説明

写真撮影プリント装置、写真撮影プリント装置の制御方法

【課題】簡単な操作入力によって編集画像のレイアウト配置を実現する。
【解決手段】被写体を撮影する撮影段階と、利用者の操作に応じて、撮影段階にて撮影された画像に対して編集を施す編集段階と、編集段階にて編集が施された画像をプリント出力する出力段階と、利用者の操作に応じて、プリント出力における編集画像の配置を設定する出力配置設定段階とを備える写真撮影プリント装置1の制御方法であって、前記出力配置設定段階では、プリント出力に配置する候補となる編集画像を画面上に複数表示するとともに、プリント出力の領域分割状態に対応させて、利用者の操作により選択された編集画像を同画面上の各分割領域に自動的に拡大表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、利用者の写真撮影を行うとともに、その写真を背景画像などと合成した上でプリント出力する写真撮影プリント装置、写真撮影プリント装置の制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、例えばプリント倶楽部(登録商標)の名称で知られる写真撮影プリント装置がゲームセンタなどに設置され、人気を呼んでいる。写真撮影プリント装置において、利用者は、撮影室内にて自由なポーズを構えたり、好みの背景を選択したりしたうえで自分の画像を撮影し、撮影画像に、落書き処理やスタンプ加工処理などの多彩な編集処理を施した状態で、プリント出力することができる。
【0003】
このような写真撮影プリント装置では、利用回転率の向上を目的として、複数組の利用者が、撮影処理とその後の編集処理とを異なる位置(例えば撮影室内と撮影室外)において並行進行する、いわゆる複数接客が広く採用されている。特に、同時接客数の多い形態としては、撮影プレイ、事前編集プレイ、編集プレイ、印刷プレイを並行進行する写真撮影プリント装置も提案されている(特許文献1)。この写真撮影プリント装置では、特に、編集プレイ・事前編集プレイを独立させることによって、利用者の楽しみであり、長時間を要する編集プレイに十分な時間を確保しながら、各プレイの所要時間を平準化し、利用回転率を向上することができる。
【0004】
また、複数接客の際、通常のような編集プレイ位置ではなく、印刷プレイ位置において、印刷画像のレイアウトを利用者に選択させることによって、各プレイの所要時間をより平準化する写真撮影プリント装置も提案されている(特許文献2)。
【特許文献1】特開2003−304474号公報(2003年10月24日公開)
【特許文献2】特開2003−195412号公報(2003年7月9日公開)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の図5ないし図6には、レイアウト設定部56の機能によって、編集プレイで得られた画像データを利用者の好みに応じて、例えばドラッグ・アンド・ドロップで移行させ、プリント写真のレイアウト上に配列することが開示されている。
【0006】
同様に、特許文献2の図5ないし図6には、写真シールの印刷可能領域に対応し、選択された画像をレイアウトして表示するためのレイアウトエリア61と、らくがき処理後の複数の画像62をサムネイル表示する候補画像表示エリアと、複数の画像サイズ選択ボタン63を表示する画像サイズ選択エリアなどを含むレイアウト決定画面60において、利用者がタッチペンによりタッチすることにより、画像をレイアウトすべきレイアウトエリア61上の位置を指定することが開示されている。
【0007】
しかしながら、これらは選択画像をそのままの大きさでレイアウト配置したり、利用者の指示入力に応じて編集画像の大きさを決定したりするものなので、レイアウトの最適化が難しく、利用者の操作入力が煩雑となっていた。このような煩雑な操作入力によって入力に要する時間が長くなると、前述の利用回転率にも悪影響を与えてしまう。
【0008】
本発明は、前記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単な操作入力によって編集画像のレイアウト配置を実現する写真撮影プリント装置、写真撮影プリント装置の制御方法を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る写真撮影プリント装置は、前記課題を解決するために、被写体を撮影する撮影手段と、利用者により操作され、前記撮影手段にて撮影された画像に対して編集を施すための編集手段と、前記編集手段にて編集が施された画像をプリント出力する出力手段と、利用者により操作され、前記プリント出力における編集画像の配置を設定する出力配置設定手段とを備える写真撮影プリント装置であって、前記出力配置設定手段は、前記プリント出力に配置する候補となる編集画像を画面上に複数表示するとともに、前記プリント出力の領域分割状態に対応させて、利用者の操作により選択された編集画像を同画面上の各分割領域に自動的に拡大表示することを特徴としている。
【0010】
また、本発明に係る写真撮影プリント装置の制御方法は、被写体を撮影する撮影段階と、利用者の操作に応じて、前記撮影段階にて撮影された画像に対して編集を施す編集段階と、前記編集段階にて編集が施された画像をプリント出力する出力段階と、利用者の操作に応じて、前記プリント出力における編集画像の配置を設定する出力配置設定段階とを備える写真撮影プリント装置の制御方法であって、前記出力配置設定段階では、前記プリント出力に配置する候補となる編集画像を画面上に複数表示するとともに、前記プリント出力の領域分割状態に対応させて、利用者の操作により選択された編集画像を同画面上の各分割領域に自動的に拡大表示することを特徴としている。
【0011】
上記の構成において、プリント出力の領域分割状態とは、例えばプリント紙の印刷範囲を所定数の画像割り当て領域に分割した状態をいう。プリント出力の領域分割状態として、本来の画像割り当て領域(出力領域)の他に、おまけ画像の出力を割り当てる付加領域を設けてもよい。
【0012】
本発明に係る写真撮影プリント装置は、上記の構成において、前記出力配置設定手段は、前記プリント出力の出力領域が2分割された領域分割状態に対応させて、利用者の操作により選択された編集画像を同画面上の各分割領域に自動的に拡大表示することが好ましい。
【0013】
また、本発明に係る写真撮影プリント装置は、上記の構成において、前記出力配置設定手段は、前記プリント出力の出力領域を2分割した状態で2枚の編集画像を配置することが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、簡単な操作入力によって編集画像のレイアウト配置を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明の一実施の形態について図1乃至図30に基づいて説明すれば、以下のとおりである。本実施の形態に係る写真撮影プリント装置1は、被写体であるユーザの写真を撮影する機能、撮影した写真に対して落書きなどの編集をユーザに行わせる機能、編集された画像をプリントする機能を少なくとも有している。
【0016】
〔1.写真撮影プリント装置の外観構成〕
まず、図3乃至図5を参照しながら、写真撮影プリント装置1の外観について説明する。図3は、装置本体2の撮影空間(撮影室)R1側の面と、お楽しみ空間R3側の面とを示した斜視図である。図4は、装置本体2の編集空間R2側の面を示した斜視図である。すなわち、装置本体2の周囲には、互いに異なる領域として、撮影空間R1、編集空間R2、お楽しみ空間R3が設けられている。
【0017】
図3に示すように、装置本体2には、撮影空間R1側において、カメラ(撮影手段)12、撮影処理用タッチパネル13、ライブビュー表示パネル14、コイン投入口15、コイン返却口16、照明装置17a・17b、フロントスピーカ18a・18bが設けられている。加えて、図3に示すように、装置本体2には、お楽しみ空間R3側の同一側面において、お楽しみ用タッチパネル30、プリント排出口(出力手段)31が設けられている。
