制御装置、プログラム、コンピュータ読取可能な記録媒体、画像装置制御システム、および制御方法
【課題】ユーザにとって快適な入力環境を提供する。
【解決手段】複合機1a・1bは、ユーザから設定情報を取得する際に、操作パネル16a・16bに設定画面を表示してユーザから操作を受け付ける第1入力モードと、設定情報を指定する書き込みがなされる記入シートを印刷部15が作成するとともに書き込みがなされた該記入シートをスキャナ部14が読み取る第2入力モードとを利用することができる。制御サーバ2は、これらの複合機1a・1bを制御するものであり、複合機1a・1bが設定情報をユーザから取得する際に、上記の2つの入力モードのうちの一方を所定の条件に基づいて選択する入力モード選択部214と、この入力モード選択手段214によって選択された入力モードによって設定情報を取得するように指示する制御コマンドを生成するコマンド生成部211とを備えている。
【解決手段】複合機1a・1bは、ユーザから設定情報を取得する際に、操作パネル16a・16bに設定画面を表示してユーザから操作を受け付ける第1入力モードと、設定情報を指定する書き込みがなされる記入シートを印刷部15が作成するとともに書き込みがなされた該記入シートをスキャナ部14が読み取る第2入力モードとを利用することができる。制御サーバ2は、これらの複合機1a・1bを制御するものであり、複合機1a・1bが設定情報をユーザから取得する際に、上記の2つの入力モードのうちの一方を所定の条件に基づいて選択する入力モード選択部214と、この入力モード選択手段214によって選択された入力モードによって設定情報を取得するように指示する制御コマンドを生成するコマンド生成部211とを備えている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートに印刷を行う印刷部と、シートを読み取る原稿読取部と、表示部と、ユーザの操作を受け付ける操作部とを備えた画像装置を制御する制御装置、制御システム、および制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、複写機やプリンタが多機能化して複合機となり、複写ジョブや印刷ジョブのみならず、スキャンジョブやファクシミリジョブなども扱えるようになっている。このような複合機では、例えば複写ジョブを行う際に、用紙サイズ、用紙の向き、印刷部数、印刷濃度、両面印刷/片面印刷、割付印刷、印刷倍率、各種後処理(ソート処理、ステープル処理など)、ファイリング機能などの様々な項目についてユーザが所望の設定を行うことができるようになっている。
【0003】
このような各種設定を複合機に対して行うために、一般的な複合機には操作パネルが備わっている。しかしながら、複合機に備わっている操作パネルは簡易的なものが多いため、ユーザは階層の移動を始めとする各種操作のために何度もボタンを押さなければならず、負担を強いられている。これらの問題について具体的に説明する。
【0004】
図19〜図21は、複合機のタッチパネルに表示される設定画面の一例である。例えばユーザは、複合機に原稿読取処理(スキャン処理)を指示する場合、図19に示すような設定画面を閲覧し、用紙サイズや用紙の向き、コピー濃度、倍率などの項目について設定を行う必要がある。このとき、ユーザは、タブの切り換えを多用して各種設定を行わなければならない。また、複合機がオプションユニットの装着などにより多機能化していると、設定項目の数がさらに増加し、ユーザの操作は一層煩雑なものとなる。
【0005】
また別の例として、ユーザは、ファクシミリを送信する場合に、図20に示すような宛先の一覧の中から所望の宛先を選択しなければならない。このとき、登録済みの宛先が多いと、ユーザはタブの切り換えだけでなく、画面をスクロールさせながら所望の宛先を探さなければならない。
【0006】
さらに別の例として、複合機がネットワーク接続可能な場合では、ネットワークの設定のために、ユーザは、図21に示すような設定画面を参照しながら、様々なIPアドレスを複合機に対して入力する必要がある。このような場合においても、ユーザは不慣れな操作パネルを用いて入力を行わなければならない。
【0007】
また、家庭用の複合機の中には、デジタルカメラで撮影した画像のデータが収められた各種メモリカードを読み取り、パーソナルコンピュータを用いずに画像を直接印刷できる機能が備わっているものもある。このような複合機では、メモリカードに収められた複数の画像のうち所望の画像のみを印刷するために、ユーザに対してサムネイル画像を一覧表示し、所望の画像の選択を受け付ける構成となっている。
【0008】
しかしながら、上述したように複合機に備わっている操作パネルは簡易的なものが多いため、サムネイル画像を十分な解像度で表示できなかったり、あるいは、サムネイル画像の閲覧および選択の際に画面の切り換えまたはスクロールが必要となり時間がかかったりするという問題があった。
【0009】
このような問題を解消するために、特許文献1では、ユーザが複数の画像の中から所望の画像を選択して印刷する際に、サムネイル画像を一覧表示したオーダーシートを印刷し、ユーザによってチェックマークが記入されたオーダーシートをスキャナがスキャンして解析することによってユーザの選択を受け付ける印刷装置が提案されている。この印刷装置によれば、オーダーシートには解像度の高い多数のサムネイル画像が印刷されるため、ユーザは迅速に画像の閲覧および選択を行うことができ、快適な入力環境をユーザに提供することができる。
【特許文献1】特開2006−247946号公報(平成18年9月21日公開)
【特許文献2】特開平3−231380号公報(平成3年10月15日公開)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、上記従来の技術でもなお、ユーザにとって真に快適な入力環境を提供するに至っていない。
【0011】
操作パネルを用いた入力方法に比べ、オーダーシートの印刷およびスキャンを用いた入力方法は、多数の項目に渡る設定を行う場合や、多数の選択肢の中から所望のものを選択する場合などには、迅速かつ快適である。しかしながら、後者の入力方法は、シートに画像を印刷する印刷処理やオーダーシートのスキャン処理を必要とし、それらのために逆に時間がかかることもあり、必ずしも快適であるとは限らない。
【0012】
また、操作パネルを用いる方法は、オーダーシートの印刷を行わないので経済的でもある。
【0013】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザにとってさらに快適な入力環境を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記課題を解決するために、本発明に係る制御装置は、シートに印刷を行う印刷部と、シートを読み取る原稿読取部と、ユーザに対する情報を表示する表示部と、ユーザの操作を受け付ける操作部とを備え、ユーザから取得するべき情報である設定情報を、上記表示部が上記設定情報の設定画面を表示して上記操作部がユーザから上記設定情報を指定する操作を受け付けることによって取得する第1入力モードと、上記印刷部が印刷してユーザにより上記設定情報が書き込まれた記入シートを上記原稿読取部が読み取ることによって上記設定情報を取得する第2入力モードとが利用可能な画像装置を制御する制御装置であって、上記画像装置が上記設定情報をユーザから取得する際に、上記第1入力モードおよび上記第2入力モードのうちのいずれか一方の入力モードを選択する選択手段と、上記選択手段によって選択された入力モードによって上記設定情報を取得するように上記画像装置に指示する指示手段とを備えていることを特徴とする。
【0015】
また、上記課題を解決するために、本発明に係る画像装置制御システムは、上述した制御装置と上記画像装置とを含んでいることを特徴とする。
【0016】
また、上記課題を解決するために、本発明に係る制御方法は、シートに印刷を行う印刷部と、シートを読み取る原稿読取部と、ユーザに対する情報を表示する表示部と、ユーザの操作を受け付ける操作部とを備え、ユーザから取得すべき情報である設定情報を、上記表示部が上記設定情報の設定画面を表示して上記操作部がユーザから上記設定情報を指定する操作を受け付けることによって取得する第1入力モードと、上記印刷部が印刷してユーザにより上記設定情報が書き込まれた記入シートを上記原稿読取部が読み取ることによって上記設定情報を取得する第2入力モードとが利用可能な画像装置を制御装置によって制御する制御方法であって、上記制御装置の選択手段が、上記画像装置が上記設定情報をユーザから取得する際に、上記第1入力モードおよび上記第2入力モードのうちのいずれか一方の入力モードを選択する選択工程と、上記制御装置の指示手段が、上記選択工程によって選択された入力モードによって上記設定情報を取得するように上記画像装置に指示する指示工程とを含んでいることを特徴とする。
【0017】
本発明に係る制御装置は、ユーザから設定情報を取得する場合に、設定画面を表示して操作を受け付ける第1入力モードと、記入シートを作成してスキャンする第2入力モードとの少なくとも2つの入力モードが利用可能な画像装置を制御するものである。
【0018】
上記構成によれば、制御装置は、ユーザから設定情報を取得する際に第1入力モードと第2入力モードとの何れか一方を選択する選択手段を備え、指示手段が、この選択手段によって選択された入力モードによって設定情報を取得するよう画像装置に指示するので、画像装置は、状況に応じて第1入力モード、第2入力モードのうちの好適なモードを用いてユーザから設定情報を取得することになる。それゆえ、ユーザにとって快適な入力環境が提供される。
【0019】
なお、画像装置とは、シートに印刷を行う印刷部と、シートを読み取る原稿読取部と、ユーザに対する情報を表示する表示部と、ユーザの操作を受け付ける操作部とを備えたものであればよく、例えば複写機、ファクシミリ装置、複合機などを含む。また、制御装置は、通信ネットワークを介して画像装置を制御してもよいし、例えばUSB(Universal Serial Bus)などの非通信ネットワークを介して画像装置を制御してもよいし、あるいは、画像装置の印刷部、原稿読取部、表示部および操作部を制御する制御部として画像装置の筐体内に備わっていてもよい。また、設定画面および記入シートは、ユーザに対して選択可能な設定情報の選択肢の一覧を提示して選択を促すものであってもよいし、ユーザに対して設定情報の入力または記入を促すものであってもよい。
【0020】
また、上記選択手段は、上記画像装置から該画像装置の表示部の解像度または大きさを示す表示性能情報を受け取るとともに、受け取った表示性能情報に基づいて選択する入力モードを決定するものであってもよい。
【0021】
より具体的には、上記選択手段は、受け取った表示性能情報によって示される表示部の解像度が所定の解像度よりも低い場合、あるいは、受け取った表示性能情報によって示される表示部の大きさが所定の大きさよりも小さい場合には、第1入力モードを選択し、受け取った表示性能情報によって示される表示部の解像度が所定の解像度よりも高い場合、あるいは、受け取った表示性能情報によって示される表示部の大きさが所定の大きさよりも大きい場合には、第2入力モードを選択してもよい。
【0022】
表示部の解像度や大きさが不十分である場合には、表示部に一度に表示できる情報が少なくなってしまうので、画面の切り換えやスクロールを多用する必要が生じ、ユーザの処理が煩雑になる傾向にある。しかしながら、上記構成によれば、表示部の解像度が低い場合や表示部の大きさが小さい場合には、第2入力モードが選択されるので、ユーザは記入シートを用いて快適に設定情報を画像装置に入力することができる。
【0023】
ところで、第2入力モードを常に利用する場合、記入シートの印刷やスキャンのために、表示部および操作部を用いて入力するよりもかえって時間がかかってしまう場合もある。しかしながら、上記構成によれば、表示部の解像度や大きさが十分である場合には、第1入力モードが選択されるので、ユーザが記入シートの印刷やスキャンのために必要以上に待たされることがなく、表示部および操作部によって快適に設定情報を入力することができる。
【0024】
以上のように、上記構成によれば、画像装置の表示部の解像度や大きさに応じて適切な入力環境が選択されて提供される。
【0025】
なお、解像度の比較を行う場合、表示部の縦画素×横画素によって算出される総画素数を用いてもよいし、表示部の縦画素または横画素のみを用いてもよい。また、大きさの比較を行う場合も同様であり、表示部の縦方向の長さ×横方向の長さによって算出される面積を用いてもよいし、表示部の対角線の長さのみ、縦方向の長さのみ、あるいは、横方向の長さのみを用いてもよい。
【0026】
さらに、上記選択手段は、上記表示性能情報によって示される表示部の解像度の値または大きさが第1閾値よりも大きい場合に第1入力モードを選択する一方、上記表示性能情報によって示される表示部の解像度の値または大きさが上記第1閾値よりも小さい場合に第2入力モードを選択し、上記指示手段は、上記表示性能情報によって示される表示部の解像度の値または大きさが第1閾値よりも大きく第2閾値(ただし第1閾値<第2閾値)よりも小さい場合には、さらに、上記操作部に対してユーザからの上記第2入力モードの実行指示の受け付けを開始するよう指示することが好ましい。
【0027】
上記構成によれば、表示部の解像度の値または大きさが第1閾値よりも大きく第2閾値よりも小さい場合、すなわちいずれの入力モードを用いればよいか明確でない場合には、一旦第1入力モードが選択されるとともに、第2入力モードの受け付けが開始される。このように、判断が困難な場合にはユーザの意向を受け付けるので、ユーザにとってさらに快適な入力環境を実現できる。
【0028】
また、上記選択手段は、上記画像装置から、上記印刷部がカラー印刷可能か否かを示す印刷性能情報と、上記表示部がカラー表示可能か否かを示す表示性能情報とを受け取るとともに、受け取った印刷性能情報がカラー印刷可能であることを示し、かつ、受け取った表示性能情報がカラー表示不可であることを示す場合には上記第2入力モードを選択する一方、受け取った印刷性能情報がカラー印刷不可であることを示し、かつ、受け取った表示性能情報がカラー表示可能であることを示す場合には上記第1入力モードを選択するものであってもよい。
【0029】
ユーザから設定情報を取得する際にユーザに対してカラー画像を提示する必要がある場合(例えばカラー写真画像の選択や色設定を行う場合)に、モノクロ表示しかできない表示部やモノクロ印刷しかできない印刷部を利用すると、ユーザに対して必要な情報を正確に伝達することができない。しかしながら、上記構成によれば、カラー画像を提示できる入力モードが選択されるため、ユーザに対して必要な情報を正確に伝達することができる。
【0030】
以上のように、上記構成によれば、画像装置の表示部および印刷部の性能に応じて適切な入力環境が選択されて提供される。
【0031】
さらに、上記選択手段は、上記印刷性能情報がカラー印刷可能であることを示しかつ上記表示性能情報がカラー表示可能であることを示す場合、および、上記印刷性能情報がカラー印刷不可能であることを示しかつ上記表示性能情報がカラー表示不可能であることを示す場合には上記第1入力モードを選択し、上記指示手段は、上記印刷性能情報がカラー印刷可能であることを示しかつ上記表示性能情報がカラー表示可能であることを示す場合、および、上記印刷性能情報がカラー印刷不可能であることを示しかつ上記表示性能情報がカラー表示不可能であることを示す場合には、さらに、上記操作部に対してユーザからの上記第2入力モードの実行指示の受け付けを開始するよう指示することが好ましい。
【0032】
上記構成によれば、表示部および印刷部の双方がカラーに対応していない場合や、双方ともカラーに対応している場合など、どちらの入力モードを選択すればよいか判断するのが困難な場合に、ユーザの意向を受け付けるので、ユーザにとってさらに快適な入力環境を実現できる。
【0033】
また、上記選択手段は、上記画像装置がユーザから取得するべき設定情報の個数に基づいて選択する入力モードを決定するものであってもよい。
【0034】
より具体的には、上記選択手段は、上記画像装置がユーザから取得するべき設定情報の個数が閾値よりも小さい場合には第1入力モードを選択し、上記個数が閾値よりも大きい場合には第2入力モードを選択してもよい。
【0035】
設定項目の数が多く、ユーザが入力しなければならない設定情報の個数が多い場合には、画面の切り換えやスクロールを多用する必要が生じ、ユーザの処理が煩雑になる傾向にある。しかしながら、上記構成によれば、設定情報の個数が多い場合には、第2入力モードが選択されるので、ユーザは記入シートを用いて快適に設定情報を画像装置に入力することができる。
【0036】
ところで、第2入力モードを常に利用する場合、記入シートの印刷やスキャンのために、表示部および操作部を用いて入力するよりもかえって時間がかかってしまう場合もある。しかしながら、上記構成によれば、設定情報の個数が少ない場合には、第1入力モードが選択されるので、ユーザが記入シートの印刷やスキャンのために必要以上に待たされることがなく、表示部および操作部によって快適に設定情報を入力することができる。
【0037】
以上のように、上記構成によれば、ユーザが入力すべき設定情報の個数に応じて適切な入力環境が選択されて提供される。
【0038】
さらに、上記選択手段は、上記個数が第3閾値よりも小さい場合に第1入力モードを選択する一方、上記個数が上記第3閾値よりも大きい場合に第2入力モードを選択し、上記指示手段は、上記個数が第3閾値よりも小さく第4閾値(ただし第3閾値>第4閾値)よりも大きい場合には、さらに、上記操作部に対してユーザからの上記第2入力モードの実行指示の受け付けを開始するよう指示することが好ましい。
【0039】
上記構成によれば、ユーザから取得すべき設定情報の個数が第4閾値よりも大きく第3閾値よりも小さい場合、すなわちいずれの入力モードを用いればよいか明確でない場合には、一旦第1入力モードが選択されるとともに、第2入力モードの受け付けが開始される。このように、判断が困難な場合にはユーザの意向を受け付けるので、ユーザにとってさらに快適な入力環境を実現できる。
【0040】
また、上記選択手段は、上記設定応報を取得するためにユーザに提示する設定情報の選択肢の個数に基づいて選択する入力モードを決定するものであってもよい。
【0041】
より具体的には、上記選択手段は、ユーザに提示する設定情報の選択肢の個数が閾値よりも小さい場合には第1入力モードを選択し、上記個数が閾値よりも大きい場合には第2入力モードを選択してもよい。
【0042】
設定情報の選択肢の数が多い場合には、画面の切り換えやスクロールを多用する必要が生じ、ユーザの処理が煩雑になる傾向にある。しかしながら、上記構成によれば、選択肢の個数が多い場合には、第2入力モードが選択されるので、ユーザは記入シートを用いて快適に設定情報を画像装置に入力することができる。
【0043】
ところで、第2入力モードを常に利用する場合、記入シートの印刷やスキャンのために、表示部および操作部を用いて入力するよりもかえって時間がかかってしまう場合もある。しかしながら、上記構成によれば、選択肢の個数が少ない場合には、第1入力モードが選択されるので、ユーザが記入シートの印刷やスキャンのために必要以上に待たされることがなく、表示部および操作部によって快適に設定情報を入力することができる。
【0044】
以上のように、上記構成によれば、ユーザに提示すべき設定情報の選択肢の個数に応じて適切な入力環境が選択されて提供される。
【0045】
さらに、上記選択手段は、上記個数が第5閾値よりも小さい場合に第1入力モードを選択する一方、上記個数が上記第5閾値よりも大きい場合に第2入力モードを選択し、上記指示手段は、上記個数が第5閾値よりも小さく第6閾値(ただし第5閾値>第6閾値)よりも大きい場合には、さらに、上記操作部に対してユーザからの上記第2入力モードの実行指示の受け付けを開始するよう指示することが好ましい。
【0046】
上記構成によれば、ユーザに提示すべき設定情報の選択肢の個数が第6閾値よりも大きく第5閾値よりも小さい場合、すなわちいずれの入力モードを用いればよいか明確でない場合には、一旦第1入力モードが選択されるとともに、第2入力モードの受け付けが開始される。このように、判断が困難な場合にはユーザの意向を受け付けるので、ユーザにとってさらに快適な入力環境を実現できる。
【0047】
また、上記選択手段は、上記設定情報を取得する際にユーザに対してサムネイル画像を提示する必要があるか否かに基づいて選択する入力モードを決定するものであってもよい。
【0048】
より具体的には、上記選択手段は、ユーザに対してサムネイル画像を提示する必要がない場合に第1入力モードを選択し、サムネイル画像を提示する必要がない場合に第2入力モードを選択してもよい。
【0049】
上記構成によれば、サムネイル画像を提示する必要がある場合には、第2入力モードが選択されるので、シートには解像度の高い多数のサムネイル画像が印刷される。そのため、ユーザは迅速に画像の閲覧および選択を行うことができる。
【0050】
ところで、上述した特許文献2のように、第2入力モードを常に利用する場合、記入シートの印刷やスキャンのために、表示部および操作部を用いて入力するよりもかえって時間がかかってしまう場合もある。しかしながら、上記構成によれば、サムネイル画像の提示が必要ない場合には、第1入力モードが選択されるので、ユーザが記入シートの印刷やスキャンのために必要以上に待たされることがなく、表示部および操作部によって快適に設定情報を入力することができる。
【0051】
以上のように、上記構成によれば、サムネイル画像を提示する必要があるか否かに応じて適切な入力環境が選択されて提供される。
【0052】
また、上記選択手段は、上記設定情報を取得する際にユーザから文字情報を取得する必要があるか否かに基づいて選択する入力モードを決定するものであってもよい。
【0053】
より具体的には、上記選択手段は、ユーザから文字情報を取得する必要がない場合に第1入力モードを選択し、文字情報を取得する必要がある場合に第2入力モードを選択してもよい。
【0054】
