説明

半導体露光装置と半導体検査装置及び露光装置の故障診断システム

【課題】真空容器内のEUV光源の異常を、大気解放することなく早期に発見する。
【解決手段】大気圧以下の減圧下でプラズマを発生し、プラズマから放射されるEUV光を取り出すEUV光源と、EUV光源からのEUV光を、所望の半導体パターンが形成されたマスクに導く第1の光学系と、マスクからの反射光又はマスクの透過光を試料上に導く第2の光学系と、を備え半導体露光装置において、光源のアコースティックエミッションを検出する検出部180を設け、検出部180の出力から光源の異常を検出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、極端紫外光(以下、EUV(Extreme Ultra Violet)光と称す)を露光光源として用いた半導体露光装置と半導体検査装置及び露光装置の故障診断システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、半導体集積回路の微細化及び高集積化に伴い、その製造用の投影露光装置においては解像力の向上が要請されている。このような要請に応えるために、露光用光源の短波長化が進められており、エキシマレーザ装置に続く次世代の半導体露光用光源として、波長13〜14nm、特に波長13.5nmのEUV光を放出するEUV光源が開発されている。
【0003】
EUV光源装置は、高密度高温プラズマの生成方式により、LPP(Laser Produced Plasma:レーザ生成プラズマ)方式とDPP(Discharge Produced Plasma:放電生成プラズマ)方式とに大きく分けられる。DPP方式は、電流駆動によって生成された高密度高温プラズマから放射されるEUV光を利用するものであり、LPP方式と比較して、光源装置の小型化、光源システムの消費電力が小さいといった利点あり、実用化への期待も大きい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−173896号公報
【特許文献2】特開2010−14803号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本実施形態は、真空容器内のEUV光源の異常を、大気解放することなく早期に発見することができる半導体露光装置と半導体検査装置及び露光装置の故障診断システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態によれば、大気圧以下の減圧下でプラズマを発生し、プラズマから放射されるEUV光を取り出すEUV光源と、EUV光源からのEUV光を、所望の半導体パターンが形成されたマスクに導く第1の光学系と、マスクからの反射光又はマスクの透過光を試料上に導く第2の光学系と、を備えた半導体露光装置において、光源のアコースティックエミッションを検出する検出部を設けたことを特徴としている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】第1の実施形態に係わるEUV露光装置を示す概略構成図。
【図2】図1のEUV露光装置に用いたEUV光源を示す概略構成図。
【図3】第2の実施形態に係わる露光装置の故障診断システムを示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0009】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係わるEUV露光装置の全体構成を示す図である。
【0010】
図中の100はDPP方式のEUV光源であり、EUV光源100から放出されたEUV光は、照明光学系(第1の光学系)20に入射する。照明光学系20に入射したEUV光は、コリメータミラーとして作用する凹面ミラー21を介してほぼ平行光束となり、一対のフライアイミラー22a,22bからなるオプティカルインテグレータ22に入射する。そして、オプティカルインテグレータ22の射出面の近傍には、所定の形状を有する実質的な面光源が形成される。
【0011】
上記の面光源からの光は、平面ミラー41により偏向された後、マスク40に細長い円弧状の照明領域を形成する。照明されたマスク40のパターンからの反射光は、複数のミラー(図1では例示的に6つのミラー51〜56)からなる投影光学系(第2の光学系)50を介して、ウエハ(試料)60上にマスクパターンの像を形成する。
【0012】
