説明

前立腺症状のための薬草組成物

方法および組成物が、前立腺炎、良性前立腺肥大および前立腺ガン腫を含む前立腺の障害の防止又は治療、およびその改良を開示している。方法は、以下の薬草成分や他の成分を含む物質の組成物を投与することを含み、薬草成分およびその他の成分としては、Radix Asparagi,Radix Angelicae Pubescentis,Radix Trichosanthis,Radix Scutteariae,Radix Angelicae Sinensis;Radix Dipsaci,Cortex Eucommiae,Medulla Junci,Rhizoma Anemarrhenae,Caulis Akebiae,Herba Dianthi,Semen Plataginis,Cortex Phellodendri(fried),Radix et Rhizoma Rhei,Rhizoma seu Radix Notopterygii,Olibanum,Fructus Gardeiae,Radix Astragali seu Hedysari,Rhizomz Cimicifugae,Radix Bupleuri,Myrrha,Gypsum Fibrosun,Radix Rehamanniae(crude),Folium Pyrrosiae,Rhizoma Acori Graminei,Rhizoma Dioscoreae Hypoglaucae,Radix Linderae,Herba Cistanche,Radix Paeoniae Rubra,Rhizoma Dioscoreae,Semen Euryales,Cortex Mouton,Polyporus Umbellatus,Radix Rehmanniae Praeparata,Medulla Tetrapanacis,Semen Coicis,Fructus Horedi Germinatus(Poria),Radix Aconiti Praeparata,Rhizoma Alismatis,Cortex Cinnamomi,Herba Asari,Radix Glycyrrhizae,Stigma Maydis,and Phaseolus Radiatus L、そして所望によるGanoderma Lucidumがあげられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
一般的に本発明は、前立腺障害の防止又は治療に組成物およびその組成物の使用方法に関する。より詳細には本発明は、前立腺ガン、良性前立腺肥大、又は前立腺炎を防止し、又は治療し、そしてこうした前立腺障害の兆候を回避し、そして対象となる兆候を改良する組成物および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
技術的背景
今日共通に使用され、そして新たに規定された数千の薬物が、植物資源から誘導されるか、植物化合物の化学的な擬似化合物のいずれかを含む。これら医薬生成物の多くは、薬草成分又は薬草からの抽出物を含む。技術的に言えば薬草は、小さく、非樹木(柔らかな茎状)にて、全ての気性部分が、それぞれの成長期の終わりに枯れる1年又は多年の種子成長植物である。より一般用語として用いられ、そして本明細書に使用されているように、薬草は、医薬的用途を有する任意の植物、又は植物の1部分である。従って用いられている薬草という用語は、主に養生に用いられる種子、葉、茎、花、根、小果実、樹皮又何か別の植物の1部分を言及している。
【0003】
従来の栄養補給物は、たとえばビタミン、ミネラル、およびタンパク質などの1又は複数の必須栄養物から生成される生成物を指している。1994年の栄養補給健康および教育法(DSHEA)の一節では、幾つかの例外を有するが定義を広くし、栄養摂取の補給物として摂取を意図するどんな生成物も含む。これには、ビタミン;ミネラル;薬草、植物および他の植物から誘導される物質;およびアミノ酸(個々に構築したタンパク質のブロック)、そしてこれら物質の濃縮物、代謝物、構成成分および抽出物があげられる。
【0004】
栄養補給物は、通常カプセル、錠剤、液体、粉末、ソフト・ゲルなどの投与形態にて用いられ、そして従来の食品として、つまり肉や食物の単一品目として(1994の栄養補給健康および教育法、第3条)一般に現れない。DSHEAの1節では、栄養補給剤の新しい調節フレームワーク(滋養補給健康および教育法,Public L.No.103-417,108 Stat.4325(1994))を制定し、連邦食料、薬剤および美容法(Federal Food Drug and Cosmetic Act)を修正したDSHEAにより以下の陳述を含む摂取栄養補給剤として栄養を支援する栄養補給製品が、制限されるが特定の陳述書を作成することができ、つまり、(1)は、古典的栄養失調症に対し有益であることを主張し、そして米国でこうした疾患の罹患率を開示する;(2)は、ヒトの構成物又は機能に影響を与えると考えられる栄養物又は食物成分の役割を記載する;(3)は、滋養又は栄養剤が、こうした構成物又は機能を維持するために作用する記載された機構を特徴付ける;又は(4)は、栄養又は食物成分(滋養補給健康および教育法,Public L.No.103-417,§6,108 Stat.4325,4329(1994))の消費から一般に良くなるとの記載、などがあげられる。
【0005】
食物から誘導される栄養剤は、健康食品店、食料品店、薬局やメールを含む多くの商業的入手源を介し、広く利用することができる。米国において歴史的に最も普及した種類の食物誘導の栄養剤は、複数のビタミン/ミネラルの錠剤又はカプセルであり、処方箋により又は「カウンター・オーバ(over the counter)」により薬剤を入手することができる。厳密には薬草調製物を含む栄養補給剤が、広くは利用されていない。最近米国において広い配列(arry)の補給剤が利用でき、これらには、ビタミン、ミネラル、他の栄養物および植物栄養補給物および動物又は植物を資源とする物質成分および抽出物があげられる。
【0006】
前立腺(又は前立(prostate))は、オスの膀胱の真下にあるクルミ・サイズの粘性物生成器官である。典型的に前立腺は、一生を通じ成長しそして大きくなる。前立腺の知られている唯一の機能は、再生中の精子に養分を与え、そして精子を保護する分泌物を生成することである。大部分の哺乳動物において、膀胱から尿を排出する管である尿道管が、前立腺を経由し通っている。残念ながらこの解剖学的特性として、オスにおいて年代につれ排尿の困難性をしばしば伴うという問題が生ずる。
【0007】
男性における前立腺は、前立腺が炎症又は肥大化する前立腺炎および良性前立腺肥大(BPH)を含む、共通した幾つかの障害の発生源である。前立腺炎が、前立腺の炎症又は感染として定義される。前立腺炎が、熱、悪寒、および硬直として全身的に見受けられるものと、関連した急性的となる場合があるが、前立腺炎のほとんどの症例は、慢性的であり、そして最適な標準治療にかかわらず比較的再発頻度が高く治りにくい。慢性的な前立腺炎(前立腺の炎症又は感染)は、全ての成人の男性に共通している。それは、実際前立腺ガンの全ての症例と関連し、そして他の知見と関係なく全ての前立腺の検体に存在している。慢性的な前立腺炎は、多くの男性に有意な兆候を起こすことがないが、他の点で悩まされる患者の生命の質に厳しく影響を及ぼす破壊的な疾患となる可能性がある。それは治療のための診断が難しく、さらに治療をより困難にしている。
【0008】
慢性的な前立腺炎の最も共通する兆候は、骨盤の痛み、その後種々の排尿による症状、性的不能、および不妊症である。前立腺炎からの痛みは、鼡径部、睾丸および陰茎に、直腸の真上に又は膀胱の上の恥骨上部の領域に位置する。痛みは、しばしば射精を伴ってくる。前立腺炎により生成される典型的な排尿の兆候には、夜間における排尿(夜間多尿)の増大、排尿の頻度および緊急性の増大、排尿時の不完全性の増大、尿流、間歇的尿流の流力の減少、そして排尿すべき押圧又は緊張(strain)の必要性が、あげられる。さらに性的不能又は勃起の困難性そしてオスの不妊症も、前立腺炎と関連している。
【0009】
Wheelerに付与された米国特許番号6,197,309は、前記前立腺の処方する組成物を開示し、その組成物が、前立腺障害、特に前立腺炎を外科的手術なく全て天然にて予防性又はその前立腺障害に対する改良、そして前立腺炎の兆候を軽減し、そして前立腺炎の対象物の兆候を改良するための提供すべき組成物といわれる。この組成物の処方物が、以下の成分要素のそれぞれに治療としての有効量を含み、すなわちビタミンC、ビタミンB6、ビタミンE、亜鉛、グリシン、L-アラニン、グルタミン酸、ノコギリパルメット(Saw palmetto)、ピジウム抽出物(Pygeum extract)、カボチャの種子(Pumpkin seed)、偽ほうれん草(Stinging nettle)、ルードベキア(Echinacea)、ニンニク、イチョウの葉、およびセレニウムがあげられる。
【0010】
上記Wheelerにより、前立腺炎に対する多様な治療が利用できるが、僅かなパーセントの症例以上には、実際にほとんど作用していない。標準的治療が健康を改善できず、そして前立腺を良好にすることもできない。前立腺炎の治療において、内科医が、抗生物質、他の薬剤、およびライフスタイルの変化という複数のそして拡張された過程に何もすることがないことから、伝統的にあらゆるものを推薦した。本当は前立腺と同定できる感染を有するこれらの患者が、抗生物質からの恩恵を受ける。これらは、少なくとも6乃至12週間継続する必要がありそして幾つかの症例において、長期の又は明示できない抗生物質抑制治療が必要となる。
【0011】
50歳を越えた大部分の男性は、BPHが自然的に発生してくる。この年齢で男性の体が、テストステロン(男性の性ホルモン)をジヒドロキシテストステロン(DHT)へ前立腺内で有意に高いレベルにて変換し始める。主にこれは、テストステロンからDHTへの変換を起こす高レベルの還元酵素によるものである。DHSが、前立腺の細胞受容体に結合する傾向を有し、最終的に前立腺を肥大させる結果となる。通常は良性の症状であり、そのための幾つかの症例において外科的手術の必要性がない。しかしながら、前立腺の肥大が、多くの不快感を与え悩ましい症状の要因となる。症状をより悪くすると、前立腺の外科手術が必要となる場合がある。肥大した前立腺の治療に約400,000人の前立腺外科療法が、毎年行われる。多くの実験室において、毎年BPHの治癒を見出すよう試みる研究が行われている。
【0012】
さらに上記Wheelerによれば、前立腺障害の治療には、たとえばHYTRIN(テトラゾシンHCL,Abbott Laboratories,Abbott Park,Illinois),CARDURA(Roerig Pharmaceuticals,Alexandria,Virginia)およびFLOMAX(tamsulosin HCl,Boehringer Ingelheim Pharmaceuticals,Ridgefield,Conn.)などのαブロッカーが含まれ、それが、前立腺における緊張した筋肉を弛緩させるよう、そして尿の流を改善するように設計されたものである。これらが、前立腺における困難な排尿を改良し、そして緊張を弛緩し易くする。しかしながら、これらは、高価であり、多量に投与する場合特性を同一にして服用する必要があり、しばしば有意な副作用を有する場合があるという基本的問題、又は再発を防止することもできない。
