説明

医薬化合物のバイオアベイラビリティを改善するためのカルボン酸エステル

カルボン酸基−COOHをその化学構造の一部とし、前記−COOH基がカルボン酸エステルの形態である医薬活性化合物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は医薬化合物、例えばセファロスポリン等のβ−ラクタム抗生物質のカルボン酸エステルに関する。
【発明の開示】
【0002】
1側面において、本発明はカルボン酸基−COOHをその化学構造の一部とする医薬活性化合物を提供し、前記−COOH基はカルボン酸エステルの形態であり、前記カルボン酸エステルは、
−1−(2,3−ジ置換1−プロポキシカルボニルオキシ)−エチルカルボン酸エステル[但し、置換基はヒドロキシ及び(C1−22)アルキルカルボニルオキシから構成される群から選択される]、
−1−(1,3−ジ置換2−プロポキシカルボニルオキシ)−エチルカルボン酸エステル[但し、置換基はヒドロキシ及び(C1−22)アルキルカルボニルオキシから構成される群から選択される]、
−1−(9H−フルオレン−9−イル−(C1−4)アルカニルオキシカルボニルオキシ)−エチルカルボン酸エステル、
−1−(デカヒドロ−ナフタレン−2−イル−オキシカルボニルオキシ)−エチルカルボン酸エステル及び
−1−(2−アミノ(C1−6)アルコキシカルボニルオキシ)−エチルカルボン酸エステル
から構成される群から選択され、但し、医薬活性化合物がペニシリンである場合には、1−(2−アミノ(C1−4)アルコキシカルボニルオキシ)−エチルカルボン酸エステルを除く。
【0003】
本発明の医薬活性化合物としてはセファロスポリンやペニシリン等のβ−ラクタム抗生物質が挙げられ、例えば式:
【0004】
【化3】

又は式:
【0005】
【化4】

又は式:
【0006】
【化5】

の基の基本構造成分を含む化合物が挙げられ、
式中、Xは例えばNH=CH−で置換された置換ピロリジニル又は置換アミノ(C1−4)アルキルであり、ESTERは、
−1−(2,3−ジ置換1−プロポキシカルボニルオキシ)−エチルカルボン酸エステル[但し、置換基はヒドロキシ及び(C1−22)アルキルカルボニルオキシから構成される群から選択される]、
−1−(1,3−ジ置換2−プロポキシカルボニルオキシ)−エチルカルボン酸エステル[但し、置換基はヒドロキシ及び(C1−22)アルキルカルボニルオキシから構成される群から選択される]、
−1−(9H−フルオレン−9−イル−(C1−4)アルカニルオキシカルボニルオキシ)−エチルカルボン酸エステル、
−1−(デカヒドロ−ナフタレン−2−イル−オキシカルボニルオキシ)−エチルカルボン酸エステル及び
−1−(2−アミノ(C1−6)アルコキシカルボニルオキシ)−エチルカルボン酸エステル
から構成される群から選択され、但し、医薬活性化合物がペニシリンである場合には、ESTERが1−(2−アミノ(C1−4)アルコキシカルボニルオキシ)−エチル−オキシ−カルボニルである化合物を除く。
【0007】
別の側面において、本発明は例えば式CEPH、PENICILLIN又はCARBAPENEM[式中、ESTERは上記に定義した通りである]の医薬的に活性なβ−ラクタムである本発明の医薬活性化合物を提供し、但し、医薬活性化合物がペニシリンである場合には、ESTERが1−(2−アミノ(C1−4)アルコキシカルボニルオキシ)−エチル−オキシ−カルボニルである化合物を除く。
【0008】
別の側面において、本発明は例えば式CEPH(式中、ESTERは上記に定義した通りである)で表される基本構造成分を含むセファロスポリンである本発明の医薬活性化合物を提供する。
【0009】
別の側面において、本発明は例えば式PENICILLIN[式中、ESTERは上記に定義した通りである]で表される基本構造成分を含むペニシリンである本発明の医薬活性化合物を提供し、但し、医薬活性化合物がペニシリンである場合には、ESTERが1−(2−アミノ(C1−4)アルコキシカルボニルオキシ)−エチル−オキシ−カルボニルである化合物を除く。
【0010】
別の側面において、本発明は例えば式CARBAPENEM(式中、ESTERは上記に定義した通りである)で表される基本構造成分を含むβ−ラクタムである本発明の医薬活性化合物を提供する。
【0011】
別の側面において、本発明は−COOH基がエステルの形態、例えば式:
【0012】
【化6】

