説明

分析装置

【課題】ユーザー所望の成分項目に係る分析値を視認しやすく表示可能とする分析装置を提供する。
【解決手段】試料ガスを分析し、分析結果を画像表示する分析装置であって、試料ガス中における所定成分の濃度を測定および分析して複数の成分項目に係る分析値を算出する分析部と、分析値を画像表示する表示部と、ユーザーの入力操作を受け付ける操作入力部と、各成分に係る分析値を操作入力部への入力操作に応じた表示態様で表示部の画面に表示させる分析結果表示制御部とを備え、分析結果表示制御部は、表示部に表示される分析値の表示個数を操作入力部への入力操作に応じて設定する表示個数設定部と、表示部に表示される分析値の表示順序を操作入力部への入力操作に応じて設定する表示順序設定部とを含むことを特徴とする分析装置である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、分析装置に関し、より特定的には、表示部を備えたガス分析装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、計測対象である試料ガス中に含まれる複数種の成分各々の含有量を分析し、各成分の分析結果を表示する分析装置が開発されている。
【0003】
上記のような分析装置の一例が、特許文献1に開示されている。特許文献1に開示される分析装置は、サンプルガス中のCO、HC、およびCO2の濃度を分析し、これらの分析結果を液晶画面にディジタル表示するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7−318374号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記のような分析装置の使用時において、ユーザーが視認しようとする成分は、ユーザーのニーズに応じて異なると考えられる。例えば、あるユーザーはCO、HC、およびCO2の分析結果を視認しようとするのに対し、他のユーザーはHCのみの分析結果を視認しようとする場合があると考えられる。
【0006】
しかしながら、従来の分析装置では、分析結果を表示する画面において、各成分項目が予め定められた順序および大きさで配置表示されていた。すなわち、分析結果表示画面上において、ユーザーにとって不要な成分の分析結果までもが表示されていた。したがって、ユーザーが所望の分析結果を視認し難い場合があった。例えば、ユーザーが所望の分析結果(例えば、HC)のみを視認しながらメモ書きしようとする際に、誤っての他の成分(例えば、CO)の分析値を記録してしまうおそれ等があった。
【0007】
本発明は上記の課題を鑑みて成されたものであり、ユーザー所望の成分項目に係る分析値を視認しやすく表示可能とする分析装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するため、本願は以下の構成を採用した。すなわち、第1の発明は、試料ガスを分析し、分析結果を画像表示する分析装置であって、試料ガスを分析して複数の成分に係る分析値を算出する分析部と、分析値を画像表示する表示部と、ユーザーの入力操作を受け付ける操作入力部と、各成分に係る分析値を操作入力部への入力操作に応じた表示態様で表示部の画面に表示させる分析結果表示制御部とを備え、分析結果表示制御部は、分析結果画面に表示される分析値の表示個数を操作入力部への入力操作に応じて設定する表示個数設定部と、表示部に表示される分析値の表示順序を操作入力部への入力操作に応じて設定する表示順序設定部とを含むことを特徴とする分析装置である。
【0009】
なお、第1の発明において、複数の成分項目には、例えば、測定された所定成分の濃度に基づいて算出された換算値、および各分析値の所定時間内における平均値が含まれるものとして良い。
【0010】
第2の発明は、第1の発明において、分析結果表示制御部は、操作入力部への入力操作に応じて、表示部に現在表示されている分析値の経時変化を示すグラフを当該分析値と同時に表示部に表示させるグラフ表示部をさらに含むことを特徴とする。
【0011】
第3の発明は、第1および第2の発明の何れか1つにおいて、分析部は、試料ガスに含まれる予め定められた第1の成分および第2の成分の濃度を各々第1の成分の実測値、および前記第2の成分の実測値として測定する実測部と、実測部により算出された第1の成分の実測値、および第2の成分の実測値に基づいて、第1の成分の換算値を算出する換算演算部とを含み、分析値には、少なくとも第1の成分の換算値が含まれ、当該分析値には、第1の成分の実測値および/または第2の成分の実測値がさらに含まれることを特徴とする。
【0012】
なお、第3の発明において、例えば、第2の成分は、酸素であり、換算演算部は、実測部により測定された第1の成分の実測値をLAW、清浄大気の酸素濃度をO2E、試料ガスを排出する装置の仕様により予め定められる当該試料ガスの酸素濃度をO2D、実測部により測定された試料ガス中の酸素濃度をO2S、として第1の成分の換算値CONを式(A)に基づいて算出するものとしても良い。
CON=(O2E−O2D)/(O2E−O2S)×LAW…(A)
【0013】
また、第1から3の発明の何れか1つにおいて、分析装置は可搬型の分析装置であり、操作入力部への入力操作に応じて分析部の校正を実行し、分析部の校正係数を算出する校正係数算出部と、校正係数算出部によって算出された校正係数を記憶する係数記憶部と、過去に係数記憶部に記憶された校正係数をユーザーの入力操作に応じて読み出して現在の校正係数として再設定する係数再設定部とをさらに備えるものとしても良い。
【0014】
第4の発明は、第1から3の発明のいずれか1つにおいて、分析結果表示制御部は、分析値の表示個数が少ないほど、表示部に表示される分析値のフォントサイズを大きくすることを特徴とする。
【0015】
また、第1から4の発明のいずれか1つにおいて、分析部、表示部、操作入力部、および分析結果表示制御部を搭載する筐体部と、ユーザーが筐体部を後背運搬する際に用いるストラップ部とをさらに備える構成としても良い。
【0016】
具体的には、筐体部は、ストラップ部と連結するための係合部を備え、ストラップ部は、係合部と着脱自在に係止される係止部と、ユーザーの身体と接触する帯状のベルト部とを備え、ストラップ部はユーザーが筐体を背負って運搬する際に用いるものであって、係合部は、複数の環状部材から成り、筐体部は、直方体形状を成し、長手方向を前後方向とした場合、環状部材を左側面前端部に1つ、右側面前端部に1つ、左側面後端部に1つ、右側面後端部に1つ、計4つ備え、係止部は、環状部材と各々着脱自在に係止可能な複数の開閉フックであり、ストラップ部は、開閉フックを両端に備えた帯状の連結バンド部と、各々の一方端部が連結バンド部の中央部に固定された一対のベルト部とを備え、一対のベルト部の他方端部には各々開閉フックが設けられる構成として良い。なお、両端を一対のベルト部各々に固定され、中央部において分割自在に構成された帯状の胴部ベルトをさらに備えることがより好ましい。
【発明の効果】
【0017】
第1の発明によれば、ユーザー所望の成分に係る分析値をユーザー所望の順序で1画面内に視認しやすく表示することができる。
【0018】
第2の発明によれば、分析結果をグラフ表示可能とすることによって、ユーザーは表示されている成分項目の分析値の時間変化を容易に視認することができる。
【0019】
第3の発明によれば、実測値と換算値とを対比視認しやすく表示することができる。また換算値が自動的に計算されるためユーザーは換算値を手動計算する手間を省くことができる。
【0020】
