説明

免疫関連疾患の治療のための新規組成物と方法

本発明は、免疫関連疾患の診断及び治療のための組成物及び該組成物の使用方法に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
試験免疫細胞が活性化ないし正常なTreg、メモリーT細胞、NK細胞又はTFh細胞のいずれであるかを決定する方法であって、試験免疫細胞においてTIGITの発現レベルを評価することと、既知の活性化ないし正常なTreg、メモリーT細胞、NK細胞又はTFh細胞におけるTIGITの発現レベルと比較するか、又は試験免疫細胞でのTIGITの発現レベルを一又は複数の既知の基準TIGIT発現値と比較することとを含む方法。
【請求項2】
ヒトTIGITのアミノ酸位67に対応するアミノ酸位のアラニン、ヒトTIGITのアミノ酸位74に対応するアミノ酸位のグリシン、ヒトTIGITのアミノ酸位114に対応するアミノ酸位のプロリン、およびヒトTIGITのアミノ酸位116に対応するアミノ酸位のグリシン、の一又は複数を含むアミノ酸配列を含む単離されたポリペプチド。
【請求項3】
ポリペプチドがPVR、PVRL1、PVRL2、PVRL3、PVRL4、TIGIT、CD96又はCD226ではない、請求項2に記載のポリペプチド。
【請求項4】
ポリペプチドが、ヒトTIGITのアミノ酸位54に対応するアミノ酸位にバリン、イソロイシンおよびロイシンから選択されるアミノ酸、ヒトTIGITのアミノ酸位55に対応するアミノ酸位にセリンおよびスレオニンから選択されるアミノ酸、ヒトTIGITのアミノ酸位56に対応するアミノ酸位にグルタミン、ヒトTIGITのアミノ酸位112に対応するアミノ酸位にスレオニン、およびヒトTIGITのアミノ酸位113に対応するアミノ酸位にフェニルアラニンおよびチロシンから選択されるアミノ酸、の一又は複数をさらに含む、請求項2又は3に記載のポリペプチド。
【請求項5】
ポリペプチドが、
a.アミノ酸位54にバリンおよびイソロイシンから選択されるアミノ酸−アミノ酸位55にセリンおよびスレオニンから選択されるアミノ酸−アミノ酸位56にグルタミン、
b.位置67にアラニン−アミノ酸位68〜73の各位に任意のアミノ酸−アミノ酸位74にグリシン、及び、c.アミノ酸位112にスレオニン−アミノ酸位113にフェニルアラニン及びチロシンから選択されるアミノ酸−アミノ酸位114にプロリン−アミノ酸位115に任意のアミノ酸−アミノ酸位116にグリシン
から選択される一又は複数の構造サブモチーフを更に含み、ここでアミノ酸位の番号がヒトTIGITのアミノ酸位置に対応するものである、請求項2又は3に記載のポリペプチド。
【請求項6】
試験ポリペプチドがTLPファミリのポリペプチドのメンバーであるか否かを決定する方法であって、試験ポリペプチドのアミノ酸配列をTLPファミリのポリペプチドの一又は複数のメンバーのアミノ酸配列と整列配置することと、試験ポリペプチドのアミノ酸配列における請求項2に記載のいずれかのアミノ酸の有無を評価することとを含む方法。
【請求項7】
請求項2に記載されるアミノ酸の少なくとも一を含むアミノ酸配列を有する、一又は複数の配列データベース中のタンパク質を同定することによる、TLPタンパク質ファミリの一又は複数のメンバーを同定する方法。
【請求項8】
TLPファミリメンバーの一又は複数の保存された領域又は実質的に保存された領域と特異的に相互作用する単離された薬剤。
【請求項9】
薬剤がTLPファミリメンバーの発現及び/又は活性のアンタゴニストである、請求項8に記載の薬剤。
【請求項10】
アンタゴニストが小分子阻害剤、阻害性抗体ないしその抗原結合性断片、アプタマー、阻害性核酸および阻害性ポリペプチドから選択される、請求項9に記載の薬剤。
【請求項11】
薬剤がTLPファミリメンバーの発現及び/又は活性のアゴニストである、請求項8に記載の薬剤。
【請求項12】
薬剤が、アゴナイズ的抗体ないしその抗原結合断片、アゴナイズ的ペプチド、及びPVRが媒介するPVR及び/又はTIGITの細胞内シグナル伝達へのTIGIT結合を活性化する小分子ないしタンパク質から選択される、請求項11に記載の薬剤。
【請求項13】
推定TLPファミリメンバーのポリペプチドを請求項8に記載の薬剤と接触させ、推定TLPファミリメンバーへの薬剤の結合を決定することによる、一又は複数のTLPファミリメンバーの同定又は検出方法。
【請求項14】
一又は複数のPVR、PVRL3およびPVRL2へのTIGITの結合を調整することを含む、免疫系機能および/または活性の調整方法。
【請求項15】
配列番号:23〜28又は配列番号:31〜36に示すアミノ酸配列から選択されるアミノ酸配列を含む少なくとも一のHVRを含む、抗TIGIT抗体ないしその断片。
【請求項16】
抗体軽鎖が配列番号:21又は29に示すアミノ酸配列を含む、請求項15に記載の抗TIGIT抗体ないしその抗原結合断片。
【請求項17】
抗体重鎖が配列番号:22又は30に示すアミノ酸配列を含む、請求項15に記載の抗TIGIT抗体ないしその抗原結合断片。
【請求項18】
抗体軽鎖が配列番号:21又は29に示すアミノ酸配列を含み、抗体重鎖が配列番号:22又は30に示すアミノ酸配列を含む、請求項15に記載の抗TIGIT抗体ないしその抗原結合断片。
【請求項19】
抗体が、ヒト化抗体、キメラ抗体、二重特異性抗体、ヘテロコンジュゲート抗体およびイムノトキシンから選択される、請求項15に記載の抗TIGIT抗体ないしその抗原結合断片。
【請求項20】
少なくとも一のHVRは、配列番号:23〜28又は31〜36のいずれかに示すHVRと少なくとも90%同一である、請求項15に記載の抗TIGIT抗体ないしその抗原結合断片。
【請求項21】
軽鎖および/または重鎖が、それぞれ配列番号:21あるいは29又は22あるいは30に示すアミノ酸と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含む、請求項16又は17に記載の抗TIGIT抗体ないしその断片。
【請求項22】
インビボ又はインビトロで、TIGIT、TIGITの発現及び/又は活性のアゴニスト、又はTIGITの発現及び/又は活性のアンタゴニストの少なくとも一を投与することを含む、CD226−PVR相互作用及び/又はCD96−PVR相互作用の調節方法。
【請求項23】
TIGIT又はTIGITの発現及び/又は活性のアゴニストが投与され、CD226−PVR相互作用及び/又はCD96−PVR相互作用が阻害される、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
