説明

再使用可能な輸送および梱包材料ならびに使用方法

内部に空洞を有するチューブであって、該空洞が複数のチャンバを有し、各チャンバが1つまたは複数の空気袋チャンバと結合している、チューブと;前記チューブ内に配置されたステムであって、該ステムが複数のプランジャーを有し、各プランジャーがチューブの空洞のチャンバ内に配置され、各プランジャーが、チューブの空洞の隣接するチャンバ間の空気連通を選択的に開放および閉鎖するよう構成されている、ステムとを含む空気袋バルブ装置であって、隣接するチャンバ間の空気連通を選択的に開放および閉鎖するよう複数のプランジャーの各々が配置されるように、前記ステムが前記チューブに対して可動性である、空気袋バルブ装置を提供する。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連特許出願の相互参照
本願は、その全体があらゆる目的において参照として本明細書に組み入れられる2008年10月28日に出願された米国特許仮出願第61,108,885号の優先権の恩典を主張するものである。本願はさらに、2008年9月10日に出願された米国特許出願第12/208,305号をその全体として参照により組み入れる。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
本開示は、輸送材料、ならびに、当該材料を同一の機能または目的のために2回以上使用できるように、物品の保管および輸送において、再生利用可能な輸送材料を再使用する方法に関する。輸送材料は、使用または再使用のために、消費者へおよび消費者から送られ、かつ製造業者へおよび製造業者から送られる。輸送および配達業者はまた、その顧客の使用のために、再使用可能かつ再生利用可能な輸送容器を提供することもできる。
【0003】
梱包産業は、米国におけるダンボールおよびプラスチックの最大の消費者であり、かつポリスチレンの2番目に大きい消費者であると報じられている。これらの梱包材料は、環境に対して著しい悪影響を有する。例えば、紙および厚紙製品は、国の都市固形廃棄物の流れの大部分を占めると報じられている。紙および厚紙製品の製造は年間15億ガロンを超える廃水を生み出すと報告されており、すべての木材の加工には500ガロンを超える水が必要であると報告されている。埋め立てごみにおいては、製造された紙1トンあたり1.5トン以上の温室効果ガスが放出されていると報告されており、これは、500万台の自動車がシアトルからアトランタまで走行した場合に生じる量と同等である。紙の製造に関する一報告によると、そうした製造は、米国における3番目に大きいエネルギー集約型産業であり、産業部門の総エネルギーの11.5%を消費している。 世界における紙供給の多くは、生態学的に貴重であり、かつ多様な生物の生息地である地域で伐採された木材からきていると報告されている。
【0004】
プラスチックおよびポリスチレンの使用もまた、環境に悪影響を及ぼす。1999年には1300万トンを超えるプラスチック、すなわち全プラスチックのおよそ40%が梱包に使用され、6000億ガロンを超える水が消費されたと報告されている。発泡ポリスチレンフォームが環境中で分解するにはおよそ900年かかると報告されており、ポリスチレンの再生利用は「閉ループ」ではないと報告されており、これは、より多くの資源を使用しなければならず、その製造時により多くの汚染が生じることを意味している。エネルギー消費のカテゴリーにおいて、温室効果ガスの効果、総合的な環境影響、および発泡ポリスチレンの環境影響は、アルミニウムに次いで第2位であると報じられている。
【発明の概要】
【0005】
梱包材料は、持続可能性のための喫緊の関心対象である。一般的に、梱包産業は、従来の梱包のライフサイクルの影響を評価および査定するよりも、ならびに、従来の梱包材料の使用による環境影響を低減する戦略を開発するよりもむしろ、従来の「4-R」廃棄物管理アプローチ(減量(Reduce)、再使用(Re-use)、再生利用(Recycle)、修復(Recover))に依然として固執している。その結果、環境影響を回避する試みにおける主要な重点は、いまだに「ダウンゲージング」および「リサイクル性」に置かれている。4-Rのアプローチは短期的には環境影響を若干低減させうるが、従来の梱包の環境影響全体を持続可能な方法で低減する必要性を考慮していない。将来は、成功した梱包システムにより、環境に対する影響を最小化すると同時に、社会的な要件および期待に永続的に応える必要がある。
【0006】
本発明の態様は、従来の梱包材料、例えば、ダンボール箱、荷箱、木、ポリスチレン、梱包「ピーナツ」、プラスチックのシュリンク包装、「バブル」ラップ、および木製パレットの必要性を低減することができる、革新的で、環境に配慮しており、再使用可能で、自己完結型の輸送システムを提供する。本発明の態様は、1回使用の使い捨ての材料から、少なくとも10〜15回使用の寿命を持つ再生利用ベースの解決策へと移行することにより、様々な産業にまたがる輸送および梱包のインフラストラクチャーを変換しうる。本発明の態様は、さもなければ現在は規格サイズまたはカスタムサイズの箱に梱包されているあらゆるもの、例えば、冷蔵庫および電化製品、コンピュータ、テレビ、高級オーダー家具、家具、およびその他の家庭用品および商品に適用することができ、ならびに居住用および業務用の引越産業に適用することができる。最終的な結果は、使用される梱包材料の大幅な低減、物流および労働の観点におけるスムーズな運送、環境に対する悪影響の大きな低減、および多大な費用削減である。
【0007】
したがって、本発明の態様は、従来の梱包材料、例えば、ダンボール箱、荷箱、木、ポリスチレン、梱包「ピーナツ」、プラスチックのシュリンク包装、「バブル」ラップ、および木製パレットなどの必要性に取って代わることができる、革新的で、環境に配慮しており、再使用可能で、自己完結型の輸送システムおよび関連する方法を提供する。製品メーカーならびに輸送および配達業者は、持続可能な輸送の要件を満たすために、再使用可能な輸送材料を提供しうる。既存の製造業者ならびに他の輸送および配達ルートにより、この輸送材料に梱包された製品が消費者またはエンドユーザーへ送られる。消費者には、この材料を加工および再分配のためのサービスセンターに戻すように、インセンティブまたはリベートが提供される。その後、再使用可能な輸送材料は、製品メーカーまたは輸送および配達業者へ送られて今回のサイクルを終え、次回のサイクルで使用される。
【0008】
第一の局面において、本発明の一態様は、再使用可能かつ再生利用可能な輸送アセンブリを含む。このアセンブリは、容器および該容器に配置された1つまたは複数の留め具アセンブリを含みうるが、それらに限定されない。容器は、単一の連続的な平面パターンから形成されてもよく、または連結されたもしくは互いに接着された複数のパーツから形成されてもよい。留め具アセンブリは、非限定的に、別々のパーツもしくはピースを接着して輸送容器を形成するために、または容器の部分同士、例えばフラップもしくは蓋と容器本体とを接着するために、使用されてもよい。このように、梱包テープの使用の必要性をなくすことにより、本開示の輸送アセンブリは、廃棄物およびコストをさらに低減する。梱包テープをなくすことで、梱包テープを繰り返し貼ったりはがしたりして損傷することのない容器の再使用性もまた向上する。梱包テープがないことによりさらに、容器の外表面に、ラベル付け、マーク付け、および広告等のための追加の領域がもたらされうる。
【0009】
いくつかの態様において、本開示の再使用可能かつ再生利用可能な輸送アセンブリはさらに、容器の内容物を保管時または移送時の損傷から保護するために使用されうる膨張式デバイスを非限定的に含む。膨張式デバイスは、膨張式デバイスのフランジ状の領域を貫通する留め具により、容器に取り外し可能に取り付けられてもよい。留め具は、容器の壁の中で固定されてもよい。いくつかの場合においては、取り外し可能な留め具は、膨張式デバイスが箱から取り外された後も膨張式デバイスに連結されたままである。別の場合においては、留め具は、膨張式デバイスおよび容器に取り外し可能に取り付けられる。輸送アセンブリの構成要素を再生利用するために分離または分別する必要がないように、容器、留め具アセンブリ、膨張式デバイス、および留め具は、再生利用可能な材料で作製される。多くの場合、輸送アセンブリ全体は、使用していない時の積み重ねおよび保管の便のため、実質的に平らにされうる。
【0010】
さらなる態様において、膨張式デバイスは、形成可能なプラスチックの少なくとも2つのシートから形成され、これらのシートを一緒に固く閉じてセル状区画を形成するようにヒートシールが構成される。ヒートシールは、インフレーションポイント(inflation point)から各セル状区画への流路を提供するように構成されてもよい。空気、窒素、または他の不活性ガスを膨張式デバイスに、および各セル状区画に入れて、輸送容器の内容物のための、ガスを充填した緩衝材を形成してもよい。いくつかの場合においては、ヒートシールはさらに、セルが実質的に同時に膨張するのを助けるために、インフレーションポイントと各セル状区画との間に導管を画成する。同様に、ヒートシールは、セルが実質的に同時に収縮するのを助けるために、各セルとデフレーションポイント(deflation point)との間に導管を画成してもよい。さらに別の場合においては、膨張式デバイスは、セルと1つまたは複数の導管との間にチェックバルブを含む。いくつかの態様においては、膨張式デバイスは、膨張バルブおよび/または放出バルブもしくは収縮バルブを非限定的に含む。
【0011】
