再生装置、再生方法およびプログラム
【課題】異なるカテゴリのコンテンツを利用できる再生装置、そのような再生方法、およびプログラムを提供する。
【解決手段】日時情報を有するコンテンツを複数のカテゴリのコンテンツの中から検索し、この検索されたコンテンツ(C1〜C7)を、時間サークルTTの周囲にサムネイル表示(SC1〜SC7)し、カーソルTCの移動時に伴い時間管理部12bで管理される時間をベースとしてコンテンツの日時情報に応じたタイミングでコンテンツを再生する。画像、テキスト、音声、音楽といったような異なるカテゴリのコンテンツを一元的に再生する。
【解決手段】日時情報を有するコンテンツを複数のカテゴリのコンテンツの中から検索し、この検索されたコンテンツ(C1〜C7)を、時間サークルTTの周囲にサムネイル表示(SC1〜SC7)し、カーソルTCの移動時に伴い時間管理部12bで管理される時間をベースとしてコンテンツの日時情報に応じたタイミングでコンテンツを再生する。画像、テキスト、音声、音楽といったような異なるカテゴリのコンテンツを一元的に再生する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像等のコンテンツを再生するための再生装置、再生方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネット等を通じて、画像データ、音楽データ、文章(テキスト)データ等、様々のカテゴリのデータを簡単に入手できる環境となってきている。このようなマルチコンテンツを取り扱う機器を種々開発されてきている。例えば、特許文献1には、再生可能なコンテンツの一覧表示を再生中の画面に重畳して表示させ、使い勝手を向上させたマルチメディア記録再生装置が開示されている。
【特許文献1】特開2005−51500号公報
【0003】
また、従来ではコンテンツは、音楽なら音楽、画像なら画像と別々の機器で再生して楽しむことが一般的であったが、本出願人は、マルチメディアの楽しみ方を広げるために、特許文献2において、画像と音楽をミックスした新しい楽しみ方のできる再生装置を提案した。さらに、コンテンツの中でも重要な画像に関して、大量の画像を効率的に検索する手法として、本出願人は、年・月・日別の時間サークルからなる時間表示部に沿ってサムネイル画像を配置し、画像検索を容易にする画像表示装置を提案している(特許文献3参照)。
【特許文献2】特開2006−40134号公報
【特許文献3】特開2006−180466号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このように、異なるカテゴリデータを容易に入手できる環境が整いつつあるが、異なるカテゴリのデータを入手しても、それぞれのカテゴリ毎での単独での利用になりがちである。特許文献2には、画像と音楽をミックスして再生することが記載されているが、画像と音楽に限られ、種々のコンテンツを自在に組み合わせて楽しむものではない。
【0005】
一方、旅行等のイベントについて友人に紹介するときや、その思い出を回想するときは、撮影した動画を再生し見たり、あるいは撮影した写真をスライドショーするのがこれまでのやり方であった。上述したように近年では様々な情報・データがあるのにも係わらず、これらのコンテンツを楽しむ方法は、従来と大差ないものであった。また、旅行等のイベントについて、回想するときに、画像以外の音声音楽や文字データ等の異なる種類のコンテンツを気軽に利用して、思い出を膨らませるような再生装置は何等、開示・示唆されてはいなかった。
【0006】
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、異なるカテゴリのコンテンツを利用できる再生装置、そのような再生方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため第1の発明に係わる再生装置は、日時情報を有するコンテンツを、その日時情報に応じて順次再生するための時間を管理する時間管理部と、この時間管理部で特定される時間に対応する日時情報を有するコンテンツを、複数のカテゴリのコンテンツの中から検索するコンテンツ検索部と、上記検索されたカテゴリの異なる複数のコンテンツを記憶する記憶部と、上記時間管理部で管理される一定範囲の時間を所定の長さで示す時間情報、及びこの時間情報に対応する日時情報のコンテンツが存在することを示すために、その日時情報に対応する上記時間情報の位置に配置されるコンテンツ情報を含む時間画像を作成する時間画像作成部と、上記時間画像を再生するとともに、上記記憶されたカテゴリの異なるコンテンツを、上記時間管理部で管理される時間をベースとしてそのコンテンツの日時情報に応じたタイミングで再生するよう管理する再生管理部を備える。
【0008】
第2の発明に係わる再生装置は、上記第1の発明において、ネットワークを介して外部のデータベースとデータ通信を行なう通信部を備え、上記コンテンツ検索部は、上記コンテンツを上記外部データベースより検索する。
また、第3の発明に係わる再生装置は、上記第1の発明において、上記コンテンツのカテゴリには、画像が含まれ、上記コンテツ検索部は、画像のコンテンツについては、その画像の撮影日時に基づいて検索を行う。
さらに、第4の発明に係わる再生装置は、上記第3の発明において、上記時間画像の背景となる背景画像を作成する背景画像作成部を備え、上記再生管理部は、上記時間画像とコンテンツ画像に加えて、背景画像も再生する。
さらに、第5の発明に係わる再生装置は、上記第4の発明において、上記背景画像作成部は、検索されたコンテンツに含まれる位置情報に対応する地図画像を背景画像として作成する。
【0009】
さらに、第6の発明に係わる再生装置は、上記第2の発明において、上記時間画像の背景となる背景画像を作成する背景画像作成部を備え、上記コンテンツ検索部は、上記時間管理部によって管理される時間に対応する天気情報を上記外部データベースから検索し、上記背景画像作成部は、上記検索された天気情報による背景画像を作成する。
さらに、第7の発明に係わる再生装置は、上記第2の発明において、上記コンテンツ検索部は、上記時間管理部によって管理される時間に対応するニュース情報を検索する。
さらに、第8の発明に係わる再生装置は、上記第1の発明において、上記時間画像作成部は、上記時間画像として時間単位の異なる複数のサークル状の時間軸を作成する。
さらに、第9の発明に係わる再生装置は、上記第1の発明において、上記コンテンツ検索部は、画像、音声及びテキストの少なくとも3つのカテゴリからコンテンツを検索する。
【0010】
上記目的を達成するため第10の発明に係わる再生方法は、日時情報を有するコンテンツを、その日時情報に応じて順次再生する再生方法において、特定時間に対応する日時情報を有するコンテンツを、複数のカテゴリのコンテンツの中から検索し、上記検索されたカテゴリの異なる複数のコンテンツを記憶し、管理される一定範囲の時間を所定の長さで示す時間情報、及びこの時間情報に対応する日時情報のコンテンツが存在することを示すために、その日時情報に対応する上記時間情報の位置に配置されるコンテンツ情報を含む時間画像を作成し、上記時間画像を再生するとともに、上記記憶されたカテゴリの異なるコンテンツを、上記管理される時間をベースとしてそのコンテンツの日時情報に応じたタイミングで再生するよう管理する。
【0011】
上記目的を達成するため第11の発明に係わるプログラムは、日時情報を有するコンテンツを、その日時情報に応じて順次再生するためのプログラムにおいて、特定時間に対応する日時情報を有するコンテンツを、複数のカテゴリのコンテンツの中から検索し、上記検索されたカテゴリの異なる複数のコンテンツを記憶し、上記管理される一定範囲の時間を所定の長さで示す時間情報、及びこの時間情報に対応する日時情報のコンテンツが存在することを示すために、その日時情報に対応する上記時間情報の位置に配置されるコンテンツ情報を含む時間画像を作成し、上記時間画像を再生するとともに、上記記憶されたカテゴリの異なるコンテンツを、上記管理される時間をベースとしてそのコンテンツの日時情報に応じたタイミングで再生するよう管理する。
【0012】
第12の発明に係わるプログラムは、上記第11の発明において、上記コンテンツを、上記複数のカテゴリのコンテンツの中から検索するにあたって、ネットワークを介して外部データベースとデータ通信を行ない、上記コンテンツを上記外部データベースより検索する。
第13の発明に係わるプログラムは、上記第11の発明において、上記コンテンツのカテゴリには、画像が含まれ、上記コンテツの検索にあたって、上記画像のコンテンツについては、その画像の撮影日時に基づいて検索を行う。
第14の発明に係わるプログラムは、上記第13の発明において、上記時間画像の背景となる背景画像を作成し、上記時間画像とコンテンツ画像に加えて、背景画像も再生する。
第15の発明に係わるプログラムは、上記第14の発明において、上記背景画像の作成にあたって、検索されたコンテンツに含まれる位置情報に対応する地図画像を背景画像として作成する。
【0013】
第16の発明に係わるプログラムは、上記第12の発明において、上記時間画像の背景となる背景画像を作成し、管理される時間に対応する天気情報を上記外部データベースから検索し、上記検索された天気情報による背景画像を作成する。
第17の発明に係わるプログラムは、上記第12の発明において、上記コンテンツの検索にあたって、管理される時間に対応するニュース情報を検索する。
第18の発明に係わるプログラムは、上記第11の発明において、上記時間画像の作成にあたって、上記時間画像として時間単位の異なる複数のサークル状の時間軸を作成する。
第19の発明に係わるプログラムは、上記第11の発明において、上記コンテンツの検索にあたって、画像、音声及びテキストの少なくとも3つのカテゴリからコンテンツを検索する。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、異なるカテゴリのコンテンツを利用できる再生装置、そのような再生方法、およびプログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面に従って本発明を適用した再生装置を用いて好ましい実施形態について説明する。本発明の一実施形態に係わる再生装置は、インターネットに接続可能であると共に、動画や静止画が記憶可能であり、これらの画像の再生機能や音楽データの再生機能を有するパーソナルコンピュータによって構成される。
【0016】
図1は、本実施形態に係わるパーソナルコンピュータ10の構成を示すブロック図である。このパーソナルコンピュータ10は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)13、操作部14、記憶部15、RAM(Random Access Memory)16、画像作成部17、表示部18、音声再生部19、スピーカ部20、通信部21から構成される。パーソナルコンピュータ10内のCPU11、ROM13、記憶部15、RAM16、画像作成部17、音声再生部19および通信部21は、バス19によって接続されている。また、パーソナルコンピュータ10は、通信部21およびインターネット30等の通信網を介して外部データデータベース31に接続されている。
【0017】
パーソナルコンピュータ10内のCPU11は、フラッシュメモリ等で構成されるROM13に記憶された制御プログラムに従ってパーソナルコンピュータ10の全体制御を行う。CPU11の内部には、再生管理部12a、時間管理部12b、コンテンツ検索部12cが設けられており、これらは実質的には、制御プログラムによって実行されるが、専用ハードウエアによって構成してもよい。
【0018】
再生管理部12aは、コンテンツ、背景および後述する時間画像等の再生時間や順番を決め再生全体の管理を行なう。これらのコンテンツ、背景および時間画像等の再生にあたって、この再生装置は、管理された時間に沿って実行するが、時間管理部12bはこの時間管理を行なう。コンテンツ検索部12cは、再生対象となる該当日に対応する作成日時を有するコンテンツを、パーソナルコンピュータ10内の記憶部15等と外部データベース31から検索を行なう。
【0019】
