説明

加熱調理器

【課題】ロースター庫内の適切な温度と自然な空気の流れを安定に保ち、ロースターの使い勝手を向上すること。
【解決手段】弾性体23を連結部材22の加熱庫18側に設け、弾性体23により、レール開口部21を閉塞し、冷却風がレール開口部21から吹き出し、加熱庫18内に流入することを抑制する構成とした。これにより、ロースター部16に、受け皿をスムーズに出し引きできるレール20を加熱庫18の外に備えた構成において、ロースターの加熱庫18内が冷却風の流入によって冷やされることなく、適切な温度に保たれると同時に、上昇気流による自然な空気の流れを確保することができ、ロースターの使い勝手が向上する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般家庭で使用するロースター部を有する誘導加熱調理器などの加熱調理器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の加熱調理器としては、加熱コイルや出力制御部の温度上昇を抑止するとともに、ロースター部の冷却効率を向上させる誘導加熱調理器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、この種の加熱調理器は、ロースター部には、受け皿をスムーズに出し引きできるレールと、加熱庫内にある受皿と連結したドアを備えた構成となっている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2002−190375号公報
【特許文献2】特開2006−329545号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年、誘導加熱調理器の普及に伴い、それを用いた調理範囲が拡大するにつれて、現在の火力では物足らずさらに大きな出力、例えば、20%の程度出力を増加した誘導加熱調理器が要望されるようになってきた。出力を増加すると、増加した分、ロースター部周辺の加熱コイルや出力制御部などの温度が上昇し、許容温度を超える危険性があるため、冷却装置からの冷却風量を増大させる必要がある。
【0005】
しかしながら、前記従来の構成では、冷却風量を増大させると、本体内の圧力が増大し、ロースター部を構成するレール開口部から冷却風が吹き出し、特にドアを閉じている際に、ロースター庫内に冷却風が流入しやすくなる。
【0006】
このため、前記従来の構成では、ロースター庫内が冷やされ、調理時にロースター庫内に自然な空気の流れが形成されにくくなり、ロースターの調理性能が低下するといった課題を有していた。
【0007】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、ロースター部に、受け皿をスムーズに出し引きできるレール部を加熱庫の外に備えた構成において、ロースター庫内への冷却風の流入を抑制することにより、ロースター庫内の適切な温度と自然な空気の流れを安定に保ち、ロースターの使い勝手を向上した加熱調理器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記従来の課題を解決するために、本発明の加熱調理器は、弾性体を前記連結部の前記加熱庫側に設け、前記弾性体により、前記レール開口部を閉塞し、冷却風が前記レール開口部から吹き出し、前記加熱庫内に流入することを抑制する構成としたものである。
【0009】
これによって、ロースター部に、受け皿をスムーズに出し引きできるレールを加熱庫の外に備えた構成において、ロースター庫内が冷却風の流入によって冷やされることなく、適切な温度に保たれると同時に、上昇気流による自然な空気の流れを確保することができ、ロースターの使い勝手を向上した加熱調理器を提供できる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の加熱調理器は、ロースター部に、受け皿をスムーズに出し引きできるレールを加熱庫の外に備えた構成において、ロースター庫内が冷却風の流入によって冷やされることなく、適切な温度に保たれると同時に、上昇気流による自然な空気の流れを確保することができ、ロースターの使い勝手を向上することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