別の局面において、本開示は、再生利用可能な輸送アセンブリを再使用する方法を含む。輸送アセンブリは再生利用可能な材料から作られ、データデバイスと共に使用するよう製品メーカーまたは輸送および配達業者に提供される。データデバイスは、その輸送容器に関するデータとあらかじめ関連付けられており、当該データデバイスはまた、その輸送アセンブリの上または中に配置されている。製造業者は、小売店に輸送されるまたは消費者もしくはエンドユーザーへ運ばれる物品を保持するために、本輸送アセンブリを使用することもできる。データデバイスに関連付けられたデータは検出され、輸送アセンブリに課せられる保証金の決定に使用される。この料金は、輸送アセンブリの中の製品に対して消費者が支払う料金とは別である。輸送アセンブリの消費者への運搬は、安全なマーチャントアカウントに代金が振り込まれた後に行われる。続いて、消費者は輸送アセンブリから物品を取り出し、任意で消費者の連絡先と共に、輸送アセンブリをサービスセンターへ送る。サービスセンターは、輸送アセンブリを検査して、当該輸送アセンブリが再使用できるかまたは当該輸送アセンブリの部品を取り替えるべきかを決定する。輸送アセンブリが再使用できる場合、その再使用に関する情報は、その輸送アセンブリにさらに関連付けられるデータである。輸送アセンブリが損傷していて再使用も修復もできない場合、その輸送アセンブリは再生利用され、その処理に関する情報は、その輸送アセンブリにさらに関連付けられるデータである。輸送アセンブリを修復する必要がある場合、その修復(repair)または修理(refurbishment)に関する情報は、その輸送アセンブリにさらに関連付けられるデータである。サービスセンターは任意で、保証金の払戻し金またはリベートを送ってもよい。
【0012】
さらなる局面において、本開示は、再生利用可能な材料を加工して、当該材料を、同じ機能、目的、または用途のために再使用するために作り直す(recover)方法を含む。各々固有の識別データを有する用品は、その用品に取り付けられたかまたはその中に配置されたデータデバイスに関連付けられる。続いて、サービスセンターがその用品を受け取り、固有の識別子を用いて用品の受領を記録し、その記録情報を当該固有の識別子に関連付ける。サービスセンターは、用品の状態を検査し、その用品を再使用するべきか、修復するべきか、修理するべきか、または再生利用するべきかを決定する。続いて、用品の状態および行き先に関する情報を、固有の識別子に関連付ける。用品が再使用できる場合、再使用可能な用品は分別され、様々な製造業者に戻されて輸送される。用品がどこに送られ、何度再使用されたかに関する情報は、固有の識別子に関連付けられる。
【0013】
したがって、一局面において、本発明は、第1の外側シートと、第2の外側シートと、第1と第2の外側シートの間に形成されて、第1の末端と第2の末端を有する1つまたは複数のチャンバを画成するシールと、前記チャンバの第1の末端にわたるシールにより形成された第1の空気通路と、前記チャンバの第2の末端にわたるシールにより形成された第2の空気通路と、前記チャンバと第1の空気通路との間に配置された、および第2の空気通路と前記チャンバとの間に配置されたチェックバルブとを備える再使用可能な梱包バッグに関連する。チェックバルブは、(a)第1の外側シートと第2の外側シートとの間に位置する下部フィルム;(b)第1の外側シートと下部フィルムとの間に位置する上部フィルム;および(c)上部フィルムと下部フィルムとを隔てる中間耐熱部材を備える。再使用可能な梱包バッグはさらに、チャンバ内に配置され、かつさらに、各チャンバを画成している複数のシールから隔てられた、間隔の開いた複数の連結点を備え、該連結点は各連結点の位置で上部フィルムと下部フィルムとを互いに連結し、該連結点はさらに、バッグの膨張時に下部フィルムと上部フィルムが第1の外側シートに押し付けられて、それにより空気または他の不活性ガスがチャンバから放出されるのを阻止するように、各連結点において上部フィルムと下部フィルムを第1の外部シートに連結し;そして、再使用可能な梱包バッグはさらに、第2の空気通路内に配置され、かつさらに、第2の空気通路を画成している複数のシールから隔てられた、間隔の開いた複数の連結点を備え、該連結点は各連結点の位置で上部フィルムと下部フィルムとを互いに連結し、該連結点はさらに、バッグの膨張時に下部フィルムと上部フィルムが第1の外側シートに押し付けられて、それにより空気または他の不活性ガスがチャンバから放出されるのを阻止するように、各連結点において上部フィルムと下部フィルムを第1の外部シートに連結する。
【0014】
一態様において、膨張バルブは、前記バッグ上に、第1の空気通路と連通して配置される。一態様において、収縮バルブは、前記バッグ上に、第2の空気通路と連通して配置される。一態様において、バッグは再生利用可能な材料で作られている。一態様において、第1および第2のシートは、チャンバならびに第1および第2の空気通路の外側にフランジを形成するように形作られる。
【0015】
別の局面において、本発明は、ベースとキャップとを備える収縮バルブに関する。ベースは、内径と、ねじ式外径と、保持壁とを備える。キャップは、開口を有する頂部と、ベースのねじ式外径に整合するねじ山とを備える。一態様において、キャップは、ベースの保持壁またはねじ式外径によって保持される。
【0016】
別の局面において、本発明は、頂部および底部を備える第1の留め具挿入アセンブリと;第2の留め具挿入アセンブリとを備える留め具アセンブリに関し、前記底部は、内周の一部分にわたってカーブしたフランジの付いた円筒部を有する。第2の留め具挿入アセンブリは、第1の保持リングと;第2の保持リングと;第1の留め具挿入アセンブリのカーブしたフランジとの接続面を備えるカーブしたフランジを有する咬合ユニットとを備える。第1および第2の保持リングは、前記咬合ユニットが前記リングの間を動くのを許容するように構成されている。
【0017】
一態様において、咬合ユニットは、第1および第2の保持リングの間に収容された時、その中心軸の周りを回転する。一態様において、第1の留め具挿入アセンブリはさらに、咬合ユニットの移動を制限するためのストップ(stop)を前記底部の上に備える。一態様において、第2の留め具挿入アセンブリは、該留め具アセンブリの開放位置および閉鎖位置を示すしるしを備える。
【0018】
別の局面において、本発明は、第1の壁および第2の壁を有する容器と;留め具アセンブリとを備える再使用可能な容器アセンブリに関し、前記壁は、留め具アセンブリの接続部材を保持するように構成される。
【0019】
別の局面において、本発明は、第1の壁および第2の壁を有する容器を備える容器アセンブリと;留め具アセンブリと;該容器に取り外し可能に取り付けられた再使用可能な梱包バッグとを備える再使用可能な輸送アセンブリに関し、前記壁は、留め具アセンブリの接続部材を保持するように構成される。留め具アセンブリは、頂部および底部を含む第1の留め具挿入アセンブリと;第2の留め具挿入アセンブリとを備え、前記底部は、内周の一部分にわたってカーブしたフランジの付いた円筒部を有する。第2の留め具挿入アセンブリは、第1の保持リングと;第2の保持リングと;第1の留め具挿入アセンブリのカーブしたフランジとの接続面を備えるカーブしたフランジを有する咬合ユニットとを備える。第1および第2の保持リングは、前記咬合ユニットが前記リングの間を動くのを許容するように構成されている。再使用可能な梱包バッグは、第1の外側シートと;第2の外側シートと;第1の末端と第2の末端とを有する1つまたは複数のチャンバを画成するために第1と第2の外側シートの間に形成されたシールと;該チャンバの第1の末端にわたるシールにより形成された第1の空気通路と;該チャンバの第2の末端にわたるシールにより形成された第2の空気通路と;該チャンバと第1の空気通路との間に配置された、および第2の空気通路と該チャンバとの間に配置されたチェックバルブとを備える。チェックバルブは、第1の外側シートと第2の外側シートとの間に位置する下部フィルムと;第1の外側シートと下部フィルムとの間に位置する上部フィルムと;上部フィルムと下部フィルムとを隔てる中間耐熱部材とを備える。再使用可能な梱包バッグはさらに、チャンバ内に配置され、かつさらに、各チャンバを画成している複数のシールから隔てられた、間隔の開いた複数の連結点を備え、該連結点は各連結点の位置で上部フィルムと下部フィルムとを互いに連結し、該連結点はさらに、バッグの膨張時に下部フィルムと上部フィルムが第1の外側シートに押し付けられて、それにより空気または他の不活性ガスがチャンバから放出されるのを阻止するように、各連結点において上部フィルムと下部フィルムを第1の外部シートに連結し;そして、再使用可能な梱包バッグはさらに、第2の空気通路内に配置され、かつさらに、第2の空気通路を画成している複数のシールから隔てられた、間隔の開いた複数の連結点を備え、該連結点は各連結点の位置で上部フィルムと下部フィルムとを互いに連結し、該連結点はさらに、バッグの膨張時に下部フィルムと上部フィルムが第1の外側シートに押し付けられて、それにより空気または他の不活性ガスがチャンバから放出されるのを阻止するように、各連結点において上部フィルムと下部フィルムを第1の外部シートに連結する。
【0020】
一態様において、本アセンブリはさらに、再使用可能な梱包バッグ上に配置された収縮バルブを含む。一態様において、アセンブリはさらに、当該容器の上または中に位置するデータデバイスを備える。一態様において、容器アセンブリは、留め具アセンブリにより連結された少なくとも2つの部分を備える。
【0021】
別の局面において、本発明は、輸送アセンブリを再使用する方法に関する。本方法は、データデバイスを輸送アセンブリの容器の上または中に配置する段階;前記容器の上または中に位置するデータデバイスを用いて、前記輸送アセンブリに関するデータを検出する段階;前記データを用いて、消費者への輸送アセンブリの運搬に課された第1の金額を決定する段階;任意で前記第1の金額が安全なマーチャントアカウントへ振り込まれた後に、輸送アセンブリを消費者に送る段階;任意で消費者の連絡先と共に、輸送アセンブリを消費者から受け取る段階;輸送アセンブリを検査して、(a)該輸送アセンブリが再使用される状態にある場合、該輸送アセンブリに関するデータが再使用を示すように修正する段階;または(b)該輸送アセンブリが再使用される状態にない場合、任意で該輸送アセンブリに関するデータが再使用なしもしくは再生利用を示すように修正した上で、輸送アセンブリを再生利用するために送る段階;または(c)任意で該輸送アセンブリに関するデータが修復を示すように修正した上で、輸送アセンブリの損傷部分を交換する段階を含む。本方法は、任意で、第2の金額を消費者に送る段階をさらに含んでもよい。
