説明

医用画像ファイリング装置

【課題】医用画像ファイリング装置において、マルチスライスX線CTなどの医用画像撮影装置で収集された画像のファイリングを効率良く処理して、前述した種々の問題から派生する画像データの保存期間の短縮化、コスト増、画像参照の遅延、ネットワークスループットの低下、不要画像の参照といった不都合を防止すること。
【解決手段】医用画像ファイリング装置12は、一次記憶装置22及び二次記憶装置26を備える。医用画像ファイリング装置12は更に、医用画像データを二次記憶装置に保存するための二次保存条件を設定する画像二次保存条件設定部41と、一次記憶装置22に保存された医用画像データの属性が二次保存条件を満たしているか否かを判断する画像二次保存条件判断部42と、この画像二次保存条件判断部42により二次保存条件を満たしていると判断された医用画像データのみを二次記憶装置26に記録する画像記録部43とを設ける。よって、二次記憶装置26には、二次保存条件を満たしていると判断された医用画像データのみを保存することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医用画像保管通信システム(PACS)に組み込まれた、医用画像データの保存(保管)、送信(配信)及び表示などを担う医用画像ファイリング装置に係り、特に、マルチスライスX線CT(Computerized Tomography)などのモダリティ(医用画像撮影装置)で収集された大量の医用画像データの保存、送信及び表示などの好適な医用画像ファイリング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、X線CT装置などの医用画像撮影装置で収集されたデジタルの医用画像は、ネットワークを介して医用画像保管通信システムに転送される。この医用画像保管通信システムは医用画像ファイリング装置を備えており、転送されてきた医用画像は、この医用画像ファイリング装置で受信される。
【0003】
図8は、従来の医用画像ファイリング装置を実施した医用画像保管通信システムの全体構成を示すブロック図である。
【0004】
図8に示した医用画像ファイリング装置101は、一次記憶装置102、参照画像記憶装置103、二次記憶装置104及びサーバ105を備えている。そして、サーバ105は、一次記憶装置102、参照画像記憶装置103及び二次記憶装置104に対する医用画像データの出し入れを管理する。このため、具体的には、医用画像撮影装置100から転送されてきた医用画像データは、サーバ105によって以下のように処理される。
【0005】
・一次記憶装置102(HDD(Hard Disc Drive)等の高速ドライブ)への医用画像データの一次的な保存
・一次記憶装置102に保存された医用画像データの、二次記憶装置104(テープ等のメディア)への二次的な保存(画像二次保存機能)
・一次記憶装置102に保存された医用画像データの、画像表示装置107や図示しない画像処理装置へのネットワークを介した転送(画像送信機能)
・一次記憶装置102に保存された医用画像データの、第1のリモート端末106上への表示(Web技術等を利用した詳細画像表示:画像表示機能)
・一次記憶装置102に保存された医用画像データの、汎用画像形式等への変換や、変換後の医用画像データの参照画像記憶装置103への保存(参照画像保存機能)
・参照画像記憶装置103に保存された変換後の医用画像データの、第2のリモート端末108上への表示(Web技術等を利用した簡易画像表示あるいは院内参照画像表示:参照画像表示機能)
である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2000−207530号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述した従来の医用画像ファイリング装置にあっては、医用画像撮影装置で発生した全ての医用画像データを対象に一次的な保存、二次的な保存、送信及び表示を行なっていることから、以下のような不都合が顕著になってきている。
【0008】
つまり、マルチスライスX線CT装置の登場により、それまでの従来のX線CT装置に比べ、非常に薄いスライス厚の画像が短時間で大量に撮影できるようになった。このため、従来と同一の撮影範囲であれば、より多くの枚数のスライス画像が発生する。
【0009】
また、従来と同じスライス厚であれば、従来よりも短時間で1回の撮影が完了することから、撮影回数が増える。この結果として、単位時間あたりに発生するスライス画像の枚数は急激に増加、それに比例して、発生する医用画像データのデータ量も急激に増加している。マルチスライスX線CTの高速化、薄スライス化は今後も進む方向にあり、医用画像データのデータ量は今後も急激に増え続けるものと予測されている。
【0010】
このような医用画像データのデータ量の急激な増大により、医用画像ファイリング装置においては、
・記憶装置の容量不足(オンライン保存期間が短くなる)、
・二次的な保存を行なうメディアの増加に伴うコストアップ、
・画像転送処理及び配信処理時間の長期化による画像参照の遅延(Web詳細画像表示、画像表示装置での表示)、
・大量な画像の院内配信によるネットワークスループットの低下、及び、
・院内配信における簡易画像参照時の不要画像の参照
といった問題が顕在化している。
【0011】
