説明

半導体デバイス検査方法及び装置

【課題】本発明は半導体デバイス検査方法及び装置に関し、複雑な配線構造のデバイスでも故障箇所特定が可能になる半導体デバイス検査方法及び装置を提供することを目的としている。
【解決手段】荷電粒子線装置内に、荷電粒子線を変調する機能と、荷電粒子線をデバイス上の任意の位置に照射する機能と、単数又は複数のプロービング用探針及び探針移動機構を組み込んだ半導体検査装置を設け、該半導体検査装置は、半導体デバイスに変調された荷電粒子線を照射する手段と、該荷電粒子線を照射することによって発生する電気信号を探針のプロービングにより検出する手段と、入射荷電粒子の応答特性と検出される信号の応答特性を比較して半導体デバイスの欠陥箇所を特定する手段と、を有し、前記単数又は複数のプロービング用探針は、容量結合によりグランドポテンシャルに接続されて構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は荷電粒子線装置における半導体デバイス検査方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
荷電粒子線装置を用いた半導体故障解析技術には、電位コントラスト法と、吸収電流法が用いられている。
(a)電位コントラスト法
図15は電位コントラスト法の説明図である。図において、1はパターンである。図のように完全オープン箇所を含む配線パターンにおいては、左パターンには照射される荷電粒子の電荷が蓄積される。しかしながら、右側パターンでは荷電粒子の電荷は、グランドに移動し、パターンは電気的に中性を維持する。
【0003】
このことによって、パターン左、右においてポテンシャル(電位)が異なり、この結果、2次電子放出効率の差が生じ、2次電子像において、左右異なるコントラストが生成される。このコントラスト差が生じている箇所が欠陥箇所と認識することができる。
(b)吸収電流法
図16は吸収電流法の説明図である。図において、1はパターン、2、3は探針(プローブ)、4はアンプである。探針2の他端は接地されている。不完全オープンの箇所を境にして、プローブ2側には大きな電流が流れ、プローブ3側には小さな電流が流れる。これにより不完全オープンの箇所(高抵抗箇所)を検出することができる。
【0004】
従来のこの種の装置としては、連続ビーム(レーザ,電子,イオン)を対象領域に走査しながら照射し、配線に定電圧をかけた時の電流減少量を検出することにより故障箇所の同定を行なうようにした技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
【0005】
また、所定の配線の両端にプローブを接触させた状態で、荷電粒子ビームを照射し、各プローブに流れる吸収電流を増幅し、双方の信号の差信号を得て、配線の内部の欠陥箇所を特定するようにした技術が知られている(例えば特許文献2参照)。
【0006】
また、隣接する配線内の一方の配線に周期的に変化する電位を与えつつ、前記配線に対して電子ビームを照射し、前記隣接する配線から二次的に発生する粒子像を得るステップと、前記二次的に発生する粒子像の輝度を観察するステップとにより配線パターンの欠陥を検出する技術が知られている(例えば特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平8−160095号公報(段落0027〜0030)
【特許文献2】特開2004−296771号公報(段落0008〜0009)
【特許文献3】特開2001−77163号公報(段落0034〜0037)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、従来技術にはいろいろと問題がある。図17は電位コントラスト法の問題点の説明図である。図15と同一のものは、同一の符号を付して示す。電位コントラスト法では、図に示すように完全オープンではなく、ある高抵抗の抵抗値でつながっている配線では、全てのパターン1が同一ポテンシャル(電位)になるため、高抵抗故障箇所を含む配線で、2次電子像でコントラスト差を確認することができないという問題がある。
【0009】
図18は吸収電流法の問題点の説明図である。図16と同一のものは、同一の符号を付して示す。吸収電流法による高抵抗箇所の検出方法の問題点は、半導体デバイスの故障箇所を含む全ての領域を荷電粒子ビームによって走査することになる。従って、荷電粒子による層間絶縁膜のシュリンク(縮み)といった二次的故障を誘発し、本来観察対象となる故障部位にダメージを与えている。
【0010】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、変調荷電粒子線を用いることによって、複雑な配線構造のデバイスでも故障箇所特定が可能になる半導体デバイス検査方法及び装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の問題を解決するために、本発明は以下に示すような構成をとっている。
