説明

半導体装置

【課題】広い変動幅で入力信号を遅延させる一方、入力端に加えられるローディング及びその動作電流量を最小限に維持することができる遅延ラインを備える半導体装置を提供すること。
【解決手段】遅延制御コードONC_PUBに応じて、入力信号を遅延して第1の遅延入力信号及び第2の遅延入力信号を出力する共通遅延部200と、遅延制御コードCON_1に応じて、第1の遅延入力信号を遅延して第1の出力信号を出力する第1の遅延部220と、遅延制御コードCON_2に応じて、第2の遅延入力信号を遅延して第2の出力信号を出力する第2の遅延部240とを備え、共通遅延部から伝達される第1の遅延入力信号が第1の遅延部中を通過する長さである第1の遅延経路と、共通遅延部から伝達される第2の遅延入力信号が第2の遅延部中を通過する長さである第2の遅延経路とに、所定の長さの差があることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体設計技術に関し、特に、入力される信号を遅延させて出力する遅延ラインを備える半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
DDR SDRAM(Double Data Rate Synchronous DRAM)のような同期式半導体メモリ装置は、メモリコントローラ(CTRL)のような外部装置から入力される外部クロックに同期した内部クロックを用いて外部装置とデータの伝送を行う。
【0003】
これは、メモリとメモリコントローラとの間に安定的にデータを伝送するためには、メモリコントローラからメモリに印加される外部クロックとメモリから出力されるデータとの間の時間的同期が極めて重要なためである。
【0004】
このとき、メモリから出力されるデータは、内部クロックに同期して出力される。内部クロックは、最初にメモリに印加されるときには外部クロックと同期した状態で印加されるが、メモリ内の各構成要素を通過することによって、遅延され、メモリの外部に出力されるときには外部クロックと同期されていない状態で出力される。
【0005】
したがって、メモリから出力されるデータの安定した伝送のためには、データを伝送するメモリ内の各構成要素を通過することによって遅延された内部クロックを、メモリコントローラから印加される外部クロックのエッジ(edge)または中心(center)に正確に合わせるために、データがバスに出力される時間を内部クロックに逆補償して内部クロックと外部クロックとが同期するようにしなければならない。
【0006】
このように、内部クロックと外部クロックとを同期させるために、データがバスに出力される時間を内部クロックに逆補償しなければならない。このとき、内部クロックは、メモリコントローラから印加される外部クロックがデータを伝送するメモリ内の各構成要素をモデリングした遅延回路を通過することによって遅延されたクロックであり、データを伝送するメモリ内の各構成要素をモデリングした遅延回路の遅延量は変動され得る値ではないので、内部クロックと外部クロックとの位相が同期するまで内部クロックの位相をさらに遅延させる方法が、従来では使用されていた。
【0007】
ところが、内部クロックと外部クロックとの位相差がどれくらいになるかは予め計算できないだけでなく、メモリの駆動環境によって、その値がいくらでも変動し得るため、内部クロックと外部クロックとの位相を正確に同期させるためには、制御信号に応じて、その遅延量が自由に変動する遅延回路によって内部クロックを遅延させなければならない。
【0008】
また、メモリの駆動環境が最悪(worst)である場合、内部クロックと外部クロックとの位相差がほとんど1回のクロックサイクル(1tck)になり得るため、これを満足しつつ、内部クロックと外部クロックとの位相を正確に同期させるためには、制御信号に応じて変動可能な遅延量が非常に大きい遅延回路によって内部クロックを遅延させなければならない。
【0009】
したがって、従来では、前述した遅延回路の条件を全て満足する次のような遅延ライン(delay line)を用いて内部回路と外部クロックとの位相を同期化させていた。
【0010】
図1は、従来技術に係る遅延ラインを備える半導体装置を示したブロック図である。
【0011】
同図に示すように、従来技術に係る半導体装置の遅延ラインは、入力信号IN_SIGを遅延させる上側遅延ライン10と、入力信号IN_SIGを遅延させる下側遅延ライン12と、上側遅延ライン10及び下側遅延ライン12の遅延量を制御する遅延制御部14とを備える。また、上側遅延ライン10から出力される信号OUT_SIG1と下側遅延ライン12から出力される信号OUT_SIG2との位相を混合して最終出力信号OUT_SIG_Fを生成する位相混合部16をさらに備える。
【0012】
ここで、上側遅延ライン10及び下側遅延ライン12の構成を説明すると、複数のNANDゲートが直列に接続されており、直列接続された複数のNANDゲートのうち、所定間隔のNANDゲートごとに入力信号IN_SIGが(上側制御ライン10及び下側制御ライン12を構成するNANDゲートとは別のNANDゲートを介して)印加され得るようになっている。いずれのNANDゲートに入力信号IN_SIGが印加されるかは、遅延制御部14から出力される遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON_1<N>、CON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>によって決定される構造であることが分かる。
【0013】
前述した構成に基づいて、その動作を説明すれば、次のとおりである。
【0014】
まず、図1に示されている上側遅延ライン10と下側遅延ライン12とを構成する各々直列接続された複数のNANDゲートのうち、4の倍数に該当する位置(例えば、左端を先頭とし、先頭を0番とした順番)のNANDゲートが入力信号IN_SIGを印加され得るNANDゲートとして決定されている。これは、図1に示されている2個のNANDゲートに対応する遅延量が単位遅延量(unit delay)に該当すると仮定しているためである。
【0015】
すなわち、入力信号IN_SIGを遅延させて最終出力信号OUT_SIG_Fを生成する過程では、上側遅延ライン10から出力される信号OUT_SIG1と下側遅延ライン12から出力される信号OUT_SIG2との位相を位相混合部16で混合して最終出力信号OUT_SIG_Fとして出力する過程が含まれているので、最終出力信号OUT_SIG_Fの遅延量を2個のNANDゲートに該当する単位遅延量の分だけ変化させようとすれば、上側遅延ライン10から出力される信号OUT_SIG1であろうと下側遅延ライン12から出力される信号OUT_SIG2であろうと、いずれか1つの信号が4個のNANDゲートに該当する2単位遅延量(2×unit delay)の分だけ変化しなければならないということが分かる。
【0016】
もちろん、これは、位相混合部16において、上側遅延ライン10から出力される信号OUT_SIG1と下側遅延ライン12から出力される信号OUT_SIG2とを同じ加重値で混合すると仮定したときに可能である。位相混合部16の加重値を変化させて最終出力信号OUT_SIG_Fの遅延量を単位遅延量より小さい遅延量の分だけ変化させる動作は、上側遅延ライン10と下側遅延ライン12との動作が終了した後に発生する動作であるから、上側遅延ライン10から出力される信号OUT_SIG1の遅延量と下側遅延ライン12から出力される信号OUT_SIG2の遅延量とが変化する過程では、位相混合部16が上側遅延ライン10から出力される信号OUT_SIG1と下側遅延ライン12から出力される信号OUT_SIG2とを同じ加重値で混合すると仮定しても全く関係ない。
【0017】
前述したように、従来技術に係る半導体装置の遅延ラインは、上側遅延ライン10と下側遅延ライン12とに各々入力信号IN_SIGを提供し、それに対応して出力される2つの信号OUT_SIG1、OUT_SIG2の位相を混合して最終出力信号OUT_SIG_Fを生成することにより、最終出力信号OUT_SIG_Fを遅延させる量を単位遅延量の自然数倍だけ変化させることができるだけでなく、単位遅延量より小さい単位の遅延量の分だけ変化させることもできる。
【0018】
これにより、従来技術に係る半導体装置の遅延ラインには、上側遅延ライン10と下側遅延ライン12という2個の遅延ラインが必要であり、上側遅延ライン10と下側遅延ライン12とに各々入力信号IN_SIGを提供しなければならない。
【0019】
すなわち、入力信号IN_SIGを2個の遅延ライン10、12に同時に供給しなければならない。したがって、入力信号IN_SIGを2個の遅延ライン10、12に供給する入力ドライバ18は、そのサイズが非常に大きくなければならないという問題がある。
【0020】
また、図1に示された2個の遅延ライン10、12の構成を説明すると、MISO(Multi Input Single Output)方式で動作する遅延ラインであることが分かる。
【0021】
すなわち、2個の遅延ライン10、12は、2単位遅延ユニット(2×unit delay)に該当する複数個のNANDゲートが選択的に入力信号IN_SIGを受信することができ、最前方にある1個のNANDゲート(最後のNANDゲート)によって出力され得る形態であることが分かる。なお、遅延ライン10、12を構成する各NANDゲートの一方の端子はハイレベル(VDDL)に設定されている。
【0022】
したがって、2個の遅延ライン10、12の長さが長ければ長いほど、入力信号IN_SIGを2単位遅延ユニット(2×unit delay)に該当する複数個のNANDゲートに安定的に伝達するために、入力ドライバ18のサイズが大きくなければならないという問題がある。
【0023】
このとき、入力ドライバ18は、2個の遅延ライン10、12が入力信号IN_SIGを遅延させる動作を行う間には常にオンされていなければならない回路であるため、そのサイズが大きければ大きいほど、それだけ消費する電流の大きさも増加するという問題がある。
【0024】
そして、2個の遅延ライン10、12の長さが増加するということは、それだけ入力信号IN_SIGが通過しなければならないラインの長さが長くなるということを意味し、それだけ入力信号IN_SIGに適用されるローディング(負荷)が増加するという問題が生じる。
【0025】
また、2個の遅延ライン10、12は、2単位遅延ユニット(2×unit delay)に該当する複数個のNANDゲートに並列に接続されている形態であるため、複数個のNANDゲートに含まれたトランジスタのゲートキャパシタンス(gate capacitance)が全てローディングとして扱われるという問題がある。
【0026】
したがって、2個の遅延ライン10、12の長さが増加することにより、入力信号IN_SIGに適用されるローディングの大きさは非常に大きい状態になり、入力信号IN_SIGが速い速度で伝達されることを妨害するのみならず、入力信号IN_SIGの信号品質によくない影響を及ぼすという問題を引き起こす。
【0027】
このため、従来技術に係る遅延ラインは、速い反応速度を有した状態で動作できないようになるだけでなく、その正確度が極めて低い状態になり得るし、これは、従来技術に係る遅延ラインがさらに高速で動作する半導体装置に適用され得ないことになるという問題を発生させる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0028】
本発明は、上記のような従来技術の問題を解決するために提案されたものであって、その目的は、広い変動幅で入力信号を遅延させる一方、入力端に加えられるローディング及びその動作電流量を最小限に維持することができる遅延ラインを備える半導体装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0029】
そこで、上記の目的を達成するための本発明に係る第1の半導体装置は、遅延制御コードに応じて、入力信号を遅延して第1の遅延入力信号及び第2の遅延入力信号を出力する共通遅延部と、前記遅延制御コードに応じて、前記第1の遅延入力信号を遅延して第1の出力信号を出力する第1の遅延部と、前記遅延制御コードに応じて、前記第2の遅延入力信号を遅延して第2の出力信号を出力する第2の遅延部とを備え、前記共通遅延部から伝達される前記第1の遅延入力信号が前記第1の遅延部中を通過する長さである第1の遅延経路と、前記共通遅延部から伝達される前記第2の遅延入力信号が前記第2の遅延部中を通過する長さである第2の遅延経路とに、所定の長さの差があることを特徴としている。
【0030】
また、上記の目的を達成するための本発明に係る第2の半導体装置は、遅延制御コードに応じて、その長さが決定される共通遅延経路を介して入力信号を遅延させて第1の遅延信号を生成した後、前記遅延制御コードに応じて、その長さが決定される追加遅延経路を介して前記第1の遅延信号を遅延させて第2の遅延信号を生成する入力遅延部と、前記遅延制御コードに応じて、その長さが決定される第1の遅延経路を介して前記第1の遅延信号を遅延させて出力する第1の出力遅延部と、前記遅延制御コードに応じて、その長さが決定される第2の遅延経路を介して前記第1の遅延信号及び前記第2の遅延信号のうち、いずれか一方の信号を遅延させて出力する第2の出力遅延部とを備えることを特徴としている。
【0031】
さらに、上記の目的を達成するための本発明に係る第3の半導体装置は、チェーン接続された複数の単位遅延ブロックからなる遅延ラインを備える半導体装置であって、各々の単位遅延ブロックが、遅延制御コードに応じて共通入力端に入力される信号を遅延させて共通出力端に出力する共通遅延部と、前記遅延制御コードに応じて前記共通入力端及び第1の入力端のうち、いずれか一方の入力端を介して入力される信号を遅延させて第1の出力端に出力する第1の遅延部と、前記遅延制御コードに応じて前記共通出力端及び第2の入力端のうち、いずれか一方の入力端を介して入力される信号を遅延させて第2の出力端に出力する第2の遅延部とを備えることを特徴としている。
【0032】
さらに、上記の目的を達成するための本発明に係る第4の半導体装置は、チェーン接続された複数の単位遅延ブロックからなる遅延ラインを備える半導体装置であって、各々の単位遅延ブロックが、第1の遅延制御信号に応じて第1の信号入力端に出力された信号を受信し、受信した信号を遅延して第1の信号出力端または信号伝達ノードに出力する第1の遅延論理部と、第2の遅延制御信号に応じて前記第1の信号入力端に出力された信号を受信するか、または前記第2の遅延制御信号の反転信号に応じて第2の信号入力端に出力された信号を受信し、受信した信号を遅延して第2の信号出力端に出力する第2の遅延論理部と、第3の遅延制御信号に応じて前記信号伝達ノードに出力された信号を受信するか、または前記第3の遅延制御信号の反転信号に応じて第3の信号入力端に出力された信号を受信し、受信した信号を遅延して第3の信号出力端に出力する第3の遅延論理部とを備えることを特徴としている。
【発明の効果】
【0033】
本発明は、信号入力端には共通遅延ラインのみが接続され、共通遅延ラインを通過した信号が上側遅延ラインと下側遅延ラインとを通過して2つの出力端に出力され得るようにすることによって、入力信号を駆動するための入力ドライバのサイズを最小限にすることができるという効果がある。
【0034】
このとき、共通遅延ラインは、遅延ユニット単位に分離される構成であるため、入力ドライバで駆動する信号入力端のローディングの大きさが非常に小さいだけでなく、入力信号に適用されるローディングの大きさを非常に小さくすることができるので、入力信号が高い正確度及び速い反応速度で遅延ラインを通過できるようにするという効果がある。
【0035】
これにより、本発明に係る遅延ラインがさらに高速で動作する半導体装置に適用され得るようなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】従来技術に係る遅延ラインを備える半導体装置を示したブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る遅延ラインを備える半導体装置を示したブロック図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る遅延ラインを備える半導体装置を示したブロック図である。
【図4】本発明の第3の実施形態に係る遅延ラインを備える半導体装置を示したブロック図である。
【図5】本発明の第4の実施形態に係る遅延ラインを備える半導体装置を示したブロック図である。
【図6】本発明の第1の実施形態ないし第4の実施形態に係る遅延ラインを備えた半導体装置を示した概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、添付された図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明する。しかし、本発明は、以下で開示される実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる様々な形態で構成されることができ、以下に示す実施形態は、本発明の開示が完全なようにし、通常の知識を有した者に本発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものである。
【0038】
(第1の実施形態)
図2は、本発明の第1の実施形態に係る遅延ラインを備える半導体装置を示したブロック図である。
【0039】
同図に示すように、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の遅延ラインは、入力信号IN_SIG_S、IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_Nが通過する共通遅延経路の長さが遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>に応じて決定される共通遅延部200と、共通遅延部200から出力され伝達された入力信号IN_SIG_S、IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_Nが通過する第1の遅延経路の長さが遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON_1<N>に応じて決定される第1の遅延部220と、共通遅延部200から伝達された入力信号IN_SIG_S、IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_Nが通過する第2の遅延経路の長さ(第1の遅延経路の長さに比べて所定の長さ分だけの差(正又は負の値)があるように決定される)が遅延制御コードCON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>に応じて決定される第2の遅延部240とを備える。また、第1の遅延部220から出力される信号OUT_SIG1_Fと、第2の遅延部240から出力される信号OUT_SIG2_Fとの位相を混合する位相混合部260をさらに備える。さらに、外部からの入力信号IN_SIGを、遅延ラインの信号入力端IN_SIG_NDに駆動(供給)する入力ドライバ280をさらに備える。
