説明

剥離可能オーバーポーチフィルム

本発明は、エチレン含有ポリマーを含む第一封止層(30)、剥離可能シールに沿って第一封止層に付着するポリプロピレン含有ポリマーを含む第二封止層(34)を有する剥離可能ポリマー層構造体(16)を提供する。本発明はまた、エチレン含有ポリマーの第一封止層(30)を有する第一側壁(12)およびプロピレン含有ポリマーの第二封止層(34)を有する第二側壁(14)を含むオーバーポーチ容器(10)を提供する。第二封止層は、剥離可能周辺シール(16)に沿った第一封止層に付着している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(技術分野)
本発明は一般に、剥離可能シールを特徴とするポリマー層構造体に関し、より詳細には、剥離可能オーバーポーチなどの製造に対するそのような物質の使用に関する。
【背景技術】
【0002】
(発明の背景)
医療分野では、一次容器は、治療用液体、栄養性溶液、呼吸器治療剤、透析溶液、血液、血液製剤、血漿誘導体、血漿増量剤、および他の治療剤の回収、保存、輸送および最終的な送達のために使用される。多くの場合、これらの一次容器は、二次容器(例えば、一次容器内に含まれる物質の完全性および体積を維持するためのオーバーポーチ)内に配置される。一次容器は、チュービングセットに付着され、そして他の容器を伴なって、治療用液体送達セットを形成する。オーバーポーチは、固有の特性の組合せを有さなければならない。例えば、オーバーポーチは、その中に含まれる薬剤に対する汚染物質に関して、一次容器の内容物を視覚的に点検するために、光学的に透明であることが望ましい。少なくとも、透明性は、容器のラベルの文を読みやすくすることを可能にしなければならない。その物質はまた、オートクレーブプロセスまたは滅菌プロセス(通常は、約121℃の温度および高圧で蒸気を使用して成し遂げられる)に耐える能力を備えて、広い範囲の温度にわたって機能的でなければならない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
オーバーポーチはまた、一次容器を構成するフィルムまたは一次容器自体と適合性でなければならない。つまり、オーバーポーチは、しわがよらず、変色し得ず、または他のオーバーポーチまたは一次容器に接着し得ない。これらのオーバーポーチまたは一次容器のそれぞれは、(取り除かれない場合)オーバーポーチを取り除くことなく、一次容器を視覚的に点検する能力を損なう。
【0004】
このオーバーポーチはまた、「開けやすい」特徴(例えば、切断用具を必要としない開封帯、ノッチ、スリット、など)を提供することによって、内側、一次容器に容易に到達することを可能にしなければならない。
【0005】
このオーバーポーチは、低分子量の添加物(例えば、可塑剤、安定剤など)を含まないか、または低含有量有することが望ましく、これらの添加剤は、オーバーポーチ内の一次容器内に含まれる薬剤または生体液中に放出され、それによって潜在的にこのようなデバイスを使用する患者に危険を生じ得る。これまでは、オーバーポーチを加工するための業界標準材料は、高密度ポリエチレン(HDPE)(例えば、AtoFina Oil and Chemical Co.によって市販されるFina7194)であった。
【0006】
本発明は、これらの課題および他の課題を解決するために提供される。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(発明の要旨)
本発明は、エチレン含有ポリマーを含む第一封止層および剥離可能シールに沿って第一封止層に付着したポリプロピレン含有ポリマーを含む第二封止層を有する剥離可能ポリマー層を提供する。
【0008】
本発明はまた、エチレン含有ポリマーの第一封止層を有する第一側壁、およびプロピレン含有ポリマーの第二封止層を有する第二側壁を備えるオーバーポーチ容器を提供する。第二封止層は、剥離可能な周辺のシールに沿って、第一封止層に付着する。これらの局面および他の局面ならびに本発明の特質は、以下の図面および付随する明細書を参照して議論される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
(好ましい実施形態の詳細な説明)
本発明は、図に示され、本明細書中に詳細に記載される多くの異なる形態における実施形態の影響を受けやすいが、それらの特定の実施形態は、本開示が本発明の原理の例示として考えられるべきであり、本発明を、例示した特定の実施形態に限定することを意図しないことを理解することを伴なっている。
【0010】
本発明に従って、同一のものから作製され、上に示す必要条件を満たすポリマー層構造体および剥離可能オーバーポーチが提供される。剥離可能オーバーポーチは、オーバーポーチの側壁の周辺部分を一緒にシールすることによって形成される剥離シールを提供することによって、内容物への容易な到達を提供する。剥離シールは、パッケージが消費者によって開封される時まで、代表的な輸送および保存プロセスを通してインタクトかつ気密性のままであるために、十分に強くなければならない。剥離シールは、あまりに耐久性であるために、消費者が、通常の手の圧力を用いてフィルムを引き離すことによって容易に開封する(すなわち、剥離開封する)ことができないべきではない。
【0011】
シール強度および剥離可能性の容易さのバランスが、シールしたパッケージの最初の作製からパッケージが開封されることが意図されるまで、相対的に一定なままであることがまた重要である。このことは、パッケージが開封の前に極端な温度変動に供されることが意図される場合、特別な懸念事項である。例えば、食品を有するシールしたパッケージは多くの場合、凍結条件下で保存され、そして、究極的には、熱源(例えば、電子レンジまたは熱湯の容器)の中に配置されるように設計される。
【0012】
種々の医薬品は、使用前に滅菌を必要とすることが周知である。一般的な加熱滅菌技術は、微生物を死滅させるためのオートクレーブプロセスの使用を含む。耐久性でなお剥離可能なシールを備えるポリマーフィルムパッケージング系は、使用前に滅菌を必要とする医薬品を封入するために使用され得る。この点で、剥離可能シールは、滅菌と関連する高温に耐性でなければならず、その後の剥離性を維持しなければならない。
【0013】
図1は、剥離シール16を形成するように周辺部分に沿って一緒にシールした相対する第一側壁12および第二側壁14を有する剥離可能オーバーポーチ10を示す。側壁は、多層構造または単層構造からなるものであり得る。一方の側壁は、多層構造であり得るが、反対側の側壁は、単層構造であり得る。シールの幅は、十分に狭くあり得、チャンバー18を規定していて、内容物は、オーバーポーチを完全にシールする前に、配置され得る。シールの周囲の外側の一箇所以上の位置で、シールしていない膜の一部は、シールを開封するために必要な引くプロセスを開始するために、指または別のやり方でつかまれ得るタブ様グリップ領域19として残存する。
【0014】
図2aは、連続的な携帯型腹膜透析セット20を部分的に備える本発明に基づく剥離可能オーバーポーチ10を示す。このセット20は、図2bにパッケージングされない形態で示される。種々の治療溶液(例えば、I.V.溶液、薬物溶液、血液、血液製剤、腎臓溶液、血漿誘導体、血漿増量剤、代用血液、抗凝血剤、血液防腐剤および他の治療剤)を含む容器が企図される。他の医療デバイス(例えば、手術用機器、投薬セット、溶液容器など)を保管することもまた企図される。しかし、剥離可能オーバーポーチを備えるパッケージングのための物品は、医療デバイスに限定されず、従って、このような物品の性質および型は、所望の適用に依存して大きく変動することが理解されなければならない。
