説明

分散型発電機のメッセージ集約のための方法及びシステム

メッセージを集約するための方法及びシステム。方法は、コントローラにおいて、分散型発電機の操作に関連する第1の複数のメッセージを取得するステップと、コントローラにおいて、第1の複数個から第2の複数のメッセージを生成するステップであって、第2の複数個の各メッセージは第1のタイムウィンドウ内の開始時間を有する、ステップと、コントローラにおいて、第2の複数個から第3の複数のメッセージを生成するステップであって、第3の複数個の各メッセージは第2のタイムウィンドウ内の終了時間を有し、メッセージグループの証印に関連付けられる、ステップとを含む。

【発明の詳細な説明】
【発明の分野】
【0001】
[0001]本開示の実施形態は一般に、メッセージを集約するための方法及びシステムに関し、さらに詳細には、分散型発電機から伝達されるメッセージを集約するための方法及びシステムに関する。
【関連技術の説明】
【0002】
[0002]既存の化石燃料が急激に減少し、現行の発電方法のコストが増大しているため、分散型発電機(DG)を使用して再生可能資源からエネルギーを生成することは、次第に広く市場で受け入れられるようになっている。そのような分散型発電機の1つのタイプは、太陽エネルギーシステムである。そのような太陽エネルギーシステムは一般に、受け取った太陽エネルギーを直流(DC)に変換する多数の光起電(PV)モジュールを備える。1つ又は複数のインバータは、DC電流を交流(AC)に変換するためにPVモジュールに結合されてもよく、ACは家庭又は会社で電気製品を稼働するために使用されることも、又は商用電力会社に販売されることもある。
【0003】
[0003]太陽エネルギーシステムの操作中、システムの正常性及び状況のリアルタイムモニタリングのために情報を提供するため、さまざまなメッセージがシステムの1つ又は複数のコンポーネントによって生成され、中央処理装置/コントローラに伝達されることがある。たとえば、太陽エネルギーシステム内のインバータは、アラームメッセージ、状況メッセージ、及び/又は類似する情報メッセージを生成して、さまざまなイベント及び機器の状態を指示することができる。そのようなメッセージは、中央処理装置/コントローラに伝達され、リアルタイムモニタリングのために表示されてもよく、加えて、そのようなメッセージは、たとえば、履歴レポートを生成するため、及び長期分析を行なうために、中央処理装置/コントローラ内で、履歴ログに保持されてもよい。
【0004】
[0004]一部の例において、単一のイベント又は条件が、ほぼ同時に発生する同じタイプの大量のメッセージを誘発することもある。たとえば、各PVモジュールが個々のインバータに結合される太陽エネルギーシステムにおいて、システム全体にわたる太陽放射照度の急激な変化が誘因となって、同じアラームメッセージが各々のインバータにより生成されて、中央処理装置/コントローラに伝達されることがある。同じイベント又は条件に関連するそのような大量のメッセージは、履歴レポート及び長期分析をさらに扱いにくいものにし、リアルタイムモニタリングの効率を低下させることになる。
【0005】
[0005]したがって、当技術分野において、分散型発電機から伝達される複数のメッセージを集約する必要性がある。
【発明の概要】
【0006】
[0006]本発明の実施形態は一般に、メッセージを集約するための方法及びシステムに関する。方法は、コントローラにおいて、分散型発電機の操作に関連する第1の複数のメッセージを取得するステップと、コントローラにおいて、第1の複数個から第2の複数のメッセージを生成するステップであって、第2の複数個の各メッセージは第1のタイムウィンドウ内の開始時間を有する、ステップと、コントローラにおいて、第2の複数個から第3の複数のメッセージを生成するステップであって、第3の複数個の各メッセージは第2のタイムウィンドウ内の終了時間を有し、メッセージグループの証印に関連付けられる、ステップとを含む。
【0007】
[0007]本発明の上記に列挙される特徴が詳細に理解されるように、上記で簡略に要約された本発明のさらに詳細な説明が、実施形態を参照することによって行なわれ、実施形態の一部は添付の図面において例示される。しかし、本発明はその他の同等に効果的な実施形態を認めることができるので、添付の図面が本発明の代表的な実施形態のみを示すものであり、したがって本発明の範囲を限定するものと見なされてはならないことに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】[0008]本発明の1つ又は複数の実施形態による生成されたメッセージが集約されうる分散型発電システムを示すブロック図である。
【図2】[0009]本発明の1つ又は複数の実施形態によるコントローラを示すブロック図である。
