切断機
【課題】回転刃を冷却するノズルを備えているとともに、種々の回転刃を使用することができる切断機を提供する。
【解決手段】本体12と、本体12に回転可能に取り付けられている回転刃30と、本体12に対して回転刃30の回転軸方向に移動可能に取り付けられており、回転刃30に向けて液体を吐出するノズル42、44とを備えており、ノズル42、44は、第1位置に移動したときに本体12と係合し、第1位置と異なる第2位置に移動したときに本体12と係合することを特徴とする切断機10。
【解決手段】本体12と、本体12に回転可能に取り付けられている回転刃30と、本体12に対して回転刃30の回転軸方向に移動可能に取り付けられており、回転刃30に向けて液体を吐出するノズル42、44とを備えており、ノズル42、44は、第1位置に移動したときに本体12と係合し、第1位置と異なる第2位置に移動したときに本体12と係合することを特徴とする切断機10。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、切断機に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、本体と、本体に回転可能に取り付けられている回転刃と、本体に固定されているノズルを備えた切断機が開示されている。この切断機では、回転刃を回転させて被加工物を切断しているときに、ノズルから回転刃に向けて冷却水を吐出する。これによって、被加工物を切断するときに回転刃が昇温することが抑制される。また、切断時に生じる粉塵の飛散を防止することができる。
【0003】
【特許文献1】特開平6−270138号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
切断機の回転刃は、用途に応じて変更することができる。例えば、曲線状に被加工物を切断する場合には、椀状の曲面形状を有する回転刃を使用する。このように、用途に応じて種々の回転刃が切断機に取り付けられる。しかしながら、上述したノズルを備えた切断機では、曲面形状の回転刃を取り付けようとしたときに、回転刃がノズルと接触して取り付けられない場合がある。
【0005】
本発明は、上述した実情に鑑みてなされたものであり、回転刃を冷却するノズルを備えているとともに、種々の回転刃を使用することができる切断機を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の切断機は、本体と、回転刃と、ノズルと、係合構造を備えている。回転刃は、本体に回転可能に取り付けられている。ノズルは、本体に対して回転刃の回転軸方向に少なくとも第1位置と第2位置の間を移動可能に取り付けられており、回転刃に向けて液体を吐出する。係合構造は、ノズルが第1位置に移動したとき、及び、ノズルが第2位置に移動したときに、本体とノズルを互いに係合する。
なお、第1位置は、何れかの形状の回転刃に対して適切なノズルの位置とし、第2位置は、他の形状の回転刃に対して適切なノズルの位置とすることができる。あるいは、回転刃がテーパ形状を有する場合、第1位置は、その回転刃を一方の向きで取付けた際の適切なノズルの位置とし、第2位置は、その回転刃を他方の向きで取付けた際の適切なノズルの位置とすることができる。
この切断機では、ノズルが本体に対して回転刃の回転軸方向に移動可能に取り付けられている。したがって、回転刃の形状に合わせてノズルの位置(回転刃の回転軸方向の位置)を変更することができる。また、ノズルは、第1位置に移動したときに本体と係合し、第1位置と異なる第2位置に移動したときに本体と係合する。第1位置は、第1の形状の回転刃を使用するときに適切なノズル位置であり、第2位置は、第2の形状の回転刃を使用するときに適切なノズル位置である。このようにノズルが第1位置または第2位置で本体と係合するので、ノズルの位置を細かに調整する必要がない。ノズルを容易に適切な位置に移動させることができる。
【0007】
上述した係合構造は、ノズルと本体の一方に形成された凸部と、ノズルと本体の他方に形成された第1凹部及び第2凹部を備えていることが好ましい。この場合、凸部は、ノズルが第1位置に移動したときに第1凹部と係合し、ノズルが第2位置に移動したときに第2凹部と係合することが好ましい。
さらに、ノズルと本体の一方には、回転刃の回転軸方向に伸びる長孔が形成されており、ノズルと本体の他方には、前記長孔に挿通されたネジが設けられていることが好ましい。この場合、ネジを締め付けることによって、第1位置または第2位置にあるノズルが固定され、ネジを緩めることによって、ノズルが第1位置と第2位置の間を移動可能となることが好ましい。
このような構成によれば、ネジによってノズルを第1位置または第2位置に確実に固定することができる。また、ネジを緩めるだけで(すなわち、ネジを取り外さないで)、ノズルの位置を容易に移動させることが可能となる。また、凸部と第1凹部または第2凹部とが係合することで、ノズルの位置が規定される。したがって、ノズルを容易に適切な位置に移動させることができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、回転刃を冷却するノズルを備えているとともに、種々の回転刃を使用することができる切断機を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
