説明

光学異方性層用組成物、それを用いた光学補償シートの製造方法及び光学補償シート

【課題】加熱配向工程において、添加剤の揮発に起因する光学異方性層用組成物の配向不良や汚れ故障を生じることなく、加熱温度を下げることができる光学異方性層用組成物、それを用いた光学補償シートの製造方法及び光学補償シートを提供する。
【解決手段】液晶性化合物を含む光学異方性層用組成物であって、液体−液晶相転移温度を降下させる添加剤を少なくとも1種類含み、添加剤は、光学異方性層用組成物に対して20質量%含まれるときの液体−液晶相転移温度における揮発量が20質量%以下であることを特徴とする光学異方性層用組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶ディスプレイ等に使用される光学異方性層用組成物、それを用いた光学補償シートの製造方法及び光学補償シートに係り、特にネマチック液晶性化合物を含む光学異方性層を形成する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
光学補償シート(位相差板)は、液晶ディスプレイの視野角特性を改善するため、一対の偏光板と液晶セルとの間に設けられている。光学補償シートの一般的な製造方法としては、例えば、配向膜を形成した透明フィルム上にネマチック液晶性化合物を含む塗布液を塗布した後、加熱配向させ、冷却又は架橋反応により固定化する方法が用いられている。
【0003】
このような光学フィルムの製造工程においては、特に加熱配向工程でのエネルギー消費が非常に多いため、環境負荷、製造コスト等の観点から加熱温度を下げることが望まれている。例えば、特許文献1〜3には、フッ素基を有する側鎖を有するアクリル共重合体を20質量%含有させることにより、重合性液晶組成物の液体-液晶相転移温度を0.1〜10℃低下させることが開示されている。これにより、加熱配向工程における加熱温度を下げることができるものと期待されている。
【特許文献1】特開2006−16599号公報
【特許文献2】特開2007−91847号公報
【特許文献3】特開2007−138099号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1〜3に示されるような液体-液晶相転移温度降下剤(以下、単に添加剤という)は、一般的に揮発し易い傾向がある。このため、加熱配向工程において添加剤が揮発することにより加熱温度が設定値から変動し、この結果、光学異方性層用組成物の配向性を低下させる虞があった。また、揮発した添加剤が、光学異方性層用組成物の表面に再付着する等により汚れ故障を生じる虞があった。
【0005】
さらに、添加剤が揮発することで光学異方性層用組成物中に残留する添加剤も減少し、目的とする加熱温度まで下げることができないという問題があった。一方で、添加剤量を増やしても添加剤の種類によっては配向しないこともあった。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、加熱配向工程において、添加剤の揮発に起因する光学異方性層用組成物の配向不良や汚れ故障を生じることなく、加熱温度を下げることができる光学異方性層用組成物、それを用いた光学補償シートの製造方法及び光学補償シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の請求項1は前記目的を達成するために、液晶性化合物を含む光学異方性層用組成物であって、液体−液晶相転移温度を降下させる添加剤を少なくとも1種類含み、前記添加剤は、前記光学異方性層用組成物に対して20質量%含まれるときの前記液体−液晶相転移温度における揮発量が20質量%以下であることを特徴とする光学異方性層用組成物を提供する。
【0008】
請求項1によれば、光学異方性層用組成物の液体−液晶相転移温度を降下させる添加剤(以下、単に「添加剤」という)として、光学異方性層用組成物に対して20質量%含まれるときの液体−液晶相転移温度における揮発量が20質量%以下のものを使用する。
【0009】
これにより、液体−液晶相転移温度近傍で加熱する加熱配向工程において、添加剤の揮発量を従来よりも大幅に低減し、加熱温度の変動に伴う配向不良や汚れ故障の発生を抑制することができる。また、加熱配向工程における揮発により、光学異方性層用組成物中の添加剤の含有量が極端に減ることもない。このため、添加剤を機能させることができ、加熱配向工程における加熱温度を下げることができる。
【0010】
なお、液晶性化合物の液体−液晶相転移温度とは、液晶性化合物が液晶相から液体相に相転移するときの温度をいう。
【0011】
請求項2は請求項1において、前記添加剤は、末端にアクリレート基を有するモノマーであることを特徴とする。
【0012】
請求項2は、光学異方性層用組成物の液体−液晶相転移温度を降下させる添加剤の中でも、好ましい化合物を規定したものである。
【0013】
請求項3は請求項1又は2において、前記添加剤は、1質量%の含有量で前記光学異方性層用組成物の液体−液晶相転移温度を1℃以上降下させることを特徴とする。
【0014】
請求項3によれば、揮発量の少ない添加剤を使用するので、1質量%程度の少ない添加量でも加熱配向工程における加熱温度を下げることができる。
【0015】
請求項4は請求項1〜3の何れか1項において、前記添加剤は、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートであることを特徴とする。
【0016】
請求項4によれば、液体−液晶相転移温度における揮発量が少なく、好ましい。
【0017】
請求項5は請求項1〜4の何れか1項において、前記添加剤は、前記光学異方性層用組成物に20質量%以下含まれることを特徴とする。
【0018】
請求項5によれば、添加剤の含有量を必要最小限に少なくすることができる。
【0019】
本発明の請求項6は前記目的を達成するために、走行する長尺状フィルムの表面に予め形成した配向膜上に、請求項1〜5の何れか1項に記載の光学異方性層用組成物を塗布する工程と、前記塗布層を乾燥した後、所定の加熱温度で加熱配向させる工程と、前記加熱配向させた塗布層を重合及び硬化させる工程と、を備えたことを特徴とする光学補償シートの製造方法を提供する。