【0018】
また、図4に示すように、装置本体2には、編集空間R2側において、編集処理用タッチパネル(編集手段)21・21と、タッチペン(編集手段)22・22、天井照明装置17c、リアスピーカ18cが設けられている。
【0019】
カメラ12は、利用者を撮影する。カメラ12は、内部に例えばレンズ群、絞り、CCD(charge coupled device)撮像素子などを備えたデジタルカメラを搭載している。また、カメラ12は、全身撮影やアップ撮影等の複数の撮影方法に対応できるように、ズーム、絞り、フィルタ等を切り替え可能に構成されてもよい。また、カメラ12は、垂直に設けられたレールによって昇降自在に取り付けられてもよい。この構成によれば、利用者の指示等に応じて最適な高さに設置できる。
【0020】
ライブビュー表示パネル14は、カメラ12の近隣(図3では下部)に設けられており、カメラ12に向かって撮影ポーズをとる利用者に対し、ライブビューを表示するための表示パネルである。具体的に、ライブビュー表示パネル14は、利用者に対して、カメラ12に撮影されている利用者を含んだ撮影動画像と、この撮影動画像に対し前影または背景となる装飾用動画像とを合成して、この合成した動画像(ライブビュー画像)を利用者自身に表示している。
【0021】
これにより、カメラユニットに向かって撮影ポーズをとる利用者は、リアルタイムで自身の姿を視認することができ、自身のポーズを確認しながら、撮影処理を行うことができる。また、撮影中の利用者は、装飾動画像によって装飾された自身の姿を視認できるため、装飾動画像によって表現されるテーマを擬似的に体験できる。例えば、装飾動画像によって表現されるテーマとしては、「海の中」「しゃぼん玉」「雨」「キラキラ」(図7乃至図8参照)等があり、ライブビュー表示パネル14には、利用者を撮影した撮影動画像と、各テーマに基づいた装飾が施されている装飾動画像とを合成した状態で、各テーマに基づいた装飾が施されたライブビューが表示される。
【0022】
なお、ライブビュー表示パネル14は、液晶表示素子などのフラットパネルディスプレイやCRT(cathode ray tube)等の表示パネルから構成される。
【0023】
撮影処理用タッチパネル13、編集処理用タッチパネル21、お楽しみ用タッチパネル30は、例えば液晶表示素子などのフラットパネルディスプレイやCRT(cathode ray tube)等の表示面にタッチセンサを設けて構成されている。
【0024】
撮影処理用タッチパネル13は、装置本体2の撮影空間R1側に設けられており、撮影処理における各種メッセージや画像などを表示する。具体的には、撮影処理用タッチパネル13には、デモ画面、オープニング画面、課金処理指示画面、撮影処理における各種操作内容、撮影時の撮影画面などが表示される。また、この撮影処理用タッチパネル13にも上述したライブビューを表示してもよい。
【0025】
編集処理用タッチパネル21は、装置本体2の編集空間R2側に設けられており、落書きなどの編集処理における各種メッセージや画像などを表示する。具体的には、編集処理用タッチパネル21には、落書きなどの画像編集処理時における編集対象の画像および各種編集ツールなどが表示される。このように、写真撮影プリント装置1が動作する上で、利用者に対して提示すべき各種メッセージや画像などの表示は、撮影処理用タッチパネル13あるいは編集処理用タッチパネル21によって行われる。
【0026】
そして、編集処理用タッチパネル21の近傍(図4では編集処理用タッチパネル21の横)には、タッチペン22が備えられている。利用者は、このタッチペン22を編集処理用タッチパネル21に接触させることによって、処理の進行に応じて表示されるボタンを選択したり、落書きなどの画像描画を行ったりすることが可能となる。
【0027】
ここで、図4に示すように、装置本体2には、編集処理用タッチパネル21およびタッチペン22が2組並設されている。これにより、2つの編集処理用タッチパネル21・21にそれぞれに表示された撮影画像に、2人の利用者が同時に落書き処理などを入力することができる。なお、編集処理用タッチパネル21・21には、異なる画像をそれぞれ表示させることができ、利用者は、別々の画像に対して落書き処理などを入力することもできる。また、落書き処理において、一方の編集処理用タッチパネル21から入力された落書き処理を他方の編集処理用タッチパネル21に反映される反映処理や落書き可能範囲を制限する処理などが行われるようになっていてもよい。
【0028】
お楽しみ用タッチパネル30は、装置本体2のお楽しみ空間R3側に設けられており、プリント処理を待つ利用者に対して、利用者参加型の付加機能に関する情報を表示し、この表示に応じた利用者の操作入力に基づいて、前記利用者参加型の付加機能を実行する機能を実現するものである。お楽しみ用タッチパネルによって実現される利用者参加型の付加機能の詳細については後述する。
【0029】
コイン投入口15は、利用者がプレイ料金として所定金額のコインを投入するための投入口である。また、コイン返却口16は、釣り銭が生じた場合や、コインが投入された後でリセットされた場合に、コインを利用者に対して返却するための返却口である。また、装置本体2の内部には、利用者から徴収したコインを蓄積するコイン容器(図示せず)が設けられている。
【0030】
プリント排出口31は、撮影処理および編集処理を終えた後に、後述のプリンタ(出力手段)34によってプリントされたプリント紙が排出される箇所である。このプリンタ34は、装置本体2の内部におけるお楽しみ空間R3側に配置されており、編集作業を終了すると、利用者は、お楽しみ空間R3に移動して写真プリントを取り出すことになる。
【0031】
撮影空間R1の照明装置17a・17bは、撮影時にフラッシュとして機能するとともに、通常時の照明として機能する。これらの照明装置の内部には、例えばフラッシュ時に発光するストロボ照明部、および通常時の照明として発光する蛍光灯などが備えられている。なお、写真撮影プリント装置1は、照明装置17a・17bの他に、特定のモードでの特殊な照明効果を目的とする照明装置を適宜配設することが可能である。また、編集空間R2の天井照明装置17cは、落書き中の照明として機能する。
【0032】
フロントスピーカ18a、18b、リアスピーカ18c(以降、これらを総称してスピーカ18と称する)は、利用者に対して各種操作上のガイダンス音声や効果音、BGM(back ground music)などを出力するものである。なお、図4においては、リアスピーカ18cは、装置本体2における編集筐体23の一方の側面のみに図示されているが、リアスピーカ18cの他に、編集筐体23の他方の側面において図示しないリアスピーカが備えられている。
【0033】
以上により、図5に示すように、写真撮影プリント装置1では、次の流れに従ってサービスが提供される。(1)利用者が撮影空間R1へ入り、撮影処理を行う。(2)利用者が編集空間R2へ移動して、落書きなどの編集処理を行う。(3)利用者がお楽しみ空間R3に移動して、利用者参加型の付加機能を楽しみながらプリント紙の排出を待って、プリント紙を受け取る。
【0034】
このような構成の写真撮影プリント装置1によれば、撮影処理を行う撮影空間R1と編集処理を行う編集空間R2とお楽しみ空間R3とが分離されているため、撮影空間R1と編集空間R2とお楽しみ空間R3とにおいて三重に接客することが可能となり、利用者の回転率を高めることが可能となっている。
【0035】
〔2.写真撮影プリント装置の機能構成〕
続いて、図1を参照しながら、上記写真撮影プリント装置1の機能構成について説明する。
【0036】
