医療用カテーテルと共に使用するためのコネクタ、及び前記コネクタを含む医療用カテーテル組立体
医療用カテーテル組立体に使用するコネクタ、及び当該コネクタを含む医療用カテーテル組立体。コネクタは、後側部分と、中間部分と、前側部分とを含む。後側部分は、円錐台形で、前端から後方に向かって細くなる。後側部分は、中心に直径の小さい長手方向ボアが設けられ、ボアが、ガイドワイヤを受けるべく寸法設定される。中間部分は、概ね円筒形で、直径の大きい長手方向ボアと、ボアへのアクセスを与える、長手方向に延びる1対のスロットとを含む。前側部分は、円錐台形で、後端から前方に向かって細くなる。使用時には、シリコーン・チューブが、中間部分にあるボアに挿入され、コネクタの後側部分及び中間部分が胃瘻給送チューブに挿入される。シリコーン・チューブを胃瘻給送チューブに接合するため、シリコーン接着剤が使用される。コネクタの前端は、拡張器に挿入され、スピン溶接によって拡張器に固定される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、胃瘻給送チューブなどの医療用カテーテルに係り、より詳細には、経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)デバイスなどの医療用カテーテル組立体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
嚥下が困難なため、食物及び/又は医薬品を経口で摂取できない患者がいる。そのような嚥下困難は、食道癌や神経障害など、様々な理由によるものである。そのような患者への食物及び/又は医薬品の静脈内投与は、短期的には実行可能な手法であるが、長期的にはあまり適していない。したがって、そのような患者に長期的に栄養補給する最も一般的な手法は、胃瘻造設術、すなわち、胃と上腹壁との間の給送領域又は瘻孔(stoma)の形成を伴うものである。次いで、通常、給送チューブ(フィーディング・チューブ)の遠位端が胃内へと延びて内部アンカー、すなわちボルスタ(支持部材)によってそこで保持され、且つ給送チューブの近位端が腹壁を貫通して延びた状態で、給送領域に挿入されたカテーテル若しくは給送チューブを通じて食物を投与することによって、栄養補給が実施される。
【0003】
初期の胃瘻造設術は、外科的に実施されたが、今日ではほとんどの胃瘻造設術は、経皮内視鏡検査を使用して実施され、患者にカテーテル/ボルスタ組立体(一般に、経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)デバイスとも呼ばれる)を埋め込むことになる。患者にPEGデバイスを埋め込むための、より一般的な技術の2つが、「プッシュ(push)法」(「Sacks−Vine法」としても知られる)、及び「プル(pull)法」(「Gauderer−Ponsky法」としても知られる)である。上記2つの方法に関する情報は、以下の特許:1995年2月21日に発行された発明者Hirschらの米国特許第5391159号、1992年12月1日に発行された発明者Cleggらの米国特許第5167627号、1992年5月12日に発行された発明者Grobeの米国特許第5112310号、1990年2月13日に発行された発明者Quinnらの米国特許第4900306号、及び1989年8月29日に発行された発明者Nawazの米国特許第4861334号に見ることができ、これらすべてを参照によって本明細書に組み込む。
【0004】
プッシュ法によれば、内視鏡の遠位端が、患者の口に挿入され、食道を通って胃に到達する。膨張によって胃を拡張させた後、腹部上の進入部位が特定され、外側のカニューレと共に針(例えば、セルジンガー(Seldinger)針)を腹壁に貫通させて胃に到達させることによって、切込みが入れられる。次いで、カニューレを適所に置いたまま、針が除去される。次に、スネアが、内視鏡を通じて胃に挿入され、輪にしてカニューレの遠位端に巻き付けられる。次いで、ガイドワイヤの第2端を患者の体外に残したまま、可撓性ガイドワイヤの第1端がカニューレ内に通されて胃に到達し、前記第1端が胃でスネアによって把持される。次いで、内視鏡及びスネアが患者の口から引き出されて、ガイドワイヤの第1端を引き渡す。
【0005】
次いで、カテーテル組立体が、ガイドワイヤの第1端に被せて挿入され、ガイドワイヤ上をガイドワイヤ第2端に向かって押される。カテーテル組立体は、通常、胃瘻給送チューブを含んでおり、この胃瘻給送チューブが、その後端に配置されたドーム形の内部ボルスタを有し、その先端に直列に連結された管状の拡張器を有する。胃瘻給送チューブ及び内部ボルスタ(まとめて「PEGデバイス」とも呼ばれる)は、通常、シリコーン・ゴムのような軟質の生体適合性材料で作製され、一体構造を形成することもある。拡張器は、その後端からその先端へと外径が徐々に細くなっているが、通常、シリコーンよりも堅く、それでもいくらかの可撓性を有する、ポリエチレン又は類似の材料で作製される。拡張器の前端がカニューレに達し、患者の腹壁を貫通してカニューレを押し出すまで、カテーテル組立体がガイドワイヤ上で前進を続ける。次いで、胃瘻給送チューブの前端が腹部から現れ、その後さらに胃瘻給送チューブの後端にある内部ボルスタが胃壁に係合するまで、拡張器の前端が腹壁を貫通して引かれる。
【0006】
内部ボルスタを胃壁に当てて適所に配置すると、通常、埋め込まれた胃瘻給送チューブの体外に延びる部分を所望の長さに縮小するために、当該チューブの近位部分が切断され、埋め込まれたチューブから除去される。通常、瘻孔管内での給送チューブの長手方向の動きを妨げるような形で腹部に係合するように、外部ボルスタが、給送チューブの残っている埋め込まれた部分に固定される。さらに、通常、埋め込まれた給送チューブの近位端に「Yポート(Y形端子)」アダプタが取り付けられるが、このYポート・アダプタが、1対のコネクタ先端を受けるように適合され、それらを通じて食物及び/又は医薬品が調剤される。加えて、給送チューブが使用されていないときに給送チューブの近位端から胃液が漏れるのを防ぐために、通常、着脱可能なロッキング・クリップ(固定留具)が、外部ボルスタとYポート・アダプタとの間のある地点で、埋め込まれた給送チューブに固定される。
【0007】
容易に理解できるように、拡張器を引っ張ることによって胃瘻給送チューブの先端が腹部を貫通して引き出されるので、拡張器と胃瘻給送チューブとの間の連結は、そこに加わる引張力に耐えられるような十分に強いものでなければならない。さもなければ、患者から胃瘻給送チューブが現れる前に当該給送チューブが拡張器から分離し、結果として患者からの当該給送チューブの回収が必要となり、場合によっては望ましくない面倒な事態をまねくこともある。前記の胃瘻給送チューブと拡張器との間の連結など、PEG組立体の連結の場合、業界基準の最小引張強度は、約7.7kg(17ポンド)(BS EN 1615:2000を参照)である。
【0008】
しかしこれまで、この基準は、通常、拡張器を胃瘻給送チューブに結合させるために使用される従来型の連結によっては満たされていない。そのような連結の一例は、通常、両端に複数のバーブ(barbs)を有する、適切に寸法設定された管状フィッティング(結合具)を含むものである。管状フィッティングの一端は、拡張器の後端に挿入され、フィッティングの他端は、胃瘻給送チューブの先端に挿入される。また、連結は、拡張器の後端及び給送チューブの先端の周り(並びに、拡張器の後端及び給送チューブの先端の内部に配置されたフィッティングの周囲)に収縮被覆される、長さの短いプラスチック・チュービング(細管)も含む。
【0009】
拡張器と給送チューブとの間の連結に必要な最小引張強度をしばしば満たさないことに加えて、前述した連結の他の欠点は、(i)ある長さの収縮被覆されたチュービングを組立体に適用するのに時間及び労力の消費を必要とすること、(ii)収縮被覆されたチュービングが、望ましくないことに組立体の断面の外形を拡大させること、並びに(iii)収縮被覆されたチュービングの端部が、拡張器又は給送チューブと同一平面上になく、組立体が患者の体内を曲がりくねった経路で進むときに当該端部が組織に引っ掛かる虞があることが認識されていることである。
【0010】
プル法によれば、内視鏡の遠位端が、患者の口に挿入され、食道を通って胃に到達する。膨張によって胃を拡張させた後、腹部上の進入部位が特定され、外側のカニューレと共に針(例えば、セルジンガー針)を腹壁に貫通させて胃に到達させることによって、切込みが入れられる。次いで、カニューレを適所に置いたまま、針が除去される。次に、スネアが、内視鏡を通じて胃に挿入され、輪にしてカニューレの遠位端に巻き付けられる。次いで、縫合糸の第1端がカニューレ内に通され、胃に到達し、縫合糸の第2端を患者の体外に残したまま、前記第1端が胃内でスネアによって把持される。次いで、内視鏡及びスネアが患者の口から引き出されて、縫合糸の第1端を引き渡す。次いで、縫合糸の第1端がカテーテル組立体の先端に結合される。このカテーテル組立体は、後端に内部ボルスタを有し、先端にプラスチック・フィッティングを有する、胃瘻給送チューブを含む。プラスチック・フィッティングは、給送チューブの先端内に据え付けられるバーブ付きの後側部分と、拡張器の働きをする円錐形の前側部分とを有しており、前記円錐形の前側部分は、給送チューブの先端から前側部分の先端へと直径が徐々に小さくなっている。プラスチック・フィッティングの先端にはワイヤ・ループ(輪状ワイヤ)が固定設置され、縫合糸の第1端が当該ワイヤ・ループに縛り付けられる。
【0011】
次いで縫合糸の第2端を使用して、胃瘻給送チューブが患者の腹部から現れ、さらに内部ボルスタが患者の胃壁に係合するまで、カテーテル組立体が引かれて患者の体内を逆戻りする。次に、プッシュ法の場合と同様に、通常、埋め込まれた胃瘻給送チューブが、所望の長さに切断され、通常、外部ボルスタが、切断された埋め込まれたチューブに固定される。通常、「Yポート」アダプタが、埋め込まれた給送チューブの近位端に取り付けられ、着脱可能なロッキング・クリップが、外部ボルスタとYポート・アダプタとの間のある地点で、埋め込まれた給送チューブに固定される。
【0012】
容易に理解できるように、縫合糸を引くことによってカテーテル組立体が患者の体内の位置へと移動されるので、プラスチック・フィッティングが胃瘻給送チューブとの結合を維持することが非常に重要である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明の目的は、新しい医療用カテーテル組立体を提供することである。
【0014】
本発明の他の目的は、PEGデバイスを埋め込むために使用される種類の既存の医療用カテーテル組立体に関して前記の少なくともいくつかの問題を克服する、前記の医療用カテーテル組立体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明は、少なくとも1つには、BS EN 1615:2000業界基準の公表前に存在した多くのPEG埋込み組立体が、埋込みの間に加わるかなりの分離力に耐えられないという、本発明者らの認識に基づくものである。これは主に、通常はシリコーン・ゴム製の胃瘻給送チューブと、それに挿入される、通常はシリコーン・ゴム製でないコネクタ、フィッティング(結合具)、若しくは拡張器との間に強い連結を維持できないという事実に起因する。
【0016】
したがって、本発明の一観点によれば、第1の長さのチュービング(細管)を第2の長さのチュービングに連結する際の使用に適合されたコネクタにおいて、前記第2の長さのチュービングがシリコーン・ゴムでできており、前記コネクタが前側部分と後側部分とを含む一体構造であり、前記前側部分が前記第1の長さのチュービングへの挿入に適合されており、前記後側部分が前記第2の長さのチュービングへの挿入に適合されており、前記前側部分が、円錐台形で、前方に向かって断面直径が小さくなっており、前記前側部分が第1の長手方向ボア(内腔)を有しており、前記後側部分が前方部と後方部とを有しており、前記前方部が、概ね円筒形で、第2の長手方向ボアと、前記第2の長手方向ボアへの側部からのアクセスを与える1対のスロット(溝穴)とを有しており、前記第2の長手方向ボアが前記第1の長手方向ボアと共軸で直径が等しく、前記後方部が第3の長手方向ボアを有しており、前記第3の長手方向ボアが、前記第1の長手方向ボアと共軸で、前記第1の長手方向ボアよりも直径が小さい、コネクタが提供される。
【0017】
本発明の他の観点によれば、第1の長さのチュービングを第2の長さのチュービングに連結するための使用に適合されたコネクタにおいて、前記第2の長さのチュービングがシリコーン・ゴムでできており、前記コネクタが、長手方向ボアを有し、且つ前側部分と後側部分とを含む一体構造であり、前記前側部分が前記第1の長さのチュービングへの挿入に適合されており、前記後側部分が前記第2の長さのチュービングへの挿入に適合されており、前記前側部分が、円錐台形で、前方に向かって断面直径が小さくなっており、前記後側部分が、横方向に延びる第1の開口部と横方向に延びる第2の開口部とを有しており、前記横方向に延びる第1及び第2の開口部が、ある量のシリコーン接着剤を受けるように適合されており、前記横方向に延びる第2の開口部が、前記横方向に延びる第1の開口部に対して直角に延びる、コネクタが提供される。
【0018】
本発明の他の観点によれば、ある長さのチュービングへの連結に適合されたフィッティング組立体において、ある長さのチュービングがシリコーン・ゴムでできており、前記フィッティング組立体が、(i)フィッティングであって、前記フィッティングが前側部分と後側部分とを含む一体構造であり、前記前側部分が、円錐形で、前方に向かって断面直径が小さくなっており、前記後側部分が、ある長さのチュービングへの挿入に適合されており、前記後側部分が前方部と後方部とを有しており、前記前方部が概ね円筒形で、長手方向ボアと、前記長手方向ボアへの側部からのアクセスを与える1対のスロットとを有しているフィッティングと、(ii)前記フィッティングの前記前側部分に固定されてそこから前方に延びるワイヤ・ループとを含む、フィッティング組立体が提供される。
【0019】
本発明の他の観点によれば、ある長さのチュービングへの連結に適合されたフィッティング組立体において、前記ある長さのチュービングがシリコーン・ゴムでできており、前記フィッティング組立体が、(i)フィッティングであって、前記フィッティングが前側部分と後側部分とを含む一体構造であり、前記前側部分が、円錐形で、前方に向かって断面直径が小さくなっており、前記後側部分が、前記ある長さのチュービングへの挿入に適合され、横方向に延びる第1の開口部と横方向に延びる第2の開口部とを有しており、前記横方向に延びる第1及び第2の開口部が、ある量のシリコーン接着剤を受けるように適合されており、前記横方向に延びる第2の開口部が、前記横方向に延びる第1の開口部に対して直角に延びているフィッティングと、(ii)前記フィッティングの前記前側部分に固定されてそこから前方に延びるワイヤ・ループとを含む、フィッティング組立体が提供される。
【0020】