【0015】
図3は、本発明の好ましい形態において、第一側壁12および第二側壁14が両方とも多層構造であることを示し、図4は、第一側壁12および第二側壁14が両方とも単層構造であることを示す。図3は、第一側壁12が第一封止層30および第一外層32を有することを示す。第二側壁14は、第二封止層34および第二外層36を有する。第一側壁および第二側壁の全て、またはそれらの一部は、一緒にシールされ得、そのシールは、それぞれの側壁の内側の封止表面の間に形成される。一つの側壁が、多層構造であり得、反対側の側壁が単層構造または他の側壁と同数の層または異なる数の層を有する多層構造であり得ることが企図される。
【0016】
剥離シール16は、指定されたグリップ領域19で開封プロセスを開始することによって引き離され得る。二つの側壁が、次第に剥離して離れていくにつれて、その内容物は、それに応じて次第に暴露される。剥離を継続することにより、最終的に、二つの側壁12および14の完全な分離を生じる。このシール16は、シールの全長に沿って実質的に平行に走るいずれかの向きに引き離されるように設計される。従って、図1における位置Xでのシールの分離は、シール16の幅で、正しい角度で向き38に、側壁を引くことによって容易になるが、それに対して、シールは、シール16の幅まで平行に、40の向きに側壁を引く場合に、分離に対して比較的耐久性である。
【0017】
側壁間のシールは、内側の封止層30および34の融点より高い温度でシールすることにより、理想的に達成される。外層32または36の少なくとも一つは、シールの消耗により、接触する外部表面の強度を損なうことを避けるために、シール温度より高い融点を有するべきである。
【0018】
側壁のシールされた部分間の付着強度または剥離強度は、少なくとも二つの異なる現象によって制御される。第一に、特定の理論に束縛されることなく、第一の現象は、消耗によって融解するにつれて、二つの封止層間に生じる粘稠な流れによって生じる物理的な連動であると考えられる。上述のとおり、これは、シールの向きと垂直の向きに剥離する場合に、高剥離強度を生じる。さらに、シールは、シールに対して平行な向きには、より容易に剥離可能であり、圧力によって大部分は制御されると考えられる特質は、シールの消耗に適用される。
【0019】
本発明のシール特性に寄与する第二の現象は、封止層に対して選択された物質の組成物に関する。非永久的なシールが、不適合性の物質を合わせることにより形成され得ることが公知である。より詳細には、高適合性の物質は、より強いシールを形成する傾向があるが、低適合性の物質は、より弱いシールを形成する傾向がある。
【0020】
第一封止層30に適した物質は、2〜20個の炭素を有するα−オレフィンモノマーに由来するポリオレフィンから選択される。従って、適したポリオレフィンとしては、エチレン、プロピレン、ブテン、ペンテン、ヘキセン、ヘプテン、オクテンなど、およびそれらで構成されるブレンドのホモポリマー、コポリマーおよびターポリマーが挙げられる。
【0021】
本発明の好ましい一形態において、ポリオレフィンは、エチレンホモポリマーまたはコポリマーである。エチレンホモポリマーとしては、高密度ポリエチレン(HDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)および低密度ポリエチレン(LDPE)が挙げられ、最も好ましくは、HDPEである。適したHDPEとしては、0.915g/cc〜0.970g/ccの密度を有するHDPEが挙げられ、さらにより好ましくは、約0.955g/cc〜約0.965g/ccの密度を有するHDPEである。
【0022】
エチレンの適したコポリマーは、エチレンモノマーをα−オレフィンと重合することによって得られ、このα−オレフィンは、3〜20個の炭素、より好ましくは、3〜10個の炭素、そして、最も好ましくは、4〜8個の炭素を有する。エチレンのコポリマーは、ASTM D−792によって測定される場合、約0.915g/cc未満の密度、そして、より好ましくは、0.910g/cc未満の密度、そしてさらにより好ましくは、0.900g/cc未満の密度を有することが望ましい。このようなポリマーは多くの場合、VLDPE(超低密度ポリエチレン)またはULDPE(超超低密度ポリエチレン)と称される。好ましくは、エチレンα−オレフィンコポリマーは、単一部位触媒、さらにより好ましくは、メタロセン触媒系を使用して製造される。単一部位触媒は、触媒部位の混合体を有することが公知であるZiegler−Natta型触媒とは対照的に、単一の、立体的かつ電子的に等価な触媒位置を有すると考えられる。このような単一部位触媒化エチレンα−オレフィンは、DowによってAFFINITYの商品名で、DuPont DowによってENGAGE(登録商標)の商標で、そして、ExxonによってEXACTの商品名で販売されている。これらのコポリマーは、本明細書中では、m−ULDPEと称されることもある。
【0023】
エチレンの適したコポリマーとしてはまた、エチレンおよび低級アクリル酸のコポリマー、エチレンおよび低級アルキル置換アクリル酸アルキルのコポリマーおよびコポリマーの約8重量%〜約40重量%のビニルアセテート含有量を有するエチレンビニルアセテートのコポリマーが挙げられる。用語「低級アルキルアクリレート」とは、図式1に示される式を有するコモノマーをいう。
【0024】
【化1】

R基は、1〜17個の炭素を有するアルキルをいう。従って、用語「低級アルキルアクリレート」としては、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレートなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0025】
用語「アルキル置換アルキルアクリレート」とは、図式2:
【0026】
【化2】

に示される式を有するコモノマーをいう。
【0027】
およびRは、1〜17個の炭素を有するアルキルであり、それらは、同じ数の炭素を有し得るか、または異なる数の炭素を有し得る。従って、用語「アルキル置換アルキルアクリレート」としては、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、メチルエタクリレート、エチルエタクリレート、ブチルメタクリレート、ブチルエタクリレートなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0028】
ポリマーを含有する適切なプロピレンとしては、ホモポリマーおよびポリプロピレンのコポリマーの両方が挙げられる。ポリプロピレンの適切なホモポリマーは、アモルファス、アイソタクチック、シンジオタクチック、アタクチック、ヘミイソタクチックまたはステレオブロックを有し得る。本発明の一つの好ましい形態において、ポリプロピレンのホモポリマーは、単一部位触媒を使用して入手される。
【0029】