図1に示すように、写真撮影プリント装置1は、その機能構成として、前述の各構成に加えて、記憶装置(記録媒体)23、外部ディスクドライブ(記録媒体)24、通信インタフェース(I/F)(通信手段)25、IDタグリーダ/ライタ33、プリンタ34、プリント紙ユニット40、制御装置50を備えている。
【0037】
制御装置50は、写真撮影プリント装置1内における上述した各種構成の動作を統括的に制御する。制御装置50は、通信インタフェース25を介して外部装置との通信を制御する通信制御部51、利用者参加型の付加機能を実行制御する付加機能実行処理部(付加機能実行処理手段)52、撮影処理用タッチパネル13、編集処理用タッチパネル21、お楽しみ用タッチパネル30からなるタッチパネル群における表示と利用者の操作入力とを統括制御するタッチパネル制御部(付加機能情報表示処理手段)53、編集処理を含む各種画像処理を実行する画像処理部54を備えている。
【0038】
また、付加機能実行処理部(付加機能実行処理手段)52は、画像データの送受信管理を実行する送受信処理部(付加機能実行処理手段)52a、ゲーム機能を実行するゲーム処理部(付加機能実行処理手段)52b、アンケート機能を実行するアンケート処理部(付加機能実行処理手段)52cから構成されている。
【0039】
制御装置50は、例えばPCベースのコンピュータによって構成される。そして、各種構成の動作制御は、制御プログラムをコンピュータに実行させることによって行われる。
この制御プログラムは、例えばCD−ROMなどの外部ディスクに記録されているものを、外部ディスクドライブ24によって読み出して使用する形態であってもよいし、記憶装置23に記憶されたものを読み出して使用する形態であってもよい。また、通信インタフェース25を介して、上記制御プログラムを外部ネットワークからダウンロードし、記憶装置23に記憶してから実行する形態なども考えられる。
【0040】
記憶装置23は、ハードディスクなどの不揮発性の記憶装置によって構成されるものである。この記憶装置23に記憶される内容としては、上記した制御プログラム(画像編集のコンテンツ等の選択モードに応じたデータを含む)、OS(operating system)プログラム、およびその他各種プログラム、カメラ12における動作設定値、撮影した画像および編集した画像の画像データなどが挙げられる。カメラ12における動作設定値としては、装置出荷時やメンテナンス時などに設定されるホワイトバランスの値、撮影画像の明暗などを調整する際の画像処理に関する各種パラメータ値などが挙げられる。
【0041】
外部ディスクドライブ24は、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、DVD−RAMなどの外部ディスクを読み書きするドライブ装置である。外部ディスクドライブ24の代わりに、半導体メモリカードのリーダ/ライタなどを用いることもできる。
【0042】
IDタグリーダ/ライタ33およびプリンタ34は、プリンタユニットを構成しており、このプリンタユニットに対して、写真プリントの出力媒体となるプリント紙42およびIDタグ41がプリント紙ユニット40としてセットで装着されるようになっている。
【0043】
プリンタ34は、出力すべきプリント用画像の画像データが制御装置50から送られてくると、その画像データに基づいてプリント紙42に印刷を行う。このプリンタ34としては、例えば昇華型プリンタが用いられる。なお、昇華型プリンタを用いる場合には、プリント紙42およびIDタグ41に加えて、昇華型用インクフィルムがセットとなって納入され、写真撮影プリント装置1に装着される。
【0044】
IDタグリーダ/ライタ33は、IDタグ41に記録されている各種識別情報を読み出して制御装置50に出力する。IDタグ41は、メモリ機能を有するICチップなどによって構成される。上記識別情報としては、固有ID、用紙枚数、用紙種類、および、インク固有の色情報(インクフィルムがセットとなっている場合)などが挙げられる。
【0045】
制御装置50は、IDタグリーダ/ライタ33で読みとった識別情報に基づいて、装着されたプリント紙42およびインクフィルムが、当該写真撮影プリント装置1において利用可能なものであるかを判定し、利用可能である場合にのみプリンタ34を動作可能とする。すなわち、写真撮影プリント装置1において指定されているプリント紙42およびインクフィルム以外は使用できないように設定されていることになる。
【0046】
また、IDタグ41に記録されている用紙枚数情報に基づいて、プリント紙42を使用するごとに用紙枚数をカウントダウンしていくことによって、残りの用紙枚数を把握することが可能となる。よって、残りの用紙枚数が少なくなってきた際に、これを表示手段などによって警告するような構成としておけば、ユーザの利用中に用紙切れを起こすというような不具合を回避することが可能となる。なお、用紙枚数をカウントダウンする際には、IDタグ41に記録されている用紙枚数情報も書き換えるようにする。これにより、用紙を使い切った場合には、IDタグ41に記録されている用紙枚数情報も0となり、このIDタグ41を無効にすることが可能となる。
【0047】
また、IDタグ41に記録されている用紙種類情報や、インク固有の色情報を読み出すことによって、これらを考慮して画像データの色成分などを補正することにより、その用紙やインクフィルムに的確な画像出力を行うことが可能となる。
【0048】
IDタグ41としては、無線によりデータ通信を行うことが可能な非接触型IDタグと、端子が設けられた接触型IDタグとがあり、IDタグリーダ/ライタ33としては、これらのどちらか一方あるいは両方に対応したものとなる。
【0049】
なお、上記の例では、IDタグ41を利用して利用可能なプリント紙42であるか否かを確認するようになっているが、これに限定するものではなく、例えば、プリント紙42およびインクフィルムを梱包する梱包材などにプリントされているバーコードなどを利用して確認するような構成としてもよい。しかしながら、バーコードを用いる場合には、含めることのできる情報量が少ないことや、例えば用紙枚数のカウントダウンによる情報の書き換えができない、などの問題がある。
【0050】
なお、上記のプリント紙42としては、通常の紙状媒体である紙状シートであってもよいし、粘着シートおよび該粘着シールの粘着面に貼り付けられている剥離シートからなるシールシートであってもよい。
【0051】
以上、写真撮影プリント装置1の機能構成について説明したが、本実施形態の写真撮影プリント装置1は、通信インタフェース25を通じて、図2に示すように、インターネット等の通信網N(ネットワーク)を介し、管理サーバ100や他の写真撮影プリント装置1と互いにデータ通信を行うことが可能な構成となっている。すなわち、写真撮影プリント装置1は、通信網Nを介して、外部装置と通信するための通信手段を備えている。
【0052】
〔3.撮影空間における接客〕
次に、図6乃至図15を参照しながら、撮影空間R1における撮影プリント装置1の接客について説明する。前述のとおり、写真撮影プリント装置1では、利用者が、ライブビュー表示部14に表示されている自身の姿を視認しながら、撮影処理用タッチパネル13によって写真撮影する瞬間を指定して、撮影空間R1における撮影処理を行う。
【0053】
図6乃至図7は、撮影処理における撮影処理用タッチパネル13における画面の切り換えフローを示すフローチャートである。以下、撮影処理における写真撮影プリント装置1の動作を順次説明する。
【0054】
まず、S1では、撮影処理用タッチパネル13に待機状態のデモンストレーション画面(デモ画面)が表示される。「デモ画面」には、写真撮影プリント装置1のマシーン名称、略称、概略等の情報が含まれる。なお、このデモ画面において、「コインを投入してね」というような、利用者にコイン投入を促すメッセージを表示してもよい。