【0040】
ここで、遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>、CON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON_1<N>、CON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>は、遅延制御部290で生成され、共通遅延部200の動作を制御する共通遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>と、第1の遅延部220の動作を制御する第1の遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON_1<N>と、第2の遅延部240の動作を制御する第2の遅延制御コードCON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>とに分類される。
【0041】
そして、共通遅延部200は、信号入力端IN_SIG_NDを介して印加される入力信号IN_SIG_Sを遅延ユニット単位で遅延する複数の共通遅延ユニット200<1>、200<2>、・・・、200<N>を備える。
【0042】
ここで、各々の共通遅延ユニット200<1>、200<2>、・・・、200<N>は、共通遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>に応じて、その動作が決定される。すなわち、各々の共通遅延ユニット200<1>、200<2>、・・・、200<N>に印加される共通遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>が活性化される場合、信号入力端IN_SIG_NDまたは前段の共通遅延ユニット200<1>、200<2>、・・・、200<N−1>から印加される入力信号IN_SIG_S、IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_N−1は、遅延ユニット単位の分だけ遅延されて、後段の各々の共通遅延ユニット200<1>、200<2>、・・・、200<N>に印加される。共通遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>が非活性化される場合、信号入力端IN_SIG_NDまたは前段の共通遅延ユニット200<1>、200<2>、・・・、200<N−1>から印加される入力信号IN_SIG_S、IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_N−1は、後段の共通遅延ユニットによって受信されない。
【0043】
そして、第1の遅延部220は、信号入力端IN_SIG_NDを介して印加される入力信号IN_SIG_Sまたは共通遅延部200に備えられた各々の共通遅延ユニット200<1>、200<2>、・・・、200<N−1>から伝達される入力信号IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_N−1を遅延ユニット単位で遅延する複数の第1の遅延ユニット220<1>、220<2>、・・・、220<N>を備える。
【0044】
ここで、各々の第1の遅延ユニット220<1>、220<2>、・・・、220<N>は、第1の遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON_1<N>に応じて、その動作が決定される。すなわち、各々の第1の遅延ユニット220<1>、220<2>、・・・、220<N>に印加される第1の遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON_1<N>のうち、いずれか1つの第1の遅延制御コードCON_1<i>(i=1〜N)が活性化される場合、活性化された第1の遅延制御コードCON_1<i>に対応する第1の遅延ユニット220<i>は、前段の第1の遅延ユニット220<i+1>から印加される入力信号を遅延ユニット単位で遅延させて出力する。各々の第1の遅延ユニット220<1>、220<2>、・・・、220<N>に印加される第1の遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON_1<N>のうち、活性化されていない残りの第1の遅延制御コードCON_j(j≠i)に対応する第1の遅延ユニット220<j>は、共通遅延部200に備えられたいずれか1つの共通遅延ユニットから伝達される入力信号または信号入力端IN_SIG_NDを介して印加される入力信号IN_SIG_Sを遅延ユニット単位の分だけ遅延させて出力する。
【0045】
そして、第2の遅延部240は、信号入力端IN_SIG_NDを介して印加される入力信号IN_SIG_Sまたは共通遅延部200に備えられた各々の共通遅延ユニット200<1>、200<2>、・・・、200<N−1>から伝達される入力信号IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_N−1を2倍の遅延ユニット単位で遅延する1個の第2の遅延ユニット240<1>と、遅延ユニット単位で遅延する複数の第2の遅延ユニット240<2>、240<3>、・・・、240<N>とを備える。
【0046】
ここで、1個の第2の遅延ユニット240<1>と複数の第2の遅延ユニット240<2>、240<3>、・・・、240<N>とは、第2の遅延制御コードCON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>に応じて、その動作が決定される。すなわち、1個の第2の遅延ユニット240<1>に印加される第2の遅延制御コードCON_2<1>が活性化される場合、1個の第2の遅延ユニット240<1>の前段の第2の遅延ユニット240<2>から印加される入力信号OUT_SIG2_1を2倍の遅延ユニット単位の分だけ遅延させ、1個の第2の遅延ユニット240<1>に印加される第2の遅延制御コードCON_2<1>が非活性化される場合、信号入力端IN_SIG_NDを介して印加される入力信号IN_SIG_Sを2倍の遅延ユニット単位の分だけ遅延させる。また、複数の第2の遅延ユニット240<2>、240<3>、・・・、240<N>に印加される第2の遅延制御コードCON_2<2>、CON_2<3>、・・・、CON_2<N>のうち、いずれか1つの第2の遅延制御コードCON_2<i>(i=2〜N)が活性化される場合、活性化された第2の遅延制御コードCON_2<i>に対応する第2の遅延ユニット240<i>は、前段の第2の遅延ユニット240<i+1>から印加される入力信号を遅延ユニット単位で遅延させ、各々の第2の遅延ユニット240<2>、240<3>、・・・、240<N>に印加される第2の遅延制御コードCON_2<2>、CON_2<3>、・・・、CON2<N>のうち、活性化されていない残りの第2の遅延制御コードCON_2<j>(j≠i)に対応する第2の遅延ユニット240<j>は、共通遅延部200に備えられたいずれか1つの共通遅延ユニットから伝達される入力信号を遅延ユニット単位の分だけ遅延させて出力する。
【0047】
前述した構成に基づいて、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の遅延回路の動作を説明すれば、次のとおりである。
【0048】
まず、共通遅延部200の動作を説明すると、共通遅延部200に備えられた複数の共通遅延ユニット200<1>、200<2>、・・・、200<N>は、共通遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>が活性化されると、印加される入力信号IN_SIG_S、IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_Nを受信して、遅延ユニット単位の分だけ遅延させて出力する動作を行い、共通遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>が非活性化されると、印加される入力信号IN_SIG_S、IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_Nを全く受信しないため、遅延させる動作を行わないようになる。
【0049】
すなわち、共通遅延部200に備えられた複数の共通遅延ユニット200<1>、200<2>、・・・、200<N>における共通遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>の活性化の有無は、印加される信号を受信するか否かを決定する要素となる。したがって、複数のビットからなる共通遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>のうち、いずれか1つのビットが活性化されると、その活性化されたビットより低い単位のビット(活性化されたビットの下位ビット)は全て活性化されなければならず、その活性化されたビットより高い単位のビット(活性化されたビットの上位ビット)は全て非活性化されなければならない。
【0050】
例えば、共通遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>のうち、3番目の共通遅延制御コードCON_PUB<3>が活性化されるとすれば、それより低い単位である1番目及び2番目の共通遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>も活性化されなければならず、それより高い単位である4番目ないしN番目の共通遅延制御コードCON_PUB<4>、CON_PUB<5>、・・・、CON_PUB<N>は非活性化されなければならない。
【0051】
上記の例のように、共通遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>のうち、1番目ないし3番目の共通遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、CON_PUB<3>が活性化され、残りの4番目ないしN番目の共通遅延制御コードCON_PUB<4>、CON_PUB<5>、・・・、CON_PUB<N>が非活性化される状態で共通遅延部200の動作を説明すると、信号入力端IN_SIG_NDを介して印加された入力信号IN_SIG_Sは、1番目及び3番目の共通遅延ユニット200<1>、200<2>、200<3>によって遅延ユニット単位で3段階遅延されて出力信号IN_SIG_1、IN_SIG_2、IN_SIG_3として出力する動作を行う。
【0052】
それに対し、4番目ないしN番目の共通遅延ユニット200<4>、200<5>、・・・、200<N>は、遅延動作を行わない状態になるため、出力される信号も信号入力端IN_SIG_NDを介して印加された入力信号IN_SIG_Sとは全く関係なく設定されたレベル(普通は、ロジック「ロー」(Low)を意味する)に固定された、意味のない信号になる。
【0053】
前述した共通遅延部200の動作を一般化すると、共通遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>の初期値(全ての共通遅延制御コードが非活性化された状態を意味する)に対応して入力信号IN_SIG_Sを遅延させずにそのまま出力し、共通遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>の値が1単位ずつ増加すること(1番目の共通遅延制御コードCON_PUB<1>から順に活性化されることを意味する)に対応して入力信号IN_SIG_Sを遅延ユニット単位ずつ増加させる動作を行う構成要素であると表現することができる。
【0054】
参考までに、図2に示された共通遅延部200に備えられた複数の共通遅延ユニット200<1>、200<2>、・・・、200<N>のうち、最後段にあるN番目の共通遅延ユニット200<N>から出力される信号IN_SIG_Nは、第1の遅延部220及び第2の遅延部240に入力されずに、そのまま切れている状態になっており、実質的に何らの役割もしない信号である。設計者の意図によって、この信号IN_SIG_Nは第1の遅延部220と第2の遅延部240とに同時に入力されることもでき、この信号IN_SIG_Nを生成するN番目の共通遅延ユニット200<N>自体が存在しないようにすることもできるなど、本発明で直接的に提示された形態とは異なる方式で使用されることもできる。
【0055】
そして、第1の遅延部220の動作を説明すると、第1の遅延部220に備えられた複数の第1の遅延ユニット220<1>、220<2>、・・・、220<N>は、第1の遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON_1<N>が活性化されると、当該第1の遅延ユニット220<1>、220<2>、・・・、220<N−1>の前段の第1の遅延ユニット220<2>、220<3>、・・・、220<N>から印加される入力信号OUT_SIG1_1、OUT_SIG1_2、・・・、OUT_SIG1_Nを受信して、遅延ユニット単位で遅延させて出力する動作を行い、第1の遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON_1<N>が非活性化されると、信号入力端IN_SIG_NDから印加される入力信号IN_SIG_Sまたは共通遅延部200に備えられた複数の共通遅延ユニット200<1>、200<2>、・・・、200<N−1>から伝達される入力信号IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_N−1を受信して、遅延ユニット単位で遅延させて出力する動作を行う。
【0056】
すなわち、第1の遅延部220に備えられた複数の第1の遅延ユニット220<1>、220<2>、・・・、220<N>における第1の遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON_1<N>の活性化の有無は、2つの信号のうち、いずれの信号を受信するかを決定する要素となる。したがって、複数のビットからなる第1の遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON_1<N>のうち、いずれか1つのビットが活性化されると、それより低い単位のビットは全て活性化されなければならず、それより高い単位のビットは全て非活性化されなければならない。
【0057】
例えば、第1の遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON_1<N>のうち、3番目の第1の遅延制御コードCON_1<3>が活性化されるとすれば、それより低い単位である1番目及び2番目の第1の遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>は活性化されなければならず、それより高い単位である4番目ないしN番目の第1の遅延制御コードCON_1<4>、CON_1<5>、・・・、CON_1<N>は非活性化されなければならない。
【0058】
上記の例のように、第1の遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON_1<N>のうち、1番目ないし3番目の第1の遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、CON_1<3>が活性化され、残りの4番目ないしN番目の第1の遅延制御コードCON_1<4>、CON_1<5>、・・・、CON_1<N>が非活性化される状態で第1の遅延部220の動作を説明すると、共通遅延部200に備えられた複数の共通遅延ユニット200<1>、200<2>、・・・、200<N−1>のうち、3番目の共通遅延ユニット200<3>を介して伝達された入力信号IN_SIG_3を第1の遅延部220に備えられた複数の第1の遅延ユニット220<1>、220<2>、・・・、220<N>のうち、4番目の第1の遅延ユニット220<4>で受信して、遅延ユニット単位の分だけ遅延させて出力し、第1の遅延部220に備えられた複数の第1の遅延ユニット220<1>、220<2>、・・・、220<N>のうち、1番目ないし3番目の第1の遅延ユニット220<1>、220<2>、220<3>は、前段の第1の遅延ユニットである2番目ないし4番目の第1の遅延ユニット220<2>、220<3>、220<4>に印加される入力信号OUT_SIG1_1、OUT_SIG1_2、OUT_SIG1_3を各々受信して、遅延ユニット単位の分だけ遅延させて出力信号OUT_SIG1_F、OUT_SIG1_1、OUT_SIG1_2として出力する動作を行う。すなわち、第1の遅延部220に備えられた複数の第1の遅延ユニット220<1>、220<2>、・・・、220<N>のうち、4番目の第1の遅延ユニット220<4>に伝達された共通遅延部200を通過した入力信号IN_SIG_3は、4番目ないし1番目の第1の遅延ユニット220<4>、220<3>、220<2>、220<1>によって遅延ユニット単位で4段階遅延されて出力信号OUT_SIG1_3、OUT_SIG1_2、OUT_SIG1_1、OUT_SIG1_Fとして出力する動作を行うようになる。
【0059】
それに対し、5番目ないしN番目の第1の遅延ユニット220<5>、220<6>、・・・、220<N>は、それに該当する第1の遅延制御コードCON_1<5>、CON_1<6>、・・・、CON_1<N>が共通遅延部200を介して信号を受ける状態ではあるが、共通遅延部200から伝達される信号が信号入力端IN_SIG_NDを介して印加された入力信号IN_SIG_Sとは全く関係なく設定されたレベル(普通は、ロジック「ロー」を意味する)で固定された、意味のない信号であるため、出力される信号も信号入力端IN_SIG_NDを介して印加された入力信号IN_SIG_Sとは全く関係なく設定されたレベルに固定された、意味のない信号を出力する動作を行う。
【0060】
前述した第1の遅延部220の動作を一般化すると、第1の遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON_1<N>の初期値(全ての第1の遅延制御コードが非活性化された状態を意味する)に対応して共通遅延部200から伝達された入力信号IN_SIG_S(遅延させずにそのまま出力された信号を意味する)を遅延ユニット単位の分だけ遅延させ、第1の遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON_1<N>の値が1単位ずつ増加すること(1番目の第1の遅延制御コードCON_1<1>から順に活性化されることを意味する)に対応して共通遅延部200から伝達された入力信号IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_N−1を遅延ユニット単位ずつ増加させる動作を行う構成要素であると表現することができる。
