説明

内面にアンダ−カットのある射出金型構造及びその作動法

【課題】従来のエルボーには、金型コアー突合せの関係で内面内側部分に給水管挿入ストッパー突起があり、この部分が給水管継ぎ手等では大きなヘッドロス(エネルギー損出)を起こしている。チーズの場合も同様である。ヘッドロスの少ないエルボー、チーズの金型構造、その作動方法を提供する。
【解決手段】給水管継ぎ手エルボーの内面内側の給水管挿入ストッパー突起(3−1)をR形状(3−2)に改良し、またストッパーの段差(2)を低くし、内面外側を半円周のみの形状とする。給水管継ぎ手チーズにおいてもエルボーと同様ストッパー突起をR形状に改良し、ストッパーの段差を低くし、内面外側を半円周のみとする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
射出金型の1例として給水管継ぎ手エルボ−(図1)(1)項に示すように管挿入接着時のストッパ−として内面外側はRであるが内面内側はコア−の突合せの関係で(図1)(1)項で分るように突起(3−1)が形成されている、給水時には,この突起によって大きなエネルギ−損出を起している、しかし、現在までこの部分を(図1)(2)項に示すようにR(3−2)とすればこの損出を減らすことが出来るが分っていながら、R(3−2)のようにすればそのRがアンダカットとなるため、その損出計算もされず、これを簡単にはずす方法が見出されないままの状態が今日でも続いている。
例として上げているエルボ−形状であれば(図1)(1)の射出金型では横コア−はアンダ−カットではなく、単なる2方向(F方向(横方向)とスリ−ブ押出し方向(縦方向)の2方向)の突合せとなるので金型構造は非常に容易で、加工もし易く、安価となるので実施されなかった。
同様に射出金型の例として給水管継ぎ手チ−ズ(図2)(1)項の管挿入接着時のストパ−突起(50−3−1)が左右二箇所に形成されていて、これを(図2)(2)項のようにR(50−3−2)に省エネのため改良する必要がある。
本案件は給水管継ぎ手エルボ−(図1)(2)項またチ−ズ(図2)(2)項に示すようにR(3−2)、(50−3−2)を形成することによって生ずるアンダ−カットを簡単はずす方法の考案に関するものであり、省エネに関するものである。
Rをつける、この考案により給水時一日当たりの省エネは新築、及び立替家屋120万戸で1,580KWH/day、これを年間で表すと1,038万円/Yの電気料削減(工業電力料18円/KWHとして)、COに直すと年間320ton/Y(容量では16万m)、毎年累計となるので5年後には1,400ton/Y(容量で71万m)、全国4000万世帯の85%に普及した場合は年間11,300ton/Y(容量で575万m)となり是非とも考案しなければならない重要な事項であった。
【背景技術】
【従来の射出金型形状】
【0002】
エネルギ−損失を発生するものは全てに省エネが要求される現在、今回内面アンダ−カットの例として取り上げた給水管継ぎ手エルボ−(図1)(1)項及びチ−ズ(図2)(1)項は省エネには程遠い形状といえる。水の通り道がエルボ−では内面外側はRであるが内側は挿入されるパイプストパ−部(3−1)が金型のコア−突合せの関係で突起(3−1)形状になっていることである。また、チ−ズでも、同様な突起によりヘッドロス(エネルギ−損出)が起っている、これが1戸当たりエルボ−で平均16個、チ−ズで平均4個使用されているので、もしこれをエルボ−(図1)(2)項、またチ−ズ(図2)(2)項のように内面内側R(3−2)、及びR(50−3−2)に改良すればヘッドロスは小さくなる。
排水管(内径50mm以上)のように内径が大きく、給水管の挿入部分の長さが短ければコア−をラックやモ−タ−で回転すればR付き成形品を容易に成形出来るし、既に実施されている、しかし、継ぎ手の内径が13mm(VP13)と小さく、しかも8〜12個取り金型で給水管の接着差込長さが内径対して長いものでは不可能であること、と(技術分野)で説明のように金型の加工しやすさ、安価という事項から行われてこなかった。