【0055】
撮影空間R1に進入した利用者によりコイン投入がなされ、課金処理部43による課金処理が終了すると「デモ画面」の表示が終了し、「タッチパネル説明画面」が表示される(S12)。この「タッチパネル説明画面」の表示により、利用者は、撮影処理用タッチパネル13の操作方法を理解する。
【0056】
「タッチパネル説明画面」の表示が所定時間続いた後、図8に示すような「ライティング選択画面」が撮影処理用タッチパネル13に表示される(S13)。「ライティング選択画面」とは、写真撮影時における照明装置17a・17bが発光するストロボ光の明るさ(ライティング)を利用者の好みに応じて切り替えるための画面である。ここでは、「明るめ美白(明るめふんわり)」「ナチュラル美肌(くっきりナチュラル)」の2種類のライティングモードが用意され、このフラッシュの明るさを2段階で切り替えることができる。
【0057】
「ライティング選択画面」に応じて、利用者が「明るめ美白」を示すボタンに触れると「明るめ美白」のライティングモードが選択される。この場合、写真撮影プリント装置1は、写真撮影時において、プリント紙上に出力される画像全体が均一な明るさとなるように前記ストロボ照明部を発光させる。
【0058】
また、「ライティング選択画面」に応じて、利用者が「ナチュラル美肌」を示すボタンに触れると、「ナチュラル美肌」のライティングモードが選択される。この場合、写真撮影プリント装置1は、プリント紙上に出力される画像において利用者像の顔面部分(特に、目と鼻との間)の明るさが強調されるように、前記ストロボ照明部を発光させる。ここでは、「明るめ美白」がデフォルト設定されており、所定時間内に、利用者によるライティングモードの選択がなされない場合には、「明るめ美白」のライティングモードが自動選択される。
【0059】
なお、図8の表示画面例において、上隅に編集処理を行うことが可能な制限時間の残り時間が表示されている。この残り時間表示は、他の表示画面においても適宜示される。
【0060】
ライティングモードが選択された後、図9に示すような「撮影モード選択画面」が撮影処理用タッチパネル13に表示される(S14)。ここで「撮影モード選択画面」とは、利用者を撮影した撮影動画像に対して、装飾動画像を合成するか否かを利用者に選択させるための画面である。本実施形態の写真処理装置1では、「美人モード」「夢色モード」「超夢色モード」の三種類の撮影モードが用意されている。また、選択されるモードの種類に応じて、フロントスピーカ18a、18bから出力されるBGMを変更してもよい。また、図9における「超夢色モード」は、写真撮影プリント装置1における特定操作や隠しコマンド(裏技)を利用者が入力したときのみに、選択肢として表示される構成としてもよい。
【0061】
「撮影モード選択画面」の表示に応じて、利用者が「美人モード」を示すボタンに触れると、「美人モード」が選択される(S15)。この場合、後の撮影時において、単色カーテンを背景として利用者を撮影した撮影動画像がライブビュー表示部14に表示され、この撮影動画像に対して装飾動画像の合成は行なわれない。
【0062】
「撮影モード選択画面」の表示に応じて、利用者が「夢色モード」を示すボタンに触れると、「夢色モード」が選択される(S15)。この場合、後の撮影時において、利用者を撮影した撮影動画像に対し、この撮影動画像の前景および/または背景となる装飾動画像を合成した合成動画像がライブビュー表示部14に表示され、単色カーテンを背景とした撮影は行なわれない。
【0063】
「撮影モード選択画面」の表示に応じて、利用者が「超夢色モード」を示すボタンに触れると、「超夢色モード」が選択される。この場合、後の撮影時において、単色カーテンを背景として利用者を撮影した撮影動画像に対し、上記装飾動画像を合成した合成動画像がライブビュー表示部14に表示される。
【0064】
以下、図7のフローチャートを参照して、「夢色モード」における装飾動画像の合成と「美人モード」における単色カーテンを背景とした撮影とが重畳的に行われる「超夢色モード」の撮影モードについて処理の流れを説明し、「夢色モード」「美人モード」の各撮影モードについては処理の流れの説明を省略する。
【0065】
S15において「超夢色モード」が選択されると、図10に示すような「カーテン選択画面」が撮影処理用タッチパネル13に表示される(S21)。この「カーテン選択画面」とは、撮影時における利用者の背景となる単色カーテンの色を選択するための画面である。このS21において、利用者は、「カーテン選択画面」に表示されている各色のボタンから、所望する色のボタンに触れることにより、所望の色のカーテンを選択できる。また、S21においては、カーテンの色を2つ選択できるようになっている。なお、所定時間内に、利用者によるカーテンの選択がない場合、カーテンの色は、制御装置50により自動選択される。
【0066】
「カーテン選択画面」の表示から所定時間経過後、または利用者によるカーテンの選択が終了すると、図11乃至図12に示す「夢選択画面」が撮影処理用タッチパネル13に表示される(S22)。この「夢選択画面」とは、利用者が撮影されている撮影動画像に対し、合成される装飾動画像を選択するための画面である。
【0067】
なお、図11乃至図12に示す「夢選択画面」では8個のテーマが表示されているが、あらかじめ、利用者が特定の操作(裏技)を行った時のみ、12個の全テーマを表示するようにしてもよい。
【0068】
このS22において、利用者は、「夢選択画面」に表示されている各テーマを示すボタンのうち、所望するテーマのボタンに触れることにより、所望のテーマを表現する装飾動画像を選択できる。また、S22では、上記テーマを2つ選択できるようになっている。なお、選択されるテーマに応じて、フロントスピーカ18a、18bから出力されるBGMを変更してもよい。
【0069】
そして、所定時間が経過すると、「夢選択画面」の表示は終了する。「夢選択画面」表示中において、利用者がテーマを選択しなかった場合、制御装置41により、デフォルト設定されているテーマが2つ自動選択される。
【0070】
「夢選択画面」の表示の終了後、図13に示す「撮影画面」が撮影処理用タッチパネル13に表示される(S23)。この「撮影画面」には、S21にて選択されたカーテンを背景として利用者を撮影した撮影動画像と、S22にて選択されたテーマを表現した装飾動画像とを合成したライブビューがリアルタイムで表示されていると共に、撮影ボタンが表示されている。なお、このライブビューは、ライブビュー表示部14にも表示されている。
【0071】
この「撮影画面」内の左側に位置する丸ボタンは、撮影ボタンである。利用者が「撮影ボタン」に触れると、カウントダウンが始まる。そして、カウントダウン終了のタイミングで、ライブビュー表示部14または「撮影画面」に表示されているライブビューから静止画像が設定される。このようにして、撮影動画像と装飾動画像とを合成した合成動画像から静止画像を設定される。そして、後の編集処理では、ここで設定された静止画像に基づいて編集が行われる。
【0072】
S23において、このような写真撮影が2回行なわれた後、図14に示す「撮影確認画面」が撮影処理用タッチパネル13に表示される。この「撮影確認画面」は、写真撮影された画像を累積して表示するための画面である。
【0073】
なお、図14では、写真撮影によって累積された画像のうち、利用者がタッチした画像が図中左側に拡大表示され、残り画像が図中右側に並列表示されている。この拡大表示によって、利用者は所望の画像について詳細に確認することができる。
【0074】
