光ピックアップ装置
【課題】 レーザーダイオードのレーザー出力を制御するために使用されるモニター信号を得ることが出来る簡単な構成の光ピックアップ装置を提供する。
【解決手段】 レーザーダイオード１から放射されるレーザー光を光ディスクＤに設けられている信号記録層Ｌに集光させる対物レンズ７と、前記信号記録層Ｌから反射される戻り光が照射されるとともにフォーカスエラー信号等の制御信号を生成する制御信号用受光部が設けられている光検出器８を備え、前記光検出器８内にレーザーダイオードから放射されるレーザー光の出力を制御するために使用されるモニター信号を生成するモニター信号用受光部を設けるとともに信号記録層Ｌから反射される戻り光をモニター用レーザー光として前記モニター信号用受光部に照射させる。
【解決手段】 レーザーダイオード１から放射されるレーザー光を光ディスクＤに設けられている信号記録層Ｌに集光させる対物レンズ７と、前記信号記録層Ｌから反射される戻り光が照射されるとともにフォーカスエラー信号等の制御信号を生成する制御信号用受光部が設けられている光検出器８を備え、前記光検出器８内にレーザーダイオードから放射されるレーザー光の出力を制御するために使用されるモニター信号を生成するモニター信号用受光部を設けるとともに信号記録層Ｌから反射される戻り光をモニター用レーザー光として前記モニター信号用受光部に照射させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、光ディスクに記録されている信号の読み出し動作や光ディスクに信号の記録動作をレーザー光によって行う光ピックアップ装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
光ピックアップ装置から照射されるレーザー光を光ディスクの信号記録層に照射することによって光ディスクに記録されている信号の読み出し動作や光ディスクに信号を記録する動作を行うことが出来るように構成された光ディスク装置が普及している。
【０００３】
信号記録層に記録されている信号の光ピックアップ装置による読み出し動作は、レーザーダイオードから放射されるレーザー光を信号記録層に照射させ、該信号記録層から反射されるレーザー光の変化を光検出器によって検出することによって行われている。
【０００４】
レーザー光によって信号記録層に記録されている信号を読み出すためには、レーザー光を信号記録層に集光させるフォーカシング制御動作及び信号記録層に渦巻き状に設けられている信号トラックにレーザー光を追従させるトラッキング制御動作を正確に行う必要がある。
【０００５】
また、最近では、信号記録層が１層ではなく複数、例えば２つの層が設けられている２層式の光ディスクが製品化されており、斯かる複数の信号記録層が設けられている光ディスクの各信号記録層に記録されている信号の読み出し動作を行うことが出来る光ピックアップ装置も製品化されている。
【０００６】
光ディスクに信号を記録する動作に使用されるレーザー光の出力は、光ディスクに記録されている信号の読み出し動作に使用されるレーザー光の出力に比較して格段に大きく、且つレーザー光の出力を精度良く設定する必要があるので、レーザー出力を自動的に制御する自動制御回路を備えている。
【０００７】
レーザー出力を制御する方法として一般的にはレーザー光のレベルをモニターするフロントモニターダイオードと呼ばれる光検出器を設け、該光検出器から得られるモニター信号を使用してレーザー光を生成放射するレーザーダイオードに供給される駆動信号のレベルを制御する方法が採用されている。斯かるレーザーダイオードから放射されるレーザー光の出力を制御するためのモニター信号を得るフロントモニター用光検出器が組み込まれた光ピックアップ装置が多く見られる（特許文献１参照。）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００８】
【特許文献１】特開２０１０−１８２３８１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００９】
図３はＤＶＤ規格にて規定されている光ディスクＤの信号記録層に記録されている信号を読み出すように構成された光ピックアップ装置の光学構成図であり、同図を参照にして従来の光ピックアップ装置について説明する。
【００１０】
図３において、１は例えば波長が６５５ｎｍの赤色光であるレーザー光を放射するレーザーダイオード、２は前記レーザーダイオード１から放射されるレーザー光が入射される回折格子であり、レーザー光を０次光であるメインビーム、＋１次光及び−１次光である２つのサブビームに分離する回折格子部２ａと入射されるレーザー光をＳ方向の直線偏光光に変換する１／２波長板２ｂとより構成されている。
【００１１】
３は前記回折格子２を透過したレーザー光が入射されるハーフミラーであり、Ｓ偏光光に変換されたレーザー光の多くを信号用レーザー光として反射させるとともに一部のレーザー光をモニター用レーザー光として透過させ、且つＰ方向に偏光されたレーザー光を透過させるように構成されている。４は前記レーザーダイオード１から放射されたレーザー光の中の前記ハーフミラー３を透過したモニター用レーザー光が照射される位置に設けられているモニター用光検出器であり、その検出出力は前記レーザーダイオード１から放射されるレーザー光の出力を制御するために使用される。