CPU11に接続された操作部14は、キーボードやマウス等のユーザーインターフェースで構成され、種々の操作指令をパーソナルコンピュータに入力する。画像作成部17は、コンテンツ等のデータから表示用の画像を生成するハードウエアあり、時間画像作成部17a、背景画像作成部17b、コンテンツ画像作成部17cから構成される。
【0020】
時間画像作成部17aは、時間サークルの画像(時計画像あるいは時間情報とも呼ぶ)と、この時間サークルの表示時刻に合わせてコンテンツ等をサムネイル的に配列した画像(コンテンツ情報とも呼ぶ)を作成する作成部である。また、背景画像作成部17bは、背景画像を作成する作成部である。コンテンツ画像作成部17cは、時間画像の中にサムネイル的に表示される個々のコンテンツ等に対応する静止画像、動画像や文字画像の作成部である。この画像作成部17には、表示部18が接続され、画像作成部17によって作成された画像が表示される。
【0021】
記憶部15は、種々のコンテンツのデータを記憶するための記憶部であり、ハードディスク等の大容量記憶装置で構成されている。この記憶部15には、時間画像データT、静止画像データ、音楽音声データ、動画像データ、選択画像データ、文字データ等を記憶する。音声データとしては、音楽以外にも、録音された会話等も記憶される。
【0022】
音声再生部19は、記憶部15に記憶された音声データを再生し、再生された音声はスピーカ部20で音声出力される。また、RAM16は一時記憶領域として使用される。さらに、通信部21は、インターネット30等を通じて外部データベース31等と送受信を行なう。外部データベース31としては、天気詳細データベース、天気データベース、地図データベース、ブログデータ、ニュースデータベース等の種々のアーカイブデータベースと接続可能である。
【0023】
このように、本発明の一実施形態に係わる再生装置は、通常市販されているパーソナルコンピュータであり、インターネット30等を通じて外部のデータベースと接続されている。この再生装置は、これから説明する動作を実行するプログラムをROM13に記憶している。このプログラムに係わるフローチャートを説明する前に、再生装置における表示と再生動作について、図を用いて説明する。
【0024】
まず、本実施形態において使用される、再生するコンテンツをコンテンツの作成日時に基づいて選択するための時計画像の表示について図2を用いて説明する。この時計画像は表示部18に表示され、年月日を選択するとき、および年月日の表示に使用される。まず、年をサークル状に表示する年サークルTYが表示画面18aに表示されている。この年サークルTYに沿って、1999年から各年が表示されており、この年の表示の中から2003年を選択すると、選択枠51によって2003年が枠表示される。なお、図2には、2004年までしか表示されていないが、この年は適宜変更できる。
【0025】
年を選択すると枠表示がなされると共に、月サークルTMが表示される。この月サークルTMに沿って、1月から12月までの月が表示されており、この月の表示の中から8月(図2ではAug.と表示)を選択すると、選択枠52によってAug.が枠表示される。この月の選択がなされ枠表示がなされると共に、日サークルTDが表示される。この日サークルTDに沿って、日を表すドットが表示されており、このドット表示の中から21日に相当するドットを選択すると、選択枠53によって21が枠表示される。この日選択がなされ枠表示がなされると共に、時間サークルTTが表示される。
【0026】
このように、年から順次選択すると、月、日、時間の順にサークルが表示され、本実施形態においては、2003年8月21日が選択される。また、選択された年月日は、枠表示51、52、53により表示されるので、選択された年月日を容易に確認することができる。なお、本実施形態においては、選択された年月日は、枠表示しているが、この枠表示に限らず、色を変更したり、点滅表示させたり種々の表示方法に変更できる。
【0027】
次に、本実施形態におけるマルチコンテンツの再生について、図3乃至図8を用いて説明する。本実施形態においては、2007年4月8日における沖縄旅行の思い出を回想するために順次コンテンツを再生する例を説明する。マルチコンテンツとしては、静止画C1、C6、C7、動画C2、ウエブ情報C3、C5、音声C4が再生表示される。その他、背景画像や背景音楽も時間と共に変更表示される。
【0028】
マルチコンテンツの再生にあたっては、まず前述したような再生させる過去の年月日の選択を行なう。この選択を行なうと、図3に示す画像が表示される(図3は、2007年4月8日0時が選択された例)。過去の経過時間を示すカーソルTCは時間サークルTT上で再生スタート時間に位置する(図3では、2007年4月8日0時00分スタート)。時間サークルTTの周囲に沿って、4月8日作成された各種のコンテンツがサムネイル表示(SC1、SC2、SC3,SC4)されている。ここでSC1は静止画C1のサムネイルで、SC2、SC3、SC4はC2、C3、C4を示すサムネイルである。すなわち、コンテンツは作成した年月日時間に関する情報を有しており、この情報に基づいて、作成時刻に対応する位置に、コンテンツ情報画像がサムネイル表示される。これらの時計画像とコンテンツ情報のサムネイル画像とから時間画像が構成される。
【0029】
また、時間画像に対する背景画像として、図3においては、沖縄の地図画像B1が表示されている。この例では、沖縄旅行を挙げており、画像等のコンテンツ等に撮影場所として記録されているGPS(Global Positioning System)情報に基づいて、外部データベース31から地図データを検索し、地図画像B1を背景画像として使用している。
【0030】
この図3のスタート画面から、再生表示(スライドショー)を開始させると、カーソルTCは時間サークルTTを所定の速度で移動を開始する。この実施形態においては、後述するように過去の6時間を実際には1分で移動するように設定してある(図10参照)。カーソルTCが6時に近づくと、図4に示すように、2007年4月8日午前6時に撮影した静止画C1が次第に大きく表示される。この静止画C1はサムネイル表示されていた静止画SC1に対応する画像である。
【0031】
背景画像としては、選択した背景画像B2に代わり、鳩を示す背景画像B2が登場し、この背景画像32は、時間の移り変わりと共に、左から右へと移動する。また、背景画像としては、さらに天気画像B3が右下に表示される。この天気画像B3は、コンテンツ検索部12cで当該日(この例では、2007年4月8日)の天気情報を、外部データベース31から取得し、自動的に表示する。外部データベース31の天気情報が細かければ、カーソルTCの示す時刻に対応して切り換えるようにする。ここでは、4月8日6時の天気情報を表示している。
【0032】
さらに、カーソルTCの移動と共に、9時頃に撮影した動画C2が再生開始される。この動画C2は、サムネイル表示されていた動画SC2に対応する画像である。なお、コンテンツ情報画像の再生表示が動画C2に移っていくにつれ、静止画C1の再生表示は次第に小さくなっていく。
【0033】
次に、カーソルTCが12時頃に近づくと、図5に示すように、静止画C1は小さくなり、また濃度も薄くなり、次第に消えていく。動画C2は、画面が大きくなり、また濃度は濃くなりはっきりと見える。ウエブSC3に対応するテキストC3が表示画面18aの左側に表示される。ここでは、テキストC3は、詳細天気情報であり、表示タイミングは事前に設定してある。また、図示されてはいないが、音声SC4に対応する音声データC4に基づく音声が再生され、スピーカ部21から流される。音声としては、例えば、この日の12時頃に録音した友人との会話等がある。また、背景画像B2は右に移動し、次第に消えていく。
【0034】
さらに、カーソルTCが移動し、18時頃に近づくと、図6に示すように、ウエブSC5に対応するブログ情報C5がテキストで表示される。ブログは他人のブログでもよいし、また本人のブログを表示するようにしてもよい。このブログ情報C5はコンテンツ検索部12cによって外部データベース31から検索されたものである。
【0035】
また、静止画SC6、SC7に対応する静止画C6、C7が再生表示され、しかも時間と共に次第に大きく表示される。また、右下に表示されている天気画像B3は、カーソルTCの移動に応じて更新されている。カーソルTCが23時に近づくと、図7に示すように背景画像としてアルバムタイトルB5a、歌詞B5b、およびCDのジャケット画像B5cが表示される。また、これに対応する音楽B5が再生され、スピーカ部21から流れる。24時に達すると、4月9日のコンテンツの同様にして再生表示を行い、24時に達するたびに日付けを代えて再生表示を繰り返す。
【0036】
このように、表示画面18aやスピーカ部21において、時計画像Tとサムネイル表示されるコンテンツ情報画像からなる時間画像、静止画C1、C6、C7、動画C2、ウエブC3、C5、音声C4からなるコンテンツ、および地図画像B1、背景画像B2、天気画像B3、音楽B5とその関連画像B5a、B5b、B5cが再生表示される。
【0037】
また、再生にあたっては、2007年4月8日0時からスタートし、その日の24時まで、時計画像T上のカーソルTCの移動に応じて、時間管理部12bの制御の下で、上述のコンテンツや背景画像が順次再生されていく。以上の背景画像やコンテンツの再生状態を図10に示す。図10においては、横軸に時刻をとり、縦軸にコンテンツや背景画像をとり、これらの再生状態を示している。
【0038】
以上のようにして、4月8日0時からスタートして現在の時刻(この例では、2007年4月23日3時00分)に達すると、マルチコンテンツを組み合わせて表示するスライドショーは終了する。スライドショーが終わると、表示を終了しても良いが、図8に示すように、現在時刻を示す時計表示を行なうようにしてもよい。時計表示としては、時計盤TXに短針TAと長針TBを表示する。このときには図2で用いて説明した時計画像も併せて表示する。すなわち、年サークルTY、月サークルTM、日サークルTD、時間サークルTTおよびカーソルTCを表示すれば、単に時刻のみならず、年月日も一目でわかる。勿論、時計盤のみの表示とし、各サークルの表示を省略しても良い。
【0039】
本実施形態の説明においては、1日単位、すなわち時間サークルTT上のカーソルTCの移動に応じて、順次コンテンツを切り換えて再生していた。しかし、これに限らず、例えば、図9に示すように、月単位、すなわち日サークルTD上のカーソルTCの移動に応じて順次コンテンツを切り換えて再生するようにしてもよい。図9の例では、カーソルTCは4月8日にあり、このときは静止画C1、C6、C7が再生表示され、また天気画像B3は、4月8日の一日の天気の移り変わりを表示している。
【0040】
次に、図11乃至図16に示したフローチャートを用いて、上述の表示再生を行なわせる手順について説明する。本実施形態における再生と表示を行なうプログラムがスタートすると、まず、ユーザーにより開始日を設定する(S1)。図3の例では、2007年4月8日0時00分を指定している。なお、この開始時刻は、0時00分である必要はなく、例えば、マウスでカーソルTCを移動させる等により、ユーザーの希望する時刻を指定することが可能である。また、図9の変形例では、月単位での表示が可能であったが、このフローチャートにおいては、日単位で指定し、再生を行なう。
【0041】
次に、ユーザーにより条件設定を行なう(S2)。ここでの条件設定は、背景画像や背景音楽、天気情報について、条件設定を行なう。天気情報は外部データベース31を用いて行なうので、天気情報を入手できるURLを設定するようにしてもよい。また、プログラムとしては、デフォルトとして一般的な背景画像や背景音楽を設定しておき、ユーザーが自由に変更できるようにしておいてもよい。
【0042】
条件設定が終わると、次に、コンテンツ再生準備を行なう(S3)。このコンテンツ再生準備は、再生管理部12aの制御の下で、コンテンツ検索部12cによって、該当日に関連するデータの検索等を行なう。すなわち、パーソナルコンピュータ10内の記憶部15等に記憶されている画像データ、音声データや文字データ等、および外部データベース31から、該当日に関するデータを検索し、検索されたデータを再生のために記憶し、また再生の順序を決める処理である。詳しくは図12を用いて後述する。
【0043】