通常、マルチスライスX線CTで撮影した検査画像には、同一撮影方法や同一撮影範囲(部位)について、厚いスライス画像と薄いスライス画像とが含まれている。厚いスライス画像はスライス画像として参照される一方、薄いスライス画像は3D(3次元)処理やMPR(Multi−Planar Reconstruction)処理等の画像処理でより読影し易い画像を得るために用いられる。これらの画像処理は撮影直後(撮影当日又は撮影した後の近日中)に行なわれ、処理画像として新たに保存されることがほとんどであり、過去に撮影した画像に対して再び処理を行なうことは稀である。また、病院内各部署からの簡易画像参照の場合は、薄いスライス画像は必要とされない。
【0012】
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、マルチスライスX線CTなどの医用画像撮影装置で収集された画像のファイリングを効率良く処理して、医用画像データの保存期間の短縮化、コスト増、画像参照の遅延、ネットワークスループットの低下及び不要画像の参照といった不都合を防止できる医用画像ファイリング装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明に係る医用画像ファイリング装置は、上述した課題を解決するために請求項1に記載したように、医用画像データを保存する記憶装置と、前記記憶装置に保存された医用画像データの属性に基づいて、前記医用画像データの外部端末への表示制御を行なう制御部と、前記制御部によって表示させると判断された医用画像データを前記外部端末に表示させる表示部と、を設ける。
【0014】
加えて、本発明に係る医用画像ファイリング装置は、上述した課題を解決するために請求項10に記載したように、医用画像データを保存する記憶装置と、前記記憶装置に記録する医用画像データ、又は、前記記憶装置読み出される医用画像データの属性に基づいて、前記医用画像データを基にした参照画像データの生成制御を行なう制御部と、前記制御部によって前記参照画像データを生成すると判断された医用画像データを基に参照画像データを生成する参照画像生成部と、を設ける。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る医用画像ファイリング装置によると、マルチスライスX線CTなどの医用画像撮影装置で収集された画像のファイリングを効率良く処理して、前述した種々の問題から派生する画像データの保存期間の短縮化、コスト増、画像参照の遅延、ネットワークスループットの低下、不要画像の参照といった不都合を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明に係る医用画像ファイリング装置を実施した一つの実施の形態である医用画像保管通信システムの全体構成を示すブロック図。
【図2】本発明に係る医用画像ファイリング装置の実施の形態を示すブロック図。
【図3】本発明に係る医用画像ファイリング装置の動作のうち、医用画像データの二次保存の動作をフローチャートとして示す図。
【図4】本発明に係る医用画像ファイリング装置の動作のうち、医用画像データの表示の動作をフローチャートとして示す図。
【図5】本発明に係る医用画像ファイリング装置の動作のうち、医用画像データの送信の動作をフローチャートとして示す図。
【図6】本発明に係る医用画像ファイリング装置の動作のうち、医用画像データに基づいた参照画像データの生成の動作をフローチャートとして示す図。
【図7】画像管理テーブルの一例を示す図。
【図8】従来の医用画像ファイリング装置を実施した医用画像保管通信システムの全体構成を示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明に係る医用画像ファイリング装置の実施形態について、添付図面を参照して説明する。なお、本発明に係る医用画像ファイリング装置は、医用画像保管通信システム(PACS)に組み込まれて実施される。
【0018】
図1は、医用画像保管通信システムのハードウエア構成の概略を示す。
【0019】
図1は、医用画像保管通信システム1を示し、その医用画像保管通信システム1は、医用画像撮影装置(モダリティ)11に通信可能に接続されている。また、医用画像保管通信システム1は、医用画像ファイリング装置12、第1のリモート端末(詳細画像表示装置)13、画像表示装置14、第2のリモート端末(参照画像表示装置)15及びレポート管理装置16を備える。
【0020】
医用画像撮影装置11の一例としてはマルチスライスX線CT装置が挙げられる。マルチスライスX線CT装置による撮影によって、被検体の複数枚のスライス画像が収集される。このスライス画像は、画素毎に輝度値をデジタル量で表した画像データとして、医用画像保管通信システム1の医用画像ファイリング装置12に送信される。
【0021】
医用画像ファイリング装置12は、I/F(InterFace)21を介して接続された一次記憶装置22と、I/F23を介して接続された参照画像記憶装置24と、I/F25を介して接続された二次記憶装置26と、I/F27を介して接続されたサーバ28とを備える。また、各I/F21,23,25及び27は一例としてイーサネット(登録商標)を介して相互に通信可能に接続されている。
【0022】
特に、一次記憶装置22のI/F21は、医用画像撮影装置11に通信ラインを介して接続されており、この通信ラインを介してDICOM(Digital Imaging and COmmunications in Medicine)規格に準じた医用画像データ及びその付帯情報を医用画像撮影装置11から受信する。