第4の発明によれば、ユーザーが視認しようとする分析値の個数が比較的少ない場合、当該成分をより視認しやすく表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明第1の実施形態に係る分析装置1の外観図
【図2】本発明第1の実施形態に係る分析装置1のハードウェア構成を示すブロック図
【図3】本発明第1の実施形態に係る分析ユニット13のハードウェア構成を示す構成図
【図4】本発明第1の実施形態に係る分析装置1の機能構成を示す機能構成図
【図5】本発明第1の実施形態に係る制御装置12が実行する処理の詳細を示すフローチャートの一例
【図6】本発明第1の実施形態に係る5成分表示形式の分析結果画面の一例を示す図
【図7】本発明第1の実施形態に係る3成分表示形式の分析結果画面の一例を示す図
【図8】本発明第1の実施形態に係る1成分表示形式の分析結果画面の一例を示す図
【図9】本発明第1の実施形態に係る制御装置12が実行する表示個数切替処理の詳細を示すフローチャートの一例
【図10】本発明第1の実施形態に係る分析装置1のディスプレイ112に表示される画面の遷移を示す遷移図
【図11】本発明第1の実施形態に係る制御装置12が実行するメニュー画面処理の詳細を示すフローチャートの一例
【図12】本発明第1の実施形態に係るメニュー画面の一例
【図13】本発明第1の実施形態に係る制御装置12が実行する成分表示順設定画面処理の詳細を示すフローチャートの一例
【図14】本発明第1の実施形態に係る成分表示順設定画面の一例
【図15】本発明第1の実施形態に係る成分項目ボタンBKが選択された様子を示す図
【図16】本発明第1の実施形態に係る成分項目ボタンBKの表示順序が変更された様子を示す図
【図17】図16のように変更された表示順序が分析結果画面に反映される様子を示す図
【図18】本発明第1の実施形態に係る制御装置12が実行する校正画面処理の詳細を示すフローチャートの一例
【図19】本発明第1の実施形態に係る校正画面の一例を示す図である
【図20】図10に示した発明第1の実施形態に係る分析装置1のディスプレイ112に表示される画面の遷移を示す遷移図の続きを示す図
【図21】本発明第1の実施形態に係る校正モード設定画面の一例を示す図
【図22】本発明第1の実施形態に係るスパンガス濃度ダイアログ画面の一例を示す図
【図23】本発明第1の実施形態に係る制御装置12が実行する係数ロールバック画面処理の詳細を示すフローチャートの一例
【図24】本発明第1の実施形態に係るロールバック画面の一例
【図25】本発明第1の実施形態に係るグラフ画面の一例を示す図
【図26】本発明第2の実施形態に係る分析装置の外観を示す斜視図
【図27】本発明第2の実施形態に係るストラップ2の構成を示す図
【図28】本発明第2の実施形態に係るストラップ2を用いてユーザーが分析装置を運ぶ様子を示す図
【発明を実施するための形態】
【0022】
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る分析装置1について説明する。先ず、分析装置1の構成について説明する。図1は、分析装置1の外観図である。図1に示すように、分析装置1は、略直方体形状の筐体14に各種ハードウェアが搭載されて成る可搬型のガス分析装置である。
【0023】
図2は、分析装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。図2に示すように、分析装置1は、タッチパネルディスプレイ11、制御装置12、分析ユニット13を備える。
【0024】
タッチパネルディスプレイ11は、タッチパネル111およびディスプレイ112を備える。ディスプレイ112は、画像を表示する表示装置である。タッチパネル111は、ディスプレイ112の画面上に設置され、ユーザーが画面へ触れる入力操作(以下、タッチ入力と称する。)を受け付ける入力装置である。ユーザーは、ディスプレイ112に表示されるボタン画像の表示領域へタッチパネル111を介してタッチ入力することによって、分析装置1を操作する。タッチパネルディスプレイ11は、図1に示したように筐体14の前面に取り付けられる。
【0025】
制御装置12は、マイクロコンピュータなどの情報処理装置、メモリなどの記憶装置、およびインターフェース回路などを備えた処理装置である。制御装置12は、記憶装置に記憶されたプログラムを実行し、タッチパネル111において受け付けられたユーザーの入力操作に基づいて、ディスプレイ112に表示する画像や、分析ユニット13の動作設定等を変更する。
【0026】
分析ユニット13は、分析対象となる試料ガスを採取し、当該試料ガス中に含まれる成分を分析する装置である。以下、図3を参照して分析ユニット13の構成の詳細について説明する。図3は、分析ユニット13のハードウェア構成を示す構成図である。
【0027】
図3に示すように分析ユニット13は、先ず、ポンプ130を駆動し、サンプル導入口131から試料ガスを採取する。採取された試料ガスは、ミストキャッチャ132においてミスト除去処理が行われる。ミストが除去された試料ガスは、異物を除去するためのフィルタ133を透過した後、電子冷却器134にて所定温度まで冷却される。冷却された試料ガスは、CO2分析器135、CO−SO2分析器136、O2分析器137、およびNOX分析器138へ導入される。
【0028】
CO2分析器135は、赤外線吸収法を用いて試料ガス中のCO2濃度を測定する分析器である。CO−SO2分析器136は、赤外線吸収法を用いて試料ガス中のCO2濃度を測定する分析器である。O2分析器137は、ジルコニア法を用いて試料ガス中のO2濃度を測定する分析器である。NOX分析器138は、オゾン発生器139が発生させたオゾンを利用し、化学発光法によって試料ガス中のNOX濃度を測定する分析器である。なお、NOX分析器138に導入される試料ガスは、予めコンバータ144によってNO2がNOに変換されている。各分析器において測定を終えた試料ガスは、スクラバ150やオゾン分解器151等により後処理された後に排気口142より排出される。
【0029】
分析ユニット13において、CO2分析器135、CO−SO2分析器136、O2分析器137、およびNOX分析器138が各々に備えるセンサの校正を行う際には、スパンガス採取口143から各分析器が測定する成分に応じたスパンガスを導入し、後述の制御装置12の処理において設定された校正係数に基づいて校正を行う。なお、スパンガスとは、所定成分が一定の既知の濃度で含まれたガスである。
【0030】
上述のような構成により、分析ユニット13は、試料ガス中のCO2、CO、SO2、O2、およびNOXの濃度を測定する。なお、上記に示した分析ユニット13の内部構成は一例であり、試料ガス中の複数種の成分を分析することが可能であれば、従来周知の任意の装置を用いて分析ユニット13を構成して良い。また、分析ユニット13は、各成分の濃度を重量基準で測定しても構わないし、体積基準で測定しても構わない。
【0031】
次いで、図4を参照して分析装置1の機能構成について説明する。図4は、分析装置1の機能構成を示す機能構成図である。分析装置1は、機能的に分析部210、表示部220、操作入力部230、分析結果表示制御部240、校正係数算出部250、係数記憶部260、および係数再設定部270を備える。また、分析部210は、実測部211および換算演算部212を含む。また、分析結果表示制御部240は、表示個数設定部241、表示順序設定部242、およびグラフ表示部243を含む。分析部210、表示部220、操作入力部230、校正係数算出部250、係数記憶部260、係数再設定部270、実測部211、換算演算部212、表示個数設定部241、表示順序設定部242、およびグラフ表示部243は、上述のタッチパネルディスプレイ11、制御装置12、分析ユニット13が協働することよって実現される。
