説明

半導体装置およびその製造方法

【課題】半導体チップがフリップチップ実装された半導体装置において、十分なバンプ接合強度と良好な高周波特性を実現する。
【解決手段】半導体装置(40)は、実装基板(41)と、前記実装基板に導体バンプ(43A、43B)を介して実装される半導体チップ(50)とを含み、前記導体バンプは、前記半導体チップと接合される内側部分(42a)と、前記内側部分を覆う外側部分(42b)とを有し、前記内側部分はCu又はAlであり、前記外側部分は、前記内側部分よりも硬度の高い導電材料、たとえばCu合金めっき膜又はAg合金めっき膜である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、広くは半導体の技術分野に関し、特に、半導体チップをパッケージ基板に実装した半導体装置とその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
いわゆる高周波モジュールと呼ばれる高周波用途の半導体装置では、GaAsなどの化合物半導体チップが、モジュール基板などの実装基板にフリップチップ実装され、MMIC(monolithic microwave integrated circuit)を構成する。高周波用途の半導体装置の製造工程では、半導体チップ上に低抵抗のAuバンプを形成し、フリップチップ実装の際にAuバンプを、実装基板上の対応するAu電極パッドに接合する(たとえば、特許文献1および2参照)。
【0003】
チップ実装の際のAuバンプとAu電極パッドの接合は、一般に、熱圧着や、接着剤を使った圧接、さらには超音波接合などにより行われる。熱圧着を行う場合には、300℃〜400℃の温度での熱処理が必要となる。従来は、高周波の半導体装置の実装基板にセラミック基板を用いていたので、熱圧着法を用いることができたが、最近では、低コスト化の要請に応じて、樹脂基板の使用へと移行しつつある。樹脂基板を使用する場合は、300℃〜400℃の温度での熱圧着を行うことはできない。
【0004】
一方、接着剤を用いて半導体チップを実装基板に接合する場合は、熱処理は必要なく、実装基板の耐熱性に問題が生じることはない。しかし、接着剤でAuバンプとAu電極パッドを接合した場合、導体同士は機械的に接触しているだけであり、衝撃や熱サイクルにより、抵抗の増大や断線などの問題が発生しやすい。
【0005】
このような事情から、低温でAuバンプとAu電極パッドを凝着できる超音波接合技術が重要になってきている。
【特許文献1】特開2002−76832号公報
【特許文献2】特開2001−127102号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、図1に示すように、超音波接合により、GaAsなどの化合物半導体チップ11をモジュール基板14に実装する場合を考える。半導体チップ11の一方の面には、配線パターン12aを含む樹脂封止層12が形成され、樹脂封止層12で取り囲まれるバンプ用電極12A、12B上に、Auバンプ13A、13Bが配置されている。樹脂封止層12の表面は保護膜17で覆われている。
【0007】
一方、モジュール基板14には、チップ側のAuバンプ13A、13Bと対応する位置に、電極パッド15A、15Bが設けられている。電極パッド15Aは、Cu電極パターン15aと、これを覆う無電解Niめっき膜15bと、さらにNi膜15bを覆う無電解Auめっき膜15cで構成される。電極パッド15Bも同様に、Cu電極パターン15d、無電解Niめっき膜15f、および無電解Auめっき膜15eで構成される。
【0008】
超音波接合によってフリップチップ実装を行う場合、接合される金属部材が柔らかいほど、すなわち硬度が小さいほど、強固な接合が得られる。金(Au)材料の場合、バルクAuが最も柔らかく(ビッカース硬度20〜60)、電解Au(ビッカース硬度50以上)、無電解Au(ビッカース硬度100以上)の順で硬度が増す。
【0009】
半導体チップ11のAuバンプ13A、13Bは、一般に電解めっきで形成される。超音波による固相接合で適切な摩擦を得るのに印加される荷重は50MPa程度であるが、電解Auめっき材料では、信頼性を確保するために十分な接合強度(引張強度)を得るのが困難である。そこで、Auバンプ13A、13Bを、電解めっきではなく、より硬度の小さい(柔らかい)バルクAuで形成して、接合強度を高めることが考えられる。
