単身者世帯の単身者見守りシステム
【課題】一人暮らしの老人等の単身者世帯の単身者の見守りのための安否確認を確実迅速に行えると共に、設置が容易で安価な単身者世帯の単身者見守りシステムを提供する。
【解決手段】単身者世帯の単身者2のトイレ3内への入室及び退室を感知する人感センサー4に接続された通信機5と、見守り者端末7とに、サーバー8が通信する単身者世帯の単身者見守りシステム1であって、サーバー8は、通信機5からトイレ3内への入室信号を受信すると、入室時間の計測を開始する手段と、退室信号を受信することなく、設定入室時間を超過すると、見守り者端末7に警報情報を送信する手段と、入室時間の計測を開始した後、設定入室時間を超過することなく、退室信号を受信すると、退室時間の計測を開始する手段と、退室時間の計測を開始した後、入室信号を受信することなく、設定退室時間を超過すると、見守り者端末7に警報情報を送信する手段とを備える。
【解決手段】単身者世帯の単身者2のトイレ3内への入室及び退室を感知する人感センサー4に接続された通信機5と、見守り者端末7とに、サーバー8が通信する単身者世帯の単身者見守りシステム1であって、サーバー8は、通信機5からトイレ3内への入室信号を受信すると、入室時間の計測を開始する手段と、退室信号を受信することなく、設定入室時間を超過すると、見守り者端末7に警報情報を送信する手段と、入室時間の計測を開始した後、設定入室時間を超過することなく、退室信号を受信すると、退室時間の計測を開始する手段と、退室時間の計測を開始した後、入室信号を受信することなく、設定退室時間を超過すると、見守り者端末7に警報情報を送信する手段とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一人暮らしの老人、一人暮らしの身体障害者等の単身者世帯の単身者を見守るために安否確認を行う単身者世帯の単身者見守りシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、一人暮らしの老人、一人暮らしの身体障害者等、所謂、単身者世帯の単身者が増加しており、特に、近年の高齢化や、核家族化等により、一人暮らしの老人は著しく増加している。
一方、最近の過疎化、近所付きあいの減少等により、隣人による見守りも期待できなくなり、又、医療関係者や、生活支援者等の訪問にも限度があることから、一人暮らしの老人、一人暮らしの身体障害者等の安否確認が充分に行えない場合が多く、それによって異常発生時の対応が遅れる問題が発生している。
【0003】
そこで、問題対策の一つとして、例えば、一人暮らしの老人、一人暮らしの身体障害者等の見守りシステムが知られている。
例えば、特許文献1には、家庭内の電気ポットや炊飯ジャー等の電気製品に無線式通信機を取り付け、電気製品の操作情報をモニター手段に送信することにより、一人暮らしの老人や一人暮らしの身体障害者等の安否を遠距離監視可能な生活モニターシステムが記載されている。
又、例えば、特許文献2には、テレビ用リモコンから発せられた信号を検出し、所定時間内に再度信号が検出されない場合に生存確認必要信号を送信することにより、一人暮らしの老人の安否を容易に確認できる装置が記載されている。
更に、先行技術文献に記載されたものではないが、水洗トイレの給水管に流水を感知する感知器をとりつけ、その信号を通信機により発信することによりお年寄りの安否を確認するシステムが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−220779号公報
【特許文献2】特開2000−293774号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述したように、単身者世帯の単身者の見守りシステムとして種々のシステムが知られているが、更に、確実且つ迅速に一人暮らしの老人等の安否確認を行えると共に、設置が容易で安価なシステムが求められている。
単身者世帯の単身者の見守りシステムに於いては、例えば、単身者世帯の単身者が日常の生活を送る上で、必ず利用するもの、或いは利用する場所であって、特に、異常が発生しやすい危険な場所、例えば、トイレや風呂場を監視できれば、異常発生をより確実、迅速に確認でき、迅速な救護を行えることになる。
【0006】
尚、公知例として、前述した水洗トイレの給水管に流水を感知する感知器をとりつけるシステムがあるが、この公知例のシステムは、設定時間内にトイレの水が流れない場合に問題発生を知らせるものであるため、トイレの水を流してから次にトイレの水を流すまでの時間として異常とみなされる比較的長い時間(例えば12時間)が、問題発生を知らせるための設定時間として設定されることになり、例えば、トイレに入室したままトイレから出てこない場合の異常と思える時間を3時間とみなした場合に、前記設定時間との時間差が大きいためトイレ内の異常を迅速に発見できない虞がある。
又、この公知例のシステムは、警報が出力された時、トイレ内の異常警報であるか、トイレ外の異常警報であるかを区別できず、異常が発生したお年寄りの所在場所がトイレであった場合でも、その所在場所を迅速に特定できないため、迅速、適切な救護が行えない虞がある。
【0007】
以上の現状に鑑み、本発明は、一人暮らしの老人等の単身者世帯の単身者の見守りのための安否確認を確実迅速に行えると共に、設置が容易で安価な単身者世帯の単身者見守りシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決すべく、本発明は以下の構成を提供する。
請求項1に係る発明は、単身者世帯の単身者のトイレ内への入室及び退室を感知して入室時に入室信号、退室時に退室信号を発信する人感センサーに接続された通信機と、見守り者端末とに、サーバーが通信するように接続された単身者世帯の単身者見守りシステムであって、
前記サーバーは、
前記通信機からトイレ内への入室信号を受信すると、入室時間の計測を開始する手段と、
退室信号を受信することなく、予め定めた設定入室時間を超過すると、前記見守り者端末に警報情報を送信する手段と、
入室時間の計測を開始した後、設定入室時間を超過することなく、退室信号を受信すると、退室時間の計測を開始する手段と、
退室時間の計測を開始した後、入室信号を受信することなく、予め定めた設定退室時間を超過すると、前記見守り者端末に警報情報を送信する手段とを備えたことを特徴とする単身者世帯の単身者見守りシステムを提供するものである。
【0009】
請求項2に係る発明は、前記サーバーは、予め設定された一定期間毎に、前記一定期間内に前記通信機から少なくとも前記入室信号又は退室信号のうちいずれか1つを受信し、且つ、前記見守り者端末に前記警報情報を発信しなかった場合は、前記見守り者端末に一定期間内無事情報を発信する手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の単身者世帯の単身者見守りシステムを提供するものである。
【0010】
請求項3に係る発明は、単身者世帯の単身者のトイレ内への入室及び退室を感知して入室時に入室信号、退室時に退室信号を発信する人感センサーに接続された単身者世帯の単身者側端末と、見守り者端末とが通信するように接続された単身者世帯の単身者見守りシステムであって、
前記単身者世帯の単身者側端末は、
前記人感センサーからトイレ内への入室信号を受信すると、入室時間の計測を開始する手段と、
退室信号を受信することなく、予め定めた設定入室時間を超過すると、前記見守り者端末に警報情報を送信する手段と、
入室時間の計測を開始した後、退室信号を感知すると、退室時間の計測を開始する手段と、
退室時間の計測を開始した後、入室信号を受信することなく、予め定めた設定退室時間を超過すると、前記見守り者端末に警報情報を送信する手段とを備えたことを特徴とする単身者世帯の単身者見守りシステムを提供するものである。
【0011】
請求項4に係る発明は、前記単身者世帯の単身者側端末は、予め設定された一定期間毎に、前記一定期間内に前記通信機から少なくとも前記入室信号又は退室信号のうちいずれか1つを受信し、且つ、前記見守り者端末に前記警報情報を発信しなかった場合は、前記見守り者端末に一定期間内無事情報を発信する手段を備えたことを特徴とする請求項3記載の単身者世帯の単身者見守りシステムを提供するものである。
【0012】
請求項5に係る発明は、単身者世帯の単身者のトイレ内への入室及び退室を感知して入室時に入室信号、退室時に退室信号を発信する人感センサーに接続された単身者世帯の単身者側端末と、見守り者端末とに、サーバーが通信するように接続された単身者世帯の単身者見守りシステムであって、
前記単身者側端末は、
前記人感センサーから受信する入室信号及び退室信号を時刻と関連付けてログとして記録する手段を備え、
前記サーバーは、
前記単身者側端末から定期的に前記ログを受信する手段と、
受信したログの入室信号及び退室信号に係る時刻により入室時間及び退室時間を求める手段と、
求めた入室時間が予め定めた設定入室時間を超過している場合、又は、求めた退室時間が予め定めた設定退室時間を超過している場合、前記見守り者端末に警報情報を送信する手段とを備えたことを特徴とする単身者世帯の単身者見守りシステムを提供するものである。
【0013】
請求項6に係る発明は、前記サーバーは、予め設定された一定期間毎に、前記一定期間内に前記単身者側端末から少なくとも前記入室信号又は退室信号のうちいずれか1つを含むログを受信し、且つ、前記見守り者端末に前記警報情報を発信しなかった場合は、前記見守り者端末に一定期間内無事情報を発信する手段を備えたことを特徴とする請求項5記載の単身者世帯の単身者見守りシステムを提供するものである。
【0014】
請求項7に係る発明は、前記警報情報は、設定入室時間を超過した時、トイレ内異常警報情報が送信され、設定退室時間を超過した時、トイレ外異常警報情報が送信されることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一に記載の単身者世帯の単身者見守りシステムを提供するものである。
【0015】
請求項8に係る発明は、単身者世帯の単身者のトイレ内への入室及び退室を感知して入室時に入室信号、退室時に退室信号を発信する人感センサーに接続された通信機と、見守り者端末とが通信するように接続された単身者世帯の単身者見守りシステムであって、
前記見守り者端末は、
前記通信機からトイレ内への入室信号を受信すると、入室時間の計測を開始する手段と、
退室信号を受信することなく、予め定めた設定入室時間を超過すると、警報情報を出力する手段と、
入室時間の計測を開始した後、設定入室時間を超過することなく、退室信号を受信すると、退室時間の計測を開始する手段と、
退室時間の計測を開始した後、入室信号を受信することなく、予め定めた設定退室時間を超過すると、警報情報を出力する手段とを備えたことを特徴とする単身者世帯の単身者見守りシステムを提供するものである。
【0016】