【００１２】
５は前記ハーフミラー３にて反射された信号用レーザー光が入射される位置に設けられている１／４波長板であり、入射されるレーザー光を直線偏光光から円偏光光に、また反対に円偏光光から直線偏光光に変換する作用を成すものである。６は前記１／４波長板５を透過した信号用レーザー光が入射されるとともに入射されるレーザー光を平行光に変換するコリメートレンズ、７は前記コリメートレンズ６にて平行光に変換された信号用レーザー光が入射される対物レンズであり、光ディスクＤに設けられている信号記録層Ｌにレーザー光を集光させる作用を成すものである。
【００１３】
斯かる構成において、前記レーザーダイオード１から放射されたレーザー光は、回折格子２、ハーフミラー３、１／４波長板５及びコリメートレンズ６を介して対物レンズ７に入射された後、該対物レンズ７の集光動作によって光ディスクＤの信号記録層Ｌにレーザースポットとして照射されるが、該信号記録層Ｌに照射されたレーザー光は戻り光として対物レンズ７側へ反射されることになる。
【００１４】
光ディスクＤの信号記録層Ｌから反射された戻り光は、対物レンズ７、コリメートレンズ６及び１／４波長板５を通してハーフミラー３に入射される。このようにしてハーフミラー３に入射される戻り光は、前記１／４波長板５による位相変更動作によってＰ方向の直線偏光光に変更されている。従って、斯かる戻り光は前記ハーフミラー３にて反射されることはなく、制御用レーザー光として該ハーフミラー３を透過することになる。
【００１５】
８は前記ハーフミラー３を透過した制御用レーザー光がセンサーレンズ(図示せず)等の集光動作によって照射されるＰＤＩＣと呼ばれる光検出器であり、図２に示すような４分割センサーと呼ばれる複数の受光部にて構成される制御信号用受光部が設けられている。前記光検出器８に組み込まれている制御信号用受光部は、メインビームの照射動作によって光ディスクＤの信号記録層Ｌに記録されている信号の読み出し動作に伴う信号生成動作及び非点収差法によるフォーカス制御動作を行うためのフォーカスエラー信号の生成動作、そして２つのサブビームの照射動作によってトラッキング制御動作を行うためのトラッキングエラー信号の生成動作を行うように構成されている。
【００１６】
前記光検出器８に設けられている制御信号用受光部は、例えば図２に示すように０次光であるメインビームＭが照射されるとともに信号読み出し動作やフォーカシング制御動作に使用されるメインビーム用受光部ＭＤ、＋1次光である先行サブビームＳ１が照射されるとともにトラッキング制御動作に使用される先行サブビーム用受光部ＳＤ１及び−1次光である後行サブビームＳ２が照射されるとともにトラッキング制御動作に使用される後行サブビーム用受光部ＳＤ２にて構成されている。
【００１７】
光検出器８に設けられている制御信号用受光部は、前述したように構成されており、斯かる制御信号受光部から得られる信号に基づいて生成されるフォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号を利用することによって光ピックアップ装置におけるフォーカス制御動作及びトラッキング制御動作を行うように構成されている。
【００１８】
また、レーザーダイオード１から放射されるレーザー光は、前述したように回折格子２及びハーフミラー３を通してその一部のレーザー光がモニター用レーザー光としてモニター用光検出器４に照射されるので、レーザーダイオード１から放射されるレーザー光の出力レベルをモニターすることが出来る。従って、前記モニター用光検出器４から得られる信号、即ちモニター信号をレーザーダイオード１に駆動信号を供給するべく設けられている駆動回路に帰還させることによってレーザー出力を所望の値になるように制御することが出来る。
【００１９】
従来の光ピックアップ装置は、レーザーの出力を制御するために使用されるフロントモニターダイオードと呼ばれる光検出素子を独立させて別個に設けていたので高価になるという問題がある。また、レーザーダイオードから放射されるレーザー光の出力レベルを正確に検出する必要があるので、モニター用レーザー光の照射位置を正確にする必要があるので、光検出素子の取付位置の精度を上げる必要があり、組立作業を容易に行えないという問題がある。
【００２０】
更に、従来の光ピックアップ装置では、レーザーダイオード１から放射されたレーザー光の一部をハーフミラー３を介してモニター用光検出器４に照射させるように構成されているので、ハーフミラー３の反射と透過の光量調整をする必要があるという問題があるだけでなく、光ディスクＤの信号記録層Ｌに照射される信号用レーザー光の光量が低下するという問題がある。従って、斯かる構成の光ピックアップ装置では、レーザーダイオード１から放射されるレーザーの出力を増加させる必要があるので、レーザーダイオード１に供給される駆動信号の大きさを大きくする必要があるという問題がある。
【００２１】
本発明は、斯かる問題を解決することが出来る光ピックアップ装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【００２２】
