説明

分子インプリントされたアクリレートをベースとした農薬製剤

本発明は、少なくとも1種の殺害虫物質の存在下で分子インプリントされたアクリレートポリマーを用いて活性物質の放出を制御する農薬製剤を製造すること、少なくとも1種の殺害虫物質の存在下で分子インプリントされた上述のアクリレートポリマーと、少なくとも1種の殺害虫物質とを含んで成る製剤、上述した製剤の調製方法、および植物保護における上述した製剤の使用を包含する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも1種の殺害虫物質の存在下で分子インプリントされたアクリレートポリマーを用いて活性物質の放出を制御する農薬製剤を調製すること、少なくとも1種の殺害虫物質の存在下で分子インプリントされた上述のアクリレートポリマーと、少なくとも1種の殺害虫物質とを含んで成る製剤、上述した製剤の調製方法、および植物体保護における上述した製剤の使用を包含する。
【背景技術】
【0002】
風、太陽の光と熱、雨さらには地下水などの環境要因は、植物保護用活性物質の望まれていない分散をもたらすことがある。これにより活性物質の量が相当に減らされることがあるので、後に起こる有害生物による寄生や、後の望まれていない植物体の生長を防げないことがあり得る。
【0003】
活性物質の放出を遅延させた製剤は、ある期間にわたって一定量の活性物質を遅延された方式で放出することによってこの問題を回避している。また、一部のケースでは、用いる活性物質の全体量の一部を直接放出することによって害虫や雑草を撲滅することも確かに望まれていることである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、本発明は、活性物質の一部が直接放出され、活性物質のさらなる部分は直ちには放出されないが比較的長い期間をかけて減速された方式で放出される製剤を利用可能とすることを目的とした。
【課題を解決するための手段】
【0005】
殺害虫物質の存在下で分子インプリントされたアクリレートポリマーを用いて活性物質の放出を遅延させた農薬製剤を調製することによってこの目的は達成される。本発明による製剤の正確なさらなる詳細を以下にさらに記載する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
二官能性架橋剤の存在下で農薬活性物質を用いてアクリレートポリマーを分子インプリントすることは、これまで、分析の分野でのみ知られていた(例えば、J. Agric. Food Chem., 1995, 43, 1424-1427、Journal of Physics: Conference Series 10(2005), 281-284、J. Agric. Food Chem., 1996, 44, 141-145、Chemistry Letters, 7 (1995), 491-612)が、農薬製剤の調製では知られていない。
【0007】
本発明は、したがって、少なくとも1種の殺害虫物質の存在下で分子インプリントされたアクリレートポリマーを含んで成る農薬製剤を包含する。
【0008】
上記した製剤は、
(1)殺害虫物質の存在下でアクリレートポリマーを沈殿重合によって調製する段階;
(2)続いて調製した粒子を有機溶媒で洗浄する段階;および
(3)活性物質の溶液と一緒にインキュベートして、粒子に活性物質が負荷されるようにする段階
を含むプロセスにより調製することができる。
【0009】
分子インプリントアクリレートポリマーは、少なくとも1種の官能性モノマーと少なくとも1種の架橋剤とから合成される。
【0010】
用語「アクリレートポリマー」とは、アクリル酸、メタクリル酸、およびアクリル酸またはメタクリル酸から誘導されるモノマーから成る群から選択されたモノマーを少なくともベースとして調製されたポリマーまたはコポリマーを言う。
【0011】
「少なくとも1種の官能性モノマー」の表現は、殺害虫物質の存在下で分子インプリントされたアクリレートを調製するために1種、2種または数種の官能性モノマーを用いることができることを意味し、好ましくは1種または2種、特に好ましくは1種を用いることができる。
【0012】
「少なくとも1種の架橋剤」の表現は、殺害虫物質の存在下で分子インプリントされたアクリレートを調製するために1種、2種または数種の架橋剤を用いることができることを意味し、好ましくは1種または2種、特に好ましくは1種を用いることができる。
【0013】
「少なくとも1種の殺害虫物質」の表現は、分子インプリントされたアクリレートを調製するために1種、2種または数種の殺害虫物質を用いることができることを意味し、好ましくは1種または2種、特に好ましくは1種を用いることができる。本発明においてはインプリントに用いられる殺害虫物質と製剤中に存在している殺害虫物質は、同じであるか、または構造的に非常に似ているものであり、好ましくは同じである。
【0014】
この関連で、官能性モノマーは、
例えば2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートまたは3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートのようなヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、
例えばジメチル(メタ)アクリルアミド、ジエチル(メタ)アクリルアミド、イソプロピル(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリロイルモルホリン、ジメチルアミノメチル(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジエチルアミノメチル(メタ)アクリルアミド、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリルアミドまたはジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドのような(メタ)アクリルアミド、および例えばN−メチルアクリルアミド、N−メチロールアクリルアミドまたはN−メチロールメタクリルアミドのような(メタ)アクリルアミドの誘導体;
例えばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートまたは2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートのようなアルキル(メタ)アクリレート、
例えばシアノアルキル(メタ)アクリレート(例えばシアノエチル(メタ)アクリレートまたはシアノプロピル(メタ)アクリレート)のようなシアノ(アルキル)アクリレート;
アクリル酸およびメタクリル酸
から成る群から好ましくは選択することができ、メタクリル酸が特に好ましい。
【0015】
さらに、2種以上の官能性モノマーを用いることができる。第2または第3の官能性モノマーとしては、ビニル安息香酸、ビニルピロリドン、4−ビニルピリジン、2−ビニルピリジン、1−ビニルイミダゾール、4(5)−ビニルイミダゾール、イタコン酸、トリフルオロメタクリル酸、4−ビニルベンズアミジン、4−ビニルベンジルイミノ二酢酸およびN−ビニルアミド(例えばビニルホルムアミド)が選択され得るが、4−ビニルピリジン、2−ビニルピリジン、1−ビニルイミダゾール、4(5)−ビニルイミダゾール、イタコン酸、トリフルオロメタクリル酸、4−ビニルベンズアミジンおよび4−ビニルベンジルイミノ二酢酸が好ましい。
【0016】
架橋剤は、本発明においては、フリーラジカル条件下で重合させることができる少なくとも2つの(すなわち、2つ、3つまたは4つの)ビニルまたはアリル二重結合を有するエチレン不飽和化合物、つまり、例えば脂肪族および芳香族ジカルボン酸のジビニルエステル(例えば、コハク酸のジビニルエステルまたはフタル酸のジアリルエステル)、オリゴアリルエステル(例えば、トリアリルホスフェートまたはトリアリルイソシアヌレートなど)、脂肪族および芳香族ジオールのジビニルエーテル(例えば、1,4−ブタンジオールジビニルエーテルまたはジアリルビスフェノールA)、OH末端オリゴマーポリブタジエンとマレイン酸または(メタ)アクリル酸との反応生成物、すなわち活性光重合性オレフィン二重結合を有するオリゴマーポリブタジエン、アルキレングリコールまたはアルカンジオールのジ(メタ)アクリレート(例えば、エチレングリコールジメタクリレートなど)、ジビニル芳香族化合物(例えば、ジビニルベンゼンまたはジアリルベンゼンなど)、ビスアクリルアミド(例えば、N,N’−メチレンビスアクリルアミド、N,N’−フェニレンビスアクリルアミドまたは2,6−ビスアクリルアミドピリジンなど)、ビスアクリロイルピペラジン、トリオールの(例えば、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパンまたはトリエタノールアミンなどの)ジ−およびトリ−アリルエーテルまたはジ−およびトリ−(メタ)アクリレート、テトラオールの(例えば、ペンタエリトリトールなどの)ジ−、トリ−およびテトラ−アリルエーテルまたはジ−、トリ−およびテトラ−(メタ)アクリレート、2〜4個のOH基を有する多官能性フェノールの(例えば、ピロカテコール、ヒドロキノン、ビスフェノールAまたはビスフェノールFなどの)オリゴ(メタ)アクリレート、ならびにあらゆるさらなるオリゴ(メタ)アクリレート、オリゴアリルモノマーおよびオリゴビニルモノマーから成る群から好ましくは選択することができる。
【0017】
そして、官能性モノマーと対応して反応させることができるアルコキシル化ジ−またはポリ−オール、例えばエトキシトリメチロールプロパントリアクリレートも架橋剤として用いられ得る。
【0018】
特に好ましくは3官能性以上の架橋剤が用いられ、例えば3個以上のアリル基を有するオリゴアリルエステル、例えばトリアリルホスフェートまたはトリアリルイソシアヌレート、トリオールの(例えば、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパンまたはトリエタノールアミンなどの)トリアリルエーテルまたはトリ(メタ)アクリレート、テトラオールの(例えば、ペンタエリトリトールなどの)トリ−およびテトラ−アリルエーテルまたはトリ−およびテトラ−(メタ)アクリレート、3〜4個のOH基を有する多官能性フェノールの(例えば、ピロカテコールなどの)オリゴ(メタ)アクリレート、ならびに少なくとも3個の官能性基を含んでいるオリゴアクリレート、オリゴメタクリレート、オリゴアリルモノマーおよびオリゴビニルモノマーである。
【0019】
官能性モノマー対架橋剤のモル比は、一般的には、1/2〜1/10、好ましくは1/2〜1/4である。
【0020】
殺害虫物質で分子インプリントした上述のアクリレートの実施形態は、すべて、以下においては「MIA」と記す。
【0021】
MIAにおいては、ポリマー対活性物質の重量比は、1:10〜100:1(重量/重量)、好ましくは1:1〜10:1(重量/重量)、特に好ましくは4:1〜5:1(重量/重量)である。
【0022】
この関連で、アクリレートポリマーは、好ましくは、上述した官能性モノマーのうちの少なくとも1種と、上述した架橋剤のうちの少なくとも1種とから合成する。
【0023】
用語「農薬活性物質/殺害虫物質」とは、本明細書では、殺虫物質、殺菌物質、除草物質および/または薬害軽減物質、さらには生長調節物質から成る群から選択される少なくとも1種の活性物質を言う(Pesticide Manual, 13th Ed. (2003)を参照されたい)。この関連では、以下に記載されている活性物質の2種または数種の組み合わせも用いることができる。
【0024】
以下の殺虫物質のリストは可能性のある活性物質を示しているものであるが、これらに限定されるべきでない。
【0025】
A.1.有機(チオ)ホスフェート系:
アセフェート、アザメチホス、アジンホス−メチル、クロルピリホス、クロルピリホスメチル、クロルフェンビンホス、ジアジノン、ジクロルボス、ジクロトホス、ジメトエート、ジスルホトン、エチオン、フェニトロチオン、フェンチオン、イソキサチオン、マラチオン、メタミドホス、メチダチオン、メチルパラチオン、メビンホス、モノクロトホス、オキシデメトン−メチル、パラオキソン、パラチオン、フェントエート、ホサロン、ホスメット、ホスファミドン、ホレート、ホキシム、ピリミホスメチル、プロフェンホス、プロチオホス、スルプロホス、テトラクロルビンホス、テルブホス、トリアゾホス、トリクロルホン;
【0026】
A.2.カルバメート系:
アラニカルブ、アルジカルブ、ベンジオカルブ、ベンフラカルブ、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、フェノキシカルブ、フラチオカルブ、メチオカルブ、メトミル、オキサミル、ピリミカルブ、プロポクスル、チオジカルブ、トリアザメート;
【0027】
A.3.ピレスロイド系:
アレスリン、ビフェンスリン、シフルスリン、シハロスリン、シフェノスリン、シペルメスリン、アルファ−シペルメスリン、ベータ−シペルメスリン、ゼータ−シペルメスリン、デルタメスリン、エンペンスリン、エスフェンバレレート、エトフェンプロクス、フェンプロパスリン、フェンバレレート、イミプロスリン、ラムダ−シハロスリン、ペルメスリン、プラレスリン、ピレスリンIおよびII、レスメスリン、シラフルオフェン、タウ−フルバリネート、テフルスリン、テトラメスリン、トラロメスリン、トランスフルスリンおよびフルシスリネート;
【0028】
A.4.生長調節物質系:
a)キチン合成阻害物質系:
ベンゾイル尿素系:クロルフルアズロン、シロマジン、ジフルベンズロン、フルシクロクスロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン、テフルベンズロン、トリフルムロン;ブプロフェジン、ジオフェノラン、ヘキシチアゾクス、エトキサゾール、クロフェンタジン;
b)エクジソン拮抗物質系:
ハロフェノジド、メトキシフェノジド、テブフェノジド、アザジラクチン;
c)ジュベニルホルモン模擬物質系:
ピリプロキシフェン、メトプレン、フェノキシカルブ;
d)脂質生合成阻害物質系:
スピロジクロフェン、スピロメシフェン;
【0029】
A.5.ニコチン受容体作動物質/拮抗物質系:
クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、チアメトキサム、ニテンピラム、アセタミプリド、チアクロプリド、式Δ
【化1】

のトリアゾール化合物;
【0030】
A.6.GABA拮抗物質系:
アセトプロール、エンドスルファン、エチプロール、フィプロニル、バニリプロール、式Δ
【化2】

のフェニルピラゾール化合物;
【0031】
A.7.マクロライド系殺虫物質:
アバメクチン、エマメクチン、ミルベメクチン、レピメクチン、スピノサド、式Δ
【化3】

の化合物(CAS No. 187166-40-1);
A.8.METI I殺ダニ物質:
フェナザキン、ピリダベン、テブフェンピラド、トルフェンピラド;
