説明

再帰反射鏡及びその製造方法

【課題】再帰反射素子の山部において生じる暗部を特異な形状とし、外観の意匠性を高めた再帰反射鏡とその製造方法を提供する。
【解決手段】多数個の再帰反射素子31を配列した再帰反射鏡3であって、再帰反射素子31の山部31mの曲率半径rmを谷部31vの曲率半径rvよりも大きくする。山部31mに入射した光は透過され、あるいは広い範囲に向けて反射されるため太幅のY字状の暗いパターンに見えるようになり、再帰反射鏡の外観の意匠性を高める。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は複数の再帰反射素子(リフレックス・リフレクタ素子:以下、RR素子と称する)を配列した再帰反射鏡(以下、RRと称する)に関し、特に反射光による外観の見栄えを改善したRRとその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車や自転車等の車両には他車両から照射された光を当該他車両に向けて反射するRRが装備される。このRRとして、例えば特許文献1では、光透過性のある樹脂板の内面にRR素子として直角三角錘体状の突起(立方体の一部)を多数個配列して山部や谷部をマトリクス状に配列した構成のものが用いられている。このRRではRRの外面側から入射した光がRR素子の内面で全反射するため、当該光は入射した方向に向けて反射されることになる。また、このRRは金型を用いた樹脂成形によって形成されるが、その金型の製造に際しては特許文献2のように先端をRR素子の形状に形成した複数本の矢型ピンを用いた電鋳法が用いられてきた。この電鋳法についての説明及びこの金型を用いてRRを樹脂成形する方法についての説明は省略するが、この方法で製造したRRは矢型ピンの形状がそのまま反映された形状となるため、RR素子の山部や谷部が尖った角状をした形状、換言すれば山部や谷部の曲率半径が殆ど「0」の形状に形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−58336号公報
【特許文献2】特開2005−125649号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このRRでは、入射された光が再帰反射されているときにRRを表面側から見ると、図4(b)のように山部と谷部を結ぶ稜線で構成される菱形をした多数の線状の暗いパターンPrが観察される。すなわち、山部と谷部はその断面形状から光の全反射が期待できず再帰反射が行なわれ難いので、これら山部と谷部を結ぶ稜線に沿った領域での再帰反射光の光量が低下し、稜線が他の領域よりも暗く見えることになる。そして、前記したように山部と谷部のそれぞれの曲率半径が「0」に形成されたRR素子では、山部と谷部を結ぶ稜線は細い線状に形成されているため、この稜線によって観察される暗いパターンPrは菱形をした細い線状にしか見えない。そのため、RRの外観は微小な菱形が配列された単純なパターンに限定されることになり、個性的な外観を有する意匠性の高いRRを得ることはできない。
【0005】
本発明の目的はRR素子の少なくとも山部において生じる暗部の形状を特異なものとして外観の意匠性を高めたRRを提供するものである。また、本発明の他の目的は当該意匠性を高めたRRの製造方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、多数個のRR素子を配列したRRであって、RR素子の山部の曲率半径を谷部の曲率半径よりも大きくしたことを特徴とする。また、RR素子が曲面上に配列されている場合、各RR素子の光軸は当該曲面に沿って段階的に変化される構成とする。あるいは、RR素子は曲面に沿って複数のグループに区画されており、各グループのRR素子の光軸は同一方向であり、異なるグループのRR素子の光軸は前記曲面に沿って段階的に変化される構成とする。
【0007】