プロピレンの適切なコポリマーは、プロピレンモノマーを、2〜20個の炭素を有するα−オレフィンと重合することによって入手される。本発明のより好ましい形態において、プロピレンは、コポリマーの約1重量%〜約20重量%、より好ましくは、約1重量%〜約10重量%、そして最も好ましくは、2重量%〜約5重量%の量で、エチレンと共重合される。5重量%より大きいエチレンを含むプロピレンおよびエチレンのコポリマーは、本明細書中で、高エチレン含量のプロピレンおよびエチレンのコポリマーと称される。プロピレンおよびエチレンのコポリマーは、ランダムコポリマーまたはブロックコポリマーであり得る。プロピレンランダムコポリマーは、異種位相性であり得る。異種位相性によって意味されるものは、プロピレンコポリマーの生成が、二相性プロセスにおいて実施されることであり、これによって、ホモポリマーマトリックスならびにアモルファスEPコポリマー(「ゴム」)および結晶性PEからなる封入体を備える多層構造を生じる。分子量の変化およびマトリックスに関連するエラストマー相の組成物の変化は、広範な特性(剛性、強靭性および透明性)を可能にする。
【0030】
本発明の好ましい形態において、プロピレンコポリマーは、単一部位触媒を用いて入手される。
【0031】
ポリプロピレンおよびα−オレフィンコポリマーのブレンドを使用することが可能であって、ここで、プロピレンコポリマーは、α−オレフィンにおける炭素の数によって変動し得る。例えば、本発明は、プロピレンおよびα−オレフィンコポリマーのブレンドを企図し、ここで、一つのコポリマーは、2炭素α−オレフィンを有し、別のコポリマーは、4炭素α−オレフィンを有する。また、2〜20個の炭素およびより好ましくは、2〜8個の炭素のα−オレフィンの任意の組合せを使用することが可能である。従って、本発明は、プロピレンおよびα−オレフィンのコポリマーのブレンドを企図し、ここで、第一α−オレフィンおよび第二α−オレフィンは、以下:2および6、2および8、4および6、4および8の炭素数の組合せを有する。ブレンド中で2より多いポリプロピレンおよびα−オレフィンのコポリマーを使用することが企図される。適切なポリマーは、カタロイ(catalloy)手順を使用して入手され得る。
【0032】
また、高溶融強度ポリプロピレンを使用することが、好ましい場合もある。高溶融強度ポリプロピレンは、ポリプロピレンのホモポリマーまたはコポリマーであり得る。高溶融強度ポリプロピレンは、プロピレン単位の遊離末端長鎖分枝鎖を有することが公知である。高溶融強度特性を示すポリプロピレンを調製する方法は、米国特許第4,916,198号;同第5,047,485号および同第5,605,936号に記載され、これらは、本明細書中に参考として援用され、本明細書の一部を形成する。このような方法の一つは、活性酸素濃度が約15体積%の環境で、直鎖プロピレンポリマーに高エネルギーイオン化エネルギー照射を、1分間あたり1〜104メガラドの線量で、直鎖プロピレンポリマーの実質的な量の鎖切断が生じるには十分であるが、物質がゲル状になるのを引き起こすには不十分な時間照射する工程を包含する。この照射は、鎖切断を生じる。鎖フラグメントのその後の組換えにより、新規の鎖の形成を生じ、ならびに枝を形成するように鎖に鎖フラグメントを結合させる。これにより、さらに、所望の遊離末端長鎖分枝鎖の高分子量、非直鎖のプロピレンポリマー物質を生じる。照射は、かなりの量の長鎖分枝鎖が形成されるまで維持される。その物質は次いで、照射された物質中に存在する全ての遊離ラジカルを実質的に不活性化するために処理される。
【0033】
高溶融強度ポリプロピレンはまた、米国特許第5,416,169号(これは、本明細書中に参考として援用され、本明細書の一部を形成する)に記載されるようにして入手され得、ここで、特定の有機ペルオキシド(ジ−2−エチルヘキシルペルオキシジカーボネート)を、特定の条件下でポリプロピレンと反応させ、その後、溶解混練(melt−kneading)させる。このようなポリプロピレンは、実質的に1の係数の分枝を有し、従って、遊離末端長鎖分枝鎖を有さない直鎖の結晶性ポリプロピレンであり、約2.5dl/g〜10dl/gの固有の粘度を有する。
【0034】
第二封止層34に適する物質は、第一封止層30と同じポリマー性物質の群から選択されるが、本発明の好ましい形態において、異なる点は、それに加えてシーリング不適合性である。物質は、互いに非混和性または非混合性である場合、不適合性である。例えば、第一封止層30がポリエチレンである場合、第二封止層34は、ポリプロピレン、ポリブテン、スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン(SEBS)、スチレン−ブタジエン−スチレン(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレン(SIS)または他の任にの疎水性ポリマーであり得る。
【0035】
上述のとおり、本明細書中で本発明者らは、不適合性ポリオレフィンの種々の組合せが、本発明の封止層に適した開始物資を提供することを見出した。以下の物質は、高密度ポリエチレンとの最も高い適合性〜最も低い適合性の順に列挙する:高密度ポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、高エチレン含有量のポリプロピレンランダム異種位相性コポリマー、高エチレン含有量のポリプロピレンランダムコポリマーおよびポリプロピレンホモポリマー。言い換えると、これらのポリオレフィンの場合、最も高い固有の接着強度は、高密度ポリエチレンおよび高密度ポリエチレンの間のシールによって示される。逆に、最も低い接着は、高密度ポリエチレンおよびポリプロピレンホモポリマーによって得られる。
【0036】
本発明はさらに、二つ以上の成分を有するポリマーブレンドを、第一封止層30および第二封止層34に使用することを企図する。本発明の好ましい形態において、第一封止層30に対するポリマーブレンドは、約5%〜約95%の量で第二ポリオレフィンとブレンドした約95%〜約5%の第一ポリオレフィンを有する二つの成分のブレンドである。第二封止層34は、上記の二つ以上の異なるポリプロピレンポリマーのブレンドであり得、例えば、約99%〜約1%の一つのポリプロピレンおよび約1%〜約99%の第二ポリプロピレンの二成分ブレンドであり得る。
【0037】
第一封止層30を第二封止層34に干渉させることによって規定される剥離シールの適切な層構造としては、(1)HDPE/ポリプロピレンランダムコポリマー(エチレン含有量1〜3%)および(2)10%PPランダム異種位相性コポリマーを含むHDPE/90%PPランダムコポリマーが挙げられるが、これらに限定されない。ブレンドの成分の相対量は、他に提供されない限り、重量%として記載される。
【0038】
さらなる適切な層としては、LLDPEまたはMDPEの第一封止層30およびポリプロピレン含有ポリマーの第二封止層34が挙げられる。HDPEは、Heerlen、The NetherlandのDEXPlastomers o.f.v.によって製造されるStamylex90−89であり得る。MDPEは、DEXによって製造されるStamylex40−46−48であり得る。LLDPEは、DEXによっても製造されるStamylex1026であり得る。ポリマー含有ポリプロピレンは、Borealis GMBH of Burghausen、Germanyによって製造されるBorealis RD204CF、またはHoofddorp、The NetherlandsのBasell Polyolefins Company N.V.によって製造されるAdflex C200Fであり得る。
