説明

加工ユニットの動作を表示し、ユーザ入力から処理データを生成する仮想工作機械

作業スペース(30)及びこの作業スペースに配置された加工ユニット(36)を有する工作機械の制御システムの処理を容易にするため、制御システムは、処理データ及び記憶された機械モデル(48)に基づき、少なくとも作業スペース(30)の領域内において、可視化要素(G,FF)によって可視化ユニット(50)上で、仮想作業スペース(54)内に設けられた仮想加工ユニット(56)を有する仮想工作機械として実際の工作機械(12)を表示すると共に、仮想加工ユニットの機能を仮想機能として表示する可視化コントローラ(36)を備える。マニュアル対話処理を可能とする対話処理ユニット(80)は可視化ユニット(50)と関連付けされ、マニュアル対話処理によって工作機械の機能の関連性を可能とする機能選択ユニット(90)が可視化ユニット(50)と関連付けされ、関連した機能を考慮しながら、マニュアル対話処理に対応する処理データ(ML,MST)を生成すると共に、可視化要素(G,FF)を使用しながら、可視化ユニット(50)上で、マニュアル対話処理によって特定された機能を表示するために、処理データ(ML,MST)を可視化コントローラ(40)に対して転送する処理データ(ML,MST)を生成する機能データ生成ユニット(92)を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業スペース及びそこに配置されている加工ユニットを有する工作機械の制御システムであって、処理データ及び記憶されている機械モデルに基づき、少なくとも加工空間の領域内において、可視化要素により可視化ユニット上で、仮想作業スペース内に設けられた仮想加工ユニットを有する仮想工作機械として工作機械を表示すると共に、仮想機能としての仮想加工ユニットの機能を表示する可視化コントローラを備える制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
このような制御システムは従来から知られている。これらの制御システムは、プログラム可能な(プログラマブル)制御システム、例えば、CNC制御システムとして機能する。そして、可視化コントローラ及び可視化ユニットにより、処理データによって特定される工作機械の機能が仮想機能として表示され、例えば、工作機械を制御するサブプログラムの機能を決定し、及び/又は試験することを可能にする。ここで、サブプログラムはデータレコードの生成による通常の方法で作成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】独国特許出願公開第2005045028号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、容易に機能する一般的な制御システムを構成することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本目的は、本発明による上述した制御システムによって解決される。そこで、マニュアル対話処理を可能にする対話処理ユニットは可視化ユニットと関連付けられる。機能選択ユニットは、マニュアル対話処理に対する工作機械の少なくとも一つの機能の関連付けを可能にし、可視化ユニットと関係付けされる。機能データ生成ユニットは、マニュアル対話処理に対応する処理データを生成する。一方で、関係付けされた機能を考慮し、可視化要素を使用して、可視化ユニット上で、マニュアル対話処理によって特定された機能を表示するために、可視化コントローラに対してこれらの処理データを転送する。
【0006】
本発明による効果は、工作機械の機能と関連するマニュアル対話処理に基づくオプションを規定し、工作機械の仮想機能を生成し、可視化要素を使用して可視化ユニット上で可視化機能を表示する。
【0007】
従って、従来知られたアプローチとは異なって、マニュアル対話処理によって処理データを生成し、関係付けされた機能を考慮しながら、可視化要素によって可視化ユニット上でマニュアル対話処理の効果を表示するオプションがある。
【0008】
結果として、処理データを容易に生成するだけでなく、仮想工作機械上で仮想機能としとして生成された機能に関して処理データを表示し、適切かつ正確に、マニュアル対話処理中に直接的に適切な方法でそれらを生成することが可能となる。
【0009】
また、他に、本発明によるアプローチは、マニュアル対話処理を許容する対話処理ユニットを可視化ユニットに関係付けし、工作機械の機能がマニュアル対話処理を可能にする機能選択ユニットを可視化ユニットと関係付けし、機能データ生成ユニットがマニュアル対話処理に対応する処理データを生成し、その一方で、関係付けされた機能を考慮して、これらの処理データを記録/再生ユニットに記憶する。
【0010】
この本発明の効果は、工作機械を制御する処理データが容易に生成されること、つまり、仮想工作機械によって示された関係を考慮して、マニュアル対話処理によって処理データが生成されることを可能にする。
【0011】
原理上、マニュアル対話処理は、可視化ユニット上で時間遅延方法で表示される。
【0012】
例えば、処理データを記憶し、記憶された処理データに基づき、時間遅延方法で可視化ユニット上でマニュアル対話処理を表示することができる。
【0013】
マニュアル対話処理が、同時に、好ましくは同期して、可視化ユニットによって表示されるとき、特に、マニュアル対話処理を実施する効果がある。これは、ユーザが、仮想工作機械上で、特に、仮想工作機械の仮想加工ユニット上で、マニュアル対話処理の効果を直接的に認識し、マニュアル対話処理によって特定された機能が意味のある結果に導くかどうかを決定するオプションを有しているためである。
【0014】
マニュアル効果が直接的にチェック出来るようにするため、対話処理ユニット上でのマニュアル効果が対話処理可視化要素によって示される。ここで、対話処理可視化要素は、対話処理ユニットによって制御可能であり、可視化ユニット上に提供される。
【0015】
この発明の効果は、仮想工作機械上で機能を実施することによってマニュアル効果を確認できるだけなく、同時に、マニュアル効果の第1のチェックを実施できる。これは、対話処理可視化要素が対話処理ユニット上に示され、オペレータが、対話処理可視化要素に基づいて実施される機能を認識でき、仮想工作機械上及び仮想要素上で実施される機能を確認出来るためである。
【0016】
マニュアル対話処理の使用によって、機能が種々の方法で特定され、可視化される。
【0017】
一つのアプローチでは、機能が、対話処理ユニットの使用で動作として特定され、可視化コントローラによって、可視化要素の少なくとも一つの動作として仮想工作機械上で可視化される。
【0018】
これは、特に、マニュアル対話処理が動作として実施され、この動作が可視化要素の一つによって表示される。これは、動作を表示する可視化要素が仮想加工ユニットを表示するときに意味があり、マニュアル対話処理ユニットは仮想工作機械の仮想加工ユニットを動かし、例えば、加工用の被削材に接近する動作、及び/又は対話処理ユニットを動かすことによって、被削材の加工中の動作を特定するオプションを規定する。
【0019】
他の有効なアプローチは、対話処理ユニットの使用によって、機能が、可視化ユニット上で可視化要素によって示す実施領域にタッチすることによって特定され、可視化コントローラによって、仮想工作機械上での実施で可視化される。
【0020】
このアプローチは、特に、可視化要素の使用によって、可視化ユニット上で機能が容易に表示されないとき、例えば、機能が割り出し機能であるときに、提供される。この場合、機能を特定する可視化要素として実施領域の表示は適切な方法である。
【0021】
工作機械の機能は、非常に異なる方法で特別なマニュアル対話処理で関連付けされる。
【0022】
例えば、マニュアル対話処理を機能と関連付けるキーボーなどの専用入力装置を有する機能選択ユニットを考えることができる。
【0023】
しかしながら、一つの特に有効なアプローチは、個々の場合において、マニュアル対話処理と関連付けされる機能が対話処理ユニットを使用して選択可能になるということである。
【0024】
すなわち、動作ユニットは、機能の実施をマニュアルで特定するだけでなく、マニュアル対話処理で工作機械の機能を関係付けするために、例えば、マニュアル対話処理を実施する前後において、使用することができる。
【0025】
対話処理ユニットを使用する機能のこのような選択は、種々の方法でなされる。
【0026】
例えば、機能を選択するための分離ディスプレイを有する対話処理ユニットを提供することが考えられる。
【0027】
しかしながら、一つの特に容易に使用されるアプローチは、少なくとも一つの可視化要素を呼び出すことによって選択される機能を提供することである。
【0028】
この方法において、少なくとも一つの可視化要素を呼び出すことは、種々の方法、例えば、可視化要素の周りを通過することによって実施される。
【0029】