【0020】
請求項7は請求項6において、前記塗布層の湿潤厚みが50μm以下であることを特徴とする。
【0021】
請求項7によれば、塗布層の湿潤厚みを50μm以下とするので、配向膜の配向規制力を効果的に機能させることができる。
【0022】
請求項8は請求項6又は7において、前記加熱配向させる工程は、前記長尺状フィルムの走行方向の風速が20m/秒以下の熱風で前記塗布層を加熱することを特徴とする。
【0023】
熱風加熱する場合、添加剤の揮発量は熱風の風速によっても変化する。請求項8によれば、長尺状フィルムの走行方向の風速を20m/秒以下とするので、添加剤の揮発量を低減できる。
【0024】
本発明の請求項9は前記目的を達成するために、請求項6〜8の何れか1項に記載の光学補償シートの製造方法により製造したことを特徴とする光学補償シートを提供する。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、加熱配向工程において、添加剤の揮発に起因する光学異方性層用組成物の配向不良や汚れ故障を生じることなく、加熱温度を下げることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、添付図面に従って本発明に係る光学異方性層用組成物、及びそれを用いた光学補償シートの製造方法の好ましい実施の形態について説明する。
【0027】
図1は、本実施形態における光学補償シートの製造工程10の一例を示した概略図である。
【0028】
フィルムロール12から送出機14により送り出される長尺状の透明フィルム16の表面には、予め配向膜形成用樹脂層が形成されている。透明フィルム16の走行速度は、例えば、0.1〜1.5m/秒とすることができる。
【0029】
この透明フィルム16は、ラビング装置18に搬送され、ラビング処理が施される。ラビング装置18は、ラビングローラ20、スプリングでローラステージに固定されたガイドローラ22及びラビングローラに備え付けられた除塵機23より構成されている。このようにして形成された配向膜の表面は、ラビング装置18の下流側に設けられた表面除塵機24により除塵される。
【0030】
配向膜が形成された透明フィルム16は、駆動ローラにより塗布機26に搬送され、該配向膜上にディスコティックネマチック化合物を含む光学異方性層用塗布液(光学異方性層用組成物)が塗布される。塗布層は、例えば、湿潤厚みが50μm以下とすることができる。塗布機26としては、特に制限はないが、公知の塗布装置、例えば各種バーコータ、グラビアコータ、ダイコータ等が使用できる。
【0031】
上記塗布層が形成された透明フィルム16は、乾燥装置28において例えば、室温〜100℃で乾燥される。ここでは、例えば、残留溶剤が50%以上蒸発し、好ましくは75%以上乾燥されるまで蒸発し、乾燥されることが好ましい。溶剤がある程度蒸発した上記塗布層は、加熱装置30においてディスコティックネマティック相形成温度(加熱温度)で所定時間(例えば、50〜120秒間)加熱される。これにより、ディスコティックネマティック相を配向させる。加熱温度は、配向性の観点から、液体−液晶相転移温度から10〜20℃低い温度に設定することが好ましい。
【0032】
加熱装置30としては、特に限定はないが、熱風加熱装置(例えば、特開2001−314799に記載の熱処理装置等)、ヒータ加熱装置等が使用できる。熱風加熱する場合、加熱ムラを抑制する上で、熱風の風速は1m/秒以下とすることが好ましい。
【0033】
上記塗布層は、紫外線(UV)ランプ32により紫外線が照射されることにより架橋する。架橋させるためには、液晶性ディスコティック化合物として架橋性官能基を有する液晶性ディスコティック化合物を使用する必要がある。架橋性官能基を持たない液晶性ディスコティック化合物を用いた場合は、この紫外線照射工程は省略され、直ちに冷却される。この場合、ディスコティックネマティック相が冷却中に破壊されないように、冷却は急速に行なう必要がある。
【0034】
このようにして塗布層(光学異方性層)が形成された透明フィルム16は、検査装置34により透明フィルム表面の光学特性が測定され、異状がないかどうか検査が行なわれる。次いで、光学異方性層の表面に保護フィルム36がラミネート機38によりラミネートされ、巻き取り装置40に巻き取られる。
【0035】
本実施形態では、一旦巻き取られた配向膜形成用樹脂層を有する巻取フィルムを用いて光学異方性層を形成する例について説明したが、配向膜形成用樹脂層を形成する工程から上記光学補償シートを作成して巻き取るまでの工程を連続的に、一貫生産で行なってもよい。
【0036】
次に、上記光学異方性層を加熱配向させる工程において、液体−液晶相転移温度を降下させる添加剤について説明する。
【0037】
液体−液晶相転移温度を降下させる添加剤としては、光学異方性層用塗布液に対して20質量%含まれるときの液体−液晶相転移温度における揮発量が20質量%以下、より好ましくは10質量%以下のものである。
【0038】
添加剤の揮発量は、実際の加熱配向工程、或いはそれを模擬した加熱条件下において、光学異方性層用塗布膜が曝される気相をサンプリングし、ガスクロマトグラフィにより測定することができる。即ち、添加剤の揮発量は、実際に使用する光学異方性層用塗布液に添加剤を所定量(例えば、1質量%)添加したものを加熱温度で加熱し、このときの気相をサンプリングして測定することが好ましい。
【0039】
上記添加剤は、光学異方性層用塗布膜に1質量%添加した場合において、光学異方性層用塗布膜の液体−液晶相転移温度を1℃以上降下させるものが好ましく、1.8℃以上降下させるものがより好ましい。このような添加剤としては、特開2006−76992号公報明細書中の段落番号[0052]、特開2007−2220号公報明細書中の段落番号[0040]〜[0063]に記載の化合物が使用でき、例えば下記[化1]〜[化
7]の化合物、[化8]に示されるジペンタエリスリトールヘキサアクリレート等の末端にアクリレート基を有するモノマーが挙げられる。
【0040】
【化1】