ユーザにとって数字やアルファベット、片仮名、平仮名、漢字などの各種文字情報を慣れない操作部によって入力するのは煩雑である。しかしながら、上記構成によれば、ユーザから文字情報を取得する必要がある場合には、第2入力モードが選択されるので、ユーザは慣れない操作部を用いることなく、記入シートに文字を記入することによって画像装置に文字情報を入力することができる。そのため、ユーザは迅速かつ快適に文字情報の入力を行うことができる。
【0055】
ところで、第2入力モードを常に利用する場合、記入シートの印刷やスキャンのために、表示部および操作部を用いて入力するよりもかえって時間がかかってしまう場合もある。しかしながら、上記構成によれば、文字情報を取得する必要がない場合には、第1入力モードが選択されるので、ユーザが記入シートの印刷やスキャンのために必要以上に待たされることがなく、表示部および操作部によって快適に設定情報を入力することができる。
【0056】
以上のように、上記構成によれば、文字情報を取得する必要があるか否かに応じて適切な入力環境が選択されて提供される。
【0057】
また、上記指示手段は、上記選択手段によって上記第1入力モードが選択された場合に、さらに、上記操作部に対してユーザからの上記第2入力モードの実行指示の受け付けを開始するよう指示することが好ましい。
【0058】
上記構成によれば、ユーザが第2入力モードを希望しているにもかかわらず選択手段が第1入力モードを選択した場合に、ユーザが自分の好みの入力モードに修正することができる。
【0059】
また、上記設定情報は、上記画像装置が上記操作部を介して受け付けるジョブの実行条件を示す情報であってもよい。
【0060】
より具体的には、上記ジョブとは、上記画像装置の原稿読取部がシートを読み取ることによって画像情報を取得し、取得した画像情報を上記印刷部が印刷する複写ジョブであり、上記設定情報とは、複写条件を指定する情報であってもよい。
【0061】
あるいは、上記ジョブとは、上記画像装置の原稿読取部がシートを読み取ることによって画像情報を取得する原稿読取ジョブであり、上記設定情報とは、原稿読取条件を指定する情報であってもよい。
【0062】
あるいは、上記ジョブとは、上記画像装置の原稿読取部がシートを読み取ることによって画像情報を取得し、取得した画像情報を電子メールによって送信する原稿読取送信ジョブであり、上記設定情報とは、上記画像情報の送信先となる電子メールアドレスを指定する情報であってもよい。
【0063】
あるいは、上記ジョブとは、上記画像装置の原稿読取部がシートを読み取ることによって画像情報を取得し、取得した画像情報を保存する原稿読取ジョブであり、上記設定情報とは、上記画像情報の保存場所を指定する情報であってもよい。
【0064】
あるいは、上記ジョブとは、上記画像装置の原稿読取部がシートを読み取ることによって文字列情報を取得し、取得した文字列情報を翻訳することにより翻訳情報を作成し、作成した翻訳情報を上記画像装置の印刷部が印刷する翻訳複写ジョブであり、上記設定情報とは、上記文字列を翻訳する際に必要な設定情報であってもよい。この場合、翻訳情報を作成する処理は、画像装置が行うものであってもよいし、制御装置が行うものであってもよいし、それ以外の外部サーバが行うものであってもよい。また、文字列を翻訳する際に必要な設定情報とは、例えば辞書ファイルを指定する情報であってもよいし、翻訳サーバを指定する情報であってもよい。
【0065】
また、上記設定情報とは、上記画像装置のシステム設定を行うためのシステム設定情報であってもよい。なお、システム設定情報とは、ジョブの実行条件のようにジョブの実行指示ごとに設定しなければならない情報ではなく、一度設定されれば基本的には変更する必要のない情報である。
【0066】
ところで、上記制御装置は、ハードウェアで実現してもよいし、プログラムをコンピュータに実行させることによって実現してもよい。具体的には、本発明に係るプログラムは、上記制御装置の各手段としてコンピュータを動作させるプログラムであり、本発明に係る記録媒体には、当該プログラムが記録されている。
【0067】
これらのプログラムがコンピュータによって実行されると、当該コンピュータは、上記制御装置として動作する。したがって、上記制御装置と同様に、ユーザにとってさらに快適な入力環境を提供することができる。
【発明の効果】
【0068】
以上のように、本発明に係る制御装置は、上記第1入力モードおよび上記第2入力モードのうちのいずれか一方の入力モードを選択する選択手段と、上記選択手段によって選択された入力モードによって上記設定情報を取得するように上記画像装置に指示する指示手段とを備えた構成となっている。
【0069】
従って、上述したように、ユーザにとってさらに快適な入力環境を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0070】
〔実施形態1〕
(1−1.複合機の制御システムの概略構成)
本発明の第1の実施形態について図1から図11に基づいて説明すると以下の通りである。本実施形態の複合機の制御システムでは、複合機の動作を通信ネットワークを介して制御サーバによって制御する。
【0071】
図2は、本発明の一実施形態を示すものであり、複合機の制御システム(以下、単に制御システムという)の概略構成を示すブロック図である。図2に示すように、本実施形態の制御システムは、複数台(ここでは2台)の複合機(画像装置)1a・1bおよび1台の制御サーバ(制御装置)2を含んでいる。制御システムには、複合機1a・1bと制御サーバ2との間での通信を可能にするために、ローカルエリアネットワーク(LAN)が設けられており、各機器1a・1b・2はLANに接続されている。
【0072】
上記LANの伝送媒体としては、イーサネット(登録商標)や光ファイバ、電話回線などの有線媒体、あるいは、無線媒体など、様々なものを用いることができる。そして、本実施形態では、LANの通信プロトコルとして、インターネットやイントラネットで標準的なTCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)が用いられている。
【0073】
なお、制御システムに含まれる複合機の台数は1台であってもよいし、3台以上であってもよい。同様に、制御サーバ2も特に1台に限定されない。
【0074】
複合機1a・1bは、画像形成および画像処理を含む各種ジョブを実行することができる。画像形成を含むジョブとしては印刷ジョブなどがあり、また、画像処理を含むジョブとしては、スキャンジョブ、Scan to E-mailジョブ(原稿読取送信ジョブ)、ファクシミリジョブ、PC(Personal Computer)ファクシミリジョブなどがあり、さらに画像形成と画像処理とを組み合わせたジョブとして、複写ジョブなどがある。なお、印刷ジョブとは、複合機1a・1bが以前にスキャンして格納している原稿の画像データや、図示しないPCなどから受信した印刷データに基づいて印刷を行うジョブである。また、Scan to E-mailジョブとは、複合機1a・1bが原稿をスキャンして得た画像データを電子メールにて所望の宛先に送信するジョブであり、PCファクシミリジョブとは、図示しないPCなどからLANを介して受信した画像を複合機1a・1bがファクシミリ機能によって公衆回線網を通じて所望の宛先に送信するジョブである。
【0075】
制御サーバ2は、一般的なパーソナルコンピュータによって構成されている。本実施形態の制御システムでは、複合機1a・1bがスタンドアロンでジョブを実行することはなく、制御サーバ2によるLANを介した制御に従って各ジョブを実行する構成となっている。つまり、複合機1a・1bにおいてユーザから受け付けたジョブの実行指示は一旦制御サーバ2へと送信され、制御サーバ2から送信される制御コマンドに従って複合機1a・1bが各種ジョブを実行する。また、複合機1a・1bの後述する操作パネルに表示される画面のデータも制御サーバ2から送信される。
【0076】
本実施形態では、このように複数台の複合機1a・1bの動作(ジョブを含む)を、一般的なPCで構成された制御サーバ2が制御することにより、柔軟なシステムの構築や各種情報(ジョブの利用状況などの統計情報を含む)の集中管理が可能になっている。
【0077】
(1−2.複合機の構成)
図3は、複合機1a・1bの構成を示すブロック図である。なお、本実施形態において、複合機1aと複合機1bとは、後述する操作パネルの表示能力のみが異なり、他の構成は同じであるので、これらをまとめて説明する。
【0078】
複合機1a・1bは、図3に示すように、コンピュータ11、記憶部12、ファクシミリ送受信部(以下、FAX送受信部という)13、スキャナ部14、印刷部15、操作パネル16a・16b、およびネットワークインターフェイス部(以下、ネットワークI/F部という)17を備えている。
【0079】
FAX送受信部13は、ファクシミリの送受信を行うためのハードウェア機器であり、公衆回線網に接続されている。スキャナ部14は、複合機1a・1bの図示しないプラテンガラスに載置された原稿を光学的に読み取って画像データを取得するためのハードウェア機器である。印刷部15は、例えば電子写真方式やインクジェット方式を利用して記録用紙上に所望の画像を形成するためのハードウェア機器である。ネットワークI/F部17は、LANを介して制御サーバ2との間で通信を行うためのハードウェア機器である。
【0080】
図4は、複合機1aの有する操作パネル16aの構造を示す平面図である。図4に示すように、複合機1aの操作パネル16aは、タッチパネル161aとハードキー162aとを有している。タッチパネル161aは、ユーザに情報を通知するためのメッセージ、および、ユーザからの操作を受け付けるためのボタン(ソフトキー)などを表示する。そして、ユーザは、タッチパネル161a上の各種ボタンに触れることにより、複合機1aに指示を与えることができる。つまり、タッチパネル161aは、ユーザに対して各種情報を表示する表示部としての機能と、ユーザからの操作を受け付ける操作部としての機能を兼ね備えている。また、ユーザは、ハードキー162aを押下することによっても、複合機1aに指示を与えることができる。
【0081】
図5は、複合機1bの有する操作パネル16bの構造を示す平面図である。図5に示すように、複合機1bの操作パネル16bは、複合機1aのそれと同様にタッチパネル161bとハードキー162bとからなる。ここで、複合機1bのタッチパネル161bは、複合機1aのタッチパネル161aよりもサイズが大きく、高い解像度を有している。
【0082】
記憶部12は、図示しないフラッシュメモリまたはHDD(ハードディスクドライブ)などによって構成され、各種情報を格納するものである。記憶部12が格納する情報の例としては、複合機1a・1bに取り付けられたオプションユニットの種類や装置の各部の性能(例えば上述したタッチパネル161a・161bの解像度など)を示す構成情報などがある。
【0083】
コンピュータ11は、図示しないCPU(Central Processing Unit)およびRAM(Random Access Memory)を有し、CPUがRAMにロードされた制御プログラムを実行することにより各種の機能を実現する。本実施形態では、CPUが制御プログラムを実行することにより装置制御部111が実現される。
【0084】
装置制御部111は、ネットワークI/F部17を制御して制御サーバ2との間で各種データを送受信したり、FAX送受信部13、スキャナ部14、および印刷部15を制御して各種ジョブを実行したり、操作パネル16a・16bを制御してユーザと対話したりする。
【0085】
さて、複合機1a・1bは、各種ジョブを実行する前に、ジョブの設定情報をユーザから受け付ける。一例を挙げると、複写ジョブにおいては、用紙サイズ、用紙の向き、印刷部数、印刷濃度、両面印刷/片面印刷、割付印刷、印刷倍率、各種仕上処理(ソート処理、ステープル処理など)、ファイリング機能などの様々な項目についてユーザから設定情報の入力を受け付ける。ここで、ユーザは、上記の設定情報を次の2通りの方法によって複合機1a・1bに入力することができる。
【0086】
1つ目の方法は、従来公知の操作パネル16a・16bを用いる方法である。この方法では、まず、複合機1a・1bの装置制御部111が、操作パネル16a・16bのタッチパネル161a・161bに設定画面を表示する。この設定画面には、ユーザが利用可能な設定情報の選択肢の一覧や、設定情報の入力を促す入力欄などが表示されている。ユーザはこの設定画面を閲覧し、タッチパネル161a・161b上のソフトキーやハードキー162a・162bを押すことにより、選択肢の中から所望の設定情報を選択したり、入力欄に設定情報を入力したりする。以下では、この方法を第1入力モードという。
【0087】
2つ目の方法は、記入シートを用いる方法である。この方法では、まず、複合機1a・1bの印刷部15が、装置制御部111の制御に従いシートに印刷を行って記入シートを作成する。この記入シートには、ユーザが利用可能な設定情報の選択肢の一覧や、設定情報の記入を促す記入欄などが印刷されている。ユーザは、この記入シートを閲覧し、筆記具を用いて一覧の中の所望の設定情報にチェックマークを付けたり、所望の設定情報を指定する符号を記入したり、あるいは、記入欄に設定情報を直接記入したりする。そして、記入がなされた記入シートをユーザが複合機1a・1bにセットすると、複合機1a・1bのスキャナ部14が装置制御部111の制御に従って記入シートをスキャンし、そのスキャン結果に基づいて設定情報の取得が行われる。以下では、この方法を第2入力モードという。
【0088】
このようにして入力された設定情報に基づいて複合機1a・1bは各種ジョブを実行する。
【0089】
(1−3.制御サーバの構成)
図1は、本発明の一実施形態を示すものであり、制御サーバ2の構成を示すブロック図である。制御サーバ2は、図1に示すように、コンピュータ21、記憶部22、ネットワークI/F部23を備えている。なお、制御サーバ2には、さらに、ユーザと対話を行うための表示モニタやキーボード、マウスなどが備わっていてもよい。ネットワークI/F部23は、LANを介して複合機1a・1bとの間で通信を行うためのハードウェア機器である。
【0090】
記憶部12は、図示しないHDDなどによって構成され、各種情報を格納するものである。記憶部12が格納する情報の例としては、複合機1a・1bのタッチパネル161a・161bに表示される画面の雛形データや、上述した第1または第2入力モードによって取得した設定情報などがある。なお、雛形データは、HTMLなどのマークアップ言語にスクリプトを埋め込んだデータである。
【0091】
コンピュータ21は、図示しないCPUおよびRAMを有し、CPUがRAMにロードされたプログラムを実行することにより各種の機能を実現する。本実施形態では、CPUがプログラムを実行することにより、コマンド生成部(指示手段)211、設定部212、シートデータ生成部213、入力モード選択部(選択手段)214、複合機ユーザインターフェイス制御部(以下、複合機UI制御部という)(指示手段)215、チェック読取部216、OCR(Optical Character Reader)部217、通信制御部218が実現される。
【0092】
つまり、制御サーバ2は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM、上記プログラムを展開するRAM、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、以下に詳述する各ブロック211〜218の機能を実現するソフトウェアである制御サーバ2の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記制御サーバ2に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)21が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによって達成することができる。このことは、複合機1a・1bについても同様である。
【0093】
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
【0094】
また、上記プログラムコードは、制御サーバ2に対して通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
【0095】
コマンド生成部211は、複合機1a・1bに対してジョブの実行を含む各種処理を指示する制御コマンドを生成するものである。ジョブの実行を指示する制御コマンドには、複合機1a・1bに対して実行を指示するジョブの種類を示す指示情報や、ジョブを実行する際に必要となる設定情報が含まれている。
【0096】
設定部212は、複合機1a・1bに対してジョブの実行を指示する際に、記憶部22から設定情報を読み出してコマンド生成部211に出力するものである。
【0097】
入力モード選択部214は、ユーザから設定情報を取得する際に、上述した第1入力モードおよび第2入力モードのうちのいずれの入力モードを使用するかを所定の条件に基づいて決定するものである。このように、2つの入力モードを所定の条件に基づいて切り換えて使用する点が、本発明の特徴的な構成となっている。なお、本実施形態では、いずれの入力モードを使用するかを、複合機1a・1bに備わっているタッチパネル161a・161bの解像度に基づいて決定する。
【0098】
複合機UI制御部215は、複合機1a・1bのタッチパネルに表示される操作画面(設定画面を含む)のデータを生成したり、操作画面の表示を指示する制御コマンドを生成したりするものである。また、複合機UI制御部215は、複合機1a・1bの操作パネル16a・16bにおいてユーザから受け付けた操作情報の解釈も行う。なお、操作画面のデータは、記憶部22に格納された雛形データを適宜組み合わせるとともに、組み合わせた雛形データを雛形データに埋め込まれたスクリプトに基づいてカスタマイズすることにより生成される。この操作画面のデータもまた、HTMLなどのマークアップ言語によって記述されたデータである。
【0099】
シートデータ生成部213は、第2入力モードで使用する記入シートを作成するためにシート上に印刷される画像の印刷データを生成するものである。なお、シートデータ生成部213は、この印刷データを生成する際に、上述した複合機UI制御部215と同様に、記憶部22に格納された雛形データを利用する。
【0100】
チェック読取部216およびOCR部217は互いに連携して機能し、複合機1a・1bのスキャナ部14がユーザによって記入がなされた記入シートをスキャンして得た画像データを解析し、ユーザの所望する設定情報を特定するものである。より具体的には、チェック読取部216は、記入シート内のチェックマークを抽出し、抽出したチェックマークの位置に基づいて設定情報を特定する。また、OCR部217は、記入シートに印刷された文字を認識することにより、記入シートがどの項目についての設定情報を求めるものであるかを同定したり、記入欄に記入された文字を認識して設定情報を特定したりする。
【0101】
通信制御部218は、ネットワークI/F部23を制御することにより、複合機1a・1bとの間で情報の送受信を行うものである。通信制御部218が複合機1a・1bへ送信する情報としては、コマンド生成部211が生成した制御コマンドや、シートデータ生成部213が生成した記入シートの印刷データ、複合機UI制御部215が生成した操作画面のデータ、複合機1a・1bにおいて印刷する各種画像の印刷データなどがある。また、通信制御部218が複合機1a・1bから受信する情報としては、複合機1a・1bの操作パネル16a・16bがユーザから受け付けた各種操作情報、複合機1a・1bのスキャナ部14が複写原稿や記入シートをスキャンして得たスキャン画像データ、複合機1a・1bの構成を示す構成情報などがある。
【0102】
(1−4.制御システムの処理の流れ)
次に、本実施形態の制御システムによる処理の流れについて説明する。図6および図7は、本実施形態の制御システムの処理工程を示すフロー図である。
【0103】
まず、ユーザが複合機1a・1bの操作パネル16a・16bを操作して実行を希望するジョブを選択すると、選択されたジョブの識別情報が制御サーバ2に送信される。このジョブの識別情報を受信した制御サーバ2の通信制御部218は、ジョブの識別情報を送信してきた複合機1a・1bに対してタッチパネル161a・161bの解像度を示す解像度情報を要求する(S101)。
【0104】
この要求を受信した複合機1a・1bの装置制御部111は、記憶部12の構成情報の中から、自身の有するタッチパネル161a・161bの解像度を示す解像度情報を読み出し、読み出した解像度情報を制御サーバ2へ送信する(S103)。そして、制御サーバ2の通信制御部218がこの解像度情報を受信し(S105)、入力モード選択部214に渡す。
【0105】
次に、入力モード選択部214は、受け取った解像度情報によって示される解像度が、所定の解像度を上回っているか否かを判定する(S107)。ここで、所定の解像度を上回っている場合(S107にてY)、ユーザの操作しているタッチパネル161a・161bは十分な解像度を有していると判断され、入力モード選択部214は第1入力モードを選択する。
【0106】
入力モード選択部214によって第1入力モードが選択されると、複合機UI制御部215は、設定情報の選択や入力を促す設定画面のデータと、設定画面を表示するよう指示する制御コマンドとを生成する。そして、通信制御部218が、複合機UI制御部215の生成した設定画面のデータと制御コマンドとを複合機1a・1bに送信する(S109)。
【0107】
制御サーバ2から上記コマンドおよび設定画面のデータを受信した複合機1a・1bは、受け取った設定画面のデータに基づいて、自身のタッチパネル161a・161bに設定画面を表示する(S111)。
【0108】
この設定画面を閲覧したユーザは、操作パネル16a・16bを操作して、所望する設定の指定または設定情報の入力を行う。換言すれば、複合機1a・1bは、操作パネル16a・16bを介して、ユーザから設定情報を取得する(S113)。そして、複合機1a・1bは、取得した設定情報を制御サーバ2へ送信する(S115)。
【0109】
