説明

内視鏡装置

【課題】外付けキーボードなどの外付け入力機器が接続されていることを、操作者が表示画面上から判断することを可能とする。
【解決手段】外部機器接続検出部11は外付け入力機器12の接続状態を検出する。外部表示装置8は操作画面を表示する。メイン制御部10は、外部機器接続検出部11での外付け入力機器12の接続状態の検出結果に基づいて、外部表示装置8が表示する操作画面の表示を切り替える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外付け入力機器を接続可能な内視鏡装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、内視鏡による検査結果とともに、検査時の判断の根拠となった映像データをデジタルデータとして保存し、データベースとして蓄積することが一般的となってきている。これにあわせて、内視鏡装置は、検査結果に関連する文字情報を検査結果の映像データに付加するための文字入力機能を一般的に有する。内視鏡装置、特に工業用内視鏡装置は小型化、耐環境性、低消費電力を重視するためキーボードを備えていないことが多い。このような内視鏡装置において文字入力を行う方法として、操作者が内視鏡の制御用に装置に備え付けられているジョイスティック等の必要最小限の入力手段を操作し、画面上に表示されたグラフィカルなキーボードのボタンを指定することにより文字入力を行う方法が知られている。また、操作者が画面上に表示されたグラフィカルなキーボードのボタンをタッチペンによって指定して文字入力を行う方法も知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ジョイスティック等の入力手段により、画面上に表示されたグラフィカルなキーボードのボタンを指定する文字入力の受け付け方法では、多数の文字を入力する場合、ユーザによる入力手段の操作回数が多いため文字入力の効率が悪い。そのため、小型化、耐環境性、低消費電力をそれほど重要視しない現場や、現場からオフィスに装置を持ち帰り、オフィスで文字入力を行う場合においては外付けキーボードを使用して文字入力を受け付けることを可能とするため、外付けキーボードの接続を可能とする構成とした内視鏡装置がある。
【特許文献1】特開平4−73185号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、外付けキーボードなどの外付け入力機器を内視鏡装置に接続しても、操作者は内視鏡装置の表示画面上からは、キーボードによる文字入力が可能な状態か否か判断することができないという問題があった。
【0005】
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、外付けキーボードなどの外付け入力機器が接続されていることを、操作者が表示画面上から判断することが可能な内視鏡装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、外付け入力機器を接続可能なインタフェースと、前記インタフェースでの前記外付け入力機器の接続状態を検出する検出部と、操作画面を表示する表示部と、前記検出部での前記外付け入力機器の接続状態の検出結果に基づいて、前記表示部が表示する前記操作画面の表示を切り替える制御部と、を備えたことを特徴とする内視鏡装置である。
【0007】
また、本発明の内視鏡装置において、前記検出部での前記外付け入力機器の接続状態の検出結果に基づいて、前記制御部は前記外付け入力機器の接続状態を示す記号を含んだ前記操作画面を前記表示部に表示させることを特徴とする。
【0008】
また、本発明の内視鏡装置において、前記表示部は、文字ボタンを含んだ前記操作画面を表示し、前記検出部での前記外付け入力機器の接続状態の検出結果に基づいて、前記制御部は前記文字ボタンの表示を変更した前記操作画面を前記表示部に表示させることを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、操作入力を受け付ける入力部を備え、前記検出部での前記外付け入力機器の接続状態の検出結果に基づいて、前記制御部は前記入力部の入力を受け付けるか否か制御することを特徴とする内視鏡装置である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、外付けキーボードなどの外付け入力機器が接続されていることを、操作者が表示画面上から判断することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態における内視鏡装置の構成を示したブロック図である。内視鏡装置は挿入部1と、本体部2と、外部表示装置8と、操作部14とを備える。本体部2は、画像処理部6と、LED駆動部7と、画像合成部9と、メイン制御部10と、外部機器接続検出部11と、グラフィック生成部13と、記録媒体読み書き部15と、記録媒体16とを備える。