本発明は、レーザーダイオードから放射されるレーザー光を光ディスクに設けられている信号記録層に集光させる対物レンズと、前記信号記録層から反射される戻り光が照射されるとともにフォーカスエラー信号等の制御信号を生成する制御信号用受光部が設けられている光検出器を備え、前記光検出器内にレーザーダイオードから放射されるレーザー光の出力を制御するために使用されるモニター信号を生成するモニター信号用受光部を設けるとともに信号記録層から反射される戻り光をモニター用レーザー光として前記モニター信号用受光部に照射させるようにしたことを特徴とするものである。
【００２３】
また、本発明は、レーザーダイオードから放射されるレーザー光を光ディスクに設けられている複数の信号記録層に集光させる対物レンズと、前記信号記録層から反射される戻り光が照射されるとともにフォーカスエラー信号等の制御信号を生成する制御信号用受光部が設けられている光検出器を備え、前記光検出器内にレーザーダイオードから放射されるレーザー光の出力を制御するために使用されるモニター信号を生成するモニター信号用受光部を設けるとともに信号記録層から反射される戻り光をモニター用レーザー光として前記モニター信号用受光部に照射させるようにしたことを特徴とするものである。
【００２４】
そして、本発明は、光検出器に照射される戻り光のみが通過する光路内にモニター用レーザー光をモニター信号用受光部に導くモニター信号用回折格子を設けたことを特徴とするものである。
【００２５】
また、本発明は、モニター信号用受光部を光ピックアップ装置の制御動作に使用されるレーザー光が照射されない位置に配置したことを特徴とするものである。
【００２６】
そして、本発明は、モニター信号用受光部を戻り光に含まれる迷光が照射されない位置に配置したことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【００２７】
本発明の光ピックアップ装置は、フォーカスエラー信号等の制御信号を生成するべく制御信号用受光部が設けられている光検出器内にレーザーダイオードから放射されるレーザー光の出力を制御するために使用されるモニター信号を生成するモニター信号用受光部を設けたので、即ち、フロントモニターと呼ばれるモニター用の光検出器を別個に設ける必要がないので、安価にて製造することが出来るだけでなく組立作業が簡単になるという利点を有している。
【００２８】
また、本発明は、光ディスクに設けられている信号記録層から反射されるレーザー光である戻り光をモニター用レーザー光として利用するようにしたので、レーザーダイオードから放射されるレーザー光を信号記録層から信号の読み出し動作を行う信号用レーザー光として効率良く利用することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【００２９】
【図１】本発明に係る光ピックアップ装置の実施例を示す概略図である。
【図２】本発明に係る光検出器の実施例を説明するための図である。
【図３】従来の光ピックアップ装置を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【００３０】
光ディスクに設けられている信号記録層にレーザー光を集光させて光ディスクに記録されている信号の読み取り動作や光ディスクへ信号の記録動作を行うように構成された光ピックアップ装置において、レーザーの出力を制御するために使用されるモニター信号を得るために適した光ピックアップ装置を提供する。
【実施例１】
【００３１】
図１は本発明の光ピックアップ装置の実施例を示す概略図であり、図３に示した従来の光ピックアップ装置と同一の部材には同一の番号を付している。
【００３２】
本実施例に係るハーフミラー３は、回折格子２に組み込まれている１／２波長板２ｂにてＳ方向の直線偏光光に変換されて入射されるレーザー光の全てを信号用レーザー光として対物レンズ７方向へ反射させるとともに１／４波長板５にてＰ方向の直線偏光光に変換されて入射される戻り光の全てを制御用レーザー光として光検出器８方向へ透過させるように構成されている。
【００３３】
９は前記ハーフミラー３を透過した制御用レーザー光が入射される位置に設けられているとともに該制御用レーザー光からモニター用レーザー光Ｌ１及びＬ２を分離生成するモニター信号用回折格子である。１０Ａ及び１０Ｂは前記光検出器８内に設けられているとともに前記モニター信号用回折格子９にて分離生成されたモニター用レーザー光Ｌ１及びＬ２が照射される位置に配置されている第１及び第２のモニター信号用受光部であり、前記光検出器８内に設けられている制御信号用受光部と異なる位置に配置されている。即ち、前記第１モニター信号用受光部１０Ａ及び第２モニター信号用受光部１０Ｂは、フォーカスエラー信号の生成動作、トラッキングエラー信号の生成動作及び信号生成動作に使用される制御用レーザー光が照射されない位置に配置されている。
【００３４】
斯かる構成によれば、レーザーダイオード１から放射されるとともにハーフミラー３にて反射されて対物レンズ７に入射される信号用レーザー光は、該対物レンズ７の集光動作によって光ディスクＤの信号記録層Ｌに集光されるが、斯かる信号用レーザー光はハーフミラー３によって全反射されるレーザー光が使用されるのでレーザー光を効率よく利用することが出来る。