この設定情報を制御サーバ2の通信制御部218が受信し(S117)、記憶部22に格納する。そして、設定部212がこの設定情報を記憶部22から読み出し、コマンド生成部211に渡す。この設定情報を受け取ったコマンド生成部211は、ユーザによって選択されたジョブの実行を指示する指示情報および設定情報を含む制御コマンドを生成し、通信制御部218がこの制御コマンドを複合機1a・1bに送信する(S119)。
【0110】
この制御コマンドを受信した複合機1a・1bは、制御コマンドの指示情報によって示されるジョブを、制御コマンドに含まれる設定情報に基づいて実行する(S121)。例えば始めにユーザの選択したジョブが複写ジョブである場合には、スキャナ部14が原稿のスキャンを行うとともに、得られたスキャン画像を印刷部が記録用紙上に印刷する。このとき、用紙サイズや印刷部数などの複写条件はステップS113においてユーザから取得した設定情報に従う。そして処理が終了する。
【0111】
一方、ステップS107において所定の解像度を上回っていない場合、ユーザの操作しているタッチパネル161a・161bは十分な解像度を有していないと判断され、入力モード選択部214は第2入力モードを選択する。入力モード選択部214によって第2入力モードが選択されると、シートデータ生成部213は、設定情報の選択や記入を促す記入シートの印刷データを生成する。この記入シートの印刷データは、通常の印刷ジョブにおいて用いられる印刷データと同じ形式となっている。そして、コマンド生成部211は、記入シートを印刷するよう指示する制御コマンドを生成する。通信制御部218は、シートデータ生成部213によって生成された印刷データと、コマンド生成部211によって生成された制御コマンドとを複合機1a・1bに送信する(S123)。
【0112】
そして、制御サーバ2から上記制御コマンドおよび記入シートの印刷データを受信した複合機1a・1bの印刷部15は、受け取った印刷データに基づいて記録用紙上に画像を印刷し、記入シートを作成する(S125)。
【0113】
ユーザは、出力された記入シートに対して、所望の設定を指定するためのチェックマークや符号を記入したり、記入欄に設定情報そのものを記入したりする。そして、ユーザは記入済みの記入シートを複合機1a・1bにセットしてスキャンさせる。複合機1a・1bのスキャナ部14は、この記入シートをスキャンし(S127)、得られたスキャン画像のデータを制御サーバ2に送信する(S129)。
【0114】
そして、スキャン画像のデータを制御サーバ2の通信制御部218が受信し(S131)、このスキャン画像のデータをチェック読取部216およびOCR部217が解析し、ユーザの所望する設定情報を特定する(S133)。特定された設定情報は記憶部22に格納され、その後は、上述したステップS119〜S121と同様の処理が行われる。
【0115】
(1−4.実施例)
以下では、上述した制御システムの動作の一例を示す。この例では、複合機1aのタッチパネル161aの解像度がa1×b1画素となっており、一方、複合機1bのタッチパネル161bの解像度がa2×b2(ただし、a1<a2,b1<b2)画素となっているものとする。そして、上述したステップS107において判定に用いられる所定の解像度は、a0×b0(ただし、a1<a0<a2,b1<b0<b2)画素とする。
【0116】
ユーザが複合機1bに対してジョブの選択操作を行った場合、ステップS107において、入力モード選択部214は、複合機1bのタッチパネルの解像度の値(a2×b2)が閾値(a0×b0)よりも大きいため、複合機1aのタッチパネルは十分な解像度を有していると判断し、第1入力モードを選択する。その結果、処理はステップS123に進み、ユーザは、操作パネル16bを操作して各種設定情報を入力する。
【0117】
一方、ユーザが複合機1aに対してジョブの選択操作を行った場合、ステップS107において、入力モード選択部214は、複合機1aのタッチパネルの解像度の値(a1×b1)が閾値(a0×b0)よりも小さいため、複合機1aのタッチパネルは十分な解像度を有していないと判断し、第2入力モードを選択する。その結果、処理はステップS123に進む。
【0118】
そして、ステップS125において、ジョブの設定情報を指定するための記入シートが印刷される。図8は、ユーザが複写ジョブを選択したときに出力される記入シートの一例を示す図である。図8に示すように、この記入シートには、複写条件(用紙のサイズ、用紙の向き、コピー濃度)の各項目について選択可能な選択肢の一覧が示されるとともに、各選択肢の下に、チェックマークを記入する記入欄が設けられている。
【0119】
また、図9は、ユーザがスキャンジョブを選択したときに出力される記入シートの一例を示す図である。この記入シートにおいても、図8の記入シートと同様に、スキャン条件の各項目について選択可能な選択肢の一覧が示されるとともに、各選択肢の下に、チェックマークを記入する記入欄が設けられている。
【0120】
また、図10は、ユーザがファクシミリジョブを選択したときに出力される記入シートの一例を示す図である。この記入シートには、ファクシミリの宛先(送信先の電話番号)の一覧が示されており、ユーザは、所望の宛先に対応する記入欄にチェックマークを記入する。また、図11は、ユーザがScan to E-mailジョブを選択したときに出力される記入シートの一例を示す図であり、この記入シートには、電子メールの宛先(送信先の電子メールアドレス)の一覧が示されている。
【0121】
また、図12は、ユーザがスキャンジョブを選択したときに出力される記入シートの一例を示す図である。この記入シートには、原稿をスキャンして得られる画像データの保存場所の一覧が示されており、ユーザは、所望の保存場所に対応する記入欄にチェックマークを記入する。なお、保存場所としては、複合機1a・1bの図示しないHDDに記憶する場合にはHDD内のディレクトリ情報が指定され、複合機1a・1bの外部のサーバのHDDに記憶する場合にはサーバのアドレスやサーバのアドレスとディレクトリ情報との組み合わせが指定される。
【0122】
(1−5.本実施形態の利点および変形例)
以上のように、本実施形態の制御サーバでは、入力モード選択部214が、ジョブを受け付けた複合機1a・1bのタッチパネル161a・161bの解像度を示す解像度情報を受け取るとともに、受け取った解像度情報によって示される解像度に基づいて選択する入力モードを決定する構成となっている。そして、入力モード選択部214は、複合機1a・1bの解像度が基準よりも高い場合には第1入力モードを選択し、複合機1a・1bの解像度が基準よりも低い場合には第2入力モードを選択する。
【0123】
これにより、ジョブを受け付けた複合機のタッチパネルの表示能力に応じて、第1入力モードと第2入力モードとが自動的に切り換えられる。従って、解像度の低いタッチパネルを有する複合機を操作しているユーザは、記入シートを利用して複合機に設定情報を入力することができるため、操作パネル上で画面のスクロール処理や切り換え処理を頻繁に行わなくて済む。一方、解像度の高いタッチパネルを有する複合機を操作しているユーザは、従来と同様に操作パネルを利用して複合機に設定情報を入力することができるため、記入シートの印刷処理やスキャン処理に待たされることがなく、また、記入シートの印刷に掛かるコストをなくすことができる。このように、本実施形態によれば、ユーザにとって快適な操作環境が複合機のタッチパネルの表示能力に応じて選択されて提供される。
【0124】
なお、上述した実施例では、タッチパネルの解像度に基づいて入力モードを決定する際に、タッチパネル縦解像度と横解像度とを掛け合わせた総画素数を閾値と比較したが、本発明はこれに限定されない。例えば、縦解像度のみ、あるいは、横解像度のみを閾値と比較して入力モードを決定してもよい。
【0125】
また、解像度の代わりに、タッチパネルのサイズに基づいて入力モードを決定しても同様の効果を得ることができる。タッチパネルの解像度は高くてもサイズが小さい場合、多くの文字を表示すると見づらい画面になってしまうが、この構成によればそのような問題を解消できる。もちろん、解像度とサイズとの組み合わせに基づいて入力モードを決定してもよい。
【0126】
また、上述した実施形態では、ユーザから取得する情報として、複合機1a・1bが自ら実行するジョブの実行条件を示す設定情報を例示したが、それ以外にも次のようなものであってもよい。
【0127】
この変形例では、複合機1a・1bは翻訳コピージョブを受け付ける。翻訳コピージョブでは、複合機1a・1bがスキャナ部14によって原稿をスキャンして画像データを取得し、制御サーバ2に送信する。そして、制御サーバ2は、取得した画像データについてOCR部217によって文字認識を行い、テキストデータに変換するとともに、外部の図示しない翻訳サーバに送信する。このテキストデータを受信した翻訳サーバは、辞書ファイルを用いてテキストを他の言語に翻訳し、翻訳後のテキストデータを制御サーバ2に送信する。そして、制御サーバ2がこのテキストデータの印刷データを作成して複合機1a・1bに印刷させる。このような翻訳コピージョブにおける辞書ファイルや翻訳言語を指定する設定情報の入力についても、上述した入力モードの切り換えを適用することができる。
【0128】
つまり、入力モードの切り換えは、複合機の操作パネルを介して受け付けるジョブであれば、たとえ複合機以外の外部サーバが実行するジョブであっても、その実行条件を示す設定情報の入力の際に適用することができる。さらに、ジョブの実行条件を示す設定情報(ジョブ設定情報)以外にも、複合機1a・1bのシステム設定を指定する設定情報(システム設定情報)の入力の際に適用してもよい。なお、システム設定とは、ジョブの実行条件のようにジョブの実行指示ごとに設定しなければならない情報ではなく、一度設定されれば基本的には変更する必要のない情報である。
【0129】
例えば、本実施形態のように複合機1a・1bがTCP/IPネットワークに接続されている場合、それぞれの複合機に対してネットワークに関する設定を行わなければならない。具体的には、例えば、個々の複合機に固有のIPアドレスの設定、サブネットマスクの設定、デフォルトゲートウェイの設定などを行う必要がある。このようなネットワークの設定時にも、上記の入力モードの切り換えを適用することができる。さらに、ネットワークに関する設定以外にも、複合機の省電力機能に関する設定、日時情報の入力などの際にも適用することができる。
【0130】
〔実施形態2〕
本発明の第2の実施形態について図13および図14に基づいて説明すると以下の通りである。本実施形態の制御システムは、実施形態1のものと類似しているため、異なる部分についてのみ説明し、同一の部分については説明を省略する。このことは、以下の実施形態においても同様である。本実施形態の制御システムでは、入力モード選択部214が第1および第2のいずれの入力モードを選択するかを決定する方法が異なっており、具体的には、複合機1a・1bの印刷部15の印刷性能と、操作パネル16a・16bの表示性能とを考慮して決定する構成となっている。
【0131】
図13は、本実施形態の制御システムの処理工程を示すフロー図である。まず、ユーザが複合機1a・1bの操作パネル16a・16bを操作して実行を希望するジョブを選択すると、選択されたジョブの識別情報が制御サーバ2に送信される。このジョブの識別情報を受信した制御サーバ2の通信制御部218は、ジョブの識別情報を送信してきた複合機1a・1bに対して、印刷部15がカラー印刷可能であるか否かを示す印刷性能情報と、タッチパネル161a・161bがカラー表示可能であるか否かを示す表示性能情報とを要求する(S201)。
【0132】
この要求を受信した複合機1a・1bの装置制御部111は、記憶部12の構成情報の中から、印刷部15がカラー印刷可能であるか否かを示す印刷性能情報と、タッチパネル161a・161bがカラー表示可能であるか否かを示す表示性能情報とを読み出し、読み出した印刷性能情報および表示性能情報を制御サーバ2へ送信する(S203)。そして、制御サーバ2の通信制御部218がこの印刷性能情報および表示性能情報を受信し(S205)、入力モード選択部214に渡す。
【0133】
次に、入力モード選択部214は、受け取った印刷性能情報がカラー印刷可能であることを示すものであり、かつ、表示性能情報がカラー印刷不可能であることを示すものであるか否かを判定する(S207)。ここで、印刷性能情報がカラー印刷可能であることを示すものであり、かつ、表示性能情報がカラー印刷不可能であることを示すものである場合(S207にてY)、入力モード選択部214は第2入力モードを選択する。それ以外の場合には、第1入力モードを選択する。そして、各入力モードを用いた設定情報の取得方法は上述した実施形態1と同様である。
【0134】
本実施形態の構成によれば、カラー印刷可能な印刷部15とモノクロ表示しかできないタッチパネル161a・161bとを有する複合機1a・1bは、第2入力モードによってユーザから設定情報を取得する。それゆえ、例えば、複合機1a・1bに挿入されたメモリカードや複合機1a・1bに内蔵されているHDDに保存されたカラー画像(例えば写真など)について、サムネイル画像の一覧を表示してユーザの選択を受け付ける場合に適している。
【0135】
その理由を説明すると、ユーザが操作している複合機1a・1bのタッチパネル161a・161bがモノクロ表示しかできない場合であっても、印刷部15がカラー印刷可能であれば、サムネイル画像の一覧がカラー印刷された記入シートが出力されるので、ユーザは、記入シートにカラー印刷されたサムネイル画像を閲覧して、印刷を所望する画像を選択することができる。
【0136】
一方、ユーザが操作している複合機1a・1bのタッチパネル161a・161bがカラー表示可能で、印刷部15がモノクロ印刷しかできない場合は、サムネイル画像の一覧がカラー表示された設定画面がタッチパネルに表示されるので、ユーザは、カラー表示されたサムネイル画像を閲覧して、印刷を所望する画像を選択することができる。一例を挙げると、複合機1bのタッチパネル161bがカラー表示可能なものである場合、ユーザが複合機1bに対して以前にスキャンさせたカラー画像の印刷を行う印刷ジョブを選択すると、図14に示すように、タッチパネル161bにサムネイル画像の一覧がカラーで表示される。
【0137】
以上のことから、タッチパネルおよび印刷部の少なくとも一方でもカラー出力が可能であれば、ユーザは、必ずカラーのサムネイル画像を閲覧して選択することができ、ユーザにとって快適な操作環境が提供される。
【0138】
〔実施形態3〕
本発明の第3の実施形態について図15に基づいて説明すると以下の通りである。本実施形態の制御システムでは、入力モード選択部214が第1および第2のいずれの入力モードを選択するかを決定する方法が異なっており、具体的には、ユーザから取得しなければならない設定情報の個数を考慮して決定する構成となっている。
【0139】
図15は、本実施形態の制御システムの処理工程を示すフロー図である。まず、ユーザが複合機1a・1bの操作パネル16a・16bを操作して実行を希望するジョブを選択すると、選択されたジョブの識別情報が制御サーバ2に送信される。このジョブの識別情報を受信した制御サーバ2の通信制御部218は、ジョブの識別情報を送信してきた複合機1a・1bに対して、その複合機1a・1bに装着されている全てのオプションユニットの種類を示すオプションユニット情報を要求する(S301)。
【0140】
なお、オプションユニットの例としては、例えば両面印刷ユニットや追加給紙ユニット、各種後処理ユニット(ステープル処理ユニット、ソータユニットなど)などが挙げられる。
【0141】
この要求を受信した複合機1a・1bの装置制御部111は、記憶部12の構成情報の中から、自機に装着されているオプションユニットの一覧を示すオプションユニット情報を読み出し、読み出したオプションユニット情報を制御サーバ2へ送信する(S303)。そして、制御サーバ2の通信制御部218がこのオプションユニット情報を受信し(S205)、入力モード選択部214に渡す。
【0142】
入力モード選択部214は、始めに取得したジョブの識別情報とステップS205にて受け取ったオプションユニット情報とから、ユーザから取得すべき設定情報の個数を算出する(S307)。例えば、複合機1a・1bに装着されているオプションユニットの個数が多い場合には、その分、ユーザから取得すべき設定情報の個数も多くなる。また、ジョブの種類によっても取得すべき設定情報の個数は変化する。
【0143】
次に、入力モード選択部214は、ユーザから取得すべき設定情報の個数が所定の個数よりも多いか否かを判定する(S309)。ここで、取得すべき設定情報の個数が所定の個数(閾値)よりも多い場合(S309にてY)には、入力モード選択部214が第2入力モードを選択し、そうでない場合(S309にてN)には、第1入力モードを選択する。そして、各入力モードを用いた設定情報の取得方法は上述した実施形態1と同様である。
【0144】
本実施形態の構成によれば、取得すべき設定情報の個数が多い場合には、第2入力モードによってユーザから設定情報を取得する。それゆえ、ユーザは操作パネル16a・16bを用いて煩雑な入力作業を行う必要がない。一方、取得すべき設定情報の個数が少ない場合には、第1モードによってユーザから設定情報を取得するので、ユーザが記入シートの作成やスキャンのために長時間待たされることがなく、さらには、記入シートの印刷に掛かるコストをなくすことができる。
【0145】
また、複合機にジョブを実行させる際に設定が必要な設定項目の数は、どのようなオプションユニットが装着されているかによって変化する。しかしながら、本実施形態の構成によれば、制御サーバ2が複合機1a・1bからオプションユニット情報を取得するようになっているので、設定項目の数を正確に算出することができる。
【0146】
なお、本実施形態では、取得すべき設定情報の個数に基づいて入力モードを決定する構成としたが、次のように変形してもよい。すなわち、ユーザに対して設定情報の選択肢の一覧を提示し、ユーザがその中から所望の選択肢を選択する場合、入力モード選択部214がユーザに対して提示する選択肢の個数に基づいて入力モードを決定してもよい。
【0147】
例えば、電子メールやファクシミリの送信先などを選択する場合、これらの送信先を登録すればするほど選択肢が増加する。それゆえ、従来の技術では、たとえ最終的に入力したい設定情報の個数が1つであっても、ユーザは、画面のスクロールや切り換えを駆使して所望の設定情報を選択しなければならなかった。しかしながら、この変形例のように、ユーザに対して提示する選択肢の個数が閾値よりも大きい場合には第2入力モードを選択し、選択肢の個数が閾値よりも小さい場合には第1入力モードを選択すれば、ユーザにとって快適な操作環境が状況に応じて提供される。
【0148】
〔実施形態4〕
本発明の第4の実施形態について図16に基づいて説明すると以下の通りである。本実施形態の制御システムでは、入力モード選択部214が第1および第2のいずれの入力モードを選択するかを決定する方法が異なっており、具体的には、設定情報の入力の際にユーザに対してサムネイル画像を提示する必要があるか否かに基づいて決定する構成となっている。
【0149】
図16は、本実施形態の制御システムの処理工程を示すフロー図である。まず、ユーザが複合機1a・1bの操作パネル16a・16bを操作して実行を希望するジョブを選択すると、選択されたジョブの識別情報が制御サーバ2に送信される。このジョブの識別情報を制御サーバ2の通信制御部218が受信すると、入力モード選択部214は、ジョブの実行のためにユーザから設定情報を取得するに際して、ユーザに対してサムネイル画像を提示する必要があるか否かを判断する(S401)。
【0150】
その具体的な判断処理は次の通りである。本実施形態では、ユーザから設定情報を取得する必要が生じると、複合機UI制御部215が、複合機1a・1bに送信するための設定画面のデータを作成する。この設定画面のデータは、上述したようにXHTMLなどのマークアップ言語によって記述されている。入力モード選択部214は、複合機UI制御部215が作成した設定画面のデータの中に、画像の表示を指示する画像タグ(例えば“<IMG>”など)が含まれているか否かを判定する。そして、画像タグが1つでも含まれている場合は、ユーザに対してサムネイル画像を提示する必要があると判断し、画像タグが1つも含まれていない場合には、ユーザに対してサムネイル画像を提示する必要がないと判断する。
【0151】
なお、ユーザに対してサムネイル画像を提示する必要がある場合としては、例えば、複合機1a・1bに挿入されたメモリカードや複合機1a・1bに内蔵されているHDDに保存された画像(例えば写真など)を印刷する印刷ジョブにおいて、ユーザにサムネイル画像の一覧を提示してユーザから印刷を希望する画像の選択を受け付ける場合などが挙げられる。
【0152】
ステップS401においてサムネイル画像を提示する必要がある場合(S401にてY)には、入力モード選択部214が第2入力モードを選択し、サムネイル画像が含まれた記入シートが出力される。一方、サムネイル画像を提示する必要がない場合(S401にてN)には、入力モード選択部214が第1入力モードを選択し、操作パネル16a・16bによって設定情報を取得する。
【0153】
このように、本実施形態の構成によれば、サムネイル画像の一覧をユーザに提示する場合には、サムネイル画像の一覧が印刷された記入シートが出力されるので、ユーザは、この記入シートに高解像度で印刷されたサムネイル画像を閲覧し、印刷を希望する画像を迅速に選択することができる。換言すれば、表示能力の低いタッチパネル161a・161bを閲覧しながら画像を選択しなくて済むので、ユーザにとって快適である。一方、サムネイル画像の一覧をユーザに提示しない場合には、ユーザは、操作パネル16a・16bを用いて迅速に設定情報を入力することができるとともに、記入シートの印刷に掛かるコストをなくすことができる。
【0154】
〔実施形態5〕
本発明の第5の実施形態について図17に基づいて説明すると以下の通りである。本実施形態の制御システムでは、入力モード選択部214が第1および第2のいずれの入力モードを選択するかを決定する方法が異なっており、具体的には、設定情報の入力の際にユーザから文字列の入力を受け付ける必要があるか否かに基づいて決定する構成となっている。