制御装置50は、所定の最大撮影時間を経過するまで、S21〜S23の処理を繰り返す。S21〜S23の処理を計4回繰り返し、撮影枚数が累積限度の8枚となった場合か、所定の最大撮影時間が経過した場合には、図15に示す「画像選択画面」を表示する(S24)。この「画像選択画面」では、これまでの処理で写真撮影された静止画像が表示される。そして、利用者が、プリントを所望する静止画像にタッチすると、タッチされた静止画像が、編集およびプリント出力用の静止画像として選択される。本実施形態の写真処理装置1においては、編集およびプリント出力用の静止画像を4個まで選択できる。
【0075】
そして、利用者は、編集およびプリント出力用の静止画像の選択を終了すると、「画像選択画面」内の右上部に表示されている「選択終了ボタン」に触れることによって、「画像選択画面」の表示を終了させることができる。
【0076】
また、所定時間内に、利用者が編集およびプリント出力用の静止画像を4個選択しない場合、「画像選択画面」の表示は自動的に終了する。この場合、制御装置50は、選択する静止画像がちょうど4個になるように、残りの静止画像を自動決定する。なお、この自動決定において、撮影された順に静止画像が選択されるように制御してもよい。
【0077】
「画像選択画面」の表示が終了すると、落書き用の編集空間R2への移動を利用者に促すためのメッセージを表示する「落書き移動画面」が撮影処理用タッチパネル13に表示される(S25)。ここで、スピーカ25から利用者に対して移動を促す案内が流れてもよい。
【0078】
以上により、撮影モードとして「超夢色モード」が選択された場合の撮影処理が終了するので、撮影処理用タッチパネル13の表示は、S11における「デモ画面」に戻り、次の利用者を待機する(S26)。
【0079】
〔4.編集空間における接客〕
次に、編集空間R2における写真撮影プリント装置1の接客について説明する。写真撮影プリント装置1では、撮影空間R1における撮影処理の後、画像処理部54の機能によって、落書きなどの編集処理を行う。
【0080】
編集処理用タッチパネル21・21は、待機状態として、または利用者の編集空間R2へ移動完了タイミングを見計らって、例えば図16に示すような、落書き用の編集画面が表示し、利用者が編集処理を行える状態とする。図16に示す落書き用の編集画面の左側には、S24において選択された4枚の編集およびプリント出力用の静止画像から選択された編集対象画像が表示されている。利用者は、タッチペン22・22の操作によって、編集対象画像を適宜切り替えることができる。図16の中央上部には、編集処理を行うことが可能な制限時間の残り時間が表示される。
【0081】
また、編集画面の右側上部には、編集処理を行うためのツール類の選択領域が表示される。ツール類としては、例えば複数の種類からなるペンおよびその色、フレーム画像、および各種スタンプなどのボタンが表示され、これらのいずれかが選択されることによって所望の編集処理が行われる。図16においては、選択可能なペン、スタンプ、フレームの種類選択のボタンやサイズ指定のボタンは、編集画面の右側から中央にかけて表示されている。なお、図16に「おすすめ」「定番」として示されているように、編集画面におけるスタンプ種類は、その利用頻度や絵柄のテーマに応じて、グループ分類されていることが好ましい。このようなグループ分類がなされていれば、利用者は、所望のスタンプを迅速に選択することが可能となる。また、各グループ単位で、表示スタンプ群を切り換える構成を採用すれば、スタンプの種類が膨大な場合であっても、利用者の把握・選択がより容易なものとなる。
【0082】
また、編集画面下部には、消しゴム(大中小)、やりなおし(1つ・全部)などのボタンが表示され、これらのいずれかが選択されることによって所望の消去処理が行われる。
【0083】
なお、本実施形態の写真撮影プリント装置1の編集処理では、編集対象画像の一部をスタンプ柄として用いる「くり抜きスタンプ」機能を利用することができる。「くり抜きスタンプ」機能を利用する際の具体的手順は、次の通りである。
【0084】
まず、タッチペン22・22で、編集画面上の「くり抜きスタンプ」ボタンに触れることによって、「くり抜きスタンプ」機能の利用を開始する。次に、編集画面上に表示されたスタンプ形状リストから、所望のスタンプ形状を選択することによって、「くり抜きスタンプ」の形状を選択する。例えば、上記スタンプ形状リストには、四角形、丸形、三角形、星形、台形などの形状がリストアップされており、利用者は、これら形状から所望の形状を選択する。
【0085】
その後、利用者が、編集画面上の編集対象画像の任意の部分にタッチペン22・22で触れると、編集対象画像の押圧部分を中心として上記選択形状があらわれる。この選択形状内の領域が、編集対象画像のくり抜き部分、すなわちスタンプ画像領域となる。
【0086】
このとき、タッチペン22で編集処理用タッチパネル21・21を押圧し続けた場合、上記くり抜き部分の大きさを小→中→大→中→小のように、周期的に変動させることも好ましい。これにより、利用者は、タッチペン22を任意のタイミングで編集処理用タッチパネル21・21から離すことによって、所望の領域大きさで編集対象画像をくり抜くことが可能となる。
【0087】
このようにして得られた編集対象画像のくり抜き画像は、自由に選択可能な「くり抜きスタンプ」として編集画面上に表示され、その後、選択されることによって、スタンプ画像として、編集対象画像上に自由に付加することができる。もちろん「くり抜きスタンプ」の付加対象となる編集対象画像は、「くり抜きスタンプ」を作成する際のくり抜き元となった編集対象画像であってもよいし、「くり抜きスタンプ」の作成後に、新たな編集対象画像として選択された、くり抜き元とは異なる画像であってもよい。
【0088】
このような「くり抜きスタンプ」を利用すれば、写真撮影プリント装置1があらかじめ用意した種類のスタンプだけでなく、自分の撮影画像の一部を、編集処理におけるスタンプ画像として利用するという、新たな楽しみ方ができることになる。
【0089】
所定時間の経過後、利用者による編集処理が終わると、編集処理用タッチパネル21・21には、お楽しみ空間R3への移動を利用者に促すためのメッセージが表示され、落書きなどの編集処理が完了する。ここで、スピーカ25から利用者に対して移動を促す案内が流れてもよい。
【0090】
その後、編集処理用タッチパネル21・21の表示は、次の利用者を待機する状態に切り替わる。
【0091】
〔5.お楽しみ空間における接客〕
次に、図17乃至図30を参照しながら、お楽しみ空間R3における写真撮影プリント装置1の接客について説明する。前述のとおり、本実施形態の写真撮影プリント装置1では、落書きなどの編集処理後、利用者がお楽しみ空間R3に移動して、利用者参加型の付加機能を楽しみながらプリント紙の排出を待って、プリント紙を受け取ることにより、三重接客を実現するものである。
【0092】
図17乃至図18は、お楽しみ用タッチパネル30における画面の切り換えフローを示すフローチャートである。以下、写真撮影プリント装置1の動作を順次説明する。
【0093】
まず、S31では、お楽しみ用タッチパネル30に待機状態として、または、利用者がお楽しみ空間R3に進入するのを見計らって、デモンストレーション画面(デモ画面)が表示される。
【0094】
その後、所定時間が経過すると「デモ画面」の表示が終了し、図20乃至図21に示すような「シール分割画面」が表示される。この「シール分割画面」において、分割数設定処理が行われる(S32)。この分割数設定処理(出力配置設定段階)は、プリント時においてプリント紙に対してどのような分割で各画像を印刷するかを設定する処理である。通常の分割数設定画面は、例えば図20に示すようになる。この分割数設定画面では、4分割、8分割、12分割、16分割、20分割、24分割、28分割、32分割の分割イメージが表示されており、ユーザはこれらのいずれかを選択することになる。また、図20の「シール分割画面」において、上部の「ドでか2分割」ボタンを利用者が選べば、図21の「シール分割画面」に画面が切り替わり、2分割の分割イメージが表示され、ユーザはこの2分割設定を選択可能となる。