【００３５】
信号記録層Ｌに照射された信号用レーザー光は、該信号記録層Ｌにて反射されて戻り光となり、対物レンズ７、コリメートレンズ６及び１／４波長板５を介してハーフミラー３に入射されるが、斯かる戻り光の全てはハーフミラー３を制御用レーザー光として透過することになる。
【００３６】
前記ハーフミラー３を透過した制御用レーザー光は、モニター信号用回折格子９に入射され、該モニター信号用回折格子９の分離生成動作によってモニター用レーザー光Ｌ１及びＬ２が制御用レーザー光の中から分離生成せしめられる。このようにしてモニター用レーザー光Ｌ１及びＬ２が分離生成せしめられるが制御信号用受光部に照射される制御用レーザー光は、前記モニター信号用回折格子９による影響を受けることなく透過するように構成されている。
【００３７】
前記モニター信号用回折格子９の分離生成動作によって生成されたモニター用レーザー光Ｌ１及びＬ２は、光検出器８に設けられている第１モニター信号用受光部１０Ａ及び第２モニター信号用受光部１０Ｂに照射されるように構成されている。従って、前記第１モニター信号用受光部１０Ａ及び第２モニター信号用受光部１０Ｂからレーザーダイオード１から放射されるレーザー光の出力に応じた信号、即ちモニター信号を得ることが出来るので、斯かるモニター信号を利用することによってレーザーダイオード１から放射されるレーザー光の出力を所望のレベルになるように制御することが出来る。
【００３８】
尚、前記第１モニター信号用受光部１０Ａ及び第２モニター信号用受光部１０Ｂに照射されるモニター用レーザー光Ｌ１及びＬ２は、ＲＦ信号による変調を受けるが、ＲＦ信号の変調周波数帯域はレーザーダイオードの出力制御に使用される信号の帯域に対して数千倍と格段に高いので変調による影響を受けることはない。従って、前記第１モニター信号用受光部１０Ａ及び第２モニター信号用受光部１０Ｂに照射されるモニター用レーザー光Ｌ１及びＬ２から得られるモニター信号を利用することによってレーザー出力を制御する動作を支障なく行うことが出来る。
【産業上の利用可能性】
【００３９】
本実施例の説明では、信号記録層が１つの光ディスクＤについて説明したが、複数の信号記録層が設けられている光ディスクに記録されている信号の読み出し動作及び信号の記録動作を行うことが出来るように構成された光ピックアップ装置では、迷光、即ち信号の読み出し動作に使用されている信号記録層に隣接する信号記録層から反射される戻り光による影響を受けるため、第１モニター信号用受光部１０Ａ及び第２モニター信号用受光部１０Ｂは迷光が照射されない位置に配置されることになる。
【００４０】
図２において、破線Ｐで示す範囲内が迷光が照射される部分であり、第１モニター信号用受光部１０Ａ及び第２モニター信号用受光部１０Ｂは図示したように迷光が照射される範囲外に配置されることになる。このように配置することによって、迷光による影響を受けることがないので、複数の信号記録層が設けられている光ディスクに信号の記録動作を行うことが出来るように構成された光ピックアップ装置に実施することが出来る。
【符号の説明】
【００４１】
１ レーザーダイオード
３ ハーフミラー
６ コリメートレンズ
７ 対物レンズ
８ 光検出器
９ モニター信号用回折格子
１０Ａ 第１モニター信号用受光部
１０Ｂ 第２モニター信号用受光部
Ｄ 光ディスク
【技術分野】
【０００１】
本発明は、光ディスクに記録されている信号の読み出し動作や光ディスクに信号の記録動作をレーザー光によって行う光ピックアップ装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
光ピックアップ装置から照射されるレーザー光を光ディスクの信号記録層に照射することによって光ディスクに記録されている信号の読み出し動作や光ディスクに信号を記録する動作を行うことが出来るように構成された光ディスク装置が普及している。
【０００３】
信号記録層に記録されている信号の光ピックアップ装置による読み出し動作は、レーザーダイオードから放射されるレーザー光を信号記録層に照射させ、該信号記録層から反射されるレーザー光の変化を光検出器によって検出することによって行われている。
【０００４】
レーザー光によって信号記録層に記録されている信号を読み出すためには、レーザー光を信号記録層に集光させるフォーカシング制御動作及び信号記録層に渦巻き状に設けられている信号トラックにレーザー光を追従させるトラッキング制御動作を正確に行う必要がある。
【０００５】
また、最近では、信号記録層が１層ではなく複数、例えば２つの層が設けられている２層式の光ディスクが製品化されており、斯かる複数の信号記録層が設けられている光ディスクの各信号記録層に記録されている信号の読み出し動作を行うことが出来る光ピックアップ装置も製品化されている。
【０００６】
光ディスクに信号を記録する動作に使用されるレーザー光の出力は、光ディスクに記録されている信号の読み出し動作に使用されるレーザー光の出力に比較して格段に大きく、且つレーザー光の出力を精度良く設定する必要があるので、レーザー出力を自動的に制御する自動制御回路を備えている。
【０００７】