【0155】
図17は、本実施形態の制御システムの処理工程を示すフロー図である。まず、ユーザが複合機1a・1bの操作パネル16a・16bを操作して、設定情報の入力を所望する設定項目(例えばネットワーク設定や省電力設定など)を選択すると、選択された設定項目を示す情報(設定項目情報)が制御サーバ2に送信される。この設定項目情報を制御サーバ2の通信制御部218が受信すると、入力モード選択部214は、受信した設定項目情報によって示された設定項目について設定情報を取得する際に、設定情報としてユーザから文字列の入力を受け付ける必要があるか否かを判断する(S501)。
【0156】
その具体的な判断処理は次の通りである。本実施形態では、ユーザから設定情報を取得する必要が生じると、実施形態4と同様に、複合機UI制御部215が設定画面のデータを作成する。そして、入力モード選択部214は、複合機UI制御部215が作成した設定画面のデータの中に、文字の入力を指示する文字入力タグ(例えば“<INPUT>など”)が含まれているか否かを判定する。そして、文字入力タグが1つでも含まれている場合は、ユーザから文字列の入力を受け付ける必要があると判断し、文字入力タグが1つも含まれていない場合には、ユーザから文字列の入力を受け付ける必要がないと判断する。
【0157】
なお、ユーザから文字列の入力を受け付ける必要がある場合としては、例えば、ネットワーク設定において複合機1a・1bに割り当てられたIPアドレスなどを登録する場合や、電子メールアドレスやファクシミリ番号ならびにそれらに対応する名称(氏名や会社名など)を登録する場合などがある。
【0158】
ステップS501においてユーザから文字列の入力を受け付ける必要がある場合(S501にてY)には、入力モード選択部214が第2入力モードを選択し、設定情報の記入欄が含まれた記入シートが出力される。一方、文字列の入力を受け付ける必要がない場合(S401にてN)には、入力モード選択部214が第1入力モードを選択し、タッチパネル161a・161bに選択可能な設定情報の一覧が表示され、操作パネル16a・16bがユーザから設定情報の選択を受け付ける。
【0159】
このように、本実施形態の構成によれば、設定情報として文字列の入力を受け付ける場合には、文字列の記入欄が設けられた記入シートが出力されるので、ユーザは、この記入シートの記入欄に設定情報となる文字列を記入し、記入済みの記入シートを複合機1a・1bにスキャンさせることによって、設定情報を入力することができる。通常、複合機に設けられる操作パネルは簡易的なものが多く、文字列(特に数字以外のアルファベットや片仮名、平仮名、漢字などの文字)の入力が困難である場合が多いが、上記構成によれば、文字列の入力を必要とする場合には、記入シートを用いて入力できるので、ユーザが迅速に設定を行うことができるようになる。
【0160】
一方、それ以外の場合には第1入力モードが選択されるので、ユーザが操作パネル16a・16bを用いて迅速に設定情報を入力することができるとともに、記入シートの印刷に掛かるコストをなくすことができる。
【0161】
〔実施形態6〕
本発明の第6の実施形態について図18に基づいて説明すると以下の通りである。本実施形態の制御システムは、実施形態1の変形例であり、ユーザが所望の入力モードを指示できる点において実施形態1と異なっている。
【0162】
図18は、本実施形態の制御システムの処理工程を示すフロー図である。まず、ユーザが複合機1a・1bの操作パネル16a・16bを操作して実行を希望するジョブを選択すると、選択されたジョブの識別情報が制御サーバ2に送信される。このジョブの識別情報を受信した制御サーバ2の通信制御部218は、ジョブの識別情報を送信してきた複合機1a・1bに対してタッチパネル161a・161bの解像度を示す解像度情報を要求する(S601)。
【0163】
この要求を受信した複合機1a・1bの装置制御部111は、記憶部12の構成情報の中から、自身の有するタッチパネル161a・161bの解像度を示す解像度情報を読み出し、読み出した解像度情報を制御サーバ2へ送信する(S603)。そして、制御サーバ2の通信制御部218がこの解像度情報を受信し(S605)、入力モード選択部214に渡す。
【0164】
次に、入力モード選択部214は、受け取った解像度情報によって示される解像度が、第1の所定の解像度(閾値Aとする)を上回っているか否かを判定する(S607)。ここで、解像度が閾値Aを上回っている場合(S607にてY)、実施形態1と同様に入力モード選択部214が第1入力モードを選択する。そして、以降の処理は、実施形態1のステップS111〜S121と同じである。
【0165】
一方、ステップS607において、解像度が閾値A以下である場合、入力モード選択部214は、解像度情報によって示される解像度が、第2の所定の解像度(閾値Bとする)を下回っているか否かを判定する(S609)。ただし、第2の所定の解像度は、第1の所定の解像度よりも低いものとする(すなわち閾値A>閾値B)。
【0166】
ここで、解像度が閾値Bを下回っている場合(S609にてY)、入力モード選択部214が第2入力モードを選択する。そして、以降の処理は、実施形態1のステップS123〜S137と同じである。
【0167】
一方、ステップS609において解像度が閾値B以上である場合、入力モード選択部214は第1入力モードを選択する。そして、複合機UI制御部215が、設定画面と記入シートの印刷ボタンとが含まれた操作画面のデータを生成する。ここで、記入シートの印刷ボタンは、第2入力モードへの切り換えをユーザから受け付けるためのボタンである。そして、複合機UI制御部215は、この操作画面のデータを表示するよう指示する制御コマンドを生成し、通信制御部218が生成された操作画面のデータと制御コマンドとを複合機1a・1bに送信する(S611)。
【0168】
制御サーバ2から制御コマンドおよび操作画面のデータを受信した複合機1a・1bは、制御コマンドに従い、自身のタッチパネル161a・161bに操作画面、すなわち設定画面と記入シートの印刷ボタンとを表示する(S613)。これにより、複合機1a・1bは、ユーザからの設定の受け付けと、第2入力モードへの切り換えの受け付けとを開始する。
【0169】
複合機1a・1bのタッチパネルに表示された操作画面を閲覧したユーザは、操作パネル16a・16bを操作する。換言すれば、複合機1a・1bは、操作パネル16a・16bによってユーザの操作を受け付ける(S617)。ここでユーザから受け付ける操作は、設定情報の選択もしくは入力か、記入シートの印刷ボタンの押下かのいずれかになる。そして、複合機1a・1bは、受け付けた操作情報を制御サーバ2へ送信する(S619)。
【0170】
制御サーバ2の通信制御部218はこの操作情報を受信して、複合機UI制御部215に渡す。複合機UI制御部215は、受け取った操作情報が、記入シートの印刷ボタンの押下を示すものであるか否かを判定する(S623)。ここで、受け取った操作情報が記入シートの印刷ボタンの押下を示すものである場合(S623にてY)、入力モード選択部214は第2入力モードを選択し、実施形態1のステップS123〜S137と同じ処理が行われる。
【0171】
一方、ステップS623において受け取った操作情報が記入シートの印刷ボタンの押下を示すものでなく、設定情報の選択もしくは入力を示すものである場合には、第1入力モードのまま、この操作情報によって示される設定情報に基づいたジョブの実行が指示され、複合機1a・1bが設定情報に基づいてジョブを実行する。
【0172】
以上のように、本実施形態の制御システムでは、複合機1a・1bのタッチパネル161a・161bの解像度が閾値Aよりも大きい場合には第1入力モードが選択され、閾値Bよりも小さい場合には第2入力モードが選択されるので、実施形態1と略同様の効果が得られる。そして、タッチパネル161a・161bの解像度が閾値B以上閾値A以下の場合には、第1入力モードが選択されるとともに、ユーザからの第2入力モードの受け付けが開始される。従って、いずれの入力モードを選択すればよいかはっきりと判断できないような場合において、使用する入力モードをユーザの判断に委ねることができる。
【0173】
なお、本実施形態では、実施形態1の変形例について説明したが、同様の変形を実施形態2,3に対して施すこともできる。例えば実施形態2の場合、上述したステップS207において、入力モード選択部214は、印刷性能情報がカラー印刷可能であることを示すものであり、かつ、表示性能情報がカラー印刷不可能であることを示すものである場合に第2入力モードを選択し、印刷性能情報がカラー印刷不可能であることを示すものであり、かつ、表示性能情報がカラー印刷可能であることを示すものである場合に第1入力モードを選択し、それ以外の場合には、実施形態1に対する上述した変形例と同様に、一旦第1入力モードを選択するとともに、ユーザからの第2入力モードの受け付けの開始を指示すればよい。
【0174】
同様に、例えば実施形態3の場合、上述したステップS309において、入力モード選択部214は、取得するべき設定情報の個数または提示される選択肢の個数が閾値Cよりも大きい場合には第2入力モードを選択し、上記個数が閾値D(ただしC>D)よりも小さい場合には第1入力モードを選択し、上記個数が閾値D以上閾値C以下の場合には一旦第1入力モードを選択するとともに、ユーザからの第2入力モードの受け付けの開始を指示すればよい。
【0175】
〔補足〕
以上のように、上述した各実施形態の制御サーバ2は、複合機1a・1bがユーザから設定情報を取得する場合に、入力モード選択部214が2つの入力モードのうちの一方を選択し、コマンド生成部211が、入力モード選択部214によって選択された入力モードによって設定情報を取得するように複合機1a・1bに対して指示する構成となっている。それゆえ、状況に応じて最適な入力環境をユーザに提供することができる。
【0176】
なお、制御サーバ2が制御する対象となる装置は、上述した複合機に限定されず、複写機やファクシミリ装置であってもよい。つまり、制御サーバ2が制御する対象となる装置は、記録用紙などのシートに印刷を行う印刷部と、シートを読み取る原稿読取部と、ユーザに対する情報を表示する表示部と、ユーザの操作を受け付ける操作部とを少なくとも備えているものであればよい。
【0177】
また、上述した各実施形態では、制御サーバ2が複合機1a・1bを通信ネットワークを介して制御する構成としたが、本発明はこれに限定されず、制御サーバ2と複合機1a・1bとがUSBなどの非通信ネットワークで接続されていても同様の効果を奏することができる。
【0178】
さらには、制御サーバ2と制御サーバ2が制御する対象となる装置とが互いに独立した装置でなく、一体となっていてもよい。つまり、上述した制御サーバ2は、複合機1a・1bの各部(FAX送受信部13、スキャナ部14、印刷部15、操作パネル16a・16b)を制御する制御部として複合機1a・1bに内蔵されていてもよい。
【0179】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0180】
本発明は、例えば複合機の制御部や複合機を制御する制御装置に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0181】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであり、制御サーバの機能構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態を示すものであり、複合機の制御システムの概略構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態を示すものであり、複合機の機能構成を示すブロック図である。
【図4】複合機に設けられる操作パネルの一例を示す平面図である。
【図5】複合機に設けられる操作パネルの別の例を示す平面図である。
【図6】本発明の一実施形態を示すものであり、複合機の制御システムにおける処理工程の前半部分を示すフロー図である。
【図7】本発明の第1の実施形態を示すものであり、複合機の制御システムにおける処理工程の後半部分を示すフロー図である。
【図8】複写条件を選択する際に出力される記入シートの例を示す図である。
【図9】スキャン条件を選択する際に出力される記入シートの例を示す図である。
【図10】ファクシミリの宛先を選択する際に出力される記入シートの例を示す図である。
【図11】電子メールの宛先を選択する際に出力される記入シートの例を示す図である。
【図12】スキャン画像の保存場所を選択する際に出力される記入シートの例を示す図である。
【図13】本発明の第2の実施形態を示すものであり、複合機の制御システムにおける処理工程を示すフロー図である。
【図14】印刷する画像を選択する際に操作パネルに表示される画面の例を示す図である。
【図15】本発明の第3の実施形態を示すものであり、複合機の制御システムにおける処理工程を示すフロー図である。
【図16】本発明の第4の実施形態を示すものであり、複合機の制御システムにおける処理工程を示すフロー図である。
【図17】本発明の第5の実施形態を示すものであり、複合機の制御システムにおける処理工程を示すフロー図である。
【図18】本発明の第6の実施形態を示すものであり、複合機の制御システムにおける処理工程を示すフロー図である。
【図19】スキャン条件を選択する際に操作パネルに表示される画面の例を示す図である。
【図20】ファクシミリの宛先を選択する際に操作パネルに表示される画面の例を示す図である。
【図21】ネットワークの設定を行う際に操作パネルに表示される画面の例を示す図である。
【符号の説明】
【0182】
1a・1b 複合機(画像装置)
2 制御サーバ(制御装置)
11 コンピュータ
14 スキャナ部(原稿読取部)
15 印刷部
16a・16b 操作パネル(表示部・操作部)
211 コマンド生成部(指示手段)
214 入力モード選択部(選択手段)
215 複合機UI制御部(指示手段)
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートに印刷を行う印刷部と、シートを読み取る原稿読取部と、表示部と、ユーザの操作を受け付ける操作部とを備えた画像装置を制御する制御装置、制御システム、および制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、複写機やプリンタが多機能化して複合機となり、複写ジョブや印刷ジョブのみならず、スキャンジョブやファクシミリジョブなども扱えるようになっている。このような複合機では、例えば複写ジョブを行う際に、用紙サイズ、用紙の向き、印刷部数、印刷濃度、両面印刷/片面印刷、割付印刷、印刷倍率、各種後処理(ソート処理、ステープル処理など)、ファイリング機能などの様々な項目についてユーザが所望の設定を行うことができるようになっている。
【0003】
このような各種設定を複合機に対して行うために、一般的な複合機には操作パネルが備わっている。しかしながら、複合機に備わっている操作パネルは簡易的なものが多いため、ユーザは階層の移動を始めとする各種操作のために何度もボタンを押さなければならず、負担を強いられている。これらの問題について具体的に説明する。
【0004】
図19〜図21は、複合機のタッチパネルに表示される設定画面の一例である。例えばユーザは、複合機に原稿読取処理(スキャン処理)を指示する場合、図19に示すような設定画面を閲覧し、用紙サイズや用紙の向き、コピー濃度、倍率などの項目について設定を行う必要がある。このとき、ユーザは、タブの切り換えを多用して各種設定を行わなければならない。また、複合機がオプションユニットの装着などにより多機能化していると、設定項目の数がさらに増加し、ユーザの操作は一層煩雑なものとなる。
【0005】
また別の例として、ユーザは、ファクシミリを送信する場合に、図20に示すような宛先の一覧の中から所望の宛先を選択しなければならない。このとき、登録済みの宛先が多いと、ユーザはタブの切り換えだけでなく、画面をスクロールさせながら所望の宛先を探さなければならない。
【0006】
さらに別の例として、複合機がネットワーク接続可能な場合では、ネットワークの設定のために、ユーザは、図21に示すような設定画面を参照しながら、様々なIPアドレスを複合機に対して入力する必要がある。このような場合においても、ユーザは不慣れな操作パネルを用いて入力を行わなければならない。
【0007】
また、家庭用の複合機の中には、デジタルカメラで撮影した画像のデータが収められた各種メモリカードを読み取り、パーソナルコンピュータを用いずに画像を直接印刷できる機能が備わっているものもある。このような複合機では、メモリカードに収められた複数の画像のうち所望の画像のみを印刷するために、ユーザに対してサムネイル画像を一覧表示し、所望の画像の選択を受け付ける構成となっている。
【0008】
しかしながら、上述したように複合機に備わっている操作パネルは簡易的なものが多いため、サムネイル画像を十分な解像度で表示できなかったり、あるいは、サムネイル画像の閲覧および選択の際に画面の切り換えまたはスクロールが必要となり時間がかかったりするという問題があった。
【0009】
このような問題を解消するために、特許文献1では、ユーザが複数の画像の中から所望の画像を選択して印刷する際に、サムネイル画像を一覧表示したオーダーシートを印刷し、ユーザによってチェックマークが記入されたオーダーシートをスキャナがスキャンして解析することによってユーザの選択を受け付ける印刷装置が提案されている。この印刷装置によれば、オーダーシートには解像度の高い多数のサムネイル画像が印刷されるため、ユーザは迅速に画像の閲覧および選択を行うことができ、快適な入力環境をユーザに提供することができる。
【特許文献1】特開2006−247946号公報(平成18年9月21日公開)
【特許文献2】特開平3−231380号公報(平成3年10月15日公開)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、上記従来の技術でもなお、ユーザにとって真に快適な入力環境を提供するに至っていない。
【0011】
操作パネルを用いた入力方法に比べ、オーダーシートの印刷およびスキャンを用いた入力方法は、多数の項目に渡る設定を行う場合や、多数の選択肢の中から所望のものを選択する場合などには、迅速かつ快適である。しかしながら、後者の入力方法は、シートに画像を印刷する印刷処理やオーダーシートのスキャン処理を必要とし、それらのために逆に時間がかかることもあり、必ずしも快適であるとは限らない。
【0012】
また、操作パネルを用いる方法は、オーダーシートの印刷を行わないので経済的でもある。
【0013】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザにとってさらに快適な入力環境を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記課題を解決するために、本発明に係る制御装置は、シートに印刷を行う印刷部と、シートを読み取る原稿読取部と、ユーザに対する情報を表示する表示部と、ユーザの操作を受け付ける操作部とを備え、ユーザから取得するべき情報である設定情報を、上記表示部が上記設定情報の設定画面を表示して上記操作部がユーザから上記設定情報を指定する操作を受け付けることによって取得する第1入力モードと、上記印刷部が印刷してユーザにより上記設定情報が書き込まれた記入シートを上記原稿読取部が読み取ることによって上記設定情報を取得する第2入力モードとが利用可能な画像装置を制御する制御装置であって、上記画像装置が上記設定情報をユーザから取得する際に、上記第1入力モードおよび上記第2入力モードのうちのいずれか一方の入力モードを選択する選択手段と、上記選択手段によって選択された入力モードによって上記設定情報を取得するように上記画像装置に指示する指示手段とを備えていることを特徴とする。
【0015】
また、上記課題を解決するために、本発明に係る画像装置制御システムは、上述した制御装置と上記画像装置とを含んでいることを特徴とする。
【0016】
また、上記課題を解決するために、本発明に係る制御方法は、シートに印刷を行う印刷部と、シートを読み取る原稿読取部と、ユーザに対する情報を表示する表示部と、ユーザの操作を受け付ける操作部とを備え、ユーザから取得すべき情報である設定情報を、上記表示部が上記設定情報の設定画面を表示して上記操作部がユーザから上記設定情報を指定する操作を受け付けることによって取得する第1入力モードと、上記印刷部が印刷してユーザにより上記設定情報が書き込まれた記入シートを上記原稿読取部が読み取ることによって上記設定情報を取得する第2入力モードとが利用可能な画像装置を制御装置によって制御する制御方法であって、上記制御装置の選択手段が、上記画像装置が上記設定情報をユーザから取得する際に、上記第1入力モードおよび上記第2入力モードのうちのいずれか一方の入力モードを選択する選択工程と、上記制御装置の指示手段が、上記選択工程によって選択された入力モードによって上記設定情報を取得するように上記画像装置に指示する指示工程とを含んでいることを特徴とする。
【0017】
本発明に係る制御装置は、ユーザから設定情報を取得する場合に、設定画面を表示して操作を受け付ける第1入力モードと、記入シートを作成してスキャンする第2入力モードとの少なくとも2つの入力モードが利用可能な画像装置を制御するものである。
【0018】
上記構成によれば、制御装置は、ユーザから設定情報を取得する際に第1入力モードと第2入力モードとの何れか一方を選択する選択手段を備え、指示手段が、この選択手段によって選択された入力モードによって設定情報を取得するよう画像装置に指示するので、画像装置は、状況に応じて第1入力モード、第2入力モードのうちの好適なモードを用いてユーザから設定情報を取得することになる。それゆえ、ユーザにとって快適な入力環境が提供される。
【0019】