【0012】
操作者は、挿入部1をパイプなどの検査対象に挿入し、外部表示装置8上に表示される映像を確認しながら所望の検査部位の映像を取得し、取得した映像による検査・診断作業を行う。
【0013】
挿入部1は、撮像素子3と、対物光学系4と、LED5(Light Emitting Diode、発光ダイオード)とを備える。LED5によって照明された検査対象物体の像は、対物光学系4によって撮像素子3上に結像され、撮像素子3によって映像信号に光電変換される。
【0014】
撮像素子3が出力した映像信号は、本体部2が備える画像処理部6に入力される。画像処理部6は、撮像素子3より入力された映像信号に対してガンマ補正処理、エッジ強調処理、デジタルズーム処理等の画像処理を行い、被写体である検査対象物の映像を外部表示装置8で映し出すことができるように映像信号を加工する。画像処理部6は、加工した映像信号を画像合成部9に出力する。
【0015】
一方、グラフィック生成部13は、メニュー表示等のグラフィカルユーザインタフェース(GUI、Graphical User Interface)を含んだグラフィックデータを生成し、画像合成部9に出力する。画像合成部9は、画像処理部6から入力された映像信号と、グラフィック生成部13から入力されたグラフィックデータとを合成し、1つの映像データとする。また、画像合成部9は、合成した映像データを外部表示装置8に出力する。なお、画像合成部9が生成する映像データは、記録媒体読み書き部15から入力された複数の映像信号を一つのサムネイル形式とした映像信号と、グラフィック生成部13から入力されたグラフィックデータとを合成した映像データとしてもよい。
【0016】
外部表示装置8は、液晶ディスプレイ(LCD、Liquid Crystal Display)等の表示装置である。外部表示装置8は、画像合成部9より入力された映像データに基づいて映像を表示する。
【0017】
操作者からの入力は、操作部14およびキーボード等の外付け入力機器12により受け付ける。本実施形態では、操作部14はジョイスティックを備えている。操作部14の操作はメイン制御部10に入力信号として通知される。外部機器接続検出部11は、外付け入力機器12を接続することが可能なインタフェースである。また、外付け入力機器12の操作は、外部機器接続検出部11を介して入力信号としてメイン制御部10に通知される。なお、外部機器接続検出部11は、外付け入力機器12が外部機器接続検出部11に接続されたことを検出し、検出結果をメイン制御部10に通知する。
【0018】
メイン制御部10は、操作部14または外付け入力機器12からの入力信号に応じてグラフィック生成部13を制御し、グラフィック生成部13にメニュー操作や文字入力の結果に応じたグラフィックデータを生成させる。グラフィック生成部13が生成したグラフィックデータは、先述した方法と同様に外部表示装置8によって表示される。
【0019】
また、本実施形態の内視鏡装置は、映像データの保存を行うことも可能である。具体的には、メイン制御部10が、記録媒体読み書き部15を書き込み制御することにより、画像処理部6が処理した映像信号を映像データとして記録媒体16に書き込む。このとき、メイン制御部10内の図示せぬメモリ内に保存されている文字列データも映像データの一部分として保存される。なお、文字列データは、操作部14または外付け入力機器12により入力された文字列データであり、メイン制御部10は入力された文字列データをメモリ内に保存する。
【0020】
図2を参照して、操作部14を使用した文字列データの入力方法を説明する。図2は、本実施形態における文字入力時において外部表示装置8が表示する画面を示した図である。図示する例では、画面上部に入力結果表示部130が表示されている。入力結果表示部130は、入力された文字を表示する領域である。また、画面中央部に入力文字候補表示部120が表示されている。入力文字候補表示部120は、入力された文字から予想される単語を表示する領域である。また、画面下部に文字ボタン100が表示されている。本実施形態では1つの文字ボタン100に対してアルファベットまたは数字などの文字が1つ割り当てられている。操作者は、操作部14が備えるジョイスティックを上下左右に傾倒することにより画面上の文字ボタン100などの各種ボタンを選択し、ジョイスティックを押下することにより選択したボタンに対応する命令を操作部14を介してメイン制御部10に入力する。
