説明

内燃機関の燃焼制御装置

【課題】合理的な燃焼判定をすることができる内燃機関の燃焼制御装置を提供する。
【解決手段】複数の気筒を有する内燃機関について、各気筒の燃焼室の点火タイミングに先行して、クランクシャフトの回転数、及び/又は、燃焼室への吸入空気量を特定して運転状態を特定する検出手段(ST11)と、次に点火タイミングを迎える燃焼室について、燃焼判定処理の判定閾値を初期決定する決定手段(ST23)と、一つ手前のタイミングで失火判定されている場合には、初期決定された判定閾値を修正する修正手段(ST25)と、点火タイミング後の一群のセンサ信号を取得する信号取得手段(ST21)と、信号取得手段が取得したセンサ信号を時間軸方向に評価して生成される評価データを、取得手段又は修正手段が特定した判定閾値と対比して、当該燃焼室についての燃焼判定処理を実行する判定手段(ST26)とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関の燃焼室に発生するイオン信号などに基づいて失火状態を含む燃焼状態を高精度に検出して、適切な運転を実現する燃焼制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
昨今、新車には自己故障診断機能(OBD:On-Board Diagnostics)を付加することが義務づけられ、排ガス装置などの異常検出時にはドライバーに警告を発すると共に、故障の診断結果をECUが記録されるようになっている。そして、このようなOBD対応として失火検知機能を搭載したエンジンも増えている。
【0003】
そして、内燃機関の燃焼室で発生するイオン電流に着目して、失火状態を検出する研究も進められており、本出願人も、検出精度の高い失火検出装置について既に特許出願している(特許文献1〜5)。
【0004】
例えば、引用文献1に記載の発明では、イオン電流検出回路からのイオン検出信号を二値的な判定パルスに変換し、その判定パルスのパルス幅に基づいて失火検知をしている。具体的には、取得した複数個の判定パルスについて、そのパルス幅を平均化し、その平均値が判定閾値より小さい場合には失火状態であると判定している。
【0005】
その他、所定レベル以上を維持するイオン検出信号について、その積分値(累積値)を算出して、その累積値と判定閾値との対比により燃焼状態か失火状態かを判定し、この判定結果に対応した燃焼制御をする一方、複数の点火サイクル(例えば300回)において、失火状態であると判定された回数が基準値を超える場合には、OBDとして警告動作などを実行するようになっている。
【0006】
但し、何れの手法を採る場合でも、判定閾値は、運転状態に基づいて固定的に規定される。ここで、運転状態は、例えば、クランクシャフトの回転数や吸気管圧力などによって特定され、特定された運転状態に対応する判定閾値が、メモリのパラメータテーブルから抽出されて使用されるのが一般的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特願2006−130935号公報
【特許文献2】特開2010−077804号公報
【特許文献3】特開2010−059905号公報
【特許文献4】特開2010−053781号公報
【特許文献5】特開2010−053780号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、イオン検出信号のパルス幅で判定するか、イオン検出信号の積分値で判定するかに拘らず、OBDの精度を高めるためには、誤判定の回数を低減化することが極めて重要である。
【0009】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、より正確で合理的な燃焼判定をすることができる内燃機関の燃焼制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するため、本発明者が種々実験を繰り返した結果、各種センサの検出値に基づいて運転状態を特定し、この運転状態に対応する判定閾値をパラメータテーブルから抽出するという画一的な判定をするのではなく、この判定閾値を、直近の失火判定の結果に基づいて修正することで、より正確で合理的な失火判定ができることを見出して本発明を完成させた。