なお、画像装置とは、シートに印刷を行う印刷部と、シートを読み取る原稿読取部と、ユーザに対する情報を表示する表示部と、ユーザの操作を受け付ける操作部とを備えたものであればよく、例えば複写機、ファクシミリ装置、複合機などを含む。また、制御装置は、通信ネットワークを介して画像装置を制御してもよいし、例えばUSB(Universal Serial Bus)などの非通信ネットワークを介して画像装置を制御してもよいし、あるいは、画像装置の印刷部、原稿読取部、表示部および操作部を制御する制御部として画像装置の筐体内に備わっていてもよい。また、設定画面および記入シートは、ユーザに対して選択可能な設定情報の選択肢の一覧を提示して選択を促すものであってもよいし、ユーザに対して設定情報の入力または記入を促すものであってもよい。
【0020】
また、上記選択手段は、上記画像装置から該画像装置の表示部の解像度または大きさを示す表示性能情報を受け取るとともに、受け取った表示性能情報に基づいて選択する入力モードを決定するものであってもよい。
【0021】
より具体的には、上記選択手段は、受け取った表示性能情報によって示される表示部の解像度が所定の解像度よりも低い場合、あるいは、受け取った表示性能情報によって示される表示部の大きさが所定の大きさよりも小さい場合には、第1入力モードを選択し、受け取った表示性能情報によって示される表示部の解像度が所定の解像度よりも高い場合、あるいは、受け取った表示性能情報によって示される表示部の大きさが所定の大きさよりも大きい場合には、第2入力モードを選択してもよい。
【0022】
表示部の解像度や大きさが不十分である場合には、表示部に一度に表示できる情報が少なくなってしまうので、画面の切り換えやスクロールを多用する必要が生じ、ユーザの処理が煩雑になる傾向にある。しかしながら、上記構成によれば、表示部の解像度が低い場合や表示部の大きさが小さい場合には、第2入力モードが選択されるので、ユーザは記入シートを用いて快適に設定情報を画像装置に入力することができる。
【0023】
ところで、第2入力モードを常に利用する場合、記入シートの印刷やスキャンのために、表示部および操作部を用いて入力するよりもかえって時間がかかってしまう場合もある。しかしながら、上記構成によれば、表示部の解像度や大きさが十分である場合には、第1入力モードが選択されるので、ユーザが記入シートの印刷やスキャンのために必要以上に待たされることがなく、表示部および操作部によって快適に設定情報を入力することができる。
【0024】
以上のように、上記構成によれば、画像装置の表示部の解像度や大きさに応じて適切な入力環境が選択されて提供される。
【0025】
なお、解像度の比較を行う場合、表示部の縦画素×横画素によって算出される総画素数を用いてもよいし、表示部の縦画素または横画素のみを用いてもよい。また、大きさの比較を行う場合も同様であり、表示部の縦方向の長さ×横方向の長さによって算出される面積を用いてもよいし、表示部の対角線の長さのみ、縦方向の長さのみ、あるいは、横方向の長さのみを用いてもよい。
【0026】
さらに、上記選択手段は、上記表示性能情報によって示される表示部の解像度の値または大きさが第1閾値よりも大きい場合に第1入力モードを選択する一方、上記表示性能情報によって示される表示部の解像度の値または大きさが上記第1閾値よりも小さい場合に第2入力モードを選択し、上記指示手段は、上記表示性能情報によって示される表示部の解像度の値または大きさが第1閾値よりも大きく第2閾値(ただし第1閾値<第2閾値)よりも小さい場合には、さらに、上記操作部に対してユーザからの上記第2入力モードの実行指示の受け付けを開始するよう指示することが好ましい。
【0027】
上記構成によれば、表示部の解像度の値または大きさが第1閾値よりも大きく第2閾値よりも小さい場合、すなわちいずれの入力モードを用いればよいか明確でない場合には、一旦第1入力モードが選択されるとともに、第2入力モードの受け付けが開始される。このように、判断が困難な場合にはユーザの意向を受け付けるので、ユーザにとってさらに快適な入力環境を実現できる。
【0028】
また、上記選択手段は、上記画像装置から、上記印刷部がカラー印刷可能か否かを示す印刷性能情報と、上記表示部がカラー表示可能か否かを示す表示性能情報とを受け取るとともに、受け取った印刷性能情報がカラー印刷可能であることを示し、かつ、受け取った表示性能情報がカラー表示不可であることを示す場合には上記第2入力モードを選択する一方、受け取った印刷性能情報がカラー印刷不可であることを示し、かつ、受け取った表示性能情報がカラー表示可能であることを示す場合には上記第1入力モードを選択するものであってもよい。
【0029】
ユーザから設定情報を取得する際にユーザに対してカラー画像を提示する必要がある場合(例えばカラー写真画像の選択や色設定を行う場合)に、モノクロ表示しかできない表示部やモノクロ印刷しかできない印刷部を利用すると、ユーザに対して必要な情報を正確に伝達することができない。しかしながら、上記構成によれば、カラー画像を提示できる入力モードが選択されるため、ユーザに対して必要な情報を正確に伝達することができる。
【0030】
以上のように、上記構成によれば、画像装置の表示部および印刷部の性能に応じて適切な入力環境が選択されて提供される。
【0031】
さらに、上記選択手段は、上記印刷性能情報がカラー印刷可能であることを示しかつ上記表示性能情報がカラー表示可能であることを示す場合、および、上記印刷性能情報がカラー印刷不可能であることを示しかつ上記表示性能情報がカラー表示不可能であることを示す場合には上記第1入力モードを選択し、上記指示手段は、上記印刷性能情報がカラー印刷可能であることを示しかつ上記表示性能情報がカラー表示可能であることを示す場合、および、上記印刷性能情報がカラー印刷不可能であることを示しかつ上記表示性能情報がカラー表示不可能であることを示す場合には、さらに、上記操作部に対してユーザからの上記第2入力モードの実行指示の受け付けを開始するよう指示することが好ましい。
【0032】
上記構成によれば、表示部および印刷部の双方がカラーに対応していない場合や、双方ともカラーに対応している場合など、どちらの入力モードを選択すればよいか判断するのが困難な場合に、ユーザの意向を受け付けるので、ユーザにとってさらに快適な入力環境を実現できる。
【0033】
また、上記選択手段は、上記画像装置がユーザから取得するべき設定情報の個数に基づいて選択する入力モードを決定するものであってもよい。
【0034】
より具体的には、上記選択手段は、上記画像装置がユーザから取得するべき設定情報の個数が閾値よりも小さい場合には第1入力モードを選択し、上記個数が閾値よりも大きい場合には第2入力モードを選択してもよい。
【0035】
設定項目の数が多く、ユーザが入力しなければならない設定情報の個数が多い場合には、画面の切り換えやスクロールを多用する必要が生じ、ユーザの処理が煩雑になる傾向にある。しかしながら、上記構成によれば、設定情報の個数が多い場合には、第2入力モードが選択されるので、ユーザは記入シートを用いて快適に設定情報を画像装置に入力することができる。
【0036】
ところで、第2入力モードを常に利用する場合、記入シートの印刷やスキャンのために、表示部および操作部を用いて入力するよりもかえって時間がかかってしまう場合もある。しかしながら、上記構成によれば、設定情報の個数が少ない場合には、第1入力モードが選択されるので、ユーザが記入シートの印刷やスキャンのために必要以上に待たされることがなく、表示部および操作部によって快適に設定情報を入力することができる。
【0037】
以上のように、上記構成によれば、ユーザが入力すべき設定情報の個数に応じて適切な入力環境が選択されて提供される。
【0038】
さらに、上記選択手段は、上記個数が第3閾値よりも小さい場合に第1入力モードを選択する一方、上記個数が上記第3閾値よりも大きい場合に第2入力モードを選択し、上記指示手段は、上記個数が第3閾値よりも小さく第4閾値(ただし第3閾値>第4閾値)よりも大きい場合には、さらに、上記操作部に対してユーザからの上記第2入力モードの実行指示の受け付けを開始するよう指示することが好ましい。
【0039】
上記構成によれば、ユーザから取得すべき設定情報の個数が第4閾値よりも大きく第3閾値よりも小さい場合、すなわちいずれの入力モードを用いればよいか明確でない場合には、一旦第1入力モードが選択されるとともに、第2入力モードの受け付けが開始される。このように、判断が困難な場合にはユーザの意向を受け付けるので、ユーザにとってさらに快適な入力環境を実現できる。
【0040】
また、上記選択手段は、上記設定応報を取得するためにユーザに提示する設定情報の選択肢の個数に基づいて選択する入力モードを決定するものであってもよい。
【0041】
より具体的には、上記選択手段は、ユーザに提示する設定情報の選択肢の個数が閾値よりも小さい場合には第1入力モードを選択し、上記個数が閾値よりも大きい場合には第2入力モードを選択してもよい。
【0042】
設定情報の選択肢の数が多い場合には、画面の切り換えやスクロールを多用する必要が生じ、ユーザの処理が煩雑になる傾向にある。しかしながら、上記構成によれば、選択肢の個数が多い場合には、第2入力モードが選択されるので、ユーザは記入シートを用いて快適に設定情報を画像装置に入力することができる。
【0043】
ところで、第2入力モードを常に利用する場合、記入シートの印刷やスキャンのために、表示部および操作部を用いて入力するよりもかえって時間がかかってしまう場合もある。しかしながら、上記構成によれば、選択肢の個数が少ない場合には、第1入力モードが選択されるので、ユーザが記入シートの印刷やスキャンのために必要以上に待たされることがなく、表示部および操作部によって快適に設定情報を入力することができる。
【0044】
以上のように、上記構成によれば、ユーザに提示すべき設定情報の選択肢の個数に応じて適切な入力環境が選択されて提供される。
【0045】
さらに、上記選択手段は、上記個数が第5閾値よりも小さい場合に第1入力モードを選択する一方、上記個数が上記第5閾値よりも大きい場合に第2入力モードを選択し、上記指示手段は、上記個数が第5閾値よりも小さく第6閾値(ただし第5閾値>第6閾値)よりも大きい場合には、さらに、上記操作部に対してユーザからの上記第2入力モードの実行指示の受け付けを開始するよう指示することが好ましい。
【0046】
上記構成によれば、ユーザに提示すべき設定情報の選択肢の個数が第6閾値よりも大きく第5閾値よりも小さい場合、すなわちいずれの入力モードを用いればよいか明確でない場合には、一旦第1入力モードが選択されるとともに、第2入力モードの受け付けが開始される。このように、判断が困難な場合にはユーザの意向を受け付けるので、ユーザにとってさらに快適な入力環境を実現できる。
【0047】
また、上記選択手段は、上記設定情報を取得する際にユーザに対してサムネイル画像を提示する必要があるか否かに基づいて選択する入力モードを決定するものであってもよい。
【0048】
より具体的には、上記選択手段は、ユーザに対してサムネイル画像を提示する必要がない場合に第1入力モードを選択し、サムネイル画像を提示する必要がない場合に第2入力モードを選択してもよい。
【0049】
上記構成によれば、サムネイル画像を提示する必要がある場合には、第2入力モードが選択されるので、シートには解像度の高い多数のサムネイル画像が印刷される。そのため、ユーザは迅速に画像の閲覧および選択を行うことができる。
【0050】
ところで、上述した特許文献2のように、第2入力モードを常に利用する場合、記入シートの印刷やスキャンのために、表示部および操作部を用いて入力するよりもかえって時間がかかってしまう場合もある。しかしながら、上記構成によれば、サムネイル画像の提示が必要ない場合には、第1入力モードが選択されるので、ユーザが記入シートの印刷やスキャンのために必要以上に待たされることがなく、表示部および操作部によって快適に設定情報を入力することができる。
【0051】
以上のように、上記構成によれば、サムネイル画像を提示する必要があるか否かに応じて適切な入力環境が選択されて提供される。
【0052】
また、上記選択手段は、上記設定情報を取得する際にユーザから文字情報を取得する必要があるか否かに基づいて選択する入力モードを決定するものであってもよい。
【0053】
より具体的には、上記選択手段は、ユーザから文字情報を取得する必要がない場合に第1入力モードを選択し、文字情報を取得する必要がある場合に第2入力モードを選択してもよい。
【0054】
ユーザにとって数字やアルファベット、片仮名、平仮名、漢字などの各種文字情報を慣れない操作部によって入力するのは煩雑である。しかしながら、上記構成によれば、ユーザから文字情報を取得する必要がある場合には、第2入力モードが選択されるので、ユーザは慣れない操作部を用いることなく、記入シートに文字を記入することによって画像装置に文字情報を入力することができる。そのため、ユーザは迅速かつ快適に文字情報の入力を行うことができる。
【0055】
ところで、第2入力モードを常に利用する場合、記入シートの印刷やスキャンのために、表示部および操作部を用いて入力するよりもかえって時間がかかってしまう場合もある。しかしながら、上記構成によれば、文字情報を取得する必要がない場合には、第1入力モードが選択されるので、ユーザが記入シートの印刷やスキャンのために必要以上に待たされることがなく、表示部および操作部によって快適に設定情報を入力することができる。
【0056】
以上のように、上記構成によれば、文字情報を取得する必要があるか否かに応じて適切な入力環境が選択されて提供される。
【0057】
また、上記指示手段は、上記選択手段によって上記第1入力モードが選択された場合に、さらに、上記操作部に対してユーザからの上記第2入力モードの実行指示の受け付けを開始するよう指示することが好ましい。
【0058】
上記構成によれば、ユーザが第2入力モードを希望しているにもかかわらず選択手段が第1入力モードを選択した場合に、ユーザが自分の好みの入力モードに修正することができる。
【0059】
また、上記設定情報は、上記画像装置が上記操作部を介して受け付けるジョブの実行条件を示す情報であってもよい。
【0060】
より具体的には、上記ジョブとは、上記画像装置の原稿読取部がシートを読み取ることによって画像情報を取得し、取得した画像情報を上記印刷部が印刷する複写ジョブであり、上記設定情報とは、複写条件を指定する情報であってもよい。
【0061】
あるいは、上記ジョブとは、上記画像装置の原稿読取部がシートを読み取ることによって画像情報を取得する原稿読取ジョブであり、上記設定情報とは、原稿読取条件を指定する情報であってもよい。
【0062】
あるいは、上記ジョブとは、上記画像装置の原稿読取部がシートを読み取ることによって画像情報を取得し、取得した画像情報を電子メールによって送信する原稿読取送信ジョブであり、上記設定情報とは、上記画像情報の送信先となる電子メールアドレスを指定する情報であってもよい。
【0063】
あるいは、上記ジョブとは、上記画像装置の原稿読取部がシートを読み取ることによって画像情報を取得し、取得した画像情報を保存する原稿読取ジョブであり、上記設定情報とは、上記画像情報の保存場所を指定する情報であってもよい。
【0064】
あるいは、上記ジョブとは、上記画像装置の原稿読取部がシートを読み取ることによって文字列情報を取得し、取得した文字列情報を翻訳することにより翻訳情報を作成し、作成した翻訳情報を上記画像装置の印刷部が印刷する翻訳複写ジョブであり、上記設定情報とは、上記文字列を翻訳する際に必要な設定情報であってもよい。この場合、翻訳情報を作成する処理は、画像装置が行うものであってもよいし、制御装置が行うものであってもよいし、それ以外の外部サーバが行うものであってもよい。また、文字列を翻訳する際に必要な設定情報とは、例えば辞書ファイルを指定する情報であってもよいし、翻訳サーバを指定する情報であってもよい。
【0065】
また、上記設定情報とは、上記画像装置のシステム設定を行うためのシステム設定情報であってもよい。なお、システム設定情報とは、ジョブの実行条件のようにジョブの実行指示ごとに設定しなければならない情報ではなく、一度設定されれば基本的には変更する必要のない情報である。
【0066】
ところで、上記制御装置は、ハードウェアで実現してもよいし、プログラムをコンピュータに実行させることによって実現してもよい。具体的には、本発明に係るプログラムは、上記制御装置の各手段としてコンピュータを動作させるプログラムであり、本発明に係る記録媒体には、当該プログラムが記録されている。
【0067】
これらのプログラムがコンピュータによって実行されると、当該コンピュータは、上記制御装置として動作する。したがって、上記制御装置と同様に、ユーザにとってさらに快適な入力環境を提供することができる。
【発明の効果】
【0068】
以上のように、本発明に係る制御装置は、上記第1入力モードおよび上記第2入力モードのうちのいずれか一方の入力モードを選択する選択手段と、上記選択手段によって選択された入力モードによって上記設定情報を取得するように上記画像装置に指示する指示手段とを備えた構成となっている。
【0069】
従って、上述したように、ユーザにとってさらに快適な入力環境を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0070】
〔実施形態1〕
(1−1.複合機の制御システムの概略構成)
本発明の第1の実施形態について図1から図11に基づいて説明すると以下の通りである。本実施形態の複合機の制御システムでは、複合機の動作を通信ネットワークを介して制御サーバによって制御する。
【0071】
図2は、本発明の一実施形態を示すものであり、複合機の制御システム(以下、単に制御システムという)の概略構成を示すブロック図である。図2に示すように、本実施形態の制御システムは、複数台(ここでは2台)の複合機(画像装置)1a・1bおよび1台の制御サーバ(制御装置)2を含んでいる。制御システムには、複合機1a・1bと制御サーバ2との間での通信を可能にするために、ローカルエリアネットワーク(LAN)が設けられており、各機器1a・1b・2はLANに接続されている。
【0072】
上記LANの伝送媒体としては、イーサネット(登録商標)や光ファイバ、電話回線などの有線媒体、あるいは、無線媒体など、様々なものを用いることができる。そして、本実施形態では、LANの通信プロトコルとして、インターネットやイントラネットで標準的なTCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)が用いられている。
【0073】
なお、制御システムに含まれる複合機の台数は1台であってもよいし、3台以上であってもよい。同様に、制御サーバ2も特に1台に限定されない。
【0074】
複合機1a・1bは、画像形成および画像処理を含む各種ジョブを実行することができる。画像形成を含むジョブとしては印刷ジョブなどがあり、また、画像処理を含むジョブとしては、スキャンジョブ、Scan to E-mailジョブ(原稿読取送信ジョブ)、ファクシミリジョブ、PC(Personal Computer)ファクシミリジョブなどがあり、さらに画像形成と画像処理とを組み合わせたジョブとして、複写ジョブなどがある。なお、印刷ジョブとは、複合機1a・1bが以前にスキャンして格納している原稿の画像データや、図示しないPCなどから受信した印刷データに基づいて印刷を行うジョブである。また、Scan to E-mailジョブとは、複合機1a・1bが原稿をスキャンして得た画像データを電子メールにて所望の宛先に送信するジョブであり、PCファクシミリジョブとは、図示しないPCなどからLANを介して受信した画像を複合機1a・1bがファクシミリ機能によって公衆回線網を通じて所望の宛先に送信するジョブである。
【0075】
制御サーバ2は、一般的なパーソナルコンピュータによって構成されている。本実施形態の制御システムでは、複合機1a・1bがスタンドアロンでジョブを実行することはなく、制御サーバ2によるLANを介した制御に従って各ジョブを実行する構成となっている。つまり、複合機1a・1bにおいてユーザから受け付けたジョブの実行指示は一旦制御サーバ2へと送信され、制御サーバ2から送信される制御コマンドに従って複合機1a・1bが各種ジョブを実行する。また、複合機1a・1bの後述する操作パネルに表示される画面のデータも制御サーバ2から送信される。
【0076】
本実施形態では、このように複数台の複合機1a・1bの動作(ジョブを含む)を、一般的なPCで構成された制御サーバ2が制御することにより、柔軟なシステムの構築や各種情報(ジョブの利用状況などの統計情報を含む)の集中管理が可能になっている。
【0077】
(1−2.複合機の構成)
図3は、複合機1a・1bの構成を示すブロック図である。なお、本実施形態において、複合機1aと複合機1bとは、後述する操作パネルの表示能力のみが異なり、他の構成は同じであるので、これらをまとめて説明する。
【0078】
複合機1a・1bは、図3に示すように、コンピュータ11、記憶部12、ファクシミリ送受信部(以下、FAX送受信部という)13、スキャナ部14、印刷部15、操作パネル16a・16b、およびネットワークインターフェイス部(以下、ネットワークI/F部という)17を備えている。
【0079】
FAX送受信部13は、ファクシミリの送受信を行うためのハードウェア機器であり、公衆回線網に接続されている。スキャナ部14は、複合機1a・1bの図示しないプラテンガラスに載置された原稿を光学的に読み取って画像データを取得するためのハードウェア機器である。印刷部15は、例えば電子写真方式やインクジェット方式を利用して記録用紙上に所望の画像を形成するためのハードウェア機器である。ネットワークI/F部17は、LANを介して制御サーバ2との間で通信を行うためのハードウェア機器である。
【0080】
図4は、複合機1aの有する操作パネル16aの構造を示す平面図である。図4に示すように、複合機1aの操作パネル16aは、タッチパネル161aとハードキー162aとを有している。タッチパネル161aは、ユーザに情報を通知するためのメッセージ、および、ユーザからの操作を受け付けるためのボタン(ソフトキー)などを表示する。そして、ユーザは、タッチパネル161a上の各種ボタンに触れることにより、複合機1aに指示を与えることができる。つまり、タッチパネル161aは、ユーザに対して各種情報を表示する表示部としての機能と、ユーザからの操作を受け付ける操作部としての機能を兼ね備えている。また、ユーザは、ハードキー162aを押下することによっても、複合機1aに指示を与えることができる。
