説明

光干渉変調器ディスプレイを照明するためのシステム及び方法

【課題】反射型ディスプレイにおいて反射型ディスプレイ素子の前面に向けられた照明を供給する。
【解決手段】ディスプレイ装置であって、入射光がそこから反射される反射面を有する複数の反射型ディスプレイ素子と、前記反射面を支持する少なくとも部分的に光学的に伝送可能な複数の支柱400と、前記支柱と位置合せされた複数の光リダイレクタ410とを具備し、前記光リダイレクタは、前記支柱により伝達される光の向きを前記反射型ディスプレイ素子の中へと変えるように構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の分野は、微小電気機械システム(microelectromechanical system)(MEMS)に関する。
【背景技術】
【0002】
微小電気機械システム(MEMS)は、微小機械素子、アクチュエータ、及び電子機器を含む。微小機械素子は、堆積、エッチング、及び、あるいは、電気デバイス及び電気機械デバイスを形成するために基板及び/又は堆積された材料層の一部分をエッチングして取り除く、若しくは複数の層を付加するその他のマイクロマシニング・プロセスを使用して創り出されることができる。MEMSデバイスの1つのタイプは、光干渉変調器と呼ばれる。光干渉変調器は、1対の導電性プレートを具備し、その一方又は両方が、全体あるいは一部分が透明である及び/又は反射でき、そして適切な電気信号の印加により相対的動きが可能である。一方のプレートは、基板上に堆積された静止層を具備することができ、他方のプレートは、エアー・ギャップだけ静止層から分離された金属膜を具備することができる。そのようなデバイスは、広範囲のアプリケーションを有し、これらのタイプのデバイスの特性を利用すること及び/又は変形することは、この技術において有益であり、その結果、自身の特徴は、既存の製品を改善することに活用されることができ、かつ未だ開発されていない新たな製品を創り出すことに活用されることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許出願公開第2004/0051929号
【発明の概要】
【0004】
本発明のシステム、方法、及びデバイスは、それぞれ複数の態様を有し、そのいずれもが、その好ましい特性に単独で寄与するのではない。本発明の範囲を制限することなく、そのより卓越した特徴が、ここに簡潔に説明される。本明細書を熟考した後で、特に“ある実施形態の詳細な説明”と題された項を読んだ後で、本発明の特徴が、その他のディスプレイ・デバイスに対して利点をどのようにして提供するかを、理解するであろう。
【0005】
本発明の1つの実施形態は、反射型ディスプレイ装置を具備し、本装置は下記を具備する:第1の表面を有する基板;前記第1の表面と反対側の前記基板の第2の表面上に配置された複数の光干渉変調器;及び第3の表面を有するカバー、前記カバーは前記第1の表面と前記第3の表面との間に存在するギャップを置いて前記第1の表面と光通信する位置に配置され、前記カバーは複数の光リダイレクタ(redirector)を含み、前記光リダイレクタは前記カバーの第3の表面上に入射する光の少なくとも一部分を前記第1の表面上へと向きを変えるように構成される。
【0006】
本発明の別の1つの実施形態は、反射型ディスプレイを製造する方法を具備し、本方法は下記を具備する:基板の第1の表面上に複数の光干渉変調器を配置すること;カバーの中に又は上に複数の光リダイレクタを形成すること、前記カバーは第2の表面を有する;及び前記第2の表面と前記第1の表面の反対側の前記基板上の第3の表面との間にギャップが存在するように、前記複数の光干渉変調器と光通信する前記カバーを配置すること、前記光リダイレクタは前記第2の表面の上に入射する光の少なくとも一部分を前記第3の表面上へと向きを変えるように構成される。
【0007】
本発明の別の1つの実施形態は、反射型ディスプレイ装置を具備し、本装置は下記を具備する:支持を与えるための手段;光干渉方式で光を変調するための手段;及び前記支持する手段及び前記変調する手段をカバーするための手段、前記カバーする手段は前記支持する手段との間にギャップを置いて前記支持する手段と光通信する位置に配置され、前記カバーする手段は光の向きを変えるための手段を含み、前記光の向きを変える手段は前記カバーする手段に入射する光の少なくとも一部分を前記支持する手段上へと向きを変えるように構成される。
【0008】
本発明の別の1つの実施形態は、反射型ディスプレイ装置を具備し、本装置は下記を具備する:第1の表面を有する基板;前記第1の表面と反対側の前記基板の第2の表面上に配置された複数の反射型ディスプレイ素子;及び前記基板及び前記反射型ディスプレイ素子と光通信し、前記第1の表面に斜めである経路に沿って発せられる光の少なくとも一部分を前記基板及び反射型ディスプレイ素子の中へと向きを変える複数の光リダイレクタ。
【0009】
本発明の別の1つの実施形態は、反射型ディスプレイ装置を具備し、本装置は下記を具備する:反射型画像コンテントを供給するための第1の手段;前記第1の手段を支持するための第2の手段;及び前記第2の手段に斜めである経路に沿って発せられる光を前記第1の手段の中へと向きを変えるための複数の第3の手段。
【0010】
本発明の別の1つの実施形態は、反射型ディスプレイを製造する方法を具備し、本方法は下記を具備する:基板の第1の表面上に複数の反射型ディスプレイ素子を配置すること;及び前記基板及び反射型ディスプレイ素子と光通信し、前記第1の表面と反対側の前記基板の第2の表面に斜めである経路に沿って発せられる光の少なくとも一部分を前記基板及び前記反射型ディスプレイ素子の中へと向きを変える、ように複数の光リダイレクタを配置すること。
【0011】
本発明の別の1つの実施形態は、反射型ディスプレイを照明する方法を具備し、本方法は下記を具備する:ディスプレイ・パネルに斜めである経路に沿って光を前記反射型ディスプレイ・パネルの上へと伝送させること;及び向きを変えられた光が前記伝送される光よりも前記ディスプレイ・パネルに対して斜めの程度が少ない経路に沿って向けられるように、前記伝送される光の少なくとも一部分の向きを変えること。
【0012】
本発明の別の1つの実施形態は、反射型ディスプレイ装置を具備し、本装置は下記を具備する:反射型画像コンテントを供給するための第1の手段;前記第1の手段に斜めである経路に沿って発せられる光の向きを変えるための第2の手段;及び前記第2の手段に光を供給するための第3の手段。
【0013】
本発明の別の1つの実施形態は、反射型ディスプレイ装置を具備し、本装置は下記を具備する:当該基板の第1の表面上に配置された複数の反射型ディスプレイ素子を有する基板;及び前記第1の表面と反対側の前記基板の第2の表面を覆って配置された第1の材料、前記第1の材料は複数の光リダイレクタを具備する。
【0014】
本発明の別の1つの実施形態は、反射型ディスプレイ装置を具備し、本装置は下記を具備する:反射方式で表示するための手段;支持するための手段、前記表示する手段は前記支持する手段の第1の側の上に配置される;前記支持する手段の第2の反対側の上に配置された光の向きを変えるための手段、前記光の向きを変える手段は第1の屈折率を有する。
【0015】
本発明の別の1つの実施形態は、反射型ディスプレイを製造する方法を具備し、本方法は下記を具備する:基板の第1の表面上に複数の光干渉変調器を配置すること;前記第1の表面と反対側の前記基板の第2の表面を覆って第1の材料を配置すること、前記第1の材料は複数の光リダイレクタを具備する。
【0016】
本発明の別の1つの実施形態は、反射型ディスプレイを製造する方法を具備し、本方法は下記を具備する:基板上に複数の光干渉変調器を配置すること;及び前記光干渉変調器と光通信する複数の光リダイレクタを配置すること、前記光リダイレクタは前記光リダイレクタ上に入射する光の少なくとも一部分を前記光干渉変調器の中へと向きを変えるように構成される。
【0017】
本発明の別の1つの実施形態は、反射型ディスプレイを照明するシステムを具備し、本システムは下記を具備する:前記反射型ディスプレイの前面に置かれるように構成され、複数の光リダイレクタを含むディスプレイ・カバー、前記ディスプレイ・カバーは前記反射型ディスプレイの前記前面に面するように構成された第1の表面を有し、前記第1の表面と前記ディスプレイの前記前面との間にギャップがある;及び前記ディスプレイ・カバーに斜めである経路に沿って前記ディスプレイ・カバーの前記第1の表面上へと光を伝送するように構成された光源、ここにおいて、前記光リダイレクタは、前記入射光の少なくとも一部を前記反射型ディスプレイの前記前面上へと向きを変えるように構成される。
【0018】
本発明の別の1つの実施形態は、反射型ディスプレイを照明する方法を具備し、本方法は下記を具備する:ディスプレイ・カバーに斜めである経路に沿って前記ディスプレイ・カバーの第1の表面上へと光を伝送すること、前記ディスプレイ・カバーの前記第1の表面は前記反射型ディスプレイの第2の表面に面し、前記第1の表面と前記第2の表面との間にギャップがある;及び前記反射型ディスプレイの前記第2の表面の方に向けて前記伝送される光の少なくとも一部分の向きを変えること。
【0019】
本発明の別の1つの実施形態は、反射型ディスプレイを照明するシステムを製造する方法を具備し、本方法は下記を具備する:カバー内に複数の光リダイレクタを形成すること、前記カバーは第1の表面を有する;前記第1の表面と前記ディスプレイの前面との間にギャップを置いて前記反射型ディスプレイの前面に前記カバーを配置すること;及び前記ディスプレイ・カバーに斜めである経路に沿って前記ディスプレイ・カバーの前記第1の表面上へと光を伝送するように光源を配置すること、ここにおいて、前記光リダイレクタは、前記入射光の少なくとも一部分を前記反射型ディスプレイの前記前面上へと向きを変えるように構成される。
【0020】
本発明の別の1つの実施形態は、反射型ディスプレイ・システムを具備し、本システムは下記を具備する:複数の反射型ディスプレイ素子;及び前記ディスプレイ素子と光通信する位置に設置された蛍光材料又は燐光材料であって、かつ前記材料が、第1の波長を有する光を吸収し、そして前記第1の波長とは異なる第2の波長の光を前記反射型ディスプレイ素子の中に向けて放射するように構成される。
【0021】
本発明の別の1つの実施形態は、反射型ディスプレイ・システムを具備し、本システムは下記を具備する:反射型画像コンテントを供給するための第1の手段;第1の波長を有する光を吸収し、そして前記第1の波長とは異なる第2の波長を有する光を前記第1の手段の上に向けて放射するための第2の手段。
【0022】
本発明の別の1つの実施形態は、反射型ディスプレイを照明する方法を具備し、本方法は下記を具備する:光の少なくとも一部分を吸収する蛍光材料又は燐光材料の上に向けて前記光を伝送すること;及び前記伝送された光とは異なる波長を有する光を前記蛍光材料又は燐光材料から反射型ディスプレイ素子の上に向けて放射すること。
【0023】
本発明の別の1つの実施形態は、反射型ディスプレイ・システムを製造する方法を具備し、本方法は下記を具備する:複数の反射型ディスプレイ素子と光通信する蛍光材料又は燐光材料を配置すること、ここにおいて、前記材料は、第1の波長を有する光を吸収し、そして前記第1の波長とは異なる第2の波長を有する光を前記反射型ディスプレイ素子の中に向けて放射する。
【0024】
本発明の別の1つの実施形態は、光干渉変調器ディスプレイ装置を具備し、本装置は下記を具備する:入射光が反射される前面を有する複数の光干渉変調器;前記光干渉変調器の反射面を支持する少なくとも部分的に光学的に伝送可能な複数の支柱;及び前記支柱と位置合せされた複数の光リダイレクタ。
【0025】
本発明の別の1つの実施形態は、光干渉変調器ディスプレイ装置を具備し、本装置は下記を具備する:反射型画像コンテントを供給するための手段、前記画像コンテントを供給する手段は第1の反射するための手段及び第2の反射するための手段を具備する;前記第1の反射する手段を支持するための手段、前記支持する手段は前記第1の反射する手段をギャップにより前記第2の反射する手段から分離する、前記支持する手段は光を伝達する;及び前記支持する手段により伝達される光の向きを変えるための手段。
【0026】
本発明の別の1つの実施形態は、光干渉変調器ディスプレイ装置を具備し、本装置は下記を具備する:基板;前記基板上に配置され、そして入射光が反射される前面を有する複数の光干渉変調器;前記光干渉変調器の反射性表面を支持する少なくとも部分的に光学的に伝送可能な複数の支柱;及び前記基板の上に又は中に配置された複数の光リダイレクタ。
【0027】
本発明の別の1つの実施形態は、反射型ディスプレイを照明する方法を具備し、本方法は下記を具備する:少なくとも部分的に光学的に伝送可能な複数の支柱を通して光を前記基板の中に向けて伝送させること、ここにおいて、前記支柱は、前記基板上に配置された複数の光干渉変調器の反射性表面を支持する;及び前記伝送された光の少なくとも一部分を前記光干渉変調器の中へと向きを変えること。
