説明

医用画像情報管理システム

【課題】 誤った情報を含む医用画像情報の流出を防ぐことができる医用画像情報管理システムを提供する。
【解決手段】 画像診断装置101より検査が行われる被検体Pの被検体情報が記憶された記憶媒体100から被検体情報をリーダ部1で読み取り、この読み取った被検体情報に基づき、画像診断装置101が設置された検査室への入室時刻を記録した入室履歴データを入室履歴作成部31で作成し、画像診断装置101による被検体Pの検査の際の検査時刻を含む医用画像情報と入室履歴データとを照合して誤情報の存否を判定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像診断装置から得られた医用画像情報に含まれる誤情報を検出する医用画像情報管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
X線診断装置、X線CT装置、MRI装置、超音波診断装置、PET装置等の画像診断を行う画像診断装置においては、この画像診断装置の検査による被検体の撮影から得られた画像データは、被検体名、被検体のID等の被検体を特定する被検体情報や、検査時刻、装置情報、検査毎に付与される検査IDなどの検査情報も含む医用画像情報として、長期保存が可能な画像情報保管装置に保存される。
【0003】
そして、画像情報保管装置に保存された医用画像情報の検査情報を検索して、必要とする被検体の画像データを表示装置に表示させて画像診断が行われる。
【0004】
しかしながら、医用画像情報に含まれる被検体情報などの検査情報は、画像診断装置の操作部から人手を介して入力されるため、誤って入力される恐れがある。このような問題を避けるために、画像診断装置と画像情報保管装置の間に医用画像情報管理システムを設けて、医用画像情報の検査情報に含まれる例えば1つしか存在しないはずの検査IDが2つの医用画像情報から検出された時に、それらの医用画像情報の画像情報保管装置への保管を一旦阻止することが行われている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、画像診断装置で例えば被検体情報が誤入力され、しかもその被検体情報が他に存在しない場合、従来の医用画像情報管理システムではその誤情報を検出することができない問題がある。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、誤った情報を含む医用画像情報の流出を防ぐことができる医用画像情報管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、請求項1に係る本発明の医用画像情報管理システムは、画像診断装置により検査が行われる被検体の被検体情報が記憶された記憶媒体から前記被検体情報を読み取り手段で読み取り、この読み取った前記被検体情報に基づき、前記画像診断装置が設置された検査室への入室時刻を記録した入室履歴データを入室履歴作成手段により作成し、前記画像診断装置による前記被検体の検査の際の検査時刻を含む医用画像情報と前記入室履歴データとを照合して誤情報の存否を判定手段により判定するようにしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、画像診断装置から得られた医用画像情報に誤情報が含まれている時に、その誤情報を検出することができるので、画像診断による誤診を防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の実施例を説明する。
【実施例】
【0010】
以下に、本発明による医用画像情報管理システムの実施例を、図1乃至図4を参照して説明する。
図1は、本発明の実施例に係る医用画像情報管理システムの構成を示したブロック図である。この医用画像情報管理システム10は、被検体Pの被検体情報を読み取るリーダ部1と、X線診断装置、X線CT装置、MRI装置、超音波診断装置、PET装置等の画像診断装置101からの医用画像情報を保存する画像情報記憶部2と、画像情報記憶部2に保存された医用画像情報を照合する画像情報照合部3と、画像情報照合部3からの医用画像情報を保存する画像情報保管部4とを備えている。
【0011】
また、医用画像情報管理システム10は、画像情報照合部3からの医用画像情報などが表示される表示部5と、各種コマンドの入力を行う操作部6と、リーダ部1、画像情報記憶部2、画像情報照合部3、画像情報保管部4、表示部5などの各ユニットを統括して制御するシステム制御部7とを備えている。
【0012】
記憶媒体100は、被検体Pの被検体ID、氏名、生年月日などの被検体情報が記憶されたICチップ、ICタグ、バーコード、磁気テープなどからなり、受診者である被検体Pが所持する例えば受診カードに装着されている。
【0013】