【0041】
【化2】

【0042】
【化3】

【0043】
【化4】

【0044】
【化5】

【0045】
【化6】

【0046】
【化7】

【0047】
【化8】

【0048】
液体-液晶相転移温度の測定方法としては、例えば、透明なガラス基板上に液晶性化合物を含む光学異方性層用塗布液を所望の膜厚(例えば、5μm)となるようにスピンコートしたサンプル板を、昇温しながら偏光顕微鏡で観察する方法がある。即ち、偏光顕微鏡の観察において、液晶性を示す温度ではサンプル板からの光漏れが生じるのに対し、液体-液晶相転移温度以上ではサンプル板からの光漏れがなくなり、完全に暗い画像となる。この光漏れを生じるか否かの境界となる温度を、液体-液晶相転移温度とすることができる。なお、液体-液晶相転移温度の測定方法は、上記態様に限定されるものではない。
【0049】
上記添加剤の光学異方性層用塗布液における含有量は、例えば、5〜20質量%とすることができる。なお、添加剤の添加量の詳細な設定方法については後述する。
【0050】
光学異方性層用塗布液の塗布層の湿潤膜厚は、透明フィルム16側の配向規制力が働くように50μm以下とすることが好ましい。
【0051】
次に、上記添加剤が添加される光学異方性層について説明する。
【0052】
本実施形態における光学異方性層は、透明フィルム16上に直接液晶性化合物から形成するか、もしくは配向膜を介して液晶性化合物から形成する。配向膜は、10μm以下の膜厚を有することが好ましい。配向膜として好ましい例は、特開平8−338913号公報に記載されている。
【0053】
光学異方性層は、後述する液晶性化合物の少なくとも一種と、所望により重合性開始剤、フッ素系ポリマー等の添加剤、及び上記添加剤を含有する光学異方性層用塗布液を調製し、該塗布液を配向膜表面に塗布・乾燥することで形成することができる。
【0054】
フッ素系化合物としては、従来公知の化合物が挙げられるが、具体的には、例えば特開2001−330725号公報明細書中の段落番号[0028]〜[0056]に記載のフッ素系化合物等が挙げられる。
【0055】
塗布液の調製に使用する溶媒としては、有機溶媒が好ましく用いられる。有機溶媒の例には、アミド(例、N,N−ジメチルホルムアミド)、スルホキシド(例、ジメチルスルホキシド)、ヘテロ環化合物(例、ピリジン)、炭化水素(例、ベンゼン、ヘキサン)、アルキルハライド(例、クロロホルム、ジクロロメタン、テトラクロロエタン)、エステル(例、酢酸メチル、酢酸ブチル)、ケトン(例、アセトン、メチルエチルケトン)、エーテル(例、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン)が含まれる。アルキルハライドおよびケトンが好ましい。2種類以上の有機溶媒を併用してもよい。
【0056】
均一性の高い光学補償シートを作製する場合には、前記塗布液の表面張力が25mN/m以下であることが好ましく、22mN/m以下であることが更に好ましい。
【0057】
本実施形態に使用する液晶性化合物としては、ディスコティック液晶性化合物が含まれる。ディスコティック液晶性化合物は、高分子液晶でも低分子液晶でもよい。
【0058】
ディスコティック液晶性化合物には、C.Destradeらの研究報告(Mol.Cryst.71巻、111頁(1981年))に記載されているベンゼン誘導体、C.Destradeらの研究報告(Mol.Cryst.122巻、141頁(1985年)、Physics lett,A,78巻、82頁(1990))に記載されているトルキセン誘導体、B.Kohneらの研究報告(Angew.Chem.96巻、70頁(1984年))に記載されたシクロヘキサン誘導体およびJ.M.Lehnらの研究報告(J.C.S.,Chem.Commun.,1794頁(1985年))、J.Zhangらの研究報告(J.Am.Chem.Soc.116巻、2655頁(1994年))に記載されているアザクラウン系やフェニルアセチレン系マクロサイクルが含まれる。
【0059】