【0095】
図21の「シール分割画面」では、画面左右に表示された候補画像のうち、いずれかを利用者が選択すると、選択した候補画像が画面中央(同図において、「こっちに印刷する画像を選んでね」と表示されている領域)に拡大された状態で表示されるので、利用者は、把握しやすい状態で、出力イメージを目視確認することができる。
【0096】
以上のようにして、分割数設定処理が完了すると、プリント画像が確定するので、制御装置50は、プリンタ34に指示を与えて、プリント出力を開始させる。制御装置50は、データ送信部53aの機能によって、プリンタ34による画像プリント出力の待ち時間に、利用者参加型の付加機能として、撮影画像または編集画像を、通信網N(図2参照)を介して、利用者の携帯電話などに送信するためのメールアドレスを取得する。
【0097】
すなわち、お楽しみ用タッチパネル30に、画像の送信機能を利用するか否かを問うメッセージ画面「画像送信確認画面」を表示して、画像の送信機能を利用するか否かについて、利用者の選択を受け付ける(S33)。利用者が、画像の送信機能を利用するならば(S34においてYes)なら、お楽しみ用タッチパネル30の表示は、編集画像および撮影画像のうちから、転送すべき画像を選択するための「転送画像選択画面」(図22参照)に切り替わる(S35)。
【0098】
「転送画像選択画面」において、利用者が転送すべき画像を選択したら、利用者の携帯電話のメールアドレスを取得するため、図23に示されるような「携帯電話会社選択画面」を表示し(S36)、利用者による携帯電話会社名(ここでは、W,X,Y,Zのいずれか)の入力を受け付け、入力された携帯電話会社名に基づいて判断することによって、利用者の携帯電話のメールアドレスのドメイン部分(例えば「@mobile.ne.jp」)を自動的に決定する(S37)。
【0099】
その後、お楽しみ用タッチパネル30の表示は、図24に示されるような「メールアドレス入力画面」に切り替わり(S38)、携帯電話会社の種類によっては、更に、その所在エリアを選択したり(S39a)、メールアドレスのサブドメイン部分を入力したり(S39b)、サブドメイン部分を選択したり(S39c)することによって、利用者の携帯電話のメールアドレスの全体を取得した後、そのメールアドレスを「アドレス確認画面」を表示することによって、取得したメールアドレスが正しいか否かを利用者に確認する(S40)。
【0100】
以上のようにして、選択画像の送信先となるメールアドレスを確定すれば、制御装置50は、データ送信部53a、通信制御部51、通信インタフェース25の機能により、通信網N(図2参照)を介して、選択画像のデータを上記メールアドレスに送信する。
【0101】
次に、制御装置50は、ゲーム処理部52bの機能によって、お楽しみ用タッチパネル30にゲーム画面を表示し、利用者参加型の付加機能として、ゲーム機能(ミニゲーム)を実行する(S41)。上記ゲーム画面には、既に得られた利用者自身による撮影画像や編集画像を含めたものとすることが好ましい。
【0102】
ここでは、図25〜図28を参照しながら、撮影画像や編集画像を用いたゲーム機能(ミニゲーム)の例として、ミニゲーム1〜4を説明しておく。
【0103】
図25は、ミニゲーム1として「間違い探しゲーム」を実行する場合における、お楽しみ用タッチパネル30の表示画面例を示す図である。この「間違い探しゲーム」は、画面上に8枚の編集画像(落書き済み画像)を表示し、8枚のうち、7枚は同一画像、1枚は他の7枚と僅かに異なる画像となっている。利用者は、異なる1枚の画像を早く回答するほど、得点が高くなるルールである。または、所定の制限時間内で繰り返し行って、制限時間内に、上記異画像をいくつ発見できるかを競ってもよい。
【0104】
上記の異なる1枚の画像としては、例えば、他7枚の同一画像に、スタンプ画像を1つ付加したものなどを採用することができる。例えば、利用者が落書き編集時に、花画像のスタンプを選択付加している場合であれば、付加した花画像スタンプの色、大きさ、種類などを変更した画像(例えば、桜画像と菊画像が入れ替わっているなど)を、上記の異なる1枚の画像として選択することができる。また、上記の異なる1枚の画像における、スタンプ画像の種類や付加位置は、毎回、ランダムに異なったものとすることが好ましい。
【0105】
また、上記の異なる1枚の画像としては、例えば、他7枚の同一の撮影画像のうち、顔部分を検出し、検出した顔部分にのみ画像変形処理を施した画像(プチ整形画像)を採用してもよい。
【0106】
図26は、ミニゲーム2として「パズルゲーム」を実行する場合における、お楽しみ用タッチパネル30の表示画面例を示す図である。この「パズルゲーム」は、1枚の撮影画像または編集画像を複数の部分画像(ピース)に分割し、これらピースを基に元画像を完成させるゲームである。図26では、画面右側に16ピースの部分画像をランダムにマトリクス配置し、画面左側に配置先領域を用意している。利用者は、お楽しみ用タッチパネル30を操作することにより、画面右側のピースを指定し、画面左側の配置先領域にあてはめながら、元画像を完成させ、完成までの時間で得点や順位を競う。なお、配置先領域にあてはめたピースが不適切であれば、利用者は、そのあてはめピースを選択して、キャンセルボタンに触れれば、ピースは画面右側の元位置に戻すことができる。
【0107】
上記「パズルゲーム」の他のバリエーションとしては、単に、お楽しみ用タッチパネル30に、16ピースに分割された部分画像をランダムにマトリクス表示し、利用者が、これら部分画像のうち、任意の2ピースを選択することによって、その2ピースを入れ替えるという手順を繰り返すことによって、元画像を完成させるものとしてもよい。
【0108】
また、上記「パズルゲーム」の更なるバリエーションとしては、お楽しみ用タッチパネル30に、16ピースに分割された部分画像をランダムにマトリクス表示するものの、そのうちの1ピースのみを「歯抜け」としておく。これによって、16ピース分のマトリクス表示領域のうち、1ピース分は、常に空白領域となるので、この空白領域に隣接するピースを順次空白領域にスライド移動させることによって、元画像を完成させるものとしてもよい。
【0109】
図27は、ミニゲーム3として「プチ整形ゲーム」を実行する場合における、お楽しみ用タッチパネル30の表示画面例を示す図である。この「プチ整形ゲーム」の画面では、利用者が、写真加工ペン(くっきりペン・茶髪ペン・ふんわりペン)とプチ整形スタンプ(ちょっと大きく変形、大きく変形、デカッ変形、ちょっと小さく変形、小さく変形、チッチャ変形)とを用いて、撮影画像を自由に加工する。加工画像をみて楽しみだけでなく、所定の判定基準を用いて、加工画像に得点を付与してもよい。
【0110】
図28は、ミニゲーム4として「占いゲーム」を実行する場合における、お楽しみ用タッチパネル30の表示画面例を示す図である。この「占いゲーム」の画面では、2人の利用者の顔画像を並べ、各顔画像が「あゆみ」「ヒカル」など、あらかじめ用意された芸能人の顔画像とどの程度類似しているかの類似度(「あゆみ度」「ヒカル度」)を算出して楽しむ。なお、上記類似度の算出は、芸能人の顔画像ではなく、動物画像との対比によって算出されてもよいし、上記2人の利用者同士の対比によって算出されてもよい。
【0111】
以上、図25〜図28を参照しながら、撮影画像や編集画像を用いたゲーム機能(ミニゲーム)の例として、ミニゲーム1〜4を説明したが、写真撮影プリント装置1を複数人で利用する場合には、これらゲーム機能も複数人で楽しめる内容としておくことが好ましい。
【0112】
ゲーム機能が終了すれば、制御装置50は、タッチパネル制御部53の機能によって、ゲーム機能の結果(例えば、得点や達成度)に応じて、図29または図30に示す「ゲーム結果表示画面」をお楽しみ用タッチパネル30に表示する(S42)。