(実施例)
本発明を適用した実施例の切断機について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施例の切断機10を示している。本実施例の切断機10は、主に石材を切断するものであり、石工カッターとも称される。図1に示すように、切断機10は本体12と、回転刃30と、ノズルユニット40を備えている。
【0010】
本体12は、胴体部14と、取っ手16と、回転軸18と、カバー20と、電源接続部22を備えている。
胴体部14内には、モータが内蔵されている。モータは、電源接続部22を介して外部電源に接続される。外部電源から電力を供給されることによって、モータは回転軸18を回転させる。
回転軸18には、回転刃30が取り付けられる。モータが回転軸18を回転させることで、回転刃30が回転する。図1に示すように、回転刃30は、カバー20の内側に収容された状態で回転軸18に取り付けられる。
取っ手16は、胴体部14の上部に形成されている。作業者は、取っ手16を把持して作業を行う。
【0011】
回転刃30には、種々の形状の回転刃を用いることができる。本実施例では、被加工物である石材を曲線状に切断するための回転刃(曲面ダイヤと称されることがある)を用いている。図2は、切断機10を底面側から見た平面図を示している。図2に示すように、回転刃30は、固定部32と、固定部32より半径方向外側に位置する外周部34を備えている。
固定部32は、略平面状に形成されている。固定部32は、回転軸18に固定される。
外周部34は、外周側に向かうに従って回転軸方向に変位した略円錐形状を備えている。すなわち、回転刃30は、表面30aが緩やかな凹状となり、裏面30bが緩やかな凸状となる椀形状を備えている。なお、図1及び図2では、回転刃30の表面30aを外側(反本体12側)に向けて回転刃30を回転軸18に取り付けた状態を示している。このように回転刃30を取り付けると、被加工物を左方向にカーブしながら切削することができる。
【0012】
図3は、ノズルユニット40の拡大図を示している。図示するように、ノズルユニット40は、冷却水供給管46と、冷却水供給管46から伸びる2本のノズル42、44を備えている。
冷却水供給管46の上流端は、外部の給水源に接続される接続部46aとなっている。接続部46aには、コック46bが設置されている。
冷却水供給管46の下流部からは、ノズル42とノズル44が伸びている。ノズル42は、冷却水供給管46の途中から分岐して、冷却水供給管46と直交する方向に伸びている。ノズル44は、冷却水供給管46の下流端から、冷却水供給管46と直交する方向に伸びている。すなわち、ノズル44とノズル42は平行に伸びている。ノズル42の先端部近傍のノズル44に対向する位置には、噴射口42aが開口している。ノズル44の先端部近傍のノズル42に対向する位置には、噴射口44aが開口している。
また、冷却水供給管46の外周面には取付部材50が固定されている。取付部材50は本体12に固定される。これによって、ノズルユニット40が本体12に固定される。図1に示すように、ノズルユニット40は、本体12のノズルユニット取付部60に固定される。図2に示すように、ノズルユニット40は、ノズル42とノズル44の間に回転刃30が位置するように固定される。ノズルユニット40の固定構造については、後に詳述する。
【0013】
切断機10を使用するときには、本体12内のモータを作動させて回転刃30を回転させる。そして、回転刃30を被加工物に接触させて、被加工物を切削する。また、切断機10を使用するときには、ノズルユニット40のコック46bを開く。すると、外部の給水源から冷却水供給管46内に冷却水が供給される。冷却水供給管46内の冷却水は、ノズル42、44に供給され、噴射口42a、44aから回転刃30に向けて噴射される。すなわち、噴射口44aから回転刃30の表面30aに向けて冷却水が噴射され、噴射口42aから回転刃30の裏面30bに向けて冷却水が噴射される。これによって、回転刃30が表面30aと裏面30bの双方から冷却される。したがって、被加工物を好適に切削することができる。また、冷却水の噴射によって、被加工物の切断時に生じる粉塵の飛散を防止することができる。
【0014】
次に、ノズルユニット40を本体12に固定する固定構造について詳細に説明する。上述したように、ノズルユニット40は取付部材50を備えている。取付部材50は、略板状の板状部52を備えている。板状部52には、冷却水供給管46と平行に伸びるとともに、板状部52を表面52aから裏面52bまで貫通している長孔54が形成されている。また、板状部52の表面52aには、表面52aから突出する凸部58が形成されている。
【0015】
図4は、本体12のノズルユニット取付部60を示している。なお、図4は、ノズルユニット取付部60だけを示しており、本体12のその他の部分の図示を省略している。ノズルユニット取付部60は、略平面状の取付面62を備えている。取付面62の水平方向の略中間部には、ネジ穴68が形成されている。ネジ穴68の両脇には、凹部64、66が形成されている。凹部64、66は、ノズルユニット40の凸部58を挿入可能な形状に形成されている。