なお、このようなミラーを使用した光学系では、投影露光に近軸光線を使用することができないので、全体の収差を一様として補正するために、リング状の投影露光フィールドを有している。このような、リング状の投影露光フィールドでは、30mm角程度のチップを一括で露光することはできないので、マスク40とウエハ60を同期スキャンさせて露光を行うようになっている。
【0013】
図2は、本実施形態に用いたDPP方式のEUV光源100を示す概略構成図である。
【0014】
波長13.5nmのEUV光を放出する放射種、即ち高密度高温プラズマ用原料としては、現在10価前後のキセノン(Xe)イオンが知られているが、より強い放射強度を得るための原料としては、リチウム(Li)イオンと錫(Sn)イオンが注目されている。例えば、錫(Sn)は、高密度高温プラズマを発生させるための入力エネルギーに対する波長13.5nmのEUV光放射強度の比である変換効率がキセノン(Xe)より数倍大きい。本実施形態では、上記の何れを用いることも可能である。
【0015】
図中の110は真空チャンバを構成するための容器、111は容器110の一部を構成する第1の容器、112は容器110の一部を構成する第2の容器、121はリング状の第1の主放電電極(カソード)、122はリング状の第2の主放電電極(アノード)、123はリング状の絶縁材、130はEUV光を放射するプラズマを発生させるプラズマ発生部、131は高密度高温プラズマ、140は第1の主放電電極121と第2の主放電電極122との間に接続された高電圧パルス発生部、150はSn及び/又はSn化合物、又はLi及び/又はLi化合物を含む原料を供給するガス供給ユニット、151はガス導入口、152はガス排出口、161はホイルトラップ、162はEUV集光鏡、163は光出射部である。
【0016】
図2に示すように、このDPP方式のEUV光源装置は、容器110内に、リング状の第1の主放電電極(カソード)121と第2の主放電電極(アノード)122とがリング状の絶縁材123を挟んで配置されている。第1の主放電電極121と第2の主放電電極122は、例えばタングステン,モリブデン,タンタル等の高融点金属から構成されている。また、絶縁材123は、例えば窒化ケイ素,窒化アルミニウム,ダイヤモンド等から構成されている。
【0017】
容器110は、導電材で形成された第1の主放電電極121側の第1の容器111と、同じく導電材で形成された第2の主放電電極122側の第2の容器112とから構成されている。これらの第1の容器111と第2の容器112とは、絶縁材123により分離、絶縁されている。ここで、第2の容器112と第2の主放電電極122とは接地されている。
【0018】
リング状の第1の主放電電極121、第2の主放電電極122、及び絶縁材123は、それぞれの貫通穴が略同軸上に位置するように配置され、連通穴を構成している。放電電極121,122間への電力は高電圧パルス発生部140より供給される。放電電極121,122間に電力が供給されると、絶縁材123の表面に沿面放電(creeping discharge)が発生して放電電極121,122間は実質的に短絡状態になり、放電電極121,122間にパルス状の大電流が流れる。その後、ピンチ効果によるジュール加熱によってこの連通穴又は連通穴近傍にて高密度高温プラズマ131が生成される。ここで、プラズマ発生部130は、第1の主放電電極121、第2の主放電電極122、及び絶縁材123に包囲された空間内又はその空間近傍に位置している。
【0019】
また、絶縁材123には、AE(アコースティックエミッション)を検出するAEセンサ180が取り付けられている。即ち、絶縁材123の一部は容器110の外部まで引き出され、この引き出した部分にシリコングリース等などの音響カップラントを介してAEセンサ180が密着されている。
【0020】
AEセンサ180は、例えばPZT(ジルコン酸チタン酸鉛)等の圧電素子で形成され、数kHZ〜数MHzの高い音響周波数成分を検出するものである。AEセンサには、ある特定の周波数で高感度となる共振型AEセンサ、広い周波数範囲で一定感度を有する広帯域型AEセンサ、更にはプリアンプ内蔵型AEセンサ等があるが、何れも用いることが可能である。
【0021】
高電圧が印加される第1の主放電電極121と第2の主放電電極122との間は、絶縁のための絶縁材123を用いて構成しているが、電極付近は高密度高温プラズマに曝され、更には高周波数での繰り返し発光をしているため、絶縁材123にクラックのようなひび割れが発生することが多い。このクラックの発生をAEセンサ180で検出し、真空保持されている第1の容器111や第2の容器112の真空を破壊することなく、検知することが可能となる。
