説明

切換コック

【課題】簡単な構造の切換手段を備えた部品数の少ない切換コックを提供すること。
【解決手段】少なくとも1つの注入路及び配水路が形成された外装体17と、第1、第2開口が形成された支持体13と、これらに回転自在に支持された切換手段2と、切換手段2の回転軸と接続された操作手段27とを備えた切換コック1であって、切換手段2は、有底の第1筒状体と、この中心部に第1筒状体の径より小さく、長めの有底の第2筒状体を有し、各底部が一体に形成され、第1、第2筒状体には、2つの流入口と2つの流出口が形成され、各流入口と各流出口とがそれぞれ連通された第1流路と第2流路とを有し、第1流路と第2流路は互いに連通されておらず、操作手段27により、外装体17の注入路及び配水路と切換手段2の流入口及び流出口がそれぞれ連通される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は外付けの液体供給装置、例えば蛇口や浄水器などに接続され、切換手段を用いて流路を切り換えることができる切換コックに関する。詳しくは、本発明は、流路の切り換えを行う切換手段を簡単な構造とすることで切換コック全体の部品数を減らすことができ、さらに、容易に滞留水を排出することができる切換コックに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、蛇口などの吐水装置に接続され、配水時の流路の方向を切り換えることができる切換コックが広く普及しており、例えば、一方の流路を通常の蛇口として使用し、他方の流路を浄水器や食器洗浄器などに接続して使用されている。
【0003】
下記特許文献1には、水栓の蛇口(吐水管)に取り付けられて吐水流路と浄水器の給水ホースに連通する分岐流路とに切替えるための切替コックに関する発明が開示されている。
【0004】
下記特許文献1に開示されている切替コック50は、図14A,図14Bに示すように、筒状の合成樹脂製コック本体51と合成樹脂製の弁体53とで構成されている。コック本体51は、左右方向に中心軸Xを有するよう横置きに設けられている。更に、コック本体51は、周面Mにおける上側に流入口54を有するとともに、この流入口54の周囲から立設する大径の切替コック取付部材55を有する。また、弁体53は、横長で、一端に切替レバー52を有する状態で他端側からコック本体51内に挿入され、中心軸Xのまわりに180°回転するよう設けられている。そして、切替コック50に備えられている弁体53は、吐水流路Sと分岐流路Pを仕切る傾斜した仕切壁58を有し、更に、この仕切壁58の一方の壁面A側に、切替レバー52を吐水側に操作させたときに流入口54および第1の流出口56を連通させる吐水流路Sを形成する第1の連通部59を有する(図14B参照)。また、弁体53は、仕切壁58の他方の壁面B側に、切替レバー52を分岐側に操作させたときに前記流入口54および第2の流出口57を連通させる分岐流路Pを形成する第2の連通部60を有する構造とされている(図14A参照)。
【0005】
下記特許文献1に開示されている切替コック50は、このような構造とすることで、切替レバー52を切り替えることで、弁体53を回転させ、弁体53に設けられた仕切壁58の傾斜の向きを切り替え、吐水流路Sと分岐流路Pを切り替えることができるようにしている。
【0006】
また、下記特許文献2には、一個の切換バルブの切り換え位置を切り換えることによって複数の水の流路を切り換えることができる機能を有した切換コックの発明が開示されている。
【0007】
下記特許文献2の切換コックの切換バルブは、図15A〜図15Cに示すように、水の流路を切り換える切換バルブ73は円筒状をなし、本体70の主流路71の内部に自身の軸線を中心として摺動回転可能に嵌合されている。この切換バルブ73は、内部が中空部となっており、仕切板74で第一中空部75及び第二中空部76の二つの中空部に仕切られている。第一中空部75の外周面には第一の溝78が形成されており、その一部は円周方向において途切れている。バルブポート77は、第一の溝78が途切れた部位に形成され、前記第一中空部75に連通している。第二中空部76の外周面には、前記第一の溝78と第二中空部76とを連通する第二の溝79が形成されており(図15B参照)、さらに第二中空部76とシャワーポート72を連通する第三の溝80が形成されている(図15C参照)。
【0008】
下記特許文献2に開示されている切換コックは、このような構造とすることで、水の流路を切り換える際、一個の切換バルブ73を回転操作することにより、源水吐出、浄水吐出、逆洗吐出、あるいはシャワー吐出が得られるようにしている。
【0009】
一方、切換コックには、他の使用方法もある。例えば、下記特許文献3に記載の・・・
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2000−266199号公報
【特許文献2】特開平09−079398号公報
【特許文献3】特開2002−115292号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
上記特許文献1に開示された切替コック50は、切替レバー52を操作し弁体53の仕切壁58の配置を切り替えることで吐水流路Sと分岐流路Pを切り替えることができる。しかし、弁体53に設けた仕切壁58は所定の傾斜を有する特有の構成をしており、さらに弁体53を中空構造としているため、弁体53自体の構造が複雑となる。さらに、この弁体53を切替レバー52を用いて切り替えるので、この弁体53に対応するコック本体51の構造及び切替コック50全体の構造も複雑となる。さらに、中空構造の弁体53を回転させるので、弁体53の耐久性に課題が出てくる。また、この切替コック50は、図14に示すようにコック本体51及び弁体53が複雑な構造をしているため、コック本体51と弁体53を繋ぐ開口61、62、63が狭くなり、必要な配水量を得ることができない場合がある。
【0012】
さらに、上記特許文献2に開示された切換コックでは、流路を形成するために切換バルブ73の外周囲に複数の溝78、79、80を形成し、この溝と、切換バルブ73が嵌合された本体70との間に形成された流路を通し水を配水するようにしている。そのため、この切換コックは、溝78、79、80と本体70との嵌合の精度が重要となり、ずれが生じると水漏れ等の原因ともなる。また、切換バルブ73に複数の溝78、79、80を形成するので、切換バルブ73の構造及び本体70の構造も複雑となってしまい、切換コック全体の構造も複雑となってしまう。
【0013】
また、従来の切換コックの課題として、例えば、切換コックの一方の流路に接続されている浄水器へ水を配水させる構造とした場合、この配水を止めたとき、切換コックと浄水器との間の流路に水が留まってしまうことがある。この場合、常時浄水器を使用していれば問題はないが、浄水器を長期間使用しなかった場合、この滞留している水にカビや雑菌が繁殖してしまうおそれがある。このような場合、このカビや雑菌が繁殖した滞留水をそのまま浄水器を通すと、浄水器が汚染されてしまうこととなり、強いては使用者に害を及ぼしてしまうおそれもある。
【0014】
なお、上記特許文献2の切換コックでは、切換コックに接続された浄水器に水道の蛇口からの水を逆流させることで、浄水器内を洗浄できるとしているが、上記特許文献2に開示されている切換コックでは、洗浄できるのは専用の浄水器に限られてしまい、汎用的ではなく、しかも全体の構造が複雑となってしまう。
【0015】