【0022】
一態様において、データデバイスは輸送アセンブリの上または中に配置されている。一態様において、データデバイスは容器アセンブリの容器の上または中に配置されている。
【0023】
別の態様において、本発明は、内部に空洞を有するチューブと;前記チューブ内に配置されたステムとを備える空気袋バルブ装置に関し、ここで、前記空洞は複数のチャンバを有し、各チャンバは、1つまたは複数の空気袋チャンバに結合しており;ここで、前記ステムは複数のプランジャーを有し、各プランジャーは、チューブの空洞のチャンバ内に配置され、各プランジャーは、チューブの空洞の隣接するチャンバ間の空気連通を選択的に開放および閉鎖するように構成されている。ステムは、複数のプランジャーの各々が、隣接するチャンバ間の空気連通を選択的に開放および閉鎖するよう配置されるように、チューブに対して可動性である。
【0024】
一態様において、隣接するチャンバは、チャンバ間チャネルにより連結されており、ここで、プランジャーは、当該チャンバ間チャネルを通る空気連通を開放および閉鎖するよう構成されている。チャンバ間チャネルは、傾斜部分を含んでよく、かつプランジャーは、該傾斜部分と係合して、隣接するチャンバ間の空気連通を閉鎖するシールを形成する円錐形ヘッドを含んでよい。
【0025】
一態様において、空気袋バルブ装置はさらに、隣接するチャンバ間の空気連通が開放されている場合に、空気をチューブの空洞の中へまたは外へ通過させるように構成された、エンドキャップ機構を備える。
【0026】
一態様において、空気袋バルブ装置はさらに、チューブおよびステムを付勢して、隣接するチャンバ間の空気連通を閉鎖するように構成された弾性部材を備える。
【0027】
一態様において、空気袋バルブ装置はさらに、隣接するチャンバ間の空気連通を開放または閉鎖するために、選択的にチューブおよびステムを互いに固定するように構成された、固定機構を備える。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】ノートパソコンの保持用に設計された容器のパターンを示す。
【図2】コンピュータ処理ユニットの保持用に設計された容器のパターンを示す。
【図3】薄型テレビの保持用に設計された容器のパターンを示す。
【図4】容器の部分同士を連結するヒートシールを示す。
【図5】留め具アセンブリを有する容器を示す。
【図6】留め具アセンブリの分解図を示す。
【図7】容器の壁を結合するのに使用される留め具アセンブリの部分を示す。
【図8】容器の2つの壁を結合している留め具アセンブリを示す。
【図9】膨張式デバイスを示す。
【図10】膨張式デバイスの端面図である。
【図11】図11Aおよび11Bは、膨張式デバイスのチェックバルブを示す。
【図12】膨張式デバイスの容器への接続部を通る断面図を示す。
【図13】図13Aは、容器および膨張式デバイスの断面を示す。図13Bは、容器および部分的に収縮した膨張式デバイスの断面を示す。図13Cは、容器および部分的に収縮した膨張式デバイスの断面を示す。
【図14】積み重なった、平らにした輸送アセンブリを示す。
【図15】収縮バルブを示す。
【図16】膨張式デバイスの一部分に配置された収縮バルブを示す。
【図17】収縮バルブの断面図を示す。
【図18】コンピュータ処理ユニット用の輸送アセンブリを示す。
【図19】薄型テレビ用の輸送アセンブリを示す。
【図20】ノートパソコン用の輸送アセンブリを示す。
【図21】1回の使用サイクルを通しての容器の経過を示す。
【図22】再使用可能な容器を示す。
【図23】リベート用紙を示す。
【図24】本発明の別の態様によるシステムを示す。
【図25】本発明の一態様による、容器の流れおよび関連する保証金の流れを示すフローチャートである。
【図26】本発明の一態様による、袋膨張アセンブリを示す。
【図27】図26の袋膨張アセンブリのチューブの一態様を示す。
【図28】図27のチューブの横断面図を示す。
【図29】図27のチューブの長軸方向の横断面図を示す。
【図30】図26の袋膨張アセンブリのステムの一態様を示す。
【図31】図29のステムの末端の詳細図を示す。
【図32】図29のステムの一部分の詳細図を示す。
【図33】図30のステムのエンドキャップアセンブリの一態様を示す。
【図34】図33のエンドキャップアセンブリのエンドキャップの一態様の斜視図を示す。
【図35】図34のエンドキャップの前面図を示す。
【図36】図33のエンドキャップアセンブリのコイルばねを示す。
【図37】図33のエンドキャップアセンブリのハウジングの一態様を示す。
【発明を実施するための形態】
【0029】
好ましい態様の詳細な説明
公知の再生利用方法および再生利用システムは、使用済み包装材料を、新しい包装または全く異なる用途のための原料として再使用するために回収することに焦点をあてている。例えば、ビニール袋および再生利用木材は、一緒に再構成して、有用なデッキまたはフェンス製品を作ることができると報告されている。庭用家具は、牛乳容器などの「使用済み」プラスチック製品から作ることができると報告されている。そのような試みは評価できるものの、これらの再生利用の試みでは、多くの場合消費者により一度しか使用されていない「使用済み」プラスチック製品が、再生利用のため、例えば、スクラップや廃棄物を別の製品に再加工するために、回収される。一方、本発明の態様による輸送アセンブリは、再生利用する前に、内容物の輸送または運送に複数回使用するように設計され、それにより、再生利用される前のおよび材料を同じまたは別の製品に変換する前のアセンブリの有用寿命を向上させる。本発明の輸送アセンブリは、再生利用可能な材料から次々に作られてもよい構成要素を含むため、1つ以上の構成要素が、再生利用される前に再使用された回数に関して異なっていることも可能である。
【0030】
本明細書に記載されているように、本開示は、物品を保持する内側区画と、包装アセンブリを閉じた時に、包装するか、ラベルを付けるか、または商標を付けるための外側区画とを有する再生利用可能な輸送アセンブリ;およびこれらの輸送アセンブリを使用する方法を含む。いくつかの態様において、本開示の輸送アセンブリは、再生利用可能な材料からすべて作られてもよい。材料の非限定的な例には、紙、ならびに、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート、高密度ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、およびそれらの組み合わせを含むがそれらに限定されないプラスチックが含まれる。いくつかの態様においては、輸送アセンブリは、主として再生利用可能な材料から作られ、再生利用できない材料はすべて、輸送アセンブリの再生利用可能な部分から容易に取り外しまたは分離されうる。
【0031】
いくつかの態様において、輸送アセンブリは、輸送アセンブリの外面を形成する容器を含む。非限定的な例として、容器は、長方形の箱、丸型もしくは卵型の円筒、または封筒の形態であってよい。当然、容器の形態は輸送される内容物に合わせて設計されてよく、したがって、大きさおよび形態は、本開示が属する技術分野内の公知もしくは通例の実施に伴う製造方法によってのみ制限される。いくつかの場合において、容器は、1つまたは複数の成形部品を含んでもよい。別の場合において、容器は、図1〜3に示すような1つまたは複数の平面パターンを折り畳むことにより作製されうる。これらの例に見られるように、平面パターンには、折り目、穴のための切り抜き、取っ手等が含まれてもよい。そのような場合において、折り畳まれた各平面パターンの接続部分は糊付けされてもよい。別の場合において、接続部分は熱処理により溶接またはラミネート加工されてもよい。さらに別の場合において、接続部分は、外部から加えられた圧力を伴ってまたは伴わずに、接着剤および/または熱によって一緒に固定されてもよい。接続部分は、継ぎ目の長さにわたって連続している必要はなく、スポット溶接もまた使用されうる。図4は、容器の2つの壁を接着している熱溶接部の例を示す写真である。
【0032】
多くの態様において、容器は、容器用の閉鎖フラップを備える単一の平面パターンから折り合わされる。閉鎖フラップは、内容物または他の輸送アセンブリ構成要素を出し入れするために容器を開閉するのに使用される。したがって、閉鎖フラップは、容器の一つの部分を含み、この部分は、容器が閉鎖位置にある時に容器の別の部分に固定される。閉鎖手段の非限定的な例には、マジックテープ、スナップ、およびその他の留め具アセンブリが含まれる。
【0033】
いくつかの態様において、容器アセンブリは、留め具アセンブリの一部分が各壁に埋め込まれた第1の壁および第2の壁を有する容器を備える。これらの壁は、留め具アセンブリの接続部を保持するように構成されてもよい。留め具アセンブリは、容器の任意の2つの壁を連結するため、閉鎖フラップを容器の壁に連結するため、または2つの別々の容器部分の壁を連結するために使用することができる。図5は、閉鎖フラップが、少なくとも1つの留め具アセンブリ200によって容器110の残りの部分に固定された、閉鎖した容器アセンブリ100を示す。留め具アセンブリ200は、図6に分解図で示される。留め具アセンブリは、第1のメス留め具挿入アセンブリ210と、第2のオス留め具挿入アセンブリ250とを備え、それらの各々は、図7および8に示すように容器110の壁に配置されるか埋め込まれてよい。メス留め具挿入アセンブリ210は、底部220と頂部230を備える。底部220は、ベース221と、円筒部222と、突起223と、円筒部222の内周の一部分にわたるねじ山またはカーブしたフランジ224と、ストップ225とを備える。ストップは、底部の小さな隆起した領域であってもよく、または、底部の小さなへこみであってもよい。頂部230は、フランジ231と補強材232とを備える。突起223は、突起を収容するスリット111またはその他の開口を有しうる容器110の第1の壁に底部220を保持するのを補助しうる。補強材232は、底部と頂部が組み立てられた時に突起223にぴったり適合するへこみまたは切り込み233を有する。