【0028】
本発明の別の1つの実施形態は、光干渉変調器ディスプレイを製造する方法を具備し、本方法は下記を具備する:複数の光干渉変調器の反射性表面を支持するために少なくとも部分的に光学的に伝送可能な複数の支柱を形成すること、前記光干渉変調器は入射光が反射される前面を有する;及び前記支柱と位置合せされるように複数の光リダイレクタを配置すること。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】光干渉変調器ディスプレイの1実施形態の一部分を図示する等測図であり、そこでは、第1光干渉変調器の可動反射層は、リリースされた位置にあり、第2光干渉変調器の可動反射層は、アクチュエートされた位置にある。
【図2】3×3光干渉変調器ディスプレイを組み込んでいる電子デバイスの1実施形態を説明するシステム・ブロック図である。
【図3】図1の光干渉変調器の1つの具体例の実施形態に関する印加電圧に対する可動鏡位置の図である。
【図4】光干渉変調器ディスプレイを駆動するために使用されることができる行及び列電圧のセットの説明図である。
【図5A】図2の3×3光干渉変調器ディスプレイにおけるディスプレイ・データの1つの具体例のフレームを図示する。
【図5B】図5Aのフレームを書き込むために使用されることができる行及び列信号に関する1つの具体例のタイミング図を図示する。
【図6A】図1の線6A−6Aに沿ったデバイスの断面図である。
【図6B】図1の6A−6A対応する線に沿った断面図であるが、光干渉変調器の他の実施形態を説明する。
【図6C】図1の6A−6A対応する線に沿った断面図であるが、光干渉変調器の他の実施形態の断面図である。
【図7】光干渉変調素子の中に向け光を向けるために光プレートとともに前面光を利用する光干渉変調器アレイを模式的に図示する。
【図8A】バックライトを利用する光干渉変調器アレイを模式的に図示し、ここにおいて、バックライトからの光は、鏡素子を支持する支柱の中に設置された反射構造体により光干渉変調素子の中に向け反射される。
【図8B】バックライトを利用する別の1つの光干渉変調器アレイを模式的に図示し、ここにおいて、透明支柱を通り抜けるバックライトからの光は、基板自身の中に設置された反射構造体により光干渉変調素子の中に向け反射される。
【図8C】バックライトを利用する別の1つの光干渉変調器アレイを模式的に図示し、ここにおいて、アレイ中のギャップを通り抜けるバックライトからの光は、基板の中に設置された反射構造体により光干渉変調素子の中へと向けられる。
【図8D】バックライトを利用する別の1つの光干渉変調器アレイを模式的に図示し、ここにおいて、アレイ中のギャップを通り抜けるバックライトからの光は、基板の上方の膜の中に設置された反射構造体により光干渉変調素子の中へと向けられる。
【図8E】バックライトを利用する別の1つの光干渉変調器アレイを模式的に図示し、ここにおいて、透明支柱を通り抜けるバックライトからの光は、基板の上方の膜の中に設置された散乱中心により光干渉変調素子の中へと散乱される。
【図9】カバー・ガラスに取り付けられた反射構造体又は光散乱構造体を利用する光干渉変調器アレイのための前面光を模式的に図示する。
【図10】基板自身が前面光として利用される光干渉変調器アレイを模式的に図示する。
【図11A】光干渉変調器アレイの1実施形態を模式的に図示し、ここにおいて、角度散乱中心とともに側面照明の使用が、アレイ中の光干渉変調素子へ光を供給するために利用される。
【図11B】光干渉変調器アレイの1実施形態を模式的に図示し、ここにおいて、側面照明は、光干渉変調素子へ光を供給するために光源の方向に合わせられた角度散乱素子とともに使用される。
【図12A】色域を改善するために燐光材料又は蛍光材料を利用する光干渉変調器アレイを模式的に図示する。
【図12B】アレイに光を供給するために燐光材料又は蛍光材料を利用し、そして燐光材料又は蛍光材料の表面上に光吸収材料を含む、光干渉変調器アレイを模式的に図示する。
【図13A】複数の光干渉変調器を具備する視覚ディスプレイ・デバイスの1実施形態を説明するシステム・ブロック図である。
【図13B】複数の光干渉変調器を具備する視覚ディスプレイ・デバイスの1実施形態を説明するシステム・ブロック図である。
【ある実施形態の詳細な説明】
【0030】
下記の詳細な説明は、本発明のある特定の実施形態に向けられる。しかしながら、本発明は、複数の様々な方法で具体化されることができる。この明細書では、参照符合が、図面に与えられ、全体を通して同様の部分が類似の数字を用いて表される。下記の説明から明らかになるように、本発明は、動画(例えば、ビデオ)であるか固定画面(例えば、静止画)であるかに拘わらず、そしてテキストであるか画像であるかに拘わらず、画像を表示するように構成された任意のデバイスにおいて実行されることができる。より詳しくは、本発明が種々の電子デバイスで実行される又は電子デバイスに関連付けられることができることが、予想される。その電子デバイスは、例えば、携帯電話機、無線デバイス、パーソナル・データ・アシスタンツ(PDAs)、ハンド−ヘルド又は携帯型コンピュータ、GPS受信機/ナビゲータ、カメラ、MP3プレーヤ、カムコーダ、ゲーム・コンソール、腕時計、時計、計算機、テレビ・モニタ、フラット・パネル・ディスプレイ、コンピュータ・モニタ、自動車ディスプレイ(例えば、走行距離計ディスプレイ、等)、コクピット制御装置及び/又はディスプレイ、カメラ視野のディスプレイ(例えば、自動車の後方監視カメラのディスプレイ)、電子写真、電子広告板又は標識、プロジェクタ、建築上の構造物、包装、及び美的な構造物(例えば、宝飾品1個の画像のディスプレイ)のようなものであるが、これらに限定されない。本明細書中に説明されたものに類似の構造のMEMSデバイスは、しかも、電子スイッチング・デバイスのような、非ディスプレイ・アプリケーションにおいても使用されことができる。
【0031】
光干渉MEMSディスプレイ素子を具備する1つの光干渉変調器ディスプレイの実施形態が、図1に図示される。これらのデバイスにおいて、画素は、明状態又は暗状態のいずれかである。明(“オン”又は“開(open)”)状態では、ディスプレイ素子は、入射可視光の大部分をユーザに反射する。暗(“オフ”又は“閉(close)”)状態にある場合は、ディスプレイ素子は、入射可視光をユーザにほとんど反射しない。実施形態に応じて、“オン”及び“オフ”状態の光反射率特性は、逆にされることがある。MEMS画素は、選択された色を主に反射するように構成されることができ、白黒に加えてカラー表示を可能にする。
【0032】
図1は、視覚ディスプレイの一連の画素中の2つの隣接する画素を図示する等測図であり、ここでは、各画素は、MEMS光干渉変調器を具備する。複数の実施形態では、光干渉変調器ディスプレイは、これらの光干渉変調器の行/列アレイを具備する。各光干渉変調器は、互いに可変であり制御可能な距離に配置された1対の反射層を含み、少なくとも1つの可変の大きさを有する共鳴光学キャビティを形成する。1つの実施形態において、反射層の1つは、2つの位置の間を移動することができる。第1の位置では、ここではリリース状態(released state)と呼ぶ、可動層は、固定された部分反射層から比較的離れた距離に配置される。第2の位置では、可動層は、部分反射層のより近くに隣接して配置される。2つの層から反射する入射光は、可動反射層の位置に依存して、建設的に(constructively)又は相殺的に(destructively)干渉して、各画素に対して全体が反射状態又は非反射状態のいずれかを作る。
【0033】
図1に図示された画素アレイの部分は、2つの隣接する光干渉変調器12a及び12bを含む。左の光干渉変調器12aでは、可動かつ高反射層14aは、固定された部分反射層16aから所定の距離のリリースされた位置に図示される。右の光干渉変調器12bでは、可動高反射層14bは、固定された部分反射層16bに隣接するアクチュエートされた位置に図示される。
【0034】
固定層16a,16bは、電気的に導電性であり、部分的に透明であり、部分的に反射する、そして、例えば、透明基板20上にクロムとインジウム−スズ−酸化物のそれぞれの1層又は複数の層を堆積することにより製作されることができる。この複数の層は、平行なストライプにパターニングされ、下記にさらに説明されるようにディスプレイ・デバイス中の行電極を形成できる。可動層14a,14bは、支柱18の頂上に堆積された及び複数の支柱18の間に堆積された介在する犠牲材料上に堆積された(行電極16a,16bに直交する)1層の堆積された金属層又は複数の金属層の一連の平行なストライプとして形成されることができる。犠牲材料がエッチされて除去される時に、変形可能な金属層は、決められたエアー・ギャップ19だけ固定金属層から分離される。アルミニウムのような非常に高い導電性で反射性の材料が、変形可能層として使用されることができ、そして、これらのストライプは、ディスプレイ・デバイスにおいて列電極を形成できる。
【0035】
印加電圧がないと、キャビティ19は、複数の層14a,16aの間にそのまま残り、変形可能層は、図1の画素12aに図示されたように機械的にリラックス(relax)した状態である。しかしながら、電位差が選択された行及び列に印加されると、対応する画素において行及び列電極の交差点に形成されたキャパシタは、充電され、静電力が電極を互いに引きつける。電圧が十分に高ければ、可動層は、変形され、図1に右の画素12bにより図示されたように、固定層に対して押し付けられる(この図に図示されていない誘電材料が、固定層上に堆積されることがあり、短絡することを防止し、分離距離を制御する)。この動きは、印加される電位差の極性に拘わらず同じである。このようにして、反射対非反射画素状態を制御できる行/列アクチュエーションは、従来のLCD及びその他のディスプレイ技術において使用される多くの方法に類似している。
【0036】
図2から図5Bは、ディスプレイ・アプリケーションにおいて光干渉変調器のアレイを使用するための1つの具体例としてのプロセス及びシステムを説明する。図2は、本発明の複数の態様を組み込むことができる電子デバイスの1つの実施形態を説明するシステム・ブロック図である。具体例の実施形態において、電子デバイスは、プロセッサ21を含む。そのプロセッサ21は、いずれかの汎用のシングル・チップ又はマルチ・チップ・マイクロプロセッサ、例えば、ARM,ペンティアム(登録商標)、ペンティアムII(登録商標)、ペンティアムIII(登録商標)、ペンティアムIV(登録商標)、ペンティアム(登録商標)プロ、8051、MIPS(登録商標)、パワーPC(登録商標)、ALPHA(登録商標)、若しくはディジタル・シグナル・プロセッサ、マイクロコントローラ、又はプログラム可能なゲート・アレイのようないずれかの特殊用途マイクロプロセッサ、であることができる。本技術において通常であるように、プロセッサ21は、1つ又はそれより多くのソフトウェア・モジュールを実行するように構成されることができる。オペレーティング・システムを実行することに加えて、プロセッサは、ウェブ・ブラウザ、電話アプリケーション、電子メール・プログラム、又はいずれかのその他のソフトウェア・アプリケーションを含む、1つ又はそれより多くのソフトウェア・アプリケーションを実行するように構成されることができる。
【0037】
1つの実施形態において、プロセッサ21は、しかも、アレイ・コントローラ22と通信するように構成される。1つの実施形態では、アレイ・コントローラ22は、画素アレイ30に信号を供給する行ドライバ回路24及び列ドライバ回路26を含む。図1に図示されたアレイの断面は、図2に線1−1により示される。MEMS光干渉変調器に関して、行/列アクチュエーション・プロトコルは、図3に図示されたこれらのデバイスのヒステリシス特性を利用することができる。これは、可動層をリリースされた状態からアクチュエートされた状態へ変形させるために、例えば、10ボルトの電位差を必要とすることがある。しかしながら、電圧がその値から減少される時に、10ボルトより下に電圧が降下して戻るとしても、可動層はその状態を維持する。図3の具体例の実施形態において、可動層は、電圧が2ボルトより下に降下するまで完全にはリリースされない。そのようにして、図3に説明された例では、約3から7Vの電圧の範囲があり、そこでは、その範囲内でデバイスがリリースされた状態又はアクチュエートされた状態のいずれかで安定である、印加電圧のウィンドウが存在する。これは、ここでは“ヒステリシス・ウィンドウ”又は“安定ウィンドウ”として呼ばれる。図3のヒステリシス特性を有するディスプレイ・アレイに関して、行/列アクチュエーション・プロトコルは、行ストロービング(strobing)の期間に、アクチュエートされるべきストローブされる行の画素は、約10ボルトの電圧差を受け、そしてリリースされるべき画素は、零ボルトに近い電圧差を受ける。ストローブの後で、画素は、約5ボルトの定常状態電圧差を受け、その結果、画素は、行ストローブが画素をどのような状態に置いたとしてもそこに留まる。書き込まれた後で、各画素は、この例では電位差が3−7ボルトの“安定ウィンドウ”の範囲内であると判断する。この特徴は、アクチュエートされた又はリリースされた既存の状態のいずれにおいて同じ印加電圧条件の下で、図1に説明された画素設計を安定にさせる。アクチュエートされた状態又はリリースされた状態であるかに拘わらず、光干渉変調器の各画素が、基本的に固定反射層と移動反射層とにより形成されたキャパシタであるので、この安定状態は、ほとんど電力消費なしにヒステリシス・ウィンドウの範囲内の電圧で保持されることができる。印加された電位が一定であるならば、基本的に電流は、画素に流れ込まない。
