説明

半導体装置の製造方法及び基板収容構造

【課題】半導体装置の電気的特性がウェハ(半導体基板)間でばらつくことを抑制し得る半導体装置の製造方法及び基板収容構造を提供する。
【解決手段】この製造方法は、トレー10の上に2次電子吸収材を含む保護シート22A,22Bを配置し、半導体基板21A,21Bを保護シート22A,22B上に配置してトレー10に収容する工程と、半導体基板21A,21Bにトレー10側とは反対側から荷電粒子線を照射して半導体基板21A,21B内に格子欠陥を形成する工程とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体素子が形成される半導体基板に電子などの荷電粒子を照射して半導体素子の電気的特性を制御する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
パワーMOSFET(power Metal−Oxide−Semiconductor Field−Effect Transistor)やIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などのパワーデバイスの応答特性を向上させる手段として、パワーデバイスが形成されるウェハに電子やイオンなどの荷電粒子線を照射する方法が広く知られている。ウェハに高エネルギーの荷電粒子を打ち込むと、ウェハの内部に局所的な格子欠陥領域が発生してキャリア再結合中心(価電子帯と伝導帯との間の禁制帯内に形成される局在準位)を形成する。キャリア再結合中心は、キャリアである電子と正孔の再結合を促すので、キャリアのライフタイム(平均寿命)を短くすることができる。よって、荷電粒子線の照射により、パワーデバイスのターンオフ時間などのスイッチングタイムを制御し応答特性を改善することが可能である。ウェハに荷電粒子線を照射する際、ウェハはトレーなどに配置された状態で荷電粒子線の照射を受ける。トレーに関する先行技術文献としては、たとえば、特開2003−168731号公報(特許文献1)が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−168731号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、同一構造のトレーを使用し同一条件下でウェハに荷電粒子線を照射したとしても、パワーデバイスの電気的特性(ゲートしきい値電圧など)のバラツキがウェハ間で発生し、パワーデバイスの誤動作や歩留まり低下の原因になるという問題がある。
【0005】
上記に鑑みて本発明の目的は、半導体装置の電気的特性がウェハ(半導体基板)間でばらつくことを抑制し得る半導体装置の製造方法及び基板収容構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による半導体装置の製造方法は、トレー上に2次電子吸収材を配置し、半導体素子が形成された素子形成面を有する半導体基板を、前記素子形成面が前記2次電子吸収材と対向するように前記2次電子吸収材上に配置して前記トレーに収容する工程と、前記半導体基板に前記トレー側とは反対側から荷電粒子線を照射して前記半導体基板内に格子欠陥を形成する工程と、を備えることを特徴とする。
【0007】
本発明による基板収容構造は、半導体素子が形成された素子形成面を有する半導体基板が収容されるトレーと、前記半導体基板と前記トレーとの間に介在するように前記トレー上に配置された2次電子吸収材と、を備え、前記半導体基板は、前記素子形成面が前記2次電子吸収材と対向するように前記トレーに収容されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、荷電粒子線の照射によりトレーから放出された励起電子が2次電子吸収材で遮蔽されるので、半導体装置の電気的特性が半導体基板間でばらつくことを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明に係る実施の形態の基板収容構造の主要部を概略的に示す平面図である。
【図2】図1に示した基板収容構造のA2−A2線に沿った断面を概略的に示す図である。
【図3】本実施の形態に係る半導体装置の主要な製造工程を示す概略断面図である。
【図4】(A)は、保護シートを含まない基板収容構造の一部を概略的に示す断面図であり、(B)は、保護シートを含む基板収容構造の一部を概略的に示す断面図である。