[式中、Rは、
−OH又は(C1−22)アルキルカルボニルオキシで置換されたジ置換1−プロポキシ又は2−プロポキシ、
−9H−フルオレン−9−イル−(C1−4)アルコキシ、
−デカヒドロナフトキシ、及び
−アミノ(C1−6)アルコキシから構成される群から選択される]のESTER基の形態である本発明の医薬活性化合物を提供し、但し、医薬活性化合物がペニシリンである場合には、ESTERが1−(2−アミノ(C1−4)アルコキシカルボニルオキシ)−エチル−オキシ−カルボニルである化合物を除く。
【0013】
別の側面において、本発明は−COOH基がエステルの形態、例えば、
−1−(2,3−ジヒドロキシ−1−プロポキシカルボニルオキシ)−エチル−オキシ−カルボニル、
−1−(2,3−ジアセトキシ−1−プロポキシカルボニルオキシ)−エチル−オキシ−カルボニル、
−1−(1,3−ジアセトキシ−2−プロポキシカルボニルオキシ)−エチル−オキシ−カルボニル、
−1−(2−オクタノイルオキシ−3−アセトキシ−1−プロポキシカルボニルオキシ)−エチル−オキシ−カルボニル、
−1−(2−アセトキシ−3−オクタノイルオキシ−1−プロポキシカルボニルオキシ)−エチル−オキシ−カルボニル、
−1−(9H−フルオレン−9−イル−メトキシカルボニルオキシ)−エチル−オキシ−カルボニル、
−1−(9H−フルオレン−9−イル−エトキシカルボニルオキシ)−エチル−オキシ−カルボニル、
−1−(デカヒドロ−ナフタレン−2−イル−オキシカルボニルオキシ)−エチル−オキシ−カルボニル及び
−1−(2−アミノ−エトキシカルボニルオキシ)−エチル−オキシ−カルボニル
から構成される群から選択されるESTER基の形態である本発明の医薬活性化合物を提供し、但し、医薬活性化合物がペニシリンである場合には、ESTERが1−(2−アミノ(C1−4)アルコキシカルボニルオキシ)−エチル−オキシ−カルボニルである化合物を除く。
【0014】
別の側面において、本発明は−COOH基がエステルの形態、例えば、
−1−(2,3−ジ置換1−プロポキシカルボニルオキシ)−エチルカルボン酸エステル[但し、置換基はヒドロキシ及び(C1−22)アルキルカルボニルオキシから構成される群から選択される]、
−1−(1,3−ジ置換2−プロポキシカルボニルオキシ)−エチルカルボン酸エステル[但し、置換基はヒドロキシ及び(C1−22)アルキルカルボニルオキシから構成される群から選択される]、
−1−(9H−フルオレン−9−イル−(C1−4)アルカニルオキシカルボニルオキシ)−エチルカルボン酸エステル、及び
−1−(デカヒドロ−ナフタレン−2−イル−オキシカルボニルオキシ)−エチルカルボン酸エステル
から構成される群から選択されるESTER基の形態である本発明の医薬活性化合物を提供する。
【0015】
別の側面において、本発明は、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−[メチル−(イミノ−ピペラジン−1−イル−メチル)−ヒドラゾノメチル]−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−{[3−エチル−2−(メチルイミノ)−イミダゾリジン−1−イル]−ヒドラゾノメチル}−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−[(カルバミミドイル)−ヒドラゾノメチル]−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−[(1,4,5,6,−テトラヒドロピリミジン−2−イル)−ヒドラゾノメチル]−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−{メチル−[N−(4−アミノ−シクロヘキシル)−カルバミミドイル]−ヒドラゾノメチル}−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−[(2−ジメチルアミノ−4,5−ジヒドロ−イミダゾール−1−イル−イミノ)−メチル]−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸、
−3−カルバモイルオキシメチル−7−{2−フラン−2−イル−[(Z)−メトキシイミノ]−アセチルアミノ}−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸、及び
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−[(3−エチル−2−(メチルイミノ)−イミダゾール−1−イル−イミノ)−メチル]−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸
から構成される群から選択される式CEPHの本発明の医薬活性化合物を提供する。
【0016】
別の側面において、本発明は、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−[メチル−(イミノ−ピペラジン−1−イル−メチル)−ヒドラゾノメチル]−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(2,3−ジヒドロキシ−1−プロポキシカルボニルオキシ)−エチルエステル、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−[メチル−(イミノ−ピペラジン−1−イル−メチル)−ヒドラゾノメチル]−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(2,3−ジアセトキシ−1−プロポキシカルボニルオキシ)−エチルエステル、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−[メチル−(イミノ−ピペラジン−1−イル−メチル)−ヒドラゾノメチル]−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(1,3−ジアセトキシ−2−プロポキシカルボニルオキシ)−エチルエステル、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−[メチル−(イミノ−ピペラジン−1−イル−メチル)−ヒドラゾノメチル]−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(2−オクタノイル−3−アセトキシ−1−プロポキシカルボニルオキシ)−エチルエステル、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−[メチル−(イミノ−ピペラジン−1−イル−メチル)−ヒドラゾノメチル]−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(2−アセトキシ−3−オクタノイル−1−プロポキシカルボニルオキシ)−エチルエステル、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−[メチル−(イミノ−ピペラジン−1−イル−メチル)−ヒドラゾノメチル]−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(2−アミノエトキシカルボニルオキシ)−エチルエステル、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−[メチル−(イミノ−ピペラジン−1−イル−メチル)−ヒドラゾノメチル]−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(2,3−ジヒドロキシ−1−プロポキシカルボニルオキシ)−エチルエステル、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−[メチル−(イミノ−ピペラジン−1−イル−メチル)−ヒドラゾノメチル]−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(デカヒドロ−ナフタレン−2−イル−オキシカルボニルオキシ)−エチルエステル、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−[(イミノ−ピペラジン−1−イル−メチル)−ヒドラゾノメチル]−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(2−アミノエトキシカルボニルオキシ)−エチルエステル、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシアミノ)−アセチルアミノ}−3−[(イミノ−ピペラジン−1−イル−メチル)−ヒドラゾノメチル]−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(デカヒドロ−ナフタレン−2−イル−オキシカルボニルオキシ)−エチルエステル、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−[メチル−(イミノ−ピペラジン−1−イル−メチル)−ヒドラゾノメチル]−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(9H−フルオレン−9−イル−メトキシカルボニルオキシ)−エチルエステル、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−[メチル−(イミノ−ピペラジン−1−イル−メチル)−ヒドラゾノメチル]−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−[1−(9H−フルオレン−9−イル)−エトキシカルボニルオキシ]−エチルエステル、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−{[3−エチル−2−(メチルイミノ)−イミダゾリジン−1−イル]−ヒドラゾノメチル}−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(9H−フルオレン−9−イル−メトキシカルボニルオキシ)−エチルエステル、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−[(カルバミミドイル)−ヒドラゾノメチル]−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(9H−フルオレン−9−イル−メトキシカルボニルオキシ)−エチルエステル、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−[(1,4,5,6,−テトラヒドロピリミジン−2−イル)−ヒドラゾノメチル]−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(9H−フルオレン−9−イル−メトキシカルボニルオキシ)−エチルエステル、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−{メチル−[N−(4−アミノ−シクロヘキシル)−カルバミミドイル]−ヒドラゾノメチル}−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(9H−フルオレン−9−イル−メトキシカルボニルオキシ)−エチルエステル、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−[(2−ジメチルアミノ−4,5−ジヒドロ−イミダゾール−1−イル−イミノ)−メチル]−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(2,3−ジヒドロキシ−1−プロポキシカルボニルオキシ)−エチルエステル、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−[(カルバミミドイル)−ヒドラゾノメチル]−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(2,3−ジヒドロキシ−1−プロポキシカルボニルオキシ)−エチルエステル、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−[(1,4,5,6,−テトラヒドロピリミジン−2−イル)−ヒドラゾノメチル]−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(2,3−ジヒドロキシ−1−プロポキシカルボニルオキシ)−エチルエステル、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−[(2−ジメチルアミノ−4,5−ジヒドロ−イミダゾール−1−イル−イミノ)−メチル]−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(2,3−ジヒドロキシ−1−プロポキシカルボニルオキシ)−エチルエステル、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−[メチル−(イミノ−ピペラジン−1−イル−メチル)−ヒドラゾノメチル]−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(2,3−ジヒドロキシ−1−プロポキシカルボニルオキシ)−エチルエステル、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−{[3−エチル−2−(メチルイミノ)−イミダゾリジン−1−イル]−ヒドラゾノメチル}−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(2,3−ジヒドロキシ−1−プロポキシカルボニルオキシ)−エチルエステル、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−{メチル−[N−(4−アミノ−シクロヘキシル)−カルバミミドイル]−ヒドラゾノメチル}−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(2,3−ジヒドロキシ−1−プロポキシカルボニルオキシ)−エチルエステル、
−3−カルバモイルオキシメチル−7−{2−フラン−2−イル−[(Z)−メトキシイミノ]−アセチルアミノ}−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(9H−フルオレン−9−イル−メトキシカルボニルオキシ)−エチルエステル、及び
−3−カルバモイルオキシメチル−7−{2−フラン−2−イル−[(Z)−メトキシイミノ]−アセチルアミノ}−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(2,3−ジヒドロキシ−1−プロポキシカルボニルオキシ)−エチルエステル
から構成される群から選択される本発明の医薬活性化合物を提供する。
【0017】
別の側面において、本発明は式:
【0018】
【化7】

の化合物である本発明の医薬活性化合物を提供し、
式中、ESTERは上記に定義した通りであり、
は式:
【0019】
【化8】

[式中、RA1は置換されていなくてもよいし、1個以上の置換基で置換されていてもよく、
−(C6−18)アリール(例えばフェニル)、
−(C6−18)アリールオキシ(例えばフェノキシ)、
−(C5−6)シクロアルケニル−(C1−4)アルキルであり、
A2は、
−ヒドロキシ、(C1−4)アルキル、ホルミルオキシ、メチレンアミノ、アジド、
−(C6−18)アリール(例えばフェニル)、
−置換されていなくてもよいし、置換されていてもよいアミノ、例えばヘテロシクリル−アミノ、例えばシクロアルキルが場合によりオキソ、SOH又はカルボキシルで置換された(C3−6)シクロアルキルカルボニルアミノである];
又は式:
b.−(CH−RA3
[式中、RA3
−S−RA4{式中、RA4はN、O、Sから選択される1〜4個のヘテロ原子をもつ5又は6員環ヘテロシクリル(例えばピリジニル)、(C1−4)アルキル又は(C2−4)アルケニルであり、前記アルキル又はアルケニルは場合によりカルボキシル、シアノ、アミノで置換されている}、
−場合によりカルボキシル、アミノで置換された(C1−4)アルキル、
−場合により(C1−4)アルキル、アミノ、フェニル、オキソ、ハロゲン、カルボキシルで置換されており、N、O、Sから選択される1〜4個のヘテロ原子をもつ5又は6員環ヘテロシクリル(例えばチオフェニル、1−H−テトラゾリル、イソキサゾリル、1H−ピリジン−4−オン−1−イル、ピペラジニル)、
−(C6−18)アリール(例えばフェニル)、
−(C6−18)アリールオキシ(例えばフェノキシ)であり、
nは0〜6、例えば0又は1である];
又は式:
【0020】
【化9】

[式中、VはN又はCHであり、
A6はN、O、Sから選択される1〜4個のヘテロ原子をもつ5又は6員環ヘテロシクリルであり、
A5
−ヒドロキシ、
−場合によりカルボキシルで置換された(C1−4)アルキル、
−場合によりカルボキシル、ハロゲン(例えばフルオロ)で置換された(C1−4)アルコキシである];
又は式:
【0021】
【化10】