コンテンツ再生準備が終わると、次に、コンテンツの再生実行を行なう(S4)。ここでは、再生管理部12aの制御の下で、画像作成部17が時間画像および背景画像(背景情報)を作成し、また静止画、動画、ウエブ、音楽音声等のコンテンツの再生を、図3乃至図7の如く再生を行なう。ステップS3におけるコンテンツ再生準備では、該当日の一日分についてコンテンツの準備を行なっており、この一日分のコンテンツを順次再生する。詳しくは図13を用いて後述する。
【0044】
次に、表示時刻が現在時刻に達したかの判定を行なう(S5)。ここでの現在時刻は、表示設定されている年月日時刻が現在時刻に達しているかの判定であり、表示時刻が現在時刻に達すると、コンテンツの再生は終了する。判定の結果、達していない場合には、再生表示の終了指示がなされているかの判定を行なう(S6)。終了指示は、操作部14によって行なわれる。判定の結果、終了指示がなされていない場合には、日付けの変更を行なう(S7)。この例では、2007年4月8日0時00分でスタートしているので、最初に、このステップを通る際には、2007年4月9日に変更する。以後、このステップS7を通るたびに1日づつ増加し、ステップS3に戻り、その該当日の対応するコンテンツの再生準備を行なう。
【0045】
ステップS5における判定の結果、表示時刻が現在時刻に達していた場合には、次に、図8に示した時計盤TXを用いて現在時刻の表示を行なう(S8)。続いて、ステップS6と同様に終了指示が有るか否かの判定を行ない、判定の結果、終了指示がない場合には、ステップS8に戻り、時刻表示を続行する。ステップS9およびステップS6における判定の結果、終了指示が有った場合には、本フローチャートを終了する。
【0046】
次に、ステップS3におけるコンテンツ再生準備のサブルーチンの詳細について、図12を用いて説明する。まず、コンテンツ検索部12cによって、該当日のコンテンツを記憶部15から検索する(S21)。すなわち、ユーザーは、デジタルカメラ、ビデオカメラ、携帯電話のカメラ等を用いて撮影した画像データや、ICレコーダーによって録音した音声データ等を記憶部15等の記憶領域に記憶しており、また、これらのデータには作成日時情報が添付されている。このため、コンテンツ検索部12cは、作成日時情報に基づいて、該当日に作成された画像データや音声データ等を検索する。
【0047】
続いて、該当日のコンテンツを外部データベース31から検索する(S22)。予め設定してあるURLに基づいて該当日の天気データ(B3)、天気詳細データ(C3)、ブログデータ(C5)、ニュースデータ等を検索する。また、該当日の画像に添付されたGPSデータから地図データ(B1)を検索する。また、インターネット検索エンジンを用いて、該当日のデータを検索するようにしてもよい。
【0048】
次に、ステップS21およびS22において検索し、取得したデータを記憶部15の再生用の領域に記憶する(S23)。続いて、コンテンツの再生時間・順序を設定する(S24)。すなわち、再生管理部12aは、取得した画像データ、音声データ、ウエブデータ、ブログデータ等に添付等されている作成日時情報に基づいて、再生時間(時間管理部12bによって管理される表示時刻)を決め、この再生順序を設定する。なお、図示されていないが、ステップS24の後に、オプションとして、ユーザーによる編集モードを追加してもよい。編集モードでは、音声や動画についてユーザーが再生したい画像または音声を選択する等を行なうことができるようにすればよい。
【0049】
次に、ステップS4におけるコンテンツ再生実行のサブルーチンの詳細について、図13を用いて説明する。このコンテンツ再生実行は、再生管理部12aによって制御される。まず、表示時刻の設定を行なう(S31)。表示時刻は、図3の例では、2007年4月8日0時00分から開始され、例えば、5分刻みで設定される。この例では、図10に示したように、実際の6時間を1分で早送り表示しているので、表示時刻を5分きざみで設定すると、現実の時間で5/6分経過すると表示時刻を5分進めることになる。ここでの時間管理は、時間管理部12bによってなされる。続いて、背景情報の作成が行なわれる(S32)。このサブルーチンでは、地図画像B1、背景画像B2、天気画像B3、背景音楽B5およびその関連画像B5a、B5b、B5cの再生を行なう。詳しくは、図14を用いて後述する。
【0050】
次に、時間画像の作成を行なう(S33)。このサブルーチンでは、表示時刻に基づいて時計画像とコンテンツ情報画像とから構成される時間画像の作成を行なう。詳しくは、図15を用いて後述する。続いて、コンテンツの作成を行なう(S34)。このサブルーチンでは、記憶部15に記憶されている画像データ、音声データ、テキストデータ等に基づいて再生用のコンテンツの作成を行なう。詳しくは、図16を用いて後述する。
【0051】
次に、全体画像の作成を行なう(S35)。ステップS31で設定された表示時刻に基づいて作成された背景画像、時間画像およびコンテンツを合成して全体画像としている。続いて、この作成された全体画像の表示を行なう(S36)。全体画像の表示を行なうと、終了指示がなされているかを判定し(S37)、終了指示がなされていれば、本フローの実行を終了し、一方、終了指示がなされていない場合には、ステップS31に戻る。また、コンテンツ再生準備のサブルーチンで準備した該当日の一日分のコンテンツの再生が終わると、終了指示され、図11のメインルーチンに戻る。
【0052】
次に、ステップS32における背景情報作成のサブルーチンの詳細について、図14を用いて説明する。ここでのフローは、CPU11内の再生管理部12aおよび背景画像作成部17bによってなされる。まず、ステップS31において設定した表示時刻に対応する地図画像表示の指示があるか否かの判定を行なう(S41)。判定の結果、指示がない場合には、ステップS44にスキップし、一方、指示がある場合には、開始日時に対応する最初の画像から、位置情報の読出しを行い(S43)、この読み出された位置情報に基づく地図データ(B1)の読出しを行なう(S43)。ここでは、前述したように、デジタルカメラ等で撮影された画像データにGPSによる位置情報が記録されているので、この位置情報に対応する地図データ(B1)の読出しを行なう。
【0053】
次に、表示時刻に対応する背景画像の指示があるか否かの判定を行なう(S44)。判定の結果、指示がない場合には、ステップS46にスキップし、一方、指示がある場合には、背景データ(B2)の読出しを行なう(S45)。背景データ(B2)は、例えば、図4の背景画像B2に対応する画像データである。
【0054】
次に、表示時刻に対応する天気データの表示指示があるか否かの判定を行なう(S46)。判定の結果、指示がない場合には、ステップS48にスキップし、一方、指示がある場合には、天気データの読出しを行なう(S47)。ここでは、前述したように、ステップS22において、外部データベース31を用いて、該当日の天気データを取得し記憶してあるので、この天気データの読出しを行なう。
【0055】
次に、背景画像の作成を行なう(S48)。ここのステップでは、読み出されたデータ、すなわち、ステップS43で読み出した天気データ(B1)、ステップS45で読み出した背景データ(B2)、ステップS47で読み出した天気データ(B3)に基づいて背景画像を作成する。
【0056】
背景画像の作成が終わると、次に、表示時刻に対応して音楽再生の指示がなされているか否かの判定を行なう(S49)。判定の結果、指示がなされていない場合には、元のフローに戻り、一方、指示がなされていると、背景音楽として記憶されている音楽データを読出し、再生を行なう(S50)。表示時刻は管理された時間であるが、音楽再生にあたっては早送りしないで実時間で再生する。ただし、途中で終了するようにしても良い。音楽再生が終わると、元のフローに戻る。
【0057】
次に、ステップS33における時間画像作成のサブルーチンの詳細について、図15を用いて説明する。ここでのフローは、CPU11内の再生管理部12aおよび時間画像作成部17aによってなされる。まず、ステップS31において設定した表示時刻の読出しを行なう(S61)。続いて、この表示時刻に含まれる当該日情報に基づいて、当該日に属する全コンテンツ情報のサムネイル画像の作成を行なう(S62)。次に、時間画像の読み出しおよび作成を行なう(S63)。ここのステップでは、表示時刻に応じたカーソルTCの時計画像と、ステップS62で作成されたサムネイル画像を合成し、時間画像を作成する。時間画像の作成が終わると、元のフローに戻る。
【0058】
次に、ステップS34におけるコンテンツ作成のサブルーチンの詳細について、図16を用いて説明する。ここでのフローは、CPU11内の再生管理部12aおよびコンテンツ画像作成部17cによってなされる。まず、ステップS31において設定した表示時刻の読出しを行なう(S71)。続いて、この再生時刻に対応して再生するコンテンツの選択を行なう(S72)。このステップでは、ステップS21〜ステップS23において取得・記憶されたコンテンツ情報に基づいて、再生コンテンツ(画像、文字、音声、ウエブ)を選択する。
【0059】
再生コンテンツを選択すると、次に、これらの再生コンテンツの中に画像コンテンツが有るか否かの判定を行なう(S73)。判定の結果、画像コンテンツがない場合には、ステップS76にスキップし、一方、画像コンテンツが有る場合には、コンテンツ画像の表示条件の読出しを行う(S74)。本実施形態における例においては、コンテンツとしては、静止画および動画(C1、C2、C6、C7)や、天気詳細情報C4、ブログC5等があるが、この中から静止画および動画等の画像コンテンツを選択し、これらのコンテンツ画像の表示条件、例えば、画像の大きさや濃度等の設定条件の読出しを行う。続いて、コンテンツ画像の読出と、作成を行なう(S75)。
【0060】
次に、再生コンテンツの中に文字コンテンツ有るか否かの判定を行なう(S76)。判定の結果、文字コンテンツがない場合には、ステップS78にスキップし、一方、文字コンテンツが有る場合には、文字コンテンツの読み出しと作成を行なう(S77)。文字コンテンツとしては、天気詳細情報C4やブログC5等がある。また、その日に書いた日記があれば、それを表示してもよく、また該当日のニュースがあれば、それを読出・作成しても良い。
【0061】
文字コンテンツの作成が終わると、次に、これらの再生コンテンツの中に、音声コンテンツが有るか否かの判定を行なう(S78)。判定の結果、音声コンテンツがない場合には、元のフローに戻るが、一方、音声コンテンツがある場合には、音声コンテンツの再生を行ない(S79)、元のフローに戻る。
【0062】
従来のような、画像だけの再生では、単調なスライドショーになってしまい、また、単に音楽をミックスしても、楽しみが倍加するほどではない。本実施形態のように、画像撮影時に記録した音声や、そのときの天気、あるいはブログやニュースを同時に再生させることによって、当時の雰囲気を簡単に再現でき、単に画像を鑑賞するのに比べて、その思い出に浸ることができる。ネットワーク時代に相応しい新しい再生装置や再生方法を実現することができる。
【0063】
このように本実施形態に係わる再生装置においては、日時情報を有するコンテンツを、その日時情報に応じて順次再生するための時間を管理する時間管理部12bと、この時間管理部12bで特定される時間に対応する日時情報を有するコンテンツを、複数のカテゴリのコンテンツの中から検索するコンテンツ検索部12cと、検索されたカテゴリの異なる複数のコンテンツを記憶する記憶部15と、時間管理部12bで管理される一定範囲の時間を所定の長さで示す時間情報、及びこの時間情報の範囲に属するコンテンツの存在を示すよう時間情報の対応位置に配置されるコンテンツ情報を含む時間画像を作成する時間画像作成部17aと、時間画像を再生するとともに、記憶されたカテゴリの異なるコンテンツを、時間管理部12bで管理される時間をベースとしてそのコンテンツの日時情報に応じたタイミングで再生するよう管理する再生管理部12aを有している。このため、画像、テキスト、音声、音楽といったような異なるカテゴリのコンテンツを利用できるという効果を奏する。
【0064】
また、本実施形態においては、時間管理部12bで管理される時間(表示時刻)をベースとして、コンテンツの日時情報とリンクさせて表示するので、思い出を回想したり、また紹介するのに大変便利である。
【0065】