【0081】
図5は、複合機1bの有する操作パネル16bの構造を示す平面図である。図5に示すように、複合機1bの操作パネル16bは、複合機1aのそれと同様にタッチパネル161bとハードキー162bとからなる。ここで、複合機1bのタッチパネル161bは、複合機1aのタッチパネル161aよりもサイズが大きく、高い解像度を有している。
【0082】
記憶部12は、図示しないフラッシュメモリまたはHDD(ハードディスクドライブ)などによって構成され、各種情報を格納するものである。記憶部12が格納する情報の例としては、複合機1a・1bに取り付けられたオプションユニットの種類や装置の各部の性能(例えば上述したタッチパネル161a・161bの解像度など)を示す構成情報などがある。
【0083】
コンピュータ11は、図示しないCPU(Central Processing Unit)およびRAM(Random Access Memory)を有し、CPUがRAMにロードされた制御プログラムを実行することにより各種の機能を実現する。本実施形態では、CPUが制御プログラムを実行することにより装置制御部111が実現される。
【0084】
装置制御部111は、ネットワークI/F部17を制御して制御サーバ2との間で各種データを送受信したり、FAX送受信部13、スキャナ部14、および印刷部15を制御して各種ジョブを実行したり、操作パネル16a・16bを制御してユーザと対話したりする。
【0085】
さて、複合機1a・1bは、各種ジョブを実行する前に、ジョブの設定情報をユーザから受け付ける。一例を挙げると、複写ジョブにおいては、用紙サイズ、用紙の向き、印刷部数、印刷濃度、両面印刷/片面印刷、割付印刷、印刷倍率、各種仕上処理(ソート処理、ステープル処理など)、ファイリング機能などの様々な項目についてユーザから設定情報の入力を受け付ける。ここで、ユーザは、上記の設定情報を次の2通りの方法によって複合機1a・1bに入力することができる。
【0086】
1つ目の方法は、従来公知の操作パネル16a・16bを用いる方法である。この方法では、まず、複合機1a・1bの装置制御部111が、操作パネル16a・16bのタッチパネル161a・161bに設定画面を表示する。この設定画面には、ユーザが利用可能な設定情報の選択肢の一覧や、設定情報の入力を促す入力欄などが表示されている。ユーザはこの設定画面を閲覧し、タッチパネル161a・161b上のソフトキーやハードキー162a・162bを押すことにより、選択肢の中から所望の設定情報を選択したり、入力欄に設定情報を入力したりする。以下では、この方法を第1入力モードという。
【0087】
2つ目の方法は、記入シートを用いる方法である。この方法では、まず、複合機1a・1bの印刷部15が、装置制御部111の制御に従いシートに印刷を行って記入シートを作成する。この記入シートには、ユーザが利用可能な設定情報の選択肢の一覧や、設定情報の記入を促す記入欄などが印刷されている。ユーザは、この記入シートを閲覧し、筆記具を用いて一覧の中の所望の設定情報にチェックマークを付けたり、所望の設定情報を指定する符号を記入したり、あるいは、記入欄に設定情報を直接記入したりする。そして、記入がなされた記入シートをユーザが複合機1a・1bにセットすると、複合機1a・1bのスキャナ部14が装置制御部111の制御に従って記入シートをスキャンし、そのスキャン結果に基づいて設定情報の取得が行われる。以下では、この方法を第2入力モードという。
【0088】
このようにして入力された設定情報に基づいて複合機1a・1bは各種ジョブを実行する。
【0089】
(1−3.制御サーバの構成)
図1は、本発明の一実施形態を示すものであり、制御サーバ2の構成を示すブロック図である。制御サーバ2は、図1に示すように、コンピュータ21、記憶部22、ネットワークI/F部23を備えている。なお、制御サーバ2には、さらに、ユーザと対話を行うための表示モニタやキーボード、マウスなどが備わっていてもよい。ネットワークI/F部23は、LANを介して複合機1a・1bとの間で通信を行うためのハードウェア機器である。
【0090】
記憶部12は、図示しないHDDなどによって構成され、各種情報を格納するものである。記憶部12が格納する情報の例としては、複合機1a・1bのタッチパネル161a・161bに表示される画面の雛形データや、上述した第1または第2入力モードによって取得した設定情報などがある。なお、雛形データは、HTMLなどのマークアップ言語にスクリプトを埋め込んだデータである。
【0091】
コンピュータ21は、図示しないCPUおよびRAMを有し、CPUがRAMにロードされたプログラムを実行することにより各種の機能を実現する。本実施形態では、CPUがプログラムを実行することにより、コマンド生成部(指示手段)211、設定部212、シートデータ生成部213、入力モード選択部(選択手段)214、複合機ユーザインターフェイス制御部(以下、複合機UI制御部という)(指示手段)215、チェック読取部216、OCR(Optical Character Reader)部217、通信制御部218が実現される。
【0092】
つまり、制御サーバ2は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM、上記プログラムを展開するRAM、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、以下に詳述する各ブロック211〜218の機能を実現するソフトウェアである制御サーバ2の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記制御サーバ2に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)21が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによって達成することができる。このことは、複合機1a・1bについても同様である。
【0093】
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
【0094】
また、上記プログラムコードは、制御サーバ2に対して通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
【0095】
コマンド生成部211は、複合機1a・1bに対してジョブの実行を含む各種処理を指示する制御コマンドを生成するものである。ジョブの実行を指示する制御コマンドには、複合機1a・1bに対して実行を指示するジョブの種類を示す指示情報や、ジョブを実行する際に必要となる設定情報が含まれている。
【0096】
設定部212は、複合機1a・1bに対してジョブの実行を指示する際に、記憶部22から設定情報を読み出してコマンド生成部211に出力するものである。
【0097】
入力モード選択部214は、ユーザから設定情報を取得する際に、上述した第1入力モードおよび第2入力モードのうちのいずれの入力モードを使用するかを所定の条件に基づいて決定するものである。このように、2つの入力モードを所定の条件に基づいて切り換えて使用する点が、本発明の特徴的な構成となっている。なお、本実施形態では、いずれの入力モードを使用するかを、複合機1a・1bに備わっているタッチパネル161a・161bの解像度に基づいて決定する。
【0098】
複合機UI制御部215は、複合機1a・1bのタッチパネルに表示される操作画面(設定画面を含む)のデータを生成したり、操作画面の表示を指示する制御コマンドを生成したりするものである。また、複合機UI制御部215は、複合機1a・1bの操作パネル16a・16bにおいてユーザから受け付けた操作情報の解釈も行う。なお、操作画面のデータは、記憶部22に格納された雛形データを適宜組み合わせるとともに、組み合わせた雛形データを雛形データに埋め込まれたスクリプトに基づいてカスタマイズすることにより生成される。この操作画面のデータもまた、HTMLなどのマークアップ言語によって記述されたデータである。
【0099】
シートデータ生成部213は、第2入力モードで使用する記入シートを作成するためにシート上に印刷される画像の印刷データを生成するものである。なお、シートデータ生成部213は、この印刷データを生成する際に、上述した複合機UI制御部215と同様に、記憶部22に格納された雛形データを利用する。
【0100】
チェック読取部216およびOCR部217は互いに連携して機能し、複合機1a・1bのスキャナ部14がユーザによって記入がなされた記入シートをスキャンして得た画像データを解析し、ユーザの所望する設定情報を特定するものである。より具体的には、チェック読取部216は、記入シート内のチェックマークを抽出し、抽出したチェックマークの位置に基づいて設定情報を特定する。また、OCR部217は、記入シートに印刷された文字を認識することにより、記入シートがどの項目についての設定情報を求めるものであるかを同定したり、記入欄に記入された文字を認識して設定情報を特定したりする。
【0101】
通信制御部218は、ネットワークI/F部23を制御することにより、複合機1a・1bとの間で情報の送受信を行うものである。通信制御部218が複合機1a・1bへ送信する情報としては、コマンド生成部211が生成した制御コマンドや、シートデータ生成部213が生成した記入シートの印刷データ、複合機UI制御部215が生成した操作画面のデータ、複合機1a・1bにおいて印刷する各種画像の印刷データなどがある。また、通信制御部218が複合機1a・1bから受信する情報としては、複合機1a・1bの操作パネル16a・16bがユーザから受け付けた各種操作情報、複合機1a・1bのスキャナ部14が複写原稿や記入シートをスキャンして得たスキャン画像データ、複合機1a・1bの構成を示す構成情報などがある。
【0102】
(1−4.制御システムの処理の流れ)
次に、本実施形態の制御システムによる処理の流れについて説明する。図6および図7は、本実施形態の制御システムの処理工程を示すフロー図である。
【0103】
まず、ユーザが複合機1a・1bの操作パネル16a・16bを操作して実行を希望するジョブを選択すると、選択されたジョブの識別情報が制御サーバ2に送信される。このジョブの識別情報を受信した制御サーバ2の通信制御部218は、ジョブの識別情報を送信してきた複合機1a・1bに対してタッチパネル161a・161bの解像度を示す解像度情報を要求する(S101)。
【0104】
この要求を受信した複合機1a・1bの装置制御部111は、記憶部12の構成情報の中から、自身の有するタッチパネル161a・161bの解像度を示す解像度情報を読み出し、読み出した解像度情報を制御サーバ2へ送信する(S103)。そして、制御サーバ2の通信制御部218がこの解像度情報を受信し(S105)、入力モード選択部214に渡す。
【0105】
次に、入力モード選択部214は、受け取った解像度情報によって示される解像度が、所定の解像度を上回っているか否かを判定する(S107)。ここで、所定の解像度を上回っている場合(S107にてY)、ユーザの操作しているタッチパネル161a・161bは十分な解像度を有していると判断され、入力モード選択部214は第1入力モードを選択する。
【0106】
入力モード選択部214によって第1入力モードが選択されると、複合機UI制御部215は、設定情報の選択や入力を促す設定画面のデータと、設定画面を表示するよう指示する制御コマンドとを生成する。そして、通信制御部218が、複合機UI制御部215の生成した設定画面のデータと制御コマンドとを複合機1a・1bに送信する(S109)。
【0107】
制御サーバ2から上記コマンドおよび設定画面のデータを受信した複合機1a・1bは、受け取った設定画面のデータに基づいて、自身のタッチパネル161a・161bに設定画面を表示する(S111)。
【0108】
この設定画面を閲覧したユーザは、操作パネル16a・16bを操作して、所望する設定の指定または設定情報の入力を行う。換言すれば、複合機1a・1bは、操作パネル16a・16bを介して、ユーザから設定情報を取得する(S113)。そして、複合機1a・1bは、取得した設定情報を制御サーバ2へ送信する(S115)。
【0109】
この設定情報を制御サーバ2の通信制御部218が受信し(S117)、記憶部22に格納する。そして、設定部212がこの設定情報を記憶部22から読み出し、コマンド生成部211に渡す。この設定情報を受け取ったコマンド生成部211は、ユーザによって選択されたジョブの実行を指示する指示情報および設定情報を含む制御コマンドを生成し、通信制御部218がこの制御コマンドを複合機1a・1bに送信する(S119)。
【0110】
この制御コマンドを受信した複合機1a・1bは、制御コマンドの指示情報によって示されるジョブを、制御コマンドに含まれる設定情報に基づいて実行する(S121)。例えば始めにユーザの選択したジョブが複写ジョブである場合には、スキャナ部14が原稿のスキャンを行うとともに、得られたスキャン画像を印刷部が記録用紙上に印刷する。このとき、用紙サイズや印刷部数などの複写条件はステップS113においてユーザから取得した設定情報に従う。そして処理が終了する。
【0111】
一方、ステップS107において所定の解像度を上回っていない場合、ユーザの操作しているタッチパネル161a・161bは十分な解像度を有していないと判断され、入力モード選択部214は第2入力モードを選択する。入力モード選択部214によって第2入力モードが選択されると、シートデータ生成部213は、設定情報の選択や記入を促す記入シートの印刷データを生成する。この記入シートの印刷データは、通常の印刷ジョブにおいて用いられる印刷データと同じ形式となっている。そして、コマンド生成部211は、記入シートを印刷するよう指示する制御コマンドを生成する。通信制御部218は、シートデータ生成部213によって生成された印刷データと、コマンド生成部211によって生成された制御コマンドとを複合機1a・1bに送信する(S123)。
【0112】
そして、制御サーバ2から上記制御コマンドおよび記入シートの印刷データを受信した複合機1a・1bの印刷部15は、受け取った印刷データに基づいて記録用紙上に画像を印刷し、記入シートを作成する(S125)。
【0113】
ユーザは、出力された記入シートに対して、所望の設定を指定するためのチェックマークや符号を記入したり、記入欄に設定情報そのものを記入したりする。そして、ユーザは記入済みの記入シートを複合機1a・1bにセットしてスキャンさせる。複合機1a・1bのスキャナ部14は、この記入シートをスキャンし(S127)、得られたスキャン画像のデータを制御サーバ2に送信する(S129)。
【0114】
そして、スキャン画像のデータを制御サーバ2の通信制御部218が受信し(S131)、このスキャン画像のデータをチェック読取部216およびOCR部217が解析し、ユーザの所望する設定情報を特定する(S133)。特定された設定情報は記憶部22に格納され、その後は、上述したステップS119〜S121と同様の処理が行われる。
【0115】
(1−4.実施例)
以下では、上述した制御システムの動作の一例を示す。この例では、複合機1aのタッチパネル161aの解像度がa1×b1画素となっており、一方、複合機1bのタッチパネル161bの解像度がa2×b2(ただし、a1<a2,b1<b2)画素となっているものとする。そして、上述したステップS107において判定に用いられる所定の解像度は、a0×b0(ただし、a1<a0<a2,b1<b0<b2)画素とする。
【0116】
ユーザが複合機1bに対してジョブの選択操作を行った場合、ステップS107において、入力モード選択部214は、複合機1bのタッチパネルの解像度の値(a2×b2)が閾値(a0×b0)よりも大きいため、複合機1aのタッチパネルは十分な解像度を有していると判断し、第1入力モードを選択する。その結果、処理はステップS123に進み、ユーザは、操作パネル16bを操作して各種設定情報を入力する。
【0117】
一方、ユーザが複合機1aに対してジョブの選択操作を行った場合、ステップS107において、入力モード選択部214は、複合機1aのタッチパネルの解像度の値(a1×b1)が閾値(a0×b0)よりも小さいため、複合機1aのタッチパネルは十分な解像度を有していないと判断し、第2入力モードを選択する。その結果、処理はステップS123に進む。
【0118】
そして、ステップS125において、ジョブの設定情報を指定するための記入シートが印刷される。図8は、ユーザが複写ジョブを選択したときに出力される記入シートの一例を示す図である。図8に示すように、この記入シートには、複写条件(用紙のサイズ、用紙の向き、コピー濃度)の各項目について選択可能な選択肢の一覧が示されるとともに、各選択肢の下に、チェックマークを記入する記入欄が設けられている。
【0119】
また、図9は、ユーザがスキャンジョブを選択したときに出力される記入シートの一例を示す図である。この記入シートにおいても、図8の記入シートと同様に、スキャン条件の各項目について選択可能な選択肢の一覧が示されるとともに、各選択肢の下に、チェックマークを記入する記入欄が設けられている。
【0120】
また、図10は、ユーザがファクシミリジョブを選択したときに出力される記入シートの一例を示す図である。この記入シートには、ファクシミリの宛先(送信先の電話番号)の一覧が示されており、ユーザは、所望の宛先に対応する記入欄にチェックマークを記入する。また、図11は、ユーザがScan to E-mailジョブを選択したときに出力される記入シートの一例を示す図であり、この記入シートには、電子メールの宛先(送信先の電子メールアドレス)の一覧が示されている。
【0121】
また、図12は、ユーザがスキャンジョブを選択したときに出力される記入シートの一例を示す図である。この記入シートには、原稿をスキャンして得られる画像データの保存場所の一覧が示されており、ユーザは、所望の保存場所に対応する記入欄にチェックマークを記入する。なお、保存場所としては、複合機1a・1bの図示しないHDDに記憶する場合にはHDD内のディレクトリ情報が指定され、複合機1a・1bの外部のサーバのHDDに記憶する場合にはサーバのアドレスやサーバのアドレスとディレクトリ情報との組み合わせが指定される。
【0122】
(1−5.本実施形態の利点および変形例)
以上のように、本実施形態の制御サーバでは、入力モード選択部214が、ジョブを受け付けた複合機1a・1bのタッチパネル161a・161bの解像度を示す解像度情報を受け取るとともに、受け取った解像度情報によって示される解像度に基づいて選択する入力モードを決定する構成となっている。そして、入力モード選択部214は、複合機1a・1bの解像度が基準よりも高い場合には第1入力モードを選択し、複合機1a・1bの解像度が基準よりも低い場合には第2入力モードを選択する。
【0123】
これにより、ジョブを受け付けた複合機のタッチパネルの表示能力に応じて、第1入力モードと第2入力モードとが自動的に切り換えられる。従って、解像度の低いタッチパネルを有する複合機を操作しているユーザは、記入シートを利用して複合機に設定情報を入力することができるため、操作パネル上で画面のスクロール処理や切り換え処理を頻繁に行わなくて済む。一方、解像度の高いタッチパネルを有する複合機を操作しているユーザは、従来と同様に操作パネルを利用して複合機に設定情報を入力することができるため、記入シートの印刷処理やスキャン処理に待たされることがなく、また、記入シートの印刷に掛かるコストをなくすことができる。このように、本実施形態によれば、ユーザにとって快適な操作環境が複合機のタッチパネルの表示能力に応じて選択されて提供される。
【0124】
なお、上述した実施例では、タッチパネルの解像度に基づいて入力モードを決定する際に、タッチパネル縦解像度と横解像度とを掛け合わせた総画素数を閾値と比較したが、本発明はこれに限定されない。例えば、縦解像度のみ、あるいは、横解像度のみを閾値と比較して入力モードを決定してもよい。
【0125】
また、解像度の代わりに、タッチパネルのサイズに基づいて入力モードを決定しても同様の効果を得ることができる。タッチパネルの解像度は高くてもサイズが小さい場合、多くの文字を表示すると見づらい画面になってしまうが、この構成によればそのような問題を解消できる。もちろん、解像度とサイズとの組み合わせに基づいて入力モードを決定してもよい。
【0126】
また、上述した実施形態では、ユーザから取得する情報として、複合機1a・1bが自ら実行するジョブの実行条件を示す設定情報を例示したが、それ以外にも次のようなものであってもよい。
【0127】
この変形例では、複合機1a・1bは翻訳コピージョブを受け付ける。翻訳コピージョブでは、複合機1a・1bがスキャナ部14によって原稿をスキャンして画像データを取得し、制御サーバ2に送信する。そして、制御サーバ2は、取得した画像データについてOCR部217によって文字認識を行い、テキストデータに変換するとともに、外部の図示しない翻訳サーバに送信する。このテキストデータを受信した翻訳サーバは、辞書ファイルを用いてテキストを他の言語に翻訳し、翻訳後のテキストデータを制御サーバ2に送信する。そして、制御サーバ2がこのテキストデータの印刷データを作成して複合機1a・1bに印刷させる。このような翻訳コピージョブにおける辞書ファイルや翻訳言語を指定する設定情報の入力についても、上述した入力モードの切り換えを適用することができる。
【0128】
つまり、入力モードの切り換えは、複合機の操作パネルを介して受け付けるジョブであれば、たとえ複合機以外の外部サーバが実行するジョブであっても、その実行条件を示す設定情報の入力の際に適用することができる。さらに、ジョブの実行条件を示す設定情報(ジョブ設定情報)以外にも、複合機1a・1bのシステム設定を指定する設定情報(システム設定情報)の入力の際に適用してもよい。なお、システム設定とは、ジョブの実行条件のようにジョブの実行指示ごとに設定しなければならない情報ではなく、一度設定されれば基本的には変更する必要のない情報である。
【0129】