【0061】
ここで、第1の遅延部220は、前述した構成の説明により、全ての第1の遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON_1<N>が非活性化される初期値状態で信号入力端IN_SIG_NDを介して印加される入力信号IN_SIG_Sを直接受信する状態であるということがわかるが、一般化過程において、「共通遅延部200から伝達された入力信号IN_SIG_S」という表現を使用したことは、前述した共通遅延部200の動作を一般化する説明において、「全ての共通遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>が非活性化される初期値状態で入力信号IN_SIG_Sを遅延させずにそのまま出力」するという表現が使用されたため、それに対応する形態で表現されたものである。
【0062】
そして、第2の遅延部240の動作を説明すると、第2の遅延部240に備えられた複数の第2の遅延ユニット240<1>、240<2>、240<3>、・・・、240<N>は、第2の遅延制御コードCON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>が活性化されると、当該第2の遅延ユニット240<1>、240<2>、・・・、240<N−1>の前段の第2の遅延ユニット240<2>、240<3>、・・・、240<N>から印加される入力信号OUT_SIG2_1、OUT_SIG2_2、・・・、OUT_SIG2_Nを受信して、2倍の遅延ユニット単位または一倍の遅延ユニット単位で遅延させて出力する動作を行い、第2の遅延制御コードCON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>が非活性化されると、信号入力端IN_SIG_NDから印加される入力信号IN_SIG_Sを2倍の遅延ユニット単位で遅延させて出力するか、または、共通遅延部200に備えられた複数の共通遅延ユニット200<1>、200<2>、・・・、200<N−1>から伝達される入力信号IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_N−1を受信して、遅延ユニット単位で遅延させて出力する動作を行う。
【0063】
すなわち、第2の遅延部240に備えられた複数の第2の遅延ユニット240<1>、240<2>、・・・、240<N>における第2の遅延制御コードCON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON2<N>の活性化の有無は、2つの信号のうち、いずれの信号を受信するかを決定する要素となる。したがって、複数のビットからなる第2の遅延制御コードCON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>のうち、いずれか1つのビットが活性化されると、それより低い単位のビットは全て活性化されなければならず、それより高い単位のビットは全て非活性化されなければならない。
【0064】
例えば、第2の遅延制御コードCON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON2<N>のうち、3番目の第2の遅延制御コードCON_2<3>が活性化されるとすれば、それより低い単位である1番目及び2番目の第2の遅延制御コードCON_2<1>、CON_2<2>は活性化されなければならず、それより高い単位である4番目ないしN番目の第1の遅延制御コードCON_2<4>、CON_2<5>、・・・、CON_2<N>は非活性化されなければならない。
【0065】
上記の例のように、第2の遅延制御コードCON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>のうち、1番目ないし3番目の第2の遅延制御コードCON_2<1>、CON_2<2>、CON_2<3>が活性化され、残りの4番目ないしN番目の第2の遅延制御コードCON_2<4>、CON_2<5>、・・・、CON_2<N>が非活性化される状態で第2の遅延部240の動作を説明すると、共通遅延部200に備えられた複数の共通遅延ユニット200<1>、200<2>、・・・、200<N>のうち、3番目の共通遅延ユニット200<3>を介して伝達された入力信号IN_SIG_3を第2の遅延部240に備えられた複数の第2の遅延ユニット240<1>、240<2>、・・・、240<N>のうち、4番目の第2の遅延ユニット240<4>で受信して、遅延ユニット単位の分だけ遅延させて出力信号OUT_SIG2_3として出力し、第2の遅延部240に備えられた複数の第2の遅延ユニット240<1>、240<2>、・・・、240<N>のうち、2番目及び3番目の第2の遅延ユニット240<2>、240<3>は、前段の第2の遅延ユニットである3番目及び4番目の第2の遅延ユニット240<3>、240<4>から印加される入力信号OUT_SIG2_2、OUT_SIG2_3を各々受信して、遅延ユニット単位の分だけ遅延させて出力信号OUT_SIG2_1、OUT_SIG2_2として出力し、第2の遅延部240に備えられた複数の第2の遅延ユニット240<1>、240<2>、・・・、240<N>のうち、1番目の第2の遅延ユニット240<1>は、前段の第2の遅延ユニットである2番目の第2の遅延ユニット240<2>から印加される入力信号OUT_SIG2_1を受信して、2倍の遅延ユニット単位の分だけ遅延させて出力信号OUT_SIG2_Fとして出力する動作を行なう。
【0066】
すなわち、第2の遅延部220に備えられた複数の第2の遅延ユニット240<1>、240<2>、・・・、240<N>のうち、4番目の第1の遅延ユニット240<4>に伝達された共通遅延部200を通過した入力信号IN_SIG_3は、4番目ないし2番目の第2の遅延ユニット240<4>、240<3>、240<2>によって遅延ユニット単位で3段階遅延された後、1番目の第2の遅延ユニット240<1>によって遅延ユニット単位で2段階遅延されて出力信号OUT_SIG1_3、OUT_SIG1_2、OUT_SIG1_1、OUT_SIG1_Fとして出力する動作を行う。
【0067】
それに対し、5番目ないしN番目の第2の遅延ユニット240<5>、240<6>、・・・、240<N>は、それに該当する第2の遅延制御コードCON_2<5>、CON_2<6>、・・・、CON_2<N>が共通遅延部200を介して信号を受ける状態ではあるが、共通遅延部200から伝達される信号が信号入力端IN_SIG_NDを介して印加された入力信号IN_SIG_Sとは全く関係なく設定されたレベル(普通は、ロジック「ロー」を意味する)に固定された、意味のない信号であるため、出力される信号も信号入力端IN_SIG_NDを介して印加された入力信号IN_SIG_Sとは全く関係なく設定されたレベルに固定された、意味のない信号を出力する動作を行うようになる。
【0068】
前述した第2の遅延部240の動作を一般化すると、第2の遅延制御コードCON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>の初期値(全ての第2の遅延制御コードが非活性化された状態を意味する)に対応して共通遅延部200から伝達された入力信号IN_SIG_S(遅延させずにそのまま出力された信号を意味する)を2倍の遅延ユニット単位の分だけ遅延させ、第2の遅延制御コードCON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>の値が1単位ずつ増加すること(1番目の第2の遅延制御コードCON_2<1>から順に活性化されることを意味する)に対応して共通遅延部200から伝達された入力信号IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_Nを遅延ユニット単位ずつ増加させる動作を行う構成要素であると表現することができる。
【0069】
このとき、第2の遅延部240は、前述した構成の説明により、全ての第2の遅延制御コードCON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>が非活性化される初期値状態で信号入力端IN_SIG_NDを介して印加される入力信号IN_SIG_Sを直接受信する状態であるということが分かるが、一般化過程において、「共通遅延部200から伝達された入力信号IN_SIG_S」という表現を使用したことは、前述した共通遅延部200の動作を一般化する説明において、「全ての共通遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>が非活性化される初期値状態で入力信号IN_SIG_Sを遅延させずにそのまま出力」するという表現が使用されたため、それに対応する形態で表現されたものである。
【0070】
上記の例のように、共通遅延部200と、第1の遅延部220と、第2の遅延部240とが動作を行うことになったとき、最終的に出力される信号間の関係をまとめると、第1の遅延部220から最終的に出力される信号OUT_SIG1_Fは、共通遅延部200を介して遅延ユニット単位で3段階遅延された後、第1の遅延部220を介して遅延ユニット単位で4段階遅延されるので、最終的に出力される信号OUT_SIG1_Fは、信号入力端IN_SIG_NDを介して共通遅延部200に印加された入力信号IN_SIG_Sより遅延ユニット単位で7段階遅延された信号となる。
【0071】
そして、第2の遅延部240から最終的に出力される信号OUT_SIG2_Fは、第1の遅延部220から最終的に出力される信号OUT_SIG1_Fと同様に、共通遅延部200を介して遅延ユニット単位で3段階遅延された後、第2の遅延部240を介して遅延ユニット単位で5段階遅延されるので、最終的に出力される信号OUT_SIG2_Fは、信号入力端IN_SIG_NDを介して共通遅延部200に印加された入力信号IN_SIG_Sより遅延ユニット単位で8段階遅延された信号となる。
【0072】
前述した本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の遅延ラインを説明するときには、遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>、CON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON_1<N>、CON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>に含まれた共通遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>と、第1の遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON_1<N>と、第2の遅延制御コードCON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>とが全て同じ値(同じ位置の値まで活性化され、残りの値は非活性化されることを意味する)を有すると仮定した。すなわち、共通遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>のうち、1番目ないし3番目の共通遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、CON_PUB<3>が活性化され、残りの4番目ないしN番目の共通遅延制御コードCON_PUB<4>、CON_PUB<5>、・・・、CON_PUB<N>が非活性化される状態であるとすれば、第1の遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON_1<N>のうち、1番目ないし3番目の第1の遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、CON_1<3>が活性化され、残りの4番目ないしN番目の第1の遅延制御コードCON_1<4>、CON_1<5>、・・・、CON_1<N>が非活性化される状態になり、第2の遅延制御コードCON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>のうち、1番目ないし3番目の第2の遅延制御コードCON_2<1>、CON_2<2>、CON2<3>が活性化され、残りの4番目ないしN番目の第2の遅延制御コードCON_2<4>、CON_2<5>、・・・、CON2<N>が非活性化される状態になることを仮定した。
【0073】
しかし、このような状態では、第1の遅延部220の最終出力信号OUT_SIG1_Fより第2の遅延部240の最終出力信号OUT_SIG2_Fが常に1段階の遅延ユニットの分だけさらに遅延された状態となる。
【0074】
したがって、共通遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>が第1の遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON_1<N>と同じ値を有し、第2の遅延制御コードCON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>の値より1単位の分だけ大きい状態になることができなければならない。すなわち、共通遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>のうち、1番目ないし3番目の共通遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、CON_PUB<3>が活性化され、残りの4番目ないしN番目の共通遅延制御コードCON_PUB<4>、CON_PUB<5>、・・・、CON_PUB<N>が非活性化される状態であるとすれば、第1の遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON_1<N>のうち、1番目ないし3番目の第1の遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、CON_1<3>が活性化され、残りの4番目ないしN番目の第1の遅延制御コードCON_1<4>、CON_1<5>、・・・、CON_1<N>が非活性化される状態になり、第2の遅延制御コードCON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>のうち、1番目ないし2番目の第2の遅延制御コードCON_2<1>、CON_2<2>が活性化され、残りの3番目ないしN番目の第2の遅延制御コードCON_2<3>、CON_2<4>、CON_2<5>、・・・、CON2<N>が非活性化される状態になることができなければならない。
【0075】
このように、遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>、CON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON_1<N>、CON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>の値を変更すると、第1の遅延部220から最終的に出力される信号OUT_SIG1_Fは、共通遅延部200を介して遅延ユニット単位で3段階遅延された後、第1の遅延部220を介して遅延ユニット単位で4段階遅延されるので、最終的に出力される信号OUT_SIG1_Fは、信号入力端IN_SIG_NDを介して共通遅延部200に印加された入力信号IN_SIG_Sより遅延ユニット単位で7段階遅延された信号となる。
【0076】
そして、第2の遅延部240から最終的に出力される信号OUT_SIG2_Fは、第1の遅延部220から最終的に出力される信号OUT_SIG1_Fと異なり、共通遅延部200を介して遅延ユニット単位で2段階のみ遅延された後、第2の遅延部240を介して遅延ユニット単位で4段階遅延されるので、最終に出力される信号OUT_SIG2_Fは、信号入力端IN_SIG_NDを介して共通遅延部200に印加された入力信号IN_SIG_Sより遅延ユニット単位で6段階遅延された信号となる。
【0077】
すなわち、遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>、CON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON_1<N>、CON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>の値を変更する動作を介して第1の遅延部220の最終出力信号OUT_SIG1_Fより第2の遅延部240の最終出力信号OUT_SIG2_Fが常に1段階の遅延ユニットの分だけ少なく遅延された状態になることもできる。
【0078】
そして、位相混合部260は、従来技術と同様に、互いに1段階の遅延ユニット単位差がある第1の遅延部220の最終出力信号OUT_SIG1_Fと第2の遅延部240の最終出力信号OUT_SIG2_Fとの位相を混合して1段階の遅延ユニット単位より小さい遅延量の差を有する出力信号OUT_SIG_Fを生成することができる。
【0079】
以上で説明したように、本発明の第1の実施形態を適用すれば、遅延ラインの信号入力端IN_SIG_NDを介して印加される入力信号IN_SIG_Sは、まず、共通遅延部200を設定された分だけ通過して所定時間遅延された後、第1の遅延部220及び第2の遅延部240を通過しつつ、改めて設定された分だけ遅延されて2つの出力ノードOUT_SIG_ND1、OUT_SIG_ND2を介して2つの出力信号OUT_SIG1_F、OUT_SIG2_Fとして出力される。
【0080】
そのため、入力ドライバ280を介して入力信号IN_SIG_Sが信号入力端IN_SIG_NDに印加されるときには、共通遅延部200のローディングのみ駆動する状態になるので、入力信号IN_SIG_Sのレベルが変形することを最小限に維持することができるだけでなく、入力ドライバ280のサイズを最小限に維持することもできる。したがって、入力信号IN_SIG_Sが高い正確度及び速い反応速度で遅延ラインを通過しつつ、遅延されることができる。
【0081】
このように、本発明の第1の実施形態に係る遅延ラインは、従来技術に比べてさらに高速で動作する半導体装置に適用することが可能である。
【0082】
(第2の実施形態)
図3は、本発明の第2の実施形態に係る遅延ラインを備える半導体装置を示したブロック図である。
【0083】