レーザー出力を制御する方法として一般的にはレーザー光のレベルをモニターするフロントモニターダイオードと呼ばれる光検出器を設け、該光検出器から得られるモニター信号を使用してレーザー光を生成放射するレーザーダイオードに供給される駆動信号のレベルを制御する方法が採用されている。斯かるレーザーダイオードから放射されるレーザー光の出力を制御するためのモニター信号を得るフロントモニター用光検出器が組み込まれた光ピックアップ装置が多く見られる（特許文献１参照。）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００８】
【特許文献１】特開２０１０−１８２３８１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００９】
図３はＤＶＤ規格にて規定されている光ディスクＤの信号記録層に記録されている信号を読み出すように構成された光ピックアップ装置の光学構成図であり、同図を参照にして従来の光ピックアップ装置について説明する。
【００１０】
図３において、１は例えば波長が６５５ｎｍの赤色光であるレーザー光を放射するレーザーダイオード、２は前記レーザーダイオード１から放射されるレーザー光が入射される回折格子であり、レーザー光を０次光であるメインビーム、＋１次光及び−１次光である２つのサブビームに分離する回折格子部２ａと入射されるレーザー光をＳ方向の直線偏光光に変換する１／２波長板２ｂとより構成されている。
【００１１】
３は前記回折格子２を透過したレーザー光が入射されるハーフミラーであり、Ｓ偏光光に変換されたレーザー光の多くを信号用レーザー光として反射させるとともに一部のレーザー光をモニター用レーザー光として透過させ、且つＰ方向に偏光されたレーザー光を透過させるように構成されている。４は前記レーザーダイオード１から放射されたレーザー光の中の前記ハーフミラー３を透過したモニター用レーザー光が照射される位置に設けられているモニター用光検出器であり、その検出出力は前記レーザーダイオード１から放射されるレーザー光の出力を制御するために使用される。
【００１２】
５は前記ハーフミラー３にて反射された信号用レーザー光が入射される位置に設けられている１／４波長板であり、入射されるレーザー光を直線偏光光から円偏光光に、また反対に円偏光光から直線偏光光に変換する作用を成すものである。６は前記１／４波長板５を透過した信号用レーザー光が入射されるとともに入射されるレーザー光を平行光に変換するコリメートレンズ、７は前記コリメートレンズ６にて平行光に変換された信号用レーザー光が入射される対物レンズであり、光ディスクＤに設けられている信号記録層Ｌにレーザー光を集光させる作用を成すものである。
【００１３】
斯かる構成において、前記レーザーダイオード１から放射されたレーザー光は、回折格子２、ハーフミラー３、１／４波長板５及びコリメートレンズ６を介して対物レンズ７に入射された後、該対物レンズ７の集光動作によって光ディスクＤの信号記録層Ｌにレーザースポットとして照射されるが、該信号記録層Ｌに照射されたレーザー光は戻り光として対物レンズ７側へ反射されることになる。
【００１４】
光ディスクＤの信号記録層Ｌから反射された戻り光は、対物レンズ７、コリメートレンズ６及び１／４波長板５を通してハーフミラー３に入射される。このようにしてハーフミラー３に入射される戻り光は、前記１／４波長板５による位相変更動作によってＰ方向の直線偏光光に変更されている。従って、斯かる戻り光は前記ハーフミラー３にて反射されることはなく、制御用レーザー光として該ハーフミラー３を透過することになる。
【００１５】
８は前記ハーフミラー３を透過した制御用レーザー光がセンサーレンズ(図示せず)等の集光動作によって照射されるＰＤＩＣと呼ばれる光検出器であり、図２に示すような４分割センサーと呼ばれる複数の受光部にて構成される制御信号用受光部が設けられている。前記光検出器８に組み込まれている制御信号用受光部は、メインビームの照射動作によって光ディスクＤの信号記録層Ｌに記録されている信号の読み出し動作に伴う信号生成動作及び非点収差法によるフォーカス制御動作を行うためのフォーカスエラー信号の生成動作、そして２つのサブビームの照射動作によってトラッキング制御動作を行うためのトラッキングエラー信号の生成動作を行うように構成されている。
【００１６】
前記光検出器８に設けられている制御信号用受光部は、例えば図２に示すように０次光であるメインビームＭが照射されるとともに信号読み出し動作やフォーカシング制御動作に使用されるメインビーム用受光部ＭＤ、＋1次光である先行サブビームＳ１が照射されるとともにトラッキング制御動作に使用される先行サブビーム用受光部ＳＤ１及び−1次光である後行サブビームＳ２が照射されるとともにトラッキング制御動作に使用される後行サブビーム用受光部ＳＤ２にて構成されている。
【００１７】
光検出器８に設けられている制御信号用受光部は、前述したように構成されており、斯かる制御信号受光部から得られる信号に基づいて生成されるフォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号を利用することによって光ピックアップ装置におけるフォーカス制御動作及びトラッキング制御動作を行うように構成されている。
【００１８】