また、近年、キッチン用水栓に浄水カートリッジを内蔵した、いわゆる蛇口一体型浄水器や浄水器内蔵水栓などといわれるものが市場に出てきている(上記特許文献3参照)。これらは、同一の方向から浄水と原水が同時に流れてくるものであり、この浄水と原水の配水を切り換えるのに切換コックが用いられているものもある。
【0016】
本発明者は、このような従来技術の問題点及び解決すべき課題に鑑み、流路を切り換える切換手段を備えた切換コックにおいて、切換手段の内部に複数の流路を形成し、この切換手段を操作することで、構造が簡単で且つ通常の吐水量と変らない切換コックを提供できると共に、滞留水を容易に排出できること、さらには、同じ方向から2種類の液体、例えば浄水と原水が同時に流れてくる、いわゆる蛇口一体型浄水器等にも本発明の切換コックを用いることができることを見出し、本発明を完成するに至ったものである。
【0017】
すなわち、本発明の目的は、一部材に複数の流路が形成された簡単な構造の切換手段を備えることで、切換コック全体を構成する部品点数を減らし、且つこの切換手段によって流路に溜まった滞留水を容易に排出させることができる、構造が簡単な切換コックを提供すること、さらには、同じ方向から流入する複数の種類の液体を簡単な構造の切換手段を備えた切換コックを用いることで、使用者の好みに応じた配水が可能な切換コックを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0018】
上記目的を達成するために、本発明の切換コックは、外付けの液体供給装置から液体が注入される少なくとも1つの注入路と、前記注入路から注入された液体が配水される少なくとも1つの配水路とが形成された外装体と、
前記外装体の内部に収容され、前記注入路に連通される第1開口と前記配水路に連通される第2開口とが形成された支持体と、
前記支持体の内部に収容され、前記外装体と前記支持体とによって回転自在に支持された切換手段と、
前記外装体の側面に設けられ、前記切換手段に形成された回転軸と接続された操作手段とを備えた切換コックであって、
前記切換手段は、所定径を有する有底の第1筒状体と、前記第1筒状体の中心部に前記第1筒状体の径より小さく、前記第1筒状体より長めに形成された有底の第2筒状体とを有し、前記第1筒状体と第2筒状体との各底部が一体に形成され、
前記底部とは反対側の前記第1筒状体及び前記第2筒状体の少なくとも1方の前記端部は前記外装体と接しており、
前記底部から前記切換手段の前記端部と反対側に前記回転軸が延在されており、
前記第1筒状体及び前記第2筒状体には、いずれか一方に液体が流入される2つの流入口と、いずれか一方から液体が流出される2つの流出口とが形成され、
前記2つの流入口のうちの一方の流入口と前記2つの流出口とのうちの一方の流出口とが連通された第1流路と、
前記2つの流入口のうちの他方の流入口と前記2つの流出口のうちの他方の流出口とが連通された第2流路とを有し、
前記第1流路と前記第2流路とは互いに連通されておらず、
前記操作手段を回転させることで、前記外装体の一方の注入路と前記切換手段の一方の流入口、前記外装体の一方の配水路と前記切換手段の一方の流出口、前記外装体の他方の注入路と前記切換手段の他方の流入口、及び前記外装体の他方の配水路と前記切換手段の他方の流出口がそれぞれ連通されるようになっていることを特徴とする。
【0019】
また、本発明の切換コックにおいては、前記外装体には、1つの注入路と2つの配水路とが形成され、
前記支持体の第1開口は上部に形成され、
前記切換手段の前記第1流路は、前記第1筒状体の内周面と前記第2筒状体の外周面とで形成され、前記第1筒状体に形成された第1流入口と第1流出口とによって連通されており、
前記第2流路は、前記第1筒状体に形成された第2流入口から前記第2筒状体に連通された短流路と前記第2筒状体の内周面とで形成され、前記第2流入口と前記第2筒状体に形成された第2流出口とによって連通されており、
前記切換手段の底部とは反対側の第1筒状体及び第2筒状体のそれぞれの端部は前記外装体と接していることが好ましい。
【0020】
また、本発明の切換コックにおいては、前記切換手段は、前記第1流入口を前記外装体の第1配水路に連通されることが好ましい。
【0021】
また、本発明の切換コックにおいては、前記外装体には、2つの注入路と1つの配水路とが形成され、
前記支持体の第1開口は側面に形成され、
前記切換手段の前記第1流路は、前記第1筒状体の内周面と前記第2筒状体の外周面とで形成され、前記第1筒状体の内周面と前記第2筒状体の外周面との隙間であって、前記外装体と前記第1筒状体の端部が接する部分の前記隙間とで形成された第1流入口と第1流出口とによって連通されており、
前記第2流路は、前記第2筒状体の内周面と前記第1筒状体に形成された第2流出口から前記第2筒状体に連通された短流路とで形成され、前記第2筒状体に形成された第2流入口と前記第2流出口とによって連通されており、
前記外装体と前記第1筒状体の端部とが接しており、前記支持体と前記回転軸とが軸支されていることが好ましい。
【0022】
また、本発明の切換コックにおいては、前記外装体の一方の注入路は前記切換手段の前記第2筒状体の前記端部と接することで支持されていることが好ましい。
【0023】
また、本発明の切換コックにおいては、前記切換手段の第2筒状体の端部は、外付けの液体供給装置と接続可能な接続部を備えていることが好ましい。
【0024】
また、本発明の切換コックにおいては、前記切換手段と前記支持体との間には、弁座パッキンが嵌合されていることが好ましい。
【0025】
また、本発明の切換コックにおいては、前記弁座パッキンは、合成樹脂材料で形成された板状体に前記切換手段との接点となる凸状の突起部が前記切換手段と接触する側に円形に少なくとも2つ以上形成されており、前記円形の突起部の一つには前記円形の突起部の内部が開口となっていることが好ましい。
【0026】
また、本発明の切換コックにおいては、前記操作手段には、前記切換手段を位置決め固定するための固定手段を備えていることが好ましい。
【0027】
また、本発明の切換コックにおいては、前記外装体には、外付けの液体供給装置との接続が可能な取付手段が備えられていることが好ましい。
【0028】
また、本発明の切換コックにおいては、前記外装体の前記第2配水路には、警告弁が備えられていることが好ましい。
【0029】
また、本発明の切換コックにおいては、前記切換手段は、金属性材料又は合成樹脂材料で形成されていることが好ましい。
【0030】
また、本発明の切換コックにおいては、前記支持体は金属性材料又は合成樹脂材料で形成されていることが好ましい。
【0031】
また、本発明の切換コックにおいては、前記外装体は金属性材料又は合成樹脂材料で形成されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0032】
本発明は、上記構成を備えることにより、以下の優れた効果を奏する。すなわち、本発明の切換コックでは、異なる流路の切換を行う切換手段は、その内部に第1流路と第2流路が形成されているので、各流路の切り換えはこの切換手段の一部材のみが操作されることで行うことができる。また、各流路を形成するために他の部品に溝等を形成することなく、また、切換手段に仕切り板等の特別な構造を設ける必要がない。そのため、本発明の切換コックによれば、切換手段の一部材内に2つの流路が形成されており、切換手段の構造を簡単にすることができ、部品数が少なく簡単な構造の切換コックを提供することができる。
【0033】