給水の流れヘッドロスを考えると省エネの効果向上、また費用対効果の良い事は金型新作、金型価額残存簿価5%、2年定額償却として初年度1.9、2年度4.0、3年度以降は分母が零となるので4.0より非常に大きな値となる。
従って是非とも実行品ければならない事項である。
注 アンダ−カットとは成形品を金型から容易にはずす事を阻害する部分を言う。
【特許文献】公開実用新案公報(U) 実開平6−23724
【0003】
この方法は射出金型を用いて曲がり管を成形、これをRのついた金型に入れ替え内面の温度調整によって内面内側にRを形成させるもので、最初よりR(3−2)の付いた金型で成形し、そのRをはずすのとは基本的に異なっている、しかもこの方法は成形時間が長くなり、2段回成形のためコスト高である。径の大きなものは上記説明のように容易で径が13mmのような小口径品では非常に困難と思われる。
審査未請求
公開特許公報(A) 特開平5−16186
【0004】
フュ−ジブルコア−(規定してないが恐らく合成ゴム、シリコンゴム等と考えられる)により内面Rをつける方法であるが、エルボ−成形品材質は無可塑ポリ塩化ビニ−ルである、この樹脂の成形温度は180℃以上で、このコア−の材質では耐熱性が低く金型としての役目を果たさない。
またこの方法は上記実用新案同様、誰でも直ぐに考えつく方法で、小生も、今から十数年前気づきゴム材質で実施したが数十ショットでゴムコア−では耐熱性が低くぼろぼろになり実用に耐えなかった経験を持っている、本件も同様なことで審査未請求になっているものと思われる。
公開特許広報(A) 特開2003−53736
【0005】
この特許は切削によって内週側にリブ(16)を形成すると書いてあるが、図面ではリブ(16)は外周に形成されていて明らかに間違っている。
また内面給水管スットパ−は金型では突起となっているが(図4)(図5)では内週の突起は切削されてスム−スなRとなっているが、これも切削でRを形成したものと思われる。
しかも、厚肉部の塩化ビニ−ル成形品は射出成形すると分解しやすいので肉圧内部にボイド(空洞)が発生することが良くあり、それが切削する事で表面に出てくるが、場所が内部で発見が出来ない極めて危険な方法と言える。
本特許申請のように金型内でRを形成するものではないので全く異なる。
公表特許広報(A) 特表2006−506247
【0006】
この特許の文言の説明がないので良くわからないが、スイ−プコア−のSWEEPには(さっとかすめる)、(かすって通る)、(すっと引きずる)と言うような意味があるので、金型コア−材質は金属ではなく少し柔らかいもの、硬質ゴム、シリコン等を考えているのかどうか分らないかが前記のものであれば、耐熱性に問題があり実際に使用に耐えない。
またコア−当り面(留継ぎと記載(このような言葉は外国金型専門書にも載っていない))を45°にし、アンダカットR部分を半分ずつ受け持つ、また引抜き方向と紙面に平行方向に移動させる必要がある構造で金型のPL面(金型分割面)が紙面に平行でないと不可能であり、8〜12個取りの金型では非常に金型が大きくなり、高価、大きな成形機で成形する必要を生じ成形費が上がる。
本特許申請ではアンダ−カットを一つのスプリグコア−で受け持ち、以下説明のようにスプリングが折れ曲がってはずす方式とは全く異なり、多数個取りでも金型は大きくならず、成形費も上がることはないので全く異なると言える。
特願2007−341831 未公開
【0007】
(特許出願人)
(住所又は居所)神奈川県綾瀬市深谷中8丁目3番6号
(氏名又は名称) 株式会社タミ−マシナリ−
(代表者) 高橋 健
(特許出願人)
(識別番号)502321386
(住所又は居所)埼玉県朝霞市根岸台3丁目9番地8号
(氏名又は名称) 鈴木 城
