説明

加熱調理器

【課題】加熱調理器の高さ寸法に制限があり加熱室の高さを十分に確保できない場合でも、パン焼き等の加熱により食材が膨らむような加熱調理を行うことのできる加熱調理器を提供する。
【解決手段】加熱調理器2は、上ヒータ10a、下ヒータ10bが設置された加熱室4を有し、前記加熱室4内に載置可能な皿21とふた22とによって構成される調理容器25を備え、加熱制御手段Aは、加熱室4内の温度に基づいて調理容器25内の温度を推測して上ヒータ10a及び下ヒータ10bの加熱制御を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば電磁誘導加熱調理器の天板の下方に組み込まれてヒータにより魚や肉等の被加熱物を加熱調理する、加熱調理器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の複合加熱調理器においては、上面を開放した矩形箱状の筐体と、その上面に装着されたトッププレートとを具備した構成からなり、前記調理器本体の前面右側には操作部、その左側にはロースター(加熱調理器)がそれぞれ配設されたものがある。この加熱調理器においては、加熱調理器内の調理室底部に配置された下ヒータと、同じく調理室上部に配置された上ヒータとにより、調理物を加熱するように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2006−346271号公報(第3−4頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のロースター(加熱調理器)を備えた複合加熱調理器をビルトイン方式で用いる場合、複合加熱調理器の本体をシステムキッチン内に収めなければならないため、加熱調理器の高さ寸法は制限されてしまう。また、加熱調理器での調理においては、被加熱物を載置するための専用網などの調理具も必要となるため、加熱調理器内に被加熱物を収容できる容積はさらに制限される。したがって、加熱調理器に収容可能な被加熱物の大きさは大幅に制限されることとなる。さらに、例えばパン焼きなど、調理中に被加熱物(例えばパン)が膨らむような調理においては、被加熱物が膨らんで上ヒータに接触してしまうため調理できない、という問題点があった。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、加熱調理器の高さ寸法に制限があり加熱室の高さを十分に確保できない場合でも、パン焼き等の加熱により食材が膨らむような加熱調理を行うことのできる加熱調理器を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る加熱調理器は、
ヒータが設置された加熱室と、
前記ヒータの加熱動作を制御する加熱制御手段とを備え、
前記加熱制御手段は、調理容器に収納されて前記加熱室内に載置された被加熱物の加熱を適切に行うよう前記ヒータの加熱動作を制御する
ことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の加熱調理器によれば、加熱調理器の高さ寸法に制限があり加熱室の高さを十分に確保できない場合でも、加熱により膨らむ食材の加熱調理を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
実施の形態1.
図1は本実施の形態1に係る加熱調理器2を備えた電磁誘導加熱調理器1の外観斜視図、図2は電磁誘導加熱調理器1から加熱調理器2を引き出した際の外観斜視図である。本実施の形態1では、加熱調理器2を電磁誘導加熱調理器1に組み込んだ場合を例に説明する。
【0009】
図1及び図2において、電磁誘導加熱調理器1の筐体内部には、加熱調理器2が組み込まれている。加熱調理器2は、その内部に加熱室4を有し、加熱室4は扉3により閉塞されている。扉3には引き出し及び押し込みを容易にする取っ手3aが設けられており、この取っ手3aを持って手前側に引き出すと、扉3に連接された枠体6が扉3とともに引き出される。枠体6にはグリル網7が載置されており、このグリル網7の上面に被加熱物を載置する。なお、グリル網7の代わりに同等サイズのグリル皿を用いてもよい。
【0010】
電磁誘導加熱調理器1の前面には、電源スイッチ11等、各種操作を行うためのスイッチ類を備えたメインパネル5が設置されている。また、電磁誘導加熱調理器1の天面の前縁部には、電磁誘導加熱等の各種操作を行うためのスイッチを備えた操作パネル9が設けられている。操作パネル9には、パン作りに関する機能を実行するためのパン専用キー20が設けられている。
