説明

包装体

【課題】仕切体の誤った向きでの配置を回避すると共に、中仕切り部の不安定さや変形の発生を抑制する。
【解決手段】包装体は、個装箱100と、個装箱100とは別体に独立して構成される独立仕切り200とからなる。個装箱100の前側壁112の上縁部106からは、立ち壁部103を介して中仕切り部101が延長して形成される。上縁部106を回動中心として中仕切り部101を回動させて折り込み、独立仕切り200の上に被せることで、独立仕切り200で形成される空間とは別に、中仕切り部101の上方に収納空間S1が確保される。独立仕切り200において、鉛直方向に沿う垂直側壁220の上部に突部203が形成され、中仕切り部101に嵌合穴104が形成される。中仕切り部101を折り込むとき、突部203が嵌合穴104に挿入嵌合されて、中仕切り部101から上方に突き出る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外箱内に製品収納用の仕切体を内装すると共にその上に中仕切り部を配置して収納空間をさらに設ける包装体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ビデオカメラ、デジタルカメラ等の製品本体と、コード類、電池、電源アダプター等の付属品や取扱説明書等をそれぞれ所定の位置に収納するために仕切りを採用した包装体が知られている。その中で、外箱である個装箱に、該個装箱とは独立した仕切体を配置し、その上に中仕切り部を配置して、個装箱の上部に収納空間を形成した包装体がある。
【0003】
下記特許文献1(第16図)に示されるものでは、製品本体と付属品をそれぞれ所定の位置に配置する独立の仕切り部材(仕切体)を個装箱に入れる。その後、個装箱の側面の一部を延長した中仕切り部を独立の仕切り部材の上に折り込んで冊子類用の収納空間を形成している。すなわち、段ボール製等の独立の仕切り部材を展開状態から折り上げて付属品収納部と本体の収納部とを形成したものを個装箱に入れる。付属品収納部にはコード類、電池、電源アダプター等を入れ、本体収納部にはビデオカメラ本体を袋に入れた状態で収納する。さらに、その上に中仕切り部を折り込んで付属品と本体に対する押さえとするとともに、取扱説明書等の冊子類や、CD−ROM等の円盤状のメディアを収納するのに適した薄板状の上部空間を形成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−297992号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の特許文献1の包装体は、中仕切り部は側壁から延設されているだけで特に固定されているわけではないので強度が不十分であり不安定でもある。そのため、包装体が外力を受けると包装体全体としても変形しやすい。例えば、輸送中等に振動を受けたり落下したりすると、内容物の損壊、こすれや破れ等が発生するおそれがある。
【0006】
また、独立の仕切り部材を個装箱に入れる際、間違えて左右の向きを逆に入れても気が付かないままになるという問題もあった。製品を現に量産している現場では組立作業が管理されているので左右の逆入れは発生しにくい。しかし、生産ライン以外の部署や小売店等では、一旦、個装箱から内容物及び独立の仕切り部材を出した後、これらを再度入れ直す時になって、正しい方向が分からなくなることもあり得る。特に包装体は直方体であることが多く、独立の仕切り部材の向きが逆であっても収容自体は可能であることが多い。
【0007】
本発明は上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、包装体において、仕切体の誤った向きでの配置を回避すると共に、中仕切り部の不安定さや変形の発生を抑制できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために本発明は、外箱と、前記外箱とは別体に独立して構成されて前記外箱の中に配置され、製品を収納する空間を形成するための仕切体と、前記外箱の側壁から延設され、前記外箱の中に配置された前記仕切体の上に折り込まれることで、前記仕切体で形成される空間とは別に前記外箱の上部に収納空間を形成するための中仕切り部とを有し、前記仕切体には、前記外箱の中に配置された状態で上方に突出する突部が設けられ、前記中仕切り部には、前記突部に対応する嵌合穴が形成され、前記外箱の中に配置された前記仕切体の上に前記中仕切り部が折り込まれた状態で、前記嵌合穴に前記突部が挿入嵌合されるように構成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、仕切体の誤った向きでの配置を回避すると共に、中仕切り部の不安定さや変形の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施の形態に係る包装体を、独立仕切りと個装箱とに分けて示す斜視図である。