さらに、本実施形態においては、コンテンツを検索するにあたって、再生装置を外部データベース31に接続し、この外部データベース31からコンテンツを取得するようにしたので、コンテンツを豊富にすることができる。このコンテンツの取得にあたって、作成日時情報等も取得し、この作成日時情報に基づいて、他のコンテンツと共に再生するようにしているので、一元的管理することができる。
【0066】
さらに、本実施形態においては、背景画像作成部17bを備え、時間画像やコンテンツ画像のみならず背景画像を表示するようにしているので楽しむことができる。特に、背景画像(背景音楽)を時間管理部12bで管理する時間(表示時刻)に合わせて、変化させることにより、再生が単調にならず、より楽しむことができる。また、背景画像として、地図画像、天気画像、ニュース画像等を表示することにより、思い出の回想やイベントの紹介にあたって、便利である。また、図3等の実施形態では、天気画像(B3)を常時表示する例を示したが、天気画像ではなく、ユーザーの好みによってスポーツ情報、株価情報であってもよい。外部データベース31に対するURL情報の変更で対応可能である。
【0067】
なお、上記実施形態において、CPU11の処理に関しては、一部または全てをハードウエアで構成してもよい。逆に画像作成部のハードウエアをソフトウエアで構成してもよい。具体的な構成は設計事項である。プログラムを格納する記録媒体としては、本実施形態としてはフラッシュメモリを用いていたが、これに限らず、例えば、CD−ROM、DVD等の光学記録媒体、MD等の磁気記録媒体、テープ媒体、ICカード等の半導体メモリでも勿論構わない。
【0068】
また、本実施形態においては、時間の表示にあたって、サークル表示としたが、これに限らず、直線、曲線等でも良く、日時の推移を表現できる形式であればよい。また、背景画像や背景音楽は、表示時刻に応じて変化させていたが、固定のままで変化しなくても良い。さらに、再生コンテンツが限定されるが、インターネット等によって外部のデータベースに接続されていなくてもよい。
【0069】
本発明の実施形態の説明にあたっては、パーソナルコンピュータに適用した例を挙げたが、これに限らず、例えば、インターネットに接続可能なテレビでも良い。いずれにしても、マルチコンテンツを記憶し、再生可能な機器であれば本発明を適用できる。
【0070】
また、本発明は、上記実施形態にそのまま限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素の幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本発明を適用した一実施形態に係わる再生装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係わる再生装置で用いられる時計画像を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態に係わる再生装置の表示画面におけるマルチコンテンツの表示を示す図であり、再生スタート時の画面である。
【図4】本発明の一実施形態に係わる再生装置の表示画面におけるマルチコンテンツの表示を示す図であり、4月8日6時の画面である。
【図5】本発明の一実施形態に係わる再生装置の表示画面におけるマルチコンテンツの表示を示す図であり、4月8日12時の画面である。
【図6】本発明の一実施形態に係わる再生装置の表示画面におけるマルチコンテンツの表示を示す図であり、4月8日18時の画面である。
【図7】本発明の一実施形態に係わる再生装置の表示画面におけるマルチコンテンツの表示を示す図であり、4月8日23時の画面である。
【図8】本発明の一実施形態に係わる再生装置の表示画面における時計盤を示す図である。
【図9】本発明の一実施形態に係わる再生装置の表示画面におけるマルチコンテンツの表示の変形例を示す図である。
【図10】本発明の一実施形態に係わる再生装置の表示画面におけるマルチコンテンツの表示にあたって、背景画像やコンテンツの再生状態を示す図である。
【図11】本発明の一実施形態に係わる再生装置のメインフローを示すフローチャートである。
【図12】本発明の一実施形態に係わる再生装置のコンテンツ再生準備のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図13】本発明の一実施形態に係わる再生装置のコンテンツ再生実行のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図14】本発明の一実施形態に係わる再生装置の背景情報作成のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図15】本発明の一実施形態に係わる再生装置の時間画像作成のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図16】本発明の一実施形態に係わる再生装置のコンテンツ作成のサブルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0072】
10・・・パーソナルコンピュータ、11・・・CPU、12a・・・再生管理部、12b・・・時間管理部、12c・・・コンテンツ検索部、13・・・ROM、14・・・操作部、15・・・記憶部、16・・・RAM、17・・・画像作成部、17a・・・時間画像作成部、17b・・・背景画像作成部、17c・・・コンテンツ画像作成部、18・・・表示部、18a・・・表示画面、19・・・音声制御部、20・・・スピーカ部、21・・・通信部、30・・・インターネット、31・・・外部データベース、51・・・年表示、52・・・月表示、53・・・日表示、B1・・・地図画像、B2・・・背景画像、B3・・・天気画像、B5・・・音楽、B5a・・・アルバムタイトル、B5b・・・歌詞、B5c・・・ジャケット画像、C1・・・静止画、C2・・・動画、C3・・・ウエブ、C4・・・音声、C5・・・ブログ情報、C6・・・静止画、C7・・・静止画、SC1・・・静止画、SC2・・・動画、SC3・・・ウエブ、SC4・・・音声、SC5・・・ウエブ、SC6・・・静止画、SC7・・・静止画、T・・・時計画像、TY・・・年サークル、TM・・・月サークル、TD・・・日サークル、TT・・・時間サークル、TC・・・カーソル、TA・・・短針、TB・・・長針、TX・・・時計盤
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像等のコンテンツを再生するための再生装置、再生方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネット等を通じて、画像データ、音楽データ、文章(テキスト)データ等、様々のカテゴリのデータを簡単に入手できる環境となってきている。このようなマルチコンテンツを取り扱う機器を種々開発されてきている。例えば、特許文献1には、再生可能なコンテンツの一覧表示を再生中の画面に重畳して表示させ、使い勝手を向上させたマルチメディア記録再生装置が開示されている。
【特許文献1】特開2005−51500号公報
【0003】
また、従来ではコンテンツは、音楽なら音楽、画像なら画像と別々の機器で再生して楽しむことが一般的であったが、本出願人は、マルチメディアの楽しみ方を広げるために、特許文献2において、画像と音楽をミックスした新しい楽しみ方のできる再生装置を提案した。さらに、コンテンツの中でも重要な画像に関して、大量の画像を効率的に検索する手法として、本出願人は、年・月・日別の時間サークルからなる時間表示部に沿ってサムネイル画像を配置し、画像検索を容易にする画像表示装置を提案している(特許文献3参照)。
【特許文献2】特開2006−40134号公報
【特許文献3】特開2006−180466号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このように、異なるカテゴリデータを容易に入手できる環境が整いつつあるが、異なるカテゴリのデータを入手しても、それぞれのカテゴリ毎での単独での利用になりがちである。特許文献2には、画像と音楽をミックスして再生することが記載されているが、画像と音楽に限られ、種々のコンテンツを自在に組み合わせて楽しむものではない。
【0005】
一方、旅行等のイベントについて友人に紹介するときや、その思い出を回想するときは、撮影した動画を再生し見たり、あるいは撮影した写真をスライドショーするのがこれまでのやり方であった。上述したように近年では様々な情報・データがあるのにも係わらず、これらのコンテンツを楽しむ方法は、従来と大差ないものであった。また、旅行等のイベントについて、回想するときに、画像以外の音声音楽や文字データ等の異なる種類のコンテンツを気軽に利用して、思い出を膨らませるような再生装置は何等、開示・示唆されてはいなかった。
【0006】
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、異なるカテゴリのコンテンツを利用できる再生装置、そのような再生方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため第1の発明に係わる再生装置は、日時情報を有するコンテンツを、その日時情報に応じて順次再生するための時間を管理する時間管理部と、この時間管理部で特定される時間に対応する日時情報を有するコンテンツを、複数のカテゴリのコンテンツの中から検索するコンテンツ検索部と、上記検索されたカテゴリの異なる複数のコンテンツを記憶する記憶部と、上記時間管理部で管理される一定範囲の時間を所定の長さで示す時間情報、及びこの時間情報に対応する日時情報のコンテンツが存在することを示すために、その日時情報に対応する上記時間情報の位置に配置されるコンテンツ情報を含む時間画像を作成する時間画像作成部と、上記時間画像を再生するとともに、上記記憶されたカテゴリの異なるコンテンツを、上記時間管理部で管理される時間をベースとしてそのコンテンツの日時情報に応じたタイミングで再生するよう管理する再生管理部を備える。
【0008】
第2の発明に係わる再生装置は、上記第1の発明において、ネットワークを介して外部のデータベースとデータ通信を行なう通信部を備え、上記コンテンツ検索部は、上記コンテンツを上記外部データベースより検索する。
また、第3の発明に係わる再生装置は、上記第1の発明において、上記コンテンツのカテゴリには、画像が含まれ、上記コンテツ検索部は、画像のコンテンツについては、その画像の撮影日時に基づいて検索を行う。
さらに、第4の発明に係わる再生装置は、上記第3の発明において、上記時間画像の背景となる背景画像を作成する背景画像作成部を備え、上記再生管理部は、上記時間画像とコンテンツ画像に加えて、背景画像も再生する。
さらに、第5の発明に係わる再生装置は、上記第4の発明において、上記背景画像作成部は、検索されたコンテンツに含まれる位置情報に対応する地図画像を背景画像として作成する。
【0009】
さらに、第6の発明に係わる再生装置は、上記第2の発明において、上記時間画像の背景となる背景画像を作成する背景画像作成部を備え、上記コンテンツ検索部は、上記時間管理部によって管理される時間に対応する天気情報を上記外部データベースから検索し、上記背景画像作成部は、上記検索された天気情報による背景画像を作成する。
さらに、第7の発明に係わる再生装置は、上記第2の発明において、上記コンテンツ検索部は、上記時間管理部によって管理される時間に対応するニュース情報を検索する。
さらに、第8の発明に係わる再生装置は、上記第1の発明において、上記時間画像作成部は、上記時間画像として時間単位の異なる複数のサークル状の時間軸を作成する。
さらに、第9の発明に係わる再生装置は、上記第1の発明において、上記コンテンツ検索部は、画像、音声及びテキストの少なくとも3つのカテゴリからコンテンツを検索する。
【0010】
上記目的を達成するため第10の発明に係わる再生方法は、日時情報を有するコンテンツを、その日時情報に応じて順次再生する再生方法において、特定時間に対応する日時情報を有するコンテンツを、複数のカテゴリのコンテンツの中から検索し、上記検索されたカテゴリの異なる複数のコンテンツを記憶し、管理される一定範囲の時間を所定の長さで示す時間情報、及びこの時間情報に対応する日時情報のコンテンツが存在することを示すために、その日時情報に対応する上記時間情報の位置に配置されるコンテンツ情報を含む時間画像を作成し、上記時間画像を再生するとともに、上記記憶されたカテゴリの異なるコンテンツを、上記管理される時間をベースとしてそのコンテンツの日時情報に応じたタイミングで再生するよう管理する。