【0011】
すなわち、本発明に係る内燃機関の燃焼制御装置は、複数の気筒を有して構成され、各気筒の燃焼室に導入された混合気が、点火タイミングに達する毎に順番に点火制御される内燃機関について、各燃焼室の点火タイミングに先行して、内燃機関のクランクシャフトの回転数、及び/又は、燃焼室への吸入空気量を特定して運転状態を特定する検出手段と、検出手段が特定する運転状態に基づいて、次に点火タイミングを迎える燃焼室について、燃焼判定処理の判定閾値を初期決定する決定手段と、一つ手前のタイミングで点火制御された燃焼室についての燃焼判定処理において、失火判定されている場合には、初期決定された判定閾値を修正する修正手段と、判定閾値が特定された燃焼室に関して、点火タイミング後の一群のセンサ信号を取得する信号取得手段と、信号取得手段が取得したセンサ信号を時間軸方向に評価して生成される評価データを、取得手段又は修正手段が特定した判定閾値と対比して、当該燃焼室についての燃焼判定処理を実行する判定手段と、を有して構成されている。
【0012】
本発明を構成する各手段は、その記載順序が、必ずしも動作順序を規定するものではない。また、判定閾値の修正手法は適宜に決定されるが、例えば、燃焼状態を失火状態であるとする誤判定を、複数の気筒において連続させないためには、失火状態であると判定された次段の気筒での燃焼判定では、判定閾値を、失火判定されにくい方向(甘い方向)に修正するのが好ましい。これは、真に失火状態となった気筒に続く気筒では、クランクシャフトの回転数がやや低下することなどに対応して、混合気の吸引量がやや増加して燃焼しやすい環境が整うことを考慮したものである。
【0013】
すなわち、先行する失火判定がもし正しければ、これに続く気筒では、通常は、自然に燃焼条件が整うので、甘い判定閾値に基づいて燃焼判定をしても得に何の問題も生じない。一方、先行する失火判定が間違っていて、燃焼状態であるにも拘らず、これを失火状態であると誤判定している場合には、これに続く気筒において甘い判定閾値に基づいて燃焼判定することで、正しい判定結果を得ることができると期待できる。なお、先行する失火判定では、燃焼状態を失火状態であると誤判定する一方、修正した判定閾値に基づいて、後の燃焼判定では、失火状態を燃焼状態であると誤判定する可能性もあるが、この場合でも、失火判定された回数の累積値は、同じであるという合理性もある。
【0014】
なお、上記した判定手法とは逆に、先行する失火判定において、燃焼状態であるにも拘らず、これを失火状態であると誤判定した場合に、これに続く気筒において厳しい判定閾値(厳しい方向)を採用すると、引き続き、燃焼状態を失火状態であると誤判定する可能性が高く、その後も、同一の誤判定が継続する可能性が高いので、採用に値しない。
【0015】
何れにしても、本発明において、運転状態は、クランクシャフトが所定のクランク角に達する毎に特定されるのが好適である。また、前記センサ信号は、内燃機関の燃焼室に発生するイオン電流に基づいて生成されるか、クランクシャフトの回転変動に基づいて生成されるか、燃焼室の圧力に基づいて生成されるのが好ましい。
【0016】
なお、内燃機関の燃焼室に発生するイオン電流に基づくセンサ信号、クランクシャフトの回転変動に基づいて生成されるセンサ信号、燃焼室の圧力に基づいて生成されるセンサ信号の全部又は一部は組み合わされて使用される構成も好適である。
【発明の効果】
【0017】
上記した本発明によれば、先行する気筒の判定結果に基づいて、続く気筒での燃焼判定を実行するので、より正確で合理的な失火判定を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】実施例に係る燃焼制御装置を示す回路図である。
【図2】実施例の処理内容を説明するフローチャートである。
【図3】実施例の動作内容を説明する模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、実施例に基づいて本発明を詳細に説明する。図1は、実施例に係る燃焼制御装置EQUの回路図である。なお、この実施例の内燃機関(エンジン)は、3気筒(#1〜#3)からなり(図3参照)、各気筒の点火プラグPGが順番に点火制御されるが、図1では、便宜上、単一の点火プラグPGだけを図示している。
