説明

刺繍制御装置

【課題】折返点とその1針前の針落点との間のステッチを、折返点の1針後の針落で縫い込み難くする。
【解決手段】
まず、ステッチを折り返す折返点となる針落点t3oを検出する。次に、折返点の1針前の実際の針落点t2と、折返点の1針後のデータ上の針落点t4oとの間のピッチを測定する。そして、そのピッチが、設定された所定の長さ未満又は以下であるときは、折返点の1針後の実際の針落点t4をデータ上の針落点t4oから、折返点の1針前の実際の針落点t2から離れるようにシフトさせる補正をする。その一方、該ピッチが、該所定の長さ未満又は以下でないときは、補正をしない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、刺繍データに基づいてミシンを制御し刺繍を行う刺繍制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
刺繍制御装置が刺繍データに基づいてミシンを制御して行うステッチの中には、サテンステッチ、タタミステッチ、前後左右歩きステッチ等、その構成要素に、縫製を略180度に折り返して行う折り返しステッチを含むものがある。
【0003】
このような折り返しステッチを行う場合、まず、図4(a)に示すように、折返点p2の1針前の針落点p1、折返点p2、その1針後の針落点p3の順に針を落とす。次に、図4(b)に示すように、折返点p2の1針後の針落点p3での針の引き(上昇)で、折返点p2とその1針前の針落点p1との間のステッチQ1を糸締めしてから、折返点p2の2針後の針落点(図示略)に針を落とす。次に、図4(c)に示すように、その折返点p2の2針後の針落点(図示略)での針の引きで、折返点p2とその1針後の針落点p3との間のステッチQ2を糸締めする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−239685号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、図4(a)に示すように、折返点p2の1針後の針落点p3に針を落とす時点では、折返点p2とその1針前の針落点p1との間のステッチQ1の糸締めがされていないため、該折返点p2の1針後の針落点p3に針を落とす際に、該ステッチQ1を縫い込んでしまうことがある。そして、それによって、図5(a)に示すようにループを形成したり、図5(b)に示すように、糸切れを起こしてしまうことがある。このような問題は、常に発生する訳ではないが、糸の種類や太さによっては、発生し易くなることがある。
【0006】
そこで、折返点とその1針前の針落点との間のステッチを、折返点の1針後の針落で縫い込み難くすることを目的とする。
【0007】
なお、上記の特許文献1には、連続する3つの針落点が近くに集中したときに、該3つのうちの2つの針落点を相反する方向にそれぞれシフトさせる補正をして集中を抑えることが示されているが、折返点の前後の針落点での補正については示されていない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明の刺繍制御装置は、1針毎の各針落点が記憶された刺繍データに基づいてミシンを制御し刺繍を行う刺繍制御装置において、ステッチを折り返す折返点となる針落点を検出し、前記折返点の1針前に実際に針を落とす1針前の実際の針落点と、前記刺繍データに記憶されている前記折返点の1針後のデータ上の針落点との間のピッチを測定し、前記ピッチが、設定された所定の長さ未満又は以下であるときは、前記折返点の1針後に実際に針を落とす1針後の実際の針落点を、前記1針前の実際の針落点から離れるように前記1針後のデータ上の針落点からシフトさせる補正をし、前記ピッチが、前記所定の長さ未満又は以下でないときは、前記補正をしないことを特徴とする。
【0009】
前記1針後の実際の針落点を前記1針後のデータ上の針落点からシフトさせる方向は、特に限定されないが、次の[i][ii]の方向である場合を例示する。
[i]実際にステッチを折り返す実際の折返点又は前記刺繍データに記憶されているデータ上の折返点と、前記1針後のデータ上の針落点とを結ぶ直線の長さ方向である場合。
[ii]互いに直交するx方向及びy方向のうちの一方向であって、前記1針後のデータ上の針落点を示す座標の前記一方向の値が、設定された所定の値よりも大きい場合は、前記シフトさせる方向は、前記一方向の正方向側であり、前記座標の前記一方向の値が、前記所定の値よりも小さい場合は、前記シフトさせる方向は、前記一方向の負方向側である場合。
【0010】
前記1針後の実際の針落点を前記1針後のデータ上の針落点からシフトさせる長さは、特に限定されないが、0.1〜0.5mmであることが好ましい。短過ぎると折返点の1針後の実際の針落点が1針前の実際の針落点から充分に離れず充分な効果が得られないおそれがある一方、長過ぎるとステッチの形状が変わり過ぎてしまうおそれがあるからである。また、該シフトさせる長さは、一定の長さであってもよいし、前記ピッチの大きさに応じて増減させてもよい。