【0034】
オス留め具挿入アセンブリ250は、第1の保持リング260と、第2の保持リング280と、咬合ユニット270とを備える。第1の保持リング260は、フランジ261と補強材262とを備える。第2の保持リング280は、フランジ281と、円筒部282と、突起283とを備える。補強材262は、保持リング同士が組み立てられた時に突起283にぴったり適合するへこみまたは切り込み263を有する。咬合ユニット270は、第1の留め具アセンブリのカーブしたフランジまたはねじ山の表面224に整合する接続面を含むように構成されたねじ山またはカーブしたフランジ271と、取っ手272と、デテント273とを備える。任意で、第2の保持リング280は、フランジ281上に、留め具アセンブリのロックをかけるか解除するために回すべき取っ手272の方向を示す、または留め具アセンブリの開放位置および閉鎖位置を示す、マーク284を含む。保持リング260および280は、咬合ユニット270がリング間を移動するのを許容するよう構成されている。咬合ユニット270は、第1と第2の保持リングの間に収容されている時、その中心軸の周りを回転する。留め具アセンブリは、取っ手272を中心軸を中心にひねってねじ山271をメス留め具アセンブリのねじ山224と係合することにより、閉鎖されてもよい。取っ手272は、ねじ山224および271の方向に応じて、留め具アセンブリを開放または閉鎖するために時計回りに回しても反時計回りに回してもよい。閉鎖位置へと回す時、取っ手272は、デテント273がストップ225とロック位置で係合するまで回してもよい。デテント-ストップ機構は、咬合ユニットの移動を制限し、かつ留め具アセンブリがロック位置に固定されるのを補助し、さらに、アセンブリがロックされた時、またはデテント-ストップ機構を外すのに十分な力が取っ手272に加えられた時に、耳に聞こえるクリック音またはスナップ音を生じるように設計されてもよい。あるいは、デテント-ストップ機構は、アセンブリがロック位置に入るかそこから外れた時、触覚によるフィードバックをもたらすよう設計されてもよい。
【0035】
本明細書に記載されているように、再生利用可能な材料から作られた留め具アセンブリは、箱および輸送容器の部分同士を留め合わせるために従来の包装テープまたは糊に代わってまたはそれに追加して用いることができ、それにより、使い捨て廃棄物を低減し、容器アセンブリのリサイクル性を向上できる。
【0036】
さらに別の態様において、輸送アセンブリは、輸送容器の内容物を取扱い時および輸送時の損傷から保護する膨張式デバイスを含む。そのような膨張式デバイスの一つは、本明細書に完全に示されているかのように参照により本明細書に組み入れられる米国特許第7,201,273号に記載されている。さらに、本発明の態様による膨張式バッグアセンブリは、図面26〜37を参照して以下に記載される。
【0037】
膨張式デバイスは、再生利用可能な材料から作られてもよく、輸送アセンブリの再使用可能な梱包バッグとして用いられてもよい。膨張式デバイスは、非限定的に、膨張バルブおよび収縮バルブ;ヒートシールにより形成され、膨張および収縮にさらされる複数のセルまたはチャンバ;ならびにチャンバと空気通路導管との間の内部チェックバルブを含んでもよい。いくつかの態様において、膨張式デバイスは、第1および第2の末端を有する1つまたは複数のチャンバを画成するために第1および第2の外側シートの間にシールが形成された、第1および第2の外側シートと;前記チャンバの第1の末端にわたるシールにより形成された第1の空気通路と;前記チャンバの第2の末端にわたるシールにより形成された第2の空気通路と;(i)前記チャンバと第1の空気通路の間、および(ii)第2の空気通路と前記チャンバの間に配置されたチェックバルブであって、(a)第1の外側シートと第2の外側シートの間に位置する下部フィルムと、(b)第1の外側シートと下部フィルムの間に位置する上部フィルムと、(c)上部フィルムと下部フィルムを隔てる中間耐熱部材とを備えたチェックバルブと;前記チャンバ内に配置され、かつさらに、各チャンバを画成している複数のシールから隔てられた、間隔の開いた複数の連結点であって、各連結点の位置で上部フィルムと下部フィルムとを互いに連結し、さらに、バッグの膨張時に下部フィルムと上部フィルムを第1の外側シートに押し付けて、それにより空気または他の不活性ガスがチャンバから放出されるのを阻止するように、各連結点において上部フィルムと下部フィルムを第1の外部シートに連結する、連結点と;第2の空気通路内に配置され、かつさらに、第2の空気通路を画成している複数のシールから隔てられた、間隔の開いた複数の連結点であって、各連結点の位置で上部フィルムと下部フィルムとを互いに連結し、さらに、バッグの膨張時に下部フィルムと上部フィルムを第1の外側シートに押し付けて、それにより空気または他の不活性ガスがチャンバから放出されるのを阻止するように、各連結点において上部フィルムと下部フィルムを第1の外部シートに連結する、連結点とを含みうる。
【0038】
いくつかの態様において、膨張式デバイスは、該デバイスに配置されかつ第1の空気通路と連通している膨張バルブを含む。別の態様において、膨張式デバイスは、該デバイスに配置され、かつ第2の空気通路と連通している膨張バルブを含む。さらに別の態様において、膨張式デバイスのシートは、チャンバおよび空気通路の外側にあるフランジを含むように形成されているかまたは切断されている。
【0039】
図9は、ノートパソコンおよびその部品を輸送時および取扱い時の損傷から保護するよう設計された膨張式デバイスの一例を示す。図9および10を参照すると、第1の外側シート301と第2の外側シート302とを備える再使用可能な梱包バッグ300が、第1および第2の空気通路とそれぞれ連通している膨張バルブ310および収縮バルブ320を伴って示されている。第1の外側シート301と第2の外側シート302は、当該デバイスを輸送容器に取り付けるのに用いられうるフランジ303を作製するように空気チャンバを越えて延在してもよい。空気は、膨張バルブ310に入って空気通路330を下へ移動し、その後、第1の内部チェックバルブ340のセットを通過してチャンバ350に入る。チャンバ350は、図9および10に示すように、折られてもよく、またヒートシール360を含んでもよい。
【0040】
膨張時、内部バルブ340は、チャンバ350内に空気を入れ、引き続いて、当該チェックバルブは、空気通路330へ空気が戻るのを阻止する。同様に、第2の内部バルブ370は、チャンバ350から空気を放出し、しかしチャンバ350に空気が戻るのを阻止する。収縮バルブ320が開放位置へ動くと、チャンバ350からの空気は第2の空気通路380内へ移動してバッグの外へ出る。図10に示すように、さらなるヒートシール360がチャンバ350と空気通路380との間に置かれてもよい。
【0041】
図11Aおよび11Bに詳述するように、内部チェックバルブ340および370は、第1の外側シート301と第2の外部シート302の間に配置された下部フィルム391と、第1の外側シート301と下部フィルム391の間に配置された上部フィルム392と、上部フィルム392と下部フィルム391を間隔の開いた連結点に隔てる中間耐熱部材とを備える。中間耐熱部材は、第1の空気通路からチャンバへ、およびチャンバから第2の空気通路へ空気を移動させるような間隙をヒートシール内に作る。しかしながら膨張時には、フィルム392および391は外側シートの1つに押し付けられ、中間耐熱部材により作られた気流路を効果的に阻止し、空気がチャンバから放出されるのを防ぐ。
【0042】
内部チェックバルブ370の第2のセットを含むことにより、バッグが収縮する時に、複数のチャンバ内の空気を第2の空気通路380内へ実質的に同時に放出させることができる。この改良点は、バッグを収縮するのに要する時間を加速する。バッグが収縮した後、改良されたバッグは 単独でまたは輸送容器に取り付けられて、収縮バルブ320を閉鎖位置へ動かして膨張バルブ310を用いてバッグを膨張させることにより、容易に再使用されてもよい。バルブ320および310は、バッグが箱または容器に取り付けられた時にアクセスできる位置でバッグ上に配置される。
【0043】
図15〜17において、バッグを輸送アセンブリまたは容器に取り付けるためにフランジ303が使用されてもよい。取り付け具の非限定的な例には、接着剤、マジックテープ、熱接着、クリップ、および留め具が含まれる。図12において、膨張式デバイスは、容器の壁の中に固定された留め具を用いて容器110に取り付けられている。容器中の留め具または膨張式デバイスを交換できるように、留め具は取り外し可能であってよい。
【0044】
収縮バルブ320は、内径、ねじ式外径、および保持壁333を含むベース321と、ベースのねじ式外径に適合するねじ山および開口324を有する頂部を含むキャップ322とを備えてもよい。キャップ322は、バルブを通る空気の移動を阻止する閉鎖位置から空気を開口324に通過させる開放位置まで動くことができる。図17に示されるように、閉鎖位置において、開口324はベース321に対して閉じており、それにより、空気が収縮バルブを通って流れるのを防ぐ。
【0045】
図13A〜13Cおよび14に示すように、膨張式デバイスは、バッグを収縮状態で容器110と共に保管できるように設計される。取り付けられた膨張式デバイスの使用により、輸送アセンブリの部品を別々に加工するのに要する時間を節約し、かつ穴の開いたバッグにかかる費用を節約する。
【0046】