【0113】
制御装置50は、例えば、ゲーム機能の得点が所定値以上であれば、図29の画面を表示することにより、写真撮影プリント装置1の利用に関する特定の情報(ここでは、所定の操作を所定時間(1時間)以内に行えば、特別な夢のモード選択ができる裏技情報)を利用者に提示している。一方、例えば、ゲーム機能の得点が所定値未満であれば、制御装置50は、図30の残念メッセージのみを表示する。
【0114】
以上により、制御装置50は、お楽しみ用タッチパネル30の表示を「デモ画面」に戻し(S43)、お楽しみ空間R3における写真撮影プリント装置1の接客を完了する。利用者は、プリンタ34にて出力され、プリント排出口31から排出される写真プリントを受け取って、一連のプレイ動作を終了する。
【0115】
なお、図17に示したフローにおいて、利用者が画像の送信機能を利用しない場合には(S34においてNo)、本実施形態の写真撮影プリント装置1の接客は、図19に示された処理に進むが、同図の処理はメールアドレスの取得処理(S35〜S40)が存在しない点のみが図17乃至図18の処理と異なるので、その他の処理については、図18と同一のステップ番号を付与して、その説明を省略する。
【0116】
〔6.アンケート機能〕
なお、本実施形態の写真撮影プリント装置1は、前述のメールアドレス取得機能やゲーム機能と併せて、またはこれら機能に代えて、利用者に対し、アンケート機能を実行することもできる。
【0117】
例えば、「月に何回くらい、プリントシール機で撮影する?」「誰と一緒に来る?」「どんなプリントシール機が欲しい?」「携帯電話の通話料は、毎月いくらぐらい?」「○○○という商品が発売されたら、欲しい?」「今一番、興味を持っていることは?」など、所定のアンケート情報をお楽しみ用タッチパネル30に表示して、利用者の回答入力を受け付ける。このような、アンケート情報の表示や回答入力の受付は、制御装置50が、アンケート処理部52cおよびタッチパネル制御部53の機能により実行する。なお、このようなアンケート機能の表示〜実行は、お楽しみ空間R3に限定されるものではなく、撮影空間R1(撮影処理用タッチパネル13)や編集空間R2(撮影処理用タッチパネル21)において、行われてもよい。
【0118】
このようなアンケート機能を実行すれば、利用者に、よりインタラクティブな楽しみを与えると共に、利用者情報を蓄積し、有益なマーケティング情報などを収集することが可能となる。例えば、写真撮影プリント装置1と無関係なアンケート情報を設定した場合には、幅広い消費者意識動向を調査することができる。
【0119】
また、撮影処理時に選択されたカーテンの色(ブルー、ピンクなど)、選択した夢体験の種類(「海の中」「しゃぼん玉」「草原」など)、落書き編集処理時に選択されたスタンプ(花画像、動物画像、リボン画像など)の情報に基づいて、利用者の趣味嗜好を分析し、上記アンケート情報の種類を選択するようにしてもよい。
【0120】
例えば、落書き編集処理時に、利用者によって、花画像のスタンプが選択された場合であれば、アンケート情報として、好きな花の種類や色に関するアンケート情報を選択する。このとき、年齢・メールアドレスなどの個人情報を、利用者に入力させ、抽選によって、利用者の選んだ好きな花の実物を、別途、利用者にプレゼントすることも好ましい。
【0121】
また、例えば、落書き編集処理時に、特定の落書きコンテンツ(例えば、くま画像のスタンプ)が使用された場合には、「くまのぬいぐるみ」の広告(画像・説明文・価格情報など)を表示し、「くまのぬいぐるみ」に関するアンケートを選択することも好ましい。このときも、年齢・メールアドレスなどの個人情報を、利用者に入力させ、抽選によって、「くまのぬいぐるみ」を、別途、利用者にプレゼントすることも好ましい。
【0122】
また、上記アンケート機能によって得られた情報に基づいて、次回のメニューや選択肢を変更するなど、写真撮影装置1のサービス内容を改善することもできる。
【0123】
〔7.その他〕
本実施形態の写真撮影プリント装置1において、制御装置50は、通信インタフェース25および通信制御部51を用いて、ゲーム機能やアンケート機能の実行によって得られた情報を外部装置に送信することも好ましい。この構成によれば、他の写真撮影プリント装置1や管理サーバ100(図2参照)などの外部装置とのネットワーク通信が可能となるので、写真撮影プリント装置1は、より高度な機能やプレイを実現できる。
【0124】
例えば、ゲーム機能の得点情報を管理サーバ100に送信することによって、全国の利用者が得点ランキングを競ったり、得点に応じた当選確率やグレードで利用者に景品を付与することも可能となる。
【0125】
また、例えば、アンケート結果を管理サーバ100に送信することによって、アンケートに多数回答した利用者や、アンケートの回答によれば、特定の興味・購買指向などがあると思われる利用者に対して景品を付与したりすることもできる。
【0126】
このような利用者に対して景品を付与する場合には、利用者が希望する景品の種類やコースを選択しておき、この選択結果を上記アンケート結果と併せて、管理サーバ100に送信しておくことが好ましい。
【0127】
また、本実施形態の写真撮影プリント装置1は、ゲーム機能、アンケート機能、画像送信機能などの利用者参加型の付加機能に関する更新情報を、管理サーバ100などの外部装置から受信し、その更新情報に基づいて、付加機能に関する情報を更新することも好ましい。この構成によれば、付加機能の内容を更新することができるので、常に、最新内容の付加機能を実行して、利用者を飽きさせることなく、継続な楽しみを与えることができる。それゆえ、利用者の繰り返し利用による写真撮影プリント装置の利用頻度向上も期待できる。また、上記更新情報として、店舗の宣伝広告情報などを含めれば、利用者に最新の広告内容を確認させることもできる。
【0128】
なお、上述の説明では、利用者参加型の付加機能がゲーム機能、アンケート機能、画像送信機能の場合について説明したが、利用者がその操作入力によって、機能実現のため、積極的に参加するものであれば、特に限定されるものではない。
【0129】
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【0130】
なお、前記実施形態の写真撮影プリント装置の各部や各処理ステップは、CPUなどの演算手段が、ROM(Read Only Memory)やRAMなどの記憶手段に記憶されたプログラムを実行し、キーボードなどの入力手段、ディスプレイなどの出力手段、あるいは、インタフェース回路などの通信手段を制御することにより実現することができる。したがって、これらの手段を有するコンピュータが、前記プログラムを記録した記録媒体を読み取り、当該プログラムを実行するだけで、本実施形態の写真撮影プリント装置の各種機能および各種処理を実現することができる。また、前記プログラムをリムーバブルな記録媒体に記録することにより、任意のコンピュータ上で前記の各種機能および各種処理を実現することができる。
【0131】
この記録媒体としては、マイクロコンピュータで処理を行うために図示しないメモリ、例えばROMのようなものがプログラムメディアであっても良いし、また、図示していないが外部記憶装置としてプログラム読取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することにより読取り可能なプログラムメディアであっても良い。
【0132】
また、何れの場合でも、格納されているプログラムは、マイクロプロセッサがアクセスして実行される構成であることが好ましい。さらに、プログラムを読み出し、読み出されたプログラムは、マイクロコンピュータのプログラム記憶エリアにダウンロードされて、そのプログラムが実行される方式であることが好ましい。なお、このダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