【図5】本実施の形態及び比較例の基板収容構造を用いて製造されたMOSFETのしきい値電圧特性の測定結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施の形態の基板収容構造1の主要部を概略的に示す平面図であり、図2は、図1に示した基板収容構造1のA2−A2線に沿った断面を概略的に示す図である。図2に示すように基板収容構造1は、熱融着などにより袋状に加工された樹脂製包装材15を用いて真空包装されている。なお、説明の便宜上、図1には包装材15は図示されていない。
【0011】
図1に示されるように、基板収容構造1は、金属製のトレー10と、4枚のウェハ(半導体基板)21A,21B,21C,21Dと、2次電子吸収材を含む保護シート22A,22B,22C,22Dとを備える。トレー10は、4枚の保護シート22A,22B,22C,22Dがそれぞれ収容される凹部12A,12B,12C,12Dと、4枚のウェハ21A,21B,21C,21Dがそれぞれ収容されるウェハ収容部(基板収容部)11A,11B,11C,11Dとを有する。図2の断面図に示されるように、保護シート22A,22Bは、それぞれ、ウェハ21A,21Bとトレー10との間に介在するように凹部12A,12Bの平坦な底部に配置されている。他の保護シート22C,22Dも同様に、それぞれ、ウェハ21C,21Dとトレー10との間に介在するように凹部12C,12Dの平坦な底部に配置されている。各ウェハのトレー10側の主面(素子形成面)には、たとえばパワーデバイス(パワーMOSFETやIGBTなど)となる半導体素子が形成されている。
【0012】
図1及び図2に示されるように、ウェハ収容部11A,11Bはそれぞれウェハ21A,22Bの周縁端部を下方から支持する環状の段差構造を有する。これら段差構造の深さは、ウェハ21A,21Bを完全に収容するためにウェハ21A,21Bの厚みよりも大きいことが好ましい。他のウェハ収容部11C,11Dも同様に、それぞれウェハ21C,22Dの周縁端部を支持する環状の段差構造を有している。これらウェハ収容部11A,11B,11C,11Dは、それぞれ凹部12A,12B,12C,12Dの周縁を囲むように形成されている。このようなウェハ収容部11A〜11Dと凹部12A〜12Dとを有するトレー10は、たとえばアルミニウムなどの金属で構成することができる。
【0013】
保護シート22A,22B,22C,22Dはシート状の2次電子吸収材を含む。2次電子吸収材としては、たとえば、ポリエチレン樹脂フィルム、あるいは、厚みが0.005mm〜0.2mm程度、より好ましくは0.02mm以下のアルミニウム圧延素材(アルミニウム箔)を使用すればよい。
【0014】
上記基板収容構造1の表面(図2の上方の面)に対して、ウェハ21A,21B,21C,21Dを貫通する程度の高エネルギーで電子線やイオンなどの荷電粒子線を照射すると、ウェハ21A,21B,21C,21Dの内部に入射した荷電粒子線が格子欠陥を発生させる。これら格子欠陥は、上記のようにキャリア再結合中心(価電子帯と伝導帯との間の禁制帯内に形成される局在準位)を形成する。このとき、荷電粒子線の一部は、ウェハ21A〜21D及び保護シート22A〜22Dを貫通しトレー10を構成する原子と衝突して当該原子中の電子を励起する。励起された電子の一部は、トレー10から放出される。本明細書では、このようにしてトレー10から放出された電子を2次電子と呼ぶ。保護シート22A,22B,22C,22Dがなければ、トレー10から放出された2次電子がウェハ21A,21B,21C,21Dに入射し局在準位にトラップされることにより、半導体素子の電気的特性(たとえば、パワーMOSFETのしきい値電圧)がウェハ間でばらつくと考えられる。本実施の形態では、保護シート22A,22B,22C,22Dの2次電子吸収材が、トレー10から放出された2次電子のウェハ21A〜21Dへの入射を抑止するので、半導体素子の電気的特性のウェハ間のバラツキを抑制することができる。
【0015】
上記基板収容構造1を用いた半導体装置の製造方法を以下に説明する。図3(A)〜(E)は、本実施の形態に係る半導体装置の主要な製造工程を示す概略断面図である。
【0016】