【0038】
代表的なアプリケーションでは、ディスプレイ・フレームは、第1行中のアクチュエートされた画素の所望のセットにしたがって列電極のセットをアサートすること(asserting)によって創り出される。行パルスは、次に行1の電極に印加されて、アサートされた列ラインに対応する画素をアクチュエートする。列電極のアサートされたセットは、その後、第2行中のアクチュエートされた画素の所望のセットに対応するように変更される。パルスは、それから、行2の電極に印加されて、アサートされた列電極にしたがって行2中の適切な画素をアクチュエートする。行1画素は、行2パルスに影響されず、行1画素が行1パルスの間に設定された状態に留まる。これは、連続した方式で一連の行全体に対して繰り返され、フレームを生成する。一般に、フレームは、1秒当たり所望のフレームの数でこのプロセスを連続的に繰り返すことにより、新たなディスプレイ・データでリフレッシュされる及び/又は更新される。ディスプレイ・フレームを生成するために画素アレイの行及び列電極を駆動するための広範なプロトコルもまた、周知であり、本発明とともに使用されることができる。
【0039】
図4、図5A及び図5Bは、図2の3×3アレイ上でディスプレイ・フレームを創り出すための1つの可能性のあるアクチュエーション・プロトコルを説明する。図4は、図3のヒステリシス曲線を表す画素に対して使用されることができる、列及び行電圧レベルの可能性のあるセットを説明する。図4の実施形態において、画素をアクチュエートすることは、適切な列を−Vbiasに設定し、そして適切な行を+?Vに設定することを包含する。これは、それぞれ−5V及び+5Vに対応することがある。画素をリリースさせることは、適切な列を+Vbiasに設定し、そして適切な行を同じ+?Vに設定することにより達成され、画素を横切る零ボルトの電位差を生成する。行電圧が零ボルトに保持されるこれらの行では、列が+Vbias又は−Vbiasであるかに拘らず、画素が元々あった状態がどうであろうとも、画素は、その状態で安定である。
【0040】
図5Bは、そこではアクチュエートされた画素が非反射である、図5Aに図示されたディスプレイ配置に結果としてなる図2の3×3アレイに印加される一連の行及び列信号を示すタイミング図である。図5Aに図示されたフレームを書き込むことに先立って、画素は、任意の状態であることができ、そしてこの例では、全ての行が0ボルトであり、全ての列が+5ボルトである。これらの印加電圧で、全ての画素は、自身の現在のアクチュエートされた状態又はリリースされた状態で安定である。
【0041】
図5Aのフレームでは、画素(1,1)、(1,2)、(2,2)、(3,2)及び(3,3)がアクチュエートされている。これを実現するために、行1に対する“ライン時間”の期間に、列1及び2は、−5ボルトに設定され、そして列3は、+5ボルトに設定される。全ての画素が3−7ボルトの安定ウィンドウの中に留まるため、これは、どの画素の状態も変化させない。行1は、その後、0から5ボルトまで上がり、ゼロに戻るパルスでストローブされる。これは、(1,1)及び(1,2)画素をアクチュエートし、(1,3)画素をリリースする。アレイ中のその他の画素は、影響されない。望まれるように行2を設定するために、列2は、−5ボルトに設定され、そして列1及び3は、+5ボルトに設定される。行2に印加された同じストローブは、次に、画素(2,2)をアクチュエートし、画素(2,1)及び(2,3)をリリースする。再び、アレイのその他の画素は、影響されない。行3は、列2及び3を−5ボルトに、そして列1を+5ボルトに設定することより同様に設定される。行3ストローブは、図5Aに示されたように行3画素を設定する。フレームを書き込んだ後、行電位はゼロに、そして列電位は+5又は−5ボルトのいずれかに留まることができ、ディスプレイは、その後、図5Aの配置で安定である。同じ手順が数十から数百の行及び列のアレイに対して採用されることができることが、歓迎される。しかも、行及び列アクチュエーションを実行するために使用される電圧のタイミング、シーケンス、及びレベルが、上記に概要を示された一般的な原理の範囲内で広範囲に変化されることができ、そして、上記の例は、具体例だけであり、任意のアクチュエーション電圧方法が、本発明とともに使用されることができる。
【0042】
上記に説明された原理にしたがって動作する光干渉変調器の構造の詳細は、広範に変化できる。例えば、図6A−図6Cは、移動鏡構造の3つの異なる実施形態を図示する。図6Aは、図1の実施形態の断面であり、そこでは金属材料14のストライプが、直角に延びている支柱18上に堆積される。図6Bでは、可動反射材料14は、連結部(tether)32上に、角だけで支柱に取り付けられる。図6Cでは、可動反射材料14は、変形可能層34から吊り下げられる。反射材料14に使用される構造設計及び材料が光学的特性に関して最適化されることができるため、及び変形可能層34に使用される構造設計及び材料が所望の機械的特性に関して最適化できるため、この実施形態は、利点を有する。種々のタイプの光干渉デバイスの製造は、例えば、米国特許出願公開第2004/0051929号を含む、種々の公開された文書に記載されている。一連の材料堆積、パターニング、及びエッチング工程を含む、多種多様の周知の技術が、上記に説明された構造を製造するために使用されることができる。
【0043】
一般に、光干渉変調器は高度反射型、直視型、フラット・パネル・ディスプレイにおいて利用される。その高度反射型の故に、光干渉変調器は、大多数の照明環境において照明の必要がほとんどない。一般の消費者は、ほとんど周囲の照明がないある種の状態において電子ディスプレイを読むことが出来ることを期待する。その結果、ある照明形式が、一般に周囲の照明を使用する他の純粋に反射型の空間光(spatial light)変調器及び光干渉変調器のために、望まれる。
【0044】
液晶ディスプレイ(liquid crystal display)(LCD)で広範に使用される典型的な背面側照明技術は、純粋に反射型の空間光変調器にとって役に立たない。純粋に反射型の空間光変調器は、それを通って光が背面から前面に変調素子を照明するような方式で伝送されることが出来ない変調器である。背面照明がそこを通過してパネルの前面に出現するように、純粋に反射型の空間光変調器の複数の素子間にギャップを残すことは可能であるが、しかし、光は、実際には素子を照明せず、ディスプレイ・パネルを通る光路に沿って素子を通り抜けるので、光は、何の画像情報も含まない。かくして、反射型ディスプレイにおいて反射型ディスプレイ素子の前面に向けられた照明を供給することが、望まれる。
【0045】
下記に更に詳細に説明されるように、本発明の種々の実施形態は、反射型ディスプレイにおける種々の位置に配置された光源からの光の向きを変えるための光リダイレクタ(redirector)を提供し、その結果、光が、反射型ディスプレイにおいて反射型ディスプレイ素子の前面上へと向けられる。
【0046】
方向付けされた前面光
図7に図示された1つの実施形態において、方向付けされた前面光が光干渉変調器とともに利用される。前面光プレート200は、基板300の前表面302に取り付けられる。前面光プレート200は、基板300に直接取り付けられて示されるけれども、他の実施形態において光プレート200は、基板300の上方に吊るされる、又は、基板を覆う膜又は他の層に取り付けられることが出来る。
【0047】
LEDのような光源100は、光源100から発せられる光202が前面光プレート200に入るように、前面光プレート200に接続される。図7に図示された実施形態において、光源100は、前面光プレート200の側面304に接続される。前面光プレート200の構造は、光源100から前面光プレート200の中を通過する光202が素子310のアレイの中に向けて向きを変えられるように最適化される。図7及びそれに続く図においては光の1本の線202が描かれるけれども、光源100は、所与の発散度を有する光のビームを放射し、従って前面光プレート200全体を光で満たす。従って、素子310の中へと向きを変えられた光は、複数のビームから成る。好ましくは、光202は、出来る限り狭いビームで素子310のアレイの中へ向けられる。かくして、ここで使用されるように、用語“光202”は、光の複数のビームを表し、そして、それ等のビームの内の無数の光路の1つを図示する。
【0048】
1つの実施形態において、光源100により放射された光202は、光202が表面204に接触するまで、内部の全反射により前面光プレート200の内部に保持され、その表面から光が基板300を抜けそして素子310の中に向け反射される。この光プレート200は、光が反射されることが出来る傾いた表面204を与える複数の溝210を具備することが出来る。都合が良いことに、光202は、基板300の前表面に実質的に垂直である狭いビームで素子310の中へと向きを変えられることが出来る。都合が良いことに、素子310の中へと向きを変えられた光202の大部分は、素子310の外へ反射され、そして、溝210により深刻な影響を受けることなく基板300及び光プレート200を通って伝達される。
【0049】
1つの実施形態において、素子310は、光干渉変調器である。他の実施形態において、素子は、所望の波長の光を反射することが出来る他の光学デバイスである。前面光100から直接光干渉変調素子310の中へ光202を向けることにより、ディスプレイの明るさは、特に限られた周辺光しかない状態において、周辺光のみの使用と比較して増大する。更に、この配置は、殆ど周辺光がない又は全く周辺光がない状態におけるディスプレイの使用を可能にする。
【0050】
図7に図示された実施形態において、大部分の光202が基板300の前表面に実質的に垂直な角度で光干渉変調素子310の外へ反射されるので、視野角は比較的狭い。しかしながら、溝210の深さと間隔を変えることにより、又は、他の構造を利用することにより、光干渉変調素子310の中への光202の入射角は、制御されることが出来る。例えば、図示されている溝210の傾斜面204の角度を変えることにより、光干渉変調器の中に向けられる光の角度は、制御されることが出来る。かくして、視野角は、制御されることが出来る。更に溝に加えて、光源100からの光を所望の角度で素子310に向けて方向に変えるために、他の構造が光プレート200において利用されることが出来ることを、当業者は、認識する。例えば、反射材料の細長片(strip)が、斜めの角度で前面光プレート200の内部に組み込まれることが出来る。
【0051】
溝210を含む前面光プレート200は、射出成型、制御されたエッチングにより、又は、当業者に公知の他の任意のプロセスにより組み立てられることが出来る。前面光プレート200において使用される材料は、プラスチック又はガラスのような任意の好適な透明又は部分透明材料であることが出来る。
【0052】
1つの実施形態において、反射構造体210は、光が素子310に向けられ、複数の素子間のギャップ320には向けられないように間隔を置いて配置される。
【0053】
別の1つの実施形態において、溝210の代わりに、反射材料の複数の線状体が、前面光プレート200の内部又は上に配置されることが出来て、素子310への光の方向変換を与える。
【0054】
1つの実施形態において、前面光プレート200は、図7に描かれるように基板300に対して配置されることが出来る。別の1つの実施形態において、前面光プレート200は、プレート200と基板300との間にギャップがあるような位置であることが出来る。
【0055】
光源100は、同様に本明細書中に説明された他の光源は、本技術において公知の任意の好適な光であることが出来る。非限定的な例は、LED又は冷コンパクト蛍光灯(Cold Compact Fluorescent Light)のような蛍光灯を含む。
【0056】
バックライト付き(backlit)光干渉変調器