また、本発明の切換コックでは、第1流入口と第1配水口とが連通した第1流路と第2流入口と第2流出口とが連通した第2流路を備えることにより、1方向から注入される液体を2方向へ配水する場合、例えば、上部から原水が注水され、この原水を下部へ配水するものと、側部に接続された外部装置、例えば浄水器へ配水するものとがある場合でも、本発明の切換コックを用いることにより、簡単な構造で容易に配水方向の切換を行うことができる。
【0034】
また、本発明の切換コックでは、切換手段を第2配水口と第1配水口とを連通するように切り換えることができるため、切換コックと接続される外付けの液体注水装置、例えば浄水器や食器洗浄機との間に滞留した水を特別な部品や装置を用いることなく、また、複雑な構造とすることなく排出することができる。
【0035】
また、本発明の切換コックでは、第1流入口と第1流出口とが連通された第1流路と、第2流入口と第2流出口とが連通された第2流路とを備えることにより、同一方向から2種類の液体、例えば原水と浄水が注水される、いわゆる、蛇口一体型浄水器あるいは浄水器内蔵水栓など呼ばれる装置にも本発明の切換コックを用いることができる。すなわち、構造が簡単で部品数の少ない本発明の切換コックを用いた蛇口一体型浄水器等を提供することができる。
【0036】
また、本発明の切換コックによれば、切換手段が外装体と接して支持されているので、切換手段の回転には支障がなく、また、切換手段が外れることを抑制することができる。
【0037】
また、本発明の切換コックでは、外付けの液体供給装置、例えば浄水器等と切換手段の第2筒状体の端部とを直接接続することができるので、部品点数をさらに減らすことができ、また、軽量化が可能な切換コックを提供することができる。
【0038】
また、本発明の切換コックでは、切換手段と支持体の間に弁座パッキンが嵌合されているものとすることができるので、切換手段からの水漏れを抑制するとともに、切換手段の回転を滑らかにすることができ、従来のOリングやパッキンに比べ耐久性が高く円滑な操作が可能な切換コックを提供することができる。
【0039】
また、本発明の切換コックでは、本発明の切換コックに使用される弁座パッキンには円形の突起部が形成されており、この円形の突起部の内部に開口が設けられているものとすることができるので、この開口を流路が連通するように設置して、切換手段を支持することができる。そのため、本発明によれば、流路の形成位置に影響を受けることなく弁座パッキンを設置でき、切換手段の回転を効率よく支持でき且つ水漏れの抑制も行える切換コックを提供することができる。
【0040】
また、本発明の切換コックでは、切換手段の各流路が正しく連通された状態で切換手段を固定することができるので、各流路の不確実な連通等の不具合を抑制でき、水漏れを抑制し確実な配水を行うことができる。
【0041】
また、本発明の切換コックでは、取付手段が備えられていることにより、切換コックを外付けの液体供給装置と接続することが簡単となる。
【0042】
また、本発明の切換コックでは、警告弁が備えられていることにより、切換コック内の水圧が上昇した場合に、使用者に警告することができ、また、上昇した水圧によって切換コックや他の接続されている装置が破損する前に、圧力を抜くことができる。
【0043】
また、本発明の切換コックでは、切換手段を金属性材料で形成すれば、高圧にも耐え長期間使用できる耐久性の高い切換コックを提供することができ、また、切換手段を合成樹脂材料で形成すれば、軽量で小型の切換コックを提供することができる。
【0044】
また、本発明の切換コックでは、支持体が金属性材料で形成されていることにより、高圧にも耐え長期間使用できる耐久性の高い切換コックを提供することができる。一方支持体が、合成樹脂材料で形成されていれば、軽量で小型の切換コックを提供することができる。
【0045】
また、本発明の切換コックでは、外装体が金属性材料で形成されていることにより、高圧にも耐え長期間使用できる耐久性の高い切換コックを提供することができる。一方外装体が、合成樹脂材料で形成されていれば、軽量で小型の切換コックを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本実施形態1に係る切換コックの斜視図である。
【図2】本実施形態1に係る切換コックの分解斜視図である。
【図3】図3Aは本実施形態1に係る切換手段の斜視図であり、図3Bは図3AのIIIB側から見た平面図である。
【図4】図4Aは図3AのIVA−IVA線での断面図であり、図4Bは図3AのIVB−IVB線での断面図であり、図4Cは図3AのIVC−IVC線での断面図である。
【図5】図5Aは本実施形態1に係る支持体の斜視図であり、図5Bは図5AのVB方向からみた平面図である。
【図6】図5AのVI−VI線での断面図である。
【図7】図7Aは本実施形態1に係る外装体の斜視図であり、図7Bは図7AのVIIB−VIIB線での断面図である。
【図8】図8Aは本実施形態1に係る操作手段の斜視図であり、図8Bは図8AのVIIIB−VIIIB線での断面図である。
【図9】図9Aは本実施形態1に係る弁座パッキンの斜視図であり、図9Bは図9AのIXB−IXB線での断面図である。
【図10】図1のX−X線での断面図である。
【図11】図11Aは本実施形態1に係る切換コックの使用例1を示す図10に対応する断面図に水の流れを示した図であり、図11Bは図1のXIB−XIB線での断面図である。
【図12】図12Aは本実施形態1に係る切換コックの使用例2を示す図11Aに対応する断面図であり、図12Bは図11Bに対応する断面図である。
【図13】図13Aは本実施形態1に係る切換コックの使用例3を示す図11Aに対応する断面図であり、図13Bは図11Bに対応する断面図である。
【図14】実施形態2に係る切換コックの斜視図である。
【図15】図15Aは実施形態2に係る切換手段の斜視図であり、図15Bは図15AのXVB−XVB線での断面図である。
【図16】図16Aは図15AのXVIA−XVIA線での断面図であり、図16Bは図15AのXVIB方向から見た平面図である。
【図17】図17Aは実施形態2に係る支持体の斜視図であり、図17Bは図17AのXVIIB−XVIIB線での断面図である。
【図18】図18Aは実施形態2に係る外装体の斜視図であり、図18Bは図18AのXVIII−XVIII線での断面図である。
【図19】実施形態2の切換コックの図14のXIX−XIX線での断面図である。
【図20】図20Aは実施形態2に係る使用例4を示す切換コックの図11Aに対応する断面図であり、図20Bは図14のXXB−XXB線での断面図である。
【図21】図21Aは実施形態2に係る使用例5を示す切換コックの図20Aに対応した断面図であり、図21Bは図20Bに対応した断面図である。
【図22】従来例を示す図である。
【図23】他の従来例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0047】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。但し、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための切換コックを例示するものであって、本発明をこの切換コックに特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものも等しく適応し得るものである。
【0048】
〔実施形態1〕
本実施形態1に係る切換コックを図1〜図13を参照して説明する。なお、以下の実施形態1では液体の1例として水を用いた場合を説明する。
【0049】