【0022】
第1の容器111側には、EUV放射種である原料ガスを供給するガス供給ユニット150に接続されるガス導入口151が設けられる。原料ガスは、ガス導入口151を介して、プラズマ発生部130に供給される。第2の容器112側には、容器内圧力(プラズマ発生部圧力)をモニタする圧カモニタ(不図示)が設けられている。また、プラズマ発生部130の圧力の調整や、容器110内を排気するための真空ポンプ等のガス排気手段(不図示)を有するガス排気ユニット(不図示)が、第2の容器112側に設けられたガス排出口152に接続されている。
【0023】
また、第2の容器112内には、EUV集光鏡162が設けられている。EUV集光鏡162は、例えば径の異なる回転楕円体、又は回転放物体形状のミラーを複数枚備え、これらのミラーは、同一軸上に、焦点位置が略一致するように回転中心軸を重ねて配置される。また、これらのミラーは、例えばニッケル(Ni)等からなる平滑面を有する基体材料の反射面側に、ルテニウム(Ru),モリブデン(Mo),及びロジウム(Rh)等の金属を緻密にコーティングすることにより、0°〜25°の斜入射角度のEUV光を良好に反射できるようにしたものである。
【0024】
また、このDPP方式のEUV光源装置では、高密度高温プラズマ131とEUV集光鏡162との間にホイルトラップ161が設置されている。ホイルトラップ161は、プラズマ発生部130と接する金属(第1及び第2の主放電電極121,122)が高密度高温プラズマ131によってスパッタされて生成される金属粉等のデブリや、放射種に起因するデブリ(原料ガスとしてスタナン(SnH4)を使用する場合は錫(Sn)やその化合物)等を捕捉して、EUV光のみを通過させ、EUV集光鏡162の損傷を防いでいる。
【0025】
また、このDPP方式のEUV光源装置は、制御部(不図示)を有しており、この制御部は、露光機の制御部(不図示)からのEUV発光指令等に基づき、高電圧パルス発生部140、ガス供給ユニット150、ガス排気ユニットを制御している。例えば、制御部は、露光機の制御部からのEUV光発光指令を受信すると、ガス供給ユニット150を制御して、容器110内のプラズマ発生部130に原料ガスを供給する。また、圧力モニタからの圧力データに基づき、容器111内のプラズマ発生部130が所定の圧力となるよう、ガス供給ユニット150からの原料ガス供給量を制御すると共に、ガス排気ユニットによる排気量を制御する。その後、EUV光を放射する高密度高温プラズマ131を発生させるため、高電圧パルス発生部140を制御して、第1の主放電電極121及び第2の主放電電極122問に電力を供給する。
【0026】
上記構成されたDPP方式のEUV光源装置におけるEUV光の放射は、以下のように行われる。ガス供給ユニット150より第1の容器111側に設けられたガス導入口151を介して放電用ガスが導入される。この放電用ガスは、プラズマ発生部130で波長13.5nmのEUV光を放出する放射種を高効率に形成するための原料ガスであり、例えばスタナン(SnH4)が用いられる。導入されたスタナン(SnH4 )は第1の容器111側から第2の容器112側に流れて、ガス排出口153に到達する。ガス排出口153に到達した放電用ガスは、ガス排気ユニットに備えられるガス排気手段により排気される。
【0027】
ここで、プラズマ発生部130の圧力は1〜20Paに調節される。この圧力調節は、まず、制御部が容器110に備えられた圧力モニタより出力される圧力データを受信する。制御部は受信した圧力データに基づき、ガス供給ユニット150及びガス排気ユニットを制御して、容器110内へのスタナン(SnH4 )の供給量及び排気量を調節することにより、プラズマ発生部130の圧力を所定の圧力に調節する。
【0028】
接地されている第2の容器112及び第2の主放電電極122と、第1の容器111及び第1の主放電電極121との間に、高電圧パルス発生部140からおよそ+20kV〜−20kVの高電圧パルス電圧を印加する。その結果、絶縁材123表面に沿面放電(creeping discharge)が発生して第1の主放電電極121と第2の主放電電極122との間が実質的に短絡状態となり、第1の主放電電極121と第2の主放電電極122間にパルス状の大電流が流れる。その後、ピンチ効果によるジュール加熱によって第1、第2の各主放電電極121,122間のプラズマ発生部130には、高密度高温プラズマ131が発生し、このプラズマからEUV光が放射される。
【0029】