【図3】[0010]本発明の1つ又は複数の実施形態によるマスターコントローラを示すブロック図である。
【図4】[0011]本発明の1つ又は複数の実施形態によるメッセージを集約するための方法を示す流れ図である。
【詳細な説明】
【0009】
[0012]図1は、本発明の1つ又は複数の実施形態による生成されたメッセージが集約されうる分散型発電システム100(「システム100」)を示すブロック図である。システム100は、複数の分散型発電機(DG)102、102、...102(集合的にDG102と示す)、複数のコントローラ104、104、...、104(集合的にコントローラ104と示す)、マスターコントローラ108、及び通信ネットワーク110を備える。コントローラ104及びマスターコントローラ108は、たとえばインターネットのような通信ネットワーク110を介して通信可能に結合される。
【0010】
[0013]DG102(すなわち、分散型発電機)は、太陽エネルギー、風力エネルギー、水力発電エネルギーなどのような、再生可能資源から発電する。一部の実施形態において、DG102は、発電されたDC電力をAC電力に変換するための1つ又は複数のインバータに結合された複数のPVモジュールを備え、たとえば、各PVモジュールは1対1の対応で個々のインバータに結合されてもよい。加えて、DC/DCコンバータは、各PVモジュールと各インバータとの間で(たとえば、PVモジュールあたり1つのコンバータ)結合されてもよい。一部の代替的実施形態において、複数のPVモジュールが単一のインバータに結合されてもよく(すなわち、集中型インバータ)、一部のそのような実施形態において、1つ又は複数のDC/DCコンバータは、PVモジュールと集中型インバータとの間に結合されてもよい。
【0011】
[0014]一部の実施形態において、DG102は、直接使用できるか、又は、たとえば1つ又は複数のバッテリに格納できるDC電流を発電するためのPVモジュールに結合されたDC/DCコンバータを備えることができる。一部の代替的実施形態において、DG102のうちの1つ又は複数は、追加的又は代替的に、「風力発電所」におけるような、複数の風力タービン、又は任意の他の再生可能エネルギー源からDC電流を発電するためのコンポーネント、並びに1つ又は複数のDC/DCコンバータ、及び/又は1つ又は複数のインバータを備えることができる。
【0012】
[0015]各DG102、102、...、102は、1対1の対応で、それぞれコントローラ104、104、...、104に結合される。コントローラ104は、アラームメッセージ、状況メッセージなどのような、DG102の正常性及び状態に関する情報を提供するDG102のコンポーネントによって生成されるメッセージを収集する。そのようなメッセージは、さまざまなレベルの細分度で生成されてもよく、太陽エネルギーシステムを備えるDG102の場合、メッセージは1つ又は複数の個々のPVモジュール、太陽光パネル、DC/DCコンバータ、及び/又はインバータに対して、並びにDG102全体に対して生成されてもよい。
【0013】
[0016]収集されたメッセージは、コントローラ104からマスターコントローラ108に伝達され、後のデータ分析及び/又はレポート生成のために、たとえばコントローラ104及び/又はマスターコントローラ108内で表示及び/又は格納されてもよい。本発明の1つ又は複数の実施形態によれば、マスターコントローラ108は、1つ又は複数のDG102から収集されたメッセージを相関させ、単一のイベント又は状態に関連する複数のメッセージが相関グループに集約されるようにすることができる。相関グループ内の各メッセージは、メッセージグループの証印に関連付けられてもよく、後段において詳細に説明されるように、メッセージの相関グループが、ユーザのディスプレイ等において、履歴レポート内の単一メッセージによって識別され表されうる。一部の実施形態において、格納されたメッセージは、集約を行なうために取り出されてもよく、或いは、メッセージはリアルタイムで集約されてもよい。一部の代替的実施形態において、コントローラ104は、対応するDG102からのメッセージに対してメッセージ集約を行なうことができる。コントローラ104は、メッセージを格納及び/又はメッセージをマスターコントローラ108に伝送する前に、リアルタイムでメッセージ集約を行なうことができるか、或いは、コントローラ104は、メッセージ集約を行なうためにメッセージをストレージから取り出すことができる。
【0014】