【0023】
一次記憶装置22及び参照画像記憶装置24は、例えばハードディスク(HDD)などの高速保存媒体で構成され、記録された医用画像データを保存(保管)する。なお、一次記憶装置22及び参照画像記憶装置24は、一つのハードディスクで形成してもよいし、複数のハードディスクで形成してもよい。一方、二次記憶装置26は、メディア、ライブリ装置又はアーカイブ装置とも呼ばれるもので、例えばテープドライブ及びDVD(Digital Video(Versatile) Disk)オートチェンジャーなどの記録媒体で構成される。
【0024】
サーバ28は例えばパーソナルコンピュータであり、ファイリング制御及び画像処理用のCPU(Central Processing Unit)31、ROM(Read Only Memory)32、RAM(Random Access Memory)33、入力器34及び表示器35を備える。
【0025】
なお、ここで言う「ファイリング」とは、一次記憶装置22から読み出した医用画像データの受信や、参照画像記憶装置24及び二次記憶装置26への医用画像データの送信(転送)を含むことは勿論、第1のリモート端末13、画像表示装置14及び第2のリモート端末15への医用画像データの表示ための送信をも含む。
【0026】
第1のリモート端末13は、詳細な画像表示のための2次元ビューアであり、サーバ28の内部プロトコルに基づいて通信可能なようにサーバ28に接続されている。また、第1のリモート端末13は、医用画像データを基にレポートを作成する。
【0027】
第2のリモート端末15は参照画像表示用のビューアであり、同様に、サーバ28の内部プロトコルに基づいて通信可能なようにサーバ28に接続されている。
【0028】
画像表示装置14は2次元又は3次元のビューアである。画像表示装置14は、DICOM規格に準じた医用画像データ及びその付帯情報を医用画像ファイリング装置12から受信可能になっている。
【0029】
レポート管理装置16は、第1のリモート端末13によって作成されたレポートを保存する。また、レポート管理装置16は、レポートに添付された医用画像データを特定する情報(UID(Unique Identifier)等)をサーバ28に転送する。
【0030】
図2は、本発明に係る医用画像ファイリング装置の実施の形態を示すブロック図である。なお、図2に示した各部は、図1に示したROM32に予め格納されているファイリング制御及び画像処理のプログラムをCPU31が実行することで機能するものである。ただし、図2に示した各部は、医用画像ファイリング装置12にハードウエアとして備えられるものであってもよい。
【0031】
医用画像ファイリング装置12には、画像記録部39及び画像読出部40が設けられる。
【0032】
画像記録部39は、医用画像撮影装置11から受信した全ての医用画像データを一次記憶装置22に記録する機能を有する。画像記録部39による記録によって、一次記憶装置22は、医用画像撮影装置11から受信した全ての医用画像データを一次的に保存する。
【0033】
画像読出部40は、一次記憶装置22に保存された医用画像データを読み出す機能を有する。
【0034】
加えて、医用画像ファイリング装置12には、画像二次保存条件設定部41、画像二次保存判断部42及び画像記録部43が設けられる。
【0035】
画像二次保存条件設定部41は、医用画像データを二次記憶装置26に二次保存するための二次保存の条件を予め設定する機能を有する。二次保存の条件は、医用画像データの属性(タイプ)、例えば、CT画像以外の医用画像、スライス厚5mm以上のCTスライス画像、スライス画像以外のCT画像などを基に設定される。また、二次保存の条件は、医用画像データの属性としての再構成関数、MPR及びコメント等の情報を基に設定されてもよい。二次保存の条件は、ROM32等に予め格納されている。
【0036】
画像二次保存判断部42は、画像記録部39により一次記憶装置22に記録される医用画像データが、画像二次保存条件判断部41によって設定された二次保存の条件を満たすか否かを判断する機能を有する。すなわち、画像二次保存判断部42は、一次記憶装置22に記録する医用画像データが、二次保存対象の医用画像データであるか否かを判断する。
【0037】
画像記録部43は、二次保存対象の医用画像データを二次記憶装置26に記録する機能を有する。画像記録部43による記録によって、二次記憶装置26には、二次保存対象の医用画像データのみが二次的に保存される。
【0038】
なお、画像二次保存判断部42は、画像読出部40により一次記憶装置22から読み出される医用画像データが、二次保存対象の医用画像データであるか否かを判断してもよい。
【0039】
また、医用画像ファイリング装置12には、画像表示条件設定部51、画像表示判断部52、画像表示部53、処理画像生成部54、処理画像表示部55及び処理画像記録部56が設けられる。
【0040】
画像表示条件設定部51は、医用画像データを第1のリモート端末13に表示するための表示の条件を予め設定する機能を有する。表示の条件は、医用画像データの属性、例えば、CT画像以外の医用画像、スライス厚5mm以上のCTスライス画像、スライス画像以外のCT画像などを基に設定される。また、表示の条件は、医用画像データの属性としての再構成関数、MPR及びコメント等の情報を基に設定されてもよい。表示の条件は、ROM32等に予め格納されている。
【0041】