別の1つの実施形態において、バックライト(backlight)は、光干渉変調素子のアレイに光を供給するために使用される。光干渉変調器ディスプレイの機能を高めるためのバックライトの使用は、例えば、セルラ電話機のようにすでにバックライトを利用しているデバイスにおいて好ましいことがあり得る。
【0057】
バックライトを利用する光干渉変調器の1実施形態が、図8Aに図示される。バックライト110は、基板300から光干渉変調器構造体と反対側に設置され、そして、その光放出面112が基板300に面しそして平行になるように配向される。鏡素子370が、基板300の下方に支柱400により吊るされる。1つの実施形態においては、鏡素子370が不透明であるので、光は、バックライト110から直接光干渉変調器のキャビティ360の中へ進むことが出来ない。かくして、本実施形態において、支柱400は、透明又は部分透明材料から組み立てられ、そして、光リダイレクタ410は、支柱400の基板300に最も近い端に設置される。バックライト110から伝送された光202は、支柱400を通り抜け、そして、光干渉変調器構造体のキャビティ360の中へと光リダイレクタ410により向きを変えられる。次に、光202は、鏡370から反射し、そして、結局観察者50の方向に基板300を抜けて光干渉変調器構造体を出る。
【0058】
光リダイレクタ410は、反射構造体、複数の散乱中心のような光散乱構造体、燐光材料又は蛍光材料、若しくは光の向きを変えるように構成された他の任意の好適な機構を含むことが出来る。透明支柱400は、透明な酸化物又は高分子のような任意の好適な透明又は部分透明材料から構成されることが出来て、そして、無色であるか又はほのかな色を含むことが出来る。1つの有利な実施形態において、支柱400は無色透明である。光リダイレクタ410は、透明支柱400の内部の任意の所望の位置に組み込まれることが出来て、それにより、光は、光干渉変調器の中に向かって適切に向けられることが可能である。
【0059】
図8Aに図示されている実施形態において、光リダイレクタ410は、金属ピラミッドのように配置された斜めに向けられた鏡を具備する。光をキャビティ360の中へ反射する他の構造も、また使用されることが出来る。例えば、曲線構造は、キャビティ360の中へ向けてより広い反射を得るためにピラミッドの代わりに使用されることが出来る。あるいは、3角形構造は、1個の光干渉キャビティの中への反射を与えることが出来る。光リダイレクタ410は、本技術において公知の任意のプロセスにより作られることが出来る。例えば、支柱の上方にピラミッド型のチャネルを形成することにより、そして続いてこのチャネルを反射物質で満たすことにより、構成されることが出来る。1つの実施形態において、光リダイレクタ410は、アルミニウムから構成される。1つの実施形態において、反射材料(例えば、アルミニウム)は、所望の形状を有する構造体上に層として堆積されることが可能である。例えば、ピラミッド形状は、シリコン又はモリブデンの制御されたエッチングと、それに続くピラミッド形状上へのアルミニウム層の堆積により形成されることが出来る。
【0060】
それに代わる実施形態において、光リダイレクタ410は支柱400ではなくて基板300中に設置される(図8B)。図8Bに図示された実施形態において、基板300中の光リダイレクタ410は、支柱400の上方に位置合せされる。この場合、光202は、バックライト110から支柱400を抜け支柱400の真上に設置された又は基板300上の光リダイレクタ410へと進む。この光は、光リダイレクタ410から反射されキャビティ360の中へ戻される。光リダイレクタ410は、例えば、銀メッキされた又は反射物質で埋められたガラス300内の溝であることが出来る。1つの実施形態において、基板300内の溝は、エッチングにより形成されることが出来、そして、溝の表面は、アルミニウムのような反射材料でコーティングされることが出来る。別の1つの実施形態において、溝は、反射粒子又は散乱粒子を含む高分子で満たされることが出来る。例えば、高分子は、スピン・コーティングにより堆積されることが出来る。
【0061】
別の1つの実施形態において、光リダイレクタ410は、個々の光干渉変調素子310の間のギャップ320上方の基板300内に配置されることが出来る。図8Cに図示されたように、バックライト110からの光202は、それから、光リダイレクタ410へと非常に小さなギャップ320を通り抜けることが出来る。バックライト110からの光202は、ギャップ320を通り抜け、そして、光リダイレクタ410から光干渉変調素子310の中へと反射される。上に説明されたように、光リダイレクタ410は、基板中に溝を作りそして反射材料で溝を埋めることにより形成されたダイアゴナル・ミラー(diagonal mirror)であり得る。光リダイレクタ410を形成する他の方法は、当業者には自明である。
【0062】
別の1つの実施形態において、光リダイレクタ410は、基板300の上方に形成される(図8D)。例えば、光リダイレクタ410は、基板300の表面につけられる膜500内に形成されることが出来る。1つの実施形態において、膜500は散光器又は反射防止膜である。膜500は、光リダイレクタ410がアレイ内の複数の素子310の間のギャップ320の真上の上方に配置されるように基板300上に設置されることが出来る。上で説明された実施形態におけるように、光リダイレクタ410は、下方の光干渉変調素子310の中へ光を反射して戻すために働く任意の形状及び材料であることが出来る。複数の実施形態において、光リダイレクタは、膜500の内部に置かれた散乱中心若しくは燐光材料又は蛍光材料を具備することが出来る。膜500は、積層法、スピン・コーティング、又は他の任意の好適な手段により堆積されることが出来る。
【0063】
代わりの実施形態において、光リダイレクタ410は、低密度で膜500全体に均一に分布されることが可能である。かくして、例えば、図8Eを参照して、光散乱中心325の粉末は、膜500全体に分布されることが出来る。ギャップ320又は支柱400の上方に配置された光散乱中心325の部分は、バックライト110からの光202を光干渉変調素子310の中に向きを変えることが出来る。しかしながら、粉末325は膜中にまばらに分布されているので、それは光干渉変調器310の周辺照明をはなはだしく妨害することはない。
【0064】
上で説明されたバックライトを利用する実施形態の各々において、光リダイレクタ410の特質は、例えば、ダイアゴナル・ミラーの角度を変えることにより、又は直線型鏡ではなく曲面鏡を利用することにより、所望の結果を実現するために、操作されることが出来る。例えば、反射構造の形状は、より絞られた反射ビーム又はより広がった反射ビームを供給するために変更されることが出来る。より広がった反射ビームを供給する反射構造は、より広い視野角が必要とされる場合において利用されることが出来、他方、より絞られた反射ビームを有する構造は、より限定された視野角から最大の明るさが望まれる場合において使用されることが出来る。
【0065】
その上、実施形態の各々において、吸収材料は、上端に黒色マスクを形成するために光リダイレクタの上方に好ましくは設置されることが出来る。そのようなマスクは、コントラストを低下させる、周辺光が光リダイレクタ410から観察者50に向かって反射されて戻ることを防止する。
【0066】
カバー・ガラスの構造を介した遠隔前面照明
多くのディスプレイ・アプリケーションにおいて、カバー・ガラス又はプラスチックが、ディスプレイを保護するためにディスプレイの上方に挿入される(例えば、セル電話機におけるディスプレイを覆う表面プラスチック)。図9は、光リダイレクタ610が反射型ディスプレイの照明を与えるためにカバー600上に設置されることが出来る1実施形態を描く。一般的に、エアー・ギャップ602が、ディスプレイの基板300とカバー600との間に存在する。光源100からの光202は、このギャップ602中へと向けられ、そしてカバー600の底面604上へと向けられることが出来る。あるいは、光202は、カバー600の側面606中へと向けられることが出来る。光202がカバー600の側面606中へと向けられる場合、光リダイレクタ610は、カバー600の内部に設置されることが出来る。カバー600中の又は上の光リダイレクタ610は、光源100からの光202を基板300の中へ、及び基板300上に設置された光干渉変調素子310の中へと向きを変えるために利用されることができる。この様にして、光源100からの光202の大部分は、浅い角度というよりは鋭角で素子310に入射する。鋭角で光干渉変調素子310に入射する又は出射する光は、ディスプレイ情報を有する光202が一般的な観察者の視線に沿って−ディスプレイに垂直に−向けられるようにする。図示された実施形態において、光の大部分が、狭い角度で光干渉変調素子の外へ反射されるので、視野角は比較的狭い。かくして、ディスプレイの明るさは、より広い視野角で急速に低下し、カラー・シフトの影響の認知を低下させる、カラー・シフトは、一般的にオフ・アングル(off-angle)で見ると光干渉変調素子から認知されることが出来る。
【0067】
光リダイレクタ610は、反射構造体、散乱中心、蛍光材料又は燐光材料、又は他の任意の好適な光リダイレクタであることが出来る。反射構造の光リダイレクタの形状は、光202を所望の方向に向けるために選択されることが可能である。その構造的特徴は、反射型であることが出来る、又は、光干渉変調素子の中の方向を含め、あらゆる方向に光を散乱させる拡散性散乱中心として働くことが出来る。その構造の形状及び深さを変えることにより、反射率が調整されることが出来る。例えば、ダイアゴナル構造は、上で議論されたように、狭いビームに沿って素子310の中へと光202の方向を向ける。しかしながら、もし曲面を持つ構造が利用されるならば(図示されない)、結果としてより広い反射ビームがもたらされる。より広い反射ビームは、例えば、より広い視野角を実現するために望まれることがある。しかしながら、オフ・アングル角によるカラー・シフトの観察を制限するためにビームの発散角を狭めることが好ましいことがある。かくして、1つの実施形態において、ビームの発散角は、視野角とカラー・シフトの少ない観察との間の最適バランスを提供するために、光リダイレクタ610の形状を調整することにより最適化される。当業者は、与えられた状況に対して所望の反射率を作り出すための構造の型を容易に理解する。
【0068】
光リダイレクタ610は、カバー600の底面604に光リダイレクタ610を具備する膜又はコーティングをつけることにより、カバー600上に形成されることが出来る。かくして、光リダイレクタ610は、カバー600の上の積層体内に配置されることが出来る。1つの実施形態において、光リダイレクタ610は、例えば、カバー600上に構造をパターニングし、エッチングするためにフォトリソグラフィーを使用することにより、カバー600の底面上にパターニングされることが出来る。この構造は、図9に図示されたような突起、又はカバー600の底面604にエッチングされた上で説明された溝のような凹み、を含むことが出来る。1つの実施形態において、光リダイレクタ610は、光源100からの光202が、選択的に素子310に向けられそして素子310の間のギャップ320には向けられないように、間隔を置いて配置される。他の実施形態において、光リダイレクタ610は、カバー600上に均一に分布される。光リダイレクタ610は、上で説明されたようにカバー600内に溝を形成することにより、そしてこの溝内を埋めかつ汚れと破片からそれ等を防護するために物質の層を加えることにより、カバー600の内部にも形成されることが可能である。この様にして、光リダイレクタ610(例えば、溝)は、カバー600の上表面605又は底面604の近傍の何れかに配置されることが出来る。あるいは、光リダイレクタ610は、例えば、カバー600のプラスチック又はガラス内に光リダイレクタ610を浮かすことによるように、カバーの内部に埋め込まれることが出来る。1つの実施形態において、複数の散乱中心が、カバー600全体に均一に分布される。
【0069】
光源100からの光202は、カバー600の底面604に入射するように向けられることが出来る。かくして、光源100は、図9に図示されたように、基板300とカバー600との間に配置されることが出来る。あるいは、光源100は、基板300の側方に又は基板300の側方及び下方に配置されることが出来て、光202が依然としてカバー600の底面上に入射することを提供する。別の1つの実施形態において、光源100は、光がカバー600の側面606へと向けられるように、カバー600の側方に又は側面上に配置されることが出来る。そのような場合には、光リダイレクタ610は、上に説明されたようにカバー600の内部に配置されることができる。
【0070】
