説明

冷蔵又は冷凍された軽食用の食品の再加熱装置

本発明は、留め具手段により閉じられたヒンジ付きの下部容器と上部容器とにパッケージされた冷蔵又は冷凍食品を再加熱するための装置に関する。装置は、赤外線加熱の第一キャビティ区画(41a)とマイクロウェーブ手段(64)により加熱される第二キャビティ区画とを備えている。加熱する食品の入った容器キャビティ(41)に入れられ、自動的に開らかれ、食品だけが可動式のグリル/フォーク装置(20)に置かれる。グリル/フォーク(20)はマイクロウェーブキャビティ区画(41b)に横方向に移動し、マイクロウェーブ加熱する。ドアー(41c)がグリル/フォーク(20)と共に移動し、マイクロウェーブキャビティを遮断する。マイクロウェーブ加熱後に、グリル/フォークは赤外線キャビティ(41a)の中へ移動する。最後に、食品は自動的に容器の中に詰められる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、留め具手段の協働により閉じられた螺番取り付けされた下部容器と上部容器からなる容器に入れられた冷蔵又は冷凍された軽食用の食品を再加熱するための再加熱装置に関するものであって、再加熱装置は、コンパクトなオーブンのキャビティ内部に位置するマイクロウェーブ加熱手段区画及び赤外線加熱手段区画とを備えたコンパクトなオーブンと、前記食品の前記容器に設置された加熱インストラクションラベルの読み取り手段、及び前記コンパクトなオーブンを制御するためのCPU手段とを具備している。
【背景技術】
【0002】
即座に利用できる包装された冷たいサンドイッチ及び軽食用の食品の消費は食料品業界において最も成長の大きな市場である。ガソリンスタンド、キヨスク、スーパーマーケット、オフィス等で売られている食品の90%は冷えた状態のものである。従来のピザ、イタリア風サンドイッチ、バゲット、トースト、キッシュ、シュトルーデル等のような、従来の暖い状態での食品は、販売時又は家庭において使用者により一分以内で加熱できる包装された軽食用の食品として、業界により提供されているものではなかった。
【0003】
必要とされているものは、業界が暖めて使用することのできる冷蔵又は冷凍された軽食用の食品を配送することのできる装置であって、従って容器の機能的な点において、食品は輸送時に固定され、そして販売時にうまく配列され、家庭で貯蔵される特別な構造で包装されていることである。
【0004】
さらに必要とされていることは、容器の機能面に加えて、コンパクトで便利なことである。販売時又は家庭において食品を1分以内に加熱するために、コンパクトなオーブンに組み込まれたハイブリッド式再加熱装置を使用するのにさらに販売時に必要なことは、オーブンに組み込まれたTVスクリーンを介しての食品の魅力ある広告と処理インストラクションである。
【0005】
通常、容器に詰められた又は詰められていない食品が使用者又は店員により加熱装置(オーブン)の中に入れられる。加熱後に、加熱された食品は、手動で加熱装置(オーブン)から取り出され、加熱された容器が使用者にもどされ、もし容器なしで加熱された場合は、当初のパッケージ(もし固体のコンテナがフィルムラップと共に使用されるそれは不可能)のまま手動でもどされるか、又は新しい容器に入れられて使用者に手わたされる。これらの操作は時間とスタッフと余計なコストを要するものであり、食品を準備する人が同時にお金にも触れているという衛生上の問題をかかえている。欧州共同体食品及び薬品方が金を取り扱う者が食品を準備することを禁止していることは、この理由によるものである。さらに、加熱時間は食品に正確に施されず、容器又は食品の操作は衛生的な処理が行なわれず、加熱装置の操作は時間がかかり、誤操作が生じやすい。食品のネットの販売価格から計算された15%の廃棄比率が商業的標準として消費者への販売価格に考りょされ、従来の慣行の不具合にもとずく損失を補てんするようになっている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明における装置は前述の欠点を克服し、コストを節約し、消費者に衛生的な安全な食品を提供し、以下に説明するようないくつかの改善を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明による装置が請求項1及びその従属項に規定されている。
【0008】
本発明は、配送し、保存し、表示し、軽食用の食品及び/又はレディメードの冷蔵又は冷凍メニューを販売時にスーパーマーケット、キヨスク、事務所、ファーストフードレストラン等において短時間で軽食用の食品部分を容器から取り出し、再加熱し、そして再度容器に詰める装置を提供している。
【0009】
