説明

印刷システム、プログラムおよび記録媒体

【課題】ユーザが離れた場所にいても所望の余白が設定されているかを容易に確認することができる印刷システムを提供する。
【解決手段】少なくとも一つのコンピュータとプリンタがネットワークで接続され、前記コンピュータにインストールされたプリンタドライバで、前記プリンタが解釈可能なPDLデータを作成し、該プリンタでPDLデータを印刷する印刷システムであって、前記プリンタは、前記コンピュータからPDLデータを受信するデータ受信手段と、用紙の余白を設定する余白設定手段と、設定された用紙の余白領域と印字可能領域の境界線を前記コンピュータへ表示させる確認表示手段と、設定された用紙の余白領域と印字可能領域の境界線を印刷する確認印刷手段とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷システム、プログラムおよび記録媒体に関し、特に、余白設定ができるプリンタ機能を有するコンピュータに接続可能な、プリンタ装置、ファクシミリ装置、ディジタル複写機およびディジタル複合装置に適用して好適である。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、規格のA4用紙に文書を印刷する場合、A4用紙の端まで印刷されてしまうという問題点や、新たに設定したカスタム用紙に、適当な余白(例えば、上余白、下余白、左余白、右余白)を設定したくてもできないという問題点があった。
このような問題点に対して、特許文献1では、余白を設定する場合、印刷指令に応じて、プリンタ装置の操作表示部に表示された余白設定機能画面において、カーソルキーを操作して画面上のカーソルを所定単位量ずつ段階的に移動させて余白量を指示入力するようにしていた。
また、特許文献2では、カスタム用紙設定ダイアログを表示させて、所望の余白寸法を入力したり、余白領域境界線をドラッグすることによって、余白を自由に設定するようにしていた。
【特許文献1】特開2000−190602公報
【特許文献2】特開2001−100966公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、PC(Personal Computer)からネットワーク接続によって、PCから離れた場所にあるプリンタ装置へ出力する場合において、設定した余白が所望の位置や大きさに設定されているかを調べるときには、上記の特許文献のような技術では、テスト印刷させてプリンタ装置のところへ行かなければ確認することができない。
本発明は、上述の実情を考慮してなされたものであって、ユーザが離れた場所にいても所望の余白が設定されているかを容易に確認することができる印刷システム、プログラムおよび記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、少なくとも一つのコンピュータとプリンタがネットワークで接続され、前記コンピュータにインストールされたプリンタドライバで、前記プリンタが解釈可能なPDLデータを作成し、該プリンタでPDLデータを印刷する印刷システムにおいて、前記プリンタは、前記コンピュータからPDLデータを受信するデータ受信手段と、用紙の余白を設定する余白設定手段と、設定された用紙の余白領域と印字可能領域の境界線を前記コンピュータへ表示させる確認表示手段と、設定された用紙の余白領域と印字可能領域の境界線を印刷する確認印刷手段とを有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の印刷システムにおいて、前記コンピュータと前記プリンタは双方向通信可能に接続されており、前記プリンタは、該コンピュータに予めインストールされているプリンタドライバのドライバ情報を問い合わせるドライバ情報問合手段と、受信したドライバ情報がプリンタ自身で解釈可能なPDLデータを作成するプリンタドライバであると判断した場合に、余白確認の設定が可能なプリンタドライバを該コンピュータへインストールさせるプリンタドライバ提供手段とを有することを特徴とする。
【0005】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の印刷システムにおいて、前記コンピュータは、前記プリンタからの問い合わせに対して、その時インストールされているプリンタドライバの情報を該プリンタに通知するドライバ情報通知手段を有することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の印刷システムにおいて、前記コンピュータのプリンタドライバは、元のドライバの機能に加えて余白確認の設定が可能であり、設定情報をPDLデータとともに前記プリンタへ送信し、前記プリンタの余白設定手段は、受信した設定情報のうち余白情報を設定することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の印刷システムにおいて、前記コンピュータのプリンタドライバは、設定された余白を該コンピュータに確認表示させる場合と、設定された余白を用紙に印刷して確認する場合とを選択させる出力先選択手段を有することを特徴とする。
【0006】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の印刷システムにおいて、前記プリンタの余白設定手段は、前記受信した余白情報を基に決定した、印刷する用紙の余白部分の境界を、前記出力先選択手段で選択された前記確認表示手段あるいは前記確認印刷手段で確認させるようにしたことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の印刷システムにおいて、前記プリンタの確認表示手段は、用紙内の余白領域と印字可能領域を境界線で表示させるHTMLデータを作成し、前記プリンタの確認印刷手段は、用紙内の余白領域と印字可能領域の境界線を印字させる該プリンタが解釈可能なPDLデータを作成することを特徴とする。