【0039】
他の層構造体は、不適合性干渉層を有する他の層構造体としては、例えば、ポリプロピレンの層に付着したポリブテンの層およびポリエチレンの層に付着したポリブテンの層が挙げられる。
【0040】
第一外層32および/または第二外層36に対する適切な物質としては、ホモポリマーおよび一つ以上のモノマーとコポリマー化したポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、エチレンのコポリマーが挙げられ、このモノマーとしては、例えば、2〜20個の炭素を有するカルボン酸、およびこれらのエステル誘導体、アクリル酸、アクリル酸のエステル誘導体、アルキル置換アクリル酸、アクリル酸のアルキル置換エステル、酢酸ビニル、アクリル酸ビニルなどが挙げられる。本発明の好ましい形態において、第一外層は32は、ポリアミドであり、より好ましくは、6ナイロンである。適切な6ナイロンは、EMS−Chemie A.G.of Domat/Ems、Switzerlandによって、Grillon XE3615の商品名の下で販売されている。外層32および36はまた、これらの物質のブレンドを含み得る。別の好ましい実施形態において、第一外層32は、ポリアミドであり、より好ましくは、6ナイロンであり、そして第二外層36は、LLDPEである。
【0041】
ポリアミドは、本発明の任意の外層における成分として特に好ましい。好ましくは、ポリアミドは、4〜12個の炭素を有するラクタムの開環反応において生成されたポリアミド、2〜13個の範囲内の炭素数を有するジアミンの濃縮反応から生じる脂肪族ポリアミド、2〜13個の範囲内の炭素数を有する二価酸の濃縮反応から生じる脂肪族ポリアミド、二量体脂肪酸の濃縮反応から生じるポリアミド、およびアミド含有コポリマー(ランダム、ブロックまたはグラフト)から選択される。
【0042】
適切なポリエステルとしては、ジカルボン酸またはポリカルボン酸とジヒドロキシアルコールもしくはポリヒドロキシアルコールまたはアルキレンオキシドの重縮合生成物が挙げられる。本発明の好ましい形態において、ポリエステルは、ポリエステルエーテルである。適切なポリエステルエーテルは、1,4シクロヘキサンジメタノール、1,4シクロヘキサンジカルボン酸およびポリテトラメチレングリコールエーテルを反応させる工程から入手され、一般にPCCEと称される。適切なPCCEは、EastmanからECDELの商品名の下で販売されている。適切なポリエステルとしてはさらに、ポリブチレンテレフタレートの硬質結晶部分および軟質(アモルファス)ポリエーテルグリコールの第二部分のブロックコポリマーであるポリエステルエラストマーが挙げられる。このようなポリエステルエラストマーは、Du Pont Chemical CompanyによりHYTREL(登録商標)の商品名の下で販売されている。
【0043】
図5は、その間に、HDPEの第一封止層30、ポリアミド、6ナイロンの第二外層32およびマレイン酸無水物グラフト化ポリエチレン(MAH−PE)(例えば、ATO Finaによって製造されるOREVAC 18305)の第一タイ層40を有する多層構造体の第一側壁12を有する剥離シール構造体の好ましい実施例を示す。第二側壁14は、それらの間に、PPランダムコポリマーの第二封止層34、ポリアミド、6ナイロンの第二外層36およびマレイン酸無水物グラフト化ポリプロピレン(MAH−PP)(例えば、Mitsui Chemicals,Inc.Tokyo,Japan)の第二タイ層42を有する。第一側壁12および第二側壁14は、また膜と称され得る。
【0044】
図6は、HDPEの第一封止層30、ポリアミド、6ナイロンの第二外層32、およびマレイン酸無水物グラフト化ポリエチレン(MAH−PE)(例えば、ATO Finaによって製造されるOREVAC 18305)をその間に有する多層構造体の第一側壁12を有する本発明の別の好ましい実施形態を示す。第二側壁14は、その間に、PPランダムコポリマーの第二封止層34、ポリアミド、6ナイロンの中間層44およびマレイン酸無水物グラフト化ポリプロピレン(MAH−PP)(例えば、Mitsui Chemicals,Inc.Tokyo,Japan)の第二タイ層42を有する。さらに、第二側壁14は、第三タイ層46および第二外層36を備える。第三タイ層42は、MAH−PPであって、第二外層36は、LLDPEである。
【0045】
このタイ層は、当該分野で公知の物質から選択され得る。例えば、適切なタイ層は、非改変ポリオレフィンとブレンドした改変ポリオレフィンを含む。改変ポリオレフィンは、代表的に、ポリエチレンまたはポリエチレンのコポリマーである。このポリエチレンは、ULDPE、低密度(LDPE)、直鎖低密度(LLDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)および高密度ポリエチレン(HDPE)であり得る。この改変ポリエチレンは、0.850〜0.95g/ccの密度を有する。より具体的には、さらなる例では、上記MAH−PEまたはMAH−PPの他に、タイ層は、改変エチレンおよびプロピレンコポリマー(例えば、PLEXAR(Quantum Chemical Co.)およびBYNEL(Dupont)の製品名の下で販売される)からなり得る。
【0046】
本発明の層の相対的な厚さは、以下のとおりである:第一外層は、約5〜70ミクロン、より好ましくは、15〜60ミクロンまたはそれらの範囲の任意の範囲まもしくは組合せの厚さを有するべきである。第一封止層は、約50〜110ミクロン、より好ましくは、約60〜90ミクロン、またはそれらの範囲の任意の範囲もしくは組合せの厚さを有するべきである。第二封止層は、約30〜80ミクロン、より好ましくは、約35〜75ミクロン、またはそれらの範囲の任意の範囲もしくは組合せの厚さを有するべきである。第二外層は、約5〜110ミクロン、より好ましくは、約15〜100ミクロン、またはそれらの範囲の任意の範囲もしくは組合せの厚さを有するべきである。タイ層は、約2〜12ミクロン、より好ましくは、約4〜10ミクロン、またはそれらの範囲の任意の範囲もしくは組合せの厚さを有するべきである。
【0047】
本発明の層の総数は、層構造体の意図する使用に依存して変動し得るので、従って、層構造体の全体の厚さも変動する。
【0048】
本発明のシールは、引く力がシールの向きに対して垂直の向きに、シールに加えられる場合、好ましくは、約2N/15mm〜約25N/15mmの強度を有する。さらに、このシールは、引く力がシールの向きに対して平衡の向きに、シールに加えられる場合、好ましくは、約0.5N〜約7.6Nの強度を有する。シールの強度は、オーバーポーチをオートクレーブの前および121℃で1時間のオートクレーブ手順の後で比較する場合、約50%より大きくは変動しない。
【0049】
この側壁は、当業者に周知の標準的な技術によって加工され得、その技術としては、押し出し、同時押し出し、同時押し出し成型、押し出しコーティング、積層または他の容認され得るプロセスが挙げられる。
【0050】
このましくは、側壁は、同時押し出し成型を用いて製造される。このプロセスは、本質的に、抽出物を受容可能ではないレベルまで増加させ得るスリップ剤および他の低分子量の添加剤を含まないべきである。
【実施例】
【0051】
以下の成分および重量%を有する実施例のフィルムを、試験した。
【0052】
(実施例1)