【0011】
なおここで、パン作りは様々な工程を経て行われるものであるが、本発明及び本実施の形態1では、パン作りのうち加熱が必要な「発酵」及び「パン焼き」工程のことを総称して「パン作り」と称する。
【0012】
図2において、加熱室4の内部には、被加熱物を加熱調理するための上ヒータ10a及び下ヒータ10bが設置されている。上ヒータ10a及び下ヒータ10bは図示しないヒータ制御手段Aと電気的に接続されており、ヒータ制御手段Aによって加熱動作を制御されている。また、加熱室4の内部には図示しないサーミスタなどの温度センサBが設置されており、温度センサBが検出した温度はヒータ制御手段Aへ出力される。
【0013】
図3は、本実施の形態1に係る調理容器25の断面模式図であり、その内部にパン生地23を収容した状態を示す。この調理容器25は、パン作りを含め、各種のグリル料理に使用可能な皿21とふた22とによって構成されている。なお、調理容器25の材質は、鉄、ステンレス、アルミ、ガラス等、耐熱性を有するものであればよく、特に限定はしない。
【0014】
皿21は、略矩形形状を有しており、グリル網7の上に載置可能な横幅及び縦幅寸法で構成されている。皿21の上端部には、外周に沿ってフランジ21aが設けられている。
後述するふた22を皿21にかぶせた場合、フランジ21aはふた22のフランジ22aと当接するので、ふた22の位置を安定させることができるとともに、調理容器25内の気密性を確保することができる。また、皿21の高さ寸法は、ふた22をかぶせた状態で加熱室4内に載置でき、かつ、後述するようにふた22よりも小さくなるように構成されている。さらに、皿21の高さ寸法は、ミトンを装着した手で前記フランジ21aと皿21の底面とを把持しやすい大きさで構成されている。このようにすることで、加熱されて熱くなった皿21を持ち運ぶ際の安全性を確保することができる。なお、一般的な家庭用の電磁加熱調理器に適用する場合、皿21の高さ寸法は、18mm程度とすることができる。
【0015】
ふた22は、皿21と略同一の横幅及び縦幅寸法で構成され、その下面が開放されている。ふた22の周側壁部は所定の高さを有しており、ふた22の内部には空間が形成されるようになっている。ふた22の高さ寸法は皿21の高さ寸法より大きくなるよう構成されており、したがってその重量も皿21よりも大きい。このため、パン生地23のように調理中に膨らむ食材を調理容器25内に入れて調理を行った場合でも、食材の膨らみによりふた22が持ち上がったり移動したりすることはない。また、ふた22の開口部(皿21と接触する部分)には、外周に沿ってフランジ22aが設けられており、前述の通り、皿21のフランジ21aと当接することで、ふた22の位置を安定させ、また、調理容器25の気密性を確保している。また、ふた22の高さ方向における略中間位置には、取っ手24が設けられている。ユーザは、この取っ手24を把持することにより、ふた22の取り外し及び載置を容易に行うことができる。
【0016】
図4は、加熱調理器2の加熱制御の流れを示す機能ブロック図である。図4において、ヒータ制御手段Aは、メインパネル5及び操作パネル9と接続されている。また、前述の通り温度センサBとも接続されている。ヒータ制御手段Aは、メインパネル5及び操作パネル9への入力並びに温度センサBの検出温度に従って、上ヒータ10a及び下ヒータ10bの加熱動作の制御を行う。なお、ヒータ制御手段Aは、本発明の「加熱制御手段」に相当するものである。また、パン作りにおけるヒータ制御手段Aの制御処理については後述する。
【0017】
以上のように構成した電磁誘導加熱調理器1において、電磁誘導加熱を行う場合には、上面に被加熱物を入れた鍋等を載置して、電源スイッチ11をオンし、操作パネル9を操作して加熱温度等の設定を行う。これにより電磁誘導加熱が開始され、設定した内容での加熱調理が行われる。
【0018】
次に、加熱調理器2を用いた加熱調理を行う場合の動作について説明する。加熱調理器2では、パン作りを含む様々な加熱調理を行うことができるが、まず、パン作りを行う場合の動作について説明し、その後、他の加熱調理を行う場合の動作について説明する。
【0019】
本実施の形態1に係る加熱調理器2では、パンの発酵及びパン焼きを行うことができる。図5は、本実施の形態1に係る加熱調理器2を用いてパン作りを行う際の、動作モード切替に関する状態遷移図である。