しかしながら、一つの特に有効なアプローチは、対話処理ユニットを使用し、少なくとも一つの可視化要素に接近しタッチすることによって、少なくとも一つの可視化要素を呼び出すことを規定することである。
【0030】
機能の選択は、種々の方法で可視化ユニットによって表示される。
【0031】
一つのオプションは、機能が選択されたとき、機能を表す可視化要素が可視化ユニット上で強調表示されるというものである。
【0032】
このような可視化要素を強調表示することは、例えば、可視化要素の明るさを変えたり、可視化要素の色を変えることによって実施される。
【0033】
また他に、本目的を達成するために、特別の機能を呼び出すことは、この機能のための可視化要素を表示するだけとすることもできる。
【0034】
例えば、可視化要素の動作に関する機能を呼び出す結果として、可視化ユニット上で機能を表示する可視化要素が示され、この機能が選択されないときは隠される。
【0035】
原理上、本発明による制御システムに関して、制限されることなしに、機能が可能になると考えられる。しかしながら、これは、機能データ生成ユニットに関して生成される実際の工作機械を制御するためのポジションデータ及び/又は制御データが転送されるときに問題があるという、不利益を有している。これは、実際の工作機械は、いくつかの場合において、機能を実施しなくなるためである。
【0036】
この理由のため、好ましくは、実際の工作機械の予定機能が機械モデルに記憶され、機能選択ユニットが実際の工作機械の予定機能に関連付けされるように機能を制限することが規定される。
【0037】
オペレータに対して最適なサポートを提供するために、好ましくは、実際の工作機械の予定機能が可視化要素によって可視化ユニット上で表示されることが規定される。機能をマニュアルで特定するとき、予定機能がマニュアルで特定されるように、オペレータは予定機能に対応する可視化要素の表示によって視覚的に案内され、これはオペレータによってすぐに認識される。
【0038】
機能に関して、これまで、更なる情報は、本発明によるアプローチの説明において提供されていない。
【0039】
従って、例えば、工作機械の少なくとも一つの機能は、少なくとも一つの他の加工ユニットに対する加工ユニットの動作を含むことが規定される。
【0040】
更に、例えば、工作機械の少なくとも一つの機能は、加工ユニットの起動に関する。
【0041】
例えば、工作機械の少なくとも一つの他の機能は、加工ユニットの割出し動作に関する。
【0042】
可視化要素に関して、これまでの説明では、更なる情報は提供されていない。
【0043】
従って、好ましくは、少なくとも一つの可視化要素がグラフィカルな可視化要素であることが規定される。
【0044】
グラフィカルな可視化要素は、加工ユニットのイメージ又は加工ユニット、加工ユニットの機能、又は加工ユニットの位置を強調する図示記号のどちらかである、グラフィカルな要素を意味すると理解される。
【0045】
また他に、本目的を達成するために、少なくとも一つの可視化要素が機能領域として提供される。
【0046】
機能領域は、機能情報は文字又は数値で表示される領域を意味するものと理解される。
【0047】
可視化要素に関する特定の情報は、これまで、本発明のアプローチの説明において提供されていない。
【0048】
従って、例えば、少なくとも一つの可視化要素が仮想加工ユニットを表示することが規定される。
【0049】
この場合、特に、可視化要素はグラフィカルな可視化要素であり、これによって、加工ユニットが概略的に又は多少正確なイメージのどちらかで示される。
【0050】
例えば、少なくとも一つの可視化要素は工具を示す。
【0051】
この場合、可視化要素は、概略的な工具の外側の輪郭又は正確な少なくとも一つの切削軌跡のどちらを示すグラフィカルな可視化要素であることが好ましい。
【0052】
しかしながら、工具の外側の輪郭や切削軌跡を示すだけでなく、工具の正しいデータを入力することは重要であるため、もし必要であれば、グラフィカルな可視化要素に加えて、ディスプレイ領域が任意的に備えられ、それによって、工具の正しいデータが入力される。
【0053】
更に、例えば、少なくとも一つの可視化要素が被削材を示すことが規定される。
【0054】
この場合において、可視化要素は、概略的に又は非常に正確に被削材の外側輪郭を示すグラフィカルな可視化要素であることが好ましく、可視化ユニット上で、かなりの正確性を持って、被削材を加工するのに必要な寸法部分を示す。
【0055】
種々のアプローチが、対話処理ユニットの設計について考えられている。
【0056】
従って、一つの効果的なアプローチは、対話処理ユニットが手で操作可能な制御ユニット、特に、マニュアル対話処理を決定するためのコンピュータマウスを含むことを規定する。
【0057】
また他に、本目的を達成するために、対話処理ユニットが、マニュアル対話処理を決定するために、タッチ制御可能な可視化ユニット、例えば、いわゆるタッチスクリーンを含むことが規定される。
【0058】
仮想工作機械に関する可視化表示のための処理データを使用するだけでなく、任意的に、処理データを記憶し再利用するために、データストリーム生成器が規定され、データストリーム、特に、時間同期データストリームを形成するために処理データを結合する。
【0059】
時間同期データストリームは、例えば、行程中に、動作の少なくとも二つの軸の方向で、データストリームがデータの正しい時間系列だけでなく、データの正確な時間位置同期を有することを意味する。
【0060】
記憶可能なデータストリームは、処理の時系列において、処理データが互いに従うデータストリームとして形成されることが好ましい。
【0061】
データストリームの記憶のため、記録/再生ユニットは、データストリームがデータファイルとして記憶可能であるように規定される。
【0062】
このような記録/再生ユニットを使用することによって、データストリームは、このデータストリームに含まれる機能が再びチェックされ、及び/又は訂正され、及び/又は後に補足されるように、記憶されることが好ましい。
【0063】
更に、記録/再生ユニットは、データストリームを再生するのに適切であり、これによって、可視化コントローラ及び可視化ユニットを使用して機能を再生し、及び/又はこのデータストリームを使用して実際の工作機械を制御することができる。
【0064】
機能データ生成ユニットによって生成したデータの型に関する情報は、これまで規定されていない。
【0065】
従って、原理上、これらのデータに関するデータ構造の任意の型を規定することが考えられる。
【0066】
一つの有利なアプローチは、機能データ生成ユニットがポジションデータ及び/又は制御データを生成することを規定する。
【0067】
それらの構造に関して、このようなポジションデータ及び/又は制御データは、通常の工作機械制御システム、好ましくはプログラマブル工作機械制御システム、特にCNC制御システムによって生成されたポジションデータ及び/又は制御データに対応することが好ましい。
【0068】
ポジションデータは、工具訂正データがないこと、すなわち、工具中心であることが好ましく、その結果、使用される工具の寸法に依存して、対応する工具訂正データと共にポジションデータを使用することにより訂正がなされる。
【0069】
また、制御システムが、工具訂正データを使用してポジションデータを訂正し、ロケーション情報を生成する工具訂正モジュールを含むことが規定される。
【0070】
工具訂正モジュールの処理原理に関する情報は、これまで提供されていない。
【0071】
一つ有利なアプローチは、工具訂正アドレスを介して呼び出される工具特有の工具訂正データは工具訂正モジュールに記憶されると規定する。
【0072】
工具訂正モジュール内での適切な工具訂正を、訂正する工具と関連付けするために、特別な工具に対応する工具訂正データを見つけるための工具訂正アドレスは工具訂正モジュールに転送可能であることが規定される。
【0073】
特に、工具訂正アドレスは、機能データ生成ユニット、特に、工具訂正生成器で生成可能であることが規定される。
【0074】
更に、制御システムは、ロケーション情報に基づいて制御情報を生成するポジションコントローラを含むように設計されることが好ましい。
【0075】
このような制御情報は、種々の駆動軸、例えば直線軸や回転軸を直接的に制御するための通常の制御システムで使用される。
【0076】
原理上、本発明によるアプローチにおいて、可視化コントローラにポジションデータを転送することが可能であり、可視化コントローラはポジションデータに基づく機能系列を生成する。
【0077】
しかしながら、実際の工作機械の時間応答が仮想工作機械に適用されるようにするために、可視化コントローラが制御情報を受け入れ、それに基づき、制御情報に対応する機能系列を使用して、仮想工作機械を表示することを好ましくは規定する。
【0078】
制御データを使用するために、調整制御システムは、制御データに基づいてアクチェータ信号を生成することを好ましくは規定する。
【0079】