【0010】
しかし、たとえば40μm径のバルクAuバンプ13A、13Bが、200μm程度の間隔で配置される実装構造を考えると、モジュール基板14への超音波接合の際に、柔らかいAuスタッドバンプ13A、13Bが潰れて変形し、バンプ幅が拡がってしまう。その場合、Auバンプ13A、13Bの変形に伴う表面形状や表面状態の劣化(バレル状の膨らみや表面荒れ)により、高周波伝送特性が劣化する。また、スタッドバンプ13A、13Bの過剰な変形により半導体チップ11とモジュール基板14の間の距離を適正に維持できなくなり、熱膨張率のミスマッチに起因する応力が、バンプ13A、13Bの接合界面に集中し、接合信頼性が低下する。
【0011】
そこで、本発明は、半導体チップを実装基板上に超音波接合する際に、十分なバンプ接合強度と良好な高周波特性の双方を満足することのできる半導体装置の構成を提供することを課題とする。また、そのような半導体装置の製造方法の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するために、本発明では接合バンプの本体を硬度の小さい導体で形成して接合強度を確保し、接合バンプの表面を本体部分よりも硬度の高い導体で被覆して、形状保持機能を高める。
【0013】
より具体的には、第1の側面では、半導体装置は、実装基板と、前記実装基板に、導体バンプを介して実装される半導体チップとを含み、
前記導体バンプは、前記半導体チップと接合される内側部分と、前記内側部分を覆う外側部分とを有し、
前記内側部分はCu又はAlであり、前記外側部分は、前記内側部分よりも硬度の高い導電材料であることを特徴とする。
【0014】
好ましい実施例では、前記外側部分は、Cu合金、及び/又はAg合金である。ひとつの構成例として、前記外側部分はめっき析出膜である。
【0015】
第2の側面では、半導体装置の製造方法を提供する。この方法は、
実装基板上に、導電性皮膜で覆われたCu又はAlのバンプを形成し、
前記バンプに半導体チップを超音波接合する、
工程を含み、前記導電性皮膜として、前記Cu又はAlよりも硬度が高い材料を選択することを特徴とする。
【0016】
好ましい実施例では、前記バンプを、Cu合金又はAg合金のめっき皮膜で覆された前記Cu又はAlの線材を用いて形成する。
【0017】
また別の例では、前記バンプは、前記実装基板上に前記Cu又はAlのスタッドを形成し、前記スタッド上に、Cu合金またはAg合金のめっき膜を形成することによって形成する。
【発明の効果】
【0018】
上記構成と製造方法により、半導体チップを実装基板上に超音波接合する際に、接合強度を保ちつつ、過度のバンプ変形による伝送損失の低下を防止し、接合の信頼性と高周波特性の双方を満足することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、添付図面を参照して、本発明の良好な実施形態を説明する。
<第1実施形態>
【0020】
図2〜図7は、本発明の第1実施形態による半導体装置の製造工程を示す概略断面図である。
【0021】
図2において、実装基板41の基板電極41A、41B上に、チップ搭載用の接合電極を形成する。より具体的には、ガラスエポキシなどの樹脂実装基板41上に、基板電極41A、41Bが配置されている。基板電極41A、41Bの各々は、Cu配線パターン41aと、その表面に形成される膜厚3μmのNi膜41bと、膜厚0.5μmのAu膜41cで構成される。Ni膜41bとAu膜41cは、たとえば、無電解めっき膜である。この基板電極41A、41Bに、接合電極となるスタッドバンプを形成する。
【0022】
図2の例では、直径30μmのCuワイヤ42aの表面を、膜厚2μmのCu合金めっき皮膜42bで被覆した皮膜ワイヤ42A、42Bをスタッドバンプの材料として用いるが、Cu合金めっき皮膜42bの膜厚は、めっき条件を調整することで、1μm〜5μmの範囲内で制御可能である。内側のCuワイヤ42aは、バルクCuであり、その硬度は、外側の皮膜42bの硬度よりも小さい。内側のワイヤ42aは、バルクCuに代えて、Alを用いてもよい。外側の皮膜42bを、電解めっきで析出するCu合金めっき膜に代えて、電解めっきで析出するAg合金めっき膜としてもよいし、無電解めっきで析出される金属めっき膜等、内側のワイヤ42aよりも硬度が高い任意の導体皮膜材料を用いることができる。このような皮膜ワイヤ42A、42Bを、ワイヤボンダで基板電極41A、41B上に溶接する。