TIGIT発現及び/又は活性のアンタゴニストが投与され、CD226−PVR相互作用及び/又はCD96−PVR相互作用が刺激される、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
TIGIT及び/又はPVRの発現及び/又は活性を調整することによる、または、PVRに結合するTIGITによって媒介される細胞内シグナル伝達を調整することによる、免疫細胞機能および/または活性の調整方法。
【請求項26】
調整が、TIGIT、TIGITの発現及び/又は活性のアゴニスト、PVRの発現及び/又は活性のアゴニストにてインビトロ又はインビボの細胞を処理することによる、又はPVRに結合するTIGITが媒介する細胞内シグナル伝達を刺激することによる、一又は複数の免疫細胞の増殖か又は一又は複数の免疫細胞による炎症誘発性サイトカイン放出を低減ないし阻害することである、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
調整が、TIGITの発現及び/又は活性のアンタゴニスト、PVRの発現及び/又は活性のアンタゴニストにてインビトロ又はインビボの細胞を処理することによる、又はPVRに結合するTIGITが媒介する細胞内シグナル伝達を阻害することによる、一又は複数の免疫細胞の増殖か又は一又は複数の免疫細胞による炎症誘発性サイトカイン放出を増加ないし刺激することである、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
インビトロ又はインビボで、TIGIT、TIGITの発現及び/又は活性のアゴニスト、PVRの発現及び/又は活性のアゴニストを投与することによるか又は、PVRに結合するTIGITが媒介する細胞内シグナル伝達を刺激することによる、免疫応答の阻害方法。
【請求項29】
インビトロ又はインビボで、TIGITの発現及び/又は活性のアンタゴニスト、PVRの発現及び/又は活性のアンタゴニストを投与することによるか又は、PVRに結合するTIGITが媒介する細胞内シグナル伝達を阻害することによる、免疫応答の増強ないし刺激方法。
【請求項30】
インビトロ又はインビボでTIGIT又はPVRの発現及び/又は活性を調節することによる、免疫細胞からのサイトカイン産生の種類及び/又は量の調節方法。
【請求項31】
炎症誘発性サイトカイン産生が、TIGITの発現及び/又は活性のアンタゴニスト、PVRの発現及び/又は活性のアンタゴニストを投与することによってか又は、PVRに結合するTIGITが媒介する細胞内シグナル伝達を阻害することによって刺激される及び/又は増強される、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
炎症誘発性サイトカイン産生が、TIGITの発現及び/又は活性のアゴニスト、PVRの発現及び/又は活性のアゴニストを投与することによってか又は、PVRに結合するTIGITが媒介する細胞内シグナル伝達を刺激することによって阻害される、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
TIGIT、TIGITの発現及び/又は活性のアゴニスト、又はPVRの発現及び/又は活性のアゴニストにより一又は複数の免疫細胞を処理することを含む、一又は複数の免疫細胞のERK経路による細胞内シグナル伝達及び/又はERKリン酸化の刺激方法。
【請求項34】
被検体の異常な免疫細胞応答に関連する免疫関連疾患の診断方法であって、被検体からの試料におけるTIGITの発現及び/又は活性を評価することと、TIGITのその発現及び/又は活性をTIGITの発現及び/又は活性の対照量あるいは正常被検体の試料におけるTIGITの発現及び/又は活性の量と比較することとを含む方法。
【請求項35】
被検体の異常な免疫細胞応答に関連する免疫関連疾患の重症度の評価方法であって、被検体からの試料におけるTIGITの発現及び/又は活性を評価することと、TIGITのその発現及び/又は活性をTIGITの発現及び/又は活性の対照量あるいは正常被検体の試料におけるTIGITの発現及び/又は活性の量と比較することとを含む方法。
【請求項36】
被検体のTIGITの発現及び/又は活性を調整することを含む、被検体の異常な免疫細胞応答に関する免疫関連疾患の予防方法。
【請求項37】
被検体のTIGITの発現及び/又は活性を調整することを含む、被検体の異常な免疫細胞応答に関する免疫関連疾患の重症度の治療ないし低減方法。
【請求項38】
免疫関連疾患が、乾癬、関節炎、炎症性腸疾患又は癌から選択される、請求項34から37のいずれか一に記載の方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B−1】
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【図4B−2】
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【図4B−3】
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【図4B−4】
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【図4B−5】
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【図4B−6】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9】
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【図10A−1】
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【図10A−2】
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【図10B】
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【図10C】
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【図10D】
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【図10E】
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【図10F】
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【図11】
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【図12A】
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【図12B】
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【図13A】
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【図13B】
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【図13C】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18A】
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【図18B】
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【図18C】
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【図18D】
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【図19A】
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【図19B】
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【図19C】
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【図19D】
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【図20】
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【図21】
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【図22A−1】
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【図22A−2】
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【図22A−3】
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【図22B】
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【図22C】
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【図22D】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27A】
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【図27B】
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【図27C】
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【図27D】
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【図27E】
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【図27F】
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【図27G】
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【図27H】
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【図28A】
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【図28B】
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【図28C】
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【図28D】
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【図28E】
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【図29A】
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【図29B】
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【図29C】
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【図29D】
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【図29E】
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【図30A】
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【図30B】
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【図30C】
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【公表番号】特表2011−523034(P2011−523034A)
【公表日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−504145(P2011−504145)
【出願日】平成21年4月8日(2009.4.8)
【国際出願番号】PCT/US2009/039868
【国際公開番号】WO2009/126688
【国際公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【出願人】(509012625)ジェネンテック, インコーポレイテッド (357)
【Fターム(参考)】