第1の発明は、本体を構成する外郭と、前記本体の上面に設けたトッププレートと、前記トッププレート上に載置した第1の被加熱物を加熱する加熱手段と、前記加熱手段の出力を制御する出力制御部と、前記加熱手段および前記出力制御部へ冷却風を供給する冷却装置と、前記本体内に設けたロースター部とを備え、前記ロースター部は、前記本体の前面に開口部を有し内部の第2の被加熱物を加熱する加熱庫と、前記開口部を開閉するためのドアと、前記加熱庫の外に設けた摺動機能を有するレールと、前記レールが挿入される前記加熱庫の前壁面に設けられたレール開口部と、前記レールの先端を相互に連結する連結部材とを備え、弾性体を前記連結部材の前記加熱庫側に設け、前記弾性体により、前記レール開口部を閉塞し、前記冷却風が前記レール開口部から吹き出し、前記加熱庫内に流入することを抑制する構成とすることにより、ロースター部に、受け皿をスムーズに出し引きできるレールを加熱庫の外に備えた構成において、ロースター庫内が冷却風の流入によって冷やされることなく、適切な温度に保たれると同時に、上昇気流による自然な空気の流れを確保することができ、ロースターの使い勝手が向上する。また、開口部を開閉するとき、連結部材と、加熱庫のレール開口部周辺の前壁面との衝突による衝撃を抑制する構成としたことにより、衝突による部品の劣化を抑制できるとともに、衝突の際に発生する音の大きさを抑制することができる。
【0012】
第2の発明は、特に、第1の発明において、ドアを、開口部が閉められたとき加熱庫の前壁面に当接するパッキンを有し、前記パッキンより高さが低い弾性体を連結部の加熱庫側に設ける構成とすることにより、本体前面からロースター庫内に空気が流入することを抑制することができ、ロースター庫内が冷却風、本体外側の空気の流入によって冷やされることなく、適切な温度に保たれると同時に、上昇気流による自然な空気の流れを確保することができ、ロースターの使い勝手が更に向上する。
【0013】
第3の発明は、特に、第1または2の発明において、弾性体に突起部を、連結部材に穴を設け、前記突起部と前記穴が嵌合する構成とすることにより、弾性体を連結部材の加熱庫側に設ける際、弾性体の位置を定めることができる。
【0014】
第4の発明は、本体を構成する外郭と、前記本体の上面に設けたトッププレートと、前記トッププレート上に載置した第1の被加熱物を加熱する加熱手段と、前記加熱手段の出力を制御する出力制御部と、前記加熱手段および前記出力制御部へ冷却風を供給する冷却装置と、前記本体内に設けたロースター部とを備え、前記ロースター部は、前記本体の前面に開口部を有し内部の第2の被加熱物を加熱する加熱庫と、前記開口部を開閉するためのドアと、前記加熱庫の外に設けた摺動機能を有するレールと、前記レールが挿入される前記加熱庫の前壁面に設けられたレール開口部と、前記レールの先端を相互に連結する連結部材とを備え、弾性体を前記加熱庫の前壁面の前記レール開口部周辺に設け、前記弾性体により、前記レール開口部を閉塞し、前記冷却風が前記レール開口部から吹き出し、前記加熱庫内に流入することを抑制する構成とすることにより、ロースター部に、受け皿をスムーズに出し引きできるレールを加熱庫の外に備えた構成において、ロースター庫内が冷却風の流入によって冷やされることなく、適切な温度に保たれると同時に、上昇気流による自然な空気の流れを確保することができ、ロースターの使い勝手が向上する。
【0015】
第5の発明は、特に、第1〜4のいずれか1つの発明において、弾性体を、冷却装置に近い側だけに設けた構成とすることにより、ロースターへの冷却風の入り込みを抑制する
構成の簡素化を図ることができる。
【0016】
第6の発明は、特に、第4の発明において、開口部がドアにより閉められたとき加熱庫の前壁面には、ドアと当接するパッキンを有し、パッキンと弾性体を一体とする構成とすることで、ロースターへの冷却風、本体外側の空気の入り込みを抑制する構成の簡素化を図ることができる。
【0017】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0018】
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における加熱調理器として、誘導加熱調理器を例示している。
【0019】
