光駆動されるポータブルエアゾール霧吹き器
【課題】
【解決手段】ポータブルで光にて駆動する霧吹きシステムは、直流電源、周囲光のセンサ、光センサから受信した電気信号を評価して、「黄昏」又は「夜明け」の光状態が存在するか否かを判断する電子回路;所望の濃度の処理流体の容器;感知した光状態によって決定された適切な時間に駆動されるモータ及びポンプ、ポンプが作動したときには、何時でも処理流体を含む霧を噴霧する少なくとも1つのスプレーノズル、及び所定の間隔後にポンプをオフにし、霧吹きサイクルを停止させるタイマーを具えている。本発明のシステムの好ましい用途は、一般に黄昏及び夜明け当たりに生じる昆虫の著しい活動期間中に殺虫剤又は防虫剤の希釈溶液を噴霧することである。RF受信ユニットが遠隔送信器を用いて付随的に作動するものとして開示されている。
【解決手段】ポータブルで光にて駆動する霧吹きシステムは、直流電源、周囲光のセンサ、光センサから受信した電気信号を評価して、「黄昏」又は「夜明け」の光状態が存在するか否かを判断する電子回路;所望の濃度の処理流体の容器;感知した光状態によって決定された適切な時間に駆動されるモータ及びポンプ、ポンプが作動したときには、何時でも処理流体を含む霧を噴霧する少なくとも1つのスプレーノズル、及び所定の間隔後にポンプをオフにし、霧吹きサイクルを停止させるタイマーを具えている。本発明のシステムの好ましい用途は、一般に黄昏及び夜明け当たりに生じる昆虫の著しい活動期間中に殺虫剤又は防虫剤の希釈溶液を噴霧することである。RF受信ユニットが遠隔送信器を用いて付随的に作動するものとして開示されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互記載
本願は、2004年10月21日に出願された米国特許出願第10/970,778号、及び2005年9月15日に出願された米国特許出願第11/228,889号の一部継続出願であり、両出願からの優先権を主張し、これらの親出願に以前に開示された全ての事項は本願に含まれる。
【背景技術】
【0002】
発明の分野
本発明は、装置の近くの所望の位置にて、雰囲気を処理すべく、霧吹きヘッドを介して流体の霧を噴霧するのに有用なポータブル装置に関する。特に所望の強度及び持続時間の感知された大気光の条件に反応して流体を処理する流れを開始する内蔵型で、光駆動され、ポンプ駆動する霧吹き器に関する。一旦開始すると、霧吹き器を通った流体霧の流れは
調整可能な時間間隔だけ続くのが望ましい。システムの好ましい使用は、一般的には黄昏と夜明けごろ生じる、重要な昆虫活動の期間にAC出力から離れた位置にある飛び又は這っている昆虫を根絶するか撃退することである。
【0003】
2.関連技術の記載
蚊及び他の飛ぶ昆虫の存在に関連した問題は、特に人々が一般的に多くの野外活動に従事する夏の数か月の間にて、良く知られている。
人々は、マラリア及び馬脳炎のような蚊の媒介する病気に関連する危険を長い間認識してきた。特に最近、西ナイルウィルスインに関連した報道は、蚊が噛むことに関する危険の公衆の意識を増大させた。更に、人々は、都市又は田園地帯の何れでも、戸外で遭遇する飛行し這う種々の昆虫が噛むことに伴う苦痛、不快及び潜在的に危険なアレルギー反応に略気付いている。
【0004】
飛行し這う昆虫を抑えるのに、種々の化学スプレー及び装置が以前から使用されてきた。
環境上受け入れ可能な濃度の殺虫剤又は農薬を含む散布薬剤が、従来から携帯型のスプレー、霧吹き機械などを使用して用いられた。そのようなスプレーは、公園、住宅地及び他のハイリスクの市街地にて、政府機関によってしばしば用いられるが、殆どの場合、個人によって携帯型のスプレーを用いて、自身の家及び庭の中で用いられる。
一層、田舎の設定では、スプレーシステムは、噴霧器システムは小屋、家畜保有領域等の内側及び周囲にて、殺虫剤又は農薬を噴霧するのに以前から使用されてきた。
昆虫及び他の害虫を抑えるために以前から使用されてきた他の装置は、食物のエサ、光、フェロモン或いは二酸化炭素のような、ルア又は誘引物を組込んで、昆虫又は害虫を電気的にエネルギーを与えられたグリッド又は毒物に引きつける。
【0005】
飛行し這う昆虫及び他の害虫を抑えるのに使用される散布薬物の中には、携帯型のエアゾール缶に含まれているものがある。エアゾール缶はしばしば、ユーザによって直接用いられて、所望の散布薬剤を噴霧する。しかし、エアゾール容器から自動的に殺虫剤を放出するのに使用することができる、多数の装置が存在する。
それらは、エアゾール缶の内部バルブを単に作動させて、エアゾール缶ノズルを通ってスプレーを噴霧する機械装置から、自身のバルブとノズルを含むより大規模な装置の範囲まで多岐に亘る。これらの装置は、しばしばタイマーによって制御されて、特定の時間又は特定の間隔で、エアゾール缶の中身を噴霧する。
【0006】
昆虫及び害虫を抑える従来技術の多くのシステム及び装置は、ユーザによって直接作動される。他の装置は、プリセットされて、特定の時間及び特定の間隔で機能を開始するタイマーによって制御される。幾つかの場合に於いて、装置、特に電気が容易に利用できない遠隔の又は田舎に配備された装置を作動させるのに必要な電気エネルギは、バッテリ又は太陽電池から得られる。例えば、米国特許第6,192,621号は、外部の周囲環境へ芳香性の忌避剤の循環を促進する、太陽エネルギーで動くファンを具えた屋外使用用の害虫抑制装置を示す。
米国特許第5,763,873号は、光検知回路を用いて露出した土に除草剤をスプレーしないようにする、雑草に除草剤をスプレーする農具を開示する。光検知回路は大気中の光の状態の変化に影響されない。
【0007】
それらの内容が引用を以て本願への記載加入とする関連する親出願では、好ましくは交流電源、周囲光のセンサ、光センサから受信する電気信号を評価して、「黄昏」又は「夜明け」の光状態が存在するかを判断する電気回路、所望の濃度で流体を取り扱う容器、貯め又は他の源、感知した光の状態によって決定される適当な時間で駆動されるポンプ、少なくとも1つのスプレーヘッドを具えたシステムが開示され、スプレーヘッドは互いに離れたスプレーヘッドのアレイであることが好ましく、各々はポンプが作動するときは何時でも処理流体を含む霧を噴霧するノズルを含む。システムはまた、流体源とスプレーヘッド間にて流体を行き来させる可撓性のチューブ又は他の導管と、プリセットされた間隔の後にポンプを止めて、スプレーサイクルを停止させるタイマーを含む。
親出願で示された電子制御装置は、光源レベル識別モジュール、ポンプ制御モジュール、電源供給モジュール、遠隔受信器モジュール、及び付随的にポンプ制御モジュールを駆動させる遠隔送信器を含む。
【0008】
種々の太陽光で駆動される装置は、太陽光駆動されるバッテリを用いて、日中は電気エネルギを格納し、1又は2以上の屋外のライトを毎日オンオフし、時として、これらのライトに電源供給することができる電気タイマを作動させる際に用いることが、以前から記載されてきた。光を受けた際に機械装置を作動させ非作動にする光電池の使用も周知である。光電池は直接に光ビームを当て又は遮ることによってしばしば駆動され、周囲光によって駆動されない。
米国特許第6,756,758号は、装置の作動中は、周囲の昼光を含む「ノイズ」を効率的に除去する目標の光源を検知するレシーバ回路を開示する。所定レベルの周囲光に反応して、1又は2以上のライトをオン又はオフする他の装置が開示されてきた。
【0009】
米国特許第4,015,366号は、太陽光領域を含む気象条件を測定するのに用いられる気象センサパッケージを具える、高度に自動化された農業生産システムを開示し、太陽光エネルギの輝度は、International Light社から入手可能と言われる植物成長光度計を用いて測定される。
システムは昆虫と疾病を抑えるのに役立つ流体搬送システムを付随的に含めると言われるが、複雑で、家庭での使用には望ましくない。
【0010】
システムが最大に作動すると、しばしば日の出と日没前後の時間中、蚊、蠅及び他の昆虫は最も容易に抑えられる。噴霧し霧状にするシステムを駆動することにのみタイマーを使用するのは、そのような害虫が最も活動的な比較的短い期間の始めに噴霧を開始するには、しばしば不適切である。タイマーのみでは、特定の箇所にて、日中の特定の時間に、周囲光及び昆虫の活動の全てに影響を与える日中の時間、気象条件及び地形の変化に反応しない。
【0011】
以前にシステムと装置が開示されたにも拘わらず、ポータブルで交流電源を必要とせず、黄昏又は夜明けに自動的に駆動し、予め設定された間隔で噴霧し、付随的に手動又は遠隔送信器を用いて駆動し、システムが配備される屋外領域から飛行し這う昆虫、クモ等を根絶し又は撃退するのに有効な霧吹きシステムが必要とされている。
例えば、模擬ランプ、ランタン、又は装飾トーチのような如何なる種類の所望のキャリア装置内にも容易に挿入することができるポータブル霧噴霧器システムも必要とされている。
【発明の概要】
【0012】
発明の要約
本発明はポータブルで、内蔵型である霧噴霧器システムであり、直流電源、周囲光センサ、光センサから受信した電気信号を評価して、「黄昏」又は「夜明け」の光状態が存在するか否かを判断する電子回路;所望の濃度の処理流体のエアゾール容器;感知した光状態によって決定された適切な時間に所定時間エアゾール容器の内部バルブを開くアクチュエータ;及びエアゾール缶のバルブが開いたときは何時でも、処理流体を含む霧を噴霧する少なくとも1つのスプレーノズルを含むのが好ましい。
本発明の好ましい実施例に従って、電子制御ユニットは、光レベル識別モジュール、アクチュエータ制御モジュール、及び付随的にアクチュエータを駆動させる遠隔送信器を含む。
【0013】
システムの好ましい1つの応用例は、蚊、スズメバチ、ハチ、クモ等のような人間又は家畜にとって有害であり得る飛行し這う昆虫を根絶又は撃退するのに役立つ処理流体を含む霧を噴霧することである。
本発明のシステムによってサービスを提供することができる屋外領域の例は、例えば、居住地又は商用庭及びテラス領域、スイミングプール、屋外レストラン、馬及び家畜の小屋、ごみ処理機及びごみ圧縮機、食品加工プラント、公園及びピクニック領域、ボート小屋、犬小屋、動物園、遊園地、工場用地等を含む。
本発明のシステムは、昆虫及び昆虫がブドウ畑、野菜畑、果樹園、温室、育児室及びその他に運ぶ疾病の抑制、或いは犬、及び庭或いは他の制限区域の害になり得る狐、リス、ウサギ等のような野生動物の撃退に同様に使用することができる。
本発明のポータブル霧噴霧器システムは、例えばトーチ、ランプ又はランタンのような様々な異なる搬送装置に組み込まれて使用されるのが好ましい。
【0014】
本発明のシステムは、種々の処理流体を噴霧するのに容易に効果的且つ信頼性を以て使用され得て、処理流体は液体が最も好ましいが、付随的にガス又は溶解性で、添加され又は漂っているガス又は粉状の固体要素を含む液体でもよい。処理流体は霧として噴霧され、既知で市販の殺虫剤、農薬、昆虫又は害虫の忌避剤、殺菌剤、殺生剤等から選ばれ、誘引剤として付随的に誘引物質要素を含むのが好ましい。
本件のシステムは同様に、「要求があれば」例えば液肥、空気洗浄剤、冷却水のような他の処理流体を噴霧し、黄昏及び夜明け以外の時間にも用いられることが、本開示を読めば理解されるだろう。
【0015】
本発明のシステムは、自動的に噴霧するシステムに以前から用いられてきた標準的なタイマー又はプログラムされたコントローラに置き換わり、周囲光のレベルが広がることによって噴霧サイクルが駆動されるので、システムは一般的に飛行し這う昆虫及び害虫が最も活動的な時にのみ作動する。昆虫の活動が最も活発な時間中は、定義された間隔で自動的に化学的処理を開始することにより、ユーザは要求される処理流体の量を減らすことができ、それによってより低コストで良い結果を達成することができる。システムは種々の時間領域及び地形にて用いるように、自動的に反応し、通常は季節の変化に関連する日中時間が長くなり且つ短くなることに自動的に適応する。他の既知のポータブル霧噴霧器システムとは異なり、自動で光で駆動することができることに加えて、本発明の霧吹きシステムはまた、手動又は所望ならば遠隔送信器を用いることにより、駆動される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本発明の装置は、以下の図面について更に記載され説明される。