70ミクロンの厚さのHDPEの第一封止層を有する第一シート、7ミクロンの厚さのMAH−PEのタイ層、および18ミクロンの厚さの6ナイロンの第一外層。45ミクロンの厚さのポリプロピレンの第二封止層、9ミクロンの厚さのMAH−PPの第二タイ層および28ミクロンの厚さの6ナイロンの中間層を有する第二シートも含まれる。さらに、第二シートは、9ミクロンの厚さのMAH−PPの第三タイ層および90ミクロンの厚さのLLDPEの第二外層を含む。第一シートを、ポリエチレン層に接触するHDPE層と一緒にヒートシールした。実施例1は、図6に対応する。
【0053】
(実施例2)
70ミクロンの厚さのHDPEの第一封止層を有する第一シート、7ミクロンのMAH−PEのタイ層、および18ミクロンの厚さの6ナイロンの第一外層。これはまた、90%PPランダムコポリマー+10%PPランダム異種位相性コポリマーの92ミクロンの厚さの第二封止層、9ミクロンの厚さのMAH−PPのタイ層および56ミクロンの厚さの6ナイロンの第二外層を有する第二シートを含む。実施例2は、図5に対応する。
【0054】
以下の試験を実施例1および実施例2に対して行なった。両方の実施例に対して、第一シートをポリプロピレンブレンド層に接触するHDPE層を有する第二シートにヒートシールした。
【0055】
((1)オートクレーブ能力)
オートクレーブ能力を、いくつかの一次バッグを作製し、そこに蒸留水を充填し、それらを実施例2に規定するフィルムの組合せでオーバーポーチし、そして、それらを121℃で、28ポンド/平方インチの逆圧で、60分間オートクレーブ中で滅菌することによって示した。次いで、オーバーポーチの残余を以下に示すシール強度試験のために維持するために、そのバッグを一方の端を開封することにより剥離可能オーバーポーチから取り除いた。
【0056】
((2)力学的係数および回復)
公知の外形を有するオートクレーブしたフィルムサンプルを、サンプルを伸長するためのクロスヘッドを有するサーボ制御水圧により駆動される(servohydraulically driven)力学的テスター上にマウントする。1分間あたり10インチ(25cm)のクロスヘッドスピードで、サンプルを約20%伸長まで、伸長させる。この時点で、クロスヘッドを移動させ、次いで、サンプルを伸長するために元々使用された向きとは反対の向きに移動させるために逆にする。応力−歪みの挙動を、デジタルレコーダーで記録する。弾性係数(「E(kg/mm)」)を、圧力−歪み曲線の最初の傾きから選び、そして、回復係数を、超過したサンプルの面積からサンプルの伸長の百分率として選んだ。
【0057】
実施例1および2に関して、機械の向きの第一シートの弾性係数は、95kg/mmであり、押し出しと交差する向きの弾性係数は、100kg/mmであった。実施例1については、機械の向きおよび押し出しと交差する向きの両方において、第二シートの弾性係数は、55kg/mmであった。実施例2に関しては、機械の向きの第二シートの弾性係数は、90kg/mmであり、そして、押し出しと交差する向きの弾性係数は、85kg/mmであった。
【0058】
((3)光学的透明性)
オートクレーブ後のフィルムサンプルを最初に、約2×2平方インチ(5×5平方インチ)に切断し、Humber色彩計上にマウントし、それらの内部のくもりをASTM D−1003に従って測定した。実施例1および2に関して、第一シートのくもり%は、26±5%であった。実施例に関しては、第二シートのくもり%は、30±3%であった。実施例2に関しては、第二シートのくもり%は、12±3%であった。
【0059】
((4)シール強度)
剥離シールの強度を決定するために、シールした層の15mm幅の小片を、シールの向きに対して垂直および平行の両方の向きで、張力試験した。実施例1および2に関して、シールの向きに対して平衡な向きにおいて、121℃で蒸気滅菌した後のシールを分離させるのに必要な力は、0.50〜7.6N/15mmであった。シールの向きに対して垂直な向きにおいて、シールを分離させるのに必要な力は、17N/15mmであった。
【0060】
本発明の実施形態の記述を越える種々の改変が当業者によってなされ得ることが理解される。このような改変は、添付する特許請求の範囲に含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】図1は、本発明の剥離可能シールオーバーポーチの透視図である。
【図2】図2aは、特に、オーバーポーチが、部分的に腹膜透析セットを備える本発明の剥離可能シールオーバーポーチの透視図である。図2bは、腹膜透析送達システムの透視図である。
【図3】図3は、本発明のポリマー層構造体の透視図である。
【図4】図4は、本発明のさらなるポリマー層構造体の透視図である。
【図5】図5は、本発明の実施形態の多層構造体の断面図である。
【図6】図6は、本発明の実施形態の多層構造体の断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
剥離可能ポリマー層構造体であって、以下:
エチレン含有ポリマーを含む第一封止層、および
剥離可能シールに沿って該第一封止層に付着したポリプロピレン含有ポリマーを含む第二封止層、
を含む、剥離可能ポリマー層構造体。
【請求項2】
前記第一封止層が、エチレンホモポリマーおよびエチレンコポリマーからなる群より選択される、請求項1に記載のポリマー層構造体。
【請求項3】
前記エチレンホモポリマーが、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、および鎖状低密度ポリエチレンからなる群より選択される、請求項2に記載のポリマー層構造体。
【請求項4】
前記第一封止層が、高密度ポリエチレンである、請求項3に記載のポリマー層構造体。
【請求項5】
前記第二封止層が、プロピレンホモポリマーおよびプロピレンコポリマーからなる群より選択される、請求項1に記載のポリマー層構造体。
【請求項6】
前記第二封止層が、プロピレンホモポリマーである、請求項5に記載のポリマー層構造体。
【請求項7】
前記プロピレンホモポリマーが、(a)アモルファス、(b)アイソタクチック、(c)シンジオタクチック、(d)アタクチック、(e)ヘミイソタクチックおよび(f)ステレオブロックからなる群より選択される立体化学を有する、請求項6に記載のポリマー層構造体。
【請求項8】
前記プロピレンホモポリマーが、単一部位触媒を使用して入手される、請求項6に記載のポリマー層構造体。
【請求項9】
前記第二封止層がプロピレンコポリマーである、請求項5に記載のポリマー層構造体。
【請求項10】
前記プロピレンコポリマーが、プロピレンモノマーと2〜20個の炭素を有するα−オレフィンとの重合によって入手される、請求項9に記載のポリマー層構造体。
【請求項11】
プロピレンが、前記コポリマーの約1重量%〜約20重量%の量のエチレンと共重合される、請求項9に記載のポリマー層構造体。
【請求項12】
プロピレンが、前記コポリマーの約1重量%〜約10重量%の量のエチレンと共重合される、請求項11に記載のポリマー層構造体。
【請求項13】
プロピレンが、前記コポリマーの約2重量%〜約5重量%の量のエチレンと共重合される、請求項11に記載のポリマー層構造体。
【請求項14】
前記プロピレンおよびエチレンのコポリマーが、ランダムコポリマーである、請求項11に記載のポリマー層構造体。
【請求項15】
前記プロピレンおよびエチレンのコポリマーが、ブロックコポリマーである、請求項11に記載のポリマー層構造体。