【0021】
例えば「A9」という文字を入力する場合、操作者は操作部14が備えるジョイスティックを傾倒し文字ボタン100のうち「A」のボタンを選択し、「A」を選択した状態でジョイスティックを押下する。これにより「A」という文字が操作部14を介してメイン制御部10に入力される。メイン制御部10は、入力された「A」を記憶部に記憶させる。また、メイン制御部10は、入力結果表示部130に「A」が表示されるグラフィックデータを生成するようグラフィック生成部13を制御する。操作者は、ジョイスティックを右に8回、下に3回傾倒し、文字ボタン100のうち「9」を選択し、「9」を選択した状態でジョイスティックを押下する。これにより、「9」という文字が操作部14を介してメイン制御部10に入力される。メイン制御部10は、入力された「9」を記憶部に記憶させる。また、メイン制御部10は、入力結果表示部130に「A9」が表示されるグラフィックデータを生成するようグラフィック生成部13を制御する。本実施形態では、上述したように文字入力を行うことが可能である。
【0022】
次に、本実施形態において、外付け入力機器12を外部機器接続検出部11に接続した場合での画面表示について説明する。図3は、外付け入力機器12の接続の有無によるメイン制御部10の制御手順を示したフローチャートである。
【0023】
(ステップS101)メイン制御部10は以下のステップを繰り返し実行する。
(ステップS102)メイン制御部10は、外部機器接続検出部11から入力される外付け入力機器12の検出結果通知に基づいて、外部機器接続検出部11に外付け入力機器12が接続されているか否か判断する。外部機器接続検出部11に外付け入力機器12が接続されていると判断した場合はステップS103に進み、外部機器接続検出部11に外付け入力機器12が接続されていないと判断した場合はステップS104に進む。
【0024】
(ステップS103)メイン制御部10は、グラフィック生成部13に対して、キーボードアイコン110を含めたグラフィックデータを生成するよう制御し、その後ステップS101に戻る。キーボードアイコン110は、外部機器接続検出部11に外付け入力機器12が接続されていることを示す指標である。グラフィック生成部13が生成するキーボードアイコン110を含んだグラフィックデータについては後述する。
【0025】
(ステップS104)メイン制御部10は、グラフィック生成部13に対して、キーボードアイコン110を含めないグラフィックデータを生成するよう制御する。その後ステップS101に戻る。グラフィック生成部13が生成するキーボードアイコン110を含めないグラフィックデータは、先述した図2の通りである。
【0026】
図4を参照してキーボードアイコン110を含んだグラフィックデータについて説明する。図4は、外部機器接続検出部11に外付け入力機器12が接続されている際に外部表示装置8が表示する画面を示す。図示する例では、図2と同様に画面下部に文字ボタン100が表示されている。図2と異なる点として、画面中央右にキーボードアイコン110が表示されている。この表示は、ステップS103でのメイン制御部10の制御により、グラフィック生成部13がキーボードアイコン110を含めたグラフィックデータを生成し、生成したグラフィックデータを画像合成部9が外部表示装置8に出力することで、外部表示装置8が表示することが可能となる。なお、本実施形態ではキーボードアイコン110を画面中央右に表示させたが、文字ボタン100が表示されている部分にキーボードアイコン110を表示しても良い。また、この場合、キーボードアイコン110を拡大して表示し、文字ボタン100が全て隠れるようにしても良い。
【0027】
上述したとおり、外付け入力機器12が外部機器接続検出部11に接続されている場合、外部機器接続検出部11が外付け入力機器12を検出し、検出結果に基づいて、メイン制御部10がグラフィック生成部13にキーボードアイコン110を含むグラフィックデータを生成するよう制御することにより、外部表示装置8にキーボードアイコン110を表示することができる。これにより、外付け入力機器12が外部機器接続検出部11に接続されている際に、操作者は外付け入力機器12が外部機器接続検出部11に接続されていることを外部表示装置8の画面上から判断することができる。
【0028】