【0020】
図5において、電源0FF状態(S41)で電源スイッチ11をオンすると、電源起動状態(S42)となる。この状態で、パン専用キー20を1回押下すると、パン・発酵モード(S43)に移行する。この状態でさらにパン専用キー20を1回押下すると、パン・焼きモード(S44)に移行し、以後、パン専用キー20を1回押下するたびに、パン・発酵モード(S43)とパン・焼きモード(S44)とが切り替わる。このように、パン専用キー20を押下することでパン作りのモードを選択でき、選択したモードにあるときに該当する機能(発酵又はパン焼き)を実行することができる。
【0021】
図6は、パン作り機能を実行する際の状態遷移図である。ここでは、パンの発酵及びパン焼きを続けて行う場合の状態遷移について説明する。
図6において、電源OFF状態(S41)で電源スイッチ11をオンすると、電源起動状態となり(S42)、続けてパン専用キー20を1回押下するとパン・発酵モード(S43)となる。ここで、パン発酵のための時間設定を行う。時間設定は、調理するパンの量や気温、材料などによって適宜ユーザが定める。そして、操作パネル9に備えられたスタートキーを押下すると、所定の温度で加熱が開始され、パン・発酵動作中(S43a)となる。発酵動作が完了した後、パン専用キー20を1回押下すると、パン・焼きモード(S44)へ移行し、所定の温度で加熱が開始され、パン・焼き動作中(S44a)となる。焼き動作が完了した後、操作パネル9に備えられた停止キーを押下すると、電源起動状態(S42)へと戻る。
【0022】
次に、パン作りを行う際の動作について説明する。
パン作りを行う場合には、調理容器25を用いる。パンを発酵させる際には、皿21にパン生地23を入れてふた22をかぶせることにより、調理容器25内にパン生地23を収容する。そして、加熱調理器2の扉3を引いて引き出してグリル網7の上に調理容器25を載置し、扉3を押し込んで閉める。
【0023】
図7は、パン・発酵動作中(図6のS43a)における、ヒータ制御手段Aの動作フローを示す。なお、図7では、パンの発酵動作に関する制御処理のみ記載している。パン生地23を入れた調理容器25と加熱室4内に配置した状態でパンの発酵動作を開始すると(S61)、ヒータ制御手段Aはまず脱煙処理・予熱処理を実行する(S62)。脱煙処理・予熱処理においては、図示しない脱煙用のヒータと上ヒータ10a及び下ヒータ10bをオンし、加熱室4内を加熱する。これにより、前回の調理時に生じた調理カス等を焼ききり、生じた煙は脱煙フィルター等を介して排出することができるとともに、加熱室4内の予熱を行い温度を上げることができる。このため、前回の調理から残存しているにおい等がパンに付着するのを防ぐことができるとともに、加熱室の予熱ができる。
【0024】
脱煙処理・予熱処理が終了すると、ヒータ制御手段Aはパンを発酵させるための温度制御を行う(S63)。パンを発酵させるための温度としては、予め発酵に適した所定値が設定されている。発酵のための温度制御(S63)においては、ヒータ制御手段Aは、前述の温度センサBからの出力により加熱室4内の温度C1を取得する。本実施の形態1においては、パンは調理容器25に収容されており、調理容器25内の温度は加熱室4内の温度とは異なる。したがって、調理容器25内の温度を、発酵に適した温度に制御する必要がある。そこで、ヒータ制御手段Aは、加熱室4内の温度C1に基づいて、調理容器25内の温度C2を所定の処理により推測し、温度C2が発酵に適した温度となるよう上ヒータ10a及び下ヒータ10bの加熱制御を行う。このようにすることで、調理容器25にパン生地23を入れて発酵させる場合でも、適切な発酵温度で発酵させることができる。
【0025】
そして、ユーザが予め発酵時間として設定した所定時間が経過すると(S64)、発酵動作を終了する(S65)。発酵することにより、パン生地23は膨らむが、パン生地23は皿21に収容されてふた22がかぶせられているため、パン生地23が上ヒータ10aに接触することはない。また、ふた22はパン生地23の膨らみによっても移動しないような重さで構成されているので、パン生地23の発酵によりふた22がずれてパン生地23が調理容器25からはみ出すようなこともない。
【0026】