(1)請求項1記載の発明は、半導体デバイスに変調された荷電粒子線を照射することによって発生する電気信号を、探針のプロービングによって検出し、検出される信号の応答特性をモニターする機能を有する荷電粒子線装置において、該荷電粒子線装置内に、荷電粒子線を変調する機能と、荷電粒子線をデバイス上の任意の位置に照射する機能と、単数又は複数のプロービング用探針及び探針移動機構を組み込んだ半導体検査装置を設け、前記単数又は複数のプロービング用探針は容量結合によりグランドポテンシャルに接続され、該半導体検査装置で、半導体デバイスに変調された荷電粒子線を照射し、該荷電粒子線を照射することによって発生する電気信号を探針のプロービングにより検出し、入射荷電粒子の応答特性と検出される信号の応答特性を比較して半導体デバイスの欠陥箇所を特定する、ようにしたことを特徴とする。
【0012】
(2)請求項2記載の発明は、前記探針のプロービングにより検出した信号をディスプレイに表示するようにしたことを特徴とする。
(3)請求項3記載の発明は、半導体デバイスに変調された荷電粒子線を照射することによって発生する電気信号を、探針のプロービングによって検出し、検出される信号の応答特性をモニターする機能を有する荷電粒子線装置において、該荷電粒子線装置内に、荷電粒子線を変調する機能と、荷電粒子線をデバイス上の任意の位置に照射する機能と、単数又は複数のプロービング用探針及び探針移動機構を組み込んだ半導体検査装置を設け、該半導体検査装置は、半導体デバイスに変調された荷電粒子線を照射する手段と、該荷電粒子線を照射することによって発生する電気信号を探針のプロービングにより検出する手段と、入射荷電粒子の応答特性と検出される信号の応答特性を比較して半導体デバイスの欠陥箇所を特定する手段と、を有し、前記単数又は複数のプロービング用探針は、容量結合によりグランドポテンシャルに接続されることを特徴とする。
【0013】
(4)請求項4記載の発明は、前記単数又は複数のプロービング用探針は、容量結合によりグランドポテンシャルに接続され、検出系の寄生容量を補正することを特徴とする。 (5)請求項5記載の発明は、前記探針のプロービングにより検出した信号を表示するディスプレイを更に設けたことを特徴とする。
【0014】
(6)請求項6記載の発明は、変調された荷電粒子線が半導体デバイスに照射された際、該半導体デバイス内で検出される電気信号を探針により検出し、その信号を前記半導体検査装置内に設けられた演算制御部で演算処理することを特徴とする。
【0015】
(7)請求項7記載の発明は、変調された荷電粒子線が半導体デバイスに照射された際、該半導体デバイス内で検出される電気信号を増幅させる検出信号増幅器を前記半導体検査装置内に設けたことを特徴とする。
【0016】
(8)請求項8記載の発明は、前記検出信号増幅器には、応答特性を変化させる機能を設けたことを特徴とする。
(9)請求項9記載の発明は、増幅された検出信号を演算処理する機能を有することを特徴とする。
【0017】
(10)請求項10記載の発明は、変調された荷電粒子線が半導体デバイスに照射された際、該半導体デバイス内で生成される電気信号を検出する探針は、変調された荷電粒子線信号を参照信号として、ロックイン検出することを特徴とすることを特徴とする。
【0018】
(11)請求項11記載の発明は、前記得られた信号強度から欠陥箇所の抵抗値を算出する機能を有することを特徴とする。
(12)請求項12記載の発明は、変調した荷電粒子線の照射点を、半導体デバイス設計図面から指定できるようにしたことを特徴とする。
【0019】
(13)請求項13記載の発明は、前記得られた信号強度から、半導体デバイス設計画面上に欠陥箇所を表示するようにしたことを特徴とする。
(14)請求項14記載の発明は、複数の信号検出探針からの検出信号を比較し、故障領域を推定し、半導体デバイス設計画面上に故障推定領域を表示することを特徴とする。
【0020】
(15)請求項15記載の発明は、複数の探針を信号検出用、電源供給用、電気信号入力用として、異なる目的に振り分けるようにしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明は、以下のような効果を奏する。
(1)請求項1記載の発明によれば、変調荷電粒子線と容量結合したプローブを用いることで、ダメージなく高抵抗故障箇所を特定することが可能になる。また、変調荷電粒子線を用いることにより、複雑な配線構造の半導体デバイスでも故障箇所の特定が可能になる。
【0022】
(2)請求項2記載の発明によれば、探針のプロービングにより検出した信号をディスプレイに表示することで、故障箇所の確認をすることができる。