また、外付け入力機器12が外部機器接続検出部11に接続されていない場合、外部機器接続検出部11が外付け入力機器12を検出しないため、検出結果に基づいて、メイン制御部10がグラフィック生成部13にキーボードアイコン110を含まないグラフィックデータを生成するよう制御することにより、外部表示装置8にキーボードアイコン110を表示しないことができる。これにより、外付け入力機器12が外部機器接続検出部11に接続されていない場合、操作者は外付け入力機器12が外部機器接続検出部11に接続されていないことを外部表示装置8の画面上から判断することができる。
【0029】
また、外付け入力機器12が外部機器接続検出部11に接続されている場合、メイン制御部10はグラフィック生成部13が生成するグラフィックデータの文字ボタン100の表示を灰色での表示(グレーアウト)としても良い。また、グレーアウトとした文字ボタン100の操作を無効としても良い。図5は、外付け入力機器12の接続の有無によるメイン制御部10の制御手順を示したフローチャートである。
【0030】
(ステップS201)メイン制御部10は以下のステップを繰り返し実行する。
(ステップS202)メイン制御部10は、外部機器接続検出部11から入力される外付け入力機器12の検出結果通知に基づいて、外部機器接続検出部11に外付け入力機器12が接続されているか否か判断する。外部機器接続検出部11に外付け入力機器12が接続されていると判断した場合はステップS203に進み、外部機器接続検出部11に外付け入力機器12が接続されていないと判断した場合はステップS205に進む。
【0031】
(ステップS203)メイン制御部10は、グラフィック生成部13に対して、文字ボタン100の表示をグレーアウトとしたグラフィックデータを生成するよう制御する。その後ステップS204に進む。グラフィック生成部13が生成する文字ボタン100の表示をグレーアウトとしたグラフィックデータについては後述する。
【0032】
(ステップS204)メイン制御部10は、ステップS203でグレーアウトの表示となるように制御した文字ボタン100上での文字入力操作を受け付けない設定とする。その後ステップS201に戻る。
【0033】
(ステップS205)メイン制御部10は、グラフィック生成部13に対して、文字ボタン100の表示を通常の表示としたグラフィックデータを生成するよう制御する。その後ステップS206に進む。グラフィック生成部13が生成する文字ボタン100の表示を通常の表示としたグラフィックデータは図2に示した通りである。
【0034】
(ステップS206)メイン制御部10は、ステップS205で通常の表示となるように制御した文字ボタン100上での文字入力操作を受け付ける設定とする。その後ステップS201に戻る。
【0035】
図6を参照して文字ボタン100の表示をグレーアウトとしたグラフィックデータについて説明する。図6は、外部機器接続検出部11に外付け入力機器12が接続されている際に外部表示装置8が表示する画面を示す。図示する例では、画面下部に文字ボタン100が表示されている。図2と異なる点として、画面下部に表示されている文字ボタン100の表示がグレーアウトとなっている点である。この表示は、ステップS103でのメイン制御部10の制御により、グラフィック生成部13が文字ボタン100の表示がグレーアウトとしたグラフィックデータを生成し、生成したグラフィックデータを画像合成部9が外部表示装置8に出力することで、外部表示装置8が表示することが可能となる。
【0036】
上述したとおり、外付け入力機器12が外部機器接続検出部11に接続されている場合、外部機器接続検出部11が外付け入力機器12を検出し、検出結果に基づいて、メイン制御部10がグラフィック生成部13に文字ボタン100の表示がグレーアウトとなっているグラフィックデータを生成するよう制御することにより、外部表示装置8に表示される文字ボタン100をグレーアウトとした表示とすることができる。
【0037】
これにより、外付け入力機器12が外部機器接続検出部11に接続されている際に、外付け入力機器12が外部機器接続検出部11に接続されていることを外部表示装置8の画面上から判断することができる。また、ステップS204で、メイン制御部10は外付け入力機器12から文字を入力することで不要となる文字ボタン100の入力を受け付けないため、操作者は、操作部14を使用する際、不要な文字ボタン100をスキップして入力操作を行うことができる。よって、操作者の操作の量を少なくすることも可能となる。
【0038】