【図1】図1は、その中に、本発明のポータブルで光にて駆動する霧吹きシステムの好ましい実施例を有する模擬トーチの正面図である。
【図2】図2は、模擬トーチの中に設置された本発明のポータブルで光にて駆動する霧吹きシステムの上部の拡大正面図であり、ポータブルな霧吹きシステムはまた、トーチ搬送装置から取り外された際には、点線の外枠で示すように見える。
【図3】図3は、図2のポータブルで光にて駆動する霧吹きシステムを部分的に破断し、部分的に切断した正面図であり、ドアが開いている。
【図4】図4は、図2のポータブルで光にて駆動する霧吹きシステムの平面図である。
【図5】図5は、図2のポータブルで光にて駆動する霧吹きシステムの底面図である。
【図6】図6は、図4を線6−6に沿って一部を破断した正面断面図である。
【図7】図7は、別の(円形の)ランタン搬送装置の簡略化した平面図であり、本発明のポータブルで光にて駆動する霧吹きシステムがその中に組み込まれる。
【図8】図8は、別の(ハリケーン)ランタン搬送装置の簡略化した平面図であり、本発明のポータブルで光にて駆動する霧吹きシステムがその中に組み込まれる。
【図9】図9は、本発明の光にて駆動する霧吹きシステムに用いるのに適した好ましい電子制御ユニットにて実施される種々の要素とロジックを図式的に示す簡略化されたフローチャートである。
【図10】図10は、エアゾール容器に使用を含む、光にて駆動する霧吹きシステムの他の実施例の側面断面図である。
【図11】図11は、図10に記載された実施例の正面断面図であり、ギア機構を示す。
【図12】図12は、図10及び図11に記載された実施例に用いられるクラッチギアの断面図である。
【図13】図13は、図12に記載されたクラッチギアの外部の平面図である。
【図14】図14は、図12に記載されたクラッチギアの内部の平面図である。
【図15】図15は、光にて駆動する霧吹きシステムの遠隔制御の正面図である。
【図16】図16は、図15に記載された遠隔制御の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
発明の詳細な記載
図1について、模擬ティキ(tiki)トーチ(10)が記載され、該トーチは地面(14)に挿入され頂部をバスケット部(18)に取り付けられた垂直なシャフト部(12)を具え、バスケット部は本発明のポータブルで光にて駆動する霧吹きシステム(16)を支持する。模擬ティキトーチ(10)は、光にて駆動する霧吹きシステム(16)を支持するスタンドとして用いられ得る多くの異なるタイプのポータブルな搬送装置の1つである。
図2について、シャフト部(12)の上のバスケット部(18)の頂部に組み込まれる、ポータブルで光にて駆動する霧吹きシステム(16)が再び実線で示され、バスケット部(18)から取り外される際に見えるように、点線で示される。
或いは、模擬ティキトーチ(10)は、バスケット部(18)の丁度頂部を構成し、別体のシャフト部(12)がバスケット部(18)に取り付けられることができるようにネジアダプタを有する。
【0018】
図3乃至図6は、本発明の好ましい、ポータブルで光にて駆動する霧吹きシステム(16)の構成及び内部と外部要素を詳細に示す。霧吹きシステム(16)は、霧吹きアセンブリを具えた上部と、底(20)を具えた下部を有し、底(20)は霧吹きアセンブリのフレーム(24)の下側に螺合しているのが好ましい。
図3について、霧吹きアセンブリは更に、主要素フレーム(24)、リング(32)、カラー(40)、回転可能なドーム(62)、プリント回路基板(76)、バッテリ(46)、ポンプ(48)、モータ(50)、ポンプ入口ライン(52)、ポンプ出口ライン(54)(56)、スプレーノズル(58)、スイッチ(70)、RF受信器(72)及び光センサ(74)を具える。ベイル(bail)(44)がカラー(44)に取り付けられて、ポータブルな霧吹きシステム(16)を持ち上げ且つ取り扱うのに、用いられる。
【0019】
プリント回路基板(76)、ポンプ(48)及びモータ(50)は、フレーム(24)に取り付けられる。リング(32)はフレーム(24)の底に螺合されるのが望ましく、下方に突出し、環状に間隔を空けた捻りグリップ(34)を用いて締結される。4つの1.5ボルトのセルが好ましいバッテリ(46)がリング(32)の両側の凹部に配備され、リング(32)の上向きに延びた部分に螺合するカラー(40)の内壁によってその位置に含まれる。封止リング(36)(38)が夫々、フレーム(24)の下部の外側に環状溝内、及びリング(32)の外側対向面上に配備される。モータ(50)は、ギアボックス駆動ポンプ(48)を具えた、6ボルトのDCモータであるのが好ましい。バッテリ(46)、RF受信器(72)(図示しない関係する遠隔送信器について用いる)、スイッチ(70)及び光センサ(74)(硫化カドミウムセンサが好ましい)は、各々がプリント回路基板(76)に接続されるが、ワイヤ及び電気的接続は、図面の簡略化の為に、全ては記載しない。ドーム(62)は、傾いたドームベース(64)の下に配備された保持フランジ(68)によって、ポンプ(48)及びモータ(50)上に回転可能に取り付けられるのが好ましい。、
ドーム(62)が傾いたドームベース(64)上に回転可能に取り付けられているから、スプレーノズル(58)の半径方向のスプレー方向及び垂直スプレー角度は両方が、ドーム(62)又は霧吹きシステム(16)全体の何れかが回転することにより調節される。ドーム(62)がドームベース(64)に対して回転したスプレーノズル(58)の他の位置は、図3の点線で示される。
或いは、もし適切なマニホールドかコネクターがポンプ出口(54)に配備されれば、1又は2以上のスプレーノズルが、霧吹きシステム(16)に配備され得る。
ゴムワッシャ(66)がドーム(62)とドームベース(64)間に配備されて、ドーム(62)がドームベース(64)に対して回転する際に、ドーム(62)の下側とドームベース(64)の頂部との間に、幾らかの摩擦保持力を付与するのが好ましい。
ゴムワッシャ(66)は、加圧されたスプレーがノズル(58)を介して放出される際に、ワッシャが無ければ、ドーム(62)に与えられるかもしれないあらゆる回転運動に抵抗する。
【0020】
容器(20)は、プラスチック又は金属ボトルであるのが好ましく。高密度ポリエチレン(「HDPE」)で作られるのが最も好ましく、処理流体(30)が販売前に包装される取り替え可能なライナーバッグ(22)を含むのが好ましい。バッグ(22)は可撓性であるのが好ましく、金属化されたプラスチックで作られるのが、最も好ましい。処理流体(30)には、少なくとも1つのスプレーノズル(58)によって汲み出され、周囲の大気へ汲み出される液体が好ましい。
処理流体(30)は、有益な目的を達成するために霧吹きシステム(16)から噴霧することができる農薬、殺虫剤又は他の液剤を含むことができる。
スプレーノズル(58)によって霧になることができる液体は、処理流体(30)として使用されるのが好ましいが、処理流体(30)はまた、ガス、懸濁液、及びそれらの混合物から選択され得る。ガスが処理流体(30)して使用される場合、コンテナ(20)は加圧され、ポンプ(48)及びモータ(50)は、例えば適切なガス噴霧機構に置換され得る。
【0021】
ピックアップチューブ(28)は、HDPEで作られるのが好ましく、コンテナ(20)内側の置換可能なバッグ(22)の内底近傍の地点へ下向きに延びて、処理流体(30)がほぼ完全に利用されることを容易にするのが好ましい。ニップル(26)がバッグ(22)上に螺合され、さもなくば同様に、バッグ(22)の頂部の首部に螺合して取り付けられている。ピックアップチューブ(28)の頂部は、ニップル(26)を介して、可撓性チューブ(52)と流体が行来可能であるのが好ましく、可撓性チューブは図6により容易に示すように、ポンプ(48)の入り口に取り付けられている。ボトル(20)の首部は同様に、外部ネジ又は他の同様の有効な取り付け装置を具えて、フレーム(24)の下側に着脱可能に接続されている。
【0022】
図9は、プリント回路基板(76)上に取り付けられた好ましい電子制御ユニットで実施され、本発明のポータブルな光で駆動する霧吹きシステム(16)での使用に適切な種々の要素及びロジックを図式的に示す簡略化されたフローチャートであるが、他の同様の回路及び要素がシステムの運用目的を実施するのに同様に用いられ得ることが判るだろう。図3及び図9について、ポータブルな光で駆動する霧吹きシステム(16)の光レベル判別部(100)では、従来からの市販のデバイスである光センサ(74)(図1)から受信された電気信号は、光学カプラ内に受信される。
その後、信号は2つの並列のヒステリシス検知器を通って分割され供給されて、所定の「トリガ」レベルにまで、徐々に暗くなるか明るくなること以外の刺激に起因する一時的な信号によって、ポンプ(48)が駆動されないことを確実にする。
その後、所謂「黄昏」及び「夜明け」識別器は、光センサ(74)から受信した信号を、「黄昏」及び「夜明け」の周囲の光条件に一致する所定の信号値と比較する。
【0023】
並列のnandゲートは識別器から信号を受信し、信号ポンプコントローラモジュール(102)がモータ(50)及びポンプ(48)を開始させるポンプ開始の基準が満たされたと仮定する。ポンプコントローラモジュール(102)は、霧持続セレクタ、霧持続タイマ、及びDCポンプコントローラを具えるのが好ましい。三路スイッチ(70)は、霧吹きシステム(16)の光センサ(74)及びRF受信器(72)へのバッテリ電力のオンとオフを切り換えるのに使用すべく配備される。第3のスイッチ位置は、約5秒のようなプリセットされた間隔分、霧噴霧器システム(16)を作動させるテスト回路を駆動する。
システム(16)に電力供給されると、モータ(50)及びポンプ(48)は、光センサ(74)又は図示しない付随的な遠隔送信器から受信されるRF信号によって駆動することができる。
周囲光センサ(74)は、木、突出物、遮光構造などによって、広がっている周囲光を受けることが邪魔されないように位置するのが好ましいが、太陽又は他の光源から直接光を受けるように位置する必要はない。ポータブルな霧吹きシステム(16)及び光センサ(74)を位置決めするときは、一杯に射す光、車の光等がセンサに直に影響を与えて、それによって、センサが広がっている周囲光の条件を監視することが出来ることを妨害するような位置を避けるように注意を払うべきである。
【0024】
図7は、ポータブルな光で駆動する霧吹きシステム(84)を具える模擬ランタン(82)を記載し、上記のように、ベース(88)に支持される円形グローブ(86)を具える搬送装置の内側に取り付けられる。
図8は同様に、ポータブルな光で駆動する霧吹きシステム(92)を具える模擬ハリケーンランタン(90)を記載し、上記のように、ベース(96)に支持される保護された円筒状のグローブ(94)を具える搬送装置の内側に取り付けられ、或いは延びたベイル(98)から吊り下げられる。しかし、模擬トーチ、ランタン、及びハリケーンランタンは、ここに開示した内蔵型の霧吹きシステムが挿入される多くのタイプのポータブルな搬送装置の僅か2つであることは理解されるべきである。
【0025】