このようなアクチェータ信号は、アクチェータ、すなわち駆動部、例えば作動駆動部を制御するために使用されることが好ましい。
【0080】
この場合において、アクチェータ信号に基づき、アクチェータ信号に対応する機能を使用して、可視化コントローラが仮想工作機械の表示を生成することが規定される。
【0081】
処理データの生成に関する情報は、これまで提供されていない。
【0082】
従って、一つの有利なアプローチは、機能データ生成ユニットが、ロケーションデータ生成機を使用して対話処理ユニットのロケーションデータを決定し、これらのロケーションデータに基づいてポジションデータを生成することを規定する。
【0083】
個々の場合において、工具訂正データが、使用される工具に基づいて、これらのポジションデータに加えられるため、ロケーションデータ生成器は、対話処理ユニットから得られたロケーションデータから工具訂正データを減算するときに特に効果がある。これにより、ポジションデータが異なる工具に汎用的に使用されることを確実にする。
【0084】
更に、機能データ生成ユニットは、対話処理ユニットから工具訂正データを検出する工具訂正データ生成器を有することを好ましくは規定する。
【0085】
例えば、対話処理ユニット、一例としてキーボードを介して工具訂正モードで工具訂正データを入力するために、工具訂正データは工具訂正データ生成器で処理される。
【0086】
工具訂正データ生成器は、工具訂正アドレスを生成するように処理する。ここで、工具アドレスにより、工具訂正データが記憶され取り出される。
【0087】
他のアプローチは、機能データ生成ユニットが対話処理ユニットから制御指令を検出する制御コントローラを有することを規定する。
【0088】
制御データ生成器は制御指令に基づいて制御データを生成することを規定することが好ましい。
【0089】
本発明は、作業スペースとそこに配置された加工ユニットを有する工作機械を制御する方法に関する。処理データ及び記憶された機械モデルに基づき、実際の工作機械は、その作業スペースの少なくとも領域内において、可視化要素によって可視化ユニット上で、仮想作業スペース内に提供された仮想加工ユニットを有する仮想工作機械として表示され、仮想加工ユニットの機能が仮想機能として表示され、上述した目的が本発明により解決される。マニュアル対話処理は、マニュアル対話処理を有する工作機械の機能との関係が提供され、機能データ生成ユニットがマニュアル対話処理に対応する処理データを生成するのに使用されることを規定し、その一方で、関係付けされた機能を考慮し、これらの処理データが可視化コントローラに転送され、可視化要素を使用して可視化ユニット上で、マニュアル対話処理で特定された機能を表示する。
【0090】
また他に、この目的を達成するために、本発明による方法において、マニュアル対話処理を備え、このマニュアル対話処理を有する工作機械の機能の関連性を有し、機能データ生成ユニットがマニュアル対話処理に対応する処理データを生成するために使用され、その一方、関係付けされたる機能を考慮すると、これらの処理データが記録/再生ユニットに記憶されるということを規定する。
【0091】
更なる特徴及び効果は、以下の説明及び図面におけるいくつかの例示の実施形態にある。
【図面の簡単な説明】
【0092】
【図1】本発明による工作機械の第1の実施形態の正面図である。
【図2】本発明による制御システム及び構成要素の略図である。
【図3】本発明による制御システムのプログラム構造の略図である。
【図4】本発明による制御システムの拡大図、特に、マニュアル対話処理に関するオプション及びマニュアル対話処理に基づく処理データを生成する構成を詳細に示す図である。
【図5】本発明による制御システムの第2の実施形態の可視化ユニットのスクリーンの図である。
【図6】図5に類似する、本発明による制御システムの第3の実施形態の図である。
【図7】図示記号によって示された予定動作を示す図6に対応する第3の実施形態の図である。
【図8】仮想加工ユニットを動かすためにマニュアル対話処理を示す図7に対応する第3の実施形態の図である。
【図9】図5に類似する、本発明による制御システムの第4の実施形態の図である。
【発明を実施するための形態】
【0093】
図1に示す実際の工作機械12の本発明による制御システム10の第1の実施形態は、例えば、工作機械12の機械ハウジング14に装着され、図2に示すように、通常の工作機械制御システムの部分として、使用する制御データレコードを処理し、プロセッサ24及びメモリ26を含むデータ処理ユニット22を有する動作コントローラ22を含む。
【0094】
実際の工作機械12は、実際の作業スペース30に配置され、作業スペース30内で被削材WSを加工するために実際の駆動軸32を介して互いに移動可能である実際の加工ユニット361,362,363,364を備えている。
【0095】
駆動軸32、例えば、実際の工作機械12の駆動軸32x,32y,32z,32cは、制御データレコードによって指定される実際のコントローラ20によって通常の方法で制御可能であり、例えば、実際の工作機械12の実際の作業スペース30内でX軸、Y軸、Z軸及びC軸の方向で、実際の加工ユニット361,362,363,364の実際の軸方向移動を実施するために設けられている。
【0096】
例えば、駆動軸32x,32y,32zは、被削材WSを支持する加工ユニット361に対してX軸、Y軸、Z軸の方向に加工ユニットを動かすために、工具キャリアとして形成されている加工ユニット363と関係付けされている。加工ユニット361は、被削材スピンドルとして形成され、駆動軸32cと関係付けされ、被削材スピンドルを回転駆動し、被削材スピンドルの回転位置を規定する。同様の関係は、駆動軸を使用する加工ユニット362に関しても提供されている。
【0097】
更に、追加のアクチェータ34は、動作コントローラ20によって制御可能であり、アクチェータは、例えば、工具キャリアに割出し動作を起こすため、例えば、加工ユニット363の工具タレット38又は他の加工ユニット、例えば心押し台として形成された加工ユニット364の旋回動作を起こすために使用される。
【0098】
更に、動作コントローラ20は、プロセッサ44とメモリ46とを有するデータ処理ユニット42を含む、参照符号40で示された可視化コントローラを制御するために使用可能である。そこで、機械モデル48が記憶され、機械モデルは工作機械12の作業スペース30内に存在するローカル条件の幾何学的構成を考慮し、加工ユニット36の幾何学的かつ機能的な構成が工作機械12、工具及び被削材の作業スペース内に設けられ、加工ユニット48が幾何学的構成及び機能に関する実際の条件をイメージするための全ての情報を有している。
【0099】
可視化コントローラ40は、参照符号50によって示される可視化ユニットを制御するために使用される。幾何学的構成及び機能的構成に関して実際の工作機械12に対応する仮想工作機械52が、例えば、仮想作業スペース54に関する小区域において、特に、仮想工作機械52の仮想作業スペース54内に配置された仮想加工ユニット561,562,563,564を表す図示要素Gを使用して、スクリーン51上で表示可能である。そこにおいて、例えば、仮想加工ユニット561は実際の加工ユニット361に対応し、例えば、被削材WSを収容する被削材スピンドルを表す。
【0100】
更に、実際の加工ユニット362に対応する第1の工具キャリアは、例えば、加工ユニット562として設けられ、被削材WSに対してX軸、Y軸及びZ軸方向に移動可能である。
【0101】
実際の加工ユニット363に対応する第2の工具キャリアは、例えば、加工ユニット563として設けられ、工具タレット58を含んでいる。多数の工具WZは、工具タレット58上に配置され、仮想タレット58の割出し動作によって加工位置へ提供される。
【0102】
最後に、実際の加工ユニットに対応するいわゆる心押し台は、第4の仮想加工ユニット564として設けられ、必要な場合に被削材WSを支持するために使用される。
【0103】
可視化コントローラ40は、実際の加工ユニット36に対応する仮想加工ユニット56を、図示要素としてのスクリーン51上で、特に、一方において幾何学的特徴に関し、他方において機能的特徴に関して、実際の工作機械12に設けられた実際の加工ユニット36の機能を、例えば、これらのユニットの予定動作として、表示するために使用される。これらの機能は、軸方向の動作だけでなく、これらの動作に関係する動的パラメータを含む。
【0104】
従って、可視化コントローラ40を使用することによって、仮想加工ユニット56、工具WZ及び被削材WSを有する仮想工作機械52は、実際の工作機械12と同様に、特に、幾何学的関係及び動的ダイナミックスを含む動的関係に関して、スクリーン51上で移動可能である。
【0105】