画像表示判断部52は、画像読出部40により一次記憶装置22から読み出された医用画像データが、画像表示条件設定部51によって設定された表示の条件を満たすか否かを判断する機能を有する。すなわち、画像表示判断部52は、一次記憶装置22から読み出された医用画像データが、表示対象の医用画像データであるか否かを判断する。
【0042】
画像表示部53は、表示対象の医用画像データを第1のリモート端末13に表示させる機能を有する。画像表示部53による表示によって、第1のリモート端末13には、表示対象の医用画像データのみが表示される。表示対象の医用画像データは、Web技術等を利用した画像として第1のリモート端末13に表示される。
【0043】
処理画像生成部54は、表示対象ではない医用画像データとしての生データに対してMPR画像処理等の画像処理を行なって医用画像データとしての処理画像データを生成する機能を有する。
【0044】
処理画像表示部55は、処理画像生成部54によって生成された処理画像データを第1のリモート端末13に表示させる機能を有する。処理画像表示部55による表示によって、第1のリモート端末13には、医用画像データとしての処理画像データが表示される。処理画像データは、Web技術等を利用した画像として第1のリモート端末13に表示される。
【0045】
処理画像記録部56は、処理画像生成部54によって生成された処理画像データを一次記憶装置22に記録する機能を有する。処理画像記録部56による記録によって、一次記憶装置22には、医用画像データとしての処理画像データが保存される。
【0046】
さらに、医用画像ファイリング装置12には、画像送信条件設定部61、画像送信判断部62及び画像送信部63が設けられる。
【0047】
画像送信条件設定部61は、医用画像データを画像表示装置14に送信(転送)するための送信の条件を予め設定する機能を有する。送信の条件は、医用画像データの属性、例えば、CT画像以外の医用画像、スライス厚5mm以上のCTスライス画像、スライス画像以外のCT画像などを基に設定される。また、送信の条件は、医用画像データの属性としての再構成関数、MPR及びコメント等の情報を基に設定されてもよい。送信の条件は、ROM32等に予め格納されている。
【0048】
画像送信判断部62は、画像読出部40により一次記憶装置22から読み出された医用画像データが、画像送信条件設定部61によって設定された送信の条件を満たすか否かを判断する機能を有する。すなわち、画像送信判断部62は、一次記憶装置22から読み出された医用画像データが、送信対象の医用画像データであるか否かを判断する。
【0049】
画像送信部63は、送信対象の医用画像データを画像表示装置14に送信する機能を有する。画像送信部63による送信によって、画像表示装置14には、送信対象の医用画像データのみが送信される。
【0050】
加えて、医用画像ファイリング装置12には、参照画像生成条件設定部71、参照画像生成判断部72、参照画像生成部73、参照画像記録部74、参照画像読出部75及び参照画像表示部76が設けられる。
【0051】
参照画像生成条件設定部71は、医用画像データを基に電子カルテ等の参照画像データを生成するための参照画像の生成の条件を予め設定する機能を有する。参照画像の生成の条件は、医用画像データの属性、例えば、CT以外の医用画像、スライス厚5mm以上のCTスライス画像、スライス画像以外のCT画像などを基に設定される。また、参照画像の生成の条件は、医用画像データの属性としての再構成関数、MPR及びコメント等の情報を基に設定されてもよい。参照画像の生成の条件は、ROM32等に予め格納されている。
【0052】
参照画像生成判断部72は、画像記録部39により一次記憶装置22に記録される医用画像データが、参照画像生成条件設定部71によって設定された参照画像の生成の条件を満たすか否かを判断する機能を有する。すなわち、参照画像生成判断部72は、一次記憶装置22に記録される医用画像データが、参照画像の生成対象の医用画像データであるか否かを判断する。
【0053】
参照画像生成部73は、参照画像の生成対象の医用画像データを基に参照画像データを生成する機能を有する。参照画像生成部73によって、参照画像の生成対象の医用画像データのみを基に参照画像データが生成される。
【0054】
参照画像記録部74は、参照画像生成部73によって生成された参照画像データを、参照画像記憶装置24に記録する機能を有する。参照画像保存部74による参照画像データの記録によって、参照画像記憶装置24には、参照画像の生成対象の医用画像データのみを基に生成した参照画像データが保存される。
【0055】
参照画像読出部75は、参照画像記憶装置24に保存された参照画像データを読み出す機能を有する。
【0056】
参照画像表示部76は、参照画像読出部75によって読み出された参照画像データを、第2のリモート端末15に表示させる機能を有する。参照画像表示部75による参照画像データの表示によって、第2のリモート端末15には、参照画像の生成対象の医用画像データのみを基に生成した参照画像データが表示される。参照画像データは、Web技術等を利用した簡易画像あるいは院内参照画像として第2のリモート端末15に表示される。
【0057】
なお、参照画像生成判断部72は、画像読出部40により一次記憶装置22から読み出される医用画像データが、参照画像の生成対象の医用画像データであるか否かを判断してもよい。
【0058】