図10−図12は、図8に記載された模擬ランタンの他の実施例を記載し、ポータブルな光で駆動する霧吹きシステム(104)は、エアゾール缶(106)とともに用いるように構成される。光で駆動する霧吹きシステム(104)は、ハウジング(108)、モータ(110)、プリント回路基板(112)、アクチュエータ(114)、光センサ(116)及びノズル(118)から一般に構成される。図10に示すハウジング(108)は吊り下げられるランタンの形で示されるが、上記の如く、エアゾール缶(106)及び霧吹きシステム(104)の他の要素を保持することができるあらゆる所望の形を採ることができ、それは他のデザインと同様に、図1−図2に記載されたトーチであり、図7に記載されたランタンである。
【0026】
光で駆動する霧吹きシステム(104)は、エアゾール缶(106)の中身を噴霧するにに使用すべく構成されている。エアゾール缶(106)は、処理流体(30)を含んでいる標準的なエアゾール缶が好適である。処理流体(30)には、少なくとも1つのスプレーノズル(118)によって噴霧され、且つ周囲の大気へ噴霧することができる液体が好適である。
処理流体(30)には、霧吹きシステム(104)から噴霧されて有益な目的を達成することができる農薬、殺虫剤又は他の液体剤を含み得る。スプレーノズル(118)によって霧になることができる液体は、処理流体(30)として使用するには好ましいが、処理流体(30)はガス、懸濁液及びそれらの混合物から選択され得る。
エアゾール缶(106)には缶の中身が放出されることを許す、内部バルブ(図示せず)がある。バルブステム(122)を下へ押せば、内部バルブ(120)を作動する役目を果たし、エアゾール缶(106)の加圧された中身がバルブステム(122)を介して放出され得る。エアゾール缶には、ユーザがバルブステム(122)に下向きの圧力を加えて、内部バルブを作動させ、同時にエアゾール缶の中身をキャップ内に設けたノズルを通って外に直に出すのに用いられるキャップ(図示せず)がある。
【0027】
内部バルブ(120)は計量式バルブであり、バルブステム(122)をどれだけ押し続けるかに拘わらず、所定量の中身だけが、エアゾール缶(106)を出ることが出来る。また、内部バルブ(120)は非計量式バルブであり、バルブステム(122)が押し続けられる限り、エアゾール缶(106)は出続ける。光で駆動する霧吹きシステム(104)は、計量式又は非計量式バルブを有するエアゾール缶(106)について用いられるが、エアゾール缶(106)は非計量式バルブを有して、光で駆動する霧吹きシステム(104)が持続時間を制御し、従って噴霧される処理流体(30)の量を制御するのが好ましい。
【0028】
エアゾール缶(106)は、ハウジング(108)の内側に位置する。ハウジング(108)の頂部は、ベース(124)とドーム(134)によって形成され、ハウジング(108)の残り部分から選択的に取り外されて、エアゾール缶(106)がハウジング(108)内に設置されることが出来る。
ガイド(126)は、ベース(124)の底部に位置して、エアゾール缶(106)を適切に位置決めし保持する。エアゾール缶(106)はハウジング内に位置決めされて、ラム(128)がバルブステム(122)の上に着座する。ラム(128)は標準的なエアゾール缶キャップと同じ機能を果たし、即ち、下向きの圧力がラム(128)に加えられると、バルブステム(122)を下へ押し、エアゾール缶(106)内の内部バルブを開く。ラム(128)はラムを通るチャンネル(130)を有し、エアゾール缶(106)内の内部キャップが開かれたときに、エアゾール缶(106)の中身がラム(128)を通って、チューブ(132)内に入ることが出来る。バネ調整ホルダ(127)はエアゾール缶(106)をベース(124)に対して所定位置に取り付けるのに用いられ、バルブステム(122)の端部はチャンネル(130)の開口内に位置する。ガイド(126)及びバネ調整ホルダ(127)は、サイズの異なるエアゾール缶(106)を受け入れるように調整可能であるのが望ましい。ハウジング(108)の底は更に、高さが調整可能であり、1又は2以上の別個のセパレータが含められて、異なるサイズのエアゾール缶(106)がハウジング(108)によって底部から支持される。
【0029】
ドーム(132)とベース(134)によって形成されるハウジング(108)の頂部は、光で駆動する霧吹きシステム(104)の霧吹きアセンブリを囲む。該アセンブリはモータ(110)、プリント回路基板(112)、及びアクチュエータ(114)を含み、アクチュエータ(114)は更にギア(138)、クラッチギア(139)、及び並進ギア(140)を具える。ギア(138)(139)(140)は全て、ドーム(140)内のフレーム(144)に取り付けられる。バッテリ室(146)がまた、ドーム(132)内に位置して、バッテリをプリント回路基板(112)と電気的に接触させる。同様に、光センサ(116)(硫化カドミウムセンサが好ましい)、三路スイッチ(152)、及びLED(150)がまた、プリント回路基板(112)に接続されているが、ワイヤ及び電気的接続は、図面の簡略化の為に、全ては記載しない。
【0030】
光センサ(116)はドーム(134)に隣接して位置する。レンズ(148)はドーム(134)に半透明の開口を設け、周囲光が光センサ(116)に達することを許す。LED(150)はレンズ(148)の下方で光センサ(116)に隣接して位置する。LED(150)はプリント回路基板(112)によって制御されて、個人に処理流体(30)が故意でなく噴霧されないように、モータ(110)の駆動の前に警告としてフラッシュする。LED(150)は、モータ(110)の駆動の前に数秒間フラッシュを開始し、モータ(110)が駆動して処理流体(30)を噴霧するLED(150)が常にオンのままになるまで、フラッシュは加速する。
【0031】
ラム(128)はベース(134)の開口上に取り付けられるが、ラム(128)は昇降することが出来る。バネ(136)がラム(128)の下方であってベース(134)の上に位置し、ラム(128)をエアゾール缶(106)から上向きに離れるように付勢する。これにより、ラム(128)が並進ギア(140)によって下向きに押されないときに、ラム(128)がバルブステップ(122)下向きの圧力を加え、且つエアゾール缶(106)の内部バルブを開くことを防ぐ。チューブ(132)が一端部にてチャンネル(130)の開口端部に取り付けられ、他端部にノズル(118)を取り付け、エアゾール缶(106)からスプレーノズル(118)への流路を付与する。
【0032】
回路基板(112)によって駆動すると、モータ(110)はギア(138)を回転させ、同様にクラッチギア(139)を回転させる。ギア(139)は肩部(156)を有する並進ギア(140)を回転させる。並進ギア(140)が回転すると、肩部(156)はラム(128)を下向きに押し、エアゾール缶(106)から処理流体(30)を噴霧する。ギア(139)は更に図12−図14に示すクラッチシステム(158)を含む。図12は、ギア(139)の断面図であり、図13は、ギア(139)の外部の平面図であり、図14は、ギア(139)の内側の室(160)の内側に着座する内側ギア(162)の平面図である。クラッチシステム(158)は、ギア(139)内に室(160)を具え、室(160)内に着座する2本の弾性を有する指(164)を有する内部ギア(162)からなる。弾性を有する指(164)は室(160)の外周縁に沿ってノッチ(168)内に着座するように付勢される。
【0033】
クラッチシステム(158)は、モータ(110)が並進ギア(140)に過大なトルクが加わることを防ぐ。ギア(140)に過大なトルクを加えることは、その歯がもはやギア(139)と噛み合わないまで、ギア(140)が回転する結果に帰結し、又は肩部(156)がラム(128)に対して押圧されて、並進ギア(140)がこれ以上回転できない場合に、ギアを回転させようとすることからモータ(110)の損傷に帰する。クラッチシステム(158)では、ギア(138)はギア(139)の外歯に噛み合い、モータ(110)によって回転される。これとは反対に、ギア(140)は内側ギア(162)の歯に噛み合う。肩部(156)がラム(128)を更に押圧する事が出来ない場合のようにトルクレベルがあまりにも高くなった場合は、内側ギア(162)の指(164)は内向きに押されて、ノッチ(168)を出て、次のノッチ(168)にスキップする。これにより、内側ギア(162)が回転することなく、更にギア(140)が回転することなく、ギア(139)の外部が回転する。
指(164)は、次に次のノッチ(168)に噛合し、内側ギア(162)は再び一旦ギア(139)の外部と共同して回転する。指(164)は順次、ノッチ(164)に噛合してノッチ(164)からスキップして、ギア(139)によってギア(140)に加えられるトルクを制限する。
【0034】
噴霧サイクルの最終段に於いて、モータ(110)への電流が遮断される。モータ(110)へ加えられる電流が無いと、ギア(138)(139)(140)は自由に回転することが出来る。肩部(156)はもはやラム(128)を下向きに押さないから、バネ(136)の力によって、ラム(128)は開始位置に戻ることが出来る。ラム(128)を持ち上げると、バルブステム(122)上の下向きの力が除去され、エアゾール缶(106)の内部バルブが閉じて、エアゾール缶(106)から更なる処理流体(30)が出て、ノズル(118)によって噴霧されることを止める。
【0035】
図9の簡略化されたフローチャートはまた、以前に記載した実施例のようなポンプ制御モジュールの代わりに、モーター制御モジュール(102)である点を除き、プリント回路基板(112)に取り付けられた好ましい電子制御ユニットにて実施され、図10−図12に示すポータブルな光で駆動する霧吹きシステム(104)に使用されるのに適した種々の要素及びロジックを図式的に示す。他の同様の有効な回路及び要素は同様に、システムの運用上の目的を実施するのに用いられることも判るだろう。図9に示すように、プリント回路基板(112)は、光レベル識別部(100)及びモータ制御モジュール(102)から構成される。
図10について、従来からの市販のデバイスである光センサ(116)から受信された電気的信号は、光学的カプラ内へ受け取られる。その後、信号は2つの並列のヒステリシス検知器を通って分割され供給され、モータ(110)が、所定の「トリガー」レベルへ周囲光が徐々に暗くなるか明るくなること以外の刺激に起因する一時的な信号によって駆動しないことを確実にする。その後、所謂「黄昏」及び「夜明け」識別器は、光センサ(116)から受信した信号と、「黄昏」及び「夜明け」周囲光条件と一致する所望の信号値とを比較する。
【0036】
並列のnandゲートは識別器から信号を受け取り、モータの開始基準が満たされたと仮定して、モータコントローラモジュールにモータ(110)を駆動するように信号を送る。
三路スイッチ(152)は、もしあればRFレシーバー(154)はテスト回路をオンしオフし、又は駆動するのと同様に、光センサ(116)へのバッテリ電力を調整するのに用いられるべく配備されている。システム(104)に電力が供給されると、図15及び図16に示すように、モータ(110)は光センサ(116)又は光学的遠隔送信器(174)からRF受信器(154)によって受信されたRF信号の何れかによって駆動される。遠隔送信器(174)はRF信号をRF受信器(154)に送るのに使用されるボタン(178)、及び偶発的なシステム(104)の作動を防ぐべく、ボタン(178)の上をスライドするカバー(176)を含む。
【0037】
回路基板(112)はまた、所望ならばプログラム可能である。例えば、光レベル識別部(100)は、個人の好み、局地的な光条件、及び局所的な虫集団の活動の軽微な変化を受け入れるように感度を増加し又は減じるようにプログラムされ得る。回路基板(112)はまた、光センサ(116)に追加して、又はスイッチ(152)を用いて選択され得る代替のオプションとして、設定時間又は設定間隔で処理流体を噴霧することを開始するタイマを含むようにプログラムされ得る。