【0011】
上記目的を達成するため第11の発明に係わるプログラムは、日時情報を有するコンテンツを、その日時情報に応じて順次再生するためのプログラムにおいて、特定時間に対応する日時情報を有するコンテンツを、複数のカテゴリのコンテンツの中から検索し、上記検索されたカテゴリの異なる複数のコンテンツを記憶し、上記管理される一定範囲の時間を所定の長さで示す時間情報、及びこの時間情報に対応する日時情報のコンテンツが存在することを示すために、その日時情報に対応する上記時間情報の位置に配置されるコンテンツ情報を含む時間画像を作成し、上記時間画像を再生するとともに、上記記憶されたカテゴリの異なるコンテンツを、上記管理される時間をベースとしてそのコンテンツの日時情報に応じたタイミングで再生するよう管理する。
【0012】
第12の発明に係わるプログラムは、上記第11の発明において、上記コンテンツを、上記複数のカテゴリのコンテンツの中から検索するにあたって、ネットワークを介して外部データベースとデータ通信を行ない、上記コンテンツを上記外部データベースより検索する。
第13の発明に係わるプログラムは、上記第11の発明において、上記コンテンツのカテゴリには、画像が含まれ、上記コンテツの検索にあたって、上記画像のコンテンツについては、その画像の撮影日時に基づいて検索を行う。
第14の発明に係わるプログラムは、上記第13の発明において、上記時間画像の背景となる背景画像を作成し、上記時間画像とコンテンツ画像に加えて、背景画像も再生する。
第15の発明に係わるプログラムは、上記第14の発明において、上記背景画像の作成にあたって、検索されたコンテンツに含まれる位置情報に対応する地図画像を背景画像として作成する。
【0013】
第16の発明に係わるプログラムは、上記第12の発明において、上記時間画像の背景となる背景画像を作成し、管理される時間に対応する天気情報を上記外部データベースから検索し、上記検索された天気情報による背景画像を作成する。
第17の発明に係わるプログラムは、上記第12の発明において、上記コンテンツの検索にあたって、管理される時間に対応するニュース情報を検索する。
第18の発明に係わるプログラムは、上記第11の発明において、上記時間画像の作成にあたって、上記時間画像として時間単位の異なる複数のサークル状の時間軸を作成する。
第19の発明に係わるプログラムは、上記第11の発明において、上記コンテンツの検索にあたって、画像、音声及びテキストの少なくとも3つのカテゴリからコンテンツを検索する。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、異なるカテゴリのコンテンツを利用できる再生装置、そのような再生方法、およびプログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面に従って本発明を適用した再生装置を用いて好ましい実施形態について説明する。本発明の一実施形態に係わる再生装置は、インターネットに接続可能であると共に、動画や静止画が記憶可能であり、これらの画像の再生機能や音楽データの再生機能を有するパーソナルコンピュータによって構成される。
【0016】
図1は、本実施形態に係わるパーソナルコンピュータ10の構成を示すブロック図である。このパーソナルコンピュータ10は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)13、操作部14、記憶部15、RAM(Random Access Memory)16、画像作成部17、表示部18、音声再生部19、スピーカ部20、通信部21から構成される。パーソナルコンピュータ10内のCPU11、ROM13、記憶部15、RAM16、画像作成部17、音声再生部19および通信部21は、バス19によって接続されている。また、パーソナルコンピュータ10は、通信部21およびインターネット30等の通信網を介して外部データデータベース31に接続されている。
【0017】
パーソナルコンピュータ10内のCPU11は、フラッシュメモリ等で構成されるROM13に記憶された制御プログラムに従ってパーソナルコンピュータ10の全体制御を行う。CPU11の内部には、再生管理部12a、時間管理部12b、コンテンツ検索部12cが設けられており、これらは実質的には、制御プログラムによって実行されるが、専用ハードウエアによって構成してもよい。
【0018】
再生管理部12aは、コンテンツ、背景および後述する時間画像等の再生時間や順番を決め再生全体の管理を行なう。これらのコンテンツ、背景および時間画像等の再生にあたって、この再生装置は、管理された時間に沿って実行するが、時間管理部12bはこの時間管理を行なう。コンテンツ検索部12cは、再生対象となる該当日に対応する作成日時を有するコンテンツを、パーソナルコンピュータ10内の記憶部15等と外部データベース31から検索を行なう。
【0019】
CPU11に接続された操作部14は、キーボードやマウス等のユーザーインターフェースで構成され、種々の操作指令をパーソナルコンピュータに入力する。画像作成部17は、コンテンツ等のデータから表示用の画像を生成するハードウエアあり、時間画像作成部17a、背景画像作成部17b、コンテンツ画像作成部17cから構成される。
【0020】
時間画像作成部17aは、時間サークルの画像(時計画像あるいは時間情報とも呼ぶ)と、この時間サークルの表示時刻に合わせてコンテンツ等をサムネイル的に配列した画像(コンテンツ情報とも呼ぶ)を作成する作成部である。また、背景画像作成部17bは、背景画像を作成する作成部である。コンテンツ画像作成部17cは、時間画像の中にサムネイル的に表示される個々のコンテンツ等に対応する静止画像、動画像や文字画像の作成部である。この画像作成部17には、表示部18が接続され、画像作成部17によって作成された画像が表示される。
【0021】
記憶部15は、種々のコンテンツのデータを記憶するための記憶部であり、ハードディスク等の大容量記憶装置で構成されている。この記憶部15には、時間画像データT、静止画像データ、音楽音声データ、動画像データ、選択画像データ、文字データ等を記憶する。音声データとしては、音楽以外にも、録音された会話等も記憶される。
【0022】
音声再生部19は、記憶部15に記憶された音声データを再生し、再生された音声はスピーカ部20で音声出力される。また、RAM16は一時記憶領域として使用される。さらに、通信部21は、インターネット30等を通じて外部データベース31等と送受信を行なう。外部データベース31としては、天気詳細データベース、天気データベース、地図データベース、ブログデータ、ニュースデータベース等の種々のアーカイブデータベースと接続可能である。
【0023】
このように、本発明の一実施形態に係わる再生装置は、通常市販されているパーソナルコンピュータであり、インターネット30等を通じて外部のデータベースと接続されている。この再生装置は、これから説明する動作を実行するプログラムをROM13に記憶している。このプログラムに係わるフローチャートを説明する前に、再生装置における表示と再生動作について、図を用いて説明する。
【0024】
まず、本実施形態において使用される、再生するコンテンツをコンテンツの作成日時に基づいて選択するための時計画像の表示について図2を用いて説明する。この時計画像は表示部18に表示され、年月日を選択するとき、および年月日の表示に使用される。まず、年をサークル状に表示する年サークルTYが表示画面18aに表示されている。この年サークルTYに沿って、1999年から各年が表示されており、この年の表示の中から2003年を選択すると、選択枠51によって2003年が枠表示される。なお、図2には、2004年までしか表示されていないが、この年は適宜変更できる。
【0025】
年を選択すると枠表示がなされると共に、月サークルTMが表示される。この月サークルTMに沿って、1月から12月までの月が表示されており、この月の表示の中から8月(図2ではAug.と表示)を選択すると、選択枠52によってAug.が枠表示される。この月の選択がなされ枠表示がなされると共に、日サークルTDが表示される。この日サークルTDに沿って、日を表すドットが表示されており、このドット表示の中から21日に相当するドットを選択すると、選択枠53によって21が枠表示される。この日選択がなされ枠表示がなされると共に、時間サークルTTが表示される。
【0026】
このように、年から順次選択すると、月、日、時間の順にサークルが表示され、本実施形態においては、2003年8月21日が選択される。また、選択された年月日は、枠表示51、52、53により表示されるので、選択された年月日を容易に確認することができる。なお、本実施形態においては、選択された年月日は、枠表示しているが、この枠表示に限らず、色を変更したり、点滅表示させたり種々の表示方法に変更できる。
【0027】
次に、本実施形態におけるマルチコンテンツの再生について、図3乃至図8を用いて説明する。本実施形態においては、2007年4月8日における沖縄旅行の思い出を回想するために順次コンテンツを再生する例を説明する。マルチコンテンツとしては、静止画C1、C6、C7、動画C2、ウエブ情報C3、C5、音声C4が再生表示される。その他、背景画像や背景音楽も時間と共に変更表示される。
【0028】
マルチコンテンツの再生にあたっては、まず前述したような再生させる過去の年月日の選択を行なう。この選択を行なうと、図3に示す画像が表示される(図3は、2007年4月8日0時が選択された例)。過去の経過時間を示すカーソルTCは時間サークルTT上で再生スタート時間に位置する(図3では、2007年4月8日0時00分スタート)。時間サークルTTの周囲に沿って、4月8日作成された各種のコンテンツがサムネイル表示(SC1、SC2、SC3,SC4)されている。ここでSC1は静止画C1のサムネイルで、SC2、SC3、SC4はC2、C3、C4を示すサムネイルである。すなわち、コンテンツは作成した年月日時間に関する情報を有しており、この情報に基づいて、作成時刻に対応する位置に、コンテンツ情報画像がサムネイル表示される。これらの時計画像とコンテンツ情報のサムネイル画像とから時間画像が構成される。
【0029】
また、時間画像に対する背景画像として、図3においては、沖縄の地図画像B1が表示されている。この例では、沖縄旅行を挙げており、画像等のコンテンツ等に撮影場所として記録されているGPS(Global Positioning System)情報に基づいて、外部データベース31から地図データを検索し、地図画像B1を背景画像として使用している。
【0030】
この図3のスタート画面から、再生表示(スライドショー)を開始させると、カーソルTCは時間サークルTTを所定の速度で移動を開始する。この実施形態においては、後述するように過去の6時間を実際には1分で移動するように設定してある(図10参照)。カーソルTCが6時に近づくと、図4に示すように、2007年4月8日午前6時に撮影した静止画C1が次第に大きく表示される。この静止画C1はサムネイル表示されていた静止画SC1に対応する画像である。
【0031】
背景画像としては、選択した背景画像B2に代わり、鳩を示す背景画像B2が登場し、この背景画像32は、時間の移り変わりと共に、左から右へと移動する。また、背景画像としては、さらに天気画像B3が右下に表示される。この天気画像B3は、コンテンツ検索部12cで当該日(この例では、2007年4月8日)の天気情報を、外部データベース31から取得し、自動的に表示する。外部データベース31の天気情報が細かければ、カーソルTCの示す時刻に対応して切り換えるようにする。ここでは、4月8日6時の天気情報を表示している。
【0032】
さらに、カーソルTCの移動と共に、9時頃に撮影した動画C2が再生開始される。この動画C2は、サムネイル表示されていた動画SC2に対応する画像である。なお、コンテンツ情報画像の再生表示が動画C2に移っていくにつれ、静止画C1の再生表示は次第に小さくなっていく。
【0033】