また、医用画像ファイリング装置12には、一次記憶装置22に保存された全ての医用画像データを、画像記録部39による記録時から一定期間経過後、一次記憶装置22から削除する機能を有する自動削除部81を設ける。なお、自動削除部81は、一次記憶装置22に保存された医用画像データのうち、削除対象の医用画像データのみを、画像記録部39による記録時から一定期間経過後、一次記憶装置22から削除してもよい。
【0059】
さらに、自動削除部81は、一次記憶装置22に保存された医用画像データのうち、二次保存の条件を満たさない医用画像データを、一次記憶装置22への記録時を基準として一定期間経過後に一次記憶装置22から削除してもよい。
【0060】
加えて、自動削除部81は、一次記憶装置22に保存された医用画像データのうち、表示の条件を満たさない医用画像データを、一次記憶装置22への記録時を基準として一定期間経過後に一次記憶装置22から削除してもよい。
【0061】
また、自動削除部81は、一次記憶装置22に保存された医用画像データのうち、送信の条件を満たさない医用画像データを、一次記憶装置22への記録時を基準として一定期間経過後に一次記憶装置22から削除してもよい。
【0062】
さらに、自動削除部81は、一次記憶装置22に保存された医用画像データのうち、参照画像の生成の条件を満たさない医用画像データを、一次記憶装置22への記録時を基準として一定期間経過後に一次記憶装置22から削除してもよい。
【0063】
ここで、医用画像ファイリング装置12によって表示される医用画像データを基に、第1のリモート端末13ではレポートを作成する。第1のリモート端末13によって作成されたレポートは、レポート管理装置16(図1に示す)に保存される。一方、レポートに添付される医用画像データを特定する情報(UID等)は、医用画像ファイリング装置12に転送され、画像管理テーブル(図7に示す)に付与される。画像二次保存判断部42は、画像管理テーブルに付与された医用画像データを特定する情報を基に、二次保存対象の医用画像データであるか否かを判断してもよい。また、参照画像生成判断部72は、画像管理テーブルに付与された医用画像データを特定する情報を基に、参照画像の生成対象の医用画像データであるか否かを判断してもよい。さらに、自動削除部81は、画像管理テーブルに付与された医用画像データを特定する情報を基に、削除対象の医用画像データであるか否かを判断してもよい。
【0064】
次に、本発明に係る医用画像ファイリング装置12の動作について、図3乃至図6に示したフローチャートを参照しながら説明する。
【0065】
図3は、本発明に係る医用画像ファイリング装置12の動作のうち、医用画像データの二次保存の動作をフローチャートとして示す図である。
【0066】
医用画像撮影装置(マルチスライスX線CT)11から受信した全ての医用画像データは、一次記憶装置22に記録される(ステップS1)。よって、一次記憶装置22には、医用画像撮影装置11から受信した全ての医用画像データが保存(保管)される。
【0067】
次いで、ステップS1によって記録された医用画像データ毎に、二次保存の条件を満たすか否かが判断される(ステップS2)。すなわち、ステップS1によって記録される医用画像データ毎に、二次保存対象の医用画像データであるか否かが判断される。ステップS2では、DICOM規格として医用画像データ毎に付与された付帯情報を基に、ステップS1によって記録された医用画像データが二次保存の条件を満たすか否かを判断する。なお、ステップS2では、一次記憶装置22から読み出される医用画像データが、二次保存対象の医用画像データであるか否かを判断してもよい。
【0068】
ステップS2の判断によってYesと判断された医用画像データは、二次保存対象の医用画像データであると判断される。その二次保存対象の医用画像データは、二次記憶装置26に記録される(ステップS3)。
【0069】
一方、ステップS2の判断によってNoと判断された医用画像データは、二次保存対象ではない医用画像データであると判断される。その二次保存対象ではない医用画像データは、二次記憶装置26に記録されない。よって、二次記憶装置26には、医用画像撮影装置11から受信された医用画像データのうち、二次保存対象の医用画像データのみが二次的に保存される。
【0070】
なお、画像二次保存判断部42の機能をオフにして、全ての医用画像データを自動的に二次記憶装置26に記録するようにしてもよい。画像二次保存判断部42を機能させるか否かは各病院の都合によって決めればよい。
【0071】
また、画像二次保存判断部42によって二次保存の条件を満たさない医用画像データであっても、医用画像データを指定することによって、二次記憶装置26へ記録させることができる。例えば、稀な症例であって、暫く経ってから処理画像を作成する必要が出てきそうな場合などが、それに該当する。
【0072】
図4は、本発明に係る医用画像ファイリング装置12の動作のうち、医用画像データの表示の動作をフローチャートとして示す図である。
【0073】
医用画像撮影装置11から受信した全ての医用画像データは、一次記憶装置22に記録される(ステップS1)。ステップS1による記録によって、一次記憶装置22には、医用画像撮影装置11から受信した全ての医用画像データが保存される。
【0074】
第1のリモート端末13からの詳細画像表示要求を医用画像ファイリング装置12が受信した場合、詳細画像表示要求に相応する全ての医用画像データが一次記憶装置22から読み出される(ステップS5)。
【0075】