【0038】
周囲光センサ(118)は、木、突出物、遮光構造などによって、広がっている周囲光を受けることが邪魔されないように位置するのが好ましいが、太陽又は他の光源から直接光を受けるように位置する必要はない。ポータブルな霧吹きシステム(104)及び光センサ(116)を位置決めするときは、一杯に射す光、車の光等がセンサに直に影響を与えて、それによって、センサが広がっている周囲光の条件を監視することが出来ることを妨害するような位置を避けるように注意を払うべきである。
【0039】
バッテリの使用は、本発明の好ましい実施例の電源として、ここに開示されているが、太陽電池又は他の電源が、所望ならばポータブルで光で駆動する霧吹きシステムに給電するのに用いられる。
【0040】
開示された光で駆動する霧吹きシステムは更に、多数の更なる特徴を含む。例えば、個人又はペットが霧吹きノズル(58)又は(118)に接近して動いているときに、動きセンサが処理流体(30)の放出を素子又は遅らせるのに用いられる。同様に、雨や風がその有効性を著しく減じ、又は飛行する昆虫がおそらく活動的でない条件時は、雨又は風センサが、処理流体(30)の放出を素子又は遅らせるのに用いられる。
開示された多数の光で駆動する霧吹きシステムは、模擬ランタン又はトーチの形式であるが、他の代替例は装置はランタンとしても作動するように、図7、図8又は図10に開示された固定物を土台とする光装置を含む。
【0041】
処理流体(30)に個人が偶発的に接することを防ぐべく、多数の他の警告システムが使用され得る。図10−図11は、光センサ(116)に接近したLED(150)の使用を記載しているが、他の箇所も考えられる。例えば、光で駆動する霧吹きシステムがレンズ(148)を介してLED(150)が容易に見えない箇所に吊されていると、LED(150)を低く位置させることが有利であろう。これを行う1つの可能性のある方法は、LED(150)を用いて、光で駆動する霧吹きシステムの周囲部分の半透明リングを照らすことであり、警告光はあらゆる角度から見える。他の代替例は、LED(150)とともに又はLED(150)に代えて、ブザーを用いることであり、処理流体(30)の放出前に、聴こえる警告を出す。
【0042】
霧吹きノズル(58)(118)が、総称的に開示されている。ノズル(58)(118)は手で向け直される可撓性ノズルであり得ると明白に考えられる。或いは、多角ノズル(multi-angled nozzle)を構成するように多数のポートを有し、又はより広い領域に処理流体(30)を噴霧するのに多数のノズルヘッドが用いられ得る。ノズル(58)(118)は図3に示すように、回転可能に取り付けられ、ノズルは手動又はモータの何れでも回転可能である。ノズル(58)(118)は、正常な位置に戻されて、処理流体(30)を最適な向きに分散し、又はより広い領域に処理流体(30)を噴霧するのにモータによる回転が用いられる。
【0043】
開示された光で駆動する霧吹きシステムは、個別に用いられるが、より広い領域を保護するのに、ユニットのグループが用いられ得る。多数のユニットが用いられると、1つの遠隔操作器(170)が用いられて、多数の光で駆動する霧吹きシステムを手動で駆動させるのが好ましい。遠隔操作器(170)に加えて、又は遠隔操作器(170)に代えて、光で駆動する霧吹きシステムは、音声解釈回路に結合したマイクロフォンを用いることにより、声又は音で駆動されて、意図しない駆動を阻止する。
【0044】
光で駆動する霧吹きシステムは、蚊のような飛行する昆虫を撃退し殺すために、処理流体(30)の使用に関連して述べられてきた。しかし、開示されたシステムは、他の処理流体(30)を処理するのにも有用である。例えば、種々の忌避薬が、鳥及びリスを撃退するのに用いられて、特に処理流体(30)を手動で分配すべく動きセンサとともに用いられる。処理流体は、種々のタイプの殺菌剤、清浄薬、脱臭剤又は芳香剤である。
潤滑剤を規則的に分配することが望まれる場合、光で駆動する霧吹きシステムはまた、ガレージドア及びチェーンのようなものへの遠隔潤滑器としても用いられ得る。
同様に、光で駆動する霧吹きシステムは、コンピュータ及び他の電子機器上で静電気が生じることを防ぐ反静電気の処理流体を分配するのに使用することができる。
光で駆動する霧吹きシステムは、汚水浄化槽の処理のために、規則的に処理流体を規則的に分配するのにも用いられる。光で駆動する霧吹きシステムの他の使用は、型通りの開発を通じて、当該技術分野の熟練者には明白であろう。
【0045】
本発明の他の変更及び修正は、添付の図面と共にこの明細書を読めば、当該技術分野の通常の知識を持つ者には明白になるだろう。ここに開示された発明の範囲は、発明者が法的に特許を受ける権利が与えられた添付の請求の範囲を最も広く解釈することによってのみ限定されるものと意図される。
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互記載
本願は、2004年10月21日に出願された米国特許出願第10/970,778号、及び2005年9月15日に出願された米国特許出願第11/228,889号の一部継続出願であり、両出願からの優先権を主張し、これらの親出願に以前に開示された全ての事項は本願に含まれる。
【背景技術】
【0002】
発明の分野
本発明は、装置の近くの所望の位置にて、雰囲気を処理すべく、霧吹きヘッドを介して流体の霧を噴霧するのに有用なポータブル装置に関する。特に所望の強度及び持続時間の感知された大気光の条件に反応して流体を処理する流れを開始する内蔵型で、光駆動され、ポンプ駆動する霧吹き器に関する。一旦開始すると、霧吹き器を通った流体霧の流れは
調整可能な時間間隔だけ続くのが望ましい。システムの好ましい使用は、一般的には黄昏と夜明けごろ生じる、重要な昆虫活動の期間にAC出力から離れた位置にある飛び又は這っている昆虫を根絶するか撃退することである。
【0003】
2.関連技術の記載
蚊及び他の飛ぶ昆虫の存在に関連した問題は、特に人々が一般的に多くの野外活動に従事する夏の数か月の間にて、良く知られている。
人々は、マラリア及び馬脳炎のような蚊の媒介する病気に関連する危険を長い間認識してきた。特に最近、西ナイルウィルスインに関連した報道は、蚊が噛むことに関する危険の公衆の意識を増大させた。更に、人々は、都市又は田園地帯の何れでも、戸外で遭遇する飛行し這う種々の昆虫が噛むことに伴う苦痛、不快及び潜在的に危険なアレルギー反応に略気付いている。
【0004】
飛行し這う昆虫を抑えるのに、種々の化学スプレー及び装置が以前から使用されてきた。
環境上受け入れ可能な濃度の殺虫剤又は農薬を含む散布薬剤が、従来から携帯型のスプレー、霧吹き機械などを使用して用いられた。そのようなスプレーは、公園、住宅地及び他のハイリスクの市街地にて、政府機関によってしばしば用いられるが、殆どの場合、個人によって携帯型のスプレーを用いて、自身の家及び庭の中で用いられる。
一層、田舎の設定では、スプレーシステムは、噴霧器システムは小屋、家畜保有領域等の内側及び周囲にて、殺虫剤又は農薬を噴霧するのに以前から使用されてきた。
昆虫及び他の害虫を抑えるために以前から使用されてきた他の装置は、食物のエサ、光、フェロモン或いは二酸化炭素のような、ルア又は誘引物を組込んで、昆虫又は害虫を電気的にエネルギーを与えられたグリッド又は毒物に引きつける。
【0005】
飛行し這う昆虫及び他の害虫を抑えるのに使用される散布薬物の中には、携帯型のエアゾール缶に含まれているものがある。エアゾール缶はしばしば、ユーザによって直接用いられて、所望の散布薬剤を噴霧する。しかし、エアゾール容器から自動的に殺虫剤を放出するのに使用することができる、多数の装置が存在する。
それらは、エアゾール缶の内部バルブを単に作動させて、エアゾール缶ノズルを通ってスプレーを噴霧する機械装置から、自身のバルブとノズルを含むより大規模な装置の範囲まで多岐に亘る。これらの装置は、しばしばタイマーによって制御されて、特定の時間又は特定の間隔で、エアゾール缶の中身を噴霧する。
【0006】
昆虫及び害虫を抑える従来技術の多くのシステム及び装置は、ユーザによって直接作動される。他の装置は、プリセットされて、特定の時間及び特定の間隔で機能を開始するタイマーによって制御される。幾つかの場合に於いて、装置、特に電気が容易に利用できない遠隔の又は田舎に配備された装置を作動させるのに必要な電気エネルギは、バッテリ又は太陽電池から得られる。例えば、米国特許第6,192,621号は、外部の周囲環境へ芳香性の忌避剤の循環を促進する、太陽エネルギーで動くファンを具えた屋外使用用の害虫抑制装置を示す。
米国特許第5,763,873号は、光検知回路を用いて露出した土に除草剤をスプレーしないようにする、雑草に除草剤をスプレーする農具を開示する。光検知回路は大気中の光の状態の変化に影響されない。
【0007】
それらの内容が引用を以て本願への記載加入とする関連する親出願では、好ましくは交流電源、周囲光のセンサ、光センサから受信する電気信号を評価して、「黄昏」又は「夜明け」の光状態が存在するかを判断する電気回路、所望の濃度で流体を取り扱う容器、貯め又は他の源、感知した光の状態によって決定される適当な時間で駆動されるポンプ、少なくとも1つのスプレーヘッドを具えたシステムが開示され、スプレーヘッドは互いに離れたスプレーヘッドのアレイであることが好ましく、各々はポンプが作動するときは何時でも処理流体を含む霧を噴霧するノズルを含む。システムはまた、流体源とスプレーヘッド間にて流体を行き来させる可撓性のチューブ又は他の導管と、プリセットされた間隔の後にポンプを止めて、スプレーサイクルを停止させるタイマーを含む。
親出願で示された電子制御装置は、光源レベル識別モジュール、ポンプ制御モジュール、電源供給モジュール、遠隔受信器モジュール、及び付随的にポンプ制御モジュールを駆動させる遠隔送信器を含む。
【0008】
種々の太陽光で駆動される装置は、太陽光駆動されるバッテリを用いて、日中は電気エネルギを格納し、1又は2以上の屋外のライトを毎日オンオフし、時として、これらのライトに電源供給することができる電気タイマを作動させる際に用いることが、以前から記載されてきた。光を受けた際に機械装置を作動させ非作動にする光電池の使用も周知である。光電池は直接に光ビームを当て又は遮ることによってしばしば駆動され、周囲光によって駆動されない。
米国特許第6,756,758号は、装置の作動中は、周囲の昼光を含む「ノイズ」を効率的に除去する目標の光源を検知するレシーバ回路を開示する。所定レベルの周囲光に反応して、1又は2以上のライトをオン又はオフする他の装置が開示されてきた。
【0009】
米国特許第4,015,366号は、太陽光領域を含む気象条件を測定するのに用いられる気象センサパッケージを具える、高度に自動化された農業生産システムを開示し、太陽光エネルギの輝度は、International Light社から入手可能と言われる植物成長光度計を用いて測定される。
システムは昆虫と疾病を抑えるのに役立つ流体搬送システムを付随的に含めると言われるが、複雑で、家庭での使用には望ましくない。
【0010】
システムが最大に作動すると、しばしば日の出と日没前後の時間中、蚊、蠅及び他の昆虫は最も容易に抑えられる。噴霧し霧状にするシステムを駆動することにのみタイマーを使用するのは、そのような害虫が最も活動的な比較的短い期間の始めに噴霧を開始するには、しばしば不適切である。タイマーのみでは、特定の箇所にて、日中の特定の時間に、周囲光及び昆虫の活動の全てに影響を与える日中の時間、気象条件及び地形の変化に反応しない。
【0011】
以前にシステムと装置が開示されたにも拘わらず、ポータブルで交流電源を必要とせず、黄昏又は夜明けに自動的に駆動し、予め設定された間隔で噴霧し、付随的に手動又は遠隔送信器を用いて駆動し、システムが配備される屋外領域から飛行し這う昆虫、クモ等を根絶し又は撃退するのに有効な霧吹きシステムが必要とされている。