(3)請求項3記載の発明によれば、変調荷電粒子線と容量結合したプローブを用いることで、ダメージなく高抵抗故障箇所を特定することが可能になる。また、変調荷電粒子線を用いることにより、複雑な配線構造の半導体デバイスでも故障箇所の特定が可能になる。
【0023】
(4)請求項4記載の発明によれば、寄生容量を補正することにより、正確な抵抗値測定が可能になる。
(5)請求項5記載の発明によれば、探針のプロービングにより検出した信号をディスプレイに表示することで、故障箇所の確認をすることができる。
【0024】
(6)請求項6記載の発明によれば、探針により検出した信号を演算処理することで、高抵抗故障箇所の抵抗を算出することが可能になる。
(7)請求項7記載の発明によれば、半導体デバイス内で検出した信号を増幅することで、検出信号を把握することが容易になる。
【0025】
(8)請求項8記載の発明によれば、応答特性を変化させる機能を設けることで、電位コントラスト法、吸収電流法では不可能であった抵抗値の定量化実現でき、異常箇所の抵抗値を測定することが可能になる。
【0026】
(9)請求項9記載の発明によれば、検出信号を演算処理することにより欠陥箇所の抵抗を算出することが可能になる。
(10)請求項10記載の発明によれば、変調された荷電粒子線信号を参照信号として、ロックイン検出することで、高抵抗検出が可能になる。
【0027】
(11)請求項11記載の発明によれば、探針で検出された信号から欠陥箇所の抵抗を算出することが可能になる。
(12)請求項12記載の発明によれば、荷電粒子線の照射点を設計図面から指定できるようにすることで、自動的に半導体デバイス検査を行なうことが可能になる。
【0028】
(13)請求項13記載の発明によれば、半導体デバイス設計画面上に欠陥箇所を表示するようにしたので、欠陥箇所の把握が容易になる。
(14)請求項14記載の発明によれば、複数の探針の検出信号を比較して故障領域を推定して半導体デバイス設計画面上に表示することで、欠陥箇所の把握が容易になる。
【0029】
(15)請求項15記載の発明によれば、複数の探針を目的に応じて使い分けることにより、半導体デバイス検査時の操作性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の第1の実施例を示す構成図である。
【図2】本発明の動作説明図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す構成図である。
【図4】本発明の第2の実施例の動作説明図である。
【図5】本発明の第3の実施例の応答モニタ波形を示す図である。
【図6】本発明の第3の実施例の動作説明図である。
【図7】本発明の第4の実施例を示す構成図である。
【図8】設計データの一例を示す図である。
【図9】設計データの他の例を示す図である。
【図10】本発明の第5の実施例の要部を示す構成図である。
【図11】本発明の第6の実施例の要部を示す構成図である。
【図12】本発明の第7の実施例の要部を示す構成図である。
【図13】本発明の第8の実施例を示す構成図である。
【図14】本発明の第9の実施例の要部を示す構成図である。
【図15】電位コントラスト法の説明図である。
【図16】吸収電流法の説明図である。
【図17】電位コントラスト法の問題点の説明図である。
【図18】吸収電流法の問題点の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施例1)
図1は本発明の第1の実施例を示す構成図である。図において、5は荷電粒子線源、6はブランカー、30は該ブランカー6に印加する変調信号を生成する変調発生信号生成回路である。7は荷電粒子線源5から出射される荷電粒子線9を試料上で走査するための走査部、8は試料14上に細く絞った荷電粒子線を照射するための対物レンズである。
【0032】
11は試料14に接触するためのプローブ、10は該プローブ11を任意の位置に移動させるためのマニピュレータ、13は試料14に接触するためのプローブ、12は該プローブ13を任意の位置に移動させるためのマニピュレータである。Cはコンデンサであり、プローブ13と接地間に接続されている。
【0033】
32はプローブ11からの検出信号を増幅するアンプ、20は該アンプ32の出力及び変調発生信号生成回路30の出力とを受けて検出された信号をブランカー6の印加信号と同期させる信号同期回路、31は該信号同期回路20の出力を受けて欠陥抵抗値を演算する欠陥抵抗値演算回路である。16はバスである。変調発生信号生成回路30と欠陥抵抗値演算回路31は該バス16に接続されている。
【0034】
15は全体の動作を制御するコンピュータ、17は画像情報その他のデータを記憶するメモリ、18は本発明に係る半導体デバイス検査装置で得られた各種の情報を表示する表示装置である。メモリ17としては、例えばDRAMやハードディスク装置が用いられる。また表示装置18としては、例えば液晶ディスプレイが用いられる。19は各種コマンドやデータをコンピュータ15に入力する操作部である。該操作部19としては、例えばキーボードやマウス等が用いられる。コンピュータ15は、前記バス16と接続されている。このように構成された装置の動作を説明すれば、以下の通りである。