本発明の他の観点によれば、医療用カテーテル組立体において、(a)シリコーン・ゴムでできており、近位端と、遠位端と、長手方向ボアとを有する医療用カテーテルと、(b)前記医療用カテーテルの前記遠位端に配置された内部ボルスタと、(c)前側部分と、後側部分と、長手方向ボアとを有する伸張形状の部材であるコネクタであって、前記後側部分が、前記長手方向ボアへの側部からのアクセスを与える少なくとも1つのスロットを有しており、前記コネクタの前記後側部分が前記医療用カテーテルの前記近位端内に配置されているコネクタと、(d)前記コネクタの前記長手方向ボア内に配置され、前記少なくとも1つのスロットを通じて露出している、シリコーン・ゴムでできたある長さのチュービングと、(e)前記ある長さのチュービングを前記医療用カテーテルに接合するために、前記ある長さのチュービングの露出部分と前記医療用カテーテルとの間に挟まれるシリコーン・ゴム接着剤とを含む医療用カテーテル組立体が提供される。
【0021】
本発明の他の観点によれば、医療用カテーテル組立体であって、(a)シリコーン・ゴムでできており、近位端と、遠位端と、長手方向ボアとを有する医療用カテーテルと、(b)前記医療用カテーテルの前記遠位端に配置されている内部ボルスタと、(c)フィッティング組立体とを含む医療用カテーテル組立体において、前記フィッティング組立体が、(i)前側部分と後側部分とを含むフィッティングであって、前記前側部分が、拡張器の働きをするように成形されており、前記後側部分が、前記医療用カテーテルの前記近位端内に配置され、長手方向に延びるボアと、前記長手方向に延びるボアへの側部からのアクセスを与える少なくとも1つのスロットとを含むように成形されたフィッティングと、(ii)前記フィッティングの前記長手方向に延びるボア内に配置され、前記少なくとも1つのスロットを通じて露出しており、シリコーン・ゴムでできた、ある長さのチュービングと、(iii)前記ある長さのチュービングを前記医療用カテーテルに接合するために、前記ある長さのチュービングの露出部分と前記医療用カテーテルとの間に挟まれているシリコーン・ゴム接着剤と、(iv)前記フィッティングの前記前側部分に固定されてそこから前方に延びるワイヤ・ループとを含む医療用カテーテル組立体が提供される。
【0022】
本発明の他の観点によれば、医療用カテーテル組立体において、(a)シリコーン・ゴムでできており、近位端と、遠位端と、長手方向ボアとを有する医療用カテーテルと、(b)前記医療用カテーテルの前記遠位端に配置されている内部ボルスタと、(c)前側部分と、後側部分と、長手方向ボアとを有する伸張形状の部材であるコネクタであって、前記後側部分が、横方向に延びる少なくとも1つの開口部を有しており、前記コネクタの前記後側部分が前記医療用カテーテルの前記近位端内に配置されているコネクタと、(e)前記医療用カテーテルへの接合のために、前記コネクタの前記後側部分の前記横方向に延びる少なくとも1つの開口部内に入れられて前記医療用カテーテルに接触するシリコーン・ゴム接着剤とを含む医療用カテーテル組立体が提供される。
【0023】
本発明の他の観点によれば、医療用カテーテル組立体であって、(a)医療用カテーテルを含んでおり、前記医療用カテーテルが、シリコーン・ゴムでできており、近位端と、遠位端と、長手方向ボアとを有する医療用カテーテルと、(b)前記医療用カテーテルの前記遠位端に配置されている内部ボルスタと、(c)フィッティング組立体とを含む医療用カテーテル組立体において、前記フィッティング組立体が、(i)前側部分と後側部分とを含むフィッティングであって、前記前側部分が、拡張器の働きをするように成形されており、前記後側部分が、前記医療用カテーテルの前記近位端内に配置され、横方向に延びる少なくとも1つの開口部を含むように成形されているフィッティングと、(ii)前記医療用カテーテルへの接合のために、前記フィッティングの前記後側部分の前記横方向に延びる少なくとも1つの開口部内に入れられて前記医療用カテーテルに接触しているシリコーン・ゴム接着剤と、(iii)前記フィッティングの前記前側部分に固定されてそこから前方に延びるワイヤ・ループとを含む医療用カテーテル組立体が提供される。
【0024】
本明細書及び特許請求の範囲の目的では、「上部」、「底部」、「上方」、「下方」、「前」、及び「後」のような様々な関係語は、本発明が所与の向きに位置決めされているときに本発明を記述するために使用される。本発明の向きを変更すると、それに応じて特定の関係語の調整が必要になり得ることを理解すべきである。
【0025】
本発明の他の目的並びに特徴及び利点について、一部は、以下の説明に記載するが、一部は、以下の説明から自明であり、又は本発明を実施することによって理解される場合もある。以下の説明では、その一部を成し、本発明を実施する様々な実施例が説明の目的で示されている、添付図面を参照する。諸実施例について、当業者が本発明を実施できるように十分に詳細に説明するが、他の諸実施例を利用でき、また、本発明の範囲から逸脱することなく構造を変更できることを理解すべきである。したがって、以下の詳細な説明を制限的な意味に取るべきではなく、本発明の範囲は、冒頭の特許請求の範囲によって最もよく定義される。
【0026】
本明細書に組み込まれた、本明細書の一部を成す添付図面は、本発明の様々な実施例を示しており、説明と共に本発明の原理を説明する働きをする。諸図面では、類似の参照番号は、類似の部品を表す。
【実施例】
【0027】
ここで図1及び図2を参照すると、それぞれ、プッシュ法を使用する、患者への経皮内視鏡的埋込みに適合された従来型医療用カテーテル組立体の部分斜視図及び部分分解組立斜視図が示されており、前記従来型医療用カテーテル組立体が、全体を参照番号11によって表されている。
【0028】
組立体11は、患者に使用する前の状態で示されているが、胃瘻給送チューブ13と、内部ボルスタ14と、拡張器15と、コネクタ17と、長さの短いチュービング19とを含む。
【0029】
チューブ13は、軟質の生体適合性シリコーン・ゴム製で、後端25と先端27とを含むように成形された伸張形状の円筒形部材である。内部ボルスタ14は、やはり軟質の生体適合性シリコーン・ゴム製で、チューブ13の後端25にしっかりと配置され、この実施例では当該チューブ13と一体構造を形成する。チューブ13が患者に埋め込まれた後に当該チューブを所望の長さに切断しやすいように、一連の目盛マーク(図示せず)が、チューブ13上に印刷され、後端25から先端27の方向に数インチ(1インチ=約2.5cm)延びている。
【0030】
拡張器15は、瘻孔を開けるための十分な硬さと、患者の体内で曲げることが可能な十分な可撓性とを有するポリエチレン製で、先端31と後端33とを有する管状部材である。拡張器15は、挿入されるガイドワイヤと厳密に適合するように寸法設定された先端31から、チューブ13の先端27の寸法に近くなるように寸法設定された後端33へと、数インチの長さにわたって直径が次第に増大するように寸法設定される。
【0031】
コネクタ17は、硬質プラスチック製で、先端41および後端43を有する一体の管状部材である。先端41は、拡張器15の後端33に挿入されるが、拡張器15に係合する複数のバーブ45を含むように成形される。後端43は、胃瘻給送チューブ13の先端27に挿入されるが、チューブ13に係合する複数のバーブ47を含むように成形される。
【0032】
チュービング19は、熱収縮材料製の一体部材であるが、拡張器15の後端33(並びにコネクタ17の先端41)に被せて挿入される先端51と、チューブ13の先端27(並びにコネクタ17の後端43)に被せて挿入される後端53とを含むように成形される。図1からわかるように、チュービング19が、チューブ13、拡張器15、及びコネクタ17にしっかりと嵌まるので、チュービング19は、様々な要素間の外側寸法の変化を和らげるのに役立つ。
【0033】
しかし、上記のとおり、チュービング19によってもたらされる連結の補強にもかかわらず、組立体11は、しばしば、約7.7kg(約17ポンド)の範囲の引張力に耐えられず、したがって業界基準を満たさない。加えて、チュービング19をその下にある部材に適用するには、時間及び労力を要し、したがって組立体11の製造費用が増大する。さらに、チュービング19が組立体11の断面の外形を拡大させる。また、当業界では、チュービング19の端部51及び53が、拡張器15又は給送チューブ13と同一平面上になく、組立体11が患者の体内を曲がりくねって進むときに当該端部51及び53が組織に引っ掛かる虞があることが認識されている。
【0034】
ここで図3を参照すると、プル法を使用する、患者での経皮内視鏡的埋込みに適合された従来型医療用カテーテル組立体の一部を分解組立図で示す部分斜視図が示されており、前記従来型医療用カテーテル組立体が、全体を参照番号71によって表されている。
【0035】
組立体71は、患者に使用する前の状態で示されているが、胃瘻給送チューブ73と、内部ボルスタ74と、フィッティング組立体75とを含む。
【0036】
チューブ73及びボルスタ74は、それぞれ、サイズ、形状、及び構成において、組立体11のチューブ13及びボルスタ14と区別できない。
【0037】
フィッティング組立体75は、フィッティング85を含む。フィッティング85は、硬質プラスチック製で、チューブ73の先端81内に据え付けられるバーブ付きの後側部分87と、拡張器の働きをする円錐形の前側部分89とを含むように成形されており、前側部分89は、チューブ73の先端81に最も近い点から先端91へと直径が徐々に小さくなっている。縫合糸の第1端に固定されるように適合されているワイヤ・ループ93が、先端91に(通常はインサート成型によって)固定設置される。
【0038】
残念ながら、上記のように、しばしばフィッティング85がチューブ73から引き抜かれて、組立体71が、約7.7kg(約17ポンド)の範囲の引張力に耐えられないことが多い。
【0039】
ここで図4を参照すると、本発明の教示に従って構築された、プッシュ法を使用する、患者への経皮内視鏡的埋込みに適合された医療用カテーテル組立体の第1の実施例の、一部を切欠図で示す部分側面図が示されており、前記医療用カテーテル組立体が、全体を参照番号101によって表されている。
【0040】
組立体101は、患者に使用する前の状態で示されているが、多くの点で組立体11に類似しており、組立体101が、同様に、胃瘻給送チューブ13と、内部ボルスタ14と、拡張器15とを含む。ただし、組立体101は、当該組立体101にチューブ13と拡張器15とを相互連結するコネクタ17とチュービング19との組合せが含まれない点で、組立体11とは異なる。その代わり、組立体101は、チューブ13と拡張器15とを相互連結する手段として、コネクタ103と、コネクタ103内に据え付けられた、ある長さのシリコーン・チュービング105と、コネクタ103内のシリコーン・チュービング105の露出部分に適用される、チュービング105をチューブ13に接合する際に使用するためのある量のシリコーン接着剤107(例えば、Nusil’s MED 4860)との組合せを含む。以下で明らかにする理由から、チュービング105は、その中でガイドワイヤを受けるように適切に寸法設定される。
【0041】
ここで図5(a)〜図5(d)を参照すると、コネクタ103の様々な分離図が示されている。コネクタ103は、好ましくは成型プラスチック製の一体部材であるが、後側部分110と前側部分115とを含むように成形される。次に後側部分110には、後方部111と前方部113とが含まれる。後方部111は、チューブ13の先端27に挿入されるが、円錐台形であり、その前端112から後方に向かって断面直径が小さくなっている。後方部111には、中心に配置された長手方向ボア117が設けられており、このボア117が、その中でガイドワイヤを受けるように適切に寸法設定される。
【0042】
前方部113は、やはりチューブ13の先端27に挿入されるが、概ね円筒形である。前方部113には、中心に配置された長手方向ボア119が設けられており、このボア119は、ボア117と共軸であるが、ボア117よりも直径が大きい。前方部113の両側に、ボア119へのアクセスを可能にする、長手方向に延びる1対のスロット121−1及び121−2が設けられており、スロット121及びボア119が「かご(ケージ)状」構造を形成する。さらに詳細に後述するように、スロット121−1及び121−2のいずれかを通じてシリコーン・チュービング105を前方部113に挿入することができ、シリコーン・チュービング105は、ボア119内でしっかりと受けられ、チュービング105の後端105−1が後方部111の前端112に係合する。
【0043】
前側部分115は、拡張器15の後端33に挿入されるが、円錐台形であり、その後端125から前方に向かって断面直径が小さくなっている。前側部分115には、中心に配置された長手方向ボア127が設けられており、このボア127が、前方部113のボア119と位置合わせされていて、当該ボア119と直径がほぼ等しくなっている。(ボア127の前端127−1は、その中にガイドワイヤを挿入しやすいように、外側に向かって少し広がっている。)
【0044】
コネクタ103が、拡張器15と同じ種類の材料で作製されることが好ましい。この方法では、前側部分115をスピン溶接によって拡張器15に固定することができる。スピン溶接は、非常に確実な接合のために前側部分115と拡張器15とを効果的に融合させることになるので、コネクタ103を拡張器15に接合する好ましい技術である。ただし、前側部分115を拡張器15にスピン溶接できない場合(例えば、コネクタ103及び拡張器15が異なる材料で作製される場合、スピン溶接に必要な機器が利用可能できない場合など)、いずれか周知の機械的締付機構(例えば、対合するねじ山)を含むように、前側部分115及び/又は拡張器15を変更することができる。
【0045】
容易に理解できるように、シリコーン・チュービング105がシリコーン接着剤107によってチューブ13に接合されるので、チューブ105とチューブ13との間の接合強度は、かなり大きいものである。さらに、チュービング105に後向きの力が加わるときに、かなりの分離力(多くの場合、業界最低基準に近い、又は上回る)にもかかわらず、チュービング105の後端105−1が後部111の前端112に接するので、チュービング105をコネクタ103内に納めたままにすることができる。
【0046】
組立体101を組み立てるに、コネクタ103の前側部分115が、拡張器15の後端33に挿入され、そこにスピン溶接される。次に、チュービング105が、前方部113のスロット121−1及び121−2の一方を通じてボア119に挿入され、次いで、コネクタ103の後側部分110が、チューブ13の先端27に挿入される。次いで、針及び注射器(又は同様のデバイス)を使用して、ある量のシリコーン接着剤107が、チューブ13を通じて横から注入され、スロット121によって覆われずにおかれたチューブ105の表面に付着する。(別法として、チューブ13を通じて横からシリコーン接着剤を注入する代わりに、前方部113をチューブ13に完全には挿入せず、シリコーン接着剤をチューブ105の露出部分上に注入することを選択することもでき、又は、チューブ13を後側部分110から引き離し、シリコーン接着剤をチューブ105の露出部分上に直接注入することを選択することもできる。その後、チューブ13の先端27が引かれて前方部113の残りの部分に被せられる。)次いで、シリコーン接着剤107が硬化するまで、組立体がオーブン内で加熱される。次いで、組立体101が、組立体11と同じ方式で使用される。
【0047】
ここで図6を参照すると、本発明の教示に従って構築された、プル法を使用する、患者での経皮内視鏡的埋込みに適合された医療用カテーテル組立体の第1の実施例の、一部を切欠図で示す部分側面図が示されており、前記医療用カテーテル組立体が、全体を参照番号201によって表されている。
【0048】