図1に示すように、本体には、本体を構成する外郭11と、本体の上面に設けたセラミックのトッププレート12と、トッププレート12上に載置した被加熱物を加熱する加熱コイルよりなる加熱手段13と、加熱手段13の出力を制御する出力制御部14と、加熱手段13および出力制御部14へ冷却風を供給するファン構成の冷却装置15と、本体内に設けたロースター部16が設けられている。
【0020】
ロースター部16には、本体の前面に開口部17を有し内部の被加熱物を加熱する加熱庫18と、開口部17を開閉するためのドア19が設けられている。加熱庫18の外側に摺動機能を有する一対のレール20を有し、レール20を摺動するために、加熱庫18の前壁面にレール開口部21が設けられており、レール20の一対の左右の先端は連結部材22により相互に連結されている。
【0021】
連結部材22の加熱庫側に弾性体23を設け、弾性体23により、レール開口部21を閉塞する構成となっている。
【0022】
以上のように構成された加熱調理器について、以下その動作、作用を説明する。
【0023】
使用者が、加熱庫18内に調理物(第2の被加熱物)を入れ、加熱調理を行うと、加熱庫18内の温度が上昇する。この熱の一部は加熱庫18全体およびロースター部16周辺に伝達し、本体内部の温度が上昇する。冷却装置15は送風圧を発生するので、本体内部の圧力が高まり、冷却風は、開口や通気経路があれば、これらを通って排気される。
【0024】
ロースター部16を使用すると同時に、トッププレート12上の鍋(第1の被加熱物)を誘導加熱するために、加熱手段13および出力制御部14を作動させると、加熱手段13および出力制御部14の発熱も加わるために、高い冷却性能が必要となる。特に、誘導加熱を高火力で使用する場合には、ロースター部16のみを使用する場合よりも、一層高い冷却性能が要求される。
【0025】
しかしながら、冷却性能を確保するために、冷却風の風量を増大すると、本体内部の圧力が上昇し、本体内部と外との圧力差が増大し、本体内部の隙間に冷却風が侵入しやすくなり、また、レール開口部21があれば外に排気しやすくなる。
【0026】
ロースター部16において、受け皿をスムーズに出し引きできるように加熱庫18の外側に摺動機能を有するレール20を設けている場合、加熱庫18の前壁面にはレール20を摺動するためにレール開口部21が設けられる。冷却装置15が作動し、送風圧を発生すると、本体内部の圧力が高まり、冷却風はレール20部を通りレール開口部21からも
排気される。加熱庫18は前面に開口部17を備えており、レール開口部21から冷却風が排気されると、開口部17から加熱庫18内に流入する。冷却風が加熱庫18内に流入すると、加熱庫18内の温度が下がり、調理に適度な温度が保てなくなるため、所望の調理性能が得られにくくなる。
【0027】
そこで、本実施の形態においては、連結部材22の加熱庫18側に、弾性体23を設け、弾性体23により、レール20を引くとレール開口部21を閉塞し、調理中に冷却風がレール開口部21から吹き出し、加熱庫18内に流入することを抑制する構成としたため、ロースターの加熱庫18内が冷却風の流入によって冷やされることなく、適切な温度に保たれると同時に、上昇気流による自然な空気の流れを確保することができ、ロースターの使い勝手を向上した加熱調理器を提供できる。したがって、ロースター部16使用時に、冷却装置15を作動しても、レール開口部21から冷却風が吹き出ることがないため、ロースター庫内が冷却風の流入によって冷やされることがなく、適切な温度に保つことができる。
【0028】
(実施の形態2)
図2、図3は、本発明の第2の実施の形態における加熱調理器として、ロースター部16のドア19部を示している。なお、本実施の形態の基本構成は実施の形態1と同じなので、異なる点を中心に説明する。また、実施の形態1と同じ要素には同じ符号を付しその説明は省略する。
【0029】
本実施の形態では、ロースター部16を使用するとき、ドア19により開口部17を閉じていても、加熱庫18の前壁面とドア19に隙間ができ、本体前面から加熱庫18内に空気が流入しうる。そこで、図2に示すようにドア19の閉塞性を向上させるため、ドア19の加熱庫18の前壁面側に略コの字型で底側が開口したパッキン31を設けた構成とした。
【0030】