同図に示すように、遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>に応じて、その長さが決定される共通遅延経路を介して入力信号IN_SIG_Sを遅延させて第1の遅延信号を生成した後、遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>に応じて、その長さが決定される追加遅延経路を介して、共通遅延経路で生成された第1の遅延信号を遅延させて第2の遅延信号を生成する入力遅延部300と、遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON1<N>に応じて、その長さが決定される第1の遅延経路を介して、入力遅延部300に備えられた共通遅延経路で生成された第1の遅延信号を遅延させて出力する第1の出力遅延部320と、遅延制御コードCON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>に応じて、その長さが決定される第2の遅延経路を介して、入力遅延部300に備えられた共通遅延経路で生成された第1の遅延信号及び追加遅延経路で生成された第2の遅延信号のうち、いずれか一方の信号を遅延させて出力する第2の出力遅延部340とを備える。
【0084】
また、第1の出力遅延部320から出力される信号OUT_SIG1_Fと第2の出力遅延部340から出力される信号OUT_SIG2_Fとの位相を混合する位相混合部360をさらに備える。そして、外部からの入力信号IN_SIGを、遅延ラインの信号入力端IN_SIG_NDに供給する信号IN_SIG_Sとして出力する入力ドライバ380をさらに備える。
【0085】
ここで、遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>、CON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON1<N>、CON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>は、遅延制御部390で生成され、入力遅延部300の動作を制御する入力遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>と、第1の出力遅延部320の動作を制御する第1の遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON1<N>と、第2の出力遅延部340の動作を制御する第2の遅延制御コードCON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>とに分類される。
【0086】
そして、入力遅延部300は、信号入力端IN_SIG_NDを介して印加される入力信号IN_SIG_Sを遅延ユニット単位で遅延する複数の入力遅延ユニット300<1>、300<2>、・・・、300<N>を備える。すなわち、各々の入力遅延ユニット300<1>、300<2>、・・・、300<N>に印加される入力遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>が活性化される場合、信号入力端IN_SIG_NDまたは前段の入力遅延ユニット300<1>、300<2>、・・・、300<N−1>から印加される入力信号IN_SIG_S、IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_N−1を遅延ユニット単位の分だけ遅延させ、各々の入力遅延ユニット300<1>、300<2>、・・・、300<N>に印加される入力遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>が非活性化される場合、信号入力端IN_SIG_NDまたは前段の入力遅延ユニット300<1>、300<2>、・・・、300<N−1>から印加される入力信号IN_SIG_S、IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_N−1を受信しない。
【0087】
そして、第1の出力遅延部320は、信号入力端IN_SIG_NDを介して印加される入力信号IN_SIG_Sまたは入力遅延部300に備えられた各々の入力遅延ユニット300<1>、300<2>、・・・、300<N−1>から伝達される入力信号IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_N−1を遅延ユニット単位で遅延する複数の第1の出力遅延ユニット320<1>、320<2>、・・・、320<N>を備える。
【0088】
ここで、各々の第1の出力遅延ユニット320<1>、320<2>、・・・、320<N>は、第1の遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON1<N>に応じて、その動作が決定される。すなわち、各々の第1の出力遅延ユニット320<1>、320<2>、・・・、320<N>に印加される第1の遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON1<N>のうち、いずれか1つの第1の遅延制御コードCON_1<i>(i=1〜N)が活性化される場合、活性化された第1の遅延制御コードCON_1<i>に対応する第1の出力遅延ユニット320<i>は、前段の第1の出力遅延ユニット320<i+1>から印加される入力信号を遅延ユニット単位で遅延させ、各々の第1の出力遅延ユニット320<1>、320<2>、・・・、320<N>に印加される第1の遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON1<N>のうち、活性化されていない残りの第1の遅延制御コードCON_j(j≠i)に対応する第1の出力遅延ユニット320<j>は、入力遅延部300に備えられたいずれか1つの入力遅延ユニットから伝達される入力信号または信号入力端IN_SIG_NDを介して印加される入力信号IN_SIG_Sを遅延ユニット単位の分だけ遅延させて出力する。
【0089】
そして、第2の出力遅延部340は、入力遅延部300に備えられた各々の入力遅延ユニット300<1>、300<2>、・・・、300<N>から伝達される入力信号IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_Nを遅延ユニット単位で遅延する複数の第2の出力遅延ユニット340<1>、340<2>、・・・、340<N>を備える。
【0090】
ここで、各々の第2の出力遅延ユニット340<1>、340<2>、・・・、340<N>は、第2の遅延制御コードCON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>に応じて、その動作が決定される。すなわち、各々の第2の出力遅延ユニット340<1>、340<2>、・・・、340<N>に印加される第2の遅延制御コードCON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>のうち、いずれか1つの第2の遅延制御コードCON_2<i>(i=2〜N)が活性化される場合、活性化された第2の遅延制御コードCON_2<i>に対応する第2の出力遅延ユニット340<i>は、前段の第2の出力遅延ユニット240<i+1>から印加される入力信号を遅延ユニット単位で遅延させ、各々の第2の出力遅延ユニット340<1>、340<2>、・・・、340<N>に印加される第2の遅延制御コードCON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>のうち、活性化されていない残りの第2の遅延制御コードCON_2<j>(j≠i)に対応する第2の出力遅延ユニット340<j>は、入力遅延部300に備えられたいずれか1つの入力遅延ユニットから伝達される入力信号IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_Nを遅延ユニット単位の分だけ遅延させて出力する。
【0091】
ここで、入力遅延部300に備えられた複数の入力遅延ユニット300<1>、300<2>、・・・、300<N>は、第1の出力遅延部320と第2の出力遅延部340との接続関係及び入力遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>に応じて決定される動作によって、柔軟性のあるように共通遅延経路と追加遅延経路とに分けられ、その基準を説明すれば、次のとおりである。
【0092】
まず、第1の出力遅延部及び第2の出力遅延部320、340と入力遅延部300との接続関係を説明すれば、第1の出力遅延部320は、入力遅延部300に備えられた各々の入力遅延ユニット300<1>、300<2>、・・・、300<N>に印加される入力信号IN_SIG_S、IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_N−1を受けて遅延動作を行い、第2の出力遅延部340は、入力遅延部300に備えられた各々の入力遅延ユニット300<1>、300<2>、・・・、300<N>から出力される入力信号IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_Nを受けて遅延動作を行うことが分かる。すなわち、入力遅延部300を通過して第1の出力遅延部320に備えられた各々の第1の出力遅延ユニット320<1>、320<2>、・・・、320<N>に伝達される入力信号IN_SIG_S、IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_N−1が、第2の出力遅延部340に備えられた各々の第2の出力遅延ユニット340<1>、340<2>、・・・、340<N>に伝達される入力信号IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_Nより遅延ユニット単位で1段階少なく遅延された信号であることが分かる。
【0093】
したがって、入力遅延部300に備えられた複数の入力遅延ユニット300<1>、300<2>、・・・、300<N>から入力遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>のうち、活性化される入力遅延制御コードの最大値MAX(自然数)より1単位の分だけ小さい入力遅延制御コード値に対応する入力遅延ユニット300<MAX−1>の遅延量までが、入力遅延部300から第1の出力遅延部320及び第2の出力遅延部340に伝達される入力信号に、入力遅延部300の遅延量が共通に適用される部分になり、入力遅延ユニット300<1>〜300<MAX−1>が共通遅延経路となる。このとき、入力遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>のうち、活性化される入力遅延制御コードの最大値は、予め決定されていないため、共通遅延経路の長さは、予め決定されることができないということが分かる。
【0094】
そして、入力遅延部300に備えられた複数の入力遅延ユニット300<1>、300<2>、・・・、300<N>において、入力遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>のうち、活性化される入力遅延制御コードの最大値MAXに対応する入力遅延ユニット300<MAX>の遅延量が、入力遅延部300から第1の出力遅延部320に伝達される入力信号には適用されず、入力遅延部300から第2の出力遅延部340に伝達される入力信号には適用される遅延量になり、入力遅延ユニット300<MAX>が追加遅延経路となる。このとき、追加遅延経路は、入力遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>のうち、活性化される入力遅延制御コードの最大値に対応する1個の入力遅延ユニットの遅延量を有する状態になるため、1段階の遅延ユニット単位に対応する遅延量で固定された状態になることが分かる。
【0095】
このような方法で、入力遅延部300に備えられた複数の入力遅延ユニット300<1>、300<2>、・・・、300<N>を共通遅延経路と追加遅延経路とに分けることができる。これは、第1の出力遅延部320と第2の出力遅延部340とが互いに同じ長さを有する(同じ数の遅延ユニットを有する)と仮定して分けられたものである。一方、第1の出力遅延部320の長さが第2の出力遅延部340の長さより1段階の単位遅延ユニットの分だけ長いと、入力遅延部300全体が共通遅延経路になることができる。すなわち、追加遅延経路は、場合によって1段階の遅延ユニット単位に対応する遅延量に固定されることができるが、何らの遅延量も有していない状態にすることもできるということが分かる。
【0096】
したがって、第1の出力遅延部320と第2の出力遅延部340とが互いに同じ長さを有する場合、第2の出力遅延部340は、入力遅延部300の追加遅延経路を介して生成された第2の遅延信号を遅延させて出力する動作を行う。それに対し、第1の出力遅延部320が第2の出力遅延部340より1段階の単位遅延ユニットの長さ分だけ長い場合、第2の出力遅延部340は、第1の出力遅延部320と同様に、入力遅延部300の共通遅延経路を介して生成された第1の遅延信号を遅延させて出力する動作を行う。参考までに、第1の出力遅延部320が第2の出力遅延部340より1段階の単位遅延ユニットの長さ分だけ長い場合には、入力遅延部300の追加遅延経路が存在しないことと同じ形態になるため、第2の遅延信号が存在しないとみることができる。
【0097】
前述した構成に基づいて、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の遅延回路の動作を説明すれば、次のとおりである。
【0098】
まず、入力遅延部300の動作を説明すると、入力遅延部300に備えられた複数の入力遅延ユニット300<1>、300<2>、・・・、300<N>は、入力遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>が活性化されると、印加される入力信号IN_SIG_S、IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_N−1を受信して、遅延ユニット単位の分だけ遅延させて出力する動作を行い、入力遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>が非活性化されると、印加される入力信号IN_SIG_S、IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_N−1を全く受信しないため、遅延させる動作を行わないようになる。すなわち、入力遅延部300に備えられた複数の入力遅延ユニット300<1>、300<2>、・・・、300<N>における入力遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>の活性化の有無は、印加される信号を受信するか否かを決定する要素となる。したがって、複数のビットからなる入力遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>のうち、いずれか1つのビットが活性化されると、その活性化されたビットより低い単位のビット(活性化されたビットの下位ビット)は全て活性化されなければならず、その活性化されたビットより高い単位のビット(活性化されたビットの上位ビット)は全て非活性化されなければならない。
【0099】
例えば、入力遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>のうち、3番目の入力遅延制御コードCON_PUB<3>が活性化されるとすれば、それより低い単位である1番目及び2番目の入力遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>も活性化されなければならず、それより高い単位である4番目ないしN番目の入力遅延制御コードCON_PUB<4>、CON_PUB<5>、・・・、CON_PUB<N>は非活性化されなければならない。
【0100】
上記の例のような状態で、入力遅延部300に備えられる共通遅延経路と追加遅延経路とがどのように区分されるのかを説明すれば、次のとおりである。
【0101】
まず、第1の出力遅延部320の長さを決定する第1の遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON1<N>の値と入力遅延部300の入力遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>の値とが互いに同じであり、第2の出力遅延部340の長さを決定する第2の遅延制御コードCON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>の値が入力遅延部300の入力遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>の値より1単位小さい値を有する場合、追加遅延経路の長さが「0」になり、入力遅延部300の共通遅延経路を介して出力される入力信号を第1の出力遅延部320と第2の出力遅延部340とが共に受けて遅延動作を行うようになる。
【0102】
すなわち、入力遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>のうち、1番目ないし3番目の入力遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、CON_PUB<3>が活性化されることと同様に、第1の遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON1<N>のうち、1番目ないし3番目の第1の遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、CON1<3>が活性化され、第2の遅延制御コードCON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>のうち、1番目及び2番目の第2の遅延制御コードCON_2<1>、CON_2<2>が活性化される場合、入力遅延部300に備えられた入力遅延ユニット300<1>、300<2>、・・・、300<N>のうち、1番目及び3番目の入力遅延ユニット300<1>、300<2>、300<3>が共通遅延経路に属する状態となる。同時に、追加遅延経路は存在しない状態となる。したがって、第1の出力遅延部320と第2の出力遅延部340とが全て入力遅延部300の共通遅延経路を介して遅延ユニット単位で3段階遅延されて出力される入力信号IN_SIG_3を受けて遅延動作を行うようになる。
【0103】
それに対し、入力遅延部300の入力遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>の値よりも、第1の出力遅延部320の長さを決定する第1の遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON1<N>の値と第2の出力遅延部340の長さを決定する第2の遅延制御コードCON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>の値とが1単位小さい値を有する場合、追加遅延経路の長さが1段階の遅延ユニット単位に対応する長さを有するようになり、入力遅延部300の共通遅延経路を介して出力される入力信号を第1の出力遅延部320が受けて遅延動作を行い、共通遅延経路を介して出力される入力信号より1段階の遅延ユニット単位の分だけさらに遅延された入力信号を、追加遅延経路を介して第2の出力遅延部340が受けて遅延動作を行うようになる。