例えば、模擬ランプ、ランタン、又は装飾トーチのような如何なる種類の所望のキャリア装置内にも容易に挿入することができるポータブル霧噴霧器システムも必要とされている。
【発明の概要】
【0012】
発明の要約
本発明はポータブルで、内蔵型である霧噴霧器システムであり、直流電源、周囲光センサ、光センサから受信した電気信号を評価して、「黄昏」又は「夜明け」の光状態が存在するか否かを判断する電子回路;所望の濃度の処理流体のエアゾール容器;感知した光状態によって決定された適切な時間に所定時間エアゾール容器の内部バルブを開くアクチュエータ;及びエアゾール缶のバルブが開いたときは何時でも、処理流体を含む霧を噴霧する少なくとも1つのスプレーノズルを含むのが好ましい。
本発明の好ましい実施例に従って、電子制御ユニットは、光レベル識別モジュール、アクチュエータ制御モジュール、及び付随的にアクチュエータを駆動させる遠隔送信器を含む。
【0013】
システムの好ましい1つの応用例は、蚊、スズメバチ、ハチ、クモ等のような人間又は家畜にとって有害であり得る飛行し這う昆虫を根絶又は撃退するのに役立つ処理流体を含む霧を噴霧することである。
本発明のシステムによってサービスを提供することができる屋外領域の例は、例えば、居住地又は商用庭及びテラス領域、スイミングプール、屋外レストラン、馬及び家畜の小屋、ごみ処理機及びごみ圧縮機、食品加工プラント、公園及びピクニック領域、ボート小屋、犬小屋、動物園、遊園地、工場用地等を含む。
本発明のシステムは、昆虫及び昆虫がブドウ畑、野菜畑、果樹園、温室、育児室及びその他に運ぶ疾病の抑制、或いは犬、及び庭或いは他の制限区域の害になり得る狐、リス、ウサギ等のような野生動物の撃退に同様に使用することができる。
本発明のポータブル霧噴霧器システムは、例えばトーチ、ランプ又はランタンのような様々な異なる搬送装置に組み込まれて使用されるのが好ましい。
【0014】
本発明のシステムは、種々の処理流体を噴霧するのに容易に効果的且つ信頼性を以て使用され得て、処理流体は液体が最も好ましいが、付随的にガス又は溶解性で、添加され又は漂っているガス又は粉状の固体要素を含む液体でもよい。処理流体は霧として噴霧され、既知で市販の殺虫剤、農薬、昆虫又は害虫の忌避剤、殺菌剤、殺生剤等から選ばれ、誘引剤として付随的に誘引物質要素を含むのが好ましい。
本件のシステムは同様に、「要求があれば」例えば液肥、空気洗浄剤、冷却水のような他の処理流体を噴霧し、黄昏及び夜明け以外の時間にも用いられることが、本開示を読めば理解されるだろう。
【0015】
本発明のシステムは、自動的に噴霧するシステムに以前から用いられてきた標準的なタイマー又はプログラムされたコントローラに置き換わり、周囲光のレベルが広がることによって噴霧サイクルが駆動されるので、システムは一般的に飛行し這う昆虫及び害虫が最も活動的な時にのみ作動する。昆虫の活動が最も活発な時間中は、定義された間隔で自動的に化学的処理を開始することにより、ユーザは要求される処理流体の量を減らすことができ、それによってより低コストで良い結果を達成することができる。システムは種々の時間領域及び地形にて用いるように、自動的に反応し、通常は季節の変化に関連する日中時間が長くなり且つ短くなることに自動的に適応する。他の既知のポータブル霧噴霧器システムとは異なり、自動で光で駆動することができることに加えて、本発明の霧吹きシステムはまた、手動又は所望ならば遠隔送信器を用いることにより、駆動される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本発明の装置は、以下の図面について更に記載され説明される。
【図1】図1は、その中に、本発明のポータブルで光にて駆動する霧吹きシステムの好ましい実施例を有する模擬トーチの正面図である。
【図2】図2は、模擬トーチの中に設置された本発明のポータブルで光にて駆動する霧吹きシステムの上部の拡大正面図であり、ポータブルな霧吹きシステムはまた、トーチ搬送装置から取り外された際には、点線の外枠で示すように見える。
【図3】図3は、図2のポータブルで光にて駆動する霧吹きシステムを部分的に破断し、部分的に切断した正面図であり、ドアが開いている。
【図4】図4は、図2のポータブルで光にて駆動する霧吹きシステムの平面図である。
【図5】図5は、図2のポータブルで光にて駆動する霧吹きシステムの底面図である。
【図6】図6は、図4を線6−6に沿って一部を破断した正面断面図である。
【図7】図7は、別の(円形の)ランタン搬送装置の簡略化した平面図であり、本発明のポータブルで光にて駆動する霧吹きシステムがその中に組み込まれる。
【図8】図8は、別の(ハリケーン)ランタン搬送装置の簡略化した平面図であり、本発明のポータブルで光にて駆動する霧吹きシステムがその中に組み込まれる。
【図9】図9は、本発明の光にて駆動する霧吹きシステムに用いるのに適した好ましい電子制御ユニットにて実施される種々の要素とロジックを図式的に示す簡略化されたフローチャートである。
【図10】図10は、エアゾール容器に使用を含む、光にて駆動する霧吹きシステムの他の実施例の側面断面図である。
【図11】図11は、図10に記載された実施例の正面断面図であり、ギア機構を示す。
【図12】図12は、図10及び図11に記載された実施例に用いられるクラッチギアの断面図である。
【図13】図13は、図12に記載されたクラッチギアの外部の平面図である。
【図14】図14は、図12に記載されたクラッチギアの内部の平面図である。
【図15】図15は、光にて駆動する霧吹きシステムの遠隔制御の正面図である。
【図16】図16は、図15に記載された遠隔制御の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
発明の詳細な記載
図1について、模擬ティキ(tiki)トーチ(10)が記載され、該トーチは地面(14)に挿入され頂部をバスケット部(18)に取り付けられた垂直なシャフト部(12)を具え、バスケット部は本発明のポータブルで光にて駆動する霧吹きシステム(16)を支持する。模擬ティキトーチ(10)は、光にて駆動する霧吹きシステム(16)を支持するスタンドとして用いられ得る多くの異なるタイプのポータブルな搬送装置の1つである。
図2について、シャフト部(12)の上のバスケット部(18)の頂部に組み込まれる、ポータブルで光にて駆動する霧吹きシステム(16)が再び実線で示され、バスケット部(18)から取り外される際に見えるように、点線で示される。
或いは、模擬ティキトーチ(10)は、バスケット部(18)の丁度頂部を構成し、別体のシャフト部(12)がバスケット部(18)に取り付けられることができるようにネジアダプタを有する。
【0018】
図3乃至図6は、本発明の好ましい、ポータブルで光にて駆動する霧吹きシステム(16)の構成及び内部と外部要素を詳細に示す。霧吹きシステム(16)は、霧吹きアセンブリを具えた上部と、底(20)を具えた下部を有し、底(20)は霧吹きアセンブリのフレーム(24)の下側に螺合しているのが好ましい。
図3について、霧吹きアセンブリは更に、主要素フレーム(24)、リング(32)、カラー(40)、回転可能なドーム(62)、プリント回路基板(76)、バッテリ(46)、ポンプ(48)、モータ(50)、ポンプ入口ライン(52)、ポンプ出口ライン(54)(56)、スプレーノズル(58)、スイッチ(70)、RF受信器(72)及び光センサ(74)を具える。ベイル(bail)(44)がカラー(44)に取り付けられて、ポータブルな霧吹きシステム(16)を持ち上げ且つ取り扱うのに、用いられる。
【0019】
プリント回路基板(76)、ポンプ(48)及びモータ(50)は、フレーム(24)に取り付けられる。リング(32)はフレーム(24)の底に螺合されるのが望ましく、下方に突出し、環状に間隔を空けた捻りグリップ(34)を用いて締結される。4つの1.5ボルトのセルが好ましいバッテリ(46)がリング(32)の両側の凹部に配備され、リング(32)の上向きに延びた部分に螺合するカラー(40)の内壁によってその位置に含まれる。封止リング(36)(38)が夫々、フレーム(24)の下部の外側に環状溝内、及びリング(32)の外側対向面上に配備される。モータ(50)は、ギアボックス駆動ポンプ(48)を具えた、6ボルトのDCモータであるのが好ましい。バッテリ(46)、RF受信器(72)(図示しない関係する遠隔送信器について用いる)、スイッチ(70)及び光センサ(74)(硫化カドミウムセンサが好ましい)は、各々がプリント回路基板(76)に接続されるが、ワイヤ及び電気的接続は、図面の簡略化の為に、全ては記載しない。ドーム(62)は、傾いたドームベース(64)の下に配備された保持フランジ(68)によって、ポンプ(48)及びモータ(50)上に回転可能に取り付けられるのが好ましい。、
ドーム(62)が傾いたドームベース(64)上に回転可能に取り付けられているから、スプレーノズル(58)の半径方向のスプレー方向及び垂直スプレー角度は両方が、ドーム(62)又は霧吹きシステム(16)全体の何れかが回転することにより調節される。ドーム(62)がドームベース(64)に対して回転したスプレーノズル(58)の他の位置は、図3の点線で示される。
或いは、もし適切なマニホールドかコネクターがポンプ出口(54)に配備されれば、1又は2以上のスプレーノズルが、霧吹きシステム(16)に配備され得る。
ゴムワッシャ(66)がドーム(62)とドームベース(64)間に配備されて、ドーム(62)がドームベース(64)に対して回転する際に、ドーム(62)の下側とドームベース(64)の頂部との間に、幾らかの摩擦保持力を付与するのが好ましい。
ゴムワッシャ(66)は、加圧されたスプレーがノズル(58)を介して放出される際に、ワッシャが無ければ、ドーム(62)に与えられるかもしれないあらゆる回転運動に抵抗する。
【0020】
容器(20)は、プラスチック又は金属ボトルであるのが好ましく。高密度ポリエチレン(「HDPE」)で作られるのが最も好ましく、処理流体(30)が販売前に包装される取り替え可能なライナーバッグ(22)を含むのが好ましい。バッグ(22)は可撓性であるのが好ましく、金属化されたプラスチックで作られるのが、最も好ましい。処理流体(30)には、少なくとも1つのスプレーノズル(58)によって汲み出され、周囲の大気へ汲み出される液体が好ましい。
処理流体(30)は、有益な目的を達成するために霧吹きシステム(16)から噴霧することができる農薬、殺虫剤又は他の液剤を含むことができる。
スプレーノズル(58)によって霧になることができる液体は、処理流体(30)として使用されるのが好ましいが、処理流体(30)はまた、ガス、懸濁液、及びそれらの混合物から選択され得る。ガスが処理流体(30)して使用される場合、コンテナ(20)は加圧され、ポンプ(48)及びモータ(50)は、例えば適切なガス噴霧機構に置換され得る。
【0021】
ピックアップチューブ(28)は、HDPEで作られるのが好ましく、コンテナ(20)内側の置換可能なバッグ(22)の内底近傍の地点へ下向きに延びて、処理流体(30)がほぼ完全に利用されることを容易にするのが好ましい。ニップル(26)がバッグ(22)上に螺合され、さもなくば同様に、バッグ(22)の頂部の首部に螺合して取り付けられている。ピックアップチューブ(28)の頂部は、ニップル(26)を介して、可撓性チューブ(52)と流体が行来可能であるのが好ましく、可撓性チューブは図6により容易に示すように、ポンプ(48)の入り口に取り付けられている。ボトル(20)の首部は同様に、外部ネジ又は他の同様の有効な取り付け装置を具えて、フレーム(24)の下側に着脱可能に接続されている。
【0022】