このように、本実施の形態1に係る加熱調理器2を用いて、適切にパンの発酵を行うことができる。また、パン焼きを行う際にも、上記と同様に発酵済みのパン生地23を調理容器25内に収容して加熱することができる。ヒータ制御手段Aは、前述の発酵動作と同様に、温度センサCが検出した温度に基づいて調理容器25内の温度を推測して上ヒータ10a及び下ヒータ10bの加熱温度の制御を行う。これにより、パン焼き中にパン生地23が上ヒータ10aに接触することはなく、適切にパン焼きを行うことができる。さらに、パン生地23の分量を適量にすることで、パン焼き時にパン生地23がふた22に接触して、パン生地23にほどよく焦げ目をつけることができる。
【0027】
次に、本実施の形態1に係る加熱調理器2を、パン作り以外の加熱調理に使用する場合の例について説明する。
調理容器25(皿21及びふた22)にパン以外の食材を入れて加熱調理を行うことができる。この場合、ヒータ制御手段Aは、温度センサBが出力する温度に基づいて調理容器25内の温度を推測し、調理容器25内が調理に適した温度となるよう上ヒータ10a及び下ヒータ10bの加熱動作を制御することができる。
【0028】
また、皿21は、ふた22を取り外した状態で単独で使用することもできる。例えば、ピザやトーストなど、厚みの少ない食材を加熱する場合には、皿21に食材を入れて加熱調理器2の加熱室4内に収容し、加熱調理を行うことができる。
【0029】
また、ふた22は、ひっくり返して開口部を上面に向けて載置することにより、深皿として使用することができる。例えば、グラタンやパエリアなど、調理物の容量が大きい場合には、ふた22を深皿として使用することにより、適切に加熱調理を行うことができる。ふた22には、取っ手24が設けられているので、ふたとして扱うときも深皿として扱うときも取り扱いが容易となっている。
【0030】
以上のように本実施の形態1によれば、皿21とふた22とを有する調理容器25を備えたので、パン作りなど調理により食材が膨らむような場合でも、食材の膨らみをふた22によって押さえ込むことができ、食材は上ヒータ10aに接触することがない。また、ふた22は、パンの膨らみによっても移動しないような重さで形成されているので、パンが膨らんでもふた22がずれるようなことはなく、パンが調理容器25からはみ出すようなこともない。これにより、加熱調理により膨らむ食材であっても、適切に加熱調理することができる。
【0031】
さらに、ふた22は皿21よりも高さ寸法が大きくなるように構成されており、ふた22はひっくり返すことで深皿として使用することもできる。これにより、加熱調理器2で行うことのできる調理の幅を広げることができる。加えて、ふた22には取っ手24を設けたので、ふたとして使用するときも深皿として使用するときも把持が容易であり、取り扱い利便性を向上させることができる。
【0032】
また、パン作りに関する加熱機能を実行するヒータ制御手段Aを設けたので、加熱調理器2にてパンの発酵及びパン焼きを行うことができる。このヒータ制御手段Aは、パン作りの動作前に脱煙機能を実行するので、前回の調理時に残った調理カスやにおいを排除することができる。本加熱調理器2はパン作り以外にも適用でき、魚や肉などのにおいが強い食材をも加熱することのできるものであるが、これら食材の調理カスやにおいが残存しているとパンのにおいや品質を損なうこととなる。本実施の形態1に係る加熱調理器2によればそのようなこともなく、品質の良いパンを作ることができる。
【0033】
また、ヒータ制御手段Aは、加熱室4内の温度に基づいて調理容器25内の温度を推定してパンの発酵及びパン焼きのための温度制御を行うようにしたので、調理容器25を使用する場合においても適切な温度でパン焼き等を行うことができる。
【0034】
また、パン専用キー20を設けこれを押下することによりパンの発酵モードと焼きモードとを切り替えるようにしたので、パン作りを簡単な操作で行うことができる。さらに、パンの発酵及びパン焼きの温度は予め加熱調理器2が保持しているので、ユーザは温度設定を行う必要がなく、ユーザが行うべき設定は内容量や材料に応じた時間設定と、スタート・停止の操作のみである。したがって、ユーザは容易にパン作りを行うことができる。
【0035】