【0032】
分析部210は、試料ガスを分析して複数の成分に係る分析値を算出する機能部であり、主に分析ユニット13および制御装置12により実現される。実測部211は、試料ガス中における所定の成分の含有濃度を実測値として測定する機能部である。換算演算部212は、実測値に基づいて換算値を算出する機能部である。表示部220は、分析部210が分析した分析結果を表示する機能部であり、主にディスプレイ112により実現される。操作入力部230は、ユーザーからの入力操作を受け付ける機能部であり、主にタッチパネル111により実現される。分析結果表示制御部240は、表示部220に表示する分析値の表示態様をユーザーからの入力操作に応じて変更する機能部である。表示個数設定部241は、表示部220に表示する分析値の数をユーザーからの入力操作に応じて変更する機能部である。表示順序設定部242は、表示部220に表示する分析値の順序をユーザーからの入力操作に応じて変更する機能部である。グラフ表示部243は、操作入力部230への入力操作に応じて、表示部220に現在表示されている分析値の経時変化を示すグラフを当該分析値と同時に表示部220に表示させる機能部である。校正係数算出部250は、分析ユニット13を校正し、当該分析ユニット13の校正係数を算出する機能部である。係数記憶部260は、設定された校正係数を記憶する機能部である。係数再設定部270は、校正係数を記憶されている過去の設定値にユーザーからの入力操作に応じて再設定する機能部である。
【0033】
次いで、図5を参照して、制御装置12が実行する処理について説明する。図5は、本発明の第1の実施形態に係る制御装置12が実行する処理の詳細を示すフローチャートの一例である。制御装置12は、例えば、分析装置1の電源(図示せず)がオン状態に設定された場合に図5に示すフローチャートの処理を開始する。制御装置12は、図5のフローチャートの処理を開始すると、先ず、ステップS1の処理を実行する。
【0034】
ステップS1において、制御装置12は、分析結果を取得する。具体的には、制御装置12は、分析ユニット13を制御し、CO2分析器135、CO−SO2分析器136、O2分析器137、およびNOX分析器138において検出された各成分の濃度を実測値として取得する。本ステップS1に係る処理および分析ユニット13の動作によって実測部211の機能が実現される。制御装置12は、ステップS1の処理を完了すると、処理をステップS2へ進める。
【0035】
ステップS2において、制御装置12は、各成分の換算値を算出する。具体的には、制御装置12は、ステップS1において取得した各成分の濃度をステップS1において取得した現在の酸素濃度に基づいて補正する。より詳細には、制御装置12は、換算値を算出する対象成分の濃度をLAW、清浄大気の酸素濃度をO2E、試料ガスを排出する装置の仕様により予め定められる当該試料ガスの酸素濃度をO2D、ステップS1において測定された試料ガス中の酸素濃度をO2S、とすると式(1)に基づいて、換算値CONを算出する。
CON=(O2E−O2D)/(O2E−O2S)×LAW …(1)
なお、清浄大気の酸素濃度をO2Eは、例えば21(vol%)に予め設定された値である。また、試料ガスの仕様による酸素濃度O2Dは、試料ガスを排出する装置(例えば、ボイラー設備等)毎に予め定められた定数値である。なお、制御装置12は、測定された試料ガス中の酸素濃度O2Sが大気中の酸素濃度O2Eを越える場合には、O2EからO2Sを減じた値(式1中の分母)を1などの定数に置き換えて上記換算値を算出するものとする。制御装置12は、ステップS2の処理を完了すると、処理をステップS3へ進める。
【0036】
制御装置12の上記ステップS2に係る処理によって換算演算部212の機能が実現される。このような機能によれば、換算値が自動的に計算されるためユーザーは換算値を手動計算する手間を省くことができる。例えば、ボイラー設備等の排気ガスについては法令によりこのような換算値を基準とした規制が行われている場合がある。本発明に係る分析装置1によれば上記の通り換算値を自動的に算出して表示することができるので、ユーザーは、当該換算値について規制の基準値をクリアしているか否かを即時に判別することができる。なお、上記の換算値の算出方法は一例であり、制御装置12は、上記に限らず実測値に基づいて任意の演算を行って得た値を換算値として算出しても構わない。
【0037】
なお、上記ステップS2では、制御装置12がいわゆる希釈濃度を換算値として算出する処理を行う例について説明したが、制御装置12は、実測値に基づいて任意の演算を行って任意の換算値を算出しても構わない。例えば、制御装置12は、重量基準で測定された実測値を体積基準に換算した値を換算値として算出しても良い。同様に、制御装置12は、体積基準で測定された実測値を重量基準に換算した値を換算値として算出しても良い。
【0038】
ステップS3において、制御装置12は、分析結果画面をディスプレイ112に表示させる。分析結果表示画面は、上記ステップS1において取得したNOX濃度、SO2濃度、CO濃度、CO2濃度、O2濃度の実測値、および、上記ステップS2において算出したNOX換算値、SO2換算値を分析値として表示する画面である。なお、以下では、分析対象となっているNOX濃度、SO2濃度、CO濃度、CO2濃度、O2濃度、NOX換算値、およびSO2換算値を成分項目と称する。制御装置12は、分析結果表示画面において、各成分項目に係る分析値を後述の処理によって予め設定された表示順序で表示する。制御装置12は、ステップS3の処理を完了すると、処理をステップS4へ進める。
【0039】
分析結果画面の一例を図6から8に示す。なお、図6は、5成分表示形式の分析結果画面GR5の一例を示す図である。また、図7は、3成分表示形式の分析結果画面GR3の一例を示す図である。また、図8は、1成分表示形式の分析結果画面GR1の一例を示す図である。制御装置12は、5成分表示形式では5つの成分項目の分析値を表示させる。制御装置12は、3成分表示形式では3つの成分項目の分析値を5成分表示形式よりも大きなフォントで表示させる。制御装置12は、1成分表示形式では1つの成分項目の分析値を3成分表示形式よりも大きなフォントで表示させる。このように、分析結果画面には、表示される分析値の個数および各分析値の表示サイズが異なる複数の表示形式が存在する。これらの表示形式は、以下に示すステップS4およびステップS5の処理によってユーザーが任意に切り替えることができる。
【0040】
なお、上記実施形態では分析値の表示個数が少ないほど当該成分項目に係る分析値を示す文字のフォントサイズが拡大される例について説明したが、制御装置12は、分析値だけでなく、項目名を示す文字、分析値の単位を示す文字のフォントサイズも同様に表示項目数に応じて拡大しても構わない。
【0041】
ステップS4において、制御装置12は、表示個数切替ボタンBchへユーザーからのタッチ入力操作が有った否か判定する。表示個数切替ボタンBchは、分析結果画面に表示する分析値の表示個数を変更するためのボタンである。制御装置12は、表示個数切替ボタンBchを示す画像が表示された領域におけるタッチ入力の有無を、タッチパネル111を介して検出する。制御装置12は、表示個数切替ボタンBchへの入力操作が有ったと判定した場合、処理をステップS5へ進める。一方、制御装置12は、表示個数切替ボタンBchへの入力操作がないと判定した場合、処理をステップS6へ進める。