【0020】
図1に示す通り、この燃焼制御装置EQUは、イオン信号Voを出力するイオン電流検出回路IONと、イオン信号Voをデジタル変換するAD変換部14と、AD変換部14の出力データを受けて燃焼判定処理を実行するコンピュータ回路15と、点火パルスIGNを出力すると共に、コンピュータ回路15から燃焼判定結果を受けるECU(Engine Control Unit)と、を中心に構成されている。
【0021】
そして、この回路構成では、イオン電流検出回路IONとAD変換部14とで信号取得手段を構成している。なお、AD変換部14は、サンプル&ホールド機能を有しており、コンピュータ回路15は、例えば、DSP(Digital Signal Processor)を構成要素にしている。
【0022】
イオン電流検出回路IONは、一次コイルL1と二次コイルL2からなる点火トランスCLと、点火パルスIGNに基づく遷移動作によって一次コイルL1の電流をON/OFF制御するスイッチング素子Qと、二次コイルL2の誘起電圧を受けて放電動作をする点火プラグPGと、信号検出部DETと、を中心に構成されている。
【0023】
スイッチング素子Qは、ここではIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)が使用されている。そして、スイッチング素子Qのコレクタ端子は、一次コイルL1を経由してバッテリ電圧VBを受けており、エミッタ端子は、グランドに接続されている。
【0024】
信号検出部DETは、電流検出回路として機能するOPアンプAMPを中心に構成され、コンデンサC1、ツェナーダイオードZD、ダイオードD1,D2、抵抗R1〜R3を有して構成されている。コンデンサC1とツェナーダイオードZDの並列回路によって、イオン電流検出時のバイアス電圧が生成される。
【0025】
二次コイルL2の高圧端子は、点火プラグPGに接続され、低圧端子は、前記バイアス電圧を生成するコンデンサC1及びツェナーダイオードZDの並列回路に接続されている。そして、コンデンサC1及びツェナーダイオードZDの並列回路は、ダイオードD1を通して、グランドに接続されている。図示の通り、ダイオードD1のカソード端子がグランドに接続されている。
【0026】
一方、ダイオードD1のアノード端子は、電流制限抵抗R1を経由してOPアンプの反転入力端子(−)に接続されている。そして、OPアンプAMPの反転入力端子(−)と出力端子の間に、電流検出抵抗R2が接続され、出力端子とグランド間には、負荷抵抗R3が接続されている。また、OPアンプの非反転端子(+)は、グランドに接続され、反転端子(−)には、ダイオードD2のカソード端子が接続されている。なお、ダイオードD2のアノード端子はグランドに接続されている。
【0027】
上記した構成のイオン電流検出回路IONでは、点火パルスIGNがHレベルからLレベルに変化すると、二次コイルL2に誘起される高電圧によって点火プラグPGが放電する。この放電電流は、点火プラグPG→二次コイルL2→コンデンサC1→ダイオードD1の経路で流れるので、コンデンサC1は、ツェナーダイオードZDの降伏電圧により規定される電圧値に充電される。
【0028】
点火プラグPGの放電によって燃焼室の混合気が着火されると、その後、急速に燃焼反応が進行するが、イオン電流iは、電流検出抵抗R2→電流制限抵抗R1→コンデンサC1→二次コイルL2→点火プラグPGの経路で流れる。したがって、イオン電流検出回路IONの出力電圧Voは、Vo=R2*iとなり、イオン電流iに比例した値となる。
【0029】
図2は、コンピュータ回路15において実現される実施例のソフトウェア処理を示すフローチャートである。図2(a)は、各気筒の点火動作後に実行される燃焼判定処理を示し、図2(b)は、TDC(Top Dead Center)のタイミングで実行される計測処理を示している。
【0030】