好ましくは、光202は出来る限り狭いビームで素子310のアレイの中に向けられる。再び、光源100からの光202を実質的に垂直な角度で光干渉変調素子310の中へ向けることにより、ディスプレイ情報を有する光202は、一般的な観察者の視線に沿って−ディスプレイに垂直に−向けられる。更に、ビームに対する狭い発散角は、オフ・アングル角によるカラー・シフトの観察を低下させる。
【0071】
前面光としての基板
他の実施形態において、透明基板300自身が前面光として利用される。この構成の詳細な実施形態が、図10に図示される。LEDのような、光源100が基板300の側面304に取り付けられる。側面304を通って基板300に入る光源100からの光202は、内部全反射の結果基板300の内部に含まれる。膜500は、基板300の前表面302上に配置される。光202が膜500と基板300との間の界面から反射しないで膜500中に向け移動出来るように、膜500の屈折率は、基板300の屈折率に整合させられる。膜500は、基板300に対向する表面502内に溝520を含む。膜500内で、光は溝520に出会い、この溝は、基板300を通り光干渉変調素子310の中に向かい光202を下方に向ける内部反射のための表面を提供する。上で議論されたように、溝加工された前面プレートに関して、溝520の形状、深さ、及び間隔は、光ビーム202の所望の発散角、及び、従って所望の反射率の錐体を実現するために調整されることが出来る。この様にして、視野角は、特定のアプリケーションに対して必要に応じて調整されることが出来る。他の実施形態において、膜500は、光202の向きを変えるために散乱中心若しくは蛍光材料又は燐光材料を具備することが出来る。膜500は、積層法、スピン・コーティング、又は他の任意の好適な技術により堆積されることが出来る。
【0072】
複数の実施形態において、第2の膜700が、第1の膜500を覆って配置される。1つの実施形態において、第2の膜700は、光を光干渉変調素子310の中へ反射するための内部反射面を提供するために、第1の膜500の屈折率より小さな屈折率を有する。1つの有益な実施形態において、第2の膜700の屈折率は、空気の屈折率に近い。第2の膜700は、例えば、汚れや破片を溝に入れないことにより、第1の膜500をそして特に溝520を防護する。
【0073】
基板300を前面光として使用する他の実施形態は、燐光材料又は蛍光材料による溝520の置き換えを含む。この実施形態において、光は、これ等の材料による吸収と再放射を介して向きを変えられる。代表的な場合においては、光源100は、青色/紫外線LEDであり、そして、燐光体はこの波長の光を吸収しそして緑又は白色の光を再放射する。
【0074】
散乱中心を有する側方照明
散乱中心は、光干渉変調器アレイの側方に設置された光源から受ける光を、光干渉変調素子の中へと向きを変えるために使用されることが出来る。散乱中心は、入射光を多くの方向に散乱させる。これ等の中心は、金属粒子のような一様でない表面を有する粒子を具備することが出来る。図11Aに図示された実施形態において、散乱中心800は、基板300の前表面302に取り付けられる膜500中に置かれる。膜は積層法、スピン・コーティング、又は他の任意の好適な方法により取り付けられることが出来る。
【0075】
LEDのような、側方光源からの光202は、光干渉変調素子に斜めである経路に沿って向けられ、そして散乱中心800に衝突する。散乱中心800から、光202は、多くの方向に散乱される。多数の散乱中心800からの多重散乱は、膜500から放射された光の方向の広範な分布を増進する。光202のある部分は、基板300を通り光干渉変調素子310中へ向けられる。
【0076】
他の実施形態において、散乱粒子800は、特定の方向に光を優先的に散乱させるために好適な形状を有する。その様な粒子は、図11Bに図示されたように、光源100からの光が光干渉変調素子310中の方に優先的に向けられるように、光源100及び光干渉変調素子310の方向に関連して位置合せされることが可能である。しかしながら、光源からの全ての光をこの素子の中の方に向けることは必ずしも必要ではない。むしろ、光源100からの光のある部分がその素子310に入るように光の方向を変えるだけで十分である。
【0077】
複数の実施形態において、角度散乱中心800は、膜500の内部に設置される。例えば、金属粒子又は薄片が、膜500中に取り込まれることが出来る。他の実施形態において、表面の構造が、膜500中に取り込まれ、この構造に当たる光を散乱させる。他の実施形態において、表面の構造は、光を散乱させる粗くされた領域である。他の実施形態において、表面の構造は、光を散乱させる幾何学的構造である。
【0078】
図11Bにおける位置合せされた散乱中心800は、各層間に堆積された散乱物質を有する材料の連続した層を積層することにより構成されることが出来る。次に、層状にされた材料は、所望の角度で配向される縞模様に形成された散乱物質を有する材料の薄片を形成するために、所望の角度で切断されることが出来る。次に、この薄い材料は、基板300上に積層されることが出来る。
【0079】
あるいは、反射材料若しくは蛍光材料又は燐光材料は、散乱中心の代わりに光リダイレクタとして使用されることが出来る。
【0080】
強調された色域
上記の種々の実施形態において議論されたように、光リダイレクタは、燐光材料又は蛍光材料を含むことが出来る。この様な材料は入射光を吸収し、そしてその後異なる周波数で光を再放射する。この特性は、反射型ディスプレイに供給された光の色域を強調するために使用されることが出来る。
【0081】
図12Aに図示されたように、特定の波長の光を放射する燐光材料又は蛍光材料630は、基板300の前表面302を覆って設置されることが出来る。燐光材料又は蛍光材料630は、光源100からの光により励起される。図示された光源100は側方照明として構成されるけれども、光源は、光が燐光材料又は蛍光材料630を励起できるような任意の位置に与えられることができる。例えば、光202を直接基板300の中へ供給する光源103が、使用されることが出来る。燐光材料又は蛍光材料630は、光202からのエネルギーを吸収し、そして次に、特定の波長の光210’を光干渉変調素子310の中に放射する。一般に、燐光材料又は蛍光材料630からの光210’は、光源100からの光202よりさらに狭い波長のスペクトルを持って放射され、光干渉変調器から観察者50へ反射される光の波長のより多くの制御を与える、それ故、色のより良い制御を与える。
【0082】
燐光材料又は蛍光材料630は、所望の波長の光を放射するように選択される。材料は、単一の燐光体又は蛍光体を組み合わせることが出来る、又は2以上の燐光体、蛍光体の組合せ、又は燐光体と蛍光体の混合物を具備することが出来る。1つの実施形態において、材料は、3つの異なる波長で放射する3つの異なる材料を具備する。例えば、燐光材料630は、赤、緑、及び青色光を狭い線で供給するために3以上の燐光体を具備できる。使用されるべき特定の燐光体及び/又は蛍光体は、所望のアプリケーションに基づいて当業者により選択されることが可能である。赤、緑及び青の可視光を放射するものを含め、様々な種類の燐光体及び蛍光体は、当業界に周知であり、そして、例えば、グローバル・トレード・アライアンス,インク.(スコッツデール市,アリゾナ州)(Global Trade Alliance, Inc. (Scottsdale, AZ))から、商業的に入手可能である。
【0083】
その上、光源100は、好ましくは、所望の波長の光が放射されるように、材料630中の燐光体又は蛍光体の十分な励起を与えるように選択される。1つの実施形態において、光源100は、可視光である。1つの実施形態において、光源100は、紫外線放射源である。1つの実施形態において、光源100は、発光ダイオード(light emitting diode)(LED)である。好ましくは、このLEDは、青色LEDである。特別な実施形態において、LEDは、約300nmと約400nmとの間の波長を持つ光を放射する。
【0084】
燐光材料及び/又は蛍光材料630は、図示されたように、基板表面に貼付された膜500中に組み込むことにより基板300の表面に付けられることが出来る。他の実施形態において、燐光材料は、基板の表面に直接、前表面又は裏面何れかの上に、付けられる、又は基板それ自身の中に組み込まれる。蛍光体又は燐光体は、製造の過程でガラス材料又は膜材料中に材料を浮かすことにより、ガラス基板又は膜中に組み込まれることが可能である。以前に説明されたように、薄膜は、積層法あるいはスピン・コーティングにより基板に付けられることが出来る。当業者等は、ディスプレイ中に蛍光体又は燐光体を組み込むためのその他の方法を認識するであろう。
【0085】
材料630が、同様に広範囲の波長の照明を与えるために選択されることが出来ることを、当業者は認識する。このようにして、ある複数の実施形態において、材料630は、暗い又は非常に低い周辺照明状態においてディスプレイを照明するために必要な照明を供給するために使用される。特別な実施形態において、燐光体材料630を励起するために使用される光源103は、図12Aに図示されたように基板300に直接接続される。一般的な場合、光源100/103は、青色/紫外線LEDであり、そして、燐光体材料630は、この波長の光を吸収しそして白色光を再放射する。更に別の1つの実施形態において、補助照明は、燐光体材料630を用いてディスプレイ筺体の内壁をコーティングすることによりもたらされる。ディスプレイ筺体(示されない)は、基板300及び関連する光干渉変調素子310を保持する。この実施形態において、光源100は、ディスプレイの正面方向よりもむしろディスプレイ筺体の壁の方向に向けられる。
【0086】
図12Bに図示された別の1つの実施形態において、光吸収性コーティング640は、燐光材料及び/又は蛍光材料630の表面の一部につけられることが出来る。例えば、コーティング640は、光源100と反対側の燐光材料及び/又は蛍光材料630の側面に優先的につけられる。コーティング640は、光源100により放射された光202、及び/又は燐光材料及び/又は蛍光材料630により放射される光210’を吸収することが出来る。コーティング640による光の吸収は、光干渉変調素子310のより強い指向性の照明をもたらし、それによりコントラストを改善する。例えば、コーティング640が、材料630から他の方向へ放射される光を吸収するので、コーティング640を有する材料630は、全方向に光を放射するよりもむしろ、光干渉変調素子310の方向にのみ光を放射できる。
【0087】
色域は、しかもLED線照明の使用により強調されることが可能である。この実施形態において、細い線の単数又は複数の特定波長の光を放射する光源が利用される。光干渉変調器の構造に入射する光の波長が限定されるために、色域は強調される。加えるに、視野角による色の変化(視野角シフト)が最小にされる。1つの実施形態において、光源は、狭い線で赤、緑及び青光を放射するLEDである。
【0088】
規定された波長の光を放射する光源は、前面光源から光干渉変調器の構造の中へと光を向けるために本明細書中で説明された実施形態のいずれかとともに使用されることが出来る。例えば、単数又は複数の特定波長の光を放射するLEDは、上で説明された図7、9、及び12に図示された構成において光源100として使用されることが出来る。
【0089】
図13A及び図13Bは、ディスプレイ・デバイス2040の実施形態を説明するシステム・ブロック図である。ディスプレイ・デバイス2040は、例えば、セルラ電話機又は携帯電話機であり得る。しかしながら、ディスプレイ・デバイス2040の同じ構成要素又はそのわずかな変形は、テレビ及び携帯型メディア・プレーヤのような種々のタイプのディスプレイ・デバイスも同様に説明する。
【0090】
ディスプレイ・デバイス2040は、ハウジング2041、ディスプレイ2030、アンテナ2043、スピーカ2045、入力デバイス2048、及びマイクロフォン2046を含む。ハウジング2041は、一般に当業者に周知の各種の製造技術のいずれかから形成され、射出成型、及び真空形成を含む。その上、ハウジング2041は、プラスチック、金属、ガラス、ゴム、及びセラミックス、又はこれらの組み合わせを含むが、これらには限定されない、任意の種々の材料から形成されることができる。1つの実施形態では、ハウジング2041は、取り外し可能な部分(図示されず)を含み、異なる色、若しくは異なるロゴ、絵柄、又はシンボルを含むその他の取り外し可能な部分と取り替えられることができる。
【0091】
具体例のディスプレイ・デバイス2040のディスプレイ2030は、本明細書中に説明されたように、双安定ディスプレイを含む、種々のディスプレイのいずれかであることができる。その他の実施形態では、当業者に周知であるように、ディスプレイ2030は、例えば、上に説明されたような、プラズマ、EL、OLED、STN LCD、又はTFT LCDのようなフラット−パネル・ディスプレイ、若しくは、例えば、CRT又はその他の真空管デバイスのような非フラット−パネル・ディスプレイを含む。しかしながら、本実施形態を説明する目的のために、ディスプレイ2030は、本明細書中に説明されたように、光干渉変調器ディスプレイを含む。