【0042】
ステップS5において、制御装置12は、表示個数切替処理を実行する。表示個数切替処理は、分析結果画面を表示項目数の異なる表示形式に切り替える処理である。以下、図9を参照して表示個数切替処理について説明する。図9は、本発明の第1の実施形態に係る制御装置12が実行する表示個数切替処理の詳細を示すフローチャートの一例である。制御装置12は、表示個数切替処理を開始すると、先ずステップS51の処理を実行する。
【0043】
ステップS51において、制御装置12は、現在の表示画面が5成分表示形式か否か判定する。制御装置12は、現在の表示画面が5成分表示形式であると判定した場合、処理をステップS52へ進める。一方、制御装置12は、現在の表示画面が5成分表示形式でないと判定した場合、処理をステップS53へ進める。
【0044】
ステップS52において、制御装置12は、表示画面を3成分表示形式の分析結果表示画面GR3に変更する(図7参照)。制御装置12は、ステップS52の処理を完了すると、処理を図5のステップS6へ進める。
【0045】
ステップS53において、制御装置12は、現在の表示画面が3成分表示形式か否か判定する。制御装置12は、現在の表示画面が3成分表示形式であると判定した場合、処理をステップS54へ進める。一方、制御装置12は、現在の表示画面が3成分表示形式でないと判定した場合、処理をステップS55へ進める。
【0046】
ステップS54において、制御装置12は、表示画面を1成分表示形式の分析結果表示画面GR1する(図8参照)。制御装置12は、ステップS54の処理を完了すると、処理を図5のステップS6へ進める。
【0047】
ステップS55において、制御装置12は、表示画面を5成分表示形式の分析結果表示画面GR5に変更する(図6参照)。制御装置12は、ステップS55の処理を完了すると、処理を図5のステップS6へ進める。
【0048】
上記表示個数切替処理によれば、図10に示すように、表示個数切替ボタンBchへタッチ入力が行われる度に、分析結果表示画面の表示形式が切り替えられる。図10は、本発明の第1の実施形態に係る分析装置1のディスプレイ112に表示される画面の遷移を示す遷移図である。現在の表示画面が5成分表示形式の分析結果画面GR5である場合に表示個数切替ボタンBchへタッチ入力されると、3成分表示形式の分析結果画面GR3が表示される(図10の矢印A1)。現在の表示画面が3成分表示形式の分析結果画面GR3である場合に表示個数切替ボタンBchへタッチ入力されると、1成分表示形式の分析結果画面GR1が表示される(図10の矢印A2)。現在の表示画面が1成分表示形式の分析結果画面GR1である場合に表示個数切替ボタンBchへタッチ入力されると、5成分表示形式の分析結果画面GR5が表示される(図10の矢印A3)。このように、上記制御装置12が実行する表示個数切替処理およびタッチパネルディスプレイ11により表示個数設定部241の機能が実現される。
【0049】
なお、上記実施形態では、分析結果表示画面において表示する成分項目の数を1つ、3つ、または5つに切り替える例を示したが、上記処理は一例であり、分析結果表示画面において表示する成分項目の数を変更可能であれば、各表示形式にて表示する成分項目の数は任意に変更して良い。例えば、1成分表示形式の分析結果表示画面が表示されている際に表示個数切替ボタンBchへのタッチ入力があった場合に、2つの成分項目を表示する2成分表示形式(図示せず)へと画面を切り替えても良い。
【0050】
図5の説明に戻り、ステップS6において、制御装置12は、分析結果画面下方に表示されるメニューボタンBMへのタッチ入力があったか否か判定する。制御装置12は、メニューボタンBMへのタッチ入力があったと判定した場合、処理をステップS7へ進めてメニュー画面GMを表示する(図10の矢印A4)。一方、制御装置12は、メニューボタンBMへのタッチ入力がないと判定した場合、処理をステップS8へ進める。
【0051】
ステップS7において、制御装置12は、メニュー画面処理を実行する。メニュー画面処理は、分析装置1の設定を変更するため種々の画面をユーザーの操作に応じて呼び出す処理である。以下、図11を参照してメニュー画面処理について説明する。図11は、本発明の第1の実施形態に係る制御装置12が実行するメニュー画面処理の詳細を示すフローチャートの一例である。制御装置12は、メニュー画面処理を開始すると、先ずステップS71の処理を実行する。
【0052】
ステップS71において、制御装置12は、メニュー画面GMを表示する。図12は、本発明の第1の実施形態に係るメニュー画面GMの一例である。図12に示すように、制御装置12は、メニュー画面GMに、複数のメニュー項目ボタンBJを表示する。制御装置12は、何れかのメニュー項目ボタンBJへのタッチ入力を検出すると、当該ボタンに対応する操作画面を呼び出す。メニュー項目ボタンBJには、成分表示順設定ボタンBJS、校正ボタンBJCが含まれる。制御装置12は、ステップS71の処理を完了すると、処理をステップS72へ進める。
【0053】
ステップS72において、制御装置12は、成分表示順設定ボタンBJSへタッチ入力があったか否か判定する。制御装置12は、成分表示順設定ボタンBJSへタッチ入力があったと判定した場合、処理をステップS73へ進めて成分表示順設定画面GJを表示する(図10の矢印A5)。一方、制御装置12は、成分表示順設定ボタンBJSへタッチ入力がないと判定した場合、処理をステップS74へ進める。
【0054】
ステップS73において、制御装置12は、成分表示順設定画面処理を実行する。成分表示順設定画面処理は、分析結果表示画面に表示する各成分項目に係る分析値の表示順序を変更するための操作を受け付ける処理である。以下、図13を参照して成分表示順設定画面処理について説明する。図13は、本発明の第1の実施形態に係る制御装置12が実行する成分表示順設定画面処理の詳細を示すフローチャートの一例である。制御装置12は、成分表示順設定画面処理を開始すると、先ずステップS731の処理を実行する。
【0055】
ステップS731において、制御装置12は、成分表示順設定画面GJを表示する。図14は、本発明の第1の実施形態に係る成分表示順設定画面GJの一例である。図14に示すように、制御装置12は、成分表示順序設定画面に、複数の成分項目ボタンBKを表示する。複数の成分項目ボタンBKは、上述ステップS1およびS2において取得或いは算出された成分項目と各々対応する。また、制御装置12は、成分表示順序設定画面において、成分項目ボタンBKの位置を変更するための上矢印ボタンBU、および下矢印ボタンBDを表示する。制御装置12は、ステップS731の処理を完了すると、処理をステップS732へ進める。
【0056】
ステップS732において、制御装置12は、成分項目ボタンBKへのタッチ入力があったか否か判定する。制御装置12は、成分項目ボタンBKへのタッチ入力があったと判定した場合、処理をステップS733へ進める。一方、制御装置12は、成分項目ボタンBKへのタッチ入力がないと判定した場合、処理をステップS738へ進める。
【0057】
ステップS733において、制御装置12は、ステップS732においてタッチ入力を受け付けた成分項目ボタンBKを選択項目ボタンBKSとして設定する。制御装置12は、選択項目ボタンBKSを他の成分項目ボタンBKとは異なる色で表示する。なお、図15は、成分項目ボタンBKが選択された様子を示す図である。図15においては、換算NOに対応する成分項目ボタンBKが選択項目ボタンBKSとして設定されている例を示す。制御装置12は、ステップS733の処理を完了すると、処理をステップS734へ進める。