次に、カーソルTCが12時頃に近づくと、図5に示すように、静止画C1は小さくなり、また濃度も薄くなり、次第に消えていく。動画C2は、画面が大きくなり、また濃度は濃くなりはっきりと見える。ウエブSC3に対応するテキストC3が表示画面18aの左側に表示される。ここでは、テキストC3は、詳細天気情報であり、表示タイミングは事前に設定してある。また、図示されてはいないが、音声SC4に対応する音声データC4に基づく音声が再生され、スピーカ部21から流される。音声としては、例えば、この日の12時頃に録音した友人との会話等がある。また、背景画像B2は右に移動し、次第に消えていく。
【0034】
さらに、カーソルTCが移動し、18時頃に近づくと、図6に示すように、ウエブSC5に対応するブログ情報C5がテキストで表示される。ブログは他人のブログでもよいし、また本人のブログを表示するようにしてもよい。このブログ情報C5はコンテンツ検索部12cによって外部データベース31から検索されたものである。
【0035】
また、静止画SC6、SC7に対応する静止画C6、C7が再生表示され、しかも時間と共に次第に大きく表示される。また、右下に表示されている天気画像B3は、カーソルTCの移動に応じて更新されている。カーソルTCが23時に近づくと、図7に示すように背景画像としてアルバムタイトルB5a、歌詞B5b、およびCDのジャケット画像B5cが表示される。また、これに対応する音楽B5が再生され、スピーカ部21から流れる。24時に達すると、4月9日のコンテンツの同様にして再生表示を行い、24時に達するたびに日付けを代えて再生表示を繰り返す。
【0036】
このように、表示画面18aやスピーカ部21において、時計画像Tとサムネイル表示されるコンテンツ情報画像からなる時間画像、静止画C1、C6、C7、動画C2、ウエブC3、C5、音声C4からなるコンテンツ、および地図画像B1、背景画像B2、天気画像B3、音楽B5とその関連画像B5a、B5b、B5cが再生表示される。
【0037】
また、再生にあたっては、2007年4月8日0時からスタートし、その日の24時まで、時計画像T上のカーソルTCの移動に応じて、時間管理部12bの制御の下で、上述のコンテンツや背景画像が順次再生されていく。以上の背景画像やコンテンツの再生状態を図10に示す。図10においては、横軸に時刻をとり、縦軸にコンテンツや背景画像をとり、これらの再生状態を示している。
【0038】
以上のようにして、4月8日0時からスタートして現在の時刻(この例では、2007年4月23日3時00分)に達すると、マルチコンテンツを組み合わせて表示するスライドショーは終了する。スライドショーが終わると、表示を終了しても良いが、図8に示すように、現在時刻を示す時計表示を行なうようにしてもよい。時計表示としては、時計盤TXに短針TAと長針TBを表示する。このときには図2で用いて説明した時計画像も併せて表示する。すなわち、年サークルTY、月サークルTM、日サークルTD、時間サークルTTおよびカーソルTCを表示すれば、単に時刻のみならず、年月日も一目でわかる。勿論、時計盤のみの表示とし、各サークルの表示を省略しても良い。
【0039】
本実施形態の説明においては、1日単位、すなわち時間サークルTT上のカーソルTCの移動に応じて、順次コンテンツを切り換えて再生していた。しかし、これに限らず、例えば、図9に示すように、月単位、すなわち日サークルTD上のカーソルTCの移動に応じて順次コンテンツを切り換えて再生するようにしてもよい。図9の例では、カーソルTCは4月8日にあり、このときは静止画C1、C6、C7が再生表示され、また天気画像B3は、4月8日の一日の天気の移り変わりを表示している。
【0040】
次に、図11乃至図16に示したフローチャートを用いて、上述の表示再生を行なわせる手順について説明する。本実施形態における再生と表示を行なうプログラムがスタートすると、まず、ユーザーにより開始日を設定する(S1)。図3の例では、2007年4月8日0時00分を指定している。なお、この開始時刻は、0時00分である必要はなく、例えば、マウスでカーソルTCを移動させる等により、ユーザーの希望する時刻を指定することが可能である。また、図9の変形例では、月単位での表示が可能であったが、このフローチャートにおいては、日単位で指定し、再生を行なう。
【0041】
次に、ユーザーにより条件設定を行なう(S2)。ここでの条件設定は、背景画像や背景音楽、天気情報について、条件設定を行なう。天気情報は外部データベース31を用いて行なうので、天気情報を入手できるURLを設定するようにしてもよい。また、プログラムとしては、デフォルトとして一般的な背景画像や背景音楽を設定しておき、ユーザーが自由に変更できるようにしておいてもよい。
【0042】
条件設定が終わると、次に、コンテンツ再生準備を行なう(S3)。このコンテンツ再生準備は、再生管理部12aの制御の下で、コンテンツ検索部12cによって、該当日に関連するデータの検索等を行なう。すなわち、パーソナルコンピュータ10内の記憶部15等に記憶されている画像データ、音声データや文字データ等、および外部データベース31から、該当日に関するデータを検索し、検索されたデータを再生のために記憶し、また再生の順序を決める処理である。詳しくは図12を用いて後述する。
【0043】
コンテンツ再生準備が終わると、次に、コンテンツの再生実行を行なう(S4)。ここでは、再生管理部12aの制御の下で、画像作成部17が時間画像および背景画像(背景情報)を作成し、また静止画、動画、ウエブ、音楽音声等のコンテンツの再生を、図3乃至図7の如く再生を行なう。ステップS3におけるコンテンツ再生準備では、該当日の一日分についてコンテンツの準備を行なっており、この一日分のコンテンツを順次再生する。詳しくは図13を用いて後述する。
【0044】
次に、表示時刻が現在時刻に達したかの判定を行なう(S5)。ここでの現在時刻は、表示設定されている年月日時刻が現在時刻に達しているかの判定であり、表示時刻が現在時刻に達すると、コンテンツの再生は終了する。判定の結果、達していない場合には、再生表示の終了指示がなされているかの判定を行なう(S6)。終了指示は、操作部14によって行なわれる。判定の結果、終了指示がなされていない場合には、日付けの変更を行なう(S7)。この例では、2007年4月8日0時00分でスタートしているので、最初に、このステップを通る際には、2007年4月9日に変更する。以後、このステップS7を通るたびに1日づつ増加し、ステップS3に戻り、その該当日の対応するコンテンツの再生準備を行なう。
【0045】
ステップS5における判定の結果、表示時刻が現在時刻に達していた場合には、次に、図8に示した時計盤TXを用いて現在時刻の表示を行なう(S8)。続いて、ステップS6と同様に終了指示が有るか否かの判定を行ない、判定の結果、終了指示がない場合には、ステップS8に戻り、時刻表示を続行する。ステップS9およびステップS6における判定の結果、終了指示が有った場合には、本フローチャートを終了する。
【0046】
次に、ステップS3におけるコンテンツ再生準備のサブルーチンの詳細について、図12を用いて説明する。まず、コンテンツ検索部12cによって、該当日のコンテンツを記憶部15から検索する(S21)。すなわち、ユーザーは、デジタルカメラ、ビデオカメラ、携帯電話のカメラ等を用いて撮影した画像データや、ICレコーダーによって録音した音声データ等を記憶部15等の記憶領域に記憶しており、また、これらのデータには作成日時情報が添付されている。このため、コンテンツ検索部12cは、作成日時情報に基づいて、該当日に作成された画像データや音声データ等を検索する。
【0047】
続いて、該当日のコンテンツを外部データベース31から検索する(S22)。予め設定してあるURLに基づいて該当日の天気データ(B3)、天気詳細データ(C3)、ブログデータ(C5)、ニュースデータ等を検索する。また、該当日の画像に添付されたGPSデータから地図データ(B1)を検索する。また、インターネット検索エンジンを用いて、該当日のデータを検索するようにしてもよい。
【0048】
次に、ステップS21およびS22において検索し、取得したデータを記憶部15の再生用の領域に記憶する(S23)。続いて、コンテンツの再生時間・順序を設定する(S24)。すなわち、再生管理部12aは、取得した画像データ、音声データ、ウエブデータ、ブログデータ等に添付等されている作成日時情報に基づいて、再生時間(時間管理部12bによって管理される表示時刻)を決め、この再生順序を設定する。なお、図示されていないが、ステップS24の後に、オプションとして、ユーザーによる編集モードを追加してもよい。編集モードでは、音声や動画についてユーザーが再生したい画像または音声を選択する等を行なうことができるようにすればよい。
【0049】
次に、ステップS4におけるコンテンツ再生実行のサブルーチンの詳細について、図13を用いて説明する。このコンテンツ再生実行は、再生管理部12aによって制御される。まず、表示時刻の設定を行なう(S31)。表示時刻は、図3の例では、2007年4月8日0時00分から開始され、例えば、5分刻みで設定される。この例では、図10に示したように、実際の6時間を1分で早送り表示しているので、表示時刻を5分きざみで設定すると、現実の時間で5/6分経過すると表示時刻を5分進めることになる。ここでの時間管理は、時間管理部12bによってなされる。続いて、背景情報の作成が行なわれる(S32)。このサブルーチンでは、地図画像B1、背景画像B2、天気画像B3、背景音楽B5およびその関連画像B5a、B5b、B5cの再生を行なう。詳しくは、図14を用いて後述する。
【0050】
次に、時間画像の作成を行なう(S33)。このサブルーチンでは、表示時刻に基づいて時計画像とコンテンツ情報画像とから構成される時間画像の作成を行なう。詳しくは、図15を用いて後述する。続いて、コンテンツの作成を行なう(S34)。このサブルーチンでは、記憶部15に記憶されている画像データ、音声データ、テキストデータ等に基づいて再生用のコンテンツの作成を行なう。詳しくは、図16を用いて後述する。
【0051】
次に、全体画像の作成を行なう(S35)。ステップS31で設定された表示時刻に基づいて作成された背景画像、時間画像およびコンテンツを合成して全体画像としている。続いて、この作成された全体画像の表示を行なう(S36)。全体画像の表示を行なうと、終了指示がなされているかを判定し(S37)、終了指示がなされていれば、本フローの実行を終了し、一方、終了指示がなされていない場合には、ステップS31に戻る。また、コンテンツ再生準備のサブルーチンで準備した該当日の一日分のコンテンツの再生が終わると、終了指示され、図11のメインルーチンに戻る。
【0052】
次に、ステップS32における背景情報作成のサブルーチンの詳細について、図14を用いて説明する。ここでのフローは、CPU11内の再生管理部12aおよび背景画像作成部17bによってなされる。まず、ステップS31において設定した表示時刻に対応する地図画像表示の指示があるか否かの判定を行なう(S41)。判定の結果、指示がない場合には、ステップS44にスキップし、一方、指示がある場合には、開始日時に対応する最初の画像から、位置情報の読出しを行い(S43)、この読み出された位置情報に基づく地図データ(B1)の読出しを行なう(S43)。ここでは、前述したように、デジタルカメラ等で撮影された画像データにGPSによる位置情報が記録されているので、この位置情報に対応する地図データ(B1)の読出しを行なう。
【0053】
次に、表示時刻に対応する背景画像の指示があるか否かの判定を行なう(S44)。判定の結果、指示がない場合には、ステップS46にスキップし、一方、指示がある場合には、背景データ(B2)の読出しを行なう(S45)。背景データ(B2)は、例えば、図4の背景画像B2に対応する画像データである。
【0054】
次に、表示時刻に対応する天気データの表示指示があるか否かの判定を行なう(S46)。判定の結果、指示がない場合には、ステップS48にスキップし、一方、指示がある場合には、天気データの読出しを行なう(S47)。ここでは、前述したように、ステップS22において、外部データベース31を用いて、該当日の天気データを取得し記憶してあるので、この天気データの読出しを行なう。
【0055】
次に、背景画像の作成を行なう(S48)。ここのステップでは、読み出されたデータ、すなわち、ステップS43で読み出した天気データ(B1)、ステップS45で読み出した背景データ(B2)、ステップS47で読み出した天気データ(B3)に基づいて背景画像を作成する。