図9は、プリント回路基板(76)上に取り付けられた好ましい電子制御ユニットで実施され、本発明のポータブルな光で駆動する霧吹きシステム(16)での使用に適切な種々の要素及びロジックを図式的に示す簡略化されたフローチャートであるが、他の同様の回路及び要素がシステムの運用目的を実施するのに同様に用いられ得ることが判るだろう。図3及び図9について、ポータブルな光で駆動する霧吹きシステム(16)の光レベル判別部(100)では、従来からの市販のデバイスである光センサ(74)(図1)から受信された電気信号は、光学カプラ内に受信される。
その後、信号は2つの並列のヒステリシス検知器を通って分割され供給されて、所定の「トリガ」レベルにまで、徐々に暗くなるか明るくなること以外の刺激に起因する一時的な信号によって、ポンプ(48)が駆動されないことを確実にする。
その後、所謂「黄昏」及び「夜明け」識別器は、光センサ(74)から受信した信号を、「黄昏」及び「夜明け」の周囲の光条件に一致する所定の信号値と比較する。
【0023】
並列のnandゲートは識別器から信号を受信し、信号ポンプコントローラモジュール(102)がモータ(50)及びポンプ(48)を開始させるポンプ開始の基準が満たされたと仮定する。ポンプコントローラモジュール(102)は、霧持続セレクタ、霧持続タイマ、及びDCポンプコントローラを具えるのが好ましい。三路スイッチ(70)は、霧吹きシステム(16)の光センサ(74)及びRF受信器(72)へのバッテリ電力のオンとオフを切り換えるのに使用すべく配備される。第3のスイッチ位置は、約5秒のようなプリセットされた間隔分、霧噴霧器システム(16)を作動させるテスト回路を駆動する。
システム(16)に電力供給されると、モータ(50)及びポンプ(48)は、光センサ(74)又は図示しない付随的な遠隔送信器から受信されるRF信号によって駆動することができる。
周囲光センサ(74)は、木、突出物、遮光構造などによって、広がっている周囲光を受けることが邪魔されないように位置するのが好ましいが、太陽又は他の光源から直接光を受けるように位置する必要はない。ポータブルな霧吹きシステム(16)及び光センサ(74)を位置決めするときは、一杯に射す光、車の光等がセンサに直に影響を与えて、それによって、センサが広がっている周囲光の条件を監視することが出来ることを妨害するような位置を避けるように注意を払うべきである。
【0024】
図7は、ポータブルな光で駆動する霧吹きシステム(84)を具える模擬ランタン(82)を記載し、上記のように、ベース(88)に支持される円形グローブ(86)を具える搬送装置の内側に取り付けられる。
図8は同様に、ポータブルな光で駆動する霧吹きシステム(92)を具える模擬ハリケーンランタン(90)を記載し、上記のように、ベース(96)に支持される保護された円筒状のグローブ(94)を具える搬送装置の内側に取り付けられ、或いは延びたベイル(98)から吊り下げられる。しかし、模擬トーチ、ランタン、及びハリケーンランタンは、ここに開示した内蔵型の霧吹きシステムが挿入される多くのタイプのポータブルな搬送装置の僅か2つであることは理解されるべきである。
【0025】
図10−図12は、図8に記載された模擬ランタンの他の実施例を記載し、ポータブルな光で駆動する霧吹きシステム(104)は、エアゾール缶(106)とともに用いるように構成される。光で駆動する霧吹きシステム(104)は、ハウジング(108)、モータ(110)、プリント回路基板(112)、アクチュエータ(114)、光センサ(116)及びノズル(118)から一般に構成される。図10に示すハウジング(108)は吊り下げられるランタンの形で示されるが、上記の如く、エアゾール缶(106)及び霧吹きシステム(104)の他の要素を保持することができるあらゆる所望の形を採ることができ、それは他のデザインと同様に、図1−図2に記載されたトーチであり、図7に記載されたランタンである。
【0026】
光で駆動する霧吹きシステム(104)は、エアゾール缶(106)の中身を噴霧するにに使用すべく構成されている。エアゾール缶(106)は、処理流体(30)を含んでいる標準的なエアゾール缶が好適である。処理流体(30)には、少なくとも1つのスプレーノズル(118)によって噴霧され、且つ周囲の大気へ噴霧することができる液体が好適である。
処理流体(30)には、霧吹きシステム(104)から噴霧されて有益な目的を達成することができる農薬、殺虫剤又は他の液体剤を含み得る。スプレーノズル(118)によって霧になることができる液体は、処理流体(30)として使用するには好ましいが、処理流体(30)はガス、懸濁液及びそれらの混合物から選択され得る。
エアゾール缶(106)には缶の中身が放出されることを許す、内部バルブ(図示せず)がある。バルブステム(122)を下へ押せば、内部バルブ(120)を作動する役目を果たし、エアゾール缶(106)の加圧された中身がバルブステム(122)を介して放出され得る。エアゾール缶には、ユーザがバルブステム(122)に下向きの圧力を加えて、内部バルブを作動させ、同時にエアゾール缶の中身をキャップ内に設けたノズルを通って外に直に出すのに用いられるキャップ(図示せず)がある。
【0027】
内部バルブ(120)は計量式バルブであり、バルブステム(122)をどれだけ押し続けるかに拘わらず、所定量の中身だけが、エアゾール缶(106)を出ることが出来る。また、内部バルブ(120)は非計量式バルブであり、バルブステム(122)が押し続けられる限り、エアゾール缶(106)は出続ける。光で駆動する霧吹きシステム(104)は、計量式又は非計量式バルブを有するエアゾール缶(106)について用いられるが、エアゾール缶(106)は非計量式バルブを有して、光で駆動する霧吹きシステム(104)が持続時間を制御し、従って噴霧される処理流体(30)の量を制御するのが好ましい。
【0028】
エアゾール缶(106)は、ハウジング(108)の内側に位置する。ハウジング(108)の頂部は、ベース(124)とドーム(134)によって形成され、ハウジング(108)の残り部分から選択的に取り外されて、エアゾール缶(106)がハウジング(108)内に設置されることが出来る。
ガイド(126)は、ベース(124)の底部に位置して、エアゾール缶(106)を適切に位置決めし保持する。エアゾール缶(106)はハウジング内に位置決めされて、ラム(128)がバルブステム(122)の上に着座する。ラム(128)は標準的なエアゾール缶キャップと同じ機能を果たし、即ち、下向きの圧力がラム(128)に加えられると、バルブステム(122)を下へ押し、エアゾール缶(106)内の内部バルブを開く。ラム(128)はラムを通るチャンネル(130)を有し、エアゾール缶(106)内の内部キャップが開かれたときに、エアゾール缶(106)の中身がラム(128)を通って、チューブ(132)内に入ることが出来る。バネ調整ホルダ(127)はエアゾール缶(106)をベース(124)に対して所定位置に取り付けるのに用いられ、バルブステム(122)の端部はチャンネル(130)の開口内に位置する。ガイド(126)及びバネ調整ホルダ(127)は、サイズの異なるエアゾール缶(106)を受け入れるように調整可能であるのが望ましい。ハウジング(108)の底は更に、高さが調整可能であり、1又は2以上の別個のセパレータが含められて、異なるサイズのエアゾール缶(106)がハウジング(108)によって底部から支持される。
【0029】
ドーム(132)とベース(134)によって形成されるハウジング(108)の頂部は、光で駆動する霧吹きシステム(104)の霧吹きアセンブリを囲む。該アセンブリはモータ(110)、プリント回路基板(112)、及びアクチュエータ(114)を含み、アクチュエータ(114)は更にギア(138)、クラッチギア(139)、及び並進ギア(140)を具える。ギア(138)(139)(140)は全て、ドーム(140)内のフレーム(144)に取り付けられる。バッテリ室(146)がまた、ドーム(132)内に位置して、バッテリをプリント回路基板(112)と電気的に接触させる。同様に、光センサ(116)(硫化カドミウムセンサが好ましい)、三路スイッチ(152)、及びLED(150)がまた、プリント回路基板(112)に接続されているが、ワイヤ及び電気的接続は、図面の簡略化の為に、全ては記載しない。
【0030】
光センサ(116)はドーム(134)に隣接して位置する。レンズ(148)はドーム(134)に半透明の開口を設け、周囲光が光センサ(116)に達することを許す。LED(150)はレンズ(148)の下方で光センサ(116)に隣接して位置する。LED(150)はプリント回路基板(112)によって制御されて、個人に処理流体(30)が故意でなく噴霧されないように、モータ(110)の駆動の前に警告としてフラッシュする。LED(150)は、モータ(110)の駆動の前に数秒間フラッシュを開始し、モータ(110)が駆動して処理流体(30)を噴霧するLED(150)が常にオンのままになるまで、フラッシュは加速する。
【0031】
ラム(128)はベース(134)の開口上に取り付けられるが、ラム(128)は昇降することが出来る。バネ(136)がラム(128)の下方であってベース(134)の上に位置し、ラム(128)をエアゾール缶(106)から上向きに離れるように付勢する。これにより、ラム(128)が並進ギア(140)によって下向きに押されないときに、ラム(128)がバルブステップ(122)下向きの圧力を加え、且つエアゾール缶(106)の内部バルブを開くことを防ぐ。チューブ(132)が一端部にてチャンネル(130)の開口端部に取り付けられ、他端部にノズル(118)を取り付け、エアゾール缶(106)からスプレーノズル(118)への流路を付与する。
【0032】
回路基板(112)によって駆動すると、モータ(110)はギア(138)を回転させ、同様にクラッチギア(139)を回転させる。ギア(139)は肩部(156)を有する並進ギア(140)を回転させる。並進ギア(140)が回転すると、肩部(156)はラム(128)を下向きに押し、エアゾール缶(106)から処理流体(30)を噴霧する。ギア(139)は更に図12−図14に示すクラッチシステム(158)を含む。図12は、ギア(139)の断面図であり、図13は、ギア(139)の外部の平面図であり、図14は、ギア(139)の内側の室(160)の内側に着座する内側ギア(162)の平面図である。クラッチシステム(158)は、ギア(139)内に室(160)を具え、室(160)内に着座する2本の弾性を有する指(164)を有する内部ギア(162)からなる。弾性を有する指(164)は室(160)の外周縁に沿ってノッチ(168)内に着座するように付勢される。
【0033】
クラッチシステム(158)は、モータ(110)が並進ギア(140)に過大なトルクが加わることを防ぐ。ギア(140)に過大なトルクを加えることは、その歯がもはやギア(139)と噛み合わないまで、ギア(140)が回転する結果に帰結し、又は肩部(156)がラム(128)に対して押圧されて、並進ギア(140)がこれ以上回転できない場合に、ギアを回転させようとすることからモータ(110)の損傷に帰する。クラッチシステム(158)では、ギア(138)はギア(139)の外歯に噛み合い、モータ(110)によって回転される。これとは反対に、ギア(140)は内側ギア(162)の歯に噛み合う。肩部(156)がラム(128)を更に押圧する事が出来ない場合のようにトルクレベルがあまりにも高くなった場合は、内側ギア(162)の指(164)は内向きに押されて、ノッチ(168)を出て、次のノッチ(168)にスキップする。これにより、内側ギア(162)が回転することなく、更にギア(140)が回転することなく、ギア(139)の外部が回転する。
指(164)は、次に次のノッチ(168)に噛合し、内側ギア(162)は再び一旦ギア(139)の外部と共同して回転する。指(164)は順次、ノッチ(164)に噛合してノッチ(164)からスキップして、ギア(139)によってギア(140)に加えられるトルクを制限する。