ステップS5によって読み出された医用画像データ毎に、表示の条件を満たすか否かが判断される(ステップS6)。すなわち、ステップS5によって読み出された医用画像データ毎に、表示対象の医用画像データであるか否かが判断される。ステップS6では、DICOM規格として医用画像データ毎に付与された付帯情報を基に、ステップS2によって読み出された医用画像データ毎に表示の条件を満たすか否かを判断する。
【0076】
ステップS6の判断によってYesと判断された医用画像データは、表示対象の医用画像データであると判断される。その表示対象の医用画像データは、第1のリモート端末13に表示される(ステップS7)。すなわち、第1のリモート端末13から要求された医用画像データのうち、表示対象の医用画像データのみが第1のリモート端末13に表示される。表示対象の医用画像データは、Web技術等を利用した画像として第1のリモート端末13に表示される。
【0077】
一方、ステップS6の判断によってNoと判断された医用画像データは、表示対象ではない医用画像データであると判断される。その表示対象ではない医用画像データとしての生データに対してMPR画像処理等が行なわれ、医用画像データとしての処理画像データが生成される。その処理画像データは、第1のリモート端末13に表示される(ステップS8)。
【0078】
また、医用画像データとしての処理画像データは、指示に基づいて、一次記憶装置22に記録することができる(ステップS9)。ステップS9によって記録された処理画像データは、ステップS1によって記録される医用画像データと同様に扱われ、二次保存の判断、表示の判断、送信の判断及び参照画像の生成の判断が行なわれて、二次保存、表示、送信及び参照画像の生成のそれぞれの処理が行なわれる。
【0079】
図5は、本発明に係る医用画像ファイリング装置12の動作のうち、医用画像データの送信の動作をフローチャートとして示す図である。
【0080】
医用画像撮影装置11から受信した全ての医用画像データは、一次記憶装置22に記録される(ステップS1)。ステップS1による記録によって、一次記憶装置22には、医用画像撮影装置11から受信した全ての医用画像データが保存される。
【0081】
画像表示装置14からの画像送信要求を医用画像ファイリング装置12が受信した場合、画像送信要求に相応する全ての医用画像データが一次記憶装置22から読み出される(ステップS10)。
【0082】
ステップS10によって読み出された医用画像データ毎に、送信の条件を満たすか否かが判断される(ステップS11)。すなわち、ステップS10によって読み出された医用画像データ毎に、表示対象の医用画像データであるか否かが判断される。ステップS11では、DICOM規格として医用画像データ毎に付与された付帯情報を基に、ステップS10によって読み出される医用画像データが送信の条件を満たすか否かを判断する。
【0083】
ステップS11の判断によってYesと判断された医用画像データは、送信対象の医用画像データであると判断される。その送信対象の医用画像データは、画像表示装置14に送信される(ステップS12)。
【0084】
一方、ステップS11の判断によってNoと判断された医用画像データは、送信対象ではない医用画像データであると判断される。その送信対象ではない医用画像データは、画像表示装置14に送信されない。すなわち、画像表示装置14から要求された医用画像データのうち、送信対象の医用画像データのみが、画像表示装置14に送信される。
【0085】
図6は、本発明に係る医用画像ファイリング装置12の動作のうち、参照画像データの生成及び表示の動作をフローチャートとして示す図である。
【0086】
医用画像撮影装置11から受信した全ての医用画像データは、一次記憶装置22に記録される(ステップS1)。ステップS1による記録によって、一次記憶装置22には、医用画像撮影装置11から受信した全ての医用画像データが保存される。
【0087】
次いで、ステップS1によって記録された医用画像データ毎に、参照画像の生成の条件を満たすか否かが判断される(ステップS13)。すなわち、ステップS1によって記録された医用画像データ毎に、参照画像の生成対象の医用画像データであるか否かが判断される。ステップS13では、DICOM規格として医用画像データ毎に付与された付帯情報を基に、ステップS1によって記録された医用画像データが参照画像の生成の条件を満たすか否かを判断する。なお、ステップS13では、一次記憶装置22から読み出される医用画像データが、参照画像の生成対象の医用画像データであるか否かを判断してもよい。
【0088】
ステップS13の判断によってYesと判断された医用画像データは、参照画像の生成対象の医用画像データであると判断される。その参照画像の生成対象の医用画像データを基に参照画像データが生成される(ステップS14)。参照画像データは、参照画像記憶装置24に記録される(ステップS15)。
【0089】
一方、ステップS13の判断によってNoと判断された医用画像データは、参照画像の生成対象ではない医用画像データであると判断される。その参照画像の生成対象ではない医用画像データからは参照画像データは生成されない。
【0090】
さらに、第2のリモート端末15からの参照画像表示要求を医用画像ファイリング装置12が受信した場合、参照画像表示要求に相応する参照画像データのみが参照画像記憶装置24から読み出される。読み出された参照画像データは、第2のリモート端末15に表示される(ステップS16)。参照画像データは、Web技術等を利用した簡易画像あるいは院内参照画像として第2のリモート端末15に表示される。