【0035】
操作部19から動作開始の指令をコンピュータ15に送る。該コンピュータ15は、動作開始指令を受けると、変調発生信号生成回路30に制御信号を送る。該変調発生信号生成回路30は、ブランカー6に制御信号を印加する。このブランカー6により、荷電粒子線9は試料14に例えばパルス状に照射される。
【0036】
この時の試料14の電流信号はプローブ11で検出される。プローブ11で検出された検出信号はアンプ32で増幅された後、信号同期回路20に与えられる。該信号同期回路20はアンプ32の出力と変調発生信号生成回路30の出力を受けて、検出信号を同期化させた後、欠陥抵抗値演算回路31に入る。該欠陥抵抗値演算回路31は、欠陥箇所の抵抗値を求め、バス16を介してコンピュータ15に通知する。該コンピュータ15は、この通知されてきた抵抗値を入力して、半導体デバイスの故障箇所を判断する。また、アンプ32からの信号は、バス16を介してコンピュータ15に入力され、該コンピュータ15から表示装置18にパターン部分の電流信号を表示する。
【0037】
図2は本発明の動作説明図である。図1と同一のものは、同一の符号を付して示す。図において、Cはプローブ13と接地間に接続されるコンデンサである。R1とR2はパターン間の抵抗である。ここでは、パターン間抵抗R1とR2は直列接続されている。プローブ13の他端は抵抗R1に接続され、プローブ11の一端は抵抗R2に接続されている。該プローブ11の他端はアンプ32に接続されている。このように構成された回路の動作を説明すれば、以下の通りである。
【0038】
今、図の丸1の領域に荷電粒子線が照射されたものとする。この荷電粒子線照射点からみたコンデンサ側のインピーダンスZcは、抵抗RとコンデンサCの容量として、この記号を用いるものとすると、以下の式で表される。
【0039】
Zc=√{R12+1/(2πfC)2} (1)
次に同じ荷電粒子線照射点からみたアンプ側のインピーダンスZaは次式で表される。
Za=R2 (2)
(1)式よりZcは周波数fに依存する値をとることが分かる。Zcの傾向は以下の通りである。
【0040】
f→大(高) の時Zc→小
f→小(低) の時Zc→大
周波数が高い成分はコンデンサ側に、周波数が低い成分はアンプ側に分流される。特にR1が小さくなると、1/(2πfC)2の項の寄与が大きくなる。従って、低抵抗検出では有効な手法といえる。また、C→大で、Zc→小となるため、できるだけ大きな容量のコンデンサを配置することが検出感度を向上させるために必要であることが分かる。以上の実施例では、図2の丸1の位置に荷電粒子線が照射される場合を説明したが、本発明はこれに限る必要はない。図の照射点丸2に照射された場合でも、同様にZcを求めることができる。同じ荷電粒子線照射点からみたアンプ側のインピーダンスZbは、以下の式で表される。
【0041】
Zc=√{(R1+R2)2+1/(2πfC)2} (3)
本発明で試料のパターンに荷電粒子線が照射された場合、照射点の照射位置ではアンプ32で検出信号の波形が異なる。図中波線で示すように矩形状の荷電粒子線が照射された場合、プローブ11で検出される応答波形は図中実線で示すように検出信号の波形は変化する。この時の矩形の立ち上がりの時定数は、丸1の位置で照射点が入射された場合の応答波形の傾きを決める時定数τはτ∝R2・Cで表される。次に、丸2の位置で照射点が入射された場合の応答波形の傾きを決める時定数τはτ∝(R1+R2)・Cで表される。
【0042】
コンデンサCの容量は予め決められており、アンプの応答波形(プランキング信号に対する応答信号)の傾きは求めることができ、欠陥抵抗値演算回路31は応答図形の傾きから欠陥抵抗R1又はR2の値を算出することができる。なお、図1では欠陥抵抗値を求めるのに、欠陥抵抗値演算回路31を用いたが、コンピュータ15でも求めることができることは言うまでもない。
【0043】
以上、説明したように、第1の実施例では、荷電粒子線が照射された時の応答波形の傾きから欠陥抵抗値を求めることができ、求めた欠陥抵抗値は表示装置18に表示することができる。なお、試料14のパターンは2次電子検出器(図示せず)で求めておき、2次電子検出器で検出された2次電子像の欠陥箇所をコンピュータ15で指示して、欠陥抵抗値の値を表示させるようにすることができる。
(実施例2)
図3は本発明の第2の実施例を示す構成図である。図1と同一のものは、同一の符号を付して示す。図において、5は荷電粒子源、6はブランカー、7は走査部、8は対物レンズ、10,12はマニピュレータで、11はマニピュレータ10の先端に取り付けられたプローブ(探針)、13はマニピュレータ12の先端に取り付けられたプローブ(探針)である。14は試料、29は該試料14をその上に載置し、所定方向に移動できる電子顕微鏡ステージ(以下単に試料ステージという)である。