【0007】
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の印刷システムにおいて、前記コンピュータのプリンタドライバは、余白領域と印字可能領域の境界線として、直線・点線・四隅のみ・左上と右下のみ・左下と右上のみのいずれかを選択する境界線選択手段を有することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、コンピュータに、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の印刷システムの機能を実行させるためのプログラムである。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ユーザが離れた場所にいても所望の余白が設定されているかを印刷する前に、容易に確認することができる。
この確認は、ユーザが設定した余白を示す境界線を、Webブラウザで表示したり、または実際に用紙上に印字することで、所望の余白が設定されているかを確認することができる。
また、プリンタがインストール済みのプリンタドライバを確認し、余白確認の設定ができるプリンタドライバをインストールするので、ユーザがインストールする手間を省くことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本発明の印刷システムに係る実施形態を説明する。
本実施形態では、プリンタを例にして説明するが、プリンタ機能を有するファクシミリ装置、ディジタル複写機およびディジタル複合装置についても同様に適用することができる。
図1は、本実施形態に係る印刷システムの概略構成を示すブロック図である。図1において、コンピュータ20(以下、ユーザ端末という)とプリンタ10はネットワーク30を介して接続されており、各ユーザ端末20にはプリンタドライバとWebブラウザがインストールされている。
このプリンタドライバでは、ドライバ情報を保持しており、各ユーザ端末20はユーザから印刷要求を受けるとプリンタドライバを起動し、ユーザの印刷条件および印刷対象のデータの入力を待つ。
ユーザが印刷条件および印刷対象のデータを入力して印刷実行を指示すると、プリンタドライバはユーザの設定した印刷条件に合わせた印刷データ(PDLデータ)を作成し、この作成された印刷データおよび印刷条件をネットワーク30を介して接続されたプリンタ10へ送信する。
【0010】
プリンタ10は、ユーザ端末20から受け取った印刷データおよび印刷条件を解析し、余白確認の要求があれば、ユーザの指示した余白に関する設定を、ユーザ端末20上のWebブラウザに表示またはプリンタで用紙に出力することによって、ユーザは指示した余白を確認することができる。
プリンタ10は、プリンタの起動時に、ネットワーク30を介して接続されているユーザ端末20に対して、ドライバ情報を要求し、受け取ったドライバ情報を解析して、自装置で解釈可能なPDLデータを作成するプリンタドライバがそのユーザ端末20にインストールされており、そのプリンタドライバが余白確認機能を有しているかを判断し、自装置で解釈可能なPDLデータを作成する、余白確認機能を持たないプリンタドライバであると判断すると、そのユーザ端末20へ余白確認機能付のプリンタドライバをインストールさせる。
【0011】
図2は、本実施形態に係る印刷システムにおけるユーザ端末20およびプリンタ10の機能構成を示すブロック図である。
図2において、ユーザ端末20は、プリンタドライバ21、ドライバ情報通知手段22、Webブラウザ23を含んでなる。
プリンタ10は、ドライバ情報問合手段11、プリンタドライバ提供手段12、データ受信手段13、余白設定手段14、確認表示手段15、確認印刷手段16を含んでなる。
(1)プリンタの起動時設定
プリンタ10のドライバ情報問合手段11は、プリンタが起動されると、ネットワーク30に接続された交信可能なすべてのユーザ端末20に対して、各端末の保持するドライバ情報を問い合わせる。
ユーザ端末20のドライバ情報通知手段22は、プリンタから問い合わせを受けると、保持しているドライバ情報をプリンタ10へ返信する。
プリンタ10のプリンタドライバ提供手段12は、ユーザ端末20から受信したドライバ情報を解析して、自装置で解釈可能なPDLデータを作成するプリンタドライバがそのユーザ端末20にインストールされているかを判断するとともに、余白確認機能を持っていないか、または古いバージョンの余白確認機能であると判断すると、ユーザ端末20に余白確認機能付のプリンタドライバを送信して、ユーザ端末へインストールさせる。
【0012】
図3は、本実施形態に係る印刷システムでのプリンタドライバ提供の処理手順を示すフローチャートである。
まず、プリンタ10を起動させると(ステップS01)、起動後に、ネットワーク30を介して接続されたユーザ端末20があるかを検索する(ステップS02)。
見つけられたすべてのユーザ端末20に対して(ステップS02のYES)、そのユーザ端末20にインストール済みのドライバ情報を問い合わせて受信したドライバ情報を解析し、自装置の解釈できるPDLデータを作成でき、しかも余白確認機能を有しないかまたは、有しても古いバージョンであるかを調べる(ステップS03)。
ステップS03でYESの場合には、余白確認機能付のプリンタドライバをそのユーザ端末20へインストールさせるようにして、処理を終了する(ステップS04)。