【0011】
前記補正をするか否かの境となる前記所定の長さは、特に限定されないが、0.1〜0.4mmであることが好ましい。短過ぎると必要箇所で補正が行われず充分な効果が得られないおそれがある一方、長過ぎると不必要な箇所でまで補正を行ってしまうおそれがあるからである。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、折返点の1針後の針落点を1針前の針落点から離れるようにシフトさせる補正をすることによって、折返点とその1針前の針落点との間のステッチを、折返点の1針後の針落ちで縫い込み難くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】実施例におけるサテンステッチのデータ上の各針落点を(a)に示し、実際の各針落点を(b)に示す平面図である。
【図2】同実施例におけるタタミステッチのデータ上の各針落点を(a)に示し、実際の各針落点を(b)に示す平面図である。
【図3】同実施例における前後左右歩きステッチのデータ上の各針落点を(a)に示し、実際の各針落点を(b)に示す平面図である。
【図4】従来例において、折返点及びその前後を刺繍していく際の様子を順に(a)〜(c)に示す平面図である。
【図5】従来例において、折返点の前のステッチを縫い込んでループを形成してしまった際の様子を(a)に示し、糸切れを起こしてしてしまった際の様子を(b)に示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0014】
本実施例の刺繍制御装置は、1針毎の各針落点が記憶された刺繍データに基づいてミシンを制御し刺繍を行う。この刺繍制御装置は、ミシンを制御する制御用コンピュータと、そのコンピュータにインストールされた補正プログラムとを含み構成されている。そして、刺繍データに記憶されている各針落点について補正プログラムで補正を掛けながらミシンを運転制御する。なお、以下においては、刺繍データに記憶されている針落点及び折返点を、単に「データ上の針落点」及び「データ上の折返点」といい、実際に針を落とす針落点及び折返点を、単に「実際の針落点」及び「実際の折返点」という。
【0015】
この刺繍制御装置は、ステッチを折り返す折返点の1針後の実際の針落点を、データ上の針落点から次の[1]〜[4]の手順で補正する。
【0016】
[1]刺繍データから折返点を検出する。そして、該検出した折返点の1針後の針落点以外の全ての針落点については、データ上の針落点をそのまま実際の針落点として採用する。このときの折返点を検出する方法としては、特に限定されないが、刺繍データにおいて、一の針落点とその1針前の針落点とを結ぶ直線と、該一の針落点とその1針後の針落点とを結ぶ直線とのなす角度を測定し、該角度が一定角度未満又は以下なら該一の針落点を折返点として検出する方法を例示する。
【0017】
[2]1つ目の折返点の1針前の実際の針落点と、1つ目の折返点の1針後のデータ上の針落点とのピッチを測定し、該ピッチが、設定された所定の長さ未満であるかどうかを検出する。その所定の長さは、設定可能であるが、以下においては、0.25mmであるものとする。
【0018】
[3]検出したピッチが所定の長さ(0.25mm)未満であった場合には、折返点の1針後の実際の針落点をデータ上の針落点から、折返点の1針前の実際の針落点から離れるようにシフトさせる補正を行う。そのシフトさせる方向は、設定可能であるが、以下においては、実際の折返点とその1針後のデータ上の針落点とを結ぶ直線の長さ方向であるものとする。また、シフトさせる長さも、設定可能であるが、以下においては、0.3mm(一定)であるものとする。
その一方、検出したピッチが所定の長さ(0.25mm)以上であった場合には、折返点の1針後のデータ上の針落点を、実際の針落点として採用する。
【0019】
[4]2つ目以降の各折返点の1針後の各針落点についても、順に[2][3]と同様の手順で補正を行う。
【0020】
次に、上記[1]〜[4]の手順で、実際にサテンステッチ、タタミステッチ及び前後左右歩きステッチを行った際の様子を説明する。
【0021】
[サテンステッチ]
サテンステッチは、次に示す手順で行う。但し、このサテンステッチの元データ(刺繍データ)によれば、図1(a)に示すように、所定の位置に1針目の針落点s1oが存在し、その略真前数ミリ又は数センチに2針目の針落点s2oが存在し、1針目の針落点s1oの真右0.2mmに3針目の針落点s3oが存在し、2針目の針落点s2oの真右0.2mmに4針目の針落点s4oが存在し、3針目の針落点s3oの真右0.2mmに5針目の針落点s5oが存在し、4針目の針落点s4oの真右0.2mmに6針目の針落点s6oが存在しているものとする。なお、図1(b)は、次に示す実際の各針落点を示している。