【図2】独立仕切りを個装箱に収納した状態を示す斜視図、製品梱包後の包装体の斜視図である。
【図3】中仕切り部を折り込んだ状態の包装体と、それに梱包される取扱説明書及びディスク袋を示す斜視図である。
【図4】個装箱内に内容物を入れた状態を示す包装体の斜視図である。
【図5】図4の状態の包装体の平面図である。
【図6】独立仕切りの展開図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0012】
図1は、本発明の一実施の形態に係る包装体を、独立仕切りと個装箱とに分けて示す斜視図である。図2(a)は、独立仕切りを個装箱に収納した状態を示す斜視図である。図2(b)は、製品梱包後の包装体の斜視図である。
【0013】
この包装体は、外箱である個装箱100と、個装箱100とは別体に独立して構成されて個装箱100の中に配置される仕切体である独立仕切り200とからなる。この包装体に梱包される製品類としてビデオカメラを例示する。従って、ビデオカメラの製品本体と、これに付随するコード類、電池、電源アダプター等の付属品と、取扱説明書301(図3)、保証書等の冊子類、紙片類あるいは円盤上のメディア類を、カメラ一台分をまとめて一式収納して販売単位とする。
【0014】
個装箱100は、完成状態で且つ製品の梱包状態では直方体形状となる(図2(b)参照)。個装箱100の上下方向については、床面に載置された状態において製品類や独立仕切り200を出し入れする開口側を上側とする。
【0015】
図1に示すように、独立仕切り200は、個装箱100とは独立した段ボール製の別部材で、平面状に展開した状態のもの(図6で後述)を、カメラの梱包現場や別の場所で折り上げて立体的に作成される。立体的な折り上げ状態においては空間がいくつかに仕切られる。独立仕切り200を立体的に組み立ててから個装箱100に収容することで、個装箱100内の空間を用途別に仕切ることができる。例えば、製品を収納する空間である製品収納部201や緩衝空間S2等の空間が形成される。
【0016】
例えば、段ボールで仕切られた製品収納部201は、ビデオカメラ本体を袋に入れたものを収納する空間である。付属品収納部202は、独立仕切り200を個装箱100に収納した状態で、コード類、電池、電源アダプター等のビデオカメラの付属品類を収納するための空間である。
【0017】
立体的に組み立てられた独立仕切り200において、製品収納部201を囲んで鉛直方向に沿う側壁が四方に形成されるが、そのうちの1つの垂直側壁220の上部に突部203が延長して形成される。突部203は垂直側壁220の一部として一体に形成されるので、高い強度を保持するのに有利である。突部203は、独立仕切り200の垂直側壁220以外の側壁よりも高く突き出ており、独立仕切り200において最も高い部分となっている。
【0018】
個装箱100は、四方の側壁を有して平面視矩形である。四方の側壁のうち前側壁112の側を前側と呼称する。また、前側壁112を正面から見て左右方向を呼称する。前側壁112の上縁部106には、側面視で「くの字」状の立ち壁部103が連接して形成され、立ち壁部103に中仕切り部101が延長して形成されている。中仕切り部101は、立ち壁部103を介して上縁部106を中心に回動自在である。中仕切り部101の自由端縁に立ち壁部102が形成される。
【0019】
個装箱100の、前側壁112に連接する左右の側壁の上部からは、それぞれフラップ107が延長して形成される。後側の壁部の上部からは、天面108が延長して形成される。
【0020】
中仕切り部101には、突部203に対応して、スリット状の嵌合穴104が形成される。嵌合穴104の長さや幅は、突部203の長さや幅に対応しており、嵌合的な関係となっている。嵌合穴104から離間した位置には、中仕切り部101の一部を切り起こして形成した受け部105が設けられる。受け部105は、組立時に個装箱100の上側に突出するよう折り立てることができる。受け部105は、中仕切り部101に後付けで設けてもよいが、切り起こして形成することで部品点数を増やさないで済む。