【0104】
すなわち、入力遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>のうち、1番目ないし3番目の入力遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、CON_PUB<3>が活性化されることに対し、第1の遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON1<N>のうち、1番目ないし2番目の第1の遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>が活性化され、第2の遅延制御コードCON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>のうち、1番目及び2番目の第2の遅延制御コードCON_2<1>、CON_2<2>が活性化される場合、入力遅延部300に備えられた入力遅延ユニット300<1>、300<2>、・・・、300<N>のうち、1番目及び2番目の入力遅延ユニット300<1>、300<2>が共通遅延経路に属する状態になり、3番目の入力遅延ユニット300<3>が追加遅延経路に属する状態になる。したがって、第1の出力遅延部320は、入力遅延部300の共通遅延経路を介して遅延ユニット単位で2段階遅延されて出力される入力信号IN_SIG_2を受けて遅延動作を行うようになり、第2の出力遅延部340は、入力遅延部300の共通遅延経路及び追加遅延経路を介して遅延ユニット単位で3段階遅延されて出力される入力信号IN_SIG_3を受けて遅延動作を行うようになる。
【0105】
そして、入力遅延部300で共通遅延経路及び追加遅延経路の何れにも属していない4番目ないしN番目の入力遅延ユニット300<4>、300<5>、・・・、300<N>は遅延動作を行わない状態になるため、出力される信号も信号入力端IN_SIG_NDを介して印加された入力信号IN_SIG_Sとは全く関係なく設定されたレベル(普通は、ロジック「ロー」を意味する)に固定された、意味のない信号になるだけである。
【0106】
前述した入力遅延部300に備えられた共通遅延経路の動作を一般化すると、入力遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>の初期値(全ての入力遅延制御コードが非活性化される状態を意味する)に対応して、その長さが「0」に設定(入力信号IN_SIG_Sを遅延させずにそのまま出力させる)され、入力遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>の値が1単位ずつ増加すること(1番目の入力遅延制御コードCON_PUB<1>から順に活性化されることを意味する)に対応して、その長さが遅延ユニット単位に対応する分だけ増加する長さで、入力される信号を遅延させる動作を行う構成要素であると表現することができる。
【0107】
また、入力遅延部300に備えられた追加遅延経路の動作を一般化すると、入力遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>の値が第1の遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON1<N>と同じ値を有し、第2の遅延制御コードCON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>より1単位大きい値を有する場合に、その長さが「0」に設定(共通遅延経路から出力される入力信号を遅延させずにそのまま出力させる)され、入力遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>の値が第1の遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON1<N>及び第2の遅延制御コードCON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>より1単位大きい値を有する場合に、遅延ユニット単位に対応する長さに設定される構成要素であると表現することができる。
【0108】
そして、第1の出力遅延部320の動作を説明すると、第1の出力遅延部320に備えられた複数の第1の出力遅延ユニット320<1>、320<2>、・・・、320<N>は、第1の遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON_1<N>が活性化されると、当該第1の出力遅延ユニット320<1>、320<2>、・・・、320<N−1>の前段の第1の出力遅延ユニット320<2>、320<3>、・・・、320<N>から印加される入力信号OUT_SIG1_1、OUT_SIG1_2、・・・、OUT_SIG1_Nを受信して、遅延ユニット単位で遅延させて出力する動作を行い、第1の遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON_1<N>が非活性化されると、信号入力端IN_SIG_NDから印加される入力信号IN_SIG_Sまたは入力遅延部300に備えられた複数の入力遅延ユニット300<1>、300<2>、・・・、300<N−1>から伝達される入力信号IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_N−1を受信して、遅延ユニット単位で遅延させて出力する動作を行う。
【0109】
すなわち、第1の出力遅延部320に備えられた複数の第1の出力遅延ユニット320<1>、320<2>、・・・、320<N>における第1の遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON_1<N>の活性化の有無は、2つの信号のうち、いずれの信号を受信するかを決定する要素となる。したがって、複数のビットからなる第1の遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON_1<N>のうち、いずれか1つのビットが活性化されると、それより低い単位のビットは全て活性化されなければならず、それより高い単位のビットは全て非活性化されなければならない。
【0110】
例えば、第1の遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON_1<N>のうち、3番目の第1の遅延制御コードCON_1<3>が活性化されるとすれば、それより低い単位である1番目及び2番目の第1の遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>は活性化されなければならず、それより高い単位である4番目ないしN番目の第1の遅延制御コードCON_1<4>、CON_1<5>、・・・、CON_1<N>は非活性化されなければならない。
【0111】
上記の例のように、第1の遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON_1<N>のうち、1番目ないし3番目の第1の遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、CON_1<3>が活性化され、残りの4番目ないしN番目の第1の遅延制御コードCON_1<4>、CON_1<5>、・・・、CON_1<N>が非活性化される状態で第1の出力遅延部320の動作を説明すると、入力遅延部300に備えられた複数の入力遅延ユニット300<1>、300<2>、・・・、300<N−1>のうち、3番目の入力遅延ユニット300<3>を介して伝達された入力信号IN_SIG_3を第1の出力遅延部320に備えられた複数の第1の出力遅延ユニット320<1>、320<2>、・・・、320<N>のうち、4番目の第1の出力遅延ユニット320<4>で受信して、遅延ユニット単位の分だけ遅延させて出力し、第1の出力遅延部320に備えられた複数の第1の出力遅延ユニット320<1>、320<2>、・・・、320<N>のうち、1番目ないし3番目の第1の出力遅延ユニット320<1>、320<2>、320<3>は、前段の第1の出力遅延ユニットである2番目ないし4番目の第1の出力遅延ユニット320<2>、320<3>、320<4>から印加される入力信号OUT_SIG1_1、OUT_SIG1_2、OUT_SIG1_3を各々受信して、遅延ユニット単位の分だけ遅延させて出力信号OUT_SIG1_F、OUT_SIG1_1、OUT_SIG1_2として出力する動作を行うようになる。
【0112】
すなわち、第1の出力遅延部320に備えられた複数の第1の出力遅延ユニット320<1>、320<2>、・・・、320<N>のうち、4番目の第1の出力遅延ユニット320<4>に伝達された入力遅延部300を通過した入力信号IN_SIG_3は、4番目ないし1番目の第1の出力遅延ユニット320<4>、320<3>、320<2>、320<1>によって遅延ユニット単位で4段階遅延されて出力信号OUT_SIG1_3、OUT_SIG1_2、OUT_SIG1_1、OUT_SIG1_Fとして出力する動作を行うようになる。したがって、第1の出力遅延部320の第1の遅延経路の長さは、4段階の遅延ユニット単位に該当する長さになるであろう。
【0113】
それに対し、5番目ないしN番目の第1の出力遅延ユニット320<5>、320<6>、・・・、320<N>は、それに該当する第1の遅延制御コードCON_1<5>、CON_1<6>、・・・、CON_1<N>が入力遅延部300を介して信号を受ける状態ではあるが、入力遅延部300から伝達される信号が、信号入力端IN_SIG_NDを介して印加された入力信号IN_SIG_Sとは全く関係なく設定されたレベル(普通は、ロジック「ロー」を意味する)に固定された、意味のない信号であるため、出力される信号も信号入力端IN_SIG_NDを介して印加された入力信号IN_SIG_Sとは全く関係なく設定されたレベルに固定された、意味のない信号を出力する動作を行うようになる。
【0114】
前述した第1の出力遅延部320の第1の遅延経路の長さが決定される動作を一般化すると、第1の遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON_1<N>の初期値(全ての第1の遅延制御コードが非活性化された状態を意味する)に対応して入力遅延部300から伝達された入力信号IN_SIG_S(入力遅延部300の共通遅延経路の長さが「0」である場合)を遅延ユニット単位の分だけ遅延させ、第1の遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON_1<N>の値が1単位ずつ増加すること(1番目の第1の遅延制御コードCON_1<1>から順に活性化されることを意味する)に対応して入力遅延部300から伝達された入力信号IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_N−1を遅延ユニット単位ずつ増加させる動作を行う構成要素であると表現することができる。
【0115】
ここで、第1の出力遅延部320は、前述した構成の説明により、全ての第1の遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON_1<N>が非活性化される初期値状態で信号入力端IN_SIG_NDを介して印加される入力信号IN_SIG_Sを直接受信する状態であるということが分かる。一般化過程において、「入力遅延部300から伝達された入力信号IN_SIG_S」という表現を使用したことは、前述した入力遅延部300の動作を一般化する説明において、「全ての入力遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>が非活性化される初期値状態で共通遅延経路の長さが「0」になり、入力信号IN_SIG_Sを遅延させずに、そのまま出力」するという表現が使用されたため、それに対応する形態で表現されたものである。
【0116】
そして、第2の出力遅延部340の動作を説明すると、第2の出力遅延部340に備えられた複数の第2の出力遅延ユニット340<1>、340<2>、・・・、340<N>は、第2の遅延制御コードCON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>が活性化されると、当該第2の出力遅延ユニット340<1>、340<2>、・・・、340<N−1>の前段の第2の出力遅延ユニット340<2>、340<3>、・・・、340<N>から印加される入力信号OUT_SIG1_1、OUT_SIG1_2、・・・、OUT_SIG1_Nを受信して、遅延ユニット単位で遅延させて出力する動作を行い、第2の遅延制御コードCON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>が非活性化されると、入力遅延部300に備えられた複数の入力遅延ユニット300<1>、300<2>、・・・、300<N>から伝達される入力信号IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_Nを受信して、遅延ユニット単位で遅延させて出力する動作を行う。
【0117】
すなわち、第2の出力遅延部340に備えられた複数の第2の出力遅延ユニット340<1>、340<2>、・・・、340<N>における第2の遅延制御コードCON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>の活性化の有無は、2つの信号のうち、いずれの信号を受信するかを決定する要素となる。
【0118】
したがって、複数のビットからなる第2の遅延制御コードCON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>のうち、いずれか1つのビットが活性化されると、それより低い単位のビットは全て活性化されなければならず、それより高い単位のビットは全て非活性化されなければならない。
【0119】
例えば、第2の遅延制御コードCON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>のうち、3番目の第2の遅延制御コードCON_2<3>が活性化されるとすれば、それより低い単位である1番目及び2番目の第2の遅延制御コードCON_2<1>、CON_2<2>は活性化されなければならず、それより高い単位である4番目ないしN番目の第2の遅延制御コードCON_2<4>、CON_2<5>、・・・、CON_2<N>は非活性化されなければならない。
【0120】
上記の例のように、第2の遅延制御コードCON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>のうち、1番目ないし3番目の第2の遅延制御コードCON_2<1>、CON_2<2>、CON_2<3>が活性化され、残りの4番目ないしN番目の第2の遅延制御コードCON_2<4>、CON_2<5>、・・・、CON_2<N>が非活性化される状態で第2の出力遅延部340の動作を説明すると、入力遅延部300に備えられた複数の入力遅延ユニット300<1>、300<2>、・・・、300<N−1>のうち、4番目の入力遅延ユニット300<4>を介して伝達された入力信号IN_SIG_4を第2の出力遅延部340に備えられた複数の第2の出力遅延ユニット340<1>、340<2>、・・・、340<N>のうち、4番目の第2の出力遅延ユニット340<4>で受信して、遅延ユニット単位の分だけ遅延させて出力し、第2の出力遅延部340に備えられた複数の第2の出力遅延ユニット340<1>、340<2>、・・・、340<N>のうち、1番目ないし3番目の第2の出力遅延ユニット340<1>、340<2>、340<3>は、前段の第2の出力遅延ユニットである2番目ないし4番目の第2の出力遅延ユニット340<2>、340<3>、340<4>から印加される入力信号OUT_SIG1_1、OUT_SIG1_2、OUT_SIG1_3を各々受信して、遅延ユニット単位の分だけ遅延させて出力信号OUT_SIG1_F、OUT_SIG1_1、OUT_SIG1_2として出力する動作を行うようになる。
【0121】
すなわち、第2の出力遅延部340に備えられた複数の第2の出力遅延ユニット340<1>、340<2>、・・・、340<N>のうち、4番目の第2の出力遅延ユニット340<4>に伝達された入力遅延部300を通過した入力信号IN_SIG_4は、4番目ないし1番目の第2の出力遅延ユニット340<4>、340<3>、340<2>、340<1>によって遅延ユニット単位で4段階遅延されて出力信号OUT_SIG1_3、OUT_SIG1_2、OUT_SIG1_1、OUT_SIG1_Fとして出力する動作を行うようになる。
【0122】
したがって、第2の出力遅延部340の第2の遅延経路の長さは、4段階の遅延ユニット単位に該当する長さになるであろう。
【0123】
それに対し、5番目ないしN番目の第2の出力遅延ユニット340<5>、340<6>、・・・、340<N>は、それに該当する第2の遅延制御コードCON_2<5>、CON_2<6>、・・・、CON_2<N>が入力遅延部300を介して信号を受ける状態ではあるが、入力遅延部300から伝達される信号が信号入力端IN_SIG_NDを介して印加された入力信号IN_SIG_Sとは全く関係なく設定されたレベル(普通は、ロジック「ロー」を意味する)に固定された、意味のない信号であるため、出力される信号も信号入力端IN_SIG_NDを介して印加された入力信号IN_SIG_Sとは全く関係なく設定されたレベルに固定された、意味のない信号を出力する動作を行うようになる。
【0124】
前述した第2の出力遅延部340の第2の遅延経路の長さが決定される動作を一般化すると、第2の遅延制御コードCON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>の初期値(全ての第2の遅延制御コードが非活性化される状態を意味する)に対応して入力遅延部300から伝達された入力信号IN_SIG_1(入力遅延部300の共通遅延経路の長さが「0」であり、追加遅延経路の長さが1段階の遅延ユニット単位に該当する場合である)を遅延ユニット単位の分だけ遅延させ、第2の遅延制御コードCON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>の値が1単位ずつ増加すること(1番目の第2の遅延制御コードCON_2<1>から順に活性化されることを意味する)に対応して入力遅延部300から伝達された入力信号IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_N−1を遅延ユニット単位ずつ増加させる動作を行う構成要素であると表現することができる。