一方、ユーザ端末20が見つからない場合(ステップS02のNO)やプリンタドライバをインストールしない場合(ステップS03のNO)、処理を終了する。
【0013】
(2)余白確認処理
次に、図2を用いて、本印刷システムの各機能間での要求やデータのやり取りについて説明する。
ユーザ端末20のプリンタドライバ21は、ユーザからの印刷条件を入力した後、印刷データをプリンタで解釈可能なPDLデータへ変換して、指定された印刷条件とともにプリンタ10へネットワーク30を介して送信する。
図4は、プリンタからインストールされた余白確認機能付きのプリンタドライバの印刷条件の入力画面例である。
図4において、右上の余白確認方法の設定領域では、Webブラウザによって余白設定を確認するのか、および/または用紙に出力して余白設定を確認するのかを選択し、右中段の余白設定領域では、用紙の上、下、左、右における余白の長さ(たとえは、cm単位で)を指定し、さらに、右下の境界線の設定領域では、余白の境界線をどのような形式で描画するかを指定する。この形式には、境界線を実線で引くのか、点線で引くのか、余白の境界を四隅、左上と右下、あるいは、左下と右上に印をつけて示すのかを選択できる。
【0014】
ここで設定された余白の設定条件や印刷のための条件(印刷の範囲や印刷部数、用紙の種類等)は、印刷データとともにプリンタへ送られる。
ここで、本実施形態に係る印刷システムがユーザ端末へインストールするプリンタドライバは、余白確認機能以外はすでにインストール済みのプリンタドライバの機能を流用するものとする。
プリンタ10のデータ受信手段13は、ユーザ端末20から印刷データおよび印刷条件を受け取って解析した結果、余白確認要求があれば、用紙と余白の情報を余白設定手段14に渡し、余白確認要求がなければ用紙へ印刷データを出力する。
余白設定手段14は、データ受信手段13から受け取った用紙・余白情報をもとにプリンタ10の印刷エンジンへ設定する。さらに、余白設定確認を行うことを指定されていた際、Webブラウザによって確認する場合には確認表示手段15を、あるいは用紙へ出力して確認する場合には確認印刷手段16を呼び出して、それぞれ用紙・余白情報を渡す。
確認表示手段15は、渡された用紙・余白情報から印刷する用紙の余白部分の境界を決定して、用紙内の余白領域と印字可能領域を示す境界線をHTMLデータで作成してユーザ端末20のWebブラウザ23へ送信する。
ユーザ端末20のWebブラウザ23は、受信したHTMLデータを表示装置の画面へ表示する。
【0015】
図5は、Webブラウザ23による余白確認結果の例であり、境界線を直線で表示すると選択した場合の結果である。
確認印刷手段16は、渡された用紙・余白情報から印刷する用紙の余白部分の境界を決定して、用紙内の余白領域と印字可能領域を示す境界線をPDLデータで作成して、印刷エンジンにて用紙に印刷する。
【0016】
図6は、本実施形態に係る印刷システムのプリンタで余白確認を行うときの処理手順を示すフローチャートである。
プリンタ10では、印刷データを受信すると(ステップS11)、受信した印刷データおよび印刷条件の解析を行う(ステップS12)。
解析結果から余白確認を行うかを判断し、確認を行う場合(ステップS13のYES)、Webブラウザへ余白設定の確認情報を送信するか調べる(ステップS14)。
Webブラウザ23へ余白設定の確認情報を送信する場合(ステップS14のYES)、用紙・余白情報から印刷する用紙の余白部分の境界を決定して、用紙内の余白領域と印字可能領域を示す境界線をHTMLデータで作成し、ユーザ端末20のWebブラウザへ送信し(ステップS15)、処理を終了する。
【0017】
一方、用紙に印刷する場合には(ステップS14のNO,S16のYES)、用紙・余白情報から印刷する用紙の余白部分の境界を決定して、用紙内の余白領域と印字可能領域を示す境界線をPDLデータで作成し、印刷エンジンにて用紙に印刷し(ステップS17)、処理を終了する。
また、余白確認を指定していない場合(ステップS13のNO)や確認の出力先がWebブラウザや用紙への印刷でない場合(ステップS16のNO)、確認処理をせずに処理を終了する。
上記の境界線は、次のいずれかの方法で描画される。
(1)境界線を実線で描画する。
(2)境界線を点線で描画する。
(3)余白の四隅に印を描画して境界を現す。
(4)余白の左上隅と右下隅に印を描画して境界を現す。
(5)余白の左下隅と右上隅に印を描画して境界を現す。
【0018】
本発明は、上述した実施形態のみに限定されたものではなく、上述した実施形態を構成する各機能をそれぞれプログラム化し、予めROM等の記録媒体に書き込んでおき、プリンタにこのROM等を装着して、ROM上のプログラムを実行することによって、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体も本発明を構成することになる。
【0019】
なお、プログラムを格納する記録媒体としては半導体媒体(例えば、ROM、不揮発性メモリカード等)、光媒体(例えば、DVD、MO、MD、CD等)、磁気媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)等のいずれであってもよい。
あるいは、ネットワーク等の通信網を介して記憶装置に格納されたプログラムをサーバコンピュータから直接供給を受けるようにしてもよい。この場合、このサーバコンピュータの記憶装置も本発明の記録媒体に含まれる。
また、ロードしたプログラムを実行することにより上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、オペレーティングシステムあるいは他のアプリケーションプログラム等と共同して処理することによって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
