説明

包装容器

【課題】 充填後の急速冷凍に支障なく、飲用に際して、包装容器の対向する2面を手の指で押圧した時に、指が極度に冷えることがない包装容器を提供する。
【解決手段】 両面部分4,4とガセット部分5,5を有するガセット形容器2と、ガセット形容器2の開口部2aに固着された取出具3とを有し、ガセット形容器2の対向する2面を断熱層を有するラミネートフィルム6で形成し、他の対向する2面を断熱性のないラミネートフィルム7で形成し、ラミネートフィルムの断熱層は、エンボス面または凹凸面を形成したプラスチックフィルムを含むプラスチックフィルムを密封空気層を形成するようにヒートシールして形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アイスクリームやシャーベットのような氷菓子を収容するのに使用される包装容器に関する。
【背景技術】
【0002】
ジュースのような液体飲料やゼリー状食品を充填する包装容器として、ガセット形容器と、ガセット形容器の開口部に固着された取出具とを有するガセット形包装容器は知られている(例えば、特許文献1)。
【0003】
上記包装容器は、ポリエステルフィルムとアルミホイルと延伸ナイロンフィルムと低密度ポリエチレンフィルムのラミネートフィルムを包材とした断熱層のないラミネートフィルムで形成されている。
【0004】
上記包装容器は、液体飲料やゼリー状食品を充填した場合、充填した液体飲料やゼリー状食品を低温に保持するために冷蔵装置の低温室に配置される。
【0005】
液体飲料やゼリー状食品を飲用するには、液体飲料やゼリー状食品を充填した包装容器を冷蔵装置の低温室から取り出し、包装容器の取出具に設けたキャップを外し、取出具の端部を口で吸いながら包装容器の両面部分を手の指で押圧することで行なう。
【特許文献1】特開2000−103438号公報(第2頁,第1図参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記包装容器は、液体飲料やゼリー状食品を充填した場合、液体飲料やゼリー状食品を低温に保持するために氷点より高い温度に保持された低温室に配置される。低温室から取り出した時の包装容器は、両面部分の表面温度が氷点より高い低温であるから、飲用に際して、包装容器の両面部分を手の指で押圧した時、指が低温であることを感じるだけで、指が冷えてしまうという問題は発生しない。
【0007】
しかし、上記包装容器は、アイスクリームを充填した場合、アイスクリームを氷点以下の温度に保持するために、冷凍装置の冷凍室に配置される。冷凍室から取り出した時の包装容器は、両面部分の表面温度が氷点以下の温度になっているから、飲用に際して、包装容器の両面部分を手の指で押圧した時、両面部分に接する指が極度に冷えてしまい、指による押圧を続行できず、飲用に支障が生じることがある。
また、冷凍室から取り出した時の包装容器は、両面部分と外気温との温度差により、両面部分の外面に結露が生じ、両面部分の外面が氷結してしまうという問題がある。
【0008】
本発明は、上記した点を考慮してなされたもので、飲用に際して、アイスクリームやシャーベットのような氷菓子の温度に関係なく対向する2面を手の指で押圧することで、アイスクリームやシャーベットのような氷菓子を取り出すことができる包装容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の請求項1に係る発明は、両面部分とガセット部分を有するガセット形容器と、ガセット形容器の開口部に固着された取出具とを有し、ガセット形容器は、対向する2面を断熱層を有するラミネートフィルムで形成し、他の対向する2面を断熱層のないラミネートフィルムで形成し、ラミネートフィルムの断熱層は、少なくとも一面に凹凸面を形成したプラスチックフィルムとこれに隣接するプラスチックフィルムを全周囲を密封空気層を形成するようにヒートシールして形成される包装容器である。
【0010】
本発明の請求項2に係る発明は、両面部分とガセット部分を有するガセット形容器と、ガセット形容器の開口部に固着された取出具とを有し、ガセット形容器の対向する2面を断熱層を有するラミネートフィルムで形成し、他の対向する2面を断熱層のないラミネートフィルムで形成し、ラミネートフィルムの断熱層は、2枚の片面にエンボス面を形成したプラスチックフィルムをエンボス面が対向するように配置し、全周囲を密封空気層を形成するようにヒートシールして形成される包装容器である。