ディスコティック液晶性化合物としては、例えば、ディスコティック液晶性化合物を使用できる。ディスコティック液晶性化合物としては、分子中心の母核に対して、直鎖のアルキル基、アルコキシ基、置換ベンゾイルオキシ基が母核の側鎖として放射線状に置換した構造の化合物も含まれる。分子または分子の集合体が、回転対称性を有し、一定の配向を付与できる化合物であることが好ましい。ディスコティック液晶性化合物から形成する光学異方性層は、最終的に光学異方性層に含まれる化合物がディスコティック液晶性化合物である必要はなく、例えば、低分子のディスコティック液晶性分子が熱や光で反応する基を有しており、結果的に熱、光で反応により重合または架橋し、高分子量化し液晶性を失った化合物も含まれる。ディスコティック液晶性化合物の好ましい例は、特開平8−50206号公報に記載されている。また、ディスコティック液晶性化合物の重合については、特開平8−27284号公報に記載がある。
【0060】
ディスコティック液晶性化合物を重合により固定するためには、ディスコティック液晶性化合物の円盤状コアに、置換基として重合性基を結合させる必要がある。ただし、円盤状コアに重合性基を直結させると、重合反応において配向状態を保つことが困難になる。そこで、円盤状コアと重合性基との間に、連結基を導入する。従って、重合性基を有するディスコティック液晶性化合物は、下記式(5)で表わされる化合物であることが好ましい。
【0061】
一般式(5)
D(−LQ)r
(一般式(5)中、Dは円盤状コアであり、Lは二価の連結基であり、Qは重合性基であり、rは4〜12の整数である。)
円盤状コア(D)の例を以下に示す。以下の各例において、LQ(またはQL)は、二価の連結基(L)と重合性基(Q)との組み合わせを意味する。
【0062】
【化9】

【0063】
【化10】

【0064】
【化11】

【0065】
【化12】

【0066】
【化13】

【0067】
【化14】

【0068】
【化15】

【0069】
【化16】

【0070】
【化17】

【0071】
一般式(5)において、二価の連結基(L)は、アルキレン基、アルケニレン基、アリーレン基、−CO−、−NH−、−O−、−S−およびそれらの組み合わせからなる群より選ばれる二価の連結基であることが好ましい。二価の連結基(L)は、アルキレン基、アリーレン基、−CO−、−NH−、−O−および−S−からなる群より選ばれる二価の基を少なくとも二つ組み合わせた二価の連結基であることがさらに好ましい。二価の連結基(L)は、アルキレン基、アリーレン基、−CO−および−O−からなる群より選ばれる二価の基を少なくとも二つ組み合わせた二価の連結基であることが最も好ましい。アルキレン基の炭素原子数は、1〜12であることが好ましい。アルケニレン基の炭素原子数は、2〜12であることが好ましい。アリーレン基の炭素原子数は、6〜10であることが好ましい。
【0072】
二価の連結基(L)の例を以下に示す。左側が円盤状コア(D)に結合し、右側が重合性基(Q)に結合する。ALはアルキレン基またはアルケニレン基、ARはアリーレン基を意味する。なお、アルキレン基、アルケニレン基およびアリーレン基は、置換基(例、アルキル基)を有していてもよい。
【0073】
L1:−AL−CO−O−AL−、
L2:−AL−CO−O−AL−O−、
L3:−AL−CO−O−AL−O−AL−、
L4:−AL−CO−O−AL−O−CO−、
L5:−CO−AR−O−AL−、
L6:−CO−AR−O−AL−O−、
L7:−CO−AR−O−AL−O−CO−、
L8:−CO−NH−AL−、
L9:−NH−AL−O−、
L10:−NH−AL−O−CO−、
L11:−O−AL−、
L12:−O−AL−O−、
L13:−O−AL−O−CO−、
L14:−O−AL−O−CO−NH−AL−、
L15:−O−AL−S−AL−、
L16:−O−CO−AL−AR−O−AL−O−CO−、
L17:−O−CO−AR−O−AL−CO−、
L18:−O−CO−AR−O−AL−O−CO−、
L19:−O−CO−AR−O−AL−O−AL−O−CO−、
L20:−O−CO−AR−O−AL−O−AL−O−AL−O−CO−、
L21:−S−AL−、
L22:−S−AL−O−、
L23:−S−AL−O−CO−、
L24:−S−AL−S−AL−、
L25:−S−AR−AL−。
【0074】
一般式(5)の重合性基(Q)は、重合反応の種類に応じて決定する。重合性基(Q)の例を以下に示す。
【0075】
【化18】