【0125】
上述したことに基づいて、入力遅延部300と第1の出力遅延部320と第2の出力遅延部340とが動作を行うとき、各構成要素から最終的に出力される信号の間の関係をまとめると、次のとおりである。
【0126】
まず、入力遅延部300の長さを決定する入力遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>の値が第1の出力遅延部320の長さを決定する第1の遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON1<N>の値及び第2の出力遅延部340の長さを決定する第2の遅延制御コードCON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>の値より1単位さらに大きい状態であると仮定した場合を説明すると、入力遅延部300の長さが3段階の遅延ユニット単位の分だけの長さを有するとき、入力遅延部300は、2段階の遅延ユニット単位の分だけの長さを有する共通遅延経路と1段階の遅延ユニット単位の分だけの長さを有する追加遅延経路とに分けられるということが分かる。
【0127】
また、入力遅延部300の長さが3段階の遅延ユニット単位の分だけの長さを有する状態であるため、第1の出力遅延部320及び第2の出力遅延部340の長さも全て3段階の遅延ユニット単位の分だけの長さを有する状態となる。
【0128】
このような状態で第1の出力遅延部320を介して出力される信号OUT_SIG1_Fは、入力遅延部300の共通遅延経路の長さに該当する2段階の遅延ユニット単位の分だけ遅延され、第1の出力遅延部320の第1の遅延経路の長さに該当する3段階の遅延ユニット単位の分だけ遅延されて出力される信号であって、信号入力端IN_SIG_NDを介して入力遅延部300に印加された入力信号IN_SIG_Sより合計5段階の遅延ユニット単位の分だけ遅延された信号となる。
【0129】
それに対し、第2の出力遅延部340を介して出力される信号OUT_SIG2_Fは、入力遅延部300の共通遅延経路及び追加遅延経路の長さに該当する3段階の遅延ユニット単位の分だけ遅延され、第2の出力遅延部340の第2の遅延経路の長さに該当する3段階の遅延ユニット単位の分だけ遅延されて出力される信号であって、信号入力端IN_SIG_NDを介して入力遅延部300に印加された入力信号IN_SIG_Sより合計6段階の遅延ユニット単位の分だけ遅延された信号となる。
【0130】
そして、入力遅延部300の長さを決定する入力遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>の値が第1の出力遅延部320の長さを決定する第1の遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON1<N>の値と同じであり、第2の出力遅延部340の長さを決定する第2の遅延制御コードCON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>の値より1単位さらに大きい状態であると仮定した場合を説明すると、入力遅延部300の長さが3段階の遅延ユニット単位の分だけの長さを有するとき、入力遅延部300は、3段階の遅延ユニット単位の分だけの長さを有する共通遅延経路のみを有し、追加遅延経路が存在しなくなるということが分かる。
【0131】
また、入力遅延部300の長さが3段階の遅延ユニット単位の分だけの長さを有する状態であるため、第1の出力遅延部320の長さは、4段階の遅延ユニット単位の分だけの長さを有する状態になり、第2の出力遅延部340の長さは、3段階の遅延ユニット単位の分だけの長さを有する状態になる。
【0132】
このような状態で第1の出力遅延部320を介して出力される信号OUT_SIG1_Fは、入力遅延部300の共通遅延経路の長さに該当する3段階の遅延ユニット単位の分だけ遅延され、第1の出力遅延部320の第1の遅延経路の長さに該当する4段階の遅延ユニット単位の分だけ遅延されて出力される信号であって、信号入力端IN_SIG_NDを介して入力遅延部300に印加された入力信号IN_SIG_Sより合計7段階の遅延ユニット単位の分だけ遅延された信号となる。
【0133】
それに対し、第2の出力遅延部340を介して出力される信号OUT_SIG2_Fは、入力遅延部300の共通遅延経路の長さに該当する3段階の遅延ユニット単位の分だけ遅延され、第2の出力遅延部340の第2の遅延経路の長さに該当する3段階の遅延ユニット単位の分だけ遅延されて出力される信号であって、信号入力端IN_SIG_NDを介して入力遅延部300に印加された入力信号IN_SIG_Sより合計6段階の遅延ユニット単位の分だけ遅延された信号となる。
【0134】
そして、位相混合部360は、従来技術と同様に、互いに1段階の遅延ユニット単位差がある第1の出力遅延部320の最終出力信号OUT_SIG1_Fと第2の出力遅延部340の最終出力信号OUT_SIG2_Fとの位相を混合して、1段階の遅延ユニット単位より小さい遅延量の差を有する出力信号OUT_SIG_Fを生成することができる。
【0135】
以上で説明したように、本発明の第2の実施形態を適用すれば、遅延ラインの信号入力端IN_SIG_NDを介して印加される入力信号IN_SIG_Sは、まず、入力遅延部300により設定された分だけ遅延された後、第1の出力遅延部320と第2の出力遅延部340とを通過しつつ、改めて設定された分だけ遅延されて、2つの出力ノードOUT_SIG_ND1、OUT_SIG_ND2を介して2つの出力信号OUT_SIG1_F、OUT_SIG2_Fとして出力するようになる。
【0136】
そのため、入力ドライバ380を介して入力信号IN_SIG_Sが信号入力端IN_SIG_NDに印加されるときには、入力遅延部300のローディングのみ駆動する状態になるので、入力信号IN_SIG_Sのレベルが変形することを最小限に維持することができるだけでなく、入力ドライバ380のサイズを最小限に維持することができる。したがって、入力信号IN_SIG_Sが高い正確度及び速い反応速度で遅延ラインを通過しつつ遅延されることができる。
【0137】
このように、本発明の第2の実施形態に係る遅延ラインは、従来技術に比べてさらに高速で動作する半導体装置に適用されることが可能である。
【0138】
(第3の実施形態)
図4は、本発明の第3の実施形態に係る遅延ラインを備える半導体装置を示したブロック図である。
【0139】
同図に示すように、チェーン接続された複数の単位遅延ブロック400<1>、400<2>、・・・、400<N>からなる遅延ライン400を備える半導体装置において、各々の単位遅延ブロック400<1>、400<2>、・・・、400<N>は、遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>に応じて、共通入力端IN_PUB_ND1、IN_PUB_ND2、・・・、IN_PUB_NDNに入力される信号を遅延させて共通出力端OUT_PUB_ND1、OUT_PUB_ND2、・・・、OUT_PUB_NDNに出力する共通遅延部402<1>、402<2>、・・・、402<N>と、遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON1<N>に応じて共通入力端IN_PUB_ND1、IN_PUB_ND2、・・・、IN_PUB_NDNと第1の入力端IN_ND1_1、IN_ND1_2、・・・、IN_ND1_Nとのうち、いずれか一方の入力端を介して入力される信号IN_SIG_S、IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_N−1、又は、OUT_SIG1_1、OUT_SIG1_2、・・・、OUT_SIG1_Nを遅延させて第1の出力端OUT_ND1_1、OUT_ND1_2、・・・、OUT_ND1_Nに出力する第1の遅延部404<1>、404<2>、・・・、404<N>と、遅延制御コードCON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>に応じて共通出力端OUT_PUB_ND1、OUT_PUB_ND2、・・・、OUT_PUB_NDNと第2の入力端IN_ND2_1、IN_ND2_2、・・・、IN_ND2_Nとのうち、いずれか一方の入力端を介して入力される信号IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_N、又は、OUT_SIG2_1、OUT_SIG2_2、・・・、OUT_SIG2_Nを遅延させて第2の出力端OUT_ND2_1、OUT_ND2_2、・・・、OUT_ND2_Nに出力する第2の遅延部406<1>、406<2>、・・・、406<N>とを備える。また、遅延ライン400の第1の信号出力端OUT_SIG_ND1を介して出力される信号OUT_SIG1_Fと遅延ライン400の第2の信号出力端OUT_SIG_ND2を介して出力される信号OUT_SIG2_Fとの位相を混合する位相混合部460をさらに備える。
【0140】
このような構成を有する各々の単位遅延ブロック400<1>、400<2>、・・・、400<N>のうち、当該単位遅延ブロックが遅延ライン400の最前段に位置した単位遅延ブロック400<1>である場合、当該単位遅延ブロック400<1>の共通入力端IN_PUB_ND1は、遅延ライン400の信号入力端IN_SIG_NDに接続され、当該単位遅延ブロック400<1>の第1の出力端OUT_ND1_1は、遅延ライン400の第1の信号出力端OUT_SIG_ND1に接続され、当該単位遅延ブロック400<1>の第2の出力端OUT_ND2_1は、遅延ライン400の第2の信号出力端OUT_SIG_ND2に接続される。
【0141】
また、このような構成を有する各々の単位遅延ブロック400<1>、400<2>、・・・、400<N>のうち、当該単位遅延ブロックが遅延ライン400の最前段に位置した単位遅延ブロック400<1>ではない場合、当該単位遅延ブロック400<2>、400<3>、・・・、400<N>の共通入力端IN_PUB_ND2、IN_PUB_ND3、・・・、IN_PUB_NDNは、前段の単位遅延ブロック400<1>、400<2>、・・・、400<N−1>の共通出力端OUT_PUB_ND1、OUT_PUB_ND2、・・・、OUT_PUB_NDN−1に接続され、当該単位遅延ブロック400<2>、400<3>、・・・、400<N>の第1の出力端OUT_ND1_2、OUT_ND1_3、・・・、OUT_ND1_Nは、前段の単位遅延ブロック400<1>、400<2>、・・・、400<N−1>の第1の入力端IN_ND1_1、IN_ND1_2、・・・、IN_ND1_N−1に接続され、当該単位遅延ブロック400<2>、400<3>、・・・、400<N>の第2の出力端OUT_ND2_2、OUT_ND2_3、・・・、OUT_ND2_Nは、前段の単位遅延ブロック400<1>、400<2>、・・・、400<N−1>の第2の入力端IN_ND2_1、IN_ND2_2、・・・、IN_ND2_N−1に接続される。
【0142】
そして、このような構成を有する各々の単位遅延ブロック400<1>、400<2>、・・・、400<N>のうち、当該単位遅延ブロックが遅延ライン400の最後段に位置した単位遅延ブロック400<N>である場合、当該単位遅延ブロック400<N>の共通出力端OUT_PUB_NDNは、当該単位遅延ブロック400<N>の第2の入力端IN_ND2_Nに接続され、当該単位遅延ブロック400<N>の第1の入力端IN_ND1_Nは、当該単位遅延ブロック400<N>の共通入力端IN_PUB_NDNに接続され、当該単位遅延ブロック400<N>の第2の入力端IN_ND2_Nは、当該単位遅延ブロック400<N>の共通出力端OUT_PUB_NDNに接続される。
【0143】
また、このような構成を有する各々の単位遅延ブロック400<1>、400<2>、・・・、400<N>のうち、当該単位遅延ブロックが遅延ライン400の最後段に位置した単位遅延ブロック400<N>ではない場合、当該単位遅延ブロック400<1>、400<2>、・・・、400<N−1>の共通出力端OUT_PUB_ND1、OUT_PUB_ND2、・・・、OUT_PUB_NDN−1は、後段の単位遅延ブロック400<2>、400<3>、・・・、400<N>の共通入力端IN_PUB_ND2、IN_PUB_ND3、・・・、IN_PUB_NDNに接続され、当該単位遅延ブロック400<1>、400<2>、・・・、400<N−1>の第1の入力端IN_ND1_1、IN_ND1_2、・・・、IN_ND1_N−1は、後方の単位遅延ブロック400<2>、400<3>、・・・、400<N>の第1の出力端OUT_ND1_2、OUT_ND1_3、・・・、OUT_ND1_Nに接続され、当該単位遅延ブロック400<1>、400<2>、・・・、400<N−1>の第2の入力端IN_ND2_1、IN_ND2_2、・・・、IN_ND2_N−1は、後段の単位遅延ブロック400<2>、400<3>、・・・、400<N>の第2の出力端OUT_ND2_2、OUT_ND2_3、・・・、OUT_ND2_Nに接続される。
【0144】
そして、遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>、CON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON1<N>、CON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>は、遅延制御部590で生成され、共通遅延部402<1>、402<2>、・・・、402<N>の動作を制御する共通遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>と、第1の遅延部404<1>、404<2>、・・・、404<N>の動作を制御する第1の遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON1<N>と、第2の遅延部406<1>、406<2>、・・・、406<N>の動作を制御する第2の遅延制御コードCON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>とに分類される。
【0145】
このとき、各々の単位遅延ブロック400<1>、400<2>、・・・、400<N>に備えられた共通遅延部402<1>、402<2>、・・・、402<N>は、共通遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>が活性化されることに応じて共通入力端IN_PUB_ND1、IN_PUB_ND2、・・・、IN_PUB_NDNに入力される信号IN_SIG_S、IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_N−1を遅延ユニット単位の分だけ遅延させて共通出力端OUT_PUB_ND1、OUT_PUB_ND2、・・・、OUT_PUB_NDNに、出力信号IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_Nとして出力し、共通遅延制御コードCON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>が非活性化されることに応じて共通入力端IN_PUB_ND1、IN_PUB_ND2、・・・、IN_PUB_NDNに入力される信号IN_SIG_S、IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_N−1を無視する動作を行う。
【0146】
そして、各々の単位遅延ブロック400<1>、400<2>、・・・、400<N>に備えられた第1の遅延部404<1>、404<2>、・・・、404<N>は、第1の遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON1<N>が活性化されることに応じて第1の入力端IN_ND1_1、IN_ND1_2、・・・、IN_ND1_Nを介して入力される信号OUT_SIG1_1、OUT_SIG1_2、・・・、OUT_SIG1_Nを遅延ユニット単位の分だけ遅延させて第1の出力端OUT_ND1_1、OUT_ND1_2、・・・、OUT_ND1_Nに、出力信号OUT_SIG1_F、OUT_SIG1_1、OUT_SIG1_2、・・・、OUT_SIG1_N−1として出力し、第1の遅延制御コードCON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON1<N>が非活性化されることに応じて共通入力端IN_PUB_ND1、IN_PUB_ND2、・・・、IN_PUB_NDNを介して入力される信号IN_SIG_S、IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_N−1を遅延ユニット単位の分だけ遅延させて第1の出力端OUT_ND1_1、OUT_ND1_2、・・・、OUT_ND1_Nに、出力信号OUT_SIG1_F、OUT_SIG1_1、OUT_SIG1_2、・・・、OUT_SIG1_N−1として出力する動作を行う。
【0147】
そして、各々の単位遅延ブロック400<1>、400<2>、・・・、400<N>に備えられた第2の遅延部406<1>、406<2>、・・・、406<N>は、第2の遅延制御コードCON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>が活性化されることに応じて第2の入力端IN_ND2_1、IN_ND2_2、・・・、IN_ND2_Nを介して入力される信号IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_Nを遅延ユニット単位の分だけ遅延させて第2の出力端OUT_ND2_1、OUT_ND2_2、・・・、OUT_ND2_Nに、出力信号OUT_SIG2_F、OUT_SIG2_1、OUT_SIG2_2、・・・、OUT_SIG2_N−1として出力し、第2の遅延制御コードCON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>が非活性化されることに応じて共通出力端OUT_PUB_ND1、OUT_PUB_ND2、・・・、OUT_PUB_NDNから出力される信号IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_Nを遅延ユニット単位の分だけ遅延させて第2の出力端OUT_ND2_1、OUT_ND2_2、・・・、OUT_ND2_Nに、出力信号OUT_SIG2_F、OUT_SIG2_1、OUT_SIG2_2、・・・、OUT_SIG2_N−1として出力する動作を行う。
【0148】