先ず、図3(A)に示されるようにトレー10を用意する。次いで、このトレー10の凹部12A,12Bに、それぞれ、2次電子吸収材を含む保護シート22A,22Bを収容する(図3(B))。このとき、図示されない他の凹部12C,12Dにもそれぞれ保護シート22C,22Dが収容される。
【0017】
次に、保護シート22A,22Bの上面を覆うようにウェハ収容部11A,11Bにそれぞれウェハ21A,21Bを収容する(図3(C))。このとき、図示されない他のウェハ収容部11C,11Dにもそれぞれウェハ21C,21Dが収容される。これにより、ウェハ21A,21B,21C,21Dは、当該ウェハ21A,21B,21C,21Dの底面すなわち半導体素子が形成された面が、保護シート22A,22B,22C,22Dの上面と対向するようにウェハ収容部11A,11B,11C,11Dに収容される。次いで、熱融着などにより袋状に加工された包装材15を用いてトレー10の全体を真空包装することにより、トレー10、保護シート22A,22B,12C,12D、ウェハ21A,21B,21C,21D及び包装材15を含む基板収容構造1が形成される(図3(D))。なお、トレー10及び保護シート22A,22B,12C,12Dだけで基板収容構造を構成してもよい。
【0018】
その後、この基板収容構造1を公知の粒子線照射装置(図示せず)を用いて、図3(E)に示すように、基板収容構造1の表面に対して、安定して格子欠陥層を形成するためにウェハ21A,21B,21C,21Dを貫通する程度の高エネルギー(加速電圧)で荷電粒子線30を照射する。このとき、ウェハ21A〜21D及び保護シート22A〜22Dを貫通した荷電粒子線30は、トレー10を構成する原子中の電子を励起して2次電子を放出させるが、保護シート22A,22B,22C,22Dがなければ、図4(A)に模式的に示すように、トレー10から放出された励起電子の一部すなわち2次電子(e)がウェハ21Aに入射することとなる。これに対して本実施の形態では、図4(B)に模式的に示されるように、トレー10から放出された2次電子は、保護シート22Aの2次電子吸収材によりウェハ21Aに入射することを抑止される。
【0019】
荷電粒子線が照射された後は、包装材15を解いてトレー10からウェハ21A,21B,21C,21Dを取り出し、これらウェハ21A,21B,21C,21Dを熱処理装置(図示せず)内に装着する。そして、ウェハ21A,21B,21C,21Dにアニール処理を施してキャリア再結合中心を安定化させる。アニール処理の後は、製造される半導体装置の種類に応じた後工程が実行される。たとえば、パワーMOSFETやIGBTが製造される場合、ウェハ21A,21B,21C,21Dの裏面(半導体素子が形成されていない面)を研削するバックグラインド処理を実行してウェハ21A,21B,21C,21Dの厚みを薄くする。次いで、ウェハ21A,21B,21C,21Dの裏面に電極構造を形成することができる。その後、ウェハ21A,21B,21C,21Dの各々をダイシングすることにより、これらウェハ21A,21B,21C,21Dの各々から複数のチップが分離される。なお、本実施の形態では、アニール処理は、バックグラインド処理の前に実行されているが、これに限定されず、バックグラインド処理の後にアニール処理を実行してもよい。
【0020】
上記したように本実施の形態の半導体装置の製造方法は、半導体素子が形成されたウェハ21A〜21Dを、2次電子吸収材を含む保護シート22A〜22Dを介してトレー10に収容するので、ウェハ21A〜21Dに荷電粒子線30を照射して格子欠陥を形成する際、保護シート22A〜22Dにより、トレー10から放出された2次電子のウェハ21A〜21Dへの入射が抑止される。このため、ウェハ21A〜21Dに形成されている半導体素子からなる半導体装置の電気的特性のバラツキを抑制することができる。
【0021】
さらに、保護シート22A〜22Dは、トレー10を包装材15で真空包装する際に、ウェハ21A〜21Dがトレー10に圧着されて傷つくことを防止する機能を有している。なお、本実施の形態の基板収容構造1は包装材15で真空包装されているが、これは、ウェハ21A〜21Dを収容したトレー10がクリーンルームから粒子線照射装置に搬送される間、並びに、トレー10が粒子線照射装置に装着されている間にウェハ21A〜21Dが汚染されることを防止するためである。よって、ウェハ21A〜21Dが収容されたトレー10を粒子線照射装置に搬送する経路内、並びに、粒子線照射装置内が清浄な環境に維持されているのであれば、基板収容構造1を包装材15で真空包装しなくてもよい。