A.9.METI IIおよびIII化合物系:
アセキノシル、フルアシプリム、ヒドラメチルノン;
A.10.脱カップリング化合物系:
クロルフェナピル;
A.11.酸化的リン酸化阻害物質系:
シヘキサチン、ジアフェンチウロン、フェンブタチンオキシド、プロパルギト;
A.12.脱皮撹乱物質系:
シロマジン;
A.13.混合機能オキシダーゼ阻害物質系:
ピペロニルブトキシド;
A.14.ナトリウムチャネル遮断物質系:
インドキサカルブ、メタフルミゾン;
【0032】
A.15.その他:
ベンクロチアズ、ビフェナゼート、カルタップ、フロニカミド、ピリダリル、ピメトロジン、硫黄、チオシクラム、フルベンジアミド、シエノピラフェン、フルピラゾホス、シフルメトフェン、アミドフルメト、式Δ
【化4】

の化合物;
N−R’−2,2−ジハロ−1−R’’−シクロ−プロパンカルボキサミド−2−(2,6−ジクロロ−α,α,α−トリフルオロ−p−トリル)ヒドラゾンまたはN−R’−2,2−ジ(R’’’)−プロピオンアミド−2−(2,6−ジクロロ−α,α,α−トリフルオロ−p−トリル)ヒドラゾン[式中R’はメチルまたはエチルであり、ハロはクロロまたはブロモであり、R’’は水素またはメチルであり、R’’’はメチルまたはエチルである]、式Δ
【化5】

[式中、AはCH、Cl、Br、Iであり、XはC−H、C−Cl、C−FまたはNであり、Y’はF、ClまたはBrであり、Y”はF、ClまたはCFであり、Bは水素、Cl、Br、I、CNであり、BはCl、Br、CF、OCHCFまたはOCFHであり、Rは水素、CHまたはCH(CHである]
のアントラニルアミド、および特開2002−284608号公報、国際公開第02/89579号パンフレット、国際公開第02/90320号パンフレット、国際公開第02/90321号パンフレット、国際公開第04/06677号パンフレット、国際公開第04/20399号パンフレットまたは特開2004−99597号公報に記載されているマロノニトリル化合物。
【0033】
以下の殺菌物質のリストは可能性のある活性物質を示しているものであるが、これらに限定されるべきでない。
【0034】
1.ストロビルリン系
アゾキシストロビン、ジモキシストロビン、エネストロブリン、フルオキサストロビン、クレソキシム−メチル、メトミノストロビン、ピコキシストロビン、ピラクロスとロビン、トリフロキシストロビン、オリサストロビン、メチル(2−クロロ−5−[1−(3−メチルベンジルオキシイミノ)エチル]ベンジル)カルバメート、メチル(2−クロロ−5[1−(6−メチルピリジ−2−イルメトキシイミノ)エチル]ベンジル)カルバメート、メチル2−(オルト−(2,5−ジメチルフェニルオキシメチレン)フェニル)−3−メトキシアクリレート;
【0035】
2.カルボキサミド系
・カルボキサニリド系:ベナラキシル、ベノダニル、ボスカリド、カルボキシン、メプロニル、フェンフラム、フェンヘキサミド、フルトラニル、フラメトピル、メタラキシル、オフレース、オキサジキシル、オキシカルボキシン、ペンチオピラド、チフルザミド、チアジニル、N−(4’−ブロモビフェニル−2−イル)−4−ジフルオロメチル−2−メチルチアゾール−5−カルボキサミド、N−(4’−トリフルオロメチルビフェニル−2−イル)−4−ジフルオロメチル−2−メチルチアゾール−5−カルボキサミド、N−(4’−クロロ−3’−フルオロビフェニル−2−イル)−4−ジフルオロメチル−2−メチルチアゾール−5−カルボキサミド、N−(3’,4’−ジクロロ−4−フルオロビフェニル−2−イル)−3−ジフルオロメチル−1−メチルピラゾール−4−カルボキサミド、N−(3’,4’−ジクロロ−5−フルオロビフェニル−2−イル)−3−ジフルオロメチル−1−メチルピラゾール−4−カルボキサミド、N−(2−シアノフェニル)−3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボキサミド;
・カルボン酸モルホリド系:ジメトモルフ、フルモルフ;
・ベンザミド系:フルメトベル、フルオピコリド(ピコベンザミド)、ゾキサミド;
・他のカルボキサミド系:カルプロパミド、ジクロシメット、マンジプロパミド、N−(2−(4−[3−(4−クロロフェニル)プロパ−2インイルオキシ]−3−メトキシフェニル)エチル)−2−ブタンスルホニルアミノ−3−メチルブチルアミド、N−(2−(4−[3−(4−クロロフェニル)プロパ−2インイルオキシ]−3−メトキシフェニル)エチル)−2−エタンスルホニルアミノ−3−メチルブチルアミド;
【0036】
3.アゾール系
・トリアゾール系:ビテルタノール、ブロモコナゾール、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、エニルコナゾール、エポキシコナゾール、フェンブコナゾール、フルシラゾール、フルキンコナゾール、フルトリアホール、ヘキサコナゾール、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、ペンコナゾール、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、シメコナゾール、テブコナゾール、テトラコナゾール、トリアジメノール、トリアジメホン、トリチコナゾール;
・イミダゾール系:シアゾファミド、イマザリル、ペフラゾエート、プロクロラズ、トリフルミゾール;
・ベンズイミダゾール系:ベノミル、カルベンダジム、フベリダゾール、チアベンダゾール;
・その他:エタボキサム、エトリジアゾール、ヒメキサゾール;
【0037】
4.含窒素へテロシクリル化合物系
・ピリジン系:フルアジナム、ピリフェノックス、3−[5−(4−クロロフェニル)−2,3−ジメチルイソオキサゾリジン−3−イル]−ピリジン];
・ピリミジン系:ブピリメート、シプロジニル、フェリムゾン、フェナリモール、メパニピリム、ヌアリモール、ピリメタニル;
・ピペラジン系:トリホリン;
・ピロール系:フルジオキソニル、フェンピクロニル;
・モルホリン系:アルジモルフ、ドデモルフ、フェンプロピモルフ、トリデモルフ;
・ジカルボキシイミド系:イプロジオン、プロシミドン、ヴィンクロゾリン;
・その他:アシベンゾラル−S−メチル、アニラジン、カプタン、カプタホール、ダゾメット、ジクロメジン、フェノキサニル、ホルペット、フェンプロピジン、ファモキサドン、フェナミドン、オクチリノン、プロベナゾール、プロキナジド、ピロキロン、キノキシフェン、トリシクラゾール、5−クロロ−7−(4−メチルピペリジン−1−イル)−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン、2−ブトキシ−6−ヨード−3−プロピルクロメン−4−オン、N,N−ジメチル−3−(3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルインドール−1−スルホニル)−[1,2,4]トリアゾール−1−スルホンアミド];
【0038】
5.カルバメート系およびジチオカルバメート系
・ジチオカルバメート系:フェルバム、マンコゼブ、マネブ、メチラム、メタム、プロピネブ、チラム、ジネブ、ジラム;
・カルバメート系:ジエトフェンカルブ、フルベンチアヴァリカルブ、イプロヴァリカルブ、プロパモカルブ、メチル3−(4−クロロフェニル)−3−(2−イソプロポキシシカルボニルアミノ−3−メチルブチリルアミノ)プロピオネート、4−フルオロフェニルN−(1−(1−(4−シアノフェニル)エチルスルホニル)ブタ−2−イル)カルバメート;
【0039】
6.他の殺菌剤
・グアニジン系:ドジン、イミノクタジン、グアザチン;
・抗生物質:カスガマイシン、ポリオキシンズ、ストレプトマイシン、ヴァリダマイシンA;
・有機金属化合物系:トリフェニルスズ塩;
・含硫黄へテロシクリル化合物系:イソプロチオラン、ジチアノン;
・有機リン化合物系:エジフェンホス、ホセチル、ホセチル−アルミニウム、イプロベンホス、ピラゾホス、トルクロホス−メチル、亜リン酸およびその塩;
・有機塩素化合物系:チオファネート−メチル、クロロタロニル、ジクロフルアニド、トリルフルアニド、フルスルファミド、フタリド、ヘキサクロロベンゼン、ペンシクロン、キントゼン;
・ニトロフェニル誘導体系:ビナパクリル、ジノキャップ、ジノブトン;
・無機活性物質系:ボルドー液、酢酸銅、水酸化銅、オキシ塩化銅、塩基性硫酸銅、硫黄;
・その他:スピロキサミン、シフルフェナミド、シモキサニル、メトラフェノン。
【0040】
以下の除草物質のリストは可能性のある活性物質を示しているものであるが、これらに限定されるべきでない:
脂質生合成を阻害する化合物系、例えばクロラジホップ、クロジナホップ、クロホップ、シハロホップ、シクロホップ、フェノキサプロップ、フェノキサプロップ−P、フェンチアプロップ、フルアジホップ、フルアジホップ−P、ハロキシホップ、ハロキシホップ、ハロキシホップ−P、イソキサピリホップ、メタミホップ、プロパキザホップ、キザロホップ、キザロホップ−P、トリホップ、アロキシジム、ブトロキシジム、クレトジム、クロプロオキシジム、シクロオキシジム、プロホキシジム、セトオキシジム、テプラロキシジム、トラルコシキジム、ブチレート、シクロエート、ジ−アレート、ジメピペレート、EPTC、エスプロカルブ、エチオレート、イソポリネート、メチオベンカルブ、モリネート、オルベンカルブ、ペブレート、プロスルホカルブ、スルファレート、チオベンカルブ、チオカルバジル、トリ−アレート、ベルノレート、ベンフレセート、エトフメセートおよびベンスリド;
【0041】
ALS阻害物質系、例えばアミドスルフロン、アジムスルフロン、ベンスルフロン、クロリムロン、クロルスルフロン、チノスルフロン、シクロスルファムロン、エタメトスルフロン、エトキシスルフロン、フラザスルフロン、フルセトスルフロン、フルピルスルフロン、ホラムスルフロン、ハロスルフロン、イマゾスルフロン、メソスルフロン、メトスルフロン、ニコスルフロン、オルトスルファムロン、オキサスルフロン、プリミスルフロン、プロスルフロン、ピラゾスルフロン−エチル、リムスルフロン、スルホメツロン、スルホスルフロン、チフェンスルフロン、トリアスルフロン、トリベヌロン、トリフロキシスルフロン、トリフルスルフロン、トリトスルフロン、イマザメタベンズ、イマザモックス、イマザピック、イマザピル、イマザキン、イマゼタピル、クロランスラム、ジクロスラム、フロラスラム、フルメツラム、メトスラム、ペノクスラム、ビスピリバック、ピリミノバック、プロポキシカルバゾン、フルカルバゾン、ピリベンゾキシム、ピリフタリドおよびピリチオバック;
【0042】
光合成を阻害する化合物系、例えばアトラトン、アトラジン、アメトリン、アジプロトリン、シアナジン、シアナトリン、クロラジン、シプラジン、デスメトリン、ジメタメトリン、ジプロペトリン、エグリナジン、イパジン、メソプラジン、メトメトン、メトプロトリン、プロシアジン、プログリナジン、プロメトン、プロメトリン、プロパジン、セブチラジン、セックブメトン、シマジン、シメトン、シメトリン、テルブメトン、テルブチラジンおよびテルブトリン;
【0043】
プロトポルフィリノーゲンIXオキシダーゼ阻害物質系、例えばアシフルオルフェン、ビフェノックス、クロメトキシフェン、クロルニトロフェン、エトキシフェン、フルオロジフェン、フルオログリコフェン、フルオロニトロフェン、ホメサフェン、フリルオキシフェン、ハロサフェン、ラクトフェン、ニトロフェン、ニトロフルオルフェン、オキシフルオルフェン、フルアゾレート、ピラフルフェン、シニドン−エチル、フルミクロラック、フルミオキサジン、フルミプロピン、フルミプロピン、フルチアセット、チジアジミン、オキサジアゾン、オキサジアルギル、アザフェニジン、カルフェントラゾン、スルフェントラゾン、ペンタキサゾン、ベンズフェンジゾン、ブタフェナシル、ピラクロニル、プロフルアゾール、フルフェンピル、フルプロパシル、ニピラクロフェンおよびエトニプロミド;
【0044】
除草剤、例えばメトフルラゾン、ノルフルラゾン、フルフェニカン、ジフルフェニカン、ピコリナフェン、ベフルブタミド、フルリドン、フルロクロリドン、フルルタモン、メソトリオン、スルコトリオン、イソキサクロルトール、イソキサフルトール、ベンゾフェナップ、ピラゾリネート、ピラゾキシフェン、ベンゾビシクロン、アミトロール、クロマゾン、アクロニフェン、4−(3−トリフルオロメチルフェノキシ)−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピリミジン、および式
【化6】

[式中、置換基R〜R13の意味は以下のとおりである:
、R10は、水素、ハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルキルチオ、C〜C−アルキルスルフィニルまたはC〜C−アルキルスルホニルを表し;
は、チアゾール−2−イル、チアゾール−4−イル、チアゾール−5−イル、イソオキサゾール−3−イル、イソオキサゾール−4−イル、イソオキサゾール−5−イル、4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル、4,5−ジヒドロイソオキサゾール−4−イルおよび4,5−ジヒドロイソオキサゾール−5−イルからなる群(ここで、上述した基は1個以上の置換基を有し得、例えばハロゲンでモノ−、ジ−、トリ−またはテトラ−置換されたC〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルキル、C〜C−ハロアルコキシまたはC〜C−アルキルチオであり得る)から選択されるヘテロ環式基であり;
11は、水素、ハロゲンまたはC〜C−アルキルを表し;
12は、C〜C−アルキルを表し;
13は、水素またはC〜C−アルキルを表す。]
の3−ヘテロシクリル置換ベンゾイル誘導体(国際公開第96/26202号パンフレット、国際公開第97/41116号パンフレット、国際公開第97/41117号パンフレットおよび国際公開第97/41118号パンフレットを参照)。
【0045】
さらなる適している除草剤は、
EPSP合成阻害物質系、例えばグリホセート;
グルタミン合成阻害物質系、例えばグルホシネートおよびビラナホス;
DHPシンターゼ阻害物質系、例えばアシュラム;
有糸分裂阻害物質系、例えばベンフルラリン、ブトラリン、ジニトラミン、エタルフルラリン、フルクロラリン、イソプロパリン、メタルプロパリン、ニトラリン、オリザリン、ペンジメタリン、プロジアミン、プロフルラリン、トリフルラリン、アミプロホス−メチル、ブタミホス、ジチオピル、チアゾピル、プロピザミド、テブタム、クロルタール、カルベタミド、クロルブファム、クロルプロファム、およびプロファム;
VLCFA阻害物質系、例えばアセトクロール、アラクロール、ブタクロール、ブテナクロール、デラクロール、ジエタチル、ジメタクロール、ジメテナミド、ジメテナミド−P、メタザクロール、メトラクロール、S−メトラクロール、ペトキサミド、プレチラクロール、プロパクロール、プリナクロール、テルブクロール、テニルクロール、キシラクロール、アリドクロール、CDEA、エプロナズ、ジフェナミド、ナプロパミド、ナプロアニリド、ペトキサミド、フルフェナセット、メフェナセット、フェントラザミド、アニロホス、ピペロホス、カフェンストロール、インダノファン、およびトリジファン;