図3に詳細に示されるように、制御プログラム60は、データ処理ユニット22で動作し、被削材を加工するために必要な個々の軸方向の動作は、チャンネル62、例えば、チャンネル621,622,623,624の組み合わせで処理される。個々のチャンネル62において、レコード準備システム63が、例えば、制御プログラム60のNCレコードを解釈し、レコード準備システム63の出力ステージ63Aにおいて、X,Y,Z,C方向、工具訂正アドレスWKA、プログラム制御データPSTを含むプログラムロケーションデータPPDを生成する。
【0106】
プログラムロケーションデータPPDは、補間回路64に提供される。
【0107】
補間回路64において、チャンネル62と組み合わされる個々の軸方向の動作は、調整され、X,Y,Z,C軸のプログラムポジションデータPLが個々の軸方向の動作に関して生成される。
【0108】
チャンネル62に生成されたプログラムポジションデータPLは、工具訂正モジュール65に届けられ、工具訂正データWKDを使用して工具訂正を行う。工具訂正データWKDは、制御プログラム60から得られる工具訂正アドレスWKAの下で、工具訂正モジュール65において再取り出し可能であり、レコード準備システム63において生成され、出力ステージ63Aによって工具訂正モジュール65に届けられる。
【0109】
工具訂正データWKDを使用して訂正されるロケーション情報Lは、出力サイドで制御情報RIを生成するポジションコントローラ66に転送され、この制御情報RIを使用して、ポジション制御方法で駆動軸32を動かす。
【0110】
出力ステージ63Aで生じたアクチェータ34の制御データSTは、調整制御システム68に届けられ、出力サイドでアクチェータ34の信号ASを生成し、アクチェータを動かす。調整制御システム68は、例えば、補間回路64とやりとりし、データレコード、例えば、制御データによって指定されるアクチェータ34の動作が実施されることを確認するアクチェータ34からのフィードバックがあるまで、NCレコードの実行を可能としない。
【0111】
工具訂正アドレスWKSを工具訂正モジュール65に転送することによって、出力ステージ63Aは、工具訂正データWKDが、補間回路64においてプログラムポジションデータPLの生成前に、プログラムポジションデータPLの工具訂正に関する工具訂正モジュール65で利用可能となることを確実にする。
【0112】
更に、出力ステージ63Aは、プログラム制御データPSTの生成中及び出力中に、レコードの実行が、制御データSTによって求められるアクチェータ34の動作が実施されるまで起こらないようにすることを確実にする。
【0113】
ポジションコントローラ66からの制御情報RIは、任意的に、実際の工作機械12の駆動軸32、及び/又は可視化コントローラ40に転送され、図3に示されるように、仮想ユニット50のスクリーン51上で、機械モデル48からデータの補助で可視化プログラム70を使用して、仮想加工ユニット56と共に仮想工作機械52を生成し、機能の実行及び/又は効果を可視化する。
【0114】
更に、アクチェータ信号ASは、任意的に、実際の工作機械12のアクチェータ34に転送され、及び/又は仮想コントローラ40は、機械モデル48からのデータの補助で可視化プログラム70の使用によって、仮想アクチェータの動作を示し、又は図示要素Gを介して動作を可視化することができる。
【0115】
機械モデル48の補助による本発明による可視化プログラム70は、スクリーン51上で、幾何学的特徴及び機能、特に、個々の仮想加工ユニット56の動作を表示するだけでなく、必要であれば、図示記号72の補助により加工ユニット56を表示することに加え、機械モデル48に記録された実際の工作機械の設計の結果としての個々の予定機能、特に、個々の軸の方向での可能な動作及びそれらの向き、例えば、X軸、Y軸、Z軸又はC軸を可視化ユニット50のスクリーン51上で表示する。
【0116】
更に、対話処理ユニット80(図4)は、可視化コントローラ40及び可視化ユニット50と関係付けされ、カーソル82が、スクリーン51上で手で操作可能なコントロールユニット84、例えば、いわゆるコンピュータマウスでマニュアルで動かされる。
【0117】
更に、仮想加工ユニット56の予定動作に関して設けられた図示記号72上でカーソル82を動かし、対応する機能、例えば、タッチ又はクリックすることによって、対応する動作をなすことが可能である。
【0118】
この目的のため、対話処理ユニット80は、参照符号90で示された機能選択ユニットと連携し、ロケーションデータ生成器94,工具訂正データ生成器96及び制御データ生成器98を有する機能データ生成ユニット92に関係づけられる。
【0119】
特定の機能を呼び出した後、予定動作が、カーソルを使用して、図示記号72、例えば、X、Y,Z,C軸によって表示され、カーソル82を使用して、この仮想加工ユニット56をタッチ又はクリックすることによって、選択された予定動作に対応する動作に関して、特定の仮想加工ユニット56が選択され、加工ユニット56の予定動作の形態で選択された機能が、カーソル82の動作の形態でマニュアル対話処理と関連付けされる。
【0120】
ロケーションデータ生成器94は、カーソル82を使用して選択された予定動作、例えばX、Y,Z,C軸に関するマニュアルロケーションデータMPを生成する。マニュアルロケーションデータMPは、特定の選択された予定動作の方向、すなわち、X、Y,Z,C軸方向で、通路上の点の位置に対応する。基準点Bは、スクリーン52上でカーソル82の動作中にカーソル82に固定的に連結され、スクリーン制御システム80によって記憶され、機能データ生成ユニット92に転送される。
【0121】
基準点Bは、カーソル82上の点にある。しかしながら、これは、カーソルの位置と選択された加工ユニット56の関連付けされた予定動作との間の関係の欠如を生じる。
【0122】
この理由は、加工ユニット56の一つがそれを選択するためにタッチされたとき、選択された加工ユニット56の基準点BBから、カーソル82の基準点Bの位置の距離が確定する。カーソル82の基準点Bの位置に基づく基準点BBの位置と基準点BBからの距離は、マニュアルロケーションデータMPを決定するために使用される。
【0123】
論理的な理由のため、カーソル82を動かすことによって決まるこれらのマニュアルロケーションデータMPは、特定の仮想加工ユニット56に備わる工具を使用して決まり、カーソル82を動かすとき、その寸法を考慮すると、この工具は追加のスペースを必要とするため、特定の仮想加工ユニット56の基準点BBに対するこの工具の先端位置は、そのマニュアル動作を考慮しなければならない。
【0124】
この理由のため、対話処理ユニット80は、それが呼び出される工具訂正モードを有し、工具訂正モードにおいて、工具訂正データ生成器96を介して、工具の工具訂正アドレスWKA、工具訂正データWKDの生成を許容し、特に、それらが工具訂正モジュール65に存在するときに、キーボード100を介して、特定の工具の入力領域EFに、工具訂正データWKDが呼び出されることを許容する。
【0125】
工具訂正データWKDは、工具訂正アドレスWKAに基づいて工具訂正減算モジュール102に記憶され、もしこれらのデータが存在しないならば、工具訂正アドレスWKAに基づいて工具訂正モジュール65に記憶される。
【0126】
工具訂正データWKDを減算した後、マニュアルポジションデータMLは、工具訂正減算モジュール102を使用して、マニュアルロケーションデータMPから生成し、それらの情報内容及び位置の利用に関して、プログラムポジションデータPLに対応し、これらのマニュアルポジションデータMLは、出力ステージ103によって工具訂正モジュール65に届けられる。
【0127】
従って、工具訂正モジュール65においてマニュアルポジションデータMLを使用することは、出力ステージ103によって工具訂正アドレスWKAを提供され、工具訂正アドレスWKAに基づいて記憶された工具訂正データWKDを考慮すると、ロケーション情報Lが生成され、それによって、ポジションコントローラ66が制御情報RIを生成するために動作する。
【0128】
機能データ生成部92は、機能選択部90と関連して、スクリーン51で仮想アクチェータの動作を提供する制御データ生成器98を有し、図示要素又は機能領域FF、例えば、表形式の表示形態で可視化要素を使用して、そこから、仮想アクチェータの個々の動作がスクリーン51上でカーソル82を使用してマニュアルで選択される。
【0129】
制御データ生成器98は、仮想アクチェータのマニュアルで選択された動作に関して、対応するマニュアル制御データMSTを決定する。
【0130】
出力ステージ103によって提供されたマニュアル制御データMSTは、プログラム制御データPSTと同じ情報内容を有し、アクチェータの動作を制御する調整制御システム68に対して同じように転送可能である。
【0131】
出力ステージ130は、出力ステージ63Aと同じ機能を有し、すなわち、出力ステージ103は、出力ステージ63Aと同じようにアクチェータの動作に関してフィードバックを要求する。
【0132】