【0058】
ステップS734において、制御装置12は、上矢印ボタンBUへタッチ入力があったか否か判定する。制御装置12は、上矢印ボタンBUへタッチ入力があったと判定した場合、処理をステップS735へ進める。一方、制御装置12は、上矢印ボタンBUへタッチ入力がないと判定した場合、処理をステップS736へ進める。
【0059】
ステップS735において、制御装置12は、選択項目ボタンBKSの表示順序を1つ繰り上げる。制御装置12は、ステップS735の処理を完了すると、処理をステップS738へ進める。
【0060】
ステップS736において、制御装置12は、下矢印ボタンBDへタッチ入力があったか否か判定する。制御装置12は、下矢印ボタンBDへタッチ入力があったと判定した場合、処理をステップS737へ進める。一方、制御装置12は、下矢印ボタンBDへタッチ入力がないと判定した場合、処理をステップS738へ進める。
【0061】
ステップS737において、制御装置12は、選択項目ボタンBKSの表示順序を1つ繰り下げる。制御装置12は、ステップS737の処理を完了すると、処理をステップS738へ進める。
【0062】
ステップS738において、制御装置12は、BACKボタンBB2へタッチ入力があったか否か判定する。制御装置12は、BACKボタンBB2へタッチ入力があったと判定した場合、設定された成分項目の表示順序を自身の記憶装置に記憶し、処理を図11のステップS71へ戻してメニュー画面GM(図12参照)を表示する(図10の矢印A6)。一方、制御装置12は、BACKボタンBB2へタッチ入力がないと判定した場合、処理をステップS732へ戻す。
【0063】
図16は、成分項目ボタンBKの表示順序が変更された様子を示す図である。上記ステップS734からステップS737の処理が繰り返し実行されることによって、図16では、図15において選択された換算NOに対応する選択項目ボタンBKSの表示順序が繰り上げられている例を示す。ユーザーが図16のように成分項目の表示順を設定した後、BACKボタンを繰り返しタッチ(上述ステップS738および後述ステップS76)して画面を分析結果画面へ戻すと(上述ステップS3)、図17に示すように図16のように変更された表示順序で各成分項目に係る分析値が表示される。なお、図17は、図16のように変更された表示順序が分析結果画面に反映される様子を示す図である。
【0064】
上記制御装置12が実行する成分表示順序設定画面処理およびタッチパネルディスプレイ11により表示順序設定部242の機能が実現される。このように、本発明に係る分析装置1では、各成分項目に係る分析値の表示個数および表示順序をユーザーの任意に設定することができる。したがって、ユーザー所望の成分項目をユーザー所望の順序で視認しやすく表示することができる。また、成分項目には各成分の実測値および換算値が含まれているため、例えば、NOXの実測値と、NOXの換算値とを並列して表示させることができる。すなわち、本発明に係る分析装置1では、実測値と換算値とを対比視認しやすく表示することができる。
【0065】
ステップS74において、制御装置12は、校正ボタンBJCへタッチ入力があったか否か判定する。制御装置12は、校正ボタンBJCへタッチ入力があったと判定した場合、処理をステップS75へ進めて校正画面GKを表示する(図10、図20の矢印A7)。一方、制御装置12は、校正ボタンBJCへタッチ入力がないと判定した場合、処理をステップS76へ進める。
【0066】
ステップS75において、制御装置12は、校正画面処理を実行する。校正画面処理は、分析装置1の校正の実行、および校正の設定を変更するための操作を受け付ける処理である。本発明に係る分析装置1では、測定対象とする各成分についてゼロ校正またはスパン校正の何れかをユーザーの任意に選択して実行することができる。以下、図18を参照して校正画面処理について説明する。図18は、本発明の第1の実施形態に係る制御装置12が実行する校正画面処理の詳細を示すフローチャートの一例である。制御装置12は、校正画面処理を開始すると、先ずステップS751の処理を実行する。
【0067】
ステップS751において、制御装置12は、校正画面GKを表示する。図19は校正画面GKの一例を示す図である。制御装置12は、校正画面GKにおいて、校正係数ボタンBP、スパン濃度設定ボタンBS、校正実行ボタンBH、校正モード設定ボタンBM、BACKボタンBB3を表示する。校正係数ボタンBPは、校正係数を再設定するためのボタンである。校正係数ボタンBPには、ゼロ校正係数ボタンBPZおよびスパン校正係数ボタンBPSの2種のボタンが存在する。制御装置12は、ゼロ校正係数ボタンBPZ、スパン校正係数ボタンBPS、および校正モード設定ボタンBMを、分析ユニット13によって測定される成分(CO2、CO、SO2、O2、およびNOX)と対応するよう各成分につき1つずつ設け、校正画面GKに一覧表示する。
【0068】
ゼロ校正係数ボタンBPZは、分析装置1をゼロ校正した際に算出されるゼロ校正係数を再設定するためのボタンである。制御装置12は、ゼロ校正係数ボタンBPZの表示領域内において、対応する成分の現在のゼロ校正係数を表示する。スパン校正係数ボタンBPSは、対応する成分を測定する分析器をスパン校正した際に算出されるスパン校正係数を再設定するためのボタンである。制御装置12は、スパン校正係数ボタンBPSの表示領域内において、対応する成分の現在のスパン校正係数を表示する。スパン濃度設定ボタンBSは、校正時に使用するスパンガスの濃度を入力する操作画面(スパンガス濃度設定画面GKS:図25参照)を表示するためのボタンである。校正実行ボタンBHは、分析装置1の校正を開始するためのボタンである。校正モード設定ボタンBMは、対応する成分について校正を実行するか否か、および、実行する校正の種別を選択するためのボタンである。制御装置12は、ステップS751の処理を完了すると、処理をステップS752へ進める。
【0069】
ステップS752において、制御装置12は、校正モード設定ボタンBMへタッチ入力があったか否か判定する。制御装置12は、校正モード設定ボタンBMへタッチ入力があったと判定した場合、処理をステップS753へ進めて校正モード設定画面GKMを表示する(図20の矢印A9)。なお、図20は、図10に示した第1の実施形態に係る分析装置1のディスプレイ112に表示される画面の遷移を示す遷移図の続きを示す図である。一方、制御装置12は、校正モード設定ボタンBMへタッチ入力がないと判定した場合、処理をステップS754へ進める。
【0070】
ステップS753において、制御装置12は、校正モード設定画面処理を実行する。校正モード設定画面処理は、ステップS752においてタッチ入力された校正モード設定ボタンBMに対応する成分(以下、選択成分と称する)について校正モードを設定する操作を受け付ける処理である。校正モードには、ゼロ校正モード、スパン校正モード、および校正不実施モードが存在する。選択成分の校正モードがゼロ校正モードに設定されている場合、制御装置12は、後述ステップS757の校正処理において当該選択成分についてゼロ校正を行う。選択成分の校正モードがスパンモードに設定されている場合、制御装置12は、後述ステップS757の校正処理において当該選択成分についてスパン校正を行う。選択成分の校正モードが校正不実施モードに設定されている場合、制御装置12は、後述ステップS757の校正処理において当該選択成分について校正を行わない。