の基であり、
は水素、ヒドロキシル、ハロゲン(例えばクロロ)、(C1−4)アルコキシ又は式:
a.−(CH−RB1
[式中、RB1
−水素、ハロゲン又はヒドロキシ、
−(C1−4)アルコキシ、
−場合により(C6−18)アリール(例えばフェニル)又は(C1−4)アルコキシで置換された(C1−4)アルキルカルボニルオキシ又は(C2−4)アルケニルカルボニルオキシ、
−(C1−4)アルコキシカルボニル、
−アミノカルボニルオキシ、
−N、O、Sから選択される1〜4個のヘテロ原子をもつ5又は6員環ヘテロシクリル(別の環(系)と縮合したヘテロシクリル又は架橋ヘテロシクリルを含む)、又は
−S−RB1’(式中、RB1’はN、O、Sから選択される1〜4個のヘテロ原子をもつ5又は6員環ヘテロシクリルである)であり、
mは1〜4、例えば1である];
もしくは式:
b.−C=C−RB2
[式中、RB2
−水素、
−適当なアニオン(例えば塩化物、硫酸、硝酸、テトラフルオロ硼酸)をもつか又は分子内塩として存在する(ジ(C1−4)アルキル)(アミノカルボニル(C1−4)アルキル)アンモニウムで場合により置換された(C1−4)アルキル、
−場合によりニトロで置換された(C6−18)アリール(例えばフェニル)、又は
−N、O、Sから選択される1〜4個のヘテロ原子をもつ5又は6員環ヘテロシクリルである];
もしくは式:
【0022】
【化11】

[式中、RB3はN、O、Sから選択される1〜4個のヘテロ原子をもつ5又は6員環ヘテロシクリル(例えばトリアゾリル)である];
または場合により別の環(系)と縮合した式:
【0023】
【化12】

[式中、X、Y及びWは相互に独立してC、CH、CH又はNであり、前記環は場合によりアミノカルボニル、アミノ、ヒドロキシル(C1−4)アルキルで置換されており、
Rは存在しなくてもよいし、存在してもよく、(C1−4)アルキルであり、mは0又は1であり、nは1又は2である]の基である。
【0024】
「ヘテロシクリル」はN、O、Sから選択される1〜4個のヘテロ原子をもつ5又は6員環ヘテロシクリルを含み、完全又は部分的に飽和されていてもよく(例えば少なくとも1個のN)、前記ヘテロシクリルは場合により別の環(系)と縮合しており、例えば置換基はヒドロキシル、(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ、アミノ(C1−4)アルキル、アミノカルボニル、(C1−4)アルコキシイミノ、イミノ(C1−4)オキシカルボニルオキシ(C1−4)アルキル、イミノ(C1−4)オキシアルキル又はイミノハロ(C1−4)アルキルから選択される。
【0025】
ヘテロシクリルは好ましくはピロリル、イミダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ピラジニル、ビリミジニル、ピリダジニル、インドリル、オキサゾリル、チオフェニル、アゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、ベンゾチオフェニル、フラニル、及びテトラゾリルであり;置換されていなくてもよいし、上記群から選択される1個以上、特に1又は2個の置換基で置換されていてもよい。
【0026】
別の側面において、本発明は式:
【0027】
【化13】

の化合物である本発明の医薬活性化合物を提供し、
式中、ESTERは上記に定義した通りであり、
は式:
【0028】
【化14】

の基を表し、
式中、
は水素、(C1−8)アルキル、(C2−8)アルケニル、(C3−6)シクロアルキル、フェニル、(C1−12)アシル又はヘテロシクリルを表し、
は水素、(C1−8)アルキル、(C2−8)アルケニル、(C3−6)シクロアルキル、フェニル又は式:
【0029】
【化15】

[式中、
は(C1−8)アルキル又はフェニルを表し、
は水素、(C3−6)シクロアルキル又は(C1−8)アルキルを表し、
は水素又は(C1−8)アルキルを表し、
10は水素、(C1−8)アルキル、ヒドロキシル、アミノ、フェニル、(C2−8)アルケニル、(C3−6)シクロアルキル、ヘテロシクリル、又は式−N=CH−Phe(式中、Pheはフェニルを表す)の基を表し、
とR10は窒素原子と一緒になってヘテロシクリルを表し、
Zは酸素、硫黄、又はN−R13{式中、R13は水素、(C1−8)アルキル又は(C2−8)シクロアルキルを表す}を表し、
11は水素、(C1−8)アルキル、フェニル、(C3−6)シクロアルキル又はヘテロシクリルを表す]の基を表すか;又は
とRは窒素と一緒になってヘテロシクリルを表し、
はヘテロシクリルを表し、
WはN又はCHを表し、
VはCH又はNOを表し、
は水素、(C1−8)アルキル、ハロ(C1−4)アルキル、(C1−12)アシル又はカルボキシルを表す。
【0030】
別の側面において、本発明は式:
【0031】
【化16】

の化合物である本発明の医薬活性化合物を提供し、
式中、
ESTERは上記に定義した通りであり、
2sは(C1−6)アルキル、アル(C1−6)アルキル、(C2−6)アルケニル又は(C2−8)アルキニルを表し、
3sは水素、(C1−6)アルキル、アル(C1−6)アルキル、(C2−6)アルケニル、(C2−6)アルキニル又は(C3−8)シクロアルキルを表す。
【0032】
別の側面において、本発明は式:
【0033】
【化17】

の化合物である本発明の医薬活性化合物を提供し、
式中、
ESTERは上記に定義した通りであり、
WはCH又はNを表し、
VはCH又はNOを表し、
は水素、C1−12)アシル、カルボキシル、アルキル又はハロアルキルを表し、
は式:
【0034】
【化18】


[式中、
X及びYは相互に独立して(C2−5)アルキレン、又は1個の−C=C−二重結合が存在するか又は少なくともC−アルケニレンの場合には2個の−C=C−二重結合が存在する(C2−5)アルケニレンを表し、
は水素又はアルキルを表し、
は水素、アルキル、又はアミノイミノメチルを表し、
は水素、アルキル、シクロアルキル、アミノ、ヒドロキシ、アルコキシ、ヘテロシクリル又は式−N=CHR(式中、Rはアルキル、アリール又はヘテロシクリルを表す)の基を表すか、又は
とRはそれらが結合している窒素原子と一緒になってヘテロシクリルを表し、
R’はアルキルを表し、
は水素を表すか、又は
とRはそれらが結合している窒素原子と一緒になってヘテロシクリルを形成する]の基を表す。
【0035】
別の側面において、本発明は式:
【0036】
【化19】

の化合物である本発明の医薬活性化合物を提供し、
式中、
ESTERは上記に定義した通りであり、REXは式:
【0037】
【化20】

の基である。
【0038】
別の側面において、本発明は式:
【0039】
【化21】

又は式:
【0040】
【化22】

の化合物である本発明の医薬活性化合物を提供し、
式中、
ESTERは上記に定義した通りであり、
WはCH又はNを表し、
はヒドロキシ、(C1−6)アルコキシ、ハロ(C1−6)アルコキシ、ヒドロキシカルボニル(C1−6)アルコキシ又は(C1−6)アルコキシカルボニル(C1−6)アルコキシであり、
は水素、(C1−6)アルキル、(C2−6)アルケニル又は(C3−8)シクロアルキルであり、
は水素又は(C1−6)アルキルであり、
【0041】
【化23】

はシクロヘキシル又はフェニルであり、
及びRは相互に独立して水素;(C1−6)アルキル;(C2−6)アルケニル;(C6−18)アリールカルボニル;(C1−6)アルキルカルボニル;(C6−18)アリールオキシ(C1−4)アルキルカルボニル;(C1−6)アルキルカルボニル(C6−18)アリールカルボニル;ヘテロシクリルがN、O、Sから選択される1〜4個のヘテロ原子をもつ5又は6員環であるヘテロシクリル(C1−6)アルキルカルボニル;(C1−6)アルキルスルホニル又は(C6−18)アリールスルホニルであり、
XはNH、O、S又はN−R[式中、Rは(C1−6)アルキル又は(C3−8)シクロアルキルである]であり、
YはO又はSであり、
n及びmは相互に独立して0又は1である。
【0042】
別の側面において、本発明は式:
【0043】
【化24】

の化合物である本発明の医薬活性化合物を提供し、式中、ESTERは上記に定義した通りである。
【0044】
別の側面において、本発明は−COOH基がESTER基の形態であり、ESTER基が上記に定義した通りであるセファセトリル、セファクロル、セファドロキシル、セファレキシン、セファログリシン、セファロリジン、セファロチン、セファマンドール、セファピリン、セファトリジン、セファゼドン、セファゾリン、セフブペラゾン、セフカネル、セフジニル、セフジトレン、セフェドロロール、セフェムピドン、セフェピム、セフェテコール、セフェタメト、セフィビトリル、セフィキシム、セフルプレナム、セフマチレン、セフメノキシム、セフメピジウム、セフメタゾール、セフミノクス、セフォペラゾン、セフォジジム、セフポドキシム、セフォニシド、セフォペラゾン、セフォラニド、セフォセリス、セフォタキシム、セフォテタン、セフォチアム、セフォキシチン、セフォゾプラン、セフピミゾール、セフルプレナム、セフォキサゾール、セフォキシチン、セフピラミド、セフプロジル、セフキノム、セフラジン、セフピロム、セフロキサジン、セフスロジン、セフタジジム、セフテラム、セフテゾール、セフチブテン、セフチオフル、セフチゾキシム、セフトリアキソン、セフロキシム、セフゾナム、セファバシン、セファマイシンA及びB及びC、デオキシセファマイシンB又はデザセトキシ−セファロスポリンC(カルバメートとも言う)である本発明の医薬活性化合物を提供する。
【0045】
別の側面において、本発明は式:
【0046】
【化25】

の化合物である本発明の医薬活性化合物を提供し、
式中、
ESTERは上記に定義した通りであり、
a)Rは式:
【0047】
【化26】

[式中、
C1は(C6−18)アリール(例えばフェニル)、(C6−18)アリールオキシ(例えばフェノキシ)、ヘテロシクリルがN、O、Sから選択される1〜4個のヘテロ原子をもつ5又は6員環(例えばチエニル)である(C4−8)シクロジアルケニル−ヘテロシクリルであり、
C2はヒドロキシル、(C1−4)アルキル、カルボキシル、SOH、ヘテロシクリルがN、O、Sから選択される1〜4個のヘテロ原子をもつ5又は6員環であるヘテロシクリルオキシカルボニル、メチレンアミノ、アミノもしくは置換アミノ(例えばヘテロシクリルがN、O、Sから選択される1〜4個のヘテロ原子をもつ5又は6員環であるヘテロシクリルカルボニルで置換されたアミノ)、アミノ(C1−4)アルキルカルボニルである]の基であるか;又は
b)Rは場合により別の環(系)と縮合したN、O、Sから選択される1〜4個のヘテロ原子をもつ5又は6員環ヘテロシクリル、又は、場合により別の環(系)と縮合した(C6−18)アリール(例えばフェニル)である。
【0048】
「ヘテロシクリル」はN、O、Sから選択される1〜4個のヘテロ原子をもつ5又は6員環ヘテロシクリルを含み、完全又は部分的に飽和されていてもよく(例えば少なくとも1個のNを含む)、前記ヘテロシクリルは場合により別の環(系)と縮合しており、例えば場合により置換されたヘテロシクリルであり、置換基はヒドロキシ、(C1−4)アルキル、(C2−6)アルケニル(C1−4)アルコキシ、アミノ(C1−4)アルキル、カルボキシ(C1−4)アルキル又はアミノカルボニルから選択される。RC2の定義におけるヘテロシクリルはチエニルが好ましく、置換されていなくてもよいし、1個以上、特に1又は2個の置換基で置換されていてもよく、例えばアミノで置換されている。
【0049】
別の側面において、本発明は−COOH基がESTER基の形態であり、ESTER基が上記に定義した通りであるアジシリン、アルメシリン、アムジノシリン、アモキシシリン、アンピシリン、アパルシリン、アスポキシシリン、アジドシリン、アズロシリン、ベンジルペニシリン、カルベニシリン、カリンダシリン、カルフェシリン、シクラシリン、クロメトシリン、クロキサシリン、ジクロキサシリン、エピシリン、フェンベニシリン、フィブラシリン、フルクロキサシリン、フォミダシリン、フズロシリン、ヘタシリン、メタンピシリン、メチシリン、メズロシリン、ナフシリン、N−アセチルイソペニシリンN、オキサシリン、ペニシリンF、ペニシリンG、ペニシリンK、ペニシリンN、ペニシリンS、ペニシリンV、ペニシリンX、フェネチシリン、フェノキシメチルペニシリン、ピペラシリン、ピロキシシリン、プロピシリン、キナシリン、スルバクタム、スルベニシリン、テモシリン又はチカルシリンである本発明の医薬活性化合物を提供する。
【0050】
別の側面において、本発明はメロペネム又はイミペネムである本発明の医薬活性化合物を提供する。
【0051】
本発明により提供される医薬活性化合物は式CEPH、PENICILLIN、CARBAPENEM又はPENICILLIN−2の化合物を含む。
【0052】
本発明により提供される医薬的に活性なカルボン酸エステルは生理的に加水分解可能で許容可能なエステルの形態とすることができる。本明細書で使用する場合に生理的に加水分解可能で許容可能なエステルとは、COO−基がエステル化されており、生理的条件下で加水分解可能であり、投与される用量でそれ自体生理的耐性酸を生じるエステルを意味する。従って、この用語は通常のプロドラッグ形態を意味すると理解すべきである。エステル部分は生理的条件下で容易に加水分解可能な基であることが好ましい。このようなエステルは経口投与できることが好ましい。
【0053】
本発明により提供される化合物、例えば式CEPH、CEPHpref、PENICILLIN、PENICILLIN−2、CARBAPENEM、IPREF、IEX、IA、IB、IEP824535、IEP973780及びIWO9948896の化合物を以下、「本発明の化合物」と言う。本発明の化合物は任意形態の化合物を含み、例えば塩形態、遊離塩基形態、又は溶媒和物形態の化合物を含む。
【0054】
別の側面において、本発明は塩形態、例えば及び/又は溶媒和物形態の本発明の化合物を提供する。
【0055】
このような塩は医薬的に許容可能な塩が好ましいが、例えば製造/単離/精製目的には医薬的に許容不能な塩も含む。従って、本発明は遊離塩基形態又は、例えばそのような形態が存在する場合には塩形態、例えば酸付加塩、分子内塩、四級塩形態、及び/又は溶媒和物形態、例えば水和物形態の化合物を含む。塩は金属塩、アミン塩又は酸付加塩等の医薬的に許容可能な塩とすることができる。金属塩としては例えばナトリウム、カリウム、カルシウム、バリウム、亜鉛、アルミニウム塩、好ましくはナトリウム又はカリウム塩が挙げられる。アミン塩としては本発明の化合物とアミンの塩、例えばトリアルキルアミン、プロカイン、ジベンジルアミン及びベンジルアミン塩が挙げられる。酸付加塩としては式Iの化合物と酸、例えば水素フマル酸、フマル酸、ナフタリン−1,5−スルホン酸、塩酸、重塩酸の塩が挙げられる。本発明の化合物の遊離形態を塩/溶媒和物形態に変換することもできるし、その逆も可能である。
【0056】
本発明の化合物は異性体及びその混合物として存在することができ、例えば光学異性体、ジアステレオ異性体、シス/トランス異性体として存在することができる。本発明の化合物は例えば不斉炭素原子を含むことができ、従って、エナンチオマー又はジアステレオ異性体及びその混合物(例えばラセミ化合物)として存在することができる。任意不斉炭素原子における置換基は(R)、(S)又は(R,S)配置で存在することができ、(R)又は(S)配置が好ましい。例えば−C=N−OR基におけるOR基の立体配置はsyn[(Z)]及びanti[(E)]とすることができ、syn[(Z)]が好ましい。例えば本発明の化合物に脂肪族二重結合が存在する場合にはシス/トランス異性体が存在することができる。例えば慣用方法に従い、例えば同様に異性体混合物を適宜分離し、純異性体を得ることができる。本発明は任意異性体形態及び任意異性体混合物形態の本発明の化合物を含む。
【0057】
本発明は互変異性体が存在し得る場合には本発明の化合物の互変異性体も含む。
【0058】
別の側面において、本発明は
a.式R−OH(式中、Rは上記に定義した通りである)の化合物を式:
【0059】
【化27】

の化合物と反応させ、式:
【0060】
【化28】

の化合物を得る段階と、
b.式Vの化合物をNaIと反応させ、式:
【0061】
【化29】

の化合物を得る段階と、
c.カルボン酸基−COOHをその化学構造の一部とする医薬活性化合物の−COOH基と式VIの化合物を反応させる段階と、
d.反応混合物から得られた本発明の化合物を単離する段階を含む本発明のカルボン酸エステルの製造方法を提供する。
【0062】
式IA又はIBの化合物は例えば式:
【0063】
【化30】

(式中、R及びWは上記に定義した通りであり、
は場合により塩形態のカルボン酸基である)の化合物を式:
【0064】
【化31】

【0065】
【化32】

(式中、
【0066】
【化33】

X、Y、R、R、R、R、R、n及びmは上記に定義した通りである)の化合物と反応させ、上記カルボン酸エステルを生成し、反応混合物から得られた式IA又はIBの化合物を単離することにより得ることができる。
【0067】
式IIA又は式IIIA又はIIIBの中間体において、官能基が存在する場合には、場合により保護形態とすることができ、あるいは塩形成基が存在する場合には塩形態とすることができる。場合により存在する保護基は例えば慣用方法に従い、例えば同様に適当な段階で除去することができる。
【0068】
所望により、本発明の中間体(出発材料)における反応性基を反応条件下又は反応の終了後に分離できるか又は分離される保護基で保護することができる。本発明の化合物は例えば慣用方法に従い、反応混合物から適宜分離することができる。
【0069】
WO9635692、WO9843981又はWO9948896に記載の方法に従い、例えば同様に他の医薬活性化合物(例えばセファロスポリン)を製造し、本明細書に記載するように更にエステル化することができる。
【0070】
例えば遊離形態又は塩/溶媒和物形態の本発明の化合物は例えば低毒性以外に薬理活性を示し、従って医薬として有用である。特に、本発明の活性化合物は例えばグラム陰性細菌やグラム陽性細菌、例えばグラム陽性細菌に対して抗微生物(例えば抗細菌)活性を示し、例えばNational Commitee for Clinical Laboratory Standards(NCCLS)1993,Document M7−A3 Vol.13,No.25:“Methods for dilution Antimicrobial Susceptibility Tests for Bacteria that Grow Aerobically−Third Edition,Approved Standard”による寒天希釈試験でEscherichia(例えばEscherichia coli);Enterobacter(例えば);Enterococcus(例えばEnterococcus faecalis);Klebsiella(例えばKlebsiella pneumoniae);Streptococcus(例えばStreptococcus pneuminiae);Staphylococcus(例えばStaphylococcus aureus);及びPseudomonas(例えばPseudomonas aeruginosa)に対してin vitro抗細菌活性を示す。本発明の活性化合物は寒天希釈試験で約<6.4〜約>0.0125のMIC(μg/ml)を示す。本発明の活性化合物は驚くべき総合活性スペクトルを示す。
【0071】
塩形態の本発明の化合物は遊離形態、場合により溶媒和物形態の本発明の活性化合物と同程度の活性を示す。
【0072】
医薬用として本発明の化合物は1種以上、好ましくは1種の本発明の化合物を含むが、例えば2種以上の本発明の化合物を併用してもよい。
【0073】
別の側面において、本発明は医薬、好ましくは抗生物質等の抗微生物剤として使用するための本発明の化合物を提供する。
【0074】
別の側面において、本発明は微生物病、例えばEscherichia、Enterobacter、Enterococcus、Klebsiella、Streptococcus、Staphylococcus及びPseudomonasから選択される細菌に起因する疾病の治療用医薬の製造に使用するための本発明の化合物を提供する。
【0075】
別の側面において、本発明は治療を必要とする対象に有効量の本発明の化合物を投与する微生物病の治療方法を提供する。
【0076】
治療は治療と予防を含む。
【0077】
このような治療に適した用量は当然のことながら、例えば使用する本発明の化合物の化学的性質と薬物動態データ、個々の宿主、投与方法及び治療する症状の種類と重篤度により異なる。しかし、一般に大型哺乳動物(例えばヒト)で満足な結果を得るための指示1日用量は本発明の活性化合物約0.05〜約5g(例えば約0.625mg/kg〜約62.5mg/kg)、例えば約0.1〜約2.5g(例えば約1.25mg/kg〜約31.25mg/kg)を例えば1日4回までに分けて投与すると適切である。
【0078】
本発明の化合物は任意慣用経路で投与することができ、例えば経腸(例えば鼻腔内、口腔、直腸、経口投与);非経腸(例えば静脈内、筋肉内、皮下投与);又は局所(例えば経皮、鼻腔内、気管支内投与)の経路で例えばコーティング付き又はコーティングなしの錠剤、カプセル、(注射用)溶液、固溶体、懸濁液、分散液、固体分散系の形態;例えばアンプル、バイアル形態、クリーム、ジェル、ペースト、吸入用粉末、フォーム、チンキ剤、リップスティック、滴剤、スプレー形態、又は座剤形態とすることができ、例えばコーティング付き又はコーティングなしの錠剤、カプセル、固溶体、懸濁液、分散液、固体分散系、散剤の形態で経口投与することが好ましい。
【0079】
種々の例えば細菌株に対する活性により、本発明の化合物は微生物病、例えば細菌病の治療に指示される。本発明の化合物はセフロキシムアキセチルで従来使用されていると同様の投与方法により同様の用量で大型哺乳動物(例えばヒト)に投与することができる。本発明の化合物は医薬的に許容可能な塩形態、例えば酸付加塩形態又は塩基付加塩形態又は対応する遊離形態、場合により溶媒和物形態で投与することができる。このような塩は遊離形態と同程度の活性を示す。
【0080】
本発明は更に本発明の化合物と少なくとも1種の医薬賦形剤(例えばキャリヤー又は希釈剤、例えば充填剤、結合剤、崩壊剤、流動調節剤、滑沢剤、糖類及び甘味剤、フレグランス、防腐剤、安定剤、湿潤剤及び/又は乳化剤、溶解補助剤、浸透圧調節用塩及び/又は緩衝液と、例えば更に別の医薬活性剤を含有する医薬組成物を提供する。
【0081】
このような組成物は慣用方法に従って、例えば同様に製造することができる。
【0082】
他の薬剤としては例えば他の抗生物質が挙げられ、経口投与できるものが好ましい。
【0083】
併用剤としては2種以上の医薬活性剤を同一製剤に配合した固定併用剤;2種以上の医薬活性剤を別々の製剤として同一パッケージに梱包し、例えば併用投与用説明書を添付して販売するキット;及び医薬活性剤を別々に梱包し、同時又は順次投与用説明書を添付した自由併用剤が挙げられる。
【0084】
別の側面において、本発明は医薬活性化合物の経口吸収を改善するための、
−1−(2,3−ジ置換1−プロポキシカルボニルオキシ)−エチルカルボン酸エステル[但し、置換基はヒドロキシ及び(C1−22)アルキルカルボニルオキシから構成される群から選択される]、
−1−(1,3−ジ置換2−プロポキシカルボニルオキシ)−エチルカルボン酸エステル[但し、置換基はヒドロキシ及び(C1−22)アルキルカルボニルオキシから構成される群から選択される]、
−1−(9H−フルオレン−9−イル−(C1−4)アルカニルオキシカルボニルオキシ)−エチルカルボン酸エステル、及び
−1−(デカヒドロ−ナフタレン−2−イル−オキシカルボニルオキシ)−エチルカルボン酸エステル
から構成される群から選択されるエステル基の使用を提供する。
【0085】
別の側面において、本発明は医薬活性化合物の経口吸収を改善するための、
−1−(2,3−ジ置換1−プロポキシカルボニルオキシ)−エチルカルボン酸エステル[但し、置換基はヒドロキシ及び(C1−22)アルキルカルボニルオキシから構成される群から選択される]、
−1−(1,3−ジ置換2−プロポキシカルボニルオキシ)−エチルカルボン酸エステル[但し、置換基はヒドロキシ及び(C1−22)アルキルカルボニルオキシから構成される群から選択される]、
−1−(9H−フルオレン−9−イル−(C1−4)アルカニルオキシカルボニルオキシ)−エチルカルボン酸エステル、
−1−(デカヒドロ−ナフタレン−2−イル−オキシカルボニルオキシ)−エチルカルボン酸エステル及び
−1−(2−アミノ(C1−6)アルコキシカルボニルオキシ)−エチルカルボン酸エステルから構成される群
から選択されるエステル基の使用を提供し、但し、医薬活性化合物がペニシリンである場合には、1−(2−アミノ(C1−4)アルコキシカルボニルオキシ)−エチルカルボン酸エステルを除く。
【0086】
別の側面において、本発明はカルボン酸基−COOHをその化学構造の一部とする医薬活性化合物のカルボン酸エステルを提供し、前記エステルは1−(1,3−ジ置換プロポキシカルボニルオキシ)−エチルカルボン酸エステル、1−(2,3)−ジ置換プロポキシカルボニルオキシ)−エチルカルボン酸エステル、1−(9H−フルオレン−9−イル−(C1−4)アルカニルオキシカルボニルオキシ)−エチルカルボン酸エステル、1−(デカヒドロ−ナフタレン−2−イル−オキシカルボニルオキシ)−エチルカルボン酸エステル及び1−(2−アミノ(C1−6)アルコキシカルボニルオキシ)−エチルカルボン酸エステルから構成される群から選択され、但し、医薬活性化合物がペニシリンである場合には、1−(2−アミノ(C1−4)アルコキシカルボニルオキシ)−エチルカルボン酸エステルを除く。
【0087】
以下の実施例において、全温度は摂氏であり、未補正値である。RTは室温を意味する。EXは実施例である。
【実施例】
【0088】
(実施例1)
A)炭酸1−クロロ−エチルエステル2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチルエステル
4−メチルモリホリン20.3g、4−ジメチルアミノピリジン230mg及びクロロギ酸1−クロロ−エチルエステル26.1gを4℃でCHCl450ml中(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−メタノール24gに加えた。得られた混合物を撹拌し、沈殿した塩を濾別し、得られた混合物をクロマトグラフィーにかけた。炭酸1−クロロ−エチルエステル2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メチルエステルが得られた。
【0089】
B)炭酸2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチルエステル1−ヨード−エチルエステル
アセトニトリル300ml中炭酸1−クロロ−エチルエステル2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチルエステル40gをアセトニトリル1.25l中NaI 151.2gに加えた。得られた混合物を撹拌し、沈殿した塩を濾別し、エーテルに溶かした。得られた混合物を抽出洗浄し、得られた有機層から溶媒を蒸発させた。炭酸2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチルエステル1−ヨード−エチルエステルが得られた。
【0090】
C)7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−ホルミル−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メトキシカルボニルオキシ)−エチルエステル
ジメチルアセトアミド200ml中炭酸2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチルエステル1−ヨード−エチルエステル38gをジメチルアセトアミド840ml中7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−[(Z)−フルオロメトキシイミノ]−アセチルアミノ}−3−ホルミル−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸ナトリウム塩41.5gに加えた。形成された反応混合物を撹拌し、氷−HO混合物2lに注ぎ、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和NaCO溶液、ブラインで洗浄し、乾燥し、濃縮し、形成された残渣にエーテルを加えて粉砕した。7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−ホルミル−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル−メトキシカルボニルオキシ)−エチルエステルが得られた。
【0091】
H−NMR(DMSO−d):1.22(s,3H);1.30(2xs,3H);1.56(d,3H,J=6Hz);3.45(d,1H,J=18Hz);3.64−4.30(m,6H);5.33(2xd,1H,J=5Hz);5.68(m,1H);5.83(m,1H),6.05(2xdd,1H,J=5Hz,8Hz);6.90/6.97(2xq,1H,J=6Hz);8.20(s,1H);9.62(d,1H,J=6Hz);9.84(d,1H,J=8Hz)。
【0092】
D)7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−[メチル−(イミノ−ピペラジン−1−イル−メチル)−ヒドラゾノメチル]−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(2,3−ジヒドロキシ−1−プロポキシカルボニルオキシ)−エチルエステル
N−アミノN−メチル−ピペラジン−1−カルボキサミジン12.2g、2N HCl 19.4ml及びHO 45mlをジメチルアセトアミド950ml中7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−[(Z)−フルオロメトキシイミノ]−アセチルアミノ}−3−ホルミル−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメトキシカルボニルオキシ)−エチルエステル24.5gに加えた。形成された反応混合物を周囲温度で放置し、得られた混合物から溶媒を蒸発させた。得られた蒸発残渣にエーテルを加えて粉砕し、得られた混合物を冷却した。HCl−飽和エーテル150mlを加え、形成された混合物を撹拌し、エーテルをデカントした。得られたデカンテーション残渣を洗浄し、乾燥し、場合によりクロマトグラフィーにかけた。7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−ホルミル−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメトキシカルボニルオキシ)−エチルエステルが得られた。
【0093】
妥当な出発材料を使用した以外は実施例1に記載した方法と同様に式:
【0094】
【化34】

(式中、R及びRは下表1に定義する通りである)の化合物が得られた。場合により精製を行ってもよい。
【0095】
【表1】






【0096】
(実施例23)
3−カルバモイルオキシメチル−7−{2−フラン−2−イル−2−[(Z)−メトキシイミノ]−アセチルアミノ}−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(9H−フルオレン−9−イル−メトキシカルボニルオキシ)−エチルエステル
ジメチルアセトアミド200ml中炭酸2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチルエステル1−ヨード−エチルエステル38gをジメチルアセトアミド840ml中ナトリウム塩形態のセフロキシム41.5gに加えた。得られた混合物を撹拌し、氷−HO混合物2lに注ぎ、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和NaCO溶液、ブラインで洗浄し、乾燥し、濃縮し、得られた濃縮残渣にエーテルを加えて粉砕した。3−カルバモイルオキシメチル−7−{2−フラン−2−イル−2−[(Z)−メトキシイミノ]−アセチルアミノ}−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(9H−フルオレン−9−イル−メトキシカルボニルオキシ)−エチルエステルが得られた。
【0097】
H−NMR(DMSO−d):1.48(d,3H,J=6Hz);3.55(d,1H,J=18Hz);3.64(2xd,1H,J=18Hz);3.89(2xs,3H);4.31−4.38(m,1H);4.49−4.86(m,4H);5.22(2xd,1H,J=5Hz);5.58−5.89(m,1H);6.60−6.73(m,2H);6.78/6.89(2xq,1H,J=6Hz);7.32−7.38(m,2H);7.42−7.46(m,2H);7.62−7.68(m,2H);7.83(m,1H);7.92(m,2H);9.79(2xd,1H,J=8Hz)。
【0098】
妥当な出発材料を使用した以外は実施例23と同様に以下の化合物を製造した。
【0099】
(実施例24)
3−カルバモイルオキシメチル−7−{2−フラン−2−イル−2−[(Z)−メトキシイミノ]−アセチルアミノ}−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(2,3−ジヒドロキシ−プロポキシカルボニルオキシ)−エチルエステル。
【0100】
H−NMR(DMSO−d):1.50(d,3H,J=6Hz);3.30(m,2H);3.49/3.62(2xd,1H,J=18Hz);3.63(m,1H);4.00(s,3H);4.03(m,1H);4.18(m,1H);4.75/4.80(m,1H);5.18−5.24(2xd,1H,J=5Hz);5.80−5.87(m,1H);6.67(m,1H);6.78/6.87(2xq,1H,J=6Hz);7.22(d,1H,J=3.5Hz);7.83(m,1H);9.57(2xd,1H,J=8Hz)。
【0101】
中間体
妥当な出発材料を使用した以外は実施例1に記載した方法と同様に式:
【0102】
【化35】

(式中、Rは上記表1に定義した通りである)の中間体が得られた。このような中間体のH−NMRデータを下表2に示す。
【0103】
【表2】

【0104】
実施例12’〜実施例24’の中間体については実施例1a、1b及び実施例10参照。
【0105】
「X’」で示す中間体番号は表1の実施例番号「X」に対応する。
【0106】
3−{(E)[[1−トランス−(4−アミノ−シクロヘキシルアミノ)−イミノメチル]−メチルヒドラゾノ]メチル}−7−{[(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾール−3−イル)−(Z)−(フルオロメトキシイミノ)−アセチル]アミノ}−3−セフェム−4−カルボン酸
a)3−アミノ−1−(トランス−4−アミノシクロヘキシル)−3−メチル−グアニジンのベンジリデン誘導体
塩酸塩形態のS−メチル−2−メチル−イソチオセミカルバジドのベンジリデン誘導体35gとトランス−1,4−ジアミノシクロヘキサン32.79gをMeOH300ml中で還流した。得られた混合物をRTで撹拌し、形成された沈殿を濾別し、溶媒を蒸発させた。得られた蒸発残渣を2M HCl 217.5mlで処理し、形成された沈殿を濾別し、洗浄し、乾燥した。得られた濾液の容量を約150mlにし、形成された沈殿を濾別し、洗浄し、乾燥した。乾燥した沈殿を合わせてHOから再結晶すると、一塩酸塩形態の3−アミノ−1−(トランス−4−アミノシクロヘキシル)−3−メチル−グアニジンのベンジリデン誘導体が得られた。
【0107】
b)3−アミノ−1−(トランス−4−アミノシクロヘキシル)−3−メチル−グアニジン
2M HCl 79.9ml中の一塩酸塩形態の3−アミノ−1−(トランス−4−アミノシクロヘキシル)−3−メチル−グアニジンのベンジリデン誘導体24.74gの混合物からベンズアルデヒドを留去し、残りの混合物から溶媒を蒸発させた。二塩酸塩形態の3−アミノ−1−(トランス−4−アミノシクロヘキシル)−3−メチル−グアニジンが得られた。
【0108】
c)3−{(E)[[1−トランス−(4−アミノ−シクロヘキシルアミノ)−イミノメチル]−メチルヒドラゾノ]メチル}−7−{[(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−(Z)−(フルオロメトキシイミノ)−アセチル]アミノ}−3−セフェム−4−カルボン酸
N−(1,4,5a,6−テトラヒドロ−3−ヒドロキシ−1,7−ジオキソ−3H,7H−アゼト(2,1−b)フロ(3,4−d)(1,3)−チアジン−6−イル)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾール−3−イル)−(Z)−2−(フルオロメトキシイミノ)酢酸アミド2.78gを2M HCl 3.4mlとDMA6.1ml中の二塩酸塩形態の3−アミノ−1−(トランス−4−アミノシクロヘキシル)−3−メチル−グアニジン2gの混合物に加え、得られた懸濁液をRTで撹拌した。得られた混合物を撹拌下にCHCNに注いだ。形成された沈殿を濾別し、洗浄し、乾燥した。三塩酸塩形態の3−{(E)[[1−トランス−(4−アミノ−シクロヘキシルアミノ)−イミノメチル]−メチルヒドラゾノ]メチル}−7−{[(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾール−3−イル)−(Z)−(フルオロメトキシイミノ)−アセチル]アミノ}−セフェム−4−カルボン酸が得られた。
【0109】
d)3−{(E)[[1−トランス−(4−アミノ−シクロヘキシルアミノ)−イミノメチル]−メチルヒドラゾノ]メチル}−7−{[(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾール−3−イル)−(Z)−(フルオロメトキシイミノ)−アセチル]アミノ}−3−セフェム−4−カルボン酸
三塩酸塩形態の粗3−{(E)[[1−トランス−(4−アミノ−シクロヘキシルアミノ)−イミノメチル]−メチルヒドラゾノ]メチル}−7−{[(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾール−3−イル)−(Z)−(フルオロメトキシイミノ)−アセチル]アミノ}−3−セフェム−4−カルボン酸10gをHO42mlに溶かし、クロマトグラフィー(LiChroprep(登録商標)RP−18,Merck,粒度40〜63μm)にかけた。一塩酸塩形態の所望生成物を含むフラクションを合わせて場合により凍結乾燥した。塩酸塩形態の3−{(E)[[1−トランス−(4−アミノ−シクロヘキシルアミノ)−イミノメチル]−メチルヒドラゾノ]メチル}−7−{[(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾール−3−イル)−(Z)−(フルオロメトキシイミノ)−アセチル]アミノ}−3−セフェム−4−カルボン酸が得られた。
【0110】
H−NMR:1.30−1.70,m,4H,CCH;1.80−2.10,m,4H,CCH;2.88−3.10,m,1H,NCH;3.32,s,3H,NCH;3.42−3.70,m,2H,SCHからの1H及びNCHからの1H;4.25,AB−四重項の一部,J=18Hz,1H,SCH;5.28,d,J=5Hz,1H,β−ラクタム;5.79,d,J=55Hz,2H,CHF;5,75,dd,J=5Hz及び8Hz,1H,β−ラクタム;8.10,s,1H,CH=N;9.84,d,J=8Hz,1H,NH。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カルボン酸基−COOHをその化学構造の一部とする医薬活性化合物であって、前記−COOH基がカルボン酸エステルの形態であり、前記カルボン酸エステルが、
−1−(2,3−ジ置換1−プロポキシカルボニルオキシ)−エチルカルボン酸エステル[但し、置換基はヒドロキシ及び(C1−22)アルキルカルボニルオキシから構成される群から選択される]、
−1−(1,3−ジ置換2−プロポキシカルボニルオキシ)−エチルカルボン酸エステル[但し、置換基はヒドロキシ及び(C1−22)アルキルカルボニルオキシから構成される群から選択される]、
−1−(9H−フルオレン−9−イル−(C1−4)アルカニルオキシカルボニルオキシ)−エチルカルボン酸エステル、
−1−(デカヒドロ−ナフタレン−2−イル−オキシカルボニルオキシ)−エチルカルボン酸エステル及び
−1−(2−アミノ(C1−6)アルコキシカルボニルオキシ)−エチルカルボン酸エステル
から構成される群から選択され、但し、医薬活性化合物がペニシリンである場合には、1−(2−アミノ(C1−4)アルコキシカルボニルオキシ)−エチルカルボン酸エステルを除く、前記医薬活性化合物。
【請求項2】
医薬活性化合物が請求項1の但し書きによるβ−ラクタム抗生物質である請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
医薬活性化合物が例えば式:
【化1】

(式中、ESTERは請求項1に記載のカルボン酸エステルである)で表される基本構造成分を含むセファロスポリンである請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
医薬活性化合物が例えば式:
【化2】

(式中、ESTERは請求項1に記載のカルボン酸エステルである)で表される基本構造成分を含み、請求項1の但し書きによるペニシリンである請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項5】
−COOH基が、
−1−(2,3,−ジヒドロキシ−1−プロポキシカルボニルオキシ)−エチル−オキシ−カルボニル、
−1−(2,3−ジアセトキシ−1−プロポキシカルボニルオキシ)−エチル−オキシ−カルボニル、
−1−(1,3−ジアセトキシ−2−プロポキシカルボニルオキシ)−エチル−オキシ−カルボニル、
−1−(2−オクタノイルオキシ−3−アセトキシ−1−プロポキシカルボニルオキシ)−エチル−オキシ−カルボニル、
−1−(2−アセトキシ−3−オクタノイルオキシ−1−プロポキシカルボニルオキシ)−エチル−オキシ−カルボニル、
−1−(9H−フルオレン−9−イル−メトキシカルボニルオキシ)−エチル−オキシ−カルボニル、
−1−(9H−フルオレン−9−イル−エトキシカルボニルオキシ)−エチル−オキシ−カルボニル、
−1−(デカヒドロ−ナフタレン−2−イル−オキシカルボニルオキシ)−エチル−オキシ−カルボニル及び
−1−(2−アミノ−エトキシカルボニルオキシ)−エチル−オキシ−カルボニル
から構成される群から選択されるエステルの形態であり、請求項1の但し書きによる請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項6】
式CEPHのセファロスポリンが、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−[メチル−(イミノ−ピペラジン−1−イル−メチル)−ヒドラゾノメチル]−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−{[3−エチル−2−(メチルイミノ)−イミダゾリジン−1−イル]−ヒドラゾノメチル}−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−[(カルバミミドイル)−ヒドラゾノメチル]−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−[(1,4,5,6,−テトラヒドロピリミジン−2−イル)−ヒドラゾノメチル]−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−{メチル−[N−(4−アミノ−シクロヘキシル)−カルバミミドイル]−ヒドラゾノメチル}−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−[(2−ジメチルアミノ−4,5−ジヒドロ−イミダゾール−1−イル−イミノ)−メチル]−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸、
−3−カルバモイルオキシメチル−7−{2−フラン−2−イル−[(Z)−メトキシイミノ]−アセチルアミノ}−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸、及び
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−[(3−エチル−2−(メチルイミノ)−イミダゾール−1−イル−イミノ)−メチル]−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸
から構成される群から選択される請求項3に記載の化合物。
【請求項7】
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−[メチル−(イミノ−ピペラジン−1−イル−メチル)−ヒドラゾノメチル]−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(2,3−ジヒドロキシ−1−プロポキシカルボニルオキシ)−エチルエステル、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−[メチル−(イミノ−ピペラジン−1−イル−メチル)−ヒドラゾノメチル]−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(2,3−ジアセトキシ−1−プロポキシカルボニルオキシ)−エチルエステル、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−[メチル−(イミノ−ピペラジン−1−イル−メチル)−ヒドラゾノメチル]−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(1,3−ジアセトキシ−2−プロポキシカルボニルオキシ)−エチルエステル、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−[メチル−(イミノ−ピペラジン−1−イル−メチル)−ヒドラゾノメチル]−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(2−オクタノイル−3−アセトキシ−1−プロポキシカルボニルオキシ)−エチルエステル、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−[メチル−(イミノ−ピペラジン−1−イル−メチル)−ヒドラゾノメチル]−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(2−アセトキシ−3−オクタノイル−1−プロポキシカルボニルオキシ)−エチルエステル、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−[メチル−(イミノ−ピペラジン−1−イル−メチル)−ヒドラゾノメチル]−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(2−アミノエトキシカルボニルオキシ)−エチルエステル、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−[メチル−(イミノ−ピペラジン−1−イル−メチル)−ヒドラゾノメチル]−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(2,3−ジヒドロキシ−1−プロポキシカルボニルオキシ)−エチルエステル、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−[メチル−(イミノ−ピペラジン−1−イル−メチル)−ヒドラゾノメチル]−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(デカヒドロ−ナフタレン−2−イル−オキシカルボニルオキシ)−エチルエステル、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−[(イミノ−ピペラジン−1−イル−メチル)−ヒドラゾノメチル]−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(2−アミノエトキシカルボニルオキシ)−エチルエステル、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシアミノ)−アセチルアミノ}−3−[(イミノ−ピペラジン−1−イル−メチル)−ヒドラゾノメチル]−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(デカヒドロ−ナフタレン−2−イル−オキシカルボニルオキシ)−エチルエステル、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−[メチル−(イミノ−ピペラジン−1−イル−メチル)−ヒドラゾノメチル]−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(9H−フルオレン−9−イル−メトキシカルボニルオキシ)−エチルエステル、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−[メチル−(イミノ−ピペラジン−1−イル−メチル)−ヒドラゾノメチル]−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−[1−(9H−フルオレン−9−イル)−エトキシカルボニルオキシ]−エチルエステル、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−{[3−エチル−2−(メチルイミノ)−イミダゾリジン−1−イル]−ヒドラゾノメチル}−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(9H−フルオレン−9−イル−メトキシカルボニルオキシ)−エチルエステル、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−[(カルバミミドイル)−ヒドラゾノメチル]−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(9H−フルオレン−9−イル−メトキシカルボニルオキシ)−エチルエステル、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−[(1,4,5,6,−テトラヒドロピリミジン−2−イル)−ヒドラゾノメチル]−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(9H−フルオレン−9−イル−メトキシカルボニルオキシ)−エチルエステル、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−{メチル−[N−(4−アミノ−シクロヘキシル)−カルバミミドイル]−ヒドラゾノメチル}−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(9H−フルオレン−9−イル−メトキシカルボニルオキシ)−エチルエステル、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−[(2−ジメチルアミノ−4,5−ジヒドロ−イミダゾール−1−イル−イミノ)−メチル]−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(2,3−ジヒドロキシ−1−プロポキシカルボニルオキシ)−エチルエステル、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−[(カルバミミドイル)−ヒドラゾノメチル]−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(2,3−ジヒドロキシ−1−プロポキシカルボニルオキシ)−エチルエステル、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−[(1,4,5,6,−テトラヒドロピリミジン−2−イル)−ヒドラゾノメチル]−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(2,3−ジヒドロキシ−1−プロポキシカルボニルオキシ)−エチルエステル、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−[(2−ジメチルアミノ−4,5−ジヒドロ−イミダゾール−1−イル−イミノ)−メチル]−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(2,3−ジヒドロキシ−1−プロポキシカルボニルオキシ)−エチルエステル、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−[メチル−(イミノ−ピペラジン−1−イル−メチル)−ヒドラゾノメチル]−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(2,3−ジヒドロキシ−1−プロポキシカルボニルオキシ)−エチルエステル、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−{[3−エチル−2−(メチルイミノ)−イミダゾリジン−1−イル]−ヒドラゾノメチル}−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(2,3−ジヒドロキシ−1−プロポキシカルボニルオキシ)−エチルエステル、
−7−{2−(5−アミノ−[1,2,4]チアジアゾール−3−イル)−2−(フルオロメトキシイミノ)−アセチルアミノ}−3−{メチル−[N−(4−アミノ−シクロヘキシル)−カルバミミドイル]−ヒドラゾノメチル}−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(2,3−ジヒドロキシ−1−プロポキシカルボニルオキシ)−エチルエステル、
−3−カルバモイルオキシメチル−7−{2−フラン−2−イル−[(Z)−メトキシイミノ]−アセチルアミノ}−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(9H−フルオレン−9−イル−メトキシカルボニルオキシ)−エチルエステル、及び
−3−カルバモイルオキシメチル−7−{2−フラン−2−イル−[(Z)−メトキシイミノ]−アセチルアミノ}−8−オキソ−5−チア−1−アザ−ビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボン酸1−(2,3−ジヒドロキシ−1−プロポキシカルボニルオキシ)−エチルエステル
から構成される群から選択される請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項8】
塩形態である請求項1から7のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項9】
医薬として使用するための請求項1から8のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項10】
微生物病の治療用医薬の製造のための請求項1から8のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項11】
少なくとも1種の医薬賦形剤と共に請求項1から8のいずれか一項に記載の化合物を含有する医薬組成物。
【請求項12】
別の医薬活性化合物と共に請求項1から8のいずれか一項に記載の化合物を含有する医薬組成物。
【請求項13】
医薬活性化合物の経口吸収の改善のための、
−1−(2,3−ジ置換1−プロポキシカルボニルオキシ)−エチルカルボン酸エステル[但し、置換基はヒドロキシ及び(C1−22)アルキルカルボニルオキシから構成される群から選択される]、
−1−(1,3−ジ置換2−プロポキシカルボニルオキシ)−エチルカルボン酸エステル[但し、置換基はヒドロキシ及び(C1−22)アルキルカルボニルオキシから構成される群から選択される]、
−1−(9H−フルオレン−9−イル−(C1−4)アルカニルオキシカルボニルオキシ)−エチルカルボン酸エステル、及び
−1−(デカヒドロ−ナフタレン−2−イル−オキシカルボニルオキシ)−エチルカルボン酸エステル
から構成される群から選択されるエステル基の使用。
【請求項14】
治療を必要とする対象における微生物病の治療方法であって、有効量の請求項1から8のいずれか一項に記載の化合物又は請求項12もしくは13に記載の医薬組成物を前記対象に投与することを含む、前記方法。
【請求項15】
少なくとも1種の免疫抑制、免疫調節又は抗炎症活性剤と同時又は順次使用する請求項1から8のいずれか一項に記載の少なくとも1種の化合物を含有する請求項15に記載の治療方法で使用するための医薬併用剤。

【公表番号】特表2006−515633(P2006−515633A)
【公表日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−501619(P2006−501619)
【出願日】平成16年1月27日(2004.1.27)
【国際出願番号】PCT/EP2004/000683
【国際公開番号】WO2004/067536
【国際公開日】平成16年8月12日(2004.8.12)
【出願人】(305008042)サンド・アクチエンゲゼルシヤフト (54)
【Fターム(参考)】