したがって、機能データ生成ユニット92は、マニュアルポジションデータML、工具訂正アドレスWKA及びマニュアル制御データMSTの生成を可能にし、例えば、工具訂正モジュール651及びチャンネル621の調整制御システム681に対して供給されるとき、チャンネル621で生成されたプログラムポジションデータPL及びプログラム制御データPSTと同じ制御情報RI及びアクチェータ信号ASを生じる。
【0133】
制御情報RIがチャンネル621で生成したとき、可視化コントローラ40のアクチェータ信号ASが転送され、マニュアルポジションデータML、工具訂正アドレスWKA及びマニュアル制御データMSTによって生成可能である仮想加工ユニット56とアクチェータの動作が、可視化要素G、FF、例えば、図示要素G又は機能領域FFによって、仮想加工ユニット56及び仮想アクチェータの動作として、スクリーン51上で可視化可能となる。
【0134】
それは、マニュアルポジションデータML、工具訂正アドレスWKA及びマニュアル制御データMSTの生成中に、他のチャンネル62でも実施可能である。
【0135】
したがって、選択された特定の仮想加工ユニット56は、対話処理ユニット80のカーソル82を使用して、マニュアルポジションデータML、工具訂正アドレスWKA及びマニュアル制御データMSTに基づいて、スクリーン51でマニュアルで動作可能である。動作ポジションにある仮想工具VWZは、工具訂正モジュール65、ポジションコントローラ66、調整制御システム68及び可視化コントローラ40を使用して、スクリーン51上で仮想被削材VWSに対して所望の動作を実施する。この動作は、仮想被削材の仮想加工又は与えられた通路上で仮想被削材VWSに単に接近することを示す。
【0136】
したがって、対話処理ユニット80を使用して、例えば、仮想加工に関して、所望の方法でスクリーン51上で仮想加工ユニット56を移動したり、可視化ユニット50上で移動の結果を同時に表示したり、実際の工作機械12に対応する境界条件で、仮想加工ユニット56を使用して、可視化ユニット50のスクリーン51上で仮想加工ユニット56の個々の動作又は仮想加工ユニット56のあらゆる動作をテストしたりすることができる。
【0137】
マニュアルポジションデータML、工具訂正アドレスWKA及びマニュアル制御データMSTは、制御システムに提供されるクロック信号を用いて、機能データ生成ユニット92によって同期した方法で生成される。
【0138】
上述した方法で生成されたマニュアルポジションデータML、工具訂正アドレスWKA及びマニュアル制御データMSTの記憶のため、これらは、同期したデータストリームDを作るために、データストリーム生成器120で結合する。マニュアルポジションデータML、工具訂正アドレスWKA及びマニュアル制御データMSTは、正確な時間−位置同期で、連続シーケンスとして存在する。同じシーケンスで、それらは、工具訂正モジュール65、調整制御システム68及びポジションコントローラ66に提供される。
【0139】
このデータストリームDは、データストリーム生成器120によって、記録/再生ユニット110に供給される。データストリームDは、データストリームファイルDFとして記憶可能であり、このようなデータストリームファイルDFは、工具訂正モジュール65及びチャンネル62の一つのポジションコントローラ66を制御するのに必要な全ての情報を含む。
【0140】
この理由のため、特定のチャンネル62に対する特定のデータファイルDFの割り当ては、機能選択ユニット90を使用して規定される。
【0141】
従って、機能選択ユニット90及び機能データ生成ユニット92の使用によって、個々のチャンネル62のデータファイルDFは連続して生成され、記録/再生ユニット110に記憶される。
【0142】
全てのチャンネル62は、実際の工作機械12の動作中及び仮想加工ユニット56を使用する全ての加工処理のシミュレーション中に同時に動作することにより、記録/再生ユニット110に記録され、異なるチャンネル62を関連付けされるデータファイルDFを同時に結合し、出力ステージ103にそれらを同時に転送するために、機能選択ユニット90を使用することを可能とする。出力ステージ103は、同時に複数のデータファイルDFを処理し、それらを特定の工具訂正モジュール65及び個々のチャンネル62の特定の調整制御システム68に転送する。
【0143】
更に、機能選択ユニット90は、前に作られたデータファイルDFのデータストリームDが出力ステージで処理されるように、出力ステージ103の処理を行なう。従って、対応するデータファイルDFは、異なるチャンネル62を介して制御された方法で互いに対して、加工ユニットの動作を調整するために、機能選択ユニット90によって互いに作られる。
【0144】
最後に、機能選択ユニット90及び機能制御データ生成ユニット92を使用して、チャンネル62のデータファイルDFのデータストリームDを再生でき、可視化ユニット50のスクリーン51上で対応する機能を表示することができるが、目標とされた方法でデータストリームDの再生を停止したり、データストリームD内で直接的に変化するマニュアルポジションデータML又はマニュアル制御データMSTの変更、又は工具訂正アドレスWKAの変化を生じる動作の訂正をしたりすることができる。
【0145】
実際の工作機械12を制御するために、直接的に、データファイルDFのデータストリームDを使用できるようにするため、制御システムに提供され、工具訂正モジュール65、ポジションコントローラ66及び調整制御システム68のクロック信号、特に、統括動作コントローラ20のクロック信号に対応するクロック信号にしたがって、特定のデータストリームDが機能データ生成ユニット92によって生成されることが好ましい。
【0146】
原理上、本発明による動作コントローラ20は、必ずしもCNCプログラム、特に、個々のチャンネル62でのCNCサブプログラムを処理するのに必要ではない。
【0147】
しかしながら、図3及び図4に示されるように、個々のチャンネル62と関連付けられたCNCレコード準備システム63をプログラムロケーションデータPPDに対して提供するオプションがあり、特定のチャンネル62において、CNCサブプログラム230に基づいて、工具ニュートラルプログラムポジションデータPLが、個々の動作に関して決定され、ポジションデータが工具訂正モジュール65に対して供給され、工具訂正後に特定のポジションコントローラ66に関するロケーション情報Lを生じる。
【0148】
更に、プログラムコントロールデータPST及び工具訂正アドレスWKAは、CNCサブプログラム230から生じ、工具訂正モジュール65及び調整制御システム68に届けられる。
【0149】
このようなアプローチを使用することにより、ポジションコントローラ66及び調整制御システム68を制御し、したがって、実際の加工ユニット36及び/又は仮想加工ユニット56の予定の動作を制御する、CNCプログラムを使用することが可能となり、出力ステージ63AによってプログラムされたポジションデータPL、工具訂正アドレスWKA及びプログラム制御データPSTをデータストリーム生成器120に届けることが可能となり、工作機械に従順なデータストリームDがデータストリーム生成器によって作られ、記録/再生ユニット110によって記録される。
【0150】
従って、通常のCNCプログラムに基づいて工作機械により従順なデータストリームDを作ることができ、このデータストリームは制御データストリームDとして使用される。
【0151】
例えば、もし動作コントローラ20が通常のCNCプログラムを使用して処理することができるならば、オペレーションコントローラ260が規定され、オペレーションコントローラ260は、プロセッサ264とメモリ266、例えば、メモリ266(図2)に記憶されている一つ以上のCNC加工プログラムコンプレックス(complex)268を含む第3のデータ処理ユニット262を備える。
【0152】
この場合、図3で符号270で示されている処理プログラムは、第3のデータ処理ユニット262の上で実施され、符号280で示された加工制御ボード、例えば、通常のキーボード282と協働し、ファンクションキー284と286を分離するオペレータインターフェース272を有する。
【0153】
処理プログラム270の個々の機能シーケンス又はモードは、キーボード282及びファンクションキー284と286を使用して、周知の方法で呼び出され、始動する。
【0154】
更に、ディスプレイ領域290は、加工制御ボード280と関連していることが好ましく、処理プログラム270によって解明された情報を表示するために使用される。ディスプレイ領域290は、独立の表示領域、又はスクリーン52上で窓(window)によって示される領域のどちらかにある。
【0155】
処理プログラム270は、例えば、図3に示されるような、符号292で示されるプログラム管理機能を含む。プログラム管理機能は、従来例、例えば、特許文献1から知られるように、メモリ266に記憶されたCNC処理プログラムコンプレックス268を管理する。
【0156】
プログラム管理機能292に加え、転送機能294,予備モード296及び停止モード298が周知の方法で実施される。
【0157】