セルロース生合成阻害物質系、例えばジクロベニル、クロルチアミド、イソキサベン、およびフルポキサム;
除草剤、例えばジノフェネート、ジノプロプ、ジノサム、ジノセブ、ジノテルブ、DNOC、エチノフェン、およびメジノテルブ;
オーキシン系除草剤、例えばクロメプロプ、2,4−D、2,4,5−T、MCPA、MCPA−チオエチル、ジクロルプロップ、ジクロルプロップ−P、メコプロップ、メコプロップ−P、MCPB、クロラムベン、ジカムバ、2,3,6−TBA、トリカムバ、キンクロラック、キンメラック、クロピラリド、フルロキシピル、ピクロラム、トリクロピル、およびベナゾリン;
オーキシン移動阻害物質系、例えばナプタラム、ジフルフェンゾピル;
さらには、ベンゾイルプロップ、フラムプロップ、フラムプロップ−M、ブロモブチド、クロルフルレノール、シンメチリン、メチルジムロン、エトベンザニド、ホサミン、メタム、ピリブチカルブ、オキサジクロメホン、ダゾメット、トリアジフラム、および臭化メチル
である。
【0046】
用語「薬害軽減物質」の意味は以下のとおりである:一部のケースでは、それ自体除草効果を発揮できる有機活性化合物に対して特異的作用を有している除草物質を併用施用することにより優れた除草物質耐性を達成することができることは知られている。このようなケースでは、これらの化合物は解毒物質または拮抗物質として作用して、有用な植物体への損傷を低減または回避するので、「薬害軽減物質」と呼ばれる。
【0047】
以下のリストは可能性のある薬害軽減物質を示しているものであるが、これらに限定されるべきでない:
ベノキサコール、クロキントセット、シオメトリニル、ジクロルミド、ジシクロノン、ジエトレート、フェンクロラゾール、フェンクロリム、フルラゾール、フルキソフェニム、フリラゾール、イソキサジフェン、メフェンピル、メフェネート、ナフタル酸無水物、2,2,5−トリメチル−3−(ジクロロアセチル)−1,3−オキサゾリジン(R−29148)、4−(ジクロロアセチル)−1−オキサ−4−アザスピロ[4.5]デカン(AD−67、MON4660)、およびオキサベトリニル。
【0048】
生長調節効果を有する化合物の以下のリストは可能性のある活性物質を示しているものであるが、これらに限定されるべきでない:
1−ナフタレンアセタミド、1−ナフタレン酢酸、2−ナフトキシ酢酸、3−CPA、4−CPA、アンシミドール、アントラキノン、BAP、ブチホス、トリブホス、ブツラリン、クロルフルレノール、クロルメカット、クロフェンセット、シクラニリド、ダミノジド、ジカムバ、ジケグラック−ナトリウム、ジメチピン、クロルフェネトール、エタセラシル、エテホン、エチクロゼート、フェノプロップ、2,4,5−TP、フルオリダミド、フルルプリミドール、フルトリアホール、ジベレリン酸、ジベレリン、グアザチン、イマザリル、インドール酪酸、インドール酢酸、カレタザン、キネチン、ラクチジクロル−エチル、マレイン酸ヒドラジド、メフルイジド、メピコートクロリド、ナプタラム、パクロブトラゾール、プロヘキサジオン−カルシウム、キンメラック、シントフェン、テトシクラシス、チジアズロン、トリヨード安息香酸、トリアペンテノール、トリアゼタン、トリブホス、トリネキサパック−エチル、ユニコナゾール。
【0049】
好ましい殺虫物質は、メタフルミゾン、ピレスロイド系殺虫物質、例えばアレスリン、ビフェントリン、シフルトリン、シハロトリン、シフェノトリン、シペルメトリン、アルファ−シペルメトリン、ベータ−シペルメトリン、ゼータ−シペルメトリン、デルタメトリン、エスフェンバレレート、エトフェンプロックス、フェンプロパトリン、フェンバレレート、イミプロトリン、ラムダ−シハロトリン、ペルメトリン、プラレトリン、ピレトリンIおよびII、レスメトリン、シラフルオフェン、タウ−フルバリネート、テフルトリン、テトラメトリン、トラロメトリン、トランスフルトリン、フルシトリネート、好ましくはアルファ−シペルメトリン、シメルメトリン、ペルメトリンおよびフルシトリネートであり、さらにGABA拮抗物質(例えば、アセトプロール、エンドスルファン、エチプロール、フィプロニル、バニリプロール)も好ましく、フィプロニルが特に好ましい。
【0050】
好ましい殺菌物質は、アゾール系殺菌物質、例えばトリアゾール系殺菌物質、例えばビテルタノール、ブロモコナゾール、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、エニルコナゾール、エポキシコナゾール、フェンブコナゾール、フルシラゾール、フルキンコナゾール、フルトリアホール、ヘキサコナゾール、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、ペンコナゾール、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、シメコナゾール、テブコナゾール、テトラコナゾール、トリアジメノール、トリアジメホン、トリチコナゾール、イミダゾール系殺菌物質、例えばシアゾファミド、イマザリル、ペフラゾエート、プロクロラズ、トリフルミゾール、ベンズイミダゾール系殺菌物質、例えばベノミル、カルベンダジム、フベリダゾール、チアベンダゾール;さらには他のアゾール系殺菌物質、例えばエタボキサム、エトリジアゾール、ヒメキサゾール;およびストロビルリン系殺菌物質、例えばアゾキシストロビン、ジモキシストロビン、エネストロブリン、フルオキサストロビン、クレソキシム−メチル、メトミノストロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、トリフロキシストロビン、オリサストロビン、メチル(2−クロロ−5−[1−(3−メチルベンジルオキシイミノ)エチル]ベンジル)カルバメート、メチル(2−クロロ−5−[1−(6−メチルピリジン−2−イルメトキシイミノ)エチル]ベンジル)カルバメート、メチル2−(オルト−(2,5−ジメチルフェニルオキシメチレン)フェニル)−3−メトキシアクリレート;トリアゾール系殺菌物質、例えばビテルタノール、ブロモコナゾール、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、エニルコナゾール、エポキシコナゾール、フェンブコナゾール、フルシラゾール、フルキンコナゾール、フルトリアホール、ヘキサコナゾール、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、ペンコナゾール、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、シメコナゾール、テブコナゾール、テトラコナゾール、トリアジメノール、トリアジメホン、トリチコナゾール;イミダゾール系殺菌物質、例えばシアゾファミド、イマザリル、ペフラゾエート、プロクロラズ、トリフルミゾールであり、さらには上述したストロビルリン系殺菌物質が特に好ましく、さらにはエポキシコナゾール、フルキンコナゾール、トリチコナゾール、プロクロラズ、クレソキシム−メチル、ピラクロストロビンおよびオリサストロビンが特にきわめて好ましい。
【0051】
上述した本発明による分子インプリントアクリレートポリマーの調製方法は、既に説明したように、
(1)殺害虫物質の存在下でアクリレートポリマーを沈殿重合によって調製する段階;
(2)続いて調製した粒子を有機溶媒で洗浄する段階;および
(3)活性物質の溶液でインキュベートして、粒子に活性物質が負荷されるようにする段階
を含む方法である。
【0052】
本プロセスの段階(1)に必要な沈殿重合の基本原理は当業者ならよく知っているものであり、例えば、Guyot, A.(1989)中、Comprehensive Polymer Science, Vol. 4: Eastmond, G.C., Ledwith, A., Russo, S., Sigwalt, P. (Eds.). Oxford: Pergamon, pp. 261-273中に記載されている。
【0053】
好ましい実施形態では、本発明による分子インプリントアクリレートポリマーは、
(a)少なくとも1種の官能性モノマーを少なくとも1種の殺害虫物質と一緒に適切な溶媒中に混合し、少なくとも1種の架橋剤を加えて、重合を開始させ;架橋剤は好ましくは前もって溶媒に、特にきわめて好ましい実施形態ではモノマーを溶解させる溶媒に相当する溶媒に溶解させておくこと、
または
(b)少なくとも1種の官能性モノマーを少なくとも1種の殺害虫物質および少なくとも1種の架橋剤と一緒に適切な溶媒中に混合し、続いて重合を開始させること
によって調製することができる。
【0054】
段階a)では保護コロイドを場合により用いることもできる。表面活性剤は保護コロイドとして適している。用語「表面活性剤」は以下でさらに定義する。
【0055】
重合は、ラジカル機構、アニオン機構、カチオン機構または配位機構に従って、または縮合重合または付加重合の原理に従って行うことができる。重合は好ましくはラジカル機構により行う。この関連では、さまざまな開始剤/触媒を用いることができ、適切であれば熱の導入との組み合わせでも用いることができる。
【0056】
カチオン重合には、例えば、以下の開始剤が用いられ得る:
プロトン酸、ルイス酸(共開始剤有りおよび無しのもの)、カルボニウムイオン、ヨードニウムイオンおよび/またはイオン化放射線。
【0057】
アニオン重合には、以下の開始剤が用いられ得る:
塩基、ルイス塩基、有機金属化合物および/または電子伝達体(例えばアルカリ金属、アルカリ金属/芳香族化合物複合体または金属ケチル)。
【0058】
配位重合には、以下の開始剤/触媒が用いられ得る:
有機金属混合触媒(チーグラー−ナッタ触媒)、遷移金属とのπ複合体(例えばメタロセン)および/または活性化遷移金属酸化物。
【0059】
ラジカル重合には、適切な開始剤は、例えば、パーオキサイドまたはアゾ化合物、置換されたエタン(例えばベンゾピナコール)、無機および有機成分を含むレドックス系、熱、UV光および他の高エネルギー照射線、ハイドロパーオキサイド、パーエステルおよびパースルフェート(例えば、カリウムペルオキソジスルフェート)であり、好ましくはアゾ化合物である。
【0060】
適切なアゾ化合物は、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、1,1’−アゾビス(1−シクロヘキサンカルボニトリル)、2,2’−アゾビス(イソブチルアミド)二水和物、2−フェニルアゾ−2,4−ジメチル−4−メトキシバレロニトリル、ジメチル2,2’−アゾビスイソブチレート、2−(カルバモイルアゾ)イソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2,4,4−トリメチルペンタン)、2,2’−アゾビス(2−メチルプロパン)、2,2’−アゾビス(N,N’−ジメチレンイソブチルアミジン)(遊離塩基としてまたは塩酸塩として)、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)(遊離塩基としてまたは塩酸塩として)、2,2’−アゾビス(2−メチル−N−[1,1−ビス(ヒドロキシメチル)エチル]プロピオンアミド)または2,2’−アゾビス(2−メチル−N−[1,1−ビス(ヒドロキシメチル)−2−ヒドロキシエチル]プロピオンアミド)である。
【0061】
適切なパーオキサイドは、例えば、アセチルシクロヘキサンスルホニルペルオキシド、ジイソプロピルペルオキシジカルボネート、t−アミルペルネオデカノエート、t−ブチルペルネオデカノエート、t−ブチルペルピバレート、t−アミルペルピバレート、ビス(2,4−ジクロロベンゾイル)ペルオキシド、ジイソノナノイルペルオキシド、ジデカノイルペルオキシド、ジオクタノイルペルオキシド、ジラウロイルペルオキシド、ビス(2−メチルベンゾイル)ペルオキシド、ジスクシノイルペルオキシド、ジアセチルペルオキシド、ジベンゾイルペルオキシド、t−ブチルペル−2−エチルヘキサノエート、ビス(4−クロロベンゾイル)ペルオキシド、t−ブチルペルイソブチレート、t−ブチルペルマレエート、1,1−ビス(t−ブチルペルオキシ)−3,5,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルペルオキシ)シクロヘキサン、t−ブチルペルオキシイソプロピルカルボネート、t−ブチルペルイソノナノエート、t−ブチルペルアセテート、t−アミルペルベンゾエート、t−ブチルペルベンゾエート、2,2−ビス(t−ブチルペルオキシ)ブタン、2,2−ビス−10−(t−ブチルペルオキシ)プロパン、ジクミルペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン、3−(t−ブチルペルオキシ)−3−フェニルフタリド、ジ(t−アミル)ペルオキシド、α,α’−ビス(t−ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、3,5−ビス(t−ブチルペルオキシ)−3,5−ジメチル−1,2−ジオキソラン、ジ(t−ブチル)ペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチルペルオキシ)ヘキシン、3,3,6,6,9,9−ヘキサメチル−1,2,4,5−テトラオキサシクロノナン、p−メタンヒドロペルオキシド、ピナンヒドロペルオキシド、ジイソプロピルベンゼン、モノ−α−ヒドロペルオキシドヒドロペルオキシド、クメンヒドロペルオキシドまたはt−ブチルヒドロペルオキシドである。
【0062】
さらには、レドックス系(例えばFe/Hなど)、アスコルビン酸/H、スルフィン酸誘導体であるもの(例えばBrueggemann社から販売されている)例えば二ナトリウム2−ジヒドロキシ−2−スルフィナトアセテート(例えば、Brueggemann社から販売されているBrueggolite)、さらにはHも適切な開始剤である。
【0063】
異なる開始剤の混合物も用いることができる。
【0064】
架橋剤は、物理状態に応じて、反応混合物に固体または液体形態で加えることができ、また溶媒に溶解または懸濁させて(すなわち、乳化または懸濁させて)、好ましくは溶解させて加えることもできる。好ましくは、反応混合物には、液体架橋剤、または溶媒に溶解(または分散/混和)させた架橋剤を加え、特に好ましくは溶媒に溶解(または分散/混和)させた架橋剤を加える。特にきわめて好ましい実施形態では、架橋剤は、官能性モノマーまたは殺害虫物質と同じ溶媒に溶解させる。
【0065】
溶媒としては、段階(1)で調製する粒子の調製に必要なモノマーが可溶であるあらゆる溶媒が用いられ得る。つまり、例えば、ジメチルホルムアミド、エタノール、メタノール、イソプロパノール、クロロホルム、ジクロロメタン、トルエン、ジメチルスルホキシド、ヘキサンおよびアセトニトリルなどの有機溶媒が用いられ得、好ましくはトルエンおよびアセトニトリルが用いられ得る。
【0066】
上述した溶媒の混合物も用いることができる。
【0067】