例えば、本実施形態のように複合機1a・1bがTCP/IPネットワークに接続されている場合、それぞれの複合機に対してネットワークに関する設定を行わなければならない。具体的には、例えば、個々の複合機に固有のIPアドレスの設定、サブネットマスクの設定、デフォルトゲートウェイの設定などを行う必要がある。このようなネットワークの設定時にも、上記の入力モードの切り換えを適用することができる。さらに、ネットワークに関する設定以外にも、複合機の省電力機能に関する設定、日時情報の入力などの際にも適用することができる。
【0130】
〔実施形態2〕
本発明の第2の実施形態について図13および図14に基づいて説明すると以下の通りである。本実施形態の制御システムは、実施形態1のものと類似しているため、異なる部分についてのみ説明し、同一の部分については説明を省略する。このことは、以下の実施形態においても同様である。本実施形態の制御システムでは、入力モード選択部214が第1および第2のいずれの入力モードを選択するかを決定する方法が異なっており、具体的には、複合機1a・1bの印刷部15の印刷性能と、操作パネル16a・16bの表示性能とを考慮して決定する構成となっている。
【0131】
図13は、本実施形態の制御システムの処理工程を示すフロー図である。まず、ユーザが複合機1a・1bの操作パネル16a・16bを操作して実行を希望するジョブを選択すると、選択されたジョブの識別情報が制御サーバ2に送信される。このジョブの識別情報を受信した制御サーバ2の通信制御部218は、ジョブの識別情報を送信してきた複合機1a・1bに対して、印刷部15がカラー印刷可能であるか否かを示す印刷性能情報と、タッチパネル161a・161bがカラー表示可能であるか否かを示す表示性能情報とを要求する(S201)。
【0132】
この要求を受信した複合機1a・1bの装置制御部111は、記憶部12の構成情報の中から、印刷部15がカラー印刷可能であるか否かを示す印刷性能情報と、タッチパネル161a・161bがカラー表示可能であるか否かを示す表示性能情報とを読み出し、読み出した印刷性能情報および表示性能情報を制御サーバ2へ送信する(S203)。そして、制御サーバ2の通信制御部218がこの印刷性能情報および表示性能情報を受信し(S205)、入力モード選択部214に渡す。
【0133】
次に、入力モード選択部214は、受け取った印刷性能情報がカラー印刷可能であることを示すものであり、かつ、表示性能情報がカラー印刷不可能であることを示すものであるか否かを判定する(S207)。ここで、印刷性能情報がカラー印刷可能であることを示すものであり、かつ、表示性能情報がカラー印刷不可能であることを示すものである場合(S207にてY)、入力モード選択部214は第2入力モードを選択する。それ以外の場合には、第1入力モードを選択する。そして、各入力モードを用いた設定情報の取得方法は上述した実施形態1と同様である。
【0134】
本実施形態の構成によれば、カラー印刷可能な印刷部15とモノクロ表示しかできないタッチパネル161a・161bとを有する複合機1a・1bは、第2入力モードによってユーザから設定情報を取得する。それゆえ、例えば、複合機1a・1bに挿入されたメモリカードや複合機1a・1bに内蔵されているHDDに保存されたカラー画像(例えば写真など)について、サムネイル画像の一覧を表示してユーザの選択を受け付ける場合に適している。
【0135】
その理由を説明すると、ユーザが操作している複合機1a・1bのタッチパネル161a・161bがモノクロ表示しかできない場合であっても、印刷部15がカラー印刷可能であれば、サムネイル画像の一覧がカラー印刷された記入シートが出力されるので、ユーザは、記入シートにカラー印刷されたサムネイル画像を閲覧して、印刷を所望する画像を選択することができる。
【0136】
一方、ユーザが操作している複合機1a・1bのタッチパネル161a・161bがカラー表示可能で、印刷部15がモノクロ印刷しかできない場合は、サムネイル画像の一覧がカラー表示された設定画面がタッチパネルに表示されるので、ユーザは、カラー表示されたサムネイル画像を閲覧して、印刷を所望する画像を選択することができる。一例を挙げると、複合機1bのタッチパネル161bがカラー表示可能なものである場合、ユーザが複合機1bに対して以前にスキャンさせたカラー画像の印刷を行う印刷ジョブを選択すると、図14に示すように、タッチパネル161bにサムネイル画像の一覧がカラーで表示される。
【0137】
以上のことから、タッチパネルおよび印刷部の少なくとも一方でもカラー出力が可能であれば、ユーザは、必ずカラーのサムネイル画像を閲覧して選択することができ、ユーザにとって快適な操作環境が提供される。
【0138】
〔実施形態3〕
本発明の第3の実施形態について図15に基づいて説明すると以下の通りである。本実施形態の制御システムでは、入力モード選択部214が第1および第2のいずれの入力モードを選択するかを決定する方法が異なっており、具体的には、ユーザから取得しなければならない設定情報の個数を考慮して決定する構成となっている。
【0139】
図15は、本実施形態の制御システムの処理工程を示すフロー図である。まず、ユーザが複合機1a・1bの操作パネル16a・16bを操作して実行を希望するジョブを選択すると、選択されたジョブの識別情報が制御サーバ2に送信される。このジョブの識別情報を受信した制御サーバ2の通信制御部218は、ジョブの識別情報を送信してきた複合機1a・1bに対して、その複合機1a・1bに装着されている全てのオプションユニットの種類を示すオプションユニット情報を要求する(S301)。
【0140】
なお、オプションユニットの例としては、例えば両面印刷ユニットや追加給紙ユニット、各種後処理ユニット(ステープル処理ユニット、ソータユニットなど)などが挙げられる。
【0141】
この要求を受信した複合機1a・1bの装置制御部111は、記憶部12の構成情報の中から、自機に装着されているオプションユニットの一覧を示すオプションユニット情報を読み出し、読み出したオプションユニット情報を制御サーバ2へ送信する(S303)。そして、制御サーバ2の通信制御部218がこのオプションユニット情報を受信し(S205)、入力モード選択部214に渡す。
【0142】
入力モード選択部214は、始めに取得したジョブの識別情報とステップS205にて受け取ったオプションユニット情報とから、ユーザから取得すべき設定情報の個数を算出する(S307)。例えば、複合機1a・1bに装着されているオプションユニットの個数が多い場合には、その分、ユーザから取得すべき設定情報の個数も多くなる。また、ジョブの種類によっても取得すべき設定情報の個数は変化する。
【0143】
次に、入力モード選択部214は、ユーザから取得すべき設定情報の個数が所定の個数よりも多いか否かを判定する(S309)。ここで、取得すべき設定情報の個数が所定の個数(閾値)よりも多い場合(S309にてY)には、入力モード選択部214が第2入力モードを選択し、そうでない場合(S309にてN)には、第1入力モードを選択する。そして、各入力モードを用いた設定情報の取得方法は上述した実施形態1と同様である。
【0144】
本実施形態の構成によれば、取得すべき設定情報の個数が多い場合には、第2入力モードによってユーザから設定情報を取得する。それゆえ、ユーザは操作パネル16a・16bを用いて煩雑な入力作業を行う必要がない。一方、取得すべき設定情報の個数が少ない場合には、第1モードによってユーザから設定情報を取得するので、ユーザが記入シートの作成やスキャンのために長時間待たされることがなく、さらには、記入シートの印刷に掛かるコストをなくすことができる。
【0145】
また、複合機にジョブを実行させる際に設定が必要な設定項目の数は、どのようなオプションユニットが装着されているかによって変化する。しかしながら、本実施形態の構成によれば、制御サーバ2が複合機1a・1bからオプションユニット情報を取得するようになっているので、設定項目の数を正確に算出することができる。
【0146】
なお、本実施形態では、取得すべき設定情報の個数に基づいて入力モードを決定する構成としたが、次のように変形してもよい。すなわち、ユーザに対して設定情報の選択肢の一覧を提示し、ユーザがその中から所望の選択肢を選択する場合、入力モード選択部214がユーザに対して提示する選択肢の個数に基づいて入力モードを決定してもよい。
【0147】
例えば、電子メールやファクシミリの送信先などを選択する場合、これらの送信先を登録すればするほど選択肢が増加する。それゆえ、従来の技術では、たとえ最終的に入力したい設定情報の個数が1つであっても、ユーザは、画面のスクロールや切り換えを駆使して所望の設定情報を選択しなければならなかった。しかしながら、この変形例のように、ユーザに対して提示する選択肢の個数が閾値よりも大きい場合には第2入力モードを選択し、選択肢の個数が閾値よりも小さい場合には第1入力モードを選択すれば、ユーザにとって快適な操作環境が状況に応じて提供される。
【0148】
〔実施形態4〕
本発明の第4の実施形態について図16に基づいて説明すると以下の通りである。本実施形態の制御システムでは、入力モード選択部214が第1および第2のいずれの入力モードを選択するかを決定する方法が異なっており、具体的には、設定情報の入力の際にユーザに対してサムネイル画像を提示する必要があるか否かに基づいて決定する構成となっている。
【0149】
図16は、本実施形態の制御システムの処理工程を示すフロー図である。まず、ユーザが複合機1a・1bの操作パネル16a・16bを操作して実行を希望するジョブを選択すると、選択されたジョブの識別情報が制御サーバ2に送信される。このジョブの識別情報を制御サーバ2の通信制御部218が受信すると、入力モード選択部214は、ジョブの実行のためにユーザから設定情報を取得するに際して、ユーザに対してサムネイル画像を提示する必要があるか否かを判断する(S401)。
【0150】
その具体的な判断処理は次の通りである。本実施形態では、ユーザから設定情報を取得する必要が生じると、複合機UI制御部215が、複合機1a・1bに送信するための設定画面のデータを作成する。この設定画面のデータは、上述したようにXHTMLなどのマークアップ言語によって記述されている。入力モード選択部214は、複合機UI制御部215が作成した設定画面のデータの中に、画像の表示を指示する画像タグ(例えば“<IMG>”など)が含まれているか否かを判定する。そして、画像タグが1つでも含まれている場合は、ユーザに対してサムネイル画像を提示する必要があると判断し、画像タグが1つも含まれていない場合には、ユーザに対してサムネイル画像を提示する必要がないと判断する。
【0151】
なお、ユーザに対してサムネイル画像を提示する必要がある場合としては、例えば、複合機1a・1bに挿入されたメモリカードや複合機1a・1bに内蔵されているHDDに保存された画像(例えば写真など)を印刷する印刷ジョブにおいて、ユーザにサムネイル画像の一覧を提示してユーザから印刷を希望する画像の選択を受け付ける場合などが挙げられる。
【0152】
ステップS401においてサムネイル画像を提示する必要がある場合(S401にてY)には、入力モード選択部214が第2入力モードを選択し、サムネイル画像が含まれた記入シートが出力される。一方、サムネイル画像を提示する必要がない場合(S401にてN)には、入力モード選択部214が第1入力モードを選択し、操作パネル16a・16bによって設定情報を取得する。
【0153】
このように、本実施形態の構成によれば、サムネイル画像の一覧をユーザに提示する場合には、サムネイル画像の一覧が印刷された記入シートが出力されるので、ユーザは、この記入シートに高解像度で印刷されたサムネイル画像を閲覧し、印刷を希望する画像を迅速に選択することができる。換言すれば、表示能力の低いタッチパネル161a・161bを閲覧しながら画像を選択しなくて済むので、ユーザにとって快適である。一方、サムネイル画像の一覧をユーザに提示しない場合には、ユーザは、操作パネル16a・16bを用いて迅速に設定情報を入力することができるとともに、記入シートの印刷に掛かるコストをなくすことができる。
【0154】
〔実施形態5〕
本発明の第5の実施形態について図17に基づいて説明すると以下の通りである。本実施形態の制御システムでは、入力モード選択部214が第1および第2のいずれの入力モードを選択するかを決定する方法が異なっており、具体的には、設定情報の入力の際にユーザから文字列の入力を受け付ける必要があるか否かに基づいて決定する構成となっている。
【0155】
図17は、本実施形態の制御システムの処理工程を示すフロー図である。まず、ユーザが複合機1a・1bの操作パネル16a・16bを操作して、設定情報の入力を所望する設定項目(例えばネットワーク設定や省電力設定など)を選択すると、選択された設定項目を示す情報(設定項目情報)が制御サーバ2に送信される。この設定項目情報を制御サーバ2の通信制御部218が受信すると、入力モード選択部214は、受信した設定項目情報によって示された設定項目について設定情報を取得する際に、設定情報としてユーザから文字列の入力を受け付ける必要があるか否かを判断する(S501)。
【0156】
その具体的な判断処理は次の通りである。本実施形態では、ユーザから設定情報を取得する必要が生じると、実施形態4と同様に、複合機UI制御部215が設定画面のデータを作成する。そして、入力モード選択部214は、複合機UI制御部215が作成した設定画面のデータの中に、文字の入力を指示する文字入力タグ(例えば“<INPUT>など”)が含まれているか否かを判定する。そして、文字入力タグが1つでも含まれている場合は、ユーザから文字列の入力を受け付ける必要があると判断し、文字入力タグが1つも含まれていない場合には、ユーザから文字列の入力を受け付ける必要がないと判断する。
【0157】
なお、ユーザから文字列の入力を受け付ける必要がある場合としては、例えば、ネットワーク設定において複合機1a・1bに割り当てられたIPアドレスなどを登録する場合や、電子メールアドレスやファクシミリ番号ならびにそれらに対応する名称(氏名や会社名など)を登録する場合などがある。
【0158】
ステップS501においてユーザから文字列の入力を受け付ける必要がある場合(S501にてY)には、入力モード選択部214が第2入力モードを選択し、設定情報の記入欄が含まれた記入シートが出力される。一方、文字列の入力を受け付ける必要がない場合(S401にてN)には、入力モード選択部214が第1入力モードを選択し、タッチパネル161a・161bに選択可能な設定情報の一覧が表示され、操作パネル16a・16bがユーザから設定情報の選択を受け付ける。
【0159】
このように、本実施形態の構成によれば、設定情報として文字列の入力を受け付ける場合には、文字列の記入欄が設けられた記入シートが出力されるので、ユーザは、この記入シートの記入欄に設定情報となる文字列を記入し、記入済みの記入シートを複合機1a・1bにスキャンさせることによって、設定情報を入力することができる。通常、複合機に設けられる操作パネルは簡易的なものが多く、文字列(特に数字以外のアルファベットや片仮名、平仮名、漢字などの文字)の入力が困難である場合が多いが、上記構成によれば、文字列の入力を必要とする場合には、記入シートを用いて入力できるので、ユーザが迅速に設定を行うことができるようになる。
【0160】
一方、それ以外の場合には第1入力モードが選択されるので、ユーザが操作パネル16a・16bを用いて迅速に設定情報を入力することができるとともに、記入シートの印刷に掛かるコストをなくすことができる。
【0161】
〔実施形態6〕
本発明の第6の実施形態について図18に基づいて説明すると以下の通りである。本実施形態の制御システムは、実施形態1の変形例であり、ユーザが所望の入力モードを指示できる点において実施形態1と異なっている。
【0162】
図18は、本実施形態の制御システムの処理工程を示すフロー図である。まず、ユーザが複合機1a・1bの操作パネル16a・16bを操作して実行を希望するジョブを選択すると、選択されたジョブの識別情報が制御サーバ2に送信される。このジョブの識別情報を受信した制御サーバ2の通信制御部218は、ジョブの識別情報を送信してきた複合機1a・1bに対してタッチパネル161a・161bの解像度を示す解像度情報を要求する(S601)。
【0163】
この要求を受信した複合機1a・1bの装置制御部111は、記憶部12の構成情報の中から、自身の有するタッチパネル161a・161bの解像度を示す解像度情報を読み出し、読み出した解像度情報を制御サーバ2へ送信する(S603)。そして、制御サーバ2の通信制御部218がこの解像度情報を受信し(S605)、入力モード選択部214に渡す。
【0164】
次に、入力モード選択部214は、受け取った解像度情報によって示される解像度が、第1の所定の解像度(閾値Aとする)を上回っているか否かを判定する(S607)。ここで、解像度が閾値Aを上回っている場合(S607にてY)、実施形態1と同様に入力モード選択部214が第1入力モードを選択する。そして、以降の処理は、実施形態1のステップS111〜S121と同じである。
【0165】
一方、ステップS607において、解像度が閾値A以下である場合、入力モード選択部214は、解像度情報によって示される解像度が、第2の所定の解像度(閾値Bとする)を下回っているか否かを判定する(S609)。ただし、第2の所定の解像度は、第1の所定の解像度よりも低いものとする(すなわち閾値A>閾値B)。
【0166】
ここで、解像度が閾値Bを下回っている場合(S609にてY)、入力モード選択部214が第2入力モードを選択する。そして、以降の処理は、実施形態1のステップS123〜S137と同じである。
【0167】
一方、ステップS609において解像度が閾値B以上である場合、入力モード選択部214は第1入力モードを選択する。そして、複合機UI制御部215が、設定画面と記入シートの印刷ボタンとが含まれた操作画面のデータを生成する。ここで、記入シートの印刷ボタンは、第2入力モードへの切り換えをユーザから受け付けるためのボタンである。そして、複合機UI制御部215は、この操作画面のデータを表示するよう指示する制御コマンドを生成し、通信制御部218が生成された操作画面のデータと制御コマンドとを複合機1a・1bに送信する(S611)。
【0168】
制御サーバ2から制御コマンドおよび操作画面のデータを受信した複合機1a・1bは、制御コマンドに従い、自身のタッチパネル161a・161bに操作画面、すなわち設定画面と記入シートの印刷ボタンとを表示する(S613)。これにより、複合機1a・1bは、ユーザからの設定の受け付けと、第2入力モードへの切り換えの受け付けとを開始する。
【0169】
複合機1a・1bのタッチパネルに表示された操作画面を閲覧したユーザは、操作パネル16a・16bを操作する。換言すれば、複合機1a・1bは、操作パネル16a・16bによってユーザの操作を受け付ける(S617)。ここでユーザから受け付ける操作は、設定情報の選択もしくは入力か、記入シートの印刷ボタンの押下かのいずれかになる。そして、複合機1a・1bは、受け付けた操作情報を制御サーバ2へ送信する(S619)。
【0170】
制御サーバ2の通信制御部218はこの操作情報を受信して、複合機UI制御部215に渡す。複合機UI制御部215は、受け取った操作情報が、記入シートの印刷ボタンの押下を示すものであるか否かを判定する(S623)。ここで、受け取った操作情報が記入シートの印刷ボタンの押下を示すものである場合(S623にてY)、入力モード選択部214は第2入力モードを選択し、実施形態1のステップS123〜S137と同じ処理が行われる。
【0171】
一方、ステップS623において受け取った操作情報が記入シートの印刷ボタンの押下を示すものでなく、設定情報の選択もしくは入力を示すものである場合には、第1入力モードのまま、この操作情報によって示される設定情報に基づいたジョブの実行が指示され、複合機1a・1bが設定情報に基づいてジョブを実行する。
【0172】
以上のように、本実施形態の制御システムでは、複合機1a・1bのタッチパネル161a・161bの解像度が閾値Aよりも大きい場合には第1入力モードが選択され、閾値Bよりも小さい場合には第2入力モードが選択されるので、実施形態1と略同様の効果が得られる。そして、タッチパネル161a・161bの解像度が閾値B以上閾値A以下の場合には、第1入力モードが選択されるとともに、ユーザからの第2入力モードの受け付けが開始される。従って、いずれの入力モードを選択すればよいかはっきりと判断できないような場合において、使用する入力モードをユーザの判断に委ねることができる。
【0173】
なお、本実施形態では、実施形態1の変形例について説明したが、同様の変形を実施形態2,3に対して施すこともできる。例えば実施形態2の場合、上述したステップS207において、入力モード選択部214は、印刷性能情報がカラー印刷可能であることを示すものであり、かつ、表示性能情報がカラー印刷不可能であることを示すものである場合に第2入力モードを選択し、印刷性能情報がカラー印刷不可能であることを示すものであり、かつ、表示性能情報がカラー印刷可能であることを示すものである場合に第1入力モードを選択し、それ以外の場合には、実施形態1に対する上述した変形例と同様に、一旦第1入力モードを選択するとともに、ユーザからの第2入力モードの受け付けの開始を指示すればよい。
【0174】
同様に、例えば実施形態3の場合、上述したステップS309において、入力モード選択部214は、取得するべき設定情報の個数または提示される選択肢の個数が閾値Cよりも大きい場合には第2入力モードを選択し、上記個数が閾値D(ただしC>D)よりも小さい場合には第1入力モードを選択し、上記個数が閾値D以上閾値C以下の場合には一旦第1入力モードを選択するとともに、ユーザからの第2入力モードの受け付けの開始を指示すればよい。
【0175】
〔補足〕
以上のように、上述した各実施形態の制御サーバ2は、複合機1a・1bがユーザから設定情報を取得する場合に、入力モード選択部214が2つの入力モードのうちの一方を選択し、コマンド生成部211が、入力モード選択部214によって選択された入力モードによって設定情報を取得するように複合機1a・1bに対して指示する構成となっている。それゆえ、状況に応じて最適な入力環境をユーザに提供することができる。
【0176】