以上で説明したように、本発明の第3の実施形態を適用すれば、遅延ラインの信号入力端IN_SIG_NDを介して印加される入力信号IN_SIG_Sは、まず、複数の単位遅延ブロック400<1>、400<2>、・・・、400<N>に備えられた共通遅延部402<1>、402<2>、・・・、402<N>を通過しつつ、設定された分だけ遅延された後、複数の単位遅延ブロック400<1>、400<2>、・・・、400<N>に備えられた第1の遅延部404<1>、404<2>、・・・、404<N>と第2の遅延部406<1>、406<2>、・・・、406<N>とを通過しつつ、改めて設定された分だけ遅延されて、2つの出力ノードOUT_SIG_ND1、OUT_SIG_ND2を介して2つの出力信号OUT_SIG1_F、OUT_SIG2_Fとして出力されるようになる。
【0149】
そのため、入力ドライバ480を介して入力信号IN_SIG_Sが信号入力端IN_SIG_NDに印加されるときには、複数の単位遅延ブロック400<1>、400<2>、・・・、400<N>に備えられた共通遅延部402<1>、402<2>、・・・、402<N>のローディングのみ駆動する状態になるので、入力信号IN_SIG_Sのレベルが変形することを最小限に維持することができるだけでなく、入力ドライバ480のサイズを最小限に維持することができる。したがって、入力信号IN_SIG_Sが高い正確度及び速い反応速度で遅延ラインを通過しつつ遅延されることができる。
【0150】
このように、本発明の第3の実施形態に係る遅延ラインは、従来技術に比べてさらに高速で動作する半導体装置に適用されることが可能である。
【0151】
(第4の実施形態)
図5は、本発明の第4の実施形態に係る遅延ラインを備える半導体装置を詳細に示した回路図である。
【0152】
同図に示すように、チェーン接続された複数の単位遅延ブロック500<1>、500<2>、・・・、500<N>からなる遅延ライン500を備える半導体装置において、各々の単位遅延ブロック500<1>、500<2>、・・・、500<N>は、第1の遅延制御信号CON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>に応じて第1の信号入力端IN_PUB_ND1、IN_PUB_ND2、・・・、IN_PUB_NDNに出力された信号IN_SIG_S、IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_N−1を受信し、受信した信号IN_SIG_S、IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_N−1を遅延して第1の信号出力端OUT_PUB_ND1、OUT_PUB_ND2、・・・、OUT_PUB_NDNまたは信号伝達ノードOUT_TRA_ND1、OUT_TRA_ND2、・・・、OUT_TRA_NDNに出力する第1の遅延論理部502<1>、502<2>、・・・、502<N>と、第2の遅延制御信号CON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON_1<N>に応じて第1の信号入力端IN_PUB_ND1、IN_PUB_ND2、・・・、IN_PUB_NDNに出力された信号IN_SIG_S、IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_N−1を受信するか、または第2の遅延制御信号の反転信号/CON_1<1>、/CON_1<2>、・・・、/CON_1<N>に応じて第2の信号入力端IN_ND1_1、IN_ND1_2、・・・、IN_ND1_Nに出力された信号OUT_SIG1_1、OUT_SIG1_2、・・・、OUT_SIG1_Nを受信し、受信した信号OUT_SIG1_1、OUT_SIG1_2、・・・、OUT_SIG1_Nを遅延して第2の信号出力端OUT_ND1_1、OUT_ND1_2、・・・、OUT_ND1_Nに出力する第2の遅延論理部504<1>、504<2>、・・・、504<N>と、第3の遅延制御信号CON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>に応じて信号伝達ノードOUT_TRA_ND1、OUT_TRA_ND2、・・・、OUT_TRA_NDNに出力された信号IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_N−1を受信するか、または前記第3の遅延制御信号の反転信号/CON_2<1>、/CON_2<2>、・・・、/CON_2<N>に応じて第3の信号入力端IN_ND2_1、IN_ND2_2、・・・、IN_ND2_Nに出力された信号OUT_SIG2_1、OUT_SIG2_2、・・・、OUT_SIG2_Nを受信し、受信した信号OUT_SIG2_1、OUT_SIG2_2、・・・、OUT_SIG2_Nを遅延して第3の信号出力端OUT_ND2_1、OUT_ND2_2、・・・、OUT_ND2_Nに出力する第3の遅延論理部506<1>、506<2>、・・・、506<N>とを備える。また、遅延ライン500の第1の信号出力端OUT_SIG_ND1を介して出力される信号OUT_SIG1_Fと遅延ライン500の第2の信号出力端OUT_SIG_ND2を介して出力される信号OUT_SIG2_Fとの位相を混合する位相混合部560をさらに備える。また、第1の遅延制御信号CON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>と、第2の遅延制御信号CON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON_1<N>と、第3の遅延制御信号CON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>とを生成する遅延制御部590をさらに備える。
【0153】
ここで、第1の遅延論理部502<1>、502<2>、・・・、502<N>は、その詳細な構成が設計者の意図によって多様に変化されることができる。
【0154】
まず、図5に示すように、第1の遅延論理部502<1>、502<2>、・・・、502<N>は、第1の遅延制御信号CON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>と第1の信号入力端IN_PUB_ND1、IN_PUB_ND2、・・・、IN_PUB_NDNに出力された信号IN_SIG_S、IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_N−1とを否定論理積する第1のNANDゲートNAND1_1、NAND2_1、・・・、NANDN_1と、第1のNANDゲートNAND1_1、NAND2_1、・・・、NANDN_1の出力信号と第1の遅延制御信号CON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>とを否定論理積して第1の信号出力端OUT_PUB_ND1、OUT_PUB_ND2、・・・、OUT_PUB_NDNに、出力信号IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_Nとして出力する第2のNANDゲートNAND1_2、NAND2_2、・・・、NANDN_2と、第1のNANDゲートNAND1_1、NAND2_1、・・・、NANDN_1の出力信号と第3の遅延制御信号CON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>とを否定論理積して信号伝達ノードOUT_TRA_ND1、OUT_TRA_ND2、・・・、OUT_TRA_NDNに出力信号IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_Nとして出力する第3のNANDゲートNAND1_3、NAND2_3、・・・、NANDN_3とを備える。
【0155】
そして、図5に直接図示されてはいないが、内部で用いられる制御信号の数を減らすと、図5に示す回路の構成要素と同じ構成要素を有した状態で、第1の遅延論理部502<1>、502<2>、・・・、502<N>の構成が次のように変形されることができる。
【0156】
図5に示された回路より制御信号を減少させた第1の遅延論理部502<1>、502<2>、・・・、502<N>は、第1の遅延制御信号CON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>と第1の信号入力端IN_PUB_ND1、IN_PUB_ND2、・・・、IN_PUB_NDNに出力された信号とを否定論理積する第1のNANDゲートNAND1_1、NAND2_1、・・・、NANDN_1と、第1のNANDゲートNAND1_1、NAND2_1、・・・、NANDN_1の出力信号と電源電圧VDD端の信号(即ち、電源電圧。以下同じ)とを否定論理積して第1の信号出力端OUT_PUB_ND1、OUT_PUB_ND2、・・・、OUT_PUB_NDNに、出力信号IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_Nとして出力する第2のNANDゲートNAND1_2、NAND2_2、・・・、NANDN_2と、第1のNANDゲートNAND1_1、NAND2_1、・・・、NANDN_1の出力信号と電源電圧VDD端の信号とを否定論理積して信号伝達ノードOUT_TRA_ND1、OUT_TRA_ND2、・・・、OUT_TRA_NDNに、出力信号IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_Nとして出力する第3のNANDゲートNAND1_3、NAND2_3、・・・、NANDN_3とを備える。
【0157】
すなわち、制御信号を減少させた第1の遅延論理部502<1>、502<2>、・・・、502<N>は、制御信号の代わりに、電源電圧VDD端の信号を印加して内部で用いられる制御信号の数を減らす方法を使用する。
【0158】
そして、図5に直接図示されてはいないが、制御信号を減少させるだけでなく、図5に示された第1の遅延論理部502<1>、502<2>、・・・、502<N>の構成要素を最小限に減らすと、その構成が次のように変形されることができる。
【0159】
図5に示されたものより制御信号及び構成要素を減少させた第1の遅延論理部502<1>、502<2>、・・・、502<N>は、第1の遅延制御信号CON_PUB<1>、CON_PUB<2>、・・・、CON_PUB<N>と第1の信号入力端IN_PUB_ND1、IN_PUB_ND2、・・・、IN_PUB_NDNに出力された信号とを否定論理積する第1のNANDゲートNAND1_1、NAND2_1、・・・、NANDN_1と、第1のNANDゲートNAND1_1、NAND2_1、・・・、NANDN_1の出力信号と電源電圧VDD端の信号とを否定論理積して第1の信号出力端OUT_PUB_ND1、OUT_PUB_ND2、・・・、OUT_PUB_NDN及び信号伝達ノードOUT_TRA_ND1、OUT_TRA_ND2、・・・、OUT_TRA_NDNに同時に出力信号IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_Nとして出力する第2のNANDゲートNAND1_2、NAND2_2、・・・、NANDN_2とを備える。
【0160】
すなわち、制御信号及び構成要素を減少させた第1の遅延論理部502<1>、502<2>、・・・、502<N>は、第3のNANDゲートNAND1_3、NAND2_3、・・・、NANDN_3の役割を第2のNANDゲートNAND1_2、NAND2_2、・・・、NANDN_2が同時に果たすことができるようにする方法を使用している。
【0161】
そして、第2の遅延論理部504<1>、504<2>、・・・、504<N>は、第2の遅延制御信号CON_1<1>、CON_1<2>、・・・、CON_1<N>と第1の信号入力端IN_PUB_ND1、IN_PUB_ND2、・・・、IN_PUB_NDNに出力された信号IN_SIG_S、IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_N−1とを否定論理積する第1のNANDゲートNAND1_4、NAND2_4、・・・、NANDN_4と、第2の遅延制御信号の反転信号/CON_1<1>、/CON_1<2>、・・・、/CON_1<N>と第2の信号入力端IN_ND1_1、IN_ND1_2、・・・、IN_ND1_Nに出力された信号OUT_SIG1_1、OUT_SIG1_2、・・・、OUT_SIG1_Nとを否定論理積する第2のNANDゲートNAND1_5、NAND2_5、・・・、NANDN_5と、第1のNANDゲートNAND1_4、NAND2_4、・・・、NANDN_4の出力信号と第2のNANDゲートNAND1_5、NAND2_5、・・・、NANDN_5の出力信号とを否定論理積して第2の信号出力端OUT_ND1_1、OUT_ND1_2、・・・、OUT_ND1_Nに出力信号OUT_SIG1_F、OUT_SIG1_1、OUT_SIG1_2、・・・、OUT_SIG1_N−1として出力する第3のNANDゲートNAND1_6、NAND2_6、・・・、NANDN_6とを備える。
【0162】
そして、第3の遅延論理部506<1>、506<2>、・・・、506<N>は、第3の遅延制御信号CON_2<1>、CON_2<2>、・・・、CON_2<N>と信号伝達ノードOUT_TRA_ND1、OUT_TRA_ND2、・・・、OUT_TRA_NDNに出力された信号IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_Nとを否定論理積する第1のNANDゲートNAND1_7、NAND2_7、・・・、NANDN_7と、第3の遅延制御信号の反転信号/CON_2<1>、/CON_2<2>、・・・、/CON_2<N>と第3の信号入力端IN_ND2_1、IN_ND2_2、・・・、IN_ND2_Nに出力された信号OUT_SIG2_1、OUT_SIG2_2、・・・、OUT_SIG2_Nとを否定論理積する第2のNANDゲートNAND1_8、NAND2_8、・・・、NANDN_8と、第1のNANDゲートNAND1_7、NAND2_7、・・・、NANDN_7の出力信号と第2のNANDゲートNAND1_8、NAND2_8、・・・、NANDN_8の出力信号とを否定論理積して第3の信号出力端OUT_ND2_1、OUT_ND2_2、・・・、OUT_ND2_N)に出力信号OUT_SIG2_F、OUT_SIG2_1、OUT_SIG2_2、・・・、OUT_SIG2_N−1として出力する第3のNANDゲートNAND1_9、NAND2_9、・・・、NANDN_9とを備える。
【0163】
そして、前述した構成において、1個のNANDゲートは、入力される信号を1/2ユニット遅延単位の分(即ち、単位遅延時間の半分の時間)だけ遅延させる。
【0164】
したがって、各々の単位遅延ブロック500<1>、500<2>、・・・、500<N>の第1の信号入力端IN_PUB_ND1、IN_PUB_ND2、・・・、IN_PUB_NDNに入力された信号IN_SIG_S、IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_N−1が、第1の信号出力端OUT_PUB_ND1、OUT_PUB_ND2、・・・、OUT_PUB_NDNまたは信号伝達ノードOUT_TRA_ND1、OUT_TRA_ND2、・・・、OUT_TRA_NDNに伝達されるまで1段階のユニット遅延単位の分だけ遅延されるということが分かる。
同様に、各々の単位遅延ブロック500<1>、500<2>、・・・、500<N>の第2の信号入力端IN_ND1_1、IN_ND1_2、・・・、IN_ND1_Nに入力された信号OUT_SIG1_1、OUT_SIG1_2、・・・、OUT_SIG1_Nまたは第1の信号出力端OUT_PUB_ND1、OUT_PUB_ND2、・・・、OUT_PUB_NDNに出力された信号IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_Nが、第2の信号出力端OUT_ND1_1、OUT_ND1_2、・・・、OUT_ND1_Nに伝達されるまで1段階のユニット遅延単位の分だけ遅延されるということが分かる。
【0165】
また、各々の単位遅延ブロック500<1>、500<2>、・・・、500<N>の第3の信号入力端IN_ND2_1、IN_ND2_2、・・・、IN_ND2_Nに入力された信号OUT_SIG2_1、OUT_SIG2_2、・・・、OUT_SIG2_Nまたは信号伝達ノードOUT_TRA_ND1、OUT_TRA_ND2、・・・、OUT_TRA_NDNに出力された信号IN_SIG_1、IN_SIG_2、・・・、IN_SIG_Nが、第3の信号出力端OUT_ND2_1、OUT_ND2_2、・・・、OUT_ND2_Nに伝達されるまで1段階のユニット遅延単位の分だけ遅延されるということが分かる。
【0166】
そして、このような構成を有する各々の単位遅延ブロック500<1>、500<2>、・・・、500<N>のうち、当該単位遅延ブロックが遅延ライン500の最前段に位置した単位遅延ブロック500<1>である場合、当該単位遅延ブロック500<1>の第1の信号入力端IN_PUB_ND1は、遅延ライン500の共通信号入力端IN_SIG_NDに接続され、当該単位遅延ブロック500<1>の第2の信号出力端OUT_ND1_1は、遅延ライン500の第1の信号出力端OUT_SIG_ND1に接続され、当該単位遅延ブロック500<1>の第3の信号出力端OUT_ND2_1は、遅延ライン500の第2の信号出力端OUT_SIG_ND2に接続される。
【0167】
逆に、このような構成を有する各々の単位遅延ブロック500<1>、500<2>、・・・、500<N>のうち、当該単位遅延ブロックが遅延ライン500の最前段に位置した単位遅延ブロック500<1>ではない場合、当該単位遅延ブロック500<2>、500<3>、・・・、500<N>の第1の信号入力端IN_PUB_ND2、IN_PUB_ND3、・・・、IN_PUB_NDNは、前段の単位遅延ブロック500<1>、500<2>、・・・、500<N−1>の第1の信号出力端OUT_PUB_ND1、OUT_PUB_ND2、・・・、OUT_PUB_NDN−1に接続され、当該単位遅延ブロック500<2>、500<3>、・・・、500<N>の第2の信号出力端OUT_ND1_2、OUT_ND1_3、・・・、OUT_ND1_Nは、前段の単位遅延ブロック500<1>、500<2>、・・・、500<N−1>の第2の信号入力端IN_ND1_1、IN_ND1_2、・・・、IN_ND1_N−1に接続され、当該単位遅延ブロック500<2>、500<3>、・・・、500<N>の第3の信号出力端OUT_ND2_2、OUT_ND2_3、・・・、OUT_ND2_Nは、前段の単位遅延ブロック500<1>、500<2>、・・・、500<N−1>の第3の信号入力端IN_ND2_1、IN_ND2_2、・・・、IN_ND2_N−1に接続される。
【0168】
そして、このような構成を有する各々の単位遅延ブロック500<1>、500<2>、・・・、500<N>のうち、当該単位遅延ブロックが遅延ライン500の最後段に位置した単位遅延ブロック500<N>である場合、当該単位遅延ブロック500<N>の第2の信号入力端IN_ND1_N及び第3の信号入力端IN_ND2_Nは、電源電圧VDD端に接続される。