【0076】
重合性基(Q)は、不飽和重合性基(Q1、Q2、Q3、Q7、Q8、Q15、Q16、Q17)またはエポキシ基(Q6、Q18)であることが好ましく、不飽和重合性基であることがさらに好ましく、エチレン性不飽和重合性基(Q1、Q7、Q8、Q15、Q16、Q17)であることが最も好ましい。具体的なrの値は、円盤状コア(D)の種類に応じて決定される。なお、複数のLとQの組み合わせは、異なっていてもよいが、同一であることが好ましい。
【0077】
ハイブリッド配向では、ディスコティック液晶性化合物の長軸(円盤面)と支持体の面との角度、すなわち傾斜角が、光学異方性層の深さ(すなわち、透明支持体に垂直な)方向でかつ偏光膜の面からの距離の増加と共に増加または減少している。角度は、距離の増加と共に増加することが好ましい。さらに、傾斜角の変化としては、連続的増加、連続的減少、間欠的増加、間欠的減少、連続的増加と連続的減少を含む変化、あるいは、増加および減少を含む間欠的変化が可能である。間欠的変化は、厚さ方向の途中で傾斜角が変化しない領域を含んでいる。角度が変化しない領域を含んでいても、全体として増加または減少していればよい。しかしながら、傾斜角は連続的に変化することが好ましい。
【0078】
ディスコティック液晶性化合物の長軸(円盤面)の平均方向(各分子の長軸方向の平均)は、一般にディスコティック液晶性化合物あるいは配向膜の材料を選択することにより、またはラビング処理方法を選択することにより、調整することができる。また、表面側(空気側)のディスコティック液晶性化合物の長軸(円盤面)方向は、一般にディスコティック液晶性化合物あるいはディスコティック液晶性化合物と共に使用する添加剤の種類を選択することにより調整することができる。
【0079】
ディスコティック液晶性化合物と共に使用する添加剤の例としては、可塑剤、界面活性剤、重合性モノマーおよびポリマーなどを挙げることができる。長軸の配向方向の変化の程度も、上記と同様に、液晶性分子と添加剤との選択により調整できる。
【0080】
ディスコティック液晶性化合物と共に使用する可塑剤、界面活性剤および重合性モノマーは、ディスコティック液晶性化合物と相溶性を有し、ディスコティック液晶性化合物の傾斜角の変化を与えられるか、あるいは配向を阻害しないことが好ましい。添加成分の中でも重合性モノマー(例、ビニル基、ビニルオキシ基、アクリロイル基およびメタクリロイル基を有する化合物)の添加が好ましい。上記化合物の添加量は、ディスコティック液晶性化合物に対して一般に1〜50質量%の範囲にあり、5〜30質量%の範囲にあることが好ましい。なお、重合性の反応性官能基数が4以上のモノマーを混合して用いると、配向膜と光学異方性層間の密着性を高めることができる。
【0081】
前記光学異方性層は、ディスコティック液晶性化合物とともにポリマーを含有していてもよい。該ポリマーは、ディスコティック液晶性化合物とある程度の相溶性を有し、ディスコティック液晶性化合物に傾斜角の変化を与えられることが好ましい。ポリマーの例としては、セルロースエステルを挙げることができる。セルロースエステルの好ましい例としては、セルロースアセテート、セルロースアセテートプロピオネート、ヒドロキシプロピルセルロースおよびセルロースアセテートブチレートを挙げることができる。ディスコティック液晶性化合物の配向を阻害しないように、上記ポリマーの添加量は、ディスコティック液晶性化合物に対して0.1〜10質量%の範囲にあることが好ましく、0.1〜8質量%の範囲にあることがより好ましく、0.1〜5質量%の範囲にあることがさらに好ましい。
【0082】
配向させた液晶性分子を、配向状態を維持して固定することができる。固定化は、重合反応により実施することが好ましい。重合反応には、熱重合開始剤を用いる熱重合反応と光重合開始剤を用いる光重合反応とが含まれるが、光重合反応が好ましい。
【0083】
光重合開始剤の例には、α−カルボニル化合物(米国特許2367661号、同2367670号の各公報記載)、アシロインエーテル(米国特許2448828号公報記載)、α−炭化水素置換芳香族アシロイン化合物(米国特許2722512号公報記載)、多核キノン化合物(米国特許3046127号、同2951758号の各公報記載)、トリアリールイミダゾールダイマーとp−アミノフェニルケトンとの組み合わせ(米国特許3549367号公報記載)、アクリジンおよびフェナジン化合物(特開昭60−105667号、米国特許4239850号の各公報記載)およびオキサジアゾール化合物(米国特許4212970号公報記載)が含まれる。
【0084】
光重合開始剤の使用量は、塗布液の固形分の0.01〜20質量%の範囲にあることが好ましく、0.5〜5質量%の範囲にあることがさらに好ましい。
【0085】
液晶性分子の重合のための光照射は、紫外線を用いることが好ましい。照射エネルギーは、20mJ/cm2〜50J/cm2の範囲にあることが好ましく、20mJ/cm2〜5000mJ/cm2の範囲にあることがより好ましく、100mJ/cm2〜800mJ/cm2の範囲にあることがさらに好ましい。また、光重合反応を促進するため、加熱条件下で光照射を実施してもよい。
【0086】
本実施形態では、上記添加剤として揮発量が少ないものを使用するが、添加剤の種類によっては、その機能を発揮させるのに添加量を多く必要とする場合がある。添加量を多くすると揮発量も増えるため、添加量の設定は慎重に行う必要がある。このため、加熱配向工程において、上記添加剤の揮発量を最小限に抑えながらも、上記添加剤を効果的に機能させるために以下のようにすることが好ましい。
【0087】
即ち、加熱配向工程において、予め設定した加熱条件(主に、加熱温度)における添加剤の揮発量を取得する。具体的には、添加剤の初期含有量を変えたときの揮発量のデータを取得する。なお、上記加熱温度は、液体−液晶相転移温度の近傍、具体的には、液体−液晶相転移温度よりも10〜20℃低い温度に設定することが好ましい。
【0088】
これと同時に、上記加熱条件における光学異方性層の光学特性(配向性、汚れ故障等)を評価する。配向性は、例えば、光学補償シートの単位面積あたりのシュリーレン欠陥の数により評価することができる。汚れ故障は、例えば、光学補償シートの単位面積あたりの異物数により評価することができる。
【0089】