[0017]一部の代替的実施形態において、その他のタイプのメッセージ集約が、後段において説明されるメッセージ集約に加えて、又はその代替として実行されてもよい。たとえば、特定のタイプのイベントメッセージのような、特定のタイプのメッセージは、メッセージの特性に基づいて(たとえば、メッセージがユーザにとって実用的な情報を含まない場合)非表示にされてもよい。追加的又は代替的に、特定のタイプのイベントメッセージのような、特定のタイプのメッセージは、たとえば、所与の期間にわたり存在している/開いていることにより、又はメッセージタイプの設定済み出現回数がインストレーション内で検出されるとき、重大度が段階的に高まった場合に限りユーザに表示されてもよい。
【0015】
[0018]図2は、本発明の1つ又は複数の実施形態によるコントローラ104を示すブロック図である。コントローラ104は、分散型発電機(DG)送受信機202、マスターコントローラ(MC)送受信機204、少なくとも1つの中央演算処理装置(CPU)206、サポート回路208、及びメモリ210を備える。CPU206は、DG送受信機202、MC送受信機204、サポート回路208、及びメモリ210に結合され、1つ又は複数の一般的に使用可能なマイクロプロセッサを備えることもできる。或いは、CPU206は、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(ASIC)を含むこともできる。サポート回路208は、CPU206の機能を高めるために使用されるよく知られた回路である。そのような回路は、キャッシュ、電源機構、クロック回路、バス、ネットワークカード、入出力(I/O)回路などを含むが、これらに限定されることはない。コントローラ104は、特定のソフトウェアを実行するとき、本発明のさまざまな実施形態を実行するための特定用途のコンピュータとなる汎用コンピュータを使用して実施されてもよい。
【0016】
[0019]DG送受信機202は、DG102と通信して、たとえばDG102から生成されたメッセージを取得する。一部の実施形態において、DG送受信機202は、電力線を介してDG102内の1つ又は複数のインバータに結合されてもよく、電力線通信(PLC)を使用してインバータ(複数可)と通信することができる。或いは、コントローラ104は、たとえばWI-FI又はWI−MAXモデム、3Gモデム、ケーブルモデム、デジタル加入者線(DSL)、光ファイバ、又は類似するタイプの技術などの、無線又は有線通信方法を使用して、インバータ(複数可)と通信することができる。
【0017】
[0020]MC送受信機204は、通信ネットワーク110を介して、コントローラ104をマスターコントローラ108に通信可能に結合して、DG102の管理を容易にする(たとえば、収集されたメッセージをマスターコントローラ108に供給する)。MC送受信機204は、たとえばWI-FI又はWI−MAXモデム、3Gモデム、ケーブルモデム、デジタル加入者線(DSL)、光ファイバ、又は類似するタイプの技術などの、無線又は有線技法を使用して、ネットワーク112に結合してそのような通信を行なうようにすることができる。
【0018】
[0021]メモリ210は、ランダムアクセスメモリ、読み取り専用メモリ、取り外し可能ディスクメモリ、フラッシュメモリ、及びそれらのタイプのメモリのさまざまな組み合わせを備えることができる。メモリ210は、場合によってはメインメモリと呼ばれ、部分的にキャッシュメモリ又はバッファメモリとして使用されてもよい。メモリ210は一般に、コントローラ104のオペレーティングシステム212を格納する。オペレーティングシステム212は、SUN Microsystems,Inc.社製のSOLARIS、IBM Inc.社製のAIX、Hewlett Packard Corporation社製のHP−UX、Red Hat Software社製のLINUX、Microsoft Corporation社製のWindows 2000などのような多数の市販のオペレーティングシステムのうちの1つであってもよいが、これらに限定されることはない。
【0019】
[0022]メモリ210は、DG102及びそのコンポーネントを管理するためのDG管理ソフトウェア214、及びDG102に関連するデータ(たとえば、DG102からのメッセージ)を格納するためのデータベース216のような、さまざまな形態のアプリケーションソフトウェアを格納することができる。本発明の1つ又は複数の実施形態によれば、メモリ210は、図4に関して後段で詳細に説明されるように、DG102からのメッセージを集約するためのメッセージ集約モジュール218をさらに格納することができる。そのようなメッセージ集約により、たとえば、証印とデータベース216内の相関グループの各メッセージとの関連性を格納することによって、同じイベント又は状態に関連する複数のメッセージが、メッセージグループの証印により相関グループとして識別されるようになる。次いで証印は、相関グループを識別するように使用されて、たとえば履歴レポート、ユーザインターフェイスにおける表示などで、相関グループを表すための単一メッセージ又は通知を生成する。