放射されたEUV光は、EUV集光鏡162により反射され、例えば波長13.5nmのEUV光を選択する波長選択手段(光学フィルタ)を備える光出射部163より露光機側光学系である照射部(不図示)に出射される。即ち、波長選択手段により選択された、波長13.5nmのEUV光が露光機側光学系に向けて出射される。
【0030】
露光機側光学系に照射されたEUV光は前記図1に示すように、照射光学系20によりマスク40に照射され、マスク40の反射光が投影光学系50によりウエハ60上に照射される。これにより、マスク40のパターンをウエハ60上のレジスト等に転写することが可能となる。
【0031】
ここで、AEセンサ180は絶縁材123からの音響振動を常に検出している。絶縁材123の電極付近は高密度高温プラズマに曝されるため、絶縁材123にクラックのようなひび割れが発生することがある。絶縁材123にクラックが発生すると、絶縁材123からの音響振動に変化が生じ、これがAEセンサ180で検出される。従って、真空保持されている第1の容器111や第2の容器112の真空を破壊することなく、AEセンサ180で電極部分の異常を検知することが可能となる。
【0032】
なお、従来のDPP方式のEUV光源にあっては、高電圧が印加されるアノード−カソード間は、絶縁のためにセラミクスなどの絶縁材を用いて構成されるが、この絶縁材の電極付近は高密度高温プラズマに曝されるため、絶縁材料にクラックのようなひび割れが発生することが多い。絶縁材にクラックが入ってしまうと沿面放電が不均一に発生し、これを元に主放電が起きると、本来意図しなかった場所での異常放電を引き起こしてしまう。また、異常放電を検知しても、実際にクラック等の物理的破損によるものなのかどうかを判別する手法が無く、装置運転を一旦停止し、大気開放して目視確認しないと状況が判別できないという問題がある。本実施形態では、このような問題を未然に解決することができる。
【0033】
また、高密度高温プラズマに曝される第1の主放電電極121や第2の主放電電極122はプラズマによる摩耗や、高周波数での繰り返し発光のため、絶縁材123と同様にひび割れすることがある。電極部分のひび割れが生じると、その情報が絶縁材123を伝わってAEセンサ180で検出される。このとき、絶縁材123と電極121,122とでは、材料の変形或いは破壊に伴い生じる音響信号の周波数が異なるため、AEセンサ180では絶縁材123と電極121,122とを区別して異常検出することができる。つまり、AEセンサ180では、絶縁材123のみではなく電極121,122の異常を検出することが可能となる。
【0034】
また、電極部分の故障をより確実に検出するために、電極自体にAEセンサを設置するようにしても良い。例えば、第2の主放電電極122の一部を容器外まで引き出し、この部分にAEセンサを取り付けるようにしても良い。第1の主放電電極121に関しても同様であるが、第1の主放電電極121には高電圧が印加されるため、この電極121を容器外に引き出す場合は十分な絶縁が必要である。
【0035】
このように本実施形態によれば、電極部が発する音響信号を検出するAEセンサ180を設けることにより、真空容器110内のEUV光源の異常を、大気解放することなく早期に発見することができる。このため、露光装置のメインテナンス性の向上をはかることができる。即ち、容器110を一旦大気解放するには多大な手間と時間が掛かり、故障でもないのに大気解放すると、露光装置の稼働率の大幅な低下を招くことになる。本実施形態のように、大気解放することなく光源部の故障を発見することは、容器を無駄に大気解放することを未然に防止することになり、露光装置の稼働率の向上につながる。
【0036】
(第2の実施形態)
図3は、第2の実施形態に係わるEUV露光装置の故障診断システムを示すブロック図である。
【0037】
前記図1に示したEUV露光装置が複数台、例えば3つのEUV露光装置11,12,13が併設されている。複数台の露光装置11〜13のAEセンサ180からの出力信号が診断部14を介して記録部15に供給され、記録部15に一括記録されるようになっている。そして、診断部14では、記録部15に記録された情報に基づき、対応する露光装置の状況を診断するようになっている。
【0038】
このような構成であれば、複数台の露光装置11〜13からのAEセンサ180の出力信号を診断部14及び記録部15で一括管理することにより、複数台の露光装置11〜13の光源部に関する故障或いは部品の交換時期等を予め予測することができる。このため、複数台の露光装置を備えたシステムを効率的に運用することができる。
【0039】