【0091】
なお、ステップS1によって記録された医用画像データは、一次記憶装置22への記録時から一定期間経過後、一次記憶装置22から削除される。
【0092】
ここで、医用画像ファイリング装置12によって表示される医用画像データを基に、第1のリモート端末13ではレポートを作成する。第1のリモート端末13によって作成されたレポートは、レポート管理装置16(図1に示す)に保存される。一方、レポートに添付される医用画像データを特定する情報(UID等)は、医用画像ファイリング装置12に転送され、画像管理テーブルに付与される。
【0093】
図7は、画像管理テーブルの一例を示す図である。
【0094】
画像管理テーブルには、医用画像データ毎に、各種情報が付与されている。例えば、UID「1.2.8329..1」は、「CT」装置で生成され、スライス厚が「5」mmの医用画像データである。また、UID「1.2.8329..1」は、二次保存対象であり、参照画像の生成対象であり、処理画像の生成対象ではなく、削除対象ではない医用画像データである。
【0095】
ステップS2による判断では、画像管理テーブルに付与された医用画像データを特定する情報を基に、二次保存対象の医用画像データであるか否かを判断してもよい。また、ステップS13による判断では、画像管理テーブルに付与された医用画像データを特定する情報を基に、参照画像の生成対象の医用画像データであるか否かを判断してもよい。さらに、画像管理テーブルに付与された医用画像データを特定する情報を基に、削除対象の医用画像データであるか否かを判断してもよい。
【0096】
本発明に係る医用画像ファイリング装置12によれば、画像二次保存判断部42により、永久保存(永久保管)が必要な医用画像データだけを二次記憶装置26に保存(保管)することができる。このため、二次記憶装置26として用いられるメディアを節約できる。
【0097】
また、本発明に係る医用画像ファイリング装置12によれば、自動削除部81により、永久保存が不要な医用画像データを一定期間経過後、一次記憶装置22から削除するので、画像撮影後の画像処理を可能としたまま、一次記憶装置22のメモリ容量を節約することができる。
【0098】
さらに、本発明に係る医用画像ファイリング装置12によれば、画像送信判断部62により、厚いスライス画像だけが必要な画像表示装置14には厚いスライス画像だけを、薄いスライス画像も必要な画像表示装置14(例えば3D画像作成装置など)には全ての医用画像データを送信することができる。このため、不要データの転送によるネットワーク負荷の増を抑制又は低減できる。
【0099】
加えて、本発明に係る医用画像ファイリング装置12によれば、画像表示判断部52により、大量の薄いスライス画像については、MPR処理等で処理されたデータだけを転送、表示することができる。このため、ネットワーク負荷を低減できるとともに、操作者が必要な画像を高速にかつ最適な方法で参照することができる。
【0100】
また、本発明に係る医用画像ファイリング装置12によれば、処理画像保存部56により、過去画像との比較読影の際、過去の処理画像と今回作成した処理画像とを容易に表示することができるとともに、生成済みの処理画像を院内配信により参照可能となる。
【0101】
さらに、本発明に係る医用画像ファイリング装置12によれば、参照画像生成判断部72により、不要な参照画像データは生成されなくなるため、医用画像ファイリング装置12の負荷を低減できるとともに、ネットワーク上の負荷の低減、ならびに、ユーザが必要な画像だけを参照画像として配信することができる。
【0102】
なお、本発明に係る医用画像ファイリング装置12は、上述した構成例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の要旨の範囲内で更に適宜に変更して実施可能なものである。
【符号の説明】
【0103】
1 医用画像保管通信システム
11 医用画像撮影装置
12 医用画像ファイリング装置
13 第1のリモート端末
14 画像表示装置
15 第2のリモート端末
22 一次記憶装置
24 参照画像記憶装置
26 二次記憶装置
39 画像記録部
40 画像読出部
41 画像二次保存条件設定部
42 画像二次保存判断部
43 画像記録部
51 画像表示条件設定部
52 画像表示判断部
53 画像表示部
54 処理画像生成部
55 処理画像表示部
56 処理画像記録部
61 画像送信条件設定部
62 画像送信判断部
63 画像送信部
71 参照画像生成条件設定部
72 参照画像生成判断部
73 参照画像生成部
74 参照画像記録部
75 参照画像読出部
76 参照画像表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
医用画像データを保存する記憶装置と、
前記記憶装置に保存された医用画像データの属性に基づいて、前記医用画像データの外部端末への表示制御を行なう制御部と、