そして、取得した揮発量に基づいて、設定した加熱条件において揮発量ができるだけ少なく、且つ液体−液晶相転移温度を所定量降下させることができる添加剤の量を抽出する。このとき、先に取得した光学特性と対比することで、光学特性を維持できることを確認する。これにより、光学異方性層用塗布液に処方するべき添加剤の量を設定することができる。
【0090】
例えば、透明フィルム16の走行速度を小さくした場合、加熱配向工程における加熱時間が長くなるため添加剤の揮発量も増大する。この揮発量の増加量を加味した上で、光学異方性層用組成物を調製する際に、添加剤の含有量を調整することができる。
【0091】
これにより、本実施形態のように加熱配向工程後の光学異方性層における添加剤の残留量が分析できないような系においても、加熱配向工程における添加剤の揮発量を加味した上で、添加剤の機能を発現できるように添加剤を定量的に処方することができる。
【0092】
この方法は、本実施形態における液体−液晶相転移温度を降下させる添加剤に限らず、例えば、反応により添加剤の残留形態が変化する場合や、ごく微量しか残留せず定量的に測定することが困難な場合などにも適用できる。
【0093】
以上に説明したように、本発明に係る光学異方性層用組成物、それを用いた光学補償シートの製造方法によれば、液体-液晶相転移温度を降下させる添加剤として、末端にアクリレート基を有するモノマーであり、且つ光学異方性層用組成物中に20質量%含まれるときの液体-液晶相転移温度での揮発量が20質量%以下のものを用いるので、配向不良や汚れ故障等を生じることなく加熱温度を下げることができる。
【0094】
また、最終的に残留する添加剤量を分析できないような系においても、上記液体−液晶相転移温度を降下させるように、処方すべき添加量を定量的に設定することができる。
【0095】
本実施形態において使用する透明フィルム(配向膜を形成する前のベースとなる透明フィルム)としては、透明な材料であれば特に制限はないが、光透過率が80%以上の透明フィルムを用いることが好ましい。透明フィルムとしては、外力により複屈折が発現しにくいものが好ましい。透明フィルムは、エステル結合あるいはアミド結合のような加水分解できる結合(鹸化処理の対象となる結合)を含む。エステル結合が好ましく、エステル結合がポリマーの側鎖に存在していることがさらに好ましい。エステル結合が側鎖に存在しているポリマーとしては、セルロースエステルが代表的である。セルロースの低級脂肪酸エステルがより好ましく、セルロースアセテートがさらに好ましく、酢化度が59.0〜61.5%であるセルロースアセテートが最も好ましい。酢化度とは、セルロース単位質量当たりの結合酢酸量を意味する。酢化度は、ASTM:D−817−91(セルロースアセテート等の試験法)におけるアセチル化度の測定および計算に従う。
【0096】
透明フィルムを光学補償シートに用いる場合、透明フィルムは、高いレターデーション値を有することが好ましい。フィルムのReレターデーション値およびRthレターデーション値は、それぞれ、下記式(I)および(II)で定義される。
【0097】
Re、Rthは下式(R−1)および(R−2)を満足することが好ましい。
【0098】
式(R−1):0nm≦Re≦300nm
式(R−2):10nm≦Rth≦300nm
より好ましくは下式(R−3)および(R−4)を満足することが好ましい。
【0099】
式(R−3):20nm≦Re≦200nm
式(R−4):20nm≦Rth≦200nm
なお、ここでいうRe、Rthとは各々面内のレターデーション、厚み方向のレターデーションであり、下記式(R−5)、(R−6)で示される。
【0100】
式(R−6):Re=|nx―ny|×d
式(R−7):Rth={(nx+ny)/2−nz}×d
(nx、ny,nzはそれぞれ遅相軸、進相軸方向、厚み方向の屈折率、dはフィルム厚み)
【実施例】
【0101】
以下、実施例を挙げて本発明の特徴を更に具体的に説明するが、本発明の範囲は以下に示す具体例により限定的に解釈されるべきものではない。
【0102】
透明フィルム16としては、幅1000mm、厚さ80μmのトリアセチルセルロース〔フジタック、富士フィルム(株)製〕上に、長鎖アルキル変性ボパール〔MP−203、クラレ(株)製〕の2重量パーセント溶液を所定量塗布した後、乾燥させて配向膜樹脂層を形成したものを使用した。
【0103】
配向膜樹脂が形成された透明フィルム16を、30m/分で走行させながら、配向膜樹脂層の表面にラビング処理を行い配向膜を形成した。得られた配向膜上に、下記光学異方性層用塗布液を、#3.2のワイヤーバーを透明フィルム16の走行方向と同じ方向に回転させて、上記ロールフィルムの配向膜面に連続的に塗布した。そして、室温から100℃に連続的に加温して溶媒を乾燥させた後、加熱装置30において、ディスコティック液晶性化合物層にあたる膜面風速がフィルム走行方向に平行に1.5m/秒となるようにし、以下の表1に示す加熱温度で120秒間加熱した。これにより、ディスコティック液晶性化合物を配向させた。
【0104】
次に、透明フィルム16上の塗布層に、紫外線照射装置(紫外線ランプ32:出力160W/cm、発光長1.6m)により照度600mWの紫外線を4秒間照射し、架橋反応を進行させ、ディスコティック液晶性化合物をその配向に固定した。その後、室温まで放冷し、光学異方性層を形成した光学補償シートを得た。光学異方性層の厚みは1.3μmであった。
【0105】
<光学異方性層用塗布液の組成>
107質量部のメチルエチルケトンに下記組成物を溶解させて塗布液を調製した。
【0106】
ディスコティック液晶性化合物:41.01質量部
セルロースアセテートブチレート(CAB551−0.2、イーストマンケミカル社製):0.9質量部
セルロースアセテートブチレート(CAB531−1、イーストマンケミカル社製):0.21質量部
フルオロ脂肪族基含有ポリマー(メガファックF780、大日本インキ(株)社製):0.14質量部
光重合開始剤(イルガキュア907、日本チバガイギー(株)製):1.35質量部
増感剤(カヤキュア−DETX、日本化薬(株)製):0.45質量部
上記光学異方性層用塗布液に、液体−液晶相転移温度降下用の[化6]で示される添加剤1(実施例1、2)、[化8]で示される添加剤2(実施例3)、及び下記の[化19]で示される添加剤3(比較例1〜3)を表1に示す添加量(光学異方性層用塗布液に対する質量%)で添加した。
【0107】
添加剤3:
【0108】
【化19】