【0016】
図5、6は、ノズルユニット40の取付部材50をノズルユニット取付部60に取り付けた状態を示す図である。なお、図5は、取付面62を平面視する方向から見た図であり、図6は、取付面62と平行な方向から見た図である。図示するように、取付部材50の凸部58は、ノズルユニット取付部60の凹部64内に挿入されている。また、長孔54にはネジ70が挿通されている。ネジ70は、ノズルユニット取付部60のネジ穴68でネジ締めされている。これによって、取付部材50は、表面52aがノズルユニット取付部60の取付面62に密着した状態で固定されている。このように、凸部58が凹部64内に挿入された状態では、図1及び図2に示す位置でノズルユニット40が本体12に固定される。
【0017】
上述したように、図1及び図2は、表面30aを外側に向けて回転刃30を取り付けた状態を示している。このように回転刃30を取り付けると、被切削物を左方向にカーブしながら切削することができる。一方、被切削物を右方向にカーブしながら切削する場合には、表面30aを内側(本体12側)に向けて回転刃30を取り付ける必要がある。但し、表面30aを内側に向けて回転刃30を取り付けると回転刃30がノズル42と接触してしまうので、ノズルユニット40の取付位置を変更する。
【0018】
回転刃30の取付向きを変更するときには、まず、回転刃30を本体12から取り外す。
次に、ノズルユニット40の取付位置を変更する。ノズルユニット40の取付位置を変更する際には、まず、ネジ70を弛める。そして、図7に示すように、凸部58の全体が凹部64から引き出される位置まで、ノズルユニット40(すなわち、取付部材50)を手前に引き出す。ノズルユニット40を引き出したら、ノズルユニット40を長孔54に沿って図7の右側へスライドさせる。そして、凸部58が凹部66内に挿入されるようにノズルユニット40を取付面62に向かって押し付け、ネジ70を締める。これによって、図8及び図9に示すように、ノズルユニット40(すなわち、取付部材50)がノズルユニット取付部60に固定される。以上のようにして、ノズルユニット40の位置(回転刃30の回転軸方向の位置)を変更する。
ノズルユニット40の取付位置を変更したら、表面30aを内側(本体12側)に向けて回転刃30を本体12に取り付ける。これによって、切断機10が、図10及び図11に示す状態となる。このように、回転刃30及びノズルユニット40を取り付けることで、被切削物を右方向にカーブしながら切削することが可能となる。再度、回転刃30を、表面30aを外側に向けて取り付けるときには、図5、6のようにノズルユニット40の位置を変更する。
【0019】
以上に説明したように、本実施例の切断機10では、ノズルユニット40を回転刃30の回転軸方向に移動させることができる。したがって、回転刃30を何れの向きで本体12に取り付ける場合であっても、ノズルユニット40を回転刃30と接触しない位置に移動させることができる。
また、本実施例の切断機10では、凸部58が凹部64または凹部66内に挿入される(すなわち、凸部58と凹部64または凹部66とが係合する)ことによってノズルユニット40の取付位置が規定される。したがって、取付位置を調整することなく、容易にノズルユニット40を回転刃30の向きに応じた最適な位置に移動させることができる。
また、本実施例の切断機10では、ネジ70をネジ穴68から取り外すことなく、ネジ70を緩めるだけで、凸部58を凹部64または66から抜き出すことができる。したがって、容易にノズルユニット40の位置を変更することができる。
【0020】
次に、変形例の切断機について説明する。変形例の切断機の構成は、ノズルユニットを除いて、切断機10と略同じ構成を備えている。したがって、以下では、ノズルユニットを除いて、切断機10と同じ参照番号を用いて変形例の切断機について説明する。
【0021】
変形例の切断機のノズルユニットは、図3のノズルユニット40と同様に、冷却水供給管、2つのノズル、取付部材等を備えている。但し、変形例の切断機のノズルユニットは、本体12に対して移動不可能に固定されている。
図12は、変形例の切断機のノズルユニット140の、ノズル142、144の断面図を示している。
ノズル142は、冷却水供給管146から分岐して、冷却水供給管146と直交する方向に伸びている。ノズル142の先端部近傍には噴射口142aが開口している。
ノズル144は、L字状のパイプにより構成されている。冷却水供給管146の下流端146aは開放されており、ノズル144はその下流端146aから冷却水供給管146内に挿入されている。ノズル144の上流端144bは開放されている。ノズル144の先端部近傍には噴射口144aが開口している。ノズル144のうちの冷却水供給管146内に挿入されている部分の外周面には、2つのゴムリング150、152が固定されている。ゴムリング150とゴムリング152は、所定間隔を隔てて取り付けられている。また、冷却水供給管146のうちのノズル144が挿入される部分の内周面には、その内周面を一巡する3つの溝160、162、164が形成されている。溝160、162、164は、所定間隔を隔てて形成されている。溝160、162、164のそれぞれ間の間隔は、ゴムリング150と152の間の間隔と等しい。図12に示す状態では、ゴムリング150が溝160に嵌まっており、ゴムリング152が溝162に嵌まっている。これによって、ノズル144の位置が規定されている。