組立体201は、患者に使用する前の状態で示されているが、多くの点で組立体71に類似しており、組立体201が、同様に、胃瘻給送チューブ73と、内部ボルスタ74とを含む。ただし、組立体201は、当該組立体201にフィッティング組立体75が含まれない点で、組立体71とは異なる。その代わり、組立体201は、フィッティング組立体205を含んでおり、このフィッティング組立体205が、フィッティング207と、ある長さのシリコーン・チュービング208と、フィッティング207内のチュービング208の露出部分に適用されるある量のシリコーン接着剤209と、ワイヤ・ループ210とを含む。
【0049】
ここで図7(a)〜図7(d)を参照すると、フィッティング207及びワイヤ・ループ210の様々な図が示されている(チュービング208及び接着剤209は図示せず)。フィッティング207は、多くの点でコネクタ103に類似しており、後側部分211及び前側部分215を含むように成形された一体部材である。後側部分211は、チューブ13の先端27に挿入されるが、円筒形である。後側部分211には、中心に配置された長手方向ボア219が設けられている。加えて、後側部分211の両側に、ボア219へのアクセスを可能にする、長手方向に延びる1対のスロット221−1及び221−2が設けられており、スロット221及びボア219が「かご(ケージ)状」構造を形成する。さらに詳細に後述するように、シリコーン・チュービング208は、スロット221−1及び221−2のいずれかを通じて後側部分211に挿入され、ボア219内で受けられ、チュービング208の後端208−1が、ボア219の境界となる後壁212に係合する。拡張器の働きをする前側部分215は、ほぼ円錐形であり、その後端225から点226へと前方に向かって断面直径が小さくなっている。
【0050】
確実に接合するために、適切なプラスチック製のフィッティング207が、ワイヤ・ループ210の周りにインサート成型されることが好ましい。
【0051】
組立体201を組み立てるに、チュービング208が、スロット221の1つを通じて後側部分211のボア219に挿入され、フィッティング207の後側部分211が、チューブ73の先端81に挿入される。次いで、ある量のシリコーン接着剤209が、チューブ73を通じて横から注入され、スロット221によって覆われずにおかれたチューブ208の表面上に付着する。(別法として、チューブ73を通じて横からシリコーン接着剤を注入する代わりに、後側部分211をチューブ73に完全には挿入せず、シリコーン接着剤をチューブ208の露出部分上に注入することを選択することもでき、又は、チューブ73を後側部分211から引き離し、シリコーン接着剤をチューブ208の露出部分上に直接注入することを選択することもできる。その後、チューブ73の先端81が引かれて後側部分211の残りの部分に被せられる。)次いで、シリコーン接着剤209が硬化するまで、組立体がオーブン内で加熱される。次いで、組立体201が、組立体71と同じ方式で使用される。
【0052】
ここで図8を参照すると、本発明の教示に従って構築された、プッシュ法を使用する、患者での経皮内視鏡的埋込みに適合された医療用カテーテル組立体の第2の実施例の、一部を切欠図で示す部分側面図が示されており、前記医療用カテーテル組立体が、全体を参照番号301によって表されている。
【0053】
組立体301は、患者に使用する前の状態で示されているが、ほとんどの点で組立体101に類似しており、2つの組立体間の主な相違は、組立体301がコネクタ103の代わりにコネクタ303を含むことである。
【0054】
ここで図9(a)〜図9(d)を参照すると、コネクタ303の様々な分離図が示されている。コネクタ303は、好ましくは成型プラスチック製の一体部材であるが、後側部分310と前側部分315とを含むように成形される。次に後側部分310は、後方部311と前方部313とを含む。後方部311は、チューブ13の先端27に挿入されるが、円筒形であり、後壁314を含む。中心に配置された直径の小さいボア312は、その中でガイドワイヤを受けるように適切に寸法設定され、後壁314を貫通して延びており、中心に配置された直径の大きいボア316は、チューブ105の後側部分を受けるように適切に寸法設定され、後部311内の前端318から後方に向かって長手方向に延び、後壁314で終端しており、ボア312及び316が互いに流体連通している。
【0055】
前方部313は、やはりチューブ13の先端27に挿入されるが、概ね円筒形で、後方部311と同一の外径を有する。前方部313には、中心に配置された長手方向ボア319が設けられており、このボア319は、ボア316と共軸で直径が等しい。前方部313の両側に、ボア319へのアクセスを可能にする、長手方向に延びる1対のスロット321−1及び321−2が設けられている。(使用時には、シリコーン・チュービング105が、スロット321−1及び321−2のいずれかを通じて挿入され、当該チュービング105の後端105−1がボア316の後端314に係合して、当該チュービング105がボア316及び319内で受けられる。)
【0056】
前側部分315は、拡張器15の後端33に挿入されるが、円錐台形であり、その後端325から前方に向かって断面直径が小さくなっている。前側部分315には、中心に配置された長手方向ボア327が設けられており、このボア327が、前方部313のボア319と位置合わせされていて、当該ボア319と直径がほぼ等しくなっている。
【0057】
組立体301は、組立体101とほぼ同じ方式で組み立てられ、使用される。組立体301に対する組立体101の考えられる利点の1つは、コネクタ303を成型するためにボア316の形成が必要であり、それには、アンダーカット(逃げ溝)のように、成型プロセス中にスナップ・コア(snap−core)又は同様のデバイスの使用が必要になるので、コネクタ303を成型するよりもコネクタ103を成型する方が容易な場合があることである。
【0058】
ここで図10を参照すると、本発明の教示に従って構築された、プッシュ法を使用する、患者への経皮内視鏡的埋込みに適合された医療用カテーテル組立体の第3の実施例の部分断面図が示されており、前記医療用カテーテル組立体が、全体を参照番号401によって表されている。
【0059】
組立体401は、患者に使用する前の状態で示されているが、多くの点で組立体101に類似している。2つの組立体間の主な相違は、組立体401に、チューブ13と拡張器15とを相互連結するための、コネクタ103、チュービング105、およびシリコーン接着剤107の組合せが含まれないことである。その代わり、組立体401は、チューブ13と拡張器15とを相互連結する手段として、コネクタ403と、後述する方式でコネクタ403に適用される、ある量のシリコーン接着剤405との組合せを含む。
【0060】
ここで図11(a)〜図11(d)を参照すると、コネクタ403の様々な分離図が示されている。コネクタ403は、好ましくは成型プラスチック製の一体部材であるが、前側部分409と後側部分411とを含むように成形される。前側部分409は、拡張器15の後端33に挿入されるが、拡張器15に挿入しやすいように、また拡張器15へとスピン溶接できるように、概ね円錐台形で、前方に向かって断面直径が小さくなっている。後側部分411は、チューブ13の先端27に挿入されるが、概ね円筒形であり、後側部分411の後端417は、チューブ13の先端27に挿入しやすいように、後方に向かって断面直径が徐々に小さくなっている。後側部分411には、複数の開口部419−1、419−2、419−3、及び419−4が設けられ、その長手軸を横切って横方向に延びている。これら開口部の目的については後述する。開口部419−1及び419−3は、互いに平行であり、開口部419−2及び419−4は、互いに平行であり、開口部419−1及び419−3は、開口部419−2及び419−4に対して垂直に延びている。
【0061】
中心に配置されたボア421は、その中でガイドワイヤを受けるように適切に寸法設定され、コネクタ403の端から端まで延びている。ボア421の前端423は、ガイドワイヤを挿入しやすいように拡大されている。
【0062】
組立体401を組み立てるには、コネクタ403の前側部分409が、拡張器15の後端33に挿入され、そこにスピン溶接される。次に、コネクタ403の後側部分411が、チューブ13の先端27に挿入される。次に、好ましくはシリコーン接着剤に容易には固着しない金属若しくは他の類似材料で作製された心金(マンドレル)が、チューブ13又は拡張器15のいずれかからボア421に挿入される。次いで、針及び注射器(又は同様のデバイス)を使用して、シリコーン接着剤405が、チューブ13を通じて横から注入され、開口部419−1〜419−4から過剰な接着剤が出てチューブ13に接触するまで、すべての開口部419−1〜419−4にその容量よりも多くの量を満たすために使用される。(別法として、チューブ13を通じて横からシリコーン接着剤を注入する代わりに、後側部分411をチューブ13に完全には挿入せず、シリコーン接着剤を開口部419−1〜419−4に直接注入することを選択することもでき、又は、チューブ13を後側部分411から引き離し、シリコーン接着剤を開口部419−1〜419−4に直接注入することを選択することもできる。その後、チューブ13の先端27を引いて、後側部分411の残りの部分に被せることができる。)次いで、シリコーン接着剤405が硬化して、チューブ13との確実な接合を形成するまで、組立体がオーブン内で加熱される。次いで、心金が除去され、組立体401が、組立体11と同じ方式で使用される。
【0063】
開口部419−1〜419−4がそれらの端部にある程度のくぼみを有するので、コネクタ403が、事実上バーブの雌型の類似体を形成して、チューブ13がコネクタ403の周りで膨らむという望ましくない作用をなくすることに留意すべきである。
【0064】
また、この実施例では開口部419−1〜419−4が後側部分411を横方向に完全に貫通して延びているが、開口部419−1〜419−4のうちの1つ又は複数が後側部分411を横方向に部分的にしか貫通しない(例えば、ボア421と交わる前に終端する)ようにコネクタ403を変更できることにも留意すべきである。さらに、コネクタ403内の開口部419の数、開口部419の形状、及びそれらの相対的な向きが、単なる一例にすぎないことにも留意すべきである。
【0065】
ここで図12を参照すると、本発明の教示に従って構築された、プル法を使用する、患者での経皮内視鏡的埋込みに適合された医療用カテーテル組立体の第2の実施例の、一部を切欠図で示す部分側面図が示されており、前記医療用カテーテル組立体が、全体を参照番号501によって表されている。
【0066】
組立体501は、患者に使用する前の状態で示されているが、多くの点で組立体71に類似しており、組立体501が、同様に、胃瘻給送チューブ73と、内部ボルスタ74とを含む。ただし、組立体501は、当該組立体501にフィッティング組立体75が含まれない点で、組立体71とは異なる。その代わり、組立体501は、フィッティング組立体503を含んでおり、このフィッティング組立体503が、フィッティング505と、後述する方式でフィッティング505に適用されるある量のシリコーン接着剤506と、ワイヤ・ループ507とを含む。
【0067】
ここで図13(a)〜図13(d)を参照すると、フィッティング505及びワイヤ・ループ507の様々な図が示されている(接着剤506は図示せず)。フィッティング505は、多くの点でコネクタ403に類似しており、前側部分509及び後側部分511を含むように成形された、好ましくは成型プラスチック製の一体部材である。前側部分509は、拡張器の働きをするが、概ね円錐形であり、その後端513から先端515へと前方に向かって断面直径が小さくなっている。後側部分511は、チューブ13の先端27に挿入されるが、概ね円筒形であり、後側部分511の後端517は、チューブ13の先端27に挿入しやすいように、後方に向かって断面直径が徐々に小さくなっている。後側部分511には、複数の開口部519−1、519−2、519−3、及び519−4が設けられ、その長手軸を横切って延びている。これら開口部の目的については後述する。開口部519−1及び519−3は、互いに平行であり、開口部519−2及び519−4は、互いに平行であり、開口部519−1及び519−3は、開口部519−2及び519−4に対して垂直に延びている。
【0068】
確実な連結をもたらすために、適切なプラスチック製のフィッティング505が、ワイヤ・ループ507の周りにインサート成型されることが好ましい。
【0069】
組立体501を組み立てるには、フィッティング505の後側部分511が、チューブ13の先端27に挿入される。次いで、針及び注射器(又は同様のデバイス)を使用して、シリコーン接着剤506が、チューブ13を通じて横から注入され、開口部519−1〜519−4から過剰な接着剤506が出てチューブ13に接触するまで、すべての開口部519−1〜519−4にその容量よりも多くの量を満たすために使用される。(別法として、チューブ13を通じて横からシリコーン接着剤を注入する代わりに、後側部分511をチューブ13に完全には挿入せず、シリコーン接着剤を開口部519−1〜519−4に直接注入することを選択することもでき、又は、チューブ13を後側部分511から引き離し、シリコーン接着剤を開口部519−1〜519−4に直接注入することを選択することもできる。その後、チューブ13の先端27を引いて、後側部分511の覆われていない部分に被せることができる。)次いで、シリコーン接着剤506が硬化して、チューブ13との確実な接合を形成するまで、組立体がオーブン内で加熱される。組立体501は、組立体11と同じ方式で使用される。
【0070】
この実施例では開口部519−1〜519−4が後側部分511を完全に貫通して延びているが、開口部519−1〜519−4のうちの1つ又は複数が後側部分511を部分的にしか貫通しないようにフィッティング505を変更できることに留意すべきである。さらに、フィッティング505内の開口部519の数、開口部519の形状、及びそれらの相対的な向きが、単なる一例にすぎないことにも留意すべきである。
【0071】
また、本発明の組立体について、経皮内視鏡的胃瘻造設術の一環としてチューブを埋め込む状況で説明してきたが、同様に、本発明の組立体を使用して、これだけに限るものではないが、経皮内視鏡的空腸瘻造設術を含め、他の多数の医療処置の一環としてカテーテルを埋め込むこともできることにも留意すべきである。
【0072】
上述した本発明の諸実施例は、単に例示を目的としたものにすぎず、当業者は、本発明の精神から逸脱することなく、諸実施例に多数の変更及び修正を実施することができる。そのような変更及び修正すべてが、冒頭の特許請求の範囲で定義される本発明の範囲内に入るものとする。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】プッシュ法を使用する、患者での経皮内視鏡的埋込みに適合された従来型医療用カテーテル組立体の部分斜視図。
【図2】短いプラスチック・チュービングの熱収縮前の、図1の従来型医療用カテーテル組立体の部分分解組立斜視図。
【図3】プル法を使用する、患者での経皮内視鏡的埋込みに適合された従来型医療用カテーテル組立体の、一部を分解組立図で示す部分斜視図。
【図4】本発明の教示に従って構築された、プッシュ法を使用する、患者での経皮内視鏡的埋込みに適合された医療用カテーテル組立体の第1の実施例の、一部を切欠図で示す部分側面図。
【図5(a)】図4に示したコネクタの後面図。