本発明の輸送アセンブリは、再生利用する前に輸送および包装材料として繰り返し再使用するよう設計されている。輸送アセンブリの部品は、各使用サイクルの前、途中、後に修復されるかまたは交換されてもよい。本発明の輸送アセンブリの有効寿命は、輸送アセンブリが再生利用される前に同じまたは実質的に類似の目的または機能のために複数回使用するよう設計された再使用可能な輸送アセンブリを提供し追跡することにより、延長されうる。輸送アセンブリに関するデータは、製造業者または消費者による輸送アセンブリの各使用の間に回収されてもよい。データデバイスを用いて、輸送アセンブリの位置、当該輸送アセンブリを使用している製造業者、当該輸送アセンブリを使用している消費者、および当該輸送アセンブリの保証金料を同定してもよい。各使用後の輸送アセンブリの状態は、当該輸送アセンブリの処理を決定するために、検査され、回収され、分析される。
【0047】
多くの態様において、各輸送アセンブリは、容器の上または中に位置するデータデバイスを含む。データデバイスは、各容器または輸送アセンブリに関連するデータを含むかまたは記憶しうる。非限定的な例には、ラベル、統一商品コード(UPC)、スタンプ、インクスタンプ、スクリーン印刷、シルクスクリーン印刷、熱収縮ポリマーまたはプラスチック包装、バーコード、無線識別(RFID)タグ、電子タグ、メモリーカードおよびフラッシュドライブなどの非揮発性フラッシュメモリーデバイス、ならびにそれらの組み合わせが含まれる。多くの場合において、データデバイスは、非限定的な例として番号、文字、言葉、記号、図、デザイン、写真、およびロゴなどの他の情報または装飾も含んでもよい。各容器は、1つまたは複数のデータデバイスを含んでもよい。当然、本発明は 本開示が属する技術分野内で公知または通例の実践であり、かつ本発明において適用することができる、あらゆる追跡デバイスまたはデータデバイスを包含することを企図する。
【0048】
いくつかの場合においては、データデバイスは、容器の内面または外面上に接着剤または留め具で装着されてもよい。別の場合においては、データデバイスは、容器の内面または外面上に直接印刷されるか、押印されるか、プレスされる。別の場合においては、データデバイスは、部分的にまたは完全に、容器の一部分内、例えば容器の壁の中に埋め込まれてもよい。さらに別の場合においては、データデバイスは、容器の一部分上にシュリンク包装されてもよい。いくつかの場合においては、データデバイスは、容器に連結された物体に取り付けられてもよい。非限定的な例には、プラスチックまたはケーブルのひもによって容器に連結された紙またはプラスチックのタグに取り付けられたラベルが含まれうる。
【0049】
多くの態様において、各容器または輸送アセンブリに関するデータは、容器の上または中に配置されるまたは位置する少なくとも1つのデータデバイスに関連付けられている。容器または輸送アセンブリに関するデータの非限定的な例には、固有の識別子、輸送容器に関して消費者に課される保証金の金額、輸送アセンブリが使用された回数またはサイクル数、当該輸送アセンブリを使用した製品メーカーの名称、当該輸送容器の保証金を支払った各消費者の名前と連絡先、各消費者に返金されたあらゆる金額、当該輸送アセンブリの位置、ならびに当該輸送容器が被った損傷の量および種類が含まれる。
【0050】
いくつかの態様において、データデバイス自体は、容器または輸送アセンブリに関するデータを含んでいる。非限定的な例として、データデバイスは、固有の識別子により番号付けされたラベルを含んでもよい。別の例において、データデバイスはバーコードを含んでもよく、これは、読み取りおよびスキャンが行われると、容器の固有の識別子、または容器もしくは輸送アセンブリに対して課される保証金の金額に対応する。さらに別の例においては、データデバイスは、容器に対して課される実際の保証金の金額を表示する容器の一部分を覆うシュリンク包装を備えてもよい。別の場合においては、データデバイスは、容器または輸送アセンブリに関するデータを含有するかまたは記憶している。非限定的な例として、データデバイスは、容器または輸送アセンブリ固有の識別子、容器または輸送アセンブリに対して課される保証金の金額、および販売場所を記憶するRFIDタグを備えてもよい。データデバイスに記憶された、容器または輸送アセンブリに関するデータの種類およびタイプの数は、データデバイスの記憶性能によってのみ制限される。さらに別の場合においては、データデバイスは固有の識別子データを含有するかまたは含み、これは、次いで、非限定的な例としてデータベース、スプレッドシート、または他のデータファイル内の、容器または輸送アセンブリに関する他のデータに関連付けられる。続いて、容器または輸送アセンブリに関するデータは、データデバイスに関するデータを検索するために、固有の識別子を用いることによりアクセスされうる。非限定的な例として、固有の識別子は、容器または輸送アセンブリに対して課される第1の金額を検索するために、販売場所で読み取り、使用することができる。
【0051】
多くの場合、データデバイスは、製品およびその他のデータを含むかまたはそれらが関連付けられている。非限定的な例として、製造業者のUPCコードが、容器中の製品に関する情報、ならびに容器の固有の識別子データ、および/または容器または輸送アセンブリに関して消費者に課される金額に関連付けられている。この場合、容器または輸送アセンブリに関するデータは、第三者のUPCコードを通してデータデバイスに関連付けられ、このUPCコードは、容器または輸送アセンブリに関する固有の識別子データなどのデータの検出またはアクセスに用いられる。
【0052】
データデバイスの性質および位置により視覚的検査が可能な場合、容器または輸送アセンブリに関するデータは、視覚的に検出されてもよい。多くの場合、データデバイスは、バーコード、UPC、RFIDタグ、および非揮発性フラッシュメモリーデバイスを読み取るように設計されたセンサー、リーダー、またはスキャナーにより読み取られる必要がある。データデバイスに記憶されたデータは、続いて、非限定的な例としてデータデバイス、スプレッドシート、または他のデータファイルに記憶された容器または輸送アセンブリに関するデータの検出に用いられてもよい。データデバイスから得られたデータを用いて、コンピュータシステムを使用して容器または輸送アセンブリに関するデータを検索してもよい。
【0053】
多くの態様において、任意で1つまたは複数の製品または物品を含む容器または輸送アセンブリが消費者またはエンドユーザーに送られる。いくつかの場合においては、容器または輸送アセンブリは、消費者による製品または物品の購入に関連して、販売場所において消費者に渡される。販売場所の非限定的な例としては、小売店および卸売店、直販店、流通センター、倉庫、ならびに電子商取引ウェブサイトが含まれる。消費者は、購入が行われる販売場所とは別の物理的な場所、例えば倉庫または流通センターで、容器または輸送アセンブリを引き取ることが求められてもよい。あるいは、容器または輸送アセンブリは、消費者の購入に応じて、配送または輸送業者を介して消費者へ送られてもよい。
【0054】
大半の態様において、販売場所における消費者は、再使用可能な容器内の製品または物品に対し支払いをし、同時に消費者は、容器または輸送アセンブリに対する第1の金額も課される。消費者は、支払いの非限定的な例として、現金、クレジットカード、または小切手で支払ってもよい。当然、本発明は、本開示が属する技術分野内の公知または通例の実践に含まれ、かつ本発明に適用されうる、あらゆる支払い方法を包含することを企図する。消費者が支払った金額は、非限定的な例として、販売場所において読み取られる、容器上のデータデバイスに含まれてもよい。別の非限定的な例として、データデバイスに記憶されたデータは、消費者に課される第1の金額を検索するために、小売店で使用されうる。多くの場合、第1の金額は、容器または輸送アセンブリの保証金であり、消費者が容器または輸送アセンブリを戻すと、そのすべてまたは一部が消費者に返金されるか、割り戻されるか、振り込まれるか、また報酬として与えられる。したがって保証金は、消費者に、容器または輸送アセンブリを再使用に関して良好な状態で戻させるインセンティブとして役立つ。任意の所定の容器または再使用可能な用品に課せられる金額は、用品の性質または大きさに応じて様々でありうる。
【0055】
多くの態様において、販売場所で消費者が支払った第1の金額は、再使用可能な容器または他の再使用可能な用品に対し消費者が支払った保証金から回収された資金を保有する別の口座に送金される。多くの場合、口座は信託勘定でありうる。その他の場合、口座はマーチャントアカウントでありうる。さらに他の場合、口座はエスクロー勘定でありうる。任意で、第1の金額が前記別の口座に入金された後に、容器が消費者へ送られてもよい。
【0056】
本開示の方法の態様は、輸送アセンブリまたは容器をサービスセンターへ戻すための使用説明書を消費者に提供することを含んでもよい。多くの場合、使用説明書は、容器内に入れられた用紙に印刷されている。使用説明書は、任意で、容器の表面に直接印刷されてもよい。さらに別の場合、使用説明書は、容器の内面または外面上に配置されたラベルまたはシュリンク包装に含まれる。
【0057】
別の態様において、使用説明書はリベート用紙に含まれてもよい。多くの場合、リベート用紙は、固有の識別子が関連付けられたデータデバイスも含んでもよい。固有の識別子データは、容器または輸送アセンブリに関するデータの取得または検出に用いられてもよい。リベート用紙は、任意で、保証金のあらゆる払戻し金が返金されるための連絡先、たとえば名前、住所、電話番号、および電子メールアドレスを消費者が記入することができる用紙の領域を含んでもよい。別の場合、リベート用紙は、消費者から輸送業者へ、輸送業者からサービスセンターへ、およびサービスセンターから製造業者への運搬中に輸送業者により容器または輸送アセンブリの追跡に使用される追跡識別子データをさらに含んでもよい。追跡識別子データは、いくつかの場合には、リベート用紙上に印刷されたバーコードを読み取るかスキャンすることによって取得される。別の場合において、容器のデータデバイスおよび/またはリベート用紙は、任意で、追跡識別子データを記憶するか、または追跡識別子データが関連付けられている。さらに別の場合、追跡識別子は、一続きの数字、アルファベット、または英数字である。
【0058】