リーダ部1は、画像診断装置101の各画像診断装置101a1乃至101aNに対応した各リーダ11a1乃至61aNを備えている。そして、各画像診断装置101a1乃至101aNが設置された各検査室に、被検体Pが検査のために入室する時に、記憶媒体100から被検体情報を読み取って画像情報照合部3に出力する。
【0014】
画像情報記憶部2では、画像診断装置101による検査で撮影された被検体Pの画像データに、被検体Pの被検体情報、画像診断装置101の装置ID、画像診断装置101による例えば検査開始の時刻(検査時刻)、撮影条件などから構成される検査情報が付加された医用画像情報が保存される。
【0015】
なお、医用画像情報管理システム10は、画像診断装置101と図示しないネットワークで接続され、画像診断装置101で得られた医用画像情報を、前記ネットワークを介して受信して、画像情報記憶部2に保存されるようになっている。
【0016】
画像情報照合部3は、リーダ部1からの被検体情報に基づいて、被検体Pが検査を行うための検査室への入室の入室履歴データを作成する入室履歴作成部31と、この入室履歴作成部31で作成された入室履歴データと照合して画像診断装置101から得られた医用画像情報に誤情報が含まれているか否かを判定する判定部33と、判定部33により誤情報が含まれていると判定された時に、画像診断装置101からの医用画像情報を保留するための画像情報保留部34とを備えている。
【0017】
入室履歴作成部31は、リーダ部1からの被検体情報に基づいて、この被検体情報と、この被検体情報を読み取った各リーダ11a1乃至11aNに対応する各画像診断装置101a1乃至101aNの装置IDと、各リーダ11a1乃至11aNから被検体情報を受信した時刻である入室時刻の情報とから構成される入室履歴データを作成して入室履歴記憶部32に保存する。なお、画像診断装置101では、入室履歴作成部31で作成された1つの入室履歴データに応じて画像診断装置101で1つ又は複数の検査が行われ、その検査数に応じた医用画像情報が生成され出力される。
【0018】
入室履歴記憶部32には、リーダ部1からの被検体情報に基づいて入室履歴作成部31で作成された被検体Pの様々な入室履歴データが保存される。
【0019】
判定部33は、画像情報記憶部2及び入室履歴記憶部32から装置ID毎に医用画像情報の検査情報及び入室履歴データを読み出す。そして、読み出した検査情報を入室履歴データと照合して、画像診断装置101からの医用画像情報の検査情報に誤情報が含まれているか否かを判定する。医用画像情報の検査情報に誤情報が含まれていると判定した時に、その医用画像情報を一旦画像情報保留部34に保留する。
【0020】
画像情報保管部4は、光磁気ディスク、磁気ディスクなどの不揮発性メモリデバイスを有し、画像情報照合部3の判定部33で画像診断装置101からの医用画像情報に誤情報が含まれていないと判定された時に、その医用画像情報を長期保存するために設けられている。そして、画像情報保管部4に保存された医用画像情報の画像データは、画像診断に用いられる。なお、判別部7で誤情報が含まれていないと判定された医用画像情報を、例えばネットワークを用いて接続した長期保存が可能な外部記憶装置に保存するようにしてもよい。
【0021】
表示部5は、画像情報保留部34に保留されている医用画像情報、画像情報保管部4に保存されている医用画像情報、入室履歴記憶部32に保存されている入室履歴データなどの表示を行うものであり、液晶パネル或いはCRTのモニタ等を備えている。なお、医用画像情報管理システム10と、ネットワークで接続されたワークステーションを設け、画像情報保管部4に保存された医用画像情報をそのワークステーションの表示部に出力するようにしてもよい。
【0022】
操作部6は、図示しないキーボード、トラックボール、マウスなどの入力デバイスや各種スイッチ等を備えたインターラクティブなインターフェースであり、医用画像情報の誤情報の訂正の入力や、各種コマンドの入力などが行われる。
【0023】
システム制御部7は、図示しないCPUと記憶回路等を備え、操作部6から入力される入力コマンド信号などの入力情報を一旦記憶した後、これらの情報に基づいて、リーダ部1、画像情報記憶部2、画像情報称号部3、画像情報保管部4、表示部5等の制御などシステム全体の制御を行う。
【0024】
次に、図1乃至図4を参照して、医用画像情報管理システム10の動作を説明する。図2は、画像診断装置101からの医用画像情報を照合する医用画像情報管理システム10の動作を示したフローチャートである。
【0025】
例えば、3人の被検体P(Pa乃至Pc)の検査が2005年6月5日に画像診断装置101の画像診断装置101a1を用いて行われる。
【0026】
被検体Pの記憶媒体100を画像診断装置101a1に対応するリーダ部1のリーダ11a1に読み取らせることにより、医用画像情報管理システム10は動作を開始する(ステップS1)。