【0022】
まず、刺繍データから折返点となる針落点s2o〜s5oを検出する。そして、該検出した針落点s2o〜s5o(折返点)の1針後の針落点s3o〜s6o以外の全ての針落点(すなわち、1針目と2針目との針落点s1o,s2o)については、データ上の針落点s1o,s2oをそのまま実際の針落点s1,s2として採用する。
【0023】
次に、3針目のデータ上の針落点s3oと、1針目の実際の針落点s1とのピッチ(0.2mm)が、設定された所定長さ(0.25mm)未満であるかどうかを検出する。このとき、該ピッチ(0.2mm)は該所定長さ(0.25mm)未満であるため、3針目の実際の針落点s3を、データ上の針落点s3oから、設定された所定の長さ(0.3mm)分だけシフトさせる。このときシフトさせる方向は、2針目の実際の針落点s2と3針目のデータ上の針落点s3oとを結ぶ直線の長さ方向である。
【0024】
次に、4針目のデータ上の針落点s4oと、2針目の実際の針落点s2とのピッチ(0.2mm)が、設定された所定長さ(0.25mm)未満であるかどうかを検出する。このとき、該ピッチ(0.2mm)は該所定長さ(0.25mm)未満であるため、4針目の実際の針落点s4を、データ上の針落点s4oから、設定された所定の長さ(0.3mm)分だけシフトさせる。このときシフトさせる方向は、3針目の実際の針落点s3と4針目のデータ上の針落点s4oとを結ぶ直線の長さ方向である。
【0025】
次に、5針目のデータ上の針落点s5oと、3針目の実際の針落点s3とのピッチ(0.36mm程度)が、設定された所定長さ(0.25mm)未満であるかどうかを検出する。このとき、該ピッチ(0.36mm程度)は該所定長さ(0.25mm)以上であるため、5針目のデータ上の針落点s5oを、そのまま5針目の実際の針落点s5として採用する。
【0026】
次に、6針目のデータ上の針落点s6oと、4針目の実際の針落点s4とのピッチ(0.36mm程度)が、設定された所定長さ(0.25mm)未満であるかどうかを検出する。このとき、該ピッチ(0.36mm程度)は該所定長さ(0.25mm)以上であるため、6針目のデータ上の針落点s6oを、そのまま6針目の実際の針落点s6として採用する。
【0027】
このように、本実施例の刺繍制御装置でサテンステッチを行った場合、元データの採用と針落点の補正とが、2針おきに交互に繰り返される。
【0028】
[タタミステッチ]
タタミステッチは、次に示す手順で行う。但し、このタタミステッチの元データ(刺繍データ)によれば、図2(a)に示すように、所定の位置に1針目の針落点t1oが存在し、その略真前数ミリ又は数センチに2針目の針落点t2oが存在し、その略真前数ミリ又は数センチに3針目の針落点t3oが存在し、2針目の針落点t2oの真右0.2mmに4針目の針落点t4oが存在し、1針目の針落点t1oの真右0.2mmに5針目の針落点t5oが存在しているものとする。なお、図2(b)は、次に示す実際の各針落点を示している。
【0029】
まず、刺繍データから折返点となる針落点t3oを検出する。そして、該検出した針落点t3o(折返点)の1針後の針落点t4o以外の全ての針落点t1o〜t3o,t5oについては、データ上の針落点t1o〜t3o,t5oをそのまま実際の針落点t1〜t3,t5として採用する。
【0030】
次に、4針目のデータ上の針落点t4oと、2針目の実際の針落点t2とのピッチ(0.2mm)が、設定された所定長さ(0.25mm)未満であるかどうかを検出する。このとき、該ピッチ(0.2mm)は該所定長さ(0.25mm)未満であるため、4針目の実際の針落点t4を、データ上の針落点t4oから、設定された所定の長さ(0.3mm)分だけシフトさせる。このときシフトさせる方向は、3針目の実際の針落点t3と4針目のデータ上の針落点t4oとを結ぶ直線の長さ方向である。
【0031】
なお、このとき、1針目の実際の針落点t1と5針目の実際の針落点t5とは、上記の所定長さ(0.25mm)未満のピッチ(0.2mm)で接近することになるが、該5針目の針落点t5に針を落とす時には、既に1針目の針落点t1と2針目の針落点t2との間のステッチの糸締めがされている(段落0003参照)ので、特に問題はない。
【0032】
[前後左右歩きステッチ]
前後左右歩きステッチは、次に示す手順で行う。但し、この前後左右歩きステッチの元データ(刺繍データ)によれば、図3(a)に示すように、所定の位置に1針目の針落点u1oが存在し、その略真前数ミリ又は数センチに2針目の針落点u2oが存在し、その略真前数ミリ又は数センチに3針目の針落点u3oが存在し、2針目の針落点u2oの真右0.2mmに4針目の針落点u4oが存在し、その略真右数ミリ又は数センチに5針目の針落点u5oが存在しているものとする。なお、図3(b)は、次に示す実際の各針落点を示している。