本発明によると、データ処理ユニット262は、データ処理ユニット42を有するユニットを形成する、すなわち、データ処理ユニットのみが、処理コントローラ270及び可視化コントローラ40のために存在する。
【0158】
更に、可視化ユニット50は、ディスプレイユニット及び処理コントローラ290を有する一つのユニットのみを形成する。
【0159】
同様に、記録/再生ユニット110は、データ処理ユニット262又は42の構成要素である。
【0160】
本発明により制御システムの第2の実施形態において、図5では、加工ユニット56’が第1の実施形態とは異なる態様で示されている。しかしながら、本発明により手段に関連する機能に関して変化はない。
【0161】
図5は、影響線122と124を介して、マニュアル対話処理が可能である方法を示す。影響線122と124は、マニュアル対話処理がカーソル82によってマークされている加工ユニット56’3について可能であることを示す。
【0162】
一方、マウス84を使用することによって、カーソル82を動かすことが可能であり、加工ユニット56’3の動作に関する通路を特定することを示す。
【0163】
他方、図示記号723は、加工ユニット56’3の予定動作を特定するために使用され、加えて、影響線122は、工具訂正データ、特に、処理位置にある工具WZに関連する工具訂正データWKDは、キーボード100を介して入力されることを示す。
【0164】
本発明による制御システム10の第3の実施例において、図6〜8に示されている要素は、本発明による制御システムの第1及び第2の実施形態の要素と同じであり、同一符号が付されている。これらの要素の機能及び説明については第1の実施形態で作られている。
【0165】
第1の実施形態とは対称的に、可視化ユニット50’のスクリーン51’は、タッチ制御可能なスクリーンとして、又はタッチスクリーンとして形成されている。したがって、可視化要素GとFFだけでなく、必要な制御ボタン130を表示することができる。処理機能は、これらの制御ボタン130を介して実施可能である。
【0166】
図7及び8に示すように、可能な機能を表示するために、図示記号72は、可視化要素として規定されている。軸方向の予定動作、例えば、X、Y、Z軸方向の予定動作が個々の加工ユニット56’2、56’3及び56’4を可視化するために規定される。
【0167】
これらの図示記号722,723及び724は、例えば、オペレータによって、図8に示されるように、特定の加工ユニット56’2、56’3及び56’4の図示要素Gの上で、手H、好ましくは、指FIで押すことによって、したがって、それにタッチすることによって、動作する。加工ユニット56’2、56’3及び56’4の予定動作を表示する図示記号722,723及び724は、タッチが行われるまで表示されない。
【0168】
マウス84を使用する代わりに、本実施形態では、オペレータは図8に示すように、図示記号722の表示をするためのオプションを有している。図示記号722は、加工ユニット56を表示する図示要素Gにタッチするために、手H、特に指FIを使用することによって、スクリーン51’上で直接的に、X、Y、Z軸方向での予定動作を示す。
【0169】
これは、加工ユニット562の予定動作に対して、指FIによってスクリーン51’上で作られた参照位置の連続動作との関係を生じる。スクリーン51’上で参照位置を動かすことは、第1の実施形態で示されたように、マニュアルロケーションデータMPを生じさせる。
【0170】
従って、マニュアルポジションデータML及びマニュアル制御データMSTが、第1の実施形態で示されたように生成され、可視化コントローラ40が、第1の実施形態で詳細に説明されたように、加工ユニット56’2がスクリーン51’上に配置されるように、可視化ユニット50’を制御する。
【0171】
本発明による制御システムの第4の実施形態において、スクリーン51’が図9に示されており、上記実施形態の対話処理が互いに組み合わされて規定されている。
【0172】
すなわち、制御ユニットを介してマニュアル対話処理を実施するオプション、つまり、第1の実施形態と第2の実施形態で示されたマウス84とキーボード100がある。しかしながら、同時に、スクリーンは、処理を制御可能なスクリーン51’として形成されており、第3の実施形態で示された方法で、スクリーン51’の位置を指FIで押すことによって、オペレータが手Hを使用して直接的に対話処理するオプションがある。
【0173】
これらの可能な対話処理は、影響線を用いて図9で示されている。
【0174】
従って、マニュアルポジションデータML、工具訂正アドレスWKA及びマニュアル制御データMSTは、機能データ生成ユニット92を用いて、説明されたマニュアル対話処理で生成され、使用される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業スペース(30)及び該作業スペースに配置された加工ユニット(36)を有する工作機械の制御システムであって、
処理データ及び記憶された機械モデル(48)に基づき、少なくとも作業スペース(30)の領域内において、可視化要素(G,FF)によって、可視化ユニット(50)上で、仮想作業スペース(54)内に設けられた仮想加工ユニット(56)を有する仮想工作機械として、実際の工作機械(12)を表示し、仮想加工ユニットの機能を仮想機能として表示する可視化コントローラ(36)を備える制御システムにおいて、
マニュアル対話処理を可能とする対話処理ユニット(80)は可視化ユニット(50)と関連付けされ、
マニュアル対話処理によって工作機械の機能の関連性を可能とする機能選択ユニット(90)が可視化ユニット(50)と関連付けされ、
関連した機能を考慮しながら、マニュアル対話処理に対応する処理データ(ML,MST)を生成すると共に、可視化要素(G,FF)を使用しながら、可視化ユニット(50)上で、マニュアル対話処理によって特定された機能を表示するために、処理データ(ML,MST)を可視化コントローラ(40)に対して転送する処理データ(ML,MST)を生成する機能データ生成ユニット(92)を備えることを特徴とする制御システム。
【請求項2】
マニュアル対話処理を可能とする対話処理ユニット(80)は可視化ユニット(50)と関連付けされ、
マニュアル対話処理によって工作機械(12)の機能の関連性を可能とする機能選択ユニット(90)は、可視化ユニット(50)と関連付けされ、
関連した機能を考慮しながら、マニュアル対話処理に対応する処理データ(ML,MST)を生成すると共に、記録/再生ユニット(110)に処理データ(ML,MST)を記憶する請求項1に記載の制御システム。
【請求項3】
マニュアル対話処理は可視化要素(G,FF)によって同時に表示可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の制御システム。
【請求項4】
対話処理ユニット(80)上での結果は、対話処理によって制御可能であり、可視化ユニット(50)上で規定される対話処理可視化要素(82)によって表示可能であることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の制御システム。
【請求項5】
機能は、対話処理ユニット(80)を使用して動作として特定可能であり、可視化コントローラ(40)によって、少なくとも一つの可視化要素(G,FF)の動作として、仮想工作機械(52)上で可視化可能であることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の制御システム。
【請求項6】
対話処理ユニット(80)の使用により、可視化ユニット(FF)上で機能領域をタッチすることによって機能が特定され、仮想工作機械(52)上での実施において、可視化コントローラ(40)によって、機能が可視化可能となることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の制御システム。
【請求項7】
個々の場合において、マニュアル対話処理と関連付けされる機能が、対話処理ユニット(80)を使用することによって選択可能となることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の制御システム。
【請求項8】
少なくとも一つの可視化要素を呼び出すことによって、機能が選択されることを特徴とする請求項7に記載の制御システム。
【請求項9】
対話処理ユニット(80)を使用して、少なくとも一つの可視化要素(G,FF)に接近してタッチすることによって、少なくとも一つの可視化要素(G,FF)が呼び出されることを特徴とする請求項7又は8に記載の制御システム。
【請求項10】
機能が選択されたとき、機能を表示する可視化要素(G,FF)が可視化ユニット(50)上で強調表示されることを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載の制御システム。
【請求項11】