【0023】
図3は、皮膜ワイヤ42A、42Bを、実装基板41の基板電極41A、41Bにワイヤボンディングした状態を示す。ワイヤボンディングにより、基板電極41A、41B上に、それぞれ径が40μmのスタッドバンプ43A、43Bが形成される。なお、断面形状が一辺30μmのスクエア皮膜ワイヤ42を用いた場合は、スタッドバンプ43は一辺40μmのバンプとなる。こうして形成されたスタッドバンプ43A、43Bが、半導体チップとの間の接合電極となる。
【0024】
スタッドバンプ43A、43Bの本体部分は、Cuワイヤ42aを構成するバルクCuであり、その粒径は、5〜10μm、ビッカース硬度は、40〜70である。一方、Cu合金めっき皮膜42bは、より緻密な析出層であり、その粒径は、5μm以下、ビッカース硬度は、150以上である。
【0025】
次に、図4に示すように、スタッドバンプ43A、43Bの先端部分をレベリングしてCuワイヤ42aを露出する。レベリングは、切削或いは空潰しにより行う。空潰しの場合は、平坦なレベリング部材(不図示)を押圧する方法でもよいし、後述するように、実装される半導体チップを押圧することにより行ってもよい。
【0026】
次に、図5に示すように、図示しないボンディングツールにより、半導体チップ50を接着面が下になるように(フリップチップで)保持して、実装基板41に対して位置合わせする。半導体チップ50は、GaAsやInGaAsなどの化合物半導体チップ基板51で構成されるMMICであり、接合面(図5では下面)に樹脂封止層52が形成されている。樹脂封止層52には、多層の配線パターン52Aが形成されており、配線パターン52Aは、保護膜53中で露出するパッド電極53A,53Bに接続されている。パッド電極53A、53Bは、たとえばAu電極である。
【0027】
次に、図6に示すように、半導体チップ50のパッド電極53A、53Bを、実装基板41のスタッドバンプ43A、43BのCuワイヤ42aの露出面に接触させて、超音波接合する。超音波接合では、図6の下方の矢印で示すように、半導体チップ50を実装基板41に対してたとえば50MPaの荷重で押圧する。この50MPaの荷重は、バルクCuワイヤ42aで構成されるスタッドバンプ本体と、Auパッド電極53A、53Bとの超音波接合において、最大接合強度が得られる荷重である。なお、前述したように、スタッドバンプ43A、43Bの先端部のレベリングを、この荷重工程で行うことも可能である。
【0028】
荷重をかけた状態で、ジグザグ矢印で示すように、半導体チップ50に超音波を印加する。超音波の周波数はたとえば60kHz、最大振幅は2.5μmである。荷重下での超音波振動により、半導体チップ50のパッド電極53A、53Bが、それぞれ対応するスタッドバンプ43A、43Bに固相接合される。
【0029】
次に、図7に示すように、任意で半導体チップ50と実装基板41の隙間にアンダーフィル材を充填し、例えば150℃の温度で硬化して、樹脂封止層52を形成して、半導体装置40が完成する。樹脂封止層52は、半導体チップ50とスタッドバンプ43A、43Bとの間の接合強度をさらに補強する。
【0030】
実施形態のように、バルクCuを主要材料とするスタッドバンプ43A、43Bで接合することにより、これまで不安定であった、めっきバンプと基板電極との界面の接合強度(引張強度)を、12MPaから15MPaに増大することができる。
【0031】
また、スタッドバンプ43A、43B表面を覆うCu合金めっき皮膜42bにより、超音波接合時のバンプの潰れ過ぎを防止して、高周波伝搬損失を低減することができる。上述した実施形態のように、厚さ2μmのCu合金めっき皮膜42bでバルクCuワイヤ42aを覆った場合、接合前のスタッドバンプ43(図5参照)の径は40μm、超音波接合後のスタッドバンプ43(図7参照)の径は47μm〜50μmとなり、17.5%〜25%の直径増加の範囲に抑えることができる。外側のCu合金めっき皮膜42bの膜厚を、2μm(接合前のバンプ径の5%)よりも厚く設定すると、バンプ径の増大比率はさらに小さく抑制できる。
【0032】