【0109】
本実施例では、上記塗布液の液体−液晶相転移温度は予め以下の方法で求めた。
【0110】
<液体−液晶相転移温度の測定方法>
透明なガラス基板上に上記光学異方性層用塗布液を膜厚5μmとなるようにスピンコートし、サンプル板を用意した。このサンプル板を、昇温しながら偏光顕微鏡で観察し、サンプル板からの光漏れを生じるか否かの境界となる温度を、液体-液晶相転移温度とした。本実施例における光学異方性層用塗布液の液晶−液体相転移温度を測定したところ、140℃であった。
【0111】
このようにして得られた光学補償シートを所定サイズにサンプリングし、偏光顕微鏡を用いて配向性を評価した。即ち、配向性は、光学補償シートの1mm角内におけるシュリーレン欠陥の数により以下の3段階で評価した。
【0112】
○…1mm角内におけるシュリーレン欠陥の数が15個以下
△…1mm角内におけるシュリーレン欠陥の数が16個以上25個以下
×…1mm角内におけるシュリーレン欠陥の数が26個以上
また、汚れ故障については、光学補償シートの1mm角内における異物の数により以下の4段階で評価した。
【0113】
◎…1mm角内における輝点の数が0個
○…1mm角内における輝点の数が0個以上5個以下
△…1mm角内における輝点の数が6個以上15個以下
×…1mm角内における輝点の数が16個以上
この結果を表1に示す。
【0114】
【表1】