【0034】
噴霧サイクルの最終段に於いて、モータ(110)への電流が遮断される。モータ(110)へ加えられる電流が無いと、ギア(138)(139)(140)は自由に回転することが出来る。肩部(156)はもはやラム(128)を下向きに押さないから、バネ(136)の力によって、ラム(128)は開始位置に戻ることが出来る。ラム(128)を持ち上げると、バルブステム(122)上の下向きの力が除去され、エアゾール缶(106)の内部バルブが閉じて、エアゾール缶(106)から更なる処理流体(30)が出て、ノズル(118)によって噴霧されることを止める。
【0035】
図9の簡略化されたフローチャートはまた、以前に記載した実施例のようなポンプ制御モジュールの代わりに、モーター制御モジュール(102)である点を除き、プリント回路基板(112)に取り付けられた好ましい電子制御ユニットにて実施され、図10−図12に示すポータブルな光で駆動する霧吹きシステム(104)に使用されるのに適した種々の要素及びロジックを図式的に示す。他の同様の有効な回路及び要素は同様に、システムの運用上の目的を実施するのに用いられることも判るだろう。図9に示すように、プリント回路基板(112)は、光レベル識別部(100)及びモータ制御モジュール(102)から構成される。
図10について、従来からの市販のデバイスである光センサ(116)から受信された電気的信号は、光学的カプラ内へ受け取られる。その後、信号は2つの並列のヒステリシス検知器を通って分割され供給され、モータ(110)が、所定の「トリガー」レベルへ周囲光が徐々に暗くなるか明るくなること以外の刺激に起因する一時的な信号によって駆動しないことを確実にする。その後、所謂「黄昏」及び「夜明け」識別器は、光センサ(116)から受信した信号と、「黄昏」及び「夜明け」周囲光条件と一致する所望の信号値とを比較する。
【0036】
並列のnandゲートは識別器から信号を受け取り、モータの開始基準が満たされたと仮定して、モータコントローラモジュールにモータ(110)を駆動するように信号を送る。
三路スイッチ(152)は、もしあればRFレシーバー(154)はテスト回路をオンしオフし、又は駆動するのと同様に、光センサ(116)へのバッテリ電力を調整するのに用いられるべく配備されている。システム(104)に電力が供給されると、図15及び図16に示すように、モータ(110)は光センサ(116)又は光学的遠隔送信器(174)からRF受信器(154)によって受信されたRF信号の何れかによって駆動される。遠隔送信器(174)はRF信号をRF受信器(154)に送るのに使用されるボタン(178)、及び偶発的なシステム(104)の作動を防ぐべく、ボタン(178)の上をスライドするカバー(176)を含む。
【0037】
回路基板(112)はまた、所望ならばプログラム可能である。例えば、光レベル識別部(100)は、個人の好み、局地的な光条件、及び局所的な虫集団の活動の軽微な変化を受け入れるように感度を増加し又は減じるようにプログラムされ得る。回路基板(112)はまた、光センサ(116)に追加して、又はスイッチ(152)を用いて選択され得る代替のオプションとして、設定時間又は設定間隔で処理流体を噴霧することを開始するタイマを含むようにプログラムされ得る。
【0038】
周囲光センサ(118)は、木、突出物、遮光構造などによって、広がっている周囲光を受けることが邪魔されないように位置するのが好ましいが、太陽又は他の光源から直接光を受けるように位置する必要はない。ポータブルな霧吹きシステム(104)及び光センサ(116)を位置決めするときは、一杯に射す光、車の光等がセンサに直に影響を与えて、それによって、センサが広がっている周囲光の条件を監視することが出来ることを妨害するような位置を避けるように注意を払うべきである。
【0039】
バッテリの使用は、本発明の好ましい実施例の電源として、ここに開示されているが、太陽電池又は他の電源が、所望ならばポータブルで光で駆動する霧吹きシステムに給電するのに用いられる。
【0040】
開示された光で駆動する霧吹きシステムは更に、多数の更なる特徴を含む。例えば、個人又はペットが霧吹きノズル(58)又は(118)に接近して動いているときに、動きセンサが処理流体(30)の放出を素子又は遅らせるのに用いられる。同様に、雨や風がその有効性を著しく減じ、又は飛行する昆虫がおそらく活動的でない条件時は、雨又は風センサが、処理流体(30)の放出を素子又は遅らせるのに用いられる。
開示された多数の光で駆動する霧吹きシステムは、模擬ランタン又はトーチの形式であるが、他の代替例は装置はランタンとしても作動するように、図7、図8又は図10に開示された固定物を土台とする光装置を含む。
【0041】
処理流体(30)に個人が偶発的に接することを防ぐべく、多数の他の警告システムが使用され得る。図10−図11は、光センサ(116)に接近したLED(150)の使用を記載しているが、他の箇所も考えられる。例えば、光で駆動する霧吹きシステムがレンズ(148)を介してLED(150)が容易に見えない箇所に吊されていると、LED(150)を低く位置させることが有利であろう。これを行う1つの可能性のある方法は、LED(150)を用いて、光で駆動する霧吹きシステムの周囲部分の半透明リングを照らすことであり、警告光はあらゆる角度から見える。他の代替例は、LED(150)とともに又はLED(150)に代えて、ブザーを用いることであり、処理流体(30)の放出前に、聴こえる警告を出す。
【0042】
霧吹きノズル(58)(118)が、総称的に開示されている。ノズル(58)(118)は手で向け直される可撓性ノズルであり得ると明白に考えられる。或いは、多角ノズル(multi-angled nozzle)を構成するように多数のポートを有し、又はより広い領域に処理流体(30)を噴霧するのに多数のノズルヘッドが用いられ得る。ノズル(58)(118)は図3に示すように、回転可能に取り付けられ、ノズルは手動又はモータの何れでも回転可能である。ノズル(58)(118)は、正常な位置に戻されて、処理流体(30)を最適な向きに分散し、又はより広い領域に処理流体(30)を噴霧するのにモータによる回転が用いられる。
【0043】
開示された光で駆動する霧吹きシステムは、個別に用いられるが、より広い領域を保護するのに、ユニットのグループが用いられ得る。多数のユニットが用いられると、1つの遠隔操作器(170)が用いられて、多数の光で駆動する霧吹きシステムを手動で駆動させるのが好ましい。遠隔操作器(170)に加えて、又は遠隔操作器(170)に代えて、光で駆動する霧吹きシステムは、音声解釈回路に結合したマイクロフォンを用いることにより、声又は音で駆動されて、意図しない駆動を阻止する。
【0044】
光で駆動する霧吹きシステムは、蚊のような飛行する昆虫を撃退し殺すために、処理流体(30)の使用に関連して述べられてきた。しかし、開示されたシステムは、他の処理流体(30)を処理するのにも有用である。例えば、種々の忌避薬が、鳥及びリスを撃退するのに用いられて、特に処理流体(30)を手動で分配すべく動きセンサとともに用いられる。処理流体は、種々のタイプの殺菌剤、清浄薬、脱臭剤又は芳香剤である。
潤滑剤を規則的に分配することが望まれる場合、光で駆動する霧吹きシステムはまた、ガレージドア及びチェーンのようなものへの遠隔潤滑器としても用いられ得る。
同様に、光で駆動する霧吹きシステムは、コンピュータ及び他の電子機器上で静電気が生じることを防ぐ反静電気の処理流体を分配するのに使用することができる。
光で駆動する霧吹きシステムは、汚水浄化槽の処理のために、規則的に処理流体を規則的に分配するのにも用いられる。光で駆動する霧吹きシステムの他の使用は、型通りの開発を通じて、当該技術分野の熟練者には明白であろう。
【0045】
本発明の他の変更及び修正は、添付の図面と共にこの明細書を読めば、当該技術分野の通常の知識を持つ者には明白になるだろう。ここに開示された発明の範囲は、発明者が法的に特許を受ける権利が与えられた添付の請求の範囲を最も広く解釈することによってのみ限定されるものと意図される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部バルブを有し処理流体を含むエアゾール容器とともに使用されるポータブル流体霧吹きシステムであって、
電源と、
エアゾール容器から霧状に処理流体を噴霧するように構成された少なくとも1つのスプレーノズルと、
エアゾール容器と少なくとも1つのスプレーノズルとの間で流体が行き来する少なくとも1つの流れ導管と、
エアゾール容器バルブを選択的に作動させるように構成されたモータと、
周囲光のセンサと、
黄昏と夜明けに起こる所定の輝度と持続時間の周囲光に反応して、少なくとも1つのスプレーヘッドへ加圧された処理流体の流れを開始すべく、モータを駆動する電子制御ユニットとを具え、
電子制御ユニットは更に、光レベル識別モジュールと、モータ制御モジュールと、電源供給モジュールを具えるポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項2】
処理流体は、液体、ガス、懸濁液、及びそれらの組み合わせから選択される、請求項1に記載のポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項3】
処理流体は、殺虫剤、農薬、殺菌剤、殺生剤、防虫剤、水、空気或いはそれらの混合物からなるグループから選択される、請求項2に記載のポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項4】
処理流体は、殺虫剤を含む、請求項2に記載のポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項5】
電子制御モジュールは更に、RFレシーバを具える、請求項1に記載のポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項6】
光レベル識別モジュールは、光カプラ、ヒステリシス検知器、黄昏及び夜明けのタイミング識別器、及びモータ制御モジュールに繋がった論理ゲートを具える、請求項1に記載のポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項7】
電源は、少なくとも1つのバッテリである、請求項1に記載のポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項8】
電源は、太陽電池である、請求項1に記載のポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項9】
更に三路スイッチを具える、請求項1に記載のポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項10】
モータは、周囲光のセンサによって感知された周囲光の条件に反応して駆動される、請求項1に記載のポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項11】
更に、モータ及びエアゾール容器を支持するフレームを具える、請求項10に記載のポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項12】
流体霧吹きシステム内にポータブルキャリア装置が挿入可能である、請求項1に記載のポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項13】
キャリア装置は、模擬トーチ、ランプ又はランタンである、請求項12に記載のポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項14】