【0044】
26はブランカー6にブランキングパルス信号を印加する荷電粒子線変調デバイス、27はコンピュータ15からの制御信号に基づいて変調信号を発生する変調発生回路、28はコンピュータ15からの制御信号に基づいて走査部7を走査する走査駆動回路である。20はコンピュータ15からの制御信号により対物レンズ8を駆動する対物レンズ駆動回路、21はコンピュータ15からの制御信号によりマニピュレータ10をX,Y,Z方向に駆動するマニピュレータ駆動制御回路である。
【0045】
22はプローブ11からの検出電流信号を検出して増幅し、A/D変換器によりデジタルデータに変換する変調検出回路である。16はバスである。15は前記したコンピュータ、17はコンピュータ15と接続され、各種情報を記憶するメモリ、19はコンピュータ15と接続され、各種コマンドやデータを入力する操作部、18は各種情報を表示する表示装置である。このように構成された装置の動作を説明すれば、以下の通りである。
【0046】
荷電粒子線源5から出射された荷電粒子線9は、ブランカー6によりより変調され、走査部7,対物レンズ8を経由して試料14上に照射される。この時、変調発生回路27における変調信号は、バス16を経由し、コンピュータ15,メモリ17に格納され、そのタイミングが表示装置18に表示される。変調されて荷電粒子線9が試料14上に照射された場合に発生する吸収電流、微小電位等の信号は、マニピュレータ10の先端に取り付けられているプローブ11,変調検出回路22によって検出され、コンピュータ15,メモリ17に格納される。
【0047】
その後、そのタイミングが表示装置18に表示される。このようにして得られる入射荷電粒子線の変調応答特性と試料14からプローブ11,変調検出回路22によって検出される信号の変調応答特性は、試料14内の抵抗に依存するため、高抵抗故障を含む試料では、応答特性が大きく変化する。
【0048】
図4は本発明の第2の実施例の動作説明図である。(a)は正常な配線に変調荷電粒子線を照射した場合の動作を、(b)は高抵抗故障箇所を含む配線に変調荷電粒子線を照射した場合を、(c)は高抵抗故障箇所の絞り込み方法をそれぞれ示している。
【0049】
(a)に示すように正常な配線のA点に変調荷電粒子線を照射した場合、高抵抗が存在しないので、照射電流は殆どコンデンサCを介して接地ラインに流れる。この結果、応答信号はプローブ11で検出され、変調検出回路22で所定の処理がなされた後、表示装置(応答モニタ)18に表示される。図の太い実線が入射波形、波線が検出波形である。検出波形の入射波形に対する応答の遅れはほとんどないことが分かる。
【0050】
(b)に示すようにB点に高抵抗故障箇所がある場合に、図のA点に荷電粒子線を照射した場合を考える。この時、検出波形は応答モニタの波線で示すように遅れが生じる。この遅れの時定数をτ、高抵抗箇所の抵抗をR、コンデンサCの容量をCとすると、時定数τ=R・Cと表すことができる。時定数τは計測することができ、コンデンサCの容量も予め分かっているので、高抵抗値R=τ/Cで表すことができる。その高抵抗を求める演算は、コンピュータ15が行なう。算出された高抵抗値は、表示装置18上に表示される。
【0051】
次に、高抵抗故障箇所の特定について説明する。(c)は高抵抗箇所の絞り込み方法を示す。先ずA点で変調荷電粒子線を照射すると、その波形は応答モニタの丸1に示すようになり、次にB点で変調荷電粒子線を照射すると、その波形は応答モニタの丸2に示すように鈍った波形となる。A点では遅れは生じず、B点で鈍った波形が観測されたということは、図のD〜F点の内のE点に高抵抗箇所が存在することを示している。
(実施例3)
図5は本発明の第3の実施例の応答モニタ波形を示す図である。図において、丸1は故障箇所を含む場合の応答波形を、丸2は故障箇所を含まない場合の波形をそれぞれ示している。τ1は故障箇所を含まない場合の遅延時間を、τ2は故障箇所を含む場合の遅延時間をそれぞれ示している。
【0052】
そこで、応答モニタに表示される応答特性において、故障箇所を含まない照射点における遅延時間τ1と、故障箇所を含む照射点における遅延時間τ2を比較し、故障箇所の抵抗値を推測することができる。図6は第3の実施例の動作説明図である。図16,図1と同一のものは、同一の符号を付して示す。荷電粒子線が図のA点に入射され、図のB点に故障点があるものとすると、故障点がある場合の応答特性は、図5の丸1に示すようなものとなり、故障点がない場合は、図5の丸2に示すようなものとなる。遅延時間τ2は測定することができ、コンデンサCの容量も予め分かっているので、故障箇所の抵抗値を推測することができる。
(実施例4)