【図5(b)】図4に示したコネクタの側面図。
【図5(c)】図4に示したコネクタの断面図。
【図5(d)】図4に示したコネクタの斜視図。
【図6】本発明の教示に従って構築された、プル法を使用する、患者での経皮内視鏡的埋込みに適合された医療用カテーテル組立体の第1の実施例の、一部を切欠図で示す部分側面図。
【図7(a)】図6に示したフィッティングとワイヤ・ループとの組合せの後面図。
【図7(b)】図6に示したフィッティングとワイヤ・ループとの組合せの断面図。
【図7(c)】図6に示したフィッティングとワイヤ・ループとの組合せの側面図。
【図7(d)】図6に示したフィッティングとワイヤ・ループとの組合せの、図7(c)と対を成す直交側面図。
【図8】本発明の教示に従って構築された、プッシュ法を使用する、患者での経皮内視鏡的埋込みに適合された医療用カテーテル組立体の第2の実施例の、一部を切欠図で示す部分側面図。
【図9(a)】図8に示したコネクタの後面図。
【図9(b)】図8に示したコネクタの断面図。
【図9(c)】図8に示したコネクタの側面図。
【図9(d)】図8に示したコネクタの、図9(c)と対を成す直交側面図。
【図10】本発明の教示に従って構築された、プッシュ法を使用する、患者での経皮内視鏡的埋込みに適合された医療用カテーテル組立体の第3の実施例の部分断面図。
【図11(a)】図10に示したコネクタの後面図。
【図11(b)】図10に示したコネクタの断面図。
【図11(c)】図10に示したコネクタの側面図。
【図11(d)】図10に示したコネクタの、図11(c)と対を成す直交側面図。
【図12】本発明の教示に従って構築された、プル法を使用する、患者での経皮内視鏡的埋込みに適合された医療用カテーテル組立体の第2の実施例の部分断面図。
【図13(a)】図12に示したフィッティングとワイヤ・ループとの組合せの後面図。
【図13(b)】図12に示したフィッティングとワイヤ・ループとの組合せの断面図。
【図13(c)】図12に示したフィッティングとワイヤ・ループとの組合せの側面図。
【図13(d)】図12に示したフィッティングとワイヤ・ループとの組合せの、図13(c)と対を成す直交側面図。
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、胃瘻給送チューブなどの医療用カテーテルに係り、より詳細には、経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)デバイスなどの医療用カテーテル組立体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
嚥下が困難なため、食物及び/又は医薬品を経口で摂取できない患者がいる。そのような嚥下困難は、食道癌や神経障害など、様々な理由によるものである。そのような患者への食物及び/又は医薬品の静脈内投与は、短期的には実行可能な手法であるが、長期的にはあまり適していない。したがって、そのような患者に長期的に栄養補給する最も一般的な手法は、胃瘻造設術、すなわち、胃と上腹壁との間の給送領域又は瘻孔(stoma)の形成を伴うものである。次いで、通常、給送チューブ(フィーディング・チューブ)の遠位端が胃内へと延びて内部アンカー、すなわちボルスタ(支持部材)によってそこで保持され、且つ給送チューブの近位端が腹壁を貫通して延びた状態で、給送領域に挿入されたカテーテル若しくは給送チューブを通じて食物を投与することによって、栄養補給が実施される。
【0003】
初期の胃瘻造設術は、外科的に実施されたが、今日ではほとんどの胃瘻造設術は、経皮内視鏡検査を使用して実施され、患者にカテーテル/ボルスタ組立体(一般に、経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)デバイスとも呼ばれる)を埋め込むことになる。患者にPEGデバイスを埋め込むための、より一般的な技術の2つが、「プッシュ(push)法」(「Sacks−Vine法」としても知られる)、及び「プル(pull)法」(「Gauderer−Ponsky法」としても知られる)である。上記2つの方法に関する情報は、以下の特許:1995年2月21日に発行された発明者Hirschらの米国特許第5391159号、1992年12月1日に発行された発明者Cleggらの米国特許第5167627号、1992年5月12日に発行された発明者Grobeの米国特許第5112310号、1990年2月13日に発行された発明者Quinnらの米国特許第4900306号、及び1989年8月29日に発行された発明者Nawazの米国特許第4861334号に見ることができ、これらすべてを参照によって本明細書に組み込む。
【0004】
プッシュ法によれば、内視鏡の遠位端が、患者の口に挿入され、食道を通って胃に到達する。膨張によって胃を拡張させた後、腹部上の進入部位が特定され、外側のカニューレと共に針(例えば、セルジンガー(Seldinger)針)を腹壁に貫通させて胃に到達させることによって、切込みが入れられる。次いで、カニューレを適所に置いたまま、針が除去される。次に、スネアが、内視鏡を通じて胃に挿入され、輪にしてカニューレの遠位端に巻き付けられる。次いで、ガイドワイヤの第2端を患者の体外に残したまま、可撓性ガイドワイヤの第1端がカニューレ内に通されて胃に到達し、前記第1端が胃でスネアによって把持される。次いで、内視鏡及びスネアが患者の口から引き出されて、ガイドワイヤの第1端を引き渡す。
【0005】
次いで、カテーテル組立体が、ガイドワイヤの第1端に被せて挿入され、ガイドワイヤ上をガイドワイヤ第2端に向かって押される。カテーテル組立体は、通常、胃瘻給送チューブを含んでおり、この胃瘻給送チューブが、その後端に配置されたドーム形の内部ボルスタを有し、その先端に直列に連結された管状の拡張器を有する。胃瘻給送チューブ及び内部ボルスタ(まとめて「PEGデバイス」とも呼ばれる)は、通常、シリコーン・ゴムのような軟質の生体適合性材料で作製され、一体構造を形成することもある。拡張器は、その後端からその先端へと外径が徐々に細くなっているが、通常、シリコーンよりも堅く、それでもいくらかの可撓性を有する、ポリエチレン又は類似の材料で作製される。拡張器の前端がカニューレに達し、患者の腹壁を貫通してカニューレを押し出すまで、カテーテル組立体がガイドワイヤ上で前進を続ける。次いで、胃瘻給送チューブの前端が腹部から現れ、その後さらに胃瘻給送チューブの後端にある内部ボルスタが胃壁に係合するまで、拡張器の前端が腹壁を貫通して引かれる。
【0006】
内部ボルスタを胃壁に当てて適所に配置すると、通常、埋め込まれた胃瘻給送チューブの体外に延びる部分を所望の長さに縮小するために、当該チューブの近位部分が切断され、埋め込まれたチューブから除去される。通常、瘻孔管内での給送チューブの長手方向の動きを妨げるような形で腹部に係合するように、外部ボルスタが、給送チューブの残っている埋め込まれた部分に固定される。さらに、通常、埋め込まれた給送チューブの近位端に「Yポート(Y形端子)」アダプタが取り付けられるが、このYポート・アダプタが、1対のコネクタ先端を受けるように適合され、それらを通じて食物及び/又は医薬品が調剤される。加えて、給送チューブが使用されていないときに給送チューブの近位端から胃液が漏れるのを防ぐために、通常、着脱可能なロッキング・クリップ(固定留具)が、外部ボルスタとYポート・アダプタとの間のある地点で、埋め込まれた給送チューブに固定される。
【0007】
容易に理解できるように、拡張器を引っ張ることによって胃瘻給送チューブの先端が腹部を貫通して引き出されるので、拡張器と胃瘻給送チューブとの間の連結は、そこに加わる引張力に耐えられるような十分に強いものでなければならない。さもなければ、患者から胃瘻給送チューブが現れる前に当該給送チューブが拡張器から分離し、結果として患者からの当該給送チューブの回収が必要となり、場合によっては望ましくない面倒な事態をまねくこともある。前記の胃瘻給送チューブと拡張器との間の連結など、PEG組立体の連結の場合、業界基準の最小引張強度は、約7.7kg(17ポンド)(BS EN 1615:2000を参照)である。
【0008】
しかしこれまで、この基準は、通常、拡張器を胃瘻給送チューブに結合させるために使用される従来型の連結によっては満たされていない。そのような連結の一例は、通常、両端に複数のバーブ(barbs)を有する、適切に寸法設定された管状フィッティング(結合具)を含むものである。管状フィッティングの一端は、拡張器の後端に挿入され、フィッティングの他端は、胃瘻給送チューブの先端に挿入される。また、連結は、拡張器の後端及び給送チューブの先端の周り(並びに、拡張器の後端及び給送チューブの先端の内部に配置されたフィッティングの周囲)に収縮被覆される、長さの短いプラスチック・チュービング(細管)も含む。
【0009】
拡張器と給送チューブとの間の連結に必要な最小引張強度をしばしば満たさないことに加えて、前述した連結の他の欠点は、(i)ある長さの収縮被覆されたチュービングを組立体に適用するのに時間及び労力の消費を必要とすること、(ii)収縮被覆されたチュービングが、望ましくないことに組立体の断面の外形を拡大させること、並びに(iii)収縮被覆されたチュービングの端部が、拡張器又は給送チューブと同一平面上になく、組立体が患者の体内を曲がりくねった経路で進むときに当該端部が組織に引っ掛かる虞があることが認識されていることである。
【0010】
プル法によれば、内視鏡の遠位端が、患者の口に挿入され、食道を通って胃に到達する。膨張によって胃を拡張させた後、腹部上の進入部位が特定され、外側のカニューレと共に針(例えば、セルジンガー針)を腹壁に貫通させて胃に到達させることによって、切込みが入れられる。次いで、カニューレを適所に置いたまま、針が除去される。次に、スネアが、内視鏡を通じて胃に挿入され、輪にしてカニューレの遠位端に巻き付けられる。次いで、縫合糸の第1端がカニューレ内に通され、胃に到達し、縫合糸の第2端を患者の体外に残したまま、前記第1端が胃内でスネアによって把持される。次いで、内視鏡及びスネアが患者の口から引き出されて、縫合糸の第1端を引き渡す。次いで、縫合糸の第1端がカテーテル組立体の先端に結合される。このカテーテル組立体は、後端に内部ボルスタを有し、先端にプラスチック・フィッティングを有する、胃瘻給送チューブを含む。プラスチック・フィッティングは、給送チューブの先端内に据え付けられるバーブ付きの後側部分と、拡張器の働きをする円錐形の前側部分とを有しており、前記円錐形の前側部分は、給送チューブの先端から前側部分の先端へと直径が徐々に小さくなっている。プラスチック・フィッティングの先端にはワイヤ・ループ(輪状ワイヤ)が固定設置され、縫合糸の第1端が当該ワイヤ・ループに縛り付けられる。
【0011】
次いで縫合糸の第2端を使用して、胃瘻給送チューブが患者の腹部から現れ、さらに内部ボルスタが患者の胃壁に係合するまで、カテーテル組立体が引かれて患者の体内を逆戻りする。次に、プッシュ法の場合と同様に、通常、埋め込まれた胃瘻給送チューブが、所望の長さに切断され、通常、外部ボルスタが、切断された埋め込まれたチューブに固定される。通常、「Yポート」アダプタが、埋め込まれた給送チューブの近位端に取り付けられ、着脱可能なロッキング・クリップが、外部ボルスタとYポート・アダプタとの間のある地点で、埋め込まれた給送チューブに固定される。
【0012】
容易に理解できるように、縫合糸を引くことによってカテーテル組立体が患者の体内の位置へと移動されるので、プラスチック・フィッティングが胃瘻給送チューブとの結合を維持することが非常に重要である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明の目的は、新しい医療用カテーテル組立体を提供することである。
【0014】
本発明の他の目的は、PEGデバイスを埋め込むために使用される種類の既存の医療用カテーテル組立体に関して前記の少なくともいくつかの問題を克服する、前記の医療用カテーテル組立体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明は、少なくとも1つには、BS EN 1615:2000業界基準の公表前に存在した多くのPEG埋込み組立体が、埋込みの間に加わるかなりの分離力に耐えられないという、本発明者らの認識に基づくものである。これは主に、通常はシリコーン・ゴム製の胃瘻給送チューブと、それに挿入される、通常はシリコーン・ゴム製でないコネクタ、フィッティング(結合具)、若しくは拡張器との間に強い連結を維持できないという事実に起因する。
【0016】
したがって、本発明の一観点によれば、第1の長さのチュービング(細管)を第2の長さのチュービングに連結する際の使用に適合されたコネクタにおいて、前記第2の長さのチュービングがシリコーン・ゴムでできており、前記コネクタが前側部分と後側部分とを含む一体構造であり、前記前側部分が前記第1の長さのチュービングへの挿入に適合されており、前記後側部分が前記第2の長さのチュービングへの挿入に適合されており、前記前側部分が、円錐台形で、前方に向かって断面直径が小さくなっており、前記前側部分が第1の長手方向ボア(内腔)を有しており、前記後側部分が前方部と後方部とを有しており、前記前方部が、概ね円筒形で、第2の長手方向ボアと、前記第2の長手方向ボアへの側部からのアクセスを与える1対のスロット(溝穴)とを有しており、前記第2の長手方向ボアが前記第1の長手方向ボアと共軸で直径が等しく、前記後方部が第3の長手方向ボアを有しており、前記第3の長手方向ボアが、前記第1の長手方向ボアと共軸で、前記第1の長手方向ボアよりも直径が小さい、コネクタが提供される。
【0017】
本発明の他の観点によれば、第1の長さのチュービングを第2の長さのチュービングに連結するための使用に適合されたコネクタにおいて、前記第2の長さのチュービングがシリコーン・ゴムでできており、前記コネクタが、長手方向ボアを有し、且つ前側部分と後側部分とを含む一体構造であり、前記前側部分が前記第1の長さのチュービングへの挿入に適合されており、前記後側部分が前記第2の長さのチュービングへの挿入に適合されており、前記前側部分が、円錐台形で、前方に向かって断面直径が小さくなっており、前記後側部分が、横方向に延びる第1の開口部と横方向に延びる第2の開口部とを有しており、前記横方向に延びる第1及び第2の開口部が、ある量のシリコーン接着剤を受けるように適合されており、前記横方向に延びる第2の開口部が、前記横方向に延びる第1の開口部に対して直角に延びる、コネクタが提供される。
【0018】
本発明の他の観点によれば、ある長さのチュービングへの連結に適合されたフィッティング組立体において、ある長さのチュービングがシリコーン・ゴムでできており、前記フィッティング組立体が、(i)フィッティングであって、前記フィッティングが前側部分と後側部分とを含む一体構造であり、前記前側部分が、円錐形で、前方に向かって断面直径が小さくなっており、前記後側部分が、ある長さのチュービングへの挿入に適合されており、前記後側部分が前方部と後方部とを有しており、前記前方部が概ね円筒形で、長手方向ボアと、前記長手方向ボアへの側部からのアクセスを与える1対のスロットとを有しているフィッティングと、(ii)前記フィッティングの前記前側部分に固定されてそこから前方に延びるワイヤ・ループとを含む、フィッティング組立体が提供される。
【0019】