請求項9に係る発明は、前記見守り者端末は、予め設定された一定期間毎に、前記一定期間内に前記通信機から少なくとも前記入室信号又は退室信号のうちいずれか1つを受信し、且つ、警報情報を出力しなかった場合は、一定期間内無事情報を出力する手段を備えたことを特徴とする請求項8記載の単身者世帯の単身者見守りシステムを提供するものである。
【0017】
請求項10に係る発明は、前記警報情報は、設定入室時間を超過した時、トイレ内異常警報情報が出力され、設定退室時間を超過した時、トイレ外異常警報情報が出力されることを特徴とする請求項8又は9記載の単身者世帯の単身者見守りシステムを提供するものである。
【0018】
請求項11に係る発明は、前記人感センサーは人を感知する赤外線センサー又は重量センサーであることを特徴とする請求項1乃至10のうちいずれか一に記載の単身者世帯の単身者見守りシステムを提供するものである。
【0019】
請求項12に係る発明は、前記見守り者端末はメールを受信するパソコン、又は、携帯端末であり、或いは、電話音声を送受信する携帯端末であることを特徴とする請求項1乃至11のうちいずれか一に記載の単身者世帯の単身者見守りシステムを提供するものである。
【発明の効果】
【0020】
本発明の請求項1記載の発明によれば、一人暮らしの老人、一人暮らしの身体障害者等の単身者世帯の単身者の見守りのための安否確認を確実迅速に行えると共に、設置が容易で安価な単身者世帯の単身者見守りシステムを提供することができる。
又、設定入室時間を設定退室時間と異なる時間に設定できることにより、特に、トイレ内入室時間として異常と思える適切な時間を設定入室時間に設定でき、トイレ内の異常を迅速に発見できる。
【0021】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加え、見守り者は、単身者世帯の単身者に異常がない場合に、一定期間毎に、異常がない旨の情報(無事情報)を受けることができ、無事であることを確認できる。
【0022】
請求項3記載の発明によれば、一人暮らしの老人、一人暮らしの身体障害者等の単身者世帯の単身者の見守りのための安否確認を確実迅速に行えると共に、設置が容易で安価な単身者世帯の単身者見守りシステムを提供することができる。
又、設定入室時間を設定退室時間と異なる時間に設定できることにより、特に、トイレ内入室時間として異常と思える適切な時間を設定入室時間に設定でき、トイレ内の異常を迅速に発見できる。
【0023】
請求項4記載の発明によれば、請求項3記載の発明の効果に加え、見守り者は、単身者世帯の単身者に異常がない場合に、一定期間毎に、異常がない旨の情報(無事情報)を受けることができ、無事であることを確認できる。
【0024】
請求項5記載の発明によれば、一人暮らしの老人、一人暮らしの身体障害者等の単身者世帯の単身者の見守りのための安否確認を確実迅速に行えると共に、設置が容易で安価な単身者世帯の単身者見守りシステムを提供することができる。
又、設定入室時間を設定退室時間と異なる時間に設定できることにより、特に、トイレ内入室時間として異常と思える適切な時間を設定入室時間に設定でき、トイレ内の異常を迅速に発見できる。
更に、ログとして記憶させることにより、通信回数を減らすことができる。
【0025】
請求項6記載の発明によれば、請求項5記載の発明の効果に加え、見守り者は、単身者世帯の単身者に異常がない場合に、一定期間毎に、異常がない旨の情報(無事情報)を受けることができ、無事であることを確認できる。
【0026】
請求項7記載の発明によれば、請求項1乃至6のうちいずれか一に記載の発明の効果に加え、警報情報が、トイレ内の異常警報であるか、トイレ外の異常警報であるかを確認でき、特に、トイレ内で異常が発生した時に、救護等の対応を迅速的確に行える。
【0027】
請求項8記載の発明によれば、一人暮らしの老人、一人暮らしの身体障害者等の単身者世帯の単身者の見守りのための安否確認を確実迅速に行えると共に、設置が容易で安価な単身者世帯の単身者見守りシステムを提供することができる。
又、設定入室時間を設定退室時間と異なる時間に設定できることにより、特に、トイレ内入室時間として異常と思える適切な時間を設定入室時間に設定でき、トイレ内の異常を迅速に発見できる。
【0028】
請求項9記載の発明によれば、請求項8記載の発明の効果に加え、見守り者は、単身者世帯の単身者に異常がない場合に、一定期間毎に、異常がない旨の情報(無事情報)を受けることができ、無事であることを確認できる。
【0029】
請求項10記載の発明によれば、請求項8又は9記載の発明の効果に加え、警報情報が、トイレ内の異常警報であるか、トイレ外の異常警報であるかを確認でき、特に、トイレ内で異常が発生した時に、救護等の対応を迅速的確に行える。
【0030】
請求項11記載の発明によれば、請求項1乃至10のうちいずれか一に記載の発明の効果に加え、前記人感センサーは人を感知する赤外線センサー又は重量センサーであるので、単身者世帯の単身者がトイレ内に入室している間、トイレ内の単身者世帯の単身者を確実に感知することができる。
【0031】
請求項12記載の発明によれば、請求項1乃至11のうちいずれか一に記載の発明の効果に加え、前記見守り者端末はメールを受信するパソコン、又は、携帯端末であり、或いは、電話音声を送受信する携帯端末であるので、見守り者はメール又は音声により、単身者世帯の単身者の異常警報、又は、無事情報を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の実施例1に係る単身者世帯の単身者見守りシステムの概略システム構成図である。
【図2】単身者世帯の単身者がトイレをある期間、何度か使用する場合に於ける、人感センサーの感知状況を時間経過で示したグラフである。
【図3】本発明の実施例1に係る単身者世帯の単身者見守りシステムのサーバーによる処理のフローチャート図である。
【図4】本発明の実施例1に係る単身者世帯の単身者見守りシステムの無事情報発信処理のフローチャート図である。
【図5】本発明の実施例1に係る単身者世帯の単身者見守りシステムの開始指示処理のフローチャート図である。
【図6】本発明の実施例1に係る単身者世帯の単身者見守りシステムの終了指示処理のフローチャート図である。
【図7】本発明の実施例1に係る単身者世帯の単身者見守りシステムの設定値登録処理のフローチャート図である。
【図8】本発明の各実施例別の単身者世帯の単身者見守りシステムの比較表である。
【図9】本発明の実施例2に係る単身者世帯の単身者見守りシステムの概略システム構成図である。
【図10】本発明の実施例3に係る単身者世帯の単身者見守りシステムの概略システム構成図である。
【図11】本発明の実施例3に係る単身者世帯の単身者見守りシステムの単身者世帯の単身者側端末による処理のフローチャート図である。
【図12】本発明の実施例4に係る単身者世帯の単身者見守りシステムの概略システム構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、実施例を示した図面を参照しつつ本発明の実施の形態を説明する。
尚、上記サーバー、見守り者端末、及び、単身者世帯の単身者側端末はコンピュータであり、上記各手段は、コンピュータのCPUが必要なコンピュータプログラムを読み込んで実行することにより実現される手段であり、そのフローチャート図が図3乃至図7、図10、図11、図13、図14である。
【0034】
図1に於いて、1は、本発明の第1実施例の単身者世帯の単身者見守りシステムであり、単身者世帯の単身者見守りシステム1は、一人暮らしの老人や、一人暮らしの身体障害者等、その健康状態等の見守りを必要とする単身者世帯の単身者2のトイレ3内への入室及び退室を感知する人感センサー4に接続された通信機5と、単身者2を見守り、安否を確認したい見守り者6が操作する見守り者端末7とに、サーバー8が通信網9を介して通信するように接続されたシステムである。
【0035】
前記見守り者6は、単身者2の住居10から離れた場所で単身者2を見守る単身者2の家族、親類、知人、医療関係者、公的機関関係者、救護等事業者等であり、一人、或いは、複数人が想定される。
尚、前記見守り者6は、単身者2から離れた部屋、又は、場所で見守ることも可能である。
前記見守り者端末7は、メールを受信するパソコン11、又は、携帯端末12であり、単機、又は、複数機であっても良く、携帯端末12は、公衆回線を介して電話音声を送受信する携帯電話であっても良い。
【0036】
前記人感センサー4は人を感知する、例えば、赤外線センサーであり、トイレ3の天井、壁等に設置されて、単身者2のトイレ3への入室と、退室を感知し、入室時に入室信号、退室時に退室信号を発信する。
尚、前記人感センサー4は、赤外線センサーに限定されるものではなく、他の人感センサーであっても良く、例えば、単身者2のトイレ3内への入室及び退室を感知する重量センサーであっても良い。その場合、例えば、重量センサーは、トイレ3の床に置き、単身者2の重量を感知した時に入室信号を発信し、単身者2の重量を感知しなくなった時に退室信号を発信する構成とする。
尚、ここでは、前記人感センサー4に赤外線センサーを用いた場合について説明する。
通信機5は、人感センサー4が発信する入室信号及び退室信号を通信網9を介してサーバー8に送信する。
【0037】
尚、単身者2以外の者がトイレを使用する場合も人感センサー4に感知されるが、その場合の説明については、後述する。
又、図1に於いて、13は携帯端末12、又は、通信機5と通信網9の公衆回線とを結ぶための基地局である。
尚、前記通信機5は、無線通信ではなく、固定電話回線を介してサーバー8と通信接続されても良い。
【0038】
図2は、単身者2がある期間、何度かトイレ3を使用する場合の前記人感センサー4の感知状況を時間の経過で示したものであり、単身者2がトイレ3に入室している時間、即ち、人感センサー4による入室感知により、入室信号を発信してから、退室感知により、退室信号を発信するまでの時間毎に夫々入室時間t1,t2,t3…で示し、単身者2がトイレ3から退室している時間、即ち、即ち、人感センサー4による退室感知により、退室信号を発信してから、入室感知により、入室信号を発信するまでの時間を時間毎に夫々退室時間T1,T2…で示している。本発明は、前記入室時間t1,t2,t3…、前記退室時間T1,T2…のいずれかが設定時間を超過しないか監視するものである。
【0039】
而して、次に、単身者世帯の単身者見守りシステム1の処理の流れについて説明する。
図1に於いて、単身者2がトイレ3に入ると、人感センサー4が単身者2の入室を感知して入室信号を通信機5に送信する。単身者2がトイレ3から出ると、人感センサー4が単身者2の退室を感知して退室信号を通信機5に送信する。
通信機5は受信した入室信号又は退室信号をサーバー8に送信する。
【0040】
図3は、サーバー8の処理のフローチャートである。
サーバー8は通信機5からトイレ3内への入室信号を受信すると(ステップS1)、入室時間の計測を開始する(ステップS2)。
そして、入室時間の計測を開始してから、退室信号を受信することなく(ステップS3)、予め定めた設定入室時間(例えば3時間)を超過すると(ステップS4)、見守り者端末7にトイレ3内で異常が起こった可能性があることを知らせるトイレ内異常警報情報を送信する(ステップS5)。