【0056】
背景画像の作成が終わると、次に、表示時刻に対応して音楽再生の指示がなされているか否かの判定を行なう(S49)。判定の結果、指示がなされていない場合には、元のフローに戻り、一方、指示がなされていると、背景音楽として記憶されている音楽データを読出し、再生を行なう(S50)。表示時刻は管理された時間であるが、音楽再生にあたっては早送りしないで実時間で再生する。ただし、途中で終了するようにしても良い。音楽再生が終わると、元のフローに戻る。
【0057】
次に、ステップS33における時間画像作成のサブルーチンの詳細について、図15を用いて説明する。ここでのフローは、CPU11内の再生管理部12aおよび時間画像作成部17aによってなされる。まず、ステップS31において設定した表示時刻の読出しを行なう(S61)。続いて、この表示時刻に含まれる当該日情報に基づいて、当該日に属する全コンテンツ情報のサムネイル画像の作成を行なう(S62)。次に、時間画像の読み出しおよび作成を行なう(S63)。ここのステップでは、表示時刻に応じたカーソルTCの時計画像と、ステップS62で作成されたサムネイル画像を合成し、時間画像を作成する。時間画像の作成が終わると、元のフローに戻る。
【0058】
次に、ステップS34におけるコンテンツ作成のサブルーチンの詳細について、図16を用いて説明する。ここでのフローは、CPU11内の再生管理部12aおよびコンテンツ画像作成部17cによってなされる。まず、ステップS31において設定した表示時刻の読出しを行なう(S71)。続いて、この再生時刻に対応して再生するコンテンツの選択を行なう(S72)。このステップでは、ステップS21〜ステップS23において取得・記憶されたコンテンツ情報に基づいて、再生コンテンツ(画像、文字、音声、ウエブ)を選択する。
【0059】
再生コンテンツを選択すると、次に、これらの再生コンテンツの中に画像コンテンツが有るか否かの判定を行なう(S73)。判定の結果、画像コンテンツがない場合には、ステップS76にスキップし、一方、画像コンテンツが有る場合には、コンテンツ画像の表示条件の読出しを行う(S74)。本実施形態における例においては、コンテンツとしては、静止画および動画(C1、C2、C6、C7)や、天気詳細情報C4、ブログC5等があるが、この中から静止画および動画等の画像コンテンツを選択し、これらのコンテンツ画像の表示条件、例えば、画像の大きさや濃度等の設定条件の読出しを行う。続いて、コンテンツ画像の読出と、作成を行なう(S75)。
【0060】
次に、再生コンテンツの中に文字コンテンツ有るか否かの判定を行なう(S76)。判定の結果、文字コンテンツがない場合には、ステップS78にスキップし、一方、文字コンテンツが有る場合には、文字コンテンツの読み出しと作成を行なう(S77)。文字コンテンツとしては、天気詳細情報C4やブログC5等がある。また、その日に書いた日記があれば、それを表示してもよく、また該当日のニュースがあれば、それを読出・作成しても良い。
【0061】
文字コンテンツの作成が終わると、次に、これらの再生コンテンツの中に、音声コンテンツが有るか否かの判定を行なう(S78)。判定の結果、音声コンテンツがない場合には、元のフローに戻るが、一方、音声コンテンツがある場合には、音声コンテンツの再生を行ない(S79)、元のフローに戻る。
【0062】
従来のような、画像だけの再生では、単調なスライドショーになってしまい、また、単に音楽をミックスしても、楽しみが倍加するほどではない。本実施形態のように、画像撮影時に記録した音声や、そのときの天気、あるいはブログやニュースを同時に再生させることによって、当時の雰囲気を簡単に再現でき、単に画像を鑑賞するのに比べて、その思い出に浸ることができる。ネットワーク時代に相応しい新しい再生装置や再生方法を実現することができる。
【0063】
このように本実施形態に係わる再生装置においては、日時情報を有するコンテンツを、その日時情報に応じて順次再生するための時間を管理する時間管理部12bと、この時間管理部12bで特定される時間に対応する日時情報を有するコンテンツを、複数のカテゴリのコンテンツの中から検索するコンテンツ検索部12cと、検索されたカテゴリの異なる複数のコンテンツを記憶する記憶部15と、時間管理部12bで管理される一定範囲の時間を所定の長さで示す時間情報、及びこの時間情報の範囲に属するコンテンツの存在を示すよう時間情報の対応位置に配置されるコンテンツ情報を含む時間画像を作成する時間画像作成部17aと、時間画像を再生するとともに、記憶されたカテゴリの異なるコンテンツを、時間管理部12bで管理される時間をベースとしてそのコンテンツの日時情報に応じたタイミングで再生するよう管理する再生管理部12aを有している。このため、画像、テキスト、音声、音楽といったような異なるカテゴリのコンテンツを利用できるという効果を奏する。
【0064】
また、本実施形態においては、時間管理部12bで管理される時間(表示時刻)をベースとして、コンテンツの日時情報とリンクさせて表示するので、思い出を回想したり、また紹介するのに大変便利である。
【0065】
さらに、本実施形態においては、コンテンツを検索するにあたって、再生装置を外部データベース31に接続し、この外部データベース31からコンテンツを取得するようにしたので、コンテンツを豊富にすることができる。このコンテンツの取得にあたって、作成日時情報等も取得し、この作成日時情報に基づいて、他のコンテンツと共に再生するようにしているので、一元的管理することができる。
【0066】
さらに、本実施形態においては、背景画像作成部17bを備え、時間画像やコンテンツ画像のみならず背景画像を表示するようにしているので楽しむことができる。特に、背景画像(背景音楽)を時間管理部12bで管理する時間(表示時刻)に合わせて、変化させることにより、再生が単調にならず、より楽しむことができる。また、背景画像として、地図画像、天気画像、ニュース画像等を表示することにより、思い出の回想やイベントの紹介にあたって、便利である。また、図3等の実施形態では、天気画像(B3)を常時表示する例を示したが、天気画像ではなく、ユーザーの好みによってスポーツ情報、株価情報であってもよい。外部データベース31に対するURL情報の変更で対応可能である。
【0067】
なお、上記実施形態において、CPU11の処理に関しては、一部または全てをハードウエアで構成してもよい。逆に画像作成部のハードウエアをソフトウエアで構成してもよい。具体的な構成は設計事項である。プログラムを格納する記録媒体としては、本実施形態としてはフラッシュメモリを用いていたが、これに限らず、例えば、CD−ROM、DVD等の光学記録媒体、MD等の磁気記録媒体、テープ媒体、ICカード等の半導体メモリでも勿論構わない。
【0068】
また、本実施形態においては、時間の表示にあたって、サークル表示としたが、これに限らず、直線、曲線等でも良く、日時の推移を表現できる形式であればよい。また、背景画像や背景音楽は、表示時刻に応じて変化させていたが、固定のままで変化しなくても良い。さらに、再生コンテンツが限定されるが、インターネット等によって外部のデータベースに接続されていなくてもよい。
【0069】
本発明の実施形態の説明にあたっては、パーソナルコンピュータに適用した例を挙げたが、これに限らず、例えば、インターネットに接続可能なテレビでも良い。いずれにしても、マルチコンテンツを記憶し、再生可能な機器であれば本発明を適用できる。
【0070】
また、本発明は、上記実施形態にそのまま限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素の幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本発明を適用した一実施形態に係わる再生装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係わる再生装置で用いられる時計画像を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態に係わる再生装置の表示画面におけるマルチコンテンツの表示を示す図であり、再生スタート時の画面である。
【図4】本発明の一実施形態に係わる再生装置の表示画面におけるマルチコンテンツの表示を示す図であり、4月8日6時の画面である。
【図5】本発明の一実施形態に係わる再生装置の表示画面におけるマルチコンテンツの表示を示す図であり、4月8日12時の画面である。
【図6】本発明の一実施形態に係わる再生装置の表示画面におけるマルチコンテンツの表示を示す図であり、4月8日18時の画面である。
【図7】本発明の一実施形態に係わる再生装置の表示画面におけるマルチコンテンツの表示を示す図であり、4月8日23時の画面である。
【図8】本発明の一実施形態に係わる再生装置の表示画面における時計盤を示す図である。
【図9】本発明の一実施形態に係わる再生装置の表示画面におけるマルチコンテンツの表示の変形例を示す図である。
【図10】本発明の一実施形態に係わる再生装置の表示画面におけるマルチコンテンツの表示にあたって、背景画像やコンテンツの再生状態を示す図である。
【図11】本発明の一実施形態に係わる再生装置のメインフローを示すフローチャートである。
【図12】本発明の一実施形態に係わる再生装置のコンテンツ再生準備のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図13】本発明の一実施形態に係わる再生装置のコンテンツ再生実行のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図14】本発明の一実施形態に係わる再生装置の背景情報作成のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図15】本発明の一実施形態に係わる再生装置の時間画像作成のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図16】本発明の一実施形態に係わる再生装置のコンテンツ作成のサブルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0072】
10・・・パーソナルコンピュータ、11・・・CPU、12a・・・再生管理部、12b・・・時間管理部、12c・・・コンテンツ検索部、13・・・ROM、14・・・操作部、15・・・記憶部、16・・・RAM、17・・・画像作成部、17a・・・時間画像作成部、17b・・・背景画像作成部、17c・・・コンテンツ画像作成部、18・・・表示部、18a・・・表示画面、19・・・音声制御部、20・・・スピーカ部、21・・・通信部、30・・・インターネット、31・・・外部データベース、51・・・年表示、52・・・月表示、53・・・日表示、B1・・・地図画像、B2・・・背景画像、B3・・・天気画像、B5・・・音楽、B5a・・・アルバムタイトル、B5b・・・歌詞、B5c・・・ジャケット画像、C1・・・静止画、C2・・・動画、C3・・・ウエブ、C4・・・音声、C5・・・ブログ情報、C6・・・静止画、C7・・・静止画、SC1・・・静止画、SC2・・・動画、SC3・・・ウエブ、SC4・・・音声、SC5・・・ウエブ、SC6・・・静止画、SC7・・・静止画、T・・・時計画像、TY・・・年サークル、TM・・・月サークル、TD・・・日サークル、TT・・・時間サークル、TC・・・カーソル、TA・・・短針、TB・・・長針、TX・・・時計盤
【特許請求の範囲】
【請求項1】
日時情報を有するコンテンツを、その日時情報に応じて順次再生するための時間を管理する時間管理部と、
この時間管理部で特定される時間に対応する日時情報を有するコンテンツを、複数のカテゴリのコンテンツの中から検索するコンテンツ検索部と、
上記検索されたカテゴリの異なる複数のコンテンツを記憶する記憶部と、
上記時間管理部で管理される一定範囲の時間を所定の長さで示す時間情報、及びこの時間情報に対応する日時情報のコンテンツが存在することを示すために、その日時情報に対応する上記時間情報の位置に配置されるコンテンツ情報を含む時間画像を作成する時間画像作成部と、
上記時間画像を再生するとともに、上記記憶されたカテゴリの異なるコンテンツを、上記時間管理部で管理される時間をベースとしてそのコンテンツの日時情報に応じたタイミングで再生するよう管理する再生管理部と、