これは、従来の電解Auめっきバンプを用いた超音波接合と比較して、すぐれた伝搬損失抑制効果が得られることを意味する。従来のAuめっきバンプで、最適な接合強度を得るための加圧で超音波接合すると、接合後のバンプ径は、接合前と比較して30%以上も拡がってしまう。また、めっき皮膜42bのないバルク金属材料(バルクAu、バルクCu等)のみのバンプを形成すると、最適な接合強度を得るための荷重は低減されるが、その硬度の小ささ故に、荷重下での超音波振動による変形が著しく、バンプ径の拡がりは32.5%にもなり、深刻な伝搬損失が生じる。
【0033】
接合後のバンプ径が25%を越えて増大すると、ミリ波帯域のモジュールでは、反射特性が−10dB以上、損失が5dB以上となり、高周波特性が劣化する。これに対して、実施形態では、より硬度の小さい(接合強度の強い)バルクCuワイヤ42aを用いているにもかかわらず、外側にCu合金めっき皮膜42bを設けたので、最適な接合強度を得るための加圧振動下でも、バンプ形状が良好に維持される。
【0034】
さらに、超音波接合後のスタッドバンプ43で、最も直径の大きい部分が、最も直径の小さい部分の1.3倍以下となるように接合変形を抑制することで、反射特性の劣化を防止し、伝搬損失を5dBよりも小さくすることができる。これを実現するのに、たとえば超音波の振動方向と直交するバンプ面のめっき皮膜42bの厚さを、超音波の振動方向と平行なバンプ面のめっき皮膜42bの厚さよりも大きく設定する等が考えられる。
【0035】
このようにして作製された半導体装置40の信頼性を確認するために、−55℃から150℃の間で熱サイクル試験を行った。その結果、3000サイクルを越えてもなお、各バンプ43と導体パターン(チップ側および基板側)との間のコンタクト抵抗の上昇は10%以下であり、十分な接続信頼性が得られることが確認された。
【0036】
変形例として、外側の導体皮膜42bを、膜厚5μmのCu合金またはAg合金のめっき皮膜で構成する。すなわち、膜厚5μmの導体皮膜で覆われたワイヤ(バルクCu又はバルクAlの線材)を、基板電極41Aおよび41B上にワイヤボンディングして、平均径が40μmのスタッドバンプを形成し、図5のようにレベリングして、図6のように半導体チップを超音波接合した。超音波接合により得られた界面接合強度は15MPa、接合後のバンプ径は45μm〜47μmとなり、バンプ径の増加率は17.5%以下に抑制された。この例によっても、実施形態の構成および方法により、十分な接合強度と、高周波損失の抑制の両方が実現されることがわかる。
<第2実施形態>
【0037】
図8および図9は、本発明の第2実施形態の半導体装置の製造工程図である。第1実施形態では、あらかじめ硬度の大きい導体で皮膜(Cu合金めっき皮膜等)されたバルクワイヤを用いたが、第2実施形態では、スタッド形成後に、表面皮膜を形成する。
【0038】
図8において、実装基板41上の基板電極41A、41B上に、Cu線材をワイヤボンディングしてバルクCuスタッド62aを形成する。基板電極41A、41Bの各々は、第1実施形態と同様に、配線パターン41aを無電解Niめっき膜41bと無電解Auめっき膜41cで被覆したものである。Cu線材に代えて、バルク金属材料であるAl線材を用いてスタッド62aを形成してもよい。
【0039】
次に、図9において、実装基板41を、基板電極41のAu膜41cの高さに達する膜厚のめっきレジスト(不図示)で覆い、電解めっきによりスタッド62aの表面に、Cu合金皮膜またはAg合金被膜62bを形成して、スタッドバンプ63A、63Bを形成する。導体皮膜62bは、Ag合金めっき皮膜やCu合金めっき皮膜に代えて、電解めっきや無電解めっきにより、スタッド62aよりも硬度の大きな任意の導体皮膜を形成してもよい。この場合、導体皮膜62aの硬度は、超音波接合後のスタッドバンプ43A、43Bの最大径が、最少径の1.3倍以内となるように選択されるのが望ましい。
【0040】
この後、図4のようにスタッドバンプ43A、43Bの先端部分をレベリングし、図5および図6に示すように、フリップ状態で保持された半導体チップ50の電極パッド53A、53Bを対応するスタッドバンプ63A、63Bに超音波接合し、図7のようにアンダーフィル材を充填して半導体装置40を完成する。
【0041】
この方法によっても、従来のAuめっきバンプと比較して、界面接合強度が25%以上向上し、超音波接合後のバンプ径太りを25%以下に抑制することができる。
【0042】
以上、第1実施形態、第2実施形態を例示にとって述べたように、超音波接合後のスタッドバンプの平均径の5%〜11%の膜厚で、バンプ本体(内側部分)よりも硬度の大きい外側導体皮膜を配置することによって、接合の信頼性も、高周波動作の信頼性も向上する。特に、超音波接合によるバンプ径太りが25%以下に抑制された半導体装置40は、76GHz帯のミリ波信号や、マイクロ波帯域の高周波信号の伝送に好適である。