この時、見守り者端末7が、メールを受信するパソコン11、又は、メールを受信する携帯端末12であった場合は、通信網9のインターネットを通して、トイレ内異常警報情報を含むメールをパソコン11、又は、携帯端末12に送信する。
携帯端末12が、音声受信するように登録又は設定された携帯電話であった場合は、通信網9の公衆回線を通して、トイレ内異常警報情報を音声で携帯端末12に送信する。
【0041】
入室時間の計測を開始した後、設定入室時間を超過することなく(ステップS4)、退室信号を受信すると(ステップS3)、退室時間の計測を開始し(ステップS6)、退室時間の計測を開始した後、入室信号を受信することなく(ステップS7)、予め定めた設定退室時間(例えば12時間)を超過すると(ステップS8)、トイレ外で異常が起こった可能性があることを知らせるトイレ外異常警報情報を見守り者端末7に送信する(ステップS9)。
この時、前述と同様に、見守り者端末7が、メールを受信するパソコン11、又は、メールを受信する携帯端末12であった場合は、通信網9のインターネットを通して、トイレ外異常警報情報を含むメールをパソコン11、又は、携帯端末12に送信する。
見守り者端末7が、音声受信するように登録又は設定された携帯電話であった場合は、通信網9の公衆回線を通して、トイレ外で異常が起こった可能性がある警報情報を音声で携帯端末12に送信する。
警報情報が送信された後、サーバー8が見守り者端末7や入力装置等からの外部入力等により処理を停止されない場合(ステップS10)、ステップS1に戻り、前述の処理と同様の処理を繰り返す。
【0042】
見守り者6が、見守り者端末7により、トイレ内異常警報情報又はトイレ外異常警報情報を受けた場合、図1に示すごとく、見守り者6は、単身者2を直接救護に向かうか、救護を行うことが可能な近くの家族、隣人、親類、知人、生活支援者、医療関係者、公的機関関係者、救護等事業者等にトイレ内異常警報情報又はトイレ外異常警報情報を受けた旨の連絡をして、単身者2を救護して貰うことになる。
【0043】
図4は、単身者世帯の単身者見守りシステム1に於いて、単身者2が無事であることを知らせるサーバー8の無事情報発信処理のフローチャートである。
この処理は、サーバー8に於いて、前図3に示す単身者世帯の単身者見守りシステムの処理と並列に別処理で行なわれる。
サーバー8は、予め設定された一定期間(例えば、1日、1週間、又は、1ヶ月)内に通信機5から前記入室信号又は退室信号のうち少なくともいずれか1つを受信し(ステップS21)、且つ、見守り者端末7に前記トイレ内異常警報情報又はトイレ外異常警報情報を発信しなかった場合は(ステップS22)、その一定期間経過後に(ステップS23)、見守り者端末7に単身者2が一定期間、無事であることを知らせる無事情報を発信する(ステップS24)。無事情報を発信した後、この処理を継続して繰り返すことにより、単身者2が無事であれば、見守り者6は、定期的に無事情報を受け取ることができる。
尚、前記一定期間内に見守り者端末7にトイレ内異常警報情報又はトイレ外異常警報情報が発信された場合は(ステップS22)、処理をリセット(少なくとも前記一定期間の計測を中止してリセットする)した後に(ステップS25)、処理をステップS21から再開する。リセットしない場合は、例えば所定時間後に処理を終了する。
【0044】
図5及び図6は、サーバー8が見守り者端末7からの開始信号又は終了信号を受信して(ステップS31,S41)、前図3の単身者世帯の単身者見守りシステムの処理を開始又は終了する処理を示している。
このように、見守り者端末7により、サーバー8の開始と終了を制御することも可能である。
【0045】
図7は、見守り者端末7から、又は、サーバー8の入力装置(図示せず)により、サーバー8に設定値を登録する処理を示している。
サーバー8はサーバー8の入力装置、又は、見守り者端末7から設定値を受信すると(ステップS51)、サーバー8が備える記憶装置(図示せず)のデータベース等に設定値を登録する(ステップS52)。
尚、見守り者端末7から設定値を登録する場合、サーバー8から見守り者端末7へwebページ等による設定画面を送信する構成としても良い。
【0046】
又、本発明の第1実施例の単身者世帯の単身者見守りシステム1に於いて、例えば、一時的な同居者、一時的訪問者等の単身者2以外の者がトイレ3を使用する場合も人感センサー4に感知されるが、その場合について説明する。
基本的には、単身者2以外の者が単身者2と同じトイレ3を夫々使用する場合は、単身者世帯の単身者見守りシステム1の処理を止めることが望ましい。
然しながら、単身者世帯の単身者見守りシステム1の処理を止めなかった場合には、単身者世帯の単身者見守りシステム1は、次のように作動する。
単身者2と単身者2以外の者とが夫々同じトイレ3を使用する場合で、単身者2と単身者2以外の者が、ともに健康で異常が発生しない場合は、無事情報が発信される。
【0047】
単身者2と単身者2以外の者の何れかにトイレ3内で異常が発生した場合、トイレ内異常警報が発信される。
単身者2と単身者2以外の者の何れかにトイレ3外で異常が発生した場合、他方がトイレ3を使用するとトイレ外異常警報が発信されない虞がある。
但し、この場合は、異常が発生してない者が近くにいて、異常が発生した者を発見できる可能性が高く、その場合は、異常が発生してない者が、異常が発生した者を救援したり、或いは、他に救援を求めることができるものと思われる。
単身者2と単身者2以外の者の双方にトイレ3外で異常が発生した場合、トイレ外異常警報が発信される。
【0048】
尚、図示は省略するが、本発明の単身者世帯の単身者見守りシステム1は、次のような機能を追加することも可能である。
例えば、サーバー8が、通信機5から送信される入室信号及び退室信号をデータベースに蓄積し、その情報を例えばwebページ等で見守り者端末7に閲覧可能にする機能を追加する。
これにより、見守り者6は、単身者2の詳細な情報を把握することができ、より細やかな見守りが可能となる。
例えば、毎日規則的にトイレ3への入室及び退室があり、入室時間、退室時間も規則的であれば、良い健康状態を維持できていることが推測でき、設定時間を超過しない範囲で入室時間、退室時間が、通常よりも短くなったり、長くなったり、不規則になっている場合は、体調が良くないかもしれないと推測できる。
尚、前記単身者世帯の単身者見守りシステム1に於いて、前記通信機5の通信網9として、固定電話回線、又は、固定電話回線及びインターネットを用いても良い。又、前記見守り者端末7は、前記携帯端末12に代えて、或いは、携帯端末12に加えて、公衆回線を介して電話音声を送受信する固定電話を設けても良い。
【0049】
前述した実施例1の単身者世帯の単身者見守りシステム1に於いては、単身者世帯の単身者見守りシステム1に於ける主な情報処理(図3に示す処理)をサーバー8が行うものであるが、これに代えて、後述する実施例2,3の如く、システムに於ける主な情報処理をサーバー以外で行うことも可能である。
図8は、前述した実施例1の単身者世帯の単身者見守りシステムと、後述する実施例2乃至4の単身者世帯の単身者見守りシステムとを比較したものである。
実施例1の単身者世帯の単身者見守りシステムは、単身者世帯の単身者側に通信機を設置し、通信網としてインターネットを用い、或いはインターネット及び公衆回線を用い、見守り者側に見守り者端末を設置し、更に、サーバーを設置して、主な情報処理をサーバーで行うものである。
実施例2の単身者世帯の単身者見守りシステムは、実施例1の単身者世帯の単身者見守りシステム1の単身者世帯の単身者側に、前記通信機(図1に於いて5)に代えて、情報処理が可能なCPUを搭載する単身者世帯の単身者側端末を設置し、主な情報処理を単身者世帯の単身者側端末で行うものであり、前記サーバー(図1に於いて8)は設置しないものである。
【0050】
実施例3の単身者世帯の単身者見守りシステムは、実施例1の単身者世帯の単身者見守りシステム1の単身者世帯の単身者側に、前記通信機(図1に於いて5)に代えて、情報処理が可能なCPUを搭載する単身者世帯の単身者側端末を設置し、通信網としてインターネットを用い、或いはインターネット及び公衆回線を用い、見守り者側に見守り者端末を設置し、更に、サーバーを設置して、主な情報処理をサーバーで行うものである。
実施例4の単身者世帯の単身者見守りシステムは、実施例1の単身者世帯の単身者見守りシステム1の前記サーバー(図1に於いて8)を設置しないものであり、そのため主な情報処理は見守り者端末で行うものである。
以下、実施例2乃至4の単身者世帯の単身者見守りシステムについて順次説明する。
【0051】
図9は、実施例2の単身者世帯の単身者見守りシステム31であり、単身者世帯の単身者見守りシステム31は、前述したように、単身者2側に前記通信機(図1に於いて5)に代えて、情報処理が可能なCPUを搭載する単身者世帯の単身者側端末32を設置し、通信網9としてインターネットを用い、或いはインターネット及び公衆回線を用い、見守り者6側に見守り者端末7を設置し、主な情報処理を単身者側端末32で行うものである。
【0052】
単身者世帯の単身者見守りシステム31に於ける単身者側端末32の処理のフローチャートは、前記単身者世帯の単身者見守りシステム(図1に於いて1)の処理の図3に示すフローチャートと同じである。但し、前記サーバー(図1に於いて8)が行う処理を単身者側端末32が行い、単身者側端末32は、人感センサー4から入室信号及び退室信号を受信し、見守り者端末7に警報情報を送信する。
【0053】
又、単身者世帯の単身者見守りシステム31に於いて、単身者2が無事であることを知らせる単身者側端末32の無事情報発信処理のフローチャートは、前記単身者世帯の単身者見守りシステム(図1に於いて1)の処理の図4に示すフローチャートと同じである。但し、前記サーバー(図1に於いて8)が行う処理を単身者側端末32が行い、単身者側端末32は、見守り者端末7に無事情報を送信する。
【0054】
更に、単身者世帯の単身者見守りシステム31に於いても前記図5及び図6と同様に、単身者側端末32が見守り者端末7からの開始信号又は終了信号を受信して、前図9の単身者世帯の単身者見守りシステム31の処理を開始又は終了するように構成することも可能である。
又、前記図7と同様に、単身者側端末32は入力装置、又は、見守り者端末7から設定値を受信して、単身者側端末32が備える記憶装置(図示せず)に設定値を登録することが可能である。
尚、単身者世帯の単身者見守りシステム31に於いて、前記単身者端末32の通信網9として、固定電話回線、又は、固定電話回線及びインターネットを用いても良い。又、前記見守り者端末7は、前記携帯端末12に代えて、或いは、携帯端末12に加えて、公衆回線を介して電話音声を送受信する固定電話であっても良い。
【0055】