【0021】
前後左右において、個装箱100の内寸と立体的とされた独立仕切り200の外寸とは、ガタなく丁度位置決めされる嵌合関係となっている。個装箱100の中に独立仕切り200を入れ、製品収納部201内にビデオカメラ本体を収納した状態で、上縁部106を回動中心として中仕切り部101を回動させて折り込み、独立仕切り200の上に被せる。これにより、独立仕切り200で形成される空間とは別に、個装箱100の上部において中仕切り部101の上方に、薄板状の収納空間S1(図3)が確保される。
【0022】
図3は、中仕切り部101を折り込んだ状態の包装体と、それに梱包される取扱説明書301及びディスク袋302を示す斜視図である。
【0023】
中仕切り部101を折り込むとき、突部203が嵌合穴104に挿入嵌合され、独立仕切り200のうち突部203のみが中仕切り部101から上方に突き出た状態となる(図2(a)、図3)。立ち壁部103を含む中仕切り部101についても、平面視における外寸と個装箱100の内寸とは、ガタがないような嵌合関係となっている。中仕切り部101のその主面である中仕切り面と前後両側の立ち壁部102、103とが、個装箱100と協働して、収納空間S1を形成する。
【0024】
図4は、個装箱100内に内容物を入れた状態を示す包装体の斜視図である。図5は、図4の状態の包装体の平面図である。
【0025】
取扱説明書301の寸法は、いわゆるA版、B版からA6,A5,B6,B5等の規格寸法から選ばれることがほとんどである。例えば、A6サイズは105×148mm,B6サイズは128×182mmである。円盤状のメディアを収納したディスク袋302の寸法は、メディアが直径120mm,ディスク袋302が125mm四方程度のものがほとんどである。125mm四方の袋であればB6サイズに全体が隠れるが、A6サイズの取扱説明書301に対して、長手方向は短いが短辺方向は長い。
【0026】
本実施の形態では一例として、取扱説明書301がA6サイズ、ディスク袋302が125mm四方のサイズであるとする。薄板状の収納空間S1の中で、ディスク袋302の上に取扱説明書301が重ねられるように収納される。取扱説明書301は長手方向が左右方向となるように配置される。取扱説明書301の長手方向は突部203と受け部105とにより位置決めされ、ディスク袋302の前後方向は立ち壁部102と立ち壁部103とにより位置決めされる。
【0027】
嵌合穴104と受け部105との左右方向の距離は所定の間隔L3(図5)に設定してあり、間隔L3は、取扱説明書301の長手方向(左右方向)の長さより若干長く設定してある。これにより、取扱説明書301は、その長手方向が突部203と受け部105との間に大きなガタがない状態で位置決め収納される。
【0028】
一方、中仕切り部101の立ち壁部102と立ち壁部103との間の前後方向の距離は、ディスク袋302の前後方向の幅より若干長く設定してある。これにより、ディスク袋302は、前後方向に大きなガタなく位置決め収納される。
【0029】
仮に、取扱説明書301がB6サイズ等、ディスク袋302より両辺とも大きい場合は、立ち壁部102と立ち壁部103との距離も取扱説明書301の短辺側に合わせるのがよい。
【0030】
次に、図6を用いて、独立仕切り200の折り上げ方を説明する。図6は、独立仕切り200の展開図である。図6において、展開図の中に引かれた線はスジ押しやミシン目加工等が施された折り線で、実線が谷折り線、点線が山折り線である。
【0031】
展開状態の独立仕切り200において、底面204は、製品収納部201の底面となり、ビデオカメラ本体を袋に入れたものの支持面となる。4箇所の谷折り線205で底面204の周囲四方の垂直側壁220を含む4側壁を立ち上げると周囲が囲まれて製品収納部201(図1)ができる。その際同時に、4箇所の山折り線206を山折りし、4箇所の谷折り線207を谷折りする。それにより、独立仕切り200が個装箱100に内装されたとき、製品収納部201の長手方向の両外側において、個装箱100の内壁との間に、落下時等の衝撃を緩和する緩衝空間S2が形成される(図1、図2(a))。
【0032】
次に、1箇所の山折り線208で山折りし、左右両側の谷折り線209で谷折りすると、前側面210と左右2つのフラップ面211とが形成される。それにより、独立仕切り200が個装箱100に内装されたとき、前側面210と左右2つのフラップ面211と個装箱100の前側壁112とで、包装体の前部に付属品収納部202(図1、図2(a))が形成される。