本発明はRRを製造するに際し、RRを成形するための成形面を所要の曲率半径の先端部を有する切削ツールにより直彫りして金型を製造し、この金型を用いた射出成形法によってRRを形成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明のRRによれば、RR素子の山部において光の入射方向に対する光反射の光量を低減するので、RRを外面から観察したときには山部を中心にしたY字状の暗いパターンが観察できるようになり、このY字状の暗いパターンによってRRの外観上の意匠性を向上することができる。特に、RRが曲面に形成されたときにはRR素子の光軸を曲面に沿って段階的に変化させることで、広い範囲からRRの光反射を視認することが可能になるとともに、各観察位置における見栄えを向上することができる。
【0009】
また、本発明のRRの製造方法では、所要の曲率半径の先端部を有する切削ツールにより成形面を直彫りした金型を用いて射出成形法によってRRを形成しているので、本発明のRRを製造するための金型の製造が容易になるとともに、当該金型を用いることにより本発明のRRを容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明のRRを適用したリアコンビネーションランプの一部を破断した斜視図。
【図2】RRの一部の斜視図とその拡大断面図及び光路図。
【図3】RRの成形金型の断面図と製造工程を説明する図。
【図4】実施形態1と従来の各RRの外観を模式的に示す図。
【図5】実施形態2の断面図。
【図6】実施形態3の断面図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(実施形態1)
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明のRRを自動車のリアコンビネーションランプに適用した実施形態1の概略斜視図である。リアコンビネーションランプRCLのランプハウジング1は所要の正面形状をした浅皿状のランプボディ11の前面(自動車の後部側の面)に光学レンズとして機能する前面カバー12を装着した構成であり、このランプハウジング1にバックアップランプBUL、ターンシグナルランプTSL、テール&ストップランプT&SLが区画して配設されている。すなわち、前記ランプボディ11の内面には前記各ランプBUL,TSL,T&SLに対応して区画壁13が設けられ、これら区画壁13により前記各ランプの各領域が区画されている。また、ランプボディ11内の各ランプ領域にはそれぞれ光源2が配設されている。ここでは、各光源2は配線基板21にLED(発光ダイオード)22を搭載した構成となっている。
【0012】
前記前面カバー12はこれらのランプに対応して赤色レンズ12R、アンバー色レンズ12U、白色のレンズ(図には表れない)が区画形成され、これらのレンズが一体化された構成となっている。また、前記前面カバー12には、前記赤色レンズ12Rが区画形成された領域の一部に本発明の対象となるRR3が形成されている。このRR3は前面カバー2の内面に多数のRR素子31がマトリクス状に配列された状態で一体に形成されている。このRR3は後続車両の照明光をこれらRR素子31において後続車両に向けて反射するように構成されていることは言うまでもない。
【0013】
前記RR3は赤色をした光透過性の樹脂を成形して形成したものであり、図2(a)に外観斜視図を示すように、図では下側に向けられている外面3aは平滑面に形成され、上側に向けられている内面3bに前記RR素子31が形成されている。RR素子31は正六面体(立方体)の1つの角を山部31mとし、この山部31mを頂点とする3つの面からなる直角三角錘体状の突起として構成されており、これを内面3bに沿って縦横に多数個配列してRR3を構成している。このRR3を一方向、例えばRR素子31の山部31mを連なる方向に切断した断面形状は、図2(b)に示すように、直角三角形をした山部31mを有する複数個のRR素子31が配列された形状となり、隣接するRR素子31の間に高さの最も低い谷部31vが形成されることになる。
【0014】
このRR素子31の形状として、実施形態1では、前記RR素子31の谷部31vから山部31mまでの高さ寸法を2mm、RR素子31の裾野寸法、換言すれば隣接する谷部31vの間隔を2.5mmの各寸法に形成している。また、RR素子31をこのように形成したときに、谷部31vの曲率半径rvは0mmとなるように構成している。すなわち、RR素子31の谷部31vはRR素子31の山部31mと谷部31vを結ぶ稜線がほぼ直角に交差する角形状に形成されている。これに対し、RR素子31の山部31mは曲率半径rmを谷部31vの曲率半径rvよりも大きな寸法、ここでは0.1〜0.3mmの範囲のいずれかの寸法としており、これによりRR素子31の山部31mを球面に近い形状に構成している。なお、ここでは一つの山部31mから三方の谷部31vに向けてそれぞれ延びる稜線部も山部31mと同様の曲率半径rmに形成しているので、以降の説明ではこれらの稜線部を山部31mに含めている。