【0022】
次に、本実施の形態と比較例の基板収容構造を用いて製造されたMOSFETの電気的特性の測定結果について説明する。図5は、本実施の形態及び比較例の基板収容構造を用いて製造されたMOSFETのしきい値電圧特性の測定結果を示す図である。図5のグラフ中、横軸は、ウェハを特定する番号(ウェハ番号)を示し、縦軸は、ウェハ番号に対応するウェハに形成されたMOSFETのしきい値電圧Vth(単位:ボルト)を示している。1番目〜16番目及び37番目〜40番目のウェハには、本実施の形態の基板収容構造を用いて製造されたMOSFETが形成されており、17番目〜36番目のウェハには、比較例の基板収容構造を用いて製造されたMOSFETが形成された。また、本実施の形態及び比較例に係る各ウェハには、1000個のチップが形成され、これら1000個のチップのうち9個のチップが測定用チップとして選択された。各測定用チップには、並列接続された複数個のMOSFETが形成されている。図5のグラフには、各ウェハの9個の測定用チップについて測定されたしきい値電圧Vthの最大値、最小値及び平均値がプロットされている。
【0023】
1番目〜16番目及び37番目〜40番目のウェハには、保護シート22A〜22Dを含む基板収容構造1を用いて、加速電圧を2MeVとし吸収線量を400kGyとする条件で電子線が照射された。トレー10にはアルミニウム製のものを使用した。また、1番目〜16番目のウェハに対しては、保護シート22A〜22Dとして、厚さ0.2mm程度の無塵加工された紙をポリエチレン樹脂でコーティングしたものが使用され、37番目〜40番目のウェハに対しては、保護シート22A〜22Dとして、日本工業規格(JIS)に準拠する市販のアルミニウム箔が使用された。これに対し、17番目〜36番目のウェハには、保護シートを含まない基板収容構造を用いて、加速電圧を2MeVとし吸収線量を400kGyとする条件で電子線が照射された。比較例の基板収容構造は、保護シート22A〜22Dを有しない点を除いて、本実施の形態の基板収容構造1と同じである。
【0024】
図5に示されるように、17番目〜36番目のウェハについては、しきい値電圧Vthのウェハ間のバラツキが大きい。これは、トレー10から放出された2次電子がMOSFETのゲート酸化膜内の局在準位にトラップされたためと考えられる。これに対し、1番目〜16番目及び37番目〜40番目のウェハについては、トレー10から放出された2次電子が保護シート22A〜22Dで遮られるため、しきい値電圧Vthのウェハ間のバラツキが小さい。したがって、保護シート22A〜22Dが2次電子を効果的に遮蔽していることが分かる。
【0025】
以上、図面を参照して本発明に係る実施の形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な形態を採用することもできる。たとえば、上記実施の形態では、ウェハ21A〜21Dにパワーデバイスが形成されていたが、これに限定されるものではない。パワーデバイス以外の、2次電子による影響を受ける半導体デバイス(サイリスタやダイオードなど)がウェハ21A〜21Dに形成されている場合でも、この種の半導体デバイスの電気的特性のバラツキを抑制することができる。
【0026】
また、上記トレー10の材料はアルミニウムなどの金属に限定されるものではない。荷電粒子線の照射を受けて2次電子を放出する材料からなるトレーであれば、これを本発明に適用することができる。
【0027】
また、上記実施の形態では、トレー10は、4枚のウェハ21A〜21Dを収容する構造を有しているが、ウェハの収容枚数は4枚に限定されるものではない。ウェハのサイズやトレーの構造に応じて、3枚以下のウェハ、あるいは、5枚以上のウェハを収容するトレーを使用してもよい。
【0028】
また、上記荷電粒子線は、電子線に限定されるものではなく、ウェハに格子欠陥を生じさせる荷電粒子線(陽子やヘリウムなどのイオン)であれば、これを本発明に適用することができる。
【0029】
さらに、上記2次電子吸収材として、2次電子を吸収できるものであれば、ポリエチレン樹脂やアルミニウム箔に限らず、他の材料を使用することができる。