【0013】
さらに前立腺障害の別の治療がある。たとえば、PROSCAR(finasteride,Merck Human Health,White House Station,N.J.)が、前立腺の組織を縮重可能であるが、前立腺炎の治療を支援する保障がない。体内の尿酸レベルを減少させる薬剤、アロプリノール(Allopurinol)が、尿酸の結晶を前立腺内に形成し、そして前立腺炎を引き起こすという理論に基づいて前立腺炎の治療に用いられてきた。イブプロフィン(ibuprofen)などの抗炎症剤、および熱い腰湯桶が、多くの患者において前立腺炎により生ずる不快性の治療に有効であるが、これらの治療のいずれも、疾患の実際的な治癒も痛みを急速に和らげるという利点もない。
【0014】
刺激を伴う排尿疾患は、オキシブチニン(oxybutinin)(DITROPAN,Alza Corporation,Palo Alto,Calif.)などの膀胱弛緩剤により緩和されるが、一方アミトリプチリン(amitriptyline)(ELAVIL AstraZeneca,Wilmington,Del.)などの抗うつ剤が、うつ症状を伴う前立腺炎などの種々の慢性的な痛みに有益となっている。痛みクリニックおよび生理学的な治療に言及される、バイオフィードバック、行動療法が、前立腺炎に罹っている患者の全に推奨され、そして時には選択された個体へ幾つかの苦痛緩和が提示される。ほとんどの領域における新しい前立腺炎の治療方法が、一般にむしろ失望するものである。
【0015】
前立腺のマッサージに加えて抗生物質の使用が、幾つか成功している。しかしながら、前立腺のマッサージの提案者(フイリッピンにて優勝)が、これらの方法を裏付ける再生データをほとんど有しなかった。その他の欠点は、マッサージ時に強い不快感/痛み、前立腺液体の正確な培養の必要性、そして最終的な有効な療法としての抗生物質への依存性があげられる。前立腺肥大および前立腺炎を治療する際、周知の利点を有する天然の元素がある。亜鉛は、肥大した前立腺を縮小させるに顕著な効果を有するが、幾つかの研究の明示するところでは、経口投与される亜鉛の容量では、前立腺組織に大きな効力を達成していないことが、広く受け入れられている。
【0016】
その前立腺が十分な利益を取っていない。ピゲウム・アフリカナム・イクストラクト(Pygeumu africanum extract)が、前立腺のサイズを明らかに減少させる効果を有することが、別の研究から示されている。拡張された研究が示すには、ノコギリパルメット(Saw palmetto(Serenoa repens))が、肥大した前立腺のサイズを有効に減少させ、そして機能を復帰させる。他の肥大した前立腺に有益な効力を作り出す周知の別の天然生成物は、カボチャの種子(pumpkin seed)である。カボチャの種子(pumpkin seed)が、数世紀の間民族の習慣的治療として使用され、そしてハンガリーのジプシー、ウクライナ人、トランシルバニア人がBPHに罹らなく、その理由が、彼らの日々の食事の一部として子供の時からカボチャの種子(pumpkin seed)を食しているからと考えられる。
【0017】
さらに上記Wheelerによれば、中国人が3つのアミノ酸、つまりグリシン、L-アラニン、およびグルタミン酸を組み合わせて使用し、前立腺障害を治療する。PROSTAMAX(Hankitatukku Natural Products Co.,Helsinki,Finland)が、商業上の前立腺の処方成形物を有し、1錠剤形としての、ビタミンCが10mg;ビタミンB6が10mg;ビタミンE(琥珀酸塩)が5IU;亜鉛キレートが10mg;L-グリシンが120mg;アラニンが120mg;ノコギリパルメットが106mg;パイゲウム・アフリカナム抽出物(Pygeumu africanum extract)が10mg;パイゲウム・アフリカナム薬草(Pygeumu africanum herb)が20mg;かぼちゃの種子が200mg;偽ほうれん草が75mg;ルードベキアが25mg、イチョウの葉が20mg;野生やまのいも(Wild yam)が20mg;およびウワウルシ(Uva ursi)が10mgからの錠剤処方物である。
【0018】
Gideonに付与された米国特許番号5,736,144が、ダイコン(radish)から作成された薬効茶を記載している。そのお茶が、抗菌又は抗炎症剤として使用され、そして伝えられるところによれば、前立腺炎の治療に効力がある。
【0019】
Juvinに付与された米国特許番号4,258,037の記載によれば、治療組成物が、前立腺障害やバルトリン腺など、オスやメス両方の泌尿生殖器の障害における治療に有益であると云われる。組成物が、グリシン、L-グルタミン酸、又はL-アラニンなどのモノアミノ化アミノ酸と共に、ピゲウム(Pygeum)又ロザセアエ(Rosaceae)科の木の別の抽出物を含有する。
【0020】
Perezに付与された米国特許番号5,543,146が、前立腺肥大を伴う症状の痛みを軽減する食事補給組成物を記載している。その組成物は、カボチャの種子、亜鉛、マグネシウム、ビタミンE、ノコギリパルメット、およびパイゲウム・アフリカナム(Pygeumu africanum)を含むが、偽ほうれん草(Stinging nettle)、亜鉛、ニンニク、イチョウ、グルタミン酸、アラニン、グリシン、ルードベキア(Echinacea)およびウワウルシ(Uva ursi)を含んでいない。
【0021】
前立腺悪性腫瘍は、男性死亡の主要原因である。米国における最近の推定では、男性が300,000人をゆうに超え毎年前立腺ガンと診断されている。小さく局在した前立腺ガンの多くが、生命の脅威となることはないが、生体内の別の部位へ広がっている患者は、ほとんど運命を変えることができない。従来の治療は、放射腺による前立腺切除、神経スパーリング(nerv-sparing)による前立腺切除、外部光線による照射、接種照射(seed radiation)、寒冷およびホルモン療法などがあげられる。これらの療法のそれぞれが、重篤な副作用や別の制限を有し、そして再発が頻繁に発生する。
【0022】
血清PSA(前立腺特異的抗原)が、前立腺ガンの発生段階および治療の進展を監視に使用される診断的なパラメータである。血清PSAが、正常な前立腺と前立腺のガン組織の両方によって放出される物質を測定する。正常な前立腺の場合、PSAが0から4の間に読める。高くなったPSA(5より高い)が、前立腺悪性腫瘍、良性前立腺の過剰形成又は前立腺炎の兆候を示す。読み込まれたPSAが高くなると、ガンの容量がより大きくなる。
【0023】
Chenらに付与された米国特許番号5,665,393は、以下の薬草からの物質を含む前立腺症状を治療するための薬草組成物を開示している、すなわちPanax Pseudo-ginseng Wall,Isatis Indigotica Fort,Ganoderma lucidum Kast,Dendranthema morifolium Tzvel,Glycyrrhiza glabra L.,Scutellaria baicalensis Georgi,Rabdosia rubescens,Serenoa repensがあげられる。好ましくは各薬草のそれぞれからの物質が、乾燥させ、切断した植物およびパナックス(Panax)のアルコール抽出物である。偽薬用ニンジン・ウオール(pseudo-ginseng Wall)とその他のそれぞれの物質を、乾燥させ、重量対重量の範囲を約1:1乃至6として提示する。組成物が経口的に又は座薬により投与される。
【0024】
さらにChenらは、黄体ホルモンの放出ホルモン、エストロゲン、抗アンドロゲン、コナドトロピン放出ホルモンおよびホルモン活性を有するその合成類似物などの前立腺ガンに有効な抗ガン化合物を治療として有効量の投与と、あるいは抗生物質、抗代謝および細胞傷害剤などの感染又は悪性腫瘍への治療に通常有効なその他の薬剤の投与と、薬草組成物の投与との組み合わせを開示している。
【0025】
Fanらに付与された米国特許番号5,417,979が、前立腺ガン以外のガンの治療に、Ganoderma lucidum Karst,Rabdosia rubescens and Glycyrrhiza glabra Lの薬草と別の薬草との組み合わせを開示している。Leeらに付与された米国特許番号5,721,134が、抗腫瘍性免疫を有するプロテオグリカン(G009)を生成するGanoderma lucidum KCCM 10045を開示する。
【0026】
Aburadaらに付与された米国特許番号4,613,591が、Astragali radix,Cinnamomi cortex,Rehmanniae radix,Paeoniae radix,Cnidii rhizoma,Atractyodis Ianceae Rhizoma,Angelicae radix,Ginseng radix,Hoelen and Glcyrrhizae radixの粗調製の水性又は水溶性有機溶媒の抽出物を含むこれらの使用に伴い、ミトマイシンCおよびトキソルビシン塩酸塩の抗腫瘍活性を増大させ、そして副作用を減少させるための補束を開示している。さらに開示されているものは、この補束の調製方法、およびその使用方法である。加えて腫瘍を有する患者の治療の組成物および方法を開示している。
【0027】
Okudaらに付与された米国特許番号4,613,591が、トキソホルモン L(toxohormone L)の脂質変性促進作用を阻害することにより、腫瘍を有する患者に脂質代謝を改良し、そして食欲不振の除去又は減少によるガン症状の減少の組成物を開示し、それには、Astragali radix,Cinnamomi cortex,Rehmanniae radix,Paeoniae radix,Cnidii rhizoma,Atractyodis Ianceae Rhizoma,Angelicae radix,Ginseng radix,Hoelen and Glcyrrhizae radixから成る群から選択される、1又は複数の粗調製物の水性、又は水溶性有機溶媒抽出物を含む。
【0028】
従って前立腺疾患を防止し又は治療し、特に前立腺ガン、良性前立腺肥大又は前立腺炎、こうした前立腺疾患症状を軽減し、そしてその症状の対象物の症状を改良し、そして健全な前立腺を維持する粗製物および上記方法が必要である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0029】
発明の要約
本発明の主な目的は、前立腺炎、良性前立腺肥大および前立腺ガン腫を含む前立腺障害を防止しそして治療するに有効な効力を有する組製物を提供することである。さらに本発明の目的は、血液レベルの前立腺特定抗原(PSA)の上昇を含む前立腺障害の種々の兆候に、そして夜間排尿の増大(夜間多尿)やそれ以外に過剰な高頻度で緊急を要す排尿などの刺激を伴う排尿兆候に有益な組成物を提供する。