【0092】
具体例のディスプレイ・デバイス2040の1つの実施形態の構成要素が、図13Bに模式的に図示される。図示された具体例のディスプレイ・デバイス2040は、ハウジング2041を含み、少なくとも部分的にその中に納められた増設の構成要素を含むことができる。例えば、1つの実施形態では、具体例のディスプレイ・デバイス2040は、トランシーバ2047に接続されたアンテナ2043を含むネットワーク・インターフェース2027を含む。トランシーバ2047は、プロセッサ2021に接続され、プロセッサ2021は調整ハードウェア2052に接続される。調整ハードウェア2052は、信号を調整する(例えば、信号をフィルタする)ように構成されることができる。調整ハードウェア2052は、スピーカ2045及びマイクロフォン2046に接続される。プロセッサ2021は、しかも、入力デバイス2048及びドライバ・コントローラ2029にも接続される。ドライバ・コントローラ2029は、フレーム・バッファ2028に接続され、そしてアレイ・ドライバ2022に接続される。アレイ・ドライバ2022は、順番にディスプレイ・アレイ2030に接続される。電源2050は、固有の具体例のディスプレイ・デバイス2040設計によって必要とされるように全ての構成要素に電力を供給する。
【0093】
ネットワーク・インターフェース2027は、アンテナ2043及びトランシーバ2047を含み、その結果、具体例のディスプレイ・デバイス2040は、ネットワークを介して1つ又はそれより多くのデバイスと通信できる。1つの実施形態では、ネットワーク・インターフェース2027は、しかも、プロセッサ2021の要求を軽減させるためにある種の処理能力をも持つことができる。アンテナ2043は、信号を送信し受信するために当業者に公知にいずれかのアンテナである。1つの実施形態では、アンテナは、IEEE802.11(a),(b),又は(g)を含む、IEEE802.11規格にしたがってRF信号を送信し、受信する。別の1つの実施形態では、アンテナは、ブルートゥース(BLUETOOTH)(登録商標)規格にしたがってRF信号を送信し、受信する。セルラ電話機の場合には、アンテナは、CDMA、GSM(登録商標)、AMPS又は無線セル電話ネットワークの内部で通信するために使用されるその他の公知の信号を受信するように設計される。トランシーバ2047は、アンテナ2043から受信された信号を事前処理し、その結果、信号がプロセッサ2021によって受信され、さらに操作されることができる。トランシーバ2047は、しかも、プロセッサ2021から受信された信号をも処理し、その結果、信号はアンテナ2043を介して具体例のディスプレイ・デバイス2040から送信されることができる。
【0094】
別の実施形態において、トランシーバ2047は、受信機によって置き換えられることができる。しかも他の1つの別の実施形態では、ネットワーク・インターフェース2027は、画像ソースによって置き換えられることができる。画像ソースは、プロセッサ2021に送られるべき画像データを記憶できる、又は発生できる。例えば、画像ソースは、ディジタル・ビデオ・ディスク(digital video disc)(DVD)又は画像データを包含するハード−ディスク・ドライブ、若しくは画像データを発生するソフトウェア・モジュールであることができる。
【0095】
プロセッサ2021は、一般に具体例のディスプレイ・デバイス2040の総合的な動作を制御する。プロセッサ2021は、ネットワーク・インターフェース2027又は画像ソースから圧縮された画像データのようなデータを受信し、そしてデータを生の画像データに処理する、又は生の画像データに容易に処理されるフォーマットに処理する。プロセッサ2021は、その後、処理されたデータをドライバ・コントローラ2029へ送る、又は記憶のためにフレーム・バッファ2028へ送る。生のデータは、一般的に、画像の内部でのそれぞれの位置における画像特性を識別する情報を呼ぶ。例えば、そのような画像特性は、色彩、彩度、及びグレー・スケール・レベルを含むことができる。
【0096】
1つの実施形態において、プロセッサ2021は、マイクロコントローラ、CPU、又は論理ユニットを含み、具体例のディスプレイ・デバイス2040の動作を制御する。調整ハードウェア2052は、一般に、スピーカ2045に信号を送信するために、そして、マイクロフォン2046から信号を受信するために、増幅器及びフィルタを含む。調整ハードウェア2052は、具体例のディスプレイ・デバイス2040内部の独立した構成要素であることができる、若しくは、プロセッサ2021又はその他の構成要素の内部に組み込まれることができる。
【0097】
ドライバ・コントローラ2029は、プロセッサ2021により発生された生の画像データをプロセッサ2021から直接又はフレーム・バッファ2028からのいずれかで取得し、そしてアレイ・ドライバ2022への高速送信のために生の画像データを適切に再フォーマット化する。具体的には、ドライバ・コントローラ2029は、生の画像データをラスタ状のフォーマットを有するデータ・フローに再フォーマット化する、その結果、データ・フローは、ディスプレイ・アレイ2030全体をスキャニングするために適した時間の順番を有する。それから、ドライバ・コントローラ2029は、フォーマット化された情報をアレイ・ドライバ2022へ送る。LCDコントローラのような、ドライバ・コントローラ2029が独立型の集積回路(Integrated Circuit)(IC)としてプロセッサ2021にしばしば関連付けられるけれども、そのようなコントローラは、複数の方法で与えられることができる。これらは、ハードウェアとしてプロセッサ2021に搭載される、ソフトウェアとしてプロセッサ2021に搭載される、若しくはアレイ・ドライバ2022を用いたハードウェアに完全に統合されることができる。
【0098】
一般的に、アレイ・ドライバ2022は、フォーマット化された情報をドライバ・コントローラ2029から受信し、そしてビデオ・データをウェーブフォームの並列セットに再フォーマット化する。ウェーブフォームの並列セットは、ディスプレイの画素のx−y行列から来る数百本そして時には数千本のリード線(lead)に毎秒複数回適用される。
【0099】
1つの実施形態において、ドライバ・コントローラ2029、アレイ・ドライバ2022、及びディスプレイ・アレイ2030は、本明細書中に説明されたいずれかのタイプのディスプレイに対して適切である。例えば、1つの実施形態では、ドライバ・コントローラ2029は、従来型のディスプレイ・コントローラ又は双安定ディスプレイ・コントローラ(例えば、光干渉変調器コントローラ)である。別の1つの実施形態では、アレイ・ドライバ2022は、従来型のドライバ又は双安定ディスプレイ・ドライバ(例えば、光干渉変調器ディスプレイ)である。1つの実施形態では、ドライバ・コントローラ2029は、アレイ・ドライバ2022と統合される。そのような実施形態は、セルラ電話機、時計、及びその他の小面積ディスプレイのような高度に集積されたシステムにおいて一般的である。さらに別の1つの実施形態では、ディスプレイ・アレイ2030は、典型的なディスプレイ・アレイ又は双安定ディスプレイ・アレイ(例えば、光干渉変調器のアレイを含むディスプレイ)である。
【0100】
入力デバイス2048は、ユーザが具体例のディスプレイ・デバイス2040の動作を制御することを可能にする。1つの実施形態では、入力デバイス2048は、クワーティ(QWERTY)キーボード又は電話キーパッドのようなキーパッド、ボタン、スイッチ、接触感応スクリーン、感圧又は感熱膜を含む。1つの実施形態では、マイクロフォン2046は、具体例のディスプレイ・デバイス2040に対する入力デバイスである。マイクロフォン2046がデバイスにデータを入力するために使用される場合に、音声命令が、具体例のディスプレイ・デバイス2040の動作を制御するためにユーザによって与えられることができる。
【0101】
電源2050は、この技術において周知のように各種のエネルギー蓄積デバイスを含むことができる。例えば、1つの実施形態では、電源2050は、ニッケル−カドミウム電池又はリチウム・イオン電池のような、充電可能な電池である。別の1つの実施形態では、電源2050は、回復可能なエネルギー源、キャパシタ、又はプラスチック太陽電池、及びソーラー−セル塗料を含む太陽電池である。別の1つの実施形態では、電源2050は、壁のコンセントから電力を受け取るように構成される。
【0102】
いくつかの方法では、制御のプログラム可能性は、上記に説明されたように、電子ディスプレイ・システム中の複数の場所に置かれることが可能であるドライバ・コントローラ中に常駐する。複数の場合では、制御のプログラム可能性は、アレイ・ドライバ2022中に常駐する。上記に説明された最適化が、任意の数のハードウェア及び/又はソフトウェア構成要素において及び種々の構成において実施されることができることを、当業者は、認識する。
【0103】
上記の発明が、ある実施形態に関して説明されてきているが、その他の実施形態は、当業者にとって明白である。さらに、他の組合せ、省略、置き換え、及び変更は、この明細書を考慮して、当業者に明白である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
反射型ディスプレイ装置であって、下記を具備する:
第1の表面を有する基板;
前記第1の表面と反対側の前記基板の第2の表面上に配置された複数の光干渉変調器;及び
第3の表面を有するカバー、前記カバーは前記第1の表面と前記第3の表面との間に存在するギャップを置いて前記第1の表面と光通信する位置に配置され、前記カバーは複数の光リダイレクタ(redirector)を含み、前記光リダイレクタは前記カバーの第3の表面上に入射する光の少なくとも一部分を前記第1の表面上へと向きを変えるように構成される。
【請求項2】
前記光リダイレクタは、少なくとも部分的に反射性表面である、請求項1の装置。
【請求項3】
前記光リダイレクタは、散乱中心を含む、請求項1の装置。
【請求項4】
前記光リダイレクタは、前記入射光を吸収し、そして前記入射光とは異なる波長で前記向きを変えられた光を放射する蛍光材料又は燐光材料を含む、請求項1の装置。
【請求項5】
前記入射光は、人間の眼に見えない波長を有する、請求項4の装置。
【請求項6】
前記光リダイレクタは、前記カバーの表面上に配置される、請求項1の装置。
【請求項7】
前記光リダイレクタは、前記カバーの表面に溝を具備する、請求項1の装置。
【請求項8】
前記光リダイレクタは、前記カバーの表面上に配置された積層内に配置される、請求項1の装置。
【請求項9】
前記第1の表面及び前記第3の表面により規定される面の間に配置された光源を更に具備し、ここにおいて、前記光源は前記第3の表面上に入射する前記光を供給する、請求項1の装置。
【請求項10】
前記複数の光干渉変調器と電気通信するプロセッサ、前記プロセッサは画像データを処理するように構成される;及び
前記プロセッサと電気通信するメモリ・デバイス、
を更に具備する、請求項1の装置。
【請求項11】
少なくとも1つの信号を前記複数の光干渉変調器へ送るように構成されたドライバ回路を更に具備する、請求項10の装置。
【請求項12】
前記画像データの少なくとも一部分を前記ドライバ回路へ送るように構成されたコントローラを更に具備する、請求項11の装置。
【請求項13】
前記画像データを前記プロセッサへ送るように構成された画像ソース・モジュールを更に具備する、請求項10の装置。
【請求項14】
前記画像ソース・モジュールは、受信機、トランシーバ及び送信機のうちの少なくとも1つを具備する、請求項13の装置。
【請求項15】
入力データを受信し、そして前記プロセッサへ前記入力データを通信するように構成された入力デバイスを更に具備する、請求項10の装置。
【請求項16】
反射型ディスプレイを製造する方法であって、下記を具備する:
基板の第1の表面上に複数の光干渉変調器を配置すること;
カバーの中に又は上に複数の光リダイレクタを形成すること、前記カバーは第2の表面を有する;及び
前記第2の表面と前記第1の表面の反対側の前記基板上の第3の表面との間にギャップが存在するように、前記複数の光干渉変調器と光通信する前記カバーを配置すること、前記光リダイレクタは前記第2の表面の上に入射する光の少なくとも一部分を前記第3の表面上へと向きを変えるように構成される。
【請求項17】
前記光リダイレクタは、少なくとも部分的に反射性表面である、請求項16の方法。
【請求項18】
前記光リダイレクタは、散乱中心を含む、請求項16の方法。
【請求項19】
前記光リダイレクタは、前記入射光を吸収し、そして前記入射光とは異なる波長で前記向きを変えられた光を放射する蛍光材料又は燐光材料を含む、請求項16の方法。