請求項に含まれる好適な実施形態の利点は以下のとおりである。装置は、軽食用の食品を容器のコンテナから再加熱オーブンに自動的に開いて移動するようになっていて、その再加熱オーブンは可動式スナックグリルとキャビティ壁面とを備えており、そのキャビティ壁面はより大きなキャビティを二つの加熱区画に分割していて、その一つのキャビティはマイクロウェーブモノモード加熱装置(microwave mono mode heating)を備なえ、他のキャビティは赤外線加熱装置を備えている。加熱処理後に、軽食用の食品はグリルにより案内溝/受け具に移動され、そこで加熱された軽食用の食品は自動的に単一の容器の中に詰められ、自動的に閉じられ、そしてトレイに移動され、オーブンのクラップ(clap)に送り出され、使用者が取り出せるようになっている。オーブンのキャビティの内部には読み取り手段とCPU手段とがあって、読み取り手段は、PFDIチップであるラベルから加熱インストラクションを読み取るようになっており、そのラベルは軽食用の食品の単一の容器に埋め込まれていて、CPU手段は軽食用の食品に合ったオーブンと赤外線温度計とを用いて、食品の加熱開始温度、処理温度そして最終温度(55℃を越えない)と、加熱装置(モノモードマイクロウェーブ又は赤外線)ごとに計算した必要とされる加熱時間とを制御し、さらにユニットごと、時間ごとの毎日の販売データ及び技術的なメインテナンスデータとを衛星を介してメインクレームコンピュータに送る。TVスクリー手段が、販売時における使用者へ操作インストラクション、再加熱中における受楽又はソフトドリンク、加熱スナック等の広告を提供している。
【0010】
装置は完全に自動化され、広範なスナックのセルフサービス用の器具を節約し、スタッフ又は余分なパッケージコストを必要としない。
【0011】
コンパクトなオーブンは、操作中における装置全体をおおって安全に保つ外部構造体に組み込まれた安全クラップ(ドアー)を備えている。
【0012】
マイクロウェーブエネルギ、好ましくはモノモードエネルギと、赤外線装置との組合せによるハイブリッド加熱方法は、食品をかりかりに焼いた品質(もし食品の品質特性に要求されるなら)を短時間で達成することができ、例えば冷凍の1/4ピザ又は約140−200grのイタリア風サンドイッチを冷蔵(+5℃)又は冷凍状態(−18℃)から+50℃に60−80秒で所望するかりかりに焼いた品質にすることができる。
【0013】
さらに、コンパクトなオーブンに必要とされるエネルギは、16Aを越えないので、従ってどこでも使用されている“プラグ アンド プレイ(plug and play)”で経済的なものである。
【0014】
コンパクトなオーブン操作はRFID(無線周波数識別(Radio Frequency Identification))チップにより加熱インストラクションが指示されていて、そのRFIDチップは食品の容器に取り付けられ、軽食用の食品に最適な二つの加熱源の組合わせを選択するために加熱パラメータがプログラミングされていて、一方赤外線加熱センサ装置が最適な均一な食品の加熱品質のための加熱開始時及び過熱処理中の食品温度を分析し、そして最終製品の加熱が使用者に適した55℃を越えないように制御している。
【0015】
コンパクトなオーブンは自動化された“出し入れ(in and out)”方法により操作されていて、軽食用の食品を単一の容器から出し、コンパクトなオーブンのキャビティの中へ入れ、加熱処理が終了すると軽食用の食品を容器にもどし、使用者の取扱いに便利なように容器を閉じる。容器なしに再加熱することは、加熱処理中に化学物質がプラスチックのフォリオーバインダ(folio−binder)/着色印刷等から軽食用の食品に侵入するリスクを阻止している。さらに、加熱した食品を同一の容器に詰めることは、容器が冷凍又は冷蔵加工、配送そして販売時における加熱にまで使用されるので、パッケージのコストを節約し環境にやさしいものとなっている。加熱軽食用の食品(イタリア風サンドイッチ、シュトルーデル、ピザ等)の80%に必要とされるかりかりに焼くことを達成するために、赤外線により発生される280−320℃の加熱が軽食用の食品の表面を直接(容器なしに)加熱し、乾燥し、湿分を除去するようになっている。
【0016】
別の形状の食品も案内溝/受け具形状である本装置を用いて再加熱することができる。
【0017】
添付図を用いて本発明を説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図を参照してコンパクトなオーブンの実施形態を説明する。いくつかの部品の操作方法についても説明する。
【0019】
コンパクトなオーブン13(図2)が、種々の品目を収容するようになっている二つのキャビティ区画41a,41bに分割されたキャビティ41を備えたボックス13を備えている。CPU手段が装置及びディスプレ各要素の作動を制御している。TVビデオスクリー42(図2)は、操作インストラクション、及び/又は利用者及び/又は専門家へのエラーメッセージ、及び待ち時間における利用者への受楽のために使用される。赤外線センサ1(図1a,1b)がクラップドアー(clap door)44を開くことを制御している。オーブンの前面は強くて透明な材料(PVC又はガラス)で作られている。少なくとも図3の、好ましくは六つの赤外線加熱管手段が可動式グリル/フォーク20の上方及び下方に配置されている。コンパクトなオーブンが、キャビティ区画41bを囲んでいるモノモードエネルギマイクロウェーブ加熱装置64を備えていて、グリル/フォーク20が軽食用の食品を一方の加熱装置から他方の加熱装置に移動するようになっている。