【0033】
まず、刺繍データから折返点となる針落点u3oを検出する。そして、該検出した針落点u3o(折返点)の1針後の針落点u4o以外の全ての針落点u1o〜u3o,u5oについては、データ上の針落点u1o〜u3o,u5oをそのまま実際の針落点u1〜u3,u5として採用する。
【0034】
次に、4針目のデータ上の針落点u4oと、2針目の実際の針落点u2とのピッチ(0.2mm)が、設定された所定長さ(0.25mm)未満であるかどうかを検出する。このとき、該ピッチ(0.2mm)は該所定長さ(0.25mm)未満であるため、4針目の実際の針落点u4を、データ上の針落点u4oから、設定された所定の長さ(0.3mm)分だけシフトさせる。このときシフトさせる方向は、3針目の実際の針落点u3と4針目のデータ上の針落点u4oとを結ぶ直線の長さ方向である。
【0035】
本実施例によれば、折返点の1針後の針落点を1針前の針落点から離れるようにシフトさせる補正をすることによって、折返点とその1針前の針落点との間のステッチを、折返点の1針後の針落ちで縫い込み難くすることができる。そのため、縫い締まりやループや糸切れ等が改良され、生産性が向上する。
【0036】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で各部の構成や形状を任意に変更して実施することもでき、例えば、次の変更例1,2のように変更してもよい。
【0037】
[変更例1]
折返点の1針後の実際の針落点を、データ上の針落点からシフトさせる方向を次のように変更してもよい。すなわち、折返点の1針後のデータ上の針落点のy座標(前後方向)の値が、設定された所定の値(例えば0)よりも大きい(後側の)場合には、該折返点の1針後の実際の針落点をデータ上の針落点からy方向+側(後側)にシフトさせ、該y座標(前後方向)の値が、該設定された所定の値(0)よりも小さい(前側の)場合には、該折返点の1針後の実際の針落点をデータ上の針落点からy方向−側(前側)にシフトさせ、該y座標(前後方向)の値が、該設定された所定の値(0)と等しい場合には、y方向+側(後側)又は−側(前側)のいずれかにシフトさせるようにしてもよい。
【0038】
[変更例2]
折返点の1針後の実際の針落点をデータ上の針落点からシフトさせる長さ(0.3mm)を一定にせずに、測定したピッチの大きさが大きい場合には小さくし、測定したピッチの大きさが小さい場合には大きくするようにしてもよい。
【0039】
[変更例3]
刺繍データに補正を掛けながらミシンを運転制御する代わりに、ミシンの運転前に全ての補正をするようにしてもよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1針毎の各針落点が記憶された刺繍データに基づいてミシンを制御し刺繍を行う刺繍制御装置において、
ステッチを折り返す折返点となる針落点を検出し、
前記折返点の1針前に実際に針を落とす1針前の実際の針落点と、前記刺繍データに記憶されている前記折返点の1針後のデータ上の針落点との間のピッチを測定し、
前記ピッチが、設定された所定の長さ未満又は以下であるときは、前記折返点の1針後に実際に針を落とす1針後の実際の針落点を、前記1針前の実際の針落点から離れるように前記1針後のデータ上の針落点からシフトさせる補正をし、
前記ピッチが、前記所定の長さ未満又は以下でないときは、前記補正をしないことを特徴とする刺繍制御装置。
【請求項2】
前記1針後の実際の針落点を前記1針後のデータ上の針落点からシフトさせる方向は、実際にステッチを折り返す実際の折返点又は前記刺繍データに記憶されているデータ上の折返点と、前記1針後のデータ上の針落点とを結ぶ直線の長さ方向である請求項1記載の刺繍制御装置。
【請求項3】
前記1針後の実際の針落点を前記1針後のデータ上の針落点からシフトさせる方向は、互いに直交するx方向及びy方向のうちの一方向であって、
前記1針後のデータ上の針落点を示す座標の前記一方向の値が、設定された所定の値よりも大きい場合は、前記シフトさせる方向は、前記一方向の正方向側であり、
前記座標の前記一方向の値が、前記所定の値よりも小さい場合は、前記シフトさせる方向は、前記一方向の負方向側である請求項1記載の刺繍制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−87713(P2011−87713A)
【公開日】平成23年5月6日(2011.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−242690(P2009−242690)
【出願日】平成21年10月21日(2009.10.21)
【出願人】(000135690)株式会社バルダン (125)
【Fターム(参考)】