(発明の名称) 内面にアンダ−カットのある射出金型構造とその成形法
(上記前提出特許との相違)
【0008】
本提出書類は全く新しく考案した金型構造あると共にその作動法です。
前提出特許と本提出特許の大きな差を簡単に記載すると、アンダ−カット部分をはずす方法が前提出特許ではスリ−ブ押出しと同時にアンダ−カット部分を射出形成し、付帯形成しているアンダ−カットピンと一緒にしかも垂直(図面での説明、実際の金型では水平方向)に押出し成形品を回転して取り出すのに対して、本提出特許ではアンダ−カットをスプリングコア−に付帯形成させる、一例として給水管エルボ−では(図5)縦方向(6−4)及びチ−ズでは(図7)縦方向(50−6−4)、横方向(50−6−4’)に示すようにスプリング効果を持たせたコア−ピン先端が所定の位置で折れ曲がってアンダ−カットをはずし、スリ−ブエジェクタ−ピンで押し出された成形品を更にエア−を噴出して離型し自動落下させる方式で明らかに異なり斬新的なものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
(1)現在使用されている(図1)(1)項給水管継ぎ手エルボ−(JIS規定)を示し、給水管挿入ストッパ−(3−1)は金型コア−突合せの関係で突起となっている、この形状では家庭用給水の流れを阻害し大きなヘッドロス(エネルギ−損失)を引き起こしている。
このことは給水管継ぎ手チ−ズにおいても同様であり、(図1)(2)項(図2)(2)項のR形状にしてエネルギ−損失を少なくする必要がある。
(2)各種ゴム等のフュ−ジブルコア−では内面の外内側にRをつけることは出来るが成形の際耐熱性の問題で実用に耐えない。
(3)金属であれば耐熱性問題はないがフュ−ジブル性がない。
(4)従って上記(3)項の金属でどのような構造で、簡単にアンダ−カットのRをはずすかである。
【問題を解決する手段】
【0010】
解決する手段として(図1)(エルボ−)及び(図2)(チ−ズ)に示すように
(1)例として上げた家庭用給水管継ぎ手エルボ−内の水の流れを妨げる給水管挿入ストッパ−突起(3−1)をR(3−2)に改良し、ストッパ−の段差(2)を低くし、しかも内面外方半円周のみとする。
(2)給水管継ぎ手チ−ズにおいてもエルボ−と同様ストッパ−突起(50−3−1)をR(50−3−2)に改良し、ストッパ−の段差(50−2)を低くし、しかも内面外方半円周のみとする。
(3)コア−はフュジブルなものは使用せず、長期使用可能な金属性のものとする。
(4)コア−を分割し内面内側のスプリングコア−にR(3−2)を形成し水がスム−スに流れるようにする。
(5)R(3−2)はアンダ−カットとなる、これをはずす簡単な方法を考案する必要がある。
【0011】
以下金型構造、成形作動の詳細を説明する。
例として(図3)エルボ−の金型可動側図面で説明する、但し図面は上下方向で書かれているが、実際射出成形機に金型を取付け成形する場合は紙面に平行で直角方向となるが、説明を分かり易くするため図面のとおり縦横、上下、左右で説明する。
金型が閉じた状態固定側(図4)エルボ−にて示すとおり溶融原料はスプル−(10−1)より金型に入りランナ−(10−2)、更にゲ−ト(ほぼ同じ太さ)を通ってキャビテ−(1−1)(成形品エルボ−形状)に入り内面内側にはR(3−2)が形成され、冷却されて成形品(エルボ−)は取り出されなければならないが、アンダ−カットR(3−2)はスプリングコア−(6)に付帯形成されているので、これをはずさなければ、成形品を取り出すことは出来ない、そこで考案された金型構造を説明する。