図10は、実施例3の単身者世帯の単身者見守りシステム41であり、単身者世帯の単身者見守りシステム41は、前述したように、実施例1の単身者世帯の単身者見守りシステム1の単身者世帯の単身者側に、前記通信機(図1に於いて5)に代えて、情報処理が可能なCPUを搭載する単身者世帯の単身者側端末32を設置し、通信網9としてインターネットを用い、或いはインターネット及び公衆回線を用い、見守り者側に見守り者端末7を設置し、更に、サーバー8を設置して、主な情報処理をサーバー8で行うものである。
但し、単身者側端末32は、人感センサー4から受信する入室信号及び退室信号を時刻と関連付けてログ(操作記録)として記録し、サーバー8は、定期的に単身者側端末32に記録されたログを取得(受信)するものとする。
【0056】
図11は、単身者世帯の単身者見守りシステム41に於けるサーバー8の処理のフローチャートである。
サーバー8は、単身者側端末32から定期的にログを取得するが(ステップS61)、ログを取得(受信)した時、既に受信した前回受信ログがない場合(ステップS62)、今回受信したログの入室信号及び退室信号に係る時刻により入室時間及び退室時間を求め(時間計算し)(ステップS63)、前回受信ログがある場合、前回受信ログも考慮して、即ち、前回受信ログの入室信号及び退室信号のうちの最終信号及びその時刻と、今回受信したログの入室信号及び退室信号に係る時刻により入室時間及び退室時間を求める(時間計算する)(ステップS64)。
ステップ63又は64により求めた入室時間が予め定めた設定入室時間を超過している場合、又は、求めた退室時間が予め定めた設定退室時間を超過している場合(ステップS65)、見守り者端末7に警報情報を送信する(ステップS66)。警報情報を送信した後、或いはステップS65で設定入室時間、又は、設定退室時間を超過していない場合に於いて、処理を終了しない場合は、定期的なログ受信(取得)のために待機する。
【0057】
単身者世帯の単身者見守りシステム41に於いて、単身者2が無事であることを知らせるサーバー8の無事情報発信処理のフローチャートは、前記単身者世帯の単身者見守りシステム(図1に於いて1)の処理の図4に示すフローチャートと同じである。但し、サーバー8は、予め設定された一定期間毎に、一定期間内に単身者側端末32から少なくとも入室信号又は退室信号のうちいずれか1つを含むログを受信し、且つ、見守り者端末7に警報情報を発信しなかった場合に、見守り者端末7に一定期間内無事情報を発信する。
【0058】
更に、図示は省略するが、単身者世帯の単身者見守りシステム41に於いても前記図5及び図6と同様に、サーバー8が見守り者端末7からの開始信号又は終了信号を受信して、前記単身者世帯の単身者見守りシステム41の処理を開始又は終了する。
又、前記図7と同様に、見守り者端末7から、又は、サーバー8の入力装置(図示せず)により、サーバー8に設定値を登録する。
尚、単身者世帯の単身者見守りシステム41に於いて、前記単身者側端末32の通信網9として、固定電話回線、又は、固定電話回線及びインターネットを用いても良い。又、前記見守り者端末7は、前記携帯端末12に代えて、或いは、携帯端末12に加えて、公衆回線を介して電話音声を送受信する固定電話を備えても良い。
【0059】
図12は、実施例4の単身者世帯の単身者見守りシステム51であり、単身者世帯の単身者見守りシステム51は、前述したように、単身者2側に通信機5を設置し、通信網9としてインターネットを用い、或いはインターネット及び公衆回線を用い、見守り者6側に見守り者端末7を設置し、主な情報処理を見守り者端末7で行うものであり、前記サーバー(図1に於いて8)は設置しないものである。
【0060】
単身者世帯の単身者見守りシステム51に於ける見守り者端末7の処理のフローチャートは、前記単身者世帯の単身者見守りシステム(図1に於いて1)の処理の図3に示すフローチャートと同じである。但し、前記サーバー(図1に於いて8)が行う処理を見守り者端末7が行い、見守り者端末7は、通信機5から入室信号及び退室信号を受信し、見守り者端末7が警報を出力する。
【0061】
又、単身者世帯の単身者見守りシステム51に於いて、単身者2が無事であることを知らせる見守り者端末7の無事情報発信処理のフローチャートは、前記単身者世帯の単身者見守りシステム(図1に於いて1)の処理の図4に示すフローチャートと同じである。但し、前記サーバー(図1に於いて8)が行う処理を見守り者端末7が行い、見守り者端末7は、無事情報を出力する。
【0062】
更に、図示は省略するが、単身者世帯の単身者見守りシステム51に於いても前記図5及び図6と同様に、見守り者端末7が入力装置(図示せず)からの開始情報又は終了情報を受信して、前図13の単身者世帯の単身者見守りシステム51の処理を開始又は終了する。
又、前記図7と同様に、見守り者端末7は入力装置から設定値を受信して、見守り者端末7が備える記憶装置(図示せず)に設定値を登録する。
尚、単身者世帯の単身者見守りシステム51に於いて、前記通信機5の通信網9として、固定電話回線、又は、固定電話回線及びインターネットを用いても良い。
【符号の説明】
【0063】
1,31,41,51 単身者世帯の単身者見守りシステム
2 単身者世帯の単身者
3 トイレ
4 人感センサー
5 通信機
6 見守り者
7 見守り者端末
8 サーバー
9 通信網
11 パソコン
12 携帯端末
32 単身者世帯の単身者側端末
【技術分野】
【0001】
本発明は、一人暮らしの老人、一人暮らしの身体障害者等の単身者世帯の単身者を見守るために安否確認を行う単身者世帯の単身者見守りシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、一人暮らしの老人、一人暮らしの身体障害者等、所謂、単身者世帯の単身者が増加しており、特に、近年の高齢化や、核家族化等により、一人暮らしの老人は著しく増加している。
一方、最近の過疎化、近所付きあいの減少等により、隣人による見守りも期待できなくなり、又、医療関係者や、生活支援者等の訪問にも限度があることから、一人暮らしの老人、一人暮らしの身体障害者等の安否確認が充分に行えない場合が多く、それによって異常発生時の対応が遅れる問題が発生している。
【0003】
そこで、問題対策の一つとして、例えば、一人暮らしの老人、一人暮らしの身体障害者等の見守りシステムが知られている。
例えば、特許文献1には、家庭内の電気ポットや炊飯ジャー等の電気製品に無線式通信機を取り付け、電気製品の操作情報をモニター手段に送信することにより、一人暮らしの老人や一人暮らしの身体障害者等の安否を遠距離監視可能な生活モニターシステムが記載されている。
又、例えば、特許文献2には、テレビ用リモコンから発せられた信号を検出し、所定時間内に再度信号が検出されない場合に生存確認必要信号を送信することにより、一人暮らしの老人の安否を容易に確認できる装置が記載されている。
更に、先行技術文献に記載されたものではないが、水洗トイレの給水管に流水を感知する感知器をとりつけ、その信号を通信機により発信することによりお年寄りの安否を確認するシステムが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−220779号公報
【特許文献2】特開2000−293774号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述したように、単身者世帯の単身者の見守りシステムとして種々のシステムが知られているが、更に、確実且つ迅速に一人暮らしの老人等の安否確認を行えると共に、設置が容易で安価なシステムが求められている。
単身者世帯の単身者の見守りシステムに於いては、例えば、単身者世帯の単身者が日常の生活を送る上で、必ず利用するもの、或いは利用する場所であって、特に、異常が発生しやすい危険な場所、例えば、トイレや風呂場を監視できれば、異常発生をより確実、迅速に確認でき、迅速な救護を行えることになる。
【0006】
尚、公知例として、前述した水洗トイレの給水管に流水を感知する感知器をとりつけるシステムがあるが、この公知例のシステムは、設定時間内にトイレの水が流れない場合に問題発生を知らせるものであるため、トイレの水を流してから次にトイレの水を流すまでの時間として異常とみなされる比較的長い時間(例えば12時間)が、問題発生を知らせるための設定時間として設定されることになり、例えば、トイレに入室したままトイレから出てこない場合の異常と思える時間を3時間とみなした場合に、前記設定時間との時間差が大きいためトイレ内の異常を迅速に発見できない虞がある。
又、この公知例のシステムは、警報が出力された時、トイレ内の異常警報であるか、トイレ外の異常警報であるかを区別できず、異常が発生したお年寄りの所在場所がトイレであった場合でも、その所在場所を迅速に特定できないため、迅速、適切な救護が行えない虞がある。
【0007】
以上の現状に鑑み、本発明は、一人暮らしの老人等の単身者世帯の単身者の見守りのための安否確認を確実迅速に行えると共に、設置が容易で安価な単身者世帯の単身者見守りシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決すべく、本発明は以下の構成を提供する。
請求項1に係る発明は、単身者世帯の単身者のトイレ内への入室及び退室を感知して入室時に入室信号、退室時に退室信号を発信する人感センサーに接続された通信機と、見守り者端末とに、サーバーが通信するように接続された単身者世帯の単身者見守りシステムであって、
前記サーバーは、
前記通信機からトイレ内への入室信号を受信すると、入室時間の計測を開始する手段と、
退室信号を受信することなく、予め定めた設定入室時間を超過すると、前記見守り者端末に警報情報を送信する手段と、
入室時間の計測を開始した後、設定入室時間を超過することなく、退室信号を受信すると、退室時間の計測を開始する手段と、
退室時間の計測を開始した後、入室信号を受信することなく、予め定めた設定退室時間を超過すると、前記見守り者端末に警報情報を送信する手段とを備えたことを特徴とする単身者世帯の単身者見守りシステムを提供するものである。
【0009】
請求項2に係る発明は、前記サーバーは、予め設定された一定期間毎に、前記一定期間内に前記通信機から少なくとも前記入室信号又は退室信号のうちいずれか1つを受信し、且つ、前記見守り者端末に前記警報情報を発信しなかった場合は、前記見守り者端末に一定期間内無事情報を発信する手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の単身者世帯の単身者見守りシステムを提供するものである。
【0010】
請求項3に係る発明は、単身者世帯の単身者のトイレ内への入室及び退室を感知して入室時に入室信号、退室時に退室信号を発信する人感センサーに接続された単身者世帯の単身者側端末と、見守り者端末とが通信するように接続された単身者世帯の単身者見守りシステムであって、
前記単身者世帯の単身者側端末は、
前記人感センサーからトイレ内への入室信号を受信すると、入室時間の計測を開始する手段と、
退室信号を受信することなく、予め定めた設定入室時間を超過すると、前記見守り者端末に警報情報を送信する手段と、