また、パッキン31のドア19の加熱庫18側の面からの高さt41が、弾性体23のドア19の加熱庫18側の面からの高さh42より高いとパッキン31と加熱庫18の前壁面の間に隙間が生じるため、弾性体23のドア19の加熱庫18側の面からの高さh42は、パッキン31のドア19の加熱庫18側の面からの高さt41より低い構成とした。これにより、本体前面からロースターの加熱庫18内に空気が流入することを抑制することができ、ロースターの加熱庫18内が冷却風、本体外側の空気の流入によって冷やされることなく、適切な温度に保たれると同時に、上昇気流による自然な空気の流れを確保することができ、ロースターの使い勝手を更に向上させることができる。
【0031】
(実施の形態3)
図4は、本発明の第3の実施の形態における加熱調理器として、弾性体23および連結部材22を示している。なお、本実施の形態の基本構成は実施の形態1と同じなので、異なる点を中心に説明する。また、実施の形態1と同じ要素には同じ符号を付しその説明は省略する。
【0032】
本実施の形態では、弾性体23に突起部24を、連結部材22に穴25を設け、突起部24と穴25が嵌合する構成とした。これにより、弾性体23を連結部材22の加熱庫18側に設ける際、弾性体23の位置を定めることができる。したがって、組み立て性が良くなる。
【0033】
(実施の形態4)
図5は、本発明の第3の実施の形態における加熱調理器として、誘導加熱調理器を例示している。なお、本実施の形態の基本構成は実施の形態1と同じなので、異なる点を中心
に説明する。また、実施の形態1と同じ要素には同じ符号を付しその説明は省略する。
【0034】
本実施の形態では、弾性体23を加熱庫18の前壁面に設け、弾性体により、レール開口部21のレール20との隙間をレール20の出し引きにかかわらず閉塞する構成とした。冷却風がレール開口部21から吹き出し、加熱庫18内に流入することを抑制する構成とした。これにより、ロースター庫内が冷却風の流入によって冷やされることなく、適切な温度に保たれると同時に、上昇気流による自然な空気の流れを確保することができ、ロースターの使い勝手を向上した加熱調理器を提供できる。したがって、ロースター部16使用時に、冷却装置15を作動しても、レール開口部21から冷却風が吹き出ることがないため、ロースター庫内が冷却風の流入によって冷やされることがなく、適切な温度に保つことができる。
【0035】
(実施の形態5)
図6は、本発明の第4の実施の形態における加熱調理器として、誘導加熱調理器を例示している。なお、本実施の形態の基本構成は実施の形態1と同じなので、異なる点を中心に説明する。また、実施の形態1と同じ要素には同じ符号を付しその説明は省略する。
【0036】
本実施の形態では、弾性体23を、冷却装置15に近い側だけに設けた構成とした。冷却装置15により発生する送風圧は、冷却装置15に近いほど高いため、レール20において、冷却装置15に近い側のレール開口部21のほうが、遠い側よりも、本体内部の圧力が高いため、冷却風の排気が強くなる。そこで、冷却風の吹き出しの強い冷却装置15に近い側のレール開口部21だけに、弾性体23を設けることにより、ロースターの加熱庫18内への冷却風の入り込みを抑制する構成の簡素化を図ることができる。
【0037】
(実施の形態6)
図7は、本発明の第5の実施の形態における加熱調理器として、誘導加熱調理器を例示している。なお、本実施の形態の基本構成は実施の形態1と同じなので、異なる点を中心に説明する。また、実施の形態1と同じ要素には同じ符号を付しその説明は省略する。
【0038】
本実施の形態では、弾性体23とパッキン31とを一体にした構成の弾性体23aを加熱庫18の前壁面に設けた。これにより、ロースター部16使用時に、冷却装置15を作動した際に、レール開口部21から冷却風が吹き出し、加熱庫18内へ流入することを抑制するとともに、レール20を引きドア19で開口部21を閉塞する場合に、加熱庫18の前壁面とドア19に隙間ができることによる本体前面から加熱庫18内への空気の流入に対しドア19による閉塞性を向上させることを、ひとつの弾性体23aにより実現することができる。したがって、ひとつの弾性体23aにより、ロースターの加熱庫18内が冷却風、本体外側の空気の流入によって冷やされることなく、適切な温度に保たれると同時に、上昇気流による自然な空気の流れを確保することができ、ロースターの使い勝手を更に向上させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0039】