(図3)はエルボ−金型が閉じた状態で射出、冷却完了の状態、(図5)は金型が開き成形品が押出された状態に示すが、金型開くと同時にエルボ−横コア−(5)は傾斜ピン、エア−又は油圧シリンダ−等にて横方向(F方向)に引き抜くと、縦方向のスプリングコア−(6),コア−(7)との上面(4−1)及び(4−2)部分の上方向はフリ−空間ができる、更にスプリングコア−(6)は下部のスプリング(6−2)により、必要な隙間(6−1)だけ上方に可動し成形品との間に隙間(6−1)に相当する隙間が出来る、この状態で(図5)に示すように押出板前板(27)、後板(26)に保持されているスリ−ブエジェクタ−ピン(8)、スプリングコア−(6)は一緒に必要な距離だけ上昇させる、固定コア−(7)はコア−押え板(25)可動側取付板に固定されているので可動しない、従って[図5]に示すように成形品は全くフリ−な状態になり、成形品アンダカット−はスプリングコア−(6)の溝(6−3)を中心にして内側に折れ曲がってアンダカットR(3−2)がはずれ、成形品は取り出せる状態になる。
このように折れ曲がった状態(図3)でエア−通路(9−1)(9−2)を通り送られてくるエア−通路の隙間(9−3)(エア−は通るが溶融原料は入らない隙間)及びエア−通路(9−4)を通り送られてくるエア−孔よりエア−を噴出させて成形品は離型し自動落下して、Rのついたエルボ−成形品を得ることが出来るし、スプル−、ランナ−と一緒に落下するので無人自動運転も可能である。
【0012】
金型が閉じる場合はスプリングコア−は押出板(27),(26)がスプリング(8−1)の反力によって後退(図面では下方に)するとき、スプリングコア−(6)はコア−(7)の側面に当たり、外面はスリ−グエジェクタ−ピン(8)で押さえ付けられているので(図3)のように直線(垂直)になる。
すなわち、スプリングコア−は力をかければ直線に、フリ−になれば折れ曲がるようにスプリング効果を付与した性能を持つように製作された鋼製コア−である。
このようにして初期の状態に戻り次の成形が始まる。
【0013】
次に例として上げている給水管継ぎ手チ−ズの作動について説明する。
作動は縦方向のアンダ−カット(50−3−2)のはずしについてはエルボ−のアンダ−カット(3−2)の説明の状態と全く同一であるが、異なるのは横方向R、Sの二方向に傾斜ピン、エア−または油圧シリンダ−等で開くのであるが、(図6)(図7)に示すように開く距離が異なり、横方向R側コア−は略エルボ−と同一形状、作動であるが,S側はアンダ−カット(50−3−2’)がスプリングコア−の先端(50−6−4’)に付帯形成されているのでスリング(50−6−8)の反力によりスプリングコア−(50−6−1’)より先にコア−(50−7’)がロキングブロック(50−20−3’)及びコア−押え板(50−25’)と一緒に後退する(横コア−抜き)、スプリングコア−先端(50−6−4’)が(図7)に示すようにスプリングコア−の溝(50−6−3’)の位置に来た時スリングコア−先端(50−6−4’)は継ぎ手エルボ−と同様に内側に折れ曲がり、アンダ−カットR(50−3−2’)をはずすことができる。
このような状態でエア−の通路(50−9−2)より出るエア−は(50−9−3)及び(50−9−4)より成形品内面に噴出してスプル−、ランナ−と一緒に成形品を離型し自動落下落する。
またコア−(50−7’)とスプリングコア−(50−6−1’)との関係は(図6)(図7)に示すようなアリスライド(50−7−1’)になっていてスプリングコア−(50−6−1’)に設置されたストパ−ピン(50−7−2’)でコア−(50−7’)に設けられたピン溝(50−7−3’)をコア−(50−6−1’)の左端にに当って後退、右端に当って前進する。
金型が閉じる時は、先ずバックスプリング(50−8−1)の反力で縦方向のスプリングコア−(50−6−1)が押出前板(50−27)、後板(50−26)(この二枚の板はボルト締結)の後退によってスプリングコア−(50−6−1)は(図6)の状態となり、更にR側横スライドコア−(50−5’)が前進して第一段は完了する、この作動はエルボ−の場合の作動と全く同一方法の作動である。