【0030】
さらに本発明の目的は、あらゆる天然の成分を有し、副作用を有せず、任意の薬剤と相互作用せず、そして固体又は液体の形状であるいは種々別の形状にて経口に服用でき、前立腺障害を防止および治療する組成物を提供することである。さらに本発明の他の目的は、本発明の組成物を用い、前立腺障害の防止および治療、そして健全な前立腺を維持する方法を提供することである。
【0031】
これらの目的およびその他の目的は、薬草および菌又はその抽出物を含む組成物を提供し、それが前立腺障害の防止又は治療に有益であり、そしてさらに食料補給物として使用し、前立腺の健康を維持又は改良することである。本発明による薬草と菌とその抽出物の組み合わせた物質が、前立腺炎および前立腺ガンを含む前立腺障害の患者の症状を著しく改良し、そして血清PSAレベルの上昇、夜間多尿性、それ以外に過剰な高頻度で緊急を要す排尿などの症状を緩和する。
【0032】
本発明の組成物の1の例は、少なくとも44の特定の薬草や、他の天然の成分又はその抽出物を含む。さらに好ましくは組成物が、レイシ(霊芝(Ganoderma Lucidum))を含む。好ましくはそれぞれの薬草又はカビ類(fungi)からの物質は、乾燥し、切り取った植物、又はカビ類(fungi)の1部分の水溶性抽出物である。薬草成分とそれぞれ別の物質は、本明細書に開示された特定範囲内にて在る相対量(乾燥した重量に対する重量比))にて存在することが特に好ましい。本発明の組成物が、好ましくはたとえば粉末、カプセル又は錠剤などの摂取可能な形状にて提供される。
【0033】
さらに本発明は、前立腺炎、良性前立腺肥大および前立腺ガン腫を含む前立腺障害を治療する方法を提供する。こうした方法の1が、本明細書に記載された薬草組成物の治療としての有効量を投与することを含む個体における前立腺ガンをその必要に応じて治療するためである。さらに好ましくは本発明の方法は、前立腺ガンに有効な抗ガン化合物を治療として有効量にて投与することを含み、その抗ガン化合物が、黄体ホルモンの放出ホルモン、エストロゲン、抗アンドロゲン、コナドトロピン放出ホルモンおよびホルモン活性を有するその合成類似物から成る群から選択される抗ガン化合物である。さらに本発明は、こうした方法を提供することが好ましく、前記方法には、抗生物質、抗代謝物、および細胞傷害剤から成る群から選択される化合物を治療として有効量にて投与することを含む。
【0034】
本発明の1の観点が、そのために以下の薬草成分や他の成分を含む組成物に関し、その薬草成分や他の成分では、テンモンドウ(天門冬(Radix Asparagi))、ラデックス・アンゲリカエ・パブエスセンテス(Radix Angelicae Pubescentis)、カロコン(Radix Trichosanthis)、ラデックス・ソクテルアリアエ(Radix Scuttellariae)、トウキ(当帰(Radix Angelicae Sinensis))、ラデックス・デスパシ(Radix Dipsaci)、トチュウ(杜中(Cortex Eucommiae))、トウシンソウ(灯心草(Medulla Junci))、チモ(知母(Rhizoma Anemarrhenae))、モクツウ(木通(Caulis Akebiae))、ハーバ・ジアンチ(Herba Dianthi))、シャゼンシ(車前子(Semen Plantaginis))、オウバク(黄柏(Cortex Phellodendri(fried))、ダイオウ(大黄(Radix et Rhizoma Rhei))、リゾマ・セウ・ラデックス・ノトプテリギ(Rhizoma seu Radix Notopterygii))、オリバナム(Olibanum)、サンシシ(山梔子(Fructus Gardeniae))、ラデックス・アストラガリ・セウ・ヘデサリ(Radix Astragali seu Hedysari))、ショウマ(升麻(Rhizoma Cimicifugae))、サイコ(柴胡(Radix Bupleuri))、ミルハ(Myrrha)、ギプスム・フィブロソム(Gypsum Fibrosun)、ラデックス・レハマニアエ(Radix Rehamanniae(crude))、フォリウム・ピロシアエ(Folium Pyrrosiae)、リゾマ・アコリ・グラミネイ(Rhizoma Acori Graminei)、リゾマ・ジオスコレエ・ハイポグロウカエ(Rhizoma Dioscoreae Hypoglaucae)、ウヤク(烏薬(Radix Linderae))、ハーバ・シスタンク(Herba Cistanche)、ラデックス・パエオニエ・ルブラ(Radix Raeoniae Rubra)、サンヤク(山薬(Rhizoma Dioscoreae))、セメン・ユウロヤレス(Semen Euroyales)、コルテックス・モウトン(Cortex Mouton)、ポリポラス・ウンベラタス(Polyporus Umbellatus)、ラデックス・レホマニエ・プラエパラタ(Radix Rehmanniae Praeparata)、ツウソウ(通草(Medulla Tetrapanacis))、セメン・コイシス(Semen Coicis)、フラクタス・ホレデイ・ガーミナタス(Fructus Horedi Germinatus(Poria))、ラデックス・アコニテイ・プラエパラタ(Radix Aconiti Praeparata)、タクシャ(沢潟(Rhizoma Alismatis))、ケイヒ(桂皮(Cortex Cinnamomi))、ハーバ・アサリ(Herba Asari)、カンソウ(甘草(Radix Glycyrrhixae))、ステグマ・マイデス(Stigma Maydis)、およびリョクズ(緑豆(Phaseolus Radiatus L))があげられる。好ましい例において、さらにこの組成物は、レイシ(霊芝(Ganoderma Lucidum))を含む。
【0035】
本発明の組成物の追加的な例では、少なくとも1の薬草又は以下の成分の群から選択されるその他の成分をさらに含む、上記組成物があげられる、すなわち以下の成分とは、
ビャクゴウ(Bulbus Lilii)、シトリ・レチクレテ・ビライデ(Citri Reticulatae Viride)、ボタンヒ(牡丹皮(Cortex Moutan Radicis))、ジコツビ(地骨皮(Cortex Lycc Radicis))、フェイセス・トログロプテロリ(Faecs Trogropterori)、キンギンカ(金銀花(Flos Lonicerae))、ヤクチ(益智(Fructus Alpiniae Oxyphyllae))、キジツ(Fructus Aurantii Immaturus)、ジャショウシ(蛇床子(Fructus Cnidii))、サンシュユ(Fructus Corni)、ゴミシ(五味子(Fructus Schisandrae))、ゴボウシ(牛蒡子(Fructus Arctii))、ハーバ・シノモリ(Herba Cynomorii)、インヨウカク(Herba Epimedii)、ヤクモソウ(益母草(Herba Leonuri))、ハーバ・ポリゴニー・アビクラリス(Herba Polygoni Avicularis)、ラデックス・アキランテス・ビデンテイテ((Radix Achyranthis Bidentatae)、ラデックス・アコニテイ・カウスネゾフィ(Radix Aconiti Kusnezoffii)、ビャクシ(白子(Radix Angelicae Dahuricae)、ラデックス・アウクランダイエ(Radix Aucklandiae)、イレイセン(威霊仙(Radix Clematidis))、ラデックス・コドノプシス・ピロスレ(Radix Codonopsis Pilosulae)、ラデックス・ゲンテアネ・マクロピラエ(Radix Gentianae Macrophyllae)、ラデックス・オピオポゴニス(Radix Ophiopogonis)、ラデックス・パエオニエ・アルバ(Radix Paeoniae Alba)、ラデックス・ポリガラエ(Radix Polygalae)、ラデックス・ステファニエ・テトランドラエ(Radix Stephaniae Tetrandrae)、ラムラス・シンナモミ(Ramulus Cinnamomi)、ビャクシュツ(白求(Rhizoma Atractylodis))、リゾマ、ベラムカンデ(Rhizoma Belamcandae)、リゾマ・コリダリス(Rhizoma Corydalis)、リゾマ・リグシテシ・チュアニクシオング(Rhizoma Ligustici Chuanxiong)、リゾマ・スウ・ラデックス・ノトテルギイ(Rhizoma seu Radix Nototergii)、リゾマ・ズインギベリス・リセンス(Rhizoma Zingberis Recens)、セメン・ビオテ(Semen Biotae)、トシシ(Semen Cuscutae)、セメン・ドリコリス・アルブム(Semen Dolichoris Album)、ケンゴシ(Semen Pharbitidis)、トウニン(桃仁(Semen Persicae))、カゴソウ(夏枯草(Spica Prunellae))、およびステグマ・メイデス(Stigma Maydis)、があげられる。
【0036】
好ましくは本発明の組成物は、それぞれ特定の薬草成分の水性又はアルコール又は水性-アルコール抽出物を含む。しかしながら、さらに特定成分の他の形状は、全体を乾燥した植物又は植物の1部分、磨り潰された乾燥植物又はその1部の粉末、又は植物および他の成分の抽出物又は煎剤の粉末などの特定粗成分の乾燥形状の混合物を含むと考えられる。
【0037】