【0033】
最後に、山折り線212で山折りすると後側面213が形成されて組立が完了し、立体的な独立仕切り200が得られる。
【0034】
図6に示すように、独立仕切り200の組み立て状態においては、前側面210と後側面213の共通の高さH1は、製品収納部201の前後の立ち壁部の底面204からの高さH2より大きく設定されている。従って、個装箱100に内装されたとき、製品収納部201の底面204が個装箱100の底面から浮いた状態となり、底面204の下方に緩衝用の空間が確保される。
【0035】
底面204からの垂直側壁220の高さH3は、高さH2より大きいが、垂直側壁220の上部、すなわち突部203は個装箱100の天面108から出ない程度の高さに設定してある。
【0036】
突部203の前後幅L1は、中仕切り部101の嵌合穴104の長さと同じで、ガタなく係合位置決めされる嵌合関係にある。突部203の角部の1つは、斜面にカットされた面取部203aとなっている。これにより、中仕切り部101を折り込んだとき、面取部203aが嵌合穴104のガイド機能を果たし、嵌合穴104に突部203が嵌まりやすくなっている。
【0037】
図4に示す状態から、個装箱100の両フラップ107、107を内側へ閉じ、その上に天面108を折り込む。そして、天面108の一部を延長した片であるベロ部110を、前側壁112の上縁部106に連接して形成されたスリット状の孔109(図4)に差し込む。そして最後に、前側壁112の上部に形成された係止片111をベロ部110の孔110aに差し込んでロックすると、図2(b)に示す状態となり、梱包が完了する。
【0038】
個装箱100は直方体形状なので、独立仕切り200は個装箱100の中に左右を逆向きにしても入れることが可能である。仮に突部203が無いとすると、中仕切り部101を逆向きでも違和感なく折り込むことができてしまうので、間違いに気づかずに梱包してしまうおそれがある。量産工場での組み立て中は、次々に同じ物を組み立てていることと、組立作業標準等の指示書が手元にあるので間違いは起こり難い。しかし、量産ラインとは別の場所や小売店等では、一度中味を出した後に元に戻すときになって正しい向きが不明になりがちである。
【0039】
本実施の形態では、独立仕切り200に突部203を設けたので、独立仕切り200を逆向きに入れた場合には、突部203が嵌合穴104に嵌合されず、中仕切り部101が突部203に当たって正しい位置に折り込めない。従って、間違いに直ぐに気が付くことが可能である。
【0040】
突部203は、立体的な独立仕切り200の長手方向における右寄りの位置に配置されている。従って、突部203及び嵌合穴104という一組の係合によって、独立仕切り200の左右逆向き配置に気が付くようにすることができる。一組の係合でこのような誤配置防止機能を果たすためには、突部203は、平面視において、前側壁112に平行な方向(左右方向)とそれに垂直な方向(前後方向)の少なくとも一方の方向において中心位置を避けて形成されていればよい。
【0041】
独立仕切り200を左右正しい向きに入れた場合には、突部203は嵌合穴104に丁度嵌り込み、位置決めされて中仕切り部101と独立仕切り200とは結合状態となり、共に個装箱100内で水平方向の動きが規制乃至固定される。中仕切り部101が位置決めされない状態では個装箱100の上部が変形しやすく包装体全体としての強度が弱くなってしまうが、中仕切り部101が位置決め固定されることで包装体の上部が変形し難くなり、全体としての強度が増加する。
【0042】
特に、中仕切り部101は、前側壁112に連接しているので、左右方向には多少は強いが、突部203が無いとすると前後方向に弱い。前後方向に沿う突部203があることで、前後方向の力に対しても強度が増す。この観点からは、突部203は、本実施の形態のように、平面視において、中仕切り部101が延設される前側壁112に対して垂直交差するのが最も好ましいが、それに限らず、前側壁112に対して平行でない方向を長手方向として形成されていればよい。
【0043】
図5に示す、突部203(乃至嵌合穴104)と受け部105との左右方向の間隔L3は、上記のように取扱説明書301の左右方向の長さより若干長く設定してある。従って、取扱説明書301の梱包作業上の支障のない範囲でできる限りガタが少ない寸法となっている。これにより、受け部105と突部203との間に収納される収納物(取扱説明書301)の動きを規制することができる。