入室時間の計測を開始した後、退室信号を感知すると、退室時間の計測を開始する手段と、
退室時間の計測を開始した後、入室信号を受信することなく、予め定めた設定退室時間を超過すると、前記見守り者端末に警報情報を送信する手段とを備えたことを特徴とする単身者世帯の単身者見守りシステムを提供するものである。
【0011】
請求項4に係る発明は、前記単身者世帯の単身者側端末は、予め設定された一定期間毎に、前記一定期間内に前記通信機から少なくとも前記入室信号又は退室信号のうちいずれか1つを受信し、且つ、前記見守り者端末に前記警報情報を発信しなかった場合は、前記見守り者端末に一定期間内無事情報を発信する手段を備えたことを特徴とする請求項3記載の単身者世帯の単身者見守りシステムを提供するものである。
【0012】
請求項5に係る発明は、単身者世帯の単身者のトイレ内への入室及び退室を感知して入室時に入室信号、退室時に退室信号を発信する人感センサーに接続された単身者世帯の単身者側端末と、見守り者端末とに、サーバーが通信するように接続された単身者世帯の単身者見守りシステムであって、
前記単身者側端末は、
前記人感センサーから受信する入室信号及び退室信号を時刻と関連付けてログとして記録する手段を備え、
前記サーバーは、
前記単身者側端末から定期的に前記ログを受信する手段と、
受信したログの入室信号及び退室信号に係る時刻により入室時間及び退室時間を求める手段と、
求めた入室時間が予め定めた設定入室時間を超過している場合、又は、求めた退室時間が予め定めた設定退室時間を超過している場合、前記見守り者端末に警報情報を送信する手段とを備えたことを特徴とする単身者世帯の単身者見守りシステムを提供するものである。
【0013】
請求項6に係る発明は、前記サーバーは、予め設定された一定期間毎に、前記一定期間内に前記単身者側端末から少なくとも前記入室信号又は退室信号のうちいずれか1つを含むログを受信し、且つ、前記見守り者端末に前記警報情報を発信しなかった場合は、前記見守り者端末に一定期間内無事情報を発信する手段を備えたことを特徴とする請求項5記載の単身者世帯の単身者見守りシステムを提供するものである。
【0014】
請求項7に係る発明は、前記警報情報は、設定入室時間を超過した時、トイレ内異常警報情報が送信され、設定退室時間を超過した時、トイレ外異常警報情報が送信されることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一に記載の単身者世帯の単身者見守りシステムを提供するものである。
【0015】
請求項8に係る発明は、単身者世帯の単身者のトイレ内への入室及び退室を感知して入室時に入室信号、退室時に退室信号を発信する人感センサーに接続された通信機と、見守り者端末とが通信するように接続された単身者世帯の単身者見守りシステムであって、
前記見守り者端末は、
前記通信機からトイレ内への入室信号を受信すると、入室時間の計測を開始する手段と、
退室信号を受信することなく、予め定めた設定入室時間を超過すると、警報情報を出力する手段と、
入室時間の計測を開始した後、設定入室時間を超過することなく、退室信号を受信すると、退室時間の計測を開始する手段と、
退室時間の計測を開始した後、入室信号を受信することなく、予め定めた設定退室時間を超過すると、警報情報を出力する手段とを備えたことを特徴とする単身者世帯の単身者見守りシステムを提供するものである。
【0016】
請求項9に係る発明は、前記見守り者端末は、予め設定された一定期間毎に、前記一定期間内に前記通信機から少なくとも前記入室信号又は退室信号のうちいずれか1つを受信し、且つ、警報情報を出力しなかった場合は、一定期間内無事情報を出力する手段を備えたことを特徴とする請求項8記載の単身者世帯の単身者見守りシステムを提供するものである。
【0017】
請求項10に係る発明は、前記警報情報は、設定入室時間を超過した時、トイレ内異常警報情報が出力され、設定退室時間を超過した時、トイレ外異常警報情報が出力されることを特徴とする請求項8又は9記載の単身者世帯の単身者見守りシステムを提供するものである。
【0018】
請求項11に係る発明は、前記人感センサーは人を感知する赤外線センサー又は重量センサーであることを特徴とする請求項1乃至10のうちいずれか一に記載の単身者世帯の単身者見守りシステムを提供するものである。
【0019】
請求項12に係る発明は、前記見守り者端末はメールを受信するパソコン、又は、携帯端末であり、或いは、電話音声を送受信する携帯端末であることを特徴とする請求項1乃至11のうちいずれか一に記載の単身者世帯の単身者見守りシステムを提供するものである。
【発明の効果】
【0020】
本発明の請求項1記載の発明によれば、一人暮らしの老人、一人暮らしの身体障害者等の単身者世帯の単身者の見守りのための安否確認を確実迅速に行えると共に、設置が容易で安価な単身者世帯の単身者見守りシステムを提供することができる。
又、設定入室時間を設定退室時間と異なる時間に設定できることにより、特に、トイレ内入室時間として異常と思える適切な時間を設定入室時間に設定でき、トイレ内の異常を迅速に発見できる。
【0021】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加え、見守り者は、単身者世帯の単身者に異常がない場合に、一定期間毎に、異常がない旨の情報(無事情報)を受けることができ、無事であることを確認できる。
【0022】
請求項3記載の発明によれば、一人暮らしの老人、一人暮らしの身体障害者等の単身者世帯の単身者の見守りのための安否確認を確実迅速に行えると共に、設置が容易で安価な単身者世帯の単身者見守りシステムを提供することができる。
又、設定入室時間を設定退室時間と異なる時間に設定できることにより、特に、トイレ内入室時間として異常と思える適切な時間を設定入室時間に設定でき、トイレ内の異常を迅速に発見できる。
【0023】
請求項4記載の発明によれば、請求項3記載の発明の効果に加え、見守り者は、単身者世帯の単身者に異常がない場合に、一定期間毎に、異常がない旨の情報(無事情報)を受けることができ、無事であることを確認できる。
【0024】
請求項5記載の発明によれば、一人暮らしの老人、一人暮らしの身体障害者等の単身者世帯の単身者の見守りのための安否確認を確実迅速に行えると共に、設置が容易で安価な単身者世帯の単身者見守りシステムを提供することができる。
又、設定入室時間を設定退室時間と異なる時間に設定できることにより、特に、トイレ内入室時間として異常と思える適切な時間を設定入室時間に設定でき、トイレ内の異常を迅速に発見できる。
更に、ログとして記憶させることにより、通信回数を減らすことができる。
【0025】
請求項6記載の発明によれば、請求項5記載の発明の効果に加え、見守り者は、単身者世帯の単身者に異常がない場合に、一定期間毎に、異常がない旨の情報(無事情報)を受けることができ、無事であることを確認できる。
【0026】
請求項7記載の発明によれば、請求項1乃至6のうちいずれか一に記載の発明の効果に加え、警報情報が、トイレ内の異常警報であるか、トイレ外の異常警報であるかを確認でき、特に、トイレ内で異常が発生した時に、救護等の対応を迅速的確に行える。
【0027】
請求項8記載の発明によれば、一人暮らしの老人、一人暮らしの身体障害者等の単身者世帯の単身者の見守りのための安否確認を確実迅速に行えると共に、設置が容易で安価な単身者世帯の単身者見守りシステムを提供することができる。
又、設定入室時間を設定退室時間と異なる時間に設定できることにより、特に、トイレ内入室時間として異常と思える適切な時間を設定入室時間に設定でき、トイレ内の異常を迅速に発見できる。
【0028】
請求項9記載の発明によれば、請求項8記載の発明の効果に加え、見守り者は、単身者世帯の単身者に異常がない場合に、一定期間毎に、異常がない旨の情報(無事情報)を受けることができ、無事であることを確認できる。
【0029】
請求項10記載の発明によれば、請求項8又は9記載の発明の効果に加え、警報情報が、トイレ内の異常警報であるか、トイレ外の異常警報であるかを確認でき、特に、トイレ内で異常が発生した時に、救護等の対応を迅速的確に行える。
【0030】
請求項11記載の発明によれば、請求項1乃至10のうちいずれか一に記載の発明の効果に加え、前記人感センサーは人を感知する赤外線センサー又は重量センサーであるので、単身者世帯の単身者がトイレ内に入室している間、トイレ内の単身者世帯の単身者を確実に感知することができる。
【0031】
請求項12記載の発明によれば、請求項1乃至11のうちいずれか一に記載の発明の効果に加え、前記見守り者端末はメールを受信するパソコン、又は、携帯端末であり、或いは、電話音声を送受信する携帯端末であるので、見守り者はメール又は音声により、単身者世帯の単身者の異常警報、又は、無事情報を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の実施例1に係る単身者世帯の単身者見守りシステムの概略システム構成図である。
【図2】単身者世帯の単身者がトイレをある期間、何度か使用する場合に於ける、人感センサーの感知状況を時間経過で示したグラフである。
【図3】本発明の実施例1に係る単身者世帯の単身者見守りシステムのサーバーによる処理のフローチャート図である。
【図4】本発明の実施例1に係る単身者世帯の単身者見守りシステムの無事情報発信処理のフローチャート図である。
【図5】本発明の実施例1に係る単身者世帯の単身者見守りシステムの開始指示処理のフローチャート図である。
【図6】本発明の実施例1に係る単身者世帯の単身者見守りシステムの終了指示処理のフローチャート図である。
【図7】本発明の実施例1に係る単身者世帯の単身者見守りシステムの設定値登録処理のフローチャート図である。
【図8】本発明の各実施例別の単身者世帯の単身者見守りシステムの比較表である。
【図9】本発明の実施例2に係る単身者世帯の単身者見守りシステムの概略システム構成図である。
【図10】本発明の実施例3に係る単身者世帯の単身者見守りシステムの概略システム構成図である。
【図11】本発明の実施例3に係る単身者世帯の単身者見守りシステムの単身者世帯の単身者側端末による処理のフローチャート図である。
【図12】本発明の実施例4に係る単身者世帯の単身者見守りシステムの概略システム構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、実施例を示した図面を参照しつつ本発明の実施の形態を説明する。
尚、上記サーバー、見守り者端末、及び、単身者世帯の単身者側端末はコンピュータであり、上記各手段は、コンピュータのCPUが必要なコンピュータプログラムを読み込んで実行することにより実現される手段であり、そのフローチャート図が図3乃至図7、図10、図11、図13、図14である。
【0034】