【0022】
ノズル142は、回転刃30が何れの向きで本体12に取り付けられても、回転刃30と接触しない位置に配置されている。
一方、図12の位置にあるときのノズル144は、表面30aを内側に向けて本体12に取り付けられている回転刃30とは接触しないが、表面30aを外側に向けて本体12に取り付けられている回転刃30と接触する。したがって、表面30aを外側に向けて回転刃30を取り付けるときには、ノズル144を図12の矢印100の方向(すなわち、回転刃30の回転軸方向)にスライドさせる。ノズル144をスライドさせると、図13に示すように、ゴムリング150が溝162に嵌まり、ゴムリング152が溝164に嵌まる。これによって、ノズル144の位置が図13に示す位置で規定される。このように、ノズル144の位置を移動することができるので、何れの向きで回転刃30を本体12に取り付けても、ノズル144が回転刃30と接触することがない。回転刃30の向きに応じて、最適な位置にノズル144を移動させることができる。また、ノズル144の位置が、ゴムリング150、152及び溝160、162、164によって規定される。したがって、ノズル144の位置を調整する必要がない。容易にノズル144を適切な位置に移動させることができる。
【0023】
なお、上述した変形例の切断機では、冷却水供給管146が本体12に固定されているので、冷却水供給管146は本体12の一部を構成しているといえる。したがって、冷却水供給管146に形成されている溝160、162、164は、本体12に形成されている凹部に相当する。溝160、162は、ノズル144が図12の位置にあるときにゴムリング150、152(すなわち、ノズル144の凸部)と係合する第1凹部であり、溝162、164は、ノズル144が図13の位置にあるときにゴムリング150、152と係合する第2凹部である。
【0024】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例をさまざまに変形、変更したものが含まれる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】回転刃30の表面30aを外側に向けているときの切断機10の外観斜視図。
【図2】回転刃30の表面30aを外側に向けているときの切断機10を底面側から見た平面図。
【図3】ノズルユニット40の外観斜視図。
【図4】ノズルユニット取付部60の平面図。
【図5】回転刃30の表面30aを外側に向けているときの、取付部材50とノズルユニット取付部60との接続を示す図。
【図6】回転刃30の表面30aを外側に向けているときの、取付部材50とノズルユニット取付部60との接続を示す図。
【図7】ノズルユニット40を移動させるときの取付部材50とノズルユニット取付部60を示す図。
【図8】回転刃30の表面30aを内側に向けているときの、取付部材50とノズルユニット取付部60との接続を示す図。
【図9】回転刃30の表面30aを内側に向けているときの、取付部材50とノズルユニット取付部60との接続を示す図。
【図10】回転刃30の表面30aを内側に向けているときの切断機10の外観斜視図。
【図11】回転刃30の表面30aを内側に向けているときの切断機10を底面側から見た平面図。
【図12】変形例の切断機のノズルユニット140の断面図。
【図13】変形例の切断機のノズルユニット140の断面図。
【符号の説明】
【0026】
10:切断機
12:本体
14:胴体部
16:取っ手
18:回転軸
20:カバー
22:電源接続部
30:回転刃
30a:表面
30b:裏面
40:ノズルユニット
42:ノズル
42a:噴射口
44:ノズル
44a:噴射口
46:冷却水供給管
50:取付部材
52:板状部
54:長孔
58:凸部
60:ノズルユニット取付部
62:取付面
64:凹部
66:凹部
68:ネジ穴
70:ネジ
【技術分野】
【0001】
本発明は、切断機に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、本体と、本体に回転可能に取り付けられている回転刃と、本体に固定されているノズルを備えた切断機が開示されている。この切断機では、回転刃を回転させて被加工物を切断しているときに、ノズルから回転刃に向けて冷却水を吐出する。これによって、被加工物を切断するときに回転刃が昇温することが抑制される。また、切断時に生じる粉塵の飛散を防止することができる。
【0003】
【特許文献1】特開平6−270138号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
切断機の回転刃は、用途に応じて変更することができる。例えば、曲線状に被加工物を切断する場合には、椀状の曲面形状を有する回転刃を使用する。このように、用途に応じて種々の回転刃が切断機に取り付けられる。しかしながら、上述したノズルを備えた切断機では、曲面形状の回転刃を取り付けようとしたときに、回転刃がノズルと接触して取り付けられない場合がある。