図1に示すように、本実施形態1の切換コック1は、所定径を有する横長の円筒状の外装体17に、上部に外付けの吐水装置に接続するための取付手段29と、この取付手段29が接続される注入口21と、下方に注入口21から注入された水が配水される第1配水口24と、外装体17の側面17cに注入口21から注入された水が配水される第2配水口26とを有する。さらに、外装体17の第2配水口26と反対側に、外装体17と略同径で、外装体17より幅狭である円筒状の操作手段27が備えられている。
【0050】
次に、図2を参照して本実施形態1の切換コックを構成する各部品を説明する。本実施形態1の切換コック1は、切換手段2と支持体13と外装体17と操作手段27と取付手段29とを有しており、水漏れを抑制するために、各部品の間には、ゴム(弾性体)及び合成樹脂で形成された弁座パッキン28及び、OリングR1〜R5が備えられている。また、支持体13と外装体17及び切換手段2と操作手段27はボルトB1〜B4を用いて固定されている。
【0051】
切換手段2は、図3、図4に示すように、切換コック1の流路を切り換えるための部品である。切換手段2は、合成樹脂材料で形成されており、所定径及び所定の厚みを有する有底の円筒状の第1筒状体3と、第1筒状体3の径より小さい径であって第1筒状体3より長めに形成された所定の厚みを有する有底の円筒状の第2筒状体4とを有している。そして、第1筒状体3の中心部に第2筒状体4を配置し互いの底部5が共通するように一体に形成されている。
【0052】
また、切換手段2の内部には、第1流路6と第2流路7が形成されている。第1流路6は、第1筒状体3の内周面3aと第2筒状体4の外周面4bとの隙間で形成され、第1筒状体3の外周面3bに形成された第1流入口8と第1流出口9とで連通されている。一方、第2流路7は、第2流入口10から第2筒状体4にかけて円筒状に形成された縦方向の短流路7aと第2筒状体4の内周面4aとで形成され、第1筒状体3の外周面3bに形成された第2流入口10と第2筒状体4の端部4cに形成された第2流出口11とで連通されて形成されている。
【0053】
この第1流路6は、上述したように第2筒状体4の外周面4bと第1筒状体3の内周面3aとの隙間で形成されているため、第2流路7の短流路7aが形成されている部分は短流路7a形成のために筒状の壁7bが形成されているので第2流路7は遮られ、第2筒状体4の一方側の外周面4bに沿って水が流れることとなる。しかし、第1流路6は、筒状の壁7bの反対側に形成された幅の広い流路からなっているので、流量が減少するおそれはない。しかも、第1流路6は、流路が二股となってないので、水の流れが合流する際の乱流や、泡立ちを抑制することができる。
【0054】
また、切換手段2の底部5には、第2流出口9とは反対側に回転軸12が延在されている。この回転軸12は後述する操作手段27と連結される部分であり、この回転軸12の回転が切換手段2に伝わることで流路の切り換えが行われる。回転軸12は、回転軸12の長軸方向に沿って、一部に切り欠き部12aが形成されている。さらに、回転軸12の端部12bには操作手段27とボルトB4で固定するためのボルト孔12cが形成されている。
【0055】
また、切換手段2の第2筒状体4の第1筒状体3が平面視で重ならない部分及び底部5の回転軸12が延在し始めている部分の近辺には段差4d、12dが形成されており、これらの段差4d、12dはそれぞれ支持体13及び外装体17と組み合わされる部分となり、水漏れを抑制するためのOリングR1、R2が装着される部分ともなる。
【0056】
このような構造とすることによって、本実施形態1の切換コック1は、切換手段の一部材に二つの流路を簡単な構造で形成することができ、さらに、各流路の形成に特別な仕切りや溝を形成することもないので、簡単な構造とすることができる。
【0057】
なお、切換手段2は、合成樹脂材料で形成された場合を説明したが、金属性材料で形成されていてもよい。
【0058】
支持体13は、切換手段2をその内部に収容して回転自在に支持するための部品である。支持体13は、合成樹脂材料で形成されており、図5、図6に示すように、内部に切換手段2が収容可能な程度の空間13Rが形成され、切換手段2の第1筒状体3より大きな径を有し、中央部分に切換手段2を支持する部分である切換手段設置部13gと回転軸軸受13fが形成された筒状体である。
【0059】
支持体13の外周面13bの上部には切換手段2の第1流入口8及び第2流入口10と連通される第1開口14が形成され、支持体13の外周面13bの第1開口14とは反対側に切換手段2の第1流出口9と連通される第2開口15が形成されている。
【0060】
また、支持体13の一方の側面13cには切換手段2が挿入できる大きさの第1挿入口13dが形成され、第1挿入口13dと反対側には支持体13の径より大きな径のフランジ部16が形成されている。このフランジ部16には、後述する外装体17と固定されるためのボルトB1〜B3を通すボルト孔17eが設けられている。
【0061】
また、第1挿入口13dとは反対側の中心部には、切換手段2の回転軸12が貫通される貫通口13eと、回転軸12を軸支するための回転軸軸受13fが形成されている。なお、貫通口13eが形成される部分には切換手段2の回転軸12側のOリングR2が配置される切換手段設置部13gが設けられる。
【0062】
さらに、フランジ部16の貫通口13eの周辺には、後述する操作手段27を所定の位置で一時固定するために用いられるボール溝16bが形成されている。このボール溝16bは、図5Aでは90°ごとに3つ設けられている。また、第2開口15の周囲とフランジ部16の近辺にはOリングR3、R4が装着される溝15a、16cがそれぞれ形成されている
【0063】
なお、支持体13の内周面13aには、後述する弁座パッキン28が装着される弁座パッキン装着部13hが形成されている。
【0064】
なお、支持体13は、合成樹脂材料で形成された場合を説明したが、金属性材料で形成されていてもよい。
【0065】
外装体17は、支持体13等がその内部に収容され、切換コック1の本体となる部品である。この外装体17は、金属性材料で形成されており、図7に示すように内部に支持体13が収容可能な程度の空間17Rが形成され、支持体13より大きな径を有する筒状体である。
【0066】
外装体17には、その外周面17bに外付けの吐水装置から水が注入される注入路18と、注入された水を配水するための第1配水路19及び第2配水路20が形成されている。注入路18は、外装体17の上部に形成された注入口21と外装体17の内部に形成され支持体13の第1開口14と連通される上部連通口22とが連通されている。また、第1配水路19は外装体17の内部に形成され支持体13の第2開口15と連通される下部連通口23と外装体17の下部に形成された第1配水口24とが連通されている。さらに、第2配水路20は外装体17の内部に形成された切換手段2の第2流出口11と連通される側部連通口25と外装体17の側面17cに形成された第2配水口26とが連通されている。なお、第2配水路20の側部連通口25には、切換手段2が組み合わされる切換手段設置部17gが段差状に形成されている。また、外装体17の空間17Rの側部連通口25が形成されている側の内壁17aは、切換手段2の第1筒状体3の端部3cと接して第1流路6の一部ともなる。
【0067】
また、第2配水口26の反対側には、支持体13が挿入される大きさの第2挿入口17dが形成されている。この第2挿入口17dの周辺部には支持体13を固定するためのボルトB1〜B3を留めるボルト孔17eが3つ設けられている。