また、レーザーダイオード１から放射されるレーザー光は、前述したように回折格子２及びハーフミラー３を通してその一部のレーザー光がモニター用レーザー光としてモニター用光検出器４に照射されるので、レーザーダイオード１から放射されるレーザー光の出力レベルをモニターすることが出来る。従って、前記モニター用光検出器４から得られる信号、即ちモニター信号をレーザーダイオード１に駆動信号を供給するべく設けられている駆動回路に帰還させることによってレーザー出力を所望の値になるように制御することが出来る。
【００１９】
従来の光ピックアップ装置は、レーザーの出力を制御するために使用されるフロントモニターダイオードと呼ばれる光検出素子を独立させて別個に設けていたので高価になるという問題がある。また、レーザーダイオードから放射されるレーザー光の出力レベルを正確に検出する必要があるので、モニター用レーザー光の照射位置を正確にする必要があるので、光検出素子の取付位置の精度を上げる必要があり、組立作業を容易に行えないという問題がある。
【００２０】
更に、従来の光ピックアップ装置では、レーザーダイオード１から放射されたレーザー光の一部をハーフミラー３を介してモニター用光検出器４に照射させるように構成されているので、ハーフミラー３の反射と透過の光量調整をする必要があるという問題があるだけでなく、光ディスクＤの信号記録層Ｌに照射される信号用レーザー光の光量が低下するという問題がある。従って、斯かる構成の光ピックアップ装置では、レーザーダイオード１から放射されるレーザーの出力を増加させる必要があるので、レーザーダイオード１に供給される駆動信号の大きさを大きくする必要があるという問題がある。
【００２１】
本発明は、斯かる問題を解決することが出来る光ピックアップ装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【００２２】
本発明は、レーザーダイオードから放射されるレーザー光を光ディスクに設けられている信号記録層に集光させる対物レンズと、前記信号記録層から反射される戻り光が照射されるとともにフォーカスエラー信号等の制御信号を生成する制御信号用受光部が設けられている光検出器を備え、前記光検出器内にレーザーダイオードから放射されるレーザー光の出力を制御するために使用されるモニター信号を生成するモニター信号用受光部を設けるとともに信号記録層から反射される戻り光をモニター用レーザー光として前記モニター信号用受光部に照射させるようにしたことを特徴とするものである。
【００２３】
また、本発明は、レーザーダイオードから放射されるレーザー光を光ディスクに設けられている複数の信号記録層に集光させる対物レンズと、前記信号記録層から反射される戻り光が照射されるとともにフォーカスエラー信号等の制御信号を生成する制御信号用受光部が設けられている光検出器を備え、前記光検出器内にレーザーダイオードから放射されるレーザー光の出力を制御するために使用されるモニター信号を生成するモニター信号用受光部を設けるとともに信号記録層から反射される戻り光をモニター用レーザー光として前記モニター信号用受光部に照射させるようにしたことを特徴とするものである。
【００２４】
そして、本発明は、光検出器に照射される戻り光のみが通過する光路内にモニター用レーザー光をモニター信号用受光部に導くモニター信号用回折格子を設けたことを特徴とするものである。
【００２５】
また、本発明は、モニター信号用受光部を光ピックアップ装置の制御動作に使用されるレーザー光が照射されない位置に配置したことを特徴とするものである。
【００２６】
そして、本発明は、モニター信号用受光部を戻り光に含まれる迷光が照射されない位置に配置したことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【００２７】
本発明の光ピックアップ装置は、フォーカスエラー信号等の制御信号を生成するべく制御信号用受光部が設けられている光検出器内にレーザーダイオードから放射されるレーザー光の出力を制御するために使用されるモニター信号を生成するモニター信号用受光部を設けたので、即ち、フロントモニターと呼ばれるモニター用の光検出器を別個に設ける必要がないので、安価にて製造することが出来るだけでなく組立作業が簡単になるという利点を有している。
【００２８】
また、本発明は、光ディスクに設けられている信号記録層から反射されるレーザー光である戻り光をモニター用レーザー光として利用するようにしたので、レーザーダイオードから放射されるレーザー光を信号記録層から信号の読み出し動作を行う信号用レーザー光として効率良く利用することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【００２９】
【図１】本発明に係る光ピックアップ装置の実施例を示す概略図である。
【図２】本発明に係る光検出器の実施例を説明するための図である。
【図３】従来の光ピックアップ装置を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【００３０】
光ディスクに設けられている信号記録層にレーザー光を集光させて光ディスクに記録されている信号の読み取り動作や光ディスクへ信号の記録動作を行うように構成された光ピックアップ装置において、レーザーの出力を制御するために使用されるモニター信号を得るために適した光ピックアップ装置を提供する。