【0020】
[0023]図3は、本発明の1つ又は複数の実施形態によるマスターコントローラ108を示すブロック図である。マスターコントローラ108は、送受信機302、サポート回路306、及び少なくとも1つの中央演算処理装置(CPU)304に結合されたメモリ308を備える。CPU304は、1つ又は複数の一般的に使用可能なマイクロプロセッサを備えることができる。或いは、CPU304は、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(ASIC)を含むこともできる。サポート回路306は、CPU304の機能を高めるために使用されるよく知られた回路である。そのような回路は、キャッシュ、電源機構、クロック回路、バス、ネットワークカード、入出力(I/O)回路などを含むが、これらに限定されることはない。マスターコントローラ108は、特定のソフトウェアを実行するとき、本発明のさまざまな実施形態を実行するための特定用途のコンピュータとなる汎用コンピュータを使用して実施されてもよい。
【0021】
[0024]送受信機302は、通信ネットワーク110を介して、マスターコントローラ108をコントローラ104に通信可能に結合して、たとえばコントローラ104及び/又はDG102のコンポーネントを操作するなど、DG102の管理を容易にする。加えて、マスターコントローラ108は、コントローラ104を介してDG102からメッセージを受信する。送受信機302は、たとえばWI-FI又はWI−MAXモデム、3Gモデム、ケーブルモデム、デジタル加入者線(DSL)、光ファイバ、又は類似するタイプの技術などの、無線又は有線技法を使用して、ネットワーク110に結合しそのような通信を行なえるようにすることができる。
【0022】
[0025]メモリ308は、ランダムアクセスメモリ、読み取り専用メモリ、取り外し可能ディスクメモリ、フラッシュメモリ、及びそれらのタイプのメモリのさまざまな組み合わせを備えることができる。メモリ308は、場合によっては、メインメモリと呼ばれ、部分的にキャッシュメモリ又はバッファメモリとして使用されてもよい。メモリ308は一般に、マスターコントローラ108のオペレーティングシステム310を格納する。オペレーティングシステム310は、SUN Microsystems,Inc.社製のSOLARIS、IBM Inc.社製のAIX、Hewlett Packard Corporation社製のHP−UX、Red Hat Software社製のLINUX、Microsoft Corporation社製のWindows 2000などのような多数の市販のオペレーティングシステムのうちの1つであってもよいが、これらに限定されることはない。
【0023】
[0026]メモリ308は、DG102を管理するため(たとえば、DG102からのメッセージを収集して格納するため)、システム管理ソフトウェア312のような、さまざまな形態のアプリケーションソフトウェアを格納することができる。メモリ308はまた、DG102からのメッセージのなど、システム100に関連するデータを格納するためのデータベース314のような、さまざまなデータベースを格納することもできる。本発明の1つ又は複数の実施形態によれば、メモリ308は、図4に関して後段で詳細に説明されるように、メッセージを集約するためのメッセージ集約モジュール316をさらに格納することができる。そのようなメッセージ集約により、同じイベント又は条件に関連する複数のメッセージが、たとえば、証印とデータベース314内の相関グループの各メッセージとの関連性を格納することによって、メッセージグループの証印により相関グループとして識別されるようになる。次いで証印は、たとえば履歴レポート、ユーザインターフェイスにおける表示などで、相関グループを表すための単一メッセージ又は通知を生成するため、相関グループを識別するように使用されてもよい。
【0024】
[0027]図4は、本発明の1つ又は複数の実施形態によるメッセージを集約するための方法400を示す流れ図である。後段で説明される実施形態のような一部の実施形態において、アラームメッセージが集約されて、たとえば履歴レポートで、ユーザのディスプレイで、アラームメッセージを格納するデータベース内などで、同じイベントに関連する複数のアラームメッセージが単一メッセージ又は指標により表される。そのようなアラームメッセージ(「アラーム」)は、たとえばシステム100のDG内で生成されて、コントローラ104及び/又はマスターコントローラ108のようなコントローラに伝達されてもよい。一部の代替的実施形態において、警告、アラート、状況メッセージなどのような、その他のタイプのメッセージが集約されてもよい。メッセージ集約は、1つ又は複数のDG内(たとえば、インバータ、DC/DCコンバータ、及び/又はメッセージを生成する任意の他のコンポーネントにより)又は前述のメッセージのいずれかを生成する任意のデバイス又はシステム内で生成されたメッセージを使用して実行されてもよい。