【0005】
本発明は、上述した実情に鑑みてなされたものであり、回転刃を冷却するノズルを備えているとともに、種々の回転刃を使用することができる切断機を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の切断機は、本体と、回転刃と、ノズルと、係合構造を備えている。回転刃は、本体に回転可能に取り付けられている。ノズルは、本体に対して回転刃の回転軸方向に少なくとも第1位置と第2位置の間を移動可能に取り付けられており、回転刃に向けて液体を吐出する。係合構造は、ノズルが第1位置に移動したとき、及び、ノズルが第2位置に移動したときに、本体とノズルを互いに係合する。
なお、第1位置は、何れかの形状の回転刃に対して適切なノズルの位置とし、第2位置は、他の形状の回転刃に対して適切なノズルの位置とすることができる。あるいは、回転刃がテーパ形状を有する場合、第1位置は、その回転刃を一方の向きで取付けた際の適切なノズルの位置とし、第2位置は、その回転刃を他方の向きで取付けた際の適切なノズルの位置とすることができる。
この切断機では、ノズルが本体に対して回転刃の回転軸方向に移動可能に取り付けられている。したがって、回転刃の形状に合わせてノズルの位置(回転刃の回転軸方向の位置)を変更することができる。また、ノズルは、第1位置に移動したときに本体と係合し、第1位置と異なる第2位置に移動したときに本体と係合する。第1位置は、第1の形状の回転刃を使用するときに適切なノズル位置であり、第2位置は、第2の形状の回転刃を使用するときに適切なノズル位置である。このようにノズルが第1位置または第2位置で本体と係合するので、ノズルの位置を細かに調整する必要がない。ノズルを容易に適切な位置に移動させることができる。
【0007】
上述した係合構造は、ノズルと本体の一方に形成された凸部と、ノズルと本体の他方に形成された第1凹部及び第2凹部を備えていることが好ましい。この場合、凸部は、ノズルが第1位置に移動したときに第1凹部と係合し、ノズルが第2位置に移動したときに第2凹部と係合することが好ましい。
さらに、ノズルと本体の一方には、回転刃の回転軸方向に伸びる長孔が形成されており、ノズルと本体の他方には、前記長孔に挿通されたネジが設けられていることが好ましい。この場合、ネジを締め付けることによって、第1位置または第2位置にあるノズルが固定され、ネジを緩めることによって、ノズルが第1位置と第2位置の間を移動可能となることが好ましい。
このような構成によれば、ネジによってノズルを第1位置または第2位置に確実に固定することができる。また、ネジを緩めるだけで(すなわち、ネジを取り外さないで)、ノズルの位置を容易に移動させることが可能となる。また、凸部と第1凹部または第2凹部とが係合することで、ノズルの位置が規定される。したがって、ノズルを容易に適切な位置に移動させることができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、回転刃を冷却するノズルを備えているとともに、種々の回転刃を使用することができる切断機を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
(実施例)
本発明を適用した実施例の切断機について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施例の切断機10を示している。本実施例の切断機10は、主に石材を切断するものであり、石工カッターとも称される。図1に示すように、切断機10は本体12と、回転刃30と、ノズルユニット40を備えている。
【0010】
本体12は、胴体部14と、取っ手16と、回転軸18と、カバー20と、電源接続部22を備えている。
胴体部14内には、モータが内蔵されている。モータは、電源接続部22を介して外部電源に接続される。外部電源から電力を供給されることによって、モータは回転軸18を回転させる。
回転軸18には、回転刃30が取り付けられる。モータが回転軸18を回転させることで、回転刃30が回転する。図1に示すように、回転刃30は、カバー20の内側に収容された状態で回転軸18に取り付けられる。
取っ手16は、胴体部14の上部に形成されている。作業者は、取っ手16を把持して作業を行う。
【0011】
回転刃30には、種々の形状の回転刃を用いることができる。本実施例では、被加工物である石材を曲線状に切断するための回転刃(曲面ダイヤと称されることがある)を用いている。図2は、切断機10を底面側から見た平面図を示している。図2に示すように、回転刃30は、固定部32と、固定部32より半径方向外側に位置する外周部34を備えている。
固定部32は、略平面状に形成されている。固定部32は、回転軸18に固定される。
外周部34は、外周側に向かうに従って回転軸方向に変位した略円錐形状を備えている。すなわち、回転刃30は、表面30aが緩やかな凹状となり、裏面30bが緩やかな凸状となる椀形状を備えている。なお、図1及び図2では、回転刃30の表面30aを外側(反本体12側)に向けて回転刃30を回転軸18に取り付けた状態を示している。このように回転刃30を取り付けると、被加工物を左方向にカーブしながら切削することができる。