【0068】
さらに、注入路18は外付けの吐水装置と接続するための取付手段29(図1、図2参照)が装着される部分ともなる。また、第1配水口24及び第2配水口26には、外付けの装置及び配管等と接続可能な接続部24a、26aが形成されている。
【0069】
なお、外装体17の第2配水路20が形成された部分には、後述する警告弁35が装着される警告弁挿入孔17fが形成されている。
【0070】
なお、外装体17は、金属性材料で形成された場合を説明したが、合成樹脂材料で形成されていてもよい。
【0071】
操作手段27は、図8A及び図8Bに示すように、切換コック1の配水方向を切り換えるための切換手段2を操作する部品である。操作手段27は合成樹脂材料で形成されており、外装体17と略同径の有底の筒状体からなり、この操作手段27の中心部には切換手段2の回転軸12が入り込む係合孔27aが形成され、この係合孔27aには切換手段2の回転軸12の切り欠き部12aと係合されるための係合溝27a'が形成されている。また、この中心部には、切換手段2と操作手段27を固定するためのボルトB4を貫通させるボルト孔27bが形成されている。なお、操作手段27の側面27fのボルト孔27bが形成された部分はこのボルト孔27bを覆うためのキャップ40が嵌め込まれるキャップ嵌合部27gとなる。
【0072】
また、操作手段27の外周面27cには、一部に凹み27dが設けられている。このような凹みを設けることで使用者が操作時に握りやすく且つ滑らない構造としている。
【0073】
また、操作手段27の係合孔27aの周辺部には、操作手段27の位置を決め一時的に固定する固定手段32が挿入される固定手段挿入孔27eが設けられている。
【0074】
弁座パッキン28は、図9A及び図9Bに示すように切換手段2と支持体13との間に配置され切換手段2を支持し、さらに切換手段2の回転を滑らかに行えるようにし、且つ水漏れを抑制する部品である。
【0075】
弁座パッキン28は、矩形の所定の厚みを有する板状体28aを湾曲させて略半円状とした形状をしており、弁座パッキン28の切換手段2との接点となる凸状の突起部28cが円形に二つ形成されており、一方の円形の突起部28c1の内側は開口28dが形成されており、他方の円形の突起部28c2には開口は形成されていない。なお、板状体28aの短辺28bには支持体13の弁座パッキン装着部13hと係合するような段差が形成されている。
【0076】
そして、弁座パッキン28は、開口28dを形成した方の円形の突起部28c1を、支持体13の第2開口15と連通するようにして、設置される。
【0077】
このような構造の弁座パッキン28を備えることで、流路の形成位置に影響を与えることなく弁座パッキン28を配置できる。
【0078】
取付手段29は、図1、図2に示すように外装体17の注入路18に接続される。この取付手段29は、外部の吐水装置と接続するためのものである。本実施形態1では、固定ボルト30と外装体17との間にOリングR5と袋ナット31を挟み、固定ボルト30を外装体17と螺合して接続されるものを用いている。なお、取付手段は外部の吐水装置と接続できればこれに限られない。
【0079】
固定手段32は、図2に示すように操作手段27の固定手段挿入孔27eに挿入されて切換手段2の各流路が連通される位置で操作手段27を一時的に固定するために用いられるものである。この固定手段32はロックスプリング33を2個の金属製のボール34a、34bで挟んだ構造をしている。このような構造とすることで、一方の支持体13と接するボール34aが、支持体13のフランジ部16に設けられたボール溝16bに入り込むことでロックスプリング33の弾性力により操作手段27の位置を固定することができる。
【0080】
警告弁35は、図2に示すように外装体17の警告弁挿入孔17fに挿入されて用いられ、切換コック1内の水圧が上昇した場合に、上昇した水圧によって切換コック1や他の接続されている装置が破損する前に、圧力を外部へ逃がすためのものである。さらにこの圧力の上昇を音等を使用して使用者に知らせることもできる。警告弁35は、警告弁キャップ36と警告弁スプリング37とシリコンボール38で構成され、スプリングピン39を利用して警告弁キャップ36のピン止め孔36aに挿通することで外装体17に固定する。
【0081】
次に、図2、図10を参照して、本実施形態1の切換コック1の組み立てを説明する。
【0082】
まず、上述した切換手段2の前後の段差4d、12dにOリングR1、R2を嵌め込む。そして、OリングR1、R2が嵌めこまれた切換手段2を支持体13の弁座パッキン装着部13hに弁座パッキン28が嵌め込まれた支持体13の第1挿入口13dから挿入し、切換手段2の回転軸12を支持体13の貫通口13e及び回転軸軸受13fに回転自在に挿通させ軸支させる。また、切換手段2の回転軸12側のOリングR2も支持体13の切換手段設置部13gに設置させ軸支させる(図6参照)。
【0083】
次に、支持体13の第2開口15部分とフランジ部16部分に形成された溝15a、16cにそれぞれOリングR3、R4を装着させ、支持体13を外装体17の第2挿入口17dから挿入する。その際、切換手段2の第2流出口11部分に装着させたOリングR1を外装体17の切換手段設置部17gに設置させ軸支させる。そして支持体13と外装体17のそれぞれのボルト孔16a、17eにボルトB1〜B3を螺合し外装体17と支持体13とを固定する(図6、図7B参照)。
【0084】
このとき、切換手段2が外装体17に設置されたときは、切換手段2の第1筒状体3の端部3cが外装体17の内壁17aと接するように配置される。
【0085】
また、支持体13の切換手段設置部13gと外装体17の切換手段設置部17gにそれぞれ設置される切換手段2に装着されたOリングR1、R2は、回転軸12の回転に合わせ回転することとなる。
【0086】
そして、切換手段2のボルト孔12cと操作手段27のボルト孔27bとを一本のボルトB4で螺合し固定する。この固定は、切換手段2の回転軸12に形成された切り欠き部12aと操作手段27の中心の係合孔27aに形成された係合溝27a'とを係合させて行う。このようにすることで、操作手段27の回転を確実に切換手段2に伝えることができる(図3A、図8B参照)。
【0087】
なお、切換手段2と操作手段27の固定に際しては、切換手段2に設けられた固定手段挿入孔27eにあらかじめ固定手段32を挿入して行われる。この固定手段32はロックスプリング33を2つの金属製のボール34a、34bで挟んで構成されており、一方の金属性のボール34aが、支持体13のフランジ部16に形成されたボール溝16bに、金属製のボール34aの径の略1/3〜1/2程度入り込むことで固定される。
【0088】
また、操作手段27のボルト孔27bのキャップ嵌合部27gにはキャップ40が嵌め込まれる(図8A、図8B参照)。これにより、切換コック1の外観の美しさを得ることができる。
【0089】
次に、外装体17の第2配水路20の警告弁挿入孔17fに、警告弁35を挿入させる。この挿入は、シリコンボール38と警告弁スプリング37と警告弁キャップ36とをこの順に警告弁挿入孔17fに挿入し、外装体17の第2配水口26側の側面17cに設けられたピン孔17hからスプリングピン39を差し込み警告弁キャップ36のピン止め孔36aに挿通して固定される。
【0090】
そして、外装体17の注入路18部分にOリングR5を嵌め込み固定ボルト30と袋ナット31で構成されている取付手段29を接続し、本実施形態1の切換コックが組み立てられる。
【0091】