【0025】
[0028]一部の実施形態において、コンピュータ可読媒体は、プログラムを備え、該プログラムは、プロセッサにより実行されるとき、後段で詳細に説明されるように、メッセージを集約するための方法400を実行する。
【0026】
[0029]一部の代替的実施形態において、その他のタイプのメッセージ集約が、後段において説明されるメッセージ集約に加えて、又はその代替として実行されてもよい。たとえば、特定のタイプのイベントメッセージのような、特定のタイプのメッセージは、メッセージの特性に基づいて(たとえば、メッセージがユーザにとって実用的な情報を含まない場合)非表示にされてもよい。追加的又は代替的に、特定のタイプのイベントメッセージのような、特定のタイプのメッセージは、たとえば、所与の期間にわたり存在している/開いていることにより、又はメッセージタイプの設定済み出現回数がインストレーション内で検出されるとき、重大度が段階的に高まった場合に限りユーザに表示されてもよい。
【0027】
[0030]方法400は、ステップ402において開始し、ステップ404に進む。ステップ404において、アラームはストレージから取り出され、あらかじめ定められた期間中に生じるアラームが取り出されてもよいか、又は代替として、ユーザがアラームを取り出すための期間を指定してもよい。一部の代替的実施形態において、アラームは、リアルタイム及び/又はアラームの格納前に、方法400を使用して処理されてもよい。ステップ406において、コントローラ104内のメッセージ集約モジュール218のようなメッセージ集約モジュール、又はマスターコントローラ108内のメッセージ集約モジュール316は、アラームタイプによりアラームをソートする。ステップ408において、メッセージ集約モジュールは特定のアラームタイプを選択し、ステップ410において、特定のアラームタイプのアラームを、対応する開始時間によりソートして、時間順のアラームを生成する。
【0028】
[0031]方法400はステップ412に進み、ここでメッセージ集約モジュールは、時間順のアラームの開始時間を評価し、ステップ414において、時間ソートのアラームがアラームグループに集約されうるかどうかを決定する。そのような決定は、たとえば、時間ソートのアラームの回数及び/又は時間ソートのアラームの開始時間に基づいて行なわれてもよい。ステップ414における決定の結果が否定である場合、方法400はステップ418に進み、ステップ414における決定の結果が肯定である場合、方法400はステップ416に進む。
【0029】
[0032]ステップ416において、メッセージ集約モジュールは、時間ソートのアラームを、アラームの開始時間に基づいてアラームグループに集約する。一部の実施形態において、アラームグループが作成されて、アラームグループ内の各アラームが、たとえば、スライディングウィンドウを使用することにより、第1のウィンドウ(たとえば、15分のウィンドウ)内で生じる開始時間を有する。アラームがアラームグループに集約されると、アラームグループの証印は、アラームグループを識別するためにアラームグループの各アラームに関連付けられてもよい。一部の代替的実施形態において、証印は、対応するアラームに関連付けられて、対応するアラームと共に、たとえばデータベース216及び/又はデータベース316に格納されてもよい。
【0030】
[0033]方法400はステップ418に進み、ここで処理すべき追加のアラームタイプがあるかどうかについて決定が行なわれる。そのような決定の結果が肯定である場合、方法400はステップ408に戻り、そのような決定の結果が否定である場合、方法400はステップ420に進む。ステップ420において、アラームグループが作成されているかどうかについて決定が行なわれる。そのような決定の結果が否定である場合、方法400は、終了となるステップ434に進み、そのような決定の結果が肯定である場合、方法400はステップ422に進む。
【0031】
[0034]ステップ422において、メッセージ集約モジュールは、特定のアラームグループを選択する。ステップ424において、メッセージ集約モジュールは、選択されたアラームグループ内のアラームの終了時間を評価し、ステップ426において、アラームがアラームグループから関連付け解除(すなわち除去)されるべきかどうかについて決定を行なう。一部の実施形態において、アラームは、その終了時間がアラームグループ内の他のアラームの第2のウィンドウ内ではない場合、アラームグループから関連付け解除されるものとされ、たとえば、アラームグループ内の他のアラームの15分以内ではない終了時間のアラームは、そのアラームグループから関連付け解除されてもよい。