図1に於いて、1は、本発明の第1実施例の単身者世帯の単身者見守りシステムであり、単身者世帯の単身者見守りシステム1は、一人暮らしの老人や、一人暮らしの身体障害者等、その健康状態等の見守りを必要とする単身者世帯の単身者2のトイレ3内への入室及び退室を感知する人感センサー4に接続された通信機5と、単身者2を見守り、安否を確認したい見守り者6が操作する見守り者端末7とに、サーバー8が通信網9を介して通信するように接続されたシステムである。
【0035】
前記見守り者6は、単身者2の住居10から離れた場所で単身者2を見守る単身者2の家族、親類、知人、医療関係者、公的機関関係者、救護等事業者等であり、一人、或いは、複数人が想定される。
尚、前記見守り者6は、単身者2から離れた部屋、又は、場所で見守ることも可能である。
前記見守り者端末7は、メールを受信するパソコン11、又は、携帯端末12であり、単機、又は、複数機であっても良く、携帯端末12は、公衆回線を介して電話音声を送受信する携帯電話であっても良い。
【0036】
前記人感センサー4は人を感知する、例えば、赤外線センサーであり、トイレ3の天井、壁等に設置されて、単身者2のトイレ3への入室と、退室を感知し、入室時に入室信号、退室時に退室信号を発信する。
尚、前記人感センサー4は、赤外線センサーに限定されるものではなく、他の人感センサーであっても良く、例えば、単身者2のトイレ3内への入室及び退室を感知する重量センサーであっても良い。その場合、例えば、重量センサーは、トイレ3の床に置き、単身者2の重量を感知した時に入室信号を発信し、単身者2の重量を感知しなくなった時に退室信号を発信する構成とする。
尚、ここでは、前記人感センサー4に赤外線センサーを用いた場合について説明する。
通信機5は、人感センサー4が発信する入室信号及び退室信号を通信網9を介してサーバー8に送信する。
【0037】
尚、単身者2以外の者がトイレを使用する場合も人感センサー4に感知されるが、その場合の説明については、後述する。
又、図1に於いて、13は携帯端末12、又は、通信機5と通信網9の公衆回線とを結ぶための基地局である。
尚、前記通信機5は、無線通信ではなく、固定電話回線を介してサーバー8と通信接続されても良い。
【0038】
図2は、単身者2がある期間、何度かトイレ3を使用する場合の前記人感センサー4の感知状況を時間の経過で示したものであり、単身者2がトイレ3に入室している時間、即ち、人感センサー4による入室感知により、入室信号を発信してから、退室感知により、退室信号を発信するまでの時間毎に夫々入室時間t1,t2,t3…で示し、単身者2がトイレ3から退室している時間、即ち、即ち、人感センサー4による退室感知により、退室信号を発信してから、入室感知により、入室信号を発信するまでの時間を時間毎に夫々退室時間T1,T2…で示している。本発明は、前記入室時間t1,t2,t3…、前記退室時間T1,T2…のいずれかが設定時間を超過しないか監視するものである。
【0039】
而して、次に、単身者世帯の単身者見守りシステム1の処理の流れについて説明する。
図1に於いて、単身者2がトイレ3に入ると、人感センサー4が単身者2の入室を感知して入室信号を通信機5に送信する。単身者2がトイレ3から出ると、人感センサー4が単身者2の退室を感知して退室信号を通信機5に送信する。
通信機5は受信した入室信号又は退室信号をサーバー8に送信する。
【0040】
図3は、サーバー8の処理のフローチャートである。
サーバー8は通信機5からトイレ3内への入室信号を受信すると(ステップS1)、入室時間の計測を開始する(ステップS2)。
そして、入室時間の計測を開始してから、退室信号を受信することなく(ステップS3)、予め定めた設定入室時間(例えば3時間)を超過すると(ステップS4)、見守り者端末7にトイレ3内で異常が起こった可能性があることを知らせるトイレ内異常警報情報を送信する(ステップS5)。
この時、見守り者端末7が、メールを受信するパソコン11、又は、メールを受信する携帯端末12であった場合は、通信網9のインターネットを通して、トイレ内異常警報情報を含むメールをパソコン11、又は、携帯端末12に送信する。
携帯端末12が、音声受信するように登録又は設定された携帯電話であった場合は、通信網9の公衆回線を通して、トイレ内異常警報情報を音声で携帯端末12に送信する。
【0041】
入室時間の計測を開始した後、設定入室時間を超過することなく(ステップS4)、退室信号を受信すると(ステップS3)、退室時間の計測を開始し(ステップS6)、退室時間の計測を開始した後、入室信号を受信することなく(ステップS7)、予め定めた設定退室時間(例えば12時間)を超過すると(ステップS8)、トイレ外で異常が起こった可能性があることを知らせるトイレ外異常警報情報を見守り者端末7に送信する(ステップS9)。
この時、前述と同様に、見守り者端末7が、メールを受信するパソコン11、又は、メールを受信する携帯端末12であった場合は、通信網9のインターネットを通して、トイレ外異常警報情報を含むメールをパソコン11、又は、携帯端末12に送信する。
見守り者端末7が、音声受信するように登録又は設定された携帯電話であった場合は、通信網9の公衆回線を通して、トイレ外で異常が起こった可能性がある警報情報を音声で携帯端末12に送信する。
警報情報が送信された後、サーバー8が見守り者端末7や入力装置等からの外部入力等により処理を停止されない場合(ステップS10)、ステップS1に戻り、前述の処理と同様の処理を繰り返す。
【0042】
見守り者6が、見守り者端末7により、トイレ内異常警報情報又はトイレ外異常警報情報を受けた場合、図1に示すごとく、見守り者6は、単身者2を直接救護に向かうか、救護を行うことが可能な近くの家族、隣人、親類、知人、生活支援者、医療関係者、公的機関関係者、救護等事業者等にトイレ内異常警報情報又はトイレ外異常警報情報を受けた旨の連絡をして、単身者2を救護して貰うことになる。
【0043】
図4は、単身者世帯の単身者見守りシステム1に於いて、単身者2が無事であることを知らせるサーバー8の無事情報発信処理のフローチャートである。
この処理は、サーバー8に於いて、前図3に示す単身者世帯の単身者見守りシステムの処理と並列に別処理で行なわれる。
サーバー8は、予め設定された一定期間(例えば、1日、1週間、又は、1ヶ月)内に通信機5から前記入室信号又は退室信号のうち少なくともいずれか1つを受信し(ステップS21)、且つ、見守り者端末7に前記トイレ内異常警報情報又はトイレ外異常警報情報を発信しなかった場合は(ステップS22)、その一定期間経過後に(ステップS23)、見守り者端末7に単身者2が一定期間、無事であることを知らせる無事情報を発信する(ステップS24)。無事情報を発信した後、この処理を継続して繰り返すことにより、単身者2が無事であれば、見守り者6は、定期的に無事情報を受け取ることができる。
尚、前記一定期間内に見守り者端末7にトイレ内異常警報情報又はトイレ外異常警報情報が発信された場合は(ステップS22)、処理をリセット(少なくとも前記一定期間の計測を中止してリセットする)した後に(ステップS25)、処理をステップS21から再開する。リセットしない場合は、例えば所定時間後に処理を終了する。
【0044】
図5及び図6は、サーバー8が見守り者端末7からの開始信号又は終了信号を受信して(ステップS31,S41)、前図3の単身者世帯の単身者見守りシステムの処理を開始又は終了する処理を示している。
このように、見守り者端末7により、サーバー8の開始と終了を制御することも可能である。
【0045】
図7は、見守り者端末7から、又は、サーバー8の入力装置(図示せず)により、サーバー8に設定値を登録する処理を示している。
サーバー8はサーバー8の入力装置、又は、見守り者端末7から設定値を受信すると(ステップS51)、サーバー8が備える記憶装置(図示せず)のデータベース等に設定値を登録する(ステップS52)。
尚、見守り者端末7から設定値を登録する場合、サーバー8から見守り者端末7へwebページ等による設定画面を送信する構成としても良い。
【0046】
又、本発明の第1実施例の単身者世帯の単身者見守りシステム1に於いて、例えば、一時的な同居者、一時的訪問者等の単身者2以外の者がトイレ3を使用する場合も人感センサー4に感知されるが、その場合について説明する。
基本的には、単身者2以外の者が単身者2と同じトイレ3を夫々使用する場合は、単身者世帯の単身者見守りシステム1の処理を止めることが望ましい。
然しながら、単身者世帯の単身者見守りシステム1の処理を止めなかった場合には、単身者世帯の単身者見守りシステム1は、次のように作動する。
単身者2と単身者2以外の者とが夫々同じトイレ3を使用する場合で、単身者2と単身者2以外の者が、ともに健康で異常が発生しない場合は、無事情報が発信される。
【0047】
単身者2と単身者2以外の者の何れかにトイレ3内で異常が発生した場合、トイレ内異常警報が発信される。
単身者2と単身者2以外の者の何れかにトイレ3外で異常が発生した場合、他方がトイレ3を使用するとトイレ外異常警報が発信されない虞がある。
但し、この場合は、異常が発生してない者が近くにいて、異常が発生した者を発見できる可能性が高く、その場合は、異常が発生してない者が、異常が発生した者を救援したり、或いは、他に救援を求めることができるものと思われる。
単身者2と単身者2以外の者の双方にトイレ3外で異常が発生した場合、トイレ外異常警報が発信される。
【0048】
尚、図示は省略するが、本発明の単身者世帯の単身者見守りシステム1は、次のような機能を追加することも可能である。
例えば、サーバー8が、通信機5から送信される入室信号及び退室信号をデータベースに蓄積し、その情報を例えばwebページ等で見守り者端末7に閲覧可能にする機能を追加する。
これにより、見守り者6は、単身者2の詳細な情報を把握することができ、より細やかな見守りが可能となる。
例えば、毎日規則的にトイレ3への入室及び退室があり、入室時間、退室時間も規則的であれば、良い健康状態を維持できていることが推測でき、設定時間を超過しない範囲で入室時間、退室時間が、通常よりも短くなったり、長くなったり、不規則になっている場合は、体調が良くないかもしれないと推測できる。
尚、前記単身者世帯の単身者見守りシステム1に於いて、前記通信機5の通信網9として、固定電話回線、又は、固定電話回線及びインターネットを用いても良い。又、前記見守り者端末7は、前記携帯端末12に代えて、或いは、携帯端末12に加えて、公衆回線を介して電話音声を送受信する固定電話を設けても良い。
【0049】
前述した実施例1の単身者世帯の単身者見守りシステム1に於いては、単身者世帯の単身者見守りシステム1に於ける主な情報処理(図3に示す処理)をサーバー8が行うものであるが、これに代えて、後述する実施例2,3の如く、システムに於ける主な情報処理をサーバー以外で行うことも可能である。
図8は、前述した実施例1の単身者世帯の単身者見守りシステムと、後述する実施例2乃至4の単身者世帯の単身者見守りシステムとを比較したものである。
実施例1の単身者世帯の単身者見守りシステムは、単身者世帯の単身者側に通信機を設置し、通信網としてインターネットを用い、或いはインターネット及び公衆回線を用い、見守り者側に見守り者端末を設置し、更に、サーバーを設置して、主な情報処理をサーバーで行うものである。