【0044】
個装箱100の寸法は、カメラ本体の大きさや緩衝空間S2の設定によっても様々であり、個装箱100の左側の内壁と突部203との間隔L2も一定ではない。しかし本実施の形態では、突部203から左方に間隔L3を隔てた位置に受け部105を立て、本体の大きさや緩衝空間S2の設定によらず、A6サイズの取扱説明書301に適した収納場所を確保している。
【0045】
本実施の形態では、一例として取扱説明書301のサイズをA6としているが、これに限定するものではない。通常、取扱説明書等の冊子はいわゆるA系列やB系列の規格サイズでできており、個装箱100の外形寸法に合わせて自由に決めることはできない。しかし、冊子に採用された規格サイズに合わせて間隔L3を決めることで、冊子をガタが少なく収納できる。また、規格サイズで無い場合でも、その寸法に応じて間隔L3を決め、受け部105を立てればよい。
【0046】
本実施の形態によれば、個装箱100に対する、仕切体である独立仕切り200の誤った向きでの配置を回避すると共に、中仕切り部101の不安定さや変形の発生を抑制することができる。
【0047】
なお、中仕切り部101は、個装箱100の側壁の1つから延設されればよく延設位置は側壁の上部に限るものではない。また、中仕切り部101は、個装箱100の側壁と一体に形成されるのが好ましいが、後付けで一体的に構成されるように設けてもよい。
【0048】
また、突部203は、独立仕切り200に対して固定的に設けられればよく、一体に形成されることは必須でなく、後付けにより固定してもよい。
【0049】
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0050】
100 個装箱
101 中仕切り部
104 嵌合穴
105 受け部
112 前側壁
200 独立仕切り
203 突部
S1 収納空間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外箱と、
前記外箱とは別体に独立して構成されて前記外箱の中に配置され、製品を収納する空間を形成するための仕切体と、
前記外箱の側壁から延設され、前記外箱の中に配置された前記仕切体の上に折り込まれることで、前記仕切体で形成される空間とは別に前記外箱の上部に収納空間を形成するための中仕切り部とを有し、
前記仕切体には、前記外箱の中に配置された状態で上方に突出する突部が設けられ、
前記中仕切り部には、前記突部に対応する嵌合穴が形成され、
前記外箱の中に配置された前記仕切体の上に前記中仕切り部が折り込まれた状態で、前記嵌合穴に前記突部が挿入嵌合されるように構成されることを特徴とする包装体。
【請求項2】
前記外箱は完成状態で直方体形状であり、平面視において、前記突部は、前記外箱の前記仕切体が延設される側壁に平行な方向とそれに垂直な方向の少なくとも一方の方向において中心位置を避けて形成されることを特徴とする請求項1記載の包装体。
【請求項3】
平面視において、前記突部は、前記外箱の前記仕切体が延設される側壁に対して平行でない方向を長手方向として形成されることを特徴とする請求項1または2記載の包装体。
【請求項4】
前記突部は、前記外箱の中に配置された状態の前記仕切体の鉛直方向に沿う壁部の上部として形成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の包装体。
【請求項5】
前記中仕切り部には、前記外箱の中に配置された前記仕切体の上に折り込まれた状態で上方に突出する受け部が、前記嵌合穴から所定の間隔を隔てた位置に設けられることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の包装体。
【請求項6】
前記受け部は、前記中仕切り部において切り起こしにより形成されることを特徴とする請求項5記載の包装体。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2012−254820(P2012−254820A)
【公開日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−130115(P2011−130115)
【出願日】平成23年6月10日(2011.6.10)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】