【0027】
被検体Pの記憶媒体100の読み取り操作が行われると、リーダ11a1は、記憶媒体100から被検体Pの被検体情報を読み取って、画像情報照合部3の入室履歴作成部31に出力する(ステップS2)。
【0028】
入室履歴作成部31は、リーダ11a1からの被検体Pの被検体情報に基づいて、この被検体情報の例えば被検体IDと、この被検体情報を受信した時の入室時刻の情報と、画像診断装置101a1の例えば装置ID「105」とから構成される入室履歴データを作成して入室履歴記憶部32に保存する(ステップS3)。
【0029】
次に、被検体Pの検査のために画像診断装置101a1の操作部から操作者等の人手が介在した被検体Pの被検体情報、撮影条件などの入力操作が行われた後、被検体Pの撮影が行われる。検査終了後、撮影によって得られた画像データに、装置ID「105」、検査時刻、被検体Pの被検体ID、撮影条件などの検査情報が付加された医用画像情報が医用情報管理システム10に出力される。
【0030】
画像診断装置101a1から受信した被検体Pの医用画像情報は、画像情報記憶部2に保存される。
【0031】
次に、操作部6から装置ID「105」及び例えば時刻範囲を設定して選択された被検体Pa乃至Pcの判定操作が行われると、判定部33は、入室履歴記憶部32から被検体Pa乃至Pcの検査に対応した装置ID「105」を有する入室履歴データを読み出し、画像情報記憶部2から被検体Pa乃至Pcの検査に対応した装置ID「105」を有する医用画像情報の検査情報を読み出す。そして、読み出した検査情報を入室履歴データと照合して、検査情報に誤情報が含まれているか否かを判定する。(ステップS4)。
【0032】
医用画像情報の検査情報に誤情報が含まれていないと判定された場合(ステップS5のいいえ)、ステップS8に移行する。
【0033】
図3は、ステップS4において判定部33で読み出された入室履歴データ及び検査情報の一例を示した図である。
【0034】
この入室履歴データ81は、被検体Pa乃至Pcの検査に基づいて作成された装置ID「105」を有する入室履歴データ81a乃至81cから構成される。また、入室履歴データ81に応じて作成された検査情報91は、装置ID「105」を有する検査情報91a乃至91dから構成される。そして、入室履歴データ81a乃至81cは上から入室時刻の古い順に配列され、検査情報91a乃至91dは上から画像診断装置101a1から受信した順に配列されている。
【0035】
判定部33では、各検査情報91a乃至91dの検査時刻及び被検体IDを、各入室履歴データ81a乃至81cの入室時刻及び被検体IDと照合して判定される。
【0036】
そして、検査情報91に誤情報が含まれていないと判定される判定条件は、「各検査情報の検査時刻が、対応する各入室履歴データの入室時刻よりも後であること」、「各検査情報の被検体IDが、対応する各入室履歴データの被検体IDと同じであること」、及び「各検査情報が、全ての入室履歴データに対応していること」である。
【0037】
最初に、判定条件の「各検査情報の検査時刻が、対応する各入室履歴データの入室時刻よりも後であること」及び「各検査情報の被検体IDが、対応する各入室履歴データの被検体IDと同じであること」に従って検査情報91a乃至91dが判定される。
【0038】
検査情報91aの検査時刻は「2005年6月5日9時45分」であり、この時刻よりも前の入室時刻を有する入室履歴データは、「2005年6月5日9時10分」の情報を有する入室履歴データ81aだけである。この入室履歴データ81aは、検査情報91aの被検体IDと同じ「142984」を有しているので、検査情報91aは入室履歴データ81aに対応しているとみなされる。
【0039】
検査情報91bの検査時刻「2005年6月5日10時47分」よりも前の入室時刻を有する入室履歴データは、入室履歴データ81a乃至81cであり、検査情報91bの被検体IDと同じ「132092」を有しているのは入室履歴データ81bである。従って、検査情報91bは、入室履歴データ81bに対応しているとみなされる。
【0040】
検査情報91cの検査時刻「2005年6月5日11時15分」よりも前の入室時刻の情報を有する入室履歴データは、入室履歴データ81a乃至81cである。しかしながら、入室履歴データ81a乃至81cの中には、検査情報91cの被検体IDと同じ「123456」を有する入室履歴データがない。従って、検査情報91cの被検体IDは、誤情報であると判定される。
【0041】
検査情報91dの被検体IDも検査情報91cと同様にして、検査情報91dの被検体ID「123456」は、誤情報であると判定される。
【0042】