【実施例１】
【００３１】
図１は本発明の光ピックアップ装置の実施例を示す概略図であり、図３に示した従来の光ピックアップ装置と同一の部材には同一の番号を付している。
【００３２】
本実施例に係るハーフミラー３は、回折格子２に組み込まれている１／２波長板２ｂにてＳ方向の直線偏光光に変換されて入射されるレーザー光の全てを信号用レーザー光として対物レンズ７方向へ反射させるとともに１／４波長板５にてＰ方向の直線偏光光に変換されて入射される戻り光の全てを制御用レーザー光として光検出器８方向へ透過させるように構成されている。
【００３３】
９は前記ハーフミラー３を透過した制御用レーザー光が入射される位置に設けられているとともに該制御用レーザー光からモニター用レーザー光Ｌ１及びＬ２を分離生成するモニター信号用回折格子である。１０Ａ及び１０Ｂは前記光検出器８内に設けられているとともに前記モニター信号用回折格子９にて分離生成されたモニター用レーザー光Ｌ１及びＬ２が照射される位置に配置されている第１及び第２のモニター信号用受光部であり、前記光検出器８内に設けられている制御信号用受光部と異なる位置に配置されている。即ち、前記第１モニター信号用受光部１０Ａ及び第２モニター信号用受光部１０Ｂは、フォーカスエラー信号の生成動作、トラッキングエラー信号の生成動作及び信号生成動作に使用される制御用レーザー光が照射されない位置に配置されている。
【００３４】
斯かる構成によれば、レーザーダイオード１から放射されるとともにハーフミラー３にて反射されて対物レンズ７に入射される信号用レーザー光は、該対物レンズ７の集光動作によって光ディスクＤの信号記録層Ｌに集光されるが、斯かる信号用レーザー光はハーフミラー３によって全反射されるレーザー光が使用されるのでレーザー光を効率よく利用することが出来る。
【００３５】
信号記録層Ｌに照射された信号用レーザー光は、該信号記録層Ｌにて反射されて戻り光となり、対物レンズ７、コリメートレンズ６及び１／４波長板５を介してハーフミラー３に入射されるが、斯かる戻り光の全てはハーフミラー３を制御用レーザー光として透過することになる。
【００３６】
前記ハーフミラー３を透過した制御用レーザー光は、モニター信号用回折格子９に入射され、該モニター信号用回折格子９の分離生成動作によってモニター用レーザー光Ｌ１及びＬ２が制御用レーザー光の中から分離生成せしめられる。このようにしてモニター用レーザー光Ｌ１及びＬ２が分離生成せしめられるが制御信号用受光部に照射される制御用レーザー光は、前記モニター信号用回折格子９による影響を受けることなく透過するように構成されている。
【００３７】
前記モニター信号用回折格子９の分離生成動作によって生成されたモニター用レーザー光Ｌ１及びＬ２は、光検出器８に設けられている第１モニター信号用受光部１０Ａ及び第２モニター信号用受光部１０Ｂに照射されるように構成されている。従って、前記第１モニター信号用受光部１０Ａ及び第２モニター信号用受光部１０Ｂからレーザーダイオード１から放射されるレーザー光の出力に応じた信号、即ちモニター信号を得ることが出来るので、斯かるモニター信号を利用することによってレーザーダイオード１から放射されるレーザー光の出力を所望のレベルになるように制御することが出来る。
【００３８】
尚、前記第１モニター信号用受光部１０Ａ及び第２モニター信号用受光部１０Ｂに照射されるモニター用レーザー光Ｌ１及びＬ２は、ＲＦ信号による変調を受けるが、ＲＦ信号の変調周波数帯域はレーザーダイオードの出力制御に使用される信号の帯域に対して数千倍と格段に高いので変調による影響を受けることはない。従って、前記第１モニター信号用受光部１０Ａ及び第２モニター信号用受光部１０Ｂに照射されるモニター用レーザー光Ｌ１及びＬ２から得られるモニター信号を利用することによってレーザー出力を制御する動作を支障なく行うことが出来る。
【産業上の利用可能性】
【００３９】
本実施例の説明では、信号記録層が１つの光ディスクＤについて説明したが、複数の信号記録層が設けられている光ディスクに記録されている信号の読み出し動作及び信号の記録動作を行うことが出来るように構成された光ピックアップ装置では、迷光、即ち信号の読み出し動作に使用されている信号記録層に隣接する信号記録層から反射される戻り光による影響を受けるため、第１モニター信号用受光部１０Ａ及び第２モニター信号用受光部１０Ｂは迷光が照射されない位置に配置されることになる。
【００４０】
図２において、破線Ｐで示す範囲内が迷光が照射される部分であり、第１モニター信号用受光部１０Ａ及び第２モニター信号用受光部１０Ｂは図示したように迷光が照射される範囲外に配置されることになる。このように配置することによって、迷光による影響を受けることがないので、複数の信号記録層が設けられている光ディスクに信号の記録動作を行うことが出来るように構成された光ピックアップ装置に実施することが出来る。
【符号の説明】
【００４１】
１ レーザーダイオード
３ ハーフミラー
６ コリメートレンズ
７ 対物レンズ
８ 光検出器
９ モニター信号用回折格子
１０Ａ 第１モニター信号用受光部
１０Ｂ 第２モニター信号用受光部
Ｄ 光ディスク
【特許請求の範囲】