図7は本発明の第4の実施例を示す構成図である。図3と同一のものは、同一の符号を付して示す。図において、30はコンピュータ15に入力される設計データを記憶する設計データ記憶装置、31は該設計データ記憶装置30とコンピュータ15間を接続するネットワーク、32はコンピュータ15からの制御信号を受けて試料ステージ29にステージ駆動信号を与えるステージ駆動回路である。その他の構成は図3と同じである。このように構成された装置の動作を説明すれば、以下の通りである。
【0053】
設計データ記憶装置30からの設計データは、ネットワーク31を経由してコンピュータ15に格納される。コンピュータ15は、試料となる半導体デバイスの設計情報を画面上に表示する機能を有し、その設計データ上に荷電粒子線を照射する位置を指定する機能を有する。位置指定された座標は、走査駆動回路28に照射点データとして入力され、荷電粒子線は設計データ上で指定された照射点に自動的に照射される。
【0054】
この指定位置の指定は、ステージ駆動回路32による電子顕微鏡ステージ29の移動と、走査駆動回路28による走査部7の走査位置の指定により行われる。荷電粒子線源5から出射された荷電粒子線9は、ブランカー6により変調され、走査部7、対物レンズ8を経由して試料14上の設計データ上に指定された位置に照射される。
【0055】
また、設計データ上にはプローブ位置も指定することが可能であり、指定されたプローブ位置情報は、ステージ駆動回路32及びマニピュレータ駆動回路21に伝達され、自動的にプローブを試料14上の指定された位置に接触させることが可能である。変調発生回路27における変調信号は、バス16を経由し、コンピュータ15、メモリ17に格納され、そのタイミングが表示される。
【0056】
変調された荷電粒子線9が試料上に照射された場合に発生する、微小電位等の信号は、マニピュレータ10の先端に取り付けられているプローブ11、変調検出回路22によって検出され、コンピュータ15、メモリ17に格納後、そのタイミングが表示される。このようにして得られる入射荷電粒子線の変調応答特性と、試料14からプローブ11、変調検出回路22により検出される信号の変調応答特性は、試料14内の抵抗に依存するため、高抵抗故障を含む配線経路では、大きく応答特性が変化する。設計データ上に複数の照射点を指定することによって、故障箇所を特定し、図面上に表示させることが可能になる。
【0057】
図8は設計データの一例を示す図である。設計データ上に表示される特定の配線上に荷電粒子線の位置を2の照射点位置指定丸1、照射点位置指定3の丸2、照射位置指定4の丸3のように指定し、プローブ位置を5のプローブ位置指定のように表示すると、その後変調荷電粒子線及びプローブ11は自動的に指定された座標に移動する。照射位置丸1〜丸3の照射点は、図中に矢印で示す。
【0058】
黒点を高抵抗箇所と想定すると、照射位置指定2の丸1、照射位置指定3の丸2における検出信号は遅延を含み、照射点位置4の丸3では遅延が発生しない。従って、黒点部コンタクトに異常がある可能性が高いと判断でき、その点を故障箇所として設計データ上に印を付与することが可能になる。
【0059】
図9は設計データの他の例を示す図である。設計データ上の配線に、複数の入出力端がある場合、2のプローブ位置指定を丸1、3のプローブ位置指定を丸2、4のプローブ位置指定を丸3のように複数実行できる。ここで、5の照射点位置指定を行なう。ここで、5の照射点位置は、図中に矢印で示す。ここで、黒点部が高抵抗故障箇所と想定すると、2のプローブ位置指定丸1のみ応答特性が異なることから、故障箇所は配線分岐点6から2のプローブ位置指定丸1の間に存在することが解る。また、異常箇所を含む配線支流を他の配線と異なる表示方法で示すこともできる。
(実施例5)
図10は本発明の第5の実施例の要部を示す構成図である。図7と同一のものは、同一の符号を付して示す。図に示す回路は、変調検出回路22の後段に寄生容量補正回路35を設けたものである。プローブ11,13を試料14上の所定の位置に接触させ、変調検出回路22で変調検出を行なう。この変調検出回路22の出力には、検出系の寄生容量が含まれるから、寄生容量補正回路35で検出系の寄生容量を補正するようにしたものである。具体的には、寄生容量分を差し引く補正を行なうことになる。
【0060】
このように構成すると、検出系の寄生容量を補正することができ、正確な故障箇所の高抵抗を測定することができるようになる。
(実施例6)
図11は本発明の第6の実施例の要部を示す構成図である。図10と同一のものは、同一の符号を付して示す。図10と同一のものは、同一の符号を付して示す。図に示す回路は、変調検出回路22の後段に演算処理回路36を設けたものである。プローブ11,13を試料14の上の所定の位置に接触させ、演算処理回路36で演算処理を行なう。この演算処理回路36は、検出効率を向上させるため、変調検出回路22の出力に演算処理を行なうようにしたものである。