【0071】
より具体的には、制御装置12は、ステップS752の校正モード設定画面処理を開始すると、先ず、校正モード設定画面GKMを表示する。図21は校正モード設定画面GKMの一例を示す図である。制御装置12は、校正モード設定画面GKMにおいて、ゼロ校正ボタンBMZ、スパン校正ボタンBMS、校正不実施ボタンBMN、およびCloseボタンBC1を表示する。ゼロ校正ボタンBMZは、選択成分の校正モードをゼロ校正モードに設定するためのボタンである。スパン校正ボタンBMSは、選択成分の校正モードをスパン校正モードに設定するためのボタンである。校正不実施ボタンBMNは、選択成分の校正モードを校正不実施モードに設定するためのボタンである。CloseボタンBC1は、校正モード設定画面GKMを閉じるためのボタンである。
【0072】
制御装置12は、校正モード設定画面GKMにおいてスパン校正ボタンBMSへ入力があった場合、スパンガス濃度ダイアログ画面を表示する(図20の矢印A11)。図22は、スパンガス濃度ダイアログ画面の一例を示す図である。制御装置12は、スパンガス濃度ダイアログ画面において、選択成分について現在設定されているスパンガスの濃度値および校正レンジを表示する。制御装置12は、スパンガス濃度ダイアログ画面においてOKボタンBOK1へ入力があった場合、選択成分の校正モードとしてスパン校正モードを選択し、スパンガス濃度ダイアログ画面を閉じる(図20の矢印A12)。一方、制御装置12は、スパンガス濃度ダイアログ画面においてCloseボタンBC2へ入力があった場合、選択されている校正モードを変更することなく、スパンガス濃度ダイアログ画面を閉じる(図20の矢印A12)。このようにスパンガス濃度ダイアログ画面を表示することによって、ユーザーにスパンガス濃度の入力および変更を促すことができる。すなわち、ユーザーがスパンガス濃度の入力や変更を忘れて誤った校正を実行してしまうことを未然に防ぐことができる。
【0073】
一方、制御装置12は、校正モード設定画面GKMにおいてゼロ校正ボタンBMZへタッチ入力があった場合、選択成分の校正モードとしてゼロ校正モードを選択する。同様に、制御装置12は、校正モード設定画面GKMにおいて校正不実施ボタンBMNへタッチ入力があった場合、校正不実施モードを選択する。制御装置12は、校正モード設定画面GKMにおいて、上記のような各ボタンへの入力操作により現在選択されている校正モードを強調表示する。具体的には、制御装置12は、スパン校正ボタンBMSの表示色を変更するなどして当該ボタンを強調表示する。
【0074】
そして、制御装置12は、校正モード設定画面GKMにおいてOKボタンBOK2へ入力があった場合、選択成分の校正モードを現在選択中のモードに設定する。制御装置12は、校正モードの設定を完了すると、処理を図18のステップS751へ戻して校正画面GKを表示する(図20の矢印A10)。この際、制御装置12は、校正モード設定ボタンBMの画像領域中に、本ステップS753の処理において設定された校正モードを示す文字を表示する。例えば、校正モードがゼロ校正モードに設定されている場合は「ZERO」、校正モードがスパン校正モードに設定されている場合は「SPAN」、校正モードが校正不実行モードに設定されている場合は「-----」等の文字を校正モード設定ボタンBMの画像領域内に表示する。一方、制御装置12は、校正モード設定画面GKMにおいてCloseボタンBC1へ入力があった場合、校正モードの設定を変更することなく、処理を図18のステップS751へ戻して校正画面GKを表示する(図20の矢印A12)。一方、制御装置12は、CloseボタンBC1への入力がないと判定した場合、処理をステップS7532へ戻す。
【0075】
図18の説明に戻り、ステップS754において、制御装置12は、スパンガス濃度設定ボタンBSへタッチ入力があったか否か判定する。制御装置12は、スパンガス濃度設定ボタンBSへタッチ入力があったと判定した場合、処理をステップS755へ進めてスパンガス濃度設定画面GKSを表示する(図20の矢印A13)。一方、制御装置12は、スパンガス濃度設定ボタンBSへタッチ入力がないと判定した場合、処理をステップS756へ進める。
【0076】
ステップS755において、制御装置12は、スパンガス濃度設定画面処理を実行する。スパンガス濃度設定画面処理は、スパン校正を行う際に用いるスパンガス濃度の値を入力する操作を受け付ける処理である。例えば、制御装置12は、ステップS752の処理を開始すると、スパンガス濃度の値を入力する操作を受け付けるためのスパンガス濃度設定画面を表示する(図示せず)。そして、制御装置12は、スパンガス濃度設定画面において各成分項目に対応した濃度数値ボタンを表示する。制御装置12は、濃度数値ボタンへのタッチ入力があった場合、テンキー画面を表示して数値入力を受け付ける。制御装置12は、スパンガス濃度設定画面に表示されるBACKボタンへタッチ入力があったと判定した場合、処理を図18のステップS751へ戻して校正画面GKを表示する(図20の矢印A14)。一方、制御装置12は、BACKボタンへタッチ入力がない場合、スパンガス濃度設定画面を表示したままBACKボタンへの入力を待機する。なお、上記ステップS755の処理は一例であり、制御装置12は、任意の手法を用いてスパンガス濃度の値の入力を受け付けて構わない。
【0077】
図18の説明に戻り、ステップS756において、制御装置12は、校正実行ボタンBHへタッチ入力があったか否か判定する。制御装置12は、校正実行ボタンBHへタッチ入力があったと判定した場合、処理をステップS757へ進める。一方、制御装置12は、校正実行ボタンBHへタッチ入力がないと判定した場合、処理をステップS758へ進める。
【0078】
ステップS757において、制御装置12は、校正を実行する。具体的には、制御装置12は、上述の処理において設定された校正モードおよびスパンガス濃度に基づいて校正を行う。なお、制御装置12は、校正を行う際に校正係数を算出し、当該校正係数を自身の記憶装置に記憶する。制御装置12が実行する校正の方法、および校正係数の算出方法は従来周知の任意の手法を用いて良い。制御装置12は、ステップS757の処理を完了すると、処理をステップS751へ戻し、校正画面GKを表示する。ステップS757の処理により校正を実行した後は、ゼロ校正モードあるいはスパン校正モードに設定された成分の校正係数が更新される。例えば、図19のように校正モードが設定されていた場合、ゼロ校正モードに設定されていたNOのゼロ校正係数、スパン校正モードに設定されていたCO、CO2、およびO2のスパン校正係数については各々校正が行われ、校正係数が更新される。一方、図19において、校正不実施モードに設定されていたSO2については校正が行われないため、校正係数が更新されない。
【0079】
制御装置12が備える記憶装置および制御装置12が実行する上記ステップS757の処理により校正係数算出部250および係数記憶部260の機能が実現される。
【0080】
ステップS758において、制御装置12は、校正係数ボタンBPの何れかへタッチ入力があったか否か判定する。制御装置12は、校正係数ボタンBPへタッチ入力があったと判定した場合、処理をステップS759へ進めて係数ロールバック画面GKRを表示する(図20の矢印A15)。一方、制御装置12は、校正係数ボタンBPへタッチ入力がないと判定した場合、処理をステップS760へ進める。
【0081】
ステップS759において、制御装置12は、係数ロールバック画面処理を実行する。係数ロールバック画面処理は、校正係数を過去に設定された値へ戻す操作を受け付ける処理である。以下、図23を参照して係数ロールバック画面処理について説明する。図23は、本発明の第1の実施形態に係る制御装置12が実行する係数ロールバック画面処理の詳細を示すフローチャートの一例である。制御装置12は、係数ロールバック画面処理を開始すると、先ずステップS7591の処理を実行する。
【0082】
ステップS7591において、制御装置12は、ステップS758において選択された
校正係数ボタンBPに対応する過去の校正係数を記憶装置から読み出す。制御装置12は、ステップS7591の処理を完了すると、処理をステップS7592へ進める。
【0083】
ステップS7592において、制御装置12は、過去の校正係数と共にロールバック画面を表示する。図24は、ロールバック画面の一例を示す図である。制御装置12は、ステップS7591において読み出した過去の校正係数の値、校正係数をステップS7591において読み出した過去の値へ戻して再設定して良いか否かをユーザーに確認する確認メッセージ、「はい」ボタンBY、および「いいえ」ボタンBNを表示する。制御装置12は、ステップS7592の処理を完了すると、処理をステップS7593へ進める。
【0084】
ステップS7593において、制御装置12は、「はい」ボタンBYへタッチ入力があったか否か判定する。制御装置12は、「はい」ボタンBYへタッチ入力があったと判定した場合、処理をステップS7594へ進める。一方、制御装置12は、「はい」ボタンBYへタッチ入力がないと判定した場合、処理をステップS7595へ進める。
【0085】
ステップS7594において、制御装置12は、ステップS7591において読み出した過去の校正係数の値を現在の校正係数の値として設定する。制御装置12は、ステップS7594の処理を完了すると、処理を図18のステップS751へ戻し、校正画面GKを表示する(図20の矢印A16)。
【0086】
ステップS7595において、制御装置12は、「いいえ」ボタンBNへタッチ入力があったか否か判定する。制御装置12は、「いいえ」ボタンBNへタッチ入力があったと判定した場合、処理を図18のステップS751へ戻し、校正画面GKを表示する(図20の矢印A16)。一方、制御装置12は、「いいえ」ボタンBNへタッチ入力がないと判定した場合、処理をステップS7593へ戻し、「はい」ボタンBYまたは「いいえ」ボタンBNの何れかへのタッチ入力を受け付けるまで係数ロールバック画面GKRを表示して待機する。
【0087】
制御装置12が実行する上記係数ロールバック画面処理、およびタッチパネルディスプレイ11により、係数再設定部270が実現される。このような機能によれば、校正係数を過去に設定した値に容易に再設定することができる。したがって、例えば、測定地点においてスパンガスやゼロガスのガス切れなどの原因で正常な校正ができなかった場合などでも、校正係数を前回正常に校正ができた際の値に容易に再設定することができる。
【0088】
図18の説明に戻り、ステップS760において、制御装置12は、BACKボタンBB3へタッチ入力があったか否か判定する。制御装置12は、BACKボタンBB3へタッチ入力があったと判定した場合、処理を図11のステップS71へ戻してメニュー画面GMを表示する(図10、図20の矢印A8)。一方、制御装置12は、BACKボタンBB3へタッチ入力がないと判定した場合、処理をステップS751へ戻す。
【0089】
なお、上記図18にて示したステップS752、ステップS754、ステップS756、ステップS758、およびステップS760の各処理の順序は上記に限らず、任意に入れ替えた態様としても良いし、並列的に実行される態様としても良い。
【0090】
図11の説明に戻り、ステップS76において、制御装置12は、BACKボタンBB1へタッチ入力があったか否か判定する。制御装置12は、BACKボタンBB1へタッチ入力があったと判定した場合、メニュー画面GMを閉じ、処理を図5のステップS3へ戻して分析結果画面を表示する(図10の矢印A11)。一方、制御装置12は、BACKボタンBB1へタッチ入力がないと判定した場合、処理をステップS71へ戻す。
【0091】
なお、上記図11にて示したステップS72、ステップS74、およびステップS76の各処理の順序は上記に限らず、任意に入れ替えた態様としても良いし、並列的に実行される態様としても良い。
【0092】
図5の説明に戻り、ステップS8において、制御装置12は、分析装置1の電源がオフ状態に設定されたか否か判定する。制御装置12は、電源がオフ状態に設定されたと判定した場合、図5の処理を終了する。一方、制御装置12は、電源がオン状態に維持されていると判定した場合、処理をステップS1へ戻し、上記の各ステップの処理を繰り返し実行する。
【0093】
以上に示したように、本発明の実施形態に係る分析装置1によれば、所望の成分項目の分析値を1画面内に見やすく表示することができる。
【0094】
なお、上記実施形態では、制御装置12が分析結果表示画面において、分析結果を図6から図8のように一覧形式で表示する例について説明したが、制御装置12は、ユーザーの操作に応じて分析結果を図25のようにグラフ表示する処理を行っても構わない。図25は、グラフ形式で分析結果を表示するグラフ画面の一例を示す図である。具体的には、制御装置12は、分析結果表示画面にグラフ表示ボタンBGを表示する。そして、制御装置12は、グラフ表示ボタンBGへのタッチ入力を検出した場合、一覧表示されている各成分項目の分析値の時間変化をグラフ形式で表示する。図25に示すように、制御装置12は、グラフ画面において、分析結果表示画面において表示されていた成分項目に係る分析値の一覧、および当該成分項目に係る分析値の経時変化を示すグラフを同時に表示する。なお、図25に示すグラフにおいて横軸は時間を、縦軸は各成分項目に係る分析値を各々示す。制御装置12は、グラフ形式の分析結果表示画面において一覧表示ボタンBLを表示する。そして、制御装置12は、一覧表示ボタンBVへのタッチ入力を検出した場合、一覧形式の分析結果表示画面を表示する。上記制御装置12が実行する処理およびタッチパネルディスプレイ11によりグラフ表示部243の機能が実現される。このように、分析結果をグラフ表示可能とすることによって、ユーザーは表示されている成分項目の分析値の時間変化を容易に視認することができる。
【0095】
また、上記実施形態では、分析装置1が試料ガス中のCO2、CO、SO2、O2、およびNOXの濃度を測定し、これらの分析値(実測値および換算値)を画像表示する例について説明したが、上記測定成分は一例であり、分析装置1は、他の任意の成分の濃度を測定して構わない。例えば、分析装置1は、試料ガス中のH2S、O3、NH3、HCl、HC、Hg、窒素酸化物、あるいはシロキサンの濃度を測定し、これらの分析値を画像表示しても構わない。
【0096】
(第2の実施形態)
上記第1の実施形態に係る分析装置は、図26に示すように筐体14と着脱可能なストラップ20をさらに備えた構成としても良い。なお、図26は、第2の実施形態に係る分析装置2の外観を示す斜視図である。ストラップ20は、ユーザーが筐体14を背負って運搬する際に用いる部材である(図28参照)。第2の実施形態に係る分析装置2は、ストラップ20を備えることによって、高い可搬性を得ることができる。
【0097】