【0015】
この構成のRR3は金型を用いて光透過性の赤色樹脂を成形することによって形成している。図3(a)に示すように、RR素子を成形するための直角三角状をしたRR素子凹部43を有する下型41と、内面が平坦面として形成された上型42からなる金型4を用い、両金型で構成されるキャビティ44内に赤色樹脂を注入する射出成形法によってRR3を成形している。この金型4、特にRR素子凹部43を有する下型41は特許文献2に示した電鋳法ではなく、金型素材の表面を切削してRR素子凹部43を多数個配列した構成の成形面を形成する方法、いわゆる直彫り法によって製造している。この直彫り法は、例えば平坦な金型面に切削ツールを利用してRR素子凹部43を形成し、その切削と同時に成形面を鏡面に仕上げたものである。このように成形面を鏡面に仕上げることで、当該金型を用いてRR3を樹脂成形したときには、成形されたRR3の表面は平滑面に形成され、光透過性の高いRRを成形することが可能になる。これにより、電鋳法に比較して低コストでかつ短時間で金型が製造でき、さらにはRRが製造できる。
【0016】
例えば、図3(b)に模式断面図を示すように、直彫り法において前記RR素子凹部43の成形面を形成する際には、先端部5aの曲率半径が0.1〜0.3mmの球面形状をした切削ツール5を用いる。RR素子凹部43の成形面を切削する際に、切削ツール5の先端部5aをRR素子31の山部31mに相当する部位、すなわち成形面の底部43aに当接させることで、当該底部43aは切削ツール5の先端部5aの曲率半径に倣った形状に形成される。また、この切削ツール5をRR素子凹部43の傾斜面に沿って直線的に移動させて切削することで、RR素子31の谷部31vに対応する成形面の頂部43bは直線状の稜線が交差した角形状に形成される。なお、この下型41と対をなすRR3の外面に対応した上型42を平坦な鏡面に形成することは言うまでもない。
【0017】
このように製造した金型4を用いてキャビティ44を形成し、このキャビティ44に光透過性の赤色樹脂を注入することでRR3の成形が実現できる。この成形には射出成形法を利用するが、図3(a)に示したようにRR素子凹部43の底部43aが前記した曲率半径で球面状をしているので、樹脂をキャビティ44内に注入したときに底部43aが角状をしている金型よりもキャビティ44内の空気が成形面に沿って流れ易くなり、キャビティ44内の空気抜き効率が高くなって成形したRR3におけるボイド(気泡)の発生を防止する上で有効になる。また、成形面の底部43aが球面であるので、角状の場合よりも成形後にRR3を離型する際の離型抵抗が小さくなり、RR3の離型性も向上する。なお、図3(a)は説明を簡略化するためにRR3のみを成形する場合の図であるが、実際にはRR3は前面カバー12と一体に形成されるため金型の構造は複雑なものとなる。
【0018】
形成したRR3では、図2(c)に示すように、RR3の外面から入射される光はRR素子31の内面で全反射された後、RR3の外面から180度反対の方向、すなわち光が入射された方向に向けて出射される。このとき、RR3を外面から観察するとRR3の全面が明るく見えるが、RR素子31の谷部31vは曲率半径が「0」の角状をしているため、谷部31vではRR素子31の稜線に沿って細い線状に暗くなる。この線状に暗く見えることはこれまでのRRと同じである。しかし、RR素子31の山部31mは曲率半径が谷部31vよりも大きい寸法であるので、図2(c)に示すように、山部31mに入射された光の一部は透過し、一部は広い範囲に向けて反射されるため入射方向への反射光は少なくなり、山部31mの曲率半径の2倍程度の幅の領域、この実施形態では0.2〜0.6mm程度の領域が暗く見えるようになる。
【0019】