本発明の他の観点によれば、ある長さのチュービングへの連結に適合されたフィッティング組立体において、前記ある長さのチュービングがシリコーン・ゴムでできており、前記フィッティング組立体が、(i)フィッティングであって、前記フィッティングが前側部分と後側部分とを含む一体構造であり、前記前側部分が、円錐形で、前方に向かって断面直径が小さくなっており、前記後側部分が、前記ある長さのチュービングへの挿入に適合され、横方向に延びる第1の開口部と横方向に延びる第2の開口部とを有しており、前記横方向に延びる第1及び第2の開口部が、ある量のシリコーン接着剤を受けるように適合されており、前記横方向に延びる第2の開口部が、前記横方向に延びる第1の開口部に対して直角に延びているフィッティングと、(ii)前記フィッティングの前記前側部分に固定されてそこから前方に延びるワイヤ・ループとを含む、フィッティング組立体が提供される。
【0020】
本発明の他の観点によれば、医療用カテーテル組立体において、(a)シリコーン・ゴムでできており、近位端と、遠位端と、長手方向ボアとを有する医療用カテーテルと、(b)前記医療用カテーテルの前記遠位端に配置された内部ボルスタと、(c)前側部分と、後側部分と、長手方向ボアとを有する伸張形状の部材であるコネクタであって、前記後側部分が、前記長手方向ボアへの側部からのアクセスを与える少なくとも1つのスロットを有しており、前記コネクタの前記後側部分が前記医療用カテーテルの前記近位端内に配置されているコネクタと、(d)前記コネクタの前記長手方向ボア内に配置され、前記少なくとも1つのスロットを通じて露出している、シリコーン・ゴムでできたある長さのチュービングと、(e)前記ある長さのチュービングを前記医療用カテーテルに接合するために、前記ある長さのチュービングの露出部分と前記医療用カテーテルとの間に挟まれるシリコーン・ゴム接着剤とを含む医療用カテーテル組立体が提供される。
【0021】
本発明の他の観点によれば、医療用カテーテル組立体であって、(a)シリコーン・ゴムでできており、近位端と、遠位端と、長手方向ボアとを有する医療用カテーテルと、(b)前記医療用カテーテルの前記遠位端に配置されている内部ボルスタと、(c)フィッティング組立体とを含む医療用カテーテル組立体において、前記フィッティング組立体が、(i)前側部分と後側部分とを含むフィッティングであって、前記前側部分が、拡張器の働きをするように成形されており、前記後側部分が、前記医療用カテーテルの前記近位端内に配置され、長手方向に延びるボアと、前記長手方向に延びるボアへの側部からのアクセスを与える少なくとも1つのスロットとを含むように成形されたフィッティングと、(ii)前記フィッティングの前記長手方向に延びるボア内に配置され、前記少なくとも1つのスロットを通じて露出しており、シリコーン・ゴムでできた、ある長さのチュービングと、(iii)前記ある長さのチュービングを前記医療用カテーテルに接合するために、前記ある長さのチュービングの露出部分と前記医療用カテーテルとの間に挟まれているシリコーン・ゴム接着剤と、(iv)前記フィッティングの前記前側部分に固定されてそこから前方に延びるワイヤ・ループとを含む医療用カテーテル組立体が提供される。
【0022】
本発明の他の観点によれば、医療用カテーテル組立体において、(a)シリコーン・ゴムでできており、近位端と、遠位端と、長手方向ボアとを有する医療用カテーテルと、(b)前記医療用カテーテルの前記遠位端に配置されている内部ボルスタと、(c)前側部分と、後側部分と、長手方向ボアとを有する伸張形状の部材であるコネクタであって、前記後側部分が、横方向に延びる少なくとも1つの開口部を有しており、前記コネクタの前記後側部分が前記医療用カテーテルの前記近位端内に配置されているコネクタと、(e)前記医療用カテーテルへの接合のために、前記コネクタの前記後側部分の前記横方向に延びる少なくとも1つの開口部内に入れられて前記医療用カテーテルに接触するシリコーン・ゴム接着剤とを含む医療用カテーテル組立体が提供される。
【0023】
本発明の他の観点によれば、医療用カテーテル組立体であって、(a)医療用カテーテルを含んでおり、前記医療用カテーテルが、シリコーン・ゴムでできており、近位端と、遠位端と、長手方向ボアとを有する医療用カテーテルと、(b)前記医療用カテーテルの前記遠位端に配置されている内部ボルスタと、(c)フィッティング組立体とを含む医療用カテーテル組立体において、前記フィッティング組立体が、(i)前側部分と後側部分とを含むフィッティングであって、前記前側部分が、拡張器の働きをするように成形されており、前記後側部分が、前記医療用カテーテルの前記近位端内に配置され、横方向に延びる少なくとも1つの開口部を含むように成形されているフィッティングと、(ii)前記医療用カテーテルへの接合のために、前記フィッティングの前記後側部分の前記横方向に延びる少なくとも1つの開口部内に入れられて前記医療用カテーテルに接触しているシリコーン・ゴム接着剤と、(iii)前記フィッティングの前記前側部分に固定されてそこから前方に延びるワイヤ・ループとを含む医療用カテーテル組立体が提供される。
【0024】
本明細書及び特許請求の範囲の目的では、「上部」、「底部」、「上方」、「下方」、「前」、及び「後」のような様々な関係語は、本発明が所与の向きに位置決めされているときに本発明を記述するために使用される。本発明の向きを変更すると、それに応じて特定の関係語の調整が必要になり得ることを理解すべきである。
【0025】
本発明の他の目的並びに特徴及び利点について、一部は、以下の説明に記載するが、一部は、以下の説明から自明であり、又は本発明を実施することによって理解される場合もある。以下の説明では、その一部を成し、本発明を実施する様々な実施例が説明の目的で示されている、添付図面を参照する。諸実施例について、当業者が本発明を実施できるように十分に詳細に説明するが、他の諸実施例を利用でき、また、本発明の範囲から逸脱することなく構造を変更できることを理解すべきである。したがって、以下の詳細な説明を制限的な意味に取るべきではなく、本発明の範囲は、冒頭の特許請求の範囲によって最もよく定義される。
【0026】
本明細書に組み込まれた、本明細書の一部を成す添付図面は、本発明の様々な実施例を示しており、説明と共に本発明の原理を説明する働きをする。諸図面では、類似の参照番号は、類似の部品を表す。
【実施例】
【0027】
ここで図1及び図2を参照すると、それぞれ、プッシュ法を使用する、患者への経皮内視鏡的埋込みに適合された従来型医療用カテーテル組立体の部分斜視図及び部分分解組立斜視図が示されており、前記従来型医療用カテーテル組立体が、全体を参照番号11によって表されている。
【0028】
組立体11は、患者に使用する前の状態で示されているが、胃瘻給送チューブ13と、内部ボルスタ14と、拡張器15と、コネクタ17と、長さの短いチュービング19とを含む。
【0029】
チューブ13は、軟質の生体適合性シリコーン・ゴム製で、後端25と先端27とを含むように成形された伸張形状の円筒形部材である。内部ボルスタ14は、やはり軟質の生体適合性シリコーン・ゴム製で、チューブ13の後端25にしっかりと配置され、この実施例では当該チューブ13と一体構造を形成する。チューブ13が患者に埋め込まれた後に当該チューブを所望の長さに切断しやすいように、一連の目盛マーク(図示せず)が、チューブ13上に印刷され、後端25から先端27の方向に数インチ(1インチ=約2.5cm)延びている。
【0030】
拡張器15は、瘻孔を開けるための十分な硬さと、患者の体内で曲げることが可能な十分な可撓性とを有するポリエチレン製で、先端31と後端33とを有する管状部材である。拡張器15は、挿入されるガイドワイヤと厳密に適合するように寸法設定された先端31から、チューブ13の先端27の寸法に近くなるように寸法設定された後端33へと、数インチの長さにわたって直径が次第に増大するように寸法設定される。
【0031】
コネクタ17は、硬質プラスチック製で、先端41および後端43を有する一体の管状部材である。先端41は、拡張器15の後端33に挿入されるが、拡張器15に係合する複数のバーブ45を含むように成形される。後端43は、胃瘻給送チューブ13の先端27に挿入されるが、チューブ13に係合する複数のバーブ47を含むように成形される。
【0032】
チュービング19は、熱収縮材料製の一体部材であるが、拡張器15の後端33(並びにコネクタ17の先端41)に被せて挿入される先端51と、チューブ13の先端27(並びにコネクタ17の後端43)に被せて挿入される後端53とを含むように成形される。図1からわかるように、チュービング19が、チューブ13、拡張器15、及びコネクタ17にしっかりと嵌まるので、チュービング19は、様々な要素間の外側寸法の変化を和らげるのに役立つ。
【0033】
しかし、上記のとおり、チュービング19によってもたらされる連結の補強にもかかわらず、組立体11は、しばしば、約7.7kg(約17ポンド)の範囲の引張力に耐えられず、したがって業界基準を満たさない。加えて、チュービング19をその下にある部材に適用するには、時間及び労力を要し、したがって組立体11の製造費用が増大する。さらに、チュービング19が組立体11の断面の外形を拡大させる。また、当業界では、チュービング19の端部51及び53が、拡張器15又は給送チューブ13と同一平面上になく、組立体11が患者の体内を曲がりくねって進むときに当該端部51及び53が組織に引っ掛かる虞があることが認識されている。
【0034】
ここで図3を参照すると、プル法を使用する、患者での経皮内視鏡的埋込みに適合された従来型医療用カテーテル組立体の一部を分解組立図で示す部分斜視図が示されており、前記従来型医療用カテーテル組立体が、全体を参照番号71によって表されている。
【0035】
組立体71は、患者に使用する前の状態で示されているが、胃瘻給送チューブ73と、内部ボルスタ74と、フィッティング組立体75とを含む。
【0036】
チューブ73及びボルスタ74は、それぞれ、サイズ、形状、及び構成において、組立体11のチューブ13及びボルスタ14と区別できない。
【0037】
フィッティング組立体75は、フィッティング85を含む。フィッティング85は、硬質プラスチック製で、チューブ73の先端81内に据え付けられるバーブ付きの後側部分87と、拡張器の働きをする円錐形の前側部分89とを含むように成形されており、前側部分89は、チューブ73の先端81に最も近い点から先端91へと直径が徐々に小さくなっている。縫合糸の第1端に固定されるように適合されているワイヤ・ループ93が、先端91に(通常はインサート成型によって)固定設置される。
【0038】
残念ながら、上記のように、しばしばフィッティング85がチューブ73から引き抜かれて、組立体71が、約7.7kg(約17ポンド)の範囲の引張力に耐えられないことが多い。
【0039】
ここで図4を参照すると、本発明の教示に従って構築された、プッシュ法を使用する、患者への経皮内視鏡的埋込みに適合された医療用カテーテル組立体の第1の実施例の、一部を切欠図で示す部分側面図が示されており、前記医療用カテーテル組立体が、全体を参照番号101によって表されている。
【0040】
組立体101は、患者に使用する前の状態で示されているが、多くの点で組立体11に類似しており、組立体101が、同様に、胃瘻給送チューブ13と、内部ボルスタ14と、拡張器15とを含む。ただし、組立体101は、当該組立体101にチューブ13と拡張器15とを相互連結するコネクタ17とチュービング19との組合せが含まれない点で、組立体11とは異なる。その代わり、組立体101は、チューブ13と拡張器15とを相互連結する手段として、コネクタ103と、コネクタ103内に据え付けられた、ある長さのシリコーン・チュービング105と、コネクタ103内のシリコーン・チュービング105の露出部分に適用される、チュービング105をチューブ13に接合する際に使用するためのある量のシリコーン接着剤107(例えば、Nusil’s MED 4860)との組合せを含む。以下で明らかにする理由から、チュービング105は、その中でガイドワイヤを受けるように適切に寸法設定される。
【0041】
ここで図5(a)〜図5(d)を参照すると、コネクタ103の様々な分離図が示されている。コネクタ103は、好ましくは成型プラスチック製の一体部材であるが、後側部分110と前側部分115とを含むように成形される。次に後側部分110には、後方部111と前方部113とが含まれる。後方部111は、チューブ13の先端27に挿入されるが、円錐台形であり、その前端112から後方に向かって断面直径が小さくなっている。後方部111には、中心に配置された長手方向ボア117が設けられており、このボア117が、その中でガイドワイヤを受けるように適切に寸法設定される。
【0042】
前方部113は、やはりチューブ13の先端27に挿入されるが、概ね円筒形である。前方部113には、中心に配置された長手方向ボア119が設けられており、このボア119は、ボア117と共軸であるが、ボア117よりも直径が大きい。前方部113の両側に、ボア119へのアクセスを可能にする、長手方向に延びる1対のスロット121−1及び121−2が設けられており、スロット121及びボア119が「かご(ケージ)状」構造を形成する。さらに詳細に後述するように、スロット121−1及び121−2のいずれかを通じてシリコーン・チュービング105を前方部113に挿入することができ、シリコーン・チュービング105は、ボア119内でしっかりと受けられ、チュービング105の後端105−1が後方部111の前端112に係合する。
【0043】
前側部分115は、拡張器15の後端33に挿入されるが、円錐台形であり、その後端125から前方に向かって断面直径が小さくなっている。前側部分115には、中心に配置された長手方向ボア127が設けられており、このボア127が、前方部113のボア119と位置合わせされていて、当該ボア119と直径がほぼ等しくなっている。(ボア127の前端127−1は、その中にガイドワイヤを挿入しやすいように、外側に向かって少し広がっている。)
【0044】
コネクタ103が、拡張器15と同じ種類の材料で作製されることが好ましい。この方法では、前側部分115をスピン溶接によって拡張器15に固定することができる。スピン溶接は、非常に確実な接合のために前側部分115と拡張器15とを効果的に融合させることになるので、コネクタ103を拡張器15に接合する好ましい技術である。ただし、前側部分115を拡張器15にスピン溶接できない場合(例えば、コネクタ103及び拡張器15が異なる材料で作製される場合、スピン溶接に必要な機器が利用可能できない場合など)、いずれか周知の機械的締付機構(例えば、対合するねじ山)を含むように、前側部分115及び/又は拡張器15を変更することができる。
【0045】
容易に理解できるように、シリコーン・チュービング105がシリコーン接着剤107によってチューブ13に接合されるので、チューブ105とチューブ13との間の接合強度は、かなり大きいものである。さらに、チュービング105に後向きの力が加わるときに、かなりの分離力(多くの場合、業界最低基準に近い、又は上回る)にもかかわらず、チュービング105の後端105−1が後部111の前端112に接するので、チュービング105をコネクタ103内に納めたままにすることができる。
【0046】