このように、検査情報91に誤情報が含まれていると判定された場合(図2のステップS5のはい)、判定部33は、検査情報91の医用画像情報を画像情報保留部34に保留する(図2のステップS6)。次いで、「検査情報91c及び91dの被検体IDは誤っているので訂正してください」などのコメントと共に、例えば誤情報の被検体IDを強調した検査情報91c及び91dを表示部5に表示する(図2のステップS7)。
【0043】
表示部5に表示されたコメント及び検査情報を見た医用画像情報管理システム10の操作者は、画像診断装置101a1の操作者に確認して、操作部6から検査情報の誤情報の部分を訂正するための入力操作を行う。
【0044】
そして、操作部6から検査情報91c及び91dの被検体IDに対して例えば「123457」への訂正入力操作が行われると、判定部33は、画像情報記憶部2及び画像情報保留部34に保留されている検査情報91を有する医用画像情報の検査情報91c及び91dの誤情報の部分をシステム制御部7からの訂正の入力情報に置き換える。これにより、判定部33は、検査情報91は全ての判定条件に適合することになるので誤情報が含まれていないと判定して、画像情報保留部34の訂正された検査情報91を有する医用画像情報を画像情報保管部4に移動して保存する(図2のステップS8)。
【0045】
この場合、画像診断装置101a1で被検体Pa,Pb,Pcの順で検査が行われたとすると、入室履歴データ81cが被検体Pcに該当する。そして、被検体Pcの検査が2回行われ、1回目の検査の検査情報91cの入力操作の時に、被検体IDを誤って入力したことになる。また、検査情報91dの入力操作では、検査情報91cを利用したので同様の誤りが生じたことになる。
【0046】
訂正した医用画像情報を画像情報保管部4に保存した後、医用画像情報管理システム10は、動作を終了する(ステップS9)。
【0047】
その後、被検体Pの画像診断を行う医師などにより画像情報保管部4から被検体Pの画像データを読み出して表示部5に表示して、その画像データの読影が行われる。
【0048】
図4は、ステップS4において判定部33で読み出された入室履歴データ及び検査情報の他の例を示した図である。
【0049】
この入室履歴データ82は、被検体Pa乃至Pcの検査に基づいて作成された装置ID「105」を有する入室履歴データ82a乃至82cから構成される。また、入室履歴データ82に応じて作成された検査情報92は、装置ID「105」を有する検査情報92a乃至92cから構成される。そして、入室履歴データ82a乃至82cは上から入室時刻の古い順に配列され、検査情報92a乃至92cは上から画像診断装置101a1から受信した順に配列されている。
【0050】
判定部33では、まず判定条件の「各検査情報の検査時刻が、対応する各入室履歴データの入室時刻よりも後であること」及び「各検査情報の被検体IDが、対応する各入室履歴データの被検体IDと同じであること」に従って検査情報92a乃至92cの判定が行行われる。
【0051】
検査情報92aの検査時刻は「2005年6月5日9時50分」であり、この時刻よりも前の入室時刻を有する入室履歴データは、「2005年6月5日9時5分」の情報を有する入室履歴データ82aだけである。この入室履歴データ82aは、検査情報92aの被検体IDと同じ「123456」を有しているので、検査情報92aは入室履歴データ82aに対応しているとみなされる。
【0052】
検査情報92bの検査時刻「2005年6月5日11時15分」よりも前の入室時刻を有する入室履歴データは、入室履歴データ82a乃至82cであり、検査情報92bの被検体IDと同じ「123456」を有しているのは入室履歴データ82aだけである。従って、検査情報92bは、入室履歴データ82aに対応しているとみなされる。
【0053】
検査情報92cの検査時刻は「2005年6月5日11時34分」であり、この時刻よりも前の入室時刻を有する入室履歴データは、入室履歴データ82a乃至82cであり、検査情報92cの被検体IDと同じ「153742」を有しているのは入室履歴データ82cだけである。従って、検査情報92cは、入室履歴データ82cに対応しているとみなされる。
【0054】
しかしながら、各検査情報92a乃至92cは、入室履歴データ82bには対応していないので、判定条件の「各検査情報が、全ての入室履歴データに対応していること」に適合していない。各入室履歴データ82a乃至82c及び各検査情報92a及び92cは、夫々上から順に時系列的に配列され、夫々同じ数の情報であることから、入室履歴データ82bに対応しない検査情報92bの被検体ID「123456」が誤情報であると判定される。
【0055】
この場合、画像診断装置101a1で被検体Paの検査情報92aを利用して被検体Pbの検査情報92bを入力して、検査情報92aの被検体ID「123456」を「132093」に変更入力するのを忘れて誤りが生じたことになる。