次に横S側はコア−(50−7’)及びスプリングコア−(50−6−1’)が左横方向に前進するが、スプリング(50−6−8)の反力によって(図7)のように鋼板(50−27’)(50−26’)(この二枚の鋼板はボルト締結)とコア−押え板(50−25’)との間は離れた状態で前進する。
更にストッパ−に当たりスプリング(50−6−8)を押し潰して(図6)の状態になり、同時にコア−(50−7’)はスプリングコア−(50−6−1’)を直線にして元の形状となり完了する、更に金型型締力により完全な状態になり、次の成形が始まる。
【0014】
尚省エネのため挿入する給水管の端面は内面テ−パ−30°以内に削る(この角度以内の縮小、拡大によるエネルギ−損失は無視できると水力学の本に記載されている)外端面エッジは糸面取りし、当たり面は出来るだけ薄く0.5mm程度とする。
この加工は所定の加工ジグ又はリュタ−で砥石を回転させて行う。
【実施例の有無】
【0015】
テスト実施の予定であるが、私の50年の経験より問題ないと判断します。
また、金型製作専門メイカ−も問題なしとの見解です。
【産業上の利用の可能性】
【0016】
上記のとおり本特許申請はアイデア特許でなく実施可能な特許である。
従って省エネの叫ばれる今日、成形品形状規制をかけてでも実施すべき事項と考えています。
また、本金型構造は排水管継ぎ手金型、工作機械の潤滑油配管継ぎ手、切削油配管継ぎ手、その他内部にアンダ−カットを有する成形品の金型にも利用可能であり利用範囲は広く利用の可能性は高いと言える。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】(1)項は現在使用されているJISに規定の給水管継ぎ手エルボ−断面図で給水管挿入ストッパ−内面内側突起(3−1)断面を示す。(2)項は改良したものを示し、内面内側R付き、且つストッパ−は内面外側半円周とする。(3)項は挿入する管の断面でテパ−加工を施した状態を示す
【図2】(1)項は現在使用されているJISに規定の給水管継ぎ手チ−ズ断面図で給水管挿入ストッパ−内面内側突起(50−3−1)断面図を示す。(2)項は改良したものを示し、内面内側R付き、且つストッパ−は内面外側半円周とする。
【図3】給水管継ぎ手エルボ−金型可動側断面図を示し、成形可能状態を示す。
【図4】給水管継ぎ手エルボ−固定側金型断面図を示し、溶融原料の通路及びエルボ−キャビテ−入口形状を示す。キャビテ−(1−1)を(図2)(50−1−1)に変更すれば継ぎ手チ−ズ関係の溶融原料の通路を示すが同一形状のため省略した。
【図5】継ぎ手エルボ−金型可動側断面図を示し、成形品が金型より押出された状態を示す。
【図6】給水管継ぎ手チ−ズ金型可動側断面図を示し、成形可能状態を示す。
【図7】給水管継ぎ手チ−ズ金型可動側断面図を示し、成形品が金型より押出された状態を示す。
【符号の説明】
【0018】
PL 金型分割面を示す。(図3)(図6)
F エルボ−金型コア−(5)引抜き方向(右方向)(図3)
R チ−ズ金型コア−(50−5’)引抜き方向(左方向)(図6)
S チ−ズ金型コア−(50−7’)引抜き方向(右方向)(図6)
1−1.内面内側が突起のあるエルボ−成形品(現状)(図1)(1)
1−2.内面内側がRのあるエルボ−成形品(改良品)(図1)(2)
1−3.内面をテ−パ−に加工した給水管端面(図1)(3)
2.給水管挿入ストッパ−の段差(図3)
3−1.エルボ−の給水管挿入ストッパ−突起(現状)(図)(1)
3−2.エルボ−内面内側のR(改良品)(図1)(2)(図3)
4−1.横方向スライドコア−(5)と縦コア−(7)との押切り面(図3)
4−2.横方向スライドコア−(5)とスプリングコア−(6)との押切り面(図3)
5.横方向スライドコア−の先端形状(図5)
6.スプリングコア−(スリ−ブエジェクタ−ピンと一緒に動く)(図3)(図4)
6−1.スプリングコア−(6)の可動隙間(図3)
6−2.スプリングコア−(6)を押上げるスプリング(図3)(図5)