【請求項20】
前記光リダイレクタは、前記カバーの表面に溝を具備する、請求項16の方法。
【請求項21】
前記光リダイレクタは、前記カバーの表面上に配置された積層内に配置される、請求項16の方法。
【請求項22】
請求項16の方法により製造された反射型ディスプレイ装置。
【請求項23】
反射型ディスプレイ装置であって、下記を具備する:
支持を与えるための手段;
光干渉方式で光を変調するための手段;及び
前記支持する手段及び前記変調する手段をカバーするための手段、前記カバーする手段は前記支持する手段との間にギャップを置いて前記支持する手段と光通信する位置に配置され、前記カバーする手段は光の向きを変えるための手段を含み、前記光の向きを変える手段は前記カバーする手段に入射する光の少なくとも一部分を前記支持する手段上へと向きを変えるように構成される。
【請求項24】
前記支持する手段は、基板を具備する、請求項23の装置。
【請求項25】
前記光干渉方式で変調する手段は、複数の光干渉変調器を具備する、請求項22の装置。
【請求項26】
前記カバーする手段は、カバーを具備する、請求項22の装置。
【請求項27】
前記光の向きを変える手段は、光リダイレクタを具備する、請求項22の装置。
【請求項28】
前記支持する手段は、第1の表面を有し、及び前記変調する手段は、前記第1の表面と反対側の前記基板の第2の表面上に配置される、請求項22の装置。
【請求項29】
前記カバーする手段は、第3の表面を有し、及び前記ギャップは、前記第1の表面と前記第3の表面との間にあり、前記カバーする手段は、前記第1の表面と光通信する位置に配置される、請求項22の装置。
【請求項30】
前記光リダイレクタは、少なくとも部分的に反射性表面である、請求項27の装置。
【請求項31】
前記光リダイレクタは、散乱中心を含む、請求項27の装置。
【請求項32】
前記光リダイレクタは、前記入射光を吸収し、そして前記入射光とは異なる波長で前記向きを変えられた光を放射する蛍光材料又は燐光材料を含む、請求項27の装置。
【請求項33】
前記光リダイレクタは、前記カバーする手段の表面に溝を具備する、請求項27の装置。
【請求項34】
前記光リダイレクタは、前記カバーする手段の表面上に配置された積層内に配置される、請求項27の装置。
【請求項35】
反射型ディスプレイ装置であって、下記を具備する:
第1の表面を有する基板;
前記第1の表面と反対側の前記基板の第2の表面上に配置された複数の反射型ディスプレイ素子;及び
前記基板及び前記反射型ディスプレイ素子と光通信し、前記第1の表面に斜めである経路に沿って発せられる光の少なくとも一部分を前記基板及び前記反射型ディスプレイ素子の中へと向きを変える複数の光リダイレクタ。
【請求項36】
前記反射型ディスプレイ素子は、光干渉変調器を含む、請求項35の装置。
【請求項37】
前記光リダイレクタは、前記第1の表面上に配置された膜の内部に組み込まれる、請求項35の装置。
【請求項38】
前記複数の反射型ディスプレイ素子と電気通信するプロセッサ、前記プロセッサは画像データを処理するように構成される;及び
前記プロセッサと電気通信するメモリ・デバイス、
を更に具備する、請求項35の装置。
【請求項39】
少なくとも1つの信号を前記複数の反射型ディスプレイ素子へ送るように構成されたドライバ回路を更に具備する、請求項38の装置。
【請求項40】
前記画像データの少なくとも一部分を前記ドライバ回路へ送るように構成されたコントローラを更に具備する、請求項39の装置。
【請求項41】
前記画像データを前記プロセッサへ送るように構成された画像ソース・モジュールを更に具備する、請求項38の装置。
【請求項42】
前記画像ソース・モジュールは、受信機、トランシーバ及び送信機のうちの少なくとも1つを具備する、請求項41の装置。
【請求項43】
入力データを受信し、そして前記入力データを前記プロセッサへ通信するように構成された入力デバイスを更に具備する、請求項38の装置。
【請求項44】
反射型ディスプレイ装置であって、下記を具備する:
反射型画像コンテントを供給するための手段;
前記供給する手段を支持するための手段;及び
前記支持する手段に斜めである経路に沿って発せられる光を前記供給する手段の中へと向きを変えるための複数の手段。
【請求項45】
前記供給する手段は、複数の反射型ディスプレイ素子である、請求項38のディスプレイ。
【請求項46】
前記反射型ディスプレイ素子は、光干渉変調器である、請求項45のディスプレイ。
【請求項47】
前記支持する手段は、基板である、請求項38のディスプレイ。
【請求項48】
前記向きを変える手段は、光リダイレクタである、請求項38のディスプレイ。
【請求項49】
反射型ディスプレイを製造する方法であって、下記を具備する:
基板の第1の表面上に複数の反射型ディスプレイ素子を配置すること;及び
前記基板及び前記反射型ディスプレイ素子と光通信し、前記第1の表面と反対側の前記基板の第2の表面に斜めである経路に沿って発せられる光の少なくとも一部分を前記基板及び前記反射型ディスプレイ素子の中へと向きを変える、ように複数の光リダイレクタを配置すること。
【請求項50】
請求項49のプロセスにより製造された、反射型ディスプレイ。
【請求項51】
反射型ディスプレイを照明する方法であって、下記を具備する:
反射型ディスプレイ・パネルに斜めである経路に沿って光を前記ディスプレイ・パネルの上へと伝送させること;及び
向きを変えられた光が前記伝送される光よりも前記ディスプレイ・パネルに対して斜めの程度が少ない経路に沿って向けられるように、前記伝送される光の少なくとも一部分の向きを変えること。
【請求項52】
前記伝送させることは、前記ディスプレイ・パネルに対し斜めの経路に沿って光を伝送させる光源を与えることを含む、請求項51の方法。
【請求項53】
反射型ディスプレイ装置であって、下記を具備する:
反射型画像コンテントを供給するための手段;
前記反射型画像を供給する手段に斜めである経路に沿って発せられる光の向きを変えるための手段;及び
前記向きを変える手段に光を供給するための手段。
【請求項54】
前記反射型画像を供給する手段は、複数の光干渉変調器である、請求項53の装置。
【請求項55】
前記向きを変える手段は、前記反射型画像を供給する手段と光通信する複数の光リダイレクタである、請求項53の装置。
【請求項56】
前記光を供給する手段は、光源である、請求項53の装置。
【請求項57】
反射型ディスプレイ装置であって、下記を具備する:
当該基板の第1の表面上に配置された複数の反射型ディスプレイ素子を有する基板;及び
前記第1の表面と反対側の前記基板の第2の表面を覆って配置された第1の材料、前記第1の材料は複数の光リダイレクタを具備する。
【請求項58】
前記第1の材料上に配置された第2の材料を更に具備し、ここにおいて、前記第2の材料は前記第1の材料とは異なる屈折率を有する、請求項57の装置。
【請求項59】
前記基板中へと光を放射するために適した光源を更に具備する、請求項57の装置。
【請求項60】
前記第1の材料は、前記第2の表面上に配置される、請求項57の装置。
【請求項61】
前記光リダイレクタは、前記第1の材料上の不均一表面により規定され、前記光源により放射される光は前記第1の材料から前記反射型ディスプレイ素子の中へと反射される、請求項57の装置。
【請求項62】
前記反射型ディスプレイ素子は、光干渉変調器を含む、請求項57の装置。
【請求項63】
前記光リダイレクタは、溝を具備する、請求項57の装置。
【請求項64】
前記複数の反射型ディスプレイ素子と電気通信するプロセッサ、前記プロセッサは画像データを処理するように構成される;及び
前記プロセッサと電気通信するメモリ・デバイス、
を更に具備する、請求項57の装置。
【請求項65】
少なくとも1つの信号を前記複数の反射型ディスプレイ素子へ送るように構成されたドライバ回路を更に具備する、請求項64の装置。
【請求項66】
前記画像データの少なくとも一部分を前記ドライバ回路へ送るように構成されたコントローラを更に具備する、請求項65の装置。
【請求項67】
前記画像データを前記プロセッサへ送るように構成された画像ソース・モジュールを更に具備する、請求項64の装置。
【請求項68】
前記画像ソース・モジュールは、受信機、トランシーバ及び送信機のうちの少なくとも1つを具備する、請求項67の装置。
【請求項69】
入力データを受信し、そして前記入力データを前記プロセッサへ通信するように構成された入力デバイスを更に具備する、請求項64の装置。
【請求項70】
反射型ディスプレイ装置であって、下記を具備する:
反射方式で表示するための手段;
支持するための手段、前記表示する手段は前記支持する手段の第1の側の上に配置される;
前記支持する手段の第2の反対側の上に配置された光の向きを変えるための手段、前記光の向きを変える手段は第1の屈折率を有する。
【請求項71】
前記光の向きを変える手段上に第2の屈折率を与えるための手段、を更に具備し、ここで、前記第2の屈折率は前記第1の屈折率とは異なる、請求項70の装置。
【請求項72】
前記反射方式で表示する手段は、複数の反射型ディスプレイ素子を具備する、請求項70の装置。
【請求項73】
前記支持する手段は、基板を具備する、請求項70の装置。
【請求項74】
前記光の向きを変える手段は、前記第1の反射率の第1の材料を具備する複数の光リダイレクタを具備する、請求項70の装置。
【請求項75】
前記与える手段は、前記第2の屈折率を有する第2の材料を具備する、請求項71の装置。
【請求項76】
前記複数の反射型ディスプレイ素子は、前記基板の第1の表面上に配置され、及び前記第1の材料は、前記第1の表面と反対側の前記基板の第2の表面を覆って配置される、請求項72の装置。
【請求項77】
前記光リダイレクタは、溝を具備する、請求項74の装置。
【請求項78】
反射型ディスプレイを製造する方法であって、下記を具備する:
基板の第1の表面上に複数の光干渉変調器を配置すること;
前記第1の表面と反対側の前記基板の第2の表面を覆って第1の材料を配置すること、前記第1の材料は複数の光リダイレクタを具備する。
【請求項79】
前記第1の材料上に第2の材料を配置すること、を更に具備し、ここにおいて、前記第2の材料は前記第1の材料とは異なる屈折率を有する、請求項78の方法。
【請求項80】
前記基板の中に向けて光を放射する光源を配置することを更に具備する、請求項78の方法。
【請求項81】
前記第1の材料は、前記基板の前記第2の表面上に配置される、請求項78の方法。
【請求項82】
前記光リダイレクタは、溝を具備する、請求項78の方法。
【請求項83】
請求項78のプロセスにより製造された反射型ディスプレイ。
【請求項84】
反射型ディスプレイを製造する方法であって、下記を具備する:
基板上に複数の光干渉変調器を配置すること;及び
前記光干渉変調器と光通信する複数の光リダイレクタを配置すること、前記光リダイレクタは前記光リダイレクタ上に入射する光の少なくとも一部分を前記光干渉変調器の中へと向きを変えるように構成される。
【請求項85】
前記光リダイレクタは、溝を具備する、請求項84の方法。
【請求項86】
請求項84又は85の方法により製造された反射型ディスプレイ。
【請求項87】
反射型ディスプレイを照明するためのシステムであって、下記を具備する:
前記反射型ディスプレイの前面に置かれるように構成され、複数の光リダイレクタを含むディスプレイ・カバー、前記ディスプレイ・カバーは前記反射型ディスプレイの前記前面に面するように構成された第1の表面を有し、前記第1の表面と前記ディスプレイの前記前面との間にギャップがある;及び
前記ディスプレイ・カバーに斜めである経路に沿って前記ディスプレイ・カバーの前記第1の表面上へと光を伝送するように構成された光源、ここにおいて、前記光リダイレクタは、前記入射光の少なくとも一部を前記反射型ディスプレイの前記前面上へと向きを変えるように構成される。
【請求項88】
前記光リダイレクタは、前記ディスプレイ・カバーの前記第1の表面上に配置される、請求項87のシステム。
【請求項89】
反射型ディスプレイを照明する方法であって、下記を具備する:
ディスプレイ・カバーに斜めである経路に沿って前記ディスプレイ・カバーの第1の表面上へと光を伝送すること、前記ディスプレイ・カバーの前記第1の表面は前記反射型ディスプレイの第2の表面に面し、前記第1の表面と前記第2の表面との間にギャップがある;及び
前記反射型ディスプレイの前記第2の表面の方に向けて前記伝送される光の少なくとも一部分の向きを変えること。
【請求項90】
前記向きを変えることは、前記伝送される光を反射することを含む、請求項89の方法。
【請求項91】
前記向きを変えることは、前記伝送される光を散乱することを含む、請求項89の方法。
【請求項92】
前記向きを変えることは:
蛍光材料又は燐光材料の中に前記伝送された光を吸収すること;及び
前記蛍光材料又は燐光材料から前記吸収した光の少なくとも一部分を放射すること、