このように上述した実施形態の機能をプログラム化して流通させることによって、コスト、可搬性、汎用性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本実施形態に係る印刷システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態に係る印刷システムにおけるユーザ端末およびプリンタの機能構成を示すブロック図である。
【図3】本実施形態に係る印刷システムでのプリンタドライバ提供の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】プリンタからインストールされた余白確認機能のあるプリンタドライバの印刷条件の入力画面例を示す図である。
【図5】余白確認をWebブラウザによって行った場合の表示例を示す図である。
【図6】本印刷システムのプリンタで余白確認を行うときの処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0021】
10…プリンタ、11…ドライバ情報問合手段、12…プリンタドライバ提供手段、13…データ受信手段、14…余白設定手段、15…確認表示手段、16…確認印刷手段、20…コンピュータ(ユーザ端末)、21…プリンタドライバ、22…ドライバ情報通知手段、23…Webブラウザ、30…ネットワーク。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つのコンピュータとプリンタがネットワークで接続され、前記コンピュータにインストールされたプリンタドライバで、前記プリンタが解釈可能なPDLデータを作成し、該プリンタでPDLデータを印刷する印刷システムにおいて、前記プリンタは、前記コンピュータからPDLデータを受信するデータ受信手段と、用紙の余白を設定する余白設定手段と、設定された用紙の余白領域と印字可能領域の境界線を前記コンピュータへ表示させる確認表示手段と、設定された用紙の余白領域と印字可能領域の境界線を印刷する確認印刷手段とを有することを特徴とする印刷システム。
【請求項2】
請求項1に記載の印刷システムにおいて、前記コンピュータと前記プリンタは双方向通信可能に接続されており、前記プリンタは、該コンピュータに予めインストールされているプリンタドライバのドライバ情報を問い合わせるドライバ情報問合手段と、受信したドライバ情報がプリンタ自身で解釈可能なPDLデータを作成するプリンタドライバであると判断した場合に、余白確認の設定が可能なプリンタドライバを該コンピュータへインストールさせるプリンタドライバ提供手段とを有することを特徴とする印刷システム。
【請求項3】
請求項2に記載の印刷システムにおいて、前記コンピュータは、前記プリンタからの問い合わせに対して、その時インストールされているプリンタドライバの情報を該プリンタに通知するドライバ情報通知手段を有することを特徴とする印刷システム。
【請求項4】
請求項1に記載の印刷システムにおいて、前記コンピュータのプリンタドライバは、元のドライバの機能に加えて余白確認の設定が可能であり、設定情報をPDLデータとともに前記プリンタへ送信し、前記プリンタの余白設定手段は、受信した設定情報のうち余白情報を設定することを特徴とする印刷システム。
【請求項5】
請求項4に記載の印刷システムにおいて、前記コンピュータのプリンタドライバは、設定された余白を該コンピュータに確認表示させる場合と、設定された余白を用紙に印刷して確認する場合とを選択させる出力先選択手段を有することを特徴とする印刷システム。
【請求項6】
請求項5に記載の印刷システムにおいて、前記プリンタの余白設定手段は、前記受信した余白情報を基に決定した、印刷する用紙の余白部分の境界を、前記出力先選択手段で選択された前記確認表示手段あるいは前記確認印刷手段で確認させるようにしたことを特徴とする印刷システム。
【請求項7】
請求項6に記載の印刷システムにおいて、前記プリンタの確認表示手段は、用紙内の余白領域と印字可能領域を境界線で表示させるHTMLデータを作成し、前記プリンタの確認印刷手段は、用紙内の余白領域と印字可能領域の境界線を印字させる該プリンタが解釈可能なPDLデータを作成することを特徴とする印刷システム。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれか一項に記載の印刷システムにおいて、前記コンピュータのプリンタドライバは、余白領域と印字可能領域の境界線として、直線・点線・四隅のみ・左上と右下のみ・左下と右上のみのいずれかを選択する境界線選択手段を有することを特徴とする印刷システム。
【請求項9】
コンピュータに、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の印刷システムの機能を実行させるためのプログラム。
【請求項10】
請求項9に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図6】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−137246(P2008−137246A)
【公開日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−324983(P2006−324983)
【出願日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】