組立体101を組み立てるに、コネクタ103の前側部分115が、拡張器15の後端33に挿入され、そこにスピン溶接される。次に、チュービング105が、前方部113のスロット121−1及び121−2の一方を通じてボア119に挿入され、次いで、コネクタ103の後側部分110が、チューブ13の先端27に挿入される。次いで、針及び注射器(又は同様のデバイス)を使用して、ある量のシリコーン接着剤107が、チューブ13を通じて横から注入され、スロット121によって覆われずにおかれたチューブ105の表面に付着する。(別法として、チューブ13を通じて横からシリコーン接着剤を注入する代わりに、前方部113をチューブ13に完全には挿入せず、シリコーン接着剤をチューブ105の露出部分上に注入することを選択することもでき、又は、チューブ13を後側部分110から引き離し、シリコーン接着剤をチューブ105の露出部分上に直接注入することを選択することもできる。その後、チューブ13の先端27が引かれて前方部113の残りの部分に被せられる。)次いで、シリコーン接着剤107が硬化するまで、組立体がオーブン内で加熱される。次いで、組立体101が、組立体11と同じ方式で使用される。
【0047】
ここで図6を参照すると、本発明の教示に従って構築された、プル法を使用する、患者での経皮内視鏡的埋込みに適合された医療用カテーテル組立体の第1の実施例の、一部を切欠図で示す部分側面図が示されており、前記医療用カテーテル組立体が、全体を参照番号201によって表されている。
【0048】
組立体201は、患者に使用する前の状態で示されているが、多くの点で組立体71に類似しており、組立体201が、同様に、胃瘻給送チューブ73と、内部ボルスタ74とを含む。ただし、組立体201は、当該組立体201にフィッティング組立体75が含まれない点で、組立体71とは異なる。その代わり、組立体201は、フィッティング組立体205を含んでおり、このフィッティング組立体205が、フィッティング207と、ある長さのシリコーン・チュービング208と、フィッティング207内のチュービング208の露出部分に適用されるある量のシリコーン接着剤209と、ワイヤ・ループ210とを含む。
【0049】
ここで図7(a)〜図7(d)を参照すると、フィッティング207及びワイヤ・ループ210の様々な図が示されている(チュービング208及び接着剤209は図示せず)。フィッティング207は、多くの点でコネクタ103に類似しており、後側部分211及び前側部分215を含むように成形された一体部材である。後側部分211は、チューブ13の先端27に挿入されるが、円筒形である。後側部分211には、中心に配置された長手方向ボア219が設けられている。加えて、後側部分211の両側に、ボア219へのアクセスを可能にする、長手方向に延びる1対のスロット221−1及び221−2が設けられており、スロット221及びボア219が「かご(ケージ)状」構造を形成する。さらに詳細に後述するように、シリコーン・チュービング208は、スロット221−1及び221−2のいずれかを通じて後側部分211に挿入され、ボア219内で受けられ、チュービング208の後端208−1が、ボア219の境界となる後壁212に係合する。拡張器の働きをする前側部分215は、ほぼ円錐形であり、その後端225から点226へと前方に向かって断面直径が小さくなっている。
【0050】
確実に接合するために、適切なプラスチック製のフィッティング207が、ワイヤ・ループ210の周りにインサート成型されることが好ましい。
【0051】
組立体201を組み立てるに、チュービング208が、スロット221の1つを通じて後側部分211のボア219に挿入され、フィッティング207の後側部分211が、チューブ73の先端81に挿入される。次いで、ある量のシリコーン接着剤209が、チューブ73を通じて横から注入され、スロット221によって覆われずにおかれたチューブ208の表面上に付着する。(別法として、チューブ73を通じて横からシリコーン接着剤を注入する代わりに、後側部分211をチューブ73に完全には挿入せず、シリコーン接着剤をチューブ208の露出部分上に注入することを選択することもでき、又は、チューブ73を後側部分211から引き離し、シリコーン接着剤をチューブ208の露出部分上に直接注入することを選択することもできる。その後、チューブ73の先端81が引かれて後側部分211の残りの部分に被せられる。)次いで、シリコーン接着剤209が硬化するまで、組立体がオーブン内で加熱される。次いで、組立体201が、組立体71と同じ方式で使用される。
【0052】
ここで図8を参照すると、本発明の教示に従って構築された、プッシュ法を使用する、患者での経皮内視鏡的埋込みに適合された医療用カテーテル組立体の第2の実施例の、一部を切欠図で示す部分側面図が示されており、前記医療用カテーテル組立体が、全体を参照番号301によって表されている。
【0053】
組立体301は、患者に使用する前の状態で示されているが、ほとんどの点で組立体101に類似しており、2つの組立体間の主な相違は、組立体301がコネクタ103の代わりにコネクタ303を含むことである。
【0054】
ここで図9(a)〜図9(d)を参照すると、コネクタ303の様々な分離図が示されている。コネクタ303は、好ましくは成型プラスチック製の一体部材であるが、後側部分310と前側部分315とを含むように成形される。次に後側部分310は、後方部311と前方部313とを含む。後方部311は、チューブ13の先端27に挿入されるが、円筒形であり、後壁314を含む。中心に配置された直径の小さいボア312は、その中でガイドワイヤを受けるように適切に寸法設定され、後壁314を貫通して延びており、中心に配置された直径の大きいボア316は、チューブ105の後側部分を受けるように適切に寸法設定され、後部311内の前端318から後方に向かって長手方向に延び、後壁314で終端しており、ボア312及び316が互いに流体連通している。
【0055】
前方部313は、やはりチューブ13の先端27に挿入されるが、概ね円筒形で、後方部311と同一の外径を有する。前方部313には、中心に配置された長手方向ボア319が設けられており、このボア319は、ボア316と共軸で直径が等しい。前方部313の両側に、ボア319へのアクセスを可能にする、長手方向に延びる1対のスロット321−1及び321−2が設けられている。(使用時には、シリコーン・チュービング105が、スロット321−1及び321−2のいずれかを通じて挿入され、当該チュービング105の後端105−1がボア316の後端314に係合して、当該チュービング105がボア316及び319内で受けられる。)
【0056】
前側部分315は、拡張器15の後端33に挿入されるが、円錐台形であり、その後端325から前方に向かって断面直径が小さくなっている。前側部分315には、中心に配置された長手方向ボア327が設けられており、このボア327が、前方部313のボア319と位置合わせされていて、当該ボア319と直径がほぼ等しくなっている。
【0057】
組立体301は、組立体101とほぼ同じ方式で組み立てられ、使用される。組立体301に対する組立体101の考えられる利点の1つは、コネクタ303を成型するためにボア316の形成が必要であり、それには、アンダーカット(逃げ溝)のように、成型プロセス中にスナップ・コア(snap−core)又は同様のデバイスの使用が必要になるので、コネクタ303を成型するよりもコネクタ103を成型する方が容易な場合があることである。
【0058】
ここで図10を参照すると、本発明の教示に従って構築された、プッシュ法を使用する、患者への経皮内視鏡的埋込みに適合された医療用カテーテル組立体の第3の実施例の部分断面図が示されており、前記医療用カテーテル組立体が、全体を参照番号401によって表されている。
【0059】
組立体401は、患者に使用する前の状態で示されているが、多くの点で組立体101に類似している。2つの組立体間の主な相違は、組立体401に、チューブ13と拡張器15とを相互連結するための、コネクタ103、チュービング105、およびシリコーン接着剤107の組合せが含まれないことである。その代わり、組立体401は、チューブ13と拡張器15とを相互連結する手段として、コネクタ403と、後述する方式でコネクタ403に適用される、ある量のシリコーン接着剤405との組合せを含む。
【0060】
ここで図11(a)〜図11(d)を参照すると、コネクタ403の様々な分離図が示されている。コネクタ403は、好ましくは成型プラスチック製の一体部材であるが、前側部分409と後側部分411とを含むように成形される。前側部分409は、拡張器15の後端33に挿入されるが、拡張器15に挿入しやすいように、また拡張器15へとスピン溶接できるように、概ね円錐台形で、前方に向かって断面直径が小さくなっている。後側部分411は、チューブ13の先端27に挿入されるが、概ね円筒形であり、後側部分411の後端417は、チューブ13の先端27に挿入しやすいように、後方に向かって断面直径が徐々に小さくなっている。後側部分411には、複数の開口部419−1、419−2、419−3、及び419−4が設けられ、その長手軸を横切って横方向に延びている。これら開口部の目的については後述する。開口部419−1及び419−3は、互いに平行であり、開口部419−2及び419−4は、互いに平行であり、開口部419−1及び419−3は、開口部419−2及び419−4に対して垂直に延びている。
【0061】
中心に配置されたボア421は、その中でガイドワイヤを受けるように適切に寸法設定され、コネクタ403の端から端まで延びている。ボア421の前端423は、ガイドワイヤを挿入しやすいように拡大されている。
【0062】
組立体401を組み立てるには、コネクタ403の前側部分409が、拡張器15の後端33に挿入され、そこにスピン溶接される。次に、コネクタ403の後側部分411が、チューブ13の先端27に挿入される。次に、好ましくはシリコーン接着剤に容易には固着しない金属若しくは他の類似材料で作製された心金(マンドレル)が、チューブ13又は拡張器15のいずれかからボア421に挿入される。次いで、針及び注射器(又は同様のデバイス)を使用して、シリコーン接着剤405が、チューブ13を通じて横から注入され、開口部419−1〜419−4から過剰な接着剤が出てチューブ13に接触するまで、すべての開口部419−1〜419−4にその容量よりも多くの量を満たすために使用される。(別法として、チューブ13を通じて横からシリコーン接着剤を注入する代わりに、後側部分411をチューブ13に完全には挿入せず、シリコーン接着剤を開口部419−1〜419−4に直接注入することを選択することもでき、又は、チューブ13を後側部分411から引き離し、シリコーン接着剤を開口部419−1〜419−4に直接注入することを選択することもできる。その後、チューブ13の先端27を引いて、後側部分411の残りの部分に被せることができる。)次いで、シリコーン接着剤405が硬化して、チューブ13との確実な接合を形成するまで、組立体がオーブン内で加熱される。次いで、心金が除去され、組立体401が、組立体11と同じ方式で使用される。
【0063】
開口部419−1〜419−4がそれらの端部にある程度のくぼみを有するので、コネクタ403が、事実上バーブの雌型の類似体を形成して、チューブ13がコネクタ403の周りで膨らむという望ましくない作用をなくすることに留意すべきである。
【0064】
また、この実施例では開口部419−1〜419−4が後側部分411を横方向に完全に貫通して延びているが、開口部419−1〜419−4のうちの1つ又は複数が後側部分411を横方向に部分的にしか貫通しない(例えば、ボア421と交わる前に終端する)ようにコネクタ403を変更できることにも留意すべきである。さらに、コネクタ403内の開口部419の数、開口部419の形状、及びそれらの相対的な向きが、単なる一例にすぎないことにも留意すべきである。
【0065】
ここで図12を参照すると、本発明の教示に従って構築された、プル法を使用する、患者での経皮内視鏡的埋込みに適合された医療用カテーテル組立体の第2の実施例の、一部を切欠図で示す部分側面図が示されており、前記医療用カテーテル組立体が、全体を参照番号501によって表されている。
【0066】
組立体501は、患者に使用する前の状態で示されているが、多くの点で組立体71に類似しており、組立体501が、同様に、胃瘻給送チューブ73と、内部ボルスタ74とを含む。ただし、組立体501は、当該組立体501にフィッティング組立体75が含まれない点で、組立体71とは異なる。その代わり、組立体501は、フィッティング組立体503を含んでおり、このフィッティング組立体503が、フィッティング505と、後述する方式でフィッティング505に適用されるある量のシリコーン接着剤506と、ワイヤ・ループ507とを含む。
【0067】
ここで図13(a)〜図13(d)を参照すると、フィッティング505及びワイヤ・ループ507の様々な図が示されている(接着剤506は図示せず)。フィッティング505は、多くの点でコネクタ403に類似しており、前側部分509及び後側部分511を含むように成形された、好ましくは成型プラスチック製の一体部材である。前側部分509は、拡張器の働きをするが、概ね円錐形であり、その後端513から先端515へと前方に向かって断面直径が小さくなっている。後側部分511は、チューブ13の先端27に挿入されるが、概ね円筒形であり、後側部分511の後端517は、チューブ13の先端27に挿入しやすいように、後方に向かって断面直径が徐々に小さくなっている。後側部分511には、複数の開口部519−1、519−2、519−3、及び519−4が設けられ、その長手軸を横切って延びている。これら開口部の目的については後述する。開口部519−1及び519−3は、互いに平行であり、開口部519−2及び519−4は、互いに平行であり、開口部519−1及び519−3は、開口部519−2及び519−4に対して垂直に延びている。
【0068】
確実な連結をもたらすために、適切なプラスチック製のフィッティング505が、ワイヤ・ループ507の周りにインサート成型されることが好ましい。
【0069】
組立体501を組み立てるには、フィッティング505の後側部分511が、チューブ13の先端27に挿入される。次いで、針及び注射器(又は同様のデバイス)を使用して、シリコーン接着剤506が、チューブ13を通じて横から注入され、開口部519−1〜519−4から過剰な接着剤506が出てチューブ13に接触するまで、すべての開口部519−1〜519−4にその容量よりも多くの量を満たすために使用される。(別法として、チューブ13を通じて横からシリコーン接着剤を注入する代わりに、後側部分511をチューブ13に完全には挿入せず、シリコーン接着剤を開口部519−1〜519−4に直接注入することを選択することもでき、又は、チューブ13を後側部分511から引き離し、シリコーン接着剤を開口部519−1〜519−4に直接注入することを選択することもできる。その後、チューブ13の先端27を引いて、後側部分511の覆われていない部分に被せることができる。)次いで、シリコーン接着剤506が硬化して、チューブ13との確実な接合を形成するまで、組立体がオーブン内で加熱される。組立体501は、組立体11と同じ方式で使用される。
【0070】
この実施例では開口部519−1〜519−4が後側部分511を完全に貫通して延びているが、開口部519−1〜519−4のうちの1つ又は複数が後側部分511を部分的にしか貫通しないようにフィッティング505を変更できることに留意すべきである。さらに、フィッティング505内の開口部519の数、開口部519の形状、及びそれらの相対的な向きが、単なる一例にすぎないことにも留意すべきである。
【0071】
また、本発明の組立体について、経皮内視鏡的胃瘻造設術の一環としてチューブを埋め込む状況で説明してきたが、同様に、本発明の組立体を使用して、これだけに限るものではないが、経皮内視鏡的空腸瘻造設術を含め、他の多数の医療処置の一環としてカテーテルを埋め込むこともできることにも留意すべきである。