【0032】
[0035]ステップ426における決定の結果が否定である場合、方法400はステップ432に進み、ステップ426における決定の結果が肯定である場合、方法400はステップ428に進み、ここで適切なアラームがアラームグループから関連付け解除される。一部の実施形態において、アラームは、アラームグループの証印への関連付けを除去することにより、アラームグループから関連付け解除されてもよい。したがって、適切なアラームをアラームグループから関連付け解除した後、証印は、アラームグループ(すなわち相関グループ)に残った相関のあるアラームを識別するために使用されてもよい。そのような相関のあるアラームは、アラームレポート、アラーム表示などの単一メッセージ又は指標により表されてもよい。一部の実施形態において、相関のあるアラームは、データベース216及び/又はデータベース314内の単一メッセージ又は指標で置き換えられてもよい。方法400はステップ430に進み、ここで関連付け解除されたアラームは、そのようなアラームを新しいアラームグループの新しい証印に関連付けることにより、新しいアラームグループに集約される。方法400はステップ424に戻り、アラームが新しいアラームグループから関連付け解除されるべきかどうかについて決定する。
【0033】
[0036]ステップ432において、処理すべき追加のアラームグループがあるかどうかについて決定が行なわれる。そのような決定の結果が肯定である場合、方法400はステップ422に戻るか、或いは、そのような決定の結果が否定である場合、方法400はステップ434に進み、終了する。
【0034】
[0037]上記の説明は本発明の実施形態を対象としているが、本発明のその他の及びさらなる実施形態は、本発明の基本的な範囲を逸脱することなく考案されてもよく、本発明の範囲は後続の特許請求の範囲によって決定される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メッセージを集約するための方法であって、
コントローラにおいて、分散型発電機の操作に関連する第1の複数のメッセージを取得するステップと、
前記コントローラにおいて、前記第1の複数個から第2の複数のメッセージを生成するステップであり、前記第2の複数個の各メッセージが第1のタイムウィンドウ内の開始時間を有する、ステップと、
前記コントローラにおいて、前記第2の複数個から第3の複数のメッセージを生成するステップであり、前記第3の複数個の各メッセージが第2のタイムウィンドウ内の終了時間を有し、メッセージグループの証印に関連付けられる、ステップと
を含む方法。
【請求項2】
前記コントローラにおいて、前記証印を前記第2の複数個の各メッセージに関連付けるステップと、
前記コントローラにおいて、前記証印を、前記第3の複数個内に含まれない前記第2の複数個の各メッセージから関連付け解除するステップと
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記コントローラにおいて、第4の複数のメッセージを生成するステップであって、前記第4の複数個が、前記第3の複数個内に含まれていない前記第2の複数個からの各メッセージを備える、ステップと、
前記コントローラにおいて、前記第4の複数個から第5の複数のメッセージを生成するステップであって、前記第5の複数個の各メッセージが第3のタイムウィンドウ内の終了時間を有し、第2のメッセージグループの第2の証印に関連付けられる、ステップと
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第3の複数個を表している単一指標を備える履歴レポートを生成するステップをさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第3の複数個と共に前記証印を格納するステップをさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の複数のメッセージがデータストレージから取り出される請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の複数のメッセージが、アラームメッセージ、アラートメッセージ、警告メッセージ、又は状況メッセージのうちの少なくとも1つを備える請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第2の複数個の各メッセージが同じメッセージタイプである請求項1に記載の方法。
【請求項9】
プログラムを備えるコンピュータ可読媒体であって、該プログラムは、プロセッサにより実行されるときメッセージを集約する方法を実行し、前記方法は、