リベート用紙は容器内に入れられて消費者に送られてもよい。任意で、リベート用紙は、製造業者により印刷され、製造業者の物品および製品と共に容器内に入れられる。いくつかの場合、リベート用紙は、容器の外面に接着されたスリーブまたは封筒を使用して容器に付着されてもよい。スリーブまたは封筒は、一つの面で容器に付着され、リベート用紙が見えるように、ならびにリベート用紙上のすべてのバーコードおよびその他の情報がプラスチックのスリーブを通して読み取れるように、別の面が透明になっている。多くの場合、リベート用紙は、容器の運搬の際に輸送業者および/または消費者により使用される輸送用紙としても役立つ。
【0059】
いくつかの態様において、使用説明書は、輸送アセンブリまたは容器をサービスセンターに戻して、輸送アセンブリまたは容器に対して支払った保証金のリベート、払戻し金、または振込みを得るために消費者が行わなくてはならない工程のリストを含んでもよい。あるいは、使用説明書は、消費者が、容器を戻すための説明および保証金-リベート制度に関する追加の情報を得ることができるウェブサイトの参照を用いるかまたは含んでもよい。使用説明書は、任意で、消費者に、容器をサービスセンターに戻すか、容器を回収してサービスセンターに配送する輸送業者に連絡することを求めてもよい。いくつかの場合において、輸送サービスは、非限定的な例としてFederal Expressなどの民間輸送会社により提供されてもよい。消費者は、連絡先を輸送業者に提供することが求められてもよく、輸送業者はそのような情報をサービスセンターへ転送する。
【0060】
本明細書において開示されているように、本方法の態様は、消費者から直接または輸送業者を介して容器を受け取るサービスセンターを含んでもよい。サービスセンターは、分析(breakdown)センターおよび修理(refurbishment)センターを含んでもよい。いくつかの場合において、容器および輸送アセンブリは、全米の様々な地域センターに位置する分析センターにおいて受け取られうる。分析センターは、容器上のデータデバイスを用いて容器または輸送アセンブリに関する固有の識別子データを取得し、輸送アセンブリの受領をコンピュータに記録する。分析センターは、損傷に関して輸送容器を検査して、損傷の有無を、容器のデータデバイスおよび/または輸送アセンブリの固有の識別子に関連付けられたデータとして記録しうる。分析センターは、輸送アセンブリまたは輸送アセンブリの部品が使用された回数またはサイクル数、消費者の連絡先、および消費者へ送られる第2の金額などであるがそれらに限定されない追加の情報も記録しうる。
【0061】
分析センターは、輸送アセンブリを、製造業者、修理センター、または再使用施設へ再分配するのに可能な程度に平らにしてもよい。輸送アセンブリは、輸送前に、パレット上に回収されてもよい。本明細書に記載されているように、本発明の修理センターは、分析センターから輸送アセンブリを受け取り、容器上のデータデバイスを用いて当該アセンブリの受領を記録してもよい。いくつかの場合において、輸送アセンブリは修理センターにおいて検査され、輸送アセンブリおよびその部品が再使用できるおよび/または修復できるかどうかを決定され、検査の結果に応じて分別される。分析センターは、輸送アセンブリの損傷した部分または部品を交換してもよい。別の場合においては、輸送アセンブリは、所定の使用回数、再使用されてもよい。所定の使用回数は、容器に関するデータであり、容器の固有の識別子を用いてアクセス可能である。輸送容器を再使用する場合、分析センターはさらに、異なる製造業者による使用のために容器をラベルし直すべきかどうか決定する。容器はまた、ラベルの状態に従って、または製造業者の要求に従って、同じ製造業者による使用のためにラベルし直されてもよい。分析センターは、容器のデータデバイスおよび容器の固有の識別子に関連付けられたデータを更新して、容器の処理、たとえば、非限定的に、再使用、再生利用、修理、または修復を記録する。
【0062】
いくつかの場合において、サービスセンターで輸送容器が受領され検査されると、第2の金額が消費者に返される。サービスセンターは、輸送容器の状態を検査して、結果を記録し、それは容器のデータデバイスおよび固有の識別子に関連付けられる。いくつかの場合において、サービスセンターは、輸送容器の損傷に対する差し引き額を除いた、消費者が支払った第1の金額に基づいて、消費者へ返す第2の金額を決定しうる。さらなる場合において、第2の金額はまた、第1の金額と比較して、消費者が輸送業者を使用するための手数料および/または輸送料により減額されてもよい。当然、消費者は、代替的に、輸送料を輸送業者に直接別個に支払ってもよい。多くの場合、第2の金額は、リベート用紙に関連付けられた情報を用いてサービスセンターにより消費者に支払われる。そのような支払いは、小切手、預金伝票、または消費者のクレジットカード口座への振込みの形で行われる。別の場合において、消費者は、安全なインターネットウェブサイトを介して支払いを請求するよう指示されうる。消費者への支払いに用いられた金は、安全な口座から引き出すことができる。
【0063】
本明細書に記載されているように、本開示は、各用品および用品の上または中に位置しているデータデバイスに関連付けられた固有の識別子データを用いて再使用可能な材料を処理する方法を含む。いくつかの態様において、サービスセンターは、固有の識別子を用いて用品の受領を記録する。サービスセンターは、用品が受けた損傷の量を決定するために、当該用品を検査しうる。この情報は、当該用品の固有の識別子に関連付けられる。サービスセンターはまた、たとえば、用品が使用された回数またはサイクル数を一つ増やすように、用品に関するデータを更新する。サービスセンターは、用品が再使用可能かどうか、または用品がこれ以上使用できず、したがって再生利用すべきであるかどうかを決定しうる。サービスセンターはまた、修復または修理を必要とする用品を決定しうる。用品の処理は、各用品に対して、サービスセンターが使用するコンピュータシステム内で修正される。非限定的な例として、再使用可能な用品は、その用品が使用された回数またはサイクル数、製造業者の製造要件、およびサービスセンターにおける利用可能な用品の数に基づいて、製造業者へ移動される。サービスセンターは、再使用可能な用品を分別し、必要であれば用品をラベルし直し、そして平らにするかまたは他の方法で用品を再分配に備えさせる。
【0064】
本開示を一般的に示してきたが、それは、例示により提供され、明示されない限り本開示を制限することを意図しない以下の実施例を参照することを通してより容易に理解されるであろう。
【実施例】
【0065】
実施例1
図18〜20では、コンピュータ処理ユニット、薄型テレビ、およびノートパソコンがそれぞれ、容器の壁に留め具で固定された1つまたは複数の膨張式梱包バッグ300と共に輸送容器110内に入れられている。
【0066】
実施例2
図21では、再生利用可能な材料から作られ、かつ輸送中にテレビを保持するように設計された図22の箱8が、製造業者1により受け取られる。箱は、バーコードラベル9および13を箱の外面上に含む。バーコードラベル9は、バーコードを読み取るかスキャンすると取得される固有の識別子データとあらかじめ関連付けられている。バーコードラベル13は、同様にバーコードを読み取るかスキャンすると取得される、箱に対して課されるべき保証金の額とあらかじめ関連付けられている。製造業者1は、ラベル9上のバーコードをスキャンして、バーコードラベル9のコピーであるバーコードラベル14を有するリベート用紙11を印刷する。リベート用紙11はまた、図23に示すように、追跡識別子データ12も含む。リベート用紙は、容器を戻すための使用説明書と共に箱8に入れられる。あるいは、リベート用紙は小売販売店3に直接提供されてもよい。
【0067】
製造業者は箱8にテレビを梱包し、このテレビを流通ハブ2へ送る。テレビは、流通ハブ2から小売販売店3へ、既存の流通経路を通じて送られる。消費者4は、購入するテレビを選択し、小売販売店3の販売場所へ進んで製品の代金を支払う。販売場所において、ラベル13上のバーコードがスキャンされ、保証金額が消費者の追加料金として加算される。消費者4は、販売場所において、テレビおよび箱の保証金の両方の代金をクレジットカードで支払い、その後、テレビを箱に入れたままにする。小売販売店3は、保証金額を安全な信託勘定へ送金する。小売販売店3は、任意で、ラベル9のバーコードをスキャンして、固有の識別子データを分析センター5または修理センター7に転送して、保証金が支払われたことをこれらのサービスセンターに通知してもよい。
【0068】
消費者4は、テレビ、リベート用紙11、使用説明書、および任意のスリーブまたは封筒10を箱8から取り外す。使用説明書は、消費者が(i)箱を集荷するよう輸送業者に連絡する(このサービスの料金は消費者の保証金から差し引かれる)か、(ii)箱を輸送業者のオフィスまたは指定された他の回収センターへ持っていくか、または(iii)箱を分析センター5へ戻すべきであることを示す。(i)または(ii)の場合、箱は、分析センター5に持っていかれる前に中間段階(図には示さず)により回収されてもよい。使用説明書は、消費者が(ii)および(iii)を選択した場合、消費者の保証金からの差し引きがないことを示す。任意で、使用説明書は、消費者の保証金から手数料が差し引かれることがあることを示す。
【0069】
消費者4は、箱8を集荷するよう輸送業者に連絡し、名前と連絡先をリベート用紙11に記入する。輸送業者は、ラベル9上のバーコードをスキャンし、その追跡識別子データ12をそのコンピュータシステムへ入力する。輸送業者は、任意で、地域の最寄の分析センター5を決定し、リベート用紙11にその場所を記入してもよい。輸送業者は、一方の面に提供した接着剤を使用して封筒10を箱の外面上に配置し、箱から外を向く側が透明である封筒の中にリベート用紙11を入れる。輸送業者は、固有の識別子データを分析センター5または修理センター7へ転送して、箱8が集荷されたことをこれらのサービスセンターに通知してもよい。輸送業者は、箱を消費者から分析センター5または修理センター7まで追跡するために、追跡識別子データ12を使用する。輸送業者は、任意で、消費者4の名前および連絡先を分析センター5または修理センター7へ転送する。