【0020】
数本のロッド21aを備えているグリル/フォーク20(図2,3b)は軽食用の食品を加熱するべく受容するために備えられている。図示したグリル/フォーク20は六本のロッド21aを備えている。各ロッドは約4mmの直径である。ロッド及びキャビティ41の内部は、油又は焼けた残存物が固着することを防止するためにナノテクノロジーの表面処理が行なわれている。容器がフック オン ホール(hook on hole)及びボルト装置49,67(図8,9,10)により開かれた後に、案内溝/受け具(schablone/receiver)28(図1a,1b)が容器をグリル/フォーク20に対して押しつけ、そして案内溝/受け具を1cm下げることにより軽食用の食品をグリル/フォーク20上に載せ、従って軽食用の食品14aをグリル/フォーク20の上に置く。グリル/フォーク20は、軽食用の食品をマイクロウェーブキャビティ41bの中へ向かって横方向に移動する。グリル/フォーク20を取り付けをマイクロウェーブキャビティドアー41c(図3a,3b)は、マイクロウェーブ加熱中に、赤外線キャビティ41aに対してマイクロウェーブ区画41bを密閉し保護している。ベンチレータ68(図4)が、赤外線キャビティ区画41aに設置されたチューブを介して空気を上部背後から食品に吹きつけ食品がこげ付くのを防いでおり、そしてキャビティ41b内部における熱分布を均一なものにするようになっている。赤外線センサ53(図3a,3b)はドアー41cにより移動するので、加熱前又は加熱中の食品の温度及び湿分を測定し分析し、食品の温度が均一な55℃に達すると加熱を停止する。
【0021】
ボックス13はドア44(図1a,1b)により閉じられようになっていて、そのドア44は上部から取り付けられたレールに設置されたクラップ(clap)であって、ドア44の開閉はドア44の下方にある歯車モータ60により行なわれる。
【0022】
様々な形状の案内溝/受け具(multi shape shablone/reciver)28は金属フレーム3(図4)で作られている。センサ1(図1a,1b)が作動されると、クラップドアー44が開き、様々な形状の案内溝/受け具28が容器を受容するべく外側へ移動する(図4)。四つのオーバル形の吸引穴59(図6b,6d)が様々な形状の案内溝/受け具28に組み込まれていて、電気掃除機のように作動しプラスチック容器14を様々な形状の案内溝/受け具28に対して固定する。位置RFID(Radio Frequency Identification)チップ読み取り器34(図6a)が正確な位置を識別するようになっていて、様々な形状の案内溝/受け具28の下に位置している。
【0023】
様々な形状の案内溝/受け具28は内のりが約23cm×23cmで高さが15mmの金属フレーム3(図4)を有している。様々な形状の案内溝/受け具28の内部は食品の容器の種々の形状に対応できるようになっていて、プラスチックで作られている。三角形のピザ容器部分の形状28a(図6a,6b)は、長さが22cmで幅が16cmの外形寸法であって、様々な形状の案内溝/受け具28の内部に形成されている。同じく、イタリア風サンドイッチの容器部分の形状28b(図6c、6d)は長さが約22cmで幅が約8cmであって、様々な形状の案内溝/受け具28の内部に形成されている。レディーメードのメニューの容器は22cm×22cmであって、様々な形状の案内溝/受け具28の全体にわたっている。下部容器における能動的なマトリックス/レリーフのリブ(positive matrix/relef’s of ribs)(後述参照)が様々な形状の案内溝/受け具28における受動的なマトリックス/レリーフ(megative matrix/relief’s)2の下部パターンとして反復されている。従って、異なった形状の食品の容器が間違って様々な形状の案内溝/受け具28に置かれることはない。
【0024】
食品14a(1/4ピザ、キッシュ、パイ、イタリア風サンドイッチ等)が詰まっている容器14(図5a,5b)は、背後の壁面でヒンジ27で取り付けされた、上部容器18と反射型の下部容器17とで作られている。上部及び下部容器は食品14aの形状に合わせて形成されているが、別のいずれの形状であってもよい。以下の説明においては、ピザ、パイ等用の三角形と、イタリア風サンドイッチバゲット、シュトルーデル等用の長方形が使用される。食品の容器14はポリプロピレン又はカートン、圧縮紙等、又はそれらの組合せで作られていてもよい。
【0025】
図5a−5bを用いて食品の容器14を説明する。
【0026】