【0072】
上述した本発明の諸実施例は、単に例示を目的としたものにすぎず、当業者は、本発明の精神から逸脱することなく、諸実施例に多数の変更及び修正を実施することができる。そのような変更及び修正すべてが、冒頭の特許請求の範囲で定義される本発明の範囲内に入るものとする。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】プッシュ法を使用する、患者での経皮内視鏡的埋込みに適合された従来型医療用カテーテル組立体の部分斜視図。
【図2】短いプラスチック・チュービングの熱収縮前の、図1の従来型医療用カテーテル組立体の部分分解組立斜視図。
【図3】プル法を使用する、患者での経皮内視鏡的埋込みに適合された従来型医療用カテーテル組立体の、一部を分解組立図で示す部分斜視図。
【図4】本発明の教示に従って構築された、プッシュ法を使用する、患者での経皮内視鏡的埋込みに適合された医療用カテーテル組立体の第1の実施例の、一部を切欠図で示す部分側面図。
【図5(a)】図4に示したコネクタの後面図。
【図5(b)】図4に示したコネクタの側面図。
【図5(c)】図4に示したコネクタの断面図。
【図5(d)】図4に示したコネクタの斜視図。
【図6】本発明の教示に従って構築された、プル法を使用する、患者での経皮内視鏡的埋込みに適合された医療用カテーテル組立体の第1の実施例の、一部を切欠図で示す部分側面図。
【図7(a)】図6に示したフィッティングとワイヤ・ループとの組合せの後面図。
【図7(b)】図6に示したフィッティングとワイヤ・ループとの組合せの断面図。
【図7(c)】図6に示したフィッティングとワイヤ・ループとの組合せの側面図。
【図7(d)】図6に示したフィッティングとワイヤ・ループとの組合せの、図7(c)と対を成す直交側面図。
【図8】本発明の教示に従って構築された、プッシュ法を使用する、患者での経皮内視鏡的埋込みに適合された医療用カテーテル組立体の第2の実施例の、一部を切欠図で示す部分側面図。
【図9(a)】図8に示したコネクタの後面図。
【図9(b)】図8に示したコネクタの断面図。
【図9(c)】図8に示したコネクタの側面図。
【図9(d)】図8に示したコネクタの、図9(c)と対を成す直交側面図。
【図10】本発明の教示に従って構築された、プッシュ法を使用する、患者での経皮内視鏡的埋込みに適合された医療用カテーテル組立体の第3の実施例の部分断面図。
【図11(a)】図10に示したコネクタの後面図。
【図11(b)】図10に示したコネクタの断面図。
【図11(c)】図10に示したコネクタの側面図。
【図11(d)】図10に示したコネクタの、図11(c)と対を成す直交側面図。
【図12】本発明の教示に従って構築された、プル法を使用する、患者での経皮内視鏡的埋込みに適合された医療用カテーテル組立体の第2の実施例の部分断面図。
【図13(a)】図12に示したフィッティングとワイヤ・ループとの組合せの後面図。
【図13(b)】図12に示したフィッティングとワイヤ・ループとの組合せの断面図。
【図13(c)】図12に示したフィッティングとワイヤ・ループとの組合せの側面図。
【図13(d)】図12に示したフィッティングとワイヤ・ループとの組合せの、図13(c)と対を成す直交側面図。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療用カテーテル組立体において、
(a)シリコーン・ゴムでできており、近位端と、遠位端と、長手方向ボアとを有する医療用カテーテルと、
(b)前記医療用カテーテルの前記遠位端に配置された内部ボルスタと、
(c)前側部分と、後側部分と、長手方向ボアとを有する伸張形状の部材であるコネクタであって、前記後側部分が、前記長手方向ボアへの側部からのアクセスを与える少なくとも1つのスロットを有しており、前記コネクタの前記後側部分が前記医療用カテーテルの前記近位端内に配置されているコネクタと、
(d)前記コネクタの前記長手方向ボア内に配置され、前記少なくとも1つのスロットを通じて露出している、シリコーン・ゴムでできた、ある長さのチュービングと、
(e)前記ある長さのチュービングを前記医療用カテーテルに接合するために、前記ある長さのチュービングの露出部分と前記医療用カテーテルとの間に挟まれているシリコーン・ゴム接着剤とを含む医療用カテーテル組立体。
【請求項2】
前記医療用カテーテル組立体が拡張器をさらに含んでおり、前記拡張器が、近位端と、遠位端と、長手方向ボアとを有しており、前記コネクタの前記前側部分が、前記拡張器の前記遠位端内に確実に配置されている請求項1に記載された医療用カテーテル組立体。
【請求項3】
前記医療用カテーテルが胃瘻給送チューブである請求項2に記載された医療用カテーテル組立体。
【請求項4】
前記医療用カテーテル及び前記内部ボルスタが一体構造に形成されている請求項1に記載された医療用カテーテル組立体。
【請求項5】
前記コネクタがスピン溶接によって前記拡張器に固定されている請求項2に記載された医療用カテーテル組立体。
【請求項6】
前記コネクタ及び前記拡張器がそれぞれポリエチレンでできている請求項5に記載された医療用カテーテル組立体。
【請求項7】
前記コネクタの前記後側部分が、後方部と前方部とを含むように成形されており、前記後方部が、円錐台形で、後方に向かって細くなっており、前記前方部が、円筒形で、前記長手方向ボアへのアクセスを与える1対の対向スロットを有しており、前記コネクタの前記前側部分が、円錐台形で、前方に向かって細くなっている請求項1に記載された医療用カテーテル組立体。
【請求項8】
医療用カテーテル組立体であって、
(a)医療用カテーテルを含んでおり、前記医療用カテーテルが、シリコーン・ゴムでできており、近位端と、遠位端と、長手方向ボアとを有している医療用カテーテルと、
(b)前記医療用カテーテルの前記遠位端に配置されている内部ボルスタと、
(c)フィッティング組立体とを含む医療用カテーテル組立体において、前記フィッティング組立体が、
(i)前側部分と後側部分とを含むフィッティングであって、前記前側部分が、拡張器の働きをするように成形されており、前記後側部分が、前記医療用カテーテルの前記近位端内に配置され、長手方向に延びるボアと、前記長手方向に延びるボアへの側部からのアクセスを与える少なくとも1つのスロットとを含むように成形されているフィッティングと、
(ii)前記フィッティングの前記長手方向に延びるボア内に配置され、前記少なくとも1つのスロットを通じて露出しており、シリコーン・ゴムでできている、ある長さのチュービングと、
(iii)前記ある長さのチュービングを前記医療用カテーテルに接合するために、前記ある長さのチュービングの露出部分と前記医療用カテーテルとの間に挟まれているシリコーン・ゴム接着剤と、
(iv)前記フィッティングの前記前側部分に固定されてそこから前方に延びるワイヤ・ループとを含む医療用カテーテル組立体。
【請求項9】
前記医療用カテーテルが胃瘻給送チューブである請求項8に記載された医療用カテーテル組立体。
【請求項10】
前記医療用カテーテル及び前記内部ボルスタが一体構造に形成されている請求項8に記載された医療用カテーテル組立体。
【請求項11】
前記コネクタの前記後側部分が円筒形で、前記長手方向に延びるボアへのアクセスを与える1対の対向スロットを有する請求項8に記載された医療用カテーテル組立体。
【請求項12】
医療用カテーテル組立体において、
(a)シリコーン・ゴムでできており、近位端と、遠位端と、長手方向ボアとを有する医療用カテーテルと、
(b)前記医療用カテーテルの前記遠位端に配置されている内部ボルスタと、
(c)前側部分と、後側部分と、長手方向ボアとを有する伸張形状の部材であるコネクタであって、前記後側部分が、横方向に延びる少なくとも1つの開口部を有しており、前記コネクタの前記後側部分が前記医療用カテーテルの前記近位端内に配置されているコネクタと、
(e)前記医療用カテーテルへの接合のために、前記コネクタの前記後側部分の前記横方向に延びる少なくとも1つの開口部内に入れられて前記医療用カテーテルに接触するシリコーン・ゴム接着剤とを含む医療用カテーテル組立体。
【請求項13】
前記医療用カテーテル組立体が拡張器をさらに含んでおり、前記拡張器が、近位端と、遠位端と、長手方向ボアとを有しており、前記コネクタの前記前側部分が、前記拡張器の前記遠位端内に確実に配置されている請求項12に記載された医療用カテーテル組立体。
【請求項14】
前記医療用カテーテルが胃瘻給送チューブである請求項13に記載された医療用カテーテル組立体。
【請求項15】
前記医療用カテーテル及び前記内部ボルスタが一体構造に形成されている請求項12に記載された医療用カテーテル組立体。
【請求項16】
前記コネクタがスピン溶接によって前記拡張器に固定されている請求項13に記載された医療用カテーテル組立体。
【請求項17】
前記コネクタ及び前記拡張器がそれぞれポリエチレンでできている請求項16に記載された医療用カテーテル組立体。
【請求項18】
前記コネクタの前記後側部分が、概ね円筒形で、平行な横方向開口部の第1の対と、平行な横方向開口部の第2の対とを備えており、前記平行な横方向開口部の第1の対が、前記平行な横方向開口部の第2の対に対して垂直に向けられており、前記コネクタの前記前側部分が、円錐台形で、前方に向かって細くなっている請求項12に記載された医療用カテーテル組立体。
【請求項19】
医療用カテーテル組立体であって、
(a)シリコーン・ゴムでできており、近位端と、遠位端と、長手方向ボアとを有している医療用カテーテルと、
(b)前記医療用カテーテルの前記遠位端に配置されている内部ボルスタと、
(c)フィッティング組立体とを含む医療用カテーテル組立体において、前記フィッティング組立体が、
(i)前側部分と後側部分とを含むフィッティングであって、前記前側部分が、拡張器の働きをするように成形されており、前記後側部分が、前記医療用カテーテルの前記近位端内に配置され、横方向に延びる少なくとも1つの開口部を含むように成形されているフィッティングと、
(ii)前記医療用カテーテルへの接合のために、前記フィッティングの前記後側部分の前記横方向に延びる少なくとも1つの開口部内に入れられて前記医療用カテーテルに接触しているシリコーン・ゴム接着剤と、
(iii)前記フィッティングの前記前側部分に固定されてそこから前方に延びるワイヤ・ループとを含む医療用カテーテル組立体。
【請求項20】
前記医療用カテーテルが胃瘻給送チューブである請求項19に記載された医療用カテーテル組立体。
【請求項21】
前記医療用カテーテル及び前記内部ボルスタが一体構造に形成されている請求項20に記載された医療用カテーテル組立体。
【請求項22】
前記フィッティングの前記後側部分が、概ね円筒形で、平行な横方向開口部の第1の対と、平行な横方向開口部の第2の対とを備えており、前記平行な横方向開口部の第1の対が、前記平行な横方向開口部の第2の対に対して垂直に向けられている請求項19に記載された医療用カテーテル組立体。
【請求項23】
第1の長さのチュービングを第2の長さのチュービングに連結するための使用に適合されたコネクタであって、前記第2の長さのチュービングがシリコーン・ゴムでできており、前記コネクタが、長手方向ボアを有し、且つ前側部分と後側部分とを含む一体構造であり、前記前側部分が前記第1の長さのチュービングへの挿入に適合されており、前記後側部分が前記第2の長さのチュービングへの挿入に適合されており、前記前側部分が、円錐台形で、前方に向かって断面直径が小さくなっており、前記後側部分が、横方向に延びる第1の開口部と横方向に延びる第2の開口部とを有しており、前記横方向に延びる第1及び第2の開口部が、ある量のシリコーン接着剤を受けるように適合されており、前記横方向に延びる第2の開口部が、前記横方向に延びる第1の開口部に対して直角に延びているコネクタ。
【請求項24】
前記横方向に延びる第1及び第2の開口部が、それぞれ、前記後側部分を横方向に完全に貫通して延びている請求項23に記載されたコネクタ。
【請求項25】
前記後側部分が、横方向に延びる第3の開口部と、横方向に延びる第4の開口部とをさらに含んでおり、前記横方向に延びる第3の開口部が、前記横方向に延びる第1の開口部に平行な方向に延びており、前記横方向に延びる第4の開口部が、前記横方向に延びる第2の開口部に平行な方向に延びており、前記横方向に延びる第3及び第4の開口部が、それぞれ、前記後側部分を横方向に完全に貫通して延び、ある量のシリコーン接着剤を受けるように適合されており、前記横方向に延びる第2の開口部が、前記横方向に延びる第1の開口部と前記横方向に延びる第3の開口部との間に位置決めされており、前記横方向に延びる第3の開口部が、前記横方向に延びる第2の開口部と前記横方向に延びる第4の開口部との間に位置決めされている請求項24に記載されたコネクタ。
【請求項26】
ある長さのチュービングへの連結に適合されたフィッティング組立体において、前記ある長さのチュービングがシリコーン・ゴムでできており、前記フィッティング組立体が、
(i)フィッティングであって、前記フィッティングが前側部分と後側部分とを含む一体構造であり、前記前側部分が、円錐形で、前方に向かって断面直径が小さくなっており、前記後側部分が、前記ある長さのチュービングへの挿入に適合され、横方向に延びる第1の開口部と横方向に延びる第2の開口部とを有しており、前記横方向に延びる第1及び第2の開口部が、ある量のシリコーン接着剤を受けるように適合されており、前記横方向に延びる第2の開口部が、前記横方向に延びる第1の開口部に対して直角に延びているフィッティングと、
(ii)前記フィッティングの前記前側部分に固定されてそこから前方に延びるワイヤ・ループとを含むフィッティング組立体。
【請求項27】
前記横方向に延びる第1及び第2の開口部が、それぞれ、前記後側部分を横方向に完全に貫通して延びている請求項26に記載されたフィッティング組立体。
【請求項28】
前記後側部分が、横方向に延びる第3の開口部と、横方向に延びる第4の開口部とをさらに含んでおり、前記横方向に延びる第3の開口部が、前記横方向に延びる第1の開口部に平行な方向に延びており、前記横方向に延びる第4の開口部が、前記横方向に延びる第2の開口部に平行な方向に延びており、前記横方向に延びる第3及び第4の開口部が、それぞれ、前記後側部分を横方向に完全に貫通して延び、ある量のシリコーン接着剤を受けるように適合されており、前記横方向に延びる第2の開口部が、前記横方向に延びる第1の開口部と前記横方向に延びる第3の開口部との間に位置決めされており、前記横方向に延びる第3の開口部が、前記横方向に延びる第2の開口部と前記横方向に延びる第4の開口部との間に位置決めされている請求項27に記載されたフィッティング組立体。
【請求項29】
第1の長さのチュービングを第2の長さのチュービングに連結するための使用に適合されたコネクタにおいて、前記第2の長さのチュービングがシリコーン・ゴムでできており、前記コネクタが前側部分と後側部分とを含む一体構造であり、前記前側部分が前記第1の長さのチュービングへの挿入に適合されており、前記後側部分が前記第2の長さのチュービングへの挿入に適合されており、前記前側部分が、円錐台形で、前方に向かって断面直径が小さくなっており、前記前側部分が第1の長手方向ボアを有しており、前記後側部分が前方部と後方部とを有しており、前記前方部が、概ね円筒形で、第2の長手方向ボアと、前記第2の長手方向ボアへの側部からのアクセスを与える1対のスロットとを有しており、前記第2の長手方向ボアが前記第1の長手方向ボアと共軸で直径が等しく、前記後方部が第3の長手方向ボアを有しており、前記第3の長手方向ボアが、前記第1の長手方向ボアと共軸で、前記第1の長手方向ボアよりも直径が小さくなっているコネクタ。