以下、本実施形態1の切換コック1の各使用例について図11〜図13を用いて説明する。なお、以下に説明する切換コック1では、外装体17の注入路18に取付手段29が接続されている場合を示すため、注入路18としては取付手段29の固定ボルト30内の流路で示す。
【0092】
まず、使用例1では、図11に示すように外装体17の第1配水口24から配水される場合を説明する。なお、水の流れを矢印F1で示す。
【0093】
外装体17の第1配水口24から配水させる場合には、切換手段2の第1流路6に水が流れるようにする。すなわち、切換手段2の第1流入口8と外装体17の注入路18及び切換手段2の第1流出口9と外装体17の第1配水路19とが連通するようにする。
【0094】
このように配置することで、外付けの吐水装置から注入された水は、外装体17の注入路18、上部連通口22、支持体13の第1開口14及び切換手段2の第1流入口8を通り、第1流路6に流れ込み、切換手段2の第1流出口9、弁座パッキン28の開口28d、支持体13の第2開口15、外装体17の下部連通口23及び外装体17の第1配水路19を通り、第1配水口24から配水される。
【0095】
次に、使用例2として、図12に示すように外装体17の第2配水口26から配水される場合を説明する。なお、水の流れを矢印F2で示す。
【0096】
外装体17の第2配水口26から配水させる場合には、切換手段2の第2流路7に水が流れるようにする。すなわち、切換手段2の第2流入口10と外装体17の注入路18及び切換手段2の第2流出口11と外装体17の第2配水路20とが連通するようにする。この場合、使用例1の位置から操作手段27を時計方向に90°回転させる。
【0097】
このように配置することで、吐水装置から注入された液体は、外装体17の注入路18、上部連通口22、支持体13の第1開口14及び切換手段2の第2流入口10を通り、第2流路7に流れ込み、切換手段2の第2流出口11、外装体17の側部連通口25及び外装体17の第2配水路20を通り、第2配水口26から配水される。
【0098】
次に、使用例3として、図13に示すように滞留水を排水する場合を説明する。なお、水の流れを矢印F3で示す。
【0099】
滞留水を排水させる場合には、切換手段2の第2流出口11と外装体17の第2配水路20及び切換手段2の第1流出口9と外装体17の第1配水路19とが連通するようにする。この場合、使用例1の位置から、操作手段27を反時計方向に90°回転させる。
【0100】
本実施形態1の切換コック1によれば、このように配置することで、切換コック1とこの切換コック1に接続された外部装置、例えば浄水器や食器洗浄機等との間に滞留した水を、外装体17の第2配水路20、側部連通口25及び切換手段2の第2流出口11を通り、第2流路7に流れ込み、切換手段2の第2流入口10、弁座パッキン28の開口28d、支持体13の第2開口15、外装体17の下部連通口23及び第1配水路19を通り、第1配水口24から排出されるようになる。
この使用例3によれば、切換コック1に接続された外部装置、例えば浄水器や食器洗浄機等との間に滞留した液体を、切換手段を操作するだけで排出することができる。
【0101】
以上のような構造とすることにより、本実施形態1の切換コックによれば、異なる配水方向を有する第1流路と第2流路が切換手段の一部材の内部に形成されているので、各流路の切り換えはこの切換手段のみを操作することで行うことができる。さらに、各流路を形成するために他の部品に溝や、仕切り板等の特別な構造を設ける必要がないので、切換手段の構造を簡単にすることができる。そのため、この切換手段を用いることで部品数が少なく簡単な構造の切換コックを提供することができる。
【0102】
また、本実施形態1の切換コック1によれば、切換手段を回転させ第2配水口と第1配水口とを連通するようにすることができるので、切換コックと接続される外部装置、例えば浄水器や食器洗浄機間に滞留した水を特別な部品を用いることなく、また、複雑な構造とすることなく排出することができる切換コックを提供することができる。
【0103】
なお、本実施形態1の切換コック1では、警告弁を用いた場合を説明したが、これに限らず、警告弁の代わりに安全弁やリリース弁等を用いてもいいし、これらを併用してもよい。
【0104】
また、本実施形態1の切換コック1では、弁座パッキンの開口は支持体の第2開口部分に設けられた場合を説明したが、これに限らず、第1開口部分に設けるようにしてもよい。
【0105】
〔実施形態2〕
次に、実施形態2に係る切換コックについて説明する。なお、実施形態1の切換コック1では、一つの方向から注入される水を2つの異なる方向へ配水する例について説明したが、実施形態2の切換コック1Aでは、同じ方向から同時に注入される2種類の水に対して配水する水を選択して1つの方向へ配水するような場合、例えば一方向から浄水と原水が同時に流れてくるような外付けの液体供給装置、いわゆる蛇口一体型浄水器等において、本発明の切換コックが用いられた場合を説明する。なお、実施形態2の切換コックでは、実施形態1の切換コックとは切換コックを構成する部品の一部の構造が異なるのみなので、各部品については主に実施形態1と異なる部分について説明することとし、実施形態1の切換コックと共通する構成については同一の符号を参照し、詳細な説明は省略する。また、以下においては、外付けの液体供給装置として蛇口一体型浄水器に接続した例を説明する。
【0106】
図14は実施形態2の切換コック1Aの外観の斜視図を示したものである。実施形態2の切換コック1Aにおいて、実施形態1の切換コック1と異なる部分は、実施形態1の切換コック1に液体が注入される注入口21が上部に形成されているのに対し、実施形態2の切換コック1Aに液体が注入される注入口21'は側面に形成されていることである。
【0107】
次に、図15、図16に示すように、実施形態2の切換コック1Aの切換手段2'は、実施形態1の切換コック1の切換手段2では、第1流入口8が第1筒状体3の外周面3bに形成されているのに対し、実施形態2の切換コック1Aの切換手段2'の第1流入口8'は、第1筒状体3'の内周面3a'と第2筒状体4の外周面4bとの隙間の部分に形成されている。そのため、実施形態2の切換手段2'の第1流入口8'は円形状になっている(図16B参照)。さらに、第2流入口10'は、実施形態1の切換コック1の切換手段2では第1筒状体3の外周面3bに形成されているのに対し、実施形態2の切換コック1Aの切換手段2'では第2筒状体4の端部4cに形成されている。すなわち、実施形態1の切換手段2の第2流出口11に対応する部分が、実施形態2の切換コック1Aの第2流入口10'となっている。それに伴い、実施形態2の切換手段2'の第2流出口11'は、実施形態1の切換手段2の第2流入口10に対応する部分となる。
【0108】
また、図17に示すように、実施形態2の切換コック1Aの支持体13'は、実施形態1の切換コック1の支持体13では外周面13bの上部に第1開口14が形成されているのに対し、実施形態2の切換コック1Aの支持体13'では側面13c'に第1開口14'が形成されている。すなわち、実施形態2の支持体13'では、実施形態1で示した支持体13の第1挿入口13dと第1開口14'が同じ部分となっている。
【0109】