また、ステップS103の処理を以下のステップS303の処理に変更し、ステップS104の処理をステップS304の処理に変更することも可能である。
【0039】
(ステップS303)メイン制御部10は、グラフィック生成部13に対して、文字ボタン100の配列をQWERTY配列としたグラフィックデータを生成するよう制御する。その後ステップS101に戻る。グラフィック生成部13が生成するQWERTY配列としたグラフィックデータについては後述する。
【0040】
(ステップS304)メイン制御部10は、グラフィック生成部13に対して、文字ボタン100の配列をアルファベット順(ABCDE順)としたグラフィックデータを生成するよう制御する。その後ステップS101に戻る。グラフィック生成部13が生成する文字ボタン100の配列をアルファベット順としたグラフィックデータは、先述した図2の通りである。
【0041】
図7を参照して文字ボタン100の配列をQWERTY配列としたグラフィックデータについて説明する。図7は、外部機器接続検出部11に外付け入力機器12が接続されている際に外部表示装置8が表示する画面を示す。図示する例では、画面下部に文字ボタン100が表示されている。図2と異なる点として、画面下部に表示されている文字ボタン100の配列がQWERTY配列となっている点である。この表示は、ステップS103でのメイン制御部10の制御により、グラフィック生成部13が文字ボタン100の配列をQWERTY配列としたグラフィックデータを生成し、生成したグラフィックデータを画像合成部9が外部表示装置8に出力することで、外部表示装置8が表示することが可能となる。
【0042】
上述したとおり、外付け入力機器12が外部機器接続検出部11に接続されている場合、外部機器接続検出部11が外付け入力機器12を検出し、検出結果に基づいて、メイン制御部10がグラフィック生成部13に文字ボタン100の配列がQWERTY配列となっているグラフィックデータを生成するよう制御することにより、外部表示装置8に表示される文字ボタン100の配列をQWERTY配列とした表示とすることができる。なお、文字ボタン100の入力を無効にせず、文字ボタン100と外付け入力機器12との双方から文字を入力できるようにしてもよい。このとき、外付け入力機器12によって入力された文字に該当する文字ボタン100上の文字を適宜選択状態としてもよい。
【0043】
これにより、外付け入力機器12が外部機器接続検出部11に接続されている際に、外付け入力機器12が外部機器接続検出部11に接続されていることを外部表示装置8の画面上から判断することができる。また、外付け入力機器12の配列と文字ボタン100の配列とを一致させることにより、外付け入力機器12と文字ボタン100との双方から文字を入力できるようにしたとき、キー配列の相違による操作者の違和感を低減させることができる。
【0044】
また、ステップS203の処理を以下のステップS403の処理に変更し、ステップS205の処理をステップS405の処理に変更することも可能である。
【0045】
(ステップS403)メイン制御部10は、グラフィック生成部13に対して、入力文字候補表示部120を文字ボタン100が表示されている部分まで領域を広げたグラフィックデータを生成するよう制御する。その後ステップS201に戻る。グラフィック生成部13が生成する入力文字候補表示部120を文字ボタン100が表示されている部分まで領域を広げたグラフィックデータについては後述する。
【0046】
(ステップS405)メイン制御部10は、グラフィック生成部13に対して、入力文字候補表示部120の領域を文字ボタン100の表示領域に重ならないように設定したグラフィックデータを生成するよう制御する。その後ステップS201に戻る。グラフィック生成部13が生成する入力文字候補表示部120の領域を文字ボタン100の表示領域に重ならないように設定したグラフィックデータは、先述した図2の通りである。
【0047】
図8を参照して入力文字候補表示部120を文字ボタン100が表示されている部分まで領域を広げたグラフィックデータについて説明する。図8は、外部機器接続検出部11に外付け入力機器12が接続されている際に外部表示装置8が表示する映像を示す。図示する例では、画面中央部から下部かけて入力文字候補表示部120が表示されている。図2と異なり、文字ボタン100の表示が見えないようになっている。この表示は、ステップS103でのメイン制御部10の制御により、グラフィック生成部13が入力文字候補表示部120を文字ボタン100が表示されている部分まで広げたグラフィックデータを生成し、生成したグラフィックデータを画像合成部9が外部表示装置8に出力することで、外部表示装置8が表示することが可能となる。