特に好ましい例において、本発明の組製物が、以下の薬草および少なくとも雑多な成分(上記表ー2に引用)の乾燥重量と比較される乾燥重量の特定比における以下の薬草とその他の成分の水性抽出物を含む、すなわち、テンモンドウ(天門冬(Radix Asparagi))(6:1)、ラデックス・アンゲリカエ・パブエスセンテス(Radix Angelicae Pubescentis)(6:1)、カロコン(Radix Trichosanthis)(9:1)、ラデックス・ソクテルアリアエ(Radix Scuttellariae)(4:1)、トウキ(当帰(Radix Angelicae Sinensis))(1:1)、ラデックス・デスパシ(Radix Dipsaci)(1:1)、トチュウ(杜中(Cortex Eucommiae))(1:1)、トウシンソウ(灯心草(Medulla Junci))(1:1)、チモ(知母(Rhizoma Anemarrhenae))(4:1)、モクツウ(木通(Caulis Akebiae))(8:1)、ハーバ・ジアンチ(Herba Dianthi))(8:1)、シャゼンシ(車前子(Semen Plantaginis))(6:1)、オウバク(黄柏(Cortex Phellodendri(fried))(8:1)、ダイオウ(大黄(Radix et Rhizoma Rhei))(4:1)、リゾマ・セウ・ラデックス・ノトプテリギ(Rhizoma seu Radix Notopterygii))(1:1)、オリバナム(Olibanum)(1:1)、サンシシ(山梔子(Fructus Gardeniae))(7:1)、ラデックス・アストラガリ・セウ・ヘデサリ(Astragali seu Hedysari))(15:1)、ショウマ(升麻(Rhizoma Cimicifugae))(4:1)、サイコ(柴胡(Radix Bupleuri))(4:1)、ミルハ(Myrrha)(1:1)、ギプスム・フィブロソム(Gypsum Fibrosun)(18:1)、ラデックス・レハマニアエ(Radix Rehamanniae(crude))(15:1)、フォリウム・ピロシアエ(Folium Pyrrosiae)(9:1)、リゾマ・アコリ・グラミネイ(Rhizoma Acori Graminei)(6:1)、リゾマ・ジオスコレエ・ハイポグロウカエ(Rhizoma Dioscoreae Hypoglaucae)(6:1)、ウヤク(烏薬(Radix Linderae))(6:1)、ハーバ・シスタンク(Herba Cistanche)(1:1)、ラデックス・パエオニエ・ルブラ(Radix Raeoniae Rubra)(6:1)、サンヤク(山薬(Rhizoma Dioscoreae))(9:1)、セメン・ユウロヤレス(Semen Euroyales)(6:1)、コルテックス・モウトン(Cortex Mouton)(1:1)、ポリポラス・ウンベラタス(Polyporus Umbellatus)(6:1)、ラデックス・レホマニエ・プラエパラタ(Radix Rehmanniae Praeparata)(1:1)、ツウソウ(通草(Medulla Tetrapanacis))(6:1)、セメン・コイシス(Semen Coicis)(8:1)、フラクタス・ホレデイ・ガーミナタス(Fructus Horedi Germinatus(Poria))(9:1)、ラデックス・アコニテイ・プラエパラタ(Radix Aconiti Praeparata)(6:1)、タクシャ(沢潟(Rhizoma Alismatis))(6:1)、ケイヒ(桂皮(Cortex Cinnamomi))(3:1)、ハーバ・アサリ(Herba Asari)(4:1)、カンソウ(甘草(Radix Glycyrrhixae))(3:1)、ステグマ・マイデス(Stigma Maydis)(18:1)、およびリョクズ(緑豆(Phaseolus Radiatus L))(31:1)およびレイシ(霊芝(Ganoderma Lucidum))(1:1)が、あげられる。
【0038】
本発明の組成物、具体的に特定成分の抽出物を含む組成物が、さらに所望により医薬組成物として使用には、医薬的に受け入れ可能な担体、希釈物又は添加物を含む。別の観点において本発明は、本発明の組成物を含む食料の栄養補給物を提供する。本発明による組成物の好ましい例は、一覧表2に表された薬草成分および他の成分との混合物を含む物質の成分を提供し、ここでその成分が有効量の混合物中に存在し、その混合物が、前立腺炎、良性前立腺肥大および前立腺ガン腫瘍を含む前立腺障害を防止し、又は治療する哺乳動物において有効な量である。
【0039】
好ましくはこの組成物が有効である哺乳動物は、前立腺障害に罹り易いか、又は罹っているヒトである。特にこうした混合物は、正常以上に上昇した前立腺特異的抗原(PSA)の血清レベルを減少させ、そして前立腺炎の刺激を与える排尿症状を減少させるに効果がある。本発明の組成物の好ましい例において、その混合物が、ヒトの前立腺ガン腫又はこうした腫瘍を有する他の哺乳動物の少なくとも1の効力の改良に有効である。前立腺ガン腫への改良された効果は、悪性ガン腫の増殖速度又は増殖する塊部分を減少させることを含むがそれに限定されない。
【0040】
別の観点において本発明は、哺乳動物における前立腺障害を防止し又は治療するに十分な期間、本発明の物質の組成物を哺乳動物へ定期的に投与することを含む、前立腺炎、良性前立腺肥大および前立腺ガン腫瘍を含む、哺乳動物における前立腺障害を防止し又は治療する方法を提供する。この方法の1の例においてその障害は、前立腺ガン腫であり、そして投与が悪性ガン腫を外科手術にて除去する前に行われ、腫瘍サイズを減少し、そして周辺の正常な組織から腫瘍をより良好に分離する。好ましくは本発明の組成物の定期的な投与が、1日に1回又は2回又は1週間に3回乃至4回行われる。
【0041】
さらに前立腺ガン腫を治療する方法は、所望によりホルモン活性を有する黄体ホルモンの放出ホルモン、エストロゲン、抗アンドロゲン、コナドトロピン放出ホルモンおよびその合成類似物から成る群から選択された前立腺ガンに有効な抗ガン化合物を、治療として有効な量により、又は抗生物質、抗代謝物および細胞傷害剤から成る群から選択された化合物を、治療として有効な量により投与することを含む。前立腺ガン、前立腺炎、又は他の前立腺症状を治療するこれらの薬剤のそれぞれを使用する方法は、先行技術として周知である。
【0042】
さらに他の観点において本発明は、前立腺炎、良性前立腺肥大および前立腺ガン腫を含むこうした障害に罹っている哺乳動物へ、好ましくはこうした障害に罹っているヒトへ、前立腺障害に関連した兆候を改良する方法を提供する。この方法は、所望される改良を実現するに十分な期間、本発明の物質の組成物を哺乳動物へ周期的に投与することを含む。
【課題を解決するための手段】
【0043】
発明の詳細な説明
本発明は、前立腺炎、良性前立腺肥大および前立腺ガン腫を含む前立腺障害に有効な効果を有する、以下の一覧表1記載の群から選択される成分を、種々組み合わせた水溶性抽出物の粗性調製物を、見出すことにある程度基づいている。長期にわたる前立腺疾患の研究努力において、本発明の発明者が、多くの薬草や動物や、そして鉱物に基づく組成物を処方し、そして排尿に刺激を伴う兆候、血清PSAレベルの上昇、およびヒトの対象物および/又は動物モデルの前立腺細胞腫瘍の治療におけるこれらの有効性を評価した。
【0044】
本発明の組成物が、前立腺疾患の兆候の治療に、種々の薬草に基づく組成物を用い多くの臨床評価の結果として開発された。本明細書記載のように、本発明の組成物は、活性段階に前立腺症状の兆候を調節又は緩和し、そして活性化する前に前立腺症状を防止するよう、従来の薬剤に換えて又は従来の薬剤へ加えて使用することができる。発明者の最初の研究により、以下一覧表1の表示の成分を種々組み合わせた物を含む有効組成物の発見をもたらした。発明者の後に続く実験により、以下一覧表2に示された成分を含む好ましい組成物の発見に導いた。
【0045】
本発明の薬草組成物は、以下一覧表1に示された種々の属の植物種からの成分を含む。さらに本発明の組成物には、鉱物(硫酸カルシウム)、動物生成物、又は医薬的に受け入れ可能な担体および/又は充填剤などの種々の追加成分があげられる。組成物およびその抽出物の個々の成分は、以下に詳細に記載されている。本発明の組成抽出物は、一覧表1にに示された成分から成る群から選択される成分の「粗性調製物」を抽出することにより生成することができる。本発明により用いられる粗性調製物は、商業的資源から又は中国の薬草医学の先行技術として周知の方法により得ることができる。本発明による組成物が用いられる大部分の薬草成分および他の成分の品質基準が、たとえば、中国薬局方(Chinese Pharmacopeia)(1990)に述べられている。
【0046】
本発明の典型的な薬草組成物は、前立腺症状の防止および治療に、その組み合わせで顕著にて実質的に効力を有する幾つかの特異的な種の植物の葉、および/又は根、および/又は樹皮部分から調製される。一覧表1に示される成分の大部分又は全てを含む、多くの薬草処方物および抽出物を実験した。以下の実験により、一覧表2に示される好ましい成分混合物が誘導された。以下の例は、本発明の組成物を調製する高度な技術を有する職人、そしてその組成物の投与者により使用できる詳細な科学的結果が提供される。
【0047】
本発明に用いられる粗性調製物は、純粋な天然の中国産の薬草から典型的に作成され、その天然の中国産の薬草を、個々に洗浄し、乾燥し、そして微細な粉末に磨り潰し、その後たとえば医薬イオン交換水(そして又はアルコール、又は水性アルコール溶液)にて別々に抽出し、その後互いに混合したものである。選択肢として薬草成分や他の成分を、抽出する前に混合するか又は成分を1又は複数の容量の溶媒を用い、逐次抽出することである。いずれの場合においても得られた混合物を、典型的に乾燥し、粉砕し、選別し、さらにいずれかの追加成分と混合する。最終的な組成物を本明細書に例示的に示し、好ましい投与方法として経口摂取により従来の投与形態の何れかの手段に組み入れることができる。
【0048】
より具体的には、ラデックス・ステファニアエ・テトランドラエ(Radix Stephaniae Tetrandorae)などの乾燥した薬草成分は、粉末に磨り潰した粗性調製物を提供することができる。選択肢として薬草を、水と共に煎じ(すなわち湯に沸騰させた後冷却する)、たとえば最初薬草の全重量と重量で10倍量の水を用い、次に薬草の全重量と重量で8倍量の水を用いて2回にて煎じることができる。各煎じ工程の時間は、好ましくは約1時間から約12時間、より好ましくは約2時間である。次に煎じて得られた物質を混合し、さらにろ過し、炉液を重ペーストとなるよう濃縮(そして必要であれば、たとえば蒸発又は凍結乾燥により濃縮)した。次に他の成分の粉末を、所望であれば重ペーストに加えそして次に得られた生成物を、混合し、乾燥し、粉末にし、篩にかけ、所望の均一になるまで混合する。得られた粉末を患者へ経口投与のための容器又はカプセルへ入れる。
【0049】
さらに本発明の抽出物は、1又は複数の上記粗性調節物の混合物を抽出することにより、又は各粗性調製物から抽出物を混合することにより、得ることができる。たとえば1又は複数の粗性調製物が、水のみ又はアルコールなど(好ましくはエタノール)水と相溶性のある有機溶媒を5-50v/v%含む水により抽出し、得られた溶液をろ過し、そして所望により噴霧乾燥、凍結乾燥又は濃縮乾燥などの従来の乾燥手段により乾燥する。
【0050】
抽出は室温で又は加熱により行われ、加熱は80℃乃至100℃が好ましい。抽出物は、それ自体液体の形状にて使用され、又は従来のアジュバント又は添加物と混合した粉末、粒状物、錠剤、又はカプセル状に調製することができる。抽出物又はその中の活性成分は、所望により透析又はクロマトグラフィなどの従来の手段により精製することができる。本発明の抽出物を生成する好ましい方法を、以下実施例1に例示的に示している。
【0051】
本発明の組成物は、種々の前立腺症状および疾患、特に前立腺炎、および良性前立腺肥大(BPH)、および前立腺ガン腫と通常関連する特定兆候を治療するための食料栄養補給剤として特定用途を見出している。しかしながら本発明の組成物は、実際に起こる症状と関係なく、そしてその組成物が分類される米国食品医薬局(FDA)のカテゴリーと関係なく、前立腺様の症状の治療に有益である。本明細書に提供された結果を利用し、当業者が容易に実行し、そして本明細書および添付クレームに記載され食品および治療方法の開発を容易にすることができる。
【0052】