【0012】
図3は、ノズルユニット40の拡大図を示している。図示するように、ノズルユニット40は、冷却水供給管46と、冷却水供給管46から伸びる2本のノズル42、44を備えている。
冷却水供給管46の上流端は、外部の給水源に接続される接続部46aとなっている。接続部46aには、コック46bが設置されている。
冷却水供給管46の下流部からは、ノズル42とノズル44が伸びている。ノズル42は、冷却水供給管46の途中から分岐して、冷却水供給管46と直交する方向に伸びている。ノズル44は、冷却水供給管46の下流端から、冷却水供給管46と直交する方向に伸びている。すなわち、ノズル44とノズル42は平行に伸びている。ノズル42の先端部近傍のノズル44に対向する位置には、噴射口42aが開口している。ノズル44の先端部近傍のノズル42に対向する位置には、噴射口44aが開口している。
また、冷却水供給管46の外周面には取付部材50が固定されている。取付部材50は本体12に固定される。これによって、ノズルユニット40が本体12に固定される。図1に示すように、ノズルユニット40は、本体12のノズルユニット取付部60に固定される。図2に示すように、ノズルユニット40は、ノズル42とノズル44の間に回転刃30が位置するように固定される。ノズルユニット40の固定構造については、後に詳述する。
【0013】
切断機10を使用するときには、本体12内のモータを作動させて回転刃30を回転させる。そして、回転刃30を被加工物に接触させて、被加工物を切削する。また、切断機10を使用するときには、ノズルユニット40のコック46bを開く。すると、外部の給水源から冷却水供給管46内に冷却水が供給される。冷却水供給管46内の冷却水は、ノズル42、44に供給され、噴射口42a、44aから回転刃30に向けて噴射される。すなわち、噴射口44aから回転刃30の表面30aに向けて冷却水が噴射され、噴射口42aから回転刃30の裏面30bに向けて冷却水が噴射される。これによって、回転刃30が表面30aと裏面30bの双方から冷却される。したがって、被加工物を好適に切削することができる。また、冷却水の噴射によって、被加工物の切断時に生じる粉塵の飛散を防止することができる。
【0014】
次に、ノズルユニット40を本体12に固定する固定構造について詳細に説明する。上述したように、ノズルユニット40は取付部材50を備えている。取付部材50は、略板状の板状部52を備えている。板状部52には、冷却水供給管46と平行に伸びるとともに、板状部52を表面52aから裏面52bまで貫通している長孔54が形成されている。また、板状部52の表面52aには、表面52aから突出する凸部58が形成されている。
【0015】
図4は、本体12のノズルユニット取付部60を示している。なお、図4は、ノズルユニット取付部60だけを示しており、本体12のその他の部分の図示を省略している。ノズルユニット取付部60は、略平面状の取付面62を備えている。取付面62の水平方向の略中間部には、ネジ穴68が形成されている。ネジ穴68の両脇には、凹部64、66が形成されている。凹部64、66は、ノズルユニット40の凸部58を挿入可能な形状に形成されている。
【0016】
図5、6は、ノズルユニット40の取付部材50をノズルユニット取付部60に取り付けた状態を示す図である。なお、図5は、取付面62を平面視する方向から見た図であり、図6は、取付面62と平行な方向から見た図である。図示するように、取付部材50の凸部58は、ノズルユニット取付部60の凹部64内に挿入されている。また、長孔54にはネジ70が挿通されている。ネジ70は、ノズルユニット取付部60のネジ穴68でネジ締めされている。これによって、取付部材50は、表面52aがノズルユニット取付部60の取付面62に密着した状態で固定されている。このように、凸部58が凹部64内に挿入された状態では、図1及び図2に示す位置でノズルユニット40が本体12に固定される。
【0017】
上述したように、図1及び図2は、表面30aを外側に向けて回転刃30を取り付けた状態を示している。このように回転刃30を取り付けると、被切削物を左方向にカーブしながら切削することができる。一方、被切削物を右方向にカーブしながら切削する場合には、表面30aを内側(本体12側)に向けて回転刃30を取り付ける必要がある。但し、表面30aを内側に向けて回転刃30を取り付けると回転刃30がノズル42と接触してしまうので、ノズルユニット40の取付位置を変更する。
【0018】
回転刃30の取付向きを変更するときには、まず、回転刃30を本体12から取り外す。
次に、ノズルユニット40の取付位置を変更する。ノズルユニット40の取付位置を変更する際には、まず、ネジ70を弛める。そして、図7に示すように、凸部58の全体が凹部64から引き出される位置まで、ノズルユニット40(すなわち、取付部材50)を手前に引き出す。ノズルユニット40を引き出したら、ノズルユニット40を長孔54に沿って図7の右側へスライドさせる。そして、凸部58が凹部66内に挿入されるようにノズルユニット40を取付面62に向かって押し付け、ネジ70を締める。これによって、図8及び図9に示すように、ノズルユニット40(すなわち、取付部材50)がノズルユニット取付部60に固定される。以上のようにして、ノズルユニット40の位置(回転刃30の回転軸方向の位置)を変更する。