実施例2の単身者世帯の単身者見守りシステムは、実施例1の単身者世帯の単身者見守りシステム1の単身者世帯の単身者側に、前記通信機(図1に於いて5)に代えて、情報処理が可能なCPUを搭載する単身者世帯の単身者側端末を設置し、主な情報処理を単身者世帯の単身者側端末で行うものであり、前記サーバー(図1に於いて8)は設置しないものである。
【0050】
実施例3の単身者世帯の単身者見守りシステムは、実施例1の単身者世帯の単身者見守りシステム1の単身者世帯の単身者側に、前記通信機(図1に於いて5)に代えて、情報処理が可能なCPUを搭載する単身者世帯の単身者側端末を設置し、通信網としてインターネットを用い、或いはインターネット及び公衆回線を用い、見守り者側に見守り者端末を設置し、更に、サーバーを設置して、主な情報処理をサーバーで行うものである。
実施例4の単身者世帯の単身者見守りシステムは、実施例1の単身者世帯の単身者見守りシステム1の前記サーバー(図1に於いて8)を設置しないものであり、そのため主な情報処理は見守り者端末で行うものである。
以下、実施例2乃至4の単身者世帯の単身者見守りシステムについて順次説明する。
【0051】
図9は、実施例2の単身者世帯の単身者見守りシステム31であり、単身者世帯の単身者見守りシステム31は、前述したように、単身者2側に前記通信機(図1に於いて5)に代えて、情報処理が可能なCPUを搭載する単身者世帯の単身者側端末32を設置し、通信網9としてインターネットを用い、或いはインターネット及び公衆回線を用い、見守り者6側に見守り者端末7を設置し、主な情報処理を単身者側端末32で行うものである。
【0052】
単身者世帯の単身者見守りシステム31に於ける単身者側端末32の処理のフローチャートは、前記単身者世帯の単身者見守りシステム(図1に於いて1)の処理の図3に示すフローチャートと同じである。但し、前記サーバー(図1に於いて8)が行う処理を単身者側端末32が行い、単身者側端末32は、人感センサー4から入室信号及び退室信号を受信し、見守り者端末7に警報情報を送信する。
【0053】
又、単身者世帯の単身者見守りシステム31に於いて、単身者2が無事であることを知らせる単身者側端末32の無事情報発信処理のフローチャートは、前記単身者世帯の単身者見守りシステム(図1に於いて1)の処理の図4に示すフローチャートと同じである。但し、前記サーバー(図1に於いて8)が行う処理を単身者側端末32が行い、単身者側端末32は、見守り者端末7に無事情報を送信する。
【0054】
更に、単身者世帯の単身者見守りシステム31に於いても前記図5及び図6と同様に、単身者側端末32が見守り者端末7からの開始信号又は終了信号を受信して、前図9の単身者世帯の単身者見守りシステム31の処理を開始又は終了するように構成することも可能である。
又、前記図7と同様に、単身者側端末32は入力装置、又は、見守り者端末7から設定値を受信して、単身者側端末32が備える記憶装置(図示せず)に設定値を登録することが可能である。
尚、単身者世帯の単身者見守りシステム31に於いて、前記単身者端末32の通信網9として、固定電話回線、又は、固定電話回線及びインターネットを用いても良い。又、前記見守り者端末7は、前記携帯端末12に代えて、或いは、携帯端末12に加えて、公衆回線を介して電話音声を送受信する固定電話であっても良い。
【0055】
図10は、実施例3の単身者世帯の単身者見守りシステム41であり、単身者世帯の単身者見守りシステム41は、前述したように、実施例1の単身者世帯の単身者見守りシステム1の単身者世帯の単身者側に、前記通信機(図1に於いて5)に代えて、情報処理が可能なCPUを搭載する単身者世帯の単身者側端末32を設置し、通信網9としてインターネットを用い、或いはインターネット及び公衆回線を用い、見守り者側に見守り者端末7を設置し、更に、サーバー8を設置して、主な情報処理をサーバー8で行うものである。
但し、単身者側端末32は、人感センサー4から受信する入室信号及び退室信号を時刻と関連付けてログ(操作記録)として記録し、サーバー8は、定期的に単身者側端末32に記録されたログを取得(受信)するものとする。
【0056】
図11は、単身者世帯の単身者見守りシステム41に於けるサーバー8の処理のフローチャートである。
サーバー8は、単身者側端末32から定期的にログを取得するが(ステップS61)、ログを取得(受信)した時、既に受信した前回受信ログがない場合(ステップS62)、今回受信したログの入室信号及び退室信号に係る時刻により入室時間及び退室時間を求め(時間計算し)(ステップS63)、前回受信ログがある場合、前回受信ログも考慮して、即ち、前回受信ログの入室信号及び退室信号のうちの最終信号及びその時刻と、今回受信したログの入室信号及び退室信号に係る時刻により入室時間及び退室時間を求める(時間計算する)(ステップS64)。
ステップ63又は64により求めた入室時間が予め定めた設定入室時間を超過している場合、又は、求めた退室時間が予め定めた設定退室時間を超過している場合(ステップS65)、見守り者端末7に警報情報を送信する(ステップS66)。警報情報を送信した後、或いはステップS65で設定入室時間、又は、設定退室時間を超過していない場合に於いて、処理を終了しない場合は、定期的なログ受信(取得)のために待機する。
【0057】
単身者世帯の単身者見守りシステム41に於いて、単身者2が無事であることを知らせるサーバー8の無事情報発信処理のフローチャートは、前記単身者世帯の単身者見守りシステム(図1に於いて1)の処理の図4に示すフローチャートと同じである。但し、サーバー8は、予め設定された一定期間毎に、一定期間内に単身者側端末32から少なくとも入室信号又は退室信号のうちいずれか1つを含むログを受信し、且つ、見守り者端末7に警報情報を発信しなかった場合に、見守り者端末7に一定期間内無事情報を発信する。
【0058】
更に、図示は省略するが、単身者世帯の単身者見守りシステム41に於いても前記図5及び図6と同様に、サーバー8が見守り者端末7からの開始信号又は終了信号を受信して、前記単身者世帯の単身者見守りシステム41の処理を開始又は終了する。
又、前記図7と同様に、見守り者端末7から、又は、サーバー8の入力装置(図示せず)により、サーバー8に設定値を登録する。
尚、単身者世帯の単身者見守りシステム41に於いて、前記単身者側端末32の通信網9として、固定電話回線、又は、固定電話回線及びインターネットを用いても良い。又、前記見守り者端末7は、前記携帯端末12に代えて、或いは、携帯端末12に加えて、公衆回線を介して電話音声を送受信する固定電話を備えても良い。
【0059】
図12は、実施例4の単身者世帯の単身者見守りシステム51であり、単身者世帯の単身者見守りシステム51は、前述したように、単身者2側に通信機5を設置し、通信網9としてインターネットを用い、或いはインターネット及び公衆回線を用い、見守り者6側に見守り者端末7を設置し、主な情報処理を見守り者端末7で行うものであり、前記サーバー(図1に於いて8)は設置しないものである。
【0060】
単身者世帯の単身者見守りシステム51に於ける見守り者端末7の処理のフローチャートは、前記単身者世帯の単身者見守りシステム(図1に於いて1)の処理の図3に示すフローチャートと同じである。但し、前記サーバー(図1に於いて8)が行う処理を見守り者端末7が行い、見守り者端末7は、通信機5から入室信号及び退室信号を受信し、見守り者端末7が警報を出力する。
【0061】
又、単身者世帯の単身者見守りシステム51に於いて、単身者2が無事であることを知らせる見守り者端末7の無事情報発信処理のフローチャートは、前記単身者世帯の単身者見守りシステム(図1に於いて1)の処理の図4に示すフローチャートと同じである。但し、前記サーバー(図1に於いて8)が行う処理を見守り者端末7が行い、見守り者端末7は、無事情報を出力する。
【0062】
更に、図示は省略するが、単身者世帯の単身者見守りシステム51に於いても前記図5及び図6と同様に、見守り者端末7が入力装置(図示せず)からの開始情報又は終了情報を受信して、前図13の単身者世帯の単身者見守りシステム51の処理を開始又は終了する。
又、前記図7と同様に、見守り者端末7は入力装置から設定値を受信して、見守り者端末7が備える記憶装置(図示せず)に設定値を登録する。
尚、単身者世帯の単身者見守りシステム51に於いて、前記通信機5の通信網9として、固定電話回線、又は、固定電話回線及びインターネットを用いても良い。
【符号の説明】
【0063】
1,31,41,51 単身者世帯の単身者見守りシステム
2 単身者世帯の単身者
3 トイレ
4 人感センサー
5 通信機
6 見守り者
7 見守り者端末
8 サーバー
9 通信網
11 パソコン
12 携帯端末
32 単身者世帯の単身者側端末
【特許請求の範囲】
【請求項1】
単身者世帯の単身者のトイレ内への入室及び退室を感知して入室時に入室信号、退室時に退室信号を発信する人感センサーに接続された通信機と、見守り者端末とに、サーバーが通信するように接続された単身者世帯の単身者見守りシステムであって、
前記サーバーは、
前記通信機からトイレ内への入室信号を受信すると、入室時間の計測を開始する手段と、
退室信号を受信することなく、予め定めた設定入室時間を超過すると、前記見守り者端末に警報情報を送信する手段と、
入室時間の計測を開始した後、設定入室時間を超過することなく、退室信号を受信すると、退室時間の計測を開始する手段と、
退室時間の計測を開始した後、入室信号を受信することなく、予め定めた設定退室時間を超過すると、前記見守り者端末に警報情報を送信する手段とを備えたことを特徴とする単身者世帯の単身者見守りシステム。
【請求項2】
前記サーバーは、予め設定された一定期間毎に、前記一定期間内に前記通信機から少なくとも前記入室信号又は退室信号のうちいずれか1つを受信し、且つ、前記見守り者端末に前記警報情報を発信しなかった場合は、前記見守り者端末に一定期間内無事情報を発信する手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の単身者世帯の単身者見守りシステム。
【請求項3】
単身者世帯の単身者のトイレ内への入室及び退室を感知して入室時に入室信号、退室時に退室信号を発信する人感センサーに接続された単身者世帯の単身者側端末と、見守り者端末とが通信するように接続された単身者世帯の単身者見守りシステムであって、
前記単身者世帯の単身者側端末は、
前記人感センサーからトイレ内への入室信号を受信すると、入室時間の計測を開始する手段と、
退室信号を受信することなく、予め定めた設定入室時間を超過すると、前記見守り者端末に警報情報を送信する手段と、
入室時間の計測を開始した後、退室信号を感知すると、退室時間の計測を開始する手段と、
退室時間の計測を開始した後、入室信号を受信することなく、予め定めた設定退室時間を超過すると、前記見守り者端末に警報情報を送信する手段とを備えたことを特徴とする単身者世帯の単身者見守りシステム。