また、図18に示すように、実施形態2の切換コック1Aの外装体17'は、実施形態1の切換コック1の外装体17では注入路18が外装体17の上部に形成されているのに対し、実施形態2の切換コック1Aの外装体17'では注入路18'が外装体17'の側面17c'に設けられている。すなわち、実施形態1の外装体17における第2配水路20が、実施形態2の切換コック1Aでは注入路18'となる。なお、同一の側面17c'から同時に注水される2つの注入路が形成され、この注入路18'に第1注入路18A及び第2注入路18B(図19参照)が形成されるようになるが、詳細は後述する。また、実施形態2では、第2注入路18Bは蛇口一体型浄水器と接続される通水管等に形成された流路を使用したものが示されている。なお、この通水管等が本願発明における取付手段となる。
【0110】
なお、実施形態2に係るその他の切換コックの部品については実施形態1のものと共通するので説明は省略する、また、実施形態2の切換コックでは、警告弁が備えられていないものを例として説明するが、もちろん実施形態1と同様に警告弁等を備えることもできる。
【0111】
次に、実施形態2の切換コック1Aの組立について、図19を参照して主に実施形態1の切換コック1の組立と異なる部分について説明する。
【0112】
まず、切換手段2'の前後の段差4d、12dにOリングR1、R2を嵌め込む。そして、OリングR1、R2が嵌めこまれた切換手段2'を支持体13'の弁座パッキン装着部13hに弁座パッキン28が嵌め込まれた支持体13'の第1挿入口13dから挿入し、切換手段2'の回転軸12を支持体13'の貫通口13e及び回転軸軸受13fに回転自在に挿通させて軸支させる。また、切換手段2'の回転軸12側のOリングR2も支持体13'の切換手段設置部13gに設置させ軸支させる。なお、切換手段2'の第2筒状体4の先端部分に設けられた段差4dのOリングR1については、後述する。
【0113】
次に、支持体13'の第2開口15部分とフランジ部16部分に形成された溝15a、16cにそれぞれOリングR3、R4を装着させ、支持体13'を外装体17'の第2挿入口17dから挿入する。その際、切換手段2'が外装体17'に設置されたときは、切換手段2'の第1筒状体3'の端部3c'が外装体17'の内壁17aと接するように配置される。そして支持体13'と外装体17'のそれぞれのボルト孔16a、17eにボルトB1〜B3を螺合し外装体17'と支持体13'とを固定する。
【0114】
なお、その他の部品の組立は、取付手段29の構成と警告弁35を省略した点以外は実施形態1と同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0115】
次に、実施形態2の切換コック1Aが使用される状態について説明をする。すなわち、実施形態2の切換コック1Aは、蛇口一体型浄水器に接続されて使用されるものであるので、この蛇口一体型浄水器への接続の一例について説明する。
【0116】
まず、実施形態2の切換コック1Aの組立が完了したら、前述した切換手段2'の第2筒状体4の先端部分の段差4dと、蛇口一体型浄水器に接続される通水管29BとをOリングR1を介して接続させる。
【0117】
このようにすることで、支持体13'の切換手段設置部13gと切換手段2'の第2筒状体4の先端部分のそれぞれの段差4d、12dに装着されたOリングR1、R2は、回転軸12の回転に合わせ回転することとなる。
【0118】
そして、通水管29Bを接続する際に、外装体17'の側面の接続部26a'に蛇口一体型浄水器に接続される他の通水管29Aを接続させ、実施形態2の切換コック1Aの使用される状態となる。
【0119】
次に、以上の構成を備えた実施形態2の切換コック1Aの使用例について図20〜図21を用いて以下説明する。
【0120】
まず、使用例4では、図20に示すように外装体17'の第1注入路18Aに注水される液体、例えば原水を選択して配水する場合を説明する。なお、原水の流れを矢印F4で示す。
【0121】
外装体17'の第1注入路18Aから注入される原水を選択して配水する場合には、切換手段2'の第1流路6'に原水が流れるようにする。すなわち、切換手段2'の第1流入口8'と外装体17'の第1注入路18A及び切換手段2'の第1流出口9と外装体17'の配水路19'とを連通させるようにする。
【0122】
このように配置することで、蛇口一体型浄水器から注入された原水は、外装体17'の第1注入路18A、側部連通口25'、支持体13'の第1開口14'及び切換手段2'の第1流入口8'を通って第1流路6'に流れ込み、切換手段2'の第1流出口9、弁座パッキン28の開口28d、支持体13'の第2開口15、外装体17'の下部連通口23及び外装体17'の配水路19'を通って配水口24'から配水される。
【0123】
このとき、使用例4における切換手段2'の第1流入口8'は図16Bに示すように円形状に形成されており、第1流路6'内も第2流路7を形成す短流路7aが形成された部分以外から原水が流入する部分となる。そのため、第1流入口8'からは、大量の原水を流入させることができるので、配水量を減少させることはない。
【0124】
なお、使用例4の場合、切換コック1Aの第2注入路18Bからは他の種類の液体、例えば浄水が流れてきているが、切換手段2'の第2流出口11'は外装体17'の配水路19'とは連通されていないので、浄水が配水されることはない。
【0125】
次に、使用例5として、図21に示すように蛇口一体型浄水器に接続された通水管29Bの第2注入路18Bから注入される他の種類の液体、例えば浄水を選択して配水する場合を説明する。なお、浄水の流れを矢印F5で示す。
【0126】
蛇口一体型浄水器に接続された通水管29B内の第2注入路18Bから注入された浄水を選択して配水させる場合には、切換手段2'の第2流路7に浄水が流れるようにする。すなわち、切換手段2'の第2流入口10'と蛇口一体型浄水器に接続された通水管29Bの第2注入路18B及び切換手段2'の第2流出口11'と外装体17'の配水路19'とを連通させるようにする。この場合、使用例4の位置から操作手段27を反時計方向に90°回転させる。
【0127】
このように配置することで、蛇口一体型浄水器から注入された浄水は、蛇口一体型浄水器に接続された通水管29Bの第2注入路18B及び切換手段2'の第2流入口10'を通って第2流路7に流れ込み、切換手段2'の第2流出口11'、弁座パッキン28の開口28d、支持体13'の第2開口15、外装体17'の下部連通口23及び外装体17'の配水路19'を通り、配水口24'から配水される。
【0128】
なお、使用例5の場合、切換コック1Aの第1注入路18Aからは原水が流れてきているが、切換手段2'の第1流出口9は外装体17'の配水路19'とは連通されていないので、原水が配水されることはない。
【0129】
以上のような構造とすることにより、本実施形態2の切換コック1Aによれば、異なる種類の液体が同一方向から同時に注水されるいわゆる蛇口一体型浄水器等に対して、本発明の切換コックを用いることができる。すなわち、各流路の切り換えはこの切換コックに備えられた切換手段のみを操作することで行うことができ、さらに、各流路を形成するために他の部品に溝や、仕切り板等の特別な構造を設ける必要がないので、切換手段の構造を簡単にすることができる。そのため、この切換手段を用いることで、部品数が少なく簡単な構造の切換コックを蛇口一体型浄水器等に接続して使用することができる。
【0130】
また、実施形態2の切換コックでは、第2筒状体の段差部分を外付けの通水管等と接続できるような構造としているので、蛇口一体型浄水器等に限られず様々な外付けの液体注水装置と接続させることができる汎用性の高い切換コックを提供することができる。
【0131】
また、実施形態2の切換コックでは、第2注入路に取付手段としての通水管を用いたが、これに限らず、切換コック自体に第2注入路を設けてもよい。その際、切換コックの外装体に接続手段を備えた管等を設けるようにすればよい。