ノズルユニット40の取付位置を変更したら、表面30aを内側(本体12側)に向けて回転刃30を本体12に取り付ける。これによって、切断機10が、図10及び図11に示す状態となる。このように、回転刃30及びノズルユニット40を取り付けることで、被切削物を右方向にカーブしながら切削することが可能となる。再度、回転刃30を、表面30aを外側に向けて取り付けるときには、図5、6のようにノズルユニット40の位置を変更する。
【0019】
以上に説明したように、本実施例の切断機10では、ノズルユニット40を回転刃30の回転軸方向に移動させることができる。したがって、回転刃30を何れの向きで本体12に取り付ける場合であっても、ノズルユニット40を回転刃30と接触しない位置に移動させることができる。
また、本実施例の切断機10では、凸部58が凹部64または凹部66内に挿入される(すなわち、凸部58と凹部64または凹部66とが係合する)ことによってノズルユニット40の取付位置が規定される。したがって、取付位置を調整することなく、容易にノズルユニット40を回転刃30の向きに応じた最適な位置に移動させることができる。
また、本実施例の切断機10では、ネジ70をネジ穴68から取り外すことなく、ネジ70を緩めるだけで、凸部58を凹部64または66から抜き出すことができる。したがって、容易にノズルユニット40の位置を変更することができる。
【0020】
次に、変形例の切断機について説明する。変形例の切断機の構成は、ノズルユニットを除いて、切断機10と略同じ構成を備えている。したがって、以下では、ノズルユニットを除いて、切断機10と同じ参照番号を用いて変形例の切断機について説明する。
【0021】
変形例の切断機のノズルユニットは、図3のノズルユニット40と同様に、冷却水供給管、2つのノズル、取付部材等を備えている。但し、変形例の切断機のノズルユニットは、本体12に対して移動不可能に固定されている。
図12は、変形例の切断機のノズルユニット140の、ノズル142、144の断面図を示している。
ノズル142は、冷却水供給管146から分岐して、冷却水供給管146と直交する方向に伸びている。ノズル142の先端部近傍には噴射口142aが開口している。
ノズル144は、L字状のパイプにより構成されている。冷却水供給管146の下流端146aは開放されており、ノズル144はその下流端146aから冷却水供給管146内に挿入されている。ノズル144の上流端144bは開放されている。ノズル144の先端部近傍には噴射口144aが開口している。ノズル144のうちの冷却水供給管146内に挿入されている部分の外周面には、2つのゴムリング150、152が固定されている。ゴムリング150とゴムリング152は、所定間隔を隔てて取り付けられている。また、冷却水供給管146のうちのノズル144が挿入される部分の内周面には、その内周面を一巡する3つの溝160、162、164が形成されている。溝160、162、164は、所定間隔を隔てて形成されている。溝160、162、164のそれぞれ間の間隔は、ゴムリング150と152の間の間隔と等しい。図12に示す状態では、ゴムリング150が溝160に嵌まっており、ゴムリング152が溝162に嵌まっている。これによって、ノズル144の位置が規定されている。
【0022】
ノズル142は、回転刃30が何れの向きで本体12に取り付けられても、回転刃30と接触しない位置に配置されている。
一方、図12の位置にあるときのノズル144は、表面30aを内側に向けて本体12に取り付けられている回転刃30とは接触しないが、表面30aを外側に向けて本体12に取り付けられている回転刃30と接触する。したがって、表面30aを外側に向けて回転刃30を取り付けるときには、ノズル144を図12の矢印100の方向(すなわち、回転刃30の回転軸方向)にスライドさせる。ノズル144をスライドさせると、図13に示すように、ゴムリング150が溝162に嵌まり、ゴムリング152が溝164に嵌まる。これによって、ノズル144の位置が図13に示す位置で規定される。このように、ノズル144の位置を移動することができるので、何れの向きで回転刃30を本体12に取り付けても、ノズル144が回転刃30と接触することがない。回転刃30の向きに応じて、最適な位置にノズル144を移動させることができる。また、ノズル144の位置が、ゴムリング150、152及び溝160、162、164によって規定される。したがって、ノズル144の位置を調整する必要がない。容易にノズル144を適切な位置に移動させることができる。
【0023】
なお、上述した変形例の切断機では、冷却水供給管146が本体12に固定されているので、冷却水供給管146は本体12の一部を構成しているといえる。したがって、冷却水供給管146に形成されている溝160、162、164は、本体12に形成されている凹部に相当する。溝160、162は、ノズル144が図12の位置にあるときにゴムリング150、152(すなわち、ノズル144の凸部)と係合する第1凹部であり、溝162、164は、ノズル144が図13の位置にあるときにゴムリング150、152と係合する第2凹部である。