【0048】
上述したとおり、外付け入力機器12が外部機器接続検出部11に接続されている場合、外部機器接続検出部11が外付け入力機器12を検出し、検出結果に基づいて、メイン制御部10がグラフィック生成部13に入力文字候補表示部120を文字ボタン100が表示されている部分まで広げたグラフィックデータを生成するよう制御することにより、外部表示装置8に表示される入力文字候補表示部120の領域を広げた表示とすることができる。
【0049】
これにより、外付け入力機器12が外部機器接続検出部11に接続されている際に、外付け入力機器12が外部機器接続検出部11に接続されていることを外部表示装置8の画面上から判断することができる。また、入力文字候補表示部120の領域が広がるため、入力文字候補の視認性を向上させることができる。
【0050】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の一実施形態における内視鏡装置の構成を示したブロック図である。
【図2】本実施形態における文字入力時において外部表示装置が表示する映像を示した図である。
【図3】本実施形態における外付け入力装置の接続の有無によるメイン制御部の制御手順を示したフローチャートである。
【図4】本実施形態において、外付け入力機器が接続されている際に外部表示装置が表示する映像を示す。
【図5】本実施形態における外付け入力装置の接続の有無によるメイン制御部の制御手順を示したフローチャートである。
【図6】本実施形態において、外付け入力機器が接続されている際に外部表示装置が表示する映像を示す。
【図7】本実施形態において、外付け入力機器が接続されている際に外部表示装置が表示する映像を示す。
【図8】本実施形態において、外付け入力機器が接続されている際に外部表示装置が表示する映像を示す。
【符号の説明】
【0052】
1・・・挿入部、2・・・本体部、3・・・撮像素子、4・・・対物光学系、5・・・LED、6・・・画像処理部、7・・・LED駆動部、8・・・外部表示装置、9・・・画像合成部、10・・・メイン制御部、11・・・外部機器接続検出部、12・・・外付け入力機器、13・・・グラフィック生成部、14・・・操作部、15・・・記録媒体読み書き部、16・・・記録媒体、100・・・文字ボタン、110・・・キーボードアイコン、120・・・入力文字候補表示部、130・・・入力結果表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外付け入力機器を接続可能なインタフェースと、
前記インタフェースでの前記外付け入力機器の接続状態を検出する検出部と、
操作画面を表示する表示部と、
前記検出部での前記外付け入力機器の接続状態の検出結果に基づいて、前記表示部が表示する前記操作画面の表示を切り替える制御部と、
を備えたことを特徴とする内視鏡装置。
【請求項2】
前記検出部での前記外付け入力機器の接続状態の検出結果に基づいて、前記制御部は前記外付け入力機器の接続状態を示す記号を含んだ前記操作画面を前記表示部に表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
【請求項3】
前記表示部は、文字ボタンを含んだ前記操作画面を表示し、
前記検出部での前記外付け入力機器の接続状態の検出結果に基づいて、前記制御部は前記文字ボタンの表示を変更した前記操作画面を前記表示部に表示させる
ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の内視鏡装置。
【請求項4】
操作入力を受け付ける入力部
を備え、
前記検出部での前記外付け入力機器の接続状態の検出結果に基づいて、前記制御部は前記入力部の入力を受け付けるか否か制御する
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載に内視鏡装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−142461(P2009−142461A)
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−322955(P2007−322955)
【出願日】平成19年12月14日(2007.12.14)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】