この結果、図4(a)に模式的に示すように、RR素子31の谷部31vでは細い線状の暗いパターンPvが観察されるが、山部31mでは谷部31vに向けた稜線部にわたる領域にY字状の太幅の暗いパターンPmが観察されるようになる。すなわち、RR3の全体では多数のY字状の暗いパターンPmがマトリクス状に配列された状態に見えることになる。このY字状の暗いパターンPmは太幅であるので遠方からでも十分に視認することが可能であり、これによりこのRR3では従来のように全面が単純な形状の細幅の暗いパターンPvのみの見栄えから、この暗いパターンPvに加えてY字状の太幅の暗いパターンPmが散りばめられた見栄えとなり、RR3の外観の意匠性を向上することができる。
【0020】
ここで、前記したRR素子31の山部31mの曲率半径は、これよりも小さい曲率半径であるとY字状の暗いパターンPmの線幅を増大する効果が期待できず、当該暗いパターンPmの視認性が低下してRR3の見栄えの改善効果は少ないものとなる。また、山部31mの曲率半径をこれよりも大きい曲率半径にすると暗いパターンPmの線幅を増大する上では有効であるが、その分RR素子31の光反射に有効な反射面の面積が低減し、RR3における光の反射効率が低下してしまうことになる。また、前記した山部31mの曲率半径はRR素子31の高さ寸法や裾野寸法の違いに応じて適宜変化されることは言うまでもない。
【0021】
(実施形態2)
前記実施形態1ではRRを平坦な板状に構成した例であるが、自動車の車体コーナ部に配設するRRでは自車両の後方から側方に向けての光範囲に光を反射し、その広い範囲からRRの光反射を確認することが可能なRRが要求されることがある。例えば、図5は自動車の後部コーナ部に配設するRR3Aの例であり、自動車の後部から側面方向に向けて曲面状に形成されている。そして、このRR3Aの内面には多数のRR素子311〜316が配設されているが、各RR素子311〜316の水平方向に隣接するRR素子はそれぞれの光軸x1〜x6の方向が変化されている。ここで、RR素子の光軸をRR素子の山部の頂点を通り、直交する三つの面から等しい距離にある直線であると定義すると、RR素子311〜316の光軸x1〜x6はRR3Aの外面の曲面形状に追従して自車の後方から側面方向に向けて徐々に段階的に変化された構成となっている。また、各RR素子311〜316は前記実施形態と同様に山部の曲率半径は谷部の曲率半径よりも大きい球面として形成されている。
【0022】
この実施形態2のRR3Aでは、自動車の後方から側面方向にわたる広い範囲の方向からRR3Aに入射された光は、その光が入射する方向に近い方向に光軸x1〜x6が向けられているRR素子311〜316によって光の入射された方向と反対方向に向けて反射されるので、RR3Aによる光反射を確認することができる。このとき、各RR素子311〜316においては、山部が球面として形成されているので、そのRR素子311〜316の山部から谷部に向けた所要の寸法範囲の部分が太幅の線状に暗くなるように見え、図4(a)に示したと同様にY字状の暗いパターンとして見えることになる。この暗いパターンは実施形態1の暗いパターンPmと同じであり、かつ太幅であるので遠方からでも十分に視認することが可能であり、実施形態1とは異なった形態でRR3Aの外観の意匠性を向上することができる。
【0023】
(実施形態3)
実施形態2のように曲面状に形成するRRについては、図6に示すようなRR3Bとして構成してもよい。このRR3Bでは、多数のRR素子を曲面に沿った所要の幅領域毎に複数のグループに区画し、同一グループの各RR素子、例えば3つの隣接されたRR素子311の光軸x1は同一方向に向けるが、曲面に沿って配列された他の複数のグループのRR素子312,313の光軸x2,x3は曲面に沿って徐々に段階的に変化させるように構成している。各RR素子311,312,313は前記実施形態と同様に山部の曲率半径は谷部の曲率半径よりも大きい球面として形成されていることは言うまでもない。
【0024】
この構成のRR3Bでは、所定方向からRR3Bに入射された光は、その光が入射する方向に近い方向に光軸が向けられているグループの各RR素子によって光の入射された方向と反対方向に向けて反射される。RR素子311〜313においては、山部が球面として形成されているので、光反射を行うRR素子の山部から谷部に向けた所要の寸法範囲の部分が図4(a)に示したと同様にY字状の暗いパターンに見えることになる。特に、このRRでは光反射が行われるグループ内の全てのRR素子においてこのような暗いパターンが観察されるので、実施形態1,2とは異なった形態でRRの外観の意匠性を向上することができる。