前記制御部によって表示させると判断された医用画像データを前記外部端末に表示させる表示部と、を設けることを特徴とする医用画像ファイリング装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記医用画像データのスライス厚に基づいて前記表示制御を行なうことを特徴とする請求項1に記載の医用画像ファイリング装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記スライス厚が所要値以下の薄いスライス厚の医用画像データについては表示させない一方、前記スライス厚が前記所要値を超える厚いスライス厚の医用画像データについては表示させることを特徴とする請求項2に記載の医用画像ファイリング装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記薄いスライス厚の医用画像データを前記記憶装置に記録してから所定期間経過後に前記記憶装置から削除することを特徴とする請求項3に記載の医用画像ファイリング装置。
【請求項5】
前記記憶装置には、前記スライス厚が所要値以下の薄いスライス厚の医用画像データとその薄いスライス厚の医用画像データに基づいて生成された処理画像データとを保存し、前記制御部は、前記薄いスライス厚の医用画像データについては表示させない一方、前記処理画像データについては表示させることを特徴とする請求項2に記載の医用画像ファイリング装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記薄いスライス厚の医用画像データを前記記憶装置に記録してから所定期間経過後に前記記憶装置から削除することを特徴とする請求項5に記載の医用画像ファイリング装置。
【請求項7】
前記制御部は、表示させないと判断された医用画像データを前記記憶装置に記録してから所定期間経過後に前記記憶装置から削除することを特徴とする請求項2に記載の医用画像ファイリング装置。
【請求項8】
前記記憶装置に保存された医用画像データの付帯情報を表示する表示装置と、前記記憶装置に保存された医用画像データを指定する入力装置とを備え、前記制御部は、前記属性に関わらず、前記入力装置を介して指定された医用画像データを表示することを特徴とする請求項2に記載の医用画像ファイリング装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記医用画像データの再構成関数、MPR及びコメントのうち少なくとも1つの情報に基づいて前記表示制御を行なうことを特徴とする請求項1に記載の医用画像ファイリング装置。
【請求項10】
医用画像データを保存する記憶装置と、
前記記憶装置に記録する医用画像データ、又は、前記記憶装置読み出される医用画像データの属性に基づいて、前記医用画像データを基にした参照画像データの生成制御を行なう制御部と、
前記制御部によって前記参照画像データを生成すると判断された医用画像データを基に参照画像データを生成する参照画像生成部と、を設けることを特徴とする医用画像ファイリング装置。
【請求項11】
前記制御部は、前記医用画像データのスライス厚に基づいて前記生成制御を行なうことを特徴とする請求項10に記載の医用画像ファイリング装置。
【請求項12】
前記制御部は、前記スライス厚が所要値以下の薄いスライス厚の医用画像データについては前記参照画像データを生成しない一方、前記スライス厚が前記所要値を超える厚いスライス厚の医用画像データについては前記参照画像データを生成することを特徴とする請求項11に記載の医用画像ファイリング装置。
【請求項13】
前記制御部は、前記薄いスライス厚の医用画像データを前記記憶装置に記録してから所定期間経過後に前記記憶装置から削除することを特徴とする請求項12に記載の医用画像ファイリング装置。
【請求項14】
前記記憶装置には、前記スライス厚が所要値以下の薄いスライス厚の医用画像データとその薄いスライス厚の医用画像データに基づいて生成された処理画像データとを保存し、前記制御部は、前記薄いスライス厚の医用画像データについては前記参照画像データを生成しない一方、前記処理画像データについては前記参照画像データを生成することを特徴とする請求項11に記載の医用画像ファイリング装置。
【請求項15】
前記制御部は、前記薄いスライス厚の医用画像データを前記記憶装置に記録してから所定期間経過後に前記記憶装置から削除することを特徴とする請求項14に記載の医用画像ファイリング装置。
【請求項16】
前記制御部は、前記参照画像データを生成しないと判断された医用画像データを前記記憶装置に記録してから所定期間経過後に前記記憶装置から削除することを特徴とする請求項11に記載の医用画像ファイリング装置。
【請求項17】
前記記憶装置に保存された医用画像データの付帯情報を表示する表示装置と、前記記憶装置に保存された医用画像データを指定する入力装置とを備え、前記制御部は、前記属性に関わらず、前記入力装置を介して指定された医用画像データを基にした前記参照画像データを生成することを特徴とする請求項11に記載の医用画像ファイリング装置。
【請求項18】
前記制御部は、前記医用画像データの再構成関数、MPR及びコメントのうち少なくとも1つの情報に基づいて前記生成制御を行なうことを特徴とする請求項10に記載の医用画像ファイリング装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−8379(P2013−8379A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−173843(P2012−173843)
【出願日】平成24年8月6日(2012.8.6)
【分割の表示】特願2006−119625(P2006−119625)の分割
【原出願日】平成18年4月24日(2006.4.24)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【Fターム(参考)】