【0070】
輸送業者は、任意で、箱8を分析センター5または修理センター7へ輸送するための準備として、箱を平らにするかつぶしてもよい。任意で、輸送業者は、複数の箱を一緒に輸送するために回収してもよい。輸送業者は、輸送の前に、任意で、箱をパレット6上に回収してもよく、または箱を輸送容器内に回収してもよい。輸送容器の非限定的な例には、複数の箱を回収するのに適した大きさおよび寸法のLD2およびLD3コンテナまたは通例の容器が含まれうる。
【0071】
分析センター5は、輸送業者から箱8を受け取って、ラベル9またはラベル13上のバーコードをスキャンする。分析センターは、固有の識別子データを用いて、箱に関するデータにアクセスし、その箱が使用されたサイクル数を1つ増やす。分析センターは、箱の受領を記録し、続いて、損傷について箱を検査する。箱がそのままかまたは修理して再使用される場合、分析センターは、他の箱と共に修理センター7へパレット6上で輸送する準備として、箱を平らにするかつぶしてもよい。箱が再使用できない場合、分析センター5は、任意で、箱をスクラップとして再生利用センターへ送ってもよい。分析センター5は、箱に関するデータを修正し、そのデータを箱の固有の識別子と関連付けてもよい。分析センター5または修理センター7は、任意で、消費者4が支払った保証金を、手数料および輸送業者代を除いて返金する小切手を送ってもよい。あるいは、分析センター5または修理センター7は、任意で、使用説明書に従って消費者4がインターネットで提出した電子払戻し要求に応答して、消費者4のクレジットカード口座に振り込む。
【0072】
修理センター7は、分析センター5から箱8を受け取り、ラベル9上のバーコードをスキャンする。修理センター7は、分析センター5により修正された任意のデータを含む固有の識別子データを用いて、箱に関するデータにアクセスする。修理センター7は、分析センター5により提供された情報に基づいて、または任意で修理センター7が独自の検査を行って、箱8を分別する。修理センター7は、同じまたは異なる製造業者により再使用するために箱をラベルし直してもよい。修理センター7は、箱が所定の使用サイクル数に達した場合、その箱を再生利用するよう指定してもよい。修理センター7は、箱の処理に関するデータを修正して、そのデータを箱の固有の識別子に関連付けてもよい。修理センター7は、処理に応じて箱8を分別する。一例として、修理センター7は、製造業者1による使用のために箱8をラベルし直して、この箱を他の箱と共にパレット6上に回収して、製造業者1へ輸送してもよい。
【0073】
ここで、図24を参照すると、位置の追跡および容器に関連する保証金の分配を含む容器の流れを管理するために、集中型のエンティティ20が提供されてもよい。これに関連して、中央エンティティ20は、例えば、1つまたは複数のエンティティによる容器のバーコードスキャンを通じて容器の位置を追跡することができてもよい。例えば、中央エンティティ20は、容器を受領した際に製造業者1によって、または容器を受領または放出した際に流通ハブ2によって実施されるバーコードスキャンを通じて容器の位置を決定することができてもよい。消費者4がオンラインで購入する場合、容器の追跡は、配達組織(例えば、UPS、FedExなど)によるバーコードスキャンを通じて継続されてもよい。したがって、中央エンティティ20は、消費者4が容器を所有している場合、および消費者4が容器の所有を、例えば、別のバーコードスキャンが実施される回収センターへ手放した場合、追跡することができる。
【0074】
さらに、中央エンティティ20は、容器の追跡に基づいて保証金を回収および分配することにより、保証金の流れを制御するよう構成されていてもよい。これに関連して、図25は、保証金の流れの例を示す。当然、当業者は、現金またはその他の手段、例えば 振込みまたは引き落としされうる口座を介して保証金額が送金されることを理解するであろう。
【0075】
ここで図25を参照すると、一態様において、容器が製造業者へ配達されると、保証金額は中央エンティティにより製造業者から回収されうる。容器が製造業者から流通ハブへ送られると、保証金額は流通ハブから製造業者へと送金される。これは、流通ハブと製造業者との間の直接取引を通じて、または、流通ハブと中央エンティティとの間の取引および中央エンティティと製造業者との間の取引の2つの別個の取引を通じて、達成されうる。流通ハブと製造業者との間の直接取引の場合、中央エンティティはその取引について通知を受けてもよい。
【0076】
同様のフローが、サイクルの各ポイントに存在してもよい。消費者が容器を受け取ると、消費者は小売店へ、または中央エンティティへ好ましくは小売店を介して間接的に、保証金額を支払ってもよい。これに関連して、消費者は、小売店などの馴染みのエンティティとのみやりとりをしてもよい。一態様において、消費者は、容器を中央エンティティが提携している回収センターに戻すという選択肢を与えられてもよい。これに関連して、消費者は中央エンティティから保証金を受け取ってもよい。
【0077】
当然、フローの各段階において、送金される保証金額は、例えば容器の状態に応じて異なってもよい。
【0078】
ここで図26〜37を参照すると、本発明の態様による膨張式袋アセンブリが説明されている。まず図26を参照すると、一続きの空気袋チャンバ499を連続的に膨張および収縮させる能力を有する膨張式袋アセンブリ400が示されている。空気袋チャンバ499は、個々の独立したチャンバであってよく、しかしそれらは単一の梱包クッションを形成するように物理的につながっていてもよい。したがって、もし1つの空気袋チャンバ499に穴が開いても、残りのチャンバは影響を受けない。
【0079】
これに関連して、各チャンバは、以下にさらに詳細に説明されている膨張/収縮バルブ機構の一部分と結合されている。当業者は、空気袋チャンバ499の大きさおよび数が、例えば包装の要件に応じて異なりうることを理解するであろう。
【0080】
膨張式袋アセンブリ400の膨張/収縮バルブ機構は、外部チューブ410と、それに挿入されたステム500とを含む。以下に説明するように、チューブ410およびステム500は一体化して、空気袋チャンバ499を繰り返し膨張および収縮させるバルブシステムを形成する。これに関連して、このバルブ機構の1つの末端でエンドキャップアセンブリ560を通して加圧空気を空気袋チャンバへ導入し、および空気袋チャンバから放出してもよい。
【0081】
ここで図27を参照すると、図26の袋膨張アセンブリ400のチューブ410の一態様が示されている。示された態様において、チューブ410は、チューブ本体420とチューブの内部空洞430とを含む。チューブ本体420の外部表面は、円筒形状を有する。チューブ本体420は、例えば様々なプラスチックまたは金属を含む様々な材料から作られてもよい。一態様において、チューブ本体420は、間に配置されたステム500と共に組み立てられうる2つの長軸方向の区画で形成される。
【0082】
図28は、図27のチューブ410の横断面を示し、図29は、チューブ410の長軸方向の横断面を示す。これらの図面に示されるように、チューブ本体420は、円筒形の外部表面を有し、かつチューブ空洞430をその内部に有する。一態様において、チューブ本体420の円筒形の外部表面は9.5 mmの直径を有する。チューブ空洞430は実質的にチューブ本体420の全長にわたって延在し、かつ複数の膨張チャンバ432に分割されている。各膨張チャンバ432は、1つの空気袋チャンバ499に対応している。別の態様において、各膨張チャンバ432は、複数の空気袋チャンバに対応している。例えば、各膨張チャンバ432は、2つ、3つ、またはそれ以上の空気袋チャンバの膨張または収縮のための通路を提供するように構成されうる。示されている態様において、各膨張チャンバは、ちょうど1つの空気袋チャンバに対応し、膨張チャンバ432は6.3 mmの直径を有する。
【0083】
図面には示されていないが、当業者は、空気袋チャンバが密閉様式でチューブ410に連結されてもよく、膨張チャンバ432を介して空気を空気袋チャンバへ導入するかそこから放出するように空気袋チャンバが膨張チャンバ432と連通していてもよいことを理解するであろう。さらに、チューブ410の一端は、以下にさらに詳細に説明するようにステム500を開放位置または閉鎖位置に固定するために、固定ピンレセプタクル438を含む。開放位置では、空気袋チャンバは膨張または収縮でき、一方、閉鎖位置では、空気は空気袋チャンバに流れ込むこともそこから流れ出ることもできない。
【0084】
各膨張チャンバ432は、チャンバ間コネクタチャネル434を介して隣接する膨張チャンバ432に連結されている。チャンバ間コネクタチャネル434により、膨張過程および収縮過程の間、膨張チャンバ432の間を空気が流れることができる。一態様において、チャンバ間コネクタチャネル434は2.3 mmの直径を有する。一方の末端において、チャンバ間コネクタチャネル434は、チャンバ間コネクタチャネルの小さな直径へ移行する傾斜部分436を含む。示されている態様において、傾斜部分はおよそ45度の斜面角度およびおよそ0.7 mmの長軸方向長さを有する。
【0085】
ここで図30を参照すると、図26の袋膨張アセンブリ400のステム500の一態様が示されている。ステムは、図29に示すチューブ本体420のチューブ空洞430内に位置するように構成されている。ステム500の一方の末端において、ステム500がチューブ410に固定されるように末端機構520が提供される。末端機構520は、図31を参照して以下にさらに詳細に記載される。
【0086】
ステム500は、図29に示すチューブ空洞430の膨張チャンバ432に対応する区画に分割されている。区画は、図32を参照して以下にさらに詳細に記載されるプランジャーにより分割されている。
【0087】