を含む、請求項89の方法。
【請求項93】
前記伝送することは、人間の眼には見えない波長を有する光を伝送することを含む、請求項92の方法。
【請求項94】
前記伝送することは、前記カバーに斜めの経路に沿って光を伝送する光源を与えることを含む、請求項89の方法。
【請求項95】
反射型ディスプレイを照明するためのシステムを製造する方法であって、下記を具備する:
カバー内に複数の光リダイレクタを形成すること、前記カバーは第1の表面を有する;
前記第1の表面と前記ディスプレイの前面との間にギャップを置いて前記反射型ディスプレイの前面に前記カバーを配置すること;及び
前記ディスプレイ・カバーに斜めである経路に沿って前記ディスプレイ・カバーの前記第1の表面上へと光を伝送するように光源を配置すること、ここにおいて、前記光リダイレクタは、前記入射光の少なくとも一部分を前記反射型ディスプレイの前記前面上へと向きを変えるように構成される。
【請求項96】
請求項95の方法により製造された反射型ディスプレイを照明するためのシステム。
【請求項97】
反射型ディスプレイ・システムであって、下記を具備する:
複数の反射型ディスプレイ素子;及び
前記ディスプレイ素子と光通信する位置に設置された蛍光材料又は燐光材料であって、かつ前記材料が、第1の波長を有する光を吸収し、そして前記第1の波長とは異なる第2の波長の光を前記反射型ディスプレイ素子の中に向けて放射するように構成される。
【請求項98】
前記第1の波長は、人間の眼には見えない、請求項97のシステム。
【請求項99】
前記反射型ディスプレイ素子は、光干渉変調器を含む、請求項97のシステム。
【請求項100】
前記蛍光材料又は燐光材料は、2以上の異なる型の蛍光体又は燐光体を含む、請求項97のシステム。
【請求項101】
前記蛍光材料又は燐光材料の一部分の表面上に配置された光を吸収する材料を更に具備する、請求項97のシステム。
【請求項102】
前記光を吸収する材料は、前記第1の波長の光を吸収する、請求項101のシステム。
【請求項103】
前記光を吸収する材料は、前記第2の波長の光を吸収する、請求項101のシステム。
【請求項104】
前記第1の波長を有する光を放射する光源を更に具備する、請求項97のシステム。
【請求項105】
前記光源は、LEDを含む、請求項104のシステム。
【請求項106】
前記光源は、コンパクト蛍光光源を含む、請求項104のシステム。
【請求項107】
前記複数の反射型ディスプレイ素子と電気通信するプロセッサ、前記プロセッサは画像データを処理するように構成される;及び
前記プロセッサと電気通信するメモリ・デバイス、
を更に具備する、請求項97のシステム。
【請求項108】
前記複数の反射型ディスプレイ素子に少なくとも1つの信号を送るように構成されたドライバ回路を更に具備する、請求項107のシステム。
【請求項109】
前記画像データの少なくとも一部分を前記ドライバ回路へ送るように構成されたコントローラを更に具備する、請求項108のシステム。
【請求項110】
前記画像データを前記プロセッサへ送るように構成された画像ソース・モジュールを更に具備する、請求項107のシステム。
【請求項111】
前記画像ソース・モジュールは、受信機、トランシーバ及び送信機のうちの少なくとも1つを具備する、請求項110のシステム。
【請求項112】
入力データを受信し、そして前記入力データを前記プロセッサへ通信するように構成された入力デバイスを更に具備する、請求項107のシステム。
【請求項113】
反射型ディスプレイ・システムであって、下記を具備する:
反射型画像コンテントを供給するための手段;
第1の波長を有する光を吸収し、そして前記第1の波長とは異なる第2の波長を有する光を前記供給する手段の上に向けて放射するための手段。
【請求項114】
前記供給する手段は、複数の反射型ディスプレイ素子を具備する、請求項107のシステム。
【請求項115】
前記反射型ディスプレイ素子は、光干渉変調器である、請求項114のシステム。
【請求項116】
前記吸収する手段は、蛍光材料又は燐光材料を具備する、請求項107のシステム。
【請求項117】
反射型ディスプレイを照明する方法であって、下記を具備する:
光の少なくとも一部分を吸収する蛍光材料又は燐光材料の上に向けて前記光を伝送すること;及び
前記伝送された光とは異なる波長を有する光を前記蛍光材料又は燐光材料から反射型ディスプレイ素子の上に向けて放射すること。
【請求項118】
前記伝送される光は、人間の眼には見えない波長の光である、請求項117の方法。
【請求項119】
前記伝送することは、前記反射型ディスプレイ素子の非反射性表面に面する光源を与えることを含む、請求項117の方法。
【請求項120】
反射型ディスプレイ・システムを製造する方法であって、下記を具備する、
複数の反射型ディスプレイ素子と光通信する蛍光材料又は燐光材料を配置すること、ここにおいて、前記材料は、第1の波長を有する光を吸収し、そして前記第1の波長とは異なる第2の波長を有する光を前記反射型ディスプレイ素子の中に向けて放射する。
【請求項121】
請求項120のプロセスにより製造された反射型ディスプレイ・システム。
【請求項122】
光干渉変調器ディスプレイ装置であって、下記を具備する:
入射光が反射される前面を有する複数の光干渉変調器;
前記光干渉変調器の反射面を支持する少なくとも部分的に光学的に伝送可能な複数の支柱;及び
前記支柱と位置合せされた複数の光リダイレクタ。
【請求項123】
前記光干渉変調器の前記前面と反対側に配置された光源を更に具備する、請求項122の装置。
【請求項124】
前記光干渉変調器が上に配置される基板を更に具備し、ここにおいて、前記光リダイレクタは、前記基板の内部に配置される、請求項122の装置。
【請求項125】
前記光干渉変調器が上に配置される基板を更に具備し、ここにおいて、前記光リダイレクタは、前記基板の上に配置される、請求項122の装置。
【請求項126】
前記光リダイレクタは、前記支柱の内部に配置される、請求項122の装置。
【請求項127】
前記光リダイレクタは、少なくとも部分的に反射性表面を含む、請求項122の装置。
【請求項128】
前記光リダイレクタは、散乱中心を含む、請求項122の装置。
【請求項129】
前記光リダイレクタは、前記光源からの光を吸収し、そして前記吸収した光とは異なる波長で光を放射する蛍光材料又は燐光材料を含む、請求項122の装置。
【請求項130】
前記吸収した光は、人間の眼には見えない波長を有する、請求項129の装置。
【請求項131】
前記複数の光干渉変調器と電気通信するプロセッサ、前記プロセッサは画像データを処理するように構成される;及び
前記プロセッサと電気通信するメモリ・デバイス、
を更に具備する、請求項122の装置。
【請求項132】
少なくとも1つの信号を前記複数の光干渉変調器へ送るように構成されたドライバ回路を更に具備する、請求項131の装置。
【請求項133】
前記画像データの少なくとも一部分を前記ドライバ回路へ送るように構成されたコントローラを更に具備する、請求項132の装置。
【請求項134】
前記画像データを前記プロセッサへ送るように構成された画像ソース・モジュールを更に具備する、請求項131の装置。
【請求項135】
前記画像ソース・モジュールは、受信機、トランシーバ及び送信機のうちの少なくとも1つを具備する、請求項134の装置。
【請求項136】
入力データを受信し、そして前記入力データを前記プロセッサへ通信するように構成された入力デバイスを更に具備する、請求項131の装置。
【請求項137】
光干渉変調器ディスプレイ装置であって、下記を具備する:
反射型画像コンテントを供給するための手段、前記供給する手段は第1の反射するための手段及び第2の反射するための手段を具備する;
前記第1の反射する手段を支持するための手段、前記支持する手段は前記第1の反射する手段をギャップにより前記第2の反射する手段から分離する、前記支持する手段は光を伝達する;及び
前記支持する手段により伝達される光の向きを変えるための手段。
【請求項138】
前記支持する手段に光を供給するための手段を更に具備する、請求項137の装置。
【請求項139】
前記画像コンテントを供給する手段は、複数の光干渉変調器を具備する、請求項137の装置。
【請求項140】
前記支持する手段は、少なくとも部分的に光学的に伝送可能な複数の支柱を具備する、請求項137の装置。
【請求項141】
前記第1の反射する手段及び前記第2の反射する手段は、反射性表面を具備する、請求項137の装置。
【請求項142】
前記光の向きを変える手段は、前記支持する手段と位置合せされた複数の光リダイレクタを具備する、請求項137の装置。
【請求項143】
前記光を供給する手段は、光源を具備する、請求項138の装置。
【請求項144】
光干渉変調器ディスプレイ装置であって、下記を具備する:
基板;
前記基板上に配置され、そして入射光が反射される前面を有する複数の光干渉変調器;
前記光干渉変調器の反射性表面を支持する少なくとも部分的に光学的に伝送可能な複数の支柱;及び
前記基板の上に又は中に配置された複数の光リダイレクタ。
【請求項145】
前記光干渉変調器の前面と反対側に配置された光源を更に具備する、請求項144の装置。
【請求項146】
前記光リダイレクタは、前記支柱と位置合せされる、請求項144の装置。
【請求項147】
反射型ディスプレイを照明する方法であって、下記を具備する:
少なくとも部分的に光学的に伝送可能な複数の支柱を通して光を基板の中に向けて伝送すること、ここにおいて、前記支柱は、前記基板上に配置された複数の光干渉変調器の反射性表面を支持する;及び
前記伝送された光の少なくとも一部分を前記光干渉変調器の中へと向きを変えること。
【請求項148】
前記向きを変えることは、前記基板から向きを変えることを具備する、請求項147の方法。
【請求項149】
前記伝送することは、前記光干渉変調器の背後に光源を与えることを含む、請求項147の方法。
【請求項150】
光干渉変調器ディスプレイを製造する方法であって、下記を具備する:
複数の光干渉変調器の反射性表面を支持するために少なくとも部分的に光学的に伝送可能な複数の支柱を形成すること、前記光干渉変調器は入射光が反射される前面を有する;及び
前記支柱と位置合せされるように複数の光リダイレクタを配置すること。
【請求項151】
前記光干渉変調器の前記前面と反対側に光源を配置することを更に具備する、請求項150の方法。
【請求項152】
請求項150のプロセスにより製造されたディスプレイ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図8D】
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【図8E】
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【図9】
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【図10】
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【図11A】
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【図11B】
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【図12A】
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【図12B】
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【図13A】
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【図13B】
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【公開番号】特開2012−198549(P2012−198549A)
【公開日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−111709(P2012−111709)
【出願日】平成24年5月15日(2012.5.15)
【分割の表示】特願2009−39365(P2009−39365)の分割
【原出願日】平成17年9月13日(2005.9.13)
【出願人】(506109856)クゥアルコム・メムス・テクノロジーズ・インコーポレイテッド (27)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM MEMS Technologies, Inc.
【住所又は居所原語表記】5775 Morehouse Drive, San Diego, CA 92121−1714,U.S.A.
【Fターム(参考)】