食品の容器14は、背面のヒンジ27により接続された下部容器17と上部容器18とを有している。ヒンジ27は容器の閉状態において弾性変形されている。三つの固定針29が上部容器18に組み込まれている。固定針29は約8mmの長さであって、置かれている食品14aの上部から下部に向かって刺さっていて、これにより食品を販売中売れるまでコンパクトでオーブンで容器14の中心に位置決めしている。リブ19(図6a,6c)は、下部容器17に形成され組み込まれていて、軽食用の食品14aを持ち上げるようになっていて、ロッド21がグリル/フォーク20からそれらの間を通過するようになっている。下部容器18(図6a,6c)に形成された能動形リブ19(図7)は様々な形状の案内溝/受け具28(図6a,6c)に受動形リブとして形成され差し込まれるようになっている。このことが、容器14の正確な位置決めを正確なものにしてる。読み取り器34は、容器の下部容器18の底部におけるコードRFIDチップに接近するだけであって、もし容器14が正確に置かれ従ってリブ19(図5a,7b)及び様々な形状の案内溝/受け具28のマトリックス形状に一致していれば、確認しそして装置を作動する。
【0027】
他の機能において、リブ19(5a,5d)は、食品が平らな表面に置かれていると生じるかもしれない冷凍中の食品14aが食品の容器14に固着するリスクを低減していることである。
【0028】
容器14を工場において“スナック積層体”12(図11)に組立てるために、容器14は止め金フレーム30(図5b、5c)を有していて、販売時における処理を容易なものにしそして冷凍キャビネット(図12,13)における魅力的で適切なディスプレーを容易なものにしており、スーパーマーケット、ガソリンスタンド、キヨスクにおける新鮮食品コーナでの処理を容易なものにしていて、家庭における冷蔵庫、冷凍庫に格納貯蔵を容易なものにしている。
【0029】
食品の容器14は長方形の穴である“フック オン ホール(hook on hole)”46を有していて、その穴は上部容器及び下部容器のタブ47a及び47b(図5a,5b)に打ち抜かれている。下部容器17の長方形の穴は、“フック オン ボルト(hook on bolt)”装置49,67(図8−10)全体がそこを通過できるのに十分な寸法となっていて、一方、上部容器17の長方形の穴は下部容器の穴より広くなっている。フック オン ボルトはこの上向き運動によりクエンチ(quench)67を横方向に広げる場合、容器14の上部容器18からの“フック オン ホール”がクエンチ67により受容されるべく十分に大きくなるのでクエンチが食品の容器14の下方部分を把持し様々な形状の案内溝/受け具28に押しつけるようになる。フック オン ボルトの上向き運動に平行して、三つの他のボルト67a(図8,10に二本だけを図示)が開口ドーム68の中へ上向きに移動する。下部容器17の開口ドーム68はボルト67aが通過するのに十分大きなものである。ボルト67aが閉じたドーム68の中へ移動するように、容器14の上部容器18の開口ドームはおおわれ閉じられ、そして下部がクエンチ67及び真空吸引により様々な形状の案内溝/受け具28に押しつけられるので、食品の容器の二つの容器部分が開かれる。弾性変形された背面のヒンジ27により発生した引張力が上部容器18を約35°−45°の間の角度に開き、そして食品14aへのアクセスを可能にしている。もし容器が三角形であると、ボルト67aの一つ(中央のボルト)が45°となる。図8−10において、容器は長方形の容器(図6c参照)がドーム68に接触していることを表示している。
【0030】
容器はRFIDチップを備えていて、そのチップには個々の食品に対する最適な加熱源及び処理方法の取扱説明(加熱力、加熱源、加熱時間)がコード化されている。RFIDチップは読み取り装置34により認識され読み取られる。RFIDチップは下部容器18の底面に接着されていてもよいし、又はプラスチックコンテナの中に埋め込まれていてもよい。RFIDチップは装置のプログラムの開始及び終了をも起動するようになっている。読み取り器34は、食品の容器14がリブ19と一致し、様々な形状の案内溝/受け具28からリブに差し込まれた場合に、容器14が正しい位置にあって、再加熱するべきであることを表示するインストラクションラベル25を読み取ることだけができるような角度に調節されている。
【0031】
他の利点は容器14が、ナフキン/ラベル23を取り付けた“一パック”になった食器24(図5b)、フォークを含んでいることである。食品の容器14の上部容器18における凹部は、ナフキン/ラベル23用の区画とすることができ、食器(フォーク、ナイフ又はスプーン)が所定位置に保持され、ナフキン/ラベル23(図5d)により凹部に衛生的におおわれている。ラベル23上部容器の上には、法的なマーケット情報が印刷されている。ラベル23(図5d)は容器14の上部容器18の周囲に巻き付けられ接着されている。
【0032】
衛生的で開封防止の管理はラベル23で保証されていて、一つのトングが下部容器17をおおっていて、開かれると修復することができず、容器14が開かれたことが明瞭になるようになっている。
【0033】
装置の操作方法を以下に説明する。
【0034】
ガラス又はプラスチックの前面31(図2)は、コンパクトなオーブン13の前面及び上面全体をおおうことにより使用者の熱的又は機械的な損傷を防止するために重要な機能を有している。前面31の第二の機能は、コンパクトなオーブン13及び自動化した様々な形状の案内溝/受け具28の誤操作及び誤作動を回避し、コンパクトなオーブンを清潔に保つことである。フードの中にクラップドアー44が組み込まれていて、クラップドアー44は赤外線センサトリガ1により作動され開らかれる。人間の手(図1a,1b)(ハンドドライヤ等と同じく波形記号で)が接近し作動すると、クラップドアー44(図1a)は上向きにスライドし、クラップドアー44(図1a)を介して様々な形状の案内溝/受け具28を移動する。ユーザは様々な形状の案内溝/受け具28にアクセスすることができ、食品の容器14を様々な形状の案内溝/受け具28の中へ置くことができる。容器が正しく様々な形状の案内溝/受け具に位置決めされると、読み取り器34が異なる品目毎にコード化された最適な加熱パラメータ及び処理インストラクション(加熱力、加熱源、加熱時間)を内臓しているRFIDチップ25を読み取り自動的に加熱処理を起動する。読み取り器34がRFIDチップ25(図7)の食品インストラクションを読み取る前に、食品14が様々な形状の案内溝/受け具28から外ずされると、クラップドアーはコンパクトなオーブン全体を前面で閉じるようにしている。
【0035】
CPUは、プログラム化され記憶された食品14a毎の最適な加熱パラメータを有している。読み取り器34がコード化された料理インストラクションを伝達し始めると、クラップドアー44は閉じる。正しく位置決めされていることを読み取り器が読み取った場合にのみ、容器は様々な形状の案内溝/受け具に吸引されそしてフック オン ボルトが前述したように移動する。
【0036】
グリル/フォーク20に対して様々な形状の案内溝/受け具28が移動することにより、食品14aは、様々な形状の案内溝/受け具が下向きに1cm移動し、食品をグリル上に置き、そして空の容器を様々な形状の案内溝/受け具の初期位置にもどすことにより、容器14から外される。
【0037】
グリル/フォーク20は食品を載せてマイクロウェーブキャビティ区画41bの中へ横方向に移動し、マイクロウェーブドアー41cを用いて区画を赤外線キャビティ41a(レシーバ及び第一キャビティ)に対して閉じる。マイクロウェーブ加熱が完了した後に、グリルは開始位置へ横向きに移動してもどり、そして赤外線チューブ(図示せず)が取り付けられている第一キャビティの中へ移動し、そこでスナックが加熱され、スナックの湿分が除去され乾燥され、もしプロダクトパラメータにより選択されていれば、かりかりに焼くことを実行する。赤外線温度計53(図3a,3b)により最適な処理が確認されると、加熱は停止され様々な形状の案内溝/受け具がグリル/フォーク20に向かって前進する。様々な形状の案内溝/受け具上で上部容器が開いたままの空の容器はグリル/フォークの下方に移動し、1cmの上方移動が軽食用の食品を容器の下部容器に持ち上げ、食品14aをその容器14にもどす。上部容器の閉止はクラップドアーを介してのもどり(外向き)への移動につながり、ガイドレールが容器の上部容器を把持し、それをわずかな圧力で下部容器上にスライドさせる。
【0038】
すべての加熱データはCPUに記憶された最適加熱パラメータと比較され、CPUは検出されたデータにもとずいて計算し、加熱源であるマイクロウェーブマグネトロン64、又は赤外線装置63(図4a)を選択し作動し、加熱源毎の時間を割り当て、そしてグリル/フォーク20を導入する。加熱特性分析用センサ53(図3a,4)は多用途性のものであって、初期の温度が異なる加熱食品14aを同一の装置を用いて−20℃の冷凍食品を食品温度+5℃〜+24℃の新鮮な軽食用の食品に再加熱することができるようになっている。センサ53は三点で測定を行ない、初期及び加熱中の特性を記憶された最適加熱熱パラメータと比較するようになっている。著しく脂肪分の多い食品14aは、キャビティ41が汚れるのを防せぐために、硫化物ペーパカプセル内に置かれる。食品をポリプロピレンの容器に包む前に硫化物ペーパカプセル内に置くことは、食品の一部が加熱中に溶け出し滴る食品、例えばチーズトッピングしたピザのようなものには必要とされる。同様の理由のために及びチーズトッピング等からの高温脂肪分が飛散するのを低減するために、小型の空気ベンチレータ68がチューブ68a(図4a)を介して上方から空気を食品14aの上に吹きつけ、飛散した食品材料がピザのスライスにもどるのを防ぐようになっている。モノモードマイクロウェーブ技術(mono mode microwave technology)を用いた加熱要素が加熱源としての赤外線装置と共に組合わせて一つのキャビティ内で使用されると簡易的干渉及び信頼性の問題がある。この理由のために、グリル/フォークに取り付けられた可動式ドアー41cを用いて、マイクロウェーブキャビティを閉じて、大きなキャビティを二つの独立したキャビティ区画に分割することは、装置の長期間にわたる信頼性にとって重要なものであり、販売時における確実な操作を可能なものにしている。
【0039】
ハンバーガ、スプリングロール等のファーストフードに関する会社、又は他のエスニック/食品生産者に関連する会社の、異なるサイズ、形状、重量等のコンパクトなオーブン13に対応するためには、コンパクトなオーブン13の使用者は、様々な形状の案内溝/受け具28をこの好適な形状と重量の食品及び容器14を作る様々な形状の案内溝/受け具に交換する必要があるだけである。ロッド21aは、同一チャンネル内の下部リブ19を通過させる場合、標準的なものであるので、別の形状の食品に対する処理は前述したように行なうことができる。
【0040】
長方形のイタリア風サンドイッチの容器14は、三角形のピザの容器14の丁度半分のサイズであって、容器は、“フック オン ホール”46が同一形状であり容器14の同一点にある共通形状となっているので、食品はピザの1/4スライスのように処理される。食品14が室温になっていて、そしてコンパクトなオーブン13の外側にあり、そして高温の食品がリブ19と固定点29とにより容器14の二つの表面に接触することを防止しているので、ユーザは手をやけどさせることなく食品を取り出すことができる。
【0041】
読み取り器34がインストラクションRFIDチップ25を検出しなくなった場合、そして食品14は様々な形状の案内溝/受け具28から取り出され、様々な形状の案内溝/受け具がクラップドアー31を介してスライドしてもどり、クラップドアーがコンパクトなオーブンを保護する前面と様々な形状の案内溝/受け具28とを閉じこめた場合、ユーザが食品を取り出せる完全な状態となっている。
【0042】
様々な形状の案内溝/受け具28を容易に洗浄及び交換するために、様々な形状の案内溝/受け具の内部部品は様々な形状の案内溝/受け具28のフレームから取り外すことができるようになっている。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1a】図1aは、コンパクトなオーブンと自動出し入れ装置との側面図である。
【図1b】図1bは、コンパクトなオーブンと自動出し入れ装置との側面図である。
【図2】図2は、クラップドアーと内臓式TV情報のビデオスクリーンとを備えたオーブンを図示していて、ハウジングは一部が切断されている。
【図3a】加熱キャビティ区画を分割するために可動壁面を備えた特殊なグリル/フォークの側面図である。
【図3b】図3bは、図3aの平面図である。
【図4】図4は、案内溝/受け具に上に容器を備えた装置の平面図である。
【図4a】図4aは、図4の部分詳細図である。
【図5a】図5aは、容器の開閉部を含んでいる容器の単一部分と、スナック食品を自動的に再包装するべくグリルフォークが軽食用の食品の下に届くようになっている下部容器との斜視図である。
【図5b】図5bは、図5aにおける容器の平面図である。
【図5c】図5cは、閉じて積み重ねられた閉じた容器の正面図である。
【図5d】図5dは、閉じて積み重ねられた閉じた容器の側面図である。
【図6a】図6aは、スナック食品を備えた三角形状の容器と真空吸引穴を備えた案内溝/受け具との背面図である。
【図6b】図6aの平面図である。
【図6c】図6cは、スナック食品を備えた三角形状の容器と真空吸引穴を備えた案内溝/受け具との背面図である。
【図6d】図6cの平面図である。
【図7a】図7aは、容器の閉状態を図示している側面図である。
【図7b】図7bは、容器の閉状態を図示している斜視図である。
【図8】図8は、容器の開口部を図示している案内溝/受け具における“フック−オン−ホール”の側面図である。
【図9】図9は、容器の開口部を図示している案内溝/受け具における“フック−オン−ホール”の側面図である。
【図10】図10は、容器の開口部を図示している案内溝/受け具における“フック−オン−ホール”の側面図である。
【図12】図12は、コンパクトなオーブンを備えた包装食品販売用具の側面図である。
【図13】図13は、コンパクトなオーブンを備えた包装食品販売用具の正面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
留め具手段の協働により閉じられた螺番取り付けされた下部容器と上部容器からなる容器に詰められた冷蔵又は冷凍された軽食用の食品を再加熱するための再加熱装置であって;
コンパクトなオーブンのキャビティ内部に位置するマイクロウェーブ加熱手段区画及び赤外線加熱手段区画とを備えたコンパクトなオーブンと;
前記食品の前記容器に設置された加熱インストラクションラベルの読み取り手段、及び前記コンパクトなオーブンを制御するためのCPU手段と;を具備する再加熱装置において、
前記コンパクトなオーブンのキャビティがクラップにより閉じられることと;
前記コンパクトなオーブンのキャビティが案内溝/受け具を備えていて、前記案内溝/受け具は前記食品を前記容器から自動的に取り出すために受容し正確に配置するべく形状化され、そして前記容器なしに再加熱し、かりかりに焼く処理を行なうことを可能にしていることと;
前記オーブンが前記食品の前記容器を自動的に開く手段を備えていて、前記食品をグリル/フォーク装置に自動的に置き、そして前記コンパクトなオーブンの前記キャビティに移動するようになっており、前記コンパクトなオーブンの前記キャビティは二つの異なる加熱してかりかりに焼く装置を備えていて、前記グリル/フォーク装置は、前記グリル/フォーク装置がCPU制御により前記コンパクトなオーブンのキャビティ内部で移動し、加熱された食品を取り上げ、それをもどし前記加熱された食品をもとの前記容器の中へ再度詰めることを可能にする手段を備えていることと;
前記案内溝/受け具が前記CPUにより制御される手段を備えていて、前記手段は前記加熱された食品の入っている前記容器を閉じ、そして前記留め具手段が再係合するまで前記上部容器を下に向かって押しつけ、ユーザがセルフサービスで安全かつ簡単に取り出せるようになっていることと;
を特徴とする再加熱装置。
【請求項2】
前記コンパクトなオーブンのキャビティがドアにより分割された二つのキャビティ区画を備えていて、第一キャビティ区画は赤外線加熱装置を備えていて、第二キャビティ区画がマイクロウェーブ加熱装置を備えていることと;
前記二つの区画がマイクロウェーブ閉じ込めドアーにより分割されていることと;
前記グリル/フォーク装置は前記第一キャビティ区画の内部を前後に移動し、そして前記第一区画と第二キャビティ区画との間を横方向に移動するようになっていることと;を特徴とする、請求項1に記載の再加熱装置。
【請求項3】
前記第一キャビティ区画がベンチレータを備えていて、前記ベンチレータは上方から空気を前記食品に吹きつけ、飛散した食品がキャビティを汚すことを回避するようになっていることを特徴とする、請求項2に記載の再加熱装置。
【請求項4】
前記グリル/フォークが一体に組み込まれているマイクロウェーブ閉じ込めドアーにより、前記グリル/フォークは横方向に移動し前記二つの異なるキャビティ区画内における両加熱装置に役立つようになっていて、前記マイクロウェーブ加熱装置は食品の主要部分を加熱するようになっており、前記赤外線加熱装置は必要とされるかりかりに焼くようになっていることを特徴とする、請求項2又は3に記載の再加熱装置。
【請求項5】
前記赤外線加熱装置が前記グリル/フォークの下方及び上方にチューブを備えていて、前記チューブは加熱制御装置により前記取り出された食品の表面に可能な限り近接するように移動され最大限かりかりに焼くことを達成するようになっていることを特徴とする、請求項1−4のいずれか一項に記載の再加熱装置。
【請求項6】
前記キャビティが前記CPU手段により制御されたセンサを備えていて、前記センサは前記食品に差し込まれ、加熱前及び加熱後の温度と湿分とを検出し、前記ラベルを構成しているRFID(無線周波数識別)チップにより識別された前記食品の加熱を停止又は続行することを特徴とする、請求項1−5のいずれか一項に記載の再加熱装置。
【請求項7】
前記センサは、食品が均一に加熱されていることを測定するために、前記食品に差し込まれる三つの区画を備えていて、一つの区画は前記食品の中央部分であり、他の区画は周辺に近いところであることを特徴とする、請求項6に記載の再加熱装置。
【請求項8】
前記グリル/フォーク装置が数本のロッドを備えていて、前記ロッドは前記食品を自動的に前記容器から取り出したり前記容器に再度詰めるようになっていて、かつ食品を前記二つのキャビティ区画に移動するようになっていることを特徴とする、請求項1−7のいずれか一項に記載の再加熱装置。
【請求項9】
前記案内溝/受け具が前記食品を前記容器からグリルの上に持ち上げるようになっていることを特徴とする、請求項8に記載の再加熱装置。
【請求項10】
前記案内溝/受け具が前記食品を加熱後にグリルから移動するようになっていて、そして前記食品を当初の前記容器の中に自動的に詰めるようになっており、そしてそれを自動的に閉じ前記オーブンのクラップを介して配置し、ユーザがセルフサービスで簡単に取り出せるようになっていることを特徴とする、請求項1−9のいずれか一項に記載の再加熱装置。
【請求項11】
前記案内溝/受け具が前記食品を加熱後に移動し取り外し、再度詰めるようになっていることを特徴とする、請求項1−9のいずれか一項に記載の再加熱装置。
【請求項12】
前記下部容器がリブを備えていて、前記リブは前記食品を前記案内溝/受け具の前記下部容器から持ち上げ、そして前記容器を前記グリル上に正確に位置決めし、又は前記案内溝/受け具にもどすようになっていることを特徴とする、請求項1−10のいずれか一項に記載の再加熱装置。
【請求項13】
前記下部容器と上部容器とはヒンジが取り付けられた端部と反対側に“フック オン ホール”を備えていて、そして係合ドームを備えており、自動的な開閉を可能にし、お互いに再係合して前記容器を閉じた状態に保持することを特徴とする、請求項1−11のいずれか一項に記載の再加熱装置。
【請求項14】
前記ヒンジは前記容器の閉状態において弾性的に変形していて、加熱が終了すると、外部フレームが、後方にすべり前記下部容器上に閉じることにより前記容器を閉じるために使用されることを特徴とする、請求項1−13のいずれか一項に記載の再加熱装置。
【請求項15】
前記上部容器が、前記上部容器の内表面から前記食品の下側に刺し込まれる一体型のポインタを備えていて、中心に置かれた前記食品を保持するようになっていることを特徴とする、請求項1−14のいずれか一項に記載の再加熱装置。
【請求項16】
前記案内溝/受け具がオーブンのドアの近くにボルト及びクエンチ装置を備えていて、前記ボルトクエンチ装置は上下方向に移動するようになっており、上向き状態における“フック オン ホール”の寸法に合った寸法となっていて、ボルトが前記容器の移動を防止していることを特徴とする、請求項13に記載の再加熱装置。
【請求項17】
マイクロウェーブ冷却装置の前記ベンチレータが前記下部容器を前記案内溝/受け具に吸引するための真空も提供し、前記食品を前記容器から持ち上げて取り出しかつ詰めることを自動的に制御するために固定するようになっていることを特徴とする、請求項3に記載の再加熱装置。
【請求項18】
前記容器に取り付けられた前記RFIDチップが人工衛星を経由してメインフレームコンピュータに伝達された毎日の市場データ、技術データ、メンテナンスデータを前記CPUを介して受信し発信していることを特徴とする、請求項6−17のいずれか一項に記載の再加熱装置。
【請求項19】
前記CPUが前記オーブンの前面のTVスクリーを制御していて、操作のインストラクション、加熱時における娯楽、又はソフトドリンク、コーヒー等の消費製品に関する広告を処理していることを特徴とする、請求項1−18のいずれか一項に記載の再加熱装置。
【請求項20】
前記案内溝/受け具は、形状、サイズ、又は重量の変化に対応できるようになっていて、内部案内溝/受け具は容易に洗浄及びメンテナンスができ、そして転売人や家庭での使用に最適なものとなっていることを特徴とする、請求項1−19のいずれか一項に記載の再加熱装置。

【図1a】
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【図1b】
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【図2】
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【図3a】
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【図3b】
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【図4】
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【図4a】
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【図5a−d】
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【図6a】
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【図6b】
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【図6c】
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【図6d】
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【図7a】
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【図7b】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公表番号】特表2008−527293(P2008−527293A)
【公表日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−548915(P2007−548915)
【出願日】平成17年12月29日(2005.12.29)
【国際出願番号】PCT/IB2005/003902
【国際公開番号】WO2006/070269
【国際公開日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【出願人】(507220936)
【Fターム(参考)】