(変形例)
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではない。実施形態では、ウエハ上にLSIパターンを露光する半導体露光装置の例で説明したが、露光装置に限らず、マスクのパターンをEUV光の照射によって検査する半導体検査装置に適用することも可能である。この場合、前記図1の構成において、ウエハの代わりにマスクからのEUV光を検出する光センサを配置すればよい。
【0040】
また、AEセンサは特にその方式に何ら制限されるものではなく、絶縁材や電極の変形や破壊に伴い発生する音響信号の周波数帯域を検出できるものであればよい。さらに、絶縁材や電極に対して複数箇所にAEセンサを取り付けることにより、異常の発生を検出するだけではなく、異常発生の位置を特定することも可能である。
【0041】
また、EUV光源の構成は前記図2に限るものではなく、第1及び第2の電極及びこれらの電極間に絶縁材を備えた構成であれば、種々の変形が可能である。さらに、実施形態では、第2の光学系はマスクからの反射光を試料上に導くものとしたが、反射光の代わりにマスクの透過光を用いるようにしてもよい。
【0042】
本発明の幾つかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0043】
11,12,13…EUV露光装置
14…診断部
15…記録部
20…入射光学系(第1の光学系)
21…凹面ミラー
22…オプティカルインテグレータ
40…マスク
41…平面ミラー
50…投影光学系(第2の光学系)
51〜56…ミラー
60…ウエハ(試料)
100…EUV光源
110,111,112…容器
121…カソード(第1の主放電電極)
122…アノード(第2の主放電電極)
123…絶縁材
130…プラズマ領域
131…高温高密度プラズマ
140…高電圧パルス発生器
150…ガス供給ユニット
151…ガス導入口
152…ガス排出口
161…ホイルトラップ
162…EUV集光鏡
163…光出射部
180…AEセンサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
大気圧以下の減圧下でプラズマを発生し、プラズマから放射されるEUV光を取り出すEUV光源と、
前記EUV光源からのEUV光を、所望の半導体パターンが形成されたマスクに導く第1の光学系と、
前記マスクからの反射光又は前記マスクの透過光を試料上に導く第2の光学系と、
前記光源のアコースティックエミッションを検出する検出部と、
を具備したことを特徴とする半導体露光装置。
【請求項2】
前記光源は、リング状のカソード電極と、このカソード電極に対向配置されたリング状のアノード電極と、前記各電極間に設けられた絶縁材とを有し、
前記検出部は、前記絶縁材に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の半導体露光装置。
【請求項3】
大気圧以下の減圧下でプラズマを発生し、プラズマから放射されるEUV光を取り出すEUV光源と、
前記EUV光源からのEUV光を、所望の半導体パターンが形成されたマスクに導く光学系と、
前記マスクからの反射光又は前記マスクの透過光を検出する光検出部と、
前記光源のアコースティックエミッションを検出する音響検出部と、
を具備したことを特徴とする半導体検査装置。
【請求項4】
前記光源は、リング状のカソード電極と、このカソード電極に対向配置されたリング状のアノード電極と、前記各電極間に設けられた絶縁材とを有し、
前記音響検出部は、前記絶縁材に取り付けられていることを特徴とする請求項3記載の半導体検査装置。
【請求項5】
請求項1記載の半導体露光装置と同様の構成の複数の露光装置群と、
前記露光装置群の前記各検出部からの信号を入力して記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された情報に基づき、前記露光装置群の前記各光源部の故障診断を行う診断部と、
を具備したことを特徴とする露光装置の故障診断システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−99767(P2012−99767A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−248556(P2010−248556)
【出願日】平成22年11月5日(2010.11.5)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】