内部バルブを有し処理流体を含むエアゾール容器とともに使用されるポータブル流体霧吹きシステムであって、
電源と、
エアゾール容器から霧状に処理流体を噴霧するように構成された少なくとも1つのスプレーノズルと、
エアゾール容器と少なくとも1つのスプレーノズルとの間で流体が行き来する少なくとも1つの流れ導管と、
エアゾール容器バルブを選択的に作動させるように構成されたモータと、
周囲光のセンサと、
所定の輝度と持続時間の感知された周囲光に反応して、少なくとも1つのスプレーヘッドへ加圧された処理流体の流れを開始すべく、モータを駆動する電子制御ユニットとを具え、
電子制御ユニットは更に、光レベル識別モジュールと、モータ制御モジュールと、電源供給モジュールを具えるポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項15】
、請求項14に記載のポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項16】
処理流体は、殺虫剤、農薬、殺菌剤、殺生剤、防虫剤、水、空気或いはそれらの混合物からなるグループから選択される、請求項15に記載のポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項17】
処理流体は、殺虫剤を含む、請求項15に記載のポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項18】
電子制御モジュールは更に、RFレシーバを具える、請求項14に記載のポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項19】
光レベル識別モジュールは、光カプラ、ヒステリシス検知器、黄昏及び夜明けのタイミング識別器、及びモータ制御モジュールに繋がった論理ゲートを具える、請求項14に記載のポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項20】
電源は、少なくとも1つのバッテリである、請求項14に記載のポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項21】
電源は、太陽電池である、請求項14に記載のポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項22】
更に三路スイッチを具える、請求項14に記載のポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項23】
モータは、周囲光のセンサによって感知された周囲光の条件に反応して駆動される、請求項14に記載のポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項24】
更に、モータ及びエアゾール容器を支持するフレームを具える、請求項14に記載のポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項25】
流体霧吹きシステム内にポータブルキャリア装置が挿入可能である、請求項14に記載のポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項26】
キャリア装置は、模擬トーチ、ランプ又はランタンである、請求項25に記載のポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項1】
内部バルブを有し処理流体を含むエアゾール容器とともに使用されるポータブル流体霧吹きシステムであって、
電源と、
エアゾール容器から霧状に処理流体を噴霧するように構成された少なくとも1つのスプレーノズルと、
エアゾール容器と少なくとも1つのスプレーノズルとの間で流体が行き来する少なくとも1つの流れ導管と、
エアゾール容器バルブを選択的に作動させるように構成されたモータと、
周囲光のセンサと、
黄昏と夜明けに起こる所定の輝度と持続時間の周囲光に反応して、少なくとも1つのスプレーヘッドへ加圧された処理流体の流れを開始すべく、モータを駆動する電子制御ユニットとを具え、
電子制御ユニットは更に、光レベル識別モジュールと、モータ制御モジュールと、電源供給モジュールを具えるポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項2】
処理流体は、液体、ガス、懸濁液、及びそれらの組み合わせから選択される、請求項1に記載のポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項3】
処理流体は、殺虫剤、農薬、殺菌剤、殺生剤、防虫剤、水、空気或いはそれらの混合物からなるグループから選択される、請求項2に記載のポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項4】
処理流体は、殺虫剤を含む、請求項2に記載のポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項5】
電子制御モジュールは更に、RFレシーバを具える、請求項1に記載のポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項6】
光レベル識別モジュールは、光カプラ、ヒステリシス検知器、黄昏及び夜明けのタイミング識別器、及びモータ制御モジュールに繋がった論理ゲートを具える、請求項1に記載のポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項7】
電源は、少なくとも1つのバッテリである、請求項1に記載のポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項8】
電源は、太陽電池である、請求項1に記載のポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項9】
更に三路スイッチを具える、請求項1に記載のポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項10】
モータは、周囲光のセンサによって感知された周囲光の条件に反応して駆動される、請求項1に記載のポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項11】
更に、モータ及びエアゾール容器を支持するフレームを具える、請求項10に記載のポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項12】
流体霧吹きシステム内にポータブルキャリア装置が挿入可能である、請求項1に記載のポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項13】
キャリア装置は、模擬トーチ、ランプ又はランタンである、請求項12に記載のポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項14】
内部バルブを有し処理流体を含むエアゾール容器とともに使用されるポータブル流体霧吹きシステムであって、
電源と、
エアゾール容器から霧状に処理流体を噴霧するように構成された少なくとも1つのスプレーノズルと、
エアゾール容器と少なくとも1つのスプレーノズルとの間で流体が行き来する少なくとも1つの流れ導管と、
エアゾール容器バルブを選択的に作動させるように構成されたモータと、
周囲光のセンサと、
所定の輝度と持続時間の感知された周囲光に反応して、少なくとも1つのスプレーヘッドへ加圧された処理流体の流れを開始すべく、モータを駆動する電子制御ユニットとを具え、
電子制御ユニットは更に、光レベル識別モジュールと、モータ制御モジュールと、電源供給モジュールを具えるポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項15】
、請求項14に記載のポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項16】
処理流体は、殺虫剤、農薬、殺菌剤、殺生剤、防虫剤、水、空気或いはそれらの混合物からなるグループから選択される、請求項15に記載のポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項17】
処理流体は、殺虫剤を含む、請求項15に記載のポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項18】
電子制御モジュールは更に、RFレシーバを具える、請求項14に記載のポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項19】
光レベル識別モジュールは、光カプラ、ヒステリシス検知器、黄昏及び夜明けのタイミング識別器、及びモータ制御モジュールに繋がった論理ゲートを具える、請求項14に記載のポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項20】
電源は、少なくとも1つのバッテリである、請求項14に記載のポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項21】
電源は、太陽電池である、請求項14に記載のポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項22】
更に三路スイッチを具える、請求項14に記載のポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項23】
モータは、周囲光のセンサによって感知された周囲光の条件に反応して駆動される、請求項14に記載のポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項24】
更に、モータ及びエアゾール容器を支持するフレームを具える、請求項14に記載のポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項25】
流体霧吹きシステム内にポータブルキャリア装置が挿入可能である、請求項14に記載のポータブル流体霧吹きシステム。
【請求項26】
キャリア装置は、模擬トーチ、ランプ又はランタンである、請求項25に記載のポータブル流体霧吹きシステム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公表番号】特表2011−502740(P2011−502740A)
【公表日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−522989(P2010−522989)
【出願日】平成20年7月7日(2008.7.7)
【国際出願番号】PCT/US2008/069312
【国際公開番号】WO2009/029337
【国際公開日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【出願人】(506041682)エヌシーエイチ コーポレイション (4)
【氏名又は名称原語表記】NCH CORPORATION
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年7月7日(2008.7.7)
【国際出願番号】PCT/US2008/069312
【国際公開番号】WO2009/029337
【国際公開日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【出願人】(506041682)エヌシーエイチ コーポレイション (4)
【氏名又は名称原語表記】NCH CORPORATION
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]