先に説明した通り、この実施例は、3気筒エンジンであるので、図3に示すように、クランク角CA=0°,CA=240°,CA=480°の各タイミングが、各気筒(#1〜#3)のTDCとなる。そこで、図2(b)に示す計測処理では、TDCのタイミング毎に、各種センサからの信号を取得して(ST10)、一つ手前のTDCからの経過時間に基づいてエンジン回転数と吸入空気量を特定して記憶している(ST11)。なお、エンジン回転数と吸入空気量は、その後に点火タイミングが到来する気筒について、切出ウインドWinや判定閾値THを決定するための運転状態を特定する動作量であり、計測処理毎にリアルタイムに変化する。
【0031】
このような計測処理の後、何れかの気筒の点火タイミングに達すると、点火トランスCLに、点火パルスIGNが供給されると共に、図2(a)の燃焼判定処理が起動される。燃焼判定処理では、計測処理(図2(b))によって特定された運転状態に基づいて、動作パラメータテーブルTBL1(図2(c))を検索して、切出ウインドWinの始期と終期が特定される(ST20)。
【0032】
ここで、動作パラメータテーブルTBL1には、運転状態に対応して、切出ウインドWinと、判定閾値THとを含む各種の動作パラメータが記憶されている。なお、この実施例では、運転状態が、エンジン回転数と吸入空気量とに基づいて特定されるが、これらに変わる条件に基づいて運転状態を特定しても良いし、これらの条件に、他の条件を付加して運転状態を特定しても良いのは勿論である。
【0033】
次に、点火された気筒について点火タイミング後に取得されるイオン信号のうち、設定された切出ウインドWin区間の一連のイオン信号Diを取得して記憶する(ST21)。特に限定されないが、この実施例では、サンプリング周波数fsを30kHzとしている。そして、一連のイオン信号Diのうち、所定値以上のレベルを維持するイオン信号Diの絶対値ABS(Di)について、その総和値(積分値)SUM=ΣABS(Di)を算出して記憶する(ST22)。
【0034】
続いて、ステップST11の処理で記憶されているエンジン回転数と吸入空気量とに基づいて、動作パラメータテーブルTBL1を検索して、ステップST22の積分値SUMを評価するための判定閾値THを初期設定する(ST23)。
【0035】
そして、エラーフラグERの値を判定して、もしエラーフラグERがER=1であれば、ステップST11の処理で特定されているエンジン回転数と吸入空気量に基づいて補正係数テーブルTBL2を検索して、ステップST23の処理で初期設定された判定閾値THを適宜に補正する(ST25)。特に限定されないが、例えば、初期設定された判定閾値THに、補正係数値AMを積算する補正演算が実行される(TH←TH×AM)。
【0036】
ここで、エラーフラグERは、先行する気筒での燃焼判定において失火状態であると判定されたことを意味する。図3の模式図では、第1気筒#1は、燃焼状態であったが、第2気筒#2が失火状態であった場合を例示しており、各気筒#1〜#3の圧力波形についても模式的に示している。このような場合の第3気筒の燃焼動作を想定すると、第2気筒が失火しているため、その分だけ過渡的に回転数がやや低下し、また、吸気慣性によって第3気筒での混合気の充填率が高くなる。そのため、一般には、第3気筒の燃焼室では、燃焼し易く、燃焼時には気筒内圧力が高くなる傾向がある(図3の#3圧力波形)。
【0037】
但し、第2気筒が燃焼状態であるにも拘らず、その燃焼判定処理において、失火状態であると誤判定する可能性も否定できない。そこで、本実施例では、先の気筒で失火判定された場合には、これに続く気筒での燃焼判定処理のための判定閾値を補正することで、判定精度を高めている。
【0038】
本実施例の補正係数は、予め実験的に求めた最適値が、運転状態毎に補正係数テーブルTBL2に記憶されている。したがって、一概には言えないが、補正係数の一般的な傾向としては、燃焼状態を失火状態であるとする誤判定を、複数の気筒において連続させない数値となっている。具体的には、失火状態であると判定された次段の気筒での燃焼判定では、判定閾値を、失火判定されにくい方向(甘い方向)に補正する補正係数値となっている。
【0039】
何れにしても、初期設定された判定閾値THか、補正演算を経た判定閾値THを使用して、ステップST22の積分値SUMと判定閾値THとが対比される(ST25)。そして、例えば、SUM>THであれば当該気筒の燃焼室は燃焼状態であると判定され、SM≦THであれば、失火状態であると判定される(ST26)。