【請求項4】
前記単身者世帯の単身者側端末は、予め設定された一定期間毎に、前記一定期間内に前記通信機から少なくとも前記入室信号又は退室信号のうちいずれか1つを受信し、且つ、前記見守り者端末に前記警報情報を発信しなかった場合は、前記見守り者端末に一定期間内無事情報を発信する手段を備えたことを特徴とする請求項3記載の単身者世帯の単身者見守りシステム。
【請求項5】
単身者世帯の単身者のトイレ内への入室及び退室を感知して入室時に入室信号、退室時に退室信号を発信する人感センサーに接続された単身者世帯の単身者側端末と、見守り者端末とに、サーバーが通信するように接続された単身者世帯の単身者見守りシステムであって、
前記単身者側端末は、
前記人感センサーから受信する入室信号及び退室信号を時刻と関連付けてログとして記録する手段を備え、
前記サーバーは、
前記単身者側端末から定期的に前記ログを受信する手段と、
受信したログの入室信号及び退室信号に係る時刻により入室時間及び退室時間を求める手段と、
求めた入室時間が予め定めた設定入室時間を超過している場合、又は、求めた退室時間が予め定めた設定退室時間を超過している場合、前記見守り者端末に警報情報を送信する手段とを備えたことを特徴とする単身者世帯の単身者見守りシステム。
【請求項6】
前記サーバーは、予め設定された一定期間毎に、前記一定期間内に前記単身者側端末から少なくとも前記入室信号又は退室信号のうちいずれか1つを含むログを受信し、且つ、前記見守り者端末に前記警報情報を発信しなかった場合は、前記見守り者端末に一定期間内無事情報を発信する手段を備えたことを特徴とする請求項5記載の単身者世帯の単身者見守りシステム。
【請求項7】
前記警報情報は、設定入室時間を超過した時、トイレ内異常警報情報が送信され、設定退室時間を超過した時、トイレ外異常警報情報が送信されることを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか一に記載の単身者世帯の単身者見守りシステム。
【請求項8】
単身者世帯の単身者のトイレ内への入室及び退室を感知して入室時に入室信号、退室時に退室信号を発信する人感センサーに接続された通信機と、見守り者端末とが通信するように接続された単身者世帯の単身者見守りシステムであって、
前記見守り者端末は、
前記通信機からトイレ内への入室信号を受信すると、入室時間の計測を開始する手段と、
退室信号を受信することなく、予め定めた設定入室時間を超過すると、警報情報を出力する手段と、
入室時間の計測を開始した後、設定入室時間を超過することなく、退室信号を受信すると、退室時間の計測を開始する手段と、
退室時間の計測を開始した後、入室信号を受信することなく、予め定めた設定退室時間を超過すると、警報情報を出力する手段とを備えたことを特徴とする単身者世帯の単身者見守りシステム。
【請求項9】
前記見守り者端末は、予め設定された一定期間毎に、前記一定期間内に前記通信機から少なくとも前記入室信号又は退室信号のうちいずれか1つを受信し、且つ、警報情報を出力しなかった場合は、一定期間内無事情報を出力する手段を備えたことを特徴とする請求項8記載の単身者世帯の単身者見守りシステム。
【請求項10】
前記警報情報は、設定入室時間を超過した時、トイレ内異常警報情報が出力され、設定退室時間を超過した時、トイレ外異常警報情報が出力されることを特徴とする請求項8又は9記載の単身者世帯の単身者見守りシステム。
【請求項11】
前記人感センサーは人を感知する赤外線センサー又は重量センサーであることを特徴とする請求項1乃至10のうちいずれか一に記載の単身者世帯の単身者見守りシステム。
【請求項12】
前記見守り者端末はメールを受信するパソコン、又は、携帯端末であり、或いは、電話音声を送受信する携帯端末であることを特徴とする請求項1乃至11のうちいずれか一に記載の単身者世帯の単身者見守りシステム。
【請求項1】
単身者世帯の単身者のトイレ内への入室及び退室を感知して入室時に入室信号、退室時に退室信号を発信する人感センサーに接続された通信機と、見守り者端末とに、サーバーが通信するように接続された単身者世帯の単身者見守りシステムであって、
前記サーバーは、
前記通信機からトイレ内への入室信号を受信すると、入室時間の計測を開始する手段と、
退室信号を受信することなく、予め定めた設定入室時間を超過すると、前記見守り者端末に警報情報を送信する手段と、
入室時間の計測を開始した後、設定入室時間を超過することなく、退室信号を受信すると、退室時間の計測を開始する手段と、
退室時間の計測を開始した後、入室信号を受信することなく、予め定めた設定退室時間を超過すると、前記見守り者端末に警報情報を送信する手段とを備えたことを特徴とする単身者世帯の単身者見守りシステム。
【請求項2】
前記サーバーは、予め設定された一定期間毎に、前記一定期間内に前記通信機から少なくとも前記入室信号又は退室信号のうちいずれか1つを受信し、且つ、前記見守り者端末に前記警報情報を発信しなかった場合は、前記見守り者端末に一定期間内無事情報を発信する手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の単身者世帯の単身者見守りシステム。
【請求項3】
単身者世帯の単身者のトイレ内への入室及び退室を感知して入室時に入室信号、退室時に退室信号を発信する人感センサーに接続された単身者世帯の単身者側端末と、見守り者端末とが通信するように接続された単身者世帯の単身者見守りシステムであって、
前記単身者世帯の単身者側端末は、
前記人感センサーからトイレ内への入室信号を受信すると、入室時間の計測を開始する手段と、
退室信号を受信することなく、予め定めた設定入室時間を超過すると、前記見守り者端末に警報情報を送信する手段と、
入室時間の計測を開始した後、退室信号を感知すると、退室時間の計測を開始する手段と、
退室時間の計測を開始した後、入室信号を受信することなく、予め定めた設定退室時間を超過すると、前記見守り者端末に警報情報を送信する手段とを備えたことを特徴とする単身者世帯の単身者見守りシステム。
【請求項4】
前記単身者世帯の単身者側端末は、予め設定された一定期間毎に、前記一定期間内に前記通信機から少なくとも前記入室信号又は退室信号のうちいずれか1つを受信し、且つ、前記見守り者端末に前記警報情報を発信しなかった場合は、前記見守り者端末に一定期間内無事情報を発信する手段を備えたことを特徴とする請求項3記載の単身者世帯の単身者見守りシステム。
【請求項5】
単身者世帯の単身者のトイレ内への入室及び退室を感知して入室時に入室信号、退室時に退室信号を発信する人感センサーに接続された単身者世帯の単身者側端末と、見守り者端末とに、サーバーが通信するように接続された単身者世帯の単身者見守りシステムであって、
前記単身者側端末は、
前記人感センサーから受信する入室信号及び退室信号を時刻と関連付けてログとして記録する手段を備え、
前記サーバーは、
前記単身者側端末から定期的に前記ログを受信する手段と、
受信したログの入室信号及び退室信号に係る時刻により入室時間及び退室時間を求める手段と、
求めた入室時間が予め定めた設定入室時間を超過している場合、又は、求めた退室時間が予め定めた設定退室時間を超過している場合、前記見守り者端末に警報情報を送信する手段とを備えたことを特徴とする単身者世帯の単身者見守りシステム。
【請求項6】
前記サーバーは、予め設定された一定期間毎に、前記一定期間内に前記単身者側端末から少なくとも前記入室信号又は退室信号のうちいずれか1つを含むログを受信し、且つ、前記見守り者端末に前記警報情報を発信しなかった場合は、前記見守り者端末に一定期間内無事情報を発信する手段を備えたことを特徴とする請求項5記載の単身者世帯の単身者見守りシステム。
【請求項7】
前記警報情報は、設定入室時間を超過した時、トイレ内異常警報情報が送信され、設定退室時間を超過した時、トイレ外異常警報情報が送信されることを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか一に記載の単身者世帯の単身者見守りシステム。
【請求項8】
単身者世帯の単身者のトイレ内への入室及び退室を感知して入室時に入室信号、退室時に退室信号を発信する人感センサーに接続された通信機と、見守り者端末とが通信するように接続された単身者世帯の単身者見守りシステムであって、
前記見守り者端末は、
前記通信機からトイレ内への入室信号を受信すると、入室時間の計測を開始する手段と、
退室信号を受信することなく、予め定めた設定入室時間を超過すると、警報情報を出力する手段と、
入室時間の計測を開始した後、設定入室時間を超過することなく、退室信号を受信すると、退室時間の計測を開始する手段と、
退室時間の計測を開始した後、入室信号を受信することなく、予め定めた設定退室時間を超過すると、警報情報を出力する手段とを備えたことを特徴とする単身者世帯の単身者見守りシステム。
【請求項9】
前記見守り者端末は、予め設定された一定期間毎に、前記一定期間内に前記通信機から少なくとも前記入室信号又は退室信号のうちいずれか1つを受信し、且つ、警報情報を出力しなかった場合は、一定期間内無事情報を出力する手段を備えたことを特徴とする請求項8記載の単身者世帯の単身者見守りシステム。
【請求項10】
前記警報情報は、設定入室時間を超過した時、トイレ内異常警報情報が出力され、設定退室時間を超過した時、トイレ外異常警報情報が出力されることを特徴とする請求項8又は9記載の単身者世帯の単身者見守りシステム。
【請求項11】
前記人感センサーは人を感知する赤外線センサー又は重量センサーであることを特徴とする請求項1乃至10のうちいずれか一に記載の単身者世帯の単身者見守りシステム。
【請求項12】
前記見守り者端末はメールを受信するパソコン、又は、携帯端末であり、或いは、電話音声を送受信する携帯端末であることを特徴とする請求項1乃至11のうちいずれか一に記載の単身者世帯の単身者見守りシステム。
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図11】
【図1】
【図9】
【図10】
【図12】
【図3】
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【図11】
【図1】
【図9】
【図10】
【図12】
【公開番号】特開2012−190294(P2012−190294A)
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−53778(P2011−53778)
【出願日】平成23年3月11日(2011.3.11)
【出願人】(511065233)しなねん商事株式会社 (1)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月11日(2011.3.11)
【出願人】(511065233)しなねん商事株式会社 (1)
【Fターム(参考)】
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