なお、上記説明では、本発明を電磁誘導加熱調理器に組み込まれた加熱調理器に適用する場合を例に説明したが、これ以外の加熱調理器に適用することもできる。また、単体構成の加熱調理器、例えばロースターやグリル等に本発明を適用することもでき、同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の実施の形態1に係る電磁誘導加熱調理器の外観斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る電磁誘導加熱調理器から加熱調理器2の扉3を引き出した際の外観斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る調理容器の断面模式図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の機能ブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態1に係るパン作りのモード切替に関する状態遷移図である。
【図6】本発明の実施の形態1に係るパン作りの機能を実行する際の状態遷移図である。
【図7】本発明の実施の形態1に係るヒータ制御手段Aの動作フローである。
【符号の説明】
【0037】
1 電磁誘導加熱調理器、2 加熱調理器、3 扉、3a 取っ手、4 加熱室、5 メインパネル、6 枠体、7 グリル網、9 操作パネル、10a 上ヒータ、10b 下ヒータ、11 電源スイッチ、20 パン専用キー、21 皿、21a フランジ、22 ふた、22a フランジ、23 パン生地、24 取っ手、25 調理容器。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒータが設置された加熱室と、
前記ヒータの加熱動作を制御する加熱制御手段とを備え、
前記加熱制御手段は、調理容器に収納されて前記加熱室内に載置された被加熱物の加熱を適切に行うよう前記ヒータの加熱動作を制御する
ことを特徴とする加熱調理器。
【請求項2】
ヒータが設置された加熱室と、
前記加熱室に載置可能な皿とふたとを有する調理容器と、
前記ヒータの加熱動作を制御する加熱制御手段とを備え、
前記加熱制御手段は、前記調理容器に収納されて前記加熱室内に載置された被加熱物の加熱を適切に行うよう前記ヒータの加熱動作を制御する
ことを特徴とする加熱調理器。
【請求項3】
前記加熱室に温度検出手段を備え、
前記加熱制御手段は、前記温度検出手段が検出した温度に基づいて前記調理容器内の温度を推測して前記ヒータの加熱動作を制御する
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の加熱調理器。
【請求項4】
前記被加熱物はパン生地であり、
前記制御手段は、パン作りに適した温度でパン生地が加熱されるよう前記ヒータの加熱動作を制御する
ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の加熱調理器。
【請求項5】
前記加熱制御手段は、パン作りを開始する前に前記加熱室内の脱煙処理を行い、この脱煙処理により前回調理した際の調理カスを焼ききる
ことを特徴とする請求項4記載の加熱調理器。
【請求項6】
前記加熱制御手段に対してパン作りに関する機能の設定を行うための専用の操作手段を設けた
ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の加熱調理器。
【請求項7】
前記調理容器のふたは、その内部に空間が形成されるよう所定の深さ寸法を有しており、該空間を収納部とする皿として使用可能である
ことを特徴とする請求項2〜請求項6のいずれかに記載の加熱調理器。
【請求項8】
前記調理容器のふたには取っ手が設けられており、該ふたは皿として使用可能である
ことを特徴とする請求項2〜請求項7のいずれかに記載の加熱調理器。
【請求項9】
前記調理容器の皿は、ミトンを装着した状態で取り扱いやすい深さ寸法を有しフランジ構造が形成されている
ことを特徴とする請求項2〜請求項8のいずれかに記載の加熱調理器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−35866(P2010−35866A)
【公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−203185(P2008−203185)
【出願日】平成20年8月6日(2008.8.6)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【出願人】(000176866)三菱電機ホーム機器株式会社 (1,201)
【Fターム(参考)】