【0043】
実施形態では、バルクCu又はバルクAlで構成されるバンプ本体(内側部分)に対して、より硬度の高い外側皮膜を一層だけ配置したが、たとえば、Cu合金めっき膜とAg合金めっき膜の2層で、外側皮膜(42b、62b)を構成してもよい。この場合も接合強度とバンプ形状維持の効果が良好に得られる。
【0044】
最後に、以上の説明に関して、以下の付記を開示する。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明に至る過程で考えられる半導体チップの超音波接合を示す概略断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造工程図(その1)である。
【図3】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造工程図(その2)である。
【図4】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造工程図(その3)である。
【図5】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造工程図(その4)である。
【図6】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造工程図(その5)である。
【図7】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造工程図(その6)である。
【図8】本発明の第2実施形態による半導体装置の製造工程図(その1)である。
【図9】本発明の第2実施形態による半導体装置の製造工程図(その2)である。
【符号の説明】
【0046】
40 半導体装置
41 実装基板
41A、41B 基板電極
41a 配線パターン
41b Ni膜
41c Au膜
42A、42B 皮膜ワイヤ
42a 内側ワイヤ(バルクCuワイヤ)
42b、62b Cu合金めっき皮膜(外側の導体皮膜)
43A、43B、63A、63B スタッドバンプ
50 半導体チップ
51 半導体チップ基板
52 樹脂封止層
53A、53B チップ側パッド電極
62a スタッド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
実装基板と、
前記実装基板に、導体バンプを介して実装される半導体チップと
を含む半導体装置において、
前記導体バンプは、前記半導体チップと接合される内側部分と、前記内側部分を覆う外側部分とを有し、
前記内側部分はCu又はAlであり、前記外側部分は、前記内側部分よりも硬度の高い導電材料であることを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
前記外側部分は、Cu合金、及び/又はAg合金であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記外側部分はめっき析出膜であることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
【請求項4】
実装基板上に、導電性皮膜で覆われたCu又はAlのバンプを形成し、
前記バンプに半導体チップを超音波接合する、
工程を含み、前記導電性皮膜として、前記Cu又はAlよりも硬度が高い材料を選択することを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項5】
前記バンプは、Cu合金又はAg合金のめっき皮膜で覆われた前記Cu又はAlの線材を用いて形成されることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項6】
前記バンプは、前記実装基板上に前記Cu又はAlのスタッドを形成し、前記スタッド上に、Cu合金またはAg合金のめっき膜を形成することによって形成されることを特徴とする請求項4又は5に記載の半導体装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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