本発明の組成物に含有する中国薬草組成物が、以下の薬効のある薬剤名、および2種の非薬草組成物(一覧として示された基原が鉱物(硫酸カルシウム)である石膏(Gypsum Fibrosum)、および一覧として示された基原が動物である(flying squirrel feces)であるFaecs Trogropterori))と共に、一般的なそして植物の資源名を一覧表1に示している。
【0053】
【表1】

【0054】
【表2】

【0055】
【表3】

【0056】
【表4】

【0057】
【表5】

【0058】
好ましい例において、薬草組成物が、一覧表1から選択された、以下一覧表2に示されている少なくとも最初の44の成分を含む。より好ましくはさらなる抽出物を一覧表2に成分45を、すなわちレイシ(霊芝)(Ganoderma Lucidum)を含む。
【表6】

【0059】
【表7】

【0060】
組成物における中国薬草成分と他の成分との抽出物の割合が、各成分において天然に見出される活性成分の濃度に依存する。本明細書に提供された指針および薬剤調製および医薬学の基本的知識を用いると、当業者が、本明細書の例に記載され、そして明示された治療効果を有する組成物を得るように、容易に組成物の別々の成分比に調節可能となろう。組成物における構成要素の比率に関し下記の記載は、本明細書記載の、前立腺症状に関連した兆候を緩和すると意図された効果を有する開示された草薬成分と非薬草成分とのいずれか新規な組み合わせを含むことから、本発明の範囲の実施例のみとして提供され、本発明の範囲を限定することが全くない。
【0061】
特に一覧表2に記載された本発明の好ましい組成物の個々の成分量を、たとえば個々の成分の品質により、半分に切り分けるか又は2倍に増大させ変化させることができる。一覧表2に記載された特に好ましい例において、本発明の薬草組成物は、少なくとも豊富な成分と比較して本明細書に示される相対量(粗調製物のw/w率)において、一覧表2における45のそれぞれの成分のから作成される抽出物を含む。
【0062】
一覧表2に示された乾燥薬草の粗性成分の相対量から調製された乾燥粉末の抽出混合物の収率が約5乃至6%である。たとえば、1例として調製物を、一覧表2にて特定された乾燥薬草成分および他の成分を10kgから開始し、実施例1記載のように調製し、乾燥した粉末抽出物548gmの収率(約5.5%の収率)を得た。上記特に好ましい例のヒトに推奨される日々の投与量が、好ましくは1日当り1回又は2回にて12乃至24gmの範囲であり、より好ましくは1週間乃至30日の最少の期間の間にて1日当り2回12乃至18gmである。
【0063】
適切に均衡した食事と共に本発明のこうした養生を継続すると、前立腺炎、良性の前立腺肥大および前立腺悪性腫瘍を含む、前立腺症状を継続的に改良することになる。さらに養生が、固体腫瘍がより容易に除去できるよう、組織の周辺に対し単離され、そしてカプセル化されるように固形腫瘍を支援する。さらにこうした兆候の発症を防止するためにはこの養生が、前立腺炎および良性の前立腺肥大(BHP)の症状のない老齢男性に周期的に使用することが適切で、こうした兆候の発症には、骨盤痛(鼡径部、精巣および陰茎)を含む兆候の発生を防止し、そして/又は夜間の排尿(夜間多尿症)の増大、高頻度にて緊急性を伴う排尿、不完全な排尿、尿の流力の減少、尿の間歇的な流れおよび排尿に圧迫や緊張の必要性、そして前立腺炎に関連した不能又は勃起困難性およびオスの不妊症が、あげられる。任意に事象における食餌養生法では、対象が必要な疾患闘争応答をマウント(mount)できることを、保障すべき他の点において、十分な食餌を含む必要性を強調することが、重要である。
【0064】
本発明の薬草組成物とその抽出物が、適切に経口投与され、そして一般に技術的に周知な方法にて、受け入れ可能な風味や触感を有する食物として調製可能である。さらに薬草組成物や抽出物を、外部、経口又は非経口の適用物として適切な有機又は無機の担体又は賦形剤を、単独か又は組み合わせ、抽出物として又は精製した活性な構成成分として、本発明の組成物を含む食料栄養補給剤の形状にて、又はたとえば前記組成物を含む固体、半固体、又は液体の形状の医薬調製剤として使用可能である。
【0065】
活性成分を、通常非毒性の医薬的に受け入れ可能な担体にて、使用のための適切な錠剤、ペレット、カプセル、座薬、溶液、乳化液、懸濁液および他の形状で配合することができる。本発明の処方物は、タルク、水、グルコース、ラクトース、ガム・アカシア、ゲラチン、マニトール、スターチ・ペースト、マグネシウム・トリシリケイト、コーン・スターチ、ケラチン、コロイド状シリカ、ポテト・スターチ、尿素などの担体、および生成する調製物の使用に適切なその他の担体を含む処方物を、固体、半固体又は液体の形状にて包含する。さらに補助剤として安定剤、厚み調節剤および着色剤そして香料が使用される。
【0066】
錠剤又はカプセルなどの固体組成物を調製するためには、抽出物又は主な活性構成成分を、医薬担体と混合(たとえばコーン・スターチ、ラクトース、サッカローズ、ソルビトール、タール、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、リン酸ジカルシウム又はガムなどの従来の錠剤形成構成成分)および他の医薬希釈物(たとえば水)と混合し、本発明の組成物又は非毒性の医薬的に受け入れ可能なその塩の実質的に均質な混合物を含む、固体の前もってに形成された組成物を生成する。
【0067】
実質的に均一な予め形成した組成物へ言及する場合、活性な構成成分が、組成物を全体にわたって均一に分散し、従ってその組成物が錠剤、ピルおよびカプセルなどの等しい有効単位量の形状に容易に小分割することができる。次にこの固体の予め処方された組成物が、技術的に周知な単位投与量の形状にて、好ましくはカプセル状にて、より小さく分割される。新規な組成物の錠剤又はピルを、被覆するかそれ以外では配合して、活性を延ばすという利点を与えるという投与量の形状を提供することが可能である。たとえば錠剤又はピルが、外側成分にて内側に投与物を含み、後者が前者を包含する形状である.
【0068】
本発明の新規な組成物は、経口による又は注射による投与に組み入れ可能な液状の形状として、コトンシード油、セサミ油、ココナツ油、又はピーナツ油などの食用油と共に水溶液、適切な甘味用シロップ、水性又は油性の懸濁液、及び香味の乳化液、並びにエリキリス(elixirs)および同様の医薬担体があげられる。水性懸濁液のための適切な分散剤又は懸濁剤には、トラガカント、アカシア、アルギン酸、デキストラン、ナトリウムカルボキシメチル・セルローズ、メチルセルローズ、ポリビニルピロリドン又はゲラチンなどの合成天然ガムがあげられる。経口投与のための液体調製物は、使用する前に水又は他の適切な担体と共に、再構成のための乾燥生成物として提示することができる。
【0069】
こうした液体調製物は、懸濁剤(たとえばソルビトール・シロップ、メチルセルローズ、又は水素が付加された可食な脂肪);乳化剤(たとえばレシチン又はアカシア);非水溶性担体(たとえばアーモンド油、油性エステル、又はエチルアルコール);防腐剤(たとえば、メチル又はプロピル・p-ヒドロキシベンゾエイト、又はソルビン酸);および人工の、又は天然の着色剤および/又は甘味剤などの医薬的に受け入れ可能な添加物を伴い従来の手段により調製することができる。口辺(buccal)から投与するための組成物が従来方法にて処方された錠剤又はロゼンジの形状で服用可能である。さらに本発明の組成物を、従来の座薬技術にて処方し、さらに投与することができる。
【0070】
抽出物又はその活性化合物を、従来のカテーテル挿入技術そして融合技術を用いることを含め、注射により非経口投与する処方が可能である。注入方法は、単位投与量の形状にて、たとえば添加された防腐剤と共にアンプル形状又は多重の容量容器の形状にて提示される。組成物が、油性又は水性担体内に懸濁、溶液、又は乳化などの形状にて、そして懸濁剤、安定剤、および/又は分散剤を含め服用することができる。選択肢として活性成分が、適切な担体たとえば使用前に無菌の非発熱性水にて再構成のための粉末形状にて可能である。
【実施例1】
【0071】
重症複合型免疫不全症(Scid)マウスの進行性前立腺腫瘍の減少
材料:
抽出物:本研究に使用された抽出物を、沸点又は沸点近の熱水の単一滴量(single aliquot)にて(典型的に全開始物質100gm当り100ccの水)各成分物質を逐次抽出し、そして/又は溶解し、上記一覧表2に記載された45の医薬成分から調製された水溶性抽出物(「茶」)を凍結乾燥し調製した。最終成分を抽出した後その溶液を室温まで冷却し、そしてろ紙(たとえば、Whatman #1)によりろ過し不溶物質を濾取した。
【0072】
動物の食餌
コントロール食餌 Purina 5001ラットの食餌(chow)(Purina TestDiet,Richmond,IN)。
試験食餌#1 薬草抽出物240mg/kgを含むPurina 5001ラットの食餌(chow)。
試験食餌#2 薬草抽出物480mg/kgを含むPurina 5001ラットの食餌(chow)。
試験食餌#3 薬草抽出物720mg/kgを含むPurina 5001ラットの食餌(chow)。
全試験の食餌は、Purina TestDiet,Richmond,INにより調製され、Purinaにより滅菌(ガンマ照射)される。毎日の食餌を、マウスの重量と比例したヒトの消費レベルから導かれた。次にこの量を、マウスに対する毎日の平均消費容量にて食餌に加えた。
【0073】
実験の設計:
A.動物:
種族: マウス
菌株:重症複合型免疫不全症(Scid)マウス
資源:University of Arizona,Arizona Cancer Center,Tucson,AZ 85724
重量:20-25 grams
数/性別:32/オス又はメス
【0074】
B.資源管理
ハウジング:動物は、カンナをかけた木材上に小さく仕切られたガゴに、カゴあたり2匹を住まわせた。
食物: それぞれの動物が、Tech-Lad4%Mouse/Rat Diet(商標)を随意に受けた。食餌を、特定重金属、アルファトキシン、炭化水素の塩素化物、PCBs、有機リン酸塩、および特定栄養物の集合体として、製造物により分析した。腫瘍細胞をマウスに注入した後、試験動物には、Purina 5001食餌を基本として薬草抽出物を組み入れた食餌が与えられ、そしてコントロール群には、抽出物のないPurina 5001の食餌が与えられた。
【0075】
水:生の水は随意利用できる。その水を、特定の微生物、殺虫剤、重金属、アルカリ性、およびハロゲンとして過去の特性に基づいて定期的に分析した。
環境:部屋が、74度F±10度F、およびCare and Use of Laboratory AnimalsのNIHの指針に従って50%±20%の湿度にて制御されている。
【0076】
C.処理方法(Procedures):