【0061】
例えば、演算処理回路36は変調検出回路22の出力を受けて、微分処理を行なう。例えば、変調検出回路22から図のPに示すような波形が出力されたものとすると、演算処理回路36でこの変調検出回路22の波形Pを微分する。微分する結果、図のQに示すような微分波形が得られるから、この微分波形のピークとピーク間の時間を検出するようにしたものである。
【0062】
このように構成すると、検出信号の検出効率を向上させることができる。
(実施例7)
図12は本発明の第7の実施例の要部を示す構成図である。図11と同一のものは、同一の符号を付して示す。図に示す回路は、プローブ11の検出した信号を増幅回路37で増幅するようにしたものである。この増幅回路37の後段に、変調検出回路22を設けたものである。
【0063】
このように構成された回路によれば、プローブ11で検出した信号を増幅回路37で増幅してから変調するようにしているので、SN比がよくなり、正確な検出信号を得ることかできる。
(実施例8)
図13は本発明の第8の実施例を示す構成図である。図7と同一のものは、同一の符号を付して示す。図に示す回路は、プローブ11の検出した信号を変調検出回路38でロックイン検出処理により信号処理するようにしたものである。該変調検出ロックイン検出回路38には、変調発生回路27からの信号が参照信号として入力されている。このように構成された回路の動作を以下に説明すれば以下の通りである。
【0064】
荷電粒子線源5から出射された荷電粒子線9は、ブランカー6により変調され、走査部7,対物レンズ8を経由して、試料14上に照射される。この時、変調発生回路27における変調信号は、バス16を経由してコンピュータ15,メモリ17に格納され、そのタイミングが表示装置18に表示されると共に変調検出回路38に参照信号として入力される。
【0065】
変調された荷電粒子線9が試料14上に照射された場合に発生する吸収電流、微小電位等の信号は、マニピュレータ10の先端に取り付けられたプローブ11と、変調検出回路38により検出される。この場合、変調検出回路38は荷電粒子線9の変調成分を参照信号としてロックイン検出を行ない、その信号がコンピュータ15,メモリ17に格納後、タイミング表示される。
【0066】
このようにして得られる入射荷電粒子線9の変調応答特性と試料14からプローブ11,変調検出回路38によって検出される信号の変調応答特性は、試料内の抵抗に依存するため、高抵抗故障を含む試料では、大きく応答特性が変化するので、高抵抗故障部を判定することができる。
(実施例9)
図14は本発明の第9の実施例の要部を示す構成図である。図は電界効果型トランジスタ(FET)に本発明を適用したものである。40〜42はプローブである。Dはドレイン、Sはソース、Gはゲートである。プローブ40では電源Vddを印加し、プローブ41では電源Vssを印加し、プローブ42では出力を取り出す。
【0067】
このように構成された回路において、照射位置に変調信号を印加して、プローブ42から変調信号を取り出し、デバイスの動作確認を行なうことができる。
上述の実施例では、荷電粒子線を用いた場合を例にとって説明したが、例えばその一例として電子線やイオン線等を用いることができることは言うまでもない。
【0068】
以上、説明したように本発明によれば、以下のような効果が得られる。
1)電子顕微鏡/集束イオンビーム装置(FIB)において、変調荷電粒子線/容量結合したプローブを用いることによって、ダメージ無く高抵抗故障箇所を特定することが可能になった。
2)電子顕微鏡/FIB内において、変調荷電粒子線を用いることによって、複雑な配線構造のデバイスでも故障箇所特定が可能になった。
3)電位コントラスト法、吸収電流法では不可能であった抵抗値の定量化が、応答特性測定結果から、異常箇所の抵抗値を定量的に特定することが可能になった。
4)設計データからプローブコンタクト位置、荷電粒子線照射位置を指定し、これをプローブ、荷電粒子線制御信号に変換することによって測定の自動化が可能になった。
5)設計データに故障箇所を表示する機能により、故障箇所の絞り込みが容易になった。
6)応答特性検出器に寄生容量補正機能を取り付けることによって、正確な抵抗値測定が可能になった。
7)応答特性検出器に演算機能、ロックイン検出機能を取り付けることによって、低抵抗検出が可能になった。
8)変調荷電粒子線を指定位置に照射することにより、他の解析手法と比較し、デバイスへのダメージ軽減が可能になった。
9)電源投入を行なうことによって、任意の回路を動作状態にして応答特性の測定が可能になった。
10)応答特性は半導体デバイスの抵抗値に大きく依存するため、より低抵抗の故障箇所を短時間に特定することが可能になった。
【符号の説明】
【0069】
5 荷電粒子線源
6 ブランカー
7 走査部
8 対物レンズ
9 荷電粒子線
10 マニピュレータ
11 プローブ
12 マニピュレータ