【0169】
逆に、このような構成を有する各々の単位遅延ブロック500<1>、500<2>、・・・、500<N>のうち、当該単位遅延ブロックが遅延ライン500の最後段に位置した単位遅延ブロック500<N>ではない場合、当該単位遅延ブロック500<1>、500<2>、・・・、500<N−1>の第1の信号出力端OUT_PUB_ND1、OUT_PUB_ND2、・・・、OUT_PUB_NDN−1は、後段の単位遅延ブロック500<2>、500<3>、・・・、500<N>の第1の信号入力端IN_PUB_ND2、IN_PUB_ND3、・・・、IN_PUB_NDNに接続され、当該単位遅延ブロック500<1>、500<2>、・・・、500<N−1>の第2の信号入力端IN_ND1_1、IN_ND1_2、・・・、IN_ND1_N−1は、後段の単位遅延ブロック500<2>、500<3>、・・・、500<N>の第2の信号出力端OUT_ND1_2、OUT_ND1_3、・・・、OUT_ND1_Nに接続され、当該単位遅延ブロック500<1>、500<2>、・・・、500<N−1>の第3の信号入力端IN_ND2_1、IN_ND2_2、・・・、IN_ND2_N−1は、後方の単位遅延ブロック500<2>、500<3>、・・・、500<N>の第3の信号出力端OUT_ND2_2、OUT_ND2_3、・・・、OUT_ND2_Nに接続される。
【0170】
そして、このような構成を有する各々の単位遅延ブロック500<1>、500<2>、・・・、500<N>のうち、当該単位遅延ブロックが遅延ライン500の最前段に位置した単位遅延ブロック500<1>である場合、当該単位遅延ブロック500<1>に印加される第1の遅延制御信号CON_PUB<1>は、電源電圧VDD端の論理レベルに固定される。
【0171】
逆に、このような構成を有する各々の単位遅延ブロック500<1>、500<2>、・・・、500<N>のうち、当該単位遅延ブロックが遅延ライン500の最前段に位置した単位遅延ブロック500<1>ではない場合、当該単位遅延ブロック500<2>、500<3>、・・・、500<N>に印加される第1の遅延制御信号CON_PUB<2>、CON_PUB<3>、・・・、CON_PUB<N>は、前段の単位遅延ブロック500<1>、500<2>、・・・、500<N−1>に印加される第2の遅延制御信号の反転信号/CON_1<1>、/CON_1<2>、・・・、/CON_1<N−1>と同じ論理レベルを有するようになる。
【0172】
参考までに、図5に示されている複数の単位遅延ブロック500<1>、500<2>、・・・、500<N>のうち、最後段に位置した単位遅延ブロック500<N>の第1の信号出力端OUT_PUB_NDNは、そのまま切れている状態(未接続の開放状態)になっており、実質的には何らの役割もしない信号端である。したがって、設計者の意図によって、この信号IN_SIG_Nを他の用途で用いることができ、用途がない場合には、この信号IN_SIG_Nを生成するNANDゲートNANDN_2自体が存在しない形態に変形されることもできる。
【0173】
以上で説明したように、本発明の第4の実施形態を適用すれば、遅延ライン500の信号入力端IN_SIG_NDを介して印加される入力信号IN_SIG_Sは、まず、複数の単位遅延ブロック500<1>、500<2>、・・・、500<N>に備えられた第1の遅延論理部502<1>、502<2>、・・・、502<N>を通過しつつ、設定された分だけ遅延された後、複数の単位遅延ブロック500<1>、500<2>、・・・、500<N>に備えられた第2の遅延論理部504<1>、504<2>、・・・、504<N>と第3の遅延論理部506<1>、506<2>、・・・、506<N>とを通過しつつ、改めて設定された分だけ遅延されて、2つの出力ノードOUT_SIG_ND1、OUT_SIG_ND2を介して2つの出力信号OUT_SIG1_F、OUT_SIG2_Fとして出力される。
【0174】
そのため、入力ドライバ580を介して入力信号IN_SIG_Sが信号入力端IN_SIG_NDに印加されるときには、複数の単位遅延ブロック500<1>、500<2>、・・・、500<N>に備えられた第1の遅延論理部502<1>、502<2>、・・・、502<N>のローディングのみ駆動する状態になるので、入力信号IN_SIG_Sのレベルが変形することを最小限に維持することができるだけでなく、入力ドライバ580のサイズを最小限に維持することができる。したがって、入力信号IN_SIG_Sが高い正確度及び速い反応速度で遅延ラインを通過しつつ、遅延されることができる。
【0175】
このように、本発明の第4の実施形態に係る遅延ラインは、従来技術に比べてさらに高速で動作する半導体装置に適用されることが可能である。
【0176】
図6は、本発明の第1の実施形態ないし第4の実施形態に係る遅延ラインを備えた半導体装置を示した概略ブロック図である。図6は、共通遅延回路と、第1の遅延回路と、第2の遅延回路とを備える半導体装置を示す。前記共通遅延回路は、遅延制御コードに応じて、入力信号を遅延して第1の遅延入力信号及び第2の遅延入力信号を出力する。第1の遅延回路は、遅延制御コードに応じて、第1の遅延入力信号を遅延して第1の出力信号を出力する。第2の遅延回路は、遅延制御コードに応じて、第2の遅延入力信号を遅延して第2の出力信号を出力する。
【0177】
以上で説明した本発明は、前述した実施形態及び添付図面によって限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で様々な置換、変形、及び変更が可能であることは、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者にとって明白であろう。
【0178】
例えば、前述した実施形態で例示した論理ゲート及びトランジスタは、入力される信号の極性に応じて、その位置及び種類が異なるように実現されるべきであろう。
【符号の説明】
【0179】
10 上側遅延ライン
12 下側遅延ライン
14、290、390、490、590 遅延制御部
16、260、360、460、560 位相混合部
18、280、380、480、580 入力ドライバ
200 共通遅延部
220 第1の遅延部
240 第2の遅延部
300 入力遅延部
320 第1の出力遅延部
340 第2の出力遅延部
400 遅延ライン
400<1>〜400<N> 単位遅延ブロック
402<1>〜402<N> 共通遅延部
404<1>〜404<N> 第1の遅延部
406<1>〜406<N> 第2の遅延部
500 遅延ライン
500<1>〜500<N> 単位遅延ブロック
502<1>〜502<N> 第1の遅延論理部
504<1>〜504<N> 第2の遅延論理部
506<1>〜506<N> 第3の遅延論理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遅延制御コードに応じて、入力信号を遅延して第1の遅延入力信号及び第2の遅延入力信号を出力する共通遅延部と、
前記遅延制御コードに応じて、前記第1の遅延入力信号を遅延して第1の出力信号を出力する第1の遅延部と、
前記遅延制御コードに応じて、前記第2の遅延入力信号を遅延して第2の出力信号を出力する第2の遅延部とを備え、
前記共通遅延部から伝達される前記第1の遅延入力信号が前記第1の遅延部中を通過する長さである第1の遅延経路と、前記共通遅延部から伝達される前記第2の遅延入力信号が前記第2の遅延部中を通過する長さである第2の遅延経路とに、所定の長さの差があることを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
前記第1の出力信号と前記第2の出力信号との位相を混合する位相混合部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記遅延制御コードが、
前記共通遅延部の動作を制御する共通遅延制御コードと、
前記第1の遅延部の動作を制御する第1の遅延制御コードと、
前記第2の遅延部の動作を制御する第2の遅延制御コードと、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記共通遅延制御コードの値が、前記第1の遅延制御コード及び前記第2の遅延制御コードと同じ値を有する、又は、
前記共通遅延制御コードの値が、前記第1の遅延制御コードと同じ値を有し、且つ前記第2の遅延制御コードの値より1単位の分だけ大きいことを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記共通遅延部が、
前記共通遅延制御コードの初期値に対応して、前記入力信号を遅延させずにそのまま出力させ、
前記共通遅延制御コードの値が1単位ずつ増加することに対応して、前記入力信号を遅延ユニット単位ずつ増加させて遅延させることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記第1の遅延部が、
前記第1の遅延制御コードの初期値に対応して、前記共通遅延部から伝達された前記入力信号を遅延ユニット単位の分だけ遅延させ、
前記第1の遅延制御コードの値が1単位ずつ増加することに対応して、前記共通遅延部から伝達された前記入力信号を遅延ユニット単位ずつ増加させて遅延させることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記第2の遅延部が、
前記第2の遅延制御コードの初期値に対応して、前記共通遅延部から伝達された前記入力信号を遅延ユニット単位の2倍分だけ遅延させ、
前記第2の遅延制御コードの値が1単位ずつ増加することに対応して、前記共通遅延部から伝達された前記入力信号を遅延ユニット単位ずつ増加させて遅延させることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
【請求項8】
遅延制御コードに応じて、その長さが決定される共通遅延経路を介して入力信号を遅延させて第1の遅延信号を生成した後、前記遅延制御コードに応じて、その長さが決定される追加遅延経路を介して前記第1の遅延信号を遅延させて第2の遅延信号を生成する入力遅延部と、
前記遅延制御コードに応じて、その長さが決定される第1の遅延経路を介して前記第1の遅延信号を遅延させて出力する第1の出力遅延部と、
前記遅延制御コードに応じて、その長さが決定される第2の遅延経路を介して前記第1の遅延信号及び前記第2の遅延信号のうち、いずれか一方の信号を遅延させて出力する第2の出力遅延部と、
を備えることを特徴とする半導体装置。
【請求項9】
前記第1の出力遅延部から出力される信号と前記第2の出力遅延部から出力される信号との位相を混合する位相混合部をさらに備えることを特徴とする請求項8に記載の半導体装置。
【請求項10】
前記遅延制御コードが、
前記入力遅延部の動作を制御する入力遅延制御コードと、
前記第1の出力遅延部の動作を制御する第1の遅延制御コードと、
前記第2の出力遅延部の動作を制御する第2の遅延制御コードと、
を備えることを特徴とする請求項8に記載の半導体装置。
【請求項11】
前記入力遅延制御コードの値が、前記第1の遅延制御コードと同じ値を有し、且つ前記第2の遅延制御コードより1単位大きい値を有する、又は、
前記入力遅延制御コードの値が、前記第1の遅延制御コード及び前記第2の遅延制御コードより1単位大きいことを特徴とする請求項10に記載の半導体装置。
【請求項12】
前記共通遅延経路が、
前記入力遅延制御コードの初期値に対応して、その長さが「0」に設定され、
前記入力遅延制御コードの値が1単位ずつ増加することに対応して、その長さが遅延ユニット単位に対応する分だけ増加することを特徴とする請求項11に記載の半導体装置。
【請求項13】
前記追加遅延経路が、
前記入力遅延制御コードの値が前記第1の遅延制御コードと同じ値を有し、前記第2の遅延制御コードより1単位大きい値を有する場合に、前記追加遅延経路の長さが「0」に設定され、
前記入力遅延制御コードの値が前記第1の遅延制御コード及び前記第2の遅延制御コードより1単位大きい値を有する場合に、前記追加遅延経路の長さが遅延ユニット単位に対応する長さに設定されることを特徴とする請求項12に記載の半導体装置。
【請求項14】
前記第1の遅延経路の長さが、前記第1の遅延制御コードの初期値に対応して、遅延ユニットに対応する長さに設定され、
前記第1の遅延制御コードの値が1単位ずつ増加することに対応して、前記第1の遅延経路の長さが遅延ユニット単位に対応する分だけ増加することを特徴とする請求項13に記載の半導体装置。
【請求項15】
前記第2の遅延経路が、
前記第2の遅延制御コードの初期値に対応して、前記第2の遅延経路の長さが遅延ユニットに対応する長さに設定され、
前記第2の遅延制御コードの値が1単位ずつ増加することに対応して、前記第2の遅延経路の長さが遅延ユニット単位に対応する分だけ増加することを特徴とする請求項14に記載の半導体装置。
【請求項16】
チェーン接続された複数の単位遅延ブロックからなる遅延ラインを備える半導体装置であって、
各々の単位遅延ブロックが、
遅延制御コードに応じて共通入力端に入力される信号を遅延させて共通出力端に出力する共通遅延部と、
前記遅延制御コードに応じて前記共通入力端及び第1の入力端のうち、いずれか一方の入力端を介して入力される信号を遅延させて第1の出力端に出力する第1の遅延部と、
前記遅延制御コードに応じて前記共通出力端及び第2の入力端のうち、いずれか一方の入力端を介して入力される信号を遅延させて第2の出力端に出力する第2の遅延部と、
を備えることを特徴とする半導体装置。
【請求項17】
前記遅延ラインの最前段に位置した前記単位遅延ブロックは、
当該単位遅延ブロックの共通入力端が、前記遅延ラインの信号入力端に接続され、当該単位遅延ブロックの第1の出力端が、前記遅延ラインの第1の信号出力端に接続され、当該単位遅延ブロックの第2の出力端が、前記遅延ラインの第2の信号出力端に接続され、
前記遅延ラインの最前段に位置していない前記単位遅延ブロックは、
当該単位遅延ブロックの共通入力端が、前段の単位遅延ブロックの共通出力端に接続され、当該単位遅延ブロックの第1の出力端が、前段の単位遅延ブロックの第1の入力端に接続され、当該単位遅延ブロックの第2の出力端が、前段の単位遅延ブロックの第2の入力端に接続されることを特徴とする請求項16に記載の半導体装置。
【請求項18】
前記遅延ラインの最後段に位置した前記単位遅延ブロックは、
当該単位遅延ブロックの共通出力端が、当該単位遅延ブロックの第2の入力端に接続され、当該単位遅延ブロックの第1の入力端が、当該単位遅延ブロックの共通入力端に接続され、当該単位遅延ブロックの第2の入力端が、当該単位遅延ブロックの共通出力端に接続され、
前記遅延ラインの最後段に位置していない前記単位遅延ブロックは、
当該単位遅延ブロックの共通出力端が、後段の単位遅延ブロックの共通入力端に接続され、当該単位遅延ブロックの第1の入力端が、後方の単位遅延ブロックの第1の出力端に接続され、当該単位遅延ブロックの第2の入力端は、後段の単位遅延ブロックの第2の出力端に接続されることを特徴とする請求項17に記載の半導体装置。
【請求項19】
前記遅延ラインの第1の信号出力端を介して出力される信号と前記遅延ラインの第2の信号出力端を介して出力される信号との位相を混合する位相混合部をさらに備えることを特徴とする請求項18に記載の半導体装置。
【請求項20】
前記遅延制御コードが、
前記共通遅延部の動作を制御する共通遅延制御コードと、
前記第1の遅延部の動作を制御する第1の遅延制御コードと、
前記第2の遅延部の動作を制御する第2の遅延制御コードと、
を備えることを特徴とする請求項16に記載の半導体装置。
【請求項21】
前記共通遅延部が、前記共通遅延制御コードに応じて、前記共通入力端に入力される信号を遅延ユニット単位の分だけ遅延させて前記共通出力端に出力することを特徴とする請求項20に記載の半導体装置。
【請求項22】
前記第1の遅延部が、
前記第1の遅延制御コードが活性化されることに応じて、前記第1の入力端を介して入力される信号を遅延ユニット単位の分だけ遅延させて前記第1の出力端に出力し、
前記第1の遅延制御コードが非活性化されることに応じて、前記共通入力端を介して入力される信号を遅延ユニット単位の分だけ遅延させて前記第1の出力端に出力することを特徴とする請求項21に記載の半導体装置。
【請求項23】
前記第2の遅延部が、
前記第2の遅延制御コードが活性化されることに応じて、前記第2の入力端を介して入力される信号を遅延ユニット単位の分だけ遅延させて前記第2の出力端に出力し、
前記第2の遅延制御コードが非活性化されることに応じて、前記共通出力端から出力される信号を遅延ユニット単位の分だけ遅延させて前記第2の出力端に出力することを特徴とする請求項22に記載の半導体装置。
【請求項24】
チェーン接続された複数の単位遅延ブロックからなる遅延ラインを備える半導体装置であって、
各々の前記単位遅延ブロックが、
第1の遅延制御信号に応じて第1の信号入力端に出力された信号を受信し、受信した信号を遅延して第1の信号出力端または信号伝達ノードに出力する第1の遅延論理部と、
第2の遅延制御信号に応じて前記第1の信号入力端に出力された信号を受信するか、または前記第2の遅延制御信号の反転信号に応じて第2の信号入力端に出力された信号を受信し、受信した信号を遅延して第2の信号出力端に出力する第2の遅延論理部と、
第3の遅延制御信号に応じて前記信号伝達ノードに出力された信号を受信するか、または前記第3の遅延制御信号の反転信号に応じて第3の信号入力端に出力された信号を受信し、受信した信号を遅延して第3の信号出力端に出力する第3の遅延論理部と、
を備えることを特徴とする半導体装置。
【請求項25】
前記遅延ラインの第1の信号出力端を介して出力される信号と前記遅延ラインの第2の信号出力端を介して出力される信号との位相を混合する位相混合部をさらに備えることを特徴とする請求項24に記載の半導体装置。
【請求項26】
前記遅延ラインの最前段に位置した前記単位遅延ブロックは、当該単位遅延ブロックに印加される前記第1の遅延制御信号が、電源電圧端の論理レベルに固定され、
前記遅延ラインの最前段に位置しない前記単位遅延ブロックは、当該単位遅延ブロックに印加される前記第1の遅延制御信号が、前段の単位遅延ブロックに印加される前記第2の遅延制御信号の反転信号と同じ論理レベルを有することを特徴とする請求項24に記載の半導体装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−160397(P2011−160397A)
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−89140(P2010−89140)
【出願日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【出願人】(591024111)株式会社ハイニックスセミコンダクター (1,189)
【氏名又は名称原語表記】HYNIX SEMICONDUCTOR INC.
【住所又は居所原語表記】San 136−1,Ami−Ri,Bubal−Eup,Ichon−Shi,Kyoungki−Do,Korea
【Fターム(参考)】