一般:Scidマウス群が、前立腺ガン腫瘍の細胞株DU145(Carterら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA,93,749-753(1996))由来の細胞(1x105細胞/マウス)を皮下注入した。4群全てに、腫瘍細胞が注入され、そして群指定による異なる食餌に基づいて直ちに配置した。4群は次のようである、すなわち1)は、通常のPurina 5001 ラット食餌に基づいて維持されたコントロール群;2)は、単位投与量240mg/kgの薬草抽出物を含むPurina 5001ラット食餌に基づいてに配置された試験群;3)は、単位投与量480mg/kgの薬草抽出物を含むPurina 5001ラット食餌に基づいて配置された試験群;4)は、単位投与量720mg/kgの薬草抽出物を含むPurina 5001ラット食餌に基づいて配置された試験群である。与えられる食餌を随時提供した。
【0077】
カリパスを用い腫瘍サイズを週3回定量しそして記録した。5乃至6週にてマウスを犠牲にしそして腫瘍を採集し処理し組織を評価した。マウスに麻酔をかけ腫瘍を暴露し、全体写真を撮り、そしてその試料を外植片とした。その試料をHistochoice(商標)に配置して固定し、そして光学顕微鏡(SOP A14-006)用に処理した。その試料を切断しスライド上に置き、そしてH&E(SOP A14-003a)にて染色した。さらにそれぞれの試料を、GS-1(SOP A13-004)、およびProliferating Cell Nuclear Antigen(PCNA)にて免疫組織化学的に染色し細胞増殖率を判定した。
【0078】
実験#1: 30匹のマウスへ7x105のDU145腫瘍細胞を注入した。マウスを各群に分け、以下の薬草抽出物を含み、随意食餌できるPurina 5001のゲッシ動物の食餌に基づいて直ちに配置:
群1: 0.024%(w/w)
群2:0.048%(w/w)
群3: 0.072%(w/w)
群4:コントロール、抽出物ナシ
【0079】
いったん腫瘍が確立されると、その腫瘍を1週間に3回測定しそして記録した。6週で全腫瘍を外植片とした。全体的な画像写真を撮り、そして全腫瘍を測定し秤量した。以下のように腫瘍を分割した、すなわちHistochoice(商標)に2/3、そして液体チッソ中でイソペンタンによる凍結に1/3である。
【0080】
結果
図1は、6週間の試験過程の期間にて、コントロール群と比較し異なる量の薬草抽出物が与えられた3群に、ヒト前立腺腫瘍細胞(DU145)を注入したマウスの週の平均腫瘍の体積の減少を示す。コントロール動物の平均腫瘍体積が、腫瘍細胞の接種後約4週と5週の間にて約0.35と0.40cm3間にてピークとなった。各薬草抽出物の投与量による試験では、投与量依存方式で平均腫瘍体積を減少した。従って0.024%(w/w)の薬草抽出物の食餌として示された動物の平均腫瘍体積が、約0.20cm3でピークがあるが、他の群の腫瘍体積がピークとなった後で、0.048%(w/w)の薬草抽出物では約0.15cm3でピークとなり、そして0.072%(w/w)の薬草抽出物の場合、試験の終日にて約0.09cm3と最も高いレベルへ達した。
【0081】
図2は、ヒトの前立腺腫瘍細胞にてマウスに接種した後の腫瘍の発症に及ぼす薬草抽出物の効果を示す。コントロール群における明らかな腫瘍を有するマウスのパーセントは、腫瘍細胞接種から約2と3週間との間の期間の後、約90%にて安定期に達している。薬草抽出物の最も高い試験投与量(0.072%(w/w))だけは、明らかな腫瘍の発症が遅れ、100%の発症が6週間にて現れるのみである。
【0082】
図3および図4は、移植で(すなわち試験の終日、6週)にて、腫瘍の重量に及ぼす薬草抽出物の効果を示す。図3は、各群において移植された腫瘍重量の分布を示し、一方で図4は、分散範囲に伴う平均値を示す。再度薬草抽出物の最も高い試験投与量(0.072%(w/w))だけが、コントロール群における平均約0.098グラムから、平均約0.042グラムへの、約2のファクターにより、外植片とした腫瘍重量において有意な減少を示した。
【0083】
図5は、全体の画像写真から測定された外植片での腫瘍体積に及ぼす薬草抽出物の効果を示す。一般に腫瘍体積は腫瘍重量に比例し、そして再度薬草抽出物の最も高い試験投与量(0.072%(w/w))だけは、外植片とされた腫瘍体積が有意に減少したことを示した。
【実施例2】
【0084】
実験#2. 有意に大きな腫瘍接種原および薬草抽出物の二次バッチの評価
30匹のマウスへ実施例1(この場合7x105の細胞が用いられた)と同様に1x106DU145腫瘍細胞を注入し、そして各群に分割し、そして下記のように広い投与範囲の薬草抽出物を含み、随意に食餌されるゲッシ動物のPurina 5001食餌に基づいて、直ちに配置された。
群1: 0.0072%(w/w))(「古い」抽出物#1 = 実施例1と同じバッチ)
群2: 0.0072%(w/w))(「新しい」抽出物#2 = 実施例1におけるように作成)
群3: 0.024%(w/w))(「古い」抽出物#1 = 実施例1と同じバッチ)
群4: 0.024%(w/w))(「新しい」抽出物#1、実施例1におけるように作成)
群5: 0.048%(w/w))(「古い」抽出物#1 = 実施例1と同じバッチ)
群6: 0.048%(w/w))(「新しい」抽出物#1、実施例1におけるように作成)
群7: 0.072%(w/w))(「古い」抽出物#1 = 実施例1と同じバッチ)
群8: 0.072%(w/w))(「新しい」抽出物#1、実施例1におけるように作成)
群9: 0.72%(w/w))(「古い」抽出物#1 = 実施例1と同じバッチ)
群10: 0.72%(w/w))(「新しい」抽出物#1、実施例1におけるように作成)
群11: コントロール、抽出物なし
腫瘍を1週間に3回測定し、記録し、そして上記実施例1のように6週間で腫瘍を外植片としそして処理した。
【0085】
結果:
図6は、腫瘍の発症に及ぼす薬草抽出物の異なるバッチおよび投与量の効果を示す。コントロール群において明らかな腫瘍のないマウスのパーセントが、腫瘍細胞接種から約2週間後から低下しはじめ、そして約4週間後で0%に達する。両方のバッチ(#1と#2)から試験された最も高い投与量の薬草抽出物では、約1乃至2週間にて明らかな腫瘍の開始が有意に遅れ、腫瘍のない状態のマウスが5週後に0%となった。
【0086】
図7は、実験過程の期間で薬草抽出物の異なるバッチや投与量にて食餌された種々の群、およびコントロール群のマウスの1週間の平均腫瘍体積を示す。コントロール動物の平均腫瘍体積は、腫瘍細胞の接種5週間後で約2.0cm3に達した。草薬抽出物のそれぞれの試験投与量が、平均腫瘍体積を減少させるが、厳密には投与量依存方法ではない。従って0.72%(w/w)の薬草抽出物にて食餌として与えられ、示された動物の平均腫瘍体積が、[古い(#1)]又は[新しい(#2)]のいずれかのバッチのを用い、5週で約0.4cm3であり、別のそれぞれの投与量に対し、5週間後の平均腫瘍の体積は、0.8乃至1.5cm3の範囲である。
【0087】
図8は、選択的に拡大した腫瘍の写真を示し、それは薬草抽出物にて治療された動物の腫瘍サイズの減少を視覚的に示す。
図9は、外植片で(すなわち実験の末日として、6週)平均腫瘍重量に及ぼす薬草抽出物の効果を示し、それが薬草抽出物の両バッチの試験された投与量の全てが、約759gmから約200乃至500gmへ、約30乃至70%で外植片の腫瘍重量を有意に減少させた。
【0088】
図10および図11は、細胞増殖率の指示剤である増殖細胞核様抗原(Proliferating Cell Nuclear Antigen(PCNA))を伴い測定されたように、腫瘍細胞増殖に及ぼす薬草抽出物の効果を示す。図10のグラフに示すように、主にPCNAを決定した投与量が、1群を除いて(0.048%の抽出物#1:最も高い投与量での動物からの腫瘍が、PCNAとして試験されなかった)コントロールと比較し細胞増殖率の減少を示したが、これらの減少は、明らかな投与量依存方式を示すものでない。図11は、種々の薬草抽出物としての典型的な視覚可能な部分を示す。
【実施例3】
【0089】
実験#3. 2つのバッチと投与量の再試験
30匹のマウスが実施例1と同様1x106のDU145の腫瘍細胞を注入され、群別に分けられ、さらに下記のように多量投与量又は小量投与量の薬草抽出物を含み、随意食餌されるPurina 5001のゲッシ動物の食餌に基づいて、直ちに配置された。
群1: 0.072%(w/w))(「古い」抽出物#1 = 実施例1と同じバッチ)
群2: 0.072%(w/w))(「新しい」抽出物バッチ#2、実施例1におけるように作成)
群9: 0.72%(w/w))(「古い」抽出物#1 = 実施例1と同じバッチ)
群10: 0.72%(w/w))(「新しい」抽出物バッチ#2、実施例1におけるように作成)
群11: コントロール、抽出物なし
腫瘍を1週間に3回測定しそして記録し、6週間で腫瘍を外植片とし、上記実施例1におけると同様に処理した。
【0090】
結果:
図12は、実験の過程において、薬草抽出物を食餌に与えられた種々の群、およびコントロール群のマウスの週平均腫瘍体積に及ぼす薬草抽出物の効果を示す。コントロール動物の平均腫瘍体積が、腫瘍細胞の接種から5週間後に、約2.8cm3に達した。0.72%(w/w)の投与率の薬草抽出物#1と0.072%(w/w)の投与率の薬草抽出物#2だけは、薬草抽出物を摂取されないコントロール動物と比較し、ほぼ同レベルで平均腫瘍体積を減少させている。従って0.72%(w/w)の薬草抽出物#1、又は0.072%(w/w)の薬草抽出物#2にて食餌された動物の平均腫瘍の体積が、コントロール動物の約2.8cm3 (図12)と比較し5週間でそれぞれ約1.3 cm3であった。
【0091】
図13は、外植片(実験の末日、6週で)の平均腫瘍重量に及ぼす薬草抽出物の効果を示し、其の時、薬草抽出物の両バッチ(0.72%(w/w)の薬草抽出物#2を除く)の投与試験された全てが、外植片とした腫瘍重量を約40乃至56%の差にて、すなわち約1.149gmから約0.691乃至0.500gm有意に減少させたことを示す。これら平均して含まれる個々のマウスの腫瘍重量を、図14に示す。同じ抽出物にて低投与量と比較して0.72%(w/w)の薬草抽出物#2において、腫瘍体積および重量の点から効力が低いことが、理解されないが実施例2においても観察された(図7および図9を参照)。
【0092】
図15は、細胞増殖率を指示剤としての増殖細胞核抗原(PCNA)により測定し、選択された動物群に対する腫瘍細胞増殖に及ぼす薬草抽出物の効果を示す。従って両方の0.072%(w/w)の薬草抽出物によるPCNA正(positive)の細胞のパーセントにおける減少が、これら同じ2の投与量に対する腫瘍重量の減少とほぼ比例した(それぞれ#1と#2に対するPCNAにおける減少が60%と50%、それに対し平均腫瘍重量における減少4が5%と40%;図14)。
【実施例4】
【0093】
ヒト対象者における試験
以下の症例は、フイリッピン、台湾、およびカンボジアにおいて、本発明の薬草抽出物を用いたその他の多くの患者の経験を図示する。