13 プローブ
14 試料
15 コンピュータ
16 バス
17 メモリ
18 表示装置
19 操作部
20 対物レンズ駆動回路
21 マニピュレータ駆動制御回路
22 変調検出回路
26 荷電粒子線変調デバイス
27 変調発生回路
28 走査駆動回路
29 電子顕微鏡ステージ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体デバイスに変調された荷電粒子線を照射することによって発生する電気信号を、探針のプロービングによって検出し、検出される信号の応答特性をモニターする機能を有する荷電粒子線装置において、
該荷電粒子線装置内に、荷電粒子線を変調する機能と、荷電粒子線をデバイス上の任意の位置に照射する機能と、単数又は複数のプロービング用探針及び探針移動機構を組み込んだ半導体検査装置を設け、
前記単数又は複数のプロービング用探針は容量結合によりグランドポテンシャルに接続され、
該半導体検査装置で、半導体デバイスに変調された荷電粒子線を照射し、
該荷電粒子線を照射することによって発生する電気信号を探針のプロービングにより検出し、
入射荷電粒子の応答特性と検出される信号の応答特性を比較して半導体デバイスの欠陥箇所を特定する、
ようにしたことを特徴とする半導体デバイス検査方法。
【請求項2】
前記探針のプロービングにより検出した信号をディスプレイに表示するようにしたことを特徴とする請求項1記載の半導体デバイス検査方法。
【請求項3】
半導体デバイスに変調された荷電粒子線を照射することによって発生する電気信号を、探針のプロービングによって検出し、検出される信号の応答特性をモニターする機能を有する荷電粒子線装置において、
該荷電粒子線装置内に、荷電粒子線を変調する機能と、荷電粒子線をデバイス上の任意の位置に照射する機能と、単数又は複数のプロービング用探針及び探針移動機構を組み込んだ半導体検査装置を設け、
該半導体検査装置は、半導体デバイスに変調された荷電粒子線を照射する手段と、
該荷電粒子線を照射することによって発生する電気信号を探針のプロービングにより検出する手段と、
入射荷電粒子線の応答特性と検出される信号の応答特性を比較して半導体デバイスの欠陥箇所を特定する手段と、
を有し、
前記単数又は複数のプロービング用探針は、容量結合によりグランドポテンシャルに接続されることを特徴とする半導体デバイス検査装置。
【請求項4】
前記単数又は複数のプロービング用探針は、容量結合によりグランドポテンシャルに接続され、検出系の寄生容量を補正することを特徴とする請求項3記載の半導体デバイス検査装置。
【請求項5】
前記探針のプロービングにより検出した信号を表示するディスプレイを更に設けたことを特徴とする請求項3記載の半導体デバイス検査装置。
【請求項6】
変調された荷電粒子線が半導体デバイスに照射された際、該半導体デバイス内で検出される電気信号を探針により検出し、その信号を前記半導体検査装置内に設けられた演算制御部で演算処理することを特徴とする請求項3乃至5の何れか1項に記載の半導体デバイス検査装置。
【請求項7】
変調された荷電粒子線が半導体デバイスに照射された際、該半導体デバイス内で検出される電気信号を増幅させる検出信号増幅器を前記半導体検査装置内に設けたことを特徴とする請求項3乃至6の何れか1項に記載の半導体デバイス検査装置。
【請求項8】
前記検出信号増幅器には、応答特性を変化させる機能を設けたことを特徴とする請求項7記載の半導体デバイス検査装置。
【請求項9】
増幅された検出信号を演算処理する機能を有することを特徴とする請求項7記載の半導体デバイス検査装置。
【請求項10】
変調された荷電粒子線が半導体デバイスに照射された際、該半導体デバイス内で生成される電気信号を検出する探針は、変調された荷電粒子線信号を参照信号として、ロックイン検出することを特徴とすることを特徴とする請求項7記載の半導体デバイス検査装置。
【請求項11】
前記得られた信号強度から欠陥箇所の抵抗値を算出する機能を有することを特徴とする請求項6記載の半導体デバイス検査装置。
【請求項12】
変調した荷電粒子線の照射点を、半導体デバイス設計図面から指定できるようにしたことを特徴とする請求項3記載の半導体デバイス検査装置。
【請求項13】
前記得られた信号強度から、半導体デバイス設計画面上に欠陥箇所を表示するようにしたことを特徴とする請求項3記載の半導体デバイス検査装置。
【請求項14】
複数の信号検出探針からの検出信号を比較し、故障領域を推定し、半導体デバイス設計画面上に故障推定領域を表示することを特徴とする請求項3記載の半導体デバイス検査装置。
【請求項15】
複数の探針を信号検出用、電源供給用、電気信号入力用として、異なる目的に振り分けるようにしたことを特徴とする請求項3記載の半導体デバイス検査装置

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate