。下筐体4及び上筐体5の内部から光受信器22の前方へ向かって放射されたノイズがシールド部材6の第3壁部6cによって遮蔽される。また、光送信器21及び光受信器22の一方から他方へ向かって放射されるノイズがシールド部材6の第1壁部6aによって遮蔽され、光送信器21及び光受信器22の一方から他方へ伝わって放射されるノイズが抑制される。このように、シールド部材6の各壁部によって放射ノイズが遮蔽され、光トランシーバ1の放射ノイズが抑制される。シールド部材6は、第1壁部6a、第2壁部6b、及び第3壁部6cを主体とする簡単な構成であるため、薄肉の板状素材から容易に形成することができ、光送信器21と光受信器22との間が狭い場合であっても、第1壁部6aを容易に形成することができる。
【0029】
また、シールド部材6は、第1壁部6aの下端部に連設され下筐体4の内壁面に当接する第1当接部6h,6hと、第1壁部6aの上端部に連設され上筐体5の内壁面に当接する第2当接部6f,6fとを有する。この場合、第1当接部6h,6hによって下筐体4と第1壁部6aとの隙間が覆われ、第2当接部6f,6fによって上筐体5と第1壁部6aとの隙間が覆われるため、光送信器21及び光受信器22の一方から他方へ向かって放射されるノイズがより確実に遮蔽される。
【0030】
以上の作用により、本実施形態にあっては、光送信器21と光受信器22との間を仕切る壁部を容易に形成し、光トランシーバ1の放射ノイズを抑制することができる。
【0031】
また、第2当接部6f,6fは、左右に延び光受信器22及び光送信器21の上側をそれぞれ覆っているため、光受信器22及び光送信器21の上方に放射されるノイズが第2当接部6f,6fによって遮蔽され、放射ノイズをさらに抑制することができる。
【0032】
また、光トランシーバ1は、第1壁部6aと下筐体4とを着脱自在に連結する第1連結手段11と、第1壁部6aと上筐体5とを着脱自在に連結する第2連結手段12とを備えているため、下筐体4と上筐体5との係止手段としてシールド部材6が有効活用されている。
【0033】
なお、本実施形態は、上記実施形態に限定されるものではない。
【0034】
例えば、図3に示されるシールド部材6を、図9に示されるシールド部材6に代えると共に、図7に示される下筐体4及び上筐体5を、図10に示される下筐体4及び上筐体5に代えててもよい。図9に示されるシールド部材6は、図3に示されるシールド部材6の各曲部6e,6g、各第1当接部6h、及び各第2当接部6fを有さないものである。図10に示される下筐体4は、図9に示されるシールド部材6の第1壁部6aの下端部を収容する第1溝部4cを有し、上筐体5は、第1壁部6aの上端部を収容する第2溝部5cを有するものである。この場合、第1溝部4cに第1壁部6aの下端部が収容されることで下筐体4と第1壁部6aとの隙間が覆われ、第2溝部5cに第1壁部6aの上端部が収容されることで上筐体5と第1壁部6aとの隙間が覆われるため光送信器21及び光受信器22の一方から他方へ向かって放射されるノイズがより確実に遮蔽される。
【0035】
また、図9に示されるように、第2壁部6b及び第3壁部6cのそれぞれの上端部に、後方へ曲がる曲部6rを形成し、曲部6rの端部に上筐体5との当接部6sを構成することで、第2壁部6b及び第3壁部6cと上筐体5との電気的接触を確保してもよい。第2壁部6bの右端部及び第3壁部6cの左端部のそれぞれに、上記と同様の曲部6r及び当接部6sを構成することで、第2壁部6b及び第3壁部6cと下筐体4の側壁部との電気的接触を確保してもよい。さらに、図9には示されていないが、第2壁部6b及び第3壁部6cのそれぞれの下端部に、曲部6r及び当接部6sを構成してもよい。このように、第2壁部6b及び第3壁部6cと下筐体4及び上筐体5との電気的接触を確保することで、第2壁部6b及び第3壁部6cで吸収されたノイズを下筐体4及び上筐体5に逃がしやすくなり、光トランシーバ1からの放射ノイズをさらに抑制することができる。
【0036】
また、図9に示されるように、第2壁部6b及び第3壁部6cの孔6m,6nの周囲に、前側から後側に押し出された複数の凸部6tを形成し、凸部6tと光送信器21及び光受信器22のフランジ部21c,22cとを当接させてもよい。この場合、凸部6tにより、光送信器21及び光受信器22のフランジ部21c,22cが下筐体4の壁部8及び上筐体5の壁部10に押し付けられ、光送信器21及び光受信器22の前後方向の位置が安定する。
【符号の説明】
【0037】
1…光トランシーバ、4…下筐体、5…上筐体、6…シールド部材、6a…第1壁部、6b…第2壁部、6c…第3壁部、6f,6f…第2当接部、6h,6h…第1当接部、11…第1連結手段、12…第2連結手段、21…光送信器、22…光受信器。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光信号を送信する光送信器と、
光信号を受信する光受信器と、
前記光送信器と前記光受信器とを並べて収容する下筐体と、
前記下筐体を開閉自在に覆う上筐体と、
前記下筐体に収容され、ノイズを遮蔽するシールド部材と、を備え、
前記シールド部材は、前記光送信器と前記光受信器との間を仕切る板状の第1壁部と、前記第1壁部の一方側に延びて前記光送信器の本体部前面を覆う第2壁部と、前記第1壁部の他方側に延びて前記光受信器の本体部前面を覆う第3壁部とを有することを特徴とする光トランシーバ。
【請求項2】
前記シールド部材は、前記第1壁部の下端部に連設され前記下筐体の内壁面に当接する第1当接部と、前記第1壁部の上端部に連設され前記上筐体の内壁面に当接する第2当接部とを有することを特徴とする請求項1記載の光トランシーバ。
【請求項3】
前記下筐体は、前記第1壁部の下端部を収容する第1溝部を有し、
前記上筐体は、前記第1壁部の上端部を収容する第2溝部を有することを特徴とする請求項1記載の光トランシーバ。
【請求項4】
前記第1壁部と前記下筐体とを着脱自在に連結する第1連結手段と、
前記第1壁部と前記上筐体とを着脱自在に連結する第2連結手段と、を更に備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の光トランシーバ。
【請求項5】
前記シールド部材は、一枚の板状素材から一体的に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の光トランシーバ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−59821(P2012−59821A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−199919(P2010−199919)
【出願日】平成22年9月7日(2010.9.7)
【出願人】(000002130)住友電気工業株式会社 (12,747)
【Fターム(参考)】