【請求項30】
ある長さのチュービングへの連結に適合されたフィッティング組立体において、前記ある長さのチュービングがシリコーン・ゴムでできており、前記フィッティング組立体が、
(i)フィッティングであって、前記フィッティングが前側部分と後側部分とを含む一体構造であり、前記前側部分が、円錐形で、前方に向かって断面直径が小さくなっており、前記後側部分が、前記ある長さのチュービングへの挿入に適合されており、前記後側部分が前方部と後方部とを有しており、前記前方部が、概ね円筒形で、長手方向ボアと、前記長手方向ボアへの側部からのアクセスを与える1対のスロットとを有しているフィッティングと、
(ii)前記フィッティングの前記前側部分に固定されてそこから前方に延びるワイヤ・ループとを含むフィッティング組立体。
【請求項1】
医療用カテーテル組立体において、
(a)シリコーン・ゴムでできており、近位端と、遠位端と、長手方向ボアとを有する医療用カテーテルと、
(b)前記医療用カテーテルの前記遠位端に配置された内部ボルスタと、
(c)前側部分と、後側部分と、長手方向ボアとを有する伸張形状の部材であるコネクタであって、前記後側部分が、前記長手方向ボアへの側部からのアクセスを与える少なくとも1つのスロットを有しており、前記コネクタの前記後側部分が前記医療用カテーテルの前記近位端内に配置されているコネクタと、
(d)前記コネクタの前記長手方向ボア内に配置され、前記少なくとも1つのスロットを通じて露出している、シリコーン・ゴムでできた、ある長さのチュービングと、
(e)前記ある長さのチュービングを前記医療用カテーテルに接合するために、前記ある長さのチュービングの露出部分と前記医療用カテーテルとの間に挟まれているシリコーン・ゴム接着剤とを含む医療用カテーテル組立体。
【請求項2】
前記医療用カテーテル組立体が拡張器をさらに含んでおり、前記拡張器が、近位端と、遠位端と、長手方向ボアとを有しており、前記コネクタの前記前側部分が、前記拡張器の前記遠位端内に確実に配置されている請求項1に記載された医療用カテーテル組立体。
【請求項3】
前記医療用カテーテルが胃瘻給送チューブである請求項2に記載された医療用カテーテル組立体。
【請求項4】
前記医療用カテーテル及び前記内部ボルスタが一体構造に形成されている請求項1に記載された医療用カテーテル組立体。
【請求項5】
前記コネクタがスピン溶接によって前記拡張器に固定されている請求項2に記載された医療用カテーテル組立体。
【請求項6】
前記コネクタ及び前記拡張器がそれぞれポリエチレンでできている請求項5に記載された医療用カテーテル組立体。
【請求項7】
前記コネクタの前記後側部分が、後方部と前方部とを含むように成形されており、前記後方部が、円錐台形で、後方に向かって細くなっており、前記前方部が、円筒形で、前記長手方向ボアへのアクセスを与える1対の対向スロットを有しており、前記コネクタの前記前側部分が、円錐台形で、前方に向かって細くなっている請求項1に記載された医療用カテーテル組立体。
【請求項8】
医療用カテーテル組立体であって、
(a)医療用カテーテルを含んでおり、前記医療用カテーテルが、シリコーン・ゴムでできており、近位端と、遠位端と、長手方向ボアとを有している医療用カテーテルと、
(b)前記医療用カテーテルの前記遠位端に配置されている内部ボルスタと、
(c)フィッティング組立体とを含む医療用カテーテル組立体において、前記フィッティング組立体が、
(i)前側部分と後側部分とを含むフィッティングであって、前記前側部分が、拡張器の働きをするように成形されており、前記後側部分が、前記医療用カテーテルの前記近位端内に配置され、長手方向に延びるボアと、前記長手方向に延びるボアへの側部からのアクセスを与える少なくとも1つのスロットとを含むように成形されているフィッティングと、
(ii)前記フィッティングの前記長手方向に延びるボア内に配置され、前記少なくとも1つのスロットを通じて露出しており、シリコーン・ゴムでできている、ある長さのチュービングと、
(iii)前記ある長さのチュービングを前記医療用カテーテルに接合するために、前記ある長さのチュービングの露出部分と前記医療用カテーテルとの間に挟まれているシリコーン・ゴム接着剤と、
(iv)前記フィッティングの前記前側部分に固定されてそこから前方に延びるワイヤ・ループとを含む医療用カテーテル組立体。
【請求項9】
前記医療用カテーテルが胃瘻給送チューブである請求項8に記載された医療用カテーテル組立体。
【請求項10】
前記医療用カテーテル及び前記内部ボルスタが一体構造に形成されている請求項8に記載された医療用カテーテル組立体。
【請求項11】
前記コネクタの前記後側部分が円筒形で、前記長手方向に延びるボアへのアクセスを与える1対の対向スロットを有する請求項8に記載された医療用カテーテル組立体。
【請求項12】
医療用カテーテル組立体において、
(a)シリコーン・ゴムでできており、近位端と、遠位端と、長手方向ボアとを有する医療用カテーテルと、
(b)前記医療用カテーテルの前記遠位端に配置されている内部ボルスタと、
(c)前側部分と、後側部分と、長手方向ボアとを有する伸張形状の部材であるコネクタであって、前記後側部分が、横方向に延びる少なくとも1つの開口部を有しており、前記コネクタの前記後側部分が前記医療用カテーテルの前記近位端内に配置されているコネクタと、
(e)前記医療用カテーテルへの接合のために、前記コネクタの前記後側部分の前記横方向に延びる少なくとも1つの開口部内に入れられて前記医療用カテーテルに接触するシリコーン・ゴム接着剤とを含む医療用カテーテル組立体。
【請求項13】
前記医療用カテーテル組立体が拡張器をさらに含んでおり、前記拡張器が、近位端と、遠位端と、長手方向ボアとを有しており、前記コネクタの前記前側部分が、前記拡張器の前記遠位端内に確実に配置されている請求項12に記載された医療用カテーテル組立体。
【請求項14】
前記医療用カテーテルが胃瘻給送チューブである請求項13に記載された医療用カテーテル組立体。
【請求項15】
前記医療用カテーテル及び前記内部ボルスタが一体構造に形成されている請求項12に記載された医療用カテーテル組立体。
【請求項16】
前記コネクタがスピン溶接によって前記拡張器に固定されている請求項13に記載された医療用カテーテル組立体。
【請求項17】
前記コネクタ及び前記拡張器がそれぞれポリエチレンでできている請求項16に記載された医療用カテーテル組立体。
【請求項18】
前記コネクタの前記後側部分が、概ね円筒形で、平行な横方向開口部の第1の対と、平行な横方向開口部の第2の対とを備えており、前記平行な横方向開口部の第1の対が、前記平行な横方向開口部の第2の対に対して垂直に向けられており、前記コネクタの前記前側部分が、円錐台形で、前方に向かって細くなっている請求項12に記載された医療用カテーテル組立体。
【請求項19】
医療用カテーテル組立体であって、
(a)シリコーン・ゴムでできており、近位端と、遠位端と、長手方向ボアとを有している医療用カテーテルと、
(b)前記医療用カテーテルの前記遠位端に配置されている内部ボルスタと、
(c)フィッティング組立体とを含む医療用カテーテル組立体において、前記フィッティング組立体が、
(i)前側部分と後側部分とを含むフィッティングであって、前記前側部分が、拡張器の働きをするように成形されており、前記後側部分が、前記医療用カテーテルの前記近位端内に配置され、横方向に延びる少なくとも1つの開口部を含むように成形されているフィッティングと、
(ii)前記医療用カテーテルへの接合のために、前記フィッティングの前記後側部分の前記横方向に延びる少なくとも1つの開口部内に入れられて前記医療用カテーテルに接触しているシリコーン・ゴム接着剤と、
(iii)前記フィッティングの前記前側部分に固定されてそこから前方に延びるワイヤ・ループとを含む医療用カテーテル組立体。
【請求項20】
前記医療用カテーテルが胃瘻給送チューブである請求項19に記載された医療用カテーテル組立体。
【請求項21】
前記医療用カテーテル及び前記内部ボルスタが一体構造に形成されている請求項20に記載された医療用カテーテル組立体。
【請求項22】
前記フィッティングの前記後側部分が、概ね円筒形で、平行な横方向開口部の第1の対と、平行な横方向開口部の第2の対とを備えており、前記平行な横方向開口部の第1の対が、前記平行な横方向開口部の第2の対に対して垂直に向けられている請求項19に記載された医療用カテーテル組立体。
【請求項23】
第1の長さのチュービングを第2の長さのチュービングに連結するための使用に適合されたコネクタであって、前記第2の長さのチュービングがシリコーン・ゴムでできており、前記コネクタが、長手方向ボアを有し、且つ前側部分と後側部分とを含む一体構造であり、前記前側部分が前記第1の長さのチュービングへの挿入に適合されており、前記後側部分が前記第2の長さのチュービングへの挿入に適合されており、前記前側部分が、円錐台形で、前方に向かって断面直径が小さくなっており、前記後側部分が、横方向に延びる第1の開口部と横方向に延びる第2の開口部とを有しており、前記横方向に延びる第1及び第2の開口部が、ある量のシリコーン接着剤を受けるように適合されており、前記横方向に延びる第2の開口部が、前記横方向に延びる第1の開口部に対して直角に延びているコネクタ。
【請求項24】
前記横方向に延びる第1及び第2の開口部が、それぞれ、前記後側部分を横方向に完全に貫通して延びている請求項23に記載されたコネクタ。
【請求項25】
前記後側部分が、横方向に延びる第3の開口部と、横方向に延びる第4の開口部とをさらに含んでおり、前記横方向に延びる第3の開口部が、前記横方向に延びる第1の開口部に平行な方向に延びており、前記横方向に延びる第4の開口部が、前記横方向に延びる第2の開口部に平行な方向に延びており、前記横方向に延びる第3及び第4の開口部が、それぞれ、前記後側部分を横方向に完全に貫通して延び、ある量のシリコーン接着剤を受けるように適合されており、前記横方向に延びる第2の開口部が、前記横方向に延びる第1の開口部と前記横方向に延びる第3の開口部との間に位置決めされており、前記横方向に延びる第3の開口部が、前記横方向に延びる第2の開口部と前記横方向に延びる第4の開口部との間に位置決めされている請求項24に記載されたコネクタ。
【請求項26】
ある長さのチュービングへの連結に適合されたフィッティング組立体において、前記ある長さのチュービングがシリコーン・ゴムでできており、前記フィッティング組立体が、
(i)フィッティングであって、前記フィッティングが前側部分と後側部分とを含む一体構造であり、前記前側部分が、円錐形で、前方に向かって断面直径が小さくなっており、前記後側部分が、前記ある長さのチュービングへの挿入に適合され、横方向に延びる第1の開口部と横方向に延びる第2の開口部とを有しており、前記横方向に延びる第1及び第2の開口部が、ある量のシリコーン接着剤を受けるように適合されており、前記横方向に延びる第2の開口部が、前記横方向に延びる第1の開口部に対して直角に延びているフィッティングと、
(ii)前記フィッティングの前記前側部分に固定されてそこから前方に延びるワイヤ・ループとを含むフィッティング組立体。
【請求項27】
前記横方向に延びる第1及び第2の開口部が、それぞれ、前記後側部分を横方向に完全に貫通して延びている請求項26に記載されたフィッティング組立体。
【請求項28】
前記後側部分が、横方向に延びる第3の開口部と、横方向に延びる第4の開口部とをさらに含んでおり、前記横方向に延びる第3の開口部が、前記横方向に延びる第1の開口部に平行な方向に延びており、前記横方向に延びる第4の開口部が、前記横方向に延びる第2の開口部に平行な方向に延びており、前記横方向に延びる第3及び第4の開口部が、それぞれ、前記後側部分を横方向に完全に貫通して延び、ある量のシリコーン接着剤を受けるように適合されており、前記横方向に延びる第2の開口部が、前記横方向に延びる第1の開口部と前記横方向に延びる第3の開口部との間に位置決めされており、前記横方向に延びる第3の開口部が、前記横方向に延びる第2の開口部と前記横方向に延びる第4の開口部との間に位置決めされている請求項27に記載されたフィッティング組立体。
【請求項29】
第1の長さのチュービングを第2の長さのチュービングに連結するための使用に適合されたコネクタにおいて、前記第2の長さのチュービングがシリコーン・ゴムでできており、前記コネクタが前側部分と後側部分とを含む一体構造であり、前記前側部分が前記第1の長さのチュービングへの挿入に適合されており、前記後側部分が前記第2の長さのチュービングへの挿入に適合されており、前記前側部分が、円錐台形で、前方に向かって断面直径が小さくなっており、前記前側部分が第1の長手方向ボアを有しており、前記後側部分が前方部と後方部とを有しており、前記前方部が、概ね円筒形で、第2の長手方向ボアと、前記第2の長手方向ボアへの側部からのアクセスを与える1対のスロットとを有しており、前記第2の長手方向ボアが前記第1の長手方向ボアと共軸で直径が等しく、前記後方部が第3の長手方向ボアを有しており、前記第3の長手方向ボアが、前記第1の長手方向ボアと共軸で、前記第1の長手方向ボアよりも直径が小さくなっているコネクタ。
【請求項30】
ある長さのチュービングへの連結に適合されたフィッティング組立体において、前記ある長さのチュービングがシリコーン・ゴムでできており、前記フィッティング組立体が、
(i)フィッティングであって、前記フィッティングが前側部分と後側部分とを含む一体構造であり、前記前側部分が、円錐形で、前方に向かって断面直径が小さくなっており、前記後側部分が、前記ある長さのチュービングへの挿入に適合されており、前記後側部分が前方部と後方部とを有しており、前記前方部が、概ね円筒形で、長手方向ボアと、前記長手方向ボアへの側部からのアクセスを与える1対のスロットとを有しているフィッティングと、
(ii)前記フィッティングの前記前側部分に固定されてそこから前方に延びるワイヤ・ループとを含むフィッティング組立体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図6】
【図8】
【図10】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図6】
【図8】
【図10】
【図12】
【公表番号】特表2006−508769(P2006−508769A)
【公表日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−559403(P2004−559403)
【出願日】平成15年12月9日(2003.12.9)
【国際出願番号】PCT/US2003/038910
【国際公開番号】WO2004/052272
【国際公開日】平成16年6月24日(2004.6.24)
【出願人】(503259233)ボストン サイエンティフィック リミテッド (3)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成15年12月9日(2003.12.9)
【国際出願番号】PCT/US2003/038910
【国際公開番号】WO2004/052272
【国際公開日】平成16年6月24日(2004.6.24)
【出願人】(503259233)ボストン サイエンティフィック リミテッド (3)
【Fターム(参考)】
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