6−3.スプリングコア−の折れ曲がる溝(図3)(図5)
6−4.スプリングコア−の折れ曲がる先端(図3)(図5)
7.縦コア−(コア−押え板(25)に固定)(図3)
8.スリ−ブエジェクタ−ピン(図3)
8−1.押出板バックスプリング(図3)(図5)
9−1.エア−通路孔(押出板後板に加工)(図3)
9−2.エア−通路(縦コア−加工)(図3)
9−3.エア−噴出孔(縦コア−7とスリ−ブエジェクタ−ピン(8)の隙間)(図3)
9−4.エア−通路(9−2)に繋がる通路兼噴出孔(図3)
10−1.スプル−(図4)
10−2.ランナ−、ゲ−ト兼用(図4)
10−3.スプル−スラッグ溜り(図4)
10−4.スプル−押出しピン(図4)
20−1.固定側金型取付板(図4)
20−2.可動側取付板(図3)
25.コア−ピン押え板(図3)
26.押出板後板(図3)
27.押出板前板(図3)
50−1−1.内面が突起のあるチ−ズ成形品(現状)(図2)(1)
50−1−2.内面内側にRのあるチ−ズ成形品(改良品)(図2)(2)
50−2.内面外側の改良品段差(図2)(2)(図6)
50−3−1.現在使用中管挿入ストッパ−段差(現状)(図2)(1)
50−3−2.チ−ズ内面のR(改良品)(図2)(2)(図6)
50−4−1.R側横コア−(50−5’)と縦コア−(50−7)との突合せ(図6)
50−4−2.横コア−(50−5’)と縦スプリングコア−(50−6−1)との突合せ(図6)
50−4−2’.縦コア−(50−7)横スプリングコア−(50−6−1’)との突合せ(図6)
50−4−4.横コア−(50−5’)R側と横コア−(50−7’)S側との突合せ(図6)
50−6−1.縦スプリングコア−(図6)
50−6−1’.横スプリングコア−(図6)
50−6−1a.縦スプリングコア−(50−6−1)の可動隙間(図6)
50−6−1a’.横スプリングコア−(50−6−1’)の可動隙間(図6
50−6−2.縦スプリングコア−(50−6−1)を可動するスプリング(図6)
50−6−3.縦スプリングコア−(50−6−1)の折れ曲がる溝(図6)
50−6−4.縦スプリングコア−(50−6−1)の折れ曲がる先端(図6)
50−6−3’.横スプリングコア−(50−6−1)の折れ曲がる溝(図6)
50−6−4’.横スプリングコア−(50−6−1)の折れ曲がる先端(図7)
50−6−8.横スライド鋼板用スプリング(図7)
50−6−A.横スプリングコア−(50−6−4’)の下側先端(図7)
50−6−B.横スライド面(上記(50−6−A)先端タッチ注意)(図7)
50−6−C.横キャビテ−(上記(50−6−A)先端タッチ注意)(図7)
50−7.縦コア−(図6)
50−7’.横コア−(図6)(図7)
50−7−1’.横コア−(50−7’)と横スプリングコア−とのアリスライド(図6)
50−7−2’横アリスライド(50−7−1’)のストパ−(図7)
50−7−3’ストッパ−ピンの稼動する溝(図7)
50−8−1.縦押出板バックスプリング(図6)
50−9−1.エア−通路孔(押出板後板(50−26)に加工)(図6)
50−9−2.エア−通路(縦コア−加工)(図6)
50−9−3.エア−噴出隙間(縦コア−(7)とスリ−ブエジェクタ−ピン(8)の隙間)(図6)
50−9−4.エア−通路(9−2)に繋がる通路兼噴出孔(図6)
50−20−2.可動側取付板(図6)
50−20−3’.横コア−(S方向)ロッキングブロック(図6)
50−25’.横コア−(50−7’)押え板(図6)
50−26.押出板後板(前板(27)と一体)(図6)
50−26’.横スプリングコア−(50−27’鋼板と一体)(図6)
50−27.押出板前板(後板(26)と一体)(図6)
50−27’.横スプリングコア−(50−26’鋼板と一体)(図6)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