【符号の説明】
【0030】
1 基板収容構造、 10 トレー、 11A〜11D ウェハ収容部、 12A〜12D 凹部、 15 包装材、 21A〜21D ウェハ、 22A〜22D 保護シート。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トレー上に2次電子吸収材を配置し、半導体素子が形成された素子形成面を有する半導体基板を、前記素子形成面が前記2次電子吸収材と対向するように前記2次電子吸収材上に配置して前記トレーに収容する工程と、
前記半導体基板に前記トレー側とは反対側から荷電粒子線を照射して前記半導体基板内に格子欠陥を形成する工程と、
を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項2】
請求項1に記載の半導体装置の製造方法であって、
前記トレーは、
前記2次電子吸収材を収容する凹部と、
前記凹部の周縁を囲むように形成された、前記半導体基板の端部を支持する基板収容部と、
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項3】
請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法であって、前記2次電子吸収材は、ポリエチレン樹脂またはアルミニウム箔を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項4】
請求項1から3のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法であって、前記荷電粒子線は電子線であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項5】
請求項1から4のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法であって、前記荷電粒子線を照射する工程が実行された後に前記半導体基板に熱処理を施す工程をさらに含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項6】
請求項1から5のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法であって、前記2次電子吸収材は、前記半導体基板の前記トレー側の面を保護する保護シートに含まれることを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項7】
半導体素子が形成された素子形成面を有する半導体基板が収容されるトレーと、
前記半導体基板と前記トレーとの間に介在するように前記トレー上に配置された2次電子吸収材と、
を備え、
前記半導体基板は、前記素子形成面が前記2次電子吸収材と対向するように前記トレーに収容される
ことを特徴とする基板収容構造。
【請求項8】
請求項7に記載の基板収容構造であって、
前記トレーは、
前記2次電子吸収材を収容する凹部と、
前記凹部の周縁を囲むように形成された、前記半導体基板の端部を支持する基板収容部と、
を有することを特徴とする基板収容構造。
【請求項9】
請求項7または8に記載の基板収容構造であって、前記2次電子吸収材は、ポリエチレン樹脂またはアルミニウム箔を含むことを特徴とする基板収容構造。
【請求項10】
請求項7から9のうちのいずれか1項に記載の基板収容構造であって、前記2次電子吸収材は、前記半導体基板の前記トレー側の面を保護する保護シートに含まれることを特徴とする基板収容構造。
【請求項11】
請求項7から10のうちのいずれか1項に記載の基板収容構造であって、
前記トレーに収容された前記半導体基板と、
前記トレー、前記2次電子吸収材及び前記半導体基板を真空包装する包装材と、
をさらに備えることを特徴とする基板収容構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−155068(P2011−155068A)
【公開日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−14518(P2010−14518)
【出願日】平成22年1月26日(2010.1.26)
【出願人】(308033711)OKIセミコンダクタ株式会社 (898)
【Fターム(参考)】