さらなる実施形態では、溶媒または溶媒混合物には水を50%(重量/重量)の割合まで加えることができる。
【0068】
一般的には、用いる溶媒にもよるが、40〜120℃の温度範囲で重合は行われる。
【0069】
段階(2)に記載されている有機溶媒による洗浄工程は当業者に知られている方法により行うことができる(例えば、ソックスレー抽出として、あるいは段階(1)で得られた粒子を有機溶媒に再分散させ、続いて、例えば濾過法によって、またはフィルターに残っている残留物を溶媒で洗浄する濾過方法によって回収することにより)。
【0070】
有機溶媒としては、段階(1)で調製する粒子のモノマーが可溶であるいずれの有機溶媒も用いられ得る。例えば、ジメチルホルムアミド、エタノール、メタノール、イソプロパノール、クロロホルム、ジクロロメタン、トルエン、ジメチルスルホキシド、ヘキサンおよびアセトニトリルのような有機溶媒が用いられ、好ましくはトルエンおよびアセトニトリルが用いられる。上述した溶媒の混合物も用いることができる。さらなる実施形態では、溶媒または溶媒混合物には酢酸または水あるいは酢酸および水の混合物を50%(重量/重量)の割合まで加えることができる。
【0071】
段階(2)で行われる洗浄段階の後、粒子は、場合により乾燥させることができる(例えば、10〜130℃の温度で、好ましくは20〜100℃の温度で)。
【0072】
活性物質の負荷は段階(3)で行われる。この段階では、段階(1)で調製されて段階(2)で洗浄された粒子は活性物質溶液でインキュベートされる。インキュベーション時間はポリマーおよび活性物質によって決まる。例えば、インキュベーションは、5℃〜30℃の温度で30分〜24時間行うことができる。
【0073】
この関連では、活性物質は、有機溶媒または有機溶媒混合物あるいは水に溶解させることができるものとする。溶媒の選択は、活性物質の特質によって決まる。この関連では、活性物質が完全に溶解されていること、すなわち分子的に分散されていることが重要である。
【0074】
続いて、活性物質溶液は、当業者には標準的な方法(例えば、濾過)によって回収される。
【0075】
活性物質溶液は、活性物質に依存して異なる濃度になり得る。つまり、活性物質のモル濃度が0.01から飽和溶液までの活性物質溶液が用いられ得る。
【0076】
上述した粒子の実施形態は、以下、すべて「MIA」と記載する。
【0077】
重合の間に沈殿した粒子は直接用いることができるか、または製剤化助剤で処理して、適切に製剤化することができる。
【0078】
MIAをベースとして調製することができる製剤タイプの例は、本発明の場合は、懸濁液剤(SC、OD、FS)、ペースト、ペレット、湿潤性粉末、水に溶解または分散(湿潤化)させることが可能であるダスト(WP、SP、SS、WS、DP、DS)または顆粒(GR、FG、GG、MG)、および種子処理用のジェル製剤である。含MIA調製物は、活性物質が負荷された農薬活性物質または担体のように同じようにして用いることができるので、これら製剤の調製およびそれに必要な技術は、当業者には知られているものである(米国特許第3060084号明細書、欧州特許出願第707445号(液体濃縮物について)、Browning, ”Agglomeration”, Chemical Engineering, Dec. 4, 1967, 147-48、Perry's Chemical Engineer's Handbook, 4th Ed., McGraw-Hill, New York, 1963, pp. 8-57 and ff.、国際公開第91/13546パンフレット、米国特許第4172714号明細書、米国特許第4144050号明細書、米国特許第3920442号明細書、米国特許第5180587号明細書、米国特許第5232701号明細書、米国特許第5208030号明細書、英国特許出願公開第2095558号明細書、米国特許第3299566号明細書、Klingman, Weed Control as a Science, John Wiley and Sons Inc., New York, 1961、Hance et al.、Weed Control Handbook, 8th Ed., Blackwell Scientific Publications, Oxford, 1989、およびMollet, H., Grubemann, A., Formulation Technology, Wiley VCH Verlag GmbH, Weinheim (Federal Republic of Germany), 2001を参照されたい)。
【0079】
つまり、上述した製剤は、例えば、MIAを、望ましい場合は助剤を用いて、溶媒および/または担体で薄めることによって調製することができる。
【0080】
用語「助剤」とは、表面活性剤(例えば、湿潤化作用物質、沈着物形成化もしくは分散化剤、保護コロイドまたは補佐剤)、消泡剤、増粘剤、凍結防止剤、殺菌剤、ならびに種子ドレッシング用製剤が関係する場合は適切であれば粘着剤、および/または適切であれば着色剤を言う。
【0081】
適切な溶媒は、例えば、水、芳香族溶媒(例えば、Solvesso社の製品である、キシレン)、パラフィン(例えば、石油留分)、アルコール(例えば、メタノール、ブタノール、ペンタノール、ベンジルアルコール)、ケトン(例えば、シクロヘキサノン、γ−ブチロラクトン)、ピロリドン(NMP、NOP)、酢酸エステル(グリコール二酢酸エステル)、グリコール、脂肪酸のジメチルアミド、脂肪酸、および脂肪酸エステルである。原理的には、溶媒混合物も用いることができる。
【0082】
適切な担体は、例えば、粉砕天然鉱物(例えば、カオリン、粘土質土類、タルク、チョーク、ボール、黄土、クレー、ドロマイト、珪藻土)および粉砕合成鉱物(例えば、高度分散シリカ、ケイ酸、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、酸化マグネシウム)、粉砕プラスチック、例えば硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、尿素のような肥料、さらには植物産物、例えば穀粉、樹皮粉、木粉および堅果粉、セルロース粉末、ならびに他の固体担体である。
【0083】
表面活性剤としては、リグノスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、フェノールスルホン酸、ジブチルナフタレンスルホン酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩およびアンモニウム塩、アルキルアリールスルホネート、アルキルスルフェート、アルキルスルホネート、脂肪アルコールスルフェート、脂肪酸および硫酸化脂肪アルコールグリコールエーテルが用いられ;またスルホン化ナフタレンおよびナフタレン誘導体とホルムアルデヒドとの縮合生成物、ナフタレンまたはナフタレンスルホン酸とフェノールおよびホルムアルデヒドとの縮合生成物、ポリオキシエチレンオクチルフェノールエーテル、エトキシル化イソオクチルフェノール、オクチルフェノールおよびノニルフェノール、アルキルフェノールポリグリコールエーテル、トリブチルフェニルポリグリコールエーテル、トリステアリルフェニルポリグリコールエーテル、アルキルアリールポリエーテルアルコール、アルコールと脂肪アルコールエチレンオキシドの縮合物、エトキシル化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、エトキシル化ポリオキシプロピレン、ラウリルアルコールポリグリコールエーテルアセタール、ソルビトールエステル、リグノ亜硫酸廃液、およびメチルセルロースも適している。
【0084】
農薬活性物質の製剤化に標準的に用いられている保護コロイドはすべて保護コロイドとして適している。すなわち、本発明のケースでは、当業者に知られている両親媒性特性を有している水可溶性ポリマー、例えば、タンパク質、変性タンパク質、多糖、疎水変性デンプンおよび合成ポリマーなどはすべて適している。
【0085】
農薬活性物質の製剤化に標準的に用いられている増粘剤はすべて本発明による製剤中に存在し得る増粘剤として適している。増粘剤(すなわち、製剤に、擬可塑性流動挙動、すなわち静止状態では高粘度、攪拌状態では低粘度を与える化合物)の例は、例えば、多糖、または有機と無機の層構造無機物、例えばキサンタンガム(Kelco社から販売されているKelzan(登録商標))、Rhodopol(登録商標)23(Rhone−Poulenc社)またはVeegum(登録商標)(R.T.Vanderbilt社)あるいはAttaclay(登録商標)(Engelhardt社)である。
【0086】
農薬活性物質の製剤化に標準的に用いられている消泡剤はすべて本発明による製剤中に存在し得る消泡剤として適している。消泡剤の例は、シリコーンエマルジョン(例えば、Wacker社のSilikon(登録商標)やRhodia社のRhodorsil(登録商標)など)、長鎖アルコール、脂肪酸、フッ素有機化合物ならびにこれらの混合物である。
【0087】
殺菌剤は、水性の製剤タイプを安定化させるために加えることができる。農薬活性物質の製剤化に標準的に用いられている殺菌剤はすべて本発明による製剤中に存在し得る殺菌剤として適しており、例えば、ジクロロフェンおよびベンジルアルコールヘミホルマールをベースとした殺菌剤などである。殺菌剤の例は、ICI社から販売されているProxel(登録商標)やThor Chemie社から販売されているActicide(登録商標)RSやRohm & Haas社から販売されているKathon(登録商標)MKである。
【0088】
農薬活性物質の製剤化に標準的に用いられている凍結防止剤はすべて本発明による製剤中に存在し得る凍結防止剤として適している。適切な凍結防止剤は、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコールまたはグリセロールであり、好ましくはプロピレングリコールおよびグリセロールである。
【0089】
着色するために標準的に用いられている着色剤はすべて着色剤として適している。この関連では、水に僅かしか溶けない顔料および水に溶ける染料のいずれもが用いられ得る。例としては、ローダミンB、C.I.ピグメントレッド112およびC.I.ソルベントレッド1の表記で知られている染料が言及され得、さらにはピグメントブルー15:4、ピグメントブルー15:3、ピグメントブルー15:2、ピグメントブルー15:1、ピグメントブルー80、ピグメントイエロー1、ピグメントイエロー13、ピグメントレッド112、ピグメントレッド48:2、ピグメントレッド48:1、ピグメントレッド57:1、ピグメントレッド53:1、ピグメントオレンジ43、ピグメントオレンジ34、ピグメントオレンジ5、ピグメントグリーン36、ピグメントグリーン7、ピグメントホワイト6、ピグメントブラウン25、ベイシックバイオレット10、ベイシックバイオレット49、アシッドレッド51、アシッドレッド52、アシッドレッド14、アシッドブルー9、アシッドイエロー23、ベーシックレッド10、ベーシックレッド108も言及され得る。
【0090】
種子ドレッシングに用いることができる標準的な結着剤はすべて本発明による製剤中に存在し得る粘着剤として可能性がある。ポリビニルピロリドン、ポリ(酢酸ビニル)、ポリ(ビニルアルコール)およびチローズが好ましくは言及され得る。
【0091】
上述した作用剤の意義および対応する用途は、活性物質の特質に応じて変わるものである。
【0092】
灯油やディーゼル燃料油のような中〜高沸点を有している石油留分、さらにはコールタール油、さらに植物または動物起源の油、脂肪族、環状および芳香族炭化水素、例えばトルエン、キシレン、パラフィン、テトラヒドロナフタレン、アルキル化ナフタレンまたはその誘導体、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、シクロヘキサノール、シクロヘキサノン、イソホロン、高極性溶媒、例えばジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドンまたは水は、直接散布可能な溶液剤、エマルジョン剤(乳液)、ペースト剤または油分散物を調製するのに適している。
【0093】
MIAは、懸濁液濃縮物またはジェル製剤を調製するためには、分散化剤および湿潤化剤さらに水または有機溶媒(または溶媒/水混合物)を加えて、微細活性物質の懸濁液に粉砕することができる。ジェル製剤では、ジェル化剤がさらに加えられる(例えば、カラギーン(Satiagel(登録商標)))。水に希釈するとMIAの安定な懸濁液が形成される。
【0094】
広域散布用の調製物である粒剤および粉末剤は、活性物質を固体担体と一緒に混合または相互粉砕することによって調製することができる。
【0095】
顆粒剤、例えば被覆顆粒剤、含浸顆粒剤および均質顆粒剤は、MIAを固体担体に結着させることで調製することができる。
【0096】
製剤は、一般的には、0.01〜95重量%、好ましくは0.1〜90重量%の殺害虫物質を含んでいる。
【0097】
製剤タイプ(例えば、SC、OD、FS、WG、SG、WP、SP、SS、WS、GF)は、一般的には、希釈して用いる。DP、DS、GR、FG、GG、MGなどの製剤タイプは、一般的には、希釈せずに用いる。
【0098】
種子処理用に適した製剤タイプ(例えば、SC、OD、FS、WG、SG、WP、SP、SS、WS、GF、DP、DS)は、必要により、希釈して、または希釈せずに用いることができる。この関連では、対応する製剤を2〜10倍に希釈して、ドレッシング用に用いられる製剤中に0.01〜60重量%、好ましくは0.1〜40重量%の殺害虫物質が利用可能であるようにすることができる。
【0099】
MIA、およびMIAをベースとして調製される製剤は、すべて、以下MIA製剤と記載する。
【0100】
本発明は、植物病原性菌類および/または望まれていない植物体の生長および/または望まれていない昆虫またはダニの寄生を防除するための、および/または植物体の生長を調節するための方法を特許請求するものであって、ここではMIA製剤を、それぞれの害虫(すなわち、植物病原性菌類および/または望まれていない昆虫またはダニ)、その生息環境、またはそれぞれの害虫から保護されるべき植物体もしくは土壌に、および/または望まれていない植物体および/または有用な植物体および/またはその生育環境に作用させる。
【0101】
本発明はまた、植物体への望まれていない昆虫またはダニの寄生を防除するための、および/または植物病原性菌類を防除するための、および/または望まれていない植物体の生長を防除するための方法を特許請求するものであって、ここでは有用な植物体の種子を、種子処理に適したMIA製剤で処理する。
【0102】
本発明との関連では、種子もまた種子処理に適したMIA製剤によって処理される。
【0103】
この関連では、殺害虫物質の量は、0.1g〜10kg/種子100kg、好ましくは1g〜5kg/種子100kg、特に好ましくは1g〜2.5kg/種子100kgである。しかしながら、例えばレタスの種子のような特殊な種子の品種では、量はさらにもっと高いことがある。
【0104】
用語「種子」は、例えば、穀物、種子、果物、塊茎、切り枝、および似たような形態物などのあらゆる種類の種子を包含する。この関連では、用語「種子」とは、好ましくは、穀物および種子を言う。
【0105】
種子として適しているのは、禾穀類種子、穀類作物種子、根菜作物種子、油料作物種子、野菜種子、香辛料植物種子、または観賞植物種子などであり、例えば、硬質コムギ、オオムギ、オートムギ、ライムギも含めた小麦、トウモロコシ(飼料用トウモロコシおよびスィートコーン)、ダイズ、油料植物、十字花科の植物、ワタ、ヒマワリ、バナナ、イネ、ナタネ、カブ、サトウダイコン、飼料用テンサイ、ナスビ、ジャガイモ、牧草、ローン芝生、飼料用牧草、トマト、セイヨウニラネギ、カボチャ、キャベツ、アイスバーグレタス、ピーマン、キュウリ、メロン、アブラナ科の植物、インゲンマメ、エンドウ、ニンニク、タマネギ、ニンジン、サトウキビのような塊茎植物、タバコ、ブドウ、ペチュニアおよびゼラニウム、パンジー、ホウセンカの種子であり、好ましくはコムギ、トウモロコシ、ダイズおよびイネの種子である。
【0106】
遺伝子組み換え植物の種子、または従来からの育種法により得られた植物の種子も種子として用いることができる。
【0107】
つまり、除草剤、殺菌剤または殺虫剤に対して、例えばスルホニル尿素系、イミダゾリノン系またはグルホシネートもしくはグリホセート系(例えば、欧州特許出願公開第0242236号明細書、欧州特許出願公開第242246号明細書を参照されたい)に対して耐性がある種子(国際公開第92/00377号パンフレット)(欧州特許出願公開第0257993号明細書、米国特許第5013659号明細書)、または遺伝子組み換え植物、例えば、バチルスチューリンギエンシス毒素(Bt毒素)を産生しそれによってある種の有害生物に対して耐性があるワタ(欧州特許出願公開第0142924号明細書、欧州特許出願公開第0193259号明細書)の種子が用いられ得る。
【0108】
加えて、従来からの植物と比較して改良された特性を呈する植物の種子も用いられ得る。これの例は、改良合成デンプン(例えば、国際公開第92/11376号パンフレット、国際公開第92/14827号パンフレット、国際公開第91/19806号パンフレット)または脂肪酸組成物(国際公開第91/13972号パンフレット)である。
【0109】
用語「植物病原性菌類」とは、限定するものではないが、以下の種を言う:イネ、野菜、ダイズ、ナタネ、サトウダイコンおよび果物につくアルテルナリア種[Alternaria species];サトウダイコンおよび野菜につくアファノマイセス種[Aphanomyces species];トウモロコシ、禾穀類、イネおよび芝生につくビポラリス種[Bipolaris species]およびドレクスレラ種[Drechslera species];イチゴ、野菜、草花およびブドウの木につくボトリチス・シネレア[Botrytis cinerea](灰色カビ病菌);レタスにつくブルミア・ラクツカエ[Bremia lactucae];トウモロコシ、ダイズおよびサトウダイコンにつくサーコスプラ種[Cercospora species];トウモロコシ、禾穀類およびイネにつくコクリオボルス種[Cochliobolus species](例えば禾穀類につくコクリオボルス・サチブス[Cochliobolus sativus]、イネにつくコクリオボルス・ミヤベアヌス[Cochliobolus miyabeanus]);ダイズおよびワタにつくコレトトリカム種[Colletotricum species];禾穀類およびトウモロコシにつくドレクスレラ種[Drechslera species];トウモロコシにつくエクセロヒルム種[Exserohilum species];ウリ科植物につくエリシフェ・シコラセアルム[Erysiphe cichoracearum]およびスファエロテカ・フリギネア[Sphaerotheca fuliginea];ブドウのつるにつくエリシフェ・ネカトール[Erysiphe necator];様々な植物につくフサリウム種[Fusarium species]およびベルチシリウム種[Verticillium species];禾穀類につくガエウマノミセス・グラミニス[Gaeumanomyces graminis];禾穀類およびイネにつくギベレラ種[Gibberella species](例えばイネにつくギベレラ・フジクロイ[Gibberella fujikuroi]、禾穀類につくギベレラ・ジアエ[Gibberella zeae]);イネにつくグレインステイニング・コンプレックス[Grainstaining complex];禾穀類につくミクロドキウム・ニバレ[Michrodochium nivale];禾穀類、バナナおよびラッカセイにつくマイコスファエレラ種[Mycosphaerella species];ダイズにつくファコプサラ・パキルヒジ[Phakopsara pachyrhizi]およびファコプサラ・メイボミアエ[Phakopsara meibomiae];ダイズやヒマワリにつくホモプシス種[Phomopsis species];ジャガイモやトマトにつくファイトフトラ・インフェスタンス[Phytophthora infestans];ブドウのつるにつくプラスモパラ・ビチコラ[Plasmopara viticola];リンゴの木につくポドスフェラ・リコトリカ[Podosphaera leucotricha];コムギおよびオオムギにつくシュードセルコスポレラ・ヘルポトリコイデス[Pseudocercosporella herpotrichoides];ホップおよびキュウリにつくシュードペロノスポラ種[Pseudoperonospora species];禾穀類およびトウモロコシにつくプッシニア種[Puccinia species];禾穀類につくピレノホラ種[Pyrenophora species];イネにつくピリクラリア・オリザエ[Pyricularia oryzae];イネ、トウモロコシ、ワタ、ヒマワリ、セイヨウアブラナ(キャノーラアブラナ、ナタネアブラナ)、野菜、芝、堅果および他の植物につくコクリオボルス・ミヤベアヌス[Cochliobolus miyabeanus]およびコルチシウム・ササキイ[Corticium sasakii](リゾクトニア・ソラニ[Rhizoctonia solani](シバ類葉腐病菌))、フサリウム・セミテクツム[Fusarium semitectum](フサリウム・モニリフォルメ[Fusarium moniliforme])、サーコスプラ・オリザエ[Cercospora oryzae]、サロクラジウム・オリザエ[Sarocladium oryzae]、サロクラジウム・アテヌアツム[S. attenuatum]、エンチロマ・オリザエ[Entyloma oryzae]、ギベレラ・フジクロイ[Gibberella fujikuroi](バカナエ病菌[bakanae])、グレインステイニング・コンプレックス[Grainstaining complex]、ビポラリス種[Bipolaris spp.]、ドレクスレラ種[Drechslera spp.]およびピシウムおよびリゾクトニアの種[Pythium and Rhizoctonia spp.];ジャガイモにつくリゾクトニア・ソラニ[Rhizoctonia solani](シバ類葉腐病菌);ナタネの品種(キャノーラ/ナタネアブラナ)およびヒマワリにつくスクレロチニア種[Sclerotinia species];コムギにつくセプトリア・トリチシ[Septoria tritici]およびスタゴノスポラ・ノドルム[Stagonospora nodorum];ブドウの木につくウンシヌラ・ネカトール[Uncinula necator];トウモロコシにつくスファセロテカ・レイリニア[Sphacelotheca reilinia];ダイズおよびワタにつくチエバリオプシス種[Thievaliopsis species];禾穀類につくチレチア種[Tilletia species];禾穀類、トウモロコシ、サトウキビにつくウスチラゴ種[Ustilago species];およびリンゴの木およびナシの木につくベンチュリア種[Venturia species](疥癬菌[scab])。
【0110】
用語「望まれていない昆虫またはダニ」とは、限定するものではないが、以下の種類のものを言う。
【0111】
ヤスデ類(ディプロポダ[Diplopoda]、ヤスデ目)、例えばブラニウラス種(Blaniulus spp.)、
アリ類(ヒメノプテラ[Hymenoptera]、膜翅目)、例えばアッタ・カピグアラ(Atta capiguara)、アッタ・セファロテス(Atta cephalotes)、アッタ・ラエビガタ(Atta laevigata)、アッタ・ロブスタ(Atta robusta)、アッタ・セクスデンス(Atta sexdens、チャイロハキリアリ)、アッタ・テクサナ(Atta texana、ハキリアリ)、モノモリウム・ファラオニス(Monomorium pharaonis、イエヒメアリ)、ソレノプシス・ゲミナタ(Solenopsis geminata、アカカミアリ)、ソレノプシス・インヴィクタ(Solenopsis invicta、アカミカミアリ)、ポゴノミルメックス種(Pogonomyrmex spp.)およびフェイドール・メガセファラ(Pheidole megacephala、ツヤオオズアリ)、
【0112】
甲虫類(コレオプテラ[Coleoptera]、鞘翅目)、例えばアグリラス・シヌアトゥス(Agrilus sinuatus、アカバナガタマムシ)、アグリオテス・リネアトゥス(Agriotes lineatus)、アグリオテス・オブスキュラス(Agriotes obscurus)および他のアグリオテス種(Agriotes spp.)、アムフィマッラス・ソルスティシャリス(Amphimallus solstitialis)、アニサンドラス・ディスパール(Anisandrus dispar)、アンソノマス・グランディス(Anthonomus grandis、ワタミハナゾウムシ)、アンソノマス・ポモラム(Anthonomus pomorum、ナシハナゾウムシ)、アラカンスス・モレイ(Aracanthus morei)、アトマリア・リネアリス(Atomaria linearis)、ブラプスチヌス種(Blapstinus spp.)、ブラストファガス・ピニペルダ(Blastophagus piniperda)、ブリトファガ・ウンダタ(Blitophaga undata)、ボチノデレス・プンシベントリス(Bothynoderes punciventris)、ブルチュス・ルフィマヌス(Bruchus rufimanus、ソラマメゾウムシ)、ブルチュス・ピソラム(Bruchus pisorum、エンドウゾウムシ)、ブルチュス・レンティス(Bruchus lentis)、ビクティスカス・ベチュラエ(Byctiscus betulae、ドロハマキチョッキリ)、カッシーダ・ネブロサ(Cassida nebulosa、カメノコハムシ)、セロトマ・トリフルカタ(Cerotoma trifurcata)、セウソリンチュス・アッシミリス(Ceuthorrhynchus assimilis)、セウソリンチュス・ナピ(Ceuthorrhynchus napi)、カエトクネマ・ティビアリス(Chaetocnema tibialis)、コノデルス・ヴェスペルティヌス(Conoderus vespertinus)および他のコノデルス種(Conoderus spp.)、コノリンチェス・メンディクス(Conorhynchus mendicus)、クリオセリス・アスパラギ(Crioceris asparagi)、シリンドロコプツルス・アドスペルスス(Cylindrocopturus adspersus)、ディアブロティカ(Diabrotica)・(ロンギコルニス(longicornis))バルベリ(barberi)、ディアブロティカ・セミ−プンクタータ(Diabrotica semi-punctata)、ディアブロティカ・スペシオサ(Diabrotica speciosa)、ディアブロティカ・ウンデシムプンクタータ(Diabrotica undecimpunctata)、ディアブロティカ・ヴィルギフェラ(Diabrotica virgifera)および他のディアブロティカ種(Diabrotica spp.)、エレオデス種(Eleodes spp.)、エピラクナ・ヴァリヴェスティス(Epilachna varivestis、インゲンテントウ)、エピトリックス・ヒルティペンニス(Epitrix hirtipennis)、エウティノボスラス・ブラシリエンシス(Eutinobothrus brasiliensis)、ヒロビウス・アビエティス(Hylobius abietis、マツアナアキゾウムシ)、ヒペラ・ブルンネイペンニス(Hypera brunneipennis)、ヒペラ・ポスティカ(Hypera postica、アルファルファタコゾウムシ)、イプス・ティポグラフス(Ips typographus、ヤツバキクイムシ)、レマ・ビリネアタ(Lema bilineata)、レマ・メラノプス(Lema melanopus)、レプティノタルサ・デセムリネアタ(Leptinotarsa decemlineata、コロラドハムシ)、リモニウス・カリフォルニクス(Limonius californicus)および他のリモニウス種(Limonius spp.)、リソロプトラス・オリゾフィラス(Lissorhoptrus oryzophilus、イネミズゾウムシ)、リストロノツス・ボナリエンシス(Listronotus bonariensis)、メラノトゥス・コミュニス(Melanotus communis)および他のメラノトゥス種(Melanotus spp.)、メリゲテス・アエネウス(Meligetes aeneus)、メロロンサ・ヒッポカスタニ(Melolontha hippocastani)、メロロンサ・メロロンサ(Melolontha melolontha、ヨーロッパコフキコガネ)、オウレマ・オリザエ(Oulema oryzae、イネクビボソハムシ)、オルティオリンチュス・スルカトゥス(Ortiorrhynchus sulcatus)、オリゾファグス・オリザエ(Oryzophagus oryzae)、オティオリンチュス・オヴァトゥス(Otiorrhynchus ovatus)、オウレマ・オリザエ(Oulema oryzae)、ファエドン・コクレアリアエ(Phaedon cochleariae)、フィロトレタ・クリソセファラ(Phyllotreta chrysocephala)、フィロファガ・クヤバナ(Phyllophaga cuyabana)および他のフィロファガ種(Phyllophaga spp.)、フィロペルサ・ホルティコラ(Phyllopertha horticola)、フィロトレタ・ネモラム(Phyllotreta nemorum)、フィロトレタ・ストリオラタ(Phyllotreta striolata、キスジノミハムシ)および他のフィロトレタ種(Phyllotreta spp.)、ポピッリア・ジャポニカ(Popillia japonica、マメコガネ)、プロメコプス・カリニコリス(Promecops carinicollis)、プレノトリペス・ボラズ(Premnotrypes voraz)、プシリオデス種(Psylliodes spp.)、シトナ・リネアトゥス(Sitona lineatus)、シトフィラス・グラナリア(Sitophilus granaria)、ストルネチャス・ピングイス(Sternechus pinguis)、ストルネチャス・スブシグナツス(Sternechus subsignatus)、ならびにタニメチャス・パリアツス(Tanymechus palliatus)および他のタニメチャス種(Tanymechus spp.)、
【0113】
ハエ類(ディプテラ[Diptera]、双翅目)、例えばアグロミザ・オリゼア(Agromyza oryzea)、クリソミヤ・ベッツィアーナ(Chrysomya bezziana、ラセンウジバエ)、クリソミヤ・ホミニヴォラックス(Chrysomya hominivorax)、クリソミヤ・マセッラリア(Chrysomya macellaria)、コンタリニア・ソルギコラ(Contarinia sorghicola、ソルガムタマバエ)、コルディロビア・アンスロポファガ(Cordylobia anthropophaga)、ダクス・ククルビタエ(Dacus cucurbitae、ウリミバエ)、ダクス・オレアエ(Dacus oleae、オリーブミバエ)、ダシネウラ・ブラッシカエ(Dasineura brassicae)、デリア・アンティクエ(Delia antique)、デリア・コアルクタータ(Delia coarctata)、デリア・プラチュラ(Delia platura)、デリア・ラジクム(Delia radicum)、ファンニア・カニクラリス(Fannia canicularis、ヒメイエバエ)、ガステロフィルス・インテスティナリス(Gasterophilus intestinalis、ウマバエ)、ゲオミザ・トリプンクタータ(Geomyza tripunctata)、グロッシナ・モルシタンス(Glossina morsitans、ツェツェバエ)、ヘマトビア・イリタンス(Haematobia irritans、ノサシバエ)、ハプロディプロシス・エクエストリス(Haplodiplosis equestris)、ヒポデルマ・リネアタ(Hypoderma lineata)、リリオミザ・サティヴァエ(Liriomyza sativae、トマトハモグリバエ)、リリオミヤザ・トリフォリイ(Liriomyza trifolii、マメハモグリバエ)、ルシリア・カプリナ(Lucilia caprina)、ルシリア・クプリナ(Lucilia cuprina、ヒツジキンバエ)、ルシリア・セリカタ(Lucilia sericata、ヒロズキンバエ)、リコリア・ペクトラリス(Lycoria pectoralis)、マイェティオラ・デストルクタ(Mayetiola destructor、ヘシアンバエ)、ムシナ・スタブランス(Muscina stabulans、オオイエバエ)、エストラス・オヴィス(Oestrus ovis、ヒツジバエ)、オポミザ・フルオルム(Opomyza florum)、オスシネッラ・フリット(Oscinella frit)、ペゴミヤ・ヒソシアミ(Pegomya hysocyami)、フォルビア・アンティクア(Phorbia antiqua)、フォルビア・ブラッシカエ(Phorbia brassicae)、フォルビア・コアルクタタ(Phorbia coarctata)、プロゴニア・レヨシアニイ(Progonya leyoscianii)、プシラ・ロザエ(Psila rosae)、ファゴレティス・セラシ(Rhagoletis cerasi)、ファゴレティス・ポモネッラ(Rhagoletis pomonella)、タバナス・ボヴィナス(Tabanus bovines)、テタノプス・ミオペフォルミス(Tetanops myopaeformis)、ティピュラ・オレラセア(Tipula oleracea)およびティピュラ・パルドサ(Tipula paludosa)、
【0114】
異翅目昆虫(ヘテロプテラ[Heteroptera]、異翅目)、例えばアクロステルナム・ヒラレ(Acrosternum hilare)、ブリッサス・ロイコプテラス(Blissus leucopterus)、ヨコバイ類(シカデリダエ[Cicadellidae])(例えばエムポアスカ・ファバエ(Empoasca fabae、ジャガイモヒメヨコバイ))、ハムシ類(クリソメリダエ[Chrysomelidae])、シルトペルティス・ノタトゥス(Cyrtopeltis notatus)、ウンカ類(デルファシダエ[Delphacidae])、ディスデルクス・シングラトゥス(Dysdercus cingulatus、アカホシカメムシ)、ディスデルクス・インテルメディウス(Dysdercus intermedius)、エウリガスター・インテグリセップス(Eurygaster integriceps)、エウスキストゥス・イムピクティヴェントリス(Euschistus impictiventris)、レプトグロッサス・フィロプス(Leptoglossus phyllopus)、リグス・リネオラリス(Lygus lineolaris)、リグス・プラテンシス(Lygus pratensis、ミドリメクラカメムシ)、ネフォテティックス種(Nephotettix spp.)、ネザラ・ヴィリドュラ(Nezara viridula、ミナミアオカメムシ)、カメムシ科昆虫(ペンタトミダエ[Pentatomidae])、ピエスマ・クアドラタ(Piesma quadrata)、ソルベア・インスラリス(Solubea insularis)およびスヤンタ・ペルディトール(Thyanta perditor)、
【0115】
アブラムシおよび他の同翅目昆虫(ホモプテラ[Homoptera]、同翅目)、例えばアシルソシフォン・オノブリチス(Acyrthosiphon onobrychis)、アデルゲス・ラリシス(Adelges laricis、カラマツカサアブラムシ)、アフィデュラ・ナストュルティイ(Aphidula nasturtii)、アフィス・ファバエ(Aphis fabae、マメクロアブラムシ)、アフィス・フォルベシ(Aphis forbesi、イチゴネアブラムシ)、アフィス・グリシネス(Aphis glycines、ダイズアブラムシ)、アフィス・ゴシッピィー(Aphis gossypii、ワタアブラムシ)、アフィス・グロスラリエ(Aphis grossulariae、ハエアブラムシ)、アフィス・ポミ(Aphis pomi、ナシアブラムシ)、アフィス・シュネイデリ(Aphis schneideri)、アフィス・スピレコラ(Aphis spiraecola、ユキヤナギアブラムシ)、アフィス・サムブシ(Aphis sambuci)、アシルトシホン・ピスム(Acyrthosiphon pisum、エンドウヒゲナガアブラムシ)、アウロコルツム・ソラニ(Aulacorthum solani、ジャガイモヒゲナガアブラムシ)、ブラチカウドゥス・カルドュイ(Brachycaudus cardui)、ブラシカウズス・ヘリクリシ(Brachycaudus helichrysi、ムギワラギクオマルアブラムシ)、ブラシカウズス・ペルシカエ(Brachycaudus persicae、モモアブラムシ)、ブラシカウズス・プルニコラ(Brachycaudus prunicola、ウメアブラムシ)、ブレビコリネ・ブラッシカエ(Brevicoryne brassicae、ダイコンアブラムシ)、キャピトホルス・ホルニ(Capitophorus horni、ホップアブラムシ)、セロシファ・ゴシッピイ(Cerosipha gossypii)、カエトシホン・フラゲエフォリイ(Chaetosiphon fragaefolii)、ムリプトマイズス・リビス(Cryptomyzus riビス)、ドレイフシア・ノルドマンニアナエ(Dreyfusia nordmannianae)、ドレイフシア・ピセアエ(Dreyfusia piceae)、ディサフィス・ラディコラ(Dysaphis radicola)、ディサウラコルサム・プセウドソラニ(Dysaulacorthum pseudosolani)、ディサフィス・プランタギニア(Dysaphis plantaginea)、ディサフィス・ピリ(Dysaphis pyri)、エムポアスカ・ファバエ(Empoasca fabae、ジャガイモヒメヨコバイ)、ハイアロプテラス・プルニ(Hyalopterus pruni、モモコナフキアブラムシ)、ヒペロミズス・ラクツカエ(Hyperomyzus lactucae、チシャミドリアブラムシ)、マクロシファム・アヴェナエ(Macrosiphum avenae、ムギヒゲナガアブラムシ)、マクロシファム・エウフォルビアエ(Macrosiphum euphorbiae、チュウリップヒゲナガアブラムシ)、マクロシフォン・ロザエ(Macrosiphon rosae)、メゴウラ・ヴィシアエ(Megoura viciae)、マラナフィス・ピラリウス(Melanaphis pyrarius、ススキアブラムシ)、メトポロフィウム・ディロダム(Metopolophium dirhodum、ムギウスイロアブラムシ)、ミゾデス(ミズス)ペルシカエ(Myzodes(Myzus)persicae)、ミズス・アスカロニカス(Myzus ascalonicus)、ミズス・セラシ(Myzus cerasi)、ミズス・バリアンス(Myzus varians、カワリコブアブラムシ)、ナソノビア・リビスニグリ(Nasonovia riビスnigri、レタスアブラムシ)、ニラパルヴァタ・ルゲンス(Nilaparvata lugens、トビイロウンカ)、ペムフィガス・ブルサリウス(Pemphigus bursarius、レタス根アブラムシ)、ペムフィガス・ポプリベナエ(Pemphigus populivenae)、および他のペムフィガス種(Pemphigus spp.)、ペルキンシエラ・サッカリシダ(Perkinsiella saccharicida、クロツノウンカ)、フォロドン・フムリ(Phorodon humuli、ホップイボアブラムシ)、キジラミ科(プシリダエ[Psyllidae])、例えばプシラ・マリ(Psylla mali、ワタキジラミ)、プシラ・ピリ(Psylla piri、ナシキジラミ)および他のプシラ種(Psylla spp.)、ロパロミズス・アスカロニクス(Rhopalomyzus ascalonicus)、ロパロシファム・マイディス(Rhopalosiphum maidis、トウモロコシアブラムシ)、ロパロシファム・パディ(Rhopalosiphum padi、ムギクビレアブラムシ)、ロパロシファム・インセルツム(Rhopalosiphum insertum、リンゴクビレアブラムシ)、サッパフィス・マラ(Sappaphis mala、ハナマルアブラムシ)、サッパフィス・マリ(Sappaphis mali、リンゴマルアブラムシ)、スキザフィス・グラミナム(Schizaphis graminum、ムギミドリアブラムシ)、スキゾネウラ・ラヌギノサ(Schizoneura lanuginosa)、シトビオン・アベナエ(Sitobion avenae、オートムギアブラムシ)、トリアレウロデス・ヴァポラリオラム(Trialeurodes vaporariorum、オンシツコナジラミ)、トキソプテラ・アウランチイ(Toxoptera aurantii、ダイダイクロアブラムシ)、およびヴィテウス・ヴィティフォリイ(Viteus vitifolii、ブドウネアブラムシ);
【0116】
鱗翅目昆虫(レピドプテラ[Lepidoptera])、例えばアグロティス・イプシロン(Agrotis ypsilon、タマナヤガ)、アグロティス・セゲトゥム(Agrotis segetum、カブラヤガ)および他のアグロティス種(Agrotis spp.)、アラバマ・アルギラセア(Alabama argillacea)、アンチカルシア・ゲンマタリス(Anticarsia gemmatalis)、アルギレスチア・コンジュゲッラ(Argyresthia conjugella、リンゴヒメシンクイ)、アウトグラファ・ガンマ(Autographa gamma、ガンマキンウワバ)、ブパルス・ピニアリウス(Bupalus piniarius)、カコエシア・ムリナナ(Cacoecia murinana)、カプア・レチクラナ(Capua reticulana)、ケイマトビア・ブルマタ(Cheimatobia brumata)、チロ・スップレサリス(Chilo suppresalis)および他のチロ種(Chilo spp.)、コリストネウラ・フミフェラナ(Choristoneura fumiferana、トウヒシントメハマキ)、コリストネウラ・オッシデンタリス(Choristoneura occidentalis)、シルフィス・ウニプンクタ(Cirphis unipuncta、アワヨトウ)、クナフロクロシス・メジナリス(Cnaphlocrocis medinalis)、シディア・ポモネッラ(Cydia pomonella、コドリンガ)、デンドロリムス・ピニ(Dendrolimus pini)、ディアファニア・ニチダリス(Diaphania nitidalis)、ディアトラエア・グランディオセッラ(Diatraea grandiosella)、エアリアス・インスラナ(Earias insulana、ミスジアオリンガ)、エラスモパルプス・リグノセルス(Elasmopalpus lignosellus)、エウポエシリア・アンビゲッラ(Eupoecilia ambiguella、ブドウホソハマキ)、エウキソア種(Euxoa spp.)、エヴェトリア・ボウリアナ(Evetria bouliana)、フェルチア・スブテッラネア(Feltia subterranea)、ガレリア・メッロネッラ(Galleria mellonella、ハチノスツヅリガ)、グラフォリサ・フネブラナ(Grapholitha funebrana)、グラフォリサ・モレスタ(Grapholithamolesta、ナシヒメシンクイ)、ヘリオシス・アルミゲラ(Heliothis armigera、オオタバコガ)、ヘリオシス・ビレセンス(Heliothis virescens、害虫オオタバコガ)、ヘリオシス・ゼア(Heliothis zea)、ヘッルラ・ウンダリス(Hellula undalis、ハイマダラノメイガ)、ヒベルニア・デフォリアリア(Hibernia defoliaria)、ヒファントリア・クネア(Hyphantria cunea、アメリカシロヒトリ)、ヒポノメウタ・マリネッルス(Hyponomeuta malinellus)、ケイフェリア・リコペルシセッラ(Keiferia lycopersicella)、ラムディナ・フィスセッラリア(Lambdina fiscellaria)、ラフィグマ・エキシグア(Laphygma exigua、シロイチモンジヨトウ)、レロデア・エウファーラ(Lerodea eufala)、ロイコプテラ・コッフェーラ(Leucoptera coffeella)、ロイコプテラ・シテッラ(Leucoptera scitella)、リソコレティス・ブランカルデッラ(Lithocolletis blancardella)、ロベシア・ボトラナ(Lobesia botrana、ホソバヒメハマキ)、ロキソステジェ・スティクティカリス(Loxostege sticticalis)、リマントリア・ディスパル(Lymantria dispar、マイマイガ)、リマントリア・モナチャ(Lymantria monacha、ノンネマイマイ)、リオネティア・クレルケッラ(Lyonetia clerkella、モモハモグリガ)、マラコソマ・ネウストリア(Malacosoma neustria、オビカレハ)、マメストラ・ブラッシカエ(Mamestra brassicae、ヨトウガ)、アカバナキバガ科(モムフィダエ[Momphidae])、オルギア・シュードツガタ(Orgyia pseudotsugata)、オストリニア・ヌビラリス(Ostrinia nubilalis、ヨーロッパアワノメイガ)、パノリス・フランメア(Panolis flammea、マツキリガ)、ペクティノフォラ・ゴシピエッラ(Pectinophora gossypiella、ワタアカミムシ)、ペリドロマ・サウシア(Peridroma saucia、ニセタマナヤガ)、ファレラ・ブセファラ(Phalera bucephala)、フソリマエア・オペルクレッラ(Phthorimaea operculella、ジャガイモキバガ)、フィロクニスティス・シトレッラ(Phyllocnistis citrella、ミカンハモグリガ)、ピエリス・ブラッシカエ(Pieris brassicae、オオモンシロチョウ)、プラシペナ・スカブラ(Plathypena scabra)、プルテッラ・キシロステッラ(Plutella xylostella、コナガ)、シュードプルシア・インクルデンス(Pseudoplusia includens)、リアシオニア・フルストラナ(Rhyacionia frustrana)、スクロビパルプラ・アブソルタ(Scrobipalpula absoluta)、セサミア・ノナグリオイデス(Sesamia nonagrioides)および他のセサミア種(Sesamia spp.)、シトトロガ・セレアレッラ(Sitotroga cerealella、バクガ)、スパルガノシス・ピッレリアナ(Sparganothis pilleriana、テングハマキ)、スポドプテラ・フルギペルダ(Spodoptera frugiperda)、スポドプテラ・リットラリス(Spodoptera littoralis)、スポドプテラ・リトゥラ(Spodoptera litura、ハスモンヨトウ)、タウマトポエア・ピチョカンパ(Thaumatopoea pityocampa、トルトリックス・ヴィリダナ(Tortrix viridana)、トリコプルシア・ニ(Trichoplusia ni、イラクサギンウワバ)およびゼイラフェラ・カナデンシス(Zeiraphera canadensis)、
【0117】
直翅目昆虫(オルトプテラ[Orthoptera])、例えばバッタ科(アクリディダエ[Acrididae])、アチェタ・ドメスティカ(Acheta domestica、ヨーロッパイエコオロギ)、ブラッタ・オリエンタリス(Blatta orientalis、トウヨウゴキブリ)、ブラッテラ・ゲルマニカ(Blattella germanica、チャバネゴキブリ)、フォルフィクラ・アウリクラリア(Forficula auricularia、ヨーロッパクギヌキハサミムシ)、グリッロタルパ・グリッロタルパ(Gryllotalpa gryllotalpa)、ロクスタ・ミグラトリア(Locusta migratoria、トノサマバッタ)、メラノプルス・ビヴィッタトゥス(Melanoplus bivittatus)、メラノプルス・フェムル−ルブルム(Melanoplus femur-rubrum)、メラノプルス・メキシカヌス(Melanoplus mexicanus)、メラノプルス・サングイニペス(Melanoplus sanguinipse)、メラノプルス・スプレトゥス(Melanoplus spretus)、ノマダクリス・セプテムファシアタ(Nomadacris septemfasciata、アカトビバッタ)、ペリプラネタ・アメリカナ(Periplaneta americana、ワモンゴキブリ)、スキストセルカ・アメリカナ(Schistocerca americana、アメリカイナゴ)、スキストセルカ・ペレグリナ(Schistocerca peregrina)、スタウロノトゥス・マロッカヌス(Stauronotus maroccanus)およびタキシネス・アシナモラス(Tachycines asynamorus);
【0118】
シロアリ類(イソプテラ[Isoptera]、等翅目)、例えばカロテルメス・フラヴィコリス(Calotermes flavicollis)、コプトテルメス種(Coptotermes spp.)、ダルブルスマイディス(Dalbulus maidis)、ロイコテルメス・フラヴィペス(Leucotermes flavipes)、マクロテルメス・ギルブス(Macrotermes gilvus)、レティクリテルメス・ルシフガス(Reticulitermes lucifugus)およびテルメス・ナタレンシス(Termes natalensis);
【0119】
アザミウマ類(チサノプテラ[Thysanoptera]、総翅目)、例えばフランクリニエッラ・フスカ(Frankliniella fusca)、フランクリニエッラ・オキシデンタリス(Frankliniella occidentalis、ミカンキイロアザミウマ)、フランクリニエッラ・トリティシ(Frankliniella tritici)および他のフランクリニエッラ種(Frankliniella spp.)、シルトスリップス・シトリ(Scirtothrips citri)、スリップス・オリザエ(Thrips oryzae)、スリップス・パルミ(Thrips palmi、ミナミキイロアザミウマ)、スリップス・シンプレックス(Thrips simplex)、およびスリップス・タバキ(Thrips tabaci、ネギアザミウマ)、
【0120】
クモ形類動物[Arachnids]、例えばダニ[Arachnida](ダニ目クモ形類動物[Acarina])、例えばアラガシダエ(Argasidae、ヒメダニ)科、イクソディダエ(Ixodidae、マダニ)科およびサルコプチダエ(Sarcoptidae、ヒゼンダニ)科のダニ、例えばアムブリオッマ・アメリカヌム(Amblyomma americanum)、アムブリオッマ・ヴァリエガトゥム(Amblyomma variegatum、マダニ)、アルガス・ペルシクス(Argas persicus)、ボフィラス・アヌラトゥス(Boophilus annulatus)、ボフィラス・デコロラトゥス(Boophilus decoloratus)、ボフィラス・ミクロプラス(Boophilus microplus、オウシマダニ)、デルマセントル・シルヴァルム(Dermacentor silvarum)、ヒヤロッマ・トランカトゥム(Hyalomma truncatum)、イクソデス・リシナス(Ixodes ricinus)、イクソデス・ルビクンダス(Ixodes rubicundus)、オルニソドラス・モウバタ(Ornithodorus moubata)、オトビウス・メグニニ(Otobius megnini)、デルマニスス・ガッリナエ(Dermanyssus gallinae、ワクモ)、プソロプテス・オヴィス(Psoroptes ovis、ヒツジキュウセンヒゼンダニ)、リピセファラス・アペンディクラトゥス(Rhipicephalus appendiculatus)、リピセファラス・エヴェルツィ(Rhipicephalus evertsi)、サルコプテス・スカビエイ(Sarcoptes scabiei、ヒゼンダニ)、ならびにエリオフィダエ(Eriophyidae、フシダニ科)種例えばアクルス・シュレクテンダリ(Aculus schlechtendali、リンゴサビダニ)、フィロコプトラタ・オレイボラ(Phyllocoptrata oleivora、オレンジサビダニ)およびエリオフィエス・シェルドニ(Eriophyes sheldoni、アオケシサビダニ);タルソネミダエ(Tarsonemidae、ホコリダニ科)種例えばフィトネムス・パリデゥス(Phytonemus pallidus、シクラメンホコリダニ)およびポリファゴタルソネムス・ラツス(Polyphagotarsonemus latus、チャノホコリダニ);テヌイパルピダエ(Tenuipalpidae、ヒメハダニ科)種例えばブレビパルプス・フォエニシス(Brevipalpus phoenicis、ミナミヒメハダニ);テトラニチダエ(Tetranychidae、ハダニ科)種例えばテトラニチュス・シンナバリナス(Tetranychus cinnabarinus、ニセナミハダニ)、テトラニチュス・カンザワイ(Tetranychus kanzawai、カンザワハダニ)、テトラニチュス・パシフィカス(Tetranychus pacificus、オウトウハダニ)、テトラニチュス・テラリウス(Tetranychus telarius、ダイズハダニ)、テトラニチュス・ウルティカエ(Tetranychus urticae、ナミハダニ)、パノニチュス・ウルミ(Panonychus ulmi、リンゴハダニ)、パノニチュス・シトリ(Panonychus citri、ミカンハダニ)、およびオリゴニチュス・プラテンシス(oligonychus pratensis、ドテシバハダニ);
【0121】
線虫[Nematodes]、特に植物寄生線虫、例えばネコブ線虫(root knot nematodes)であるメロイドギネ・ハプラ(Meloidogyne hapla、キタネコブセンチュウ)、メロイドギネ・インコグニタ(Meloidogyne incognita、サツマイモネコブセンチュウ)、メロイドギネ・ジャバニカ(Meloidogyne javanica、ジャワネコブセンチュウ)、およびその他のメロイドギネ種のセンチュウ;シスト形成線虫(cyst-forming nematodes)であるグロボデラ・ロストキエンシス(Globodera rostochiensis、ジャガイモシストセンチュウ)およびその他のグロボデラ種のセンチュウ;ヘテロデラ・アベナエ(Heterodera avenae、ムギシストセンチュウ)、ヘテロデラ・グリシンス(Heterodera glycines、ダイズシストセンチュウ)、ヘテロデラ・サクチイ(Heterodera schachtii、テンサイシストセンチュウ)、ヘテロデラ・トリホリイ(Heterodera trifolii、クローバシストセンチュウ)およびその他のヘテロデラ種のセンチュウ;シードゴール線虫(Seed gall nematodes)であるアングイナ種のセンチュウ(Anguina species);茎および葉の線虫(Stem and foliar nematodes)であるアフェレコイデス種のセンチュウ(Aphelenchoides species);刺し線虫(Sting nematodes)であるベロノライマス・ロンギカウダタス(Belonolaimus longicaudatus)およびその他のベロノライマス種のセンチュウ;松の線虫(Pine nematodes)であるブルサフェレンカス・キシロフィラス(Bursaphelenchus xylophilus、マツノザイセンチュウ)およびその他のブルサフェレンカス種のセンチュウ;リング線虫(Ring nematodes)であるクリコネマ種のセンチュウ(Criconema species)、クリコネメラ種のセンチュウ(Criconemella species)、クリコネモイデス種のセンチュウ(Criconemoides species)、メソクリコネマ種のセンチュウ(Mesocriconema species);茎および球根の線虫(Stem and bulb nematodes)であるジチレンカス・デストラクタ(Ditylenchus destructor、イモグサレセンチュウ)、ジチレンカス・ジプサシ(Ditylenchus dipsaci、スイセンキュウコンクキセンチュウ)およびその他のジチレンカス種のセンチュウ;突き錐線虫(Awl nematodes)であるドリコラス種のセンチュウ(Dolichodorus species);螺旋線虫(Spiral nematodes)であるヘリオコチレンカス・ムルティシンクタス(Heliocotylenchus multicinctus)およびその他のヘリオコチレンカス種のセンチュウ(Helicotylenchus species);シース・シーソイド線虫(Sheath and sheathoid nematodes)であるヘミシクリオフォラ種のセンチュウ(Hemicycliophora species)およびヘミクリコネモイデス種のセンチュウ(Hemicriconemoides species);ヒルシュマンネエッラ種のセンチュウ(Hirshmanniella species);槍線虫(Lance nematodes)であるホプロアイムス種のセンチュウ(Hoploaimus species);ニセネコブ線虫(false rootknot nematodes)であるナコブス種のセンチュウ(Nacobbus species);針線虫(Needle nematodes)であるロンギドラス・エロンガタス(Longidorus elongatus)およびその他のロンギドラス種のセンチュウ(Longidorus species);ピン線虫(Pin nematodes)であるピラチレンカス種のセンチュウ(Paratylenchus species);傷害線虫(Lesion nematodes)であるピラチレンカス・ネグレクタス(Pratylenchus neglectus)、ピラチレンカス・ペネトランス(Pratylenchus penetrans)、ピラチレンカス・クルビタタス(Pratylenchus curvitatus)、ピラチレンカス・ゴーディ(Pratylenchus goodeyi)およびその他のピラチレンカス種のセンチュウ(Pratylenchus species);穴形成線虫(Burrowing nematodes)であるラドホラス・シミリス(Radopholus similis)およびその他のラドホラス種のセンチュウ(Radopholus species);腎臓形線虫(Reniform nematodes)であるロチレンカス・ロブスタス(Rotylenchus robustus)およびその他のロチレンカス種のセンチュウ(Rotylenchus species);スクテロネマ種のセンチュウ(Scutellonema species);スタビールート線虫(Stubby root nematodes)であるトリコドラス・プリミチバス(Trichodorus primitivus)およびその他のトリコドラス種のセンチュウ(Trichodorus species)、パラトリコドラス種のセンチュウ(Paratrichodorus species);スタント線虫(Stunt nematodes)であるチレンコリンカス・クライトニ(Tylenchorhynchus claytoni)、チレンコリンカス・デュビウス(Tylenchorhynchus dubius)およびその他のチレンコリンカス種のセンチュウ(Tylenchorhynchus species);シトラス線虫(Citrus nematodes)であるチレンカラス種のセンチュウ(Tylenchulus species);ダガー線虫(Dagger nematodes)であるキシフィネマ種のセンチュウ(Xiphinema species);ならびにその他の植物寄生線虫。
【0122】
望まれていない植物体の生長を防除するとは、望まれていないところに生育している植物体、例えば、
シロガラシ属(Sinapis)、マメグンバイナズナ属(Lepidium)、ヤエムグラ属(Galium)、ハコベ属(Stellaria)、シカギク属(Matricaria)、アンテミス属(Anthemis)、コゴメギク属(Galinsoga)、アカザ属(Chenopodium)、イラクサ属(Urtica)、セネシオ属(Senecio)、ヒユ属(Amaranthus)、ポーチュラカ属(Portulaca)、オナモミ属(Xanthium)、ヒルガオ属(Convolvulus)、サツマイモ属(Ipomoea)、タデ属(Polygonum)、セスバニア属(Sesbania)、ブタクサ属(Ambrosia)、アザミ属(Cirsium)、ヒレアザミ属(Carduus)、ノゲシ属(Sonchus)、ナス属(Solanum)、イヌガラシ属(Rorippa)、キカシグサ属(Rotala)、アゼトウガラシ属(Lindernia)、オドリコソウ属(Lamium)、クワガタソウ属(Veronica)、アブチロン属(Abutilon)、エメックス属(Emex)、チョウセンアサガオ属(Datura)、スミレ属(Viola)、チシマオドリコソウ属(Galeopsis)、ケシ属(Papaver)、ケンタウレア属(Centaurea)、シャジクソウ属(Trifolium)、ラナンキュラス[キンポウゲ]属(Ranunculus)、タンポポ属(Taraxacum)
の種類の双子葉植物、
イヌビエ属(Echinochloa)、エノコログサ属(Setaria)、キビ属(Panicum)、メヒシバ属(Digitaria)、アワガエリ属(Phleum)、イチゴツナギ属(Poa)、ウシノゲグサ属(Festuca)、オヒシバ属(Eleusine)、ニクキビ属(Brachiaria)、ドクムギ属(Lolium)、スズメノチャヒキ属(Bromus)、カラスムギ属(Avena)、カヤツリグサ属(Cyperus)、モロコシ属(Sorghum)、カモジグサ属(Agropyron)、ギョウギシバ属(Cynodon)、ミズアオイ属(Monochoria)、テンツキ属(Fimbristyslis)、オモダカ属(Sagittaria)、ハリイ属(Eleocharis)、ホルタイ属(Scirpus)、スズメノヒエ属(Paspalum)、カモノハシ属(Ischaemum)、スフェノクレア属(Sphenoclea)、ダクティロクテニウム属(Dactyloctenium)、コヌカグサ属(Agrostis)、スズメノテッポウ属(Alopecurus)、セイヨウヌカボ属(Apera)
の種類の単子葉植物
を防除/破壊することを意味する。
【実施例】
【0123】
実施例1:テンプレート分子としての殺害虫物質で分子インプリントされたポリマーの合成
実施例a):
2リットルHWS反応器に、還流凝縮器、攪拌器モーター、錨型攪拌器、焼結ガラスディスク付き窒素流入パイプ、Pt100温度センサー2本付きJulabo LC3実験制御ユニット、浸漬ヒーターおよび磁石式攪拌器付きオイルバスを取り付け、さらにポンプヘッドがそれぞれ(0〜1ml/分)である開始剤およびモノマー計量投入用HPLCポンプ(Bischoff社)も2台取り付けた。装置を窒素でフラッシュしてから試験を開始した。全試験の間、溶液の中には窒素をおよそ10L/時の体積流量速度で通した。反応容器中に800mlのアセトニトリル(AcN)溶媒を導入し、これに17.51gのフィプロニル(テンプレート)を溶解させた。
【0124】
さらにメタクリル酸(官能性モノマー)6.12gおよびトリメチロールプロパントリメタクリレート(架橋剤)73.51gのアセトニトリル250ml溶液(溶液1)を調製した。後のHPLC分析のために1mlを溶液から抜き取った。残っている溶液1の半分を反応器中の初期仕込み物に添加し、攪拌しながら(100回/分)これと混合した。続いて、HPLC分析のために1mlのサンプルを反応器から抜き取った。
【0125】
反応器に開始剤量の四分の一(すなわち0.532g)を加え、激しく攪拌することによって開始剤の溶解を加速した後、後のHPLC分析のために1mlのサンプルを抜き取った。
【0126】
反応器中のこの初期仕込み物を攪拌しながら75℃に加熱し、1mlサンプルをここでも採取した。
【0127】
このとき開始剤の残りの3/4(したがって1.594g)を250mlのアセトニトリルに溶解させることによりさらなる溶液(溶液2)を調製した。
【0128】
溶液1の残りの半分と溶液2を反応器の中に2台のHPLCポンプを用いて18時間かけて計量投入した。計量流量は、溶液1については0.153ml/分、溶液2については0.232ml/分であった。
【0129】
続いての後半の反応時間は6時間であり、したがって全反応時間はこの結果24時間であった。各1時間完了毎に、反応混合物のサンプル1mlを抜き出し、濾過の後、HPLC分析に付した。
【0130】
実施例b):
2リットルHWS反応器に、還流凝縮器、攪拌器モーター、錨型攪拌器、焼結ガラスディスク付き窒素流入パイプ、Pt100温度センサー2本付きJulabo LC3実験制御ユニット、さらに浸漬ヒーターおよび磁石式攪拌器付きオイルバスを取り付けた。装置を窒素でフラッシュしてから試験を開始した。全試験の間、溶液の中には窒素をおよそ10L/時の体積流量速度で通した。反応容器中に1000mlのアセトニトリル(AcN)溶媒を導入し、これに18gのフィプロニル(テンプレート)、6.12gのメタクリル酸(官能性モノマー)および76.32gのトリメチロールプロパントリメタクリレートを溶解させた。この反応物を攪拌(100回/分)しながら65℃に加熱し、HPLC分析のためにサンプルを抜き取った。最後に0.564gの2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)(開始剤)を5mlのアセトニトリルに溶解させた。この溶液を反応器内容物中にゆっくり注入した。各1時間完了毎に、反応混合物のサンプル10mlを抜き出し、濾過の後、HPLC分析に付した。全反応時間は5時間であった。
【0131】
実施例2:ポリマーからのテンプレートの抽出
A)
500ml丸底フラスコに、ソックスレー装置、還流凝縮器、磁石式攪拌器および実験制御ユニット(Pt100 2個付きJulabo LC3)を取り付け、オイルバスに浸漬した。400mlのメタノール/氷酢酸(7:1、体積/体積)が入ったソックスレー装置で8gのポリマー(実施例1aにより調製)を6〜8時間抽出し(抽出物1)、その後400mlのメタノールで6時間抽出した(抽出物2)。抽出物を集め、その体積を決定し、HPLCによるフィプロニル濃度の決定のために各回サンプル2mlを冷蔵庫に4℃で保存した。
【0132】
B)
実施例1のa)で得られた混合物を濾過し、フィルターに残っている残留物を続いて100mlのアセトニトリルその後100mlのメタノールで10分かけて洗浄した。
【0133】
実施例3:ポリマーへの殺害虫物質の負荷
ソックスレー抽出で得られたポリマーを乾燥させた後、実施例2Bで得られた1gのポリマーを10mlの0.14モル/Lフィプロニル溶液(0.14モル/Lフィプロニル溶液の調製:3.3gの工業等級フィプロニル(91%)を50mlのアセトニトリルに溶解させる)と混合した。3時間の作用時間の後、遠心分離(3800回転/分で15分)とデカンテーションによりポリマーから液体を分離した。ポリマーは、真空下50℃で乾燥させた。
【0134】
実施例4:分子インプリントポリマーからの殺害虫物質の制御放出
A)制御放出の測定
Millipore限外濾過セル(Model 8400)を、貯蔵器体(内容物:水)としての5リットルプラスチック製容器につないだ。セルを100mgのポリマー/100mlの水のディスパージョンで満たし、限外濾過セル内に組み込まれた磁石式攪拌器で均質になるまで15分間攪拌した。過剰な圧力をかけることなく抽出媒体(水)を貯蔵器体からセルの中へその注入口を介して送った。セルから流れ出る抽出物は、セルの下側にある回収器体の中へ送られた。最後に、個々のフラクションの体積、重量および時間を決定し、各フラクションからは2mlのサンプルを抜き取った。試験期間中には数個のフラクションを回収した。これらのサンプルは0.45μLフィルターで濾過し、HPLCによるフィプロニル濃度の決定のために冷蔵庫に4℃で保存した。試験の終了後、限外濾過器体からディスパージョンを抜き取り、容器中に密封した。
【0135】
B)負荷された分子インプリントポリマーと負荷された分子インプリントされていないポリマーの比較
重合後に負荷された分子インプリントポリマー(MIP1、実施例3に従って調製)の放出挙動を重合後に負荷された非インプリント対照ポリマー(CP1)の放出速度と比較した。データは、実施例4のA)に記載されている指示に従って確認されたものである。CP1は、活性物質のフィプロニルが存在していなかった以外は実施例1aに開示されている調製の指示と同様にして合成した。得られたポリマーの洗浄は各100mlのアセトニトリルおよびメタノールを用いて実施例2Bと同様にして行い、続いての活性物質の負荷は実施例3と同様にして行った。
【0136】
結果を図1に示す(MIP1、上側の曲線、黒色の四角;CP1、下側の曲線、灰色の菱形)。放出されたフィプロニルの量はmg単位で示されている。これらは、分子インプリントされたポリマーの放出速度は、分子インプリントされていないポリマーと比較すれば、より優れていることを示している。
【0137】
C)負荷された分子インプリントポリマーと負荷されていない分子インプリントポリマーの比較
重合後に負荷された分子インプリントポリマー(実施例3によるMIP2)の放出挙動を重合後に続いて負荷されなかった実施例2Bによる分子インプリントポリマー(MIP2、負荷されていない)の放出挙動と比較した。データは、実施例4のA)に記載されている指示に従って確認されたものである。
【0138】
結果を図2に示す(MIP2、負荷されている、上側の曲線、黒色の四角;MIP2、負荷されていない、下側の曲線、淡色の三角)。放出されたフィプロニルの量はmg単位で示されている。
【0139】
これらは、続けて負荷することにより優れた放出が達成可能であることを示している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1種の殺害虫物質の存在下で分子インプリントされたアクリレートポリマーと、少なくとも1種の殺害虫物質とを含んで成る活性物質の放出を制御した製剤であって、
(1)殺害虫物質の存在下でアクリレートポリマーを沈殿重合によって調製する段階;
(2)調製した粒子を続いて洗浄する段階;および
(3)活性物質の溶液でインキュベートする段階
を含むプロセスによって調製することができる上記製剤。
【請求項2】
段階(1)中の沈殿重合が、以下の段階:
(a)少なくとも1種の官能性モノマーを少なくとも1種の殺害虫物質と一緒に適切な溶媒中で混合し、少なくとも1種の架橋剤を加え、重合を開始させる段階;または
(b)少なくとも1種の官能性モノマーを少なくとも1種の殺害虫物質および架橋剤と一緒に適切な溶媒中で混合し、その後重合を開始させる段階
を含む、請求項1に記載の製剤。
【請求項3】
ポリマー対活性物質の重量比が1:10〜100:1である、請求項1または2に記載の製剤。
【請求項4】
アクリレートポリマーが、
(a)ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、アルキル(メタ)アクリレート、シアノ(アルキル)アクリレート、アクリル酸およびメタクリル酸から成る群から選択される少なくとも1種の官能性モノマー1、
(b)フリーラジカル条件下で重合させることができる少なくとも2つのビニルまたはアリル二重結合を有するエチレン不飽和化合物から成る群から選択される少なくとも1種の架橋剤
から合成される、請求項1〜3のいずれかに記載の製剤。
【請求項5】
官能性モノマー対架橋剤のモル比が1/2〜1/10である、請求項1〜4のいずれかに記載の製剤。
【請求項6】
架橋剤として、3官能性以上の架橋剤が用いられる、請求項1〜5のいずれかに記載の製剤。
【請求項7】
植物病原性菌類および/または望まれていない植物体の生長および/または望まれていない昆虫またはダニの寄生を防除するための、および/または植物体の生長を調節するための方法であって、請求項3または4による製剤を、それぞれの害虫(すなわち、植物病原性菌類および/または望まれていない昆虫またはダニ)、その生息環境、またはそれぞれの害虫から保護されるべき植物体もしくは土壌に、および/または望まれていない植物体および/または有用な植物体および/またはその生育環境に作用させる上記方法。
【請求項8】
植物体への望まれていない昆虫またはダニの寄生を防除するための、および/または植物病原性菌類を防除するための、および/または望まれていない植物体の生長を防除するための方法であって、有用な植物体の種子を、請求項1〜6のいずれかに記載の製剤で処理する上記方法。
【請求項9】
殺害虫物質の存在下で分子インプリントされたアクリレートポリマーと、さらに少なくとも1種の殺害虫物質とを含んで成る製剤で処理された、種子。

【公表番号】特表2009−523152(P2009−523152A)
【公表日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−549866(P2008−549866)
【出願日】平成19年1月5日(2007.1.5)
【国際出願番号】PCT/EP2007/050112
【国際公開番号】WO2007/082802
【国際公開日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【出願人】(508020155)ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア (2,842)
【氏名又は名称原語表記】BASF SE
【住所又は居所原語表記】D−67056 Ludwigshafen, Germany
【Fターム(参考)】