【0040】
そして、燃焼状態であると判定されるとエラーフラグERをER=0として燃焼時の燃焼制御が実行される(ST27)。一方、失火状態であると判定されるとエラーフラグERをER=1とすると共に、累積失火回数CTをインクリメント処理して(CNT←CNT+1)、失火時の燃焼制御が実行される(ST28)。
【0041】
なお、所定の点火サイクルを終えたタイミングで累積失火回数CTが基準値を超えた場合には、OBD(On-Board Diagnostics)処理が起動される。但し、本実施例では、判定閾値を動的に補正して燃焼判定を実行しているので、失火判定の精度が増し、意味もなく警報が出されることが防止される。
【0042】
以上、本発明の実施例について詳細に説明したが、具体的な記載内容は特に本発明を限定するものではなく、適宜な改変が可能である。例えば、上記の実施例では、もっぱらイオン信号を使用したが、クランクシャフトの回転変動や、シリンダーの内圧を示す圧力信号などに基づいて燃焼判定する場合にも同様に使用できる。この場合、イオン信号、クランクシャフトの回転変動、及びシリンダーの内圧を示す圧力信号を適宜に組み合わせるのも好適である。
【0043】
また、実施例では、ステップST20〜ST26の時間経過で説明したが、この順番は適宜に変更可能である。例えば、ステップST23〜ST25の処理は、ステップST21の処理に先行させても良いのは勿論である。
【符号の説明】
【0044】
ST11 検出手段
ST23 決定手段
ST25 修正手段
ST21 信号取得手段
ST26 判定手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の気筒を有して構成され、各気筒の燃焼室に導入された混合気が、点火タイミングに達する毎に順番に点火制御される内燃機関について、
各燃焼室の点火タイミングに先行して、内燃機関のクランクシャフトの回転数、及び/又は、燃焼室への吸入空気量を特定して運転状態を特定する検出手段と、
検出手段が特定する運転状態に基づいて、次に点火タイミングを迎える燃焼室について、燃焼判定処理の判定閾値を初期決定する決定手段と、
一つ手前のタイミングで点火制御された燃焼室についての燃焼判定処理において、失火判定されている場合には、初期決定された判定閾値を修正する修正手段と、
判定閾値が特定された燃焼室に関して、点火タイミング後の一群のセンサ信号を取得する信号取得手段と、
信号取得手段が取得したセンサ信号を時間軸方向に評価して生成される評価データを、取得手段又は修正手段が特定した判定閾値と対比して、当該燃焼室についての燃焼判定処理を実行する判定手段と、
を有して構成されていることを特徴とする内燃機関の燃焼制御装置。
【請求項2】
運転状態は、クランクシャフトが所定のクランク角に達する毎に特定される請求項1に記載の燃焼制御装置。
【請求項3】
前記センサ信号は、内燃機関の燃焼室に発生するイオン電流に基づいて生成される請求項1又は2に記載の燃焼制御装置。
【請求項4】
前記センサ信号は、クランクシャフトの回転変動に基づいて生成される請求項1又は2に記載の燃焼制御装置。
【請求項5】
前記センサ信号は、燃焼室の圧力に基づいて生成される請求項1又は2に記載の燃焼制御装置。
【請求項6】
内燃機関の燃焼室に発生するイオン電流に基づくセンサ信号、クランクシャフトの回転変動に基づいて生成されるセンサ信号、燃焼室の圧力に基づいて生成されるセンサ信号の全部又は一部は組み合わされて使用される請求項1又は2に記載の燃焼制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−167655(P2012−167655A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−31502(P2011−31502)
【出願日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【出願人】(000109093)ダイヤモンド電機株式会社 (387)
【Fターム(参考)】