【請求項16】
前記ランダムコポリマーが、異種位相性である、請求項14に記載のポリマー層構造体。
【請求項17】
前記プロピレンコポリマーが、単一部位触媒を使用して入手される、請求項9に記載のポリマー層構造体。
【請求項18】
前記第二封止層が高溶融強度ポリプロピレンである、請求項1に記載のポリマー層構造体。
【請求項19】
前記高溶融強度ポリプロピレンが、ポリプロピレンホモポリマーおよびポリプロピレンコポリマーからなる群より選択される、請求項18に記載のポリマー層構造体。
【請求項20】
前記第二封止層が、ポリプロピレンおよびα−オレフィンコポリマーのブレンドである、請求項1に記載のポリマー層構造体。
【請求項21】
前記ポリプロピレンおよびα−オレフィンコポリマーのブレンドが、該α−オレフィン中の炭素の数によって変化する、請求項20に記載のポリマー層構造体。
【請求項22】
前記シールが、手の圧力を用いることによりはがされ得る、請求項1に記載のポリマー層構造体。
【請求項23】
前記第一封止層に付着した第一外層をさらに備える、請求項1に記載のポリマー層構造体。
【請求項24】
請求項23に記載のポリマー層構造体であって、前記第一外層は、(1)ポリオレフィン、(2)ポリアミド、(3)ポリエステル、(4)以下(a)2〜20個の炭素を有するカルボン酸、(b)それらのエステル誘導体、(c)アクリル酸、(d)エステル誘導体またはアクリル酸、(e)アルキル置換アクリル酸、(f)アクリル酸のアルキル置換エステル、(g)酢酸ビニル、および(h)アクリル酸ビニルを含む一種以上のモノマーと共重合されるエチレン、からなる群より選択される、ポリマー層構造体。
【請求項25】
前記第一外層がポリアミドである、請求項24に記載のポリマー層構造体。
【請求項26】
前記ポリアミドが6ナイロンである、請求項25に記載のポリマー層構造体。
【請求項27】
前記第二封止層に付着した第二外層をさらに備える、請求項23に記載のポリマー層構造体。
【請求項28】
請求項27に記載のポリマー構造体であって、前記第二外層は、(1)ポリオレフィン、(2)ポリアミド、(3)ポリエステル、(4)以下(a)2〜20個の炭素を有するカルボン酸、(b)それらのエステル誘導体、(c)アクリル酸、(d)エステル誘導体またはアクリル酸、(e)アルキル置換アクリル酸、(f)アクリル酸のアルキル置換エステル、(g)酢酸ビニル、および(h)アクリル酸ビニルを含む一種以上のモノマーと共重合されるエチレンからなる群より選択される、ポリマー層構造体。
【請求項29】
前記第二外層がポリアミドである、請求項28に記載のポリマー層構造体。
【請求項30】
前記ポリアミドが6ナイロンである、請求項29に記載のポリマー層構造体。
【請求項31】
引く力が前記シールの向きと平行な向きに、該シールに加えられる場合に、該シールが約0.5N〜約7.6Nの強度を有する、請求項1に記載のポリマー層構造体。
【請求項32】
請求項31に記載のポリマー層構造体であって、前記シール強度が、蒸気オートクレーブプロセスに供される該構造体と121℃で一時間の蒸気オートクレーブプロセスに供された後の該構造体とを比較する場合に、約50%より大きくは変動しない、ポリマー層構造体。
【請求項33】
前記第二外層がポリオレフィンである、請求項28に記載のポリマー層構造体。
【請求項34】
前記ポリオレフィンが鎖状低密度ポリエチレンである、請求項33に記載のポリマー層構造体。
【請求項35】
オーバーポーチ容器であって、以下:
エチレン含有ポリマーの第一封止層を有する第一側壁、および
プロピレン含有ポリマーの第二封止層を有する第二側壁であって、該第二封止層が、剥離可能な周辺のシールに沿って、該第一封止層に付着している、第二側壁、
を備える、オーバーポーチ容器。
【請求項36】
前記第一封止層が、エチレンホモポリマーおよびエチレンコポリマーからなる群より選択される、請求項35に記載のオーバーポーチ。
【請求項37】
請求項36に記載のオーバーポーチであって、前記エチレンホモポリマーが、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレンおよび鎖状低密度ポリエチレンからなる群より選択される、オーバーポーチ。
【請求項38】
前記第一封止層が高密度ポリエチレンである、請求項37に記載のオーバーポーチ。
【請求項39】
前記第二封止層が、プロピレンホモポリマーおよびプロピレンコポリマーからなる群より選択される、請求項35に記載のオーバーポーチ。
【請求項40】
前記第二封止層が、プロピレンホモポリマーである、請求項39に記載のオーバーポーチ。
【請求項41】
前記プロピレンホモポリマーが、(a)アモルファス、(b)アイソタクチック、(c)シンジオタクチック、(d)アタクチック、(e)ヘミイソタクチックおよび(f)ステレオブロックからなる群より選択される立体化学を有する、請求項40に記載のオーバーポーチ。
【請求項42】
前記プロピレンホモポリマーが、単一部位触媒を使用して入手される、請求項40に記載のオーバーポーチ。
【請求項43】
前記第二封止層がプロピレンコポリマーである、請求項39に記載のオーバーポーチ。
【請求項44】
前記プロピレンコポリマーが、プロピレンモノマーと2〜20個の炭素を有するα−オレフィンとの重合によって入手される、請求項43に記載のオーバーポーチ。
【請求項45】
プロピレンが、前記コポリマーの約1重量%〜約20重量%の量のエチレンと共重合される、請求項43に記載のオーバーポーチ。
【請求項46】
プロピレンが、前記コポリマーの約1重量%〜約10重量%の量のエチレンと共重合される、請求項45に記載のオーバーポーチ。
【請求項47】
プロピレンが、前記コポリマーの約2重量%〜約5重量%の量のエチレンと共重合される、請求項45に記載のオーバーポーチ。
【請求項48】
前記プロピレンおよびエチレンのコポリマーが、ランダムコポリマーである、請求項45に記載のオーバーポーチ。
【請求項49】
前記プロピレンおよびエチレンのコポリマーが、ブロックコポリマーである、請求項45に記載のオーバーポーチ。
【請求項50】
前記ランダムコポリマーが、異種位相性である、請求項48に記載のオーバーポーチ。
【請求項51】
前記プロピレンコポリマーが、単一部位触媒を使用して入手される、請求項43に記載のオーバーポーチ。
【請求項52】
前記第二封止層が高溶融強度ポリプロピレンである、請求項35に記載のオーバーポーチ。
【請求項53】
前記高溶融強度ポリプロピレンが、ポリプロピレンホモポリマーおよびポリプロピレンコポリマーからなる群より選択される、請求項52に記載のオーバーポーチ。
【請求項54】
前記第二封止層が、ポリプロピレンおよびα−オレフィンコポリマーのブレンドである、請求項35に記載のオーバーポーチ。
【請求項55】
前記プロピレンコポリマーが、前記α−オレフィン中の炭素の数によって変化する、請求項54に記載のオーバーポーチ。
【請求項56】
前記シールが、手の圧力を用いることによりはがされ得る、請求項35に記載のオーバーポーチ。
【請求項57】
前記第一封止層に付着した第一外層をさらに備える、請求項35に記載のオーバーポーチ。
【請求項58】