分散型発電機の操作に関連する第1の複数のメッセージを取得するステップと、
前記第1の複数個から第2の複数のメッセージを生成するステップであり、前記第2の複数個の各メッセージが第1のタイムウィンドウ内の開始時間を有する、ステップと、
前記第2の複数個から第3の複数のメッセージを生成するステップであり、前記第3の複数個の各メッセージが第2のタイムウィンドウ内の終了時間を有し、メッセージグループの証印に関連付けられる、ステップと
を含むコンピュータ可読媒体。
【請求項10】
前記方法は、
前記証印を前記第2の複数個の各メッセージに関連付けるステップと、
前記証印を前記第3の複数個内に含まれていない前記第2の複数個の各メッセージから関連付け解除するステップと
をさらに含む請求項9に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項11】
前記方法は、
第4の複数のメッセージを生成するステップであって、前記第4の複数個が、前記第3の複数個内に含まれていない前記第2の複数個からの各メッセージを備える、ステップと、
前記第4の複数個から第5の複数のメッセージを生成するステップであって、前記第5の複数個の各メッセージが第3のタイムウィンドウ内の終了時間を有し、第2のメッセージグループの第2の証印に関連付けられる、ステップと
をさらに含む請求項9に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項12】
前記方法は、前記第3の複数個と共に前記証印を格納するステップをさらに含む請求項9に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項13】
前記第1の複数のメッセージがデータストレージから取り出される請求項9に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項14】
メッセージを集約するシステムであって、
エネルギーの分散型発電機(DG)と、
前記DGに通信可能に結合されたコントローラであって、該コントローラは、(i)前記DGから前記DGの操作に関連する第1の複数のメッセージを取得し、(ii)前記第1の複数個から第2の複数のメッセージを生成し、前記第2の複数個の各メッセージが第1のタイムウィンドウ内の開始時間を有し、且つ(iii)前記第2の複数個から第3の複数のメッセージを生成し、前記第3の複数個の各メッセージが第2のタイムウィンドウ内の終了時間を有し、メッセージグループの証印に関連付けられる、コントローラと
を備える、システム。
【請求項15】
前記第1の複数のメッセージが、インバータ又はDC/DCコンバータのうちの少なくとも1つによって生成される請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記コントローラがさらに、
前記証印を前記第2の複数個の各メッセージに関連付け、
前記証印を、前記第3の複数個内に含まれていない前記第2の複数個の各メッセージから関連付け解除する
請求項14に記載のシステム。
【請求項17】
前記コントローラがさらに、
前記第3の複数個内に含まれていない前記第2の複数個からの各メッセージを備える、第4の複数のメッセージを生成し、
前記第4の複数個から第5の複数のメッセージを生成し、前記第5の複数個の各メッセージが第3のタイムウィンドウ内の終了時間を有し、第2のメッセージグループの第2の証印に関連付けられる
請求項14に記載のシステム。
【請求項18】
前記コントローラが、前記第3の複数個と共に前記証印をさらに格納する請求項14に記載のシステム。
【請求項19】
前記コントローラが、前記第1の複数のメッセージをデータストレージから取り出す請求項14に記載のシステム。
【請求項20】
前記第1の複数のメッセージが、アラームメッセージ、アラートメッセージ、警告メッセージ、又は状況メッセージのうちの少なくとも1つを備える請求項14に記載のシステム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公表番号】特表2013−502831(P2013−502831A)
【公表日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−525636(P2012−525636)
【出願日】平成22年8月17日(2010.8.17)
【国際出願番号】PCT/US2010/045732
【国際公開番号】WO2011/022377
【国際公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【出願人】(507094706)エンフェイズ エナジー インコーポレイテッド (20)
【Fターム(参考)】