なお、制御サーバ2が制御する対象となる装置は、上述した複合機に限定されず、複写機やファクシミリ装置であってもよい。つまり、制御サーバ2が制御する対象となる装置は、記録用紙などのシートに印刷を行う印刷部と、シートを読み取る原稿読取部と、ユーザに対する情報を表示する表示部と、ユーザの操作を受け付ける操作部とを少なくとも備えているものであればよい。
【0177】
また、上述した各実施形態では、制御サーバ2が複合機1a・1bを通信ネットワークを介して制御する構成としたが、本発明はこれに限定されず、制御サーバ2と複合機1a・1bとがUSBなどの非通信ネットワークで接続されていても同様の効果を奏することができる。
【0178】
さらには、制御サーバ2と制御サーバ2が制御する対象となる装置とが互いに独立した装置でなく、一体となっていてもよい。つまり、上述した制御サーバ2は、複合機1a・1bの各部(FAX送受信部13、スキャナ部14、印刷部15、操作パネル16a・16b)を制御する制御部として複合機1a・1bに内蔵されていてもよい。
【0179】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0180】
本発明は、例えば複合機の制御部や複合機を制御する制御装置に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0181】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであり、制御サーバの機能構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態を示すものであり、複合機の制御システムの概略構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態を示すものであり、複合機の機能構成を示すブロック図である。
【図4】複合機に設けられる操作パネルの一例を示す平面図である。
【図5】複合機に設けられる操作パネルの別の例を示す平面図である。
【図6】本発明の一実施形態を示すものであり、複合機の制御システムにおける処理工程の前半部分を示すフロー図である。
【図7】本発明の第1の実施形態を示すものであり、複合機の制御システムにおける処理工程の後半部分を示すフロー図である。
【図8】複写条件を選択する際に出力される記入シートの例を示す図である。
【図9】スキャン条件を選択する際に出力される記入シートの例を示す図である。
【図10】ファクシミリの宛先を選択する際に出力される記入シートの例を示す図である。
【図11】電子メールの宛先を選択する際に出力される記入シートの例を示す図である。
【図12】スキャン画像の保存場所を選択する際に出力される記入シートの例を示す図である。
【図13】本発明の第2の実施形態を示すものであり、複合機の制御システムにおける処理工程を示すフロー図である。
【図14】印刷する画像を選択する際に操作パネルに表示される画面の例を示す図である。
【図15】本発明の第3の実施形態を示すものであり、複合機の制御システムにおける処理工程を示すフロー図である。
【図16】本発明の第4の実施形態を示すものであり、複合機の制御システムにおける処理工程を示すフロー図である。
【図17】本発明の第5の実施形態を示すものであり、複合機の制御システムにおける処理工程を示すフロー図である。
【図18】本発明の第6の実施形態を示すものであり、複合機の制御システムにおける処理工程を示すフロー図である。
【図19】スキャン条件を選択する際に操作パネルに表示される画面の例を示す図である。
【図20】ファクシミリの宛先を選択する際に操作パネルに表示される画面の例を示す図である。
【図21】ネットワークの設定を行う際に操作パネルに表示される画面の例を示す図である。
【符号の説明】
【0182】
1a・1b 複合機(画像装置)
2 制御サーバ(制御装置)
11 コンピュータ
14 スキャナ部(原稿読取部)
15 印刷部
16a・16b 操作パネル(表示部・操作部)
211 コマンド生成部(指示手段)
214 入力モード選択部(選択手段)
215 複合機UI制御部(指示手段)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートに印刷を行う印刷部と、シートを読み取る原稿読取部と、情報を表示する表示部と、ユーザの操作を受け付ける操作部とを備え、ユーザから取得するべき情報である設定情報を、上記表示部が上記設定情報の設定画面を表示して上記操作部がユーザから上記設定情報を指定する操作を受け付けることによって取得する第1入力モードと、上記印刷部が印刷してユーザにより上記設定情報が書き込まれた記入シートを上記原稿読取部が読み取ることによって上記設定情報を取得する第2入力モードとが利用可能な画像装置を制御する制御装置であって、
上記画像装置が上記設定情報をユーザから取得する際に、上記第1入力モードおよび上記第2入力モードのうちのいずれか一方の入力モードを選択する選択手段と、
上記選択手段によって選択された入力モードによって上記設定情報を取得するように上記画像装置に指示する指示手段とを備えていることを特徴とする制御装置。
【請求項2】
上記選択手段は、上記画像装置から該画像装置の表示部の解像度または大きさを示す表示性能情報を受け取るとともに、受け取った表示性能情報に基づいて選択する入力モードを決定することを特徴とする、請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
上記選択手段は、上記表示性能情報によって示される表示部の解像度の値または大きさが第1閾値よりも大きい場合に第1入力モードを選択する一方、上記表示性能情報によって示される表示部の解像度の値または大きさが上記第1閾値よりも小さい場合に第2入力モードを選択し、
上記指示手段は、上記表示性能情報によって示される表示部の解像度の値または大きさが第1閾値よりも大きく第2閾値(ただし第1閾値<第2閾値)よりも小さい場合には、さらに、上記操作部に対してユーザからの上記第2入力モードの実行指示の受け付けを開始するよう指示することを特徴とする、請求項2に記載の制御装置。
【請求項4】
上記選択手段は、上記画像装置から、上記印刷部がカラー印刷可能か否かを示す印刷性能情報と、上記表示部がカラー表示可能か否かを示す表示性能情報とを受け取るとともに、受け取った印刷性能情報がカラー印刷可能であることを示し、かつ、受け取った表示性能情報がカラー表示不可であることを示す場合には上記第2入力モードを選択する一方、受け取った印刷性能情報がカラー印刷不可であることを示し、かつ、受け取った表示性能情報がカラー表示可能であることを示す場合には上記第1入力モードを選択することを特徴とする、請求項1に記載の制御装置。
【請求項5】
上記選択手段は、上記印刷性能情報がカラー印刷可能であることを示しかつ上記表示性能情報がカラー表示可能であることを示す場合、および、上記印刷性能情報がカラー印刷不可能であることを示しかつ上記表示性能情報がカラー表示不可能であることを示す場合には上記第1入力モードを選択し、
上記指示手段は、上記印刷性能情報がカラー印刷可能であることを示しかつ上記表示性能情報がカラー表示可能であることを示す場合、および、上記印刷性能情報がカラー印刷不可能であることを示しかつ上記表示性能情報がカラー表示不可能であることを示す場合には、さらに、上記操作部に対してユーザからの上記第2入力モードの実行指示の受け付けを開始するよう指示することを特徴とする、請求項4に記載の制御装置。
【請求項6】
上記選択手段は、上記画像装置がユーザから取得するべき設定情報の個数に基づいて選択する入力モードを決定することを特徴とする、請求項1に記載の制御装置。
【請求項7】
上記選択手段は、上記個数が第3閾値よりも小さい場合に第1入力モードを選択する一方、上記個数が上記第3閾値よりも大きい場合に第2入力モードを選択し、
上記指示手段は、上記個数が第3閾値よりも小さく第4閾値(ただし第3閾値>第4閾値)よりも大きい場合には、さらに、上記操作部に対してユーザからの上記第2入力モードの実行指示の受け付けを開始するよう指示することを特徴とする、請求項6に記載の制御装置。
【請求項8】
上記選択手段は、上記設定応報を取得するためにユーザに提示する設定情報の選択肢の個数に基づいて選択する入力モードを決定することを特徴とする、請求項1に記載の制御装置。
【請求項9】
上記選択手段は、上記個数が第5閾値よりも小さい場合に第1入力モードを選択する一方、上記個数が上記第5閾値よりも大きい場合に第2入力モードを選択し、
上記指示手段は、上記個数が第5閾値よりも小さく第6閾値(ただし第5閾値>第6閾値)よりも大きい場合には、さらに、上記操作部に対してユーザからの上記第2入力モードの実行指示の受け付けを開始するよう指示することを特徴とする、請求項8に記載の制御装置。
【請求項10】
上記選択手段は、上記設定情報を取得する際にユーザに対してサムネイル画像を提示する必要があるか否かに基づいて選択する入力モードを決定することを特徴とする、請求項1に記載の制御装置。
【請求項11】
上記選択手段は、上記設定情報を取得する際にユーザから文字情報を取得する必要があるか否かに基づいて選択する入力モードを決定することを特徴とする、請求項1に記載の制御装置。
【請求項12】
上記指示手段は、上記選択手段によって上記第1入力モードが選択された場合に、さらに、上記操作部に対してユーザからの上記第2入力モードの実行指示の受け付けを開始するよう指示することを特徴とする、請求項1に記載の制御装置。
【請求項13】
上記設定情報は、上記画像装置が上記操作部を介して受け付けるジョブの実行条件を示す情報であることを特徴とする、請求項1に記載の制御装置。
【請求項14】
上記ジョブとは、上記画像装置の原稿読取部がシートを読み取ることによって画像情報を取得し、取得した画像情報を上記印刷部が印刷する複写ジョブであり、
上記設定情報とは、複写条件を指定する情報であることを特徴とする、請求項13に記載の制御装置。
【請求項15】
上記ジョブとは、上記画像装置の原稿読取部がシートを読み取ることによって画像情報を取得する原稿読取ジョブであり、
上記設定情報とは、原稿読取条件を指定する情報であることを特徴とする、請求項13に記載の制御装置。
【請求項16】
上記ジョブとは、上記画像装置の原稿読取部がシートを読み取ることによって画像情報を取得し、取得した画像情報を電子メールによって送信する原稿読取送信ジョブであり、
上記設定情報とは、上記画像情報の送信先となる電子メールアドレスを指定する情報であることを特徴とする、請求項13に記載の制御装置。
【請求項17】
上記ジョブとは、上記画像装置の原稿読取部がシートを読み取ることによって画像情報を取得し、取得した画像情報を保存する原稿読取ジョブであり、
上記設定情報とは、上記画像情報の保存場所を指定する情報であることを特徴とする、請求項13に記載の制御装置。
【請求項18】
上記ジョブとは、上記画像装置の原稿読取部がシートを読み取ることによって文字列情報を取得し、取得した文字列情報を翻訳することにより翻訳情報を作成し、作成した翻訳情報を上記画像装置の印刷部が印刷する翻訳複写ジョブであり、
上記設定情報とは、上記文字列を翻訳する際に必要な設定情報であることを特徴とする請求項13に記載の制御装置。
【請求項19】
上記設定情報とは、上記画像装置のシステム設定を行うためのシステム設定情報であることを特徴とする、請求項1に記載の制御装置。
【請求項20】
請求項1に記載の制御装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項21】
請求項20に記載のプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項22】
請求項1に記載の制御装置と上記画像装置とを含んでいることを特徴とする画像装置制御システム。
【請求項23】
シートに印刷を行う印刷部と、シートを読み取る原稿読取部と、ユーザに対する情報を表示する表示部と、ユーザの操作を受け付ける操作部とを備え、ユーザから取得すべき情報である設定情報を、上記表示部が上記設定情報の設定画面を表示して上記操作部がユーザから上記設定情報を指定する操作を受け付けることによって取得する第1入力モードと、上記印刷部が印刷してユーザにより上記設定情報が書き込まれた記入シートを上記原稿読取部が読み取ることによって上記設定情報を取得する第2入力モードとが利用可能な画像装置を制御装置によって制御する制御方法であって、
上記制御装置の選択手段が、上記画像装置が上記設定情報をユーザから取得する際に、上記第1入力モードおよび上記第2入力モードのうちのいずれか一方の入力モードを選択する選択工程と、
上記制御装置の指示手段が、上記選択工程によって選択された入力モードによって上記設定情報を取得するように上記画像装置に指示する指示工程とを含んでいることを特徴とする制御方法。
【請求項1】
シートに印刷を行う印刷部と、シートを読み取る原稿読取部と、情報を表示する表示部と、ユーザの操作を受け付ける操作部とを備え、ユーザから取得するべき情報である設定情報を、上記表示部が上記設定情報の設定画面を表示して上記操作部がユーザから上記設定情報を指定する操作を受け付けることによって取得する第1入力モードと、上記印刷部が印刷してユーザにより上記設定情報が書き込まれた記入シートを上記原稿読取部が読み取ることによって上記設定情報を取得する第2入力モードとが利用可能な画像装置を制御する制御装置であって、
上記画像装置が上記設定情報をユーザから取得する際に、上記第1入力モードおよび上記第2入力モードのうちのいずれか一方の入力モードを選択する選択手段と、
上記選択手段によって選択された入力モードによって上記設定情報を取得するように上記画像装置に指示する指示手段とを備えていることを特徴とする制御装置。
【請求項2】
上記選択手段は、上記画像装置から該画像装置の表示部の解像度または大きさを示す表示性能情報を受け取るとともに、受け取った表示性能情報に基づいて選択する入力モードを決定することを特徴とする、請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
上記選択手段は、上記表示性能情報によって示される表示部の解像度の値または大きさが第1閾値よりも大きい場合に第1入力モードを選択する一方、上記表示性能情報によって示される表示部の解像度の値または大きさが上記第1閾値よりも小さい場合に第2入力モードを選択し、
上記指示手段は、上記表示性能情報によって示される表示部の解像度の値または大きさが第1閾値よりも大きく第2閾値(ただし第1閾値<第2閾値)よりも小さい場合には、さらに、上記操作部に対してユーザからの上記第2入力モードの実行指示の受け付けを開始するよう指示することを特徴とする、請求項2に記載の制御装置。
【請求項4】
上記選択手段は、上記画像装置から、上記印刷部がカラー印刷可能か否かを示す印刷性能情報と、上記表示部がカラー表示可能か否かを示す表示性能情報とを受け取るとともに、受け取った印刷性能情報がカラー印刷可能であることを示し、かつ、受け取った表示性能情報がカラー表示不可であることを示す場合には上記第2入力モードを選択する一方、受け取った印刷性能情報がカラー印刷不可であることを示し、かつ、受け取った表示性能情報がカラー表示可能であることを示す場合には上記第1入力モードを選択することを特徴とする、請求項1に記載の制御装置。
【請求項5】
上記選択手段は、上記印刷性能情報がカラー印刷可能であることを示しかつ上記表示性能情報がカラー表示可能であることを示す場合、および、上記印刷性能情報がカラー印刷不可能であることを示しかつ上記表示性能情報がカラー表示不可能であることを示す場合には上記第1入力モードを選択し、
上記指示手段は、上記印刷性能情報がカラー印刷可能であることを示しかつ上記表示性能情報がカラー表示可能であることを示す場合、および、上記印刷性能情報がカラー印刷不可能であることを示しかつ上記表示性能情報がカラー表示不可能であることを示す場合には、さらに、上記操作部に対してユーザからの上記第2入力モードの実行指示の受け付けを開始するよう指示することを特徴とする、請求項4に記載の制御装置。
【請求項6】
上記選択手段は、上記画像装置がユーザから取得するべき設定情報の個数に基づいて選択する入力モードを決定することを特徴とする、請求項1に記載の制御装置。
【請求項7】
上記選択手段は、上記個数が第3閾値よりも小さい場合に第1入力モードを選択する一方、上記個数が上記第3閾値よりも大きい場合に第2入力モードを選択し、
上記指示手段は、上記個数が第3閾値よりも小さく第4閾値(ただし第3閾値>第4閾値)よりも大きい場合には、さらに、上記操作部に対してユーザからの上記第2入力モードの実行指示の受け付けを開始するよう指示することを特徴とする、請求項6に記載の制御装置。
【請求項8】
上記選択手段は、上記設定応報を取得するためにユーザに提示する設定情報の選択肢の個数に基づいて選択する入力モードを決定することを特徴とする、請求項1に記載の制御装置。
【請求項9】
上記選択手段は、上記個数が第5閾値よりも小さい場合に第1入力モードを選択する一方、上記個数が上記第5閾値よりも大きい場合に第2入力モードを選択し、
上記指示手段は、上記個数が第5閾値よりも小さく第6閾値(ただし第5閾値>第6閾値)よりも大きい場合には、さらに、上記操作部に対してユーザからの上記第2入力モードの実行指示の受け付けを開始するよう指示することを特徴とする、請求項8に記載の制御装置。
【請求項10】
上記選択手段は、上記設定情報を取得する際にユーザに対してサムネイル画像を提示する必要があるか否かに基づいて選択する入力モードを決定することを特徴とする、請求項1に記載の制御装置。
【請求項11】
上記選択手段は、上記設定情報を取得する際にユーザから文字情報を取得する必要があるか否かに基づいて選択する入力モードを決定することを特徴とする、請求項1に記載の制御装置。
【請求項12】
上記指示手段は、上記選択手段によって上記第1入力モードが選択された場合に、さらに、上記操作部に対してユーザからの上記第2入力モードの実行指示の受け付けを開始するよう指示することを特徴とする、請求項1に記載の制御装置。
【請求項13】
上記設定情報は、上記画像装置が上記操作部を介して受け付けるジョブの実行条件を示す情報であることを特徴とする、請求項1に記載の制御装置。
【請求項14】
上記ジョブとは、上記画像装置の原稿読取部がシートを読み取ることによって画像情報を取得し、取得した画像情報を上記印刷部が印刷する複写ジョブであり、
上記設定情報とは、複写条件を指定する情報であることを特徴とする、請求項13に記載の制御装置。
【請求項15】
上記ジョブとは、上記画像装置の原稿読取部がシートを読み取ることによって画像情報を取得する原稿読取ジョブであり、
上記設定情報とは、原稿読取条件を指定する情報であることを特徴とする、請求項13に記載の制御装置。
【請求項16】
上記ジョブとは、上記画像装置の原稿読取部がシートを読み取ることによって画像情報を取得し、取得した画像情報を電子メールによって送信する原稿読取送信ジョブであり、
上記設定情報とは、上記画像情報の送信先となる電子メールアドレスを指定する情報であることを特徴とする、請求項13に記載の制御装置。
【請求項17】
上記ジョブとは、上記画像装置の原稿読取部がシートを読み取ることによって画像情報を取得し、取得した画像情報を保存する原稿読取ジョブであり、
上記設定情報とは、上記画像情報の保存場所を指定する情報であることを特徴とする、請求項13に記載の制御装置。
【請求項18】
上記ジョブとは、上記画像装置の原稿読取部がシートを読み取ることによって文字列情報を取得し、取得した文字列情報を翻訳することにより翻訳情報を作成し、作成した翻訳情報を上記画像装置の印刷部が印刷する翻訳複写ジョブであり、
上記設定情報とは、上記文字列を翻訳する際に必要な設定情報であることを特徴とする請求項13に記載の制御装置。
【請求項19】
上記設定情報とは、上記画像装置のシステム設定を行うためのシステム設定情報であることを特徴とする、請求項1に記載の制御装置。
【請求項20】
請求項1に記載の制御装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項21】
請求項20に記載のプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項22】
請求項1に記載の制御装置と上記画像装置とを含んでいることを特徴とする画像装置制御システム。
【請求項23】
シートに印刷を行う印刷部と、シートを読み取る原稿読取部と、ユーザに対する情報を表示する表示部と、ユーザの操作を受け付ける操作部とを備え、ユーザから取得すべき情報である設定情報を、上記表示部が上記設定情報の設定画面を表示して上記操作部がユーザから上記設定情報を指定する操作を受け付けることによって取得する第1入力モードと、上記印刷部が印刷してユーザにより上記設定情報が書き込まれた記入シートを上記原稿読取部が読み取ることによって上記設定情報を取得する第2入力モードとが利用可能な画像装置を制御装置によって制御する制御方法であって、
上記制御装置の選択手段が、上記画像装置が上記設定情報をユーザから取得する際に、上記第1入力モードおよび上記第2入力モードのうちのいずれか一方の入力モードを選択する選択工程と、
上記制御装置の指示手段が、上記選択工程によって選択された入力モードによって上記設定情報を取得するように上記画像装置に指示する指示工程とを含んでいることを特徴とする制御方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【公開番号】特開2008−263321(P2008−263321A)
【公開日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−103318(P2007−103318)
【出願日】平成19年4月10日(2007.4.10)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年4月10日(2007.4.10)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
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