【0133】
また、前記プログラムメディアとしては、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フレキシブルディスクやハードディスク等の磁気ディスクやCD/MO/MD/DVD等のディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する記録媒体等がある。
【0134】
また、インターネットを含む通信ネットワークを接続可能なシステム構成であれば、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する記録媒体であることが好ましい。
【0135】
さらに、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであることが好ましい。
【産業上の利用可能性】
【0136】
本発明は、写真撮影を行うとともに、その写真に基づいてプリント出力を行う写真撮影プリント装置一般に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0137】
【図1】本発明の一実施形態に係る写真撮影プリント装置の機能構成を示すブロック図である。
【図2】上記写真撮影プリント装置の通信接続構成を示す図である。
【図3】上記写真撮影プリント装置の撮影空間R1側の面と、お楽しみ空間R3側の面とを示した斜視図である。
【図4】上記写真撮影プリント装置の編集空間R2側の面を示した斜視図である。
【図5】上記写真撮影プリント装置における利用者の流れを示す模式図である。
【図6】撮影処理用タッチパネルにおける画面の切り換えフローを示すフローチャートである。
【図7】撮影処理用タッチパネルにおける画面の切り換えフローを示すフローチャートである。
【図8】「ライティング選択画面」の表示例を示す図である。
【図9】「撮影モード選択画面」の表示例を示す図である。
【図10】「カーテン選択画面」の表示例を示す図である。
【図11】「夢選択画面」の表示例を示す図である。
【図12】「夢選択画面」の表示例を示す図である。
【図13】「撮影画面」の表示例を示す図である。
【図14】「撮影確認画面」の表示例を示す図である。
【図15】「画像選択画面」の表示例を示す図である。
【図16】落書き用の編集画面例を示す図である。
【図17】お楽しみ用タッチパネルにおける画面の切り換えフローを示すフローチャートである。
【図18】お楽しみ用タッチパネルにおける画面の切り換えフローを示すフローチャートである。
【図19】お楽しみ用タッチパネルにおける画面の切り換えフローを示すフローチャートである。
【図20】「シール分割画面」の表示例を示す図である。
【図21】「シール分割画面」の表示例を示す図である。
【図22】「転送画像選択画面」の表示例を示す図である。
【図23】「携帯電話会社選択画面」の表示例を示す図である。
【図24】「メールアドレス入力画面」の表示例を示す図である。
【図25】ゲーム画面の表示例を示す図である。
【図26】ゲーム画面の表示例を示す図である。
【図27】ゲーム画面の表示例を示す図である。
【図28】ゲーム画面の表示例を示す図である。
【図29】「ゲーム結果表示画面」の表示例を示す図である。
【図30】「ゲーム結果表示画面」の表示例を示す図である。
【符号の説明】
【0138】
R1 撮影空間
R2 編集空間
R3 お楽しみ空間
N 通信網
12 カメラ(撮影手段)
21 編集処理用タッチパネル(編集手段)
22 タッチペン(編集手段)
23 記憶装置
24 外部ディスクドライブ
25 通信インタフェース
31 プリント排出口(出力手段)
34 プリンタ(出力手段)
52 付加機能実行処理部
52a 送受信処理部
52b ゲーム処理部
52c アンケート処理部
53 タッチパネル制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体を撮影する撮影手段と、
利用者により操作され、前記撮影手段にて撮影された画像に対して編集を施すための編集手段と、
前記編集手段にて編集が施された画像をプリント出力する出力手段と、
利用者により操作され、前記プリント出力における編集画像の配置を設定する出力配置設定手段とを備える写真撮影プリント装置であって、
前記出力配置設定手段は、前記プリント出力に配置する候補となる編集画像を画面上に複数表示するとともに、前記プリント出力の領域分割状態に対応させて、利用者の操作により選択された編集画像を同画面上の各分割領域に自動的に拡大表示することを特徴とする写真撮影プリント装置。
【請求項2】
前記出力配置設定手段は、前記プリント出力の出力領域が2分割された領域分割状態に対応させて、利用者の操作により選択された編集画像を同画面上の各分割領域に自動的に拡大表示することを特徴とする請求項1に記載の写真撮影プリント装置。
【請求項3】
被写体を撮影する撮影段階と、
利用者の操作に応じて、前記撮影段階にて撮影された画像に対して編集を施す編集段階と、
前記編集段階にて編集が施された画像をプリント出力する出力段階と、
利用者の操作に応じて、前記プリント出力における編集画像の配置を設定する出力配置設定段階とを備える写真撮影プリント装置の制御方法であって、
前記出力配置設定段階では、前記プリント出力に配置する候補となる編集画像を画面上に複数表示するとともに、前記プリント出力の領域分割状態に対応させて、利用者の操作により選択された編集画像を同画面上の各分割領域に自動的に拡大表示することを特徴とする写真撮影プリント装置の制御方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体を撮影する撮影手段と、
利用者により操作され、前記撮影手段にて撮影された画像に対して編集を施すための編集手段と、
前記編集手段にて編集が施された画像をプリント出力する出力手段と、を備えた写真撮影プリント装置であって、
プリント時においてプリント紙に対してどのような分割で各画像を印刷するかを設定する付加機能情報表示処理手段をさらに備え、
利用者により2分割設定が選択された場合、
前記付加機能情報表示処理手段は、2分割の分割イメージを表示するとともに、2分割の各分割領域に対応づけて候補画像を表示し、
前記候補画像が選択されると、この選択した候補画像を拡大した状態で表示させることを特徴とする写真撮影プリント装置。
【請求項2】
被写体を撮影する段階と、
利用者により操作され、前記撮影手段にて撮影された画像に対して編集を施す段階と、
前記編集手段にて編集が施された画像をプリント出力する段階と、を含む写真撮影プリント装置の制御方法であって、
プリント時においてプリント紙に対してどのような分割で各画像を印刷するかを設定する段階をさらに含み、
利用者により2分割設定が選択された場合、
前記プリント紙に対してどのような分割で各画像を印刷するかを設定する段階では、2分割の分割イメージを表示させるとともに、2分割の各分割領域に対応づけて候補画像を表示させ、
前記候補画像が選択されると、この選択した候補画像を拡大した状態で表示させることを特徴とする写真撮影プリント装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【公開番号】特開2006−287943(P2006−287943A)
【公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−106979(P2006−106979)
【出願日】平成18年4月7日(2006.4.7)
【分割の表示】特願2003−432921(P2003−432921)の分割
【原出願日】平成15年12月26日(2003.12.26)
【出願人】(304014372)オムロンエンタテインメント株式会社 (56)
【Fターム(参考)】