【0025】
実施形態2,3ではRRが水平方向に曲げられた曲面に形成されている例を示したが、RRが鉛直方向に曲げられた曲面に形成されている場合でも同様に適用することが可能である。この場合には、鉛直方向に配列されるRR素子の光軸を1個単位で、あるいはグループ単位で鉛直方向に変化させるように構成すればよい。このRRでは鉛直方向の広い範囲でRRでの光反射を視認することが可能になる。水平方向と鉛直方向の両方向に曲げられたRRについても同様であり、各RR素子の光軸を水平方向及び鉛直方向に変化させるように構成すればよい。
【0026】
実施形態1〜3ではRR素子の谷部の曲率半径は「0」の場合について説明したが、山部よりも小さい曲率半径であれば必ずしも「0」でなくてもよい。ただし、曲率半径を大きくして行くと山部の場合と同様にRRにおいて光を反射する際の有効反射面の面積が低減してRRの光反射効率が低下してしまう。また、RRの谷部において観察される暗いパターンの幅寸法が大きくなって山部において観察される暗いパターンと混在して煩雑になってしまい、RRの見栄えが逆に低下することもある。したがって、山部の曲率半径との関係を考慮して適切な曲率半径に設定することが必要である。
【0027】
本発明は直彫りによって形成した金型を用いて成形したRRに限られるものではなく、電鋳法によって形成した金型を用いて成形したRRに適用することも可能である。ただし、電鋳法により金型を製造する場合にはRR素子の山部の曲率半径を制御することができるように構成することが必要である。
【0028】
本発明のRRは実施形態に示したリアコンビネーションランプの後面に配設されたRRに限定されるものではなく、リアコンビネーションランプの側面に配設したリアサイドRRとして構成することも可能である。また、車両のヘッドランプに一体に形成したフロントサイドRRとして構成し、あるいはリアサイドマーカランプやフロントサイドマーカランプに一体に形成したRRとして構成してもよい。さらに、独立したRRとしてバンパー付のリアRRとして構成することも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0029】
本発明はRR素子を多数配列して構成したRRに採用することが可能である。
【符号の説明】
【0030】
1 ランプハウジング
2 光源
3 RR(再帰反射鏡)
4 金型
5 切削ツール
31 RR素子
31m 山部
31v 谷部
41 下型
42 上型
43 RR素子凹部
44 キャビティ
Pm 山部の暗いパターン
Pv 谷部の暗いパターン


【特許請求の範囲】
【請求項1】
多数個の再帰反射素子を配列した再帰反射鏡であって、前記再帰反射素子の山部の曲率半径を谷部の曲率半径よりも大きくしたことを特徴とする再帰反射鏡。
【請求項2】
前記再帰反射素子は曲面上に配列されており、各再帰反射素子の光軸は当該曲面に沿って段階的に変化されていることを特徴とする請求項1に記載の再帰反射鏡。
【請求項3】
前記再帰反射素子は曲面に沿って複数のグループに区画されており、各グループの再帰反射素子の光軸は同一方向であり、異なるグループの再帰反射素子の光軸は前記曲面に沿って段階的に変化されていることを特徴とする請求項2に記載の再帰反射鏡。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかの再帰反射鏡の製造方法であって、成形面を所要の曲率半径の先端部を有する切削ツールにより直彫りして金型を製造し、この金型を用いた射出成形法によって当該再帰反射鏡を形成することを特徴とする再帰反射鏡の製造方法。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−108213(P2012−108213A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−255445(P2010−255445)
【出願日】平成22年11月16日(2010.11.16)
【出願人】(000001133)株式会社小糸製作所 (1,575)
【Fターム(参考)】