ステム500は、チューブ410の長さに実質的に対応する長さを有し、第2の末端540で終結する。空気袋チャンバを膨張および収縮させるために、エンドキャップ機構が第2の末端540に配置されてもよい。エンドキャップ機構の一態様が、図33〜37を参照して以下に記載される。
【0088】
ここで図31を参照すると、図30のステムの末端機構520の詳細図が示されている。末端機構520は、チューブ410の末端をその中に入れるよう構成された筐体522を含む。筐体522は、ステム500がそこから外へ(図31の左方向へ)延在する開放端を有する。さらに、筐体522は閉鎖端(図31の右端)を有する。したがって、ステム500を覆うチューブ410の末端が、筐体522の開放端へ挿入されていてよい。一態様においては、筐体はおよそ12.7 mmの外径と、およそ9.5 mmの内径とを有する。
【0089】
筐体522は、コッタピンをその中に受けるピンレセプタクル524を含む。ピンレセプタクル524は、チューブ410の固定ピンレセプタクル438(図29に示されている)およびステム500の末端の2つのピン貫通穴526a、526bのうちの1つと一列に並んでもよい。したがって、固定ピンを挿入することで、筐体22はチューブをステムに固定するのに役立つ。さらに、ステム500およびチューブ410は、開放位置に固定されて(膨張のためまたは収縮のために)空気をチューブ空洞430に通すか、閉鎖位置に固定されてそのような空気の流れを遮断してもよい。これに関連して、ピン貫通穴526aが閉鎖位置のために用いられ、ピン貫通穴526bが開放位置のために用いられる。この機構を下記にさらに詳細に記述する。
【0090】
ここで図32を参照すると、図30のステム500の詳細図が示されている。これに関連して、ステムは、ステムが挿入されたチューブ410の実質的に全長にわたって延在するシャフト部分532を有する。一態様において、ステム500のシャフト部分532はおよそ1.6 mmの断面直径を有する。上述のように、ステム500は、チューブ空洞430の膨張チャンバ432に対応する区画に分割されている。区画はプランジャー534により分割されている。示されている態様において、プランジャーは、チューブ空洞430の膨張チャンバ432(図29)内に収まる大きさの円板状の突起である。加えて、円錐型ヘッド536が、プランジャー534の片側に配置される。
【0091】
プランジャー534および円錐型ヘッド536は、バルブとして機能するように、傾斜部分436およびチャンバ間コネクタ434と係合する大きさである。これに関連して、一態様において、プランジャーは6.3 mmの直径を有し、かつ円錐型ヘッドは、傾斜部分436の斜面角度45度と一致する45度の円錐角を有する。
【0092】
したがって、空気袋システムを膨張または収縮させる時、筐体522のピンレセプタクル524に挿入されたコッタピンおよびチューブ410の固定ピンレセプタクル438が引き抜かれて、レセプタクル524および438、ならびにステム500のピン貫通穴526b(図31)に再度挿入される。この位置では、各膨張チャンバ432において、プランジャー534が傾斜部分436から離れ、それにより、チューブ空洞430全体に空気を流し、かつ空気袋チャンバ499に空気を流入させるために、チューブ空洞430を開放する。空気袋チャンバ499の膨張または収縮が完了したら、ピンを引き抜いて、レセプタクル524および438、ならびにピン貫通穴526aに再度挿入することでシステムを閉鎖してもよい。この位置では、プランジャー534および円錐型ヘッド536は傾斜部分436と係合し、それにより空気がチャンバ間コネクタチャネル434を通過するのを遮断する。ピンはまた、例えば、消費者による改ざんを検出または阻止するための手段としても役立つ。これに関連して、例えば認定されたセンターなどの特定のエンティティのみが、システムを膨張または収縮できることが望ましい場合がある。
【0093】
空気は、その態様が図33に示されているステム500のエンドキャップアセンブリを通して、膨張および収縮過程の間、チューブ空洞430の中へまたはチューブ空洞430から外へポンプでまたは直接注入されてもよい。示されているエンドキャップアセンブリ560は、エンドキャップ570(図34および35を参照して以下に詳細に記載されている)と、コイルばね580と、ハウジング590とを含む。エンドキャップアセンブリはシャフト500の末端を囲み、かつハウジングはチューブ410の末端を収容できる大きさである。
【0094】
ここで図34および35を参照すると、図33のエンドキャップアセンブリ560のエンドキャップ570の一態様が示されている。エンドキャップ570は、直径およそ9.5 mm、幅およそ3.2 mmの円板である。エンドキャップ570は、ステム500の末端と係合するよう構成された中央貫通穴572を含む。中央貫通穴572を通してステムをエンドキャップ570に係合および/またはロックするために、ロック機構がステムの末端に提供されてもよい。加えて、エンドキャップ570には、エンドキャップ570の縁の周辺に一連の穴574が提供されている。システムが開放位置にある時、空気がチューブ空洞430に提供され、その結果、穴574を通って空気袋チャンバ499に提供される。当然、穴574を通して空気を排出して空気袋チャンバ499を収縮させてもよい。
【0095】
ここで図36を参照すると、図33のエンドキャップアセンブリ560のコイルばね580の一態様が示されている。ばね580は、チューブ410を付勢することで、バルブシステムの適切な閉鎖を確実にする弾性を提供する。これに関連して、システムが閉鎖位置にある時、チューブ空洞430の傾斜部分436が、ステム500のプランジャー534に対して弾性的に付勢される。ばね580の長さおよび弾性は、設計要件に基づいて選択されうる。ばね580の直径は、チューブ410の末端に係合するように構成されている。
【0096】
ここで図37を参照すると、図33のエンドキャップアセンブリ560のためのハウジング590の一態様が示されている。エンドキャップハウジング590は、円筒形本体592と、その中にある円筒形の空洞594を有する。示されている態様において、円筒形本体592は、12.7 mmの外径を有する。円筒形の空洞594は、チューブ410およびエンドキャップ570の直径に対応するおよそ9.5 mmの直径を有する。ハウジング590は、例えば、射出成形によって組み合わせを一体的に形成することによって、エンドキャップ570を空洞594内に固定するように構成される。当然、エンドキャップ570を空洞594に固定するその他の機構が当業者には明らかであり、本発明の範囲内で企図される。
【0097】
特許、特許出願、および刊行物を含む本明細書に引用された参考文献はすべて、先に具体的に組み入れられたか否かに関わらず、その全体が参照により本発明に組み入れられる。
【0098】
本発明の主題を十分に記載してきたが、それは、本開示の精神および範囲から逸脱することなく、かつ過度の実験を伴うことなく、広範囲の同等のパラメータ、濃度、および条件内で実施可能であることが、当業者により理解されるであろう。
【0099】
本開示は、その具体的な態様に関連して記載されているが、さらなる改変が可能であることが理解されるであろう。本願は、本開示の原理に一般的には従い、かつ、本開示が属する技術分野の公知または通例の実施の範囲内で上述の本質的な特性に適合しうる本開示からの逸脱を含む、本開示のあらゆる変法、使用、または適用を包含することが意図されている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に空洞を有するチューブであって、該空洞が複数のチャンバを有し、各チャンバが1つまたは複数の空気袋チャンバと結合している、チューブと;
前記チューブ内に配置されたステムであって、該ステムが複数のプランジャーを有し、各プランジャーがチューブの空洞のチャンバ内に配置され、各プランジャーが、チューブの空洞の隣接するチャンバ間の空気連通を選択的に開放および閉鎖するように構成されている、ステムと
を備える空気袋バルブ装置であって、
隣接するチャンバ間の空気連通を選択的に開放および閉鎖するよう複数のプランジャーの各々が配置されるように、前記ステムが前記チューブに対して可動性である、空気袋バルブ装置。
【請求項2】
隣接するチャンバが、チャンバ間チャネルにより連結されており、かつプランジャーが、該チャンバ間チャネルを通る空気連通を開放および閉鎖するように構成されている、請求項1記載の空気袋バルブ装置。
【請求項3】
チャンバ間チャネルが、傾斜部分を含み、かつプランジャーが、該傾斜部分と係合して隣接するチャンバ間の空気連通を閉鎖するシールを形成する円錐形ヘッドを含む、請求項2記載の空気袋バルブ装置。
【請求項4】
隣接するチャンバ間の空気連通が開放されている時に、空気をチューブの空洞の中に送るかまたは空洞の外へ送るように構成されたエンドキャップ機構をさらに備える、請求項1記載の空気袋バルブ装置。
【請求項5】
隣接するチャンバ間の空気連通を閉鎖するためにチューブおよびステムを付勢するように構成された弾性部材をさらに備える、請求項1記載の空気袋バルブ装置。
【請求項6】
隣接するチャンバ間の空気連通を開放または閉鎖するために選択的にチューブおよびステムを互いに固定するように構成された固定機構をさらに備える、請求項1記載の空気袋バルブ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【公表番号】特表2012−501926(P2012−501926A)
【公表日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−526950(P2011−526950)
【出願日】平成21年9月9日(2009.9.9)
【国際出願番号】PCT/US2009/056417
【国際公開番号】WO2010/030713
【国際公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.マジックテープ
【出願人】(511064177)
【Fターム(参考)】