【0024】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例をさまざまに変形、変更したものが含まれる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】回転刃30の表面30aを外側に向けているときの切断機10の外観斜視図。
【図2】回転刃30の表面30aを外側に向けているときの切断機10を底面側から見た平面図。
【図3】ノズルユニット40の外観斜視図。
【図4】ノズルユニット取付部60の平面図。
【図5】回転刃30の表面30aを外側に向けているときの、取付部材50とノズルユニット取付部60との接続を示す図。
【図6】回転刃30の表面30aを外側に向けているときの、取付部材50とノズルユニット取付部60との接続を示す図。
【図7】ノズルユニット40を移動させるときの取付部材50とノズルユニット取付部60を示す図。
【図8】回転刃30の表面30aを内側に向けているときの、取付部材50とノズルユニット取付部60との接続を示す図。
【図9】回転刃30の表面30aを内側に向けているときの、取付部材50とノズルユニット取付部60との接続を示す図。
【図10】回転刃30の表面30aを内側に向けているときの切断機10の外観斜視図。
【図11】回転刃30の表面30aを内側に向けているときの切断機10を底面側から見た平面図。
【図12】変形例の切断機のノズルユニット140の断面図。
【図13】変形例の切断機のノズルユニット140の断面図。
【符号の説明】
【0026】
10:切断機
12:本体
14:胴体部
16:取っ手
18:回転軸
20:カバー
22:電源接続部
30:回転刃
30a:表面
30b:裏面
40:ノズルユニット
42:ノズル
42a:噴射口
44:ノズル
44a:噴射口
46:冷却水供給管
50:取付部材
52:板状部
54:長孔
58:凸部
60:ノズルユニット取付部
62:取付面
64:凹部
66:凹部
68:ネジ穴
70:ネジ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、
本体に回転可能に取り付けられている回転刃と、
本体に対して回転刃の回転軸方向に少なくとも第1位置と第2位置の間を移動可能に取り付けられており、回転刃に向けて液体を吐出するノズルと、
ノズルが第1位置に移動したとき、及び、ノズルが第2位置に移動したときに、本体とノズルを互いに係合する係合構造と、
を備える切断機。
【請求項2】
係合構造は、ノズルと本体の一方に形成された凸部と、ノズルと本体の他方に形成された第1凹部及び第2凹部を備えており、
凸部は、ノズルが第1位置に移動したときに第1凹部と係合し、ノズルが第2位置に移動したときに第2凹部と係合することを特徴とする請求項1に記載の切断機。
【請求項3】
ノズルと本体の一方には、回転刃の回転軸方向に伸びる長孔が形成されており、
ノズルと本体の他方には、前記長孔に挿通されたネジが設けられており、
ネジを締め付けることによって第1位置または第2位置にあるノズルが固定され、ネジを緩めることによってノズルが第1位置と第2位置の間を移動可能となることを特徴とする請求項2に記載の切断機。
【請求項1】
本体と、
本体に回転可能に取り付けられている回転刃と、
本体に対して回転刃の回転軸方向に少なくとも第1位置と第2位置の間を移動可能に取り付けられており、回転刃に向けて液体を吐出するノズルと、
ノズルが第1位置に移動したとき、及び、ノズルが第2位置に移動したときに、本体とノズルを互いに係合する係合構造と、
を備える切断機。
【請求項2】
係合構造は、ノズルと本体の一方に形成された凸部と、ノズルと本体の他方に形成された第1凹部及び第2凹部を備えており、
凸部は、ノズルが第1位置に移動したときに第1凹部と係合し、ノズルが第2位置に移動したときに第2凹部と係合することを特徴とする請求項1に記載の切断機。
【請求項3】
ノズルと本体の一方には、回転刃の回転軸方向に伸びる長孔が形成されており、
ノズルと本体の他方には、前記長孔に挿通されたネジが設けられており、
ネジを締め付けることによって第1位置または第2位置にあるノズルが固定され、ネジを緩めることによってノズルが第1位置と第2位置の間を移動可能となることを特徴とする請求項2に記載の切断機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2009−248343(P2009−248343A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−95419(P2008−95419)
【出願日】平成20年4月1日(2008.4.1)
【出願人】(000137292)株式会社マキタ (1,210)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年4月1日(2008.4.1)
【出願人】(000137292)株式会社マキタ (1,210)
【Fターム(参考)】
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