【0011】
本発明の請求項4に係る発明は、両面部分と底部分を有する自立形容器と、自立形容器の開口部に固着された取出具とを有し、自立形容器は、対向する2面を断熱層を有するラミネートフィルムで形成し、底部分を断熱層のないラミネートフィルムで形成し、ラミネートフィルムの断熱層は、少なくとも一面に凹凸面を形成したプラスチックフィルムとこれに隣接するプラスチックフィルムを全周囲を密封空気層を形成するようにヒートシールして形成される包装容器である。
【0012】
本発明の請求項5に係る発明は、両面部分と底部分を有する自立形容器と、自立形容器の開口部に固着された取出具とを有し、自立形容器は、対向する2面を断熱層を有するラミネートフィルムで形成し、底部分を断熱層のないラミネートフィルムで形成し、ラミネートフィルムの断熱層は、2枚の片面にエンボス面を形成したプラスチックフィルムをエンボス面が対向するように配置し、全周囲を密封空気層を形成するようにヒートシールして形成される包装容器である。
【0013】
本発明の請求項7に係る発明は、両面部分と底部分を有する自立形容器と、自立形容器の開口部に固着された取出具とを有し、自立形容器は、対向する2面を断熱層を有するラミネートフィルムで形成し、底部分を断熱層のないラミネートフィルムで形成し、ラミネートフィルムの断熱層は、2枚の片面にエンボス面を形成したプラスチックフィルムをエンボス面が対向するように配置し、全周囲を内部に密封空気層を形成するようにヒートシールして形成される包装容器である。
【発明の効果】
【0014】
本発明の包装容器は、充填したアイスクリームやシャーベットのような氷菓子を急速冷凍する場合、充填した氷菓子を断熱層のないラミネートフィルムを通して冷却することができ、氷菓子の飲用に際する容器の押圧を指が極度に冷えることなく連続して行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明による包装容器の斜視図を示す。この包装容器1は、上方開口のガセット形容器2と、ガセット形容器2の開口部2aに固着された取出具3とを有する。
【0016】
上記ガセット形容器2は、両面部分4,4と、これら両面部分4,4の間に折り込み端5aが内方に位置するように配置されたガセット部分5,5とを有する。両面部分4,4は、断熱性を有するプラスチックフィルム6から形成されている。ガセット部分5,5は、断熱層のないプラスチックフィルム7から形成されている。
【0017】
上記プラスチックフィルム6は、図2に示すように、上から順に、厚さ12μmのポリエステルフィルム8、厚さ7μmのアルミホイル9、厚さ15μmの延伸ナイロンフィルム10、厚さ30μmの直鎖状低密度ポリエチレンフィルム11および厚さ40μmの直鎖状低密度ポリエチレンフィルム12を積層したプラスチックフィルムである。
【0018】
上記ポリエチレンフィルム11およびポリエチレンフィルム12は、フィルム成形時に、片面をエンボス加工することにより片面をエンボス面としたフィルムである。フィルム11.12の片面に形成されたエンボス面の凹部は、全面にほぼ均一に分布部されている。エンボス面の凹部は、直径が50μm以上で、深さが10〜150μmの断面円形の凹部であることが好ましいが、断面が角形の非円形であってもよい。また、フィルムの片面に形成されたエンボス面の凹部の全占有領域は、フィルム全面の30〜70%、好ましくは50%である。
【0019】
上記ポリエチレンフィルム11とポリエチレンフィルム12は、片面に形成したエンボス面が対向するように配置され、全周囲を互いにヒートシール加工して接合される。上記ポリエチレンフィルム11とポリエチレンフィルム12は、接合に際して、対向面にエンボス面を有するので、フィルム同士のブロッキングを防ぐことができる。上記ポリエチレンフィルム11とポリエチレンフィルム12は、全周囲を互いにヒートシールしたことで、ヒートシール部の内側に位置するエンボス面の凹部同士が互いに連通して密封空気層を形成することにより断熱層を構成する。
【0020】