例として上げる給水管継ぎ手エルボ−(図1)(1)項に示すように内面内側の給水管挿入ストッパ−突起(3−1)を(図1)(2)項に示すようにR形状(3−2)に改良し、またストッパ−の段差(2)を低くし内面外側半円周のみの形状とする成形品形状。
【請求項2】
例として上げる給水管継ぎ手チ−ズ(図2)(1)項に示すように内面内側の給水管挿入ストッパ−突起(50−3−1)を(図2)(2)項に示すようにR形状(50−3−2)に改良し、また、ストッパ−の段差(50−2)を低くし内面外側半円周のみの形状とする成形品形状。
【請求項3】
(請求項1)に例として上げた給水管継ぎ手エルボ−(図1)(2)項の内面内側にR付き成形品を射出成形法で射出、冷却固化完了後金型を開くと同時に横コア−(5)を傾斜ピン、エア−、油圧シリンダ−等で引き抜き完了後成形品をスリ−ブエジェクタ−ピン(8)で押出し、同時に(図3)スプリングコア−(6)は(図5)に示すようにコア−(7)の影響がなくなる位置まで成形品を押出した時点でアンダ−カット(3−2)をはずすため内側にスプリングコア−先端(6−4)が折れ曲がる金型構造。
【請求項4】
(請求項2)に例として上げた給水管継ぎ手チ−ズ(図2)(2)項の内面内側(50−3−2)(50−3−2’)二箇所のアンダ−カットR付き成形品の射出成形法で射出、冷却固化完了後左方向(R方向)に横コア−(50−5’)を傾斜ピン等上記の方法で引き抜き、同時に右方向(S方向)は横コア−(50−7’)及び横スプリングコア−(50−6−1’)を上記と同じ方法で引き抜き、(図7)の状態のように横スプリングコア−先端(50−6−4’)が内側に折れ曲がった状態(アンダ−カット(50−3−2’)がはずれた)であることを確認後、成形品をスリ−ブエジェクタ−ピン(50−8)で押出し、アンダカット(50−3−2)をはずすため、縦スプリングコア−の先端(50−6−4)も内側に折れ曲がる金型構造。
【請求項5】
複数個のアンガカットをはずすためスプリングコア−を多方向に分割設置し、その各々が干渉することなく稼動出来るような空間を形成する、このようにして順次アンダ−カットをはずすようにスプリングコア−が曲がり作動する金型構造。
例として給水管チ−ズ金型では縦、横の二箇所であるが、複数個では複数個に分割してスプリグコア−を配置し、その各々に稼動空間をつくり、順次、または可能であれば同時にアンダ−カットをはずすようにスプリングコア−が作動する金型構造。
【請求項6】
コア−を複数個に分割し(給水管継ぎ手チ−ズの場合は2個に分割)、その複数個にアンダ−カットを設け、そのアンダ−カットを設けたスプリングコア−(6)の底部にスプリング(図3)(6−2)、(図6)(50−6−2)、また、(図6)横方向に(50−6−2’)を設けて成形品を取り出し易くするため移動できる隙間(図3)(6−1)(図6)(50−6−1a)また横方向隙間(50−6−1a’)を設けるスプリングにより隙間を形成する金型構造。
【請求項7】
(図7)スプリングコア−(50−6−1’)及びスライドコア−(50−7’)が成形可能な状態に戻す(型閉する)ために横スプリングコア−(50−6−4’)の下側先端(50−6−A)がコア−スライド通路(50−6−B)及びキャビテ−(50−6−C)に接触するのを防ぐためにスプリング(50−6−8)を設置して接触防止する金型構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−64472(P2010−64472A)
【公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−263249(P2008−263249)
【出願日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【出願人】(502321386)
【Fターム(参考)】