特定の機能を呼び出すことが、この機能に関係する可視化要素を表示することであることを特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載の制御システム。
【請求項12】
実際の工作機械(12)の予定機能が機械モデル(48)に記録され、機能選択ユニット(90)が実際の工作機械(12)の予定機能に関連付けられるように機能を制限することを特徴とする請求項1〜11の何れか一項に記載の制御システム。
【請求項13】
実際の工作機械(12)の予定機能が、可視化要素(G,72)によって可視化ユニット(50)上で表示可能であることを特徴とする請求項12に記載の制御システム。
【請求項14】
少なくとも一つの可視化要素が図示要素(G)であることを特徴とする請求項1〜13の何れか一項に記載の制御システム。
【請求項15】
少なくとも一つ可視化要素が機能領域(FF)であることを特徴とする請求項1〜14の何れか一項に記載の制御システム。
【請求項16】
少なくとも一つの可視化要素(G)が仮想加工ユニット(56)を表示することを特徴とする請求項1〜15の何れか一項に記載の制御システム。
【請求項17】
少なくとも一つの可視化要素(G)が工具(WZ)を表示することを特徴とする請求項1〜16の何れか一項に記載の制御システム。
【請求項18】
少なくとも一つの可視化要素(G)が仮想被削材(VWS)を表示することを特徴とする請求項1〜17の何れか一項に記載の制御システム。
【請求項19】
対話処理ユニット(80)がマニュアル対話処理を決定するための手で操作可能な制御ユニット(84)を有することを特徴とする請求項1〜18の何れか一項に記載の制御システム。
【請求項20】
対話処理ユニットが、タッチ制御可能な可視化ユニット(50’)、例えば、マニュアル対話処理を決定する、いわゆるタッチスクリーンを有することを特徴とする請求項1〜19の何れか一項に記載の制御システム。
【請求項21】
データストリーム生成器(120)が、記録可能なデータストリーム(D)を形成するために処理データ(ML,WKA,MST)を結合することを特徴とする請求項1〜20の何れか一項に記載の制御システム。
【請求項22】
記録可能なデータストリームが、処理データ(ML,MST)がその処理の時間系列において互いをフォローするデータストリームとして形成されていることを特徴とする請求項21に記載の制御システム。
【請求項23】
データストリーム(D)がデータファイル(DF)として記録/再生ユニット(110)に記憶可能であることを特徴とする請求項21又は22に記載の制御システム。
【請求項24】
記録/再生ユニット(110)は、機能の一つが可視化コントローラ(40)及び可視化ユニット(50)を使用して表示可能となるように、データストリーム(D)を再生し、及び/又は実際の工作機械はこのデータストリームを使用して制御可能となることを特徴とする請求項1〜23の何れか一項に記載の制御システム。
【請求項25】
機能生成ユニット(92)が処理データ(ML,MST)としてポジションデータ及び/又は制御データを生成することを特徴とする請求項1〜24の何れか一項に記載の制御システム。
【請求項26】
処理データが、通常の工作機械制御システム、好ましくはプログラム可能な工作機械制御システムによって生成されるロケーションデータ(ML)及び/又は制御データ(PST)に対応することを特徴とする請求項1〜25の何れか一項に記載の制御システム。
【請求項27】
ポジションデータ(ML)が工具訂正データ(WKD)を含んでいないことを特徴とする請求項25又は26に記載の制御システム。
【請求項28】
制御システムが、工具訂正データ(WKD)を使用してポジションデータ(ML)を訂正する工具訂正モジュール(65)を含むと共に、ロケーション情報(L)を生成することを特徴とする請求項25〜27の何れか一項に記載の制御システム。
【請求項29】
工具訂正アドレスを介して呼び出される工具−特定工具訂正データが、工具訂正モジュールに記憶されることを特徴とする請求項28に記載の制御システム。
【請求項30】
特定工具(WZ)に対応する工具訂正データ(WKD)を探すための工具訂正アドレス(WKA)が工具訂正モジュール(65)に転送可能であることを特徴とする請求項29に記載の制御システム。
【請求項31】
工具訂正アドレス(WKA)が機能データ生成ユニット(92)で生成可能であることを特徴とする請求項30に記載の制御システム。
【請求項32】
制御システムが、ロケーション情報(L)に基づいて制御情報(RI)を生成するポジションコントローラ(66)を有することを特徴とする請求項27〜31の何れか一項に記載の制御システム。
【請求項33】
可視化コントローラ(40)が制御情報(RI)を受け取り、この制御情報(RI)に基づき、制御情報(RI)に対応する機能シーケンスを使用して、可視化ユニット(50)上に仮想工作機械(52)を表示することを特徴とする請求項32に記載の制御システム。
【請求項34】
調整制御システム(68)が制御データに基づいてアクチェータ信号(AS)を生成することを規定する、ことを特徴とする請求項25〜33の何れか一項に記載の制御システム。
【請求項35】
アクチェータ信号(AS)に基づき、アクチェータ信号(AS)に対応する機能を使用して、可視化コントローラ(40)が仮想工作機械(52)を表示することを特徴とする請求項34に記載の制御システム。
【請求項36】
機能データ生成ユニット(92)が、ロケーションデータ生成器(94)を使用して、対話処理ユニット(80)のロケーションデータを決定し、これらのポジションデータに基づいてポジションデータ(ML)を生成することを特徴とする請求項1〜35の何れか一項に記載の制御システム。
【請求項37】
ロケーションデータ生成器(94)が、対話処理ユニット(80)から得られたロケーションから工具訂正データ(WKD)を減算することを特徴とする請求項36に記載の制御システム。
【請求項38】
機能データ生成ユニット(92)が、対話処理ユニット(80)から工具訂正データ(WKD)を検出する工具訂正データ生成器(96)を有することを特徴とする請求項1〜37の何れか一項に記載の制御システム。
【請求項39】
工具訂正データ(WKD)が、工具訂正データ生成器(94)を使用して検出可能であり記憶可能であることを特徴とする請求項38に記載の制御システム。
【請求項40】
工具訂正データ生成器(94)が工具訂正アドレス(WKA)を生成することを特徴とする請求項39に記載の制御システム。
【請求項41】
機能データ生成ユニット(92)が、対話処理ユニット(80)から制御データを検出する制御データ生成器(98)を有することを特徴とする請求項1〜40の何れか一項に記載の制御システム。
【請求項42】
制御データ生成器(98)が制御指令に基づいて制御データ(MST)を生成することを特徴とする請求項41に記載の制御システム。
【請求項43】
作業スペース(30)及び該作業スペースに配置された加工ユニット(36)を有する工作機械の制御方法であって、
処理データ及び記憶された機械モデル(48)に基づき、少なくとも作業スペース(30)の領域内でにおいて、可視化要素(G,FF)によって可視化ユニット(50)上で、実際の工作機械(12)を、仮想作業スペース(54)内に設けられた仮想加工ユニット(56)を有する仮想工作機械として表示すると共に、仮想加工ユニットの機能を仮想機能として表示する制御方法において、
マニュアル対話処理を可能とする対話処理ユニット(80)を可視化ユニット(50)と関連付けし、
マニュアル対話処理が、該マニュアル対話処理によって工作機械の機能の関連性を規定し、機能データ生成ユニット(92)をマニュアル対話処理に対応する処理データ(ML,MST)を生成するのに使用し、
関連した機能を考慮して、可視化要素(G,FF)を使用しながら、可視化ユニット(50)上で、マニュアル対話処理によって特定された機能を表示するために、これらの処理データ(ML,MST)を可視化コントローラ(40)に対して転送することを特徴とする制御方法。
【請求項44】
マニュアル対話処理が、該マニュアル対話処理によって工作機械の機能の関連性を規定し、機能データ生成ユニット(92)をマニュアル対話処理に対応する処理データ(ML,MST)を生成するのに使用し、
関連した機能を考慮しながら、これらの処理データ(ML,MST)を記録/再生ユニット(110)に記憶することを特徴とする請求項43に記載の制御方法。
【請求項45】
マニュアル対話処理が可視化要素(G,FF)によって同時に表示されることを特徴とする請求項43又は44に記載の制御方法。
【請求項46】
対話処理ユニット(80)上での結果は、対話処理によって制御可能であり、可視化ユニット(50)上で規定される対話処理可視化要素(82)によって表示可能であることを特徴とする請求項43〜45の何れか一項に記載の制御方法。
【請求項47】
機能が、対話処理ユニット(80)を使用して動作として特定されると共に、可視化コントローラ(40)によって、可視化要素(G,FF)の少なくとも一つの動作として仮想工作機械(52)上で可視化されることを特徴とする請求項43〜46の何れか一項に記載の制御方法。