上記プラスチックフィルム6の他例は、上から順に、厚さ12μmのポリエステルフィルム8、厚さ7μmのアルミホイル9、厚さ15μmの延伸ナイロンフィルム10、厚さ30μmの直鎖状低密度ポリエチレンフィルム11および厚さ40μmの直鎖状低密度ポリエチレンフィルム12を積層したプラスチックフィルムであるが、ポリエチレンフィルム11の一面または両面、あるいはポリエチレンフィルム12のポリエチレンフィルム11に対向する面にチルロールのような押圧手段により凹凸面が形成されている。
【0021】
上記ポリエチレンフィルム11とポリエチレンフィルム12、またはナイロンフィルム10とポリエチレンフィルム11とポリエチレンフィルム12は、全周囲を互いにヒートシール加工して接合される。上記ナイロンフィルム10とポリエチレンフィルム11とポリエチレンフィルム12は、全周囲を互いにヒートシールしたことで、ヒートシール部の内側に位置する凹凸面により密封空気層を形成するで断熱層を構成する。
【0022】
上記プラスチックフィルム6の他例は、上から順に、厚さ12μmのポリエステルフィルム、坪量50g/mの低密度ポリエチレン不織布、厚さ12μmのアルミニウム蒸着延伸ポリエステルフィルムおよび厚さ70μmの直鎖状低密度ポリエチレンフィルムをラミネートしたフィルムであり、ポリエステルフィルムと延伸ポリエステルフィルムの間に配置した不織布を製袋時のシール加工により周囲部分を溶融し、不織布の空気層を密封状態とすることで断熱層を形成することができる。ポリエチレン系不織布は、ポリプロピレン不織布や、ポリエチレン不織布であってもよい。
【0023】
上記プラスチックフィルム7の一例は、図3に示すように、厚さ12μmのポリエステルフィルム13、厚さ7μmのアルミホイル14、厚さ15μmの延伸ナイロンフィルム15および厚さ70μmの直鎖状低密度ポリエチレンフィルム16をラミネートしたフィルムである。上記プラスチックフィルム7は、各層が伝熱性を有するので、断熱層のない構成である。
【0024】
上記取出具3は、ねじ部17を設けた口部18と、この口部18に一体の接合部19とこの接合部19より下方に延びる導管部20とを有する。導管部20は、偏平形状をなす狭搾部21を有する。狭搾部21の偏平面には開口22が形成されている。そして、取出具3の口部18のねじ部17にキャップ23が螺着される。
【0025】
本発明による包装容器1にアイスクリームを充填するには、図示しない充填ノズルを取出具3の口部18に装着し、アイスクリームを充填ノズルを通して包装容器1の内部に導入することで行う。
【0026】
アイスクリームを充填した包装容器1は、アイスクリームを氷点以下の温度で保存するために冷凍装置の冷凍室に配置される。包装容器1は、両面部分4,4が断熱層を有するラミネートフィルム6で形成され、ガセット部分5,5が断熱性のないラミネートフィルム7で形成されているので、冷凍室内の冷気は、包装容器1の断熱性のないガセット部分5,5を通して包装容器1の内部に導かれる。そのため、包装容器1内のアイスクリームは、充填後の急速冷凍に支障なく氷点以下の温度で保存される。
【0027】
包装容器1に収容されたアイスクリームを飲用するには、アイスクリームを充填した包装容器1を冷凍装置の冷凍室から取り出し、アイスクリームを充填した包装容器1を常温状態に置く。これにより、外気の温度が包装容器1の断熱性のないガセット部分5,5を通して包装容器1の内部に導かれ、包装容器1内のアイスクリームが溶け始める。
【0028】
包装容器1内のアイスクリームが溶け出したら、包装容器1のキャップ23を口部18から取り外し、取出具3の口部18を口で吸いながら包装容器1の両面部分4,4を手の指で押圧し、包装容器1内のアイスクリームを絞り出す。この際、包装容器1の両面部分4,4は断熱層を有するプラスチックフィルム6で形成されているので、包装容器の両面部分4,4を手の指で押圧した時、指が極度に冷えてしまうことがない。
【0029】
なお、上記実施の形態では、包装容器1の両面部分4,4を断熱層を有するラミネートフィルム6で形成し、両面部分4,4を手の指で押圧した時、指が極度に冷えてしまうことがないようにしたが、包装容器1のガセット部分5,5を断熱層を有するラミネートフィルム6で形成し、ガセット部分5,5を手の指で押圧した時、指が極度に冷えてしまうことがないようにすることもできる。これは、包装容器1の両面部分4とガセット部分5がほぼ同一寸法で形成され、包装容器1の断面形状が略正方形をなす場合に適している。