請求項57に記載のオーバーポーチであって、前記第一外層は、(1)ポリオレフィン、(2)ポリアミド、(3)ポリエステル、(4)以下(a)2〜20個の炭素を有するカルボン酸、(b)それらのエステル誘導体、(c)アクリル酸、(d)エステル誘導体またはアクリル酸、(e)アルキル置換アクリル酸、(f)アクリル酸のアルキル置換エステル、(g)酢酸ビニル、および(h)アクリル酸ビニルを含む一種以上のモノマーと共重合されるエチレン、からなる群より選択される、オーバーポーチ。
【請求項59】
前記第一外層がポリアミドである、請求項58に記載のオーバーポーチ。
【請求項60】
前記ポリアミドが6ナイロンである、請求項59に記載のオーバーポーチ。
【請求項61】
前記第二封止層に付着した第二外層をさらに備える、請求項57に記載のオーバーポーチ。
【請求項62】
請求項61に記載のオーバーポーチであって、前記第二外層は、(1)ポリオレフィン、(2)ポリアミド、(3)ポリエステル、(4)以下(a)2〜20個の炭素を有するカルボン酸、(b)それらのエステル誘導体、(c)アクリル酸、(d)エステル誘導体またはアクリル酸、(e)アルキル置換アクリル酸、(f)アクリル酸のアルキル置換エステル、(g)酢酸ビニル、および(h)アクリル酸ビニルを含む一種以上のモノマーと共重合されるエチレンからなる群より選択される、オーバーポーチ。
【請求項63】
前記第二外層がポリアミドである、請求項62に記載のオーバーポーチ。
【請求項64】
前記ポリアミドが6ナイロンである、請求項63に記載のオーバーポーチ。
【請求項65】
引く力が前記シールの向きと平行な向きに、該シールに加えられる場合に、該シールが約0.5N〜約7.6Nの強度を有する、請求項35に記載のオーバーポーチ。
【請求項66】
請求項65に記載のオーバーポーチであって、前記シール強度が、オートクレーブされる該構造体と121℃で一時間の蒸気オートクレーブプロセスに供された後の該構造体とを比較する場合に、約50%より大きくは変動しない、オーバーポーチ。
【請求項67】
前記第二外層がポリオレフィンである、請求項62に記載のオーバーポーチ。
【請求項68】
前記ポリオレフィンが鎖状低密度ポリエチレンである、請求項67に記載のオーバーポーチ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
剥離可能ポリマー層構造体であって、以下:
エチレン含有ポリマーを含む第一封止層、および
剥離可能シールに沿って該第一封止層に付着したポリプロピレン含有ポリマーを含む第二封止層、
を含む、剥離可能ポリマー層構造体。
【請求項2】
前記第一封止層が、エチレンホモポリマーおよびエチレンコポリマーからなる群より選択される、請求項1に記載のポリマー層構造体。
【請求項3】
前記エチレンホモポリマーが、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、および鎖状低密度ポリエチレンからなる群より選択される、請求項2に記載のポリマー層構造体。
【請求項4】
前記第一封止層が、高密度ポリエチレンである、請求項3に記載のポリマー層構造体。
【請求項5】
前記第二封止層が、プロピレンホモポリマーおよびプロピレンコポリマーからなる群より選択される、請求項1に記載のポリマー層構造体。
【請求項6】
前記第二封止層が、プロピレンホモポリマーである、請求項5に記載のポリマー層構造体。
【請求項7】
前記プロピレンホモポリマーが、(a)アモルファス、(b)アイソタクチック、(c)シンジオタクチック、(d)アタクチック、(e)ヘミイソタクチックおよび(f)ステレオブロックからなる群より選択される立体化学を有する、請求項6に記載のポリマー層構造体。
【請求項8】
前記プロピレンホモポリマーが、単一部位触媒を使用して入手される、請求項6に記載のポリマー層構造体。
【請求項9】
前記第二封止層がプロピレンコポリマーである、請求項5に記載のポリマー層構造体。
【請求項10】
前記プロピレンコポリマーが、プロピレンモノマーと2〜20個の炭素を有するα−オレフィンとの重合によって入手される、請求項9に記載のポリマー層構造体。
【請求項11】
プロピレンが、前記コポリマーの約1重量%〜約20重量%の量のエチレンと共重合される、請求項9に記載のポリマー層構造体。
【請求項12】
プロピレンが、前記コポリマーの約1重量%〜約10重量%の量のエチレンと共重合される、請求項11に記載のポリマー層構造体。
【請求項13】
プロピレンが、前記コポリマーの約2重量%〜約5重量%の量のエチレンと共重合される、請求項11に記載のポリマー層構造体。
【請求項14】
前記プロピレンおよびエチレンのコポリマーが、ランダムコポリマーである、請求項11に記載のポリマー層構造体。
【請求項15】
前記プロピレンおよびエチレンのコポリマーが、ブロックコポリマーである、請求項11に記載のポリマー層構造体。
【請求項16】
前記ランダムコポリマーが、異種位相性である、請求項14に記載のポリマー層構造体。
【請求項17】
前記プロピレンコポリマーが、単一部位触媒を使用して入手される、請求項9に記載のポリマー層構造体。
【請求項18】
前記第二封止層が高溶融強度ポリプロピレンである、請求項1に記載のポリマー層構造体。
【請求項19】
前記高溶融強度ポリプロピレンが、ポリプロピレンホモポリマーおよびポリプロピレンコポリマーからなる群より選択される、請求項18に記載のポリマー層構造体。
【請求項20】
前記第二封止層が、ポリプロピレンおよびα−オレフィンコポリマーのブレンドである、請求項1に記載のポリマー層構造体。
【請求項21】
前記ポリプロピレンおよびα−オレフィンコポリマーのブレンドが、該α−オレフィン中の炭素の数によって変化する、請求項20に記載のポリマー層構造体。
【請求項22】
前記シールが、手の圧力を用いることによりはがされ得る、請求項1に記載のポリマー層構造体。
【請求項23】
前記第一封止層に付着した第一外層をさらに備える、請求項1に記載のポリマー層構造体。
【請求項24】
請求項23に記載のポリマー層構造体であって、前記第一外層は、(1)ポリオレフィン、(2)ポリアミド、(3)ポリエステル、(4)以下(a)2〜20個の炭素を有するカルボン酸、(b)それらのエステル誘導体、(c)アクリル酸、(d)アクリル酸のエステル誘導体、(e)アルキル置換アクリル酸、(f)アクリル酸のアルキル置換エステル、(g)酢酸ビニル、および(h)アクリル酸ビニルを含む一種以上のモノマーと共重合されるエチレン、からなる群より選択される、ポリマー層構造体。
【請求項25】
前記第一外層がポリアミドである、請求項24に記載のポリマー層構造体。
【請求項26】
前記ポリアミドが6ナイロンである、請求項25に記載のポリマー層構造体。
【請求項27】
前記第二封止層に付着した第二外層をさらに備える、請求項23に記載のポリマー層構造体。
【請求項28】
請求項27に記載のポリマー構造体であって、前記第二外層は、(1)ポリオレフィン、(2)ポリアミド、(3)ポリエステル、(4)以下(a)2〜20個の炭素を有するカルボン酸、(b)それらのエステル誘導体、(c)アクリル酸、(d)アクリル酸のエステル誘導体、(e)アルキル置換アクリル酸、(f)アクリル酸のアルキル置換エステル、(g)酢酸ビニル、および(h)アクリル酸ビニルを含む一種以上のモノマーと共重合されるエチレンからなる群より選択される、ポリマー層構造体。
【請求項29】
前記第二外層がポリアミドである、請求項28に記載のポリマー層構造体。
【請求項30】
前記ポリアミドが6ナイロンである、請求項29に記載のポリマー層構造体。
【請求項31】