【0115】
表1に示すように、添加剤1及び添加剤2を使用した実施例1〜4では、いずれも加熱温度での添加剤の揮発量は20質量%未満と少なく、汚れ故障も配向不良も生じることなく、液体-液晶相転移温度を降下させることができた。これに対し、添加剤3を使用した比較例1〜3では、いずれも加熱温度での添加剤の揮発量は25質量%以上と多く、汚れ故障が生じた。
【0116】
添加剤1を使用した実施例1、2では、加熱温度において添加剤はほとんど揮発せず、汚れ故障が発生せず特に良好であった。
【0117】
以上から、液体-液晶相転移温度を降下させる添加剤として、末端にアクリレート基を含むモノマーであり、且つ加熱温度での揮発量が20質量%以下のものを用いることで、配向不良、汚れ故障等を生じることなく、加熱温度を下げることができることを確認できた。
【図面の簡単な説明】
【0118】
【図1】本実施形態における光学補償シートの製造工程の一例を示した概略図である。
【符号の説明】
【0119】
10…光学補償シートの製造装置、16…透明フィルム、18…ラビング装置、26…塗布機、28…乾燥装置、30…加熱装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液晶性化合物を含む光学異方性層用組成物であって、
液体−液晶相転移温度を降下させる添加剤を少なくとも1種類含み、
前記添加剤は、前記光学異方性層用組成物に対して20質量%含まれるときの前記液体−液晶相転移温度における揮発量が20質量%以下であることを特徴とする光学異方性層用組成物。
【請求項2】
前記添加剤は、末端にアクリレート基を有するモノマーであることを特徴とする請求項1に記載の光学異方性層用組成物。
【請求項3】
前記添加剤は、1質量%の含有量で前記光学異方性層用組成物の液体−液晶相転移温度を1℃以上降下させることを特徴とする請求項1又は2に記載の光学異方性層用組成物。
【請求項4】
前記添加剤は、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートであることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の光学異方性層用組成物。
【請求項5】
前記添加剤は、前記光学異方性層用組成物に20質量%以下含まれることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の光学異方性層用組成物。
【請求項6】
走行する長尺状フィルムの表面に予め形成した配向膜上に、請求項1〜5の何れか1項に記載の光学異方性層用組成物を塗布する工程と、
前記塗布層を乾燥した後、所定の加熱温度で加熱配向させる工程と、
前記加熱配向させた塗布層を重合及び硬化させる工程と、
を備えたことを特徴とする光学補償シートの製造方法。
【請求項7】
前記塗布層の湿潤厚みが50μm以下であることを特徴とする請求項6に記載の光学補償シートの製造方法。
【請求項8】
前記加熱配向させる工程は、前記長尺状フィルムの走行方向の風速が20m/秒以下の熱風で前記塗布層を加熱することを特徴とする請求項6又は7に記載の光学補償シートの製造方法。
【請求項9】
請求項6〜8の何れか1項に記載の光学補償シートの製造方法により製造したことを特徴とする光学補償シート。

【図1】
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【公開番号】特開2009−222788(P2009−222788A)
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−64502(P2008−64502)
【出願日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】