【請求項48】
機能が、対話処理ユニット(80)の使用によって可視化ユニット(50)上で機能領域(FF)をタッチすることにより特定されると共に、仮想工作機械(52)上での実施において、可視化コントローラ(40)によって可視化されることを特徴とする請求項43〜46の何れか一項に記載の制御方法。
【請求項49】
個々のケースにおいて、マニュアル対話処理と関連付けされる機能が、対話処理ユニット(80)を使用して選択可能であることを特徴とする請求項43〜47の何れか一項に記載の制御方法。
【請求項50】
機能が、可視化要素(G,FF)の少なくとも一つを呼び出すことによって選択可能であることを特徴とする請求項49に記載の制御方法。
【請求項51】
可視化要素(G,FF)の少なくとも一つが、対話処理ユニット(80)を使用して、可視化要素(G,FF)の少なくとも一つに接近し、タッチすることによって呼び出されることを特徴とする請求項49又は50に記載の制御方法。
【請求項52】
機能が選択されたとき、機能を表示する可視化要素(G,FF)が可視化ユニット(50)上で強調表示されることを特徴とする請求項43〜51の何れか一項に記載の制御方法。
【請求項53】
特定の機能を呼び出すことは、該機能に関する可視化要素(G,FF)を表示することであることを特徴とすることを特徴とする請求項43〜52の何れか一項に記載の制御方法。
【請求項54】
実際の工作機械(12)の予定機能が機械モデル(48)に記録され、機能選択ユニット(90)が実際の工作機械(12)の予定機能に関連付けられるように機能を制限することを特徴とする請求項43〜53の何れか一項に記載の制御方法。
【請求項55】
実際の工作機械(12)の予定機能が、可視化要素(G,72)によって可視化ユニット(50)上で表示されることを特徴とする請求項12に記載の制御方法。
【請求項56】
図示記号(G)が少なくとも一つの可視化要素として使用されることを特徴とする請求項43〜55の何れか一項に記載の制御方法。
【請求項57】
機能領域(FF)が少なくとも一つ可視化要素として使用されることを特徴とする請求項43〜56の何れか一項に記載の制御方法。
【請求項58】
少なくとも一つの可視化要素(G)が仮想加工ユニット(56)を表示することを特徴とする請求項43〜57の何れか一項に記載の制御方法。
【請求項59】
少なくとも一つの可視化要素(G)が工具(WZ)を表示することを特徴とする請求項43〜58の何れか一項に記載の制御方法。
【請求項60】
少なくとも一つの可視化要素(G)が仮想被削材(VWS)を表示することを特徴とする請求項43〜59の何れか一項に記載の制御方法。
【請求項61】
手で操作可能な制御ユニット(84)がマニュアル対話処理を決定するための対話処理ユニット(80)として使用されることを特徴とする請求項43〜60の何れか一項に記載の制御方法。
【請求項62】
タッチ制御可能可視化ユニット50’、例えばいわゆるタッチスクリーンが、マニュアル対話処理を決定するための対話処理ユニットとして使用されていることを特徴とする請求項43〜61の何れか一項に記載の制御方法。
【請求項63】
処理データ(ML、WKA、MST)が、データストリーム生成器(120)を使用して記憶可能なデータストリーム(D)を形成するために結合されることを特徴とする請求項43〜62の何れか一項に記載の制御方法。
【請求項64】
記録可能なデータストリームが、処理データ(ML,MST)がその処理の時間系列において互いをフォローするデータストリームとして形成されていることを特徴とする請求項21に記載の制御システム。
【請求項65】
データストリーム(D)がデータファイル(DF)として記録/再生ユニット(110)に記録可能であることを特徴とする請求項63又は64に記載の制御方法。
【請求項66】
記録/再生ユニット(110)が、機能の一つが可視化コントローラ(40)及び可視化ユニット(50)を使用して表示可能となるように、データストリーム(D)を再生し、及び/又は実際の工作機械がこのデータストリームを使用して制御可能となることを特徴とする請求項43〜65の何れか一項に記載の制御方法。
【請求項67】
機能生成ユニット(92)が処理データ(ML,MST)としてポジションデータ及び/又は制御データを生成することを特徴とする請求項43〜66の何れか一項に記載の制御方法。
【請求項68】
処理データが、通常の工作機械制御システム、好ましくはプログラム可能な工作機械制御システムによって生成されるロケーションデータ(ML)及び/又は制御データ(PST)に対応することを特徴とする請求項43〜67の何れか一項に記載の制御方法。
【請求項69】
ポジションデータ(ML)が工具訂正データ(WKD)を含んでいないことを特徴とする請求項25又は26に記載の制御システム。
【請求項70】
工具訂正モジュール(65)において、ポジションデータ(ML)が工具訂正データ(WKD)を使用して訂正され、ロケーション情報(L)が生成されることを特徴とする請求項67〜69の何れか一項に記載の制御方法。
【請求項71】
工具訂正アドレスを介して呼び出される工具−特定工具訂正データが、工具訂正モジュールに記憶されることを特徴とする請求項70に記載の制御方法。
【請求項72】
特定工具(WZ)に対応する工具訂正データ(WKD)を探すための工具訂正アドレス(WKA)が工具訂正モジュール(65)に転送可能であることを特徴とする請求項71に記載の制御方法。
【請求項73】
工具訂正アドレス(WKA)が機能データ生成ユニット(92)で生成可能であることを特徴とする請求項72に記載の制御方法。
【請求項74】
制御情報(RI)がロケーション情報(L)に基づいてポジションコントローラ(66)によって生成されることを特徴とする請求項69〜73の何れか一項に記載の制御方法。
【請求項75】
可視化コントローラ(40)が制御情報(RI)を受け取り、この制御情報(RI)に基づき、制御情報(RI)に対応する機能シーケンスを使用して、可視化ユニット(50)上に仮想工作機械(52)を表示することを特徴とする請求項74に記載の制御方法。
【請求項76】
アクチェータ信号(AS)が、調整制御システム(68)を使用して、制御データに基づいて生成されることを特徴とする請求項67〜75の何れか一項に記載の制御方法。
【請求項77】
アクチェータ信号(AS)に基づき、アクチェータ信号(AS)に対応する機能を使用して、可視化コントローラ(40)が仮想工作機械(52)を表示するために使用されることを特徴とする請求項76に記載の制御方法。
【請求項78】
ロケーションデータ生成器(94)が、対話処理ユニット(80)のロケーションデータを決定するために使用され、これらのポジションデータに基づいて、ポジションデータ(ML)が生成されることを特徴とする請求項43〜77の何れか一項に記載の制御方法。
【請求項79】
ロケーションデータ生成器(94)が、対話処理ユニット(80)から得られたロケーションから工具訂正データ(WKD)を減算することを特徴とする請求項78に記載の制御方法。
【請求項80】
機能データ生成ユニット(92)の工具訂正データ生成器(96)が、対話処理ユニット(80)から工具訂正データ(WKD)を検出するために使用されることを特徴とする請求項43〜79の何れか一項に記載の制御方法。
【請求項81】
工具訂正データ(WKD)が、工具訂正データ生成器(94)を使用して検出され、記憶されることを特徴とする請求項80に記載の制御方法。
【請求項82】
工具訂正アドレス(WKA)が工具訂正データ生成器(94)を使用して生成されることを特徴とする請求項81に記載の制御方法。
【請求項83】
機能データ生成ユニット(92)が、対話処理ユニット(80)から制御データを検出する制御データ生成器(98)を有することを特徴とする請求項43〜82の何れか一項に記載の制御方法。
【請求項84】
制御データ(MST)が制御データ生成器(98)を使用して制御指令に基づいてを生成されることを特徴とする請求項83に記載の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2012−528366(P2012−528366A)
【公表日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−512309(P2012−512309)
【出願日】平成22年5月19日(2010.5.19)
【国際出願番号】PCT/EP2010/056919
【国際公開番号】WO2010/136368
【国際公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【出願人】(592199917)インデックス−ベルケ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディト ゲゼルシャフト ハーン ウント テスキ (3)
【Fターム(参考)】