引く力が前記シールの向きと平行な向きに、該シールに加えられる場合に、該シールが約0.5N〜約7.6Nの強度を有する、請求項1に記載のポリマー層構造体。
【請求項32】
請求項31に記載のポリマー層構造体であって、前記シール強度が、蒸気オートクレーブプロセスに供される該構造体と121℃で一時間の蒸気オートクレーブプロセスに供された後の該構造体とを比較する場合に、約50%より大きくは変動しない、ポリマー層構造体。
【請求項33】
前記第二外層がポリオレフィンである、請求項28に記載のポリマー層構造体。
【請求項34】
前記ポリオレフィンが鎖状低密度ポリエチレンである、請求項33に記載のポリマー層構造体。
【請求項35】
オーバーポーチ容器であって、以下:
エチレン含有ポリマーの第一封止層を有する第一側壁、および
プロピレン含有ポリマーの第二封止層を有する第二側壁であって、該第二封止層が、剥離可能な周辺のシールに沿って、該第一封止層に付着している、第二側壁、
を備える、オーバーポーチ容器。
【請求項36】
前記第一封止層が、エチレンホモポリマーおよびエチレンコポリマーからなる群より選択される、請求項35に記載のオーバーポーチ。
【請求項37】
請求項36に記載のオーバーポーチであって、前記エチレンホモポリマーが、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレンおよび鎖状低密度ポリエチレンからなる群より選択される、オーバーポーチ。
【請求項38】
前記第一封止層が高密度ポリエチレンである、請求項37に記載のオーバーポーチ。
【請求項39】
前記第二封止層が、プロピレンホモポリマーおよびプロピレンコポリマーからなる群より選択される、請求項35に記載のオーバーポーチ。
【請求項40】
前記第二封止層が、プロピレンホモポリマーである、請求項39に記載のオーバーポーチ。
【請求項41】
前記プロピレンホモポリマーが、(a)アモルファス、(b)アイソタクチック、(c)シンジオタクチック、(d)アタクチック、(e)ヘミイソタクチックおよび(f)ステレオブロックからなる群より選択される立体化学を有する、請求項40に記載のオーバーポーチ。
【請求項42】
前記プロピレンホモポリマーが、単一部位触媒を使用して入手される、請求項40に記載のオーバーポーチ。
【請求項43】
前記第二封止層がプロピレンコポリマーである、請求項39に記載のオーバーポーチ。
【請求項44】
前記プロピレンコポリマーが、プロピレンモノマーと2〜20個の炭素を有するα−オレフィンとの重合によって入手される、請求項43に記載のオーバーポーチ。
【請求項45】
プロピレンが、前記コポリマーの約1重量%〜約20重量%の量のエチレンと共重合される、請求項43に記載のオーバーポーチ。
【請求項46】
プロピレンが、前記コポリマーの約1重量%〜約10重量%の量のエチレンと共重合される、請求項45に記載のオーバーポーチ。
【請求項47】
プロピレンが、前記コポリマーの約2重量%〜約5重量%の量のエチレンと共重合される、請求項45に記載のオーバーポーチ。
【請求項48】
前記プロピレンおよびエチレンのコポリマーが、ランダムコポリマーである、請求項45に記載のオーバーポーチ。
【請求項49】
前記プロピレンおよびエチレンのコポリマーが、ブロックコポリマーである、請求項45に記載のオーバーポーチ。
【請求項50】
前記ランダムコポリマーが、異種位相性である、請求項48に記載のオーバーポーチ。
【請求項51】
前記プロピレンコポリマーが、単一部位触媒を使用して入手される、請求項43に記載のオーバーポーチ。
【請求項52】
前記第二封止層が高溶融強度ポリプロピレンである、請求項35に記載のオーバーポーチ。
【請求項53】
前記高溶融強度ポリプロピレンが、ポリプロピレンホモポリマーおよびポリプロピレンコポリマーからなる群より選択される、請求項52に記載のオーバーポーチ。
【請求項54】
前記第二封止層が、ポリプロピレンおよびα−オレフィンコポリマーのブレンドである、請求項35に記載のオーバーポーチ。
【請求項55】
前記プロピレンコポリマーが、前記α−オレフィン中の炭素の数によって変化する、請求項54に記載のオーバーポーチ。
【請求項56】
前記シールが、手の圧力を用いることによりはがされ得る、請求項35に記載のオーバーポーチ。
【請求項57】
前記第一封止層に付着した第一外層をさらに備える、請求項35に記載のオーバーポーチ。
【請求項58】
請求項57に記載のオーバーポーチであって、前記第一外層は、(1)ポリオレフィン、(2)ポリアミド、(3)ポリエステル、(4)以下(a)2〜20個の炭素を有するカルボン酸、(b)それらのエステル誘導体、(c)アクリル酸、(d)アクリル酸のエステル誘導体、(e)アルキル置換アクリル酸、(f)アクリル酸のアルキル置換エステル、(g)酢酸ビニル、および(h)アクリル酸ビニルを含む一種以上のモノマーと共重合されるエチレン、からなる群より選択される、オーバーポーチ。
【請求項59】
前記第一外層がポリアミドである、請求項58に記載のオーバーポーチ。
【請求項60】
前記ポリアミドが6ナイロンである、請求項59に記載のオーバーポーチ。
【請求項61】
前記第二封止層に付着した第二外層をさらに備える、請求項57に記載のオーバーポーチ。
【請求項62】
請求項61に記載のオーバーポーチであって、前記第二外層は、(1)ポリオレフィン、(2)ポリアミド、(3)ポリエステル、(4)以下(a)2〜20個の炭素を有するカルボン酸、(b)それらのエステル誘導体、(c)アクリル酸、(d)アクリル酸のエステル誘導体、(e)アルキル置換アクリル酸、(f)アクリル酸のアルキル置換エステル、(g)酢酸ビニル、および(h)アクリル酸ビニルを含む一種以上のモノマーと共重合されるエチレンからなる群より選択される、オーバーポーチ。
【請求項63】
前記第二外層がポリアミドである、請求項62に記載のオーバーポーチ。
【請求項64】
前記ポリアミドが6ナイロンである、請求項63に記載のオーバーポーチ。
【請求項65】
引く力が前記シールの向きと平行な向きに、該シールに加えられる場合に、該シールが約0.5N〜約7.6Nの強度を有する、請求項35に記載のオーバーポーチ。
【請求項66】
請求項65に記載のオーバーポーチであって、前記シール強度が、オートクレーブされる該構造体と121℃で一時間の蒸気オートクレーブプロセスに供された後の該構造体とを比較する場合に、約50%より大きくは変動しない、オーバーポーチ。
【請求項67】
前記第二外層がポリオレフィンである、請求項62に記載のオーバーポーチ。
【請求項68】
前記ポリオレフィンが鎖状低密度ポリエチレンである、請求項67に記載のオーバーポーチ。

【図1】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2006−519713(P2006−519713A)
【公表日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−503116(P2006−503116)
【出願日】平成16年1月26日(2004.1.26)
【国際出願番号】PCT/US2004/002413
【国際公開番号】WO2004/066857
【国際公開日】平成16年8月12日(2004.8.12)
【出願人】(504031746)バクスター インターナショナル インコーポレイテッド (30)
【出願人】(504375581)バクスター・ヘルスケヤー・ソシエテ・アノニム (26)
【Fターム(参考)】