【0030】
図5は、本発明の他の実施の形態を示し、図5に示す包装容器30は、上方開口の自立形容器31と、自立形容器31の開口部31aに固着された取出具3とを有する。
【0031】
上記自立形容器31は、両面部分32,32と、これら両面部分32,32の下端の間に折り込み端が上方に位置するように配置された底部分33とを有する。両面部分32,32は断熱性を有するプラスチックフィルム6から形成されている。底部分33は断熱層のないプラスチックフィルム7から形成されている。プラスチックフィルム6、プラスチックフィルム7および取出具3は、前述した包装容器1のプラスチックフィルム6、プラスチックフィルム7および取出具3の構成と同じであるから説明を省略する。
【0032】
アイスクリームを充填した包装容器30は、アイスクリームを氷点以下の温度で保存するために冷凍装置の冷凍室に配置される。包装容器30は、両面部分32,32が断熱層を有するラミネートフィルム6で形成され、底部分33が断熱性のないラミネートフィルム7で形成されているので、冷凍室内の冷気は、包装容器30の断熱性のない底部分33を通して包装容器30の内部に導かれる。そのため、包装容器30内のアイスクリームは、充填後の急速冷凍に支障なく氷点以下の温度で保存される。
【0033】
包装容器30に収容されたアイスクリームを飲用するには、アイスクリームを充填した包装容器30を冷凍装置の冷凍室から取り出し、アイスクリームを充填した包装容器30を常温状態に置く。これにより、外気が包装容器30の断熱性のない底部分33を通して包装容器30の内部に導かれ、包装容器30内のアイスクリームが溶け始める。
【0034】
包装容器30内のアイスクリームが溶け出したら、包装容器30のキャップ23を口部18から取り外し、取出具3の口部18を口で吸いながら包装容器30の両面部分32,32を手の指で押圧し、包装容器30内のアイスクリームを絞り出す。この際、包装容器30の両面部分32,32は、断熱層を有するプラスチックフィルム6で形成されているので、包装容器31の両面部分32,32を手の指で押圧した時、指が極度に冷えてしまうことがない。
【0035】
本発明による包装容器と従来構成の包装容器の測定結果を下表に示す。
【表1】

【0036】
(1)フィルム構成
試料1 厚さ12μmのポリエステルフィルム、坪量30g/mのポリエチレン不織布、厚さ15μmの延伸ナイロンフィルム、厚さ70μmの直鎖状低密度ポリエチレンフィルム
試料2 厚さ12μmのポリエステルフィルム、厚さ15μmの延伸ナイロンフィルム、厚さ30μmの片面をエンボス加工した直鎖状低密度ポリエチレンフィルム、厚さ40μmの片面をエンボス加工した直鎖状低密度ポリエチレンフィルム
試料3 厚さ20μmの延伸ポリプロピレンフィルム、厚さ20μmのポリエチレンフィルム、坪量53g/mの紙、厚さ30μmのポリエチレンフィルム
試料4 厚さ12μmのポリエステルフィルム、厚さ15μmの金属蒸着延伸ナイロンフィルム、厚さ100μmの低密度ポリエチレンフィルム
試料5 厚さ12μmのポリエステルフィルム、厚さ7μmのアルミホイル、厚さ15μmの延伸ナイロンフィルム、厚さ70μmの低密度ポリエチレンフィルム
【0037】
(2)測定方法
10cm平方の4方シール袋を作り、内部に水を充填し、水を充填した袋を庫内温度をマイナス15℃とした冷凍庫内に24時間保存し、冷凍庫から取り出した直後から室温(25℃)で5分後までの袋の表面温度を測定した。
【0038】
(3) 測定結果
上記測定結果によれば、試料1および2により作成した袋は、冷凍庫から取り出した直後の表面温度が0度以上で、結露量が少ない。試料3ないし5により作成した袋は、冷凍庫から取り出した直後の表面温度が0度以下で、結露量が多いか氷結がある。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明の包装容器は、アイスクリームやシャーベットのような氷菓子を収容するのに特に適する。氷菓子の飲用に際して、両面部分を手の指で押圧した時、指を極度に冷やすことなく口部から氷菓子を吸い出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明による包装容器の一部を破いて示す斜視図である。