第2の実施形態に係る分析装置2では、筐体14にストラップ20を取り付けるための複数の環状部材141が予め取り付けられている。具体的には、図32、図33、および図34に示すように、筐体14は、タッチパネルディスプレイ11を備えた面を前面とした場合、環状部材141を左側面前端部に1つ、右側面前端部に1つ、左側面後端部に1つ、右側面後端部に1つ、計4つ備える。なお、図32は、筐体14の正面図である。図33は、筐体14の左側面図である。図34は、筐体14の右側面図である。図面上においては左側面前端部に備えられた環状部材141を141a、左側面前端部に備えられた環状部材141を141a、左側面後端部に備えられた環状部材141を141b、右側面前端部に備えられた環状部材141を141c、右側面後端部に備えられた環状部材141を141dとして符号を付して示す。これら環状部材141は、ストラップ20と筐体14係合するための係合部として機能する。
【0098】
次いで、図27を参照してストラップ20の構成について説明する。図27は、第2の実施形態に係るストラップ20の構成を示す図である。ストラップ20は、連結バンド21、背負ベルト23、胴部ベルト28、および開閉フック22を備える。
【0099】
連結バンド21は、開閉フック22を両端に備えた帯状の部材である。開閉フック22は、環状部材141と着脱自在に係止される部材である。
【0100】
背負ベルト23は、各々の一方端部が連結バンド21の中央部に固定された一対の帯状部材である。一対の背負ベルト23の他方端部には各々開閉フック22が設けられている。背負ベルト23は、使用時においてユーザーの肩部と接触する部位となる。また、背負ベルト23には、背負ベルト23自身の長さを変更するためのアジャスター機構231を備える。なお、アジャスター機構231には従来周知の任意の機構を用いて良い。
【0101】
胴部ベルト28は、両端を一対の背負ベルト23各々に固定された帯状の部材である。胴部ベルト28の中央部にはバックル部281が備えられており、胴部ベルト28は、当該バックル部281において分割自在に構成されている。また、胴部ベルト28には、胴部ベルト28自身の長さを変更するためのアジャスター機構282を備える。なお、アジャスター機構282には従来周知の任意の機構を用いて良い。
【0102】
上記ストラップ20に複数備えられた開閉フック22は、環状部材141と各々着脱自在に係止可能な係止部として機能する。なお、図面においては、連結バンド21の一方端に備えられた開閉フック22を22a、連結バンド21の一方端に備えられた開閉フック22を22b、一対の背負ベルト23のうち一方のベルトに備えられた開閉フック22を22c、一対の背負ベルト23のうち他方のベルトに備えられた開閉フック22を22dとして符号を付して示す。
【0103】
連結バンド21および背負ベルト23は、例えばナイロン繊維を織り込み製造された軟性部材であるが、任意の材料で形成して構わない。また、開閉フック22は、任意の金属、或いは任意の合成樹脂で構成して良い。
【0104】
開閉フック22aと環状部材141aとを、開閉フック22bと環状部材141cとを、開閉フック22cと環状部材141bとを、開閉フック22dと環状部材141dとを、各々係合させると、図26に示した態様でストラップ20と筐体14とを連結することができる。このようにストラップ20と筐体14とが連結した状態で、背負ベルト23を肩に担ぐようにすれば、ユーザーは、図28に示すように分析装置2を背負うことができる。なお、図28は、第2の実施形態に係るストラップ20を用いてユーザーが分析装置2を運ぶ様子を示す図である。このように分析装置2を背負うことによってユーザーは、分析装置2を運搬しながら両手を自由に使うことができる。
【0105】
なお、ユーザーが分析装置2を背負う際には、予め胴部ベルト28をバックル部281において分割した状態とすることで、背負ベルト23に腕を通して分析装置2を背負うことができる。また、ユーザーは、分析装置2を背負った後に再度、胴部ベルト28をバックル部281で連結した状態とすることによって、ユーザーは、分析装置の筐体をユーザーの胴部に密着固定した状態で背負うことができる。
【0106】
なお、上記第2の実施形態において、互いに係合する開閉フック22と環状部材141とを、ストラップと筐体とを連結するための部材として用いる例を示したが、互いに係合可能な部材であれば開閉フック22および環状部材141に限らず従来周知の部材を用いても良い。
【産業上の利用可能性】
【0107】
本発明に係る分析装置は、ユーザー所望の成分項目に係る分析値を視認しやすく表示可能とする分析装置などとして有用である。
【符号の説明】
【0108】
1、2、3 分析装置
11 タッチパネルディスプレイ
111 タッチパネル
112 ディスプレイ
12 制御装置
13 分析ユニット
14 筐体
141 環状部材
24 分析結果表示制御部
20、30 ストラップ
21 連結バンド
22 開閉フック
23 背負ベルト
28 胴部ベルト
31 吊下ベルト
32 結束部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
試料ガスを分析し、分析結果を画像表示する分析装置であって、
前記試料ガス中における所定成分の濃度を測定および分析して複数の成分項目に係る分析値を算出する分析部と、
前記分析値を画像表示する表示部と、
ユーザーの入力操作を受け付ける操作入力部と、
各前記成分項目に係る分析値を前記操作入力部への入力操作に応じた表示態様で前記表示部の画面に表示させる分析結果表示制御部とを備え、
前記分析結果表示制御部は、
前記表示部に表示される前記分析値の表示個数を前記操作入力部への入力操作に応じて設定する表示個数設定部と、
前記表示部に表示される前記分析値の表示順序を前記操作入力部への入力操作に応じて設定する表示順序設定部とを含むことを特徴とする分析装置。
【請求項2】
前記分析結果表示制御部は、前記操作入力部への入力操作に応じて、前記表示部に現在表示されている前記分析値の経時変化を示すグラフを当該分析値と同時に前記表示部に表示させるグラフ表示部をさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の分析装置。
【請求項3】
前記分析部は、
前記試料ガスに含まれる予め定められた第1の成分および第2の成分の濃度を各々前記第1の成分の実測値、および前記第2の成分の実測値として測定する実測部と、
前記実測部により算出された前記第1の成分の実測値、および前記第2の成分の実測値に基づいて、前記第1の成分の換算値を算出する換算演算部とを含み、
前記分析値には、少なくとも前記第1の成分の換算値が含まれ、
前記分析値には、前記第1の成分の実測値および/または前記第2の成分の実測値がさらに含まれることを特徴とする、請求項1および2の何れか1項に記載の分析装置。
【請求項4】
前記分析結果表示制御部は、前記分析値の表示個数が少ないほど、前記表示部に表示される前記分析値のフォントサイズを大きくすることを特徴とする、請求項1から3の何れか1項に記載の分析装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公開番号】特開2012−189549(P2012−189549A)
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−55591(P2011−55591)
【出願日】平成23年3月14日(2011.3.14)
【出願人】(000155023)株式会社堀場製作所 (638)
【Fターム(参考)】