【0056】
以上述べた本発明の実施例によれば、被検体Pの被検体情報に基づいて作成された入室履歴データと、画像診断装置101から得られた被検体Pの医用画像情報の検査情報とを照合して、その医用画像情報の検査情報に誤情報が含まれていると判定されたときに、その医用画像情報を画像情報保留部34に保留して誤情報を表示部5に表示し、画像診断装置101からの医用画像情報の検査情報に誤情報が含まれていないと判定されたときに、その医用画像情報を画像情報保管部4に保存することができる。
【0057】
また、操作部6から誤情報が訂正された時に、訂正された医用画像情報を画像情報保管部4に保存することができる。
【0058】
これにより、画像情報保管部4からの医用画像情報を用いての画像診断による誤診を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明の実施例による医用画像情報管理システムの構成を示すブロック図。
【図2】本発明の実施例に係る医用画像情報管理システムの動作を示すフローチャート。
【図3】本発明の実施例に係る入室履歴データ及び検査情報の一例を示す図。
【図4】本発明の実施例に係る入室履歴データ及び検査情報の他の例を示す図。
【符号の説明】
【0060】
P 被検体
1 リーダ部
2 画像情報記憶部
3 画像情報照合部
4 画像情報保管部
5 表示部
6 操作部
7 システム制御部
10 医用画像情報管理システム
11a1乃至11aN リーダ
31 入室履歴作成部
32 入室履歴記憶部
33 判定部
34 画像情報保留部
100 記憶媒体
101、101a1乃至101aN 画像診断装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像診断装置により検査が行われる被検体の被検体情報が記憶された記憶媒体から前記被検体情報を読み取り手段で読み取り、
この読み取った前記被検体情報に基づき、前記画像診断装置が設置された検査室への入室時刻を記録した入室履歴データを入室履歴作成手段により作成し、
前記画像診断装置による前記被検体の検査の際の検査時刻を含む医用画像情報と前記入室履歴データとを照合して誤情報の存否を判定手段により判定するようにしたことを特徴とする医用画像情報管理システム。
【請求項2】
前記医用画像情報は前記被検体の画像データ及び前記被検体情報を含む検査情報を有し、
前記入室履歴データの入室時刻が前記医用画像情報における検査情報の検査時刻よりも前で、且つ前記医用画像情報における検査情報の前記被検体情報と同じ被検体情報を含んでいるとき、前記医用画像情報には誤情報が存在しないと前記判定手段により判定するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の医用画像情報管理システム。
【請求項3】
前記医用画像情報を出力手段により出力し、
前記誤情報が存在すると前記判定手段により判定したとき、この誤情報を前記出力手段に出力するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の医用画像情報管理システム。
【請求項4】
前記医用画像情報を保存する画像情報保管手段を有し、
前記医用画像情報には誤情報が存在しないと前記判定手段により判定したとき、前記医用画像情報を前記画像情報保管手段に保存するようにしたことを特徴とする請求項2に記載の医用画像情報管理システム。
【請求項5】
前記医用画像情報を保存する画像情報保管手段及び前記誤情報を訂正するための入力手段を有し、
前記誤情報が存在すると前記判定手段により判定したとき、前記入力手段により前記誤情報を訂正した前記医用画像情報を前記画像情報保管手段に保存するようにしたことを特徴とする請求項2に記載の医用画像情報管理システム。
【請求項6】
前記医用画像情報が保留される画像情報保留手段及び前記誤情報を訂正するための入力手段を有し、
前記誤情報が存在すると前記判定手段により判定したとき、前記入力手段による前記誤情報の訂正がなされるまで前記医用画像情報を前記画像情報保留手段に保留するようにしたことを特徴とする請求項2に記載の医用画像情報管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−143644(P2007−143644A)
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−339262(P2005−339262)
【出願日】平成17年11月24日(2005.11.24)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【出願人】(594164531)東芝医用システムエンジニアリング株式会社 (892)
【Fターム(参考)】