以上のように、本発明にかかる加熱調理器は、ロースターの加熱庫内が冷却風の入り込みによって冷やされることなく適切な温度に保つことができるものであるので、誘導加熱調理器のみならず、ロースターに加熱庫を形成し、ロースター庫の外に摺動機能を有するレールを設けると同時に、周囲の冷却を必要とする調理機器であれば適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の実施の形態1における加熱調理器の斜視図
【図2】本発明の実施の形態2における加熱調理器のドア部の斜視図
【図3】本発明の実施の形態2における加熱調理器のドア部の側面図
【図4】本発明の実施の形態3における加熱調理器の弾性体および連結部材の斜視図
【図5】本発明の実施の形態4における加熱調理器の斜視図
【図6】本発明の実施の形態5における加熱調理器の斜視図
【図7】本発明の実施の形態6における加熱調理器の斜視図
【符号の説明】
【0041】
11 外郭
12 トッププレート
13 加熱手段
14 出力制御部
15 冷却装置
16 ロースター部
17 開口部
18 加熱庫
19 ドア
20 レール
21 レール開口部
22 連結部材
23 弾性体
23a 弾性体
24 突起部
25 穴
31 パッキン
41 パッキンの高さt
42 弾性体の高さh

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体を構成する外郭と、前記本体の上面に設けたトッププレートと、前記トッププレート上に載置した第1の被加熱物を加熱する加熱手段と、前記加熱手段の出力を制御する出力制御部と、前記加熱手段および前記出力制御部へ冷却風を供給する冷却装置と、前記本体内に設けたロースター部とを備え、前記ロースター部は、前記本体の前面に開口部を有し内部の第2の被加熱物を加熱する加熱庫と、前記開口部を開閉するためのドアと、前記加熱庫の外に設けた摺動機能を有するレールと、前記レールが挿入される前記加熱庫の前壁面に設けられたレール開口部と、前記レールの先端を相互に連結する連結部材とを備え、弾性体を前記連結部の前記加熱庫側に設け、前記弾性体により、前記レール開口部を閉塞し、前記冷却風が前記レール開口部から吹き出し、前記冷却風が前記加熱庫内に流入することを抑制する構成とした加熱調理器。
【請求項2】
ドアには、開口部が閉められたとき加熱庫の前壁面に当接するパッキンを有し、前記パッキンより高さが低い弾性体を連結部材の前記加熱庫側に設ける構成とした請求項1に記載の加熱調理器。
【請求項3】
弾性体に突起部を、連結部材に穴を設け、前記突起部と前記穴が嵌合する構成とした請求項1または2に記載の加熱調理器。
【請求項4】
本体を構成する外郭と、前記本体の上面に設けたトッププレートと、前記トッププレート上に載置した第1の被加熱物を加熱する加熱手段と、前記加熱手段の出力を制御する出力制御部と、前記加熱手段および前記出力制御部へ冷却風を供給する冷却装置と、前記本体内に設けたロースター部とを備え、前記ロースター部は、前記本体の前面に開口部を有し内部の第2の被加熱物を加熱する加熱庫と、前記開口部を開閉するためのドアと、前記加熱庫の外に設けた摺動機能を有するレールと、前記レールが挿入される前記加熱庫の前壁面に設けられたレール開口部と、前記レールの先端を相互に連結する連結部材とを備え、弾性体を前記加熱庫の前壁面の前記レール開口部周辺に設け、前記弾性体により、前記レール開口部を閉塞し、前記冷却風が前記レール開口部から吹き出し、前記冷却風が前記加熱庫内に流入することを抑制する構成とした加熱調理器。
【請求項5】
弾性体を、冷却装置に近い側だけに設けた請求項1〜4のいずれか1項に記載の加熱調理器。
【請求項6】
開口部がドアにより閉められたとき加熱庫の前壁面には、ドアと当接するパッキンを有し、前記パッキンと弾性体とを一体とする構成とした請求項4に記載の加熱調理器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−220808(P2010−220808A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−71313(P2009−71313)
【出願日】平成21年3月24日(2009.3.24)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】