を備えることを特徴とする再生装置。
【請求項2】
ネットワークを介して外部のデータベースとデータ通信を行なう通信部を備え、
上記コンテンツ検索部は、上記コンテンツを上記外部データベースより検索することを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
【請求項3】
上記コンテンツのカテゴリには、画像が含まれ、
上記コンテツ検索部は、画像のコンテンツについては、その画像の撮影日時に基づいて検索を行うことを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
【請求項4】
上記時間画像の背景となる背景画像を作成する背景画像作成部を備え、
上記再生管理部は、上記時間画像とコンテンツ画像に加えて、背景画像も再生することを特徴とする請求項3に記載の再生装置。
【請求項5】
上記背景画像作成部は、検索されたコンテンツに含まれる位置情報に対応する地図画像を背景画像として作成することを特徴とする請求項4に記載の再生装置。
【請求項6】
上記時間画像の背景となる背景画像を作成する背景画像作成部を備え、
上記コンテンツ検索部は、上記時間管理部によって管理される時間に対応する天気情報を上記外部データベースから検索し、
上記背景画像作成部は、上記検索された天気情報による背景画像を作成することを特徴とする請求項2に記載の再生装置。
【請求項7】
上記コンテンツ検索部は、上記時間管理部によって管理される時間に対応するニュース情報を検索することを特徴とする請求項2に記載の再生装置。
【請求項8】
上記時間画像作成部は、上記時間画像として時間単位の異なる複数のサークル状の時間軸を作成することを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
【請求項9】
上記コンテンツ検索部は、画像、音声及びテキストの少なくとも3つのカテゴリからコンテンツを検索することを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
【請求項10】
日時情報を有するコンテンツを、その日時情報に応じて順次再生する再生方法において、
特定時間に対応する日時情報を有するコンテンツを、複数のカテゴリのコンテンツの中から検索し、
上記検索されたカテゴリの異なる複数のコンテンツを記憶し、
管理される一定範囲の時間を所定の長さで示す時間情報、及びこの時間情報に対応する日時情報のコンテンツが存在することを示すために、その日時情報に対応する上記時間情報の位置に配置されるコンテンツ情報を含む時間画像を作成し、
上記時間画像を再生するとともに、上記記憶されたカテゴリの異なるコンテンツを、上記管理される時間をベースとしてそのコンテンツの日時情報に応じたタイミングで再生するよう管理する
ことを特徴とする再生方法。
【請求項11】
日時情報を有するコンテンツを、その日時情報に応じて順次再生するためのプログラムにおいて、
特定時間に対応する日時情報を有するコンテンツを、複数のカテゴリのコンテンツの中から検索し、
上記検索されたカテゴリの異なる複数のコンテンツを記憶し、
上記管理される一定範囲の時間を所定の長さで示す時間情報、及びこの時間情報に対応する日時情報のコンテンツが存在することを示すために、その日時情報に対応する上記時間情報の位置に配置されるコンテンツ情報を含む時間画像を作成し、
上記時間画像を再生するとともに、上記記憶されたカテゴリの異なるコンテンツを、上記管理される時間をベースとしてそのコンテンツの日時情報に応じたタイミングで再生するよう管理する
ことを特徴とするプログラム。
【請求項12】
上記コンテンツを、上記複数のカテゴリのコンテンツの中から検索するにあたって、
ネットワークを介して外部データベースとデータ通信を行ない、
上記コンテンツを上記外部データベースより検索する、
ことを特徴とする請求項11に記載のプログラム。
【請求項13】
上記コンテンツのカテゴリには、画像が含まれ、
上記コンテツの検索にあたって、上記画像のコンテンツについては、その画像の撮影日時に基づいて検索を行う、
ことを特徴とする請求項11に記載のプログラム。
【請求項14】
上記時間画像の背景となる背景画像を作成し、
上記時間画像とコンテンツ画像に加えて、背景画像も再生する、
ことを特徴とする請求項13に記載のプログラム。
【請求項15】
上記背景画像の作成にあたって、検索されたコンテンツに含まれる位置情報に対応する地図画像を背景画像として作成することを特徴とする請求項14に記載のプログラム。
【請求項16】
上記時間画像の背景となる背景画像を作成し、
管理される時間に対応する天気情報を上記外部データベースから検索し、
上記検索された天気情報による背景画像を作成する、
ことを特徴とする請求項12に記載のプログラム。
【請求項17】
上記コンテンツの検索にあたって、管理される時間に対応するニュース情報を検索することを特徴とする請求項12に記載のプログラム。
【請求項18】
上記時間画像の作成にあたって、上記時間画像として時間単位の異なる複数のサークル状の時間軸を作成することを特徴とする請求項11に記載のプログラム。
【請求項19】
上記コンテンツの検索にあたって、画像、音声及びテキストの少なくとも3つのカテゴリからコンテンツを検索することを特徴とする請求項11に記載のプログラム。
【請求項1】
日時情報を有するコンテンツを、その日時情報に応じて順次再生するための時間を管理する時間管理部と、
この時間管理部で特定される時間に対応する日時情報を有するコンテンツを、複数のカテゴリのコンテンツの中から検索するコンテンツ検索部と、
上記検索されたカテゴリの異なる複数のコンテンツを記憶する記憶部と、
上記時間管理部で管理される一定範囲の時間を所定の長さで示す時間情報、及びこの時間情報に対応する日時情報のコンテンツが存在することを示すために、その日時情報に対応する上記時間情報の位置に配置されるコンテンツ情報を含む時間画像を作成する時間画像作成部と、
上記時間画像を再生するとともに、上記記憶されたカテゴリの異なるコンテンツを、上記時間管理部で管理される時間をベースとしてそのコンテンツの日時情報に応じたタイミングで再生するよう管理する再生管理部と、
を備えることを特徴とする再生装置。
【請求項2】
ネットワークを介して外部のデータベースとデータ通信を行なう通信部を備え、
上記コンテンツ検索部は、上記コンテンツを上記外部データベースより検索することを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
【請求項3】
上記コンテンツのカテゴリには、画像が含まれ、
上記コンテツ検索部は、画像のコンテンツについては、その画像の撮影日時に基づいて検索を行うことを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
【請求項4】
上記時間画像の背景となる背景画像を作成する背景画像作成部を備え、
上記再生管理部は、上記時間画像とコンテンツ画像に加えて、背景画像も再生することを特徴とする請求項3に記載の再生装置。
【請求項5】
上記背景画像作成部は、検索されたコンテンツに含まれる位置情報に対応する地図画像を背景画像として作成することを特徴とする請求項4に記載の再生装置。
【請求項6】
上記時間画像の背景となる背景画像を作成する背景画像作成部を備え、
上記コンテンツ検索部は、上記時間管理部によって管理される時間に対応する天気情報を上記外部データベースから検索し、
上記背景画像作成部は、上記検索された天気情報による背景画像を作成することを特徴とする請求項2に記載の再生装置。
【請求項7】
上記コンテンツ検索部は、上記時間管理部によって管理される時間に対応するニュース情報を検索することを特徴とする請求項2に記載の再生装置。
【請求項8】
上記時間画像作成部は、上記時間画像として時間単位の異なる複数のサークル状の時間軸を作成することを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
【請求項9】
上記コンテンツ検索部は、画像、音声及びテキストの少なくとも3つのカテゴリからコンテンツを検索することを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
【請求項10】
日時情報を有するコンテンツを、その日時情報に応じて順次再生する再生方法において、
特定時間に対応する日時情報を有するコンテンツを、複数のカテゴリのコンテンツの中から検索し、
上記検索されたカテゴリの異なる複数のコンテンツを記憶し、
管理される一定範囲の時間を所定の長さで示す時間情報、及びこの時間情報に対応する日時情報のコンテンツが存在することを示すために、その日時情報に対応する上記時間情報の位置に配置されるコンテンツ情報を含む時間画像を作成し、
上記時間画像を再生するとともに、上記記憶されたカテゴリの異なるコンテンツを、上記管理される時間をベースとしてそのコンテンツの日時情報に応じたタイミングで再生するよう管理する
ことを特徴とする再生方法。
【請求項11】
日時情報を有するコンテンツを、その日時情報に応じて順次再生するためのプログラムにおいて、
特定時間に対応する日時情報を有するコンテンツを、複数のカテゴリのコンテンツの中から検索し、
上記検索されたカテゴリの異なる複数のコンテンツを記憶し、
上記管理される一定範囲の時間を所定の長さで示す時間情報、及びこの時間情報に対応する日時情報のコンテンツが存在することを示すために、その日時情報に対応する上記時間情報の位置に配置されるコンテンツ情報を含む時間画像を作成し、
上記時間画像を再生するとともに、上記記憶されたカテゴリの異なるコンテンツを、上記管理される時間をベースとしてそのコンテンツの日時情報に応じたタイミングで再生するよう管理する
ことを特徴とするプログラム。
【請求項12】
上記コンテンツを、上記複数のカテゴリのコンテンツの中から検索するにあたって、
ネットワークを介して外部データベースとデータ通信を行ない、
上記コンテンツを上記外部データベースより検索する、
ことを特徴とする請求項11に記載のプログラム。
【請求項13】
上記コンテンツのカテゴリには、画像が含まれ、
上記コンテツの検索にあたって、上記画像のコンテンツについては、その画像の撮影日時に基づいて検索を行う、
ことを特徴とする請求項11に記載のプログラム。
【請求項14】
上記時間画像の背景となる背景画像を作成し、
上記時間画像とコンテンツ画像に加えて、背景画像も再生する、
ことを特徴とする請求項13に記載のプログラム。
【請求項15】
上記背景画像の作成にあたって、検索されたコンテンツに含まれる位置情報に対応する地図画像を背景画像として作成することを特徴とする請求項14に記載のプログラム。
【請求項16】
上記時間画像の背景となる背景画像を作成し、
管理される時間に対応する天気情報を上記外部データベースから検索し、
上記検索された天気情報による背景画像を作成する、
ことを特徴とする請求項12に記載のプログラム。
【請求項17】
上記コンテンツの検索にあたって、管理される時間に対応するニュース情報を検索することを特徴とする請求項12に記載のプログラム。
【請求項18】
上記時間画像の作成にあたって、上記時間画像として時間単位の異なる複数のサークル状の時間軸を作成することを特徴とする請求項11に記載のプログラム。
【請求項19】
上記コンテンツの検索にあたって、画像、音声及びテキストの少なくとも3つのカテゴリからコンテンツを検索することを特徴とする請求項11に記載のプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2009−15958(P2009−15958A)
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−176411(P2007−176411)
【出願日】平成19年7月4日(2007.7.4)
【出願人】(504371974)オリンパスイメージング株式会社 (2,647)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年7月4日(2007.7.4)
【出願人】(504371974)オリンパスイメージング株式会社 (2,647)
【Fターム(参考)】
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