症例1: フイリッピンの男性患者Aに血液検査をし、前立腺特定抗原(PSA)のレベルが、6.1であることを示した。ガノダム(Ganodum)(レイシ(霊芝(Ganoderma Lucidum))の抽出物)が含まれていなかったことを除いて、患者には一覧表2に示された好ましい実施成分が1日2回、12gm与えられた。1週間後の患者のPSAレベルが5.1まで減少した。患者には、一覧表2で特定されたガノダム(Ganodum)が含まれたことを除いて、一覧表1にて特定され、別の週に上記と同一の抽出物の同じ投与量が与えられ、その後で読み出された患者のPSAが3.4であった。これらの結果の示唆することは、薬草抽出物にて摂取されたレイシ(霊芝(Ganoderma Lucidum))が、PSAレベルに及ぼす医薬効果を高めた。
【0094】
症例2: フイリッピンの男性患者Bに血液検査をし、患者のPSAレベルが、5.2であることを示した。患者には、上記症例1と同様にガノダム(Ganodum)を伴う抽出物が与えられ、そして患者のPSAが3.4まで減少した。
【0095】
症例3: フイリッピンの男性患者Cに血液検査をし、患者のPSAレベルが11.2であることを示した。患者に、ガノダム(Ganodum)を含む抽出物の投与量を多く(1日2回18gm)与えた。1週間後のPSAのレベルが10.6まで減少し、そして2週間後に9.8まで減少した。次に患者に抽出物の服用を停止した。抽出物を服用することなく1ヶ月後に、患者のPSAレベルが、10.7に増大した。その後抽出物を投与しても、効力が低下(PSAのレベルが高い状態を維持)した。従って抽出物の追加投与のほぼ2ヶ月後に、PSAのレベルが、再度9.8だけ順次減少した。この症例では、高くなったPSAレベルを正常レベルへ減少するまで、継続して投与すべきことを示唆している。
【0096】
症例4:台湾の患者Dは、夜間の緊急排尿の頻度(夜間多尿症)の多い症状を有した。典型的に夜間において、たとえば患者が緊急性排尿を少なくとも5回有した。患者は、台湾、日本および中国にて種々の医薬治療を受けたが、状況が改善されなかった。患者が本発明の薬草抽出物に関し聞いたとき、1ヶ月間症例2と同じ投与量(ガノダム(Ganodum)を含む一覧表2に示される好ましい実例として1日12gmを2回)を服用した。1ヵ月の末日に、患者の緊急排尿頻度を、1晩でほぼ2回だけにまで減少した。PSAの試験結果はこの対象者に利用されなかった。
【0097】
本明細書に記載された全ての特許、特許出願、および刊行物が、これにより全体にわたり引用により組み入れられる。上記発明が、明らかにしそして理解する目的として、幾つか詳細に記載されたが、形式および詳細の種々の変化が、本発明、および添付されたクレームの真の範囲を逸脱することなく行うことができるという、この開示を読むことから当業者により良く理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0098】
【図1】図1は、本発明の薬草抽出物の異なる量を食餌として与えられた3の群に、ヒトの前立腺腫瘍細胞(DU145)を注入したマウスの週平均の腫瘍体積の減少を、6週間の実験程中のコントロール群と比較して示す。
【0099】
【図2】図2は、ヒトの腫瘍細胞をマウスは接種した後、腫瘍の発症に及ぼす薬草抽出物の効果を示す。
【図3】図3は、各治療群における移植された腫瘍重量の分散状態に及ぼす薬草抽出物の効果を示す。
【0100】
【図4】図4は、各治療群において分散範囲を伴う移植された腫瘍重量の平均値を表示する。
【図5】図5は、視覚可能な画像写真から測定された移植での腫瘍体積に及ぼす薬草抽出物の効果を示す。
【0101】
【図6】図6は、腫瘍発症に及ぼす薬草抽出物の異なるバッチ(batches)および投与量(doses)の効果を示す。
【図7】図7は、薬草抽出物を異なるバッチ(batches)および容量(doses)にて食餌として与えられた種々の群のマウスおよびコントロール群のマウスの週平均の腫瘍体積を示す。
【0102】
【図8】図8は、薬草抽出物にて治療された動物の腫瘍サイズの減少を視覚的に図示する、選択的に外植片とした腫瘍の写真を示す。
【図9】図9は、薬草抽出物を異なるバッチ(batches)および投与量(doses)に対し体外移植片で平均腫瘍重量に及ぼす薬草抽出物の効果を示す。
【0103】
【図10】図10は、細胞増殖率の指示剤としての増殖性細胞核抗原(PCNA)により測定された、腫瘍細胞の増殖に及ぼす薬草抽出物の効果を示す。
【図11】図11は、種々の薬草投与量(doses)として典型的な視覚領域を示す、PCNAとして染色し、選択された腫瘍部分の写真を示す。
【0104】
【図12】図12は、薬草抽出物を異なるバッチ(batches)および投与量(doses)にて餌として与えられた種々の群、およびコントロール群のマウスの週平均の腫瘍体積に及ぼす薬草抽出物の効果を示す。
【図13】図13は、図12に用いられた同じマウスに対し体外移植組織にて平均腫瘍重量に及ぼす薬草抽出物の効果を示す。
【0105】
【図14】図14は、図13に示された平均値において含まれるマウスの個々の腫瘍重量を示す。
【図15】図15は、2の異なる抽出物のバッチ(batches)を用いた第3の実験において、選択された動物群に対し、細胞増殖率の指示剤としてのPCNAにより測定された腫瘍細胞増殖に及ぼす薬草抽出物の効果を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の薬草成分および他の成分:
[テンモンドウ(天門冬(Radix Asparagi))、ラデックス・アンゲリカエ・パブエスセンテス(Radix Angelicae Pubescentis)、カロコン(Radix Trichosanthis)、ラデックス・ソクテルアリアエ(Radix Scuttellariae)、トウキ(当帰(Radix Angelicae Sinensis))、ラデックス・デスパシ(Radix Dipsaci)、トチュウ(杜中(Cortex Eucommiae))、トウシンソウ(灯心草(Medulla Junci))、チモ(知母(Rhizoma Anemarrhenae))、モクツウ(木通(Caulis Akebiae))、ハーバ・ジアンチ(Herba Dianthi))、シャゼンシ(車前子(Semen Plantaginis))、オウバク(黄柏(Cortex Phellodendri(fried))、ダイオウ(大黄(Radix et Rhizoma Rhei))、リゾマ・セウ・ラデックス・ノトプテリギ(Rhizoma seu Radix Notopterygii))、オリバナム(Olibanum)、サンシシ(山梔子(Fructus Gardeniae))、ラデックス・アストラガリ・セウ・ヘデサリ(Radix Astragali seu Hedysari))、ショウマ(升麻(Rhizoma Cimicifugae))、サイコ(柴胡(Radix Bupleuri))、ミルハ(Myrrha)、ギプスム・フィブロソム(Gypsum Fibrosun)、ラデックス・レハマニアエ(Radix Rehamanniae(crude))、フォリウム・ピロシアエ(Folium Pyrrosiae)、リゾマ・アコリ・グラミネイ(Rhizoma Acori Graminei)、リゾマ・ジオスコレエ・ハイポグロウカエ(Rhizoma Dioscoreae Hypoglaucae)、ウヤク(烏薬(Radix Linderae))、ハーバ・シスタンク(Herba Cistanche)、ラデックス・パエオニエ・ルブラ(Radix Raeoniae Rubra)、サンヤク(山薬(Rhizoma Dioscoreae))、セメン・ユウロヤレス(Semen Euroyales)、コルテックス・モウトン(Cortex Mouton)、ポリポラス・ウンベラタス(Polyporus Umbellatus)、ラデックス・レホマニエ・プラエパラタ(Radix Rehmanniae Praeparata)、ツウソウ(通草(Medulla Tetrapanacis))、セメン・コイシス(Semen Coicis)、フラクタス・ホレデイ・ガーミナタス(Fructus Horedi Germinatus(Poria))、ラデックス・アコニテイ・プラエパラタ(Radix Aconiti Praeparata)、タクシャ(沢潟(Rhizoma Alismatis))、ケイヒ(桂皮(Cortex Cinnamomi))、ハーバ・アサリ(Herba Asari)、カンソウ(甘草(Radix Glycyrrhixae))、ステグマ・マイデス(Stigma Maydis)、およびリョクズ(緑豆(Phaseolus Radiatus L))]、
を含む組成物。
【請求項2】
レイシ(霊芝(Ganoderma Lucidum))をさらに含む請求項1記載の組成物。
【請求項3】
以下の成分の群:
[ビャクゴウ(Bulbus Lilii)、シトリ・レチクレテ・ビライデ(Citri Reticulatae Viride)、ボタンヒ(牡丹皮(Cortex Moutan Radicis))、ジコツビ(地骨皮(Cortex Lycc Radicis))、フェイセス・トログロプテロリ(Faecs Trogropterori)、キンギンカ(金銀花(Flos Lonicerae))、ヤクチ(益智(Fructus Alpiniae Oxyphyllae))、キジツ(Fructus Aurantii Immaturus)、ジャショウシ(蛇床子(Fructus Cnidii))、サンシュユ(Fructus Corni)、ゴミシ(五味子(Fructus Schisandrae))、ゴボウシ(牛蒡子(Fructus Arctii))、ハーバ・シノモリ(Herba Cynomorii)、インヨウカク(Herba Epimedii)、ヤクモソウ(益母草(Herba Leonuri))、ハーバ・ポリゴニー・アビクラリス(Herba Polygoni Avicularis)、ラデックス・アキランテス・ビデンテイテ((Radix Achyranthis Bidentatae)、ラデックス・アコニテイ・カウスネゾフィ(Radix Aconiti Kusnezoffii)、ビャクシ(白子(Radix Angelicae Dahuricae)、ラデックス・アウクランダイエ(Radix Aucklandiae)、イレイセン(威霊仙(Radix Clematidis))、ラデックス・コドノプシス・ピロスレ(Radix Codonopsis Pilosulae)、ラデックス・ゲンテアネ・マクロピラエ(Radix Gentianae Macrophyllae)、ラデックス・オピオポゴニス(Radix Ophiopogonis)、ラデックス・パエオニエ・アルバ(Radix Paeoniae Alba)、ラデックス・ポリガラエ(Radix Polygalae)、ラデックス・ステファニエ・テトランドラエ(Radix Stephaniae Tetrandrae)、ラムラス・シンナモミ(Ramulus Cinnamomi)、ビャクシュツ(白求(Rhizoma Atractylodis))、リゾマ、ベラムカンデ(Rhizoma Belamcandae)、リゾマ・コリダリス(Rhizoma Corydalis)、リゾマ・リグシテシ・チュアニクシオング(Rhizoma Ligustici Chuanxiong)、リゾマ・スウ・ラデックス・ノトテルギイ(Rhizoma seu Radix Nototergii)、リゾマ・ズインギベリス・リセンス(Rhizoma Zingberis Recens)、セメン・ビオテ(Semen Biotae)、トシシ(Semen Cuscutae)、セメン・ドリコリス・アルブム(Semen Dolichoris Album)、ケンゴシ(Semen Pharbitidis)、トウニン(桃仁(Semen Persicae))、カゴソウ(夏枯草(Spica Prunellae))、およびステグマ・メイデス(Stigma Maydis)]、