【図2】本発明による包装容器の両面部分のフィルム構成を示す図である。
【図3】本発明による包装容器のガセット部分のフィルム構成を示す図である。
【図4】本発明による包装容器の取出具の側面図である。
【図5】本発明による他の包装容器の一部を破いて示す斜視図である。
【符号の説明】
【0041】
1 包装容器
2 ガセット形容器
3 取出具
4 両面部分
5 ガセット部分
6 プラスチックフィルム
7 プラスチックフィルム
11 直鎖状低密度ポリエチレンフィルム
12 直鎖状低密度ポリエチレンフィルム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
両面部分とガセット部分を有するガセット形容器と、ガセット形容器の開口部に固着された取出具とを有する包装容器において、ガセット形容器は、対向する2面を断熱層を有するラミネートフィルムで形成し、他の対向する2面を断熱層のないラミネートフィルムで形成し、ラミネートフィルムの断熱層は、少なくとも一面に凹凸面を形成したプラスチックフィルムとこれに隣接するプラスチックフィルムを全周囲を密封空気層を形成するようにヒートシールして形成されることを特徴とする包装容器。
【請求項2】
両面部分とガセット部分を有するガセット形容器と、ガセット形容器の開口部に固着された取出具とを有する包装容器において、ガセット形容器は、対向する2面を断熱層を有するラミネートフィルムで形成し、他の対向する2面を断熱層のないラミネートフィルムで形成し、ラミネートフィルムの断熱層は、2枚の片面にエンボス面を形成したプラスチックフィルムをエンボス面が対向するように配置し、全周囲を密封空気層を形成するようにヒートシールして形成されることを特徴とする包装容器。
【請求項3】
プラスチックフィルムのエンボス面の凹部占有領域は、フィルム全面の30〜70%であることを特徴とする請求項2に記載の包装容器。
【請求項4】
両面部分と底部分を有する自立形容器と、自立形容器の開口部に固着された取出具とを有する包装容器において、自立形容器は、対向する2面を断熱層を有するラミネートフィルムで形成し、底部分を断熱層のないラミネートフィルムで形成し、ラミネートフィルムの断熱層は、少なくとも一面に凹凸面を形成したプラスチックフィルムとこれに隣接するプラスチックフィルムを全周囲を密封空気層を形成するようにヒートシールして形成されることを特徴とする包装容器。
【請求項5】
両面部分と底部分を有する自立形容器と、自立形容器の開口部に固着された取出具とを有する包装容器において、自立形容器は、対向する2面を断熱層を有するラミネートフィルムで形成し、底部分を断熱層のないラミネートフィルムで形成し、ラミネートフィルムの断熱層は、2枚の片面にエンボス面を形成したプラスチックフィルムをエンボス面が対向するように配置し、全周囲を密封空気層を形成するようにヒートシールして形成されることを特徴とする包装容器。
【請求項6】
プラスチックフィルムのエンボス面の凹部占有領域は、フィルム全面の30〜70%であることを特徴とする請求項5に記載の包装容器。
【請求項7】
両面部分と底部分を有する自立形容器と、自立形容器の開口部に固着された取出具とを有する包装容器において、自立形容器は、対向する2面を断熱層を有するラミネートフィルムで形成し、底部分を断熱層のないラミネートフィルムで形成し、ラミネートフィルムの断熱層は、2枚のプラスチックフィルムと中間の不織布とを有し、中間の不織布の全周囲を密封空気層を形成するようにプラスチックフィルムにヒートシールして形成されることを特徴とする包装容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−137433(P2006−137433A)
【公開日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−326335(P2004−326335)
【出願日】平成16年11月10日(2004.11.10)
【出願人】(000143880)株式会社細川洋行 (130)
【Fターム(参考)】