【請求項１】
レーザーダイオードから放射されるレーザー光を光ディスクに設けられている信号記録層に集光させる対物レンズと、前記信号記録層から反射される戻り光が照射されるとともにフォーカスエラー信号等の制御信号を生成する制御信号用受光部が設けられている光検出器を備えた光ピックアップ装置であり、前記光検出器内にレーザーダイオードから放射されるレーザー光の出力を制御するために使用されるモニター信号を生成するモニター信号用受光部を設けるとともに信号記録層から反射される戻り光をモニター用レーザー光として前記モニター信号用受光部に照射させるようにしたことを特徴とする光ピックアップ装置。
【請求項２】
レーザーダイオードから放射されるレーザー光を光ディスクに設けられている複数の信号記録層に集光させる対物レンズと、前記信号記録層から反射される戻り光が照射されるとともにフォーカスエラー信号等の制御信号を生成する制御信号用受光部が設けられている光検出器を備えた光ピックアップ装置であり、前記光検出器内にレーザーダイオードから放射されるレーザー光の出力を制御するために使用されるモニター信号を生成するモニター信号用受光部を設けるとともに信号記録層から反射される戻り光をモニター用レーザー光として前記モニター信号用受光部に照射させるようにしたことを特徴とする光ピックアップ装置。
【請求項３】
光検出器に照射される戻り光である制御用レーザー光のみが通過する光路内にモニター用レーザー光をモニター信号用受光部に導くモニター信号用回折格子を設けたことを特徴とする請求項１または請求項２に記載の光ピックアップ装置。
【請求項４】
モニター信号用受光部を光ピックアップ装置の制御動作に使用されるレーザー光が照射されない位置に配置したことを特徴とする請求項３に記載の光ピックアップ装置。
【請求項５】
モニター信号用受光部を戻り光に含まれる迷光が照射されない位置に配置したことを特徴とする請求項２に記載の光ピックアップ装置。
【請求項１】
レーザーダイオードから放射されるレーザー光を光ディスクに設けられている信号記録層に集光させる対物レンズと、前記信号記録層から反射される戻り光が照射されるとともにフォーカスエラー信号等の制御信号を生成する制御信号用受光部が設けられている光検出器を備えた光ピックアップ装置であり、前記光検出器内にレーザーダイオードから放射されるレーザー光の出力を制御するために使用されるモニター信号を生成するモニター信号用受光部を設けるとともに信号記録層から反射される戻り光をモニター用レーザー光として前記モニター信号用受光部に照射させるようにしたことを特徴とする光ピックアップ装置。
【請求項２】
レーザーダイオードから放射されるレーザー光を光ディスクに設けられている複数の信号記録層に集光させる対物レンズと、前記信号記録層から反射される戻り光が照射されるとともにフォーカスエラー信号等の制御信号を生成する制御信号用受光部が設けられている光検出器を備えた光ピックアップ装置であり、前記光検出器内にレーザーダイオードから放射されるレーザー光の出力を制御するために使用されるモニター信号を生成するモニター信号用受光部を設けるとともに信号記録層から反射される戻り光をモニター用レーザー光として前記モニター信号用受光部に照射させるようにしたことを特徴とする光ピックアップ装置。
【請求項３】
光検出器に照射される戻り光である制御用レーザー光のみが通過する光路内にモニター用レーザー光をモニター信号用受光部に導くモニター信号用回折格子を設けたことを特徴とする請求項１または請求項２に記載の光ピックアップ装置。
【請求項４】
モニター信号用受光部を光ピックアップ装置の制御動作に使用されるレーザー光が照射されない位置に配置したことを特徴とする請求項３に記載の光ピックアップ装置。
【請求項５】
モニター信号用受光部を戻り光に含まれる迷光が照射されない位置に配置したことを特徴とする請求項２に記載の光ピックアップ装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図２】
【図３】
【公開番号】特開２０１２−２５２７３８（Ｐ２０１２−２５２７３８Ａ）
【公開日】平成２４年１２月２０日（２０１２．１２．２０）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１１−１２３９９５（Ｐ２０１１−１２３９９５）
【出願日】平成２３年６月２日（２０１１．６．２）
【出願人】（０００００１８８９）三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】（５０４４６４０７０）三洋オプテックデザイン株式会社 (315)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２４年１２月２０日（２０１２．１２．２０）
【国際特許分類】
【出願日】平成２３年６月２日（２０１１．６．２）
【出願人】（０００００１８８９）三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】（５０４４６４０７０）三洋オプテックデザイン株式会社 (315)
【Ｆターム（参考）】
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