から選択される少なくとも1の薬草成分又は他の成分をさらに含む、請求項1記載の組成物。
【請求項4】
それぞれ含れる薬草成分の水溶性、又はアルコールか水溶性アルコールの抽出物を含む、請求項1記載の組成物。
【請求項5】
少なくとも成分の豊富な乾燥重量と比較して以下の薬草成分及び他の成分の乾燥重量の特定比率:
[テンモンドウ(天門冬(Radix Asparagi))(6:1)、ラデックス・アンゲリカエ・パブエスセンテス(Radix Angelicae Pubescentis)(6:1)、カロコン(Radix Trichosanthis)(9:1)、ラデックス・ソクテルアリアエ(Radix Scuttellariae)(4:1)、トウキ(当帰(Radix Angelicae Sinensis))(1:1)、ラデックス・デスパシ(Radix Dipsaci)(1:1)、トチュウ(杜中(Cortex Eucommiae))(1:1)、トウシンソウ(灯心草(Medulla Junci))(1:1)、チモ(知母(Rhizoma Anemarrhenae))(4:1)、モクツウ(木通(Caulis Akebiae))(8:1)、ハーバ・ジアンチ(Herba Dianthi))(8:1)、シャゼンシ(車前子(Semen Plantaginis))(6:1)、オウバク(黄柏(Cortex Phellodendri(fried))(8:1)、ダイオウ(大黄(Radix et Rhizoma Rhei))(4:1)、リゾマ・セウ・ラデックス・ノトプテリギ(Rhizoma seu Radix Notopterygii))(1:1)、オリバナム(Olibanum)(1:1)、サンシシ(山梔子(Fructus Gardeniae))(7:1)、ラデックス・アストラガリ・セウ・ヘデサリ(Astragali seu Hedysari))(15:1)、ショウマ(升麻(Rhizoma Cimicifugae))(4:1)、サイコ(柴胡(Radix Bupleuri))(4:1)、ミルハ(Myrrha)(1:1)、ギプスム・フィブロソム(Gypsum Fibrosun)(18:1)、ラデックス・レハマニアエ(Radix Rehamanniae(crude))(15:1)、フォリウム・ピロシアエ(Folium Pyrrosiae)(9:1)、リゾマ・アコリ・グラミネイ(Rhizoma Acori Graminei)(6:1)、リゾマ・ジオスコレエ・ハイポグロウカエ(Rhizoma Dioscoreae Hypoglaucae)(6:1)、ウヤク(烏薬(Radix Linderae))(6:1)、ハーバ・シスタンク(Herba Cistanche)(1:1)、ラデックス・パエオニエ・ルブラ(Radix Raeoniae Rubra)(6:1)、サンヤク(山薬(Rhizoma Dioscoreae))(9:1)、セメン・ユウロヤレス(Semen Euroyales)(6:1)、コルテックス・モウトン(Cortex Mouton)(1:1)、ポリポラス・ウンベラタス(Polyporus Umbellatus)(6:1)、ラデックス・レホマニエ・プラエパラタ(Radix Rehmanniae Praeparata)(1:1)、ツウソウ(通草(Medulla Tetrapanacis))(6:1)、セメン・コイシス(Semen Coicis)(8:1)、フラクタス・ホレデイ・ガーミナタス(Fructus Horedi Germinatus(Poria))(9:1)、ラデックス・アコニテイ・プラエパラタ(Radix Aconiti Praeparata)(6:1)、タクシャ(沢潟(Rhizoma Alismatis))(6:1)、ケイヒ(桂皮(Cortex Cinnamomi))(3:1)、ハーバ・アサリ(Herba Asari)(4:1)、カンソウ(甘草(Radix Glycyrrhixae))(3:1)、ステグマ・マイデス(Stigma Maydis)(18:1)、およびリョクズ(緑豆(Phaseolus Radiatus L))(31:1)およびレイシ(霊芝(Ganoderma Lucidum))(1:1)]、
の水溶性抽出物を含む請求項4記載の組成物。
【請求項6】
さらに医薬的に受け入れ可能な担体、希釈物、又は添加物を含む請求項4記載の組成物。
【請求項7】
請求項1記載の組成物を含む食料の栄養補給剤。
【請求項8】
以下の薬草の成分および他の成分:
[テンモンドウ(天門冬(Radix Asparagi))、ラデックス・アンゲリカエ・パブエスセンテス(Radix Angelicae Pubescentis)、カロコン(Radix Trichosanthis)、ラデックス・ソクテルアリアエ(Radix Scuttellariae)、トウキ(当帰(Radix Angelicae Sinensis))、ラデックス・デスパシ(Radix Dipsaci)、トチュウ(杜中(Cortex Eucommiae))、トウシンソウ(灯心草(Medulla Junci))、チモ(知母(Rhizoma Anemarrhenae))、モクツウ(木通(Caulis Akebiae))、ハーバ・ジアンチ(Herba Dianthi))、シャゼンシ(車前子(Semen Plantaginis))、オウバク(黄柏(Cortex Phellodendri(fried))、ダイオウ(大黄(Radix et Rhizoma Rhei))、リゾマ・セウ・ラデックス・ノトプテリギ(Rhizoma seu Radix Notopterygii))、オリバナム(Olibanum)、サンシシ(山梔子(Fructus Gardeniae))、ラデックス・アストラガリ・セウ・ヘデサリ(Astragali seu Hedysari))、ショウマ(升麻(Rhizoma Cimicifugae))、サイコ(柴胡(Radix Bupleuri))、ミルハ(Myrrha)、ギプスム・フィブロソム(Gypsum Fibrosun)、ラデックス・レハマニアエ(Radix Rehamanniae(crude))、フォリウム・ピロシアエ(Folium Pyrrosiae)、リゾマ・アコリ・グラミネイ(Rhizoma Acori Graminei)、リゾマ・ジオスコレエ・ハイポグロウカエ(Rhizoma Dioscoreae Hypoglaucae)、ウヤク(烏薬(Radix Linderae))、ハーバ・シスタンク(Herba Cistanche)、ラデックス・パエオニエ・ルブラ(Radix Raeoniae Rubra)、サンヤク(山薬(Rhizoma Dioscoreae))、セメン・ユウロヤレス(Semen Euroyales)、コルテックス・モウトン(Cortex Mouton)、ポリポラス・ウンベラタス(Polyporus Umbellatus)、ラデックス・レホマニエ・プラエパラタ(Radix Rehmanniae Praeparata)、ツウソウ(通草(Medulla Tetrapanacis))、セメン・コイシス(Semen Coicis)、フラクタス・ホレデイ・ガーミナタス(Fructus Horedi Germinatus(Poria))、ラデックス・アコニテイ・プラエパラタ(Radix Aconiti Praeparata)、タクシャ(沢潟(Rhizoma Alismatis))、ケイヒ(桂皮(Cortex Cinnamomi))、ハーバ・アサリ(Herba Asari)、カンソウ(甘草(Radix Glycyrrhixae))、ステグマ・マイデス(Stigma Maydis)、リョクズ(緑豆(Phaseolus Radiatus L))、およびレイシ(霊芝(Ganoderma Lucidum))]、
の混合物を含み、
ここで、哺乳動物における前立腺炎、良性前立腺肥大および前立腺ガン腫を含む前立腺障害の防止又は治療に前記成分は、前記混合物が有効な量にて前記混合物中に存在することを含む、
物質の組成物。
【請求項9】
前記哺乳動物がヒトである請求項8記載の組成物。
【請求項10】
前記混合物が、通常以上に高い前立腺特定抗原(PSA)の血清レベルを減少させ、そして前立腺による刺激を伴う排尿の兆候を減少させるに有効な、請求項9記載の組成物。
【請求項11】
こうした腫瘍を有する哺乳動物において前記混合物が、前立腺ガン腫の少なくとも1の効力の改良に有効である請求項8記載の組成物。
【請求項12】
前記前立腺ガン腫の少なくとも1の効力の前記改良は、前記ガン腫の増殖速度又は量を減少させることを含む請求項11記載の組成物。
【請求項13】
前記症状の防止又は治療に十分な期間にて、請求項8記載の物質の組成物を、定期的に前記哺乳動物へ投与することを含め、前立腺炎、良性前立腺肥大、および前立腺ガン腫を含む哺乳動物における前立腺障害を防止又は治療する方法。
【請求項14】
前記前立腺傷害および前立腺ガン腫並びに投与による治療が、外科手術により前記ガン腫を除去する前に行われる請求項13記載の方法。
【請求項15】
前記患者へ定期的に行う投与を、日に1回又は2回、あるいは週に3回から4回にて行う請求項13記載の方法。
【請求項16】
ホルモン活性を有する黄体ホルモン放出ホルモン、エストロゲン、抗アンドロゲン、ゴナドトロピン放出ホルモンおよびその類似合成物質から成る群から選択される前立腺ガンに有効な抗ガン化合物を、治療としての有効量にて、又は抗生物質、抗代謝物、および細胞傷害剤から成る群から選択される化合物を、治療として有効量にて投与することを、さらに含む請求項13記載の方法。
【請求項17】
所望の改良を行う十分な期間にて、請求項8記載の物質の組成物を、前記哺乳動物に定期的に投与することを含め、前立腺炎、良性前立腺肥大、および前立腺ガン腫を含む哺乳動物の前立腺障害に関連する兆候を改良する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公表番号】特表2006−515615(P2006−515615A)
【公表日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−500765(P2006−500765)
【出願日】平成16年1月16日(2004.1.16)
【国際出願番号】PCT/SG2004/000016
【国際公開番号】WO2004/062681
【国際公開日】平成16年7月29日(2004.7.29)
【出願人】(505270050)ヘルスエイド エンタープライズ ピーティーイー.リミティド (1)
【Fターム(参考)】