【0132】
また、実施形態1又は2の切換コックでは、各流路が連通されない位置に切換手段を配置することで、止水するようしてもよい。このような構成とすることで、蛇口等で配水と止水を操作することなく、手元の切換コックを操作することで行うことができる。
【符号の説明】
【0133】
1、1A…切換コック
2、2'…切換手段
3、3'…第1筒状体
4…第2筒状体
5…底部
6、6'…第1流路
7…第2流路
7a…短流路
7b…筒状の壁
8、8'…第1流入口
9…第1流出口
10、10'…第2流入口
11、11'…第2流出口
12…回転軸
13、13'…支持体
14、14'…第1開口
15…第2開口
16…フランジ部
17、17'…外装体
18、18'…注入路
18A…第1注入路
18B…第2注入路
19…第1配水路
19'…配水路
20…第2配水路
21、21'…注入口
22…上部連通口
23…下部連通口
24…第1配水口
24'…配水口
25、25'…側部連通口
26…第2配水口
27…操作手段
28…弁座パッキン
28d…開口
29…取付手段
29A、29B…通水管
30…固定ボルト
31…袋ナット
32…固定手段
33…ロックスプリング
34a、34b…金属製のボール
35…警告弁
36…警告弁キャップ
36a…ピン止め孔
37…警告弁スプリング
38…シリコンボール
39…スプリングピン
40…キャップ
B1〜B4…ボルト
R1〜R5…Oリング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外付けの液体供給装置から液体が注入される少なくとも1つの注入路と、前記注入路から注入された液体が配水される少なくとも1つの配水路とが形成された外装体と、
前記外装体の内部に収容され、前記注入路に連通される第1開口と前記配水路に連通される第2開口とが形成された支持体と、
前記支持体の内部に収容され、前記外装体と前記支持体とによって回転自在に支持された切換手段と、
前記外装体の側面に設けられ、前記切換手段に形成された回転軸と接続された操作手段とを備えた切換コックであって、
前記切換手段は、所定径を有する有底の第1筒状体と、前記第1筒状体の中心部に前記第1筒状体の径より小さく、前記第1筒状体より長めに形成された有底の第2筒状体とを有し、前記第1筒状体と第2筒状体との各底部が一体に形成され、
前記底部とは反対側の前記第1筒状体及び前記第2筒状体の少なくとも1方の前記端部は前記外装体と接しており、
前記底部から前記切換手段の前記端部と反対側に前記回転軸が延在されており、
前記第1筒状体及び前記第2筒状体には、いずれか一方に液体が流入される2つの流入口と、いずれか一方から液体が流出される2つの流出口とが形成され、
前記2つの流入口のうちの一方の流入口と前記2つの流出口とのうちの一方の流出口とが連通された第1流路と、
前記2つの流入口のうちの他方の流入口と前記2つの流出口のうちの他方の流出口とが連通された第2流路とを有し、
前記第1流路と前記第2流路とは互いに連通されておらず、
前記操作手段を回転させることで、前記外装体の一方の注入路と前記切換手段の一方の流入口、前記外装体の一方の配水路と前記切換手段の一方の流出口、前記外装体の他方の注入路と前記切換手段の他方の流入口、及び前記外装体の他方の配水路と前記切換手段の他方の流出口がそれぞれ連通されるようになっていることを特徴とする切換コック。
【請求項2】
前記外装体には、1つの注入路と2つの配水路とが形成され、
前記支持体の第1開口は上部に形成され、
前記切換手段の前記第1流路は、前記第1筒状体の内周面と前記第2筒状体の外周面とで形成され、前記第1筒状体に形成された第1流入口と第1流出口とによって連通されており、
前記第2流路は、前記第1筒状体に形成された第2流入口から前記第2筒状体に連通された短流路と前記第2筒状体の内周面とで形成され、前記第2流入口と前記第2筒状体に形成された第2流出口とによって連通されており、
前記切換手段の底部とは反対側の第1筒状体及び第2筒状体のそれぞれの端部は前記外装体と接していることを特徴とする請求項1に記載の切換コック。
【請求項3】
前記切換手段は、前記第1流入口を前記外装体の第1配水路に連通されることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の切換コック。
【請求項4】
前記外装体には、2つの注入路と1つの配水路とが形成され、
前記支持体の第1開口は側面に形成され、
前記切換手段の前記第1流路は、前記第1筒状体の内周面と前記第2筒状体の外周面とで形成され、前記第1筒状体の内周面と前記第2筒状体の外周面との隙間であって、前記外装体と前記第1筒状体の端部が接する部分の前記隙間とで形成された第1流入口と第1流出口とによって連通されており、
前記第2流路は、前記第2筒状体の内周面と前記第1筒状体に形成された第2流出口から前記第2筒状体に連通された短流路とで形成され、前記第2筒状体に形成された第2流入口と前記第2流出口とによって連通されており、
前記外装体と前記第1筒状体の端部とが接しており、前記支持体と前記回転軸とが軸支されていることを特徴とする請求項1に記載の切換コック。
【請求項5】
前記外装体の一方の注入路は前記切換手段の前記第2筒状体の前記端部と接することで支持されていることを特徴とする請求項4に記載の切換コック。
【請求項6】
前記切換手段の第2筒状体の端部は、外付けの液体供給装置と接続可能な接続部を備えていることを特徴とする請求項4又は5に記載の切換コック。
【請求項7】
前記切換手段と前記支持体との間には、弁座パッキンが嵌合されていることを特徴とする請求項1、2又は4のいずれかに記載の切換コック。
【請求項8】
前記弁座パッキンは、合成樹脂材料で形成された板状体に前記切換手段との接点となる凸状の突起部が前記切換手段と接触する側に円形に少なくとも2つ以上形成されており、前記円形の突起部の一つには前記円形の突起部の内部が開口となっていることを特徴とする請求項7に記載の切換コック。
【請求項9】
前記操作手段には、前記切換手段を位置決め固定するための固定手段を備えていることを特徴とする請求項1、2又は4のいずれかに記載の切換コック。
【請求項10】
前記外装体には、外付けの液体供給装置との接続が可能な取付手段が備えられていることを特徴とする請求項1、2又は4のいずれかに記載の切換コック。
【請求項11】
前記外装体の前記第2配水路には、警告弁が備えられていることを特徴とする請求項1、2又は4のいずれかに記載の切換コック。
【請求項12】
前記切換手段は、金属性材料又は合成樹脂材料で形成されていることを特徴とする請求項1、2又は4のいずれかに記載の切換コック。
【請求項13】
前記支持体は金属性材料又は合成樹脂材料で形成されていることを特徴とする請求項1、2又は4のいずれかに記載の切換コック。
【請求項14】
前記外装体は金属性材料又は合成樹脂材料で形成されていることを特徴とする請求項1、2又は4のいずれかに記載の切換コック。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate


【公開番号】特開2011−27198(P2011−27198A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−174813(P2009−174813)
【出願日】平成21年7月27日(2009.7.27)